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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】アレイ基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20220726BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20220726BHJP
   G09F 9/35 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G02F1/1368
G09F9/35
G09F9/30 365
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018562619
(86)(22)【出願日】2018-04-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-05
(86)【国際出願番号】 CN2018082644
(87)【国際公開番号】W WO2019037440
(87)【国際公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-04-05
(31)【優先権主張番号】201710723330.7
(32)【優先日】2017-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512282165
【氏名又は名称】合肥▲シン▼晟光▲電▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI XINSHENG OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Xinzhan Industrial Park,Hefei,Anhui,230012,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ ルイフォン
(72)【発明者】
【氏名】マー シャオイェ
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2007/135893(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/135873(WO,A1)
【文献】特開2008-033297(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0070147(US,A1)
【文献】特開2008-026348(JP,A)
【文献】特開2009-058913(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101334983(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105404033(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/30
G02F 1/1368
G09F 9/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のゲート線と、
前記ゲート線と交差する複数のデータ線と、
非アクティブ領域に位置する複数のシフトレジスタ回路を含む第1のゲート駆動回路とを備え、
前記複数のゲート線と前記複数のデータ線は、アクティブ領域内の複数のサブ画素と、前記アクティブ領域に隣接する非アクティブ領域内の複数のダミーサブ画素とを定義し、前記第1のゲート駆動回路は、前記複数のダミーサブ画素よりも前記アクティブ領域から離れており、且つ、前記複数のダミーサブ画素の少なくとも1つは補助キャパシタを含み、前記第1のゲート駆動回路内のシフトレジスタ回路は前記補助キャパシタに結合され、且つ前記補助キャパシタは前記シフトレジスタ回路内のブートストラップキャパシタの少なくとも一部を構成する、アレイ基板。
【請求項2】
共通電極線と、
非アクティブ領域内の各々のダミーサブ画素及びアクティブ領域内の各々のサブ画素に位置する共通電極及び画素電極とをさらに備え、
前記共通電極と前記画素電極とは、異なる層に配置され、
前記ダミーサブ画素の少なくとも1つにおいて、前記共通電極は補助キャパシタの第1の電極として共有され、且つ前記画素電極は前記補助キャパシタの第2の電極として共有される、請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項3】
前記第1のゲート駆動回路内の前記シフトレジスタ回路は駆動トランジスタを含み、前記補助キャパシタの前記第1の電極は第1の接続線を介して前記駆動トランジスタのゲートに結合され、前記補助キャパシタの前記第2の電極は第2の接続線を介して前記シフトレジスタ回路の信号出力端子に結合される、請求項2に記載のアレイ基板。
【請求項4】
前記共通電極と前記画素電極との間には、パッシベーション層のみが存在する請求項2に記載のアレイ基板。
【請求項5】
前記共通電極及び前記画素電極は、インジウム錫酸化物からなる請求項2に記載のアレイ基板。
【請求項6】
前記画素電極は帯状電極からなり、且つ前記共通電極は平面状電極である請求項2に記載のアレイ基板。
【請求項7】
前記複数のシフトレジスタ回路の信号出力端子はそれぞれ前記複数のゲート線に結合され、前記第2の接続線の一端は、前記補助キャパシタの前記第2の電極に結合され、前記第2の接続線の他端は、前記複数のゲート線のうちの1つに結合される、請求項3に記載のアレイ基板。
【請求項8】
前記第1の接続線と、前記第2の接続線と、前記複数のゲート線とは、同じ層内の同じ材料からなる請求項3又は請求項7に記載のアレイ基板。
【請求項9】
前記複数のダミーサブ画素の各々は、薄膜トランジスタを含み、前記薄膜トランジスタの第1の電極はデータ線に結合され、且つ前記薄膜トランジスタの第2の電極はフローティングされる、請求項1-8のいずれかに記載のアレイ基板。
【請求項10】
さらに複数の補助キャパシタを含み、前記複数の補助キャパシタの各々は、前記複数のダミーサブ画素のうちの各々の対応する1つのダミーサブ画素内に位置し、同じ段のシフトレジスタ回路に結合された補助キャパシタは、それぞれ同じ行の複数のダミーサブ画素に位置する請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項11】
前記複数のシフトレジスタ回路及び前記複数のダミーサブ画素は、前記アクティブ領域の一側に位置され、且つ前記複数のシフトレジスタ回路の各々は、前記複数のゲート線のうちの各々の対応する1つのゲート線及び同じ行のダミーサブ画素内の前記補助キャパシタに結合される請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項12】
前記複数のダミーサブ画素は、2列又は3列のダミーサブ画素を含む請求項11に記載のアレイ基板。
【請求項13】
前記複数のシフトレジスタ回路及び前記複数のダミーサブ画素は、いずれも前記アクティブ領域の両側に位置され、前記複数のシフトレジスタ回路の各々は、前記複数のゲート線のうちの各々の対応する1つのゲート線及び同じ側の同じ行のダミーサブ画素内の前記補助キャパシタに結合される、請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項14】
前記複数のダミーサブ画素は、アクティブ領域の両側にそれぞれ位置する2列又は3列のダミーサブ画素を含む請求項13に記載のアレイ基板。
【請求項15】
さらに第2のゲート駆動回路を備え、前記複数のダミーサブ画素は、前記アクティブ領域の両側に位置され、前記第1のゲート駆動回路と前記第2のゲート駆動回路は、それぞれ前記アクティブ領域の両側に位置され、
前記第1のゲート駆動回路と前記第2のゲート駆動回路内の同じ段の2つのシフトレジスタ回路は、それぞれ同じゲート線の両端に結合され、
前記第1のゲート駆動回路と前記第2のゲート駆動回路の各々のシフトレジスタ回路は、同じ側の同じ行のダミーサブ画素の前記補助キャパシタに結合される請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項16】
請求項1-15のいずれかに記載のアレイ基板を備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術の分野に関し、特にアレイ基板及び表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
薄膜トランジスタ-液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display、TFT-LCD)の表示パネルのようなスクリーンは、通常、アクティブ領域と、アクティブ領域の周辺に位置する非アクティブ領域とを含む。ゲートドライバは非アクティブ領域に位置され、ゲート線上で順次走査を実行する。従来のゲートドライバは、通常、アレイ上のゲートドライバ(Gate Driver on Array、GOA)の設計を採用する。GOA回路は、通常、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)を主体とするゲートスイッチ回路を表示パネル上に集積して構成される。こうして、ゲート駆動集積回路(Integrated Circuit、IC)を束ねることなく、狭額縁設計を実現することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
従って、本開示の1つの実施例はアレイ基板である。このアレイ基板は、複数のゲート線と、これらゲート線と交差する複数のデータ線と、非アクティブ領域に位置する複数のシフトレジスタ回路を含む第1のゲート駆動回路とを備える。ゲート線とデータ線は、アクティブ領域内の複数のサブ画素、及びアクティブ領域に隣接する非アクティブ領域内の複数のダミーサブ画素を定義することができる。第1のゲート駆動回路は、前記複数のダミーサブ画素よりアクティブ領域から離れてもよい。前記複数のダミーサブ画素内の少なくとも1つは、補助キャパシタを含むことができる。第1のゲート駆動回路のシフトレジスタ回路は、補助キャパシタに結合することができる。補助キャパシタは、シフトレジスタ回路内のブートストラップキャパシタの少なくとも一部を形成することができる。
【0004】
アレイ基板は、共通電極線と、非アクティブ領域内の各ダミーサブ画素及びアクティブ領域内の各サブ画素に位置する共通電極及び画素電極とをさらに含むことができる。共通電極と画素電極とは、異なる層に配置されてもよい。少なくとも1つのダミーサブ画素において、共通電極は補助キャパシタの第1の電極として共有され、且つ画素電極は補助キャパシタの第2の電極として共有されてもよい。
【0005】
第1ゲート駆動回路内のシフトレジスタ回路は、駆動トランジスタを含むことができる。補助キャパシタの第1の電極は、第1の接続線を介して駆動トランジスタのゲートに結合されてもよい。補助キャパシタの第2の電極は、第2の接続線を介してシフトレジスタ回路の信号出力端子に結合されてもよい。共通電極と画素電極との間にはパッシベーション層のみが存してもよい。共通電極及び画素電極は、インジウム錫酸化物からなることができる。画素電極は帯状電極からなり、共通電極は平面状電極である。前記複数のシフトレジスタ回路の信号出力端子は、それぞれ複数のゲート線に結合される。第2の接続線の一端は、補助キャパシタの第2の電極に結合され、且つ第2の接続線の他端は、前記複数のゲート線のうちの1つに結合される。第1の接続線、第2の接続線、及び複数のゲート線は、同じ層内の同じ材料からなることができる。前記複数のダミーサブ画素の各々は、薄膜トランジスタを含むことができる。薄膜トランジスタの第1の電極は、データ線に結合され、薄膜トランジスタの第2の電極は、フローティングされることができる。
【0006】
アレイ基板は、それぞれダミーサブ画素内に位置された複数の補助キャパシタを含むこともできる。同じ段のシフトレジスタ回路に結合された補助キャパシタは、同じ行の複数のダミーサブ画素内にそれぞれ位置することができる。前記複数のシフトレジスタ回路と前記複数のダミーサブ画素は、前記アクティブ領域の一側に位置され、且つ前記複数のシフトレジスタ回路の各々は、前記複数のゲート線のうちの1つ及び同じ行のダミーサブ画素内の補助キャパシタに結合されてもよい。前記複数のダミーサブ画素は、2列又は3列のダミーサブ画素を含むことができる。前記複数のシフトレジスタ回路と前記複数のダミーサブ画素は、いずれも前記アクティブ領域の両側に位置され、前記複数のシフトレジスタ回路の各々は、前記複数のゲート線のうちの1つ及び同じ側の同じ行のダミーサブ画素内の補助キャパシタに結合されてもよい。前記複数のダミーサブ画素は、アクティブ領域の両側にそれぞれ位置する2列又は3列のダミーサブ画素を含むことができる。
【0007】
アレイ基板は、第2のゲート駆動回路をさらに含むことができる。前記複数のダミーサブ画素は、前記アクティブ領域の両側に位置することができ、第1のゲート駆動回路と第2のゲート駆動回路は、それぞれアクティブ領域の両側に位置することができる。第1のゲート駆動回路及び第2のゲート駆動回路の同じ段の2つのシフトレジスタ回路は、それぞれ同じゲート線の両端に結合されてもよい。第1のゲート駆動回路及び第2のゲート駆動回路の各々のシフトレジスタ回路は、同じ側の同じ行のダミーサブ画素内の補助キャパシタに結合されてもよい。
本開示の他の1つの実施例は、表示装置である。この表示装置は、本開示の1つの実施例に係るアレイ基板を備えることができる。
【0008】
本開示の主題は、明細書の特許請求の範囲において、特に表示され、及び明確的に要求された。以下の図面及び詳細な説明を参照し、本開示の上記内容及び他の対象、特徴及び効果はより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来のゲート駆動回路におけるシフトレジスタ回路を示す図である。
図2】本開示の1つの実施例に係るアレイ基板を示す図である。
図3】本開示の1つの実施例に係るダミーサブ画素及びサブ画素を示す図である。
図4】本開示の1つの実施例に係るゲート駆動回路を示す図である。
図5】本開示の1つの実施例に係る画素電極と共通電極の配置を示す図である。
図6】本開示の1つの実施例に係る画素電極と共通電極の配置を示す図である。
図7】本開示の1つの実施例に係るダミーサブ画素における補助キャパシタの配置を示す図である。
図8】本開示の1つの実施例に係るアレイ基板を示す図である。
図9】本開示の1つの実施例に係るアレイ基板を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
当業者に本開示の発明をより良く理解させるため、図面及び実施例を参照して本開示をさらに詳しく説明する。図1図9の参照は、本開示の説明の全体を通している。図面全体を通して同じ構造及び要素は、図面を参照するときに同じ参照番号によって示される。
【0011】
本明細書において、「第1」、「第2」などのような数値的用語は、接頭辞として付されてもよい。しかしながら、これらの接頭辞は、用語を区別するためのみに付され、順序や利点・欠点などの特定の意味がない。
【0012】
GOA回路は、通常、複数のカスケード接続されたシフトレジスタ回路を含む。各々のシフトレジスタ回路は、1行のゲート線に結合される。したがって、GOA回路を介してゲート線の順次走査を実現することができる。具体的には、いくつかの実施例において、図1に示すように、シフトレジスタ回路は、駆動トランジスタM3と、この駆動トランジスタM3に結合されたブートストラップキャパシタCstと、複数の他のスイッチングトランジスタとを含む。シフトレジスタ回路がゲート走査信号を出力する時、駆動トランジスタM3は、ブートストラップキャパシタCstを介し導通状態に維持することができる。
【0013】
しかしながら、クロック信号端子CLKからの信号が駆動トランジスタM3を介してシフトレジスタ回路の信号出力端子OUTPUTに転送される場合、クロック信号端子CLKで発生したノイズは、駆動トランジスタM3を介してシフトレジスタ回路の信号出力端子OUTPUTに結合することができる。このノイズは、等価的に次のように表すことができる。
【数1】
【0014】
ここで、△Vclkは、クロック信号端子CLKにおける出力信号の音圧差である。CはブートストラップキャパシタCstの容量である。Cgs1は、トランジスタM1内のゲート電極とソース電極との間の結合容量である。Cgd2は、トランジスタM2内のゲート電極とドレイン電極との間の結合容量である。Cgs3は、駆動トランジスタM3内のゲート電極とソース電極との間の結合容量である。Cgd3は、駆動トランジスタM3内のゲート電極とドレイン電極との間の結合容量である。式(1)から分かるように、ブートストラップキャパシタCstの容量が大きいほど、上記ノイズが小さくなる。しかしながら、ブートストラップキャパシタの容量の増加に伴い、ブートストラップキャパシタの面積も増加する。このように、GOA回路は、非アクティブ領域のより多くの配線空間を占めるため、狭額縁設計に不利である。
【0015】
図2は、本開示の1つの実施例に係るアレイ基板を示す図である。図2に示すように、アレイ基板は、アクティブ領域10と、アクティブ領域10の周辺に位置する非アクティブ領域11とを含む。
【0016】
アクティブ領域10は、垂直及び水平に交差する複数のゲート線GL及び複数のデータ線DLを含む。交差するゲート線GL及びデータ線DLは、マトリクス状に配列された複数のサブ画素22を定義する。アクティブ領域10の中央部に位置するサブ画素22は、複数の他のサブ画素22によって囲まれる。しかしながら、アクティブ領域10のエッジに位置するサブ画素22の一側は、非アクティブ領域11に近接しているため、アクティブ領域10の非アクティブ領域11に近接する側に位置する他のサブ画素22によって囲まれていない。この場合、アレイ基板の製造工程の制約から、通常、アクティブ領域10の中央部の複数のサブ画素22のパターンと、アクティブ領域10のエッジのサブ画素のパターンとは異なる。例えば、エッチング工程では、通常、アクティブ領域の中間部とエッジとのエッチング液の濃度が異なる。
【0017】
いくつかの実施例において、この問題を解決するために、アクティブ領域10内のゲート線GL及びデータ線DLは、非アクティブ領域11に延長することができ、これにより、非アクティブ領域11のアクティブ領域10に近接する部分内に、ゲート線GLとデータ線DLの延長部分によって定義された複数の行又は列のダミーサブ画素21が形成される。このように、アクティブ領域10のエッジに位置するサブ画素22は、非アクティブ領域11に近接する側に位置するダミーサブ画素21によって取り囲まれる。これにより、エッチング工程において、アクティブ領域10内のエッチング液の濃度の均一性が向上され、且つアクティブ領域10内のサブ画素22のパターンがより均一化される。
【0018】
いくつかの実施例において、図3に示すように、ダミーサブ画素21及びサブ画素22の各々には、いずれも画素電極30が設けられる。
【0019】
したがって、ダミーサブ画素21はアクティブ領域10の周辺に配置される。また、ダミーサブ画素21は、非アクティブ領域11内に位置するため、ダミーサブ画素21は表示に使用されない。
【0020】
いくつかの実施例において、図3に示すように、ダミーサブ画素21内のTFTの第1の電極は、データ線DLに結合される。ダミーサブ画素21内のTFTの第2の電極はフローティングであり、すなわち、該TFTの第2の電極はダミーサブ画素21内の画素電極30に結合されていない。このように、データ線DL上の信号は、TFTを介してダミーサブ画素21内の画素電極30に到達することができないため、ダミーサブ画素21の画像の表示を防止できる。
【0021】
いくつかの実施例において、アレイ基板は、共通電圧Vcomを提供するための共通電極線CLをさらに含む。ダミーサブ画素21を定義するためのデータ線DLは、共通電極線CLに結合されることができる。このように、ダミーサブ画素21内のTFTの第2の電極が、予想外の製造工程の影響又は工程精度の限界によってダミーサブ画素21内の画素電極30に結合されても、ダミーサブ画素21を定義するためのデータ線DLが共通電極線CLに結合されるため、データ線DL上の信号を共通電圧Vcomにプルダウンすることができる。よって、ダミーサブ画素21内の画素電極30は、共通電極31と同じ電圧を有し、両者の間に電界が生じない。よって、ダミーサブ画素21内の液晶分子は偏向することがなく、ダミーサブ画素21が画像を表示しないことが保証される。
【0022】
いくつかの実施例において、アレイ基板は、非アクティブ領域11内に位置されたゲート駆動回路20をさらに含む。ゲート駆動回路20は、ダミーサブ画素21よりもアクティブ領域10から離れる。
【0023】
いくつかの実施形態では、図4に示すように、ゲート駆動回路20は、複数のカスケード接続されたシフトレジスタ回路、すなわちRS1、RS2、...、RSnを含む。nは2以上の正の整数である。初段のシフトレジスタ回路RS1を除き、前段のシフトレジスタ回路の信号出力端子OUTPUTは、次段のシフトレジスタ回路の信号入力端子INPUTに結合される。初段のシフトレジスタ回路RS1の信号入力端子INPUTは、スタート信号端子STVに結合される。また、各段のシフトレジスタ回路のクロック信号端子CLK、CLKBは、それぞれシステムクロックCLK1、CLK2に交互に結合される。
【0024】
いくつかの実施例において、図2に示すように、前記複数のダミーサブ画素21の少なくとも1つ又はいくつかには、補助キャパシタ40が配置される。ゲート駆動回路20内のシフトレジスタ回路RSは、補助キャパシタ40に結合される。補助キャパシタ40は、シフトレジスタ回路RS内のブートストラップキャパシタCstの少なくとも一部を構成する。補助キャパシタ40は、シフトレジスタ回路RSの信号出力端子OUTPUTのカップリングノイズを低減するため、GOA回路に必要とするブートストラップキャパシタCstの容量を増加させる。一方、ブーストラップキャパシタCstの一部である補助キャパシタ40は、シフトレジスタ回路Rsの外部に配置されるため、非アクティブ領域11の配線空間におけるブートストラップキャパシタCstの占有面積が減少される。
【0025】
ゲート駆動回路20とアクティブ領域10との間のダミーサブ画素21の列の数について、本明細書は、これに限定されない。いくつかの実施例において、2列又は3列のダミーサブ画素21が配置される。補助キャパシタ40は、それぞれ全てのダミーサブ画素21に、又は一部のダミーサブ画素21にのみ配置される。
【0026】
いくつかの実施例において、補助キャパシタ40は、シフトレジスタ回路RS内のブーストラップキャパシタCstの少なくとも一部を形成する。例えば、ブーストラップキャパシタCstの一部がシフトレジスタ回路内に配置され、他の一部が補助キャパシタ40としてダミーサブ画素21に配置される。いくつかの実施例において、ブーストラップキャパシタCstの全体は、補助キャパシタ40としてダミーサブ画素21に配置される。このように、補助キャパシタ40を有するダミーサブ画素21の数を増やすことにより、ブーストラップキャパシタCstの容量を向上させることができ、これにより、シフトレジスタ回路RSに結合されたクロック信号端子から入力される信号に起因するシフトレジスタ回路RSの信号出力端子OUTPUTのカップリングノイズが低減される。また、ブーストラップキャパシタCst全体の一部又は全部が補助キャパシタ40としてダミーサブ画素21中に位置されるため、シフトレジスタ回路RS内のブーストラップキャパシタCstの面積を小さくすることができ、非アクティブ領域11の配線空間におけるブートストラップキャパシタCstの占有面積が減少される。これにより、狭額縁設計が容易になる。補助キャパシタ40は、ブートストラップ回路RSのブーストラップキャパシタCstの少なくとも一部を構成するため、シフトレジスタ回路RS内のブーストラップキャパシタCstの容量が面積の減少に伴い減少されても、ダミーサブ画素21の存在により、補助キャパシタ40としてのブートストラップキャパシタCst全体の容量は減少せず、あえて増加している。また、ダミーサブ画素21は表示に使用されないため、ダミーサブ画素21に配置された補助キャパシタ40は表示効果に影響を与えない。
【0027】
補助キャパシタ40の配置実施例は、以下に詳しく説明する。
【0028】
いくつかの実施例において、図3に示すように、アレイ基板は、共通電極線(CL)、共通電極31及び画素電極30をさらに含み、共通電極と画素電極は、ダミーサブ画素21とアクティブ領域10のサブ画素22内に位置する。
【0029】
共通電極31と画素電極30とは、異なる層に配置される。この場合、本開示は、画素電極30及び共通電極31が上層に位置するか、又は下層に位置するかについては限定されない。例えば、いくつかの実施例において、図5に示すように、画素電極30と共通電極31は、いずれもベース基板01の上に位置する。共通電極31は、画素電極のベース基板01とは反対側に配置される。共通電極31は帯状の電極からなり、画素電極30は平面状の電極である。いくつかの実施例において、図6に示すように、画素電極30と共通電極31は、いずれもベース基板01の上に位置する。画素電極30は、共通電極31のベース基板01とは反対側に配置される。画素電極30は帯状の電極からなり、共通電極31は平面状の電極である。図6の画素電極30と共通電極31の上面図は、図3に示すようである。
【0030】
また、いくつかの実施例において、上述したような異なる層に配置される共通電極31と画素電極30を有するアレイ基板は、AD-SDS(Advanced-Super-Dimensional Switching)型の液晶表示装置の製造に適用することができる。図6に示すように、このAD-SDS型の液晶表示装置が表示する時、同一平面内に位置する画素電極30の帯状電極の間に発生する平行電界、及び画素電極30と共通電極31の間に発生する縦電界は、多次元電界を形成することができる。このように、帯状電極間及び画素電極30と共通電極31との間に位置する液晶ボックス内の全ての配向液晶分子は、回転変換を起こすことにより、平面配向における液晶の操作効率を向上させ、光透過効率を向上させることができる。
【0031】
いくつかの実施例において、画素電極30及び共通電極31は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)のような透明な導電性材料からなる。
【0032】
また、いくつかの実施例において、図3に示すように、ダミーサブ画素21内に補助キャパシタ40が配置される場合、ダミーサブ画素21内の共通電極31は、共通電極線CLに結合されない。この場合、ダミーサブ画素21内の共通電極31は補助キャパシタ40の第1の電極として共有される。ダミーサブ画素21内の画素電極30は、補助キャパシタ40の第2の電極として共有される。第1の電極と第2の電極をそれぞれゲート駆動回路20内のシフトレジスタ回路RSに電気的に結合することによって、ダミーサブ画素21内の共通電極31と画素電極30とからなる補助キャパシタ40は、シフトレジスタ回路RSの一部又はブートストラップキャパシタCst全体として使用することができる。
【0033】
いくつかの実施例において、図5に示すように、画素電極30と共通電極31との間には、パッシベーション層51(PVX)のみが形成される。いくつかの実施例において、図6に示すように、画素電極30と共通電極31との間には、ゲート絶縁膜50及びパッシベーション層51が形成される。いくつかの実施例において、補助キャパシタ40がダミーサブ画素21内の共通電極31と画素電極30からなる場合、図5に示す構造を採用することができる。すなわち、共通電極31(第1の電極)と画素電極30(第2の電極)との間には、パッシベーション層51のみが存在し、補助キャパシタ40の第1の電極と第2の電極との距離をできるだけ小さくする。その結果、補助キャパシタ40の容量を増加させ、これにより、ゲート駆動回路20内のクロック信号端子CLKに起因するカップリングノイズが低減される。
【0034】
いくつかの実施例において、補助キャパシタ40は、ダミーサブ画素21内の共通電極31と画素電極30とで構成される。また、ダミーサブ画素21の共通電極31及び画素電極30のパターンは、アクティブ領域10のサブ画素22内の共通電極31及び画素電極30のパターンとそれぞれ同じであるため、アレイ基板の製造工程に影響を与えない。
【0035】
以下、ダミーサブ画素21内の共通電極31と画素電極30とをそれぞれシフトレジスタ回路RSに結合する実施例について詳細に説明する。
【0036】
いくつかの実施例において、図7に示すように、シフトレジスタ回路RSは駆動トランジスタM3を含む。駆動トランジスタM3の第1の電極又は第2の電極は、シフトレジスタ回路RSの信号出力端子OUTPUTとして用いる。補助キャパシタ40の第1の電極(即ち、共通電極31)は、第1の接続線60を介して駆動トランジスタM3のゲート電極(即ち、ゲート駆動回路20内のプルアップノードPU)に結合される。補助キャパシタ40の第2の電極(即ち、画素電極30)は、第2の接続線61を介してシフトレジスタ回路RSの信号出力端子OUTPUTに結合される。
【0037】
本開示は実施例におけるトランジスタの種類を限定しない。いくつかの実施例において、トランジスタは、N型トランジスタ又はP型トランジスタである。いくつかの実施例において、上記のトランジスタの第1の電極はソース電極であり、第2の電極はドレイン電極である。駆動トランジスタM3が型トランジスタである場合を例にすると、駆動トランジスタM3の第1の電極は、信号出力端子OUTPUTに結合される。したがって、駆動トランジスタM3の第1の電極はソース電極である。駆動トランジスタM3の第2の電極はドレイン電極である。駆動トランジスタM3のドレイン電極は、クロック信号端子CLKに結合される。
【0038】
また、第1の接続線60及び第2の接続線61の材料について、本明細書は、これに限定されない。導通効率を向上させるため、導電性のより高い金属材料を採用することができる。また、製造プロセルを簡略化するため、いくつかの実施例において、第1の接続線60は、ゲート線GL又はデータ線DLと同じ層、且つ同じ材料である。「同じ層」とは、まず第1の接続線60やゲート線GLなどの特定の形状を形成するための膜層を同じ成膜工程で形成し、そして同じマスク板を用いて、一回のパターニング工程によってこれらの特定の特徴を形成する。異なる特徴により、この一回のパターニング工程は、複数回の露光、現像又はエッチング工程を含むことができる。層状構造の特定の特徴は、連続的であってもよく、不連続的であってもよい。これらの特定の特徴は、異なる高さに位置するか、又は異なる厚さを有することもできる。いくつかの実施例において、第2の接続線61は、ゲート線GL又はデータ線DLと同じ層、且つ同じ材料である。
【0039】
いくつかの実施例において、共通電極31は、第1の接続線60を介してプルアップノードPUに結合され、且つ画素電極30は、第2の接続線61を介してゲート駆動回路20の信号出力端子OUTPUTに結合される。また、アレイ基板は、複数のゲート線GLをさらに含む。各段のシフトレジスタ回路RSの信号出力端子は、前記複数のゲート線GLのうちの1つに結合される。例えば、図4に示すように、シフトレジスタRS1、RS2......RSnは、それぞれゲート線GL1、GL2......GLnに結合される。図7に示すように、第2の接続線61の一端は、補助キャパシタ40の第2の電極(画素電極)に結合される。第2の接続線61の他端は、ゲート線GLに結合される。このように、接続貫通孔の数を減少した。第1の接続線60と第2の接続線61は、ゲート線GLと同じ層、且つ同じ材料である。このように、第2の接続線61とゲート線GLとは、一体化構造であってもよく、これにより、第2の接続線61とゲート線GLとを電気的に連結するための貫通孔を省略することになる。また、第1の接続線60及び第2の接続線61は、ゲート線GLとを一回のパターニング工程で製造することができる。
【0040】
いくつかの実施例において、パターニング工程は、フォトエッチング工程、又はフォトエッチング工程エッチングステップを含む。このパターニング工程は、プリセットパターンを形成するための印刷、インクジェット及び他の工程を含むこともできる。フォトエッチング工程は、成膜、露光、現像などのステップを含むことができ、これらのステップは、フォトレジスト、マスク板、露光機などを用いてパターンを形成する。本開示の実施例に形成された構造によって特定のパターニング工程を選択することができる。
【0041】
いくつかの実施例において、パターニング工程において、まず単回のマスク露光工程を用いて、異なる露光領域を形成する。そして、異なる露光領域に対して複数回のエッチング、アッシング及び/又は他の除去工程を行い、最終的に所望のパターンを得る。
【0042】
いくつかの実施例において、同じ段のシフトレジスタ回路RSに結合された複数の補助キャパシタ40は、それぞれ同じ行の複数のダミーサブ画素21内に位置される。このように、同じ段のシフトレジスタ回路RSに結合された前記複数の補助キャパシタ40の第2の電極(画素電極30)が異なる第2の接続線61を介して同じゲート線GLに結合することができ、これにより、回路配線は簡略化される。
【0043】
シフトレジスタ回路RSの配置実施例は、以下に説明する。
【0044】
いくつかの実施例において、ゲート駆動回路20は、片側駆動モードを採用する。この場合、ゲート駆動回路20は、複数の列のダミーサブ画素21のアクティブ領域10とは反対側に配置される。ゲート駆動回路20の各段のシフトレジスタ回路RSは、1つの行のゲート線GLに接続される。また、各段のシフトレジスタ回路RSは、さらに同じ行の異なるダミーサブ画素21内に配置された補助キャパシタ40に結合される。
【0045】
いくつかの実施例において、ゲート駆動回路20は、両側駆動モードを採用する。この場合、図8に示すように、アレイ基板のアクティブ領域10の両側には、それぞれダミーサブ画素21が配置される。ゲート駆動回路20内の奇数段のシフトレジスタ回路(RS1、RS3、RS5...)と偶数段のシフトレジスタ回路(RS2、RS4、RS6...)は、それぞれアレイ基板のアクティブ領域10の両側に配置される。
【0046】
この場合、奇数段のシフトレジスタ回路(RS1、RS3、RS5...)の信号出力端子OUTPUTは、それぞれ奇数行のゲート線(GL1、GL3、GL5...)に順次結合される。奇数段のシフトレジスタ回路(RS1、RS3、RS5)に隣接するダミーサブ画素21には、それぞれ奇数段のシフトレジスタ回路(RS1、RS3、RS5...)に接続された補助キャパシタ40が配置される。
【0047】
また、偶数段のシフトレジスタ回路(RS2、RS4、RS6...)の信号出力端子OUTPUTは、それぞれ偶数行のゲート線(GL2、GL4、GL6)に順次結合される。偶数段のシフトレジスタ回路(RS2、RS4、RS6...)に隣接するダミーサブ画素21には、それぞれ偶数段のシフトレジスタ回路(RS2、RS4、RS6...)に接続された補助キャパシタ40が配置される。
【0048】
いくつかの実施例において、ゲート駆動回路20は、両側駆動モードを採用することもできる。この場合、図9に示すように、アレイ基板は、第1のゲート駆動回路201と第2のゲート駆動回路202との2つのゲート駆動回路を有する。
【0049】
いくつかの実施例において、ダミーサブ画素21は、それぞれアレイ基板のアクティブ領域10の両側に配置される。第1のゲート駆動回路201と第2のゲート駆動回路202は、それぞれアクティブ領域10の両側に配置される。
【0050】
この場合、第1のゲート駆動回路201及び第2のゲート駆動回路202において、同一段の2つのシフトレジスタ回路(例えば、RS1、RS1’)は、それぞれ同じゲート線(例えば、GL1)の両端に結合される。このように、第1のゲート駆動回路201第2のゲート駆動回路202は、それぞれゲート線GLの左端と右端ゲート駆動信号入力、ディスプレイの相対的に大きいサイズが大きいによる信号遅延の現象が減少される。
【0051】
また、本開示の1つの実施例において、第1のゲート駆動回路201に隣接するダミーサブ画素21には、第1のゲート駆動回路201のシフトレジスタ回路(RS1、RS2、RS3..)に結合された補助キャパシタ40が配置される。
【0052】
本開示のもう1つの実施例において、第2のゲート駆動回路202に隣接するダミーサブ画素21には、第2のゲート駆動回路202のシフトレジスタ回路(RS1’、RS2’、RS3’..)に結合された補助キャパシタ40が配置される。
【0053】
本開示の他の実施例は、表示装置である。この表示装置は、本開示のいずれかの実施例に係るアレイ基板を備える。アレイ基板は、上述した同じ構造及び有益な効果を有するが、ここでは詳細に説明しない。
【0054】
いくつかの実施例において、表示装置は、少なくとも液晶表示装置及び有機発光ダイオード表示装置を備える。表示装置は、ディスプレイ、テレビジョン、デジタルフォトフレーム、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ、又は表示機能を有する任意の他の製品又はコンポーネントであってもよい。
【0055】
表示装置のゲート駆動回路20における各段のシフトレジスタ回路RSの具体的な構成は、シフトレジスタ回路RSに駆動トランジスタM3が設けられていればよく、本明細書はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施例において、シフトレジスタ回路RSの構造は、図1に示す構造であってもよい。他の実施例において、シフトレジスタ回路RSは、プルアップノードPU及び信号出力端子OUTPUTをプルダウンするためのプルダウン回路をさらに含む。このプルダウン回路は、プルダウンノードPDの電位に応答するように配置される。これに基づいて、直流電圧端子VDDを用いてプルダウンノードPDの電位を制御する場合、プルダウン回路を有するシフトレジスタ回路RSは、直流型である。プルダウンノードPDがクロック信号端子CLKのような交流電圧端子の電位に応答するように配置される場合、プルダウン回路を有するシフトレジスタ回路RSは、交流型である。交流型のシフトレジスタ回路RSの場合、クロック信号端子CLKによるカップリングノイズが比較的に大きい。本開示のいずれかの実施例に係る補助キャパシタ40を用いることにより、シフトレジスタ回路RSのブーストラップキャパシタCstの容量を効果的に増大させることができ、これにより、カップリングノイズを効果的に低減させる。
【0056】
上述したシフトレジスタ回路RSの異なる配置態様は、異なるサイズの表示装置に用いることができる。いくつかの実施例において、小型表示装置の場合、ゲート駆動回路20は、片側駆動モードを採用する。いくつかの実施例において、小型表示装置の場合、ゲート駆動回路20は、両側駆動モードを採用する。いくつかの実施例において、大型表示装置の場合、ゲート駆動回路20は両側駆動モードを採用することもできる。本明細書はこれに限定されない。
【0057】
当業者であれば、方法の実施例のステップの全部又は一部が、関連するハードウェアを指示するプログラムによって実行されることができる。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納することができる。プログラムが実行される時、方法の実施例のステップが実行される。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク及びプログラムコードを記憶することができる他の媒体を含む。
【0058】
本開示の種々の実施例は、説明を目的として例示したものであり、網羅的に列挙する又はこれらの実施例に限定することを意図しない。当業者にとって、説明された実施例の範囲及び要旨から逸脱しない場合、種々の変更や置換を行うことは自明である。本明細書で使用される用語は、実施例の原理、市場に存する技術の実際の適用又は技術改善に対する最善の説明であり、又は当業者が本明細書に開示される実施例を理解できるようにするためのものである。
【0059】
この出願は、2017年8月21日に出願された中国特許出願第201710723330.7号を基礎とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本出願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9