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特許7111756データアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】データアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/38 20060101AFI20220726BHJP
   G06F 13/10 20060101ALI20220726BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20220726BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
G06F13/38 320A
G06F13/38 340E
G06F13/38 350
G06F13/10 340A
G06F3/00 Q
G06F1/26 306
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020030934
(22)【出願日】2020-02-26
(65)【公開番号】P2020191072
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2020-02-26
(31)【優先権主張番号】108117174
(32)【優先日】2019-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】502433416
【氏名又は名称】創惟科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】胡 耀中
【審査官】吉田 歩
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-016659(JP,A)
【文献】国際公開第2016/194631(WO,A1)
【文献】特開2002-094545(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0113829(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0134983(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/38
G06F 13/10
G06F 3/00
G06F 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置であって、
データの内容を記憶するための記憶手段と、
電力を供給するための電源モジュールと、
第1周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第1周辺機器に対する通信連結を決定するための第1通信インターフェースと、
第2周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第2周辺機器に対する通信連結を決定するための第2通信インターフェースと、
前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースと結合して、前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの3者間の連結状態を切り替えるための切替器と、
前記記憶手段、前記第1通信インターフェース、前記第2通信インターフェース及び前記切替器と結合して、前記切替器が前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの3者間の切替を実行するように制御するための第1コントローラと、
前記電源モジュール、前記第1通信インターフェース、前記第2通信インターフェース及び前記切替器と結合する第2コントローラと、を備え、
前記第1コントローラは、前記第1周辺機器が第1プロトコルに従って対応する前記記憶手段の第1データをアクセスするように制御することと、前記第2周辺機器が第2プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスするように制御することと行い、
前記第2コントローラは、前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するように制御することと、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するように制御することとい、
前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1周辺機器は、ホストモードにあり、前記第2周辺機器は、デバイスモードにあり、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースが前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第1周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記第2周辺機器の第2データを取得するように前記切替器を制御し、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにし、
前記第1プロトコルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)用の大容量記憶プロトコルであり、
前記第2プロトコルは、iPodアクセサリプロトコルであるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置。
【請求項2】
前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続されると、前記第1周辺機器は、ホストモードにあり、前記統合電子装置は、デバイスモードにあり、前記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第1通信インターフェースに接続されて、前記第1周辺機器が前記第1プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするように前記切替器を制御し、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにする請求項1に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置。
【請求項3】
前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするように前記切替器を制御し、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにあり、前記第2コントローラは、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにし、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給して充電する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにある請求項1に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置。
【請求項4】
記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするように前記切替器を制御し、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにあり、記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにある請求項1に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、セキュアデジタルカード又はエンベデッドマルチメディアカードである請求項1に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置。
【請求項6】
記憶手段、電源モジュール、第1通信インターフェース、第2通信インターフェース、切替器、第1コントローラ及び第2コントローラを備えるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法において、
前記第1通信インターフェースに第1周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第1周辺機器に対する通信連結を決定するステップS1と、
前記第2通信インターフェースに第2周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第2周辺機器に対する通信連結を決定するステップS2と、
前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの検出結果に応じて、前記切替器が前記記憶手段、前記第1周辺機器及び前記第2周辺機器の3者間の連結状態を切り替えるステップS3と、
前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの検出結果に応じて、前記第2コントローラが前記電源モジュール、前記第1周辺機器及び前記第2周辺機器の3者間の充電及び電力供給状態を制御するステップS4と、
前記第1コントローラの制御により、前記第1周辺機器が第1プロトコルに従って対応する前記記憶手段の第1データをアクセスすることと、前記第2周辺機器が第2プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスすることと行うステップS5と、
前記第2コントローラの制御により、前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電することと、前記電源モジュールが電力を前記第2周辺機器に供給することと行うステップS6と、を含み、
ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1周辺機器はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにあり、前記第2コントローラは、前記第1周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記第2周辺機器の第2データを取得するように前記切替器を制御し、ステップS6において、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給しするようにし、
前記第1プロトコルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)用の大容量記憶プロトコルであり、
前記第2プロトコルは、iPodアクセサリプロトコルである
データアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法。
【請求項7】
ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続されると、前記第1周辺機器はホストモードにあり、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第1コントローラは、前記第1周辺機器が前記第1プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするようにし、ステップS6において、前記第2コントローラは前記第1周辺機器を制御して前記電源モジュールを充電するようにする請求項に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法。
【請求項8】
ステップS5において、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするようにし、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにあり、ステップS6において、前記電源モジュールを制御して前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにし、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給して充電する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにある請求項に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法。
【請求項9】
ステップS5において、記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスするように前記切替器を制御し、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにあり、ステップS6において、記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにある請求項に記載のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置及びその方法に関し、特に、データアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報技術の急速な発展に伴い、電子製品がますます広く普及される。例えばノート型コンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ等の携帯型電子装置がどこでも見えるようになった。これらの電子装置は、携帯可能で、いつでもどこでも使用することができるという特徴を有し、各種類の電子装置同士を互いに接続して比較的大量のデータ伝送を行うため、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)コネクタ(connector)を備える携帯型記憶装置を電子製品に差し込んで当該電子製品のメモリ記憶容量を拡張するか、又はUSB接続ポートを有する接続ケーブルで当該電子製品と他の電子製品を接続して2つの電子製品間のデータ伝送を行うことが一般的であるが、コネクタ(connector)(例えばUSB標準のAタイプのコネクタ)とUSB接続ポートタイプ(例えばアップル社によって定義されたライトニングコネクタ(lightning connector)との差によって、コネクタを有する携帯型記憶装置と接続ケーブルとを簡単に統合することができなくなる。さらに、当該携帯型記憶装置が電力供給機能を有しないというだけで、USBを有する携帯型記憶装置の適用が限られてしまう。この点を考慮して、上記の問題を改善するために、新しいタイプの電子装置の開発が依然必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の1つの目的は、第1コントローラ、第2コントローラ及び切替器によって、第1周辺機器と第2周辺機器との間のデータアクセス、データ伝送及び電源管理を制御し、統合電子装置の第1通信インターフェース及び第2通信インターフェースを効果的に統合して、統合電子装置のデータアクセスの利便性を高め、統合電子装置の使用の柔軟性を向上し、統合電子装置を携帯用記憶装置、伝送線及び移動式電源として機能させるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置及びその方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置は、データの内容を記憶するための記憶手段と、電力を供給するための電源モジュールと、第1周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第1周辺機器に対する通信連結を決定するための第1通信インターフェースと、第2周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第2周辺機器に対する通信連結を決定するための第2通信インターフェースと、前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースと結合して、前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの3者間の連結状態を切り替えるための切替器と、前記記憶手段、前記第1通信インターフェース、前記第2通信インターフェース及び前記切替器と結合して、前記切替器が前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの3者間の切替を実行するように制御するための第1コントローラと、前記電源モジュール、前記第1通信インターフェース、前記第2通信インターフェース及び前記切替器と結合する第2コントローラと、を備え、前記第1コントローラは、前記第1周辺機器が第1プロトコルに従って対応する前記記憶手段の第1データをアクセスするように制御することと、前記第2周辺機器が第2プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスするように制御することとの少なくとも一方を行い、前記第2コントローラは、前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するように制御することと、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するように制御することとの少なくとも一方を行う。
【0005】
一実施例では、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第1通信インターフェースに接続されて、前記第1周辺機器が前記第1プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするように前記切替器を制御し、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにする。
【0006】
また、一実施例では、前記第1周辺機器は、ホストモードにあり、前記統合電子装置は、デバイスモードにある。
【0007】
また、一実施例では、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするように前記切替器を制御し、前記第2コントローラは、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにする。
【0008】
また、一実施例では、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給して充電する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにある。
【0009】
また、一実施例では、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースが前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第1周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記第2周辺機器の第2データを取得するように前記切替器を制御し、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにする。
【0010】
また、一実施例では、前記第1周辺機器は、ホストモードにあり、前記第2周辺機器は、デバイスモードにある。
【0011】
また、一実施例では、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするように前記切替器を制御し、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにする。
【0012】
また、一実施例では、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにある。
【0013】
また、一実施例では、前記記憶手段は、セキュアデジタルカード又はエンベデッドマルチメディアカードである。
【0014】
また、一実施例では、前記第1プロトコルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)用の大容量記憶プロトコルである。
【0015】
また、一実施例では、前記第2プロトコルは、iPod(登録商標)アクセサリプロトコルである。
【0016】
本発明の記憶手段、電源モジュール、第1通信インターフェース、第2通信インターフェース、切替器、第1コントローラ及び第2コントローラを備えるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法は、
前記第1通信インターフェースに第1周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第1周辺機器に対する通信連結を決定するステップS1と、
前記第2通信インターフェースに第2周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段及び前記電源モジュールの前記第2周辺機器に対する通信連結を決定するステップS2と、
前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの検出結果に応じて、前記切替器が前記記憶手段、前記第1周辺機器及び前記第2周辺機器の3者間の連結状態を切り替えるステップS3と、
前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの検出結果に応じて、前記第2コントローラが前記電源モジュール、前記第1周辺機器及び前記第2周辺機器の3者間の充電及び電力供給状態を制御するステップS4と、
前記第1コントローラの制御により、前記第1周辺機器が第1プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスすることと、前記第2周辺機器が第2プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスすることとの少なくとも一方を行うステップS5と、
前記第2コントローラの制御により、前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電することと、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給することとの少なくとも一方を行うステップS6と、を含む。
【0017】
また、一実施例では、ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記第1周辺機器が前記第1プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするようにし、ステップS6において、前記第2コントローラは前記第1周辺機器を制御して前記電源モジュールを充電するようにする。
【0018】
また、一実施例では、前記第1周辺機器はホストモードにあり、前記統合電子装置はデバイスモードにある。
【0019】
また、一実施例では、ステップS5において、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記記憶手段の前記第1データを読み書きするようにし、ステップS6において、前記電源モジュールを制御して前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにする。
【0020】
また、一実施例では、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給して充電する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにある。
【0021】
また、一実施例では、ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第2コントローラは、前記第1周辺機器が前記第2プロトコルに従って前記第2周辺機器の第2データを取得するように前記切替器を制御し、ステップS6において、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにする。
【0022】
また、一実施例では、前記第1周辺機器はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにある。
【0023】
また、一実施例では、ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェースに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェースに接続されると、前記第1コントローラは、前記記憶手段が前記第2通信インターフェースに接続されて、前記第2周辺機器が前記第2プロトコルに従って対応する前記記憶手段の前記第1データをアクセスするように前記切替器を制御し、ステップS6において、前記第2コントローラは、前記第1通信インターフェースを制御して前記第1周辺機器が前記電源モジュールを充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェースを制御して前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給するようにする。
【0024】
また、一実施例では、前記電源モジュールが前記電力を前記第2周辺機器に供給する時、前記統合電子装置はホストモードにあり、前記第2周辺機器はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器が前記第1データを読み書きする時、前記統合電子装置はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器はホストモードにある。
【0025】
また、一実施例では、前記第1プロトコルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)用の大容量記憶プロトコルである。
【0026】
また、一実施例では、前記第2プロトコルは、iPodアクセサリプロトコルである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の実施例における技術案をより明らかに説明するために、以下で実施例の説明に使用する必要図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、本発明が属する技術分野の当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができることは言うまでもない。
図1】本発明の第1実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置を示すブロック図である。
図2】本発明の第2実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置を示すブロック図である。
図3】本発明の第3実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置を示すブロック図である。
図4】本発明の第4実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置を示すブロック図である。
図5】本発明によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置の実行方法の一例を示すフローチャートである。
図6】本発明による統合電子装置と周辺機器との間でホストモードとデバイスモードを実行する変換方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面を参照すると、同一の符号は同じ又は類似な構成要素を示し、本発明の原理は、適宜な演算環境で実施されることを例として説明する。以下の説明は、例示された本発明の具体的な実施例に基づくものであり、本発明のここで詳しく説明しなかった他の具体的実施例の制限であると解釈されるべきではない。
【0029】
図1を参照すると、本発明の第1実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置101のブロック図を示している。前記統合電子装置101は、記憶手段100と、電源モジュール102と、第1通信インターフェース104aと、第2通信インターフェース104bと、切替器106と、第1コントローラ108aと、第2コントローラ108bとを備える。第1通信インターフェース104aは、例えばUSBプロトコルの標準のAタイプの接続ポート又はUSBプロトコルのマイクロ(micro)Aタイプの接続ポートであり、第2通信インターフェース104bは、例えばアップル社によって定義されたBタイプのライトニングコネクタである。
【0030】
図1に示すように、記憶手段100は、データの内容を記憶するためのものであり、周辺機器にこのデータの内容を読み取らせ、又はこのデータの内容を書き込むためのものでもある。一実施例において、記憶手段100は、セキュアデジタル(secure digital:SD)メモリカード又はエンベデッドマルチメディアカード(embedded Multi Media Card:eMMC)である。電源モジュール102は、電力を供給するためのものである。前記電力は、統合電子装置101に供給されて稼動を維持するために必要な電力源である。或いは、前記電力は周辺機器に供給される。或いは、他の周辺機器が電源モジュール102を充電することもできる。
【0031】
また、図1に示すように、第1通信インターフェース104aは、第1周辺機器110aが接続されたか否かを検出して、前記記憶手段100及び前記電源モジュール102の前記第1周辺機器110aに対する通信連結を決定するためのものである。第2通信インターフェース104bは、第2周辺機器が接続されたか否かを検出して、前記記憶手段100及び前記電源モジュール102の前記第2周辺機器に対する通信連結を決定するためのものである。ここで、第2通信インターフェース104bには、第2周辺機器が接続されていない。切替器106は、前記記憶手段100、前記第1通信インターフェース104a及び前記第2通信インターフェース104bと結合して、前記記憶手段100、前記第1通信インターフェース104a及び前記第2通信インターフェース104bの3者間の連結状態を切り替えるためのものである。一実施例において、第1周辺機器110aは、例えば、ノート型コンピュータ又はアンドロイド(Android)オペレーティングシステムを有する携帯電話である。好ましい実施例において、第1周辺機器110aはホスト(host)モードであり、統合電子装置101はホストモード又はデバイス(device)モードであり、第1周辺機器110aと接続されると、統合電子装置101はデバイスモードである。ここで、ホストモードとは、周辺機器が記憶手段100にデータの内容のアクセスを発することができる状態、即ち、周辺機器が前記記憶手段100に対して当該データの内容の読み書き権限を有することを言う。デバイスモードとは、前記記憶手段100が周辺機器によりデータの内容を読み書きする状態を言う。
【0032】
また、図1に示すように、第1コントローラ108aは、前記記憶手段100、前記第1通信インターフェース104a、前記第2通信インターフェース104b及び前記切替器106と結合して、前記切替器が前記記憶手段、前記第1通信インターフェース及び前記第2通信インターフェースの3者間の切替を実行するように制御するためのものである。第2コントローラ108bは、前記電源モジュール102、前記第1通信インターフェース104a、前記第2通信インターフェース104b及び前記切替器106と結合し、前記第1コントローラ108aは、前記第1周辺機器110aが第1プロトコルPT1に従って対応する前記記憶手段100の第1データ103aをアクセスするようにし、前記第2コントローラ108bは、前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電するように制御する。
【0033】
具体的には、図1では、前記第1周辺機器110aが前記第1通信インターフェース104aに接続されると、前記第1コントローラ108aは、前記記憶手段100が前記第1通信インターフェース104aに接続されて、前記第1周辺機器110aが前記第1プロトコルPT1に従って前記記憶手段100の第1データ103aを読み取るか、又は第1データ103aを記憶手段100に書き込むように、前記切替器106を制御する。言い換えれば、前記第1周辺機器110aはホストモードにあり、前記統合電子装置101はデバイスモードにある。即ち、第1周辺機器110aは前記統合電子装置101を外接記憶装置と見なし、第1周辺機器110aが前記統合電子装置101の記憶手段100を直接アクセスするようにする。前記第1プロトコルPT1は、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)用の大容量記憶プロトコル(mass storage class:MSC)である。同時に、前記第1周辺機器110aが前記第1通信インターフェース104aに接続されると、前記第2コントローラ108bは、前記第1通信インターフェース104aを制御して前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電するようにする。即ち、第1周辺機器110aは統合電子装置101の電源モジュール102の充電電源として機能する。
【0034】
図2を参照すると、本発明の第2実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置101のブロック図を示している。前記第2周辺機器110bが前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第1コントローラ108aは、前記記憶手段100が前記第2通信インターフェース104bに接続されて、前記第2周辺機器110bが前記第2プロトコルPT1に従って前記記憶手段100の第1データ103aを読み取るか、又は第1データ103aを記憶手段100に書き込むように前記切替器106を制御する。一実施例において、前記第2プロトコルPT1は、例えば、アップル社によって定義されたiPodアクセサリプロトコル(iPod accessory protocol:iAP)である。同時に、前記第2周辺機器110bが前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第2コントローラ108bは、前記第2通信インターフェース104bを制御して前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給するようにし、統合電子装置101は前記第2周辺機器110bの電力供給電源として機能する。第2実施例の統合電子装置101において、第1通信インターフェース104aは第1周辺機器と接続されていない。
【0035】
具体的には、図2では、前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給して充電する時、前記統合電子装置101はホストモードにあり、前記第2周辺機器110bはデバイスモードにある。また、前記第2周辺機器110bが前記第1データ103aを読み書きする時、前記統合電子装置101はホストモードからデバイスモードに変換し、前記第2周辺機器110bはデバイスモードからホストモードに変換する。その時、第2周辺機器110bは統合電子装置101を外接記憶装置と見なし、第2周辺機器110bが前記統合電子装置101の記憶手段100を直接アクセスするようにする。一実施例において、第2周辺機器110bは、例えば、アップル社のiPhone(登録商標)携帯電話又はiPADタブレットコンピュータであるが、これらに限定されず、例えば、第2プロトコルPT1に該当する任意のiPodアクセサリプロトコルの周辺機器である。
【0036】
図3を参照すると、本発明の第3実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置101のブロック図を示している。前記第1周辺機器110aが前記第1通信インターフェース104aに接続され、前記第2周辺機器110bが前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第2コントローラ108bは、前記第1通信インターフェース104aが前記第2通信インターフェース104bに接続されて、前記第1周辺機器110aが前記第2プロトコルPT1に従って前記第2周辺機器110bの第2データ103bを取得するように前記切替器106を制御する。同時に、前記第1周辺機器110aが前記第1通信インターフェース104aに接続され、前記第2周辺機器110bが前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第2コントローラ108bは、前記第1通信インターフェース104aを制御して前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電するようにし、前記第2コントローラ108bは、前記第2通信インターフェース104bを制御して前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給するようにする。即ち、第1周辺機器110aは統合電子装置101の電源モジュール102の充電電源として機能し、さらに、統合電子装置101は前記第2周辺機器110bの電力供給電源として機能する。第3実施例の統合電子装置101において、第1通信インターフェース104aは第1周辺機器110aに接続され、第2通信インターフェース104bは第2周辺機器110bに接続される。
【0037】
具体的には、前記第1周辺機器110aはホストモードにあり、前記第2周辺機器110bはデバイスモードにある。即ち、第1周辺機器110aは前記第2周辺機器110bを外接記憶装置と見なし、第1周辺機器110aが前記第2周辺機器110bのデータの内容を同期に伝送するようにする。一実施例において、第1周辺機器110aは前記第2プロトコルPT1であるiPodアクセサリプロトコル(iPod accessory protocol:iAP)に従って統合電子装置101を介して前記第2周辺機器110bの第2データ103bをコピーする。言い換えれば、本発明の統合電子装置101はデータ伝送線の機能を有する。
【0038】
図4を参照すると、本発明の第4実施例によるデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置101のブロック図を示している。前記第1周辺機器110aが前記第1通信インターフェース104aに接続され、前記第2周辺機器110bが前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第1コントローラ108aは、前記記憶手段100が前記第2通信インターフェース104bに接続されて、前記第2周辺機器110bが前記第2プロトコルPT1に従って前記記憶手段100の第1データ103aを読み取るか、又は第1データ103aを記憶手段100に書き込むように、前記切替器106を制御する。一実施例において、前記第2プロトコルPT1は、例えば、iPodアクセサリプロトコル(iAP)である。同時に、前記第1周辺機器110aが前記第1通信インターフェース104aに接続され、前記第2周辺機器110bが前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第2コントローラ108bは、前記第1通信インターフェース104aを制御して前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電するようにする。即ち、第1周辺機器110aは統合電子装置101の電源モジュール102の充電電源として機能する。第1周辺機器110aは、例えば、ノート型コンピュータ又は外接電源が接続された電源アダプタ(power adapter)112である。そして、前記第2コントローラ108bは、前記第2通信インターフェース104bを制御して前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給するようにする。即ち、統合電子装置101は前記第2周辺機器110bの電力供給電源として機能する。第4実施例の統合電子装置101において、第1通信インターフェース104aは第1周辺機器110aに接続され、第2通信インターフェース104bは第2周辺機器110bに接続される。
【0039】
具体的には、前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給する時、前記統合電子装置101はホストモードにあり、前記第2周辺機器110bはデバイスモードにある。しかし、前記第2周辺機器110bが前記第1データ103aを読み書きする時、前記統合電子装置101はホストモードからデバイスモードに変換し、前記第2周辺機器110bはデバイスモードからホストモードに変換する。その時、第2周辺機器110bは統合電子装置101を外接記憶装置と見なし、第2周辺機器110bが前記統合電子装置101の記憶手段100を直接アクセスするようにする。一実施例において、第2周辺機器110bは、例えば、アップル社の所有しているiPodアクセサリプロトコル(iAP)のiPhone携帯電話又はiPADタブレットコンピュータであり、その時、統合電子装置101がデバイスモードであると、第2周辺機器110bの記憶装置として機能し、統合電子装置101がホストモードであると、第2周辺機器110bの電力供給電源として機能する。他の実施例において、第2周辺機器110bは、例えば、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムの携帯電話であり、その時、統合電子装置101は電力供給電源としてのみ機能する。
【0040】
図1乃至図5を参照すると、図5は本発明のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置101の実行方法の一例を示すフローチャートである。前記統合電子装置101は、記憶手段100と、電源モジュール102と、第1通信インターフェース104aと、第2通信インターフェース104bと、切替器106と、第1コントローラ108aと、第2コントローラ108bとを備え、当該実行方法は、次のステップを含んでいる。
【0041】
ステップS1では、前記第1通信インターフェース104aに第1周辺機器110aが接続されたか否かを検出して、前記記憶手段100及び前記電源モジュール102の前記第1周辺機器110aに対する通信連結を決定する。
【0042】
ステップS2では、前記第2通信インターフェース104bに第2周辺機器110bが接続されたか否かを検出して、前記記憶手段100及び前記電源モジュール102の前記第2周辺機器110bに対する通信連結を決定する。
【0043】
ステップS3では、前記第1通信インターフェース104a及び前記第2通信インターフェース104bの検出結果に応じて、前記切替器106が前記記憶手段100、前記第1周辺機器110a及び前記第2周辺機器110bの3者間の連結状態を切り替える。
【0044】
ステップS4では、前記第1通信インターフェース104a及び前記第2通信インターフェース104bの検出結果に応じて、前記第2コントローラ108bが前記電源モジュール102、前記第1周辺機器110a及び前記第2周辺機器110bの3者間の充電及び電力供給状態を制御する。
【0045】
ステップS5では、前記第1コントローラ108aの制御により、前記第1周辺機器110aが第1プロトコルPT1に従って対応する前記記憶手段100の前記第1データ103aをアクセスすることと、前記第2周辺機器110bが第2プロトコルPT1に従って対応する前記記憶手段100の前記第1データ103aをアクセスすることとの少なくとも一方を行う。
【0046】
ステップS6では、前記第2コントローラ108bの制御により、前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電することと、前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給することとの少なくとも一方を行う。一実施例において、前記第1プロトコルPT1はユニバーサルシリアルバス(USB)用の大容量記憶プロトコルであり、前記第2プロトコルPT1はiPodアクセサリプロトコルである。
【0047】
図1及び図5に示すように、ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェース104aに接続されると、前記第1コントローラ108aは、前記第1周辺機器110aが前記第1プロトコルPT1に従って前記記憶手段100の前記第1データ103aを読み書きするようにし、ステップS6において、前記第2コントローラ108bは前記第1周辺機器110aを制御して前記電源モジュール102を充電するようにする。ただし、前記第1周辺機器110aはホストモードにあり、前記統合電子装置101はデバイスモードにある。
【0048】
図2及び図5に示すように、ステップS5において、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第1コントローラ108aは、前記第2周辺機器110bが前記第2プロトコルPT1に従って前記記憶手段100の前記第1データ103aを読み書きするようにし、ステップS6において、前記電源モジュール102を制御して前記電力を前記第2周辺機器110bに供給するようにする。前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給して充電する時、前記統合電子装置101はホストモードにあり、前記第2周辺機器110bはデバイスモードにあり、前記第2周辺機器110bが前記第1データ103aを読み書きする時、前記統合電子装置101はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器110bはホストモードにある。
【0049】
図3及び図5に示すように、ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェース104aに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第2コントローラ108bは、前記第1周辺機器110aが前記第2プロトコルPT1に従って前記第2周辺機器110bの第2データ103bを取得するように前記切替器106を制御し、ステップS6において、前記第2コントローラ108bは、前記第1通信インターフェース104aを制御して前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェース104bを制御して前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給するようにする。前記第1周辺機器110aはホストモードにあり、前記第2周辺機器110bはデバイスモードにある。
【0050】
図4及び図5に示すように、ステップS5において、前記第1周辺機器が前記第1通信インターフェース104aに接続され、前記第2周辺機器が前記第2通信インターフェース104bに接続されると、前記第1コントローラ108aは、前記記憶手段100が前記第2通信インターフェース104bに接続されて、前記第2周辺機器110bが前記第2プロトコルPT1に従って対応する前記記憶手段100の前記第1データ103aをアクセスするように前記切替器106を制御し、ステップS6において、前記第2コントローラ108bは、前記第1通信インターフェース104aを制御して前記第1周辺機器110aが前記電源モジュール102を充電するようにすると共に、前記第2通信インターフェース104bを制御して前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給するようにする。前記電源モジュール102が前記電力を前記第2周辺機器110bに供給する時、前記統合電子装置101はホストモードにあり、前記第2周辺機器110bはデバイスモードにあり、前記第2周辺機器110bが前記第1データ103aを読み書きする時、前記統合電子装置101はデバイスモードにあり、前記第2周辺機器110bはホストモードにある。
【0051】
図2図4及び図6を参照すると、図6は本発明の統合電子装置101と周辺機器との間でホストモードとデバイスモードの切替方法を実行する一例を示すフローチャートである。前記統合電子装置101は、記憶手段100と、電源モジュール102と、第1通信インターフェース104aと、第2通信インターフェース104bと、切替器106と、第1コントローラ108aと、第2コントローラ108bとを備え、当該変換方法は、次のステップを含む。
【0052】
ステップS10では、第1コントローラ108aが前記第2通信インターフェースの第2周辺機器を検出して取り挙げる。
【0053】
ステップS12では、第1コントローラ108aは、前記第2周辺機器110bがiAPアクセサリプロトコルに該当する周辺機器であるか否かを判断し、該当すると、ステップS14を実行する。該当しないと、ステップS22を実行する。
【0054】
ステップS14では、第1コントローラ108aがモードの切替命令(role switch)を第2周辺機器110bに発する。切替命令は、例えば、USBカスタム・ベンダ・リクエスト(USB custom vendor request)命令である。
【0055】
ステップS16では、第2周辺機器110bは、自身が切替命令をサポートするか否かを判断し、サポートする場合は、ステップS18を実行し、サポートしない場合は、ステップS22を実行する。
【0056】
ステップS18では、第2周辺機器110bは接続の断ち切り(disconnect)を実行し、第2周辺機器110bはデバイスモードからホストモードに変換する。
【0057】
ステップS20では、第1コントローラ108aはホストモードからデバイスモードに変換する。
【0058】
ステップS22では、統合電子装置101はホストモードに維持される。
【0059】
以上より、本発明のデータアクセス、伝送及び電源管理機能を有する統合電子装置101及びその方法は、第1コントローラ、第2コントローラ及び切替器によって、第1周辺機器と第2周辺機器との間のデータアクセス、データ伝送及び電源管理を制御して、統合電子装置101の第1通信インターフェース及び第2通信インターフェースを統合し、記憶装置の適用範囲を拡大し、記憶装置の使用の柔軟性を向上させる。
【0060】
なお、上記のように好ましい実施例により本発明を説明したが、これは本発明を限定するためのものではない。本発明が属する技術分野の当業者であれば、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変更と修正を行うことができるため、本発明の保護範囲は添付する特許請求の範囲によって限定される。
【符号の説明】
【0061】
100…記憶手段
101…統合電子装置
102…電源モジュール
103a…第1データ
103b…第2データ
104a…第1通信インターフェース
104b…第2通信インターフェース
106…切替器
108a…第1コントローラ
108b…第2コントローラ
110a…第1周辺機器
110b…第2周辺機器
112…電源アダプタ
PT1…第1プロトコル
PT2…第2プロトコル
S1~S6…ステップ
S10、S12、S14、S16、S18、S20、S22…ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6