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  • 特許-リレー制御装置 図1
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  • 特許-リレー制御装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】リレー制御装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 47/04 20060101AFI20220726BHJP
【FI】
H01H47/04
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018094013
(22)【出願日】2018-05-15
(65)【公開番号】P2019200893
(43)【公開日】2019-11-21
【審査請求日】2021-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148057
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 淑己
(72)【発明者】
【氏名】河副 隼
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 弥生
(72)【発明者】
【氏名】松本 安雄
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-143601(JP,A)
【文献】特開2014-045605(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 47/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の操作装置からの操作信号に応じて負荷に供給する電圧のON/OFFを制御するリレー回路と、
前記リレー回路に電力を供給する第1の制御電源と、
前記リレー回路を制御する制御回路と、
前記制御回路に電力を供給する第2の制御電源と、
商用電源の交流電力を直流電力に変換して前記第1及び第2の制御電源に供給するAC/DC変換回路と、
前記操作信号から電力を生成して前記第1及び第2の制御電源に供給する第3の制御電源と、
前記AC/DC変換回路からの電力の供給が無い場合に前記第3の制御電源と前記第1及び第2の制御電源とを接続し、前記AC/DC変換回路からの電力の供給が有る場合に前記第3の制御電源と前記第1及び第2の制御電源との接続を遮断する切換回路とを備え
前記操作装置は、前記商用電源とは別系統の商用電源から電力供給されることを特徴とするリレー制御装置。
【請求項2】
前記制御回路と接続され、前記リレー回路による負荷の制御を外部から設定できる設定装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のリレー制御装置。
【請求項3】
前記設定装置は、ユーザが直接操作するスイッチであり、前記リレー回路による複数の負荷の制御を一括又は個別に設定できることを特徴とする請求項2に記載のリレー制御装置。
【請求項4】
前記設定装置は、ユーザが直接操作するスイッチであり、前記操作信号より優先して前記リレー回路による負荷の制御を設定することを特徴とする請求項2又は3に記載のリレー制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレー制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
制御システムは、複数の照明器具を制御するリレー制御装置と、リレー制御装置を操作する伝送制御装置である操作装置と、操作装置に指令を出す操作端末とから構成される。従来の制御システムでは、操作装置から供給される操作信号からリレー制御装置の制御回路用の電力とリレー回路用の電力を生成し、制御回路とリレー回路を動作させていた(例えば、特許文献1参照)。これにより、負荷に供給する電圧のON/OFFを制御するリレー回路を制御することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6206796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の制御システムは、操作装置の操作信号からリレー制御装置の内部回路用の電力を生成していた。このため、操作装置とリレー制御装置との間が遮断されるか、又は操作装置のみ停電となることで、リレー制御装置の内部回路への給電も遮断される。これにより、リレー回路を駆動できなくなるという問題があった。また、操作装置に複数のリレー制御装置が接続された場合に、それらに電力を供給する操作装置の消費電流が増加するという問題があった。
【0005】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は商用電源と操作装置の一方からの給電が遮断された場合でもリレー回路を駆動することができ、商用電源からの給電により操作装置の消費電流を低減することができるリレー制御装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るリレー制御装置は、外部の操作装置からの操作信号に応じて負荷に供給する電圧のON/OFFを制御するリレー回路と、前記リレー回路に電力を供給する第1の制御電源と、前記リレー回路を制御する制御回路と、前記制御回路に電力を供給する第2の制御電源と、商用電源の交流電力を直流電力に変換して前記第1及び第2の制御電源に供給するAC/DC変換回路と、前記操作信号から電力を生成して前記第1及び第2の制御電源に供給する第3の制御電源と、前記AC/DC変換回路からの電力の供給が無い場合に前記第3の制御電源と前記第1及び第2の制御電源とを接続し、前記AC/DC変換回路からの電力の供給が有る場合に前記第3の制御電源と前記第1及び第2の制御電源との接続を遮断する切換回路とを備え、前記操作装置は、前記商用電源とは別系統の商用電源から電力供給されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、商用電源からの電力供給の有無に応じて、第1及び第2の制御電源への給電が維持されるように、第3の制御電源と第1及び第2の制御電源との間の接続と遮断を切り換える。これにより、商用電源と操作装置の何れか一方からの給電が遮断された場合でもリレー制御装置の制御回路用の電力とリレー回路用の電力を生成してリレー回路を駆動することができる。また、商用電源と操作装置の両方からの電源供給がある場合、AC/DC変換回路からの電源供給に切り換える。これにより、操作装置の消費電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る制御システムを示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係るリレー制御装置を示すブロック図である。
図3】実施の形態2に係る制御システムを示すブロック図である。
図4】実施の形態2に係るリレー制御装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態に係るリレー制御装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る制御システムを示すブロック図である。リレー制御装置1が複数の負荷2を制御する。負荷2は例えば照明器具である。操作装置3は、リレー制御装置1にリレー制御装置1を操作する操作信号を送信する。操作端末4が操作装置3に接続されている。
【0011】
操作装置3は、複数台の操作端末4とリレー制御装置1に接続され、個々のリレー制御装置1と操作端末4にアドレスを割り当てることで、個々の操作端末4との接続と、リレー制御装置1を制御する。操作端末4は、操作装置3に少なくとも1台接続され、操作装置3に負荷2を制御する信号を送信する。リレー制御装置1及び操作端末4は、図1に示すスター結線に代えて、渡り配線で操作装置3に接続されていてもよい。
【0012】
リレー制御装置1は、操作装置3に対して少なくとも1台接続され、負荷2に対して個別のアドレスが割り当てられる。これにより、リレー制御装置1に対して複数台の負荷2が接続された場合にも、操作装置3から送信される操作信号に応じてリレー制御装置1に接続された複数台の負荷2を一括又は個別に制御することができる。
【0013】
商用電源5は、リレー制御装置1とそのリレー制御装置1に接続された負荷2に電力を供給する。商用電源6は操作装置3に電力を供給する。操作装置3が商用電源6から電力供給されることにより、操作装置3から例えば±24Vの操作信号で操作端末4とリレー制御装置1に電力が供給される。商用電源6は商用電源5とは別系統の商用電源である。商用電源6が遮断された場合、操作端末4は、操作装置3から電力が供給されないため、動作が停止する。一方、リレー制御装置1は、商用電源5から電力が供給されるため、負荷2の制御が可能である。
【0014】
図2は、実施の形態1に係るリレー制御装置1を示すブロック図である。少なくとも1つのリレー回路7が設けられている。リレー回路7は、外部の操作装置3からの操作信号に応じて、対応する負荷2に供給する電圧のON/OFFを制御する。第1の制御電源8がリレー回路7に電力を供給する。制御回路9は操作信号に応じてリレー回路7を制御する。第2の制御電源10は制御回路9に電力を供給する。AC/DC変換回路11は、商用電源5と第1及び第2の制御電源8,10を絶縁しつつ、商用電源5の交流電力を直流電力に変換して第1及び第2の制御電源8,10に供給する。第3の制御電源12は、外部の操作装置3の操作信号から電力を生成する。
【0015】
商用電源5からの電力供給が無いと、AC/DC変換回路11は第1及び第2の制御電源8,10に電力を供給できなくなる。そこで、切換回路13は、AC/DC変換回路11からの電力の供給が無い場合に第3の制御電源12と第1及び第2の制御電源8,10とを接続する。この場合、第3の制御電源12が生成した電力が第1及び第2の制御電源8,10に供給される。一方、切換回路13は、AC/DC変換回路11からの電力の供給が有る場合に第3の制御電源12と第1及び第2の制御電源8,10との接続を遮断する。この場合、AC/DC変換回路11が生成した電力が第1及び第2の制御電源8,10に供給される。
【0016】
以上説明したように、本実施の形態では、商用電源5からの電力供給の有無に応じて、第1及び第2の制御電源8,10への給電が維持されるように、第3の制御電源12と第1及び第2の制御電源8,10との間の接続と遮断を切り換える。これにより、商用電源5と操作装置3の一方からの給電が遮断された場合でもリレー制御装置1の制御回路9用の電力とリレー回路7用の電力を生成してリレー回路7を駆動することができる。また、商用電源5と操作装置3の両方からの電力供給がある場合、AC/DC変換回路11からの電源供給に切り換えるため、操作装置3の消費電流を低減することができる。
【0017】
なお、切換回路13は、簡易的なスイッチに限らず、トランジスタを組み合わせた同様な役割の回路を組んでもよい。何れの場合でもリレー制御装置1は同様の回路構成になり、効果に差異はない。操作端末4は、例えば壁に設置されるスイッチであるが、これに限らず天井に設置される調光器を操作端末4としても制御システムの構成は同様であり、効果に差異はない。また、操作装置3と操作端末4は有線接続されているが、無線により接続されている場合でも制御システムの構成は同様であり、効果に差異はない。ただし、この場合、操作端末4に個別に電源が必要となる。また、操作装置3と接続されるリレー制御装置1は1台に限らず、操作装置3に対してリレー制御装置1を複数台接続した場合においても制御システムの構成は同様であり、効果に差異はない。
【0018】
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る制御システムを示すブロック図である。本実施の形態では、実施の形態1のリレー制御装置1に設定装置14,15が付加されている。設定装置14,15は、ユーザが直接操作するスイッチであり、リレー制御装置1の前面又は側面に設けられている。リレー制御装置1に接続される負荷2が4台であり、負荷2と同数の設定装置14と、1つの設定装置15とが設けられている。4台の設定装置14は、リレー制御装置1に接続された4台の負荷2と対で設けられ、操作装置3からの操作信号が遮断された場合でも4台の負荷2をそれぞれ個別に制御することができる。設定装置15は、リレー制御装置1に接続された4台の負荷2を一括で制御するスイッチである。なお、設定装置14と負荷2の組合せを1組として全4組を図示しているが、4組以外の複数組又は1組の構成であってもよく、効果に差異はない。
【0019】
図4は、実施の形態2に係るリレー制御装置を示すブロック図である。本実施の形態では、実施の形態1のリレー制御装置1に設定装置16が付加されている。設定装置16は図3の設定装置14又は設定装置15に対応する。設定装置16は、リレー回路7を制御する第2の制御電源10及び制御回路9と接地点との間に接続されている。設定装置16は、リレー回路7による負荷2の制御を外部から設定できる。設定装置16は、外部の操作装置3からの操作信号より優先してリレー回路7による負荷2の制御を設定する。
【0020】
設定装置16は、簡易的なスイッチとして図示しているが、例えばトグルスイッチ、ボタンスイッチ又はディップスイッチでもよいし、トランジスタを組み合わせた同様な役割の回路を組んでもよい。何れの場合でもリレー制御装置は同様の回路構成になり、効果に差異はない。
【0021】
設定装置16は第2の制御電源10と接続されているが、第1の制御電源8を抵抗又はダイオードを用いて第2の制御電源10と同等の電圧まで降圧して設定装置16と接続してもよく、効果に差異はない。第1及び第2の制御電源8,10へ電力が供給される場合に、設定装置16はリレー制御装置1に接続される負荷2を制御することが可能となる。
【0022】
なお、設定装置16とリレー回路7を1組として図示しているが、設定装置16とリレー回路7の組を複数設けた場合においても同様の制御構成になり、効果に差異はない。例えば、設定装置16とリレー回路7を4組設ける場合、1組目は第1のリレー回路と第1の設定装置の組合せとし、4組目は第4のリレー回路と第4の設定装置の組合せとする。また、第1から第4のリレー回路を一括で制御する第5の設定装置も設ける。これらの設定装置はHIGHとLOWを切り替えるものである。状態がHIGH又はLOWのどちらか一方となった場合、第1から第4の設定装置は対応するリレー回路を個別に制御し、第5の設定装置は複数台のリレー回路を一括で制御する。これにより、設定装置16は、リレー回路7による複数の負荷2の制御を一括又は個別に設定できる。なお、第5の設定装置の一括制御は第1から第4の設定装置の個別制御よりも優先される。
【符号の説明】
【0023】
3 操作装置、5 商用電源、7 リレー回路、8 第1の制御電源、9 制御回路、10 第2の制御電源、11 AC/DC変換回路、12 第3の制御電源、13 切換回路、16 設定装置
図1
図2
図3
図4