IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ いすゞ自動車株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-撮像装置 図1
  • 特許-撮像装置 図2
  • 特許-撮像装置 図3
  • 特許-撮像装置 図4
  • 特許-撮像装置 図5
  • 特許-撮像装置 図6
  • 特許-撮像装置 図7
  • 特許-撮像装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】撮像装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20220726BHJP
【FI】
B60R11/02 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018116164
(22)【出願日】2018-06-19
(65)【公開番号】P2019217890
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】山根 直也
【審査官】上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-069989(JP,A)
【文献】特開2014-216730(JP,A)
【文献】特開2009-006856(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前方に設けられており、かつ前記車両の前方を撮像する撮像部と、
前記撮像部を収納し、かつ前記撮像部のレンズの前方に位置する開口を有するカバーと、
前記開口の縁から前記カバーの内側に向かって延伸し、かつ前記開口の縁と前記撮像部との間の領域の少なくとも一部の領域を遮蔽する遮蔽部と、
を有し、
前記遮蔽部は、
前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の車幅方向における側縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している側方リブと、
前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の高さ方向における下縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している下方リブと、を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
車両の前方に設けられており、かつ前記車両の前方を撮像する撮像部と、
前記撮像部を収納し、かつ前記撮像部のレンズの前方に位置する開口を有するカバーと、
前記開口の縁から前記カバーの内側に向かって延伸し、かつ前記開口の縁と前記撮像部との間の領域の少なくとも一部の領域を遮蔽する遮蔽部と、
を有し、
前記撮像部は、前記車両の車幅方向において隣接する複数のレンズを有し、
前記カバーは、前記複数のレンズそれぞれの前方に位置する複数の開口を有し、
前記遮蔽部は、
前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の車幅方向における内側の縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している内側側方リブと、
前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の高さ方向における下縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している下方リブと、
前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、前記車両の前後方向において延伸している外側下方リブと、
前記外側下方リブの後端から前記車両の高さ方向における上方に向かって延伸している後方リブと、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記下方リブは、前記車両の前後方向における後方に向かうにつれて前記下方リブの前端を通る水平面との距離が大きくなるように傾斜していることを特徴とする、
請求項又はに記載の撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には車両の前方を撮影するカメラを備えたものがある。特許文献1には、車両の車室内に設置されているステレオカメラ搭載構造が開示されている。ステレオカメラ搭載構造は、ステレオカメラと、ステレオカメラを覆うカバーとを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-81261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラと、カメラを収容するカバーに形成されているカメラのレンズ前方に位置する開口との間には隙間が形成されている場合がある。この場合、この隙間からカバーの内側が見えてしまうことで、見栄えが悪くなってしまうという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、車両の見栄えを向上させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、車両の前方に設けられており、かつ前記車両の前方を撮像する撮像部と、前記撮像部を収納し、かつ前記撮像部のレンズの前方に位置する開口を有するカバーと、前記開口の縁から前記カバーの内側に向かって延伸し、かつ前記開口の縁と前記撮像部との間の領域の少なくとも一部の領域を遮蔽する遮蔽部と、を有することを特徴とする撮像装置を提供する。
【0007】
また、前記遮蔽部は、前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の車幅方向における側縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している側方リブと、前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の高さ方向における下縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している下方リブと、を有していてもよい。
【0008】
また、前記撮像部は、前記車両の車幅方向において隣接する複数のレンズを有し、前記カバーは、前記複数のレンズそれぞれの前方に位置する複数の開口を有し、前記遮蔽部は、前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の車幅方向における内側の縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している内側側方リブと、前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の高さ方向における下縁から前記車両の前後方向における後方に向かって延伸している下方リブと、前記カバーの内側面における前記開口の前記車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、前記車両の前後方向において延伸している外側下方リブと、前記外側下方リブの後端から前記車両の高さ方向における上方に向かって延伸している後方リブと、を有していてもよい。
【0009】
また、前記下方リブは、前記車両の前後方向における後方に向かうにつれて前記下方リブの前端を通る水平面との距離が大きくなるように傾斜していてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、撮像装置を搭載した車両の見栄えが向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係る撮像装置が車両に設けられている状態を示す。
図2】本実施形態に係る撮像装置の構成を示す。
図3】撮像装置のレンズ付近を左斜め前方から見た状態を示す。
図4】撮像装置のレンズ付近を右斜め前方から見た状態を示す。
図5】カバーの遮蔽部付近の拡大図である。
図6図3のX-X線断面図である。
図7】開口に蓋部が取付けられた状態を示す。
図8図7のY-Y線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<本実施形態>
[撮像装置1が車両に設けられている状態]
図1は、本実施形態に係る撮像装置1が車両に設けられている状態を示す図である。
車両は、撮像装置1を有する。図1に示すように、撮像装置1は、車両の前方に設けられている。撮像装置1は、例えばステレオカメラ、単眼カメラ又はビデオカメラである。車両は、例えば、撮像装置1で撮像された車両の前方の対象物の画像、及び当該対象物までの距離情報に基づいて自動ブレーキの制御をする。
【0013】
[撮像装置1の概要]
図2は、本実施形態に係る撮像装置1の構成を示す図である。図3は、撮像装置1のレンズ100a付近を左斜め前方から見た状態を示す図である。図4は、撮像装置1のレンズ100a付近を右斜め前方から見た状態を示す図である。図5は、カバー11の遮蔽部12a付近の拡大図である。図6は、図3のX-X線断面図である。
【0014】
撮像装置1は、撮像部10、カバー11、遮蔽部12、及び蓋部13を有する。撮像部10は、車両の前方に設けられており、かつ車両の前方を撮像する。撮像部10は、車両の車幅方向において隣接する複数のレンズを有する。具体的には、撮像部10は、レンズ100として、レンズ100a及びレンズ100bを有する。
【0015】
レンズ100aは、撮像部10の車両の車幅方向における左側に設けられているレンズである。レンズ100bは、撮像部10の車両の車幅方向における右側に設けられているレンズである。
【0016】
カバー11は、撮像部10を収納し、かつ開口110を有する。開口110は、撮像部10のレンズ100の前方に位置する。カバー11は、複数のレンズそれぞれの前方に位置する複数の開口を有する。具体的には、カバー11は、開口110として、開口110a及び開口110bを有する。開口110aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている開口である。開口110aは、撮像部10のレンズ100aの前方に位置する。開口110bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている開口である。開口110bは、撮像部10のレンズ100bの前方に位置する。
【0017】
遮蔽部12は、開口110の縁からカバー11の内側に向かって延伸し、かつ開口110の縁と撮像部10との間の領域の少なくとも一部の領域を遮蔽する。遮蔽部12として、遮蔽部12a及び遮蔽部12bが設けられている。遮蔽部12aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部である。遮蔽部12bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部である。遮蔽部12の詳細は後述する。
【0018】
図7は、開口110aに蓋部13aが取付けられた状態を示す図である。
蓋部13は、撮像部10のレンズ100を保護するためのレンズ保護キャップである。蓋部13として、蓋部13a及び蓋部13bが設けられている。蓋部13aは、撮像部10の車両の車幅方向における左側に設けられているレンズ100aを保護するためのレンズ保護キャップである。蓋部13bは、撮像部10の車両の車幅方向における右側に設けられているレンズ100bを保護するためのレンズ保護キャップである。
【0019】
図7に示すように、蓋部13は、開口110におけるレンズ100の前方に取り付けられている。蓋部13は、撮像装置1の組立ての際にレンズ100を保護する目的で取り付けられており、カバー11を取り付けた後に取り外される。蓋部13の詳細は後述する。
【0020】
[遮蔽部12の詳細]
図5及び図6に示すように、遮蔽部12は、側方リブ120、及び下方リブ122を有する。側方リブ120は、カバー11の内側面における開口110の車両の車幅方向における側縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0021】
側方リブ120として、側方リブ120a及び側方リブ120bが設けられている。側方リブ120aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの側方リブである。側方リブ120aは、カバー11の内側面における開口110aの車両の車幅方向における側縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0022】
側方リブ120bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの側方リブである。側方リブ120bは、カバー11の内側面における開口110bの車両の車幅方向における側縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0023】
具体的には、遮蔽部12は、内側側方リブ121を有する。内側側方リブ121は、カバー11の内側面における開口110の車両の車幅方向における内側の縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0024】
内側側方リブ121として、内側側方リブ121a及び内側側方リブ121bが設けられている。内側側方リブ121aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの内側側方リブである。内側側方リブ121aは、カバー11の内側面における開口110aの車両の車幅方向における内側の縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0025】
内側側方リブ121bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの内側側方リブである。内側側方リブ121bは、カバー11の内側面における開口110bの車両の車幅方向における内側の縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0026】
下方リブ122は、カバー11の内側面における開口110の車両の高さ方向における下縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0027】
下方リブ122として、下方リブ122a及び下方リブ122bが設けられている。下方リブ122aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの下方リブである。下方リブ122aは、カバー11の内側面における開口110aの車両の高さ方向における下縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0028】
下方リブ122bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの下方リブである。下方リブ122bは、カバー11の内側面における開口110bの車両の高さ方向における下縁から車両の前後方向における後方に向かって延伸している。
【0029】
図8は、図7のY-Y線断面図である。図8(a)は、開口110aに蓋部13aが取り付けられた状態の断面図である。図8(b)は、開口110aから蓋部13aが取り外される途中の状態の断面図である。図8(c)は、開口110aから蓋部13aが取り外された状態の断面図である。
【0030】
図8に示すように、下方リブ122は、車両の前後方向における後方に向かうにつれて下方リブ122の前端を通る水平面との距離が大きくなるように傾斜している。すなわち、下方リブ122は、下方リブ122の車両の前後方向における後端が、下方リブ122の前端よりも下方になるように傾斜している。
【0031】
図8(a)に示すように、蓋部13が撮像部10のレンズ100の前方に取り付けられている状態では、蓋部13の下端は、遮蔽部12の下方リブ122と、撮像部10との間に位置している。また、蓋部13の上端は、カバー11の開口110の上端縁と撮像部10との間に位置している。このようにして、蓋部13は、撮像部10のレンズ100の前方に取り付けられている。
【0032】
図8(b)に示すように、例えば蓋部13の前面に形成されている突起部を下方に向かって押し下げることで、蓋部13の上端はカバー11の開口110の上端縁と撮像部10との間から、カバー11の開口110よりも前方に移動される。そして、図8(c)に示すように、蓋部13がカバー11の開口110から取り外される。
【0033】
前述したように、下方リブ122が、車両の前後方向における後方に向かうにつれて下方リブ122の前端を通る水平面との距離が大きくなるように傾斜していることで、撮像装置1から蓋部13を取り外す際に、蓋部13の下端を支点として、蓋部13の上端が移動する軌跡を確保することができる。この結果、蓋部13の下端を支点として、蓋部13の上端を前方に移動させ易くなることで、蓋部13を撮像装置1から取り外し易くなる。
【0034】
また、図5及び図6に示すように、遮蔽部12は、外側下方リブ123、後方リブ124、外側側方リブ125、及び上方リブ126を有する。外側下方リブ123は、カバー11の内側面における開口110の車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、車両の前後方向において延伸している。
【0035】
外側下方リブ123として、外側下方リブ123a及び外側下方リブ123bが設けられている。外側下方リブ123aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの外側下方リブである。外側下方リブ123aは、カバー11の内側面における開口110aの車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、車両の前後方向において延伸している。
【0036】
外側下方リブ123bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの外側下方リブである。外側下方リブ123bは、カバー11の内側面における開口110bの車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、車両の前後方向において延伸している。
【0037】
後方リブ124は、外側下方リブ123の後端から車両の高さ方向における上方に向かって延伸している。後方リブ124として、後方リブ124a及び後方リブ124bが設けられている。後方リブ124aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの後方リブである。後方リブ124aは、外側下方リブ123aの後端から車両の高さ方向における上方に向かって延伸している。
【0038】
後方リブ124bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの後方リブである。後方リブ124bは、外側下方リブ123bの後端から車両の高さ方向における上方に向かって延伸している。
【0039】
外側側方リブ125は、カバー11の内側面における開口110の車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、車両の前後方向において延伸している。
【0040】
外側側方リブ125として、外側側方リブ125a及び外側側方リブ125bが設けられている。外側側方リブ125aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの外側側方リブである。外側側方リブ125aは、カバー11の内側面における開口110aの車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、車両の前後方向において延伸している。外側側方リブ125aの下端は、外側下方リブ123aの車両の車幅方向における外側の端部と接続されている。外側側方リブ125aの後端は、後方リブ124aの車両の車幅方向における外側の端部と接続されている。
【0041】
外側側方リブ125bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの外側側方リブである。外側側方リブ125bは、カバー11の内側面における開口110bの車両の車幅方向における外側の縁よりも後方かつ外側において、車両の前後方向において延伸している。外側側方リブ125bの下端は、外側下方リブ123bの車両の車幅方向における外側の端部と接続されている。外側側方リブ125bの後端は、後方リブ124bの車両の車幅方向における外側の端部と接続されている。
【0042】
上方リブ126は、後方リブ124の上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上方リブ126として、上方リブ126a及び上方リブ126bが設けられている。上方リブ126aは、カバー11の車両の車幅方向における左側に設けられている遮蔽部12aの上方リブである。上方リブ126aは、後方リブ124aの上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上方リブ126aの車両の車幅方向における外側の端部は、例えば外側側方リブ125aの上端と接続されている。
【0043】
上方リブ126bは、カバー11の車両の車幅方向における右側に設けられている遮蔽部12bの上方リブである。上方リブ126bは、後方リブ124bの上端から車両の前後方向における前方に向かって延伸している。上方リブ126bの車両の車幅方向における外側の端部は、例えば外側側方リブ125bの上端と接続されている。
【0044】
[変形例]
上記実施形態では、下方リブ122は、車両の前後方向における後方に向かうにつれて下方リブ122の前端を通る水平面との距離が大きくなるように傾斜している例を示したが、これに限定されない。下方リブ122は、下方リブ122の上面が車両の前後方向における後方に向かうにつれて下方リブ122の前端を通る水平面との距離が大きくなるように傾斜していてもよい。
【0045】
[本実施形態に係る撮像装置1による効果]
本実施形態に係る撮像装置1は、車両の前方に設けられており、かつ車両の前方を撮像する撮像部10と、撮像部10を収納し、かつ撮像部10のレンズ100の前方に位置する開口110を有するカバー11と、開口110の縁からカバー11の内側に向かって延伸し、かつ開口110の縁と撮像部10との間の領域の少なくとも一部の領域を遮蔽する遮蔽部12と、を有する。
【0046】
本実施形態に係る撮像装置1は、このように開口110の縁からカバー11の内側に向かって延伸し、かつ開口110の縁と撮像部10との間の領域の少なくとも一部の領域を遮蔽する遮蔽部12を有する。よって、撮像装置1は、カバー11の開口110の縁と撮像部10との間の領域が、カバー11に遮蔽部12が設けられていない場合におけるカバー11の開口110の縁と撮像部10との間の領域に比べて小さくなる。よって、撮像装置1は、カバー11の開口110の縁と撮像部10との間の領域から、カバー11の内側に収納されている撮像部10が見えづらくなる。この結果、撮像装置1が搭載された車両は、見栄えが向上する。
【0047】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【符号の説明】
【0048】
1・・・撮像装置
10・・・撮像部
100、100a、100b・・・レンズ
11・・・カバー
110、110a、110b・・・開口
12、12a、12b・・・遮蔽部
120、120a、120b・・・側方リブ
121、121a、121b・・・内側側方リブ
122、122a、122b・・・下方リブ
123、123a、123b・・・外側下方リブ
124、124a、124b・・・後方リブ
125、125a、125b・・・外側側方リブ
126、126a、126b・・・上方リブ
13、13a、13b・・・蓋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8