(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】データ通信システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 49/10 20220101AFI20220726BHJP
【FI】
H04L49/10
(21)【出願番号】P 2020554079
(86)(22)【出願日】2019-03-27
(86)【国際出願番号】 CN2019079815
(87)【国際公開番号】W WO2019192363
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】201810291272.X
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ,アンシュエ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,リエンチアーン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,チョーン
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02372961(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0149816(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105379196(CN,A)
【文献】特開2014-096656(JP,A)
【文献】米国特許第08495194(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 49/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のシャーシ及び第2のシャーシを含むデータ通信システムであって、
前記第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
前記第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、当該データ通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、当該データ通信システムに追加される、前記第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成さ
れ、
高パフォーマンスモジュールは、1つ又は複数の低パフォーマンスモジュールに接続され、低パフォーマンスモジュールは、1つの高パフォーマンスモジュールに接続されるが、複数の高パフォーマンスモジュールに接続することができないものであり、
同じシャーシ内で、高パフォーマンスモジュールは、低パフォーマンスモジュールよりもより高い帯域幅要件を有する、
データ通信システム。
【請求項2】
当該データ通信システムは第4のシャーシをさらに含み、該第4のシャーシは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される、請求項1に記載のデータ通信システム。
【請求項3】
当該データ通信システムは第5のシャーシをさらに含み、該第5のシャーシは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、前記第1のシャーシは第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、前記第2のシャーシは第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、
前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び前記第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、当該データ通信システムに追加される、前記第3のシャーシ内の第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される、請求項1に記載のデータ通信システム。
【請求項4】
当該データ通信システムは第6のシャーシをさらに含み、該第6のシャーシは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
前記第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される、請求項3に記載のデータ通信システム。
【請求項5】
前記第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含み、前記第1のサービス転送モジュール及び前記第2のサービス転送モジュールは、当該データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
前記第1のサービス転送モジュールから受信したデータを前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2のサービス転送モジュールに送信するように構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデータ通信システム。
【請求項6】
前記第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含み、前記第3のサービス転送モジュール及び前記第4のサービス転送モジュールは、当該データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
前記第3のサービス転送モジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第4のサービス転送モジュールに送信するように構成される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータ通信システム。
【請求項7】
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
前記第3のシャーシが当該データ通信システムに追加された後に、前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
前記第3のシャーシが当該データ通信システムに追加された後に、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される、請求項1に記載のデータ通信システム。
【請求項8】
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
前記第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される、請求項2に記載のデータ通信システム。
【請求項9】
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
前記第3のシャーシが当該データ通信システムに追加された後に、前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、
前記第3のシャーシが当該データ通信システムに追加された後に、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される、請求項3に記載のデータ通信システム。
【請求項10】
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
前記第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、
前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、前記第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される、請求項4に記載のデータ通信システム。
【請求項11】
データ通信システムに適用されるデータ通信方法であって、前記データ通信システムは第1のシャーシ及び第2のシャーシを含み、前記第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、前記第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記データ通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記データ通信システムに追加される、前記第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、当該方法は、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、を含
み、
高パフォーマンスモジュールは、1つ又は複数の低パフォーマンスモジュールに接続され、低パフォーマンスモジュールは、1つの高パフォーマンスモジュールに接続されるが、複数の高パフォーマンスモジュールに接続することができないものであり、
同じシャーシ内で、高パフォーマンスモジュールは、低パフォーマンスモジュールよりもより高い帯域幅要件を有する、
方法。
【請求項12】
前記データ通信システムは第4のシャーシをさらに含み、該第4のシャーシは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記データ通信システムは第5のシャーシをさらに含み、該第5のシャーシは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、前記第1のシャーシは第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、前記第2のシャーシは第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、
前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、前記データ通信システムに追加される、前記第3のシャーシ内の第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、
当該方法は、
前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、前記第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信するステップと、前記第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、前記第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
前記データ通信システムは第6のシャーシをさらに含み、該第6のシャーシは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
前記第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、前記第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは前記第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含み、前記第1のサービス転送モジュール及び前記第2のサービス転送モジュールは、前記データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、当該方法は、
前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第1のサービス転送モジュールから受信したデータを前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
前記第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2のサービス転送モジュールに送信するステップと、をさらに含む、請求項
11乃至
14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含み、前記第3のサービス転送モジュール及び前記第4のサービス転送モジュールは、前記データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、当該方法は、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第3のサービス転送モジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
該第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第4のサービス転送モジュールに送信するステップと、をさらに含む、請求項
11乃至
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
当該方法は、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項18】
当該方法は、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信するステップと、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、前記第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
当該方法は、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信するステップと、
前記第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、前記第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び前記第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、前記第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む、請求項
14に記載の方法。
【請求項20】
データ通信システムであって、当該データ通信システムの各シャーシにはプロセッサ及びメモリが含まれ、
該メモリはコンピュータプログラムを格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して、請求項
11乃至
19のいずれか一項に記載の方法を実行する、データ通信システム。
【請求項21】
データ通信システムであって、当該データ通信システムは、請求項
11乃至
19のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される少なくとも1つの処理要素又はチップを含む、データ通信システム。
【請求項22】
プログラムであって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項
11乃至
19のいずれか一項に記載の方法が実行される、プログラム。
【請求項23】
コンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体は、請求項
22に記載のプログラムを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術、特にデータ通信システム及び方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展によって、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムの適用及び開発がもたらされた。マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムは、データ通信シャーシ同士の間の内部及び外部のデータ交換タスクを実施するために接続される複数のデータ通信シャーシを含む。
【0003】
中央スイッチングシャーシを、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システム内の各データ通信シャーシに配置及び接続する必要があり、それによって各データ通信シャーシは、中央スイッチングシャーシを使用することにより、シャーシ同士の間のデータ交換タスクを完了する。具体的には、m個のデータスイッチングモジュールが各データ通信シャーシ内に展開され、m個の中央スイッチングモジュールが中央スイッチングシャーシ内に展開され、ここで、mは正の整数である。データ通信シャーシ内の各データスイッチングモジュールは、1対1の対応関係で1つの中央スイッチングモジュールに接続されており、それによってデータ通信シャーシは、データスイッチングモジュールと、データスイッチングモジュールに対応する中央スイッチングモジュールとを使用することにより、シャーシ同士の間のデータ交換タスクを完了する。
【0004】
しかしながら、中央スイッチングシャーシをマルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムに展開する方法は、設置面積を占有する必要がある。さらに、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムは、比較的広い機器受入れ領域(room area:空き領域)を占有する必要があり、これは、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムの展開にとって不便である。また、中央スイッチングシャーシを展開するときに、中央スイッチングシャーシのために電源ユニット、放熱ユニット、制御ユニット等のハードウェア装置を構成する必要がある。これらのハードウェア装置は、大量の電力を消費する必要がある。その結果、コストが増大する。
【発明の概要】
【0005】
本願は、中央スイッチングシャーシを含むマルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムが大きな設置面積を占有し、大量の電力消費を消費し、且つ比較的高いコストを有するという問題を解決するためのデータ通信システム及び方法を提供する。
【0006】
本願の第1の態様は、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含むデータ通信システムを提供し、
第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。従って、中央スイッチングシャーシが除去され、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。タイプAサービスシャーシは、高パフォーマンス・スイッチングモジュールを含むサービスシャーシである。タイプBサービスシャーシは、高パフォーマンス・スイッチングモジュールを含まないが、低パフォーマンス・スイッチングモジュールのみを含むサービスシャーシである。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。第1の態様で提供されるデータ通信システムの構造は、スムーズな拡張の特徴を有する。第1のシャーシ及び第2のシャーシを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加される第3のシャーシは、第1のシャーシと第2のシャーシとの間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、第1のシャーシ及び第2のシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量の拡張が容易になり、それによってこの実施形態では、バックツーバック・クラスタシステムをマルチシャーシ・クラスタデータ通信システムにスムーズに拡張することができる。
【0007】
第1の態様に関して、第1の態様の第1の実施態様では、データ通信システムは第4のシャーシをさらに含み、第4のシャーシは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。従って、第1のシャーシ、第2のシャーシ、及び第4シャーシを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加される第3のシャーシは、第1のシャーシと、第2のシャーシと、第4のシャーシとの間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、第1のシャーシ及び第2のシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量の拡張が容易になり、それによってこの実施形態では、バックツーバック・クラスタシステムをマルチシャーシ・クラスタデータ通信システムにスムーズに拡張することができる。
【0008】
第1の態様に関して、第1の態様の第2の実施態様では、データ通信システムは第5のシャーシをさらに含み、第5のシャーシは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、第1のシャーシは第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、第2のシャーシは第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。従って、複数のタイプAサービスシャーシを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるタイプBサービスシャーシは、タイプAサービスシャーシ同士の間ケーブル及びインターフェイスを変更せずに、タイプAサービスシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量拡張が容易になり、スムーズな容量拡張が実現される。
【0009】
第1の態様の第2の実施態様に関して、第1の態様の第3の実施態様では、データ通信システムは第6のシャーシをさらに含み、第6のシャーシは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。従って、複数のタイプAサービスシャーシと少なくとも1つのタイプBサービスシャーシとを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるタイプBサービスシャーシは、タイプAサービスシャーシ同士の間のケーブル及びインターフェイス、又は展開されたタイプBサービスシャーシとタイプAサービスシャーシとの間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、個別に接続することができる。これにより、容量拡張が容易になり、スムーズな容量拡張が実現される。
【0010】
第1の態様又は第1の態様の実施態様のいずれか1つに関して、第1の態様の第4の実施態様では、第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含み、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するように構成される。従って、サービス転送モジュールは第1のシャーシに配置され、換言すると、サービス転送モジュールは各タイプAサービスシャーシに配置され、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信できる。さらに、各タイプAサービスシャーシは、サービス転送モジュール、現在のタイプAサービスシャーシ内の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び別のタイプAサービスシャーシ内の高パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、データ通信システム内のシャーシ同士の間のデータ交換を完了することができる。
【0011】
第1の態様又は第1の態様の実施態様のいずれか1つに関して、第1の態様の第5の実施態様では、第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含み、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第3のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4のサービス転送モジュールに送信するように構成される。従って、複数のサービス転送モジュールが第1のシャーシに配置され、換言すると、複数のサービス転送モジュールが各タイプAサービスシャーシに配置され、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信できる。さらに、各タイプAサービスシャーシは、サービス転送モジュール、現在のタイプAサービスシャーシ内の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び別のタイプAサービスシャーシ内の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、データ通信システム内のシャーシ同士の間のデータ交換を完了することができる。
【0012】
第1の態様に関して、第1の態様の第6の実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。従って、データ通信システムが2つのタイプAサービスシャーシと1つのタイプBサービスシャーシとを含む場合に、タイプBサービスシャーシ内の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、各タイプAサービスシャーシとタイプBサービスシャーシとの間でデータを送受信することができる。各タイプAサービスシャーシは、タイプBサービスシャーシのデータを別のタイプAサービスシャーシに送信することができる。各タイプAサービスシャーシは、別のタイプAサービスシャーシのデータをタイプBサービスシャーシに送信することができる。従って、データは、データ通信システム内のシャーシ同士の間で交換される。
【0013】
第1の態様の第1の実施態様に関して、第1の態様の第7の実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。従って、データ通信システムが少なくとも1つのタイプAサービスシャーシと少なくとも1つのタイプBサービスシャーシとを含む場合に、タイプBサービスシャーシ内の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、タイプAサービスシャーシとタイプBサービスシャーシとの間でデータを送受信することができる。各タイプAサービスシャーシは、タイプBサービスシャーシのデータを別のタイプAサービスシャーシに送信することができる。各タイプAサービスシャーシは、別のタイプAサービスシャーシのデータをタイプBサービスシャーシに送信することができる。従って、データは、データ通信システム内のシャーシ同士の間で交換される。より多くのタイプBサービスシャーシがデータ通信システムに追加された場合に、依然として、前述したデータ交換プロセスを実現できる。
【0014】
第1の態様の第2の実施態様に関して、第1の態様の第8の実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、
第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。従って、複数のタイプAサービスシャーシを含むデータ通信システムに関して、タイプAサービスシャーシを含むデータ通信システムの容量拡張中に、データ通信システムに追加されるタイプBサービスシャーシは、タイプAサービスシャーシ同士の間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、タイプAサービスシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量拡張が容易になり、スムーズな容量拡張が実現される。さらに、データ通信システムでのデータ通信は、高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び低パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、様々なサービスシャーシとタイプBサービスシャーシとの間で実現される。
【0015】
第1の態様の第3の実施態様に関して、第1の態様の第9の実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、
第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。従って、複数のタイプAサービスシャーシと少なくとも1つのタイプBサービスシャーシとを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるタイプBサービスシャーシは、タイプAサービスシャーシ同士の間のケーブル及びインターフェイス、又は展開されたタイプBサービスシャーシとタイプAサービスシャーシとの間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、タイプAサービスシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量拡張が容易になり、スムーズな容量拡張が実現される。さらに、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシはそれぞれサービス転送モジュールを有しており、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信することができる。タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシはそれぞれ、、高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び低パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、データ通信システムでのデータ通信を完了する。
【0016】
本願の第2の態様は、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含むデータ通信システムを提供し、
第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールを含み、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、
第2のシャーシは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するように構成され、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するようにさらに構成される。従って、中央スイッチングシャーシが除去され、タイプCサービスシャーシ及び少なくとも1つのタイプDサービスシャーシのみが展開される。タイプCサービスシャーシは、高パフォーマンス・スイッチングモジュールのみを含むサービスシャーシである。タイプDサービスシャーシは、低パフォーマンス・スイッチングモジュールのみを含むサービスシャーシである。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。第2の態様で提供されるデータ通信システムの構造は、スムーズな拡張が可能であるという特徴を有する。第1のシャーシ及び第2のシャーシを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加される第3のシャーシは、第1のシャーシと第2のシャーシとの間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、第1のシャーシに別個(separately)に接続することができる。これにより、容量の拡張が容易になり、それによってこの実施形態では、バックツーバック・クラスタシステムをマルチシャーシ・クラスタデータ通信システムにスムーズに拡張することができる。
【0017】
第2の態様に関して、第2の態様の第1の実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つに送信し、
第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するようにさらに構成される。従って、より多くのタイプDサービスシャーシが第2の態様で提供されるデータ通信システムに追加される場合に、追加されるタイプDサービスシャーシはタイプCサービスシャーシに接続される。展開されたタイプCサービスシャーシと展開されたタイプDサービスシャーシとの両方でサービスを変更したり、又は展開されたタイプCサービスシャーシと展開されたタイプDサービスシャーシとの間のシャーシ間接続を変更したりする必要はない。これにより、スムーズな容量拡張が実現される。さらに、タイプCサービスシャーシは、高パフォーマンス・スイッチングモジュールを使用することにより、タイプDサービスシャーシにより送信されたデータを受信し、次にそのデータを現在のタイプCサービスシャーシに格納するか、又はそのデータを別のタイプDサービスシャーシに送信することができる。タイプCサービスシャーシは、データ通信システム内のシャーシ同士の間のデータ通信を実施するために、タイプCサービスシャーシのデータをタイプDサービスシャーシにさらに送信することができる。
【0018】
本願の第3の態様は、データ通信システムに適用されるデータ通信方法を提供する。データ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含む。第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。この方法は、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、を含む。
【0019】
第3の態様に関して、第3の態様の第1の実施態様では、データ通信システムは第4のシャーシをさらに含み、第4のシャーシは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。
【0020】
第3の態様に関して、第3の態様の第2の実施態様では、データ通信システムは第5のシャーシをさらに含み、第5のシャーシは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、第1のシャーシは第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、第2のシャーシは第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、
この方法は、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信するステップと、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む。
【0021】
第3の態様の第2の実施態様に関して、第3の態様の第3の実施態様では、データ通信システムは第6のシャーシをさらに含み、第6のシャーシは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。
【0022】
第3の態様又は第3の態様の実施態様のいずれか1つに関して、第3の態様の第4の実施態様では、第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含み、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、この方法は、
第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するステップと、をさらに含む。
【0023】
第3の態様又は第3の態様の実施態様のいずれか1つに関して、第3の態様の第5の実施態様では、第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含み、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、この方法は、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第3のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4のサービス転送モジュールに送信するステップと、をさらに含む。
【0024】
第3の態様の第1の実施態様に関して、第3の態様の第6の実施態様では、この方法は、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む。
【0025】
第3の態様の第2の実施態様に関して、第3の態様の第7の実施態様では、この方法は、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む。
【0026】
第3の態様の第3の実施態様に関して、第3の態様の第8の実施態様では、この方法は、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、をさらに含む。
【0027】
本願の第4の態様は、データ通信システムに適用されるデータ通信方法を提供する。データ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含む。第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールを含む。第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。第2のシャーシは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。この方法は、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つに送信するステップと、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールによって、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するステップと、を含む。
【0028】
第5の態様によれば、第3の態様の任意の方法のステップを実行するように構成されたユニット又は手段(means)を含む、データ通信システムが提供される。
【0029】
第6の態様によれば、データ通信システムが提供される。データ通信システムの各シャーシは、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して、第3の態様の任意の方法を実行する。
【0030】
第7の態様によれば、第3の態様の任意の方法を実行するように構成された少なくとも1つの処理要素又はチップを含むデータ通信システムが提供される。
【0031】
第8の態様によれば、プログラムが提供される。プロセッサによって実行されるときに、プログラムは、第3の態様の任意の方法を実行するために使用される。
【0032】
第9の態様によれば、第8の態様のプログラムを含む、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0033】
第10の態様によれば、第4の態様の任意の方法のステップを実行するように構成されたユニット又は手段(means)を含む、データ通信システムが提供される。
【0034】
第11の態様によれば、データ通信システムが提供される。データ通信システムの各シャーシは、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを呼び出して、第4の態様の任意の方法を実行する。
【0035】
第12の態様によれば、第4の態様の任意の方法を実行するように構成された少なくとも1つの処理要素又はチップを含むデータ通信システムが提供される。
【0036】
第13の態様によれば、プログラムが提供される。プロセッサによって実行されるときに、プログラムは、第4の態様の任意の方法を実行するために使用される。
【0037】
第14の態様によれば、第13の態様のプログラムを含む、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】大規模な単一シャーシのデータ通信装置の構造の概略図である。
【
図2】バックツーバック・クラスタシステムの構造の概略図である。
【
図3A】中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略
図1である。
【
図3B】中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略
図1である。
【
図4A】中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略
図2である。
【
図4B】中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略
図2である。
【
図5A】本願の一実施形態による、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのメッシュ構造の概略
図1である。
【
図5B】本願の一実施形態による、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのメッシュ構造の概略
図1である。
【
図6A】本願の一実施形態による、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのメッシュ構造の概略
図2である。
【
図6B】本願の一実施形態による、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのメッシュ構造の概略
図2である。
【
図7】本願の一実施形態によるデータ通信システムの構造の概略図である。
【
図8】本願の一実施形態による別のデータ通信システムの構造の概略図である。
【
図9】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略図である。
【
図10】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプAサービスシャーシの構造の概略
図1である。
【
図11】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプAサービスシャーシの構造の概略
図2である。
【
図12】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプBサービスシャーシの構造の概略
図1である。
【
図13】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプBサービスシャーシの構造の概略
図2である。
【
図14】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける単一シャーシのシステムの構造の概略図である。
【
図15】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムの構造の概略図である。
【
図16】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける3つのシャーシのクラスタシステムの構造の概略図である。
【
図17】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける4つのシャーシのクラスタシステムの構造の概略図である。
【
図18】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。
【
図19】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略図である。
【
図20】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプAサービスシャーシの接続関係の図である。
【
図21】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムの構造の概略図である。
【
図22】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略
図1である。
【
図23】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略
図2である。
【
図24】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムの構造の概略
図1である。
【
図25】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第1のシャーシの構造の概略
図1である。
【
図26】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第1のシャーシの構造の概略
図2である。
【
図27】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第2のシャーシの構造の概略
図1である。
【
図28】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第2のシャーシの構造の概略
図2である。
【
図29】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムの構造の概略
図2である。
【
図30】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける単一シャーシのシステムの構造の概略図である。
【
図31】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムの構造の概略図である。
【
図32】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける3つのシャーシのクラスタシステムの構造の概略図である。
【
図33】本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。
【
図34】本願の一実施形態による、データ通信システムに適用されるデータ通信方法を示す図である。
【
図35】本願の一実施形態による、データ通信システムに適用される別のデータ通信方法を示す図である。
【
図36】本願の一実施形態による、データ通信システムに適用される別のデータ通信方法を示す図である。
【
図37】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。
【
図38】本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本願の実施形態は、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、第4世代移動通信技術(the 4th generation mobile communication technology, 4G)、第5世代移動通信技術(the 5th generation mobile communication technology, 5G)通信システムに、又は将来出現し得る別のシステムに適用される。以下は、当業者による理解を容易にするために、本願におけるいくつかの用語を説明及び記述する。本願の実施形態の解決策が4Gシステム、5Gシステム、又は将来出現し得る別のシステムに適用される場合に、ネットワーク装置及び端末の名前が変わる可能性があるが、これは本願の実施形態における解決策の実施態様に影響を与えないことに留意されたい。
【0040】
以下は、添付の図面を参照して、本願における実施形態の技術的解決策を説明する。
【0041】
本願の技術的用語を、最初に説明する。
【0042】
1.大規模なデータ通信装置は、コア・イーサネットスイッチ装置、ルータ装置、及び光伝送装置を含むが、これらに限定されない。論理アーキテクチャでは、大規模なデータ通信装置は、通常、高速データ転送及びスイッチングのためのデータプレーンと、シグナリングプロトコル処理のためのコントロールプレーンと、装置実行モニタリングのための管理プレーンとに分割される。本明細書における「プレーン(plane)」は、大規模なデータ通信装置内のモジュール、ユニット等を示す。
【0043】
2.シャーシ(chassis)は、大規模なデータ通信装置内のハードウェアコンポーネントであり、シャーシは、サービスシャーシ又はデータ通信サービスシャーシとも呼ばれ得る。
【0044】
3.マルチシャーシ・クラスタデータ通信システムは、少なくとも2つのシャーシを含み、マルチシャーシ・クラスタデータ通信システムは、マルチシャーシ・クラスタデータ通信システム、又はマルチシャーシ・クラスタシステムとも呼ばれ得る。
【0045】
本願の実施形態における名詞又は用語は、互いに参照され得ることに留意されたい。詳細については、説明しない。
【0046】
図1は、大規模な単一シャーシのデータ通信装置の構造の概略図である。
図1に示されるように、大規模なデータ通信装置は、1つのシャーシのみを含む。シャーシはサブラックと呼ばれ得、シャーシは、単一シャーシのデータ通信装置又は単一のサブラックデータ通信装置と呼ばれ得る。単一シャーシのデータ通信装置では、単一シャーシのデータ通信装置のデータプレーンは、通常、少なくとも1つのサービス転送モジュールと、少なくとも1つのデータスイッチングモジュールとを含む。本明細書のサービス転送モジュールは、サービス転送ボードとも呼ばれ得る。データスイッチングモジュールは、データスイッチングボードとも呼ばれ得る。サービス転送モジュール及びデータスイッチングモジュールは、高速データチャネルを介して均等に相互接続される。各サービス転送モジュールは、少なくとも1つの外部サービスインターフェイスに接続される。例えば、大規模なデータ通信装置は、n個のサービス転送モジュールと、m個のデータスイッチングモジュールとを含み、ここで、nとmとの両方が正の整数である。データスイッチングモジュール1は各サービス転送モジュールに接続され、データスイッチングモジュール2は各サービス転送モジュールに接続され、・・・(以下、同様に接続され)、データスイッチングモジュールmは各サービス転送モジュールに接続される。
図1の大規模な単一シャーシのデータ通信装置では、サービス転送モジュールは、外部サービスインターフェイスを介したデータの送受信、サービス要件に基づくデータパケットの高速転送処理の実行、データスイッチングモジュールへの切り替えが必要なデータの送信、及びデータスイッチングモジュールからのデータの受信を担当する。データスイッチングモジュールは、任意のサービス転送モジュール同士の間のデータ交換を担当する。データスイッチングモジュールは、通常、負荷分散モードで動作して、シャーシ全体でデータ交換タスクを実行する。データスイッチングモジュールは、通常、データ交換機能をサポートする集積回路チップである。
【0047】
マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムは、データスイッチングモジュールの拡張を通じて複数のシャーシを相互接続して、より高いサービスデータ転送性能を有するマルチシャーシ・クラスタシステムを形成する。マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムのサービスデータ転送性能の合計は、通常、全てのシャーシのデータ転送性能の合計である。マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムは、外部に1つ又は1セットの装置として提示され、複数のネットワークノードリソースを占有するのではなく、ネットワーク内の1つのネットワークノードリソースを占有する。
【0048】
図2は、バックツーバック(back-to-back:背中合せの)クラスタシステムの構造の概略図である。
図2に示されるように、1つのデータ通信システムは、2つのシャーシコンポーネントを含み、シャーシ1及びシャーシ2を提供する。各シャーシは、
図1に示されるシャーシである。シャーシ内部のモジュール及びモジュールの接続方法は、
図1のものと同じである。2つのシャーシのそれぞれのデータスイッチングモジュールは、シャーシ間(inter-chassis)相互接続インターフェイスを拡張できる。2つのシャーシのデータスイッチングモジュールは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して背中合せに(back-to-back)相互接続される。シャーシのシャーシ間相互接続インターフェイスは、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムを構築するための重要なコンポーネントであり、シャーシ間データ交換のためのベアラチャネルを提供するように構成される。
図2に示されるように、シャーシ1内のデータスイッチングモジュール1は、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してシャーシ2内のデータスイッチングモジュール1に接続される。シャーシ1内のデータスイッチングモジュール2は、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してシャーシ2内のデータスイッチングモジュール2に接続され、・・・(以下、同様に接続され)、シャーシ1内のデータスイッチングモジュールmは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してシャーシ2内のデータスイッチングモジュールmに接続され、バックツーバック・クラスタシステムを形成する。バックツーバック・クラスタシステムのシステム容量は、
図1に示される装置のシステム容量の2倍である。バックツーバック・クラスタシステムが展開(deploy:配置)されると、
図1に示されるような単一シャーシが最初に展開され、そして第2のシャーシが展開されて、単一シャーシのデータ通信装置をバックツーバック・クラスタシステムに拡張することができる。バックツーバック・クラスタシステムでは、シャーシは、シャーシ内のデータスイッチングモジュールを使用することによりローカルデータを交換したり、又はデータスイッチングモジュールを使用することによりシャーシ同士の間でデータを転送したりできる。バックツーバック・クラスタシステムでは、シャーシ同士の間の相互接続帯域幅がシャーシの最大サービス転送能力以上である場合に、2つのシャーシ同士の間でラインレート(line-rate)スイッチングを実現できる。
【0049】
図3A及び
図3Bは、中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略
図1である。
図3A及び
図3Bに示されるように、中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムは、複数のサービスシャーシと、1つの中央スイッチングシャーシとを含む。各サービスシャーシは、中央スイッチングシャーシに接続される。各サービスシャーシは、
図1に示されるシャーシである。サービスシャーシ内部のモジュール、及びモジュールの接続方法は、
図1のものと同じである。m個のデータスイッチングモジュールが各サービスシャーシ内に展開され、m個の中央スイッチングモジュールが中央スイッチングシャーシ内に展開され、ここで、mは正の整数である。各サービスシャーシに関して、1つのサービスシャーシ内の各データスイッチングモジュールは、1対1の対応関係で1つの中央スイッチングモジュールに接続される。中央スイッチングシャーシは、1つ又は複数の装置を含むことができる。中央スイッチングシャーシには、サービス転送モジュールがない。中央スイッチングシャーシは、サービスインターフェイスを提供しない。物理的実施態様では、前述したモジュールのそれぞれは、1つ又は複数の物理的モジュールを含み得る。
図3に示される中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムでは、サービスシャーシは、サービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールを使用することによりローカルデータを交換したり、又は中央スイッチングシャーシ内の中央スイッチングモジュールを使用することによりリモートデータを交換したりすることができる。2つの異なるサービスシャーシの間のデータ交換は、中央スイッチングシャーシ内の中央スイッチングモジュールを使用することにより完了する必要がある。従って、サービスシャーシは、データスイッチングモジュールと、データスイッチングモジュールに対応する中央スイッチングモジュールとを使用することにより、シャーシ同士の間のデータ交換タスクを完了する。理論的には、各サービスシャーシと中央スイッチングシャーシとの間のシャーシ間相互接続帯域幅がシャーシの最大サービス転送能力以上である場合に、シャーシ間ラインレートスイッチングを実現できる。
図3に示される中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムでは、サービスシャーシは互いに切り離すことができる。新しいサービスシャーシを追加するのは容易である。
図4A及び
図4Bは、中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略
図2である。
図4A及び
図4Bに示されるように、各サービスシャーシについて、1つのサービスシャーシ内の各データスイッチングモジュールは、1対1の対応関係で1つの中央スイッチングモジュールに接続されて、フルスター(full-star)クロスコネクト(cross-connect)プレーンを形成する。中央スイッチングシャーシ内にm個の中央スイッチングモジュールがある場合に、中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムには、合計m個のフルスター・クロスコネクトプレーンが含まれる。サービスシャーシ同士の間のデータ交換は、m個のフルスター・クロスコネクトプレーンを介して完了する。さらに、各フルスター・クロスコネクトプレーンは互いに独立しており、負荷分散モードで全てのシャーシ間データ交換機能を実行する。中央スイッチングシャーシ内の中央スイッチングモジュールを使用することにより、様々なサービスシャーシがデータを交換する。従って、各中央スイッチングモジュールは、1/mのデータ交換トラフィックを搬送する。
【0050】
図3A~
図4Bに示される中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムでは、サービスシャーシに加えて、設置面積を占有する必要がある中央スイッチングシャーシも展開する必要がある。さらに、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムは、比較的広い機器受入れ領域を占有する必要があり、これは、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムの展開にとって不便である。中央スイッチングシャーシを展開する場合に、中央スイッチングシャーシのために電源ユニット、放熱ユニット、制御ユニット等のハードウェア装置を構成する必要がある。これらのハードウェア装置は、大量の電力を消費する。その結果、コストが増大する。さらに、バックツーバック・クラスタシステムを中央スイッチングシャーシベースのマルチシャーシ・クラスタシステムに拡張する場合に、サービスシャーシ同士の間の相互接続ケーブルを再分離して調整し、サービスシャーシのケーブルを中央スイッチングシャーシ内の中央スイッチングモジュールに個別に接続する必要がある。従って、拡張操作は非常に複雑である。
【0051】
図5A及び
図5Bは、本願の一実施形態による、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのメッシュ(mesh)構造の概略
図1である。
図5に示されるように、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムは、複数のサービスシャーシを含む。各サービスシャーシは、
図1に示されるシャーシである。サービスシャーシ内部のモジュール、及びモジュールの接続方法は、
図1のものと同じである。各サービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールは、別のサービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールに接続される。接続方法は、サービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールをフルメッシュ(full mesh)方法で相互接続する方法である。サービスシャーシは、シャーシ内のデータスイッチングモジュールを使用することにより、ローカルデータを交換できる。相互接続されたデータスイッチングモジュールを使用することにより、様々なサービスシャーシがデータを交換する。スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムでは、シャーシ間ラインレートスイッチングを実現するには、任意の2つのサービスシャーシの間のメッシュ相互接続帯域幅が、サービスシャーシの最大サービス転送能力以上である必要がある。任意の2つのサービスシャーシの間のデータ交換が、任意の2つのサービスシャーシに直接接続されたデータスイッチングモジュールを使用することによりのみ実現できる場合に、各サービスシャーシのシャーシ間帯域幅は、単一のサービスシャーシの最大サービス転送能力の(x-1)倍以上である必要があり、ここで、xはスイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのサービスシャーシの総数であり、xは3以上である。任意の2つのサービスシャーシの間のデータが、任意の2つのサービスシャーシに直接接続されたデータスイッチングモジュールを使用することにより交換可能であり、サードパーティのサービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールを使用することにより転送できる場合に、各サービスシャーシのシャーシ間帯域幅を、単一のサービスシャーシの最大サービス転送能力の2倍に設定できる。
図6A及び
図6Bは、本願の一実施形態による、スイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムのメッシュ構造の概略
図2である。
図6A及び
図6Bに示されるように、各サービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールは、別のサービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールに接続される。換言すると、各サービスシャーシ内のデータスイッチングモジュールは、互いに均等に相互接続される。従って、メッシュ・クロスコネクトプレーンを形成して、m個のメッシュ・クロスコネクトプレーンを得ることができる。サービスシャーシ同士の間のデータ交換は、m個のメッシュのクロスコネクトプレーンを介して完了する。各メッシュ・クロスコネクトプレーンは、互いに独立しており、且つ負荷分散モードでシャーシ間データ交換機能を実行する。
【0052】
しかしながら、
図5A~
図6Bに示されるスイッチングネットワーク・マルチシャーシ・クラスタシステムでは、新しいサービスシャーシを追加する必要がある場合に、全てのサービスシャーシの間の相互接続ケーブルを調整する必要がある。従って、拡張操作は複雑である。例えば、m=3の場合であって、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1が、サービスシャーシ2内のデータスイッチングモジュール1、及びサービスシャーシ3内のデータスイッチングモジュール1に接続される場合に、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1にはp本のケーブルがあり、ここで、pは正の整数である。サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1は、p/2本のケーブルを使用してサービスシャーシ2内のデータスイッチングモジュール1に接続し、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1は、別のp/2本のケーブルを使用してサービスシャーシ3内のデータスイッチングモジュール1に接続する。ただし、サービスシャーシが追加される場合、つまりm=4の場合であって、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1を、サービスシャーシ2内のデータスイッチングモジュール1、サービスシャーシ3内のデータスイッチングモジュール1、及びサービスシャーシ4内のデータスイッチングモジュール1に接続する必要がある場合に、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1は、p/3本のケーブルを使用してサービスシャーシ2内のデータスイッチングモジュール1に接続し、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1は、別のp/3本のケーブルを使用してサービスシャーシ3内のデータスイッチングモジュール1に接続し、サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1は残りのp/3本のケーブルを使用してサービスシャーシ4内のデータスイッチングモジュール1に接続する。サービスシャーシ1内のデータスイッチングモジュール1のケーブルを再分離して調整する必要があること等が分かり得る。サービスシャーシが追加される場合に、全てのサービスシャーシ内の各データスイッチングモジュールのケーブルを分離して調整する必要がある。従って、容量拡張操作は複雑である。
【0053】
本願は、前述した問題をさらに解決するデータ通信システム及び方法を提供する。
【0054】
第1に、本願の実施形態では、「第1のタイプのシャーシ」は、略して「タイプAサービスシャーシ」と呼ばれる。「第2のタイプのシャーシ」は、略して「タイプBサービスシャーシ」と呼ばれる。「高パフォーマンス・スイッチングモジュール」は、略して「S」と呼ばれる。「低パフォーマンス・スイッチングモジュール」は、略して「R」と呼ばれる。「サービス転送モジュール」は、略して「X」と呼ばれる。タイプAサービスシャーシは、Sを含み、Rをさらに含み得る。タイプBサービスシャーシは、Rを含むが、Sを含まない。本願では、「高パフォーマンス・スイッチングモジュール」及び「低パフォーマンス・スイッチングモジュール」という名前は、2つのタイプのモジュールを区別するためにのみ使用され、モジュールの機能を制限するものではない。接続関係において、2つのタイプのモジュールの違いは、高パフォーマンスモジュールが1つ又は複数の低パフォーマンスモジュールに接続され得ること、及び低パフォーマンスモジュールが、1つの高パフォーマンスモジュールに接続され得るが、複数の高パフォーマンスモジュールに接続できないことである。低パフォーマンスモジュールと比較して、同じシャーシ内の高パフォーマンスモジュールは、より高いパフォーマンス要件を有する。パフォーマンス要件は、例えば、帯域幅要件である。モジュールの帯域幅要件は、例えば、モジュールによって処理できるデータ帯域幅である。オプションで、低パフォーマンスモジュールと比較して、異なるシャーシ内の高パフォーマンスモジュールも高いパフォーマンス要件を有し得る。オプションで、異なるシャーシ内の高パフォーマンスモジュールは同じパフォーマンス要件を有し得、異なるシャーシ内の低パフォーマンスモジュールは同じパフォーマンス要件を有し得る。
【0055】
図7は、本願の一実施形態によるデータ通信システムの構造の概略図である。
図7に示されるように、本願のこの実施形態で提供されるデータ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含み、
第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。
【0056】
例えば、形成されたデータ通信システムは、第1のタイプのシャーシ及び第2のタイプのシャーシに分割される。第1のタイプのシャーシは、第1のシャーシA1及び第2のシャーシA2を含む。第1のシャーシA1は、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールSと、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR1とを含む。第2のシャーシA2は、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールSと、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR1とを含む。
【0057】
A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してA2内のR1に接続され、A2内のSは、別のシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA1内のR1に接続される。
【0058】
第2のタイプのシャーシが、A1及びA2を含むデータ通信システムに追加される場合、つまり、第3のシャーシB1が追加される場合に、提供される第3のシャーシB1は、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR1と、第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2とを含む。この場合に、データ通信システムには、それぞれA1及びA2である2つのタイプAサービスシャーシが既にあり、データ通信システムに追加されるシャーシはタイプBサービスシャーシB1である。
【0059】
B1が、A1及びA2を含むデータ通信システムに追加されるときに、A1内のSは、B1内のR1に接続され得、A2内のSは、B1内のR2に接続され得る。前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、A1、A2、及びB1を含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去され、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。A1及びA2を含むデータ通信システムの容量拡張中に、A1とA2との間のケーブルを変更せずに、システムに追加されるB1がA1及びA2に個別に接続するのを待つ必要はない。これにより、容量の拡張が容易になり、それによってこの実施形態では、バックツーバック・クラスタシステムをマルチシャーシ・クラスタデータ通信システムにスムーズに拡張することができる。
【0060】
図8は、本願の一実施形態による別のデータ通信システムの構造の概略図である。
図7に示される実施形態に基づいて、
図8に示されるように、本願のこの実施形態で提供される別のデータ通信システムでは、第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含み、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。
【0061】
第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、
第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、
第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するように構成される。
【0062】
オプションの実施態様では、第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含み、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4のサービス転送モジュールに送信するように構成される。オプションで、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールを同じモジュールにすることができる。
【0063】
オプションの実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、そして、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。
【0064】
例えば、第1のシャーシA1は、n個のサービス転送モジュールXをさらに含み、ここで、nは正の整数である。例えば、A1は、第1のサービス転送モジュールX1、第2のサービス転送モジュールX2、第3のサービス転送モジュールX3、及び第4のサービス転送モジュールX4をさらに含む。第2のシャーシA2は、n個のサービス転送モジュールXをさらに含む。例えば、A2は、第5のサービス転送モジュールX1、第6のサービス転送モジュールX2、第7のサービス転送モジュールX3、及び第8のサービス転送モジュールX4をさらに含む。A1内のサービス転送モジュールの数量は、A2内のサービス転送モジュールの数量と同じでも異なっていてもよい。
【0065】
A1内の各Xは、A1内のSと、A1内のR1とに接続される。換言すると、A1内のX1は、A1内のSと、A1内のR1とに個別に接続され、A1内のX2は、A1内のSと、A1内のR1とに個別に接続され、A1内のX3は、A1内のSと、A1内のR1とに個別に接続され、A1内のX4は、A1内のSと、A1内のR1とに個別に接続される、等である。A2内の各Xは、A2内のSと、A2内のR1とに接続される。換言すると、A2内のX1は、A2内のSと、A2内のR1とに個別に接続され、A2内のX2は、A2内のSと、A2内のR1とに個別に接続され、A2内のX3は、A2内のSと、A2内のR1とに個別に接続され、A2内のX4は、A2内のSと、A2内のR1とに個別に接続される、等である。
【0066】
A1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、及びA1内のX4は、データ通信システムの外部にある別の装置と通信し得、さらに、データ通信システムの外部にある別の装置との間でデータを送受信し得る。同様に、A2内のX1、A2内のX2、A2内のX3、及びA2内のX4は、データ通信システムの外部にある別の装置と通信し得、さらに、データ通信システムの外部にある別の装置との間でデータを送受信し得る。
【0067】
A1内のR1は、シャーシ内(intra-chassis)相互接続インターフェイスを介して、A1内のX1又はA1内のX2によって送信されたデータを受信することができる。次に、A1内のR1は、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のR1が、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のR1は、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1又はA1内のX2に送信する。A1内のR1が、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のR1は特定の宛先シャーシを識別する必要はなく、A1内のR1は、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のSに送信する。A1内のR1は、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のSによって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のR1は、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のR1が、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のR1は、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1又はA1内のX2に送信する。A1内のR1が、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のR1は、無効なデータが受信されたと見なし、データを直接破棄する。
【0068】
A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、A1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4によって送信されたデータを受信することができる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4に送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4に送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。
【0069】
A2内のR1がデータを送受信するプロセスについては、A1内のR1がデータを送受信するプロセスを参照されたい。A2内のSがデータを送受信するプロセスについては、A1内のSがデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0070】
この実施形態では、B1が、A1及びA2を含むデータ通信システムに追加される場合に、A1内のSはB1内のR1に接続され、A2内のSはB1内のR2に接続される。B1は、少なくとも1つの第7のサービス転送モジュールXをさらに含む。B1内のR1は、B1内の各Xに個別に接続される。B1内のR2は、B1内の各Xに個別に接続される。例えば、t個のXが、B1に設定され、且つそれぞれX1、X2、・・・、及びXtであり、ここで、tは1以上の正の整数である。
【0071】
A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、A1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4によって送信されたデータを受信することができる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4に送信する。A1内のSが、データの宛先がB1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB1内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、B1内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4に送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のX1、A1内のX2、A1内のX3、又はA1内のX4に送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がB1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB1内のR1に送信する。
【0072】
A2内のSがデータを送受信するプロセスについては、A1内のSがデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0073】
B1内のR1は、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、B1内のXによって送信されたデータを受信することができる。次に、B1内のR1は、データの宛先がB1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。B1内のR1が、データの宛先がB1であると判定した場合に、B1内のR1は、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをB1内のXに送信する。B1内のR1が、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、B1内のR1は特定の宛先シャーシを識別する必要はなく、B1内のR1は、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のSに送信する。B1内のR1は、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A1内のSによって送信されたデータを受信することもできる。次に、B1内のR1は、データの宛先がB1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。B1内のR1が、データの宛先がB1であると判定した場合に、B1内のR1は、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをB1内のXに送信する。B1内のR1が、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、B1内のR1は、無効なデータが受信されたと見なし、データを直接破棄する。
【0074】
B1内のR2がデータを送受信するプロセスについては、B1内のR1がデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0075】
前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、A1、A2、及びB1を含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去され、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。A1及びA2を含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるB1は、A1とA2との間のケーブルを変更せずに、A1及びA2に個別に接続することができる。これにより、容量の拡張が容易になり、それによってこの実施形態では、バックツーバック・クラスタシステムをマルチシャーシ・クラスタデータ通信システムにスムーズに拡張することができる。また、A1、A2、及びB1にはサービス転送モジュールがあり、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信することができる。A1、A2、及びB1は、S、R1等を使用することにより、データ通信システムでのデータ通信を完了することができる。
【0076】
図9は、本願の一実施形態によるさらに別のデータ通信システムの構造の概略図である。
図7に示される実施形態に基づいて、
図9に示されるように、本願のこの実施形態で提供されるさらに別のデータ通信システムでは、データ通信システムは第4のシャーシをさらに含み、第4のシャーシは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。
【0077】
オプションの実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。
【0078】
オプションの実施態様では、第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含み、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するように構成される。
【0079】
オプションの実施態様では、第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含み、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4のサービス転送モジュールに送信するように構成される。オプションで、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールを同じモジュールにすることができる。
【0080】
オプションの実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、そして、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。
【0081】
例えば、データ通信システムには既にA1及びA2があり、A1はS及びR1を含み、A2はS及びR1を含む。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してA2内のR1に接続され、A2内のSは、別のシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA1内のR1に接続される。次に、第4のシャーシB2は、データ通信システム内にさらに配置される。B2はタイプBサービスシャーシである。B2は、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR1及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2を含む。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してB2内のR1に接続され、A2内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してB2内のR2に接続される。
【0082】
この場合に、データ通信システムには、それぞれA1及びA2である2つのタイプAサービスシャーシが既にあり、データ通信システムには、タイプBサービスシャーシB2もある。次に、データ通信システムに追加されるシャーシは、タイプBサービスシャーシB1である。
【0083】
A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、A1内のXによって送信されたデータを受信することができる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先がB2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB2内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、B2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、この実施形態のA1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がB2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB2内のR1に送信する。
【0084】
A2内のSがデータを送受信するプロセスについては、A1内のSがデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0085】
タイプBサービスシャーシが、A1、A2、及びB2を含むデータ通信システムに追加される場合、例えば、第3のシャーシB1が追加される場合に、提供されるB1はR1及びR2を含む。B1が追加される場合に、A1内のSはB1内のR1に接続され得、A2内のSはB1内のR2に接続され得る。
【0086】
A1内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、A2内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、及びB1内のモジュールがデータを送受信するプロセスについては、
図8に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0087】
前述した説明から、
図10は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプAサービスシャーシの構造の概略
図1である。
図10に示されるように、各タイプAサービスシャーシは、1つのSと、m-1個のRとを含み、さらにn個のXを含み、例えば、S、R1、R2、・・・、Rm-1、及びX1、X2、・・・、及びXnを含む。各Xは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してSに接続される。各Xは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して各Rに接続される。Sは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して別のシャーシに接続される。各Rは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して別のシャーシに接続される。各Xは、サービスインターフェイスを介してデータ通信システムの外部にある別の装置に接続される。各シャーシ内の各Rは、シャーシの1/mのサービス帯域幅を搬送する。
図11は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプAサービスシャーシの構造の概略
図2である。
図10に示されるタイプAサービスシャーシは、
図11に示される構造を得るために簡略化される。
図12は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプBサービスシャーシの構造の概略
図1である。
図12に示されるように、各タイプBサービスシャーシは、m個のRを含み、t個のXをさらに含み、例えば、R1、R2、・・・、及びRm、X1、X2、・・・、及びXtを含む。各Xは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して各Rに接続される。各Rは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して別のシャーシに接続される。各Xは、サービスインターフェイスを介してデータ通信システムの外部にある別の装置に接続される。各シャーシ内の各Rは、シャーシの1/mのサービス帯域幅を搬送する。
図13は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプBサービスシャーシの構造の概略
図2である。
図12に示されるタイプ
Bサービスシャーシは、
図13に示される構造を得るために簡略化される。n、m、及びtは全て正の整数である。さらに、mはタイプAサービスシャーシの総数も示す。タイプAサービスシャーシの数量がmの場合に、各タイプAサービスシャーシ内のRの数量はm-1であることが分かり得る。各タイプBサービスシャーシ内のRの数量はmである。タイプBサービスシャーシの合計数量は、タイプAサービスシャーシの合計数量と同じでも異なっていてもよい。
【0088】
図14は、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムの容量拡張中の、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける単一シャーシのシステムの構造の概略図である。
図14に示されるように、単一シャーシのシステムは、1つのタイプAサービスシャーシA1のみを含む。A1は、1つのSと、1つのR1とを含む。次に、第1の容量拡張が実行される。
図15は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムの構造の概略図である。
図15に示されるように、2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムは、2つのタイプAサービスシャーシ、つまりA1及びA2を含む。A1は、1つのSと、1つのR1とを含む。A2は、1つのSと、1つのR1とを含む。A1及びA2は均等に相互接続される。
図14にはA1が1つしかなく、A1は別のシャーシに接続されていないので、
図14に示される単一シャーシのシステムが
図15に示される2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムに拡張される場合、つまり、A2が追加される場合に、A1は新しいケーブルを介してA2に接続される。既存のケーブルは調整されない。従って、容量拡張プロセスは、タイプAサービスシャーシA1で展開されるサービスに影響を与えず、
図14に示されるシステムは、
図15に示されるシステムにスムーズに拡張される。
【0089】
次に、第2の容量拡張が実行される。
図16は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける3つのシャーシのクラスタシステムの構造の概略図である。
図16に示されるように、タイプBサービスシャーシB1が、
図15に示されるシステムに追加される。B1は、新しいケーブルを介してA1及びA2に個別に接続される。既存のケーブルは調整されない。従って、容量拡張プロセスは、タイプAサービスシャーシ(A1及びA2)に展開されたサービス、又はタイプAサービスシャーシの間(A1とA2との間)に展開されるシャーシ間接続には影響を与えず、
図15に示されるシステムは、
図16に示されるシステムにスムーズに拡張される。
【0090】
次に、第3の容量拡張が実行される。
図17は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおける4つのシャーシのクラスタシステムの構造の概略図である。
図17に示されるように、タイプBサービスシャーシB2が、
図16に示されるシステムに追加される。B2は、新しいケーブルを介してA1及びA2に個別に接続される。既存のケーブルは調整されない。従って、容量の拡張は、展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの両方のサービス、又は展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの間のシャーシ間接続に影響を与えず、
図16に示されるシステムは、
図17に示されるシステムにスムーズに拡張される。
【0091】
容量拡張が続くときに、残りは類推によって推定され得る。
図18は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。第vのタイプBサービスシャーシが追加されると、Bvは新しいケーブルを介してA1及びA2に個別に接続される。新しいタイプBサービスシャーシが継続的に追加されるときに、追加されるタイプBサービスシャーシは、新しいケーブルを介してA1及びA2に個別に接続されることが分かり得る。既存のケーブルは調整されない。従って、容量の拡張は、展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの両方のサービス、又は展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの間のシャーシ間接続に影響を与えない。これにより、スムーズな容量拡張が実現される。表1に、m=2の(m+v)シャーシクラスタシステムを構築する場合のS及びRのパフォーマンス要件を列挙し、ここで、vは、表1に示されるように、タイプBサービスシャーシの数量である。
【表1】
【0092】
表1から、タイプBサービスシャーシの数量が徐々に増大するときに、より高いパフォーマンス要件がタイプAサービスシャーシ内のSに課されることが分かり得る。換言すると、サポートされるクラスタスケール(規模)は、タイプAサービスシャーシ内のスイッチングモジュールSのエンジニアリング実装能力に依存する。
【0093】
前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、A1、A2、及びB1を含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去され、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。A1及びA2を含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるB1は、A1とA2との間のケーブルを変更せずに、A1及びA2に個別に接続することができる。これにより、容量の拡張が容易になり、それによってこの実施形態では、バックツーバック・クラスタシステムをマルチシャーシ・クラスタデータ通信システムにスムーズに拡張することができる。また、A1、A2、及びB1にはサービス転送モジュールがあり、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信することができる。A1、A2、及びB1は、S、R1等を使用することにより、データ通信システムでのデータ通信を完了することができる。
【0094】
図19は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略図である。
図7に示される実施形態に基づいて、
図19に示されるように、本願のこの実施形態で提供されるさらに別のデータ通信システムは、第5のシャーシをさらに含み、第5のシャーシは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、第1のシャーシは第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、第2のシャーシは第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。
【0095】
オプションの実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、そして、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、そして、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。
【0096】
例えば、データ通信システムには既にA1及びA2があり、A1はS及びR1を含み、A2はS及びR1を含む。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してA2内のR1に接続され、A2内のSは、別のシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA1内のR1に接続される。次に、第5のシャーシA3は、データ通信システム内にさらに配置される。A3はタイプAサービスシャーシである。A3は、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールR1、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR3を含む。この場合に、データ通信システムには、それぞれA1、A2、及びA3である3つのタイプAサービスシャーシがある。各タイプAサービスシャーシには、1つのSと、2つのRとがある。さらに、A1は、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2をさらに含み、A2は、第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2をさらに含むことが分かり得る。
【0097】
従って、データ通信システムは、それぞれA1、A2、及びA3である3つのタイプAサービスシャーシを含む。各タイプAサービスシャーシには、1つのSと、2つのRとがある。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してA2内のR1に接続される。A1内のSは、1つのシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA3内のR1に接続される。A2内のSは、1つのシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA1内のR1に接続される。A2内のSは、1つのシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA3内のR2に接続される。A3内のSは、1つのシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA1内のR2に接続される。A3内のSは、1つのシャーシ間相互接続インターフェイスを介してA2内のR2に接続される。
【0098】
第1に、
図7に示される実施形態における2つのタイプAサービスシャーシを含むデータ通信システム、及び
図19の3つのタイプAサービスシャーシを含むデータ通信システムに基づいて、各タイプAサービスシャーシ内のSは他のタイプAサービスシャーシ内のRに均等に接続され、各タイプAサービスシャーシ内のRは他のタイプAサービスシャーシ内のSに均等に接続されることが分かり得る。
図20は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるタイプAサービスシャーシの接続関係の図である。
図20のタイプAサービスシャーシは、
図11の表現方法である。
図20に示されるように、m個のタイプAサービスシャーシが配置され、ここで、mは2以上である。各タイプAサービスシャーシ内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して他のタイプAサービスシャーシ内のRに均等に接続される。1つのクロスコネクトプレーンは、1つのタイプAサービスシャーシ内のSと、タイプAサービスシャーシ内のSに接続される他のタイプAサービスシャーシ内のRとによって構築される。従って、合計m個のクロスコネクトプレーンがm個のタイプAサービスシャーシによって構築される。m個のクロスコネクトプレーンは互いに独立しており、負荷分散モードで動作して、全てのシャーシ間データ交換を担う。また、各クロスコネクトプレーンの内部接続は、複数のRから1つのSへのスター接続方式であり、これは、前述したスイッチングネットワーククラスタシステムで使用されるスイッチングモジュールのメッシュ接続方式とは全く異なる。
【0099】
表2は、m個のタイプAサービスシャーシによって構築されたm個のクロスコネクトプレーンの接続方法を示している。表2に示されるように、m個のタイプAサービスシャーシが
図20に示される解決策に基づいて相互接続された後に、m個のクロスコネクトプレーンが構築され、各クロスコネクトプレーンの接続ステータスが表2に示されている。表2の各行は、1つのクロスコネクトプレーンに含まれる各タイプAサービスシャーシ内のR又はSを表す。例えば、クロスコネクトプレーン1は、タイプAサービスシャーシA1内のS、タイプAサービスシャーシA2内のR1、タイプAサービスシャーシA3内のR1、・・・、タイプAサービスシャーシAm-1内のR1、及びタイプAサービスシャーシAm内のR1によって構築される。
【表2】
【0100】
図20から、RはタイプAサービスシャーシ内のSにのみ接続されることを確認することができる。従って、Rのシャーシ間相互接続インターフェイスのデータネット(data net)帯域幅がRのシャーシ内相互接続インターフェイスのデータネット帯域幅以上である限り、Rはラインレートで動作できる。ただし、タイプAサービスシャーシ内のSは、他の各サービスシャーシ内の1つのRに接続される。従って、Sのシャーシ間相互接続インターフェイスのデータネット帯域幅要件は、マルチシャーシ・クラスタシステムにおけるシャーシの総量に関連している。マルチシャーシ・クラスタシステムでは、Sのシャーシ間相互接続インターフェイスのデータネット帯域幅は、Sのシャーシ内相互接続インターフェイスのデータネット帯域幅の数倍である。
図20に示されるように、マルチシャーシ・クラスタシステムに同じパフォーマンスのm個のタイプAサービスシャーシしかない場合に、各Sのシャーシ間相互接続インターフェイスによって提供される帯域幅は、Sのシャーシ内相互接続インターフェイスの帯域幅のm-1倍である。
【0101】
図19に示されるように、データ通信システムは、それぞれA1、A2、及びA3である3つのタイプAサービスシャーシを含む。データ通信システムに追加されるシャーシは、タイプBサービスシャーシB1である。
【0102】
A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、A1内のXによって送信されたデータを受信することができる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A3内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。
【0103】
A2内のSがデータを送受信するプロセスについては、A1内のSがデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0104】
タイプBサービスシャーシが、A1、A2、及びA3を含むデータ通信システムに追加される場合、例えば、第3のシャーシB1が追加される場合に、提供されるB1は、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR1、第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2、及び第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR3を含む。B1が追加される場合に、A1内のSはB1内のR1に接続され得、A2内のSはB1内のR2に接続され得、A3内のSはB1内のR3に接続され得る。
【0105】
A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、B1内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する、又は、A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がB1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB1内のR1に送信する、又は、A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A3内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がB1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB1内のR1に送信する、又は、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。
【0106】
A2内のSがデータを送受信するプロセスについては、A1内のSがデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0107】
A1内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、A2内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、及びB1内のモジュールがデータを送受信するプロセスについては、
図8に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0108】
前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、A1、A2、及びA3を含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去され、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。タイプAサービスシャーシを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるB1は、タイプAサービスシャーシ同士の間のケーブルを変更せずに、タイプAサービスシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量拡張が容易になり、スムーズな容量拡張が実現される。また、A1、A2、A3、及びB1にはサービス転送モジュールがあり、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信することができる。A1、A2、A3、及びB1は、S、R1等を使用することにより、データ通信システムでのデータ通信を完了することができる。
【0109】
図21は、本願の一実施形態による別のデータ通信システムの構造の概略図である。
図19に示される実施形態に基づいて、
図21に示されるように、本願のこの実施形態で提供される別のデータ通信システムでは、データ通信システムは、第6のシャーシをさらに含み、第6のシャーシは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。
【0110】
第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。
【0111】
オプションの実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するように構成される。
【0112】
例えば、データ通信システムには既にA1、A2、及びA3がある。第6のシャーシB3は、データ通信システム内にさらに配置される。B3は、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR1、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR2、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールR3を含む。A1内のSは、B3内のR1に接続され得る。A2内のSはB3内のR2に接続される。A3内のSは、B3内のR3に接続される。A1、A2、及びA3の間の接続関係については、
図19に示される実施形態を参照されたい。
【0113】
この場合に、データ通信システムは、それぞれA1、A2、及びA3である3つのタイプAサービスシャーシを既に有しており、データ通信システムは、タイプBサービスシャーシB3も有する。次に、データ通信システムに追加されるシャーシは、タイプBサービスシャーシB1である。
【0114】
A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、A1内のXによって送信されたデータを受信することができる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSが、データの宛先がB3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、B3内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する、又は、A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A2内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がB3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB3内のR1に送信する、又は、A1内のSが、データの宛先がA3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA3内のR1に送信する。A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、A3内のR1によって送信されたデータを受信することもできる。次に、A1内のSは、データの宛先がA1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。A1内のSが、データの宛先がA1であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをA1内のXに送信する。A1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、A1内のSは特定の宛先シャーシを識別し得、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、A1内のSが、データの宛先がB3であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをB3内のR1に送信する、又は、A1内のSが、データの宛先がA2であると判定した場合に、A1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをA2内のR1に送信する。
【0115】
A2内のSがデータを送受信するプロセスについては、A1内のSがデータを送受信するプロセスを参照されたい。
【0116】
タイプBサービスシャーシが、A1、A2、A3、及びB3を含むデータ通信システムに追加される場合、例えば、第3のシャーシB1が追加される場合に、提供されるB1は、1つのR1と、1つのR2と、1つのR3とを含む。B1が追加される場合に、A1内のSはB1内のR1に接続され得、A2内のSはB1内のR2に接続され得、A3内のSはB1内のR3に接続され得る。
【0117】
A1内のSがデータを送受信するプロセス、及びA2内のSがデータを送受信するプロセスについては、
図19に示される実施形態の説明を参照されたい。また、A1内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、A2内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、A3内の別のモジュールがデータを送受信するプロセス、及びB1内のモジュールがデータを送受信するプロセスについては、
図8に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0118】
前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、A1、A2、A3、及びB3を含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去される。タイプBサービスシャーシが追加されるときに、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。複数のタイプAサービスシャーシと少なくとも1つのタイプBサービスシャーシとを含むデータ通信システムの容量拡張中に、システムに追加されるB1は、タイプAサービスシャーシ同士の間のケーブル及びインターフェイス、又は展開されたタイプBサービスシャーシと各タイプAサービスシャーシとの間のケーブル及びインターフェイスを変更せずに、タイプAサービスシャーシに個別に接続することができる。これにより、容量拡張が容易になり、スムーズな容量拡張が実現される。また、A1、A2、A3、B3、及びB1にはサービス転送モジュールがあり、それによってデータ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信することができる。A1、A2、A3、B3、及びB1は、S、R1等を使用することにより、データ通信システムでのデータ通信を完了することができる。
【0119】
図22は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略
図1である。
図23は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムの構造の概略
図2である。
図19に示される実施形態に基づいて、
図22及び
図23に示されるように、本願のこの実施形態で提供されるさらに別のデータ通信システムは、m個のタイプAサービスシャーシと、v個のタイプBサービスシャーシとを含む。各タイプAサービスシャーシは、1つのSと、m-1個のRとを含み、各タイプBサービスシャーシはm個のRを含み、ここで、m及びvは正の整数である。
【0120】
例えば、
図19~
図21の説明から、データ通信システムがm個のタイプAサービスシャーシ及びv個のタイプBサービスシャーシを含む場合に、
図19~
図21の接続方法を参照して、タイプBサービスシャーシ内のRとタイプAサービスシャーシ内のRとがクロスコネクトされることが分かり得る。具体的には、タイプBサービスシャーシ内のRは、全てのタイプAサービスシャーシ内のSに均等に接続される。各タイプBサービスシャーシはm個のRを含む。各Rは、タイプBサービスシャーシの1/mの内部データ交換タスクを実行する。各Rは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してローカルシャーシのデータを送信することができる。各Rは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して別のシャーシからデータを受信することができる。各タイプBサービスシャーシ内のm個のRは、m個のタイプAサービスシャーシ内のSに順番に接続され、それによってタイプBサービスシャーシのシャーシ間データ交換は、タイプAサービスシャーシ内のSで完了する。タイプAサービスシャーシが展開された後にタイプBサービスシャーシがシステムに追加されるときに、追加されるタイプBサービスシャーシはタイプAサービスシャーシに個別に接続される。展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの両方でサービスを変更したり、又は展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの間のシャーシ間接続を変更したりする必要はない。従って、スムーズな容量拡張が実現される。
【0121】
図22に示されるように、m個のタイプAサービスシャーシ及びv個のタイプBサービスシャーシによって構築された(m+v)個のシャーシクラスタシステムは、依然としてm個のクロスコネクトプレーンを維持する。m個のクロスコネクトプレーンにおけるそれぞれの構成を表3に示す。
【表3】
【0122】
図21に示される実施形態では、表2及び表3から、クラスタシステムがタイプAサービスシャーシのみを含む場合でも、又はタイプAサービスシャーシとタイプBサービスシャーシとの両方を含む場合でも、クラスタシステムの各クロスコネクトプレーンのコアモジュールは、タイプAサービスシャーシ内のSであると分かり得る。Sは、全てのサービスシャーシのシャーシ間データ交換タスクをクロスコネクトプレーン上で実行する。従って、Sのエンジニアリング実装能力は、クラスタシステムの構築スケールに直接影響を与える。表4に、m個のタイプAサービスシャーシ及びv個のタイプBサービスシャーシのコンポーネントを含む、クラスタシステムのS及びRのパフォーマンス要件を列挙する。表4に示されるように、単一シャーシはシャーシを指し、単一シャーシのサービスパフォーマンスは、サービス
転送モジュールのパフォーマンスにサービス
転送モジュールの数を掛けて得られた値を示す。
【表4】
【0123】
表4から、クラスタシステムにおけるS及びRのパフォーマンス要件は、単一シャーシのサービスパフォーマンス及びシャーシの総数に関連していることが分かり得る。
【0124】
さらに、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシには、サービス転送モジュールがある。前述した実施形態におけるサービス転送モジュールの説明を参照されたい。さらに、データ通信システム内のシャーシは、サービス転送モジュールを使用することにより、データ通信システムの外部にある別の装置と通信することができる。タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシは、S、R1等を使用することにより、データ通信システムでのデータ通信を完了することができる。
【0125】
前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、m個のタイプAサービスシャーシ及びv個のタイプBサービスシャーシを含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去される。タイプBサービスシャーシが追加されるときに、タイプAサービスシャーシ及びタイプBサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。タイプAサービスシャーシが展開された後にタイプBサービスシャーシがシステムに追加されるときに、追加されるタイプBサービスシャーシのみがタイプAサービスシャーシに個別に接続される。展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの両方でサービスを変更したり、又は展開されたタイプAサービスシャーシと展開されたタイプBサービスシャーシとの間のシャーシ間接続を変更したりする必要はない。従って、スムーズな容量拡張を実現できる。
【0126】
第1に、本願の実施形態では、「第3のタイプのシャーシ」は、略して「タイプCのサービスシャーシ」と呼ばれる。「第4のタイプのシャーシ」は、略して「タイプDサービスシャーシ」と呼ばれる。「高パフォーマンス・スイッチングモジュール」は、略して「S」と呼ばれる。「低パフォーマンス・スイッチングモジュール」は、略して「R」と呼ばれる。「サービス転送モジュール」は、略して「X」と呼ばれる。タイプCサービスシャーシはSを含む。タイプDサービスシャーシはRを含む。
【0127】
図24は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムの構造の概略
図1である。
図24に示されるように、本願のこの実施形態で提供される別のデータ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含み、
第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールを含み、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成され、
第2のシャーシは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信するように構成され、
第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するようにさらに構成される。オプションで、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、同じモジュールにすることができる。
【0128】
オプションの実施態様では、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つに送信し、そして、第3のシャーシが通信システムに追加された後に、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信するようにさらに構成される。
【0129】
例えば、シャーシは、第3のタイプのシャーシ及び第4のタイプのシャーシに分類される。換言すると、シャーシは、タイプCサービスシャーシ及びタイプDサービスシャーシに分類される。
【0130】
データ通信システムは、第1のシャーシC1及び第2のシャーシD1を含む。
図25は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第1のシャーシの構造の概略
図1である。
図25に示されるように、第1のシャーシC1は、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールSを含む。オプションで、第1のシャーシC1は、n個のサービス転送モジュールXをさらに含み、例えば、X1、X2、・・・、及びXnを含み、ここで、nは1以上の正の整数である。例えば、第1のシャーシC1は、第1のサービス転送モジュールX1及び第2のサービス転送モジュールX2を含む。
図25に示されるように、C1内の各Xは、C1内のSに接続される。具体的には、C1内のX1及びC1内のX2はそれぞれC1内のSに接続される。
図26は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第1のシャーシの構造の概略
図2である。
図26に示されるように、
図25に示されるC1は、
図26に示される構造を得るために、簡略化され得る。
【0131】
図27は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第2のシャーシの構造の概略
図1である。
図27に示されるように、第2のシャーシD1は、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールRを含む。オプションで、第
2のシャーシ
D1は、t個のサービス転送モジュールXをさらに含み、例えば、X1、X2、・・・、及びXtを含み、ここで、tは1以上の正の整数である。
図27に示されるように、D1内の各Xは、D1内のRに接続される。
図28は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける第2のシャーシの構造の概略
図2である。
図28に示されるように、
図27に示されるD1は、
図28に示される構造を得るために、簡略化され得る。
【0132】
図24に示されるように、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してD1内のRに接続される。
図29は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムの構造の概略
図2である。
図26及び
図28に示される構造に基づいて、
図24に示される構造は、
図29に示される構造を得るために、簡略化され得る。
【0133】
この場合に、データ通信システムには、それぞれC1及びD1であるタイプCサービスシャーシ及びタイプDサービスシャーシが既にある。次に、データ通信システムに追加される第3のシャーシは、タイプDサービスシャーシD2である。
【0134】
C1内のXは、データ通信システムの外部にある別の装置と通信し、さらに、データ通信システムの外部にある別の装置とのデータの送受信を実行することができる。同様に、D1内のXは、データ通信システムの外部にある別の装置と通信し、さらに、データ通信システムの外部にある別の装置とのデータの送受信を実行することができる。
【0135】
C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、C1内のXによって送信されたデータを受信することができ、例えば、C1内のX1又はC1内のX2によって送信されたデータを受信する。次に、C1内のSは、データの宛先がC1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。C1内のSが、データの宛先がC1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをC1内のXに送信する。C1内のSが、データの宛先がD1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをD1内のRに送信する。C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、D1内のRによって送信されたデータを受信することもできる。次に、C1内のSは、データの宛先がC1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。C1内のSが、データの宛先がC1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをC1内のXに送信し、例えばC1内のX1又はC1内のX2に送信する。C1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、C1内のSは宛先シャーシを識別し得、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。C1及びD1しかない場合に、C1内のSが、データの宛先がD1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをD1内のRに送信する。
【0136】
タイプDサービスシャーシが、C1及びD1を含むデータ通信システムに追加される場合、例えば、第3のシャーシD2が追加される場合に、提供されるD1は、1つのRと、少なくとも1つのXとを含み、D2の構造はD1のそれと同じである。D2が追加される場合に、C1内のSはD2内のRに接続され得る。
【0137】
C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介して、C1内のXによって送信されたデータを受信することができ、例えば、C1内のX1又はC1内のX2によって送信されたデータを受信する。次に、C1内のSは、データの宛先がC1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。C1内のSが、データの宛先がC1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをC1内のXに送信する。C1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、C1内のSは宛先シャーシを識別し得、次に、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、C1内のSが、データの宛先がD1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをD1内のRに送信する。C1内のSが、データの宛先がD2であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをD2内のRに送信する。C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、D1内のRによって送信されたデータを受信することもできる。次に、C1内のSは、データの宛先がC1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。C1内のSが、データの宛先がC1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをC1内のXに送信し、例えば、C1内のX1又はC1内のX2に送信する。C1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、C1内のSは宛先シャーシを識別し得、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。この場合に、D2が追加される。C1内のSが、データの宛先がD2であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをD2内のRに送信する。C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介して、D2内のRによって送信されたデータを受信することもできる。次に、C1内のSは、データの宛先がC1であるか又は別のシャーシであるかを判定する。C1内のSが、データの宛先がC1であると判定した場合に、C1内のSは、シャーシ内相互接続インターフェイスを介してデータをC1内のXに送信し、例えば、C1内のX1又はC1内のX2に送信する。C1内のSが、データの宛先が別のシャーシであると判定した場合に、C1内のSは宛先シャーシを識別し得、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータを宛先シャーシに送信する。例えば、C1内のSは、データの宛先がD1であると判定し、C1内のSは、シャーシ間相互接続インターフェイスを介してデータをD1内のRに送信する。
【0138】
図30は、マルチシャーシ・クラスタデータ通信装置システムの容量拡張中の、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける単一シャーシのシステムの構造の概略図である。
図30に示されるように、単一シャーシのシステムは、1つのタイプCサービスシャーシC1のみを含む。C1は1つのSを含む。次に、第1の容量拡張が実行される。
図31は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムの構造の概略図である。
図31に示されるように、2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムは、1つのタイプCサービスシャーシC1及び1つのタイプDサービスシャーシD1を含む。C1は1つのSを含み、D1は1つのRを含む。C1内のSはD1内のRに接続される。
図30にはC1が1つしかなく、C1は別のシャーシに接続されていないので、
図30に示される単一シャーシのシステムが
図31に示される2つのシャーシのバックツーバック・クラスタシステムに拡張される場合、つまり、D1が追加される場合に、D1は新しいケーブルを介してC1に接続される。既存のケーブルは調整されない。従って、容量拡張プロセスは、タイプCサービスシャーシC1で展開されるサービスに影響を与えず、
図30に示されるシステムは、
図31に示されるシステムにスムーズに拡張される。
【0139】
次に、第2の容量拡張が実行される。
図32は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおける3つのシャーシのクラスタシステムの構造の概略図である。
図32に示されるように、タイプDサービスシャーシD2が、
図31に示されるシステムに追加される。C1は新しいケーブルを介してD2に接続される。既存のケーブルは調整されない。従って、容量拡張プロセスは、タイプCサービスシャーシC1とタイプDサービスシャーシD1との両方で展開されたサービス、又はC1とD1との間に展開されたシャーシ間接続に影響を与えず、
図31に示されるシステムは、
図32に示すシステムにスムーズに拡張される。
【0140】
容量拡張が続くときに、残りは類推によって推定され得る。
図33は、本願の一実施形態による、別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。第vのタイプDサービスシャーシが追加される場合に、Dv内のRが新しいケーブルを介してC1内のSに接続され、ここで、vは1以上の正の整数である。新しいタイプDサービスシャーシが継続的に追加されるときに、追加されるタイプDサービスシャーシは、新しいケーブルを介してC1に接続されることが分かり得る。既存のケーブルは調整されない。従って、1つのタイプDサービスシャーシを追加しても、展開されたサービスシャーシ及びシャーシ間接続に影響は与えず、容量拡張は、展開されたタイプCサービスシャーシと
展開されたタイプ
Dサービスシャーシの両方のサービスに影響を与えず、又は、タイプCサービスシャーシと
展開されたタイプ
Dサービスシャーシとの間のシャーシ間接続に影響を与えない。これにより、スムーズな容量拡張が実現される。
【0141】
前述した容量拡張プロセスでは、各タイプDサービスシャーシがタイプCサービスシャーシにのみ接続されており、タイプDサービスシャーシ同士の間に直接接続がないため、タイプCサービスシャーシとタイプCサービスシャーシ内のSとが展開された後に、タイプDサービスシャーシが再度追加されることが分かり得る。展開されたタイプCサービスシャーシのサービス及び展開されたタイプDサービスシャーシのサービスは、影響を受けない。展開されたタイプCサービスシャーシと展開されたタイプDサービスシャーシとの間のシャーシ間相互接続は影響を受けない。従って、スムーズな容量拡張をシャーシ毎に実現できる。
【0142】
図33に示されるマルチシャーシ・クラスタシステムには、1つのタイプCサービスシャーシとv個のタイプDサービスシャーシとがある。次に、1つの(1+v)シャーシクラスタシステムは、タイプCサービスシャーシ及びv個のタイプDサービスシャーシによって構築することができる。(1+v)シャーシクラスタシステムには、論理的に1つのクロスコネクトプレーンしかない。クロスコネクトプレーンの構成を表5に示す。
【表5】
【0143】
表5から、(1+v)シャーシクラスタシステムのコアは、依然としてタイプCサービスシャーシ内のSであることが分かり得る。Sは、全てのサービスシャーシのシャーシ間データ交換タスクを実行する。従って、Sのエンジニアリング実装能力は、クラスタシステムの構築スケールに直接影響を与える。表6に、(1+v)シャーシクラスタシステムのS及びRのパフォーマンス要件を列挙する。
【表6】
【0144】
表6から、(1+v)シャーシクラスタシステムにおける単一シャーシのサービスパフォーマンスは、シャーシの総量に関連していることが分かり得る。クラスタのスケール(規模)が大きくなるにつれて、タイプCサービスシャーシ内のSのパフォーマンス要件が高くなる。表7に、vの値が異なる(1+v)シャーシクラスタシステムにおけるS及びRのパフォーマンス要件を列挙する。表6及び表7では、単一シャーシがシャーシを指す。
【表7】
【0145】
前述した実施形態で提供されるデータ通信システムによれば、タイプCサービスシャーシ及びv個のタイプDサービスシャーシを含むデータ通信システムが提供される。中央スイッチングシャーシが除去される。タイプDサービスシャーシが追加されるときに、タイプCサービスシャーシ及びタイプDサービスシャーシのみが展開される。従って、データ通信システムの設置面積が削減される。さらに、中央スイッチングシャーシが除去されているため、補助ハードウェア装置を追加する必要がなく、消費電力及びコストが削減される。タイプCサービスシャーシが展開されている場合にタイプDサービスシャーシがシステムに追加されると、追加されるタイプDサービスシャーシのみがタイプCサービスシャーシに接続される。展開されたタイプCサービスシャーシと展開されたタイプDサービスシャーシとの両方でサービスを変更したり、又は展開されたタイプCサービスシャーシと展開されたタイプDサービスシャーシとの間のシャーシ間接続を変更したりする必要はない。従って、スムーズな容量拡張を実現できる。
【0146】
図34は、本願の一実施形態によるデータ通信システムに適用されるデータ通信方法を示す。データ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含む。第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。
図34に示されるように、本願のこの実施形態で提供される方法は、以下を含む。
【0147】
ステップS341:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0148】
ステップS342:第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0149】
ステップS341及びステップS342の実行順序は限定されない。
【0150】
オプションの実施態様では、第1のシャーシは、第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールをさらに含む。第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。この実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含む。
【0151】
ステップ343:第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0152】
ステップS344:第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信する。
【0153】
第1のシャーシは、第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールをさらに含む。第3のサービス転送モジュール及び第4のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。この実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含む。
【0154】
ステップ345:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3のサービス転送モジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0155】
ステップS346:第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4のサービス転送モジュールに送信する。
【0156】
前述したステップの実行順序は限定されない。
【0157】
例えば、この実施形態におけるモジュールの原理、及びこの実施形態の方法原理については、
図7及び
図8に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0158】
図35は、本願の一実施形態による、データ通信システムに適用される別のデータ通信方法を示す。データ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含む。第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第2のシャーシは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。データ通信システムは第4のシャーシをさらに含む。第4のシャーシは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第6の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。
図35に示されるように、本願のこの実施形態で提供される方法は、以下を含む。
【0159】
ステップS351:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0160】
ステップS352:第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信し、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第4の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0161】
ステップ353:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0162】
ステップ354:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第5の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0163】
ステップS351、ステップS352、ステップS353、及びステップS354の実行順序は限定されない。
【0164】
例えば、この実施形態におけるモジュールの原理、及びこの実施形態の方法原理については、
図9~
図18に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0165】
オプションの実施態様では、
図34に示される実施形態に基づいて、データ通信システムは第5のシャーシをさらに含み、第5のシャーシは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含み、第1のシャーシは第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、第2のシャーシは第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールをさらに含み、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは第8の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続され、
第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成され、
本願のこの実施形態で提供される方法は、以下をさらに含む。
【0166】
ステップS361:第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信し、第9の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第10の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを第11の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0167】
ステップ362:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0168】
ステップ363:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0169】
ステップ364:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信する。
【0170】
ステップ365:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第3の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0171】
前述したステップの実行順序は限定されない。
【0172】
オプションで、データ通信システムは第6のシャーシをさらに含む。第6のシャーシは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、及び第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第13の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第14の低パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第3の高パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。本願のこの実施形態で提供される方法は、以下をさらに含む。
【0173】
ステップ366:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つに送信する。
【0174】
ステップ367:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュール及び第7の低パフォーマンス・スイッチングモジュールのうちの1つから受信したデータを、第12の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0175】
前述したステップの実行順序は限定されない。
【0176】
例えば、この実施形態におけるモジュールの原理、及びこの実施形態の方法原理については、
図19~
図23に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0177】
図36は、本願の一実施形態によるデータ通信システムに適用される別のデータ通信方法を示す。データ通信システムは、第1のシャーシ及び第2のシャーシを含む。第1のシャーシは、第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールを含む。第1のサービス転送モジュール及び第2のサービス転送モジュールは、データ通信システムの外部にある装置と通信するように構成される。第2のシャーシは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールを含む。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続される。第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、通信システムに追加される、第3のシャーシ内の第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに接続するように構成される。この実施形態で提供される方法は、以下を含む。
【0178】
ステップ371:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1のサービス転送モジュールから受信したデータを第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0179】
ステップS372:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを第2のサービス転送モジュールに送信する。
【0180】
ステップS373:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールから受信したデータを、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つに送信する。
【0181】
ステップS374:第1の高パフォーマンス・スイッチングモジュールは、第1の低パフォーマンス・スイッチングモジュール、第1のサービス転送モジュール、及び第2のサービス転送モジュールのうちの1つから受信したデータを、第2の低パフォーマンス・スイッチングモジュールに送信する。
【0182】
ステップS371~ステップS374までの実行順序は限定されない。
【0183】
例えば、この実施形態におけるモジュールの原理、及びこの実施形態の方法原理については、
図24~
図33に示される実施形態の説明を参照されたい。
【0184】
本願におけるモジュールS、モジュールR、及びモジュールXは、単に論理的な抽象的な概念であることに留意されたい。エンジニアリングの実装では、前述したモジュールは、エンジニアリングの実装可能性及びシステムの信頼性等の設計要件を参照して、細分化、統合、又は相互統合することができる。例えば、1つのモジュールSは、1つの集積回路チップ又は回路モジュールを使用することにより構築され得るか、又は1つのモジュールSは、複数の集積回路チップ又は回路モジュールを使用することにより共同で構築され得る。1つのモジュールRは、1つの集積回路チップ又は回路モジュールを使用することにより構築され得るか、又は1つのモジュールRは、複数の集積回路チップ又は回路モジュールを使用することにより共同で構築され得る。1つのモジュールXは、1つの集積回路チップ又は回路モジュールを使用することにより構築され得るか、又は1つのモジュールXは、複数の集積回路チップ又は回路モジュールを使用することにより共同で構築され得る。例えば、1つ又は複数のモジュールS及び/又は1つ又は複数のモジュールRは、1つの集積回路チップ又は1つの回路モジュールに統合される。例えば、モジュールSは、複数のスイッチング集積回路チップ又は回路モジュールを使用し、モジュールRは、1つのスイッチング集積回路チップ又は回路モジュールを使用する。例えば、1つ又は複数のモジュールS、1つ又は複数のモジュールR、及び/又は1つ又は複数のモジュールXは、1つの集積回路チップ又は1つの回路モジュールに統合される。例えば、モジュールS又はモジュールRは、複数のシリアライザ/デシリアライザ(serializer/deserializer, serdes:並直列変換回路)データチャネルを有するスイッチング集積回路チップを使用し、それによって、フォーマット要件を満たし、且つ任意の並直列変換回路データチャネルによって入力される、スイッチングされるデータセル、セルヘッダベースの情報等は、出力のために任意の並直列変換回路データチャネルにスイッチングされる。
【0185】
本願では、スイッチング宛先は、例えば、セルヘッダに基づいて決定される。セルヘッダは、例えば、宛先モジュールを一意に識別するために使用される宛先識別子を含む。宛先識別子には、例えば、シャーシ番号、スロット番号、及びサービス転送モジュール番号が含まれる。
【0186】
本願におけるシャーシ間相互接続インターフェイス及びシャーシ内相互接続インターフェイスには、プリント回路基板(printed circuit board, PCB)インターフェイス、ケーブルインターフェイス、光ケーブルインターフェイス、ワイヤレスインターフェイス等が含まれるが、これらに限定されない。シャーシ間相互接続インターフェイス及びシャーシ内相互接続インターフェイスで使用される接続媒体には、PCB、ケーブル、光ケーブルが含まれるが、これらに限定されない。又は、シャーシ間相互接続インターフェイス及びシャーシ内相互接続インターフェイスは、無線接続等で直接接続される。
【0187】
本願では、第1のタイプのシャーシ内のSは、予め設定された解決策に基づいて、第2のタイプのシャーシ内のRへのアクセスを得るために使用されるインターフェイスの数を予約するように設計される。予め設定された解決策には、通信システムにアクセスできる最大数の第2のタイプのシャーシが含まれる。予め設定された解決策は、クラスタシステムのスケール(規模)、ネットワーク相互接続の要件、パフォーマンス要件等に基づいて設定できる。
【0188】
図37は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。
図37に示されるように、本願のこの実施形態で提供されるデータ通信システムは、
図7及び
図8に示される実施形態におけるデータ通信システムの動作又はステップを実行するように構成され得、
図9~
図18に示される実施形態におけるデータ通信システムの動作又はステップを実行するように構成され得、
図19~
図20に示される実施形態における装置のデータ通信システムの動作又はステップを実行するように構成され得、及び
図21~
図23に示される実施形態における装置のデータ通信システムの動作又はステップを実行するように構成され得る。本願のこの実施形態で提供されるデータ通信システムは、第1のシャーシA1及び第2のシャーシA2を含み、さらに、データ通信システムに追加される第3のシャーシB1を提供する。
【0189】
各第1のシャーシについて、各第1のシャーシは、具体的には、プロセッサ2701a及びメモリ2702aを含む。
【0190】
メモリ2702aは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0191】
プロセッサ2701aは、メモリ2702aに格納されたコンピュータプログラムを実行して、
図7~
図23に示される実施形態におけるタイプAサービスシャーシ内のモジュールの動作を実行する、又は
図34~
図35に示される実施形態におけるタイプAサービスシャーシの動作又はステップを実行するように構成される。詳細については再度説明しない。
【0192】
オプションで、第1のシャーシは、バス2703aをさらに含み得る。プロセッサ2701a及びメモリ2702aは、バス2703aを介して互いに接続され得る。バス2703aは、周辺コンポーネント相互接続(peripheral component interconnect, PCI)バス、拡張業界標準構造(extended industry standard architecture, EISA)バス等であり得る。バス2703aは、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類され得る。表現を容易にするために、
図37でバスを表すために1本の太い線のみが使用されているが、これは、バスが1つしかない、又はバスの種類が1つしかないという意味ではない。
【0193】
各第2のシャーシについて、各第2のシャーシは、具体的には、プロセッサ2701b及びメモリ2702bを含む。
【0194】
メモリ2702bは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0195】
プロセッサ2701bは、メモリ2702bに格納されたコンピュータプログラムを実行して、
図7~
図23に示される実施形態におけるタイプBサービスシャーシ内のモジュールの動作を実行する、又は
図34~
図35に示される実施形態におけるタイプBサービスシャーシの動作又はステップを実行するように構成される。詳細については再度説明しない。
【0196】
オプションで、第2のシャーシは、バス2703bをさらに含み得る。プロセッサ2701b及びメモリ2702bは、バス2703bを介して互いに接続され得る。バス2703
bは、PCIバス、EISAバス等であり得る。バス2703bは、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類され得る。表現を容易にするために、
図37でバスを表すために1本の太い線のみが使用されているが、これは、バスが1つしかない、又はバスの種類が1つしかないという意味ではない。
【0197】
本願の実施形態では、前述した実施形態について互いに参照することができる。同じ又は類似のステップ及び名詞を再び1つずつ説明しない。
【0198】
前述したモジュールのいくつか又は全ては、代替的に、SMFエンティティのチップに埋め込まれる集積回路の形態で実装され得る。さらに、モジュールは、個別に実装することも、一緒に統合することもできる。換言すると、モジュールは、前述した方法を実施するための1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit, ASIC)、1つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor, DSP等)、又は1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array, FPGA)として構成され得る。
【0199】
図38は、本願の一実施形態による、さらに別のデータ通信システムにおけるマルチシャーシ・クラスタシステムの構造の概略図である。
図38に示されるように、本願のこの実施形態で提供されるデータ通信システムは、
図24~
図33に示される実施形態におけるデータ通信システムの動作又はステップを実行するように構成され得る。本願のこの実施形態で提供されるデータ通信システムは、第1のシャーシC1及び第2のシャーシD1を含み、さらに、データ通信システムに追加される第3のシャーシD2を提供する。
【0200】
第1のシャーシC1はタイプCサービスシャーシであり、第2のシャーシD1及び第3のシャーシD2は両方ともタイプDサービスシャーシである。
【0201】
各タイプCサービスシャーシについて、各タイプCサービスシャーシは、具体的には、プロセッサ2801a及びメモリ2802aを含む。
【0202】
メモリ2802aは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0203】
プロセッサ2801aは、メモリ2802aに格納されたコンピュータプログラムを実行して、
図24~
図33に示される実施形態におけるタイプCサービスシャーシ内のモジュールの動作を実行する、又は
図36に示される実施形態におけるタイプCサービスシャーシの動作又はステップを実行するように構成される。詳細については再度説明しない。
【0204】
オプションで、タイプCサービスシャーシは、バス2803aをさらに含み得る。プロセッサ2801a及びメモリ2802aは、バス2803aを介して互いに接続され得る。バス2803aは、PCIバス、EISAバス等であり得る。バス2803aは、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類され得る。表現を容易にするために、
図38でバスを表すために1本の太い線のみが使用されているが、これは、バスが1つしかない、又はバスの種類が1つしかないという意味ではない。
【0205】
各タイプDサービスシャーシについて、各タイプDサービスシャーシは、具体的には、プロセッサ2801b及びメモリ2802bを含む。
【0206】
メモリ2802bは、コンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0207】
プロセッサ2801bは、メモリ2802bに格納されたコンピュータプログラムを実行して、
図24~
図33に示される実施形態におけるタイプDサービスシャーシ内のモジュールの動作を実行する、又は
図36に示される実施形態におけるタイプDサービスシャーシの動作又はステップを実行するように構成される。詳細については再度説明しない。
【0208】
オプションで、
タイプDサービスシャーシにはバス2803bが含まれ得る。プロセッサ2801b及びメモリ2802bは、バス2803bを介して互いに接続され得る。バス2803
bは、PCIバス、EISAバス等であり得る。バス2803bは、アドレスバス、データバス、制御バス等に分類され得る。表現を容易にするために、
図38でバスを表すために1本の太い線のみが使用されているが、これは、バスが1つしかない、又はバスの種類が1つしかないという意味ではない。
【0209】
本願の実施形態では、前述した実施形態について互いに参照することができる。同じ又は類似のステップ及び名詞を再び1つずつ説明しない。
【0210】
前述したモジュールのいくつか又は全ては、代替的に、端末装置のチップに埋め込まれる集積回路の形態で実装され得る。さらに、モジュールは、個別に実装することも、一緒に統合することもできる。換言すると、モジュールは、前述の方法を実施するための1つ又は複数の集積回路、例えば、1つ又は複数のASIC、1つ又は複数のDSP、又は1つ又は複数のFPGAとして構成され得る。
【0211】
前述した実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを使用することにより実施することができる。ソフトウェアを使用して実施形態を実施する場合に、実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実施することができる。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるときに、本願の一実施形態による手順又は機能は、全て又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な機器であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータセンターから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、又はデジタル加入者回線(digital subscriber line, DSL))、又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータセンターに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、或いは1つ又は複数の使用可能な媒体を統合するサーバー又はデータセンター等のデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk, SSD))等であり得る。
【0212】
当業者は、前述した1つ又は複数の例において、本願の実施形態に記載される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せによって実現され得ることに留意されたい。本願の実施形態がソフトウェアによって実現される場合に、前述した機能は、コンピュータ可読媒体に格納され得るか、又はコンピュータ可読媒体において1つ又は複数の命令又はコードとして送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含む。通信媒体には、コンピュータプログラムをある場所から別の場所に送信することを可能にする任意の媒体が含まれる。記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。