(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】観覧システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20220726BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20220726BHJP
H05B 47/115 20200101ALI20220726BHJP
【FI】
H05B47/19
H05B47/16
H05B47/115
(21)【出願番号】P 2022506876
(86)(22)【出願日】2020-11-20
(86)【国際出願番号】 JP2020043397
(87)【国際公開番号】W WO2022009444
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2022-02-04
(31)【優先権主張番号】P 2020119276
(32)【優先日】2020-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505135380
【氏名又は名称】株式会社ラパンクリエイト
(74)【代理人】
【識別番号】100102934
【氏名又は名称】今井 彰
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 克
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-004284(JP,A)
【文献】特開2018-007828(JP,A)
【文献】特開2020-004703(JP,A)
【文献】国際公開第14/115541(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1740005(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/19
H05B 47/16
H05B 47/115
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
興行のライブ会場のステージに面した観客席の多数のシートのそれぞれに対応するように配置されたライブ参加用の多数のアバター端末を、前記ステージにおける興行を遠隔で、共通のライブ中継システムを介して観覧している多数のユーザーにより制御する方法であって、
前記多数のアバター端末は音声を発しない端末であり、それぞれが多色の光を選択して発光することができる発光装置を含み、
当該方法は、前記発光装置を制御するインターフェイス装置が、前記ライブ中継システムを介して観覧している前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末からインターネットを介して提供される、発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報により、前記ライブ会場のステージに面した観覧席の前記多数のアバター端末の中のそれぞれのユーザー自身に対応付けられているアバター端末の前記発光装置の発光のタイミングおよび発光色を制御することを含む、方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記ユーザー端末は、操作対象の前記アバター端末の前記発光装置における発光色および発光パターンの少なくともいずれかを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチにより選択された前記発光色および発光パターンの少なくともいずれかにより発光する発光ユニットとを含み、
前記制御することは、前記操作対象のアバター端末の前記発光装置を、前記ユーザー端末の発光と同期して制御することを含む、方法。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記制御することは、前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末からの前記制御情報を、前記多数のアバター端末の少なくとも一部の複数のアバター端末を一括制御するマッピングデータに変換することと、
前記マッピングデータを前記複数のアバター端末に分配することとを含む、方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、前記発光装置の発光位置を可変する装置を含み、
前記制御することは、前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末から提供される、発光位置を制御する情報を含む前記制御情報により、前記多数のアバター端末のそれぞれの発光装置の発光位置を制御することを含む、方法。
【請求項5】
請求項4において、
前記ユーザー端末は、ユーザーによる動作を検出するセンサーを含み、
前記発光位置を制御することは、操作対象の前記アバター端末の前記発光装置の発光位置を、前記ユーザー端末の動きに同期して制御することを含む、方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記多数のアバター端末のそれぞれはカメラを含み、
当該方法は、さらに、対応するユーザーの前記ユーザー端末に、前記カメラの画像を断続的または連続的に提供することを含む、方法。
【請求項7】
興行を共通のライブ中継システムを介して多数のユーザーにより遠隔で観覧するシステムであって、
前記興行のライブ会場のステージに面した観客席の多数のシートのそれぞれに対応するように配置されたライブ参加用の多数のアバター端末であって、それぞれが多色の光を選択して発光することができる発光装置を含み、音声を発しない、多数のアバター端末と、
前記ライブ会場のステージに面した観覧席の前記多数のアバター端末の中のそれぞれのユーザー自身に対応付けられているアバター端末の前記発光装置の発光のタイミングおよび発光色を、前記ライブ中継システムを介して観覧している前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末からインターネットを介して提供される、発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報により制御するインターフェイス装置とを有する、システム。
【請求項8】
請求項7において、
前記インターフェイス装置は、前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末からの前記制御情報を、前記多数のアバター端末の少なくとも一部の複数のアバター端末を一括制御するマッピングデータに変換する変換装置と、
前記変換装置により生成されたマッピングデータを前記複数のアバター端末に分配する通信装置とを含む、システム。
【請求項9】
請求項7または8において、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、前記発光装置の発光位置を可変する装置を含み、
前記インターフェイス装置は、前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末から提供される、発光位置を制御する情報を含む前記制御情報により、前記多数のアバター端末のそれぞれの発光装置の発光位置を制御するインターフェイスを含む、システム。
【請求項10】
請求項9において、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、前記発光装置を動かす駆動装置を含む、システム。
【請求項11】
請求項7ないし10のいずれかにおいて、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、対応するユーザーの前記
ユーザー端末に、断続的または連続的に画像を提供するカメラを含む、システム。
【請求項12】
請求項7ないし11のいずれかにおいて、
前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末の少なくとも1つは、操作対象の前記アバター端末の前記発光装置における発光色および発光パターンの少なくともいずれかを選択する選択スイッチと、
前記選択スイッチにより選択された前記発光色および発光パターンの少なくともいずれかにより、前記操作対象のアバター端末の発光装置と同期して発光する発光ユニットとを含む、システム。
【請求項13】
請求項11において、
前記多数のユーザーのそれぞれの
ユーザー端末の少なくとも1つは、操作対象の前記アバター端末からの画像を断続的または連続的に表示するディスプレイを含む、システム。
【請求項14】
請求項9または10において、
前記多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末の少なくとも1つは、操作対象の前記アバター端末の前記発光装置の発光位置を、ユーザーの動きに同期して制御するセンサーを含む、システム。
【請求項15】
興行を共通のライブ中継システムを介して多数のユーザーにより遠隔で観覧する際に、前記興行のライブ会場のステージに面した観客席の多数のシートのそれぞれに対応するように配置されたライブ参加用の多数のアバター端末の中のそれぞれのユーザー自身に対応付けられているアバター端末を、前記ライブ中継システムを介して観覧している前記多数のユーザーのそれぞれにより制御する機能を含むユーザー端末であって、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、音声を発せず、多色の光を選択して発光することができる発光装置を含み、
当該ユーザー端末は、操作対象の前記アバター端末の前記発光装置における発光色および発光パターンの少なくともいずれかを選択する選択スイッチと、
前記選択スイッチにより選択された前記発光色および発光パターンの少なくともいずれかにより、前記ライブ会場のステージに面した観覧席の前記操作対象のアバター端末のそれぞれと同期して発光する発光ユニットとを有する、ユーザー端末。
【請求項16】
請求項15において、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、前記発光装置の発光位置を可変する装置を含み、
当該ユーザー端末は、前記操作対象のアバター端末の前記発光装置の発光位置を、ユーザーの動きに同期して制御するセンサーをさらに有する、ユーザー端末。
【請求項17】
請求項15または16において、
前記多数のアバター端末のそれぞれは、カメラを含み、
当該ユーザー端末は、前記操作対象のアバター端末からの画像を断続的または連続的に表示するディスプレイをさらに有する、ユーザー端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブ、ショー、演劇、スポーツなどを観覧(鑑賞、観劇、観戦)するシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コロナ禍で観客を入れられないため、観客席にファンの写真付きボード人形、自身の分身である“アバター”を設置し売り上げの補填にしているイベントが増加している。しかしながら、観客(ユーザー)自身が参加している場合と異なり、ステージなど行われている興行および/または観客同士の一体感の醸成には程遠い状況であり、売上の増加に結び付きにくい状態となっている。
【0003】
日本国特開2016-206311には、コレオグラフィーを行うことが記載されている。コンピュータにより実行されるコレオグラフィー作成支援方法は、所定の領域内に存在する端末から、該端末の位置を特定可能な情報を受信する。また、コレオグラフィー作成支援方法は、所定の領域を2以上に分割した区画群のそれぞれについて、受信した位置を特定可能な情報により算出される端末の台数が、所定の台数よりも多いか否かを判断する。また、コレオグラフィー作成支援方法は、多いと判断した第一の区画に存在する端末のうち、少なくとも一部の端末に対して、多くないと判断した第二の区画への移動依頼を送信する。
【発明の開示】
【0004】
コロナ禍が継続している間、また、ウィズコロナの環境において、観客の参加(観覧)が認められたとしても、ライブハウス、会場、スタンドなどに予め用意されているすべての観客席を観客が占めることはなく、アバターの設置は継続して行われると考えられている。したがって、アバターによる参加で、一体感の醸成を可能とすることが要望されている。
【0005】
スタジオの観客席にカラーボードなどを使って人文字を形成するコレオグラフィーを無線ペンライトなどにより演出することが考えられている。しかしながら、自動制御によるコレオグラフィーには、観客の能動的な意思はなく、演出側の遠隔制御に過ぎない。
【0006】
本発明の一態様は、コンサートやイベントなどの興行の会場のステージに面した観客席の多数のシートのそれぞれに対応するように配置された多数のアバター端末を、ステージにおける興行を遠隔で、共通の中継システムを介して観覧している多数のユーザーにより制御する方法である。本明細書において多数のアバター端末とは、複数、例えば、2または3個のアバター端末ではなく、5個以上、10個以上、あるいは数10個以上のアバター端末を示し、多数のユーザーが共通の興行を生中継で観覧し、一体感を持って楽しむことができる方法を提供する。多数のアバター端末は、それぞれが多色の光を選択して発光することができる発光装置を含み、当該方法は、発光装置を制御するインターフェイス装置が、多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末からインターネットを介して提供される、発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報により、多数のアバター端末のそれぞれのアバター端末の発光装置の発光のタイミングおよび発光色を制御することを含む。
【0007】
本発明の他の態様の1つは、興行を共通の中継システムを介して多数のユーザーにより遠隔で観覧するシステムである。このシステムは、興行の会場のステージに面した観客席の多数のシートのそれぞれに対応するように配置された多数のアバター端末を含む。アバター端末のそれぞれは多色の光を選択して発光することができる発光装置を含み、本システムは、さらに、多数のアバター端末のそれぞれのアバター端末の発光装置の発光のタイミングおよび発光色を、多数のユーザーのそれぞれのユーザー端末からインターネットを介して提供される、発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報により制御するインターフェイス装置を有する。
【0008】
発光は聴覚とは異なり、視覚を用いるため周囲の状況に対する多少のずれは許容され、発光のタイミングが多少ずれても一体感を損なうことが少ない。さらに、発光色の選択に関する制御情報(色情報通信)は、映像や音声を送る場合と異なり圧倒的にデータ量を削減できる。例えば、256色であれば8ビットの制御情報を送信することで、発光のタイミングと発光色とを制御できる。したがって、数万の処理が瞬時に可能であり、多数のユーザーが、スタジアムやコンサート会場の観客席のような限られた場所に配置された多数のアバター端末のそれぞれを、ほとんどリアルタイムで制御できる環境を提供できる。このため、シート毎の発光装置(照明装置)のアドレスとリモート先のユーザーをインターネットで繋ぎ、そこに設置されたアバター端末の発光装置による発光(照明)を、ステージの生中継を見ながら、ユーザーが能動的に操作でき、自らの分身である“アバター”として参加することにより、ステージと、また、アバターで参加している他のユーザーまたは直に参加しているユーザーとのコミュニケーションが可能となる。
【0009】
それぞれのユーザー端末は、操作対象のアバター端末の発光装置における発光色および発光パターンの少なくともいずれかを選択する選択スイッチ(選択ボタン)と、選択スイッチにより選択された発光色および発光パターンの少なくともいずれかにより発光する発光ユニットとを含んでもよく、アバター端末を制御することは、操作対象のアバター端末の発光装置を、ユーザー端末の発光と同期して制御することを含んでもよい。これにより、ユーザーは、操作対象のアバター端末の発光装置を、ユーザー端末の発光と同期して制御することができ、遠隔地の興行の会場ではアバター端末により、ユーザー自身の環境(自宅、ローカル)ではユーザー端末により、他の観客と一体感を持って興行を楽しむことができる。
【0010】
多数のアバター端末のそれぞれは、発光装置の発光位置を可変する装置を含んでもよく、アバター端末を制御することは、それぞれのユーザー端末から提供される発光位置を制御する情報を含む制御情報により、多数のアバター端末のそれぞれの発光装置の発光位置を制御することを含んでもよい。ユーザー端末は、ユーザーによる動作を検出するセンサーを含んでもよく、発光位置を制御することは、操作対象のアバター端末の発光装置の発光位置を、ユーザーの動きに同期して制御することを含んでもよい。ユーザーは、ユーザー端末を動かすことにより、操作対象のアバター端末の発光装置の発光位置を、ユーザー端末の動きに同期して制御することができる。したがって、アバター端末の発光装置の発光だけではなく、動きも加えて、ユーザーは、遠隔地の興行会場と、ローカルとで他の観客と一体感を持って興行を楽しむことができる。
【0011】
多数のアバター端末のそれぞれはカメラを含んでもよく、当該方法は、さらに、対応するユーザーのユーザー端末に、カメラの画像を断続的または連続的に提供することを含んでもよい。ユーザー端末は、操作対象のアバター端末からの画像を断続的または連続的に表示するディスプレイを含んでもよい。ステージで行われている興行の高品質の画像および音は、他の観客(ユーザー)と共通の中継システムにより楽しむことができる。それとともに、観客席から見たステージおよび周りの観客の様子を個々のアバター端末から見た画像で楽しむことができ、他の観客と一体感を持って興行を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】ユーザー端末の一例として演色装置(オッドリング)を示す図。
【
図6】観覧システムのさらに異なる他の例を示す図。
【
図7】観覧システムのさらに異なる他の例を示す図。
【
図8】観覧システムの動作の概要を示すフローチャート。
【発明の実施の形態】
【0013】
図1に、本発明に係る観覧システムの一例を示している。この観覧システム1は、興行、例えば、コンサートを、共通の中継システム40を介して、例えば中継システム40により放送されている生中継の番組を、テレビ31を介して、多数のユーザーにより遠隔で観覧するシステムである。中継システム40は、ステージ11の画像や音のみならず、観客席12の一部あるいは全体の画像を中継してもよく、高品質の画像と音とにより興行の様子をそれぞれのユーザーに届けるものである。
【0014】
観覧システム1は、興行の会場、例えばコンサート会場10のステージ11に面した観客席12の多数のシート15のそれぞれに対応するように配置された多数のアバター端末20を有する。多数のアバター端末20は、それぞれが多色の光を選択して発光することができる発光装置21を含む。それぞれの発光装置21の発光のタイミングおよび発光色は、ステージ11における興行を遠隔で、例えばテレビ31を観覧している(視聴している)多数のユーザー33のそれぞれにより、それぞれのユーザー端末(遠隔制御端末)35からインターネットを介して提供される制御情報(色情報通信)37により制御される。
【0015】
個々のアバター端末20が、それぞれの発光装置21の発光のタイミングおよび発光色を、それぞれのユーザー端末35からインターネットを介して提供される、発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報37により制御するインターフェイス装置50を含んでいてもよい。観覧システム1が、
図2に示すように、多数のアバター端末20の全体を一括して、あるいは一部をグループに分けて制御するインターフェイス装置50を含んでいてもよい。
【0016】
観客席12のシート毎にスマートホンを設置し、リモート会議のシステムを使っての双方向通信でコンサートに参加することを考えた場合、参加人数が50名程度でも、0.5秒程の遅延が発生する。このため、映像・音声を双方でアリーナクラスの観客(2000人以上)をリモートで参加させようとすると、通信が破綻する。さらに、スマートホンから、ユーザーの映像や声をステージに届けることは、スマートホンのサイズ的に困難であり、演者にスマートホン自体を手にとってもらわないと、個々のユーザーの映像や声は伝わらない。この点でも、スマートホンをアバターとして用いてコンサートなどに参加することは無理がある。さらに、スマートホンが配置された観客席12を中継システム40により映しても、近隣のスマートホンに映し出されたユーザーの映像から、ユーザー同士が一体感を持って観覧を楽しむほどの情報を得ることは難しい。
【0017】
視聴者(ユーザー)33が、ステージ11をライブ中継しているテレビ31の前で、歓声をあげたり、歌ったりすることは、ユーザー自身の空間で完結できるので、違和感は発生しない。しかしながら、テレビ31の前の歓声などの発音を、通信を介してライブ会場に届けようとすると、ユーザー同士の一体感を阻害する可能性がある。音の理解には演奏聴取と同じ聴覚を使うため、周囲の発音に遅延があると、その遅延による違和感が大きく一体感の醸成をむしろ阻害する可能性が高い。また、何千回線の音声をミックスして、一体感のある音(音声)とすることは非常に難しい。
【0018】
音声と異なる発光は、聴覚とは異なる視覚を用いる。このため、観客席における発光相互の多少のずれは許容できる可能性が高い。事実、ステージとスタンドでは音速と光速の差から映像・照明より音の方が遅れているが、一体感は阻害されていない。発光によるライブ参加については、多少のずれが許容されるとしても、許容される条件としては、遅延の極力少ない方法での発光の生中継が必要である。現段階のライブストリーミングは1分程の遅延があるので、それを視聴しながら、同様の方法でアバター端末20の発光装置21を操作しても一体化を得ることは難しいと考えられる。
【0019】
中継システム40の一例は地上波デジタル放送(地デジ)である。地デジであれば、映像の遅延は1秒台であり、ステージ11からのコールに対し、インターネットを介しても発光でリアクション対応することが可能である。衛星放送およびワンセグは、地デジよりもさらに2秒程遅れる。このため、現段階のインフラでは、テレビ31にステージ11の映像を送信する中継方法としては地デジによる視聴がベストと考えられる。
【0020】
ユーザー33の側のシステム30においては、中継システム40により、視聴者(ユーザー)33は地デジを経由したTV画面31で1~2秒程度の遅れた映像を観る。それに合わせ、複数個のスイッチ35aを備えたユーザー端末35で、コンサート会場10の観客席12の自分の席15に配置されたアバター端末20の照明(発光装置)21をコントロールする。発光装置21を制御するための色情報通信(発光制御情報)37のデータ量は非常に小さくて済み、例えば、256色であれば8ビットのデータ量を送ればよい。したがって、映像や音声を送ることと比較し圧倒的にデータ量が少ない。このため、特殊なインフラを設けなくても、インターネットを経由した通信により、一度に数万の処理が瞬時に可能となる。すなわち、数万のアバター端末20を数万のユーザー33が一度に、瞬時に、リモートで制御するシステム1を提供できる。
【0021】
ユーザー33の端末(ユーザー端末、遠隔制御端末)35は、典型的にはスマートホン38であり、操作対象のアバター端末20の発光装置21における発光色および発光パターンの少なくともいずれかを選択する選択スイッチ35aと、選択スイッチ35aにより選択された発光色および発光パターンの少なくともいずれかにより発光する発光ユニット35bと、インターネットを介してインターフェイス装置50と通信し、発光装置21における発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報37を送信する通信ユニット(通信デバイス、通信装置)35cとを含む。発光パターンは、ユーザー端末35にインストールされているアプリケーション(アプリ)36により予め設定されている、発光色、点滅のタイミングおよび長さ、発光強弱などのパラメータを含む複数のパターン(データ)である。ユーザー33が、いずれかのパターンを選択することにより、自動的に発光ユニット35bおよびアバター端末20の発光装置21を制御する情報37をアプリ36が生成する。
【0022】
したがって、ユーザー端末35により、操作対象のアバター端末20の発光装置21を制御すると、同じ発光色または発光パターンでユーザー端末35の発光ユニット(ディスプレイ)35bが発光する。このため、ユーザー33は、操作対象のアバター端末20の発光装置21と同期して発光するユーザー端末35によりアバター端末20を制御できる。すなわち、ユーザー33は、ユーザー端末35の発光ユニット35bと同期して発光するように操作対象のアバター端末20の発光装置21を制御できる。このため、遠隔の観客席12でアバター端末20により演じているのと同じ状態を、ローカルのユーザー33の自宅などで体験することができ、ステージ11との一体感や、他の観客との一体感を得ながら、公演を楽しむことができる。
【0023】
また、アバター端末20において発せられる情報は、光(多色の発光)なので、ステージ11や、観客席12の遠方からも把握することが可能である。このため、ステージ11の演者や、観客席12の他の観客(アバター端末20を介したユーザー33)との一体感を醸成できる。
【0024】
図2に、観覧システム1の異なる例を示している。この観覧システム1はコンサート会場10の複数のアバター端末20を一括して制御するシステム(インターフェイス装置、インターフェイスシステム)50を有する。会場10のインターフェイスシステム50は、多数のユーザーのそれぞれの端末35からインターネット9を介して送信された制御情報(色情報通信)37を、多数のアバター端末20の少なくとも一部の複数のアバター端末20を一括制御するマッピングデータ55に変換する変換装置(DATA映像変換システム)51と、変換装置51により生成されたマッピングデータ55を複数のアバター端末20に分配する通信装置(RGBマッピングコントローラ)52と、観客席12の全体の明るさなどを調整する映像操作コンソール53とを含む。
【0025】
この観覧システム1においては、観客席12のシート15毎に配置された多数のアバター端末20の発光装置(照明装置)21のアドレスとリモート先のユーザー33の端末35とをインターネット9で繋ぎ、多数のシート15に設置された多数の発光装置21を、ユーザー33が生中継のテレビ画面31を見ながら、自らの分身“アバター”として、多数のユーザー33が能動的に操作できる。したがって、多数のユーザー33は、アバター端末20を介して、会場10のステージ11とのコミュニケーションが可能となる。
【0026】
図3に、遠隔操作端末(ユーザー端末)35の一例を示している。このユーザー端末35は、本願の出願人が提供している発光端末(照明端末)の1つであり、ODDRING(オッドリング)と呼ばれている端末(ハンディーライト、光楽器、演色発光楽器、演色端末)34である。この演色端末34は、ユーザー端末35としての機能を含み、インターネット9を介して対応するアバター端末20の発光装置21を個別に制御することができる。この演色端末(オッドリング)34は、片手で、予め設定された10色と4変色パターンを楽器同様操作できる端末であり、通信機能35cを内蔵し、ユーザー側の端末35として用いることができるようになっている。
【0027】
演色端末34は、片手で制御できる構成となっており、全体が円盤状で中央に片手の指を通す空間34aが設けられており、ボディー34bを片手で握った状態で空間34aに設けられた選択スイッチ35aを指で操作することができる。演色端末34は、ユーザー端末35としてアバター端末20の発光装置21における発光色および/または発光パターンを選択する選択スイッチ35aと、選択スイッチ35aにより選択された発光色および/または発光パターンにより発光する発光ユニット35bとを含む。選択スイッチ35aは、複数個のスイッチを含み、ユーザー33が所望する発光色および発光パターンがワンアクションで選択できるように構成されている。発光パターンは内蔵しているアプリケーション36により予め設定しておくことができる。
【0028】
演色端末34は、選択色、パターンが手元で確認できる発光ユニット35bを備えており、遠方の会場10のアバター端末20の発光色と、手元の演色端末34の発光色とを同期させて表示(照明)することができる。このため、ユーザー33に会場10のステージ11および/または他の観客との一体感を強く感じさせることができる。演色端末34は、さらに、加速度センサー32を内蔵していてもよく、演色端末34を動かすことにより発光パターンが選択されるようにしてもよい。また、以下で説明するようにアバター端末20が発光装置21の発光位置を変えることができる機能を備えている場合は、演色端末34の動きを加速度センサー32で検出し、演色端末34の動きに同期させて、アバター端末20の発光位置を制御することができる。
【0029】
図4に、スマートホン38にユーザー端末用のアプリケーション(アプリ)36を実装してユーザー端末35として用いる例を示している。各ユーザー33のスマートホン38にアバター端末制御用のアプリ36を実装することにより、各ユーザー33のスマートホン38をユーザー端末35として使用できる。アプリ36は、スマートホン38のタッチパネル(ディスプレイ)38tに、ピアノ的に用意された複数個のスイッチ35aの領域と、スイッチ35aで選択された色が表示される発光ユニット35bの領域とを設け、スイッチ35aで選択された発光色・パターンを表示するとともに、インターネット9を介してアバター端末20を制御できる。したがって、ユーザー側のシステム30としては、ユーザー33がステージ11のテレビ31による中継を視聴しながらスマホアプリ36により、ユーザー自身に対応付けられているアバター端末20の発光装置21の発光色および発光パターンを選択でき、スマートホン38の画面で選択された色およびパターンが確認できる。
【0030】
図5に、観覧システム1の異なる例を示している。このシステム1においては、それぞれのアバター端末20は、発光装置21の発光位置を可変する装置を含む。この例では、アバター端末20は、発光位置が可変する装置として、アバター端末20の中心および左右の3つの位置に配置された発光装置21a~21cを含み、いずれかを選択することにより発光位置が可変する。観客席のアバター端末20に照明(発光装置)21a~21cを複数個取り付ける代わりに、発光の位置は、アームで変えてもよく、アームを左右に振ったり、曲げ伸ばしして発光位置を変えてもよい。ユーザー33側のシステム30のそれぞれのユーザー端末35は、制御情報37に、アバター端末20の発光装置の発光位置を制御するための情報37aを加えてインターネットを介して操作対象のアバター端末20へ送信する。アバター端末20を制御するインターフェイス装置50は、発光装置21a~21cのいずれかで発光する色を選択する第1のインターフェイス56と、発光装置21a~21cのいずれかを選択して発光する位置を制御する第2のインターフェイス57とを含む。
【0031】
ユーザー端末35は、発光位置を選択するスイッチを含んでいてもよい。この例では、スマートホン38をユーザー端末35として機能させるスマートホンアプリ36が、ユーザー33が持っている演色装置(オッドリング、ハンディライト)34の位置と発色とをスマートホン38のカメラ38aで捉えて、アバター端末20の発光装置21を制御する情報37および37aに変換する機能を含む。したがって、カメラ38aが、操作対象のアバター端末20の発光装置21の発光位置を、ユーザー33の動きに同期して制御するセンサーとして機能する。ユーザー33は、ステージ11のテレビ31による中継を視聴しながら、演色装置34の発色と位置とを制御することにより、ユーザー端末35であるスマホアプリ36を介して位置情報を含む制御情報37を送信し、ユーザー自身に対応付けられているアバター端末20の発光装置21の発光色・発光パターンおよび発光装置21の位置(動き)を同期して制御できる。したがって、ユーザー33は、遠隔地のコンサートの会場10に設置されたアバター端末20の動きと、自宅などにおけるユーザー自身の動きとを同期させて、会場10と自宅とでコンサートを楽しむことができ、ステージ11との一体感や、他の観客(ユーザー)との一体感を楽しむことができる。
【0032】
ユーザー端末用のスマートホンアプリ36は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線により演色装置34とつなぎ、カメラ38aを使い発光ポジションを認識させてもよい。また、演色装置34の加速度センサー32により演色装置34の動きを捉えてアプリ36で位置制御情報37aに変換して送信してもよい。送信データ37および37aについては、発光色に関する情報はスイッチの選択を示す最低限の情報に止め、ユーザー33の動きを示す情報もアプリ36で映像処理を行い、ゾーン別の発光位置を選択する情報のみの最低限とすることが可能であり、会場10のインターフェイス装置50により処理するデータ量の増加を抑制できる。
【0033】
このシステム1においては、
図5(a)で、ユーザー33が演色装置34を赤で点灯して右側に振ると、アバター端末20の右側の発光装置21aが赤で点灯する。
図5(b)でユーザー33がオッドリング34を赤で点灯して中央に振ると、アバター端末20の中央の発光装置21bが赤で点灯する。
図5(c)でユーザー33がオッドリング34を黄色で点灯して左側に振ると、アバター端末20の左側の発光装置21cが黄色で点灯する。アバター端末20は、3つの発光装置21a~21cに限らず、2つの発光装置、あるいは4つ以上の発光装置を備えていてもよい。また、制御の手順は上記に限定されない。
【0034】
図6に、観覧システム1のさらに異なる例を示している。このシステム1においては、アバター端末20はステージ11をアバター端末20の位置から映すカメラ25を含み、ユーザーシステム30のそれぞれのユーザー端末35は、操作対象のアバター端末20からの画像を断続的または連続的に表示するディスプレイ38tを含む。この例では、ユーザー端末35はスマートホン38であり、スマートホン38のディスプレイ38tに、アバター端末20から見たステージ11の画像が表示される。アバター端末20のインターフェイス装置50は、発光色を制御する第1のインターフェイス56、発光位置を制御する第2のインターフェイス57に加え、アバター端末20のカメラ25を制御して画像情報を送信する第3のインターフェイス58を含む。第3のインターフェイス58は、ユーザー端末35からアバターカメラ25が撮像する方向、倍率などを制御するインターフェイスを含んでいてもよい。
【0035】
このシステム1においては、共通の中継システム40によるテレビ31の映像とは別に、アバター20の座席15にカメラ25を設置し、アバター20の目線の画像をユーザー33にフィードバックする。ライブストリーミングでは、ユーザー端末35に対する画像情報39のデータ量が大きく、巨大な通信インフラが必要になる可能性がある。その場合は、コマ送りの映像でその場の雰囲気を視覚情報に加えることにより、ユーザー33の会場10との一体感を、より醸成できる。現状の通信インフラでは、自分の座席(アバター20の席15)からの映像をスマートホン38のコマ送りで閲覧可能な程度であるが、通信速度と処理が格段に早まれば、リアルタイムでアバター20の位置からの画像を表示してもよい。テレビ31のメインの中継画像もインターネットライブでリアルタイム視聴が可能となってもよい。
【0036】
図7に、観覧システム1のさらに異なる例を示している。このシステム1においては、アバター端末20は棒状の発光部22を備えた発光装置21と、発光部22を左右および/または前後に旋回するよう動かして発光位置を可変する駆動装置23とを含む。アバター端末20のインターフェイス装置50は、発光色を制御する第1のインターフェイス56と、駆動装置23により発光位置を制御する第2のインターフェイス57とを含み、ユーザー端末35からインターネットを経由して送信される発光色を含む制御情報37と、発光位置を含む制御信号37aとに基づいてアバター端末20の動きを制御する。
【0037】
ユーザーシステム30のユーザー端末35は、専用のアプリ36が実装されたスマートホン38であり、操作対象のアバター端末20の発光装置における発光色および発光パターンの少なくともいずれかを選択する選択スイッチ35aと、選択スイッチ35aにより選択された発光色および発光パターンの少なくともいずれかにより、操作対象のアバター端末20の発光装置21と同期して発光する発光ユニット35bとを含む。さらに、操作対象のアバター端末20の発光装置21の動き(姿勢)を、駆動装置23を介して制御する姿勢制御ボタン35dを含む。ユーザー端末35のアプリ36は、スマートホン38に内蔵されている加速度センサー32によりスマートホン38の動きを捉えてアバター端末20の発光装置21の動きを制御するための情報37aを生成する機能を含んでいてもよい。加速度センサー32により、操作対象のアバター端末20の発光装置21の発光位置を、ユーザー33またはユーザー端末35の動きに同期して制御することができる。
【0038】
ユーザー端末35のアプリ36は、発光色を制御する選択スイッチ35a、および/または発光位置を制御するセンサー32として、ユーザー33の音声による指示を認識する機能35eを備えていてもよい。ユーザー33は、ユーザー端末35としてのスマートホン38を動かしてアバター端末20の発光装置21の発光位置を制御するとともに、発光させたい色を音声でアプリ36に入力してアバター端末20の発光装置21の発光色を制御してもよい。
【0039】
図8に、観覧システム1において、それぞれのアバター端末20を制御する方法の概要をフローチャートにより示している。この制御方法70は、興行の会場10のステージ11に面した観客席12の多数のシート15のそれぞれに対応するように配置された多数のアバター端末20を、ステージ11における興行を遠隔で、共通の中継システム40を介して観覧している多数のユーザー33により制御する方法である。ステップ71において、発光装置21を制御するインターフェイス装置50が、多数のユーザー33のそれぞれのユーザー端末35からインターネット9を介して提供される、発光のタイミングおよび発光色の選択を含む制御情報37を受信すると、ステップ72において、インターフェイス装置50は、それぞれのアバター端末20の発光装置21の発光のタイミングおよび発光色を制御する。ステップ72においては、操作対象のアバター端末20の発光装置21を、前記ユーザー端末の発光と同期して制御してもよい。また、ステップ72は、それぞれのユーザー端末35からの制御情報37を、多数のアバター端末20の少なくとも一部の複数のアバター端末を一括制御するマッピングデータ55に変換するステップ72aと、マッピングデータ55を複数のアバター端末20に分配するステップ72bとを含んでいてもよい。
【0040】
ステップ73において、インターフェイス装置50が、それぞれのユーザー端末35から提供される、発光位置を制御する情報を含む制御情報37aを受信すると、ステップ74において、アバター端末20の発光装置21の発光位置を制御する。ステップ74においては、操作対象のアバター端末20の発光装置21の発光位置を、ユーザー端末35の動きに同期して制御してもよい。
【0041】
ステップ75において、インターフェイス装置50またはユーザー端末35から、アバター端末20のカメラ25による画像配信の要求があると、ステップ76において、ユーザー端末35に対しカメラ25の画像を断続的または連続的に提供する。
【0042】
なお、上記では、会場10のシート15に人間パネル型のアバターが配置されている例を説明しているが、アバター(アバター端末)20はヒト型でなくてもよく、フルカラーの発光が可能な照明端末21がアバター端末20として各シート15に配置されていてもよい。また、観客席12の全てのシート15にアバター端末20が配置されている必要はなく、直に参加している観客と、アバター(アバター端末)20とが混在していてもよい。
【0043】
上記には、興行の会場のステージに面した観客席の複数のシートのそれぞれに対応するように配置された複数のアバター端末であって、それぞれが多色の光を選択して発光することができる発光装置を含み、それぞれの前記発光装置の発色および発光のタイミングがインターネットを介し、前記ステージにおける興行を遠隔で観覧している多数のユーザーのそれぞれにより、それぞれの遠隔制御端末からの色情報通信を介して制御される、複数のアバター端末を有する観覧システムが開示されている。観覧システムは、前記多数のユーザーの前記それぞれの遠隔制御端末からの前記色情報通信を、前記複数のアバター端末の少なくとも一部を一括制御するマッピングデータに変換する変換装置と、前記変換装置により生成されたマッピングデータを前記複数のアバター端末に分配する通信装置とを有していてもよい。前記それぞれの遠隔制御端末は、前記アバター端末の前記発光装置における発色および/または発光パターンを選択する選択スイッチと、前記選択スイッチにより選択された前記発色および/または発光パターンにより発光する発光ユニットとを含んでもよい。前記それぞれのアバター端末は、前記それぞれの発光装置の発光位置を可変する装置を含み、前記それぞれの遠隔制御端末は、前記色情報通信に、前記アバター端末の前記発光装置の発光位置を制御するための情報を加えて送信してもよい。前記それぞれの遠隔操作端末は、操作対象の前記アバター端末からの画像を断続的または連続的に表示するディスプレイを含んでもよい。
【0044】
興行の会場のステージに面した観客席の複数のシートのそれぞれに対応するように配置された複数のアバター端末の制御方法は、前記ステージにおける興行を遠隔で観覧している多数のユーザーのそれぞれにより、それぞれの遠隔制御端末からの色情報通信を介して、それぞれのアバター端末の前記発光装置の発色および発光のタイミングを、インターネットを介して制御することを含む。
【0045】
上記においては、本発明の特定の実施形態を説明したが、様々な他の実施形態および変形例は本発明の範囲および精神から逸脱することなく当業者が想到し得ることであり、そのような他の実施形態および変形は以下の請求の範囲の対象となり、本発明は以下の請求の範囲により規定されるものである。