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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】RFICモジュール及びRFIDタグ
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/073 20060101AFI20220726BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20220726BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
G06K19/073 045
G06K19/077 212
G06K19/077 216
G06K19/077 280
G06K19/07 170
G06K19/07 040
G06K19/077 196
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021555338
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(86)【国際出願番号】 JP2020034002
(87)【国際公開番号】W WO2021100289
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2021-09-13
(31)【優先権主張番号】P 2019211298
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢▲崎▼ 浩和
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0237466(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0156606(US,A1)
【文献】特開2017-102028(JP,A)
【文献】中国実用新案第201927070(CN,U)
【文献】特開2005-293485(JP,A)
【文献】特開2012-054888(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0102727(US,A1)
【文献】特開2015-142208(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/00-19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板に搭載され、パッシブな通信を行うRFICと、
前記RFICが接続されるRFIC側端子電極と、
前記基板に形成されて、それぞれアンテナに直接接続又は容量結合されるアンテナ側端子電極と、
前記基板に形成されて、前記RFIC側端子電極及び前記アンテナ側端子電極に接続されるインピーダンス整合回路と、
前記基板に設けられた、前記RFIC以外の付与回路と、
外部環境の被測定変量を検出するセンサと、
を備え、
前記付与回路は、前記センサによる前記被測定変量に応じて前記RFICの全体の動作の有効/無効を切り替える、
RFICモジュール。
【請求項2】
前記付与回路は前記RFICに接続される回路素子である、
請求項1に記載のRFICモジュール。
【請求項3】
前記付与回路に対する電源電圧を供給する電池をさらに備える、
請求項1又は2に記載のRFICモジュール。
【請求項4】
前記付与回路は前記インピーダンス整合回路に接続される回路素子である、
請求項1から3のいずれかに記載のRFICモジュール。
【請求項5】
前記インピーダンス整合回路は、前記基板に形成された導体パターンで構成されたインダクタと、前記RFIC側端子電極に搭載され、前記RFIC側端子電極間に接続されたチップキャパシタとを含んで構成される、
請求項1から4のいずれかに記載のRFICモジュール。
【請求項6】
放射素子とRFICモジュールとを備えるRFIDタグであって、
前記RFICモジュールは請求項1からのいずれかに記載のRFICモジュールである、
RFIDタグ。
【請求項7】
前記放射素子に接続される回路素子を備える、
請求項に記載のRFIDタグ。
【請求項8】
前記付与回路が前記RFICの全体の動作を無効にした場合、前記RFIDタグが付与された物品が存在しないものとして扱われるように無効になる、
請求項6又は7に記載のRFIDタグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)モジュール及びそれを備えるRFID(Radio Frequency Identifier)タグに関する。
【背景技術】
【0002】
物品に付されたRFIDタグと、そのRFIDタグに対して読み書きするリーダライタとで構成されるRFIDシステムは、物品の情報管理システムとして用いられている。
【0003】
特許文献1には、アンテナとして作用させる導体と、その導体に結合するRFICモジュールとを備えたRFIDタグが示されている。このようなRFIDタグは、所定の情報を記憶し、かつ所定の無線信号を処理するRFICチップと、高周波信号の送受信を行うアンテナ素子(放射体)とを備え、管理対象となる種々の物品(或いはその包装材)に貼着して使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2016/084658号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示される、パッシブ動作するRFIDタグ等、従来のパッシブタグの基本的な機能は、ID情報が書き込まれたRFICを備え、通信相手側の装置であるリーダライタからのコマンドに応答して、ID情報を返信することである。パッシブタグにおいては、ID情報を返信するだけの単純な動作を行うだけであるので、基本的には、1チップのRFICと放射素子とで構成された単機能のRFIDタグである。
【0006】
これに対して、本発明の目的は、RFIDタグの機能性及びRFIDタグ付き物品の機能性を高めることに適した、RFICモジュール及びそれを備えるRFIDタグを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一例としてのRFICモジュールは、基板と、この基板に搭載され、パッシブな通信を行うRFICと、このRFICが接続されるRFIC側端子電極と、前記基板に形成されて、それぞれアンテナに直接接続又は容量結合されるアンテナ側電極と、前記基板に形成されて、前記RFIC側端子電極及び前記アンテナ側端子電極に接続されるインピーダンス整合回路と、前記基板に設けられた、前記RFIC以外の付与回路と、を備える。
【0008】
また、本開示の一例としてのRFIDタグは、放射素子とRFICモジュールとを備える。このRFICモジュールの構成は上記のとおりである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、RFIDタグの機能性、及びRFIDタグ付き物品の機能性を高めることに適したRFICモジュール及びそれを備えるRFIDタグが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1(A)は第1の実施形態に係るRFIDタグ201の平面図である。図1(B)は、RFIDタグ201が備えるRFICモジュール101の搭載部分の拡大平面図である。
図2図2はRFICモジュール101の断面図である。
図3図3はRFICモジュール101の基板1の各層に形成されている導体パターンを示す平面図である。
図4図4はRFICモジュール101の回路図である。
図5図5は、第3インダクタL3、第4インダクタL4及び第5インダクタL5と、アンテナの導体パターン61,62との間に生じる容量を示す図である。
図6図6(A)は第2の実施形態に係るRFIDタグ202の平面図である。図6(B)は、RFIDタグ202が備えるRFICモジュール102Aの搭載部分の拡大平面図である。
図7図7はRFIDタグ202の回路図である。
図8図8は第2の実施形態に係る別のRFICモジュール102Bの回路図である。
図9図9は第3の実施形態に係るRFICモジュール103Aの回路図である。
図10図10は第3の実施形態に係る別のRFICモジュール103Bの回路図である。
図11図11は第4の実施形態に係るRFICモジュール104の回路図である。
図12図12は、RFIC2、インピーダンス整合回路及び導体パターン61,62の関係を示す回路図である。
図13図13はインピーダンス整合回路により生じる2つの共振周波数について示す図である。
図14図14は第5の実施形態に係るRFICモジュール105の回路図である。
図15図15は第6の実施形態に係るRFICモジュール106及びRFIDタグ206の構成を示すブロック図である。
図16図16は第7の実施形態に係るRFICモジュール107及びRFIDタグ207の構成を示すブロック図である。
図17図17(A)は、第8の実施形態に係るRFICモジュール108A及びRFIDタグ208Aの構成を示すブロック図である。図17(B)は第8の実施形態に係る別のRFICモジュール108B及びRFIDタグ208Bの構成を示すブロック図である。図17(C)は第8の実施形態に係る更に別のRFICモジュール108C及びRFIDタグ208Cの構成を示すブロック図である。
図18図18(A)は第9の実施形態に係るRFICモジュール109A及びRFIDタグ209Aの構成を示すブロック図である。図18(B)は第9の実施形態に係る別のRFICモジュール109B及びRFIDタグ209Bの構成を示すブロック図である。
図19図19(A)は第10の実施形態に係るRFICモジュール110A及びRFIDタグ210Aの構成を示すブロック図である。図19(B)は第10の実施形態に係る別のRFICモジュール110B及びRFIDタグ210Bの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係るRFIDタグ201の平面図である。図1(B)は、RFIDタグ201が備えるRFICモジュール101の搭載部分の拡大平面図である。
【0012】
RFIDタグ201は、アンテナ6と、このアンテナ6に結合するRFICモジュール101とを有する。アンテナ6は絶縁体フィルム60と、この絶縁体フィルム60に形成された導体パターン61,62とで構成される。絶縁体フィルム60は例えばポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムであり、導体パターン61,62は例えばアルミニウム箔のパターンである。
【0013】
導体パターン61は導体パターン61P,61L,61Cで構成され、導体パターン62は導体パターン62P,62L,62Cで構成される。導体パターン61,62はダイポールアンテナを構成する。
【0014】
導体パターン61P,62PにはRFICモジュール101が搭載される。導体パターン61L,62Lはメアンダライン形状であって、インダクタンス成分の高い領域として作用する。また、導体パターン61C,62Cは平面形状であって、キャパシタンス成分の高い領域として作用する。このように、アンテナの導体パターン61,62の、電流強度の高い領域のインダクタンス成分を大きくし、電圧強度の高い領域のキャパシタンス成分を大きくすることで、アンテナの導体パターン61,62の形成領域を縮小化している。
【0015】
図2はRFICモジュール101の断面図である。このRFICモジュール101は、基板1と、この基板1に実装されるRFIC2及びチップキャパシタCC1とを備える。このチップキャパシタCC1は本発明における回路素子の一例である。基板1は例えばポリイミド等のフレキシブル基板である。RFIC2及びチップキャパシタCC1が実装された基板1の上面には保護膜3が被覆されている。この保護膜3は例えばポリウレタン等のエラストマーや、エチレン酢酸ビニル(EVA)のようなホットメルト剤である。基板1の下面にはカバーレイフィルム4が設けられている。このカバーレイフィルム4は例えばポリイミドフィルムである。したがって、基板1、保護膜3、カバーレイフィルム4のいずれもが柔らかく、このRFICモジュール101全体が柔らかい。
【0016】
図3はRFICモジュール101の基板1に形成されている導体パターンを示す平面図である。図3において上部は基板1の上面に形成されている導体パターンの平面図であり、図3の下部は基板1の下面に形成されている導体パターンの平面図である。
【0017】
基板1の上面には、RFIC側第1端子電極31、RFIC側第2端子電極32、第1インダクタL1の主要部の導体パターンL11、及び第2インダクタL2の主要部の導体パターンL21が形成されている。RFIC側第1端子電極31は上記導体パターンL11の一方端に繋がっていて、RFIC側第2端子電極32は上記導体パターンL21の一方端に繋がっている。これら導体パターンは例えば銅箔をフォトリソグラフィによってパターンニングしたものである。
【0018】
基板1の下面には、アンテナ6の導体パターン61P,62Pに容量結合されるアンテナ側第1端子電極11及びアンテナ側第2端子電極12が形成されている。また、基板1の下面には、第1インダクタL1の一部の導体パターンL12、第2インダクタL2の一部の導体パターンL22、第3インダクタL3の導体パターン、第4インダクタL4の導体パターン及び第5インダクタL5の導体パターン(二点鎖線で囲む導体パターン)が形成されている。これら導体パターンも例えば銅箔をフォトリソグラフィによってパターンニングしたものである。
【0019】
上記第1インダクタL1の一部の導体パターンL12の一方端及び第3インダクタL3の導体パターンの一方端は上記アンテナ側第1端子電極11に繋がっている。同様に、上記第2インダクタL2の一部の導体パターンL22の一方端及び第4インダクタL4の導体パターンの一方端は上記アンテナ側第2端子電極12に繋がっている。第3インダクタL3の導体パターンの他方端と、第4インダクタL4の導体パターンの他方端との間には第5インダクタL5の導体パターンが繋がっている。
【0020】
第1インダクタL1の導体パターンL12の他方端と第1インダクタL1の主要部の導体パターンL11の他方端とはビア導体V1を介して接続されている。同様に、第2インダクタL2の導体パターンL22の他方端と第2インダクタL2の主要部の導体パターンL21の他方端とはビア導体V2を介して接続されている。
【0021】
上記RFIC側第1端子電極31及びRFIC側第2端子電極32にRFIC2が搭載されている。つまり、RFIC2の端子21がRFIC側第1端子電極31に接続されていて、RFIC2の端子22がRFIC側第2端子電極32に接続されている。また、RFIC側第1端子電極31及びRFIC側第2端子電極32にチップキャパシタCC1が搭載されて、チップキャパシタCC1がRFIC側第1端子電極31とRFIC側第2端子電極32との間に接続されている。
【0022】
第1インダクタL1及び第3インダクタL3は基板1の異なる層にそれぞれ形成され、且つコイル開口が重なる関係に配置されている。同様に、第2インダクタL2及び第4インダクタL4は基板1の異なる層にそれぞれ形成され、且つコイル開口が重なる関係に配置されている。そして、第2インダクタL2及び第4インダクタL4と、第1インダクタL1及び第3インダクタL3とは、RFIC2及びチップキャパシタCC1の搭載位置を基板1の面に沿って挟む位置関係に配置されている。
【0023】
さらに、RFIC側第1端子電極31から第3インダクタL3の他端までの巻回方向と、RFIC側第2端子電極32から第4インダクタL4の他端までの巻回方向とは同方向である。図3に示す向きではいずれも右旋方向である。このことは、第1インダクタL1と第3インダクタL3との組と、第2インダクタL2と第4インダクタL4との組とが、RFIC2の搭載位置を挟んで180°回転対称関係にある、と言うこともできる。
【0024】
図4はRFICモジュール101の回路図である。RFICモジュール101は、パッシブな通信を行うRFIC2と、インピーダンス整合回路7とで構成されている。インピーダンス整合回路7は、RFIC側第1端子電極31、RFIC側第2端子電極32、アンテナ側第1端子電極11及びアンテナ側第2端子電極12に接続される。インピーダンス整合回路7は、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3、第4インダクタL4、第5インダクタL5及びチップキャパシタCC1を含んで構成される。チップキャパシタCC1は、RFIC側第1端子電極31とRFIC側第2端子電極32との間に接続される。
【0025】
第1インダクタL1は、図3に示した導体パターンL11,L12で構成され、第2インダクタL2は、図3に示した導体パターンL21,L22で構成される。第1インダクタL1はアンテナ側第1端子電極11とRFIC側第1端子電極31との間に接続されている。第2インダクタL2はアンテナ側第2端子電極12とRFIC側第2端子電極32との間に接続されている。第3インダクタL3の一端はアンテナ側第1端子電極11に接続されていて、第4インダクタL4の一端はアンテナ側第2端子電極12に接続されていて、第5インダクタL5は第3インダクタL3の他端と第4インダクタL4の他端との間に接続されている。
【0026】
図5は、第3インダクタL3、第4インダクタL4及び第5インダクタL5と、アンテナの導体パターン61,62との間に生じる容量を示す図である。図5中のキャパシタCaはアンテナの導体パターン61,62間に生じる容量成分である。また、キャパシタC11はアンテナの導体パターン61とアンテナ側第1端子電極11との間に生じる容量成分であり、キャパシタC12はアンテナの導体パターン62とアンテナ側第2端子電極12との間に生じる容量成分である。インダクタL3,L4のインダクタンスと、キャパシタCa,C11,C12のキャパシタンスとで並列共振回路が構成される。この共振回路の共振周波数はRFIDタグの通信周波数帯の中心周波数に合わせている。
【0027】
本実施形態において、チップキャパシタCC1は、インピーダンス整合回路7の一部である。図5に示したキャパシタCa,C11,C12のキャパシタンスは、RFICモジュール101の導体パターンの構成によって定まり、一定である。一方、基板1に搭載されるRFIC2の特性は必ずしも一定ではない。このような状況下で、RFIC2の入出力部のインピーダンスと導体パターン61,62によるアンテナとのインピーダンス整合を適正に行うために、RFIC2の特性に応じたキャパシタンスのチップキャパシタCC1を選定すればよい。したがって、本実施形態によれば、入出力部のインピーダンスの異なる複数種のRFIC2を採用可能となる。
【0028】
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、アンテナの特性に応じたチップキャパシタを実装可能としたRFICモジュール及びRFIDタグの例を示す。
【0029】
図6(A)は第2の実施形態に係るRFIDタグ202の平面図である。図6(B)は、RFIDタグ202が備えるRFICモジュール102Aの搭載部分の拡大平面図である。
【0030】
RFIDタグ202は、アンテナ6と、このアンテナ6に結合するRFICモジュール102Aとを有する。アンテナ6は、絶縁体フィルム60と、この絶縁体フィルム60に形成された導体パターン61,62とで構成される。
【0031】
第1の実施形態で示した例と同様に、導体パターン61は導体パターン61P,61L,61Cで構成され、導体パターン62は導体パターン62P,62L,62Cで構成される。導体パターン61,62はダイポールアンテナを構成する。
【0032】
導体パターン61P,62PにはRFICモジュール102A及びチップキャパシタCC2が搭載される。このチップキャパシタCC2は本発明における回路素子の一例である。
【0033】
図7はRFIDタグ202の回路図である。RFICモジュール102AはRFIC2と、インピーダンス整合回路7とで構成されている。インピーダンス整合回路7は、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3、第4インダクタL4及び第5インダクタL5を含んで構成される。チップキャパシタCC2は、導体パターン61の根元部と導体パターン62の根元部との間に接続される。
【0034】
上記チップキャパシタCC2は、図5に示した、アンテナの導体パターン61,62間に生じる容量成分であるキャパシタCaに並列接続される。
【0035】
第2の実施形態において、図5に示したキャパシタCa,C11,C12のキャパシタンスは、RFICモジュール102Aの導体パターンの構成によって定まり、一定である。一方、アンテナ6とRFICモジュール102Aとは個別の部品であり、独立して設計できる。本実施形態によれば、導体パターン61,62間に生じる容量成分であるキャパシタCaの値をチップキャパシタCC2のキャパシタンスによって変更できるので、アンテナ6の導体パターン61,62は必ずしも一定でなくてもよい。つまり、このような状況下で、導体パターン61,62に応じたキャパシタンスのチップキャパシタCC2を選定して実装すればよい。
【0036】
図8は第2の実施形態に係る別のRFICモジュール102Bの回路図である。RFICモジュール102BはRFIC2と、インピーダンス整合回路7とで構成されている。インピーダンス整合回路7は、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3、第4インダクタL4、第5インダクタL5及びチップキャパシタCC2を含んで構成される。チップキャパシタCC2は、アンテナ側第1端子電極11とアンテナ側第2端子電極12との間に接続される。この本実施形態によれば、アンテナ側第1端子電極11とアンテナ側第2端子電極12との間のキャパシタンスをチップキャパシタCC2のキャパシタンスによって変更できるので、アンテナ6の導体パターン61,62は必ずしも一定でなくてもよい。つまり、このような状況下で、導体パターン61,62に応じたキャパシタンスのチップキャパシタCC2を選定して実装すればよい。
【0037】
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、センサ及び電池を備えるRFICモジュールの例を示す。
【0038】
図9は第3の実施形態に係るRFICモジュール103Aの回路図である。このRFICモジュール103Aは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、付与回路10、センサ9及び電池19で構成されている。
【0039】
図10は第3の実施形態に係る別のRFICモジュール103Bの回路図である。このRFICモジュール103Bは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、付与回路10、センサ9及び電池19で構成されている。図9に示した例とは異なり、付与回路10はRFIC2とインピーダンス整合回路7との間に設けられている。
【0040】
図9図10において、センサ9は、例えば温度、湿度、加速度、傾き、圧力、曲げ歪み、受光量、受光波長、音量、受音周波数、各種ガス、静電気等の外部環境の被測定変量を検出するセンサである。付与回路10はRFICモジュール103AにID情報の返信以外の機能を付与する回路である。付与回路10は電池19を電源として動作し、センサ9による外部環境の被測定変量に応じて動作する。
【0041】
図9に示すRFICモジュール103Aにおいて、センサ9による被測定変量が所定の範囲内に入ったとき、または所定の範囲外に出たとき、RFIC2の動作の有効/無効を切り替える。つまり、付与回路10の制御によって、RFIC2のイネーブル端子の電位を切り替える。
【0042】
図10に示すRFICモジュール103Bにおいては、センサ9による被測定変量が所定の範囲内に入ったとき、または所定の範囲外に出たとき、RFIC2の動作の有効/無効を切り替える。つまり、付与回路10を介して、RFIC2とインピーダンス整合回路7とを接続するか否かを切り替える。
【0043】
第3の実施形態では、例えば、センサ9が温度センサであって、外部環境が通常の室温状態であるとき、RFIC2を有効にする。このことにより、RFIDタグが付与された物品が冷凍状態や冷蔵状態であるとき、その物品については等価的に存在しないものとして扱える。逆に、室温にある物品について、そのRFIDタグを無効化することも可能である。
【0044】
また、例えばセンサ9が加速度センサであって、このRFIDタグが付与された物品が静止状態であるとき、RFIC2を有効にする。このことにより、RFIDタグが付与された物品が振動状態や回転状態であるとき、その物品については等価的に存在しないものとして扱える。逆に、静止状態にある物品について、そのRFIDタグを無効化することも可能である。
【0045】
その他のセンサを備える場合も同様にして、被測定変量に応じて、RFIDタグ付き物品のRFIDタグの有効/無効を切り替えることができる。
【0046】
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、インピーダンス整合回路の特性を付与回路によって切り替えるように構成したRFICモジュールの例を示す。
【0047】
図11は第4の実施形態に係るRFICモジュール104の回路図である。RFICモジュール104は、RFIC2、インピーダンス整合回路7、付与回路10及びセンサ9で構成されている。
【0048】
インピーダンス整合回路7は、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3及び第4インダクタL4を含んで構成される。付与回路10は、これまでに示したインピーダンス整合回路のインダクタL5に相当する位置に接続されている。
【0049】
図11において、センサ9は、例えば温度、湿度、加速度、傾き、圧力、曲げ歪み、受光量、受光波長、音量、受音周波数、各種ガス、静電気等の外部環境の被測定変量を検出するセンサである。付与回路10は、センサ9による外部環境の被測定変量に応じて動作する。
【0050】
図11に示すRFICモジュール104において、センサ9による被測定変量が所定の範囲内に入ったとき、または所定の範囲外に出たとき、インダクタL3とインダクタL4との間に接続されるインダクタンスを切り替える。このことにより、下記のとおり、インピーダンス整合回路7の特性を切り替える。なお、この例では、付与回路10は、通信相手側アンテナとの近接状態で、インピーダンス整合回路7のインダクタL1~L4に誘導される起電力を整流平滑することで電源電圧を生成するが、電源用の電池を備えてもよい。
【0051】
図12は、RFIC2、インピーダンス整合回路7及び導体パターン61,62の関係を示す回路図である。図13はインピーダンス整合回路により生じる2つの共振周波数について示す図である。
【0052】
RFIC2には寄生容量(浮遊容量)Cpが存在し、RFICモジュールには2つの共振が生じる。1つ目の共振は導体パターン61,62、インダクタL3、インダクタL4及びインダクタL5で構成される電流経路に生じる共振であり、2つ目の共振はインダクタL1~L5及び寄生容量Cpで構成される電流経路(電流ループ)に生じる共振である。この2つの共振は、各電流経路に共有されるインダクタL3,L4,L5によって結合され、2つの共振にそれぞれ対応する2つの電流i1及びi2は図12に示すように流れる。
【0053】
上記1つ目の共振周波数及び2つ目の共振周波数のいずれも、インダクタL3~L5の影響を受ける。1つ目の共振周波数と2つ目の共振周波数との間には数10MHz(具体的には5~50MHz程度)の差を生じさせている。これらの共振周波数特性は図13において曲線A及び曲線Bで表現される。このような共振周波数を有する2つの共振を結合させることで、図13において曲線Cで示すような広帯域の共振周波数特性が得られる。
【0054】
図11に示した付与回路10は、図12におけるインダクタL5のインダクタンスを制御する。そのことにより、上記2つの共振周波数を制御されて、図13に示した2つの共振特性曲線A,Bの中心周波数が変位し、特性曲線Cの帯域幅が制御される。
【0055】
したがって、センサ9の検出結果に応じて帯域幅が切り替わる。例えば、センサ9は水分量を検出するセンサであり、アンテナ周辺の水分量が一定の量を超えたことを検出すれば、帯域幅を広げる。このことにより、水分によるアンテナのインピーダンス変動に対応して整合を保つ。
【0056】
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、RFIDタグが用いるアンテナ又はインピーダンス整合回路を流用する付与回路を備えるRFICモジュールの例を示す。
【0057】
図14は第5の実施形態に係るRFICモジュール105の回路図である。このRFICモジュール105は、RFIC2、インピーダンス整合回路7、付与回路10及び電池19で構成されている。付与回路10はRFIC2とインピーダンス整合回路7との接続部に接続されている。
【0058】
上記付与回路10は、インピーダンス整合回路7を介してアンテナ側第1端子電極11及びアンテナ側第2端子電極12に接続されるアンテナを用いて、所定の動作を行う。例えば、次のような動作を行う。
【0059】
(1)RFIC2によるRFIDタグ動作とは別のRFID動作を行う。
【0060】
(2)インピーダンス整合回路7のインダクタL1~L5をコイルアンテナとして流用し、通信を行う。
【0061】
(3)インピーダンス整合回路7のインダクタL1~L5に誘導される起電力を整流平滑することで直流電圧を生成し、電池19を充電する。
【0062】
(4)アンテナ側第1端子電極11及びアンテナ側第2端子電極12に接続されるアンテナに誘起される電圧を整流平滑することで直流電圧を生成し、電池19を充電する。
【0063】
なお、電池19は電気二重層コンデンサ等のキャパシタであってもよい。
【0064】
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、フィルタ回路を有するRFICモジュール、及び、そのRFICモジュールを備えるRFIDタグの例を示す。
【0065】
図15は第6の実施形態に係るRFICモジュール106及びRFIDタグ206の構成を示すブロック図である。このRFICモジュール106は、RFIC2、インピーダンス整合回路7及びフィルタ回路13を有する。RFIDタグ206はRFICモジュール106とアンテナ6とで構成されている。フィルタ回路13はLC回路で構成され、通信信号の周波数通過させ、不要周波数帯の信号を減衰させるローパスフィルタやバンドパスフィルタである。このフィルタ回路13は本発明における回路素子の一例である。
【0066】
RFIC2、インピーダンス整合回路7及びアンテナ6の構成はこれまでに示した例と同様である。このように付与回路としてフィルタ回路を備えてもよい。
【0067】
《第7の実施形態》
第7の実施形態では、エネルギーハーベスティング回路を有するRFICモジュール、及び、そのRFICモジュールを備えるRFIDタグの例を示す。
【0068】
図16は第7の実施形態に係るRFICモジュール107及びRFIDタグ207の構成を示すブロック図である。このRFICモジュール107は、RFIC2、インピーダンス整合回路7、整流回路14及び電源IC15を有する。RFIDタグ207はRFICモジュール107、送信アンテナ6Tx及び受電アンテナ6Rxで構成されている。送信アンテナ6Txは送信信号Txを送信し、受電アンテナ6Rxは受電信号Rxを受電する。
【0069】
整流回路14は受電アンテナ6Rxに誘起される受電信号Rxの電圧または誘導される電流を整流して直流電力を生成する。電源IC15は整流回路14から出力される直流電力を基に、所定の安定化された電源電圧に変換し、RFIC2等に供給する。整流回路14と電源IC15とで、エネルギーハーベスティング回路が構成されている。
【0070】
受電アンテナ6Rxは、例えばワイヤレス電力伝送(WPT)で利用される周波数帯の信号を受ける。例えば、20.05kHz~38kHz、42kHz~58kHz、62kHz~100kHz、425kHz~524kHz、6,765kHz~6,795kHz等の周波数の信号を受ける。上記整流回路14は利用する周波数帯で共振する共振回路、又は利用する周波数帯で整合する整合回路を備える。
【0071】
このように、付与回路としてエネルギーハーベスティング回路を備えてもよい。
【0072】
《第8の実施形態》
第8の実施形態では、増幅回路を有するRFICモジュール、及び、そのRFICモジュールを備えるRFIDタグの例を示す。
【0073】
図17(A)は、第8の実施形態に係るRFICモジュール108A及びRFIDタグ208Aの構成を示すブロック図である。図17(B)は第8の実施形態に係る別のRFICモジュール108B及びRFIDタグ208Bの構成を示すブロック図である。図17(C)は第8の実施形態に係る更に別のRFICモジュール108C及びRFIDタグ208Cの構成を示すブロック図である。
【0074】
図17(A)に示すRFICモジュール108Aは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、整流回路14、電源IC15及び増幅器17を有する。RFIDタグ208AはRFICモジュール108A、送信アンテナ6Tx及び受電アンテナ6Rxで構成されている。
【0075】
整流回路14は受電アンテナ6Rxに誘起される電圧または誘導される電流を整流して直流電力を生成する。電源IC15は整流回路14から出力される直流電力を基に、所定の安定化された電源電圧に変換し、増幅器17に供給する。整流回路14と電源IC15とで、エネルギーハーベスティング回路が構成されている。
【0076】
増幅器17はRFIC2から出力され、インピーダンス整合回路7を介して入力される送信信号を電力増幅して送信アンテナ6Txへ出力する。
【0077】
このように付与回路として、増幅器17及びそれに対して電力を供給するエネルギーハーベスティング回路16を備えてもよい。
【0078】
図17(B)に示すRFICモジュール108Bは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、増幅器17及び電源端子5を有する。RFIDタグ208BはRFICモジュール108B及び送信アンテナ6Txで構成されている。
【0079】
電源端子5は外部から直流電源電圧を入力し、増幅器17へ電源電圧を供給する。増幅器17はRFIC2から出力され、インピーダンス整合回路7を介して入力される送信信号を電力増幅して送信アンテナ6Txへ出力する。
【0080】
このように増幅器17のような付与回路に対して外部から電源電圧を供給する電源端子5を備えてもよい。
【0081】
図17(C)に示すRFICモジュール108Cは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、増幅器17及び電池19を有する。RFIDタグ208CはRFICモジュール108C及び送信アンテナ6Txで構成されている。
【0082】
電池19は増幅器17へ電源電圧を供給する。増幅器17はRFIC2から出力され、インピーダンス整合回路7を介して入力される送信信号を電力増幅して送信アンテナ6Txへ出力する。
【0083】
このように増幅器17のような付与回路に対して電源電圧を供給する電池19を備えてもよい。
【0084】
《第9の実施形態》
第9の実施形態では、スイッチまたはデュプレクサを有するRFICモジュール、及び、そのRFICモジュールを備えるRFIDタグの例を示す。
【0085】
図18(A)は第9の実施形態に係るRFICモジュール109A及びRFIDタグ209Aの構成を示すブロック図である。図18(B)は第9の実施形態に係る別のRFICモジュール109B及びRFIDタグ209Bの構成を示すブロック図である。
【0086】
図18(A)に示すRFICモジュール109Aは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、エネルギーハーベスティング回路16及びスイッチ41を有する。RFIDタグ209AはRFICモジュール109A及びアンテナ6で構成されている。
【0087】
エネルギーハーベスティング回路16は、図17(A)に示した整流回路14と電源IC15とが1つのICで構成された回路である。スイッチ41は送信信号をアンテナ6へ供給する状態と、受電信号をエネルギーハーベスティング回路16へ供給する状態とを切り替える回路であり、RFIC2からの制御信号により切り替える。
【0088】
図18(B)に示すRFICモジュール109Bは、RFIC2、インピーダンス整合回路7、エネルギーハーベスティング回路16及びデュプレクサ42を有する。RFIDタグ209BはRFICモジュール109B及びアンテナ6で構成されている。
【0089】
エネルギーハーベスティング回路16は、図17(A)に示した整流回路14と電源IC15とが1つのICで構成された回路である。デュプレクサ42は2つの周波数フィルタ回路で構成され、送信信号(送信周波数の信号)をアンテナ6へ供給し、かつ受電信号(受電周波数の信号)をエネルギーハーベスティング回路16へ供給する。
【0090】
このように、スイッチ41又はデュプレクサ42を設けることで、送信信号の送信と受電信号の受電とを単一のアンテナで行ってもよい。
【0091】
《第10の実施形態》
第10の実施形態では、メモリまたはセンサを有するRFICモジュール、及び、そのRFICモジュールを備えるRFIDタグの例を示す。
【0092】
図19(A)は第10の実施形態に係るRFICモジュール110A及びRFIDタグ210Aの構成を示すブロック図である。図19(B)は第10の実施形態に係る別のRFICモジュール110B及びRFIDタグ210Bの構成を示すブロック図である。
【0093】
図19(A)に示すRFICモジュール110Aは、RFIC2、インピーダンス整合回路7及びメモリ18を有する。このメモリ18はRFIC2とは別部品のチップ部品である。RFIDタグ210AはRFICモジュール110A及びアンテナ6で構成されている。RFIC2はIDの送信を行い、またメモリ18に対してデータの読み書きを行う。
【0094】
図19(B)に示すRFICモジュール110Bは、RFIC2、インピーダンス整合回路7及びセンサ9を有する。このセンサ9は所定の変量を検出するセンサ部品又はセンサ回路である。RFIDタグ210BはRFICモジュール110B及びアンテナ6で構成されている。RFIC2はIDの送信を行い、またセンサ9による検出信号を読み取り、その値に応じた処理を行う。例えば、センサ9の検出値が所定値を超えるか否かに応じてRFIC2の動作の有効/無効を切り替える。または、RFIC2はセンサ9の検出値を無線送信する。
【0095】
このように、付与回路としてメモリ18やセンサ9を備えてもよい。
【0096】
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
【0097】
例えば、図1(A)、図1(B)、図2等に示した例では、アンテナ側第1端子電極11とアンテナの導体パターン61Pとが容量結合し、アンテナ側第2端子電極12とアンテナの導体パターン62Pとが容量結合するようにしたが、この容量結合部分を直接(直流的に)接続してもよい。また、一方を直接接続し、他方を容量結合させてもよい。
【符号の説明】
【0098】
Ca,C11,C12…キャパシタ
CC1,CC2…チップキャパシタ
Cp…寄生容量
L1…第1インダクタ
L11,L12…第1インダクタの導体パターン
L2…第2インダクタ
L21,L22…第2インダクタの導体パターン
L3…第3インダクタ
L4…第4インダクタ
L5…第5インダクタ
V1,V2…ビア導体
1…基板
2…RFIC
3…保護膜
4…カバーレイフィルム
5…電源端子
6…アンテナ
6Rx…受電アンテナ
6Tx…送信アンテナ
7…インピーダンス整合回路
9…センサ
10…付与回路
11…アンテナ側第1端子電極
12…アンテナ側第2端子電極
13…フィルタ回路
14…整流回路
15…電源IC
16…エネルギーハーベスティング回路
17…増幅器
18…メモリ
19…電池
21,22…RFIC端子
31…RFIC側第1端子電極
32…RFIC側第2端子電極
41…スイッチ
42…デュプレクサ
60…絶縁体フィルム
61,61P,61L,61C…導体パターン
62,62P,62L,62C…導体パターン
101,102A,102B,103A,103B,104,105,106,107,108A,108B,108C,109A,109B,110A,110B…RFICモジュール
201,202,206,207,208A,208B,208C,209A,209B,210A,210B…RFIDタグ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19