(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】動的グラフィックコード実施方法及び機器
(51)【国際特許分類】
G06K 7/10 20060101AFI20220726BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220726BHJP
G06K 19/06 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
G06K7/10 464
G06K7/10 400
G06F3/0484
G06K19/06 112
(21)【出願番号】P 2019548323
(86)(22)【出願日】2018-06-29
(86)【国際出願番号】 CN2018093792
(87)【国際公開番号】W WO2019007289
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2019-12-19
【審判番号】
【審判請求日】2021-10-20
(31)【優先権主張番号】201710533338.7
(32)【優先日】2017-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】シェン,リンナン
(72)【発明者】
【氏名】チ,ジエ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,グー
(72)【発明者】
【氏名】ジン,フイフェン
【合議体】
【審判長】田中 秀人
【審判官】山澤 宏
【審判官】須田 勝巳
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/10
G06K19/06
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
経時的に更新されるグラフィックコードを表示する動的グラフィックコード実施方法であって、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すことと、
前記距離が設定距離範囲内である場合に、前記グラフィックコードの更新を停止することと、
を含み、
前記グラフィックコードの更新を停止した後で、前記装置と前記ブロッキングオブジェクトとの間の前記距離が、前記
設定距離範囲内にないことが検出された場合に、前記グラフィックコードの更新を回復することを更に含む、
方法。
【請求項2】
前記グラフィックコードの更新が停止されてからの時間期間が、設定時間期間に達した場合に、前記グラフィックコードの更新を回復することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グラフィックコードの更新の回復が、
次の更新時刻が到来した場合に、前記グラフィックコードを更新することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記グラフィックコードの更新の停止が、
サーバ更新モードにおいて、前記グラフィックコードの更新時刻が到来した場合に、更新要求をサーバに送信しないことを
含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
経時的に更新されるグラフィックコードを表示する動的グラフィックコード実施機器であって、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すように構成された距離検出ユニットと、
前記距離が設定距離範囲内である場合に、前記グラフィックコードの更新を停止するように構成された更新停止ユニットと、
を含み、
前記グラフィックコードの更新を停止した後で、前記装置と前記ブロッキングオブジェクトとの間の距離が、前記
設定距離範囲内にないことが検出された場合に、前記グラフィックコードの更新を回復するように構成された第1の回復ユニットを更に含む、
機器。
【請求項6】
前記グラフィックコードの更新が停止されてからの時間期間が、設定時間期間に達した場合に、前記グラフィックコードの更新を回復するように構成された第2の回復ユニットを更に含む、請求項5に記載の機器。
【請求項7】
前記第1の回復ユニット又は前記第2の回復ユニットによる前記グラフィックコードの更新の回復が、
次の更新時刻が到来した場合に、前記グラフィックコードを更新することを含む、請求項5又は6に記載の機器。
【請求項8】
前記更新停止ユニットが、サーバ更新モードにおいて、前記グラフィックコードの更新時刻が到来した場合に、更新要求をサーバに送信しないように構成される、請求項5に記載の機器。
【請求項9】
プロセッサと、
マシン実行可能命令を格納するように構成されたメモリと、
を含む、経時的に更新されるグラフィックコードを表示する動的グラフィックコード実施機器であって、
動的グラフィックコード実施制御ロジックに対応する、前記メモリに格納された前記マシン実行可能命令を読み出し且つ実行することによって、前記プロセッサが、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すことと、
前記距離が設定距離範囲内である場合に、前記グラフィックコードの更新を停止することと、
前記グラフィックコードの更新を停止した後で、前記装置と前記ブロッキングオブジェクトとの間の前記距離が、前記
設定距離範囲内にないことが検出された場合に、前記グラフィックコードの更新を回復することと
を行うように構成される、機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本明細書は、インターネット技術の分野に関し、特に動的グラフィックコード実施方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術
バーコード又はQRコードなどのグラフィックコードは、情報担体であり、或る規則に従って情報に符号化などの処理をすることによって生成されたグラフィック識別子である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
グラフィックコードに担持されたプライベート情報が盗まれないことを保証するために、より信頼できる、且つより安全なグラフィックコード実施方式を提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
上記を考慮して、本明細書は、動的グラフィックコード実施方法及び機器を提供する。
【0005】
具体的には、本明細書は、次の技術的解決法によって達成される。
動的グラフィックコード実施方法であって、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すことと、
距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュを停止することと、
を含む方法。
【0006】
動的グラフィックコード実施機器であって、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すように構成された距離検出ユニットと、
距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュを停止するように構成されたリフレッシュ停止ユニットと、
を含む機器。
【0007】
プロセッサと、
マシン実行可能命令を格納するように構成されたメモリと、
を含む動的グラフィックコード実施機器であって、
動的グラフィックコード実施制御ロジックに対応する、メモリに格納されたマシン実行可能命令を読み出し且つ実行することによって、プロセッサが、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すように、且つ
距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュを停止
するようにされる機器。
【0008】
上記の説明から分かるように、この実施形態は、グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出し、距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュを停止することができ、これは、コード走査装置が、リフレッシュの前後に2つのグラフィックコードを走査する場合によって引き起こされるセキュリティリスクを回避し、それによって、動的グラフィックコードの信頼性及びセキュリティを改善する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面の簡単な説明
【
図1】本明細書の例示的な実施形態による動的グラフィックコード実施プロセスを示す概略図である。
【
図2】本明細書の例示的な実施形態による動的グラフィックコード実施機器を示す概略構造図である。
【
図3】本明細書の例示的な実施形態による動的グラフィックコード実施機器を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態の詳細な説明
例示的な実施形態が、本明細書で詳細に説明され、それらの実施形態の例が、添付の図面に示されている。図面が、以下の説明に含まれる場合に、相異なる図面における同じ数字は、別段の指示がない限り、同じ又は類似の要素を指す。以下の例示的な実施形態で説明される実装形態は、本明細書と一致する全ての実装形態を表すわけではない。代わりに、実装形態は、添付の特許請求の範囲及び本明細書の幾つかの態様において詳細に説明されるものと一致する機器及び方法の単なる例である。
【0011】
本明細書において用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明するように意図され、本明細書を限定するようには意図されていない。本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられる単数形「1つの(a)」及び「その(the)」はまた、他の意味が、文脈において明白に示されていなければ、複数形を含むように意図されている。本明細書で用いられるときの用語「及び/又は」が、1つ又は複数の関連する列挙された用語のいずれか又は全ての可能な組み合わせを指し、且つ包含することもまた理解されたい。
【0012】
第1の、第2の、第3の等の用語が、様々な情報を説明するために本明細書において使用され得るが、かかる情報が、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、同じ種類の情報を互いに区別するために用いられるだけである。例えば、第1の情報はまた、本明細書の範囲から逸脱せずに、第2の情報と呼ばれ得る。同様に、第2の情報もまた、第1の情報と呼ばれ得る。文脈に依存して、本明細書で用いられるときに単語「if」は、「のときに」か、「の場合に」か、又は「決定に応じて」と解釈され得る。
【0013】
この実施形態において、特定の情報に加えて、動的グラフィックコードは、動的グラフィックコードが生成される時刻のタイムスタンプなどの時間的ファクタを一般に担持する。グラフィックコード生成装置は、時刻の変化を備えた特定の情報用の、相異なる時間的ファクタを担持するグラフィックコードを生成することができ、グラフィックコード解析装置は、グラフィックコードが、時間的ファクタに基づいて信頼できるかどうかを判定し、それによって、グラフィックコードのセキュリティを改善し、且つ情報漏洩のリスクを低減することができる。
【0014】
図1は、本明細書の例示的な実施形態に従って、動的グラフィックコード実施プロセスを示す概略図である。
【0015】
図1を参照すると、本明細書は、動的グラフィックコード実施方法を提供し、その方法は、グラフィックコードを表示するクライアントに適用することができる。クライアントは、一般に、携帯電話又はタブレットコンピュータなどの電子装置にインストールされる。動的グラフィックコード実施方法は、以下のステップを含むことができる。
ステップ102:グラフィックコードが表示される場合に、距離センサが、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために呼び出される。
【0016】
この実施形態において、グラフィックコードの表示は、ユーザによってトリガすることができる。例えば、オフライン電子決済においてユーザは、決済グラフィックコードを開き、バスに乗る際にユーザは、乗車グラフィックコードを開く。決済グラフィックコード及び乗車グラフィックコードは、一般に、動的グラフィックコードであり、それは、経時的に更新することができる。この実施形態において、装置の距離センサは、グラフィックコードが表示される場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために呼び出すことができる。例えば、装置は、携帯電話であり、距離センサは、一般に、電話受信機の近くに位置する。相異なる装置の距離センサの位置はまた、異なってもよく、詳細は、この実施形態では説明されない。
【0017】
この実施形態において、グラフィックコードが表示された後で、コード走査動作が一般に実行され、ブロッキングオブジェクトは、一般に、バーコードスキャナ及びコード走査機能を有する端末装置などのコード走査装置である。確かに、ブロッキングオブジェクトはまた、ユーザの指又は他の物体などの他の物体であってよく、この実施形態では特に制限されない。
【0018】
ステップ104:距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュが停止される。
【0019】
ステップ102に基づいて、グラフィックコードが表示されるときに、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離が、設定距離範囲内であることが検出された場合に、コード走査動作が、現在実行されている確率が高いことが示され、グラフィックコードのリフレッシュは、コード走査プロセスにおけるグラフィックコードのリフレッシュによって引き起こされるセキュリティリスク、例えば、コード走査装置が、リフレッシュの前後で2回グラフィックコードを走査し、次に2回の支払要求が開始されるセキュリティリスクを回避するために、停止される。
【0020】
距離範囲は、一般に、コード走査装置がグラフィックコードをうまく走査できる場合の、装置からの距離範囲であり、それは、開発者によって予め設定することができ、例えば0cm~5cmや、0cm~10cm等とすることができる。
【0021】
この実施形態において、クライアントリフレッシュモードでは、グラフィックコードのリフレッシュの停止は、グラフィックコードのリフレッシュ時刻が到来した場合に、新しいグラフィックコードを生成しないことを含んでもよい。クライアントリフレッシュモードは、クライアントによるグラフィックコードの生成を指す。
【0022】
例えば、グラフィックコードは、決済QRコードであり、決済QRコードのリフレッシュ周期は1分であると仮定され、ブロッキングオブジェクトは、コード走査装置である。決済QRコードが表示された後で、リフレッシュモードがクライアントリフレッシュモードである場合に、クライアントは、ユーザのアカウント情報及び1分ごとの時間的ファクタに従って、新しい決済QRコードを生成し、且つ現在の表示された決済QRコードを新しく生成された決済QRコードでリフレッシュすることができる。クライアントが、16:22:02に決済QRコードを表示することがまた仮定されると、決済QRコードの次のリフレッシュ時刻は、16:23:02である。携帯電話とコード走査装置との間の距離が設定距離範囲内にあることが16:22:58に検出された場合に、クライアントは、16:23:02に新しい決済QRコードを生成しない。
【0023】
この実施形態において、サーバリフレッシュモードでは、グラフィックコードのリフレッシュの停止は、グラフィックコードのリフレッシュ時刻が到来した場合に、リフレッシュ要求をサーバに送信しないことを含んでもよい。サーバリフレッシュモードは、サーバによるグラフィックコードの生成を指す。例えば、グラフィックコードが、表示又はリフレッシュされる場合に、クライアントは、要求をサーバに送信し、サーバは、グラフィックコードを生成し、次にそれをクライアントに送信する。
【0024】
例えば、グラフィックコードは、決済QRコードであり、決済QRコードのリフレッシュ周期は1分であり、ブロッキングオブジェクトは、コード走査装置である。決済QRコードが表示された後で、リフレッシュモードがサーバリフレッシュモードである場合に、クライアントは、1分ごとにリフレッシュ要求をサーバに送信することができ、サーバは、ユーザのアカウント情報及び時間的ファクタに従って、新しい決済QRコードを生成し、且つクライアントがリフレッシュするために、新しく生成されたQRコードをクライアントに送信する。クライアントが、16:22:02に決済QRコードを表示することがまた仮定されると、決済QRコードの次のリフレッシュ時刻は、16:23:02である。携帯電話とコード走査装置との間の距離が設定距離範囲内にあることが16:22:58に検出された場合に、クライアントは、16:23:02にリフレッシュ要求をサーバに送信しない。
【0025】
上記の説明から分かるように、この実施形態は、グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出し、距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュを停止することができ、それは、コード走査装置が、リフレッシュの前後に2つのグラフィックコードを走査する場合によって引き起こされるセキュリティリスクを回避し、それによって、動的グラフィックコードの信頼性及びセキュリティを改善する。
【0026】
図1に示されているような実施形態に基づいて、グラフィックコードのリフレッシュを停止した後で、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離が距離範囲内にないことが検出された場合に、グラフィックコードのリフレッシュを回復することができる。
【0027】
例えば、グラフィックコードは、決済QRコードであり、決済QRコードのリフレッシュ周期は1分であり、ブロッキングオブジェクトは、コード走査装置である。設定距離範囲が0cm~5cmであり、クライアントが、16:22:02に決済QRコードを表示すると仮定される。携帯電話とコード走査装置との間の距離が4.5cmであることが16:22:58に検出された場合に、決済QRコードのリフレッシュは、例えば次のリフレッシュ時刻16:23:02に中止することができ、クライアントは、新しい決済QRコードを生成しない。16:23:15に、携帯電話とコード走査装置との間の距離が15cmであると検出され、当該距離は距離範囲内にないことがまた仮定される。決済QRコードがその時点でまだ表示されている場合に、決済QRコードのリフレッシュを回復することができる。
【0028】
一例において、決済QRコードのリフレッシュを回復するための実装形態は、携帯電話とコード走査装置との間の距離が、距離範囲内にないことが検出された場合に、決済QRコードをリフレッシュすること、例えば、新しい決済QRコードが、リフレッシュ用の現在のタイムスタンプ及びユーザアカウントに従って生成されることであってもよい。また上記の例を取り上げると、決済QRコードは、16:23:15にリフレッシュすることができる。決済QRコードがリフレッシュされた後で、次のリフレッシュ時刻は、決済QRコードが表示される時刻16:22:02に基づいて、例えば16:24:02とするか、又は回復後のリフレッシュ時刻16:23:15に基づき、例えば16:24:15にすることができ、それは、この実施形態では特に制限されない。
【0029】
別の例において、決済QRコードのリフレッシュを回復するための実装形態はまた、次のリフレッシュ時刻が到来した場合に、決済QRコードをリフレッシュすることであってもよい。また上記の例を取り上げると、16:23:15に、携帯電話とコード走査装置との間の距離は15cmであると検出され、決済QRコードのリフレッシュを、決済QRコードの次のリフレッシュ時刻16:24:02に行うことができる。
【0030】
なお、決済QRコードのリフレッシュは、他の方法で回復することができ、それは、この実施形態では特に制限されない。
【0031】
図1に示されているような実施形態に基づいて、グラフィックコードのリフレッシュが停止された後で、グラフィックコードのリフレッシュが停止されてからの時間期間が、設定時間期間に達した場合に、グラフィックコードのリフレッシュを回復することができる。設定時間期間は、一般に、順調な走査のために要求される時間期間であり、5秒や10秒など、開発者によって設定することができる。
【0032】
例えば、グラフィックコードは、決済QRコードであり、決済QRコードのリフレッシュ周期は1分であり、ブロッキングオブジェクトは、コード走査装置である。リフレッシュが停止されてからの時間期間が10秒であり、クライアントが、16:22:02に決済QRコードを表示すると仮定される。決済QRコードのリフレッシュが、16:22:58に停止された場合に、決済QRコードのリフレッシュは16:23:08に回復することができる。決済QRコードのリフレッシュを回復するための実装形態に関し、前述の説明を参照することができ、詳細は、この実施形態で再度は説明されない。
【0033】
前述の動的グラフィックコード実装方法の実施形態に対応して、本明細書はまた、動的グラフィックコード実施機器の実施形態を提供する。
【0034】
本明細書の動的グラフィックコード実施機器の実施形態は、電子装置に適用することができる。機器実施形態は、ソフトウェアによって実施できるか、又はハードウェア若しくはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実施されてもよい。例としてソフトウェア実装形態を取り上げると、論理機器は、機器が位置する電子装置のプロセッサによって、不揮発性メモリにおける対応するコンピュータプログラム命令をメモリに読み出すことによって形成される。ハードウェア態様から、
図2は、本明細書の動的グラフィックコード実施機器が位置する電子装置のハードウェア構造図を示す。
図2に示されているようなプロセッサ、メモリ、ネットワークインターフェース、及び不揮発性メモリに加えて、実施形態における機器が位置する電子装置はまた、電子装置の実際の機能に従って、他のハードウェアを含むことができ、詳細は、本明細書では説明されない。
【0035】
図3は、本明細書の例示的な実施形態に従って、動的グラフィックコード実施機器を示すブロック図である。
【0036】
図3を参照すると、動的グラフィックコード実施機器200は、距離検出ユニット201、リフレッシュ停止ユニット202、第1の回復ユニット203、及び第2の回復ユニット204を含むことができる。
【0037】
距離検出ユニット201は、グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すように構成される。
【0038】
リフレッシュ停止ユニット202は、距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュを停止するように構成される。
【0039】
第1の回復ユニット203は、グラフィックコードのリフレッシュを停止した後で、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離が、距離範囲内にないことが検出された場合に、グラフィックコードのリフレッシュを回復するように構成される。
【0040】
第2の回復ユニット204は、グラフィックコードのリフレッシュが停止されてからの時間期間が、設定時間期間に達した場合に、グラフィックコードのリフレッシュを回復するように構成される。
【0041】
任意選択的に、第1の回復ユニット203又は第2の回復ユニット204によるグラフィックコードのリフレッシュの回復は、次のリフレッシュ時刻が到来した場合に、グラフィックコードがリフレッシュされることを含む。
【0042】
任意選択的に、リフレッシュ停止ユニット202は、サーバリフレッシュモードにおいて、グラフィックコードのリフレッシュ時刻が到来した場合に、リフレッシュ要求をサーバに送信しないように構成される。
【0043】
前述の機器におけるユニットの機能の実装プロセス及び効果の詳細に関し、前述の方法における対応するステップの実装プロセスを参照することができ、詳細は、本明細書で再度は説明されない。
【0044】
機器実施形態が、方法実施形態に基本的に対応するので、関連する内容のために、方法実施形態の部分的な説明を参照することができる。上記の機器実施形態は、単に実例であり、そこでは、別個のコンポーネントとして説明されたユニットは、物理的に分離されても又はされなくてもよく、ユニットとして説明されたコンポーネントは、物理ユニットであっても又はなくてもよい。即ち、同じ位置に置かれてもよく、又は同様に多数のネットワークユニットに分散されてもよい。モジュールの幾つか又は全ては、本明細書の方式の目的を達成するために、実際の要求に従って選択することができる。当業者は、どんな発明的な労力も伴わずに、上記のことを理解し実施することができる。
【0045】
上記の実施形態において示されたシステム、機器、モジュール、又はユニットは、コンピュータチップ若しくはエンティティによって実装されるか、又は或る機能を有する製品によって実装されてもよい。典型的な実装装置が、コンピュータであり、コンピュータの特定の形態は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ付き携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーション装置、電子メールトランシーバ、ゲーム機、タブレットコンピュータ、ウェアラブル装置、又はこれらの装置の任意の組み合わせであってもよい。
【0046】
図1に示されているような動的グラフィックコード実施方法の前述の実施形態に対応して、本明細書はまた、プロセッサと、マシン実行可能命令を格納するように構成されたメモリと、を含む動的グラフィックコード実施機器を提供する。プロセッサ及びメモリは、一般に、内部バスによって互いに接続される。他の可能な実装形態において、装置はまた、他の装置又はコンポーネントと通信するための外部インターフェースを含んでもよい。
【0047】
この実施形態において、動的グラフィックコード実施制御ロジックに対応する、メモリに格納されたマシン実行可能命令を読み出し且つ実行することによって、プロセッサは、
グラフィックコードを表示する場合に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために距離センサを呼び出すように、且つ、距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュ停止するようにされる。
【0048】
任意選択的に、動的グラフィックコード実施制御ロジックに対応する、メモリに格納されたマシン実行可能命令を読み出し且つ実行することによって、プロセッサは、
更に、グラフィックコードのリフレッシュの停止後に、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離が距離範囲内にないことが検出された場合に、グラフィックコードのリフレッシュを回復するようにされる。
【0049】
任意選択的に、動的グラフィックコード実施制御ロジックに対応する、メモリに格納されたマシン実行可能命令を読み出し且つ実行することによって、プロセッサは、
更に、グラフィックコードのリフレッシュが停止されてからの時間期間が、設定時間期間に達した場合に、グラフィックコードのリフレッシュを回復するようにされる。
【0050】
任意選択的に、グラフィックコードのリフレッシュが回復された場合に、プロセッサは、
次のリフレッシュ時刻が到来した場合に、グラフィックコードをリフレッシュするようにされる。
【0051】
任意選択的に、グラフィックコードのリフレッシュが停止された場合に、プロセッサは、
サーバリフレッシュモードにおいて、グラフィックコードのリフレッシュ時刻が到来した場合に、リフレッシュ要求をサーバに送信しない
ようにされる。
【0052】
図1に示されているような動的グラフィックコード実施方法の前述の実施形態に対応して、本明細書はまた、コンピュータプログラムを自らに格納したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、プログラムが、プロセッサによって実行される場合に、以下のステップ、即ち、
グラフィックコードを表示する場合に、距離センサが、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離を検出するために呼び出されるステップと、
距離が設定距離範囲内である場合に、グラフィックコードのリフレッシュが停止されるステップと、
が実行される。
【0053】
任意選択的に、以下のステップ、即ち、
グラフィックコードのリフレッシュを停止した後で、装置とブロッキングオブジェクトとの間の距離が距離範囲内にないことが検出された場合に、グラフィックコードのリフレッシュが回復されるステップ
が更に含まれる。
【0054】
任意選択的に、以下のステップ、即ち、
グラフィックコードのリフレッシュが停止されてからの時間期間が、設定時間期間に達した場合に、グラフィックコードのリフレッシュが回復されるステップ
が更に含まれる。
【0055】
任意選択的に、グラフィックコードのリフレッシュの回復は、
次のリフレッシュ時刻が到来した場合に、グラフィックコードがリフレッシュされること
を含む。
【0056】
任意選択的に、グラフィックコードのリフレッシュの停止は、
サーバリフレッシュモードにおいて、グラフィックコードのリフレッシュ時刻が到来した場合に、リフレッシュ要求が、サーバに送信されないことを含む。
【0057】
上記は、本明細書の特定の実施形態を説明する。他の実施形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内である。幾つかの場合に、特許請求の範囲で挙げられる動作又はステップは、実施形態とは相異なる順序で実行することができ、且つやはり所望の結果を達成することができる。加えて、図面に描かれたプロセスは、必ずしも、所望の結果を達成するための特定の順序又は順次的な順序ではない。幾つかの実施形態において、マルチタスク処理及び並列処理もまた可能であるか又は有利になり得る。
【0058】
上記は、単に本明細書の好ましい実施形態であり、本明細書を限定するようには意図されていない。本明細書の趣旨及び原理内で行われるどんな修正、等価な代用、改善等も、本明細書の保護範囲に含まれるべきである。