特許7111509IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

パイル編地のコース方向にパイルループがある箇所と無い箇所を形成できるパイル編地の編成方法、及びそのパイル編地の編成方法に好適なシンカーと横編機

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

この特許文献1のパイル編地の編成方法では、パイル編地のウエール方向に、パイルループがあるコースと無いコースとを混在させたパイル編地を編成することはできる。パイルループが無いコースを編成するには、地糸とパイル糸とが仕分けされないように各糸を給糸するヤーンフィーダーを揃えて走行させるなどすれば良い。しかし、特許文献1の編成方法では、同一コースにパイルループがある部分と無い部分とを混在させることができない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のパイル編地の編成方法は、 複数の編針を有する針床と、複数のシンカーを有するシンカー床とを備える横編機を用いてパイル編地を編成する際、 先行給糸口から前記編針に向う地糸と、後行給糸口から前記編針に向うパイル糸と、を前記シンカーによって仕分けすることで、前記地糸で構成されるベースループと前記パイル糸で構成されるパイルループとを前記シンカーの異なる位置に形成した後、前記地糸と前記パ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

パイル編地の編成方法におけるパイル解消編成では、地糸とパイル糸とを仕分けして一旦パイルループを形成した後、地糸とパイル糸とが仕分けされた状態を解消している。地糸とパイル糸とが仕分けされていない状態で編糸によるニットを行うと、パイルループが編針に引っ張られると共に、そのパイルループが係止されるシンカーの両サイドにある別のシンカーの進出によってパイルループの編糸が吸収される。その結果、パイルループが、ベースループとほぼ同じ大きさにまで小さくなる。ベースループとほぼ同じ大きさのパイルループは、本来求められる機能を有しておらず、単なるシンカーループに過ぎない。このようなパイル解消編成を、編地部を1コース編成する際に行うことで、同一コースにパイルループがある部分と無い部分とを混在させることができる。

ここで、同一コースにパイルループがある部分と無い部分とを混在させるために、パイル編成を繰り返す途中で、地糸とパイル糸とを仕分けせずにパイルループを形成しない編成を行うことが考えられる。しかし、一旦、地糸とパイル糸との仕分けを解消して地糸とパイル糸を一体化してしまうと、再び地糸とパイル糸とを分離することが難しく、パイル編地の目面が大きく乱れたり、パイル編地の編成が行えなくなったりする。これに対して、本発明におけるパイル解消編成のように、一旦パイルループを形成する手間をかけることで、仕分けを解消したシンカーに隣接する別のシンカーにおいて、地糸とパイル糸とが仕分けされた状態を維持できる。その結果、パイル解消編成を行った後の編成(パイル編成でもパイル解消編成でも良い)を安定させることができ、編地部の目面が乱れることを抑制できる。

本発明のシンカーを用いた本発明の横編機によれば、パイル解消編成を容易に実施することができる。本発明のシンカーのパイル係止面がその先端に向うに従って下がるように傾斜しているため、一旦形成したパイルループがパイル係止面から脱落して地糸係止面に移動し易いからである。地糸係止面にはもともとベースループが係止されているので、地糸係止面にパイルループが脱落すると、地糸とパイルループとが仕分けられていない状態になる。この状態で編針によるニットが行われると、パイルループが編針に引っ張られて小さくなり、ベースループとほぼ同じ大きさになる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 実施形態1に係る横編機の歯口近傍の概略構成図である。
【図2】 図1の横編機におけるパイル編成時の一本の編糸の軌跡と、その編針に対応する一本のシンカーの軌跡を示す説明図である。
【図3】 パイル解消編成に用いられる変形シンカーの概略構成図である。
【図4】 変形シンカーにおける地糸とパイル糸の係止状態を示す説明図である。
【図5】 標準パイル編成に用いられるノーマルシンカーの概略構成図である。
【図6】 ノーマルシンカーにおける地糸とパイル糸の係止状態を示す説明図である。

代表図 図1本件の代表的な図

1 横編機 2 針床 20 針溝 3 編針 30 ニードル本体 31 フック 32 ラッチ 4 シンカー床 40 シンカー溝 5 シンカー 5A ノーマルシンカー 5B 変形シンカー 50 基部 50s 摺接面 51 腕部 52 作用部 53 地糸用掛爪 53s 地糸係止面 55 パイル用掛爪 55s パイル係止面 57 薄肉部 8,9 ヤーンフィーダー 8Y 地糸 80 ベースループ 9Y パイル糸 90 パイルループ

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