(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-25
(45)【発行日】2022-08-02
(54)【発明の名称】スイッチキャビネットシステムのためのベースモジュール、およびスイッチキャビネットシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 1/18 20060101AFI20220726BHJP
H05K 7/14 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
G06F1/18 E
H05K7/14 N
(21)【出願番号】P 2021537887
(86)(22)【出願日】2019-12-11
(86)【国際出願番号】 EP2019084699
(87)【国際公開番号】W WO2020136010
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】102018133657.8
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505344063
【氏名又は名称】ベックホフ オートメーション ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ベックホフ,ハンス
(72)【発明者】
【氏名】ビュットナー,ホルガー
(72)【発明者】
【氏名】ズィーゲンブリンク,ダニエル
【審査官】梅本 章子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0037660(US,A1)
【文献】特表2016-502266(JP,A)
【文献】特表2016-534422(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0243623(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0259670(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/18
H05K 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチキャビネットシステ
ムのためのベースモジュー
ルであって、
複数の機能モジュー
ルのための複数の通信ユニッ
トおよび複数の接続部
材を有しており、
上記複数の接続部
材は、機能モジュー
ルのモジュール接続部
材と係合し、
各接続部
材は、少なくとも1つのデータ接続
部を有しており、
各通信ユニッ
トは、接続部
材の少なくとも1つのデータ接続
部にそれぞれ接続されており、
上記複数の通信ユニッ
トは、データバ
スを介して相互に接続されており、
上記ベースモジュー
ルは、第1フィールドバス接続
部を有しており、
上記複数の通信ユニッ
トをフィールドバスに接続するために、上記データバ
スが上記第1フィールドバス接続
部に接続されている、ベースモジュー
ル。
【請求項2】
第1接続部
材のデータ接続
部は、上記第1フィールドバス接続
部を形成し、
上記データ接続
部は、機能モジュー
ルの第1モジュール接続部
材の第1モジュールデータ接続
部と係合する、請求項1に記載のベースモジュー
ル。
【請求項3】
第2接続部
材のデータ接続
部は、第2フィールドバス接続
部を形成し、
上記データバ
スは、上記第2フィールドバス接続
部に接続されており、
上記第2接続部
材の上記データ接続
部は、機能モジュー
ルの第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部と係合する、請求項
1に記載のベースモジュー
ル。
【請求項4】
上記複数の接続部
材のうちの1つの第1電圧接続
部は、第1供給電圧をベースモジュー
ルに供給するための第1供給接続
部を形成し、
残りの上記複数の接続部
材のうちの少なくとも1つは、上記第1供給電圧を機能モジュー
ルに導くための更なる第1電圧接続
部を有しており、
上記第1供給接続
部は、上記更なる第1電圧接続
部に接続されている、請求項
1に記載のベースモジュー
ル。
【請求項5】
上記データバ
スに接続された安全デバイ
スを有しており、
上記安全デバイ
スは、少なくとも安全回
路に接続されており、
上記安全回
路は、上記第1供給接続
部に接続されており、
上記第1供給電圧を機能モジュー
ルに安全に送出するために、上記安全回
路が上記更なる第1電圧接続
部に接続されている、請求項4に記載のベースモジュー
ル。
【請求項6】
上記第1供給接続
部は、コンバー
タに接続されており、
上記コンバー
タは、各通信ユニッ
トに接続されており、
上記コンバー
タは、動作のために、上記第1供給電圧に由来するバス電圧を上記複数の通信ユニッ
トに供給する、請求項
4に記載のベースモジュー
ル。
【請求項7】
上記複数の接続部
材のうちの少なくとも1つは、上記バス電圧を機能モジュー
ルに送出するためのバス電圧接続
部を有しており、
上記コンバー
タは、上記バス電圧接続
部に接続されている、請求項6に記載のベースモジュー
ル。
【請求項8】
モニタリングユニッ
トが、上記データバ
スに接続されており、
上記モニタリングユニッ
トは、少なくとも1つのセンサ接続
部を有している、請求項
1に記載のベースモジュー
ル。
【請求項9】
スイッチキャビネットシステ
ムであって、
請求項
1に記載のベースモジュー
ルと、
上記ベースモジュールの接続部材と係合する第1モジュール接続部材を有する機能モジュー
ルと、を備えており、
上記機能モジュールは、第1フィールドバスモジュール接続部を有しおり、
上記第1モジュール接続部材は、第1モジュールデータ接続部を有しており、
上記第1フィールドバスモジュール接続部は、上記第1モジュールデータ接続部に接続されており、
上記第1モジュールデータ接続部は、上記ベースモジュールの第1接続部材の第1データ接続部と係合し、
上記第1データ接続部は、上記第1フィールドバス接続部を形成し、
上記機能モジュー
ルの上記第1モジュール接続部
材が、上記ベースモジュー
ルの第1接続部
材と係合する、スイッチキャビネットシステ
ム。
【請求項10】
上記機能モジュールは、更なる通信ユニットを有しており、
上記更なる通信ユニットは、上記第1フィールドバスモジュール接続部および上記第1モジュールデータ接続部に接続されており、
上記更なる通信ユニットは、電子回路に接続されている、請求項9に記載のスイッチキャビネットシステム。
【請求項11】
上記機能モジュールは、上記機能モジュールに供給電圧を供給するためのモジュール供給接続部を有しており、
上記モジュール供給接続部は、上記ベースモジュールに上記供給電圧を送出するために、上記第1モジュール接続部材の電圧接続部に接続されている、請求項9に記載のスイッチキャビネットシステム。
【請求項12】
上記機能モジュールは、第2フィールドバスモジュール接続部および第2モジュール接続部材を有しており、
上記第2モジュール接続部材は、第1モジュールデータ接続部を有しており、
上記第2フィールドバスモジュール接続部は、上記第2モジュール接続部材の上記第1モジュールデータ接続部に接続されており、
上記第2モジュール接続部材の上記第1モジュールデータ接続部は、第1データ接続部と係合し、
上記第1データ接続部は、上記ベースモジュールの第2接続部材の第2フィールドバス接続部を形成する、請求項9に記載のスイッチキャビネットシステム。
【請求項13】
少なくとも1つの更なる機能モジュー
ルを有しており、
上記更なる機能モジュー
ルの更なるモジュール接続部
材が、上記ベースモジュー
ルの接続部
材と係合する、請求項
9に記載のスイッチキャビネットシステ
ム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本特許出願は、ドイツ特許出願第10 2018 133 657.8号の優先権を主張し、その開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、スイッチキャビネットシステムのためのベースモジュールおよび機能モジュール(ファンクショナルモジュール)、ならびにスイッチキャビネットシステムに関する。
【0003】
公報DE 100 06 879 A1から、ベースモジュールと、当該ベースモジュールに接続された機能モジュールと、を有するモジュラー制御システム(モジュール式制御システム)が知られている。上記モジュラー制御システムの欠点は次の通りである。機能モジュールに欠陥が生じた場合、制御システムのフィールドバスにおける通信が中断されうる。その結果、制御システムを含むオートメーションシステムのコントローラから見て、影響を受ける機能モジュールの下流に配置されたフィールドバスサブスクライバは、コントローラによってアドレス指定されない場合がある。フィールドバスにおける通信は、機能モジュールが交換(リプレース)された場合にも中断されうる。このことは、オートメーションシステムの動作中に各コンポーネントを交換することが不可能であろうことを意味する。代替的には、オートメーションシステムおよびフィールドバスにおける通信は、機能モジュールの交換後に再始動される必要がある。このことは、オートメーションシステムが生産機械に使用された場合に、生産における望ましくないダウンタイム(不稼働時間)を意味するであろう。例えば、当該生産機械は、連続して運転できないためである。
【0004】
本発明の目的は、(i)スイッチキャビネットシステムのための改良されたベースモジュールと、(ii)スイッチキャビネットシステムのための改良された機能モジュール、と、(iii)ベースモジュールおよび機能モジュールを有するスイッチキャビネットシステムと、を提供することである。この目的は、独立請求項の構成を有する、(i)スイッチキャビネットシステムのためのベースモジュールと、(ii)スイッチキャビネットシステムのための機能モジュールと、(iii)ベースモジュールおよび機能モジュールを有するスイッチキャビネットシステムと、によって解決される。有利な更なる実施形態は、従属請求項において示されている。
【0005】
本発明に係るスイッチキャビネットシステムのためのベースモジュールは、複数の機能モジュールのための複数の通信ユニットおよび複数の接続部材(接続要素)(connection elements)を有している。接続部材は、機能モジュールのモジュール接続部材(module-connection elements)と係合するように具現化されている。各接続部材は、少なくとも1つのデータ接続部(data connection)を有している。各通信ユニットは、接続部材の少なくとも1つのデータ接続部に接続されている。複数の通信ユニットは、データバスを介して相互に接続されている。ベースモジュールは、第1フィールドバス接続部(first field-bus connection)を有している。データバスは、複数の通信ユニットをフィールドバスに接続するために、第1フィールドバス接続部に接続されている。
【0006】
ベースモジュールは、スイッチキャビネットシステムを形成するために、自身の接続部材を介して機能モジュールに接続されてよい。スイッチキャビネットシステムは、オートメーションシステムの電気コンポーネントおよび電子コンポーネントを備えている。スイッチキャビネットシステムは、接続されたフィールドデバイスと共に、オートメーションシステムを形成する。スイッチキャビネットシステムは、ディストリビューションシステム(分配システム)として機能する。例えば、電圧は、スイッチキャビネットシステムによって分配され、かつ、フィールドデバイスに供給されうる。
【0007】
スレーブとも称されうる複数の通信ユニットは、データバスを介して相互に接続されており、かつ、スイッチキャビネットシステムにおける通信ネットワークを形成する。従って、複数の通信ユニットは、データを相互に交換しうる。ベースモジュールと機能モジュールとの間の通信またはデータ交換は、接続部材に接続された通信ユニットを介して実行されてもよい。全ての通信ユニットは、ベースモジュール内に配置されている。従って、ある機能モジュールに欠陥または交換が生じた場合に、依然として正常な(intact)全ての機能モジュールが、データバスを介してアドレス指定されうるという利点が、ベースモジュールにもたらされる。このため、オートメーションシステムの動作中に、機能モジュールを交換できる。さらに、機能モジュールに替わる設定済の機能モジュールがベースモジュールに接続されている場合、オートメーションシステムを初期化することが不要となる。例えば、自動化システムが生産機械において使用される場合、このことは、望ましくない生産ダウンタイムを抑制しうる。
【0008】
本発明の一実施形態において、第1接続部材の第1データ接続部は、第1フィールドバス接続部を形成する。第1データ接続部は、機能モジュールの第1モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部と係合するように具現化されている。従って、有益であることに、フィードインモジュールとして具現化された機能モジュールは、第1データ接続部を介してデータを送受信できる。
【0009】
本発明の一実施形態において、第2接続部材の第1データ接続部は、第2フィールドバス接続部を形成する。当該第2フィールドバス接続部には、データバスが接続される。第2接続部材の第1データ接続部は、機能モジュールの第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部と係合するように具現化されている。有益であることに、通信ユニットは、第2フィールドバス接続部を介して冗長的にアドレス指定されてもよい。例えば、ある通信ユニットに欠陥が生じた場合、第1フィールドバス接続部と欠陥が生じた通信ユニットとの間に位置する全ての通信ユニットは、第1フィールドバス接続部からアドレス指定されうる。欠陥が生じた通信ユニットと第2フィールドバス接続部との間に位置する全ての通信ユニットは、第2フィールドバス接続部からアドレス指定されうる。代替的には、第2フィールドバス接続部によれば、ベースモジュールを更なるベースモジュールに接続することが可能となる。これに関連して、第2フィールドバス接続部は、更なるベースモジュールのフィールドバス接続部に接続される。
【0010】
本発明の一実施形態において、複数の接続部材の1つの第1電圧接続部は、ベースモジュールに第1供給電圧(first supply voltage)を供給するための第1供給接続部を形成する。残りの複数の接続部材のうちの少なくとも1つは、第1供給電圧を機能モジュールに送出する(forwarding)ための更なる第1電圧接続部を有している。第1供給接続部は、更なる第1電圧接続部に接続されている。従って、第1供給電圧は、機能モジュールに供給されうる。第1供給電圧は、例えば、機能モジュールに接続されたフィールドデバイスを動作させるために使用されてよい。
【0011】
本発明の一実施形態において、ベースモジュールは、データバスに接続された安全デバイス(セーフティデバイス)を有する。安全デバイスは、少なくとも安全回路(セーフティ回路)に接続されている。安全回路は、第1供給接続部に接続されている。安全回路は、機能モジュールへの第1供給電圧の保護された送出のために、更なる第1電圧接続部に接続されている。有益であることに、第1供給電圧が許容範囲外である場合には、安全デバイスおよび安全回路は、機能モジュールに第1供給電圧を送出させなくしてもよい。
【0012】
本発明の一実施形態において、第1供給接続部は、コンバータに接続されている。コンバータは、各通信ユニットに接続されている。コンバータは、動作のために、第1供給電圧に由来するバス電圧を複数の通信ユニットに供給するように具現化されている。有益であることに、コンバータが第1供給電圧からバス電圧を生成する場合、バス電圧は接続部材を介して必ずしもベースモジュールに供給されなくともよい。
【0013】
本発明の一実施形態において、複数の接続部材のうちの少なくとも1つは、バス電圧を機能モジュールに送出するためのバス電圧接続部を有している。コンバータは、バス電圧接続に接続されている。有益であることに、バス電圧は、機能モジュールのコンポーネントに対してこのように提供されている。バス電圧は、例えば、動作のために、機能モジュールの内部コントロールデバイス(例:マイクロコントローラ)に対して利用可能とされてよい。機能モジュールの内部コントロールデバイスは、例えば、フィールドデバイスを制御するように具現化されてよい。
【0014】
本発明の一実施形態において、モニタリングユニット(監視ユニット)は、データバスに接続されている。モニタリングユニットは、少なくとも1つのセンサ接続部を有している。有益であることに、モニタリングユニットは、ベースモジュールに影響を及ぼすパラメータを監視するように、具現化されている。パラメータは、例えば、ベースモジュールの内部の温度、ベースモジュールの外側の温度、空気圧、および/または、湿度であってよい。
【0015】
スイッチキャビネットシステムのための機能モジュールは、ベースモジュールの接続部材と係合するように具現化された第1モジュールコネクタを備えている。機能モジュールは、第1フィールドバスモジュール接続部を有している。第1モジュール接続部材は、第1モジュールデータ接続部を有している。第1のフィールドバスモジュール接続部は、第1モジュールデータ接続部に接続されている。第1モジュールデータ接続部は、ベースモジュールの第1接続部材の第1データ接続部と係合するように具現化されている。第1データ接続部は、第1フィールドバス接続部を形成する。有益であることに、機能モジュールは、ベースモジュールにデータを供給するためのフィードインモジュールとして具現化されている。このように、機能モジュールは、供給インモジュールとして具現化されている。そして、有益であることに、機能モジュールは、第1フィールドバスモジュール接続部およびモジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部を介して、(i)ベースモジュールにデータを送信するか、または、(ii)ベースモジュールからデータを受信することができる。
【0016】
本発明の一実施形態において、機能モジュールは、更なる通信ユニットを有している。更なる通信ユニットは、第1フィールドバスモジュール接続部および第1モジュールデータ接続部に接続されている。更なる通信ユニットは、電子回路に接続されている。有益であることに、更なる通信ユニットは、電子回路の電力供給ユニットに接続されてもよい。その結果、例えば、電力供給ユニットをアドレス指定することができる。これにより、例えば、第1供給電圧を設定することができる。
【0017】
本発明の一実施形態において、機能モジュールは、当該機能モジュールに供給電圧を供給するためのモジュール供給接続部を有している。モジュール供給接続部は、供給電圧をベースモジュールに送出するために、第1モジュール接続部材の更なる電圧接続部に接続されている。有益であることに、フィードインモジュールとして具現化された機能モジュールによって、供給電圧がベースモジュールに供給されうる。そして、ベースモジュールによって、供給電圧が更なる機能モジュールに対して利用可能にされうる。
【0018】
本発明の一実施形態では、機能モジュールは、第2フィールドバスモジュール接続部および第2モジュール接続部材を有している。第2モジュール接続部材は、第1モジュールデータ接続部を有している。第2フィールドバスモジュール接続部は、第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部に接続されている。第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部は、ベースモジュールの第2接続部材の第1データ接続部と係合するように具現化されている。第1データ接続部は、第2フィールドバス接続部を形成する。有益であることに、機能モジュールによれば、第2フィールドバスモジュール接続部によって、(i)更なるベースモジュールをベースモジュールに接続すること、または、(ii)通信ユニットを冗長的にアドレス指定することが可能となる。
【0019】
スイッチキャビネットシステムは、ベースモジュールと機能モジュールとを有している。機能モジュールの第1モジュール接続部材は、ベースモジュールの第1接続部材と係合する。
【0020】
本発明の一実施形態において、スイッチキャビネットシステムは、少なくとも1つの更なる機能モジュールを有している。更なる機能モジュールの更なるモジュール接続部材は、ベースモジュールの接続部材と係合する。更なる機能モジュールは、出力モジュールとして具現化されている。フィールドデバイスは、更なる機能モジュールに接続されうる。スイッチキャビネットシステムによれば、付加的な機能モジュールに欠陥または交換が生じた場合に、更なる正常な機能モジュールを、データバスを介して依然としてアドレス指定することができるという利点が提供される。このため、自身を交換するように更なる機能モジュールが設定されている場合、スイッチキャビネットシステムを備えた自動化システムの動作中に、追加の機能モジュールは、オートメーションシステムを初期化する必要なしに交換されうる。例えば、生産機械にオートメーションシステムを使用する場合、これにより、生産についての望ましくないロス(損失)を防止できる。
【0021】
上述した本発明の特性、構成、利点、およびそれらが実現される方法は、以下の実施形態における例についての説明に関連して、より明確かつ理解容易に説明されている。これらは、各図面に関連してより詳細に説明される。各図面は、
図1:スイッチキャビネットシステムの第1の実施形態に係る第1ベースモジュールの斜視図;
図2:
図1の第1ベースモジュールの上面図;
図3:第1ベースモジュールの内部に配置された各部材;
図4:第2の実施形態に係る第2ベースモジュール;
図5:第3の実施形態に係る第3ベースモジュール;
図6:第4の実施形態に係る第4ベースモジュール;
図7:第5の実施形態に係る第5ベースモジュール;
図8:第6の実施形態に係る第6ベースモジュール;
図9:通信ユニットとベースモジュールの接続部材との接続部の詳細図;
図10:スイッチキャビネットシステムための機能モジュールを下方から見た図;
図11:
図10の機能モジュールの断面図;
図12:ベースモジュールおよびフィードインモジュールを有するスイッチキャビネットシステムの斜視図;
図13:
図12のシステムの断面図;
図14:更なるスイッチキャビネットシステムの断面図;
を概略的に示す。
【0022】
図1は、スイッチキャビネットシステムの第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1を、斜視図にて概略的に示す。
【0023】
第1ベースモジュール1は、ハウジング2を備えている。ハウジング2は、全体的にまたは少なくとも部分的に(completely or at least partially)、金属材料(例えばアルミニウム)によって作成されてよい。ハウジング2は、上面(top side)3と、上面3とは反対側に位置する底面(bottom side)4と、4つの側壁5と、を有している。ハウジング2の上面3は、複数の開口6を有している。一例として、
図1の上面3は、8つの開口6を有している。
【0024】
図2は、
図1の第1ベースモジュール1を、上面図にて概略的に示す。
【0025】
第1ベースモジュール1は、複数の接続部材7を有している。接続部材7は、ハウジング2内に配置されている。接続部材7のそれぞれは、開口6のエリア内に配置されている。接続部材7は、コンタクト(接点)8を有している。一例として、接続部材7のそれぞれは、24個のコンタクト8を有している。但し、接続部材7は、異なる数のコンタクト8を有していてもよい。コンタクト8の配置は、
図2に例として示されている配置とは異なっていてもよい。コンタクト8のサイズも、
図2に示されているコンタクト8のサイズと異なっていてもよい。コンタクト8は、(i)コンタクトピンとして、または、(ii)コンタクト開口として、具現化されてよい。それゆえ、接続部材7は、ビルトインプラグ(内蔵プラグ)またはビルトインソケット(内蔵ソケット)のいずれかとして具現化されてよい。接続部材7は、複数の機能モジュールに応じて具現化されている。接続部材7は、機能モジュールのモジュール接続部材と係合するように具現化されている。
【0026】
図3は、第1ベースモジュール1を上面図にて概略的に示す。但し、
図3では、ハウジング2の上面3は図示されていない。
図3では、ハウジング2の内部に配置されている各部材が視認可能である。
【0027】
ベースモジュール1は、複数の通信ユニット9を備えている。通信ユニット9は、例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits,ASIC)として具現化されてよい。通信ユニット9は、スレーブとも称されうる。複数の通信ユニット9は、データバス10を介して相互に接続されている。一例として、複数の通信ユニット9は、データバス10を介して互いに直列に接続されている。この場合、通信ユニット9は、ライントポロジを有するネットワークを形成する。ツリートポロジおよびスタートポロジなど、他のトポロジも考慮されうる。
【0028】
各接続部材7は、少なくとも1つのデータ接続部11を有する。接続部材7内のデータ接続部11の位置は、
図3に示されている位置とは異なっていてもよい。例えば、データ接続部11は、通信ユニット9と機能モジュールとの間においてEtherCATプロトコルベースのデータを交換するために使用されてもよい。EtherCATプロトコルのためのデータ接続部11のそれぞれは、例えば、6つのコンタクト8を含んでいてもよい。データ各接続部11の2つのコンタクト8は、EtherCATテレグラムを差動的に送信するために設けられていてもよい。各データピン11の2つのコンタクト8は、EtherCATテレグラムを差動的に受信するために使用されてよい。データ接続部11の2つの更なるコンタクト8は、シールドコンタクト(シールド接点)として設けられていてもよい。1つのデータ接続部11に対して、1つのシールドコンタクトのみが設けられてもよい。シールドコンタクトは、省略されてもよい。データ接続部11は、EtherCATプロトコルではない別のプロトコルに基づくデータの交換のために設けられていてもよい。データは、必ずしも差動的に送信される必要はない。代替的には、データ接続部11は、直列送信または並列送信が可能であるように具現化されてもよい。また、データ接続部11は、光ファイバを介してデータを伝送できるように具現化されてもよい。
【0029】
ベースモジュールは、第1フィールドバス接続部12を有している。第1フィールドバス接続部12は、通信ユニット9をフィールドバスに接続するために設けられている。この目的のために、データバス10は、第1フィールドバス接続部12に接続されている。
図3に示される通り、第1フィールドバス接続部12は、第1接続部材14のデータ接続部11によって形成されてよい。第1接続部材14のデータ接続部11は、機能モジュールの第1モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部と係合するように具現化されている。例えば、第1フィールドバス接続部12を介して、EtherCATテレグラムがデータバス10および通信ユニット9に供給されうる。但し、第1フィールドバス接続部12は、必ずしも第1接続部材14のデータ接続部11によって形成されていなくともよい。第1フィールドバス接続部12は、ハウジング2の別の位置に配置または具現化されてもよい。
【0030】
各通信ユニット9は、接続部材7の少なくとも1つのデータ接続部11に接続されている。通信ユニット9は、データライン(データ線)15を介して、データ接続部11に接続されている。例えば、通信ユニット9は、データライン15を介して、機能モジュールとEtherCATデータを交換してもよい。接続部材7の全てのデータ接続部11が、通信ユニット9に必ずしも接続されなくともよい。例えば、フィールドバス接続部12が第1接続部材14のデータ接続部11によって形成されている場合、第1接続部材14のための第1通信ユニット16が省略されうる。但し、第1通信ユニット16がベースモジュール1内に設けられている場合、第1通信ユニット16は、第1フィールドバス接続部12を形成する第1接続部材14のデータ接続部11を介して第1通信ユニット16に供給されるとともに、データバス10に供給されるデータを、供給されるデータ自体を処理することなく、第2通信ユニット17に送信できる。但し、機能モジュールとの通信のために、第1通信ユニット16は、第1接続部材14の少なくとも1つの第2データ接続部に接続されてもよい。第2データ接続部は、例えば、SPI接続部(Serial Peripheral Interface,シリアルペリフェラルインタフェース)として具現化されうる。第2データ接続部および他の例示的なデータ接続部は、
図9についての説明において、より詳細に説明される。
【0031】
図4は、第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18を、上面図にて概略的に示す。第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18は、第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1との類似性を示している。類似または同一の部材(要素)は、同じ参照番号を有している。以下では、相違点のみを説明する。なお、ハウジング2の上面3は図示されていない。これにより、ハウジング2の内部に配置されている各部材が視認可能である。
【0032】
第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18において、第2接続部材20のデータ接続部11は、第2フィールドバス接続部21を形成する。データバス10は、第2フィールドバス接続部21に接続されている。第2接続部材20のデータ接続部11は、機能モジュールの第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部と係合するように具現化されている。データバス10は、第1フィールドバス接続部12と第2フィールドバス接続部21との間にリングを形成する。通信ユニット9は、第1フィールドバス接続部12と第2フィールドバス接続部21との間において、データバス10に接続されている。なお、第1通信ユニット16および第2通信ユニット17は、省略されてもよい。第1通信ユニット16および第2通信ユニット17が第2ベースモジュール18に設けられている場合、(i)第1通信ユニット16は、少なくとも第1接続部材14の第2データ接続部に接続されてよく、かつ、(ii)第2通信ユニット17は、少なくとも第2接続部材20の第2データ接続部に接続されてもよい。第2データ接続部は、例えば、SPI接続部として具現化されうる。
【0033】
第2フィールドバス接続部21は、例えば、データバス10へのデータの冗長的供給(redundant feeding)のために設けられてもよい。例えば、EtherCATテレグラムは、第2フィールドバス接続部21を介して供給されてもよい。通信ユニット9に欠陥が生じた場合には、第2フィールドバス接続部21を介したデータの冗長的供給ゆえに、他の全ての正常な通信ユニット9が依然としてアドレス指定されうる。第1フィールドバス接続部12と欠陥が生じた通信ユニット9との間に配置されている全ての更なる正常な通信ユニット9は、第1フィールドバス接続部12を介してアドレス指定されうる。欠陥が生じた通信ユニット9と第2フィールドバス接続部21との間に配置されている全ての更なる正常な通信ユニット9は、第2フィールドバス接続部21を介してアドレス指定されうる。
【0034】
第1フィールドバス接続部12を介して供給されるデータは、第2フィールドバス接続部21を介して送出されうる。このため、例えば、第2フィールドバス接続部21は、第1フィールドバス接続部12を介して第2ベースモジュール18に供給されたデータを、(i)第1の実施形態に係る付加的な第1ベースモジュール1に供給するために、または、(ii)第2の実施形態に係る付加的な第2ベースモジュール18に、第2フィールドバス接続部21を介して供給するために、使用されうる。従って、第2フィールドバス接続部21は、2つのベースモジュール1,18を接続するために使用されうる。
【0035】
あるいは、第2フィールドバス接続部21は、別の接続部材7のデータ接続部(例:第1接続部材14のデータ接続部)によって形成されてもよい。
【0036】
図5は、第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22を、上面図にて概略的に示す。第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22は、例えば、第1の実施形態に係るベースモジュール1の各部材および付加的な部材を備える。類似または同一の部材は、同じ参照番号を有している。但し、第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22は、第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18の各部材および付加的な部材を備えていてもよい。以下では、付加的な部材のみについて説明されている。ハウジング2の上面3は、図示されていない。これにより、ハウジング2の内部に配置されている各部材が視認可能である。
【0037】
第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22では、複数の接続部材7のうちの1つの第1の電圧接続部23が、第3ベースモジュール22に第1供給電圧を供給するための第1供給接続部24を形成する。
図5は、第1供給接続部24が第1接続部材14に設けられていることを例示的に示している。第1供給接続部24は、例えば、24Vの直流電圧による給電のために設けられてよい。残りの複数の接続部材7のうちの少なくとも1つは、第1供給電圧を機能モジュールに送出するための更なる第1電圧接続部25を備える。
図5では、更なる第1電圧接続部25が、1つの接続部材7についてのみ示されている。勿論、第1接続部材14を除いた他の全ての接続部材7が、更なる第1電圧接続部25を有していてもよい。第1供給接続部24は、供給ライン26によって、更なる第1電圧接続部25に接続されている。簡略化のために、
図5は、第1供給接続部24のコンタクト8にのみ接続されており、かつ、各々が更なる第1電圧接続部25のコンタクト8にのみ接続されている供給ライン26を示す。
図5では、供給接続部24の別のコンタクト8または他の第1電圧接続部25の別のコンタクト8に接続されている供給ライン26の接地経路は、図示されていない。
【0038】
あるいは、第1供給接続部は、ハウジング2の別の位置に配置または具現化されてもよい。この場合、少なくとも1つの接続部材7および/または第1接続部材14は、第1供給電圧を機能モジュールに送出するための更なる第1電圧接続部25を有する。
【0039】
また、第3ベースモジュール22は、更なる供給接続部27,28を有していてもよい。例えば、第3ベースモジュール22は、合計で3つの供給接続部24,27,28を有していてもよい。例えば、第2供給接続部27および第3供給接続部28はそれぞれ、複数の接続部材7のうちの1つの第2電圧接続部29および第3電圧接続部30によって形成されてもよい。
図5は、第1接続部材14の一例として、このことを示している。次いで、残りの複数の接続部材7のうちの少なくとも1つは、第2供給電圧を機能モジュールに送出するための更なる第2電圧接続部31を備える。そして、残りの複数の接続部材7のうちの少なくとも1つは、第3電源電圧を機能モジュールに転送するための更なる第3電圧接続部32を備える。
図5は、接続部材7のみについて、更なる第2電圧接続部31および更なる第3電圧接続部32を例示的に示す。勿論、第1接続部材14を除いた他の全ての接続部材7は、更なる第2電圧接続部31および更なる第3電圧接続32を有していてもよい。簡略化のために、
図5では、第2供給接続部27と更なる第2電圧接続部31との間の供給ライン、または、第3供給接続部28と更なる第3電圧接続部32との間の供給ラインは、図示されていない。
【0040】
第2供給接続部27は、24VのDC電圧のスイッチング給電(switched feed-in)のために使用されてよい。第3供給接続部28は、例えば、48VのDC電圧での給電のために設けられてよい。但し、供給電圧は、必ずしもDC電圧でなくともよい。超低電圧(extra-low voltages)とは異なり、低電圧が供給電圧として第3ベースモジュール22に供給されてもよい。供給電圧は、更なる電圧接続部25,31,32を介して、機能モジュールに送出されうる。次いで、フィールド内のサブスクライバ(例:センサおよびアクチュエータ)の動作のために、供給電圧は、機能モジュールを介して、当該サブスクライバに対して利用可能とされてよい。但し、第2供給接続部27および第3供給接続部28と、更なる第2電圧接続部31および第3電圧接続部32と、が省略されてもよい。
【0041】
図6は、第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33を、上面図にて概略的に示す。第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33は、第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22の各部材および付加的な部材を備える。類似または同一の部材は、同じ参照番号を有している。以下では、付加的な部材のみについて説明されている。ハウジング2の上面3は、図示されていない。これにより、ハウジング2の内側に配置されている各部材が視認可能である。
【0042】
第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33は、データバス10に接続された安全デバイス34を有する。安全デバイス34は、少なくとも安全回路35に接続されている。
図6は、安全デバイス34が接続部材7ごとに1つの安全回路35に接続されている例を示す。複数の安全回路35はそれぞれ、供給ライン26を介して、第1供給接続部24に接続されている。安全回路35は、第1供給電圧を機能モジュールに安全に伝送するために、更なる第1電圧接続部25に接続されている。
【0043】
安全回路34は、例えば、第1電源電圧を検出するための手段を有しており、かつ、検出されたデータを評価するように具現化されている。安全回路35は、例えば、安全デバイス34によって制御可能な電界効果トランジスタを有していてよい。例えば、第1供給電圧が所定の値の範囲外にあると安全デバイス34が判定した場合、安全デバイス34は、第1供給電圧が送出されないように、安全回路35の電界効果トランジスタを制御してよい。安全デバイス34と電界効果トランジスタとによって、スイッチングモード(switched mode)において第1電源電圧を送出することもできる。
【0044】
図6において、例示的には、安全デバイス34は、第1フィールドバス接続部12と通信ユニット9との間においてデータバス10に接続されている。但し、安全デバイス34は、別の位置においてデータバス10に接続されてもよい。例えば、安全デバイス34は、2つの通信ユニット9の間においてデータバス10に接続されていてもよい。
【0045】
明瞭化のために、
図6では、第1供給電圧を安全に送出するための安全回路35のみが図示されている。但し、第2供給電圧および第3供給電圧を安全に伝送するための付加的な安全回路35が設けられてもよい。第2供給電圧の安全な送出のために、少なくとも1つの付加的な安全回路35が、第2供給接続部27と更なる第2電圧接続部31とに接続されなければならない。第3供給電圧の安全な送出のために、少なくとも1つの付加的な安全回路35が、第3供給接続部28と更なる第3電圧接続部31とに接続される。但し、付加的な安全回路35が省略されてもよい。
【0046】
図7は、第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36を、平面図にて概略的に示す。第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36は、第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33の各部材および付加的な部材を有している。類似または同一の部材は、同じ参照番号を有している。以下では、付加的な部材のみについて説明されている。ハウジング2の上面3は、図示されていない。これにより、ハウジング2の内部に配置されている各部材が視認可能である。
【0047】
第1供給接続部24は、コンバータ37に接続されている。コンバータ37は、バス供給ライン38を介して、各通信ユニット9に接続される。簡略化のために、
図7では、バス供給ライン38の接地経路は図示されていない。コンバータ37は、動作のために、第1供給電圧からバス電圧を生成し、当該バス電圧を通信ユニット9に供給するように具現化されている。バス電圧は、例えば、3.3VのDC電圧であってよい。
【0048】
複数の通信ユニット7のうちの少なくとも1つは、バス電圧を機能モジュールに送出するためのバス電圧接続部39を有する。
図7は、第1接続部材および最右の接続部材7がそれぞれ、バス電圧接続部39を有していることを例示的に示している。但し、全ての接続部材7が、バス電圧接続部39を有していてもよい。コンバータ37は、バス電圧接続部39に接続されている。このことは、バス電圧接続部39を介して、バス電圧が機能モジュールに送出されうることを意味している。機能モジュールにおいて、例えば、バス電圧は、(i)更なる通信ユニット、または、(ii)例えば、動作のためのマイクロコントローラに対して、利用可能にされてもよい。しかし、コンバータ37がバス接続部39に接続されることが実用的でない場合には、コンバータ37は必ずしもバス接続部39に接続されなくともよい。
【0049】
あるいは、複数の接続部材7のうちの1つのバス電圧接続部39は、通信ユニット9の動作のためにバス電圧を第5ベースモジュール36に供給するためのバス供給接続部40を形成してもよい。
図7は、バス供給接続部40が第1接続部材14のバス電圧接続部39によって形成されていることを例示的に示す。この場合、コンバータ37は省略されてよく、各通信ユニット9はバス供給ライン38を介してバス供給接続部40に接続される。バス電圧は、例えば、機能モジュールによって供給されてよい。そして、当該バス電圧は、バス供給接続部40を介して第5ベースモジュール36へと供給されてよい。さらに、バス供給接続部40は、他の複数の接続部材9の少なくとも1つのバス電圧接続部39に接続されてよい。
【0050】
第5ベースモジュール36は、1つのコンバータ37に替えて、複数のコンバータ37を有していてもよい。例えば、通信ユニット9の各グループに対して、1つのコンバータ37が第5ベースモジュール36に配置されてよい。
【0051】
図8は、第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41を、上面図にて概略的に示す。第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41は、例えば、第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36の各部材および付加的な部材を有している。類似または同一の部材は、同じ参照番号を有している。但し、第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41は、(i)第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、または、第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33における、各部材と、(ii)付加的な部材と、を有していてもよい。以下では、付加的な部材のみが説明されている。ハウジング2の上面3は、図示されていない。これにより、ハウジング2の内側に配置されている各部材が視認可能である。
【0052】
第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41では、モニタリングユニット42がデータバス10に接続されている。
図8において、モニタリングユニット42は、例示的には、安全デバイス34と通信ユニット9との間においてデータバス10に接続されている。但し、モニタリングユニット42は、他の位置においてデータバス10に接続されていてもよい。例えば、モニタリングユニット42は、(i)第1フィールドバス接続部12と安全デバイス34との間、または、(ii)2つの通信ユニット9間において、データバス10に接続されていてもよい。
【0053】
モニタリングユニット42は、第6ベースモジュール41に関連する少なくとも1つのパラメータを監視するように具現化されている。当該パラメータは、例えば、ハウジング2の内部の温度、第6ベースモジュール41の環境の温度、圧力、湿度、第6ベースモジュール41の傾斜角(inclination)、または第6ベースモジュール41の加速度であってよい。この目的のために、モニタリングユニット42は、少なくともセンサ接続部43を備える。センサは、パラメータを記録するセンサ接続部43に接続されてもよい。
【0054】
図9は、第6ベースモジュール41の通信ユニット9とコネクタ部材7との接続部の詳細図を概略的に示す。図示および説明されている通信ユニット9および接続部材7の接続部およびコンタクトは、第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33、または第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36と同様であってよい。但し、各実施形態において必要とされていない接続部およびコンタクトは、省略されてもよいし、あるいは使用されなくともよい。
【0055】
通信ユニット9は、バス供給ライン38に接続されている。
図9の詳細な描写において、バス供給ライン38は、その接地経路と共に図示されている。更に、通信ユニット9は、データバス10に接続されている。データバス10は、他の通信ユニット9とのデータの双方向交換のために、2つのチャネル44,45を含んでいる。
図9において、データバス10の第1チャネル44および第2チャネル45はそれぞれ、二重矢印によって表されている。
【0056】
接続部材7は、例えば、4つのデータ接続部11,46,47,48を含む。データ接続部11,46,47,48の配置は、
図9に示されている配置とは異なっていてもよい。コンタクトの配置は、固定されていない。当該コンタクトの配置は、変更されてもよい。4つのデータ接続部11,46,47,48のうちの3つが、省略されてもよい。
【0057】
第1データ接続部11は、4つの信号コンタクト49と2つの随意的なシールドコンタクト50とを有するEtherCAT接続部として具現化されている。
【0058】
第2データ接続部46は、SPI接続部として具現化されている。SPI接続部は、合計で5つの信号コンタクト49を有している。当該5つの信号コンタクト49は、SELコンタクト、CLKコンタクト、DIコンタクト、DOコンタクト、およびIRQコンタクトとして指定されてよい。インタラプト入力部(割り込み入力部)として具現化されているIRQコンタクトは、省略されてもよい。また、(i)SELコンタクトとDOコンタクト、および/または、(ii)DIコンタクトは、省略されてもよい。機能モジュールの電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)が動作の準備ができているか否かを照会するために、付加的な第6コンタクト51が使用されてもよい。SPI接続部46は、2つの信号コンタクト49ごとに、シールドコンタクト50を有していてもよい。但し、1つのシールドコンタクト50のみで十分である場合もある。また、SPI接続部において、シールドコンタクト50が省略されてもよい。コネクタ7は、SPI接続部に加えて、QSPI接続部(queued SPI)を有していてもよい。
【0059】
図9に示されている例では、(i)EtherCATを介した通信のために設けられている第1データ接続部11、および、(ii)SPIを介した通信のために設けられている第2データ接続部46は、4つの共有信号コンタクト(共有された信号コンタクト)49と2つの共有シールドコンタクト(共有されたシールドコンタクト)50とを有する。2つの共有シールドコンタクト50は、省略されてもよい。第1データ接続部11および第2データ接続部46は、共有信号コンタクト49と共有シールドコンタクト50とを必ずしも有していなくともよい。
【0060】
機能モジュール内に配置された電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)との通信を通信ユニット9に行わせるために、2つの信号コンタクト49と随意的なシールドコンタクト50とを有する第3データ接続部47が設けられている。第3接続部47は、I2C接続部(inter-integrated circuit connection,集積回路間接続部)として説明されうる。EEPROMの動作準備を照会するために、信号コンタクト49の1つが使用されてもよい。
【0061】
第4データ接続部48は、同期信号を送信するために設けられる。第4データ接続部48の第1信号コンタクト49は、ラッチ0コンタクトとも称されうる。第4データ接続部48の第2信号コンタクト49は、ラッチ1コンタクトとも称されうる。第4データ接続部48は、随意的なシールドコンタクト50をも含んでいる。
【0062】
接続部材7は、バス電圧接続部39を備える。当該バス電圧接続部39は、バス供給接続部40として提供されてもよい。
図9の図示とは異なり、バス電圧接続部39は、必ずしもバス供給ライン38に接続されなくともよい。
【0063】
加えて、接続部材7は、更なる第1電圧接続部25、更なる第2電圧接続部31、および更なる第3電圧接続部32を備えている。更なる第1電圧接続部25、更なる第2電圧接続部31、および更なる第3電圧接続部32はそれぞれ、第1供給接続部24、第2供給接続部27、および第3供給接続部28として設けられてもよい。また、更なる第1電圧接続部25、更なる第2電圧接続部31、および更なる第3電圧接続部32はそれぞれ、第1供給電圧、第2供給電圧、および第3供給電圧を機能モジュールに送出するために設けられてもよい。
【0064】
一例として、更なる第1電圧接続部25に加えて、更なる第2電圧接続部31が、同様に供給ライン26に接続されている。
図9の詳細な図では、供給ライン26がその接地経路と共に図示されている。但し、第2電圧接続部31のために、個別の供給ラインが設けられてもよい。更なる第3電圧接続部32は、更なる供給ライン52に接続されている。
【0065】
オプションとして、接続部材7は、保護コンタクト53を有している。保護コンタクト53は、保護導体システム54に接続されており、かつ、感電に対して保護するように作用する。
【0066】
また、
図9に示されている、更なる第1電圧接続部25、更なる第2電圧接続部31、更なる第3電圧接続部32、母線電圧接続部39、供給ライン26、更なる供給ライン52、および安全回路35も、省略されてよい。
【0067】
図10は、スイッチキャビネットシステムのための機能モジュール55を、底面図にて概略的に示す。
【0068】
機能モジュール55は、モジュールハウジング56を有している。モジュールハウジング56は、全体的に、または少なくとも一部のエリアにおいて、金属材料(例えばアルミニウム)によって構成されていてもよい。但し、任意の他の材料が考慮されうる。モジュールハウジング56は、
図10においては不可視である上面57と、当該上面57とは反対側に位置する底面58と、4つの側壁59と、を備えている。モジュールハウジング56の底面58は、開口60を有している。
【0069】
機能モジュール55は、第1モジュール接続部材61を含んでいる。第1モジュール接続部材61は、モジュールハウジング56内に部分的に配置されている。第1モジュール接続部材61は、開口60のエリア内に位置しており、かつ、開口60から突出している。第1モジュラー接続部材(first modular connection element)61は、コンタクト62を有している。一例として、第1モジュラー接続部材61は、24個のコンタクト62を有している。但し、第1モジュール接続部材61は、異なる数のコンタクト62を有していてもよい。第1モジュール接続部材61のコンタクト62は、コンタクトピンとして、または、コンタクト開口として、具現化されてよい。従って、第1モジュール接続部材61は、ビルトインプラグまたはビルトインソケットとして、具現化されてよい。第1モジュール接続部材61は、(i)第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、(ii)第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、(iii)第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、(iv)第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33、(v)第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36、または、(vi)
図1~
図9における上記説明に従う第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41、における、接続部材7と係合するように具現化されている。
【0070】
図11は、
図10の機能モジュール55を、
図10に示される平面XI-XI(
図10では破線によって示されている)における断面図にて概略的に示す。
【0071】
機能モジュール55は、フィードインモジュールとして具現化されており、かつ、第1フィールドバスモジュール接続部63を有している。第1フィールドバスモジュール接続部63は、モジュールハウジング56の上面57に配置されている。
図10に示す通り、第1モジュール接続部材61は、第1モジュールデータ接続部64を含んでいる。第1フィールドバスモジュール接続部63は、第1モジュールデータ接続部64に接続されている。第1モジュールデータ接続部64は、(i)第1の実施形態に係る第1モジュール1、(ii)第2の実施形態に係る第2モジュール18、(iii)第3の実施形態に係る第3モジュール22、(iv)第4の実施形態に係る第4モジュール33、(v)第5の実施形態に係る第5モジュール36、または、(iv)第6の実施形態に係る第6モジュール41における、第1接続部材14の第1データ接続部11にアクセスするために提供されている。第1データ接続部11は、第1フィールドバス接続部12を形成する。
【0072】
一実施形態によれば、機能モジュール55は、更なる通信ユニット65を有しうる。更なる通信ユニット65は、第1フィールドバスモジュール接続部63およびモジュールデータ接続部64に接続されている。更なる通信ユニット65は、電子回路66にも接続されている。電子回路66は、例えば、スイッチ、ヒューズ、雷保護器(lightning protection)、幹線フィルタ(mains filter)、コンタクタ(接触器)、ラインチョーク、電流計、電圧計、および/または、電力供給ユニット(電源ユニット)を含んでいてもよい。付加的な通信ユニット65は、例えば、電子回路66の電力供給ユニットを制御するために、当該電力供給ユニットに接続されてもよい。但し、更なる通信ユニット65は、省略されてもよい。この場合、例えば、(i)第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、(ii)第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、(iii)第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、(iv)第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33、(v)第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36、または、(vi)第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41、における第1通信ユニット16は、当該第1通信ユニット(it)を駆動するために、第1接続部材14のSPI接続部46、および、第1モジュール接続部材61の対応するSPIモジュール接続部を介して、機能モジュール55の電源ユニットに接続されてもよい。
【0073】
機能モジュール55は、当該機能モジュール55内に供給電圧を供給するためのモジュール供給接続部67を備えている。(i)第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、(ii)第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、(iii)第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、(iv)第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33、(v)第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36、または、(vi)第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41、へと供給電圧を送出するために、モジュール供給接続部67は、
図10に示す第1モジュール接続部材61の電圧接続部68に接続されている。モジュール供給接続部67は、電子回路66に接続されている、そして、電子回路66は、電圧接続部68に接続されている。電圧接続部68は、(i)第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、(ii)第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、(iii)第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、(iv)第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33、(v)第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36、または、(vi)第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41における、供給接続部24,27,28と係合するように具現化されている。但し、電子回路66、モジュール供給接続部67、および電圧接続部68は、省略されてもよい。
図10において例示的に選択されている電圧接続部68の配置では、電圧接続部68(it)は、第1供給接続部24と係合するであろう。
【0074】
第1フィールドバスモジュール接続部63およびモジュール供給接続部67は、随意に共有接続部(共有された接続部)を形成してよい。共有接続部を介して、データおよび供給電圧が機能モジュール55に供給されてよい。この場合、機能モジュール55は、デカップリングデバイスを有している。デカップリングデバイスは、共有接続部と、第1モジュールデータ接続部64と、第1モジュール接続部61の電圧接続部68と、に接続されている。デカップリングデバイスは、共有接続部を介して機能モジュール55に供給されるデータ電圧および供給電圧をデカップリングする(分離する,切り離す)ように具現化されている。例えば、EtherCATデータと2つの供給電圧との両方が、4線ケーブルにおいて転送されうる。これらは、デカップリングデバイスによって互いにデカップリングされてよい。従って、データおよび供給電圧は、(i)第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1、(ii)第2の実施形態に係る第2ベースモジュール18、(iii)第3の実施形態に係る第3ベースモジュール22、(iv)第4の実施形態に係る第4ベースモジュール33、(v)第5の実施形態に係る第5ベースモジュール36、または、(iv)第6の実施形態に係る第6ベースモジュール41における、第1モジュール接続部材61および接続部材7を介して、各ベースモジュールに互いに個別に供給されてよい。
【0075】
本明細書に示されていない実施形態において、機能モジュール55は、第2フィールドバスモジュール接続部および第2モジュール接続部材を有していてもよい。第2モジュール接続部材は、第1モジュールデータ接続部を有している。第2フィールドバスモジュール接続部は、第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部に接続されている。機能モジュール55の第2モジュール接続部材の第1モジュールデータ接続部は、第2ベースモジュール18の第2接続部材20の第1データ接続部11と係合するように具現化されている。第2の実施形態によれば、当該データ接続部11は、第2フィールドバス接続部21を形成する。
【0076】
図12は、スイッチキャビネットシステム69の斜視図を、概略的にて示す。スイッチキャビネットシステム69は、(i)
図1~
図9において示された6つの実施形態のうちの1つに係る、ベースモジュール1、第2ベースモジュール18、第3ベースモジュール22、第4ベースモジュール33、第5ベースモジュール36、または、第6ベースモジュール41と、(ii)フィードインモジュールとして具現化された機能モジュール55と、を有している。明瞭化のために、以下では、システムは、第1の実施形態に係るベースモジュール1との関係についてのみ説明されている。本説明は、第2ベースモジュール18、第3ベースモジュール22、第4ベースモジュール33、第5ベースモジュール36、および、第6ベースモジュール41にも、同様に当てはまる。
【0077】
機能モジュール55のモジュールハウジング56の底面58は、ベースモジュール1のハウジング2の上面3の一部と接触している。これにより、機能モジュール55の第1モジュール接続部材61は、ベースモジュール1の第1接続部材14と係合する。
【0078】
図13は、
図12のスイッチキャビネットシステム69を、平面XIII-XIII(
図12では、破線によって示されている)における断面図にて概略的に示す。
【0079】
図13において一例として示されている通り、ベースモジュール1の接続部材7は、ハウジング2内に配置されたプリント回路基板70上に配置されてもよい。機能モジュール55のモジュール接続部材61は、モジュールハウジング56内に配置されたプリントモジュール回路基板71上に配置されてもよい。モジュール接続部材61は、モジュールハウジング56の開口60およびベースモジュール1の開口6を貫通するように突出し、ベースモジュール1の第1接続部材14と係合する。
【0080】
図14は、
図13に対応する断面図にて、更なるスイッチキャビネットシステム72を概略的に示す。スイッチキャビネットシステム69の場合と同様に、更なるスイッチキャビネットシステム72は、第1の実施形態に係る第1ベースモジュール1を示す。本説明は、第2ベースモジュール18、第3ベースモジュール22、第4ベースモジュール33、第5ベースモジュール36、および、第6ベースモジュール41にも、同様に当てはまる。
【0081】
更なるスイッチキャビネットシステム72は、フィードインモジュールとして具体化された機能モジュール55に加えて、少なくとも1つの更なる機能モジュール73を有している。更なる機能モジュール73は、出力モジュールとして具現化されている。一例として、
図14の更なるスイッチキャビネットシステム72は、7つの更なる機能モジュール73を有する。更なる機能モジュール73の各々は、更なるモジュール接続部材74を有している。更なるモジュール接続部材74の各々は、ベースモジュール1の開口6を貫通するように突出する。更なる機能モジュール73の各々の更なるモジュール接続部材73は、ベースモジュール1の接続部材7と係合する。フィードインモジュールとして具現化された機能モジュール55を介してベースモジュール1に供給されうるデータおよび供給電圧は、ベースモジュール1から他の機能モジュール73へと供給されてよい。更なる機能モジュール73は、例えば、供給電圧をフィールドのサブスクライバに送出してよい。
【0082】
更なるスイッチキャビネットシステム72によれば、ある更なる機能モジュール73に欠陥または交換が生じた場合に、更なる正常な機能モジュール73が、データバス10を介して依然としてアドレス指定されうるという利点が提供される。このことは、接続部材7にそれぞれ接続された第1ベースモジュール1内に配置された通信ユニット9によって可能となる。このため、更なる機能モジュール73は、更なるスイッチキャビネットシステム72を備えたオートメーションシステムの動作中に交換可能である。更なる機能モジュール74の交換がすでに設定されている場合、オートメーションシステムは、必ずしも初期化されなくともよい。更なるスイッチキャビネットシステム72または当該更なるスイッチキャビネットシステム72を備えたオートメーションシステムが、例えば、生産機械に使用される場合、このことは、生産におけるダウンタイムを抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【
図1】スイッチキャビネットシステムの第1の実施形態に係る第1ベースモジュールの斜視図を概略的に示す。
【
図2】
図1の第1ベースモジュールの上面図を概略的に示す。
【
図3】第1ベースモジュールの内部に配置された各部材を概略的に示す。
【
図4】第2の実施形態に係る第2ベースモジュールを概略的に示す。
【
図5】第3の実施形態に係る第3ベースモジュールを概略的に示す。
【
図6】第4の実施形態に係る第4ベースモジュールを概略的に示す。
【
図7】第5の実施形態に係る第5ベースモジュールを概略的に示す。
【
図8】第6の実施形態に係る第6ベースモジュールを概略的に示す。
【
図9】通信ユニットとベースモジュールの接続部材との接続部の詳細図を概略的に示す。
【
図10】スイッチキャビネットシステムための機能モジュールを下方から見た図を概略的に示す。
【
図12】ベースモジュールおよびフィードインモジュールを有するスイッチキャビネットシステムの斜視図を概略的に示す。
【
図14】更なるスイッチキャビネットシステムの断面図を概略的に示す。