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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】自動倉庫システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/00 20060101AFI20220726BHJP
【FI】
B65G1/00 501B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021520065
(86)(22)【出願日】2020-03-11
(86)【国際出願番号】 JP2020010557
(87)【国際公開番号】W WO2020235186
(87)【国際公開日】2020-11-26
【審査請求日】2021-09-15
(31)【優先権主張番号】P 2019096292
(32)【優先日】2019-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】西本 陽平
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-34407(JP,A)
【文献】特開2010-80647(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の棚からなる第1ラックと、前記第1ラックの各段を走行する複数の搬送車とを有する第1自動倉庫と、
複数の棚からなる第2ラックと、前記第2ラックの各段を走行する複数の搬送車とを有する第2自動倉庫と、
前記第1自動倉庫及び前記第2自動倉庫に荷物をそれぞれ搬入する第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤと、
前記第1自動倉庫及び前記第2自動倉庫から荷物をそれぞれ搬出する第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤと、
前記第1入庫コンベヤ、前記第2入庫コンベヤ、前記第1出庫コンベヤ及び前記第2出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、前記第1自動倉庫から前記第2自動倉庫に荷物を搬送する第1移送コンベヤと、
前記第1入庫コンベヤ、前記第2入庫コンベヤ、前記第1出庫コンベヤ及び前記第2出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、前記第2自動倉庫から前記第1自動倉庫に荷物を搬送する第2移送コンベヤと、
を備え
前記第1自動倉庫は、前記第1ラックに隣接されて配置され荷物を前記第1ラックの各段に搬送する第1昇降機を有し、
前記第2自動倉庫は、前記第2ラックに隣接されて配置され荷物を前記第2ラックの各段に搬送する第2昇降機を有し、
前記第1入庫コンベヤ及び前記第2入庫コンベヤは、前記第1昇降機及び前記第2昇降機にそれぞれ接続されており、
前記第1移送コンベヤは、前記第1昇降機から前記第2昇降機に荷物を搬送し、
前記第2移送コンベヤは、前記第2昇降機から前記第1昇降機に荷物を搬送し、
前記第1移送コンベヤと前記第2移送コンベヤが少なくとも一部で平面視で重複している、
自動倉庫システム。
【請求項2】
前記第1移送コンベヤは、第1メインコンベヤと、第1搬出バッファコンベヤと、第1搬入バッファコンベヤとを有しており、前記第1搬出バッファコンベヤと前記第1搬入バッファコンベヤは、前記第1昇降機と前記第1メインコンベヤとの間と、前記第1メインコンベヤと前記第2昇降機との間にそれぞれ設けられており、
前記第2移送コンベヤは、第2メインコンベヤと、第2搬出バッファコンベヤと、第2搬入バッファコンベヤとを有しており、前記第2搬出バッファコンベヤと前記第2搬入バッファコンベヤは、前記第2昇降機と前記第2メインコンベヤとの間と、前記第2メインコンベヤと前記第1昇降機との間にそれぞれに設けられている、請求項に記載の自動倉庫システム。
【請求項3】
前記第1自動倉庫において前記第2ラックに収納される予定の荷物が前記第1入庫コンベヤから搬入されると、前記第1昇降機、前記第1移送コンベヤ、及び前記第2昇降機を制御することで当該荷物を前記第2ラックに搬送し、
前記第2自動倉庫において前記第1ラックに収納される予定の荷物が前記第2入庫コンベヤから搬入されると、前記第2昇降機、前記第2移送コンベヤ、及び前記第1昇降機を制御することで当該荷物を前記第1ラックに搬送する、ように制御を行う制御部をさらに備えている、請求項に記載の自動倉庫システム。
【請求項4】
記第1移送コンベヤは、前記第1ラック及び前記第2ラックの高さ方向の中央付近に設けられ、
前記第2移送コンベヤは、前記第1ラック及び前記第2ラックの高さ方向の中央付近に設けられている、請求項1に記載の自動倉庫システム。
【請求項5】
前記第1昇降機及び前記第2昇降機は、各々、一対の昇降機を有しており、
前記一対の昇降機のうちの一方は荷物が搬入される昇降機であり、前記一対の昇降機のうちの他方は荷物が搬出される昇降機である、請求項に記載の自動倉庫システム。
【請求項6】
複数の棚からなる第3ラックと、前記第3ラックの各段を走行する複数の搬送車とを有する第3自動倉庫と、
前記第3自動倉庫に荷物を搬入する第3入庫コンベヤと、
前記第3自動倉庫から荷物を搬出する第3出庫コンベヤと、をさらに備え、
前記第1移送コンベヤは、前記第1入庫コンベヤ、前記第2入庫コンベヤ、前記第3入庫コンベヤ、前記第1出庫コンベヤ、前記第2出庫コンベヤ及び前記第3出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、前記第1自動倉庫又は前記第2自動倉庫から前記第2自動倉庫又は前記第3自動倉庫に荷物を搬送し、
前記第2移送コンベヤは、前記第1入庫コンベヤ、前記第2入庫コンベヤ、前記第3入庫コンベヤ、前記第1出庫コンベヤ、前記第2出庫コンベヤ及び前記第3出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、前記第2自動倉庫又は前記第3自動倉庫から前記第1自動倉庫又は前記第2自動倉庫に荷物を搬送する、請求項に記載の自動倉庫システム。
【請求項7】
前記第3自動倉庫は、前記第3ラックに隣接されて配置され荷物を前記第3ラックの各段に搬送する第3昇降機を有し、
前記第3入庫コンベヤは、前記第3昇降機に接続されており、
前記第1移送コンベヤは、前記第1昇降機又は前記第2昇降機から
前記第2昇降機又は前記第3昇降機に荷物を搬送し、
前記第2移送コンベヤは、前記第2昇降機又は前記第3自動倉庫から前記第1昇降機又は前記第2昇降機に荷物を搬送する、請求項に記載の自動倉庫システム。
【請求項8】
前記第1昇降機、前記第2昇降機及び前記第3昇降機は、各々、一対の昇降機を有しており、
前記一対の昇降機のうちの一方は荷物が搬入される昇降機であり、前記一対の昇降機のうちの他方は荷物が搬出される昇降機である、請求項に記載の自動倉庫システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動倉庫システム、特に、複数の自動倉庫が並んで配置された自動倉庫システムに関する。
【背景技術】
【0002】
物品を入庫、保管及び出庫する自動倉庫が知られている。
自動倉庫は、例えば、一方向に延び複数の棚を上下左右に有するラックと、ラックに沿って走行するスタッカクレーンとを有している。入庫ラインから荷物が搬送されてくると、スタッカクレーンは、ラックの延長方向に走行しながら荷物をラックの棚に移載する。また、スタッカクレーンは、荷物をラックの棚から移載して出庫ラインに搬送する。
自動倉庫は、スタッカクレーンではなく、ラックの各段に対応し設けられた複数の搬送車を有するものがある。各搬送車は、各段においてラックの延長方向に走行しながら、搬送車と各段の棚との間で荷物を移載する。このような自動倉庫では、ラックの各段に荷物を搬入又はラックの各段から荷物を搬出するための昇降搬送装置が設けられている。
また、自動倉庫間を接続する台車を有する有軌道台車システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-162345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、自動倉庫を出荷先ごと分けて配置した自動倉庫システムの場合、各自動倉庫は例えばトラックの出庫バースに対応して設けられている。この場合は、出庫の時に仕分け動作が少なくなるので、出庫動作が効率よくなる。
一方、このような自動倉庫システムでは、入庫時に大量の荷物を適切に各自動倉庫に仕分けることが必要になる。従来であれば、例えばコンベヤのメインラインに各ピッキングエリアから荷物を合流させ、次にメインラインから各自動倉庫に荷物を分配するラインを構築することになる。この場合、各自動倉庫に供給される荷物の量が多くなると、メインラインの高性能化が必要になり、そのため装置が複雑になり、コストも高くなってしまう。
本発明の目的は、複数の自動倉庫を有する自動倉庫システムにおいて、比較的簡素な投入ラインを用いて複数の自動倉庫に荷物を仕分けて入庫できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る自動倉庫システムは、第1自動倉庫と、第2自動倉庫と、第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤと、第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤと、第1移送コンベヤと、第2移送コンベヤと、を備えている。
第1自動倉庫は、複数の棚からなる第1ラックを有する。
第2自動倉庫は、複数の棚からなる第2ラックを有する。
第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤは、第1自動倉庫及び第2自動倉庫に荷物をそれぞれ搬入する。
第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤは、第1自動倉庫及び第2自動倉庫から荷物をそれぞれ搬出する。
第1移送コンベヤは、第1入庫コンベヤ、第2入庫コンベヤ、第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第1自動倉庫から第2自動倉庫に荷物を搬送する。
第2移送コンベヤは、第1入庫コンベヤ、第2入庫コンベヤ、第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第2自動倉庫から第1自動倉庫に荷物を搬送する。
【0006】
この自動倉庫システムでは、第1入庫コンベヤから第1自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第1ラックに搬送される。そして、残りが第1移送コンベヤによって第1自動倉庫から第2自動倉庫に搬送される。
第2入庫コンベヤから第2自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第2ラックに搬送される。そして、残りが第2移送コンベヤによって第2自動倉庫から第1自動倉庫に搬送される。
【0007】
以上に述べたように、第1移送コンベヤと第2移送コンベヤとによって第1自動倉庫と第2自動倉庫の間で直接に荷物の受け渡しができる。言い換えると、第1自動倉庫に入庫された荷物は、簡単な構造によって第1ラックと第2ラックに振り分けることができる。さらに、第2自動倉庫に入庫された荷物は、簡単な構造によって第1ラックと第2ラックに振り分けることができる。したがって、高性能の搬送仕分け能力が実現される。
本発明において簡素な構造とは、下記の2点である。
第1に、投入ラインが第1入庫コンベヤと第2入庫コンベヤとに分けられているので、比較的簡単な構造で投入ラインを実現できる。
第2に、分配ラインが一方向にのみ搬送を行う第1移送コンベヤと第2移送コンベヤとに分かれているので、比較的簡単な構造で分配ラインを実現できる。
【0008】
第1自動倉庫は、第1ラックに隣接されて配置され荷物を第1ラックの各段に搬送する第1昇降機を有していてもよい。
第2自動倉庫は、第2ラックに隣接されて配置され荷物を第2ラックの各段に搬送する第2昇降機を有していてもよい。
第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤは、第1昇降機及び第2昇降機にそれぞれ接続されていてもよい。
第1移送コンベヤは、第1昇降機から第2昇降機に荷物を搬送してもよい。
第2移送コンベヤは、第2昇降機から第1昇降機に荷物を搬送してもよい。
【0009】
第1移送コンベヤは、第1メインコンベヤと、第1搬出バッファコンベヤと、第1搬入バッファコンベヤとを有している。第1搬出バッファコンベヤと第1搬入バッファコンベヤは、第1昇降機と第1メインコンベヤとの間と、第1メインコンベヤと第2昇降機との間にそれぞれ設けられている。
第2移送コンベヤは、第2メインコンベヤと、第2搬出バッファコンベヤと、第2搬入バッファコンベヤとを有している。第2搬出バッファコンベヤと第2搬入バッファコンベヤは、第2昇降機と第2メインコンベヤとの間と、第2メインコンベヤと第1昇降機との間にそれぞれに設けられている。
この自動倉庫システムでは、各バッファコンベヤを一方のラックから他方のラックへ搬送して入庫する前のバッファとして利用できる。したがって、第1昇降機と第2昇降機の能力が荷物の搬送量に追いつかない場合でも、問題なく搬送入庫処理を行える。
【0010】
自動倉庫システムは、制御部をさらに備えていてもよい。
制御部は、
第1自動倉庫において第2ラックに収納される予定の荷物が第1入庫コンベヤから搬入されると、第1昇降機、第1移送コンベヤ、及び第2昇降機を制御することで当該荷物を第2ラックに搬送し、
第2自動倉庫において第1ラックに収納される予定の荷物が第2入庫コンベヤから搬入されると、第2昇降機、第2移送コンベヤ、及び第1昇降機を制御することで当該荷物を第1ラックに搬送する、ように制御を行ってもよい。
この自動倉庫システムでは、第1自動倉庫において、第2ラックに収納される予定の荷物は、入庫時に直ちに第2ラックに搬送される。また、第2自動倉庫において、第1ラックに収納される予定の荷物は、入庫時に直ちに第1ラックに搬送される。このように他のラックに収納される予定の荷物は入庫時に直ちに他のラックに搬送されるので、システム全体の搬送効率が向上する。
【0011】
自動倉庫システムは、第1ラック及び第2ラックの各段を走行する複数の搬送車をさらに備えていてもよい。
第1移送コンベヤは、第1ラック及び第2ラックの高さ方向の中央付近に設けられていてもよい。
第2移送コンベヤは、第1ラック及び第2ラックの高さ方向の中央付近に設けられていてもよい。
この自動倉庫システムでは、第1昇降機が第1移送コンベヤと搬送先の段との間で移動する時間が短くなる。また、第2昇降機が第2移送コンベヤと搬送先の段との間で移動する時間が短くなる。以上の結果、荷物の入庫時の搬送効率が向上する。
第1昇降機及び第2昇降機は、各々、一対の昇降機を有していてもよい。一対の昇降機のうちの一方は荷物が搬入される昇降機であり、一対の昇降機のうちの他方は荷物が搬出される昇降機であってもよい。この自動倉庫システムでは、高い搬送効率が維持される。
自動倉庫システムは、複数の棚からなる第3ラックを有する第3自動倉庫と、第3自動倉庫に荷物を搬入する第3入庫コンベヤと、第3自動倉庫から荷物を搬出する第3出庫コンベヤと、をさらに備えていてもよい。第1移送コンベヤは、第1入庫コンベヤ、第2入庫コンベヤ、第3入庫コンベヤ、第1出庫コンベヤ、第2出庫コンベヤ及び第3出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第1自動倉庫又は第2自動倉庫から第2自動倉庫又は第3自動倉庫に荷物を搬送してもよい。第2移送コンベヤは、第1入庫コンベヤ、第2入庫コンベヤ、第3入庫コンベヤ、第1出庫コンベヤ、第2出庫コンベヤ及び第3出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第2自動倉庫又は第3自動倉庫から第1自動倉庫又は第2自動倉庫に荷物を搬送してもよい。この自動倉庫システムでは、第1入庫コンベヤから第1自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第1ラックに搬送される。そして、残りの一部が第1移送コンベヤによって第1自動倉庫から第2自動倉庫又は第3自動倉庫に搬送される。第2入庫コンベヤから第2自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第2ラックに搬送される。そして、残りの一部が第1移送コンベヤによって第2自動倉庫から第3自動倉庫に搬送され、残りの一部が第2移送コンベヤによって第2自動倉庫から第1自動倉庫に搬送される。第3入庫コンベヤから第3自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第3ラックに搬送される。そして、残りの一部が第2移送コンベヤによって第3自動倉庫から第1自動倉庫又は第2自動倉庫に搬送される。
第3自動倉庫は、第3ラックに隣接されて配置され荷物を第3ラックの各段に搬送する第3昇降機を有していてもよい。第3入庫コンベヤは、第3昇降機に接続されていてもよい。第1移送コンベヤは、第1昇降機又は第2昇降機から第2昇降機又は第3昇降機に荷物を搬送してもよい。第2移送コンベヤは、第2昇降機又は第3自動倉庫から第1昇降機又は第2昇降機に荷物を搬送してもよい。
第1昇降機、第2昇降機及び第3昇降機は、各々、一対の昇降機を有していてもよい。一対の昇降機のうちの一方は荷物が搬入される昇降機であり、一対の昇降機のうちの他方は荷物が搬出される昇降機であってもよい。この自動倉庫システムでは、高い搬送効率が維持される。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る自動倉庫システムでは、比較的簡素な投入ラインを用いて複数の自動倉庫に荷物を入庫できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】自動倉庫システムの模式的斜視図。
図2】自動倉庫システムの模式的平面図。
図3】自動倉庫システムの模式的側面図。
図4】自動倉庫システムの制御構成を示すブロック図。
図5】第2実施形態の自動倉庫システムの模式的斜視図。
図6】自動倉庫システムの模式的平面図。
図7】自動倉庫システムの制御構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
1.第1実施形態
(1)第1自動倉庫及び第2自動倉庫
図1図3を用いて、自動倉庫システム100を説明する。図1は、自動倉庫システムの模式的斜視図である。図2は、自動倉庫システムの模式的平面図である。図3は、自動倉庫システムの模式的側面図である。
自動倉庫システム100は、第1自動倉庫1と、第2自動倉庫2とを有している。第1自動倉庫1と第2自動倉庫2は同じ方向に延びて並んで配置されている。第1自動倉庫1と第2自動倉庫2は、例えば、複数エリアでピッキングした出荷商品を保管する出荷前バッファ装置であり、各エリアに各々が設けられている。したがって、図面では第1自動倉庫1と、第2自動倉庫2は近接して描かれているが、実際には離れて配置されている。
以下、第1自動倉庫1及び第2自動倉庫2が並んだ水平方向を第1方向(矢印X)とし、それらが延びる水平方向を第2方向(矢印Y)とする。
【0015】
第1自動倉庫1は、複数の棚11aを有する第1ラック11を有する。第1ラック11は、一対のラックである。
第1自動倉庫1は、第1ラック11の一対のラック間において第1ラック11の段ごとに往復移動可能な搬送車14を有している。搬送車14は、第1ラック11の段のそれぞれに対応して配置されている。搬送車14は、棚11aに沿って第2方向に走行し、荷物Wを棚11aとの間で移載する。搬送車14は、例えば前後方向に伸縮することで荷物Wの取り込み及び送り出しを行う移載機構(図示せず)を有しており、走行路を挟んで向かい合わせに配置される2つの棚11aのいずれとも荷物Wを移載できる。
【0016】
第1自動倉庫1は、第1ラック11に隣接されて配置され荷物Wを第1ラック11の各段に搬送する入庫用の第1昇降機13を有する。第1昇降機13は、第1ラック11の一対のラックに対応して一対の昇降機13a、13bを有している。なお、第1自動倉庫1は、第1昇降機13から荷物Wが搬入される入庫部(図示せず)を有している。
第1昇降機13の昇降機13a、13bは、各々、上下方向に昇降する第1昇降台13cを有している。第1昇降台13cには、荷物Wを他の装置との間で移載するためのローラコンベヤ(図示せず)が搭載されている。また、第1ラック11側にも隣接するする部分にローラコンベヤ(図示せず)が設けられており、両方のローラコンベヤが連動して動作することで荷物Wの受け渡しが行われる。
なお、第1自動倉庫1は、図2に示すように、第1昇降機13と反対側に出庫用の昇降機18aを有している。
さらに、昇降機18aには、第1自動倉庫1から荷物Wを搬出する第1出庫コンベヤ19aが接続されている。
【0017】
第2自動倉庫2は、複数の棚15aを有する第2ラック15を有する。第2ラック15は、一対のラックである。
第2自動倉庫2は、第2ラック15の一対のラック間において第2ラック15の段ごとに往復移動可能な搬送車16を有している。搬送車16は搬送車14と同じであるので、説明を省略する。
第2自動倉庫2は、第2ラック15に隣接されて配置され荷物Wを第2ラック15の各段に搬送する入庫用の第2昇降機17を有する。第2昇降機17は、第2ラック15の一対のラックに対応して一対の昇降機17a、17bを有している。なお、第2自動倉庫2は、第2昇降機17から荷物Wが搬入される入庫部(図示せず)を有している。
第2昇降機17は、上下方向に昇降する第2昇降台(図示せず)を有している。第2昇降台には、荷物Wを他の装置との間で移載するためのローラコンベヤ(図示せず)が搭載されている。また、第2ラック15側にも隣接するする部分にローラコンベヤ(図示せず)が設けられており、両方のローラコンベヤが連動して動作することで荷物Wの受け渡しが行われる。
なお、第2自動倉庫2は、図2に示すように、第2昇降機17と反対側に出庫用の昇降機18bを有している。
さらに、昇降機18bには、第2自動倉庫2から荷物Wを搬出する第2出庫コンベヤ19bが接続されている。
【0018】
(2)第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤ
自動倉庫システム100は、第1入庫コンベヤ3及び第2入庫コンベヤ4を有している。
第1入庫コンベヤ3は、第1昇降機13に接続されている。第1入庫コンベヤ3は、例えば、ローラコンベヤである。
具体的には、第1入庫コンベヤ3は、第1メイン入庫コンベヤ3aと、第1搬入コンベヤ3bと、第2搬入コンベヤ3cとを有している。第1搬入コンベヤ3bと第2搬入コンベヤ3cは、第1メイン入庫コンベヤ3aから分岐して、第1昇降機13の昇降機13a、13bにそれぞれ接続されている。第1メイン入庫コンベヤ3aは第1方向に延び、第1搬入コンベヤ3b及び第2搬入コンベヤ3cは第2方向に延びている。なお、各分岐部には公知の転換機、ソータ等の分岐装置が設けられている(以下、同様)。
【0019】
第2入庫コンベヤ4は、第2昇降機17に接続されている。
具体的には、第2入庫コンベヤ4は、第2メイン入庫コンベヤ4aと、第3搬入コンベヤ4bと、第4搬入コンベヤ4cとを有している。第3搬入コンベヤ4bと第4搬入コンベヤ4cは、第2メイン入庫コンベヤ4aから分岐して、第2昇降機17の一対の昇降機17a、17bにそれぞれ接続されている。第2メイン入庫コンベヤ4aは第1方向に延び、第3搬入コンベヤ4b及び第4搬入コンベヤ4cは第2方向に延びている。
【0020】
(3)第1移送コンベヤと第2移送コンベヤ
自動倉庫システム100は、第1移送コンベヤ5と、第2移送コンベヤ6とを有している。
第1移送コンベヤ5は、第1入庫コンベヤ3及び第2入庫コンベヤ4の少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第1昇降機13から第2昇降機17に荷物Wを搬送するように配置されている。ここで、第1移送コンベヤ5は、一方向のみに荷物Wを搬送するものである。第1移送コンベヤ5は、第1ラック11及び第2ラック15の高さ方向の中央付近に設けられている。第1移送コンベヤ5は、例えば、ローラコンベヤである。なお、中央付近とは、第1ラック11及び第2ラック15の高さ方向中間位置又はその近傍であり、例えば、高さ方向中間の段、又はその上下いずれかの段の位置である。(以下、同じ)。
具体的には、第1移送コンベヤ5は、第1メインコンベヤ5a(第1メインコンベヤの一例)と、第1搬出バッファコンベヤ5b(第1搬出バッファコンベヤの一例)と、第1搬入バッファコンベヤ5c(第1搬入バッファコンベヤの一例)とを有している。第1搬出バッファコンベヤ5bは、第1昇降機13の昇降機13bと第1メインコンベヤ5aとの間に設けられている。第1搬入バッファコンベヤ5cは、第1メインコンベヤ5aと第2昇降機17の昇降機17aとの間に設けられている。
【0021】
第2移送コンベヤ6は、第1入庫コンベヤ3及び第2入庫コンベヤ4の少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第2昇降機17から第1昇降機13に荷物Wを搬送するように配置されている。第2移送コンベヤ6は、第1ラック11及び第2ラック15の高さ方向の中央付近に設けられている。第2移送コンベヤ6は、例えば、ローラコンベヤである。
具体的には、第2移送コンベヤ6は、第2メインコンベヤ6a(第2メインコンベヤの一例)と、第2搬出バッファコンベヤ6b(第2搬出バッファコンベヤの一例)と、第2搬入バッファコンベヤ6c(第2搬入バッファコンベヤの一例)とを有している。第2搬出バッファコンベヤ6bは、第2昇降機17の昇降機17bと第2メインコンベヤ6aとの間に設けられている。第2搬入バッファコンベヤ6cは、第2メインコンベヤ6aと第1昇降機13の昇降機13aとの間に設けられている。ここで、第2移送コンベヤ6は、一方向のみに荷物Wを搬送するものである。
なお、図2では第1移送コンベヤ5及び第2移送コンベヤ6を荷物Wの搬送経路を示す矢印で示しており、図3では第1移送コンベヤ5及び第2移送コンベヤ6は空間に占める位置を示す枠線で示している。
【0022】
第1入庫コンベヤ3から第1自動倉庫1に供給される荷物Wは、入庫先に従って第1~第2の種類に分かれる。以下、図1を参照して、種類ごとの荷物Wの搬送経路を説明する。
第1の種類の荷物Wは、第1ラック11に入庫される。具体的には、第1の種類の荷物Wは、第1メイン入庫コンベヤ3a(丸1)、第1搬入コンベヤ3b(丸2)、第1昇降機13の昇降機13a(丸3、丸4)の順番で第1ラック11に搬送される。
第2の種類の荷物Wは、第1昇降機13によって第1移送コンベヤ5に搬送され、さらに第1移送コンベヤ5によって第2昇降機17に搬送される。最後に、荷物Wは第2昇降機17から第2ラック15内に入庫される。具体的には、第2の種類の荷物Wは、第1メイン入庫コンベヤ3a(丸1)、第2搬入コンベヤ3c(丸5)、第1昇降機13の昇降機13b(丸6)、第1移送コンベヤ5(丸7、丸8、丸9)の順番で第2ラック15に搬送される。
【0023】
第2入庫コンベヤ4から第2自動倉庫2に供給される荷物Wは、入庫先に従って第1~第2の種類に分かれる。
第1の種類の荷物Wは、第2昇降機17によって第2移送コンベヤ6に搬送され、さらに第2移送コンベヤ6によって第1昇降機13に搬送される。最後に、荷物Wは第1昇降機13から第1ラック11内に入庫される。具体的には、第1の種類の荷物Wは、第2メイン入庫コンベヤ4a(丸10)、第4搬入コンベヤ4c(丸14)、第2昇降機17の昇降機17b(丸15)、第2移送コンベヤ6(丸16、丸17、丸18)の順番で第1ラック11に搬送される。
第2の種類の荷物Wは、第2ラック15に入庫される。具体的には、第2の種類の荷物Wは、第2メイン入庫コンベヤ4a(丸10)、第3搬入コンベヤ4b(丸11)、第2昇降機17の昇降機17a(丸12、丸13)の順番で第2ラック15に搬送される。
【0024】
以上に述べたように、第1移送コンベヤ5と第2移送コンベヤ6とによって第1ラック11と第2ラック15の間で直接に荷物Wの受け渡しができる。言い換えると、第1自動倉庫1に入庫された荷物Wは、簡単な構造によって第1ラック11と第2ラック15に振り分けることができる。さらに、第2自動倉庫2に入庫された荷物Wは、簡単な構造によって第1ラック11と第2ラック15に振り分けることができる。したがって、高性能の搬送仕分け能力が実現される。
一例として、第1移送コンベヤ5と第2移送コンベヤ6を用いることで、第1入庫コンベヤ3が搬送する荷物Wを、第1ラック11と第2ラック15に1/2ずつ搬送することができる。第2入庫コンベヤ4の場合も同様である。
【0025】
第1ラック11、第2ラック15に入庫された荷物Wは、搬送車14、16に引き取られ、第1ラック11、第2ラック15の棚11a、15aのいずれかの部分に載置される。このようにして、入庫処理が実行される。
【0026】
(4)第1の特徴
本実施形態において簡素な構造とは、下記の2点である。
第1に、投入ラインが第1入庫コンベヤ3と第2入庫コンベヤ4とに分けられているので、比較的簡単な構造で投入ラインを実現できる。
第2に、分配ラインが一方向にのみ搬送を行う第1移送コンベヤ5と第2移送コンベヤ6とに分かれているので、比較的簡単な構造で分配ラインを実現できる。
以上の結果、各搬送コンベヤの転換部、合流部に比較的安価な製品を利用できる。
【0027】
(5)第2の特徴
第1移送コンベヤ5が、第1搬出バッファコンベヤ5bと第1搬入バッファコンベヤ5cとを有しているので、各コンベヤを第1ラック11から第2ラック15へ荷物Wを搬送して入庫するときのバッファとして利用できる。したがって、第1昇降機13と第2昇降機17の能力が荷物Wの搬送量に追いつかない場合でも、問題なく搬送入庫処理を行える。
第2移送コンベヤ6が、第2搬出バッファコンベヤ6bと第2搬入バッファコンベヤ6cとを有しているので、各コンベヤを第2ラック15から第1ラック11へ荷物Wを搬送して入庫するときのバッファとして利用できる。したがって、第1昇降機13と第2昇降機17の能力が荷物Wの搬送量に追いつかない場合でも、問題なく搬送入庫処理を行える。
【0028】
(6)第3の特徴
第1移送コンベヤ5及び第2移送コンベヤ6が第1ラック11及び第2ラック15の高さ方向の中央付近に設けられているので、第1昇降機13の第1昇降台13cが第1移送コンベヤ5と搬送先の段との間で移動する時間が短くなる。また、第2昇降機17の昇降台が第2移送コンベヤ6と搬送先の段との間で移動する時間が短くなる。以上の結果、荷物Wの入庫時の搬送効率が向上する。
【0029】
(7)第4の特徴
第1移送コンベヤ5が第1入庫コンベヤ3及び第2入庫コンベヤ4の上方に配置され、第2移送コンベヤ6が第1入庫コンベヤ3及び第2入庫コンベヤ4の上方に配置されているので、省スペース化が実現されている。
【0030】
(8)自動倉庫システムの制御構成
図4を用いて、自動倉庫システム100の制御構成を説明する。図4は、自動倉庫システムの制御構成を示すブロック図である。
自動倉庫システム100は、コントローラ51を有している。
コントローラ51は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。コントローラ51は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
コントローラ51は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
コントローラ51の各要素の機能は、一部又は全てが、コントローラ51を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
【0031】
コントローラ51には、第1昇降機13の一対の昇降機13a、13b、第2昇降機17の一対の昇降機17a、17b、第1移送コンベヤ5(第1メインコンベヤ5a、第1搬出バッファコンベヤ5b、第1搬入バッファコンベヤ5c)と、第2移送コンベヤ6(第2メインコンベヤ6aと、第2搬出バッファコンベヤ6bと、第2搬入バッファコンベヤ6c)とが接続されている。
さらに、コントローラ51には、第1入庫コンベヤ3、第2入庫コンベヤ4及び複数の搬送車14、16も接続されている。
コントローラ51には、図示しないが、荷物Wの大きさ、形状及び位置を検出するセンサ、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
【0032】
コントローラ51は、上位のコントローラ(図示せず)と交信を行い、荷物Wの入庫を実行する。
本実施形態では、荷物Wは、ピッキングステーション(図示せず)でピッキングされ第1入庫コンベヤ3又は第2入庫コンベヤ4に投入されると、ID認識部(図示せず)によって各々認識される。ID認識部は、具体的には、荷物の識別番号等の情報をそれぞれの荷物に貼付されたバーコード等から取得する。上位のコントローラは、荷物Wの情報に基づいて、入庫先の自動倉庫を決定する。
【0033】
第1入庫コンベヤ3の第1メイン入庫コンベヤ3aを搬送され荷物Wは、図示しないIDリーダによって物品のIDを読み取ると、その情報はコントローラ51に送信される。続いて、コントローラ51は、該当する物品の入庫先を物流コントローラに問い合わせ、第1入庫コンベヤ3を制御して、第1搬入コンベヤ3bと第2搬入コンベヤ3cに振り分ける。
第2入庫コンベヤ4の場合も同様である。
【0034】
他のラックに収納される予定の荷物が入庫されたときのコントローラ51の制御動作を説明する。
第1自動倉庫1において第2の種類の荷物W(第2ラック15に収納される予定の荷物W)が第1入庫コンベヤ3から搬入されると、コントローラ51は、第1昇降機13、第1移送コンベヤ5、及び第2昇降機17を制御することで当該荷物Wを第2ラック15に搬送する。
第2自動倉庫2において第1の種類の荷物W(第1ラック11に収納される予定の荷物W)が第2入庫コンベヤ4から搬入されると、コントローラ51は、第2昇降機17、第2移送コンベヤ6、及び第1昇降機13を制御することで当該荷物Wを第1ラック11に搬送する。
このように、第1自動倉庫1において、第2の種類の荷物は入庫時に直ちに第2ラック15に搬送される。また、第2自動倉庫2において、第1の種類の荷物Wは直ちに第1ラック11に搬送される。このように他のラックに収納される予定の荷物は入庫時に直ちに他のラックに搬送されるので、システム全体の搬送効率が向上する。
【0035】
第1移送コンベヤ5と第2移送コンベヤ6は、荷物Wの入庫後に荷物Wを第1自動倉庫1と第2自動倉庫2との間で入れ替えたい場合にも利用できる。
【0036】
(9)第1実施形態の変形例
第1移送コンベヤと第2移送コンベヤの上下方向位置は特に限定されない。両者の上下位置は逆転していてもよい。
第1移送コンベヤは、第1昇降機及び第2昇降機の各々の一対の昇降機のいずれに接続されてもよい。また、第2移送コンベヤは、第1昇降機及び第2昇降機の各々の一対の昇降機のいずれに接続されてもよい。
【0037】
2.第2実施形態
第1実施形態では2台の自動倉庫からなる自動倉庫システムを説明したが、自動倉庫の数は特に限定されない。
図5図7を用いて、そのような実施例を第2実施形態として説明する。図5は、第2実施形態の自動倉庫システムの模式的斜視図である。図6は、自動倉庫システムの模式的平面図である。図7は、自動倉庫システムの制御構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、第1実施形態と共通の部分については説明を適宜省略する。
【0038】
(1)第1自動倉庫及び第2自動倉庫
自動倉庫システム100Aは、第1自動倉庫1と、第2自動倉庫2、第3自動倉庫20とを有している。第1自動倉庫1と第2自動倉庫2と第3自動倉庫20は同じ方向に延びて並んで配置されている。第1自動倉庫1と第2自動倉庫2と第3自動倉庫20は、複数エリアでピッキングした出荷商品を保管する出荷前バッファ装置であり、各エリアに各々が設けられている。したがって、図面では第1自動倉庫1と、第2自動倉庫2と、第3自動倉庫20は近接して描かれているが、実際には離れて配置されている。
以下、第1自動倉庫1、第2自動倉庫2及び第3自動倉庫20が並んだ水平方向を第1方向(矢印X)とし、それらが延びる水平方向を第2方向(矢印Y)とする。
【0039】
第3自動倉庫20は、第1実施形態に記載の第1自動倉庫1及び第2自動倉庫2と同じ構造であり、第3ラック21、搬送車22を有している。
第3自動倉庫20は、第3ラック21に隣接されて配置され荷物Wを第3ラック21の各段に搬送する入庫用の第3昇降機23を有する。第3昇降機23は、第3ラック21の一対のラックに対応して一対の昇降機23a、23bを有している。
【0040】
(2)第3入庫コンベヤ
自動倉庫システム100Aは、第3入庫コンベヤ24を有している。
第3入庫コンベヤ24は、第3昇降機23に接続されている。第3入庫コンベヤ24は、例えば、ローラコンベヤである。
具体的には、第3入庫コンベヤ24は、第3メイン入庫コンベヤ24aと、第5搬入コンベヤ24bと、第6搬入コンベヤ24cとを有している。第5搬入コンベヤ24bと第6搬入コンベヤ24cは、第3メイン入庫コンベヤ24aから分岐して、第3昇降機23の一対の昇降機23a、23bにそれぞれ接続されている。第3メイン入庫コンベヤ24aは第1方向に延び、第5搬入コンベヤ24b及び第6搬入コンベヤ24cは第2方向に延びている。
【0041】
(3)第1移送コンベヤと第2移送コンベヤ
自動倉庫システム100Aは、第1移送コンベヤ5Aと、第2移送コンベヤ6Aとを有している。
第1移送コンベヤ5Aは、第1入庫コンベヤ3、第2入庫コンベヤ4及び第3入庫コンベヤ24の少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第1昇降機13及び第2昇降機17から荷物Wを受け取り、第2昇降機17及び第3昇降機23に荷物を受け渡せるように配置される。ここで、第1移送コンベヤ5Aは、一方向のみに荷物Wを搬送するものである。第1移送コンベヤ5Aは、第1ラック11、第2ラック15及び第3ラック21の高さ方向の中央付近に設けられている。第1移送コンベヤ5Aは、例えば、ローラコンベヤである。
具体的には、第1移送コンベヤ5Aは、第1メインコンベヤ5Aaと、第1搬出バッファコンベヤ5Abと、第1搬入バッファコンベヤ5Acと、第2搬出バッファコンベヤ5Adと、第2搬入バッファコンベヤ5Aeとを有している。第1搬出バッファコンベヤ5Abは、第1昇降機13の昇降機13bと第1メインコンベヤ5aとの間に設けられている。第1搬入バッファコンベヤ5Acは、第1メインコンベヤ5aと第2昇降機17の昇降機17aとの間に設けられている。第2搬出バッファコンベヤ5Adは、第2昇降機17の昇降機17bと第1メインコンベヤ5aとの間に設けられている。第2搬入バッファコンベヤ5Aeは、第1メインコンベヤ5aと第3昇降機23の昇降機23aとの間に設けられている。
【0042】
第2移送コンベヤ6Aは、第1入庫コンベヤ3、第2入庫コンベヤ4及び第3入庫コンベヤ24の少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第2昇降機17及び第3昇降機23から荷物Wを受け取り、第1昇降機13及び第2昇降機17に荷物を受け渡せるように配置される。第2移送コンベヤ6Aは、第1ラック11、第2ラック15及び第3ラック21の高さ方向の中央付近に設けられている。第2移送コンベヤ6Aは、例えば、ローラコンベヤである。
具体的には、第2移送コンベヤ6Aは、第2メインコンベヤ6Aaと、第3搬出バッファコンベヤ6Abと、第3搬入バッファコンベヤ6Acと、第4搬出バッファコンベヤ6Adと、第4搬入バッファコンベヤ6Aeとを有している。第3搬出バッファコンベヤ6Abは、第2昇降機17の昇降機17aと第2メインコンベヤ6Aaとの間に設けられている。第3搬入バッファコンベヤ6Acは、第2メインコンベヤ6aと第1昇降機13の昇降機13aとの間に設けられている。第4搬出バッファコンベヤ6Adは、第3昇降機23の昇降機23bと第2メインコンベヤ6aとの間に設けられている。第4搬入バッファコンベヤ6Aeは、第2メインコンベヤ6aと第2昇降機17の昇降機17aとの間に設けられている。
なお、図6では、第1移送コンベヤ5及び第2移送コンベヤ6を、荷物Wの搬送経路を示す矢印によって表現している。
また、図7では、自動倉庫システム100Aの制御構成を示している。基本的な構成は第1実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0043】
第1入庫コンベヤ3から第1自動倉庫1に供給される荷物Wは、入庫先に従って第1~第3の種類に分かれる。以下、図5を参照して、種類ごとの荷物Wの搬送経路を説明する。なお、下記の説明における種類ごとの荷物Wの入庫動作は、入庫時に連続して行われる動作であり、荷物Wは入庫時に最終目的地まで直ちに搬送される(以下、同じ)。
第1の種類の荷物Wは、第1ラック11に入庫される。具体的には、第1の種類の荷物Wは、第1メイン入庫コンベヤ3a(丸1)、第1搬入コンベヤ3b(丸2)、第1昇降機13の昇降機13a(丸3、丸4)の順番で第1ラック11に搬送される。
第2の種類の荷物Wは、第1昇降機13によって第1移送コンベヤ5Aに搬送され、さらに第1移送コンベヤ5Aによって第2昇降機17に搬送される。最後に、荷物Wは第2昇降機17から第2ラック15内に入庫される。具体的には、第2の種類の荷物Wは、第1メイン入庫コンベヤ3a(丸1)、第2搬入コンベヤ3c(丸5)、第1昇降機13の昇降機13b(丸6)、第1移送コンベヤ5A(丸7、丸8、丸9)の順番で第2ラック15に搬送される。
第3の種類は、第1昇降機13によって第1移送コンベヤ5Aに搬送され、さらに第1移送コンベヤ5Aによって第3昇降機23に搬送される。最後に、荷物Wは第3昇降機23から第3ラック21内に入庫される。具体的には、第3の種類の荷物Wは、第1メイン入庫コンベヤ3a(丸1)、第2搬入コンベヤ3c(丸5)、第1昇降機13の昇降機13b(丸6)、第1移送コンベヤ5A(丸7、丸8、丸19)の順番で第3ラック21に搬送される。
【0044】
第2入庫コンベヤ4から第2自動倉庫2に供給される荷物Wは、入庫先に従って第1~第3の種類に分かれる。
第1の種類の荷物は、第2昇降機17によって第2移送コンベヤ6Aに搬送され、さらに第2移送コンベヤ6Aによって第1昇降機13に搬送される。最後に、荷物Wは第1昇降機13から第1ラック11内に入庫される。具体的には、第1の種類の荷物Wは、第2メイン入庫コンベヤ4a(丸10)、第4搬入コンベヤ4c(丸14)、第2昇降機17の昇降機17b(丸15)、第2移送コンベヤ6A(丸16、丸17、丸18)の順番で第1ラック11に搬送される。
第2の種類の荷物Wは、第2ラック15に入庫される。具体的には、第2の種類の荷物Wは、第2メイン入庫コンベヤ4a(丸10)、第3搬入コンベヤ4b(丸11)、第2昇降機17の昇降機17a(丸12、丸13)の順番で第2ラック15に搬送される。
第3の種類の荷物Wは、第2昇降機17によって第1移送コンベヤ5Aに搬送され、さらに第1移送コンベヤ5Aによって第3昇降機23に搬送される。最後に、荷物Wは第3昇降機23から第3ラック21内に入庫される。具体的には、第3の種類の荷物Wは、第2メイン入庫コンベヤ4a(丸10)、第3搬入コンベヤ4b(丸14)、第2昇降機17の昇降機17b(丸20)、第1移送コンベヤ5A(丸21、丸8、丸19)の順番で第3ラック21に搬送される。
【0045】
第3入庫コンベヤ24から第3自動倉庫20に供給される荷物Wは、入庫先に従って第1~第3の種類に分かれる。
第1の種類の荷物Wは、第3昇降機23によって第2移送コンベヤ6Aに搬送され、さらに第2移送コンベヤ6Aによって第1昇降機13に搬送される。最後に、荷物Wは第1昇降機13から第1ラック11内に入庫される。具体的には、第1の種類の荷物Wは、第3メイン入庫コンベヤ24a(丸22)、第6搬入コンベヤ24c(丸23)、第3昇降機23の昇降機23b(丸24)、第2移送コンベヤ6A(丸25、丸17、丸18)の順番で第1ラック11に搬送される。
第2の種類の荷物Wは、第3昇降機23によって第2移送コンベヤ6Aに搬送され、さらに第2移送コンベヤ6Aによって第2昇降機17に搬送される。最後に、荷物Wは第2昇降機17から第2ラック15内に入庫される。具体的には、第2の種類の荷物Wは、第3メイン入庫コンベヤ24a(丸22)、第6搬入コンベヤ24c(丸23)、第3昇降機23の昇降機23b(丸24)、第2移送コンベヤ6A(丸25、丸17、丸26)の順番で第2ラック15に搬送される。
第3の種類の荷物Wは、第3ラック21に入庫される。具体的には、第3の種類の荷物Wは、第3メイン入庫コンベヤ24a(丸22)、第5搬入コンベヤ24b(丸27)、第3昇降機23の昇降機23a(丸28、丸29)の順番で第3ラック21に搬送される。
【0046】
以上に述べたように、第1移送コンベヤ5Aと第2移送コンベヤ6Aとによって第1ラック11と第2ラック15と第3ラック21の間で直接に荷物Wの受け渡しができる。言い換えると、第1自動倉庫1に入庫された荷物Wは、簡単な構造によって第1ラック11と第2ラック15と第3ラック21に振り分けることができる。さらに、第2自動倉庫2に入庫された荷物Wは、簡単な構造によって第1ラック11と第2ラック15と第3ラック21に振り分けることができる。したがって、高性能の搬送仕分け能力が実現される。
一例として、第1移送コンベヤ5Aと第2移送コンベヤ6Aを用いることで、第1入庫コンベヤ3が搬送する荷物Wを、第1ラック11と第2ラック15と第3ラック21に1/3ずつ搬送することができる。第2入庫コンベヤ4及び第3入庫コンベヤ24の場合も同様である。
【0047】
第1ラック11、第2ラック15及び第3ラック21に入庫された荷物Wは、対応する高さに配置される搬送車14、16、22に引き取られ、第1ラック11、第2ラック15及び第3ラック21の棚11a、15a、21aのいずれかの部分に載置される。このようにして、入庫処理が実行される。
【0048】
本実施形態において簡素な構造とは、下記の2点である。
第1に、投入ラインが第1入庫コンベヤ3と第2入庫コンベヤ4と第3入庫コンベヤ24に分けられているので、比較的簡単な構造で投入ラインを実現できる。
第2に、分配ラインが一方向にのみ搬送を行う第1移送コンベヤ5Aと第2移送コンベヤ6Aとに分かれているので、比較的簡単な構造で分配ラインを実現できる。
以上の結果、各搬送コンベヤの転換部、合流部に比較的安価な製品を利用できる。
【0049】
第1移送コンベヤ5Aが、第1搬出バッファコンベヤ5Abと、第1搬入バッファコンベヤ5Acと、第2搬出バッファコンベヤ5Adと、第2搬入バッファコンベヤ5Aeを有しているので、各コンベヤを第1ラック11又は第2ラックから第2ラック15又は第3ラック21へ荷物Wを搬送して入庫するときのバッファとして利用できる。したがって、第1昇降機13と第2昇降機17と第3昇降機23の能力が荷物Wの搬送量に追いつかない場合でも、問題なく搬送入庫処理を行える。
第2移送コンベヤ6Aが、第3搬出バッファコンベヤ6Abと、第3搬入バッファコンベヤ6Acと、第4搬出バッファコンベヤ6Adと第4搬入バッファコンベヤ6Aeとを有しているので、各コンベヤを第2ラック15又は第3ラック21から第1ラック11又は第2ラックへ荷物Wを搬送して入庫するときのバッファとして利用できる。したがって、第1昇降機13と第2昇降機17と第3昇降機23の能力が荷物Wの搬送量に追いつかない場合でも、問題なく搬送入庫処理を行える。
【0050】
この実施形態でも、ある自動倉庫に搬入された荷物Wの入庫先が他の自動倉庫である場合は、入庫時に直ちに他の自動倉庫に搬送される。したがって、システム全体の搬送効率が向上する。
【0051】
(4)第2実施形態の変形例
第1移送コンベヤと第2移送コンベヤの上下方向位置は特に限定されない。両者の上下位置は逆転していてもよい。
第1移送コンベヤは、第1昇降機、第2昇降機及び第3昇降機の各々の一対の昇降機のいずれに接続されてもよい。また、第2移送コンベヤは、第1昇降機、第2昇降機及び第3昇降機の各々の一対の昇降機のいずれに接続されてもよい。ただし、本実施形態のように、第1昇降機、第2昇降機及び第3昇降機の各々において、荷物Wが搬入される昇降機と荷物Wが搬出される昇降機は異なっていることが好ましい。高い搬送効率が維持されるからである。
【0052】
3.実施形態の共通事項
上記第1~第2実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
【0053】
自動倉庫システム(例えば、自動倉庫システム100、100A)は、第1自動倉庫(例えば、第1自動倉庫1)と、第2自動倉庫(例えば、第2自動倉庫2)と、第1入庫コンベヤ(例えば、第1入庫コンベヤ3)及び第2入庫コンベヤ(例えば、第2入庫コンベヤ4)と、第1出庫コンベヤ(例えば、第1出庫コンベヤ9a)及び第2出庫コンベヤ(例えば、第2出庫コンベヤ9b)と、第1移送コンベヤ(例えば、第1移送コンベヤ5、5A)と、第2移送コンベヤ(例えば、第2移送コンベヤ6、6A)と、を備えている。
第1自動倉庫は、複数の棚からなる第1ラック(例えば、第1ラック11)を有する。
第2自動倉庫は、複数の棚を有する第2ラック(例えば、第2ラック15)を有する。
第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤは、第1自動倉庫及び第2自動倉庫に荷物をそれぞれ搬入する。
第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤは、第1自動倉庫及び第2自動倉庫から荷物をそれぞれ搬出する。
第1移送コンベヤは、第1入庫コンベヤ、第2入庫コンベヤ、第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第1自動倉庫から第2自動倉庫に荷物を搬送する(例えば、図1の丸7、丸8、丸9の順番であり、図5の丸7、丸8、丸9の順番である。)。
第2移送コンベヤは、第1入庫コンベヤ、第2入庫コンベヤ、第1出庫コンベヤ及び第2出庫コンベヤの少なくとも一つの少なくとも一部と平面視で重複する位置であり、かつ、第2自動倉庫から第1自動倉庫に荷物を搬送する(例えば、図1の丸16、丸17、丸18の順番であり、図5の丸16、丸17、丸18の順番である。)。
【0054】
この自動倉庫システムでは、第1入庫コンベヤから第1自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第1ラックに搬送され、残りが第1移送コンベヤによって第2自動倉庫に搬送される。
第2入庫コンベヤから第2自動倉庫に入庫される荷物は、一部が第2ラックに搬送され、残りが第2移送コンベヤによって第1自動倉庫に搬送される。
以上に述べたように、第1移送コンベヤと第2コンベヤとによって第1自動倉庫と第2自動倉庫の間で直接に荷物の受け渡しができる。言い換えると、第1自動倉庫に入庫された荷物は、簡単な構造によって第1ラックと第2ラックに振り分けることができる。さらに、第2自動倉庫に入庫された荷物は、簡単な構造によって第1ラックと第2ラックに振り分けることができる。したがって、高性能の搬送仕分け能力が実現される。
【0055】
4.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
前記実施形態では各段台車式自動倉庫が用いられたが、リフタ付きシャトル台車式の自動倉庫でもよい。
【0056】
第1実施形態では自動倉庫は昇降機を有していたが、本発明は昇降機を有さずスタッカクレーンで荷物を昇降させる自動倉庫にも適用できる。
第1実施形態では第1移送コンベヤ及び第2移送コンベヤが配置された側には入庫コンベヤのみが配置されていたが、そちら側に入庫コンベヤに加えて出庫コンベヤを配置してもよい。
第1入庫コンベヤ及び第2入庫コンベヤのメインコンベヤは第1方向に延びるが、延びる向きは特に限定されない。
【0057】
入庫コンベヤの搬入コンベヤは、第2方向へ延びるローラコンベヤであったが、第1方向に延びていてもよいし、ベルトコンベヤでもよい。
移送コンベヤは1対(2本)のローラコンベヤであったが、個別駆動が可能なアキュムレート式のベルトコンベヤでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、複数の自動倉庫が並んで配置された自動倉庫システムに広く適用できる。
【符号の説明】
【0059】
1 :第1自動倉庫
2 :第2自動倉庫
3 :第1入庫コンベヤ
4 :第2入庫コンベヤ
4a :第2メイン入庫コンベヤ
4b :第3搬入コンベヤ
4c :第4搬入コンベヤ
5 :第1移送コンベヤ
6 :第2移送コンベヤ
11 :第1ラック
13 :第1昇降機
14 :搬送車
15 :第2ラック
16 :搬送車
17 :第2昇降機
20 :第3自動倉庫
21 :第3ラック
22 :搬送車
23 :第3昇降機
24 :第3入庫コンベヤ
25 :第3昇降機
51 :コントローラ
100 :自動倉庫システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7