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公報発行日 2022年8月2
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パイル編地の編成方法におけるパイル解消編成では、地糸とパイル糸とを仕分けして一旦パイルループを形成した後、地糸とパイル糸とが仕分けされた状態を解消している。地糸とパイル糸とが仕分けされていない状態で編糸によるニットを行うと、パイルループが編針に引っ張られると共に、そのパイルループが係止されるシンカーの両サイドにある別のシンカーの進出によってパイルループの編糸が吸収される。その結果、パイルループが、ベースループとほぼ同じ大きさにまで小さくなる。ベースループとほぼ同じ大きさのパイルループは、本来求められる機能を有しておらず、単なるシンカーループに過ぎない。このようなパイル解消編成を、編地部を1コース編成する際に行うことで、同一コースにパイルループがある部分と無い部分とを混在させることができる。
ここで、同一コースにパイルループがある部分と無い部分とを混在させるために、パイル編成を繰り返す途中で、地糸とパイル糸とを仕分けせずにパイルループを形成しない編成を行うことが考えられる。しかし、一旦、地糸とパイル糸との仕分けを解消して地糸とパイル糸を一体化してしまうと、再び地糸とパイル糸とを分離することが難しく、パイル編地の目面が大きく乱れたり、パイル編地の編成が行えなくなったりする。これに対して、本発明におけるパイル解消編成のように、一旦パイルループを形成する手間をかけることで、仕分けを解消したシンカーに隣接する別のシンカーにおいて、地糸とパイル糸とが仕分けされた状態を維持できる。その結果、パイル解消編成を行った後の編成(パイル編成でもパイル解消編成でも良い)を安定させることができ、編地部の目面が乱れることを抑制できる。
本発明のシンカーを用いた本発明の横編機によれば、パイル解消編成を容易に実施することができる。本発明のシンカーのパイル係止面がその先端に向うに従って下がるように傾斜しているため、一旦形成したパイルループがパイル係止面から脱落して地糸係止面に移動し易いからである。地糸係止面にはもともとベースループが係止されているので、地糸係止面にパイルループが脱落すると、地糸とパイルループとが仕分けられていない状態になる。この状態で編針によるニットが行われると、パイルループが編針に引っ張られて小さくなり、ベースループとほぼ同じ大きさになる。
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