(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-26
(45)【発行日】2022-08-03
(54)【発明の名称】ディスプレイ保護装置
(51)【国際特許分類】
B25B 23/142 20060101AFI20220727BHJP
B25B 23/144 20060101ALI20220727BHJP
【FI】
B25B23/142
B25B23/144
(21)【出願番号】P 2020185101
(22)【出願日】2020-11-05
【審査請求日】2021-01-25
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504221635
【氏名又は名称】優鋼機械股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】特許業務法人服部国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】謝 智慶
【審査官】須中 栄治
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-507363(JP,A)
【文献】実開平04-011582(JP,U)
【文献】実開昭61-027175(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0007699(US,A1)
【文献】登録実用新案第3165435(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2011/0107882(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0006161(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0051186(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0050828(US,A1)
【文献】特開2008-307629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B21/00-23/18
B25C1/00-13/00
B25D1/00-17/32
B25F1/00-5/02
B26B1/00-29/06
G09F9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を含む電動レンチに装着されるディスプレイ保護装置であって、
前記開口部内に設置されるプリント回路基板と、
前記プリント回路基板に設置されるスクリーンと、
前記プリント回路基板の上方に位置し、前記開口部をカバーする蓋体と、
前記スクリーンに被覆される本体と、前記スクリーンの両側に被覆され、前記本体の両側に接続される2つの翼部と、を含み、前記蓋体に設置されるプロテクタと、
を備え
、
前記プロテクタの各前記翼部は、複数の隙間と、前記隙間からずれた状態で配列される複数のリブとを有し、
前記蓋体は前記隙間に対応する複数の突出リブを有し、
前記プロテクタが前記蓋体に設置される場合、各前記突出リブは各前記隙間内に挿入され、前記プロテクタが前記蓋体に設置された後、前記蓋体の前記突出リブと前記プロテクタの前記リブは間隔をあけて交互に配列されるディスプレイ保護装置。
【請求項2】
前記蓋体は、その少なくとも一側に設けられた少なくとも1つの嵌合溝を含み、前記プロテクタは、少なくとも1つの前記2つの翼部に設けられる少なくとも1つの嵌合部を含み、前記プロテクタが前記蓋体に設置される場合、前記少なくとも1つの嵌合部が前記少なくとも1つの嵌合溝に嵌合される請求項1に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項3】
前記プロテクタは、一端に第1位置決め部を含み、他端に第2位置決め部を含み、前記蓋体は、第3位置決め部及び第4位置決め部を含み、前記第1位置決め部の位置は前記第3位置決め部の位置に対応し、前記第2位置決め部の位置は前記第4位置決め部の位置に対応し、前記第1位置決め部と前記第3位置決め部とは互いに係合可能に設置され、前記第2位置決め部と前記第4位置決め部とは互いに係合可能に設置されて、前記プロテクタを前記蓋体に固定して位置決めさせる請求項1に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項4】
前記第1位置決め部は凸部を含み、前記第3位置決め部は貫通孔を含み、前記第1位置決め部が前記第3位置決め部に設置される場合、前記凸部が前記貫通孔に嵌め込まれる請求項
3に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項5】
前記第2位置決め部は嵌設ブロックを含み、前記第4位置決め部は嵌設溝を含み、前記第2位置決め部が前記第4位置決め部に設置される場合、前記嵌設ブロックが前記嵌設溝に嵌合される請求項
3に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項6】
前記プリント回路基板の下方に位置し、前記プリント回路基板を搭載し、且つ前記蓋体を前記プリント回路基板に固定するブラケットを更に備える請求項1に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項7】
前記プロテクタは、振動吸収材料で作られる請求項1に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項8】
前記プロテクタは、透明材料で作られる請求項1に記載のディスプレイ保護装置。
【請求項9】
前記プロテクタの前記本体に表示部を有し、前記蓋体に前記表示部に対応する肉抜き部が形成され、前記プロテクタが前記蓋体に設置される場合、前記表示部は前記肉抜き部に嵌合される請求項1に記載のディスプレイ保護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ保護装置に関し、特に、電動レンチ用のディスプレイ保護装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トルクレンチは、よく用いられる締付けツールであり、特定の強さのトルクをねじにかけられるように、特定の機械的構造に対応可能なスリーブを有する。多くの場合、ねじによる締付けの位置決め精度、締付けの安定性及び信頼性とも、厳密さが要求されている。特に、高負荷及び強い衝撃に耐える必要があり、安全性が高く要求される重機(例えば、航空機、様々な自動車、船舶、大型機械等)にとっては、上記の位置決め精度、安定性及び信頼性が更に重要である。
【0003】
トルクレンチが好まれる主な理由の1つは、所定のトルク値を予め設定することができ、所定のトルク値に達するまでトルクの補強操作を行うことができるため、トルクの大きさの制御が可能ということである。ねじによる締付け過程中のトルク又は角度変化を知るため、センサーによってトルク変化又は角度変化を検出することが一般的であるため、トルク値又は角度値を表示するためのディスプレイが配置される。従来、このようなディスプレイは、指針及び目盛を併用して、トルク又は角度測定値を表示することが多い。近年では使用者が直感的でリアルタイムにトルク変化や角度変化を把握できるように、直接トルク値又は角度値をデジタル化して表示するものが発展してきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のディスプレイは、精密な構成部品を有するため、外部衝撃を受けて損壊しやすい。特に、重機を締付ける部品に使用される場合、機械が嵩張り、またねじが常に非平面に用いられるので、レンチの引き上げ角度が大きくなり、ディスプレイが揺れたり、衝撃を受けたりして、損壊率が大幅に増加する。そのため、ディスプレイの損壊を避けて使用寿命を向上させるため、上記のディスプレイを厳重に保護し、揺れや衝撃の発生を防止しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的の1つは、電動レンチに装着されるディスプレイの保護装置を提供することにある。スクリーンの上方に位置する蓋体、及び蓋体とディスプレイの間に位置し、且つ蓋体に位置決めされて結合可能なプロテクタによって、電動レンチのスクリーンに対する緩衝・振動吸収効果が得られるため、スクリーンの揺れや衝撃による損壊を防止することができる。
【0006】
本発明の一実施形態によるディスプレイ保護装置は、開口部を含む電動レンチに装着され、開口部内に設置されるプリント回路基板と、プリント回路基板に設置されるスクリーンと、プリント回路基板の上方に位置し、開口部をカバーする蓋体と、スクリーンに被覆される本体とスクリーンの両側に被覆され、本体の両側に接続される2つの翼部を含み、且つ蓋体に設置されるプロテクタと、を備える。
【0007】
プロテクタの各翼部は複数の隙間を有し、蓋体内に前記隙間に対応する複数の突出リブを有し、プロテクタが蓋体に設置される場合、各突出リブが各隙間内に挿入される。
【0008】
プロテクタの各翼部内にこれらの隙間からずれた状態で配列される複数のリブを有し、プロテクタが蓋体に設置された後で、蓋体のこれらの突出リブとプロテクタのこれらのリブとは間隔をあけて交互に配列される。
【0009】
好ましくは、蓋体は、その少なくとも一側に設けられた少なくとも1つの嵌合溝を含み、プロテクタは、少なくとも1つの前記2つの翼部に設けられる少なくとも1つの嵌合部を含み、プロテクタが蓋体に設置される場合、前記少なくとも1つの嵌合部が前記少なくとも1つの嵌合溝に嵌合される。
【0010】
好ましくは、プロテクタは、一端に第1位置決め部を含み、他端に第2位置決め部を含み、蓋体は第3位置決め部及び第4位置決め部を含み、第1位置決め部の位置は第3位置決め部の位置に対応し、第2位置決め部の位置は第4位置決め部の位置に対応し、第1位置決め部と第3位置決め部とは互いに係合可能に設置され、第2位置決め部と第4位置決め部とは互いに係合可能に設置されて、プロテクタを蓋体に固定して位置決めさせる。
【0011】
好ましくは、第1位置決め部は凸部を含み、第3位置決め部は貫通孔を含み、第1位置決め部が第3位置決め部に設置される場合、凸部が貫通孔に嵌め込まれる。
【0012】
好ましくは、第2位置決め部は嵌設ブロックを含み、第4位置決め部は嵌設溝を含み、第2位置決め部が第4位置決め部に設置される場合、嵌設ブロックが嵌設溝に嵌合される。
【0013】
好ましくは、プリント回路基板の下方に位置し、プリント回路基板を搭載し、且つ蓋体をプリント回路基板に固定するブラケットを更に備える。
【0014】
好ましくは、プロテクタは、振動吸収材質で作られている。
【0015】
好ましくは、プロテクタは、透明材質で作られている。
【0016】
好ましくは、プロテクタの本体に表示部を有し、蓋体には表示部に対応する肉抜き部が形成され、プロテクタが蓋体に設置され、表示部は肉抜き部に嵌合される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施例によるディスプレイ保護装置が電動レンチに組み立てられた状態を示す斜視図である。
【
図2】
図1のディスプレイ保護装置を示す分解図である。
【
図3】
図2のディスプレイ保護装置の構成部品を示す拡大図である。
【
図4】
図3のディスプレイ保護装置の構成部品を別の角度から示す拡大図である。
【
図5】
図2の蓋体にプロテクタが組み立てられた状態を示す図である。
【
図6】
図2のディスプレイ保護装置が組み立てられた状態を示す図である。
【
図7】
図6のディスプレイ保護装置が組み立てられた状態を別の角度から示す図である。
【
図8】
図1のディスプレイ保護装置を電動レンチに組み立てる過程を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
下記の記述では、添付図面を参照して本発明の具体的な実施例を説明する。多くの実施上の細部を合わせて説明する。しかしながら、これらの実施上の細部は、本発明の技術的範囲を制限するためのものではない。つまり、本発明の一部の実施例において、これらの実施上の細部は必要なものではない。また、図面を簡略化するため、従来から慣用されている構造と部品については、図面において簡単且つ模式的に示す。繰り返し部品は、同一の番号によって表されてもよい。
【0019】
図1~
図5を参照されたい。
図1は、本発明の一実施例によるディスプレイ保護装置200が電動レンチ100に組み立てられた状態を示す斜視図である。
図2は、
図1のディスプレイ保護装置200を示す分解図である。
図3は、
図2のディスプレイ保護装置200の構成部品を示す拡大図である。
図4は、
図3のディスプレイ保護装置200の構成部品を別の角度から示す拡大図である。
図5は、
図2の蓋体230にプロテクタ240が組み立てられた状態を示す図である。
【0020】
ディスプレイ保護装置200は、電動レンチ100のシャフト130と一体化されるように、電動レンチ100に組み立てられる。シャフト130は、一端に駆動部110が接続され、他端にハンドル部120が接続される。電動レンチ100は開口部131を含む。ディスプレイ保護装置200は、プリント回路基板210と、スクリーン220と、蓋体230と、プロテクタ240と、を備える。プリント回路基板210は開口部131内に設置される。スクリーン220はプリント回路基板210に設置される。スクリーン220は、電動レンチ100のトルク値又は角度値等を表示するために用いられる。プリント回路基板210にトルク検出器、角度検出器、及び/又はデータを分析して処理するためのプロセッサ等が装着される。蓋体230は、プリント回路基板210の上方に位置し、開口部131をカバーする。詳しくは、蓋体230が開口部131をカバーする場合に完全に密閉できるように、開口部131の形状と蓋体230の形状とが完全に合わさり、これにより、開口部131内に設けられる構成部品(プリント回路基板210、スクリーン220等)に対する防塵保護効果を達成する。
【0021】
プロテクタ240は、蓋体230に設置される。プロテクタ240は、本体241と、本体241の両側に接続される2つの翼部242と、を含む。本体241はスクリーン220に被覆され、2つの翼部242はスクリーン220の両側に被覆される。つまり、プロテクタ240は、スクリーン220と蓋体230との間に位置し、また蓋体230に設置されてスクリーン220を保護することができる。
【0022】
プロテクタ240は、一端に第1位置決め部245を含み、他端に第2位置決め部246を含む。蓋体230は第3位置決め部233及び第4位置決め部234を含む。第1位置決め部245の位置は第3位置決め部233の位置に対応し、第2位置決め部246の位置は第4位置決め部234の位置に対応する。そのため、プロテクタ240が蓋体230に設置される場合、第1位置決め部245と第3位置決め部233とは互いに係合可能に設置されてもよく、第2位置決め部246と第4位置決め部234とは互いに係合可能に設置されていてもよく、これにより、プロテクタ240を蓋体230に固定して位置決めすることができる。
【0023】
第1位置決め部245は凸部245aを含んでいてもよく、第3位置決め部233は貫通孔233aを含んでいてもよい。第1位置決め部245を第3位置決め部233に設置する場合、凸部245aは貫通孔233aに嵌め込むことができる。より詳しくは、一実施例において、凸部245aはランプシェードであってもよく、且つ電動レンチ100はプリント回路基板210に設けられる信号灯213を含んでいてもよく、且つ信号灯213の位置が第1位置決め部245の凸部245aに対応し、ディスプレイ保護装置200が設置される場合、凸部245aは信号灯213を被覆する。これにより、使用者は、貫通孔233aに嵌設される凸部245aによって信号灯213の状態を知ることができる。
【0024】
第2位置決め部246は嵌設ブロック246aを含んでいてもよく、第4位置決め部234は嵌設溝234aを含んでいてもよい。第2位置決め部246を第4位置決め部234に設置する場合、嵌設ブロック246aを嵌設溝234aに嵌合することができる。詳しくは、
図4に示すように、第2位置決め部246は円弧構造であってもよく、第4位置決め部234は別の円弧構造であってもよく、且つ
図5から分かるように、第2位置決め部246と第4位置決め部234とが互いに係合可能に設置される場合、その両者は完璧した円状構造を構成することができる。なお、プリント回路基板210には突起部材214が設けられていてもよく、ディスプレイ保護装置200を設置する場合、突起部材214を、第2位置決め部246及び第4位置決め部234からなる円状構造内に係合することができる。こうして、プロテクタ240を蓋体230とプリント回路基板210との間に位置決めすることにより、ディスプレイ保護装置200の構造の安定性を向上させることに寄与する。また、他の実施例において、プリント回路基板210の突起部材214は、ブザーのような電子部品であってもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0025】
蓋体230の両側にそれぞれ嵌合溝231が設置され、プロテクタ240の各翼部242から嵌合部243が延伸し、プロテクタ240が蓋体230に設置される場合、各嵌合部243を、各嵌合溝231に嵌合することができ、ディスプレイ保護装置200の構造全体の安定性を向上させることに寄与する。
【0026】
なお、プロテクタ240の本体241に表示部244が設けられていてもよく、このとき蓋体230の表示部244に対応する位置に肉抜き部232が形成される。プロテクタ240が蓋体230に設置される場合、表示部244は、肉抜き部232に嵌設されていてもよい。詳しく言えば、表示部244は、本体241から凸起し、且つ本体241と一体成形した構造であってもよい。これにより、表示部244を肉抜き部232に嵌合させることで、プロテクタ240を蓋体230に設置することができる。また、プロテクタ240及び/又は表示部244は、透明材質で作られていてもよい。これにより、スクリーン220の表示するトルク値又は角度値をユーザーに提示することができる。
【0027】
プロテクタ240と蓋体230は、位置決めされて設置され、スクリーン220に緩衝・防振機能を与える。プロテクタ240の各翼部242に複数の隙間dが開設され、蓋体230内のこれらの隙間dに対応する位置に複数の突出リブ235が設けられ、プロテクタ240が蓋体230に設置されれば、各突出リブ235を各隙間d内に挿入することができる。プロテクタ240の各翼部242には、これらの隙間dからずれて配列される複数のリブ247が設けられ、プロテクタ240が蓋体230に設置された後で、蓋体230のこれらの突出リブ235とプロテクタ240のこれらのリブ247とは間隔をあけて配列される。これにより、プロテクタ240の翼部242の複数の隙間dによって衝撃を受ける場合、隙間dの伸縮によって緩衝・振動吸収効果を達成し、且つ蓋体230のこれらの突出リブ235とプロテクタ240のこれらのリブ247による位置決め補助効果を提供することができる。なお、プロテクタ240は、振動吸収材料(例えば、シリコーン、PU、PP、PE、EPDM、CR、NBR、NR、EVA、EPE、PET、PS等)で製造されていてもよく、防振効果を更に強化することができる。
【0028】
プリント回路基板210に複数のキー接点211が設けられる。各キー接点211にキーカバー260が被覆されていてもよく、蓋体230における各キーカバー260に対応する位置に開孔236が開設される。組み立てる場合、各キーカバー260は、各開孔236を貫通して設けられていてもよい。露出したキーカバー260によって、電動レンチ100のユーザーは、様々な異なる状況に適応するように、スクリーン220に表示されるトルク値又は角度値を押すことで調整するようにしてもよい。
【0029】
図6~
図8を合わせて参照されたい。
図6は、
図2のディスプレイ保護装置200が組み立てられた状態を示す図である。
図7は、
図6のディスプレイ保護装置200が組み立てられた状態を別の角度から示す図である。
図8は、
図1のディスプレイ保護装置200を電動レンチ100に組み立てる過程を示す模式図である。
【0030】
ディスプレイ保護装置200は、プリント回路基板210の下方に位置するブラケット250を更に備える。ブラケット250は、プリント回路基板210を搭載し且つ蓋体230に固定することに用いられる。詳しくはブラケット250の下方にねじ穴251、252が設けられる。プリント回路基板210及び蓋体230にそれぞれ対応するねじ穴212及びねじ穴237が設けられる(
図3及び
図4を合わせて参照されたい)。この場合、まずねじAをブラケット250のねじ穴251及びプリント回路基板210のねじ穴212から貫通させてから、蓋体230のねじ穴237に締付けて、
図5及び
図6に示すディスプレイ保護装置200を形成し、また、ねじBをブラケット250のねじ穴252によって電動レンチ100のシャフト130に締付けて、電動レンチ100を完成する。
【0031】
上記によれば、本発明は、電動レンチ100に容易に組み立てられるディスプレイ保護装置200を提供する。蓋体230とスクリーン220との間には、プロテクタ240が設置される。プロテクタ240の本体241及び本体241の両側に接続される2つの翼部242によって、緩衝・振動吸収効果を達成し、外力の衝撃によるスクリーン220の損壊を防止することができる。
【0032】
本発明は、実施形態を前述の通りに開示したが、これは、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えることができる。よって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0033】
100 電動レンチ
110 駆動部
120 ハンドル部
130 シャフト
131 開口部
200 ディスプレイ保護装置
210 プリント回路基板
211 キー接点
212、237、251、252 ねじ穴
213 信号灯
214 突起部材
220 スクリーン
230 蓋体
231 嵌合溝
232 肉抜き部
233 第3位置決め部
233a 貫通孔
234 第4位置決め部
234a 嵌設溝
235 突出リブ
236 開孔
240 プロテクタ
241 本体
242 翼部
243 嵌合部
244 表示部
245 第1位置決め部
245a 凸部
246 第2位置決め部
246a 嵌設ブロック
247 リブ
250 ブラケット
260 キーカバー
A、B ねじ
d 隙間