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特許7111887ビデオ品質検査方法、装置、コンピュータデバイス及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】ビデオ品質検査方法、装置、コンピュータデバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220726BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021508040
(86)(22)【出願日】2018-12-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-12
(86)【国際出願番号】 CN2018123132
(87)【国際公開番号】W WO2020087713
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2020-10-28
(31)【優先権主張番号】201811301549.9
(32)【優先日】2018-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519211258
【氏名又は名称】ワン・コネクト・スマート・テクノロジー・カンパニー・リミテッド・(シェンチェン)
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】付 舒▲ティン▼
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108124191(CN,A)
【文献】特開2011-215942(JP,A)
【文献】特開2015-099474(JP,A)
【文献】特開2004-309654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ品質検査方法であって、
対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得することと、
各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得することと、
前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得することと、
前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である前記必読テキストの必読率を算出することと、
前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である前記不可読テキストの不可読率を算出することと、
前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得することと、
前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定することと、
前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定することと、
を含むことを特徴とするビデオ品質検査方法。
【請求項2】
前記対象ビデオは特定取引プロセスを録画することで得られ、前記特定取引プロセスは各取引段階を含み、前記各ビデオ画像は各取引段階に対応する段階ビデオ画像を含むことと、
前記の前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得することは、
各前記取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得することと、
各取引段階について、前記取引段階に対応する段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得することと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定することと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質検査方法。
【請求項3】
前記の前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得することは、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することと、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致している場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はYesであることを確定することと、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していない場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はNoであることを確定することと、
各取引段階について、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合である合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかを判断することと、
合格率が予め設定されたしきい値を超えた場合、前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確定することと、
合格率が予め設定されたしきい値を超えていない場合、前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ品質検査方法。
【請求項4】
前記の前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することは、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることと、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第2判断結果を得ることと、
前記第1判断結果と第2判断結果の両方がYesである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していることを確定することと、
前記第1判断結果又は第2判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のビデオ品質検査方法。
【請求項5】
前記ビデオ品質検査方法は、
読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークし、前記読み落とされた段階は前記対象テキスト中に読み落とされた必読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第1時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第1時点から再生するリンクが設置されていることと、
および/または
不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークし、前記不可読段階は前記対象テキスト中に現れた不可読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第2時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第2時点から再生するリンクが設置されていることと、
および/または
前記各取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークし、マークされた前記第3時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第3時点から再生するリンクが設置されていることと、
および/または
前記各ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークし、マークされた前記第4時点には、前記対象ビデオにおける前記第4時点が置かれた再生位置にジャンプするリンクが設置されていることと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のビデオ品質検査方法。
【請求項6】
ビデオ品質検査装置であって、
対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得するためのフレーム抽出モジュールと、
前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得するための第1検査モジュールと、
前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得するための音声認識モジュールと、
前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である前記必読テキストの必読率を算出するための必読率計算モジュールと、
前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である前記不可読テキストの不可読率を算出するための不可読率計算モジュールと、
前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得するための第2検査モジュールと、
前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定するための品質検査不合格確定モジュールと、
前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定するための品質検査合格確定モジュールと、を含むことを特徴とするビデオ品質検査装置。
【請求項7】
前記対象ビデオは特定取引プロセスを録画することで得られ、前記特定取引プロセスは各取引段階を含み、前記各ビデオ画像は各取引段階に対応する段階ビデオ画像を含み、
前記第1検査モジュールは、
各前記取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得するための品質検査条件取得ユニットと、
各取引段階について、前記取引段階に対応する段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得するための段階検査ユニットと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定するための第1確定ユニットと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定するための第2確定ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のビデオ品質検査装置。
【請求項8】
前記段階検査ユニットは、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断するための顔特徴判断サブユニットと、
各段階ビデオ画像について、前記顔特徴判断サブユニットの判断結果がYesである場合、前記段階ビデオ画像の判断結果がYesであることを確定するための第1確定サブユニットと、
各段階ビデオ画像について、前記顔特徴判断サブユニットの判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像の判断結果がNoであることを確定するための第2確定サブユニットと、
各取引段階について、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合である合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかを判断するための合格率判断サブユニットと、
前記合格率判断サブユニットの判断結果がYesである場合、前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確定するための第3確定サブユニットと、
前記合格率判断サブユニットの判断結果がNoである場合、前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定するための第4確定サブユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のビデオ品質検査装置。
【請求項9】
前記顔特徴判断サブユニットは、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第1判断結果を得るための第1判断サブサブユニットと、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第2判断結果を得るための第2判断サブサブユニットと、
前記第1判断結果と前記第2判断結果の両方がYesである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していることを確定するための第1確定サブサブユニットと、
前記第1判断結果又は前記第2判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことを確定するための第2確定サブサブユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のビデオ品質検査装置。
【請求項10】
前記ビデオ品質検査装置は、
読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークするために用いられ、前記読み落とされた段階は前記対象テキスト中に読み落とされた必読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第1時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第1時点から再生するリンクが設置されている第1マークモジュールと、
および/または
不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークするために用いられ、前記不可読段階は前記対象テキスト中に現れた不可読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第2時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第2時点から再生するリンクが設置されている第2マークモジュールと、
および/または
前記各取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークするために用いられ、マークされた前記第3時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第3時点から再生するリンクが設置されている第3マークモジュールと、
および/または
前記各ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークするために用いられ、マークされた前記第4時点には、前記対象ビデオにおける前記第4時点が置かれた再生位置にジャンプするリンクが設置されている第4マークモジュールと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載のビデオ品質検査装置。
【請求項11】
メモリ、プロセッサ、および前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサに実行されるコンピュータ読み取り可能な命令を含む、コンピュータデバイスであって、
前記プロセッサが前記コンピュータで読み取り可能な命令を実行する時には、
対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得するステップと、
前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得するステップと、
前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得するステップと、
前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である前記必読テキストの必読率を算出するステップと、
前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である前記不可読テキストの不可読率を算出するステップと、
前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得するステップと、
前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定するステップと、
前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定するステップと、を実現する、
ことを特徴とするコンピュータデバイス。
【請求項12】
前記対象ビデオは特定取引プロセスを録画することで得られ、前記特定取引プロセスは各取引段階を含み、前記各ビデオ画像は各取引段階に対応する段階ビデオ画像を含み、
前記の前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得することは、
各前記取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得することと、
各取引段階について、前記取引段階に対応する段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得することと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定することと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のコンピュータデバイス。
【請求項13】
前記の前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得することは、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することと、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致している場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はYesであることを確定することと、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していない場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はNoであることを確定することと、
各取引段階について、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合である合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかを判断することと、
合格率が予め設定されたしきい値を超えた場合、前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確定することと、
合格率が予め設定されたしきい値を超えてない場合、前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータデバイス。
【請求項14】
前記の前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することは、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることと、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第2判断結果を得ることと、
前記第1判断結果と第2判断結果の両方がYesである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していることを確定することと、
前記第1判断結果又は第2判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータデバイス。
【請求項15】
前記プロセッサが前記コンピュータで読み取り可能な命令を実行する時には、
読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークし、前記読み落とされた段階は前記対象テキスト中に読み落とされた必読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第1時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第1時点から再生するリンクが設置されているステップと、
および/または
不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークし、前記不可読段階は前記対象テキスト中に現れた不可読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第2時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第2時点から再生するリンクが設置されているステップと、
および/または
前記各取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークし、マークされた前記第3時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第3時点から再生するリンクが設置されているステップと、
および/または
前記各ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークし、マークされた前記第4時点には、前記対象ビデオにおける前記第4時点が置かれた再生位置にジャンプするリンクが設置されているステップと、をさらに実現する、
ことを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか一項に記載のコンピュータデバ
イス。
【請求項16】
コンピュータで読み取り可能な命令が記憶された1つまたは複数の不揮発性読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータで読み取り可能な命令が1つまたは複数のプロセッサによって実行される時には、前記1つまたは複数のプロセッサに、
対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得するステップと、
各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得するステップと、
前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得するステップと、
前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である前記必読テキストの必読率を算出するステップと、
前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である前記不可読テキストの不可読率を算出するステップと、
前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得するステップと、
前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定するステップと、
前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定するステップと、を実行させることを特徴とする不揮発性読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
前記対象ビデオは特定取引プロセスを録画することで得られ、前記特定取引プロセスは各取引段階を含み、前記各ビデオ画像は各取引段階に対応する段階ビデオ画像を含み、
前記の前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得することは、
各前記取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得することと、
各取引段階について、前記取引段階に対応する段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得することと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定することと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の不揮発性読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
前記の前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得することは、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することと、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致している場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はYesであることを確定することと、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していない場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はNoであることを確定することと、
各取引段階について、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合である合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかを判断することと、
合格率が予め設定されたしきい値を超えた場合、前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確定することと、
合格率が予め設定されたしきい値を超えてない場合、前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の不揮発性読み取り可能な記憶媒体。
【請求項19】
前記の前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することは、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第1判断結果を得ることと、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第2判断結果を得ることと、
前記第1判断結果と第2判断結果の両方がYesである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴に一致していることを確定することと、
前記第1判断結果又は第2判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことを確定することと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の不揮発性読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
前記コンピュータで読み取り可能な命令が1つまたは複数のプロセッサによって実行される時には、前記1つまたは複数のプロセッサに、
読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークし、前記読み落とされた段階は前記対象テキスト中に読み落とされた必読テキストが位置する取引段階であり、マークされた前記第1時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第1時点から再生するリンクが設置されているステップと、
および/または
不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークし、前記不可読段階は前記対象テキスト中に現れた不可読テキストが位置する取引段階であり、マークされた前記第2時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第2時点から再生するリンクが設置されているステップと、
および/または
前記各取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークし、マークされた前記第3時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第3時点から再生するリンクが設置されているステップと、
および/または
前記各ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークし、マークされた前記第4時点には、前記対象ビデオにおける前記第4時点が位置する再生位置にジャンプするリンクが設置されているステップと、をさらに実行する、
ことを特徴とする請求項17乃至請求項19のいずれか一項に記載の不揮発性読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本発明は、2018年11月2日に出願番号201811301549.9で提出された「ビデオ品質検査方法、装置、コンピュータデバイス及び記憶媒体」と題された中国特許出願に基づき、そしてその優先権を主張する。
【0002】
本発明は、ビデオ処理技術の分野に属し、特にビデオ品質検査方法、装置、コンピュータデバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
保険業界の発展と改善に伴い、保険会社は保険販売プロセスの制御をますます求めている。現在、保険商品を販売する代理人は保険加入者の本人確認、保険に加入する注意事項の通知、保険契約の締結などのステップを行う際には、これらのステップの全過程を音声や動画で記録しておく必要があり、記録されたビデオは保険会社のシステムに提出され、プロの品質検査員がシステムを通じてビデオ品質検査を行う。
【0004】
しかし、保険商品の売り上げの増加に伴い、保険取引プロセスを記録したビデオも増加しており、品質検査員の数が限られているため、ビデオの品質検査はしばしば時間内に完了させることが困難になり、これらのビデオ品質検査の適時性を低下させる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、ビデオ品質検査の適時性が低下するという問題を解決するために、ビデオ品質検査方法、装置、コンピュータデバイス及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ビデオ品質検査方法であって、
対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得することと、
前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得することと、
前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得することと、
前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である前記必読テキストの必読率を算出することと、
前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である前記不可読テキストの不可読率を算出することと、
前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得することと、
前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定することと、
前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定することと、を含む。
【0007】
ビデオ品質検査装置であって、
対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得するためのフレーム抽出モジュールと、
前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得するための第1検査モジュールと、
前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得するための音声認識モジュールと、
前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である前記必読テキストの必読率を算出するための必読率計算モジュールと、
前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である前記不可読テキストの不可読率を算出するための不可読率計算モジュールと、
前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得するための第2検査モジュールと、
前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定するための品質検査不合格確定モジュールと、
前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定するための品質検査合格確定モジュールと、を含む。
【0008】
コンピュータデバイスであって、メモリ、プロセッサ、および前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサに実行されるコンピュータ読み取り可能な命令を含み、前記プロセッサが前記コンピュータで読み取り可能な命令を実行する時に、上記ビデオ品質検査方法のステップを実現する。
【0009】
コンピュータで読み取り可能な命令が記憶された1つまたは複数の不揮発性読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータで読み取り可能な記憶媒体にコンピュータで読み取り可能な命令を記憶され、前記1つまたは複数のプロセッサに上記ビデオ品質検査方法のステップを実現させる。
【0010】
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細は、以下の添付の図面および説明において説明され、本発明の更なる特徴及び利点は、明細書、添付図面及び特許請求の範囲により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の実施形態に係る技術的解決手段をより明らかにするために、以下、本発明の実施形態に使用する必要がある図面を簡単に説明するが、明らかなことに、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施形態に過ぎない。当業者であれば、創造的な工夫をせずに、これらの図面により他の図面を取得することができる。
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るビデオ品質検査方法の1つの適用環境を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るビデオ品質検査方法の1つのフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態に係るビデオ品質検査方法のステップ102が1つの適用シーンでのフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態に係るビデオ品質検査方法のステップ202が1つの適用シーンでのフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態に係るビデオ品質検査方法のステップ301が1つの適用シーンでのフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係るビデオ品質検査装置の構造概略図である。
図7】本発明の一実施形態に係るコンピュータデバイスの1つの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に、完全に説明し、明らかに、記載された実施形態は、本発明の部分的な実施形態であり、全体の実施形態ではないことは明らかである。当業者であれば、創造的な労働を要することなく、本発明の実施形態に基づいて得られた他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0014】
本発明に係るビデオ品質検査方法は、図1の適用環境に応用され、ここで、クライアントはネットワークによってサーバと通信しる。ここで、該クライアントは、各種のパソコン、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、携帯型ウェアラブルデバイスを含むが、これらに限定されない。サーバは、独立したサーバまたは複数のサーバで構成されるサーバークラスターとして実現できる。
【0015】
一実施形態において、図2に示すように、ビデオ品質検査方法を提供し、該方法を図1におけるサーバに応用することを例として説明し、以下のステップを含む。
【0016】
ステップ101では、対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得する。
【0017】
本実施形態において、本方法が品質検査をする必要がある対象ビデオを決定した後、サーバが該対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得する。具体的には、サーバは対象ビデオから画像フレームを等時間間隔で抽出して、各ビデオ画像を取得し、例えば、3秒ごとに1つの画像フレームがビデオ画像として抽出され、ビデオを合計30秒とすると、合計11枚のビデオ画像を抽出できる。
【0018】
ステップ102では、前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得する。
【0019】
理解できるのは、サーバが各ビデオ画像を取得した後、これらのビデオ画像に対して顔認識を行うことができ、例えば、各ビデオ画像の顔特徴を抽出する。サーバは、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、そして各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得することができる。理解できるのは、保険取引プロセッサのビデオに対して品質検査を行う時に、重要なポイントとしては、対象ビデオには保険商品取引の保険加入者と代理人が存在しているか否かを検査する。対象ビデオに保険加入者と代理人の顔が存在している場合、該対象ビデオは、この要件を満たすものと考えられる。従って、具体的には、該特定された人物は代理人および/または保険加入者であってもよく、また、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査することは、具体的には、各ビデオ画像中の顔特徴には特定された人物の保留顔特徴が含まれているか否かを検査することであってもよい。サーバは、特定された人物の顔特徴を保留顔特徴として予め指定することができ、例えば、代理人は保険会社の従業員として、自分の顔特徴をサーバに保留し、保険加入者が保険取引をする前に、代理人は、保険加入者に顔認証を依頼し、保険加入者の顔特徴を収集してサーバに保留する。
【0020】
さらに、実際に対象ビデオに対して品質検査を行う時、対象ビデオは、特定された取引プロセスを記録して得られるものであり、指定された取引プロセスは複数の取引段階が含まれていることが多いため、対象ビデオを複数の取引段階に対応するビデオセグメントに分割してそれぞれ品質検査を行い、品質検査を行う時に、これらの取引段階に対してそれぞれ対応する品質検査基準を予め設定され、即ち、予め設定された品質検査条件であり、すべての取引段階に対応するビデオセグメントが予め設定された品質検査条件を満たす場合、該対象ビデオは検査に合格したと見なすことができる。このため、具体的には、本実施形態において、前記対象ビデオは特定取引プロセスを録画することで得られ、前記特定取引プロセスは各取引段階を含み、前記各ビデオ画像は各取引段階に対応する段階ビデオ画像を含む。図3に示すように、具体的にステップ102は、
各前記取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得するステップ201と、
各取引段階について、前記取引段階に対応する段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得するステップ202と、
各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定するステップ203と、
各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定するステップ204と、を含むことができる。
【0021】
ステップ201について、理解できるのは、サーバには各取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を予め設定されることができ、品質検査を行う時に、これらの取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得する。
【0022】
ステップ202について、各取引段階から分かるように、各取引段階に対応する段階ビデオ画像の数は1つ以上であることができる。例えば、対象ビデオは、合計30秒であり、3つの取引段階を含み、各取引段階は10秒であると仮定すると、フレームを抽出する時に、2秒ごとに1つの画像フレームがビデオ画像として抽出される場合、第1取引段階は5つの段階ビデオ画像を含む。サーバは各取引段階に対応する各段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、そして段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査して、該取引段階の段階検査結果を取得する。なお、各取引段階に対応する予め設定された品質検査条件は、実際の用途に応じて具体的に設定することができる。例えば、各取引段階では、指定された人は必ずしもいつも記録されたビデオのカメラに真正面を向き合う必要がないため、一部の段階ビデオ画像では指定された人物の顔の特徴を検出できないということにつながり、このため、取引段階に対応する予め設定された品質検査条件について、より緩い基準を設定でき、例えば、1つの取引段階では、特定の割合の段階ビデオ画像中の顔特徴は特定された人物の保留顔特徴を含む場合、該取引段階の段階検査結果はYesである。例えば、ある取引段階には、5つの段階ビデオ画像があり、60%以上の段階ビデオ画像には保険加入者の顔を含む場合は、予め設定された品質検査条件を満足するとみなされ、検査を通じて、5つの段階ビデオ画像には4つの段階ビデオ画像に保険加入者の顔を含み、従って、該取引段階の段階検査結果はYesであると考えられる。
【0023】
ステップ203及びステップ204について、理解できるのは、各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、該指定された取引プロセスの各取引段階に対応するビデオセグメントがすべて要件を満たしていることを意味し、このため、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定でき、これに対し、各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、少なくとも1つの取引段階に対応するビデオセグメントが要件を満たさないことを意味し、このため、サーバは前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定できることである。
【0024】
さらに、図4に示すように、具体的にステップ202は、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断するステップ301と、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致している場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はYesであることを確定するステップ302と、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していない場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はNoであることを確定するステップ303と、
各取引段階について、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかを判断し、前記合格率とは、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合であるステップ304と、
合格率が予め設定されたしきい値を超えた場合、前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確定するステップ305と、
合格率が予め設定されたしきい値を超えてない場合、前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定するステップ306と、を含むことができる。
【0025】
ステップ301について、1つの取引段階において、各段階ビデオ画像について、サーバは前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断できる。
【0026】
ステップ302及び303について、容易に理解できるのは、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致している場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はYesであり、これに対して、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していない場合、前記段階ビデオ画像の判断結果はNoであることである。
【0027】
ステップ304について、以上の内容から分かるように、各取引段階について、指定された人は必ずしもいつも記録されたビデオのカメラに真正面を向き合う必要がないため、一部の段階ビデオ画像では指定された人物の顔の特徴を検出できないということにつながり、このため、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、サーバは合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかだけを判断し、もしYesの場合は、該取引段階は総合的に検査要件を満たしていることを意味し、もしNoの場合は、該取引段階は総合的に検査要件を満たさないことを意味し、ここで、前記合格率とは、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合である。例えば、ある取引段階には合計5つの段階ビデオ画像があり、そのうち3つの段階ビデオ画像の判断結果はYesである場合は、該合格率は60%である。
【0028】
ステップ305及びステップ306について、分かるのは、合格率が予め設定されたしきい値を超えた場合、該取引段階は総合的に検査要件を満たしていると考えられ、このためサーバは前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確でき、これに対して、合格率が予め設定されたしきい値を超えてない場合、該取引段階は総合的に検査要件を満たさないと考えられ、このためサーバは前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定できる。
【0029】
さらに、以下の場合において、前記指定された取引プロセスは保険商品の販売プロセスであり、前記特定された人物は前記販売プロセスの代理人と保険加入者を含み、図5に示すように、ステップ301において、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断することは、具体的には、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に前記保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第1判断結果を得るステップ401と、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に前記代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第2判断結果を得るステップ402と、
前記第1判断結果と前記第2判断結果の両方がYesである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴に一致していることを確定するステップ403と、
前記第1判断結果又は前記第2判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことを確定するステップ404と、を含むことができる。
【0030】
ステップ401及びステップ402について、理解できるのは、特定された人物は代理人と保険加入者を含む場合、サーバはそれぞれ段階ビデオ画像には代理人と保険加入者の顔が含まれているかどうかを判断することができ、具体的には、サーバは前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に前記保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断することができ、第1判断結果を得て、そして前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に前記代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断することができ、第2判断結果を得る。
【0031】
ステップ403及び404について、第1判断結果と第2判断結果を得ると判断される後、前記第1判断結果と前記第2判断結果の両方がYesである場合、該段階ビデオ画像には代理人と保険加入者の顔が同時に含まれることを表し、このため前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していることが確定でき、これに対して、前記第1判断結果又は前記第2判断結果がNoである場合、該段階ビデオ画像には少なくとも代理人または保険加入者の顔が含まれないことを表し、このため前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことが確定できる。
【0032】
ステップ103では、前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得する。
【0033】
理解できるのは、上記のステップ101~102は、主に対象ビデオの画像に対して品質検査を行い、下記のステップ103~106は、主に対象ビデオの音声に対して品質検査を行い、これらの2つの部分は独立して実行することができ、当業者であれば、ステップ101~102とステップ103~106との間に厳密な実行順序が存在しないことが認識されるべきであることである。
【0034】
ステップ103について、対象ビデオを得た後、サーバは該対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、即ち、対象ビデオのオーディオに対して音声認識を行って、対象テキストを得る。
【0035】
ステップ104では、前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記必読テキストの必読率を算出し、前記必読率とは、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である。
【0036】
理解できるのは、指定された取引プロセスにおいて、特定された人物の必読内容を規定することができ、例えば、保険販売の代理人は保険の注意事項とリスクなどを保険加入者に詳細に説明し、そしてビデオに記録される必要があることである。従って、対象ビデオに対して音声に対して品質検査を行う時に、該音声には要求された必読テキストが含まれているかどうかを検査する必要がある。サーバは、前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記必読テキストの必読率を算出でき、ここで、前記必読率とは、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である。例えば、必読テキストに指定された言葉が10個含まれ、対象テキストを検査することによって、対象テキストには該指定された言葉が9個含まれると仮定して、このため前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストの90%を占め、即ち、必読率は90%である。
【0037】
ステップ105では、前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記不可読テキストの不可読率を算出し、前記不可読率とは、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である。
【0038】
必読テキストに反して、指定された取引プロセスにおいて、特定された人物の不可読話しを規定でき、例えば、保険販売の代理人は保険加入者と話すときに侮辱的な言葉を話すことができない。従って、対象ビデオの音声に対して品質検査を行う時に、該対象テキストには不可読テキストが現れるかどうかを検査する必要がある。サーバは、前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記不可読テキストの不可読率を算出することができ、ここで、前記不可読率とは、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である。例えば、予め設定された不可読テキストに指定された言葉が10個含まれ、対象テキストを検査することによって、対象テキストには該指定された言葉が1個含まれ、このため前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストの10%を占め、即ち、不可読率は10%である。
【0039】
ステップ106では、前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得する。
【0040】
指定された取引プロセスにおいて、上記の必読率が特定の値に達し、そして不可読率が特定の値より低くなる必要があるため、サーバは第1しきい値と第2しきい値を予め設定して、前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得することができる。ここで、第1しきい値が高いほど、指定された取引プロセスの必読テキストの読み率が高くなることを意味し、第2しきい値が低いほど、指定された取引プロセスの不可読テキストの読み率が低くなることを意味する。従って、ある保険商品の取引プロセスにおいて、該予め設定された第1しきい値を90%に設定でき、該予め設定された第2しきい値を0に設定でき、予め設定された第2しきい値は0であることは、該指定された取引プロセスの対象ビデオには不可読テキストが現れることができないことを表し、例えば、侮辱的な言葉は一言も現れることができない。
【0041】
ステップ107では、前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesであるかどうかを判断し、そうでない場合は、ステップ108を実行し、そうである場合は、ステップ109を実行する。
【0042】
ステップ108では、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定する。
【0043】
ステップ109では、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定する。
【0044】
ステップ107、ステップ108及びステップ109について、対象ビデオの品質検査に対して、該対象ビデオの画像及び音声の両方は品質検査が合格である必要があり、従って、前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定でき、これに対して、前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定できる。
【0045】
さらに、本実施形態において、対象ビデオは、サーバの自動品質検査を受けた後、品質検査が合格であろうとなかろうと、人工品質検査部署で抜取検査される可能性があり、スタッフが対象ビデオの自動品質検査を確認しやすくするために、対象ビデオの品質検査プロセスにおける重要な時点をマークでき、そしてスタッフがすばやく確認できるように、これらの時点へジャンプするリンクが設置される。具体的には、本方法は、下記の4つのマーキング方式のうちの1つ又は複数の方式によって実現できる。
【0046】
第1の方式では、読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークし、前記読み落とされた段階は前記対象テキスト中に読み落とされた必読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第1時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第1時点から再生するリンクが設置されている。第1の方式において、読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークでき、該第1時点にはジャンプするリンクが設置されており、スタッフが該第1時点を直接にクリックでき、サーバは自動的に該対象ビデオを開いて読み落とされた段階の再生開始位置にジャンプし、スタッフの抜取検査作業を大幅に促進する。
【0047】
第2の方式では、不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークし、前記不可読段階は前記対象テキスト中に現れた不可読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第2時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第2時点から再生するリンクが設置されている。第2の方式について、第1の方式と同様に、サーバは不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークでき、該第2時点にはジャンプするリンクが設置されており、スタッフが該第2時点を直接にクリックでき、サーバは自動的に該対象ビデオを開いて不可読段階の再生開始位置にジャンプし、スタッフの抜取検査作業を大幅に促進する。
【0048】
第3の方式では、前記各取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークし、マークされた前記第3時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第3時点から再生するリンクが設置されている。第3の方式について、時にはスタッフが対象ビデオにおけるある取引段階の画像と音声を抜取検査したい場合があり、従って、サーバは各前記取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークでき、該第3時点にはジャンプするリンクが設置されており、スタッフが該第3時点をクリックでき、サーバは自動的に対象ビデオを開いて該取引段階の再生開始位置にジャンプして、該対象ビデオを再生する。
【0049】
第4の方式では、前記各ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークし、マークされた前記第4時点には、前記対象ビデオにおける前記第4時点が置かれた再生位置にジャンプするリンクが設置されている。第4の方式において、対象ビデオは自動品質検査のプロセスでフレームを抽出して各ビデオ画像を取得し、スタッフがこれらの1つまたは複数の何らかのビデオ画像を検査しやすくために、サーバは各前記ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークし、該第4時点にはジャンプするリンクが設置されており、スタッフがあるビデオ画像に対応する第4時点をクリックでき、サーバは自動的に対象ビデオを開いて該ビデオ画像の位置にジャンプすることができる。
【0050】
上記の内容から分かるように、本発明の実施形態において、最初に、対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行って、各ビデオ画像を取得し、その後、前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得する。一方、前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得し、次に、前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記必読テキストの必読率を算出し、前記必読率とは、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である。また、前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記不可読テキストの不可読率を算出し、前記不可読率とは、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である。最後に、前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得する。前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定し、前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定する。このから分かるように、対象ビデオをビデオ画像と音声の2つの部分に分けて品質検査を行うことによって、ビデオ画像を検査して取得された第1検査結果と音声を検査して取得された第2検査結果に基づいて該対象ビデオは合格であるかとうかを総合的に判断する。これにより、ビデオの品質検査をより正確に行うだけでなく、ビデオの品質検査の効率を向上でき、大量にビデオの品質検査を行う場合、ビデオ品質検査の適時性も保証できる。
【0051】
前述の実施形態における各ステップのシーケンス番号は、実行順の前後を意味するものではなく、各プロセスの実行順は、機能およびその内在的論理によって決定されるべきであり、本発明の実施形態の実施プロセスに対する限定とみなされないことを理解すべきである。
【0052】
一実施形態において、ビデオ品質検査装置を提供し、該ビデオ品質検査装置は前記実施形態におけるビデオ品質検査方法と一々対応である。図6に示すように、該ビデオ品質検査装置は、フレーム抽出モジュール501、第1検査モジュール502、音声認識モジュール503、必読率計算モジュール504、不可読率計算モジュール505、第2検査モジュール506、品質検査不合格確定モジュール507と品質検査合格確定モジュール508を含む。各モジュールの詳細な説明は以下のとおりである。
【0053】
フレーム抽出モジュール501は、対象ビデオに対してフレーム抽出処理を行い、各ビデオ画像を取得するために使用される。
【0054】
第1検査モジュール502は、前記各ビデオ画像に対して顔認識を行い、各ビデオ画像に特定された人物の顔が含まれているか否かを検査し、各ビデオ画像に対応する第1検査結果を取得するために使用される。
【0055】
音声認識モジュール503は、前記対象ビデオの音声に対して音声認識処理を行い、対象テキストを取得するために使用される。
【0056】
必読率計算モジュール504は、前記対象テキストおよび予め設定された必読テキストに基づいて、前記必読テキストの必読率を算出するために使用され、前記必読率とは、前記対象テキストに含まれている前記必読テキストの内容が前記必読テキストに占める割合である。
【0057】
不可読率計算モジュール505は、前記対象テキストおよび予め設定された不可読テキストに基づいて、前記不可読テキストの不可読率を算出するために使用され、前記不可読率とは、前記対象テキストに含まれている前記不可読テキストの内容が前記不可読テキストに占める割合である。
【0058】
第2検査モジュール506は、前記必読率が予め設定された第1しきい値よりも高く、且つ前記不可読率が予め設定された第2しきい値よりも低いかどうかを検査し、第2検査結果を取得するために使用される。
【0059】
品質検査不合格確定モジュール507は、前記第1検査結果又は前記第2検査結果がNoである場合は、前記対象ビデオの品質検査が不合格であることを確定するために使用される。
【0060】
品質検査合格確定モジュール508は、前記第1検査結果と前記第2検査結果の両方がYesである場合は、前記対象ビデオの品質検査が合格であることを確定するために使用される。
【0061】
さらに、前記対象ビデオは特定取引プロセスを録画することで得られ、前記特定取引プロセスは各取引段階を含み、前記各ビデオ画像は各取引段階に対応する段階ビデオ画像を含むことができる。
【0062】
前記第1検査モジュールは、
各前記取引段階に対応する予め設定された品質検査条件を取得するための品質検査条件取得ユニットと、
各取引段階対して、前記取引段階に対応する段階ビデオ画像に対して顔認識を行い、前記段階ビデオ画像に含まれている特定された人物の顔特徴が予め設定された品質検査条件を満足したかどうかを検査し、前記取引段階の段階検査結果を取得するための段階検査ユニットと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果がすべてYesである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がYesであることを確定するための第1確定ユニットと、
各前記取引段階に対応する段階検査結果のうちのいずれか1つがNoである場合、前記各ビデオ画像に対応する第1検査結果がNoであることを確定するための第2確定ユニットと、を含むことができる。
【0063】
さらに、前記段階検査ユニットは、
各段階ビデオ画像について、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致しているかどうかを判断するための顔特徴判断サブユニットと、
各段階ビデオ画像について、前記顔特徴判断サブユニットの判断結果がYesである場合、前記段階ビデオ画像の判断結果がYesであることを確定するための第1確定サブユニットと、
各段階ビデオ画像について、前記顔特徴判断サブユニットの判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像の判断結果がNoであることを確定するための第2確定サブユニットと、
各取引段階について、前記取引段階における各ステップのビデオ画像に対応する各判断結果を得た後、合格率が予め設定されたしきい値を超えているかどうかを判断するための合格率判断サブユニットであって、前記合格率とは、判断結果がYesの段階ビデオ画像が前記取引段階における各段階ビデオ画像に占める割合である合格率判断サブユニットと、
前記合格率判断サブユニットの判断結果がYesである場合、前記取引段階の段階検査結果がYesであることを確定するための第3確定サブユニットと、
前記合格率判断サブユニットの判断結果がNoである場合、前記取引段階の段階検査結果がNoであることを確定するための第4確定サブユニットと、を含むことができる。
【0064】
さらに、前記顔特徴判断サブユニットは、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に前記保険加入者が保留された第1顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第1判断結果を得るための第1判断サブサブユニットと、
前記段階ビデオ画像から識別された顔特徴に前記代理人が保留された第2顔特徴が含まれているかどうかを判断し、第2判断結果を得るための第2判断サブサブユニットと、
前記第1判断結果と前記第2判断結果の両方がYesである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していることを確定するための第1確定サブサブユニットと、
前記第1判断結果又は前記第2判断結果がNoである場合、前記段階ビデオ画像における特定された人物の顔特徴が前記予め設定された品質検査条件に要求される保留顔特徴と一致していないことを確定するための第2確定サブサブユニットと、を含むことができる。
【0065】
さらに、前記ビデオ品質検査装置は、
読み落とされた段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第1時点をマークし、前記読み落とされた段階は前記対象テキスト中に読み落とされた必読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第1時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第1時点から再生するリンクが設置されているための第1マークモジュールと、
および/または
不可読段階が前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第2時点をマークし、前記不可読段階は前記対象テキスト中に現れた不可読テキストのある取引段階であり、マークされた前記第2時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第2時点から再生するリンクが設置されているための第2マークモジュールと、
および/または
前記各取引段階がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生開始位置の第3時点をマークし、マークされた前記第3時点には、前記対象ビデオにジャンプし、且つ前記第3時点から再生するリンクが設置されているための第3マークモジュールと、
および/または
前記各ビデオ画像がそれぞれ前記対象ビデオに位置する再生位置の第4時点をマークし、マークされた前記第4時点には、前記対象ビデオにおける前記第4時点が置かれた再生位置にジャンプするリンクが設置されているための第4マークモジュールと、をさらに含むことができる。
【0066】
ビデオ品質検査装置に関する具体的な限定は、上記のビデオ品質検査方法に対する限定を参照することができ、ここで再度の説明を省略する。前記ビデオ品質検査装置における各モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、およびそれらの組み合わせによって、全体または部分的に実現できる。前記各モジュールは、ハードウェアによって、コンピュータデバイスのプロセッサに埋め込まれまたは独立して設けられてもよく、ソフトウェアによって、コンピュータデバイスのメモリに記憶されてもよく、プロセッサが上記の各モジュールに対応する操作を呼び出して実行することを容易にする。
【0067】
一実施形態において、コンピュータデバイスを提供し、該コンピュータデバイスはプロセッサであってもよく、その内部構造は図7に示されている。該コンピュータデバイスは、システムバスによって接続されるプロセッサ、メモリ、ネットワークインターフェースとデータベースを含む。ここで、該コンピュータデバイスは、計算および制御の機能を提供するために使用される。該コンピュータデバイスのメモリは、不揮発性記憶媒体と、インナーメモリを含む。該不揮発性記憶媒体は、オペレーティングシステム、コンピュータで読み取り可能な命令とデータベースが記憶される。該インナーメモリは、不揮発性記憶媒体中のオペレーティングシステムとコンピュータで読み取り可能な命令の実行環境を提供する。該コンピュータデバイスのデータベースは、ビデオ品質検査方法に係るデータを記憶するために使用される。該コンピュータデバイスのネットワークインターフェースは、ネットワーク接続を介して外部端末と通信するために使用される。該コンピュータで読み取り可能な命令は、ビデオ品質検査方法を実現するためにプロセッサによって実行される。
【0068】
一実施形態において、メモリ、プロセッサ、およびメモリに記憶され且つプロセッサに実行されるコンピュータ読み取り可能な命令を含むコンピュータデバイスを提供され、プロセッサがコンピュータで読み取り可能な命令を実行する時に、上記実施形態におけるビデオ品質検査方法のステップを実現し、例えば、図2に示すステップ101~ステップ109である。または、プロセッサがコンピュータで読み取り可能な命令を実行する時に、上記実施形態におけるビデオ品質検査方法の各モジュール/ユニットの機能を実現し、例えば、図6に示すステップ501~ステップ508である。同じ記載の繰り返しを避けるために、ここで再度の説明を省略する。
【0069】
一実施形態において、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供し、該1つまたは複数のコンピュータで読み取り可能な命令が記憶された不揮発性読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令が1つまたは複数のプロセッサによって実行される場合、1つまたは複数のプロセッサがコンピュータで読み取り可能な命令を実行する時に、上記の方法の実施形態におけるビデオ品質検査方法のステップを実現させ、または、該コンピュータで読み取り可能な命令が記憶された1つまたは複数の不揮発性読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令が1つまたは複数のプロセッサによって実行される時には、上記の装置の実施形態におけるビデオ品質検査装置の各モジュール/ユニットの機能を実現させる。同じ記載の繰り返しを避けるために、ここで再度の説明を省略する。
【0070】
当業者であれば、上記実施形態の方法におけるフローの全部又は一部を実現し、コンピュータで読み取り可能な命令によって関連するハードウェアを命令して実現することができ、前記のコンピュータで読み取り可能な命令は1つの不揮発性コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶することができ、当該コンピュータで読み取り可能な命令は実行されるとき、前記の各方法の実施形態のプロセスが含まれることを理解すべきである。ここで、本発明による各実施形態で使用されるメモリ、記憶、データベースまたは他の媒体に関する任意の参照は、不揮発性および/または揮発性メモリを含むことができる。
【0071】
不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)または外部キャッシュメモリを含んでもよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクロナスリンク(Synchlink) DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)、およびメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの多くの形態で利用可能である。
【0072】
当業者であれば、説明しやすく及び簡潔にするために、上述の各機能ユニット、モジュールの分割のみが例示されているが、実際に応用される中、必要に応じて上記の機能配分は異なる機能ユニット、モジュールによって達成されて、即ち前記装置の内部構造を異なる機能ユニットやモジュールに分割して上記の機能の全部又は一部を実現できることは明確に理解できるであろう。
【0073】
上記の実施形態は本発明の技術的解決手段を説明するためのものであり、これに限定されるものではない。前記の実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、前記の各実施形態に記載された技術的解決手段を変更し、又はその技術特徴の一部を等価的に置き換えることができることを理解すべきである。これらの変更や置き換えは、対応する技術的解決手段の本質が本発明の各実施形態の技術的解決手段の要旨及び範囲から逸脱することなく、本発明の保護の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
501 フレーム抽出モジュール
502 第1検査モジュール
503 音声認識モジュール
504 必読率計算モジュール
505 不可読率計算モジュール
506 第2検査モジュール
507 品質検査不合格確定モジュール
508 品質検査合格確定モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7