IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-26
(45)【発行日】2022-08-03
(54)【発明の名称】不燃性ベイピング装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20220727BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20220727BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/10
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2019569716
(86)(22)【出願日】2018-06-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-20
(86)【国際出願番号】 EP2018066981
(87)【国際公開番号】W WO2018234585
(87)【国際公開日】2018-12-27
【審査請求日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】15/631,126
(32)【優先日】2017-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】バチェ テリー
(72)【発明者】
【氏名】クロウフォード ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ホーズ エリック エイ
(72)【発明者】
【氏名】キルツナー ドミトリー
(72)【発明者】
【氏名】ラウ レイモンド
(72)【発明者】
【氏名】ニューカム ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ラビット ウィリアム ユージーン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンス カール ロイ
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ ドワイト ディー
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0101625(US,A1)
【文献】国際公開第2016/075749(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/005533(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/42
A24F 40/10
A24F 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃性ベイピング装置用のベイパーカートリッジであって、前記ベイパーカートリッジが、
対向する、第一および第二の端を有するチャネル構造であって、前記チャネル構造が、少なくとも前記第一の端と前記第二の端との間に延びるチャネル空間を少なくとも部分的に画定し、前記チャネル構造が、前記チャネル構造の前記第一の端を介して前記チャネル空間内に香味カートリッジを受けるように構成される、チャネル構造と、
前記チャネル構造の前記第二の端におけるベイパー発生装置であって、前記ベイパー発生装置が、プレベイパー製剤貯蔵部、発熱体および前記プレベイパー製剤貯蔵部から前記プレベイパー製剤を引き出すように構成された分配境界面を備え、前記ベイパー発生装置が、前記プレベイパー製剤が前記発熱体による前記分配境界面の加熱に基づいて前記分配境界面から気化され、発生した蒸気を形成し、前記発生した蒸気を前記チャネル構造の前記第二の端に提供するように、前記プレベイパー製剤を加熱するように構成され、前記チャネル構造がさらに前記香味カートリッジを受けるように構成され、そのため前記香味カートリッジが前記チャネル構造内に位置付けられて前記発生した蒸気を前記ベイパー発生装置から受け取る、ベイパー発生装置と、を備える、ベイパーカートリッジ。
【請求項2】
前記チャネル空間内に延びる一組の導電性機器であって、前記導電性機器が、前記香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに独立して、かつ直接接触するように構成され、そのため前記導電性機器が、前記香味カートリッジの前記導電性材料のインスタンスを通して相互に電気的に接続される、一組の導電性機器を更に備える、請求項1に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項3】
前記一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器が、前記香味カートリッジの内部に少なくとも部分的に衝突することに基づいて、前記導電性材料のインスタンスに直接接触するように構成される、請求項2に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの導電性機器が、導電性ブレードを含み、前記導電性ブレードが、前記香味カートリッジの少なくとも一部分に切断され、前記香味カートリッジの前記導電性材料のインスタンスに直接接触するように構成される、請求項2または請求項3に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項5】
前記一組の導電性機器が一組の導電性ブレードを含み、前記導電性ブレードが、前記香味カートリッジの別個の部分に切断され、前記香味カートリッジの前記導電性材料のインスタンスに直接接触するように構成され、そのため前記香味カートリッジの前記導電性材料のインスタンスを通して前記導電性ブレードが相互に電気的に接続される、請求項4に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項6】
前記一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器が、前記導電性材料のインスタンスとの接触を確立するように構成された導電性プレートである、請求項2~5のいずれか一項に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項7】
前記一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器が、前記香味カートリッジの少なくとも一部分を穿孔して、前記香味カートリッジの前記導電性材料のインスタンスに直接接触するように構成された突出機器である、請求項2~6のいずれか一項に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項8】
請求項2~7のいずれか一項に記載のベイパーカートリッジと、
前記導電性機器に電気的に結合された電源を含む基部であって、前記導電性機器が、前記香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに独立して、かつ直接接触するように構成され、そのため前記導電性機器が、閉じており、かつ前記香味カートリッジの前記導電性材料のインスタンスを通して少なくとも前記導電性機器の間に延びる電気回路を確立する、基部と、を備える、不燃性ベイピング装置。
【請求項9】
請求項8に記載の前記不燃性ベイピング装置および香味カートリッジを備える不燃性ベイピングシステムであって、
前記香味カートリッジが、前記不燃性ベイピング装置の前記ベイパーカートリッジの前記チャネル空間内に位置付けられ、前記香味カートリッジが、
前記香味カートリッジの長軸方向軸に沿って延びる香味材料と、
前記香味材料を少なくとも部分的に封入する外側シェルであって、前記外側シェルが、前記香味カートリッジの前記長軸方向軸と同軸に延びる、外側シェルと、
前記香味カートリッジの周りに少なくとも部分的に延びる、導電性材料のインスタンスと、を備える、不燃性ベイピングシステム。
【請求項10】
前記導電性材料のインスタンスが、前記香味材料と前記外側シェルとの間にある、請求項9に記載の不燃性ベイピングシステム。
【請求項11】
前記香味材料が、香味ハウジングおよび前記香味ハウジング内の香味マトリクスを含み、前記香味ハウジングがさらに、空気を前記香味マトリクスと流体連通して流れるよう、方向付けるように構成された複数の穿孔を含む、請求項9または請求項10に記載の不燃性ベイピングシステム。
【請求項12】
前記導電性材料のインスタンスが、前記香味材料全体の周りに少なくとも部分的に延びる帯である、請求項9~11のいずれか一項に記載の不燃性ベイピングシステム。
【請求項13】
前記チャネル構造が、前記チャネル構造の前記内面内に開口部を画定するポータルをさらに含み、
前記ベイパーカートリッジが、更に、
前記チャネル空間内に延びる一組の導電性機器であって、前記導電性機器が、前記チャネル構造の前記ポータルを少なくとも部分的に通って前記チャネル空間内に延びるように構成された変位可能な機器を含み、前記導電性機器が、前記変位可能な機器が前記チャネル構造の前記ポータルを少なくとも部分的に通る前記香味カートリッジによって変位されることに基づいて、前記導電性機器が相互に電気的に接続されるように、選択的に相互に直接的に接触するように構成される、一組の導電性機器を備える、請求項1に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項14】
前記変位可能な機器が、固定部分および変位可能部分を含み、前記固定部分が前記ベイパーカートリッジの一部分に固定されており、前記変位可能部分が前記チャネル構造の前記ポータルを通って延びるように構成される、請求項13に記載のベイパーカートリッジ。
【請求項15】
不燃性ベイピング装置用の基部であって、前記基部が、
電源と、
命令プログラムを保存するメモリと、
命令プログラムを実行して、
前記基部が、前記基部が前記電源からベイパーカートリッジへと電力を供給するように構成されるように、ベイパーカートリッジに結合されたと判定することであって、前記ベイパーカートリッジが、前記電力に基づいて、プレベイパー製剤を加熱してベイパー生成のインスタンスを実施するように構成される、判定することと、
前記ベイパーカートリッジの認証組立品から前記基部において電気信号を受信することに基づいて、香味カートリッジが前記ベイパーカートリッジ内に挿入されたことを検出することと、
検出に基づいて、
前記電源から前記ベイパーカートリッジへの電力供給を選択的に可能にして、前記ベイパーカートリッジによるベイパー生成を可能にすることと、
前記挿入された香味カートリッジに関連付けられた残りカウントを判定することであって、前記残りカウントが、ベイパー生成のインスタンスの特定の量および/または経過時間の特定の期間である、判定することと、
前記ベイパーカートリッジによる各連続したそれぞれのベイパー生成のインスタンスに応答して、前記残りカウントを連続的にデクリメントすることと、
前記残りカウントが特定の閾値未満であるとの判定に応答して、前記電源から前記ベイパーカートリッジへの電力供給を選択的に不能にして、前記ベイパーカートリッジによるベイパー生成を不能にすることと、を行うように構成されたプロセッサと、を備える、基部。
【請求項16】
前記プロセッサがさらに、前記命令プログラムを実行して、前記香味カートリッジが前記ベイパーカートリッジから取り外されたとの判定に応答して、前記電源から前記ベイパーカートリッジへの前記電力供給を選択的に不能して、前記ベイパーカートリッジによるベイパー生成を不能にするように構成される、請求項15に記載の基部。
【請求項17】
一つ以上のグラフィカル表示を示すように構成された表示インターフェースであって、前記プロセッサがさらに、命令プログラムを実行して、
前記電源内に貯蔵される電力の量を示す電力グラフィカル表示を生成し、
前記基部が前記ベイパーカートリッジに結合されたかどうかを示すベイパーカートリッジグラフィカル表示を生成し、
前記香味カートリッジが前記ベイパーカートリッジ内に挿入されたかどうかを示す香味カートリッジグラフィカル表示を生成し、
前記電力グラフィカル表示、ベイパーカートリッジグラフィカル表示、および香味カートリッジグラフィカル表示を、前記表示インターフェースを介した一連のグラフィカル表示として表示するように構成される、請求項15または請求項16に記載の基部。
【請求項18】
前記電力グラフィカル表示が、前記電源内に貯蔵される前記電力の量によって支持され得る、前記ベイパーカートリッジによるベイパー生成のインスタンスの量を示す電力貯蔵アイコンを含む、請求項17に記載の基部。
【請求項19】
前記ベイパーカートリッジグラフィカル表示が、前記ベイパーカートリッジが少なくとも一つの蒸気のインスタンスを生成するように構成されるように、前記ベイパーカートリッジが少なくとも閾値量のプレベイパー製剤を保持しているかどうかを示す、請求項17または請求項18に記載の基部。
【請求項20】
前記香味カートリッジグラフィカル表示が、
前記挿入された香味カートリッジに関連付けられた、前記ベイパーカートリッジによるベイパー生成が不能にされるまでに残っている、ベイパー生成のインスタンスの量、および、
前記挿入された香味カートリッジに関連付けられた、前記ベイパーカートリッジによるベイパー生成が不能にされるまでに残っている、経過時間の大きさ、のうちの少なくとも一つを示す、請求項17~19のいずれか一項に記載の基部。
【請求項21】
触覚インターフェースをさらに備え、前記プロセッサがさらに、前記命令プログラムを実行して、前記触覚インターフェースから受信した連続的なコマンド信号に基づいて、前記一連のグラフィカル表示の別個のグラフィカル表示間で切り替えるように構成される、請求項17~20のいずれか一項に記載の基部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、電子ベイピング装置(「eベイピング装置」)、および/または不燃性ベイピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子ベイピング装置(EVD)としても本明細書で言及するeベイピング装置は、携帯型ベイピング用に成人eベイピング装置使用者によって使用され得る。eベイピング装置内の香味付きの蒸気は、eベイピング装置によって生成され得る蒸気とともに香味を送達するように用いられ得る。香味付きの蒸気は、香味システムを介して、送達され得る。
【0003】
eベイピング装置は、プレベイパー製剤を蒸発させて蒸気を生成するヒーターを含む。eベイピング装置は、電源と、カートリッジまたはヒーターを含むeベイピングタンクと、加えてプレベイパー製剤を保持することができる貯蔵部とを含むいくつかのeベイピング要素を含み得る。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの例示的な実施形態によれば、不燃性ベイピング装置用のベイパーカートリッジは、チャネル構造、ベイパー発生装置、および一組の導電性機器を含み得る。チャネル構造は、対向する、第一および第二の端を有し得る。チャネル構造は、少なくとも第一の端と第二の端との間に延びるチャネル空間を少なくとも部分的に画定し得る。チャネル構造は、チャネル構造の第一の端を介してチャネル空間内に香味カートリッジを受けるように構成され得る。ベイパー発生装置は、チャネル構造の第二の端にあり得る。ベイパー発生装置は、プレベイパー製剤を加熱して発生した蒸気を形成し、発生した蒸気をチャネル構造の第二の端に提供するように構成され得る。チャネル構造はさらに、香味カートリッジが発生した蒸気をベイパー発生装置から受けるようにチャネル構造内に位置するように、香味カートリッジを受けるように構成されてもよい。一組の導電性機器は、チャネル空間内に延び得る。導電性機器は、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスを通して導電性機器が相互に電気的に接続されるように、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに独立して、かつ直接的に接触するように構成され得る。
【0005】
一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器は、香味カートリッジの内部に少なくとも部分的に衝突することに基づいて、導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成され得る。
【0006】
少なくとも一つの導電性機器は導電性ブレードを含み得る。導電性ブレードは、香味カートリッジの少なくとも一部分に切断し、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成されてもよい。
【0007】
一組の導電性機器は、導電性ブレードが香味カートリッジの導電性材料のインスタンスを通して相互に電気的に接続されるように、香味カートリッジの別個の部分に切断され、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された、一組の導電性ブレードを含み得る。
【0008】
一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器は、導電性材料のインスタンスとの接触を確立するように構成された導電性プレートであってもよい。
【0009】
一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器は、香味カートリッジの少なくとも一部分を穿孔して、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された突出機器であってもよい。
【0010】
ベイパーカートリッジはさらに、ベイパー発生装置のプレベイパー製剤貯蔵部と流体連通する貯蔵部再充填ポートを含み得る。貯蔵部再充填ポートは、プレベイパー製剤貯蔵部にプレベイパー製剤を充填することを可能にするように構成され得る。
【0011】
いくつかの例示的な実施形態によれば、不燃性ベイピング装置は、ベイパーカートリッジおよび基部を含んでもよい。ベイパーカートリッジは、チャネル構造、ベイパー発生装置、および一組の導電性機器を含み得る。チャネル構造は、対向する、第一および第二の端を有し得る。チャネル構造は、少なくとも第一の端と第二の端との間に延びるチャネル空間を少なくとも部分的に画定し得る。チャネル構造は、チャネル構造の第一の端を介して香味カートリッジを受けるように構成され得る。ベイパー発生装置は、チャネル構造の第二の端にあり得る。ベイパー発生装置は、プレベイパー製剤を加熱して発生した蒸気を形成し、発生した蒸気をチャネル構造の第二の端に提供するように構成され得る。チャネル構造はさらに、香味カートリッジが発生した蒸気をベイパー発生装置から受けるようにチャネル構造内に位置するように、香味カートリッジを受けるように構成されてもよい。一組の導電性機器は、チャネル空間内に延び得る。基部は、導電性機器に電気的に結合される電源を含み得る。導電性機器は、閉じており、そして香味カートリッジの導電性材料のインスタンスを通して少なくとも導電性機器間に延びる、電気回路を導電性機器が確立するように、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに独立して、かつ直接的に接触するように構成され得る。
【0012】
基部は、電気回路が閉じていることを検出し、検出に基づいて、香味カートリッジがベイパー発生装置の近傍の位置にあると判定し、判定に基づいて、ベイパー発生装置による発生した蒸気の形成を制御するように構成される、制御回路を含み得る。
【0013】
制御回路は、電気回路内の電流の一つ以上の属性を監視し、監視に基づいて、香味カートリッジが、複数の香味カートリッジのタイプのうちの特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられていると判定し、そして、特定の香味カートリッジのタイプに応じて、発生した蒸気の形成を選択的に制御するように構成され得る。
【0014】
一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器は、香味カートリッジの内部に少なくとも部分的に衝突することに基づいて、導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成され得る。
【0015】
少なくとも一つの導電性機器は、香味カートリッジの少なくとも一部分に切断されて、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された導電性ブレードを含み得る。
【0016】
一組の導電性機器は、導電性ブレードが香味カートリッジの導電性材料のインスタンスを通して相互に電気的に接続されるように、香味カートリッジの別個の部分に切断されて、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された、一組の導電性ブレードを含み得る。
【0017】
一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器は、導電性材料のインスタンスと同一平面上で接触するように構成されたプレート機器であってもよい。
【0018】
一組の導電性機器のうちの少なくとも一つの導電性機器は、香味カートリッジの少なくとも一部分を穿孔して、香味カートリッジの導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された突出機器であってもよい。
【0019】
ベイパーカートリッジおよび基部は、取り外し可能に一緒に結合されるように構成されてもよい。
【0020】
基部は、複数のポゴピンコネクタの組を含んでもよく、ポゴピンコネクタの各組は、ベイパーカートリッジの電気コネクタの対応する組と結合して、電力を電源からベイパーカートリッジに供給し、基部とベイパーカートリッジとの間でデータを通信し、または、基部の制御回路が閉じた電気回路を検出して、香味カートリッジがベイパーカートリッジ内に挿入されたと判定することを可能にするように構成されている。
【0021】
電源は再充電可能電池を含みうる。
【0022】
いくつかの例示的な実施形態によれば、不燃性ベイピング装置で用いられるように構成された香味カートリッジは、香味カートリッジの長軸方向軸に沿って延びる香味材料、香味材料を少なくとも部分的に封入する、香味カートリッジの長軸方向軸と同軸に延びる外側シェル、および香味カートリッジの周りに少なくとも部分的に延びる導電性材料のインスタンスを含み得る。
【0023】
導電性材料のインスタンスは、香味材料と外側シェルとの間にあり得る。
【0024】
香味材料は、香味ハウジングおよび香味ハウジング内の香味マトリクスを含んでもよく、香味ハウジングはさらに、香味マトリクスと流体連通するように空気を方向付けするように構成された複数の穿孔を含む。
【0025】
香味カートリッジはさらに、香味カートリッジの出口端に出口端インサート、および香味カートリッジの先端部に先端部開口部を含み得る。香味カートリッジは、先端部開口部を通して引き出される空気が、香味材料と流体連通し、香味カートリッジの出口端インサートを通して流れるように方向付けるように構成され得る。
【0026】
香味材料は、たばこ材料を含むたばこロッドであってもよい。
【0027】
導電性材料のインスタンスは、香味材料全体の周りに少なくとも部分的に延びる帯であってもよい。
【0028】
導電性材料のインスタンスは、香味カートリッジの長軸方向軸と同軸に延びる円筒形要素であってもよい。
【0029】
導電性材料のインスタンスは、香味材料の端にある円筒形ディスクであってもよい。
【0030】
導電性材料のインスタンスは、導電性インクおよびアルミニウムのうちの少なくとも一つを含み得る。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態によれば、不燃性ベイピング装置用のベイパーカートリッジは、チャネル構造、ベイパー発生装置、および一組の導電性機器を含み得る。チャネル構造は、対向する、第一および第二の端を有し得る。チャネル構造は、少なくとも第一の端と第二の端との間に延びるチャネル空間を少なくとも部分的に画定する内表面を含み得る。チャネル構造は、チャネル構造の第一の端を介してチャネル空間内に香味カートリッジを受けるように構成され得る。チャネル構造はさらに、チャネル構造の内表面内に開口部を画定するポータルを含んでもよい。ベイパー発生装置は、チャネル構造の第二の端にあり得る。ベイパー発生装置は、プレベイパー製剤を加熱して発生した蒸気を形成し、発生した蒸気をチャネル構造の第二の端に提供するように構成され得る。チャネル構造はさらに、香味カートリッジが発生した蒸気をベイパー発生装置から受けるように位置するように、香味カートリッジをチャネル空間を通してチャネル構造の第二の端に向かって方向付けるように構成されてもよい。一組の導電性機器は、チャネル空間内に延び得る。導電性機器は、チャネル構造のポータルを少なくとも部分的に通ってチャネル空間内に延びるように構成された変位可能な機器を含み得る。導電性機器は、変位可能な機器がチャネル構造のポータルを少なくとも部分的に通る香味カートリッジによって変位されることに基づいて、導電性機器が相互に電気的に接続されるように、選択的に相互に直接的に接触するように構成され得る。
【0032】
変位可能な機器は、固定部分および変位可能部分を含み得る。固定部分は、ベイパーカートリッジの一部分に固定され得る。変位可能部分は、チャネル構造のポータルを通って延びるように構成され得る。
【0033】
一組の導電性機器は、一組の導電性機器が、香味カートリッジがベイパーカートリッジ内に挿入されたかどうかに従ってベイパー発生装置によるベイパー生成を選択的に可能とするように構成されるように、変位可能な機器がチャネル構造のポータルを少なくとも部分的に通る香味カートリッジによって変位されることに基づいて、ベイパー発生装置を含む閉じた電気回路を選択的に確立するように構成され得る。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態によれば、不燃性ベイピング装置用の基部は、電源、命令プログラムを保存するメモリ、およびプロセッサを含み得る。プロセッサは、命令プログラムを実行して、基部が電源からベイパーカートリッジへと電力を供給するように構成されるように、電力に基づいて、プレベイパー製剤を加熱してベイパー生成のインスタンスを実施するベイパーカートリッジに基部が結合されたと判定し、ベイパーカートリッジの認証組立品から基部において電気信号を受信することに基づいて、ベイパーカートリッジがベイパーカートリッジ内に挿入されたことを検出し、検出に基づいて、電源からベイパーカートリッジへの電力供給を選択的に可能にして、ベイパーカートリッジによるベイパー生成を可能にし、挿入された香味カートリッジに関連付けられた、ベイパー生成のインスタンスの特定の量および/または特定の経過時間である残りカウントを判定し、ベイパーカートリッジによる連続的なそれぞれのベイパー生成のインスタンスに応答して、残りカウントを連続的にデクリメントし、そして、残りカウントが特定の閾値未満であるとの判定に応答して、電源からベイパーカートリッジへの電力供給を選択的に不能にして、ベイパーカートリッジによるベイパー生成を不能にするように構成され得る。
【0035】
プロセッサはさらに、香味カートリッジがベイパーカートリッジから取り外されたとの判定に応答して、命令プログラムを実行して、電源からベイパーカートリッジへの電力の供給を選択的に不能にして、ベイパーカートリッジによるベイパー生成を不能にするように構成され得る。
【0036】
基部はさらに、一つ以上のグラフィカル表示を提示するように構成された表示インターフェースを含んでもよく、ここで、プロセッサはさらに、命令プログラムを実行して、電源内に貯蔵された電力の量を示す電力グラフィカル表示を生成し、基部がベイパーカートリッジに結合されたかどうかを示すベイパーカートリッジグラフィカル表示を生成し、香味カートリッジがベイパーカートリッジ内に挿入されたかどうかを示す香味カートリッジグラフィカル表示を生成し、そして、電力グラフィカル表示、ベイパーカートリッジグラフィカル表示、および香味カートリッジグラフィカル表示を一連のグラフィカル表示として表示インタフェースを介して表示するように構成され得る。
【0037】
電力グラフィカル表示は、電源内に貯蔵される電力の量によって支持され得る、ベイパーカートリッジによるベイパー生成のインスタンスの量を示す電力貯蔵アイコンを含み得る。
【0038】
ベイパーカートリッジグラフィカル表示は、ベイパーカートリッジが少なくとも一つの蒸気のインスタンスを生成するように構成されるように、ベイパーカートリッジが少なくとも閾値量のプレベイパー製剤を保持するかどうかを示し得る。
【0039】
香味カートリッジグラフィカル表示は、ベイパーカートリッジによるベイパー生成が不能にされるまでに残っている、挿入された香味カートリッジに関連付けられたベイパー生成のインスタンスの量、および/またはベイパーカートリッジによるベイパー発生が不能にされるまでに残っている、挿入された香味カートリッジに関連付けられた経過時間の大きさを示し得る。
【0040】
基部はさらに、触覚インターフェースを含み得る。プロセッサはさらに、命令プログラムを実行して、触覚インターフェースから受信した連続的なコマンド信号に基づいて、一連のグラフィカル表示の別個のグラフィカル表示間で切り替えるように構成され得る。
【0041】
本明細書の非限定的な実施形態の様々な特徴および利点は、詳細な説明を添付の図面と併せて検討すると、より明らかになるはずである。添付の図面は単に図示の目的のために提供され、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。添付の図面は、明記されていない限り、実寸に比例して描かれているとは考えられない。明瞭化の目的で、図面の様々な寸法は誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1A図1Aは、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置の側面図である。
図1B図1Bは、図1Aの不燃性ベイピング装置の断面図である。
図1C図1Cは、いくつかの例示的な実施形態による、結合されると不燃性ベイピング装置を形成する、分離されたベイパーカートリッジおよび基部の斜視図である。
図1D図1Dおよび図1Eはそれぞれ、図1Cに示すベイパーカートリッジおよび基部の結合から形成された不燃性ベイピング装置の斜視図である。
図1E図1Dおよび図1Eはそれぞれ、図1Cに示すベイパーカートリッジおよび基部の結合から形成された不燃性ベイピング装置の斜視図である。
図2-1】図2A図2B図2Cおよび図2Dはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による香味カートリッジの断面図である。
図2-2】図2A図2B図2Cおよび図2Dはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による香味カートリッジの断面図である。
図3図3A図3B、および図3Cはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による認証組立品の斜視図である。
図4図4A図4Bおよび図4Cはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置のベイパーカートリッジの断面図であり、ベイパーカートリッジのチャネル空間を通した香味カートリッジの挿入を図示している。
図5図5Aおよび図5Bはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置のベイパーカートリッジの断面図であり、ベイパーカートリッジのチャネル空間を通した香味カートリッジの挿入を図示している。
図6A図6Aは、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置の基部の斜視図である。
図6B図6Bは、図6Aの、線VIB-VIB’に沿った基部の断面図である。
図6C図6Cは、図6Aの、線VIC-VIC’に沿った基部の断面図である。
図6D図6Dは、図6Aの、線VID-VID’に沿った基部の断面図である。
図7-1】図7A図7B図7C図7D図7E図7F図7G、および図7Hは、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置の表示インターフェースによって表示され得るグラフィカル表示を図示している。
図7-2】図7A図7B図7C図7D図7E図7F図7G、および図7Hは、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置の表示インターフェースによって表示され得るグラフィカル表示を図示している。
図8図8は、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置によるベイパー生成の制御を図示するフローチャートである。
図9図9は、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置による一連のグラフィカル表示の生成および表示を図示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
幾つかの詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、例示的な実施形態を説明することを目的とした単なる典型にすぎない。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されることができ、本明細書に記載の例示的な実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0044】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その例示的な実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。しかし当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、例示的な実施形態の範囲の中に収まるすべての修正、均等物、代替物を網羅するものである。同様の数字は、図の説明の全体を通して同様の要素を指す。
【0045】
要素または層が別の要素もしくは層「の上にある」、「に接続される」、「に連結される」、または「を覆う」と言及される時、これはもう一方の要素もしくは層の上に直接あってもよく、それに直接的に接続されてもよく、それに直接的に連結されてもよく、またはそれを直接的に覆ってもよく、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよいことが理解されるべきである。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接ある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に連結される」と言及される時、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、本明細書の全体を通して同様の要素を指す。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの一つ以上のいくつかの、またはすべての組み合わせを含む。
【0046】
第一の、第二の、第三の、いくつかのそれらの組み合わせ等の用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションはこれらの用語によって限定されないことが理解されるべきである。これらの用語は、一つの要素、要素、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。従って、下記で説明される第一の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0047】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、一つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に描写されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていると理解されるべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、「下方に」という用語は上方および下方の両方の向きを包含する場合がある。装置は、別の方法で(90度回転して、または他の向きで)向きが決められる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0048】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合は、その限りではない。本明細書で使用される時、「含む(includes)」、「含む(including)」、「備える(comprises)」、および/または「備える(comprising)」という用語は述べられた特徴、整数、工程、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、および/またはこれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。
【0049】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の理想的な実施形態(および中間構造)の概略図である断面図を参照して本明細書で説明される。このように、例えば、製造技法および/または許容差の結果として得られた図の形状からの変化が予想される。従って、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状を限定するものとして解釈されるべきでなく、例えば製造の結果としてもたらされる形状の逸脱を含むものである。
【0050】
本明細書において「約」または「実質的に」という用語を数値と組み合わせて使用する場合、それに伴う数値が、述べられた数値の前後±10%の公差を含むということを意図する。さらに、本明細書において百分率に言及する場合、それらの百分率は重量に基づく、すなわち重量百分率であることが意図される。「最大~まで」という表現は、ゼロから、その表現した上限までの量およびそれらの間にあるすべての値を含む。範囲を特定する時、その範囲はそれらの間にあるすべての値(例えば0.1%ずつに異なる値)を含む。その上、「一般に」および「実質的に」という単語が幾何学的形状に関連して使用される時、その幾何学的形状の正確さは要求されないが、形状の許容範囲が本開示の範囲内であることが意図される。実施形態の管状要素は円筒状であってもよいが、正方形、長方形、楕円形、三角形、およびその他などの、その他の管状の断面形態も意図される。
【0051】
別の方法で定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が一般的に理解しているものと同じ意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0052】
不燃性ベイピング装置
図1Aは、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置の側面図である。図1Bは、図1Aの不燃性ベイピング装置の断面図である。
【0053】
図1A~1Bを参照すると、不燃性ベイピング装置100は、第一のセクション(「基部110」)、第二のセクション(「ベイパーカートリッジ140」)、および香味カートリッジ180を含む。ベイパーカートリッジ140は、本明細書では「発生したベイパー」と呼ばれる蒸気を生成するように構成される。ベイパーカートリッジ140はさらに、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に「挿入される」と、発生した蒸気を香味カートリッジ180内に方向付けるように、香味カートリッジ180を受けるように構成される。
【0054】
香味カートリッジ180は、発生した蒸気を香味カートリッジ180の内部を通るように方向付けることに基づいて、香味付きの蒸気を生成するように構成され得る。基部110は、少なくともベイパーカートリッジ140に電力を供給して、ベイパーカートリッジ140が発生した蒸気を生成(「形成」)することを可能にするように構成される。
【0055】
以下にさらに説明する通り、不燃性ベイピング装置100は、一組の導電性機器152-1および152-2を含む認証組立品150を含み得るが、これは、香味カートリッジ180が不燃性ベイピング装置100のチャネル空間104内に挿入されることに基づいて、香味カートリッジ180を通る、導電性機器152-1と152-2との間の電気的接続を確立するように構成される。こうした電気的接続に基づいて、香味カートリッジ180が不燃性ベイピング装置100内に挿入されたとの判定を行うことができる。ベイパー発生装置144を含む、不燃性ベイピング装置100の一つ以上の部分は、こうした判定に従って制御され得る。
【0056】
基部110およびベイパーカートリッジ140は、境界面160-1および160-2をそれぞれ含み、そして基部110およびベイパーカートリッジ140は、それぞれの境界面160-1および160-2を介して一緒に結合されるように構成される。
【0057】
図1Bに示すように、境界面160-1および160-2それぞれは、一つ以上の電気コネクタ126および127をそれぞれ含み得る。各組の電気コネクタ126および127は、一つ以上の電気コネクタ116-1~116-4および156-1~156-4をそれぞれ含み得る。本明細書でさらに説明する通り、電気コネクタ116-1~116-4および156-1~156-4のうちの一つ以上は、ポゴピンコネクタであってもよい。
【0058】
境界面160-1および160-2は、取り外し可能に一緒に結合されるように構成されてもよく、または、永久的に一緒に結合されるように構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、境界面160-1、160-2は、ねじ状のコネクタである。境界面160-1および160-2の結合が、限定されないが、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、差込みピン、および/または留め金のうちの少なくとも一つを含む、任意のタイプのコネクタであってもよいことは認識されるべきである。
【0059】
いくつかの例示的な実施形態では、境界面160-1および160-2が存在しないように、ベイパーカートリッジ140および基部110が個々の一体型の要素内に組み込まれてもよい。
【0060】
図1A~1Bを参照すると、ベイパーカートリッジ140は、ハウジング141と、ベイパーカートリッジ140の内部を少なくとも部分的に通って延び、かつチャネル空間104を少なくとも部分的に画定する、チャネル構造142と、を含み得る。図1Bに示すように、チャネル構造142は、チャネル空間104を少なくとも部分的に画定する、少なくとも部分的に円筒形の要素であってもよい。チャネル構造142は、チャネル空間104の一つ以上の長軸方向の境界を少なくとも部分的に画定する内表面(例えば、チャネル空間104の長軸方向軸と同軸に延びる一つ以上の境界)を有してもよい。チャネル構造142は開いた第一および第二の端を有し、ここでチャネル構造142の第一の端はベイパー発生装置144の近傍にあり、チャネル構造142の第二の端は装置100の外部と流体連通している。
【0061】
図1Bに示すように、チャネル構造142の第二の端は、ベイパーカートリッジ140内の開口部102を画定し得る。その結果、チャネル空間104は、チャネル構造142の第二の端を介して不燃性ベイピング装置100の外部に開いている。
【0062】
図1Bを参照すると、ベイパーカートリッジ140は、発生した蒸気を生成するように構成されたベイパー発生装置144を含み得る。図1Bに示すように、ベイパー発生装置144は、プレベイパー製剤貯蔵部146および発熱体148を含み得る。
【0063】
発熱体148は、プレベイパー製剤貯蔵部146に結合され、熱を生成するように構成される。ベイパー発生装置144の少なくとも一部分が、プレベイパー製剤貯蔵部146からプレベイパー製剤を引き出すように構成された分配境界面(図1Bには図示せず)を含んで、そのためプレベイパー製剤が、発熱体148による分配境界面の加熱に基づいて分配境界面から気化されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、発熱体148はメッシュヒーター構造を含んでもよい。
【0064】
ベイピングの間、プレベイパー製剤は、分配境界面の毛細管作用によって、プレベイパー製剤貯蔵部146および/または貯蔵媒体から発熱体148の近傍に移動され得る。発熱体148が作動されて熱を発生した時に、分配境界面のその中央部分の中のプレベイパー製剤が発熱体148によって気化されて生成された蒸気を形成し得るように、発熱体148は分配境界面の中央部分(「トランク」)を少なくとも部分的に囲み得る。
【0065】
プレベイパー製剤貯蔵部146は、風味剤を含まないプレベイパー製剤を含んでもよく、そのため発熱体148が分配境界面内のプレベイパー製剤を気化して蒸気を形成した時に、そのベイパー(本明細書において「発生したベイパー」とも呼ばれる)は、実質的に香味を有さなくてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤貯蔵部146は、一つ以上の風味剤を含むプレベイパー製剤を含み得る。
【0066】
ベイパー発生装置144は、チャネル構造142の第一の端(「先端部」)の近傍にあり、そのためベイパー発生装置144は、チャネル構造142の第一の端を介してチャネル空間104を通過し、チャネル構造142によって画定されるチャネル空間104を通過し、そしてチャネル構造142の第二の端(例えば、開口部102)を介してベイパーカートリッジ140を抜け出得る、発生した蒸気を生成するように構成される。
【0067】
ベイパーカートリッジ140は、ハウジング141に空気吸込み口ポート143と、ベイパー発生装置144に空気吸込み口ポート147と、を含む。空気吸込み口ポート143は、ハウジング141を通って延び、空気がチャネル構造142の第二の端を通して引き出されることに基づいて、外部環境(「周囲環境」)から、ハウジング141を通ってベイパーカートリッジ140内に空気が通過することを可能にする。空気吸込み口ポート147は、ベイパー発生装置144のハウジングを通って延び、空気がチャネル構造142の第二の端を通して引き出されることに基づいて、発熱体148と流体連通して、ベイパー発生装置144内に空気が通過することを可能にする。発熱体148がプレベイパー製剤貯蔵部146から引き出されたプレベイパー製剤の少なくとも一部分を加熱および気化することに基づいて、ベイパー発生装置144によって生成された発生した蒸気は、空気吸込み口ポート143および空気吸込み口ポート147を介してベイパー発生装置144を通してチャネル構造142の第二の端に向かって引き出された空気中に混入しう得る。従って、発生した蒸気は、チャネル構造142の第二の端を介してベイパーカートリッジ140を通して出得る。
【0068】
いくつかの例示的な実施形態では、空気吸込み口ポート143、147は、超硬合金ドリルビットまたはその他の高精密な道具および/もしくは技術を用いて穴をあけられ得る。いくつかの例示的な実施形態では、ハウジング141およびベイパー発生装置144の外側ハウジングは、空気吸込み口ポート143および空気吸込み口ポート147のサイズおよび形状が、製造作業、包装およびベイピングの間に変化しなくなり得るように、金属または金属合金で形成されてもよい。従って、空気吸込み口ポート143および空気吸込み口ポート147は、一貫した引き出し抵抗(「RTD」)を提供し得る。いくつかの例示的な実施形態では、空気吸込み口ポート143および空気吸込み口ポート147は、不燃性ベイピング装置100が約60ミリメートルの水~約150ミリメートルの水の範囲においてRTDを有するように、サイズ設定され、構成されてもよい。
【0069】
さらに図1A~1Bを参照すると、不燃性ベイピング装置100は、香味カートリッジ180を含んでもよく、これは、香味カートリッジ180がベイパー発生装置144の近傍にある、香味カートリッジ180の第一の端に位置するように、ベイパー発生装置144に結合されるように構成される。香味カートリッジ180の第一の端がベイパー発生装置の近傍に位置することに基づいて、香味カートリッジ180は、ベイパー発生装置144によって生成された発生した蒸気を受けるように構成され得る。
【0070】
少なくとも図2A~2Dに関して以下でさらに論じるように、香味カートリッジ180は、香味カートリッジ180の内部を封入する容器構造を含み得る。香味カートリッジ180は、香味材料を含み得る。香味材料は、一つ以上の風味剤を含み得る。
【0071】
本明細書で使用される場合、「風味剤」という用語は、香味および/またはアロマを成人eベイピング装置使用者に提供し得る、化合物または化合物の組み合わせを説明するために使用される。いくつかの例示的な実施形態では、風味剤は、少なくとも一つの成人eベイピング装置使用者の知覚受容体と相互作用するように構成される。風味剤は、オルソネイザル刺激およびレトロネイザル刺激のうちの少なくとも一つを介して、知覚受容体と相互作用するように構成され得る。風味剤は、一つ以上の揮発性香味物質を含み得る。少なくとも一つの風味剤は、天然風味剤または人工(「合成」)風味剤のうち一つ以上を含み得る。少なくとも一つの風味剤は、一つ以上の植物抽出物材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、少なくとも一つの風味剤は、タバコフレーバ、メントール、ウインターグリーン、ペパーミント、ハーブフレーバ、フルーツフレーバ、ナッツフレーバ、リカーフレーバ、およびその組み合わせのうち一つ以上である。いくつかの例示的な実施形態では、風味剤は、植物性材料に含まれる。植物性材料は、一つ以上の植物の材料を含み得る。植物性材料は、一つ以上のハーブ、スパイス、果実、根、葉、草等を含み得る。例えば、植物性材料は、オレンジ皮材料およびセイヨウコウボウ材料を含み得る。別の実施例では、植物性材料はたばこ材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、たばこ風味(「たばこ風味剤」)である風味剤は、合成材料および植物抽出物材料のうちの少なくとも一つを含む。たばこ風味剤に含まれる植物抽出物材料は、一つ以上のたばこ材料から抽出され得る。
【0072】
いくつかの例示的な実施形態では、たばこ材料はタバコ属に属する任意の数の材料を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、たばこ材料は二つ以上の異なるたばこ品種のブレンドを含む。使用されうる適切なタイプのたばこ材料の例には、火力乾燥たばこ、バーレー種たばこ、ダークたばこ、メリーランド種たばこ、オリエント葉たばこ、希少たばこ、特殊たばこ、その混合物、およびこれに類するものが含まれるが、これに限定されない。たばこ材料は、たばこラミナ、加工たばこ材料(ボリュームエクスパンデッドまたはパフトたばこなど)、加工たばこ茎(カットロールドまたはカットパフトステムなど)、再生たばこ材料、その混合物、およびこれに類するものを含め、これに限定されない適切な任意の形態で提供され得る。いくつかの例示的な実施形態では、たばこ材料は実質的に乾燥したたばこの塊の形態である。
【0073】
いくつかの例示的な実施形態では、たばこ風味材料を含む香味カートリッジ180は、たばこ要素と呼ばれ得る。いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は、一つ以上のタイプのたばこである香味材料(たばこ風味材料とも呼ばれる)を保持する、たばこロッドを含む。たばこロッドは、紙巻たばこ、葉巻たばこ、シガリロ、いくつかのそれらの組み合わせ等のうちの一つ以上を含み得る。たばこロッドは、ベイパーから特定の物質の一つ以上のインスタンスを除去するように構成される、フィルター要素を含み得る。フィルター要素は、たばこロッドに対する構造的な支持を提供するように構成されてもよく、成人eベイピング装置使用者に対して紙巻たばこに関する親しみやすさを提供し、不燃性ベイピング装置100の外部に方向付けられた蒸気の量を制御し、および/またはeベイピング装置使用者に対して追加的な風味剤を導入する可能性を提供する(例えば、フィルター要素内に含まれる香味材料の、フィルター要素を通過するベイパー内への混入を介して)。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は香味材料を含まなくてもよい。香味材料を含まないこうした香味カートリッジ180は、本明細書では「出口構造」と呼ばれ得る。出口構造は、ベイパー発生装置144によって生成された発生した蒸気を、チャネル空間104を通して不燃性ベイピング装置100の外部に方向付けるように構成された、中空の円筒形構造とし得る。香味材料を含む香味カートリッジ180と同様に、出口構造は、認証組立品150と係合するように構成され得る。例えば、出口構造は、出口構造の外側ハウジングの外表面の周りに少なくとも部分的に延びる導電性材料の帯を含み得る。出口構造の外側ハウジングは、香味材料を含む香味カートリッジ180の外側ハウジングと実質的に類似した外部サイズおよび構造を有し得る。いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180が、香味材料を含まない出口構造である場合および/または時に、プレベイパー製剤貯蔵部146は、ベイパー発生装置144が香味付きの蒸気を生成するように構成されるように、一つ以上の風味剤を含むプレベイパー製剤を保持し得る。
【0075】
さらに図1A~1Bを参照すると、香味カートリッジ180は、香味カートリッジ180が、ベイパーカートリッジ140内のベイパー発生装置144に向かってチャネル空間104を通過するように、チャネル構造142およびそれによって少なくとも部分的に画定されるチャネル空間104を通ってベイパーカートリッジ140内に挿入され得る。図1A~1Bに示すように、香味カートリッジ180の第一の端は、香味カートリッジ180の第一の端がベイパー発生装置144と結合されるように、ベイパー発生装置144上の境界面149と係合し得る。境界面149は、シールがベイパー発生装置144によって生成された発生した蒸気の流れ経路を香味カートリッジ180を通るように方向付けることを制限するように、香味カートリッジ180の外側ハウジングとのシールを確立するように構成されるガスケット組立品を含み得る。その結果、境界面149は、発生した蒸気を香味カートリッジ180を通過するように方向付けて、香味カートリッジ180によって香味付きの蒸気に変換するようにし得る。
【0076】
いくつかの例示的な実施形態では、チャネル空間104を少なくとも部分的に画定するチャネル構造142の内表面は、香味カートリッジ180がチャネル空間104内に挿入される場合および/または時に香味カートリッジ180の外側ハウジングとのシールを確立するように構成される。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、チャネル構造142の内表面の直径は、チャネル空間104の直径が少なくとも部分的にチャネル空間の一部分内に窄められるように、少なくとも部分的に窄められてもよい。従って、チャネル構造142は、チャネル空間104の窄められた部分を画定し得る。香味カートリッジ180がチャネル空間104の窄められた部分を通過する場合および/または時に、香味カートリッジ180は、チャネル構造142が香味カートリッジ180の外側ハウジングとのシールを確立するように、窄められた部分におけるチャネル構造142の内表面と係合し得る。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態では、一つ以上の香味カートリッジ180が不燃性ベイピング装置100から取り替えられ得るように、香味カートリッジ180は境界面149に取り外し可能に結合されてもよい。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態では、不燃性ベイピング装置100の少なくともベイパー発生装置144は、少なくとも発生した蒸気を形成するように構成される。ベイパーカートリッジ140は、一つ以上の風味剤が香味カートリッジ180の香味材料から溶出して香味付きの蒸気を生成するように、香味カートリッジ180の第一の端がベイパー発生装置144の近傍に位置するように位置する香味カートリッジ180を発生した蒸気が通るように方向付けてもよい。不燃性ベイピング装置100は、香味カートリッジ180内に含まれる香味材料のいくつかの燃焼と無関係に、こうした溶出を可能にするように構成される。
【0079】
香味カートリッジ180内に含まれる香味材料は、香味材料の一つ以上のインスタンスを含む多孔性構造を含み得る。多孔性構造は、ベイパー発生装置144と流体連通して風味剤を保持し、そのため、ベイパー発生装置144内に形成され、香味カートリッジ180の第一の端において受けられ、かつ香味カートリッジ180を通過する、発生した蒸気が、多孔性構造の少なくとも一部分を通り、多孔性構造によって保持される風味剤と流体連通し得る。発生した蒸気は、溶出剤として作用し、香味カートリッジ180から、発生した蒸気に風味剤を溶出して、溶出物を形成し得る。溶出物は、発生したベイパーおよび風味剤を含み得る。こうした溶出物は、香味付きの蒸気と呼ばれ得る。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気に溶出される風味剤は、微粒子相である。微粒子相は、液相、位相等を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気に溶出される風味剤は、蒸気相、気相、いくつかのそれらの組み合わせ等である。風味剤は、揮発性香味物質を含んでもよく、揮発性香味物質は、発生した蒸気に溶出され得る。いくつかの例示的な実施形態では、発生した蒸気に溶出される風味剤は、不揮発性香味物質を含む。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は、別の香味カートリッジ180と交換されて、それにより、成人eベイピング装置使用者にとって望ましい不燃性ベイピング装置100に含まれる風味剤と取り替えられ得る。香味カートリッジ180は、別の香味カートリッジ180と交換されて、それにより、ベイパーカートリッジ140および/またはその中に保持されたプレベイパー製剤を交換することなく、不燃性ベイピング装置100内の風味剤を補充することができるが、ここで、プレベイパー製剤貯蔵部146は、追加的なベイピングを支持するのに十分なプレベイパー製剤を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤貯蔵部146は、ベイパー発生装置144が、香味カートリッジ180の特定量によって支持され得るベイパー生成のインスタンスの最大量以下であるベイパー生成のインスタンスの量を支持するように構成されるように、香味カートリッジ180の特定量に関連付けられたベイパー生成のインスタンスの最大量に関連付けられたプレベイパー製剤の特定量を含む。所与の香味カートリッジ180に関連付けられ得るベイパー生成のインスタンスの最大量は、以下でさらに、香味カートリッジ180に関連付けられた初期「残りカウント」に関連付けられて説明される。
【0082】
図1Bを参照すると、ベイパーカートリッジ140は、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入された場合および/または時に電気信号を含む表示を生成するように構成された、認証組立品150を含み得る。電流を含み得るこうした電気信号は、香味カートリッジがベイパーカートリッジ140内に挿入されたとの表示を提供し得る。ベイパー発生装置144を含む、ベイパーカートリッジ140の一つ以上の要素は、電気信号に基づいて制御され、それによって、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されているかどうかの判定に基づいて、ベイパーカートリッジ140の一つ以上の要素を制御することを可能にするように構成され得る。
【0083】
図1Bに示す例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、電気的接続が認証組立品150の少なくとも二つの導電性機器152-1~152-2間に確立されることに基づいて、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されたことを示す表示(「電気信号」)を生成するように構成されてもよいが、ここで、電気的接続は、香味カートリッジ180を少なくとも部分的に通って延びる。言い換えると、認証組立品150は、香味カートリッジ180が認証組立品150の少なくとも二つの導電性機器152-1~152-2間に電気的接続を確立および/または橋渡しすることに基づいて、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されたことを示す表示(「電気信号」)を生成するように構成されてもよい。
【0084】
図5A~5Bに関して下記に説明する例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、香味カートリッジ180が導電性機器を物理的に変位することに基づいて、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されたことを示す表示(「電気信号」)を生成するように構成されてもよい。物理的に変位した導電性機器は、電気回路を閉じ(「確立」)し得る。その結果、電気信号は、導電性機器が香味カートリッジ180によって変位されることに基づいて、ベイパーカートリッジ140内の閉じた電気回路を通過する電流として生成され得る。こうした例示的な実施形態では、導電性機器は、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に少なくとも部分的に挿入されることに基づいて、香味カートリッジ180によって作動され得る電気スイッチとして動作するように構成されてもよい。
【0085】
図1Bに示すように、認証組立品150は、一組の導電性機器152-1~152-2を含み得る。以下にさらに説明するように、導電性機器は、一つ以上のプレート機器(本明細書では、導電性プレートとも言及され得る)、ブレード機器(本明細書では、導電性ブレードとも言及され得る)、スパイク機器(本明細書では、導電性スパイクおよび/または突出機器とも呼ばれ得る)、いくつかのそれらの組み合わせ等を含む、一つ以上の様々なタイプの機器を含み得る。導電性機器は、少なくとも部分的に導電性材料からなってもよい。図1Bに図示した例示的な実施形態に含まれる認証組立品150は、二つの導電性機器152-1~152-2を含むが、認証組立品150が二つ以上の導電性機器を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0086】
一組の導電性機器152-1~152-2は、チャネル構造142によって少なくとも部分的に画定されるチャネル空間104内に延びる。いくつかの例示的な実施形態では、導電性機器152-1~152-2は、チャネル構造142の構造および/または内表面を少なくとも部分的に通って、かつチャネル構造142によって直接的に画定されるチャネル空間104の一部分内に延びてもよい。図1Bに図示する例示的な実施形態では、導電性機器152-1~152-2は、導電性機器152-1~152-2が、チャネル構造142とベイパー発生装置144との間のチャネル空間104の一部分内に延びるように、チャネル構造142の第一の端の近傍に位置する。
【0087】
導電性機器152-1~152-2は、隙間空間190に応じて間隙を介している(例えば、「相互に直接的な接触から分離されている」)。隙間空間190は、チャネル空間104の直径と等しくてもよく、またはチャネル空間104の直径よりも小さくてもよい。香味カートリッジ180は、隙間空間190と等しい外径を有してもよく、または隙間空間190よりも大きい外径を有してもよい。その結果、および図1Bに示すように、導電性機器152-1~152-2は、香味カートリッジ180がチャネル空間104を通ってベイパーカートリッジ140内に挿入されるのに伴い、独立して(例えば、「別個に」)、および直接的に香味カートリッジ180に接触するように構成され得る。
【0088】
さらに説明した通り、香味カートリッジ180は導電性材料を含み得る。独立して、かつ直接的に香味カートリッジ180に接触することに基づいて、導電性機器152-1~152-2は、独立して、かつ直接的に香味カートリッジ180内に含まれる導電性材料と接触し得る。こうした直接的な接触は、香味カートリッジ180の内部に少なくとも部分的に衝突することを含み得る。
【0089】
独立して、かつ直接的に香味カートリッジ180内に含まれる導電性材料と接触することに基づいて、導電性機器152-1~152-2は、導電性機器152-1~152-2間に電気的接続を確立し得るが、ここで電気的接続は、香味カートリッジ180の導電性材料を通して延びる。従って、電気的接続は、導電性材料がチャネル空間104を通して挿入され、直接的かつ独立して導電性機器152-1~152-2に接触することに基づいて確立される。
【0090】
電気的接続を確立することは、電気的接続が確立されることに基づいて、閉じた電気回路を通して電流を流すように、電力供給源を含み、かつ電気的接続を通って延びる閉じた電気回路を確立することを含み得る。
【0091】
図1Bをさらに参照すると、導電性機器152-1~152-2はそれぞれ、別個の導線154-1~154-2にそれぞれ接続されている。導線154-1~154-2は、別個の独立した電気コネクタ(「電気的な境界面」)156-1~156-2に接続されている。いくつかの例示的な実施形態では、電気コネクタ156-1~156-2の一つ以上のコネクタは、境界面160-2に少なくとも部分的に組み込まれてもよい。以下にさらに説明する通り、本明細書に記述した電気コネクタ156-1~156-4のうちの一つ以上は、「ポゴピンコネクタ」として一般的に公知のばね式コネクタであってもよく、またはポゴピンコネクタと接続するよう構成された境界面であってもよい(例えば、下記の電気コネクタ116-1~116-4のうちの一つ以上の電気コネクタはポゴピンコネクタであってもよい)。
【0092】
いくつかの例示的な実施形態では、電気コネクタ156-1および156-2のうちの一つ以上は、陰極コネクタ素子および陽極コネクタ素子のうち一つ以上を含む。境界面160-1、160-2が互いに結合された場合および/または時に、結合された境界面160-1、160-2は、電気コネクタ156-1、156-2および116-1、116-2をそれぞれ一緒に電気的に結合し得る。
【0093】
境界面160-1、160-2が一緒に結合される場合および/または時に、ベイパー発生装置144および基部110の電源112を通る一つ以上の電気回路が確立され得る。確立された電気回路は、確立された電気回路内の要素が相互に電気的に結合されるように、少なくとも発熱体148、基部110内の制御回路114、および基部110内の電源112を含み得る。電気回路は、電気回路内の要素が相互に電気的に結合されるように、導線154-3および115-3、制御回路114、電源112、および電気コネクタ156-3および116-3を含み得る。
【0094】
以下にさらに説明するように、電気コネクタ156-1~156-2は、電源112に電気的に接続され得る。その結果、導電性機器152-1~152-2は、香味カートリッジ180内に含まれる導電性材料に独立して、かつ直接的に接触することに基づいて、電源と導電性機器152-1~152-2との間、さらに、導電性機器152-1と導電性機器152-2との間に、香味カートリッジ180の導電性材料を通して延びる、閉じた電気回路を確立するように構成され得る。閉じた電気回路は、電源112から、電気コネクタ156-1を通り、導線154-1を通り、導電性機器152-1を通り、香味カートリッジ180の導電性材料のインスタンスを通り、導電性機器152-2を通り、導線154-2を通り、そして電気コネクタ156-2を通って電源へと延び得る。したがって、閉じた電気回路は、導電性機器152-1~152-2が、独立して、かつ直接的に香味カートリッジ180内に含まれる導電性材料に接触し得るように、香味カートリッジ180がチャネル構造142を通して挿入されることに基づいて選択的に確立され得る。
【0095】
図1A図1Bを参照すると、基部110は、長軸方向に延びる外側ハウジング111と、空気入口ポート151を介して不燃性ベイピング装置100内に引き込まれる空気に反応するセンサー113と、少なくとも一つの電源112と、制御回路114とを含み得る。電源112は再充電可能電池を含み得る。センサー113は、圧力センサー、微小電気機械システム(MEMS)センサー、いくつかのそれらの組み合わせ等のうちの一つ以上であってもよい。いくつかの例示的な実施形態では、基部110は、図1A~1Bに図示しない一つ以上の要素でもよい。例えば、基部110は、表示インターフェース、触覚(「ボタン」)インターフェース、通信インターフェース(例えば、トランシーバ、通信ポート、いくつかのそれらの組み合わせ等)、電力インターフェース(例えば、電力ポート)、いくつかのそれらの組合せ等を含む、一つ以上のインターフェース装置を含み得る。
【0096】
いくつかの例示的な実施形態では、電源112は、陽極が陰極の下流となるように、不燃性ベイピング装置100内に配置された電池を含む。ベイパーカートリッジ140の発熱体148は、少なくとも導線154-3、電気コネクタ156-3および116-3、導線115-3、および制御回路114によって電源112に結合され得る。
【0097】
電源112は、リチウム-イオン電池またはその別形のうちの一つ、例えばリチウム-イオンポリマーバッテリーでもよい。あるいは、電源112は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムマンガン電池、リチウムコバルト電池、または燃料電池であってもよい。不燃性ベイピング装置100は、電源112のエネルギーが枯渇するまで、またはリチウムポリマー電池の場合、最小電圧カットオフレベルに達するまで、成人eベイピング装置使用者によって使用可能であってもよい。
【0098】
さらに、電源112は再充電可能であってもよく、外部充電装置による電池の充電を可能にするように構成された回路を含んでもよい。電源112を再充電するため、ユニバーサルシリアルバス(USB)充電器または他の適切な充電器組立品が使用されてもよい。
【0099】
ベイパーカートリッジ140と基部110との間の接続が完了したことに基づいて、少なくとも一つの電源112は、センサー113の作動に伴い、ベイパー発生装置144の発熱体148に電気的に接続され得る。
【0100】
センサー113は、空気圧力の降下を感知し、電源112から発熱体148への電圧の印加を開始するよう構成され得る。さらに、少なくとも一つの空気吸込み口ポート151は、センサー113が、ベイパーカートリッジ140の開口部102を通して引き出された蒸気を示す気流を感知し得るように、センサー113に隣接して位置されてもよい。センサー113は、電源112を作動させ得る。
【0101】
いくつかの例示的な実施形態では、基部110は、ベイパーカートリッジ140を基部110に結合することによって空気吸込み口ポート151が少なくとも部分的に確立されるように、構成される。例えば、少なくとも図7A~8Dを参照して以下にさらに説明するように、基部110は、センサー113と直接的に流体連通する空気吸込み口ポート151に加えて、基部110の外側ハウジング111の一部分内に一つ以上のチャネル構造を含み得る。基部110は、ベイパーカートリッジ140が、基部110と係合するのに伴い、外側ハウジング111内にチャネル構造を封入して、基部110およびベイパーカートリッジ140のハウジング111および141それぞれによって結合される一つ以上の導管を確立するが、これは、周囲環境から空気吸込み口ポート151に延び、空気吸込み口ポートは、ベイパーカートリッジ140によって周囲環境から遮られる(例えば、周囲環境への直接的な露出から分離される)ように構成され得る。空気は、確立された導管および空気吸込み口ポート151を介してセンサー113に引き出され得る。
【0102】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、センサー113によって気圧降下が感知されるのに応答して、電源112から発熱体148への電力供給を制御し得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、最大時間リミッターを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、成人eベイピング装置使用者が手動でベイピングを開始するための手動で操作可能なスイッチを含んでもよい。発熱体148への電流供給の時間は、気化させたいプレベイパー製剤の所望の量に応じて予め設定されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、センサー113が圧力降下を検出する限り、発熱体148への電力供給を制御し得る。
【0103】
発熱体148への電力供給を制御するために、制御回路114は、コンピュータ実行可能プログラムコードの一つ以上のインスタンスを実行してもよい。制御回路114は、プロセッサおよびメモリを含んでもよい。メモリは、コンピュータ実行可能コードを保存するコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0104】
制御回路114は、プロセッサ、中央処理装置(CPU)、コントローラ、演算論理ユニット(ALU)、信号処理装置、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理ユニット、マイクロプロセッサ、または定義された様式における命令に応答し実行可能な任意の他の装置を含むがそれらに限定されない、処理回路を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、特定用途向け集積回路(ASIC)とASICチップのうちの少なくとも一つであってもよい。
【0105】
制御回路114は、記憶装置に記憶されたコンピュータ実行可能プログラムコードを実行する特殊用途機械として構成され得る。プログラムコードは、上述の制御回路114の一つ以上のインスタンスなどの一つ以上のハードウエア装置によって実行することができる、プログラムまたはコンピュータ可読命令、ソフトウエア要素、ソフトウエアモジュール、データファイル、データ構造、および/またはそれに類するものなどを含み得る。プログラムコードの例として、コンパイラによって作成される機械コードおよびインタープリタを使用して実行される高水準プログラムコードの両方が挙げられる。
【0106】
制御回路114は一つ以上の記憶装置を含んでもよい。一つ以上の記憶装置は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、恒久的大容量記憶装置(ディスクドライブなど)、ソリッドステート(例えば、NANDフラッシュ)装置、および/またはデータの保存および記録が可能なデータ記憶機構のような任意の他のものなどの有形または非一時的コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。一つ以上の記憶装置は、一つ以上のオペレーティングシステム用、および/または本明細書に説明する例示的な実施形態の実施のための、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令またはいくつかのそれらの組合せを保存するよう構成されてもよい。コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せはまた、駆動機構を用いて、個々のコンピュータ可読記憶媒体から、一つ以上の記憶装置、および/または一つ以上のコンピュータ処理装置へロードされ得る。こうした別個のコンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、メモリースティック、ブルーレイ/DVD/CD-ROMドライブ、メモリーカード、および/またはその他の同様なコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組み合わせは、ローカルなコンピュータ可読記憶媒体を介するのではなくネットワークインターフェースを介して、リモートデータ記憶装置から、一つ以上の記憶装置、および/または一つ以上のコンピュータ処理装置にロードされ得る。その上、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令またはいくつかのそれらの組み合わせは、ネットワークを通じてコンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組み合わせを伝送および/または分配するように構成されるリモートコンピューティングシステムから、一つ以上の記憶装置、および/または一つ以上のプロセッサにロードされ得る。リモートコンピューティングシステムは、有線通信インターフェース、無線通信インターフェース、および/または任意のその他の同様の媒体を介して、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せを伝送および/または分配し得る。
【0107】
いくつかの例示的な実施形態では、不燃性ベイピング装置100は、それを介して少なくとも制御回路114が遠隔に位置する外部装置と通信し得る通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、無線通信インターフェース、有線通信インターフェース、いくつかのそれらの組合せ等を含み得る。例えば、不燃性ベイピング装置100は、USBインターフェースを含んでもよく、制御回路114は、USBインターフェースおよびUSBインターフェースおよび遠隔に位置する外部装置の両方に結合されたUSBケーブルによって少なくとも部分的に実装される通信接続を介して、遠隔に位置する外部装置と通信するように構成されてもよい。別の実施例では、不燃性ベイピング装置100は、無線通信トランシーバを含んでもよく、制御回路114は、少なくとも無線通信トランシーバを介して少なくとも遠隔に位置する装置との確立された無線通信接続を介して、遠隔に位置する外部装置と通信するように構成されてもよい。無線通信トランシーバは、アドホック無線通信(例えば、BLUETOOTH(登録商標))トランシーバを含み得る。
【0108】
制御回路114は、コンピュータ実行可能コードを実行して発熱体148への電力供給を制御するよう構成された特殊用途機械であってもよい。発熱体148への電力供給を制御することは、発熱体148を作動させることとして互換的に本明細書で言及され得る。
【0109】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、ベイパー発生装置144への電力供給を選択的および/または調節可能に制御し(例えば、可能および/または不能にする)、それによって、香味カートリッジ180の導電性材料を通して、導電性機器152-1と導電性機器152-2との間にわたる電流が存在する、および/または一つ以上の閾値パラメータを満たすかどうかの判定に基づいて、本明細書では、少なくともベイパーカートリッジ140によるベイパー生成の一つ以上のインスタンスの実施を制御するとも言及される、発生した蒸気の形成を選択的に制御および/または調節可能に制御するように構成されてもよい。こうした判定は、本明細書では、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されたことの、検出および/または「初期」検出と言及され得る。
【0110】
制御回路114は、香味カートリッジ180の導電性材料を通して、導電性機器152-1と導電性機器152-2との間にわたる電流が存在すると制御回路114が判定することに基づいて、香味カートリッジ180に関連付けられた、少なくともベイパー生成のインスタンスの特定の量、および/または特定の期間についての、センサー113によって生成されたデータに応答して、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を可能にするように構成され得る。
【0111】
本明細書で言及されるように、香味カートリッジ180に関連付けられた、ベイパー生成のインスタンスの特定の量、ベイパー発生の特定の継続時間、および/または特定の期間(「経過時間」)は、本明細書では、香味カートリッジ180に関連付けられた「残りカウント」として言及され得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114における上記電流の検出に基づいて、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されたと検出されることに応答して、制御回路114は、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を選択的に可能にし、さらに、香味カートリッジ180に関連付けられた初期「残りカウント」を判定し得る。香味カートリッジ180に関連付けられた初期残りカウントは、香味カートリッジ180に関連付けられた最大残りカウントとも言及され得る。例えば、香味カートリッジ180が最初にベイパーカートリッジ140内に挿入されたことに応答して、挿入された香味カートリッジ180に関連付けられた、ベイパー発生のインスタンスの最大量、ベイパー生成の最大継続時間、および/または最大期間が判定され得る。
【0112】
制御回路114が最初に香味カートリッジ180を検出し、ベイパー発生装置144を可能にした後に続いて、制御回路114は、残りカウントの値が枯渇するまで、および/または閾値残りカウントの値を下回ってデクリメントされるまで、挿入された香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウントを「デクリメント」(例えば、「カウントダウン」)し得る。
【0113】
残りカウントがベイパー生成のインスタンス特定の量である場合および/または時に、制御回路114は、ベイパーカートリッジ140によるベイパー生成のインスタンスの連続的な実施それぞれに応答して量をデクリメント(例えば、量を低減)してもよい。言い換えると、ベイピングコマンドが制御回路114において受信されることに応答して、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を可能にしたままにすると同時に、制御回路114は、電力をベイパー発生装置144に供給して、少なくともベイパーカートリッジ140によるベイパー生成のインスタンスを実施し、そしてさらに、挿入された香味カートリッジ180に関連付けられたベイパー生成のインスタンスの量をデクリメントし得る。
【0114】
残りカウントが香味カートリッジ180の挿入後に続いてベイパーカートリッジ140によって実施されるベイパー生成の継続時間である場合および/または時に、制御回路114は、ベイパーカートリッジ140によるベイパー生成のインスタンスの連続的な実施それぞれに応答して、ベイパー生成の所与のインスタンスの間、蒸気がベイパーカートリッジによって生成される期間に等しい量だけ、継続時間の大きさをデクリメントしてもよい。
【0115】
残りカウントが特定の経過時間である場合および/または時に、制御回路114は、イベントの発生に応答して、経過時間をデクリメントし得る(例えば、初期期間からの経過時間のカウントダウンを開始する)。こうしたイベントは、ベイパーカートリッジ140内の香味カートリッジ180の初期検出、初期検出後に続くベイパー生成の第一のインスタンス、いくつかのそれらの組み合わせ等であり得る。
【0116】
香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウントが特定の閾値(例えば、ベイパー生成のインスタンスの特定の量、ベイパー生成の特定の継続時間、および/または残り時間の特定の量)未満にデクリメントされたとの判定に基づいて、および/または香味カートリッジ180の導電性材料を介した、導電性機器152-1と導電性機器152-2との間の電流が存在しないとの判定に基づいて、制御回路114は、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に不能に(「抑制」)し得る。ベイパー発生装置144によるベイパー生成を可能または不能にすることは、センサー113によって生成された一つ以上の信号に応答して、ベイパー発生装置144への電力供給をそれぞれ可能または不能に(「抑制」)することを含み得る。
【0117】
いくつかの例示的な実施形態では、判定された初期残りカウント値は、最初に判定された閾値であり、香味カートリッジ180の挿入後に続くベイパー生成のインスタンスの量の値、香味カートリッジ180の挿入後に続くベイパー生成の継続時間、および/または香味カートリッジ180挿入後に続く経過時間が記録、追跡、インクリメント、カウンターアップ等され得る。記録された値が少なくとも最初に判定された閾値に達したと判定されるのに伴い、制御回路114は、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に不能に(「抑制」)してもよい。
【0118】
ベイパー発生装置144が、制御回路114によって「不能に」される場合および/または時に、制御回路114は、制御回路114がベイパー発生装置144を再び可能にするまで、制御回路におけるベイピングコマンドの受信に応答したとしても、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を抑制し得る。
【0119】
従って、香味付きの蒸気へと変換され得る発生した蒸気の生成は、ベイパーカートリッジ140内に挿入された特定の香味カートリッジ180に応じて香味付きの蒸気が生成されることを確実にするように、選択的および/または調節可能に制御され得る。従って、不燃性ベイピング装置100によって提供される香味付きの蒸気生成の一貫性および信頼性が、より確実に保証され、制御され得る。
【0120】
本明細書で言及されるように、ベイパーカートリッジ140に関連付けられた、連続的に挿入された香味カートリッジ180の特定の量、ベイパー生成の特定の継続期間、および/または特定の期間(「経過期間」)は、本明細書では、ベイパーカートリッジ140に関連付けられた「残りカウント」と言及され得る。いくつかの例示的な実施形態では、ベイパーカートリッジ140が基部110に結合されたと検出することに応答して、制御回路114は、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を選択的に可能にし、そしてさらに、ベイパーカートリッジ140に関連付けられた初期「残りカウント」を判定し得る。ベイパーカートリッジ140に関連付けられた初期残りカウントは、ベイパーカートリッジ140に関連付けられた最大残りカウントとも言及され得る。例えば、ベイパーカートリッジ140が最初に基部110に結合されたことに応答して、ベイパーカートリッジ140に関連付けられた、連続的に挿入された香味カートリッジ180の最大量(例えば、20個の香味カートリッジ180および/または最大期間(「経過時間」)が判定され得る。
【0121】
制御回路114が結合されたベイパーカートリッジ140を最初に検出し、ベイパー発生装置144を可能にした後に続いて、制御回路114は、残りカウントの値が枯渇するまで、および/またはベイパーカートリッジ140の残りカウントに関連付けられた特定の閾値残りカウント値の値を下回るまでデクリメントされるまで、結合されたベイパーカートリッジ140に関連付けられた残りカウントを「デクリメント」(例えば、「カウントダウン」)し得る。ベイパーカートリッジ140の残りカウントに関連付けられた特定の閾値残りカウント値は、香味カートリッジ180の残りカウントに関連付けられた特定の閾値残りカウント値とは異なってもよい。
【0122】
残りカウントが連続的に挿入された香味カートリッジの特定の量である場合および/または時に、制御回路114は、香味カートリッジ180のベイパーカートリッジ140への連続的な検出された挿入それぞれに応答して、量をデクリメント(例えば、量を低減)し得る。
【0123】
残りカウントがベイパーカートリッジ140によって実施されるベイパー生成の継続時間である場合および/または時に、制御回路114は、ベイパーカートリッジ140によるベイパー生成のインスタンスの連続的な実施それぞれに応答して、ベイパー生成の所与のインスタンスの間、蒸気がベイパーカートリッジによって生成される期間に等しい量だけ、継続時間の大きさをデクリメントしてもよい。
【0124】
ベイパーカートリッジ140に関連付けられた残りカウントが特定の閾値未満にデクリメントされたとの判定に基づいて、制御回路114は、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に不能に(「抑制」)し得る。制御回路114は、ベイパーカートリッジ140が分離されて、その後に再び結合された場合でも、ベイパー発生装置144による蒸気を抑制し得る。言い換えると、制御回路114は、現在結合されているベイパーカートリッジ140に対する、基部110によって支持されるベイパー生成を抑制し、そのため、新たなベイパーカートリッジ140が基部110に結合される(例えば、現在結合されているベイパーカートリッジ140が新たなベイパーカートリッジ140と取り替えられる)ことに応答して、ベイパー生成支持を再び可能にしてもよい。
【0125】
いくつかの例示的な実施形態では、判定された初期残りカウント値は、最初に判定された閾値であり、ベイパーカートリッジ140を結合した後に続く香味カートリッジ180の挿入量の値、ベイパーカートリッジ140の結合後に続くベイパー生成の継続時間が記録、追跡、インクリメント、カウントアップ等され得る。記録された値が少なくとも最初に決定された閾値に達したと判定されるのに伴い、制御回路114は、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に不能に(「抑制」)してもよい。
【0126】
ベイパー発生装置144が、制御回路114によって「不能に」される場合および/または時に、制御回路114は、制御回路114がベイパー発生装置144を再び可能にするまで、制御回路におけるベイピングコマンドの受信に応答したとしても、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を抑制し得る。
【0127】
したがって、香味付きの蒸気へと変換され得る発生した蒸気の生成は、香味付きの蒸気が基部110に結合された特定のベイパーカートリッジ140に応じて生成されることを確実にするように、選択的および/または調節可能に制御され得る。従って、不燃性ベイピング装置100によって提供される香味付きの蒸気生成の一貫性および信頼性が、より確実に保証され、制御され得る。
【0128】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、装置が基部110の一つ以上の境界面と結合されたとの判定に応答して、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に不能に(「抑制」)してもよい。例えば、基部110が外部ソースから電力を送信および/または外部ソースからデータを受信するように構成されたUSBインターフェースを含む場合および/または時に、制御回路114は、USBケーブルが基部110のUSBインターフェース内に挿入(「結合」)されたとの判定に応答して、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に不能にし得る。制御回路114は、USBケーブルが基部110のUSBインターフェースから分離されたとの判定に応答して、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的に可能にし得る。
【0129】
図1Bを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、ベイパーカートリッジ140は、コンピューティング装置160および境界面156-4を含んでもよく、基部110は、境界面116-4および境界面116-4を制御回路114に通信可能に結合する導線115-4を含み得る。
【0130】
メモリ装置を含んでもよく、プロセッサ装置を含んでもよいコンピューティング装置160は、香味カートリッジ180を通して、導電性機器152-1と導電性機器152-2との間を流れる電流の特定の電気的属性(例えば、電流、電圧、それらのいくつかの組み合わせ等)を、香味カートリッジ180に関連付けられた一つ以上の属性に関連付ける情報(「関連情報」)を保存するように構成され得る。こうした属性は、香味カートリッジ180に関連付けられた香味カートリッジの「タイプ」、香味カートリッジ180に関連付けられた特定の一つ以上の風味剤、香味カートリッジ180に関連付けられた特定の初期「残りカウント」、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。
【0131】
こうした関連情報は、制御回路114によって使用されて、ベイパー発生装置144への電力供給を調節可能に制御して、香味カートリッジ180に関連付けられた一つ以上の属性に応じて蒸気の生成を調節可能に制御し得る。
【0132】
いくつかの例示的な実施形態では、コンピューティング装置160は、データベース(例えば、ルックアップテーブル)に関連情報を保存し得るが、ここで関連情報は、様々な電流属性と対応する一組の香味カートリッジ属性との間の関連性を含む。電流が導電性機器152-1と導電性機器152-2との間を流れることを検出(例えば、図1Bに示すように導線154-1内の電流を検出)することに応答して、コンピューティング装置160は、検出した電流の一つ以上の属性を判定し、データベースにアクセスして、電流の判定された属性に関連付けられた一組の香味カートリッジ属性(例えば、特定の香味カートリッジの「タイプ」)を判定し得る。
【0133】
言い換えると、ベイピングコマンドが制御回路114において受信されることに応答して、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を可能にしたままにすると同時に、制御回路114は、電力をベイパー発生装置144に供給して、少なくともベイパーカートリッジ140によるベイパー生成のインスタンスを実施し、そしてさらに、挿入された香味カートリッジ180に関連付けられたベイパー生成のインスタンスの量をデクリメントし得る。制御回路114は、受信した香味カートリッジ属性情報を処理し、香味カートリッジ属性情報に関連付けられた特定のベイパー発生装置制御スキームを特定および選択し得る。こうした判定は、香味カートリッジ属性情報(例えば、香味カートリッジの「タイプ」)および対応するベイパー発生装置制御スキームを関連付けるデータベース(例えば、ルックアップテーブル)にアクセスすることによってなされ得る。そのため、制御回路114は、ベイパー発生装置144を制御し得る。
【0134】
いくつかの例示的な実施形態では、コンピューティング装置160は、検出された電流を処理することに基づいて、一つ以上のベイパー発生装置制御スキームを特定および選択するように構成され得る。次に、コンピューティング装置160は、判定された一つ以上のベイパー発生装置制御スキームを制御回路114に通信し、そして制御回路114は、受信したベイパー発生装置制御スキームに基づいて、ベイパー発生装置144への電力供給を制御し得る。
【0135】
いくつかの例示的な実施形態では、コンピューティング装置160、および境界面116-4および156-4、および導線115-4が不燃性ベイピング装置100に存在しないように、コンピューティング装置160の機能が制御回路114に組み込まれる。制御回路114は、検出された電流を処理し、処理に基づいて、一つ以上のベイパー発生装置制御パラメータを判定し、それに従ってベイパー発生装置144を制御するように構成され得る。
【0136】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、認証組立品150を含む電気回路内に電流が検出されたかどうかを判定するように構成される。認証組立品150の少なくとも二つの導電性機器152-1~152-2は隙間空間190だけ間隙を介している(「直接的な接触から分離されている」)ため、制御回路114は、認証組立品150含む電気回路を通る電流の存在を検出することに基づいて、隙間空間190が導電性材料によって電気的に橋絡されるように、少なくとも二つの導電性機器152-1~152-2が間隙空間190内の導電性材料を通して一緒に電気的に結合(「電気的結合」)されていると判定し得る。空隙空間190内のこうした導電性材料は、チャネル構造142によって少なくとも部分的に画定されるチャネル空間104内に挿入された香味カートリッジ180内に含まれる導電性材料であると判定され得る。
【0137】
したがって、認証組立品150を含む電気回路内に電流を検出することに基づいて、認証された香味カートリッジ180(例えば、「適切な」香味カートリッジ)が不燃性ベイピング装置のチャネル空間内に挿入されたとの判定(「初期検出」)がなされ得る。
【0138】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、電気回路が電気回路内に存在しないとの判定に応答して、認証された香味カートリッジ180がチャネル空間104内に挿入されていないと判定するように構成される。これに応答して、制御回路114は、不燃性ベイピング装置100が発生した蒸気を生成するこが抑制されるように、ベイパー発生装置144を停止(「不能に」)する、および/またはベイパー発生装置144を停止(「不能」)状態に維持し得る。
【0139】
本明細書で言及されるように、認証組立品150を含む電気回路内の電流の検出は、少なくとも特定の閾値電流を満たす大きさを有する電流を検出することを含み得る。その結果、誤った判定の可能性が低減され得る。
【0140】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114および/またはコンピューティング装置160は、単独で、または組み合わせられて、認証組立品150を含む電気回路内に電流が検出されたとの判定に応答して、認証された香味カートリッジ180に関連付けられた「タイプ」を判定するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114および/またはコンピューティング装置160は、単独で、または組み合わせられて、認証された香味カートリッジ180に関連付けられた「タイプ」を判定するように構成される。こうした判定は、電気回路内で検出された電流を処理すること、および検出された電流に関連付けられた一つ以上の属性を判定することを含み得る。
【0141】
いくつかの例示的な実施形態では、特定の香味カートリッジのタイプの判定は、検出された電流の大きさが、特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた電流値の特定の範囲内であるとの判定に基づいてなされてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、電流値の値および対応する香味カートリッジのタイプの一組の範囲が、ルックアップテーブルを含むデータベースに保存され得る。こうしたデータベースは、制御回路114、コンピューティング装置160、および/または不燃性ベイピング装置100内に含まれ得る、および/または不燃性ベイピング装置100の外部に位置し得る別個のメモリ装置(例えば、無線ネットワーク接続を介して不燃性ベイピング装置100に通信可能に結合されたコンピューティング装置)内に保存され得る。
【0142】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114および/またはコンピューティング装置160は、単独で、または組み合わせられて、そして検出された電流を処理して検出された電流の大きさを判定することに基づいて、制御回路114、コンピューティング装置160、および/または別個のメモリ装置において保存され得るデータベースにアクセスして、存在する場合、どの値の範囲が検出された電流の値を含むかを判定するように構成される。検出された電流の値を含む特定の範囲を特定することに基づいて、データベースがアクセスされて、特定された特定の範囲に関連付けられた特定の香味カートリッジのタイプを特定し得る。
【0143】
本明細書で言及されるように、香味カートリッジのタイプは、香味カートリッジ180に関連付けられた特定の香味、香味カートリッジ180内に含まれる香味材料の量、香味カートリッジ180内の香味材料のサイズおよび/または形状、香味カートリッジ180内の複数の香味材料の有無および/または構成、香味カートリッジ180内のフィルターの有無および/またはサイズを含む、香味カートリッジ180に関連付けられた一つ以上の特定の属性の表示、香味カートリッジ180が香味マトリクスおよび/または出口端インサートを含むかどうかの表示、香味カートリッジ180に関連付けられた初期残りカウント、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。
【0144】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114および/またはコンピューティング装置160は、単独で、または組み合わせられて、そして認証された香味カートリッジ180に関連付けられた特定のタイプの判定に基づいて、特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた特定のベイパー発生装置制御スキームを特定および選択するように構成される。
【0145】
特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた制御スキームは、特定の香味カートリッジのタイプが検出された電流の一つ以上の属性の特定の値または値の範囲に関連付けられる、上記データベース内に含まれ得る。したがって、特定の香味カートリッジ180を特定することに基づいて、特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた特定の制御スキームは、データベースにアクセスすることによって特定され得る。
【0146】
本明細書で言及されるように、制御スキームは、不燃性ベイピング装置100のベイパー発生装置144への電力供給を制御して、発生した蒸気の一つ以上のインスタンスを生成させるのに使用され得る一組のおよび/または一連の制御信号および/または制御論理を含み得る。発生した蒸気の個々のインスタンスの生成は、本明細書では、「ベイパー生成のインスタンス」と言及され得る。
【0147】
制御スキームは、制御回路114に応じて供給される電力に基づいて、ベイパー発生装置144によって実施される一組のベイパー生成動作(例えば、ベイパー発生装置144によって実施されるベイパー生成のインスタンス)に関連付けられた一つ以上の様々なパラメータを特定し得る。こうしたパラメータは、各ベイピングコマンドに応答してベイパー発生装置144によって生成される発生した蒸気の大きさ、その間にベイパー発生装置144が蒸気を生成する経過時間の大きさ、挿入された香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウント、それらのいくつかの組み合わせ等を含み得る。経過時間は、電流が検出された時間から、および/または電流が検出された後に発生した蒸気を生成するためにベイパー発生装置144が初めて制御された時間からにわたる。
【0148】
制御スキームは、作動されて制御スキームに従って蒸気を生成するように制御された後に続いて、それに従ってベイパー発生装置144が制御回路114によって停止(「不能に」)される、一つ以上のパラメータを示す使用期限条件を含み得る。使用期限条件は、香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウントの閾値、および/またはベイパーカートリッジ140に関連付けられた残りカウントの閾値を含み得る。香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウントの閾値は、残り経過時間の閾値の大きさ、挿入された香味カートリッジ180の初期検出後に続いて生じることが許容され得るベイパー生成のインスタンスの特定の量、それらのいくつかの組み合わせ等であり得る。ベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントの閾値は、ベイパーカートリッジ内への香味カートリッジの連続的な挿入の閾値量、ベイパーカートリッジにより実施されるベイパー生成の閾値残り継続時間、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。残りカウントの値(例えば、ベイパー生成のインスタンスの残り時間および/または量)の量を判定することに伴い、制御スキームの使用期限条件に達したと判定してもよい。ベイパー発生装置144は、使用期限条件に達したと判定することに伴い、制御回路114によって停止(「不能に」)されてもよい。
【0149】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、以前に挿入された香味カートリッジ180がその後に、少なくとも閾値経過時間の間ベイパーカートリッジ140から取り外されたかどうかの判定に少なくとも部分的に基づいて、使用期限条件に達したかどうかを判定してもよい。このような閾値経過時間は、例えば、6秒間とし得る。例えば、制御回路114は、香味カートリッジ180が取り外された後に引き続いて、6秒未満の時間内にベイパーカートリッジ140内に再び挿入されることに応答して、使用期限条件に達したと判定することを拒否し、香味カートリッジ180が取り外されていないものとして、香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウントをデクリメントし続けてもよい。別の実施例では、制御回路114は、香味カートリッジ180が少なくとも6秒間ベイパーカートリッジ140から取り外されたとの判定に応答して、使用期限条件に達したと判定してもよい。
【0150】
ベイピングコマンドは、成人eベイピング装置使用者と不燃性ベイピング装置100のインターフェースとの相互作用に基づいて、不燃性ベイピング装置100内の一つ以上のセンサー113から受信されるセンサーデータに基づいて、それらのいくつかの組み合わせ等で、制御回路114において受信される信号を含み得る。
【0151】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、電気回路における電流の検出に基づいて選択された基本(例えば、「デフォルト」)制御スキームに従ってベイパー発生装置144を制御してもよい。
【0152】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、ベイパー発生装置144を作動(「可能に」)して、選択した制御スキームに従ってベイパー発生装置144を制御してもよい。こうした制御は、制御回路114が、電源112からベイパー発生装置144への電力供給を制御し、蒸気を生成するとの判定に基づいて、ベイパー発生装置144に、特定の大きさの期間にわたって生成された蒸気の特定の量を生成させること(「ベイパー生成のインスタンスを実施」)を含み得る。こうした判定は、成人eベイピング装置使用者とインターフェースとの相互作用に基づいて、ベイピングコマンドが不燃性ベイピング装置100のインターフェースから受信されたとの判定、不燃性ベイピング装置100のセンサー113から受信したセンサーデータが、一つ以上の閾値データ値、いくつかのそれらの組み合わせ等を少なくとも満たすデータ値(例えば、気流の大きさ、圧力変化の大きさ等)を含むとの判定に基づいてなされてもよい。
【0153】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、少なくとも閾値経過時間の間、電源112からベイパー発生装置144へ電力を供給するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、センサーデータ(「センサー信号」)は、閾値経過時間未満の期間にわたって制御回路114においてセンサー113から受信されてもよく、その期間の間、電力は、電源112からベイパー発生装置144に供給される。例えば、センサー113から少なくとも閾値データ値に対応するセンサー信号を受信することに応答して、制御回路114は、閾値経過時間が完了する前に、少なくとも閾値データ値に対応するセンサー信号が制御回路114において受信されなくなり得るとしても、少なくとも閾値経過時間の間、電源112からベイパー発生装置144へと電力を供給し得る。その結果、制御回路114は、制御回路114が少なくとも閾値データ値に対応するセンサー信号の受信を止めた後に続く期間の間、電力をベイパー発生装置144に供給し続け得る。
【0154】
選択された制御スキームに応じてベイパー発生装置144を制御することは、ベイパー発生装置144を「アクティブ状態」で維持することを含み得るが、ここで、ベイパー発生装置144は、選択された制御スキームに関連付けられた一つ以上の使用期限条件に達したと判定される(例えば、使用期限条件が生じたと判定される)まで、蒸気を生成するように制御され得る。
【0155】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、選択された制御スキームに関連付けられた使用期限条件に達したとの判定に基づいて、ベイパー発生装置144を停止(「不能に」)して、ベイパー発生装置144によるベイパー生成を抑制するように構成される。
【0156】
少なくとも上記の観点から、発生した蒸気の生成は、認証された香味カートリッジ180(例えば、導電性材料のインスタンスを含む香味カートリッジ180)がベイパーカートリッジ140内に挿入されたかどうかに基づいて、選択的および/または調節可能に制御され得る。従って、香味付き蒸気に変換され得る発生した蒸気の生成が制御されて、認証された香味カートリッジ180に応じて香味付きの蒸気が生成されることが確実にされ得る。したがって、香味付きの蒸気生成の一貫性および信頼性は、より確実に保証され、制御され得る。
【0157】
さらに少なくとも上記を考慮すると、発生した蒸気の生成は、ベイパーカートリッジ140内に挿入され得る認証された香味カートリッジ180の特定の香味カートリッジの「タイプ」(例えば、異なる属性を有する電流をもたらす異なるタイプの導電性材料を含む香味カートリッジ180)に応じて選択的および/または調節可能に制御され得る。従って、香味付き蒸気に変換され得る発生した蒸気の生成は、ベイパーカートリッジ140内に挿入された香味カートリッジ180の特定の「香味カートリッジのタイプ」に応じて香味付き蒸気が生成されることを確実にするよう、選択的および/または調節可能に制御され得る。従って、適切な香味カートリッジ180のタイプの範囲にわたる香味付きの蒸気生成の一貫性および信頼性は、より確実に保証および制御され得る。
【0158】
下記にさらに説明する通り、基部110は一つ以上のインターフェースを含んでもよく、それを介して制御回路114は、不燃性ベイピング装置100の一つ以上の部分に関連付けられた情報を表示するように構成され得る。例えば、基部110は、それを介して制御回路114が、1)ベイパーカートリッジ140が基部110に結合されたかどうか、2)香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140内に挿入されたかどうか、3)ベイパーカートリッジ140内に挿入された香味カートリッジ180が、ベイパーカートリッジ140によるベイパー生成が可能となるように「認証された」かどうか、4)電源112内に貯蔵された電力量、5)ベイパーカートリッジ140内に保持されるプレベイパー製剤の量、および/または6)現在挿入されている香味カートリッジ180に関連付けられた残りカウントの大きさ、のグラフィカル表示を示し得る、表示インターフェース装置(例えば、グラフィカルユーザーインターフェース、すなわち「GUI」)を含み得る。
【0159】
以下にさらに説明するように、いくつかの例示的な実施形態では、基部110は、インターフェース(例えば、触覚インターフェース、表示インターフェース、音声インターフェース、いくつかのそれらの組み合わせ等)を含んでもよく、それを介して、成人eベイピング装置使用者は基部110と相互作用して、不燃性ベイピング装置100の一つ以上の機能態様を制御し得る。
【0160】
例えば、いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、ベイパーカートリッジ140のベイパー発生装置144への電力供給を制御して、基部110のインターフェースから制御信号を受信することに基づいて、ベイパー生成のインスタンスを生じさせてもよく、ここで、制御信号は、成人eベイピング装置使用者とインターフェースとの相互作用に基づいて生成される。
【0161】
別の実施例では、制御回路114は、成人eベイピング装置使用者と基部110の触覚インターフェースとの相互作用に基づいて、基部110の表示インターフェース上に示された(「表示された」)情報のインスタンスを制御するように構成されてもよい。制御回路114は、成人eベイピング装置使用者と基部110の触覚インターフェースとの間の連続的な相互作用に基づいて、情報の異なる表示(本明細書では、「グラフィカル表示」と言及される)間で切り替えてもよく、例えば、電力グラフィカル表示(「PGD」)、ベイパーカートリッジグラフィカル表示(「VCGD」)、香味カートリッジグラフィカル表示(「FCGD」)、いくつかのそれらの組み合わせ等を、特定のシーケンスで切り替えてもよい。
【0162】
図1Cは、いくつかの例示的な実施形態による、結合されると不燃性ベイピング装置を形成する、分離されたベイパーカートリッジおよび基部の斜視図である。図1Dおよび図1Eはそれぞれ、図1Cに示すベイパーカートリッジおよび基部の結合から形成された不燃性ベイピング装置の斜視図である。
【0163】
図1A~1Bと図1C~1Eとの間で共通の参照符号を使用することにより示すように、図1C~1Eに示すベイパーカートリッジ140および基部110は、図1A~1Bにそれぞれ示すベイパーカートリッジ140および基部110のいくつかまたは全ての要素をそれぞれ含み得る。同様に、図1A図1Bに示すベイパーカートリッジ140および基部110は、図1C~1Eにそれぞれ示すベイパーカートリッジ140および基部110のいくつかまたは全ての要素をそれぞれ含み得る。
【0164】
図1C~1Eに示す例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態では、不燃性ベイピング装置100の基部110は、その中にベイパーカートリッジ140が受けられて基部110と結合し得る、集合的にくぼみ120を画定する一組の構造要素を含み得る。構造要素は、ベイパーカートリッジ140の境界面160-2が基部110の境界面160-1に連続的に接続されるように、ベイパーカートリッジ140のハウジング要素に適合して、ベイパーカートリッジ140を基部110に対して特に整列させるように構成され得る。上述の通り、境界面160-1および境界面160-2の各境界面は、ポゴピンコネクタである一つ以上の電気コネクタを含み得る。
【0165】
図1C~1Eに示すように、基部110は、くぼみ120の側壁を少なくとも部分的に画定する一組の案内壁122-1、122-2、および130を含む。図1C~1Dにさらに示されるように、および図6A~6Dを参照しながら下記にさらに説明するように、案内壁122-1および122-2それぞれは、それぞれの案内壁の表面に沿って、案内壁122-1および122-2の別個のそれぞれの外側端123-1および123-2から基部110の案内壁130に沿って延びるチャネル131の別個の端へと延びる、チャネル124-1および124-2を含み得る。チャネル131は、上記空気吸込み口ポート151上に延びてもよい。その結果、チャネル124-1、124-2、および131は集合的に、空気吸込み口ポート151から案内壁122-1および122-2の別個の外側端123-1および123-2における別個の出口128-1および128-2へと延びる一組のチャネルを画定し得る。
【0166】
図1Dおよび図1Eに示すように、ベイパーカートリッジ140が基部110に結合される場合および/または時に、ベイパーカートリッジ140のハウジングが、案内壁122-1および122-2の別個のそれぞれの外側端123-1および123-2におけるチャネル124-1および124-2の出口128-1および128-2を除いて、チャネル124-1、124-2、および131を封入するように、案内壁122-1、122-2および130は、ベイパーカートリッジ140のハウジング(例えば、図1A~1Bに示すハウジング141)の一つ以上の部分を少なくとも部分的に整列して封入し得る。その結果、図1Dおよび図1Eに示すように、ベイパーカートリッジ140および基部110は集合的に、案内壁122-1および122-2の外側端123-1および123-2から空気入口ポート151へと延びる一つ以上の導管を確立するが、ここで、空気吸込み口ポート151は、基部110の上記センサー113と流体連通している。
【0167】
いくつかの例示的な実施形態では、図1Eに図示する例示的な実施形態に示すように、基部110は、それを介して情報および/またはコマンドが基部110と成人eベイピング装置使用者との間で通信され得る、一つ以上のインターフェース170および172を含み得る。例えば、図1Eに示すように、基部110は、触覚インターフェース170(例えば、ボタンインターフェース)および表示インターフェース172を含み得る。表示インターフェース172は、不燃性ベイピング装置100に関連付けられた情報の一つ以上のインスタンスを提供する一つ以上のグラフィカル表示(GUI)を示すように構成された発光ダイオード(LED)表示を含み得る。基部110は、成人eベイピング装置使用者と触覚インターフェース170との相互作用に基づいて、インターフェース172上の表示を調節および/または変更するように構成され得る。例えば、以下にさらに説明するように、基部110は、触覚インターフェース170との連続的な相互作用(例えば、その「クリック」)に基づいて、各グラフィカル表示が不燃性ベイピング装置100に関連付けられた一組の異なる情報を表す、一連のグラフィカル表示を繰り返すように構成され得る。
【0168】
図1C~1Eをさらに参照し、そして戻って図1A~1Bを参照すると、ベイパーカートリッジ140は、いくつかの例示的な実施形態において、プレベイパー製剤貯蔵部146と流体連通し、プレベイパー製剤がポート199を介してプレベイパー製剤貯蔵部146に供給されることを可能にして、それによって、プレベイパー製剤貯蔵部146から枯渇したプレベイパー製剤に関して類似または異なるプレベイパー製剤が枯渇するのに伴い、プレベイパー製剤貯蔵部146が再充填されることを可能にする、貯蔵部再充填ポート199を含む。図1Cにさらに示すように、ベイパーカートリッジ140は、ベイパーカートリッジ140が基部110に結合されることに基づいて、封入される(例えば、包含される、遮られる、露出から分離される、いくつかのそれらの組み合わせ等)外側ハウジング141の一部分上に貯蔵部再充填ポート199を含み、そのため、ベイパーカートリッジ140が基部110に結合された場合および/または時に貯蔵部再充填ポート199が遮られるように構成されてもよい。しかしながら、貯蔵部再充填ポート199は、ベイパーカートリッジ140が基部110に結合されることに基づいて露出するように構成された外側ハウジング141の一つ以上の部分を含む、外側ハウジング141のいずれかの部分上にあってもよいことが理解されるであろう。いくつかの例示的な実施形態では、ベイパーカートリッジ140が再充填不能プレベイパー製剤貯蔵部146を含むように、貯蔵部再充填ポート199がベイパーカートリッジ140に存在しなくてもよい。
【0169】
本明細書で説明したようなプレベイパー製剤は、蒸気に変換され得る材料または材料の組み合わせである。例えば、プレベイパー製剤は、水、ビーズ、溶媒、活性成分、エタノール、植物抽出物、天然風味または人工風味、およびグリセリンプロピレングリコールなどのベイパー形成体を含むが、これらに限定されない、液体製剤、固体製剤、および/またはゲル製剤であってもよい。プレベイパー製剤は、2014年7月16日に出願されたLipowiczらによる、米国特許公開第2015/0020823、および2015年1月21日に出願された、Andersonらによる、米国特許公開第2015/0313275号において説明されるものを含んでもよく、そのそれぞれの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0170】
いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤は、プロピレングリコール、グリセリンおよびその組み合わせのうち一つ以上である。
【0171】
プレベイパー製剤は、ニコチンを含んでもよく、またはニコチンを含まなくてもよい。プレベイパー製剤は、一つ以上のたばこ風味を含んでもよい。プレベイパー製剤は、一つ以上のたばこ風味とは別の一つ以上の風味を含んでもよい。
【0172】
一部の例示的な実施形態において、ニコチンを含むプレベイパー製剤はまた、一つ以上の酸も含んでもよい。一つ以上の酸の組み合わせは、ピルビン酸、ギ酸、シュウ酸、グリコール酸、酢酸、イソ吉草酸、吉草酸、プロピオン酸、オクタン酸、乳酸、ソルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、オレイン酸、アコニット酸、酪酸、ケイ皮酸、デカン酸、3,7-ジメチル-6-オクテン酸、1-グルタミン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、3-ヘキサン酸、トランス-2-ヘキサン酸、イソ酪酸、ラウリン酸、2-メチル酪酸、2-メチル吉草酸、ミリスチン酸、ノナン酸、パルミチン酸、4-ペンテン酸、フェニル酢酸、3-フェニルプロピオン酸、塩酸、リン酸、硫酸およびそれらの組み合わせのうちの一つ以上を含み得る。
【0173】
プレベイパー製剤貯蔵部146は、いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤を保持し得る、貯蔵媒体を含み得る。貯蔵媒体は、綿、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、およびこれらの組み合わせのうちの少なくとも一つを含む繊維質材料であってもよい。繊維は、約6マイクロメートル~約15マイクロメートル(例えば、約8マイクロメートル~約12マイクロメートル、または約9マイクロメートル~約11マイクロメートル)のサイズの範囲である直径を有してもよい。貯蔵媒体は、焼結材料、多孔性材料、または発泡性材料であってもよい。また、繊維は吸入できないようにサイズが決められてもよく、またY字形状、十字形状、クローバー形状、または任意の他の適切な形状の断面を有してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤貯蔵部146は、いかなる貯蔵媒体も収容せず、かつプレベイパー製剤のみを収容する、充填されたタンクを含んでもよい。
【0174】
プレベイパー製剤貯蔵部146は、ベイパーカートリッジ140が少なくとも約200秒間のベイピングのために構成され得るように、十分なプレベイパー製剤を保持するようにサイズが決められ、構成されてもよい。不燃性ベイピング装置100は、各ベイピングが最大で約5秒持続することが可能となるように構成され得る。
【0175】
ベイパー発生装置144は、プレベイパー製剤をプレベイパー製剤貯蔵部146から発熱体148に伝達することを可能にする分配境界面を含み得る。分配インターフェースは、芯を含み得る。分配境界面は、プレベイパー製剤を引き出す能力を有するフィラメント(またはスレッド)を含み得る。例えば、分配境界面は、一束のガラス(またはセラミック)フィラメント、ガラスフィラメントの一群の巻回を含む束である芯、いくつかのそれらの組み合わせ等であってもよく、そのすべての配置は、フィラメント間の隙間間隔による毛細管作用によって、プレベイパー製剤を引き出すことを可能にし得る。いくつかの例示的な実施形態では、分配境界面は、1~8のフィラメントストランドを含んでもよく、各ストランドは、互いにねじれた複数のガラスフィラメントを含む。分配境界面の端部は、可撓性で、プレベイパー製剤貯蔵部146の境界内に折り畳めてもよい。フィラメントは、概して十字形、クローバー形、Y字形、または任意の他の適切な形状の断面を有してもよい。
【0176】
分配境界面は、芯の材料として本明細書でまた言及される、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含み得る。適切な材料の例は、ガラス、セラミック系材料、または黒鉛系材料でありうるが、これらに限定されない。分配境界面は、密度、粘性、表面張力およびベイパー圧といった異なる物理特性を有するプレベイパー製剤に適応するように、適切な任意の毛細管引き出し作用を有する場合がある。
【0177】
いくつかの例示的な実施形態では、発熱体148はワイヤーコイルを含み得る。ワイヤーコイルは、分配境界面を少なくとも部分的に囲み得る。ワイヤーは、分配境界面の長さに沿って全体的にまたは部分的に延び得る。ワイヤーコイルは、分配境界面の周囲に全体的または部分的にさらに延び得る。いくつかの例示的な実施形態では、ワイヤーコイルは、分配境界面との直接的な接触から分離されていてもよい。
【0178】
発熱体148は、任意の適切な電気抵抗性材料で形成され得る。適切な電気抵抗性材料の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族由来の金属が挙げられうるが、これらに限定されない。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロミウム含有、アルミニウム-チタン-ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオビウム含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル系、鉄系、コバルト系、およびステンレス鋼系の超合金が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、発熱体34は、ニッケルアルミナイド、表面上にアルミナの層をもつ材料、鉄アルミナイドおよび他の複合材料で形成されてもよく、電気抵抗性の材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的性質に応じて、随意に断熱材料に埋め込み、封入、または断熱材料で被覆されてもよく、もしくはその逆であってもよい。発熱体148は、ステンレス鋼、銅、銅合金、ニッケル-クロム合金、超合金、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される少なくとも一つの材料を含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、発熱体148はニッケル-クロム合金または鉄-クロム合金で形成され得る。いくつかの例示的な実施形態では、発熱体148は、その外側表面上に電気的抵抗性層を有するセラミックヒーターとしてもよい。
【0179】
発熱体148は、分配境界面内のプレベイパー製剤を熱伝導によって加熱してもよい。別の方法として、発熱体148からの熱は、熱伝導性要素によってプレベイパー製剤に伝導されてもよく、または発熱体148は、ベイピング中にベイパーカートリッジ14を通して引き出された、入ってくる周囲空気に熱を伝達してもよく、その結果プレベイパー製剤を対流によって加熱する。
【0180】
分配境界面を使用する代わりに、ベイパー発生装置144は、多孔性材料であり、迅速に熱を発生することができる高い電気抵抗を有する材料で形成された抵抗ヒーターを組み込む発熱体148を含んでもよいことが認識されよう。
【0181】
いくつかの例示的な実施形態では、ベイパーカートリッジ140の一つ以上の部分は交換可能であってもよい。こうした一つ以上の部分は、ベイパーカートリッジ140および香味カートリッジ180のうちの一つ以上を含み得る。別の言い方をすると、香味カートリッジ180の風味剤またはプレベイパー製剤貯蔵部146のプレベイパー製剤が枯渇すると、香味カートリッジ180またはベイパーカートリッジ140だけをそれぞれ取り替えればよい。いくつかの例示的な実施形態では、不燃性ベイピング装置100は、プレベイパー製剤貯蔵部146または香味カートリッジ180のうちの一つが枯渇するとすべてが処分されてもよい。
【0182】
香味カートリッジ
図2A図2B図2Cおよび図2Dはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による香味カートリッジの断面図である。
【0183】
図2A図2Cに図示する香味カートリッジ180-1~180-3は、図1A図1Bに図示する香味カートリッジ180を含む、本明細書に含まれる香味カートリッジのいずれかの実施形態に含まれ得る。
【0184】
図2A図2Cを参照すると、香味カートリッジ180-1~180-3それぞれは、先端部開口部181-1および出口端開口部181-2を含む。香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、先端部開口部181-1を通じて、香味カートリッジ180-1~180-3の内部に、発生した蒸気を含む蒸気を受けるように構成される。香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、発生したベイパー内への風味剤溶出を通じて形成された香味付きの蒸気を含む、蒸気を方向付けて、それにより、出口端開口部181-2を介してそれぞれの香味カートリッジの外へ出るようにさらに構成される。
【0185】
さらに図2A~2Cを参照すると、香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、風味剤を保持する香味材料184と、それぞれの香味カートリッジの内部に香味材料184を少なくとも部分的に封入する容器構造182とを含み得る。図2A~2Cに示すように、容器構造182は、香味材料184の長軸方向軸と同軸に延び得る。容器構造182は、香味カートリッジ180の側面部分を封入し、香味カートリッジ180の両端に開口部181-1、181-2を画定し得る。容器構造182はまた、本明細書では、香味カートリッジ180の外側ハウジング、香味カートリッジ180の「外側シェル」、いくつかのそれらの組み合わせ等と言及され得る。いくつかの例示的な実施形態では、容器構造182は、香味材料184の外表面領域として言及され得る。
【0186】
香味材料184は、一つ以上の風味剤がその中に含まれる、多孔性構造であってもよい。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料184は、香味材料の集合である。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料184は、一つ以上の植物性材料を含む。いくつかの例示的な実施形態では、香味材料184は、一つ以上のタイプのたばこを含む。いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は、香味材料184として一つ以上のタイプのたばこを含む。たばこを含む香味材料184は、たばこ風味材料として本明細書で言及され得る。
【0187】
いくつかの例示的な実施形態では、たばこを含む香味材料184を含む香味カートリッジ180は、たばこ要素と言及され得る。いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は、一つ以上のタイプのたばこである香味材料184(たばこ香味材料184とも言及される)を保持する、たばこロッドである。たばこロッドは、香味材料184の少なくとも一部分が燃焼し、たばこロッドの端部の外へ方向付けられるように、少なくとも部分的に燃焼するように構成され得る。たばこ要素は、紙巻たばこ、葉巻たばこ、シガリロ、いくつかのそれらの組み合わせ等のうちの一つ以上を含み得る。
【0188】
図2A~2Cに示す例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、フィルター要素188を含み得る。フィルター要素188は、ベイパーから特定の物質の一つ以上のインスタンスを除去するように構成され得る。いくつかの例示的な実施形態では、たばこロッドである香味材料184を含む香味カートリッジ180は、香味材料184内に含まれる少なくともたばこ香味材料の燃焼の一つ以上の生成物を含むベイパーから特定の物質の一つ以上のインスタンスを除去するように構成される、フィルター要素188を含み得る。
【0189】
フィルター要素188は、いくつかの例示的な実施形態では、中空アセテート管(HAT)フィルターを含み得る。フィルター要素188は、いくつかの例示的な実施形態に含まれるフィルター要素と比較して、低減した濾過効率性を提供するように構成され、そのため、フィルター要素188への蒸気の損失が、いくつかの例示的な実施形態におけるフィルター要素へのベイパー損失と比較して、低減され得る。容器構造182は、フィルター要素188の側面部分を封入し、それにより、香味材料184を抜け出る蒸気を方向付けて、出口端開口部181-2へとフィルター要素188を通過させ得る。
【0190】
いくつかの例示的な実施形態では、容器構造182は、チッピングペーパーのインスタンスを含む。図2A~2Cの例示的な実施形態に示されるように、容器構造182は、フィルター要素188の外表面領域および香味材料184の外表面領域と重なり得る。
【0191】
図2A~2Cを参照すると、香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、異なる風味剤をそれぞれ保持する、複数の別個の香味材料184のインスタンスを含み得る。例えば、香味材料184は、たばこ風味材料および別個の非たばこ風味材料を含んでもよく、ここで、香味材料の別個のインスタンスは、長軸方向軸187に沿って順次積み重ねられる。
【0192】
さらに図2A~2Cを参照すると、香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、図1に示す不燃性ベイピング装置100のチャネル空間内に挿入され得るたばこロッド(例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、シガリロ、いくつかのそれらの組み合わせ等)であってもよい。いくつかの例示的な実施形態では、少なくともベイパーカートリッジ140は、発生した蒸気が、香味材料184のいくつかの燃焼と無関係に、および/またその燃焼なしに香味カートリッジ180内に含まれる香味材料184から溶出して、香味付きの蒸気を形成するように、香味カートリッジ180を通るように発生した蒸気を生成および方向付けることに基づいて、香味付きの蒸気を提供するように構成される。従って、ベイパーカートリッジ140は、香味材料184の燃焼を用いずに、香味カートリッジ180内に含まれる香味材料184からの風味剤溶出に基づいて、香味付きの蒸気を形成するように構成され得る。
【0193】
さらに図2A~2Cを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180-1~180-3はそれぞれ、香味材料184の周りに少なくとも部分的に延びる導電性材料のインスタンスを含み得る。本明細書で説明した通り、導電性材料のインスタンスは、一つ以上の導電性材料を含み得る。例えば、本明細書で説明したように、香味カートリッジ180内の導電性材料のインスタンスは、アルミニウムを含み得る。別の実施例では、本明細書で説明したように、香味カートリッジ180内の導電性材料のインスタンスは、導電性インク材料を含み得る。
【0194】
図2A図2Cでは、導電性材料のインスタンス186-1~186-3はそれぞれ、香味材料184の周りに少なくとも部分的に延びる導電性材料の「帯」として図示されているが、例示的な実施形態はそれに限定されないことが理解されるであろう。例えば、図2Aに示す例示的な実施形態では、香味カートリッジ180-1は、「パッチ」構造であり、かつ香味材料184の一部分と容器構造182の一部分との間にある導電性材料のインスタンス186-1を含み得る。上述のように、容器構造182は、本明細書では「外側シェル」と言及され得る。導電性材料のインスタンス186-1~186-3は、いくつかの例示的な実施形態では、香味材料184全体の周りに延びる導電性材料の連続的な帯であってもよい。いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンス186-1~186-3は、香味材料184の周囲の限定された部分を含む、香味材料184の限定された部分の周りに延び得る。
【0195】
図2A~2Bに示すように、いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンスは、香味カートリッジ180-1および180-2の長軸方向軸と同軸に延び得る。例えば、図2A~2Bに示すように、導電性材料のインスタンス186-1~186-2は、香味カートリッジ180-1および180-2のそれぞれの長軸方向軸187と同軸に延びる要素であってもよい。こうした要素は、香味カートリッジ180-1および180-2の長軸方向軸と同軸に延びる部分的に円筒形の要素および/または完全な円筒形要素であってもよい。
【0196】
いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンスは、香味カートリッジ180の長軸方向軸187の限定された部分に沿って延びる。例えば、図2A~2Bに示すように、導電性材料のインスタンス186-1~186-2は、香味カートリッジ180-1および180-2の先端部の近接部分の限定された部分に沿って、長軸方向軸187と同軸に延び得る。いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンスは、香味カートリッジ180-1および180-2の長軸方向軸187全体に沿って、先端部開口部181-1と出口端開口部181-2との間に延び得る。
【0197】
図2Aを参照すると、香味カートリッジ180-1は、香味材料184と容器構造182との間にある導電性材料のインスタンス186-1を含み得る。図2Aに示すように、導電性材料のインスタンス186-1は、香味材料184の外表面領域の少なくとも一部分に沿って延び、さらに、香味材料184の外表面領域と容器構造182の内表面領域との間に延びる。その結果、容器構造182は、導電性材料のインスタンス186-1を外部(例えば、「周囲」)環境への直接的な露出から分離する。
【0198】
いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンスは、少なくとも二つの別個の導電性機器が導電性材料のインスタンスに独立して、かつ直接的に接触することに基づいて、少なくとも二つの別個の導電性機器の間に電気的接続を確立する(例えば、「電気的に接続する」)ように構成される。
【0199】
容器構造182は導電性材料のインスタンス186-1を外部環境に対する直接的な露出から分離するため、図2Aに示す香味カートリッジ180-1は、別個の導電性機器それぞれが少なくとも香味カートリッジ180-1の内部に少なくとも部分的に衝突して導電性材料のインスタンス186-1に直接接触することに基づいて、少なくとも二つの別個の導電性機器間の電気的接続を可能にするように構成される。
【0200】
例えば、香味カートリッジ180-1は、香味カートリッジ180-1の少なくとも一部分に切断(穿孔)されて、導電性材料のインスタンス186-1の導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された別個のそれぞれの導電性ブレードを含む、少なくとも二つの別個の導電性機器間の電気的接続を可能にするように構成され得る。
【0201】
容器構造182は、導電性機器の少なくとも一部分が容器構造182の少なくとも一部分を通して延びて、導電性材料のインスタンス186-1に直接的に接触するように、導電性機器によって切断および/または穿孔されるように構成された材料(例えば、紙、プラスチック、いくつかのそれらの組み合わせ等)とし得る。さらに、導電性材料のインスタンス186-1および/または香味材料184は、導電性機器の少なくとも一部分が、導電性材料のインスタンス186-1および/または香味材料184の少なくとも一部分を通して延び得るように、切断および/または穿孔されるように構成され得る。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態では、図2Aの香味カートリッジ180-1が、その中に少なくとも二つの導電性機器が延びるチャネル空間内に挿入された場合および/または時に、香味カートリッジ180-1がチャネル空間を通して、最初に先端部182-1に挿入される際に、少なくとも容器構造182を穿孔および/または切断し得る。導電性機器が容器構造182を通して延び、導電性材料のインスタンス186-1の二つの別個の位置において導電性材料のインスタンス186-1に直接的に接触する際に、導電性材料186のインスタンスは、電流が導電性材料186のインスタンスを通して導電性機器間を通過し得るように、少なくとも二つの導電性機器間に電気的接続を確立し得る。
【0203】
香味カートリッジ180-1がチャネル空間を通してさらに延びる際に、導電性材料のインスタンス186-1の先端部において最初に導電性材料のインスタンス186-1に直接的に接触する導電性機器は、導電性機器が導電性材料のインスタンス186-1との直接的な接触なしに通過し得るように、導電性材料のインスタンス186-1に対して、導電性材料のインスタンス186-1の出口端を通して移動し得る。
【0204】
いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンス186-1が導電性機器によって貫通および/または切断されるように構成される場合および/または時に、導電性材料のインスタンス186-1は、香味カートリッジ180-1が、その中に導電性機器が延びるチャネル空間を通して挿入されることに基づいて、導電性機器によって複数の別個の部分に切り離され(「切断」)されてもよい。
【0205】
その結果、導電性材料のインスタンス186-1が切り離されることに基づいて、導電性材料のインスタンス186-1は、香味カートリッジ180-1が続いて再びチャネル空間を通して移動する場合および/または時に(例えば、チャネル空間から取り外される、および/または最初にチャネル空間を通して十分に挿入されて導電性機器が導電性材料の導電性材料のインスタンス186-1を切り離した後に続けてチャネル空間内に再び挿入される)、導電性機器間に電気的接続を確立することを制限され得る。
【0206】
図2Bを参照すると、香味カートリッジ180-2は、容器構造182の外表面領域上にある導電性材料のインスタンス186-2を含み得る。図2Bに示すように、導電性材料のインスタンス186-2は、容器構造182の外表面領域の少なくとも一部分に沿って延びる導電性材料の帯であってもよい。
【0207】
いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180-2は、容器構造182の外表面(例えば、「外表面領域」)上の、別個の導電性機器と導電性材料のインスタンスとの間の直接的な接触に基づいて、導電性材料のインスタンス186-2が、少なくとも二つの別個の導電性機器を電気的に接続することを可能にするように構成される。その結果、香味カートリッジ180-2は、電気的接続が香味カートリッジ180-2の内部を通って延びることから分離され、そして少なくとも容器構造182が導電性機器によって貫通および/または切断されないように、容器構造の外部にわたって導電性機器を電気的に接続するように構成される。導電性材料のインスタンス186-2は、図2Aの導電性材料のインスタンス186-1を参照して上述した通り、導電性機器によって貫通および/または切断されるように構成され得る。容器構造182は、導電性機器によって貫通および/または切断されることに耐えるように構成されてもよい。
【0208】
図2Cを参照すると、香味カートリッジ180-3は、香味カートリッジ180-3の先端部にある導電性材料のインスタンス186-3を含み得る。導電性材料のインスタンスは、ディスクを含み得る。こうしたディスクは、少なくとも一つの隙間空間183を含む円筒形ディスクであってもよい。こうした導電性材料のインスタンス186-3は、少なくとも二つの導電性機器に直接的に接触し、導電性材料186のインスタンスを介してその間に電気的接続を確立するように構成され得る。
【0209】
図2Cに示すように、導電性材料のインスタンス186-3は、香味カートリッジ180-3の先端部における香味材料184の先端表面上に、香味カートリッジ180-3の長軸方向軸187に直交して延びる、円筒形ディスクであってもよい。図2Cに示す導電性材料のインスタンス186-3は、香味材料184の先端部を通して香味カートリッジ180-3の内部を露出する隙間空間183を含む(「画定する」)。図2Cに示す香味カートリッジ180-3は、導電性材料のインスタンス186-3の隙間空間183を通して香味カートリッジ180-3の内部に発生した蒸気を受けるように構成される。
【0210】
図2Cに示す例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンス186-3は、長軸方向軸187を中心とした隙間空間183を画定する。いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンス186-3は、長軸方向軸187を中心とした一つ以上の隙間空間(「隙間」)を画定する。いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンス186-3は、複数の隙間空間183を画定する。
【0211】
いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料のインスタンス186-3は、香味カートリッジ180-3が長軸方向軸187に沿って、一つ以上の導電性機器に向かって先端部開口部181-1まで延びるよう移動することに基づいて、一つ以上の導電性機器が導電性材料のインスタンス186-3の外表面188-3に直接的に接触するように、一つ以上の導電性機器に直接的に接触するように構成される。導電性材料のインスタンス186-3は、一つ以上の導電性機器によって少なくとも部分的に穿孔されて、導電性機器によって直接的に接触されるように構成されてもよい。
【0212】
図2A~2Cを一般的に再び参照すると、一部の例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は、導電性材料の一つ以上のインスタンス186-1~186-3を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、導電性材料の一つ以上のインスタンスは、1)香味カートリッジ180の長軸方向軸と同軸に延びる、香味材料184の側面、および2)香味カートリッジ180の長軸方向軸187に直交して延びる、香味材料184の端面、の両方上に延びる、導電性材料のインスタンスを含み得る。導電性材料のこうしたインスタンスは、例えば、図2Aに示す導電性材料の「帯」インスタンス186-1、および図2Cで示す導電性材料の「ディスク」インスタンス186-2の組み合わせを含み得るが、ここで結果として得られる組み合わせは、香味カートリッジ180の長軸方向軸187と同軸に、かつ香味カートリッジ180の長軸方向軸187と少なくとも部分的に直交して延びる、導電性材料の連続的な帯である。こうした導電性材料の帯は、香味カートリッジ180の端部(例えば、先端部)と接触する第一の導電性機器と香味カートリッジ180の側部(例えば、容器構造182の外表面)との間に電気的接続を確立するように構成され得る。
【0213】
ここで図2Dを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180-4は、香味ハウジングと、香味ハウジング内の香味マトリクスとを含んでもよく、ここで香味ハウジングはさらに、香味マトリクスと流体連通して流れるように空気を方向付けるように構成された複数の穿孔を含む。さらに、図2Dに示すように、いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180は、出口端インサートを含んでもよい。
【0214】
図2Dに示す香味カートリッジ180-4は、外側ハウジング201および外側ハウジング201の出口端に結合された出口端インサート202を含む。香味カートリッジ180-4は、発生したベイパー222を外側ハウジングの先端部内に受け、発生したベイパー222を香味付きの蒸気224に変換し、香味付きの蒸気224が出口端インサート202を介して香味付きの蒸気226として香味カートリッジ180-4を出ることができるようにするように構成される。
【0215】
図2Dに示すように、外側ハウジング201は、中央チャネル212および内側環状空間214を画定する香味ハウジング210を封入する。香味ハウジング210はさらに、香味ハウジング210と外側ハウジング201との間に外側環状空間216を画定する。
【0216】
香味ハウジング210は、内部構造206および外部構造208を含む。内部構造206は、図2Dの香味カートリッジ180-4の先端部の先端部開口部204-1から香味カートリッジ180の内部へと延びる中央チャネル212を画定するが、ここで先端部開口部204-1はまた、内部構造206および外側ハウジング201のうちの少なくとも一つによって画定される。外部構造208は、内部構造206および外部構造208が集合的に内側環状空間214を画定するように、内部構造206の周りに延びる。
【0217】
図2Dに示すように、香味ハウジング210は、内側環状空間214内に香味マトリクス218を含む。図2Dに示すように、香味マトリクス218は、一組の(「複数の」)ペレットを含み得る。ペレットは、例えば、デンプン、セルロース系材料、セルロースベースの材料、またはポリマーおよびセルロースブレンド、および一つ以上の繊維のうちの少なくとも一つで作製されてもよく、またはこれらのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ペレットは、一つ以上の風味剤を含んでもよい(例えば、注入されてもよい)。ペレット内の風味剤の濃度は、あるパーセントであってもよく、「ある(a)」とは、例えば、約1パーセント~約40パーセント、または例えば約1パーセント~約7パーセントである。例示的な実施形態では、「a」は、約0.5パーセントの間隔で、約3パーセント~約7パーセントの範囲であってもよい。その結果、「a」は、約3パーセント、3.5パーセント、4パーセント、4.5パーセント、5パーセント、5.5パーセント、6パーセント、6.5パーセント、7パーセントと等しくてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、香味マトリクス218は、複数の別個の(「複数」)のペレットの組を含んでもよく、ここで別個のペレットの組それぞれは、その中に一つ以上の風味剤の別個のセットを含む。
【0218】
例示的な実施形態において、香味マトリクス218は、圧力を介して一緒に凝集された複数のペレットを含む。例えば、複数のペレットを融合または凝集させるリガンドまたはゲルがない場合がある。ペレットは、例えば、デンプン、セルロース系材料、セルロースベースの材料、またはポリマーおよびセルロースブレンド、および/または繊維で作製されてもよく、またはこれらを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、複数のペレットを融合または凝集させるためのリガンドまたはゲルが香味マトリクス218内に存在してもよい。ゲルは、例えば、ゲル化ポリマーを介して作製されてもよい。ゲル化ポリマーの例は、例えば、寒天、ヒドロキシエチルセルロース、およびジェランなどの水溶性炭水化物であってもよい。
【0219】
図2Dにさらに示すように、内部構造206は、内側環状空間214およびそれ故に香味マトリクス218の内部が、中央チャネル212と流体連通することを可能にする、複数の穿孔213を含む。
【0220】
図2Dにさらに示すように、外部構造208は、内側環状空間214およびそれ故に香味マトリクス218の内部が、外側環状空間216と流体連通することを可能にする、複数の穿孔215を含む。さらに、外側環状空間216は、出口端インサート202と流体連通している。
【0221】
図2Dに示すように、出口端インサート202は、香味カートリッジ180-4内に出口端開口部204-2を画定する。出口端開口部204-2は、外側環状空間216と流体連通している。
【0222】
図2Dをさらに参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180-4は、発生したベイパー222を、先端部開口部204-1を介してベイパー発生装置から中央チャネル212内に受けるように構成される。図2Dに示すように、発生したベイパー222は、穿孔213、内側環状空間214、および穿孔215を介して、中央チャネル212から外側環状空間216へと通過するように方向付けられ得る。発生したベイパー222を、香味マトリクス218が位置する内側環状空間214を介して外側環境空間216内に通過するよう方向付けることに基づいて、香味カートリッジ180は、香味マトリクス218からの風味剤が内側環状空間214を通過する発生した空気222内に混入することに基づいて、発生したベイパー222から香味付きの蒸気224を生成するように構成される。
【0223】
香味カートリッジ180-4はさらに、外側環状空間216に入る香味付きの蒸気224を、外側端インサート202を通って流れ、外側端開口部204-2を介して香味カートリッジ180-4を抜け出るように方向付けるように構成され得る。空気が出口端開口部204-2を通して引き出され、香味カートリッジ180‐4の外へと引き出されることに基づいて、発生したベイパー22は、中央チャネル212内に引き出され、内側環状空間214を通して香味付きの蒸気224を生成し得る。
【0224】
いくつかの例示的な実施形態では、香味マトリクスを含む香味カートリッジ180-4の内部構成は、図2Dに示す構成とは異なってもよい。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、外側環状空間216は先端部において外部環境に対して開いており、それによって先端部開口部204-1が外側環状空間216の先端部における環状開口部となってもよい。さらに、中央チャネル212は、出口端インサート202と流体連通してもよく、また中央チャネルの先端部を介して外部環境との直接的な流体連通から分離していてもよい(すなわち、図2Dに示す先端部開口部204-1が中央チャネル212の先端部に存在しなくてもよい)。その結果、香味カートリッジ180-4は、環状先端部開口部204-1を介して発生したベイパー222を外側環状空間216内に受けてるように構成されてもよく、またさらに、発生したベイパー222を、内側管状空間214を介して中央チャネル212内に方向付けて、香味付きの蒸気を生成して中央チャネルに入るように方向付けてもよく、ここで、香味付きの蒸気224は、中央チャネル212から出口端開口部204-2へと方向付けられ得る。
【0225】
いくつかの例示的な実施形態では、内側構造206および外側構造208は存在しなくてもよく、香味マトリクス218が、香味カートリッジ180-4の内部に受けた発生したベイパー222が香味マトリクス218を通って流れ、出口端開口部204-2に達するように方向付けられるように、外側ハウジング201の内径を部分的に、または全体的に通って延びてもよい。
【0226】
図2Dをさらに参照すると、香味マトリクスおよび/または出口端インサートを含む香味カートリッジ180-4は、香味カートリッジ180-4が、少なくとも二つの別個の導電性機器を含むベイパーカートリッジのチャネル空間内に挿入されたことに基づいて、導電性材料のインスタンス186-4に接触する少なくとも二つの別個の導電性機器間に電気的接続を確立するように構成される導電性材料のインスタンス186-4を含み得る。従って、香味カートリッジ180-4は、不燃性ベイピング装置100が、不燃性ベイピング装置100のチャネル空間内の香味カートリッジ180-4の存在(「挿入」)を検出することを可能にするように構成され得る。
【0227】
図2Dにおいて、導電性材料のインスタンス186-4は、外側ハウジング201の周りに少なくとも部分的に、かつ香味カートリッジ180の長軸方向軸に沿って延びるものとして示されているが、導電性材料のインスタンス186-4は、香味カートリッジ180-4の先端部表面に沿って、外側ハウジング201の内表面に沿って、いくつかのそれらの組み合わせ等を含む、香味マトリクスおよび/または出口端インサートを含む香味カートリッジ180-4の一つ以上の様々な表面上に延びてもよいことが理解されるであろう。
【0228】
橋絡導電性機器を備えた認証組立品
図3A図3Bおよび図3Cはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による、香味カートリッジの少なくとも一部分を通る電気的接続を確立するように構成された認証組立品の斜視図である。
【0229】
図3A~3Cに示すように、認証組立品150は、一つ以上の形状および構成を有する導電性機器の一つ以上の組(「複数」)を含み得る。導電性機器の様々な組は、下記に説明する通り、様々な動作および相互作用を介して、香味カートリッジ180の導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成され得る。
【0230】
本明細書で説明した通り、導電性機器が香味カートリッジの導電性材料を介して相互に電気的に接続されるように、香味カートリッジの少なくとも一部分を介してその間に電気的接続を確立するように構成された一組の導電性機器は、本明細書では「橋絡導電性機器」と言及され得る。
【0231】
まず図3Aを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、香味カートリッジ180の外側側面に沿って、別個のプレート機器と導電性材料のインスタンスの別個のそれぞれの表面部分との間の同一平面上の接触を介して香味カートリッジ180の長軸方向軸と少なくとも部分的に同軸に延びる、導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成された複数のプレート機器を含む。
【0232】
特に、図3Aは、別個のそれぞれの表面153-1~153-2を有するプレート機器である、二つの別個の導電性機器152-1~152-2を含む、認証組立品150を図示している。図3Aに示すように、プレート機器は、表面153-1~153-2が、香味カートリッジ180の外表面の曲率に近似および/または一致する曲率を有するように湾曲し得る。ただし、プレート機器は一つ以上の様々な曲率を有してもよく、またプレート機器は、香味カートリッジ180内の導電性材料のインスタンスの一部分と同一平面上で接触するように構成された平面を含み得ることが理解されるであろう。プレート機器は、プレート機器の表面と導電性材料のインスタンスの一部分の表面との間の同一平面上の接触に基づいて、導電性材料のインスタンスの一部分に直接的に接触するように構成されてもよい。図3Aでは、例えば、導電性機器152-1~152-2は、導電性機器152-1~152-2の別個のそれぞれの表面153-1~153-2が香味カートリッジの導電性材料のインスタンスの別個の表面部分に直接的に接触し、それによって、導電性材料のインスタンスを通して導電性機器152-1と152-2との間に電気的接続を確立するように、導電性機器152-1と152-2との間の隙間空間300を通して挿入された香味カートリッジ180の導電性材料の所与のインスタンスに直接的に接触するように構成される。
【0233】
図3Aに示すように、導電性機器152-1~152-2は、隙間空間300だけ間隙を介している。隙間空間300は、隙間空間300を通して挿入され得る香味カートリッジ180の外径と等しくてもよく、または香味カートリッジ180の外径よりも小さくてもよい。香味カートリッジ180の外径が隙間空間300よりも大きい場合および/または時に、導電性機器152-1~152-2は、導電性機器152-1~152-2を香味カートリッジ180によって外方に押し出すことを可能にする一つ以上のそれぞれのばねに結合され、それによって、導電性機器152-1~152-2が導電性材料のインスタンスにばね力を加えて、導電性機器152-1~152-2と導電性材料のインスタンスとの間の良好な電気的接触を確実にし得る。
【0234】
ここで図3Bを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、香味カートリッジ180の外側端面に沿って、別個のプレート機器の表面と導電性材料のインスタンスの別個のそれぞれの表面部分との間の同一平面上の接触を介して香味カートリッジ180の長軸方向軸と少なくとも部分的に直交して延びる、導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成される複数のプレート機器を含む。
【0235】
特に、図3Bは、円筒形の支持構造302上の二つの別個の導電性機器152-1~152-2を含む認証組立品150を図示している。図3Bに示すように、別個の導線154-1~154-2は、支持構造302を通って延び、導電性機器152-1~152-2をそれぞれ分離し得る。支持構造302は、別個の導電性機器152-1~152-2が支持構造302を通して相互に電気的に接続されることから少なくとも部分的に分離されるように、少なくとも部分的に絶縁であってもよい。
【0236】
図3Bでは、導電性機器152-1~152-2は、図3Aを参照して上記したようにプレート機器であってもよく、ここで、図3Bにおける導電性機器152-1~152-2は、不燃性ベイピング装置100のチャネル空間内に挿入された香味カートリッジ180の先端部表面の周りに少なくとも部分的に延びる導電性材料のインスタンスの別個の表面部分である表面との同一平面上の接触を介してそれぞれ直接的に接触するように構成される。図3Bに示す認証組立品150は、香味カートリッジ180がチャネル空間104内に挿入された場合および/または時に、導電性機器152-1~152-2との同一平面上の接触に向けて香味カートリッジ180が挿入されるように、チャネル空間104の先端部に位置してもよい。
【0237】
図3Bにさらに示すように、支持構造302は、認証組立品150がベイパー発生装置144と香味カートリッジ180との間に位置し、発生した蒸気をベイパー発生装置144から香味カートリッジ180へと通過するように方向付け得るように、少なくとも一つの隙間空間304を含み得る。図2Cで記述したように、先端部開口部181-1が位置する先端部に導電性材料のインスタンス186-3を含む香味カートリッジ180は、それ自体が、発生した蒸気を香味カートリッジ180の内部に方向付ける隙間空間183を含み得る。
【0238】
ここで図3Cを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、香味カートリッジ180の外側端面に沿って、導電性材料のインスタンスの別個のそれぞれの部分に少なくとも部分的に衝突するおよび/または穿孔することを介して香味カートリッジ180の長軸方向軸と少なくとも部分的に直交して延びる、導電性材料のインスタンスに直接的に接触するように構成される複数のスパイク機器を含む。図2Cに示すように、こうした導電性材料のインスタンスは、ディスク、円筒形のディスク、いくつかのそれらの組み合わせ等であってもよい。
【0239】
特に、図3Cは、円筒形の支持構造302上の二つの別個の導電性機器152-1~152-2を含む認証組立品150を図示している。図3Cに示すように、別個の導線154-1~154-2は、支持構造302を通して延び、導電性機器152-1~152-2をそれぞれ分離し得る。支持構造302は、別個の導電性機器152-1~152-2が支持構造302を通して相互に電気的に接続されることから少なくとも部分的に分離されるように、少なくとも部分的に絶縁であってもよい。
【0240】
図3Cでは、導電性機器152-1~152-2は、スパイク機器であってもよく、ここで、図3Cにおける導電性機器152-1~152-2は、不燃性ベイピング装置100のチャネル空間内に挿入された香味カートリッジ180の先端部表面の周りに少なくとも部分的に延びる導電性材料のインスタンスの別個の部分に衝突するおよび/または穿孔することを介してそれぞれ直接的に接触するように構成される。
【0241】
図3Cに示す認証組立品150は、香味カートリッジ180がチャネル空間104内に挿入された場合および/または時に、導電性機器152-1~152-2との同一平面上の接触に向けて香味カートリッジ180が挿入されるように、チャネル空間104の先端部に位置してもよい。
【0242】
図3Cにさらに示すように、支持構造302は、認証組立品150がベイパー発生装置144と香味カートリッジ180との間に位置し、発生した蒸気をベイパー発生装置144から香味カートリッジ180へと通過するように方向付け得るように、少なくとも一つの隙間空間304を含み得る。図2Cで記述したように、(先端部開口部181-1が位置する)先端部に導電性材料186-3のインスタンスを含む香味カートリッジ180は、それ自体が、発生した蒸気を香味カートリッジ180の内部に方向付ける隙間空間183を含み得る。
【0243】
図4A図4Bおよび図4Cはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置のベイパーカートリッジの断面図であり、ベイパーカートリッジのチャネル空間を通した香味カートリッジの挿入を図示している。
【0244】
一般的に図4A~4Cを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、少なくとも一つのブレード機器を含む一組の(「複数の」)導電性機器152-1~152-2を含み得る。ブレード機器は、香味カートリッジ180が不燃性ベイピング装置100のチャネル空間104を通って移動する際に、香味カートリッジ180の一つ以上の部分を貫通および/または切断することに基づいて、導電性材料のインスタンスの少なくとも一部分に直接的に接触するように構成され得る。ブレード機器は、香味カートリッジの限定された部分を穿孔および/または切断するように構成され得る。例えば、図2Bに示すように、香味カートリッジ180が容器構造182の外表面に沿って延びる導電性材料のインスタンス186-2を含む場合および/または時に、認証組立品150のブレード機器は、導電性材料のインスタンス186-2を切断するように構成されてもよく、容器構造182を切断しないように構成されてもよい。別の実施例では、図4A~4Cに示すように、香味カートリッジ180が、図2Aに示すように容器構造182によって露出から分離される導電性材料のインスタンス186-1を含む場合および/または時に、認証組立品150のブレード機器は、少なくとも容器構造182を切断するように構成され得る。ブレード機器は、香味カートリッジ180の導電性材料のインスタンスを切断するのではなく、代わりに、単に導電性材料の表面上に衝突するように構成されてもよい。
【0245】
図4A~4Cは、図1A~1Bに示すベイパーカートリッジ140に含まれる認証組立品150を図示しており、認証組立品150は、導電性機器152-1~152-2のそれぞれが、図2Aに示す香味カートリッジの少なくとも容器構造182および導電性材料のインスタンス186-1を切断するように構成されるように、それぞれブレード機器である導電性機器152-1~152-2を含む。
【0246】
いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150の、その組における別個の導電性機器は、異なるタイプの機器(例えば、ブレード、プレート、スパイク、いくつかのそれらの組み合わせ等)であってもよい。例えば、認証組立品150は、チャネル空間104の長軸方向軸に沿って延びるプレート機器である導電性機器152-1と、チャネル空間104の長軸方向軸と直交して延びるスパイク機器である導電性機器152-2とを含み得る。
【0247】
図4A~4Cに示すように、いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品150は、チャネル空間104を少なくとも部分的に画定するチャネル構造142における隙間を介してチャネル空間104内に延びる導電性機器152-1~152-2を含み得る。示されるように、導電性機器152-1~152-2はそれぞれ、導電性機器152-1~152-2間の隙間空間402がチャネル空間104の直径400未満となるように、チャネル空間104内へと特定の挿入距離404延び得る。図4A~4Cにさらに示すように、チャネル構造142は、チャネル空間104内に、チャネル空間104の直径400に対応する外径を有する香味カートリッジ180を受けるように構成されてもよい。従って、導電性機器152-1~152-2の間の隙間空間402は、香味カートリッジ180の外径未満である。
【0248】
図4A~4Cに示すように、チャネル空間104内に挿入される香味カートリッジ180は、図2Aに示す香味カートリッジ180と少なくとも部分的に類似しており、ここで、香味カートリッジ180は、香味カートリッジ180の容器構造182によって露出から分離されている導電性材料のインスタンス186-1を含む。図4A~4Cにさらに示すように、導電性材料のインスタンス186-1の直径は、隙間空間402の大きさよりも大きくてもよい。
【0249】
図4Aを参照すると、導電性材料のインスタンス186-1を含む香味カートリッジ180は、香味カートリッジが、導電性機器152-1~152-2に向かってチャネル空間104を通って移動するように、チャネル構造142の出口開口部を介して、チャネル構造142によって少なくとも部分的に画定されるチャネル空間104内へと挿入され得る。図4Aでは、導電性機器152-1~152-2は、少なくともその間の隙間空間402だけ相互に電気的に接続されることから分離されている。その結果、隙間空間402にわたる導電性機器152-1~152-2間の電流が抑制される。
【0250】
ここで図4Bを参照すると、香味カートリッジ180がチャネル空間104を通って導電性機器152-1~152-2に達するのに十分に離れて移動する場合および/または時に、導電性機器152-1~152-2は、香味カートリッジ180がチャネル空間104を通って移動し続けて導電性機器152-1~152-2を通過する際に、容器構造182、導電性材料のインスタンス186-1、および香味材料184の少なくとも一部分を切断し得る。
【0251】
図4Bに示すように、導電性機器152-1~152-2が香味カートリッジ180を切断し始め、さらに、導電性材料のインスタンス186-1を切断し始める場合および/または時に、導電性機器152-1~152-2は、導電性材料のインスタンス186-1を通して相互に電気的に接続されるようになり得る。
【0252】
その結果、図4Bにさらに示されるように、導電性機器152-1~152-2間の隙間空間402を電気的に橋絡する電気的接続408が、導電性材料のインスタンス186-1によって確立される。
【0253】
さらに、図4Bに示されるように、導電性機器152-1~152-2間に電位差が存在するように、導線154-1~154-2がそれぞれ電源(図4A~4Bには図示されず)に結合される場合および/または時に、電気的接続408の確立は、導電性材料のインスタンス186-1を介して少なくとも導電性機器152-1~152-2間を通過し、さらに導線154-1および154-2に沿って通過する、電流410の誘起につながり得る。
【0254】
いくつかの例示的な実施形態では、図4A~4Cに示す認証組立品150を含む不燃性ベイピング装置100の少なくとも一部分は、誘起された電流410を検出するように構成され得る。認証組立品150を含む不燃性ベイピング装置100の一部分はさらに、誘起された電流410を検出することに基づいて、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140のチャネル空間104内に存在すると判定するように構成されてもよい。不燃性ベイピング装置100の一部分はさらに、香味カートリッジ180がベイパーカートリッジ140のチャネル空間104内に存在するとの判定に基づいて、ベイパー発生装置144への電力供給を選択的および/または調節可能に制御するように構成され得る。その結果、図4A~4Cに示す認証組立品150を含む不燃性ベイピング装置100は、香味カートリッジ180の導電性材料のインスタンス186-1を通る導電性機器152-1~152-2間の電気的接続408の確立に基づいて、そのベイパー発生装置144によるベイパー生成を選択的および/または調節可能に制御するように構成され得る。
【0255】
ここで図4Cを参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、香味カートリッジ180内の導電性材料のインスタンス186-1は、香味カートリッジ180の長軸方向軸の限定された部分のみに沿って延びる。その結果、香味カートリッジ180がさらにチャネル空間104を通って移動し、導電性機器152-1~152-2を通過する際に、導電性機器152-1~152-2は、香味カートリッジ180がチャネル空間104を通してさらに移動する際に導電性材料のインスタンス186-1が導電性機器152-1~152-2との直接的な接触から分離されるように、導電性材料のインスタンス186-1の長軸方向の距離の全体を切断し得る。その結果、香味材料184が香味カートリッジ180を通して導電性機器152-1~152-2間の分離412を絶縁する際に、導電性機器152-1~152-2は相互から電気的に切断されるようになり得る。そのため、電流410が止まり得る。
【0256】
さらに、香味カートリッジ180がさらにチャネル空間104を通って移動し、導電性機器152-1~152-2を通過する際に、導電性機器152-1~152-2は導電性材料のインスタンス186-1の長軸方向の距離の全体を切断し、それによって、導電性材料のインスタンス186-1を少なくとも二つの別個の(例えば、複数の)部分に切断し得る。その結果、香味カートリッジ180がチャネル空間104から戻って移動し、および/またはチャネル空間内に再び挿入される場合および/または時に、香味カートリッジ180は、電気的接続408が再び確立されることを妨げられ得る。例えば、導電性材料のインスタンス186-1が香味カートリッジ180内の香味材料184の周りに連続的に延びる場合および/または時に、導電性材料186-1が導電性機器152-1~152-2間の電気的接続を再び確立することが抑制されるように、導電性機器152-1~152-2は、帯を別個のインスタンスに切断し得る。
【0257】
変位可能な機器を備えた認証組立品
図5Aおよび図5Bはそれぞれ、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置のベイパーカートリッジの断面図であり、ベイパーカートリッジのチャネル空間を通した香味カートリッジの挿入を図示している。
【0258】
図5A~5Bを一般的に参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、認証組立品550は、少なくとも一つの物理的に変位可能な導電性機器を含む、一組の(「複数の」)導電性機器582および584を含み得る。本明細書では単に「変位可能な機器」とも言及され得る物理的に変位可能な導電性機器は、香味カートリッジ580が不燃性ベイピング装置500のベイパーカートリッジ540のチャネル空間504を通って移動する際に、香味カートリッジ580の一部分との直接的な接触に基づいて、物理的に変位(例えば、移動、屈曲、曲げ、いくつかのそれらの組み合わせ等)するように構成され得る。変位可能な機器は、変位可能な機器が別の変位可能な機器(例えば、固定機器)と接触して閉じた電気回路を確立するように、香味カートリッジ580によって物理的に変位されるように構成され得る。
【0259】
少なくとも変位可能な機器および接触した導電性機器を通して閉じた電気回路が形成される結果、電気信号が閉じた電気回路を通過し得る。例えば、閉じた電気回路は、電源および制御回路を含んでもよく、閉じた電気回路を確立することは、制御回路が電流を検出し、電流を検出することに基づいて、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたと判定するように、閉じた電気回路を通る電流を誘起することを含み得る。
【0260】
図5A~5Bは、認証組立品550を含むベイパーカートリッジ540を図示している。認証組立品550は、変位可能な機器582および固定機器584を含む一組の導電性機器を含む。変位可能な機器582は電気コネクタ552-3に結合され、固定機器584は電気コネクタ552-2に結合される。ベイパーカートリッジ540が基部510に結合されて不燃性ベイピング装置500を確立する場合および/または時に、電気コネクタ552-2および552-3は、基部510の対応する電気コネクタ514-2および514-3に接続され得る。図5A~5Bに示すように、電気コネクタ514-2および514-3は、基部510内の電源512および制御回路513のインスタンスに電気的に結合され得る。従って、認証組立品550は、電気コネクタ552-2~552-3、電気コネクタ514-2~514-3、電源512、および制御回路513と組み合わされて、集合的に電気回路を確立し得る。
【0261】
制御回路513は、電流(例えば、少なくとも閾値の大きさを有する電流)が上記電気回路において検出されたかどうかの判定に基づいて、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたかどうかを判定するように構成され得る。制御回路513は、判定に基づいて、電気コネクタ514-1および552-1を介して、電源512からベイパーカートリッジ540のベイパー発生装置544への電力供給を選択的に制御するように構成され得る。
【0262】
いくつかの例示的な実施形態では、電気コネクタ514-1~514-3および/または552-1~552-3のうちの一つ以上の電気コネクタは、ポゴピンコネクタとし得る。例えば、電気コネクタ514-1~514-3はそれぞれ、ポゴピンコネクタであってもよい。別の実施例では、電気コネクタ552-1~552-3はそれぞれ、ポゴピンコネクタであってもよい。
【0263】
ここで図5Aを参照すると、認証組立品550は、上述の電気回路が開いており、少なくとも閾値の大きさを有する電流が抑制されるように、ベイパーカートリッジ540内に挿入された香味カートリッジ580が存在しない場合に、変位可能な機器582と固定機器584との間に隙間空間を確立するように構成され得る。図5Aに示すように、こうした構成は、認証組立品550の一つ以上の部分の「静止状態」と呼ばれ得る。対照的に、図5Bに示され、以下にさらに記述される構成は、認証組立品550の一つ以上の部分の「変位状態」と言及され得る。
【0264】
ベイパーカートリッジ540は、ベイパーカートリッジ540のハウジング内の開口部502とベイパーカートリッジ540内のベイパー発生装置544との間に延びるチャネル空間504を少なくとも部分的に画定する、チャネル構造542を含む。図5Aに示すように、チャネル構造542は、チャネル空間504の直径を確立する内径590を有し得る。チャネル構造542の内径590は、香味カートリッジ580の外径に対応し得る(例えば、特定のマージン内で一致し得る)。
【0265】
図5Aにさらに示されるように、チャネル構造542は、少なくともポータル586がチャネル構造542の内表面に開口部を画定し、チャネル構造542によって少なくとも部分的に画定されるチャネル空間504がポータル586およびくぼみ589を通してチャネル構造542の外部と流体連通するように、くぼみ589およびそれを通して集合的に延びるポータル586を含む厚い側部581を含む。
【0266】
いくつかの例示的な実施形態では、変位可能な機器582は、くぼみ589を通して、そしてさらにポータル586を通して、ポータル586によって少なくとも部分的に画定されるチャネル構造542の内表面の開口部を介してチャネル空間504内へと少なくとも部分的に延びる、変位可能部分588を含む。図5Aに示すように、変位可能部分は略「V」字形状を有し、その頂点は、チャネル空間504内に、少なくとも衝突距離593だけ、ポータル586を通して延びる。
【0267】
図5Aにさらに示すように、チャネル空間504内に延びる変位可能部分588とチャネル構造542の内表面の遠位部分との間の距離592(例えば、変位可能部分588がポータル586を介してチャネル空間504内に衝突することによって生じるチャネル空間504の窄められた直径)は、チャネル構造542の内径590未満であってもよい。
【0268】
上述のように、内径590は、香味カートリッジ580の外径に対応し得る。その結果、距離592は、香味カートリッジ580の外径未満であってもよく、内径590は、距離592と衝突距離593の合計に対応し得る。
【0269】
いくつかの例示的な実施形態では、変位可能な機器582は、香味カートリッジ580が変位可能な機器582に直接的に接触していない場合および/または時に、「静止状態」にあるように構成され得る。図5Aは、静止状態にある変位可能な機器582を図示しており、図5Bは、ベイパーカートリッジ540内に挿入された香味カートリッジ580によって接触されることに基づいて「変位位置」にある変位可能な機器582を図示している。
【0270】
図5Aに示すように、変位可能な機器582は、変位可能な機器582が静止状態にあることに基づいて、固定機器584から物理的に分離されるように構成され得る。示されるように、変位可能な機器582の先端599は、隙間空間594だけ固定機器584から分離される。その結果、図5Aに示すように、変位可能な機器582が静止状態にあることに基づいて、変位可能な機器582は、固定機器584に直接的に接続されることから分離され、そしてそれ故に、その間の隙間空間594に基づいて、固定機器584に直接的に電気接続されることから分離される。隙間空間594の大きさ(「距離」)は、いくつかの実施形態では、衝突距離593の大きさに対応し得る。いくつかの例示的な実施形態では、隙間空間594の大きさおよび衝突距離593の大きさは、異なっていてもよい。
【0271】
図5A~5Bに示す例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態では、変位可能な機器582は、変位可能な機器582が固定機器584に直接的に接触し、それによって、変位可能な機器582と固定機器584との間に直接的な電気的接続を確立し、そしてさらに、少なくとも認証組立品550、電源512、および制御回路513を含む、上記電気回路を閉じるように、香味カートリッジ580が少なくとも変位可能部分588に直接的に接触することに基づいて、少なくとも部分的に変位するように構成される。
【0272】
いくつかの例示的な実施形態では、変位可能な機器582の少なくとも一部分は、ベイパーカートリッジ540の一部分に固定される。例えば、図5Aおよび5Bに示す例示的な実施形態では、変位可能な機器582は、固定部分587および上記変位可能部分588を含み、固定部分587はチャネル構造542に固定され、変位可能部分588は香味カートリッジ580によって変位されるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、変位可能な機器582は、全体的に変位可能となるように構成されてもよい。例えば、変位可能な機器582は、変位可能な582機器が香味カートリッジ580によって全体的に変位されるように構成されるように、ヒンジおよび/またはばね機器に結合されてもよい。
【0273】
ここで図5Bを参照すると、香味カートリッジ580がチャネル空間504を通して挿入されるように、香味カートリッジ580が開口部502を通してベイパーカートリッジ540内に挿入される場合および/または時に、香味カートリッジ580は、チャネル空間504内に少なくとも衝突距離593延びる変位可能な機器582の少なくとも変位可能部分588に直接的に接触し得る。
【0274】
上述の通り、香味カートリッジ580の外径は、チャネル空間504内に延びる変位可能部分588とチャネル構造542の遠位内表面との間の距離(すなわち、距離592)が香味カートリッジ580の外径未満となるように、チャネル構造542の内径590(すなわち、チャネル空間504の外径)に対応し得る。その結果、チャネル空間504内に挿入されることに基づいて、香味カートリッジ580は、変位可能部分588に直接的に接触し得る。
【0275】
ベイパー発生装置544に向けてチャネル空間504を通して移動し続けるために、香味カートリッジ580は、変位可能部分588がポータル586を介してチャネル空間504から変位し、香味カートリッジ580とベイパー発生装置544との間のチャネル空間504の直径が香味カートリッジ580の外径(例えば、直径590)に対応する直径に広げられるように、少なくとも衝突距離593だけ変位可能部分588を変位し得る。
【0276】
変位可能部分588が香味カートリッジ580によってチャネル空間504から少なくとも部分的に変位される(例えば、変位距離595だけ変位される)ことに基づいて、先端599が固定機器582に直接的に接触するように、変位可能な機器582の先端599は、静止状態の先端599と固定機器584との間の隙間空間594を閉じさせられ得る。
【0277】
変位可能な機器582が固定機器582に直接的に接触することに基づいて、少なくとも認証組立品550、電源512、および制御回路513を含む上記電気回路を閉じてもよい。その結果、電流598が電気回路内に誘起され得るが、ここで、電流598は、少なくとも直接的に接触した変位可能な機器582および固定機器584を通過する。制御回路513は、電流を検出してもよく、電流を検出することに基づいて、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたと判定し得る。制御回路513は、ベイパー発生装置544によるベイパー生成が、制御回路513における、変位可能な機器582および固定機器584を通る電流の有無として示される、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたかどうかの判定に基づいて選択的に可能または不能とされるように、判定に基づいて、ベイパー発生装置544を選択的に作動(例えば、電源512からベイパー発生装置544への電力供給を可能にする)し得る。
【0278】
従って、変位可能な機器582が少なくともチャネル構造542のポータル586を通して香味カートリッジ580によって変位されることに基づいて、変位可能な機器582および固定機器584は、変位可能な機器582および固定機器584が相互に電気的に接続されるように、選択的に相互に直接的に接触し得る。
【0279】
いくつかの例示的な実施形態では、変位可能な機器582および固定機器584は、制御回路513および電源512に加えて、ベイパー発生装置544を含む、電気回路内に含まれる。制御回路513は、香味カートリッジ580が別の別個の認証組立品(例えば、図3A~4Cに示す認証組立品の一つ以上の組立品)を介してベイパーカートリッジ540内に挿入されたかどうかを判定するように構成され、認証組立品550は、電気回路を選択的に開閉する電気スイッチとして機能するように構成され、これを介して、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたか、または香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に存在しないかどうかにそれぞれ基づいて、電源512から蒸ベイパー発生装置544へと電力が供給され得る。
【0280】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路513が、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたかどうかを判定することを可能にする認証組立品がベイパーカートリッジ540に存在せず、ベイパーカートリッジ540内に存在する認証組立品550は、香味カートリッジ580がベイパーカートリッジ540内に挿入されたかどうかに基づいて、電源512からベイパー発生装置544への電力供給を選択的に可能または不能にする電気スイッチとして機能するように構成される。
【0281】
図5A~5Bに示すように、くぼみ589は、変位可能部分588の形状に適合するような形状とし得るが、例示的な実施形態がこうしたくぼみ589の実施形態に限定されないことが理解されるであろう。
【0282】
いくつかの例示的な実施形態では、制御回路513は、香味カートリッジ580がチャネル空間504内に十分に挿入されて、ベイパー発生装置544によって生成された蒸気がチャネル空間504を通って香味カートリッジ580の外部へとバイパスすることを妨げている(例えば、チャネル構造542が、ベイパー発生装置544によって生成されるベイパー全体が香味カートリッジ580の内部を通過するよう方向付けるように、香味カートリッジ580がチャネル空間504内に十分に挿入されている)かどうかの判定に基づいて、ベイパーカートリッジ540によるベイパー生成を選択的に可能または不能にするように構成される。例えば、不燃性ベイピング装置500は、空気がチャネル空間504を通って開口部502に向かって引き出されているかどうかを判定するように構成されたセンサー装置を含んでもよく、制御回路513は、電源512からベイパー発生装置544への電力供給を選択的に制御して、センサーが、開口部502に向かってチャネル空間504を通る空気の少なくとも閾値流量を検出したとの判定に基づいて、ベイパー発生装置544に蒸気を生成させるように構成され得る。
【0283】
センサー装置は、チャネル空間504内に挿入された香味カートリッジ580の内部にバイパスすることによって気流の少なくとも一部分がチャネル空間504を通過するかどうかに基づいて、開口部502に向かってチャネル空間504を通る空気の少なくとも閾値流量を判定することを選択的に妨げられるよう構成され得る。例えば、香味カートリッジ580がチャネル空間504に存在せず、そして少なくとも閾値量の流量がチャネル空間504を通過する場合および/または時に、香味カートリッジ580が存在しない結果、センサーが少なくとも閾値量の気流を検出することができないため、制御回路513は、ベイパー発生装置544が気流に応答して蒸気を生成することを妨げられ得る。
【0284】
基部センサー入口ポートおよび導管
図6Aは、いくつかの例示的な実施形態による不燃性ベイピング装置の基部の斜視図である。図6Bは、図6Aの、線VIB-VIB’に沿った基部の断面図である。図6Cは、図6Aの、線VIC-VIC’に沿った基部の断面図である。図6Dは、図6Aの、線VID-VID’に沿った基部の断面図である。
【0285】
図6A~6Dに示されるように、ベイパーカートリッジ640と結合して不燃性ベイピング装置を形成するように構成された基部610は、本明細書では「案内壁」と言及される一つ以上の構造要素を含み得るが、これは、その中にベイパーカートリッジ640が基部610と整列されて基部610と結合され得るくぼみ(本明細書では、境界面「スロット」とも言及される)を少なくとも部分的に画定する。
【0286】
基部610は、少なくとも案内壁620-1、620-2、621、630-1および基部表面624をさらに含む外側ハウジング611を含む。案内壁620-1、620-2、621、および630は、ベイパーカートリッジ640の境界面が基部610の境界面616と整列するように、ベイパーカートリッジの対向する側面を、基部610の基部表面624と整列させて案内および保持するように構成される。
【0287】
さらに示されるように、くぼみ622の基部を確立する基部表面624は、基部境界面616をさらに含む。図1A図1Bに示す境界面160-1に対応し得る基部境界面616は、それぞれがベイパーカートリッジ640の境界面の別個の対応する電気コネクタと結合するように構成される一つ以上の一組の電気コネクタ617-1~617-Nを含む。コネクタ617-1~617-Nのうちの一つ以上のコネクタは、ポゴピンコネクタであってもよい。
【0288】
いくつかの例示的な実施形態では、境界面616は、それぞれ基部610と結合されたベイパーカートリッジ640との間で別個の信号の組を伝達するように構成される、複数の一組のコネクタ617-1~617-Nを含み得る。例えば、図6A~6Dに図示する例示的な実施形態では、境界面616は、5つのポゴピンコネクタ617-1~617-5(例えば、617-1~617-Nで、N=5で)を含む。5つのコネクタのうちの二つのコネクタの第一の組(例えば、コネクタ617-1および617-2)は、ベイパーカートリッジ640の一つ以上の要素へ電力を供給する(例えば、図1A~1Bに示すように、電源612からベイパーカートリッジ640のベイパー発生装置へ電力を供給する)ように構成され得る。5つのコネクタのうちの別の二つのコネクタの組(例えば、コネクタ617-3および617-4)は、基部610の要素とベイパーカートリッジ640の要素との間でデータを通信するように構成され得る(例えば、ベイパーカートリッジ640内に保持されるプレベイパー製剤のプレベイパー製剤の香味タイプ、ベイパーカートリッジ640内に保持される残りプレベイパー製剤の量、ベイパーカートリッジ640に関連付けられた製造元およびモデル、ベイパーカートリッジ640の状態、いくつかのそれらの組み合わせ等を示す情報を制御回路614に通信する)。5つのコネクタのうちの最後の一つのコネクタの組(例えば、コネクタ617-5)は、ベイパーカートリッジ640内の認証組立品(例えば、図1Bに示す認証組立品150)から制御回路614に通信して、制御回路614が、香味カートリッジ(例えば、図1A~1Bに示す香味カートリッジ180)がベイパーカートリッジ640内に挿入され、それによって、制御回路614がこうした判定に基づいて、ベイパーカートリッジ640のベイパー発生装置によるベイパー生成を選択的に可能または不能にすることを可能にするように構成され得る。
【0289】
いくつかの例示的な実施形態では、図6A~6Dに示すように、案内壁620-1、620-2および630はそれぞれ、それぞれの案内壁の表面に沿って延びる別個のチャネル構造を含む。
【0290】
案内壁630は、案内壁630の表面に沿って延びるチャネル632を含む。示されるように、基部のセンサー613と流体連通する基部ハウジング611を通って延びる空気吸込み口ポート634は、チャネル632の基部を通って延び得る。その結果、基部610の内部のセンサー613は、基部610の外側ハウジングの一部分に沿って延びるチャネル632と流体連通し得る。
【0291】
案内壁620-1および620-2はそれぞれ、それぞれの案内壁620-1および620-2の内表面に沿って延びる別個のそれぞれのチャネル629-1および629-2を含む。チャネル629-1および629-2それぞれは、案内壁630と交差する、それぞれの案内壁620-1および620-2の内側端から、それぞれの案内壁620-1および620-2の外側端626-1および626-2へと延びる。図6A~6Dにさらに示すように、チャネル629-1および629-2それぞれは、それぞれの案内壁620-1および620-1の端626-1および62-2と交差する端部に出口628-1および出口628-2を有する。図6A~6Dにも示されるように、チャネル629-1および629-2それぞれは、案内壁620-1および620-2のそれぞれの内側端でチャネル632の別個の端に接続される。
【0292】
その結果、チャネル629-1およびチャネル632の一部分は、出口628-1から空気吸込み口ポート634へと延びる連続的なチャネルを形成し、チャネル629-2およびチャネル632の別個の部分は、出口628-2から空気吸込み口ポート634へと延びる連続的なチャネルを形成する。
【0293】
いくつかの例示的な実施形態では、ベイパーカートリッジ640が境界面616と整列して境界面616に結合されるように、ベイパーカートリッジ640がくぼみ622内に挿入される場合および/または時に、ベイパーカートリッジ640の一つ以上の外側ハウジングは、基部610mのチャネル629-1、629-2、および632を封入し、出口628-1および628-2は外部(「周囲」)に露出したままとしてもよい。
【0294】
その結果、ベイパーカートリッジ640が境界面616に結合されることに基づいて、上記チャネルが封入されて、出口628-1から空気吸込み口ポート634へと連続的に延びる第一の導管、および出口628-2から空気吸込み口ポート634へと連続的に延びる第二の導管を形成し得る。従って、センサー613は、基部610の外側ハウジングおよびベイパーカートリッジ640の外側ハウジングによって形成される第一および第二の導管を介して外部環境と流体連通したままとなり得る。
【0295】
センサー613は、図1A~1Bを参照して上述するセンサー113と同様に、基部110の制御回路614が、少なくとも閾値の大きさの空気がベイパーカートリッジ640内に引き出されたと判定することを可能にするように構成された圧力センサーとし得る。例えば、ベイパーカートリッジ640は、それを介して空気がベイパーカートリッジ640内に引き出される一つ以上の空気吸込み口ポート(図1A~1Bに示す)、およびベイパーカートリッジ640が境界面616に結合された場合および/または時に、出口628-1および628-2の位置の近傍にあるベイパーカートリッジ640の外側ハウジング上の特定の位置に位置し得る空気吸込み口ポートを含み得る。
【0296】
その結果、空気がベイパーカートリッジ640の空気吸込み口ポートを介してベイパーカートリッジ640内に引き出される場合および/または時に、ベイパーカートリッジ640が境界面616と結合するのと同時に、出口628-1および/または628-2の近傍の周囲圧力が変化し、こうした変化が、出口628-1および628-2と流体連通しているセンサー613によって検出され得る。
【0297】
例えば、出口628-1および/または出口628-2の近傍の圧力変化は、空気吸込み口ポート634が出口628-1および628-2と流体連通しているため、空気吸込み口ポート634における、そしてそれ故にセンサー613における圧力変化につながり得る。基部610の制御回路614は、センサー613が圧力変化を検出したとの判定に基づいて、空気がベイパーカートリッジ640内に引き出されたと判定し得る。制御回路614は、こうした判定に基づいて、境界面616の一つ以上のコネクタ617-1~617-Nを介して、電源612からベイパーカートリッジ640内のベイパー発生装置への電力供給を選択的に制御するように構成され得る。
【0298】
図6A~6Dをさらに参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、基部610は一つ以上のインターフェース670および672を含んでもよく、これらを介して情報および/またはコマンドが基部610と成人eベイピング装置使用者との間で通信され得る。例えば、図6Eに示すように、基部610は、触覚インターフェース670(例えば、ボタンインターフェース)および表示インターフェース672を含み得る。表示インターフェース672は、不燃性ベイピング装置600に関連付けられた情報の一つ以上のインスタンスを提供する一つ以上のグラフィカル表示(GUI)を示すように構成された発光ダイオード(LED)表示を含み得る。基部610は、成人eベイピング装置使用者と触覚インターフェース670との相互作用に基づいて、インターフェース672上の表示を調節および/または変更するように構成され得る。例えば、以下にさらに記載するように、基部610は、触覚インターフェース670との連続的な相互作用(例えば、その「クリック」)に基づいて、一連のグラフィカル表示を繰り返すように構成されてもよく、各グラフィカル表示は、異なる一組の情報を示す。
【0299】
表示インターフェース
図7A図7B図7C図7D図7E図7F図7G、および図7Hは、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置の表示インターフェースによって表示され得るグラフィカル表示を図示している。図7A~7Hに示す基部700の表示インターフェース710は、図1C-1Eに示される表示インターフェース172および図6B~6Dに示される表示インターフェース672を含む、本明細書に含まれる例示的な実施形態のいずれかによる基部のいずれかの表示インターフェースとし得る。
【0300】
図7A~7Hを一般的に参照すると、いくつかの例示的な実施形態では、表示インターフェース710は、成人eベイピング装置使用者と基部700の一つ以上のインターフェース(例えば、触覚インターフェース)との相互作用に基づいて、一連の別個のグラフィカル表示を繰り返して、情報の個々のインスタンスを別個のグラフィカル表示で提供するように制御され得る。表示インターフェース710は、基部700の制御回路によって、成人eベイピング装置使用者と基部700のインターフェースとの連続的な相互作用に基づいて一連のグラフィカル表示を繰り返すように制御され得る。
【0301】
さらに図7A~7Hを参照すると、表示インターフェース710によって示される別個のグラフィカル表示それぞれは、一連のグラフィカル表示のうちのいずれのグラフィカル表示が現在表示されているかを示すシーケンスインジケータアイコン712を含み得る。例えば、図7A~7Hに示す例示的な実施形態では、表示インターフェース710は、三つの別個の情報の組を表示する三つの別個のグラフィカル表示を繰り返してもよく、各グラフィカル表示は、それぞれが別個のグラフィカル表示を順に表す三つの別個のアイコン713-1、713-2、および713-3を含むシーケンスインジケータアイコン712を含んでもよく、現在表示されているグラフィカル表示を表す特定のアイコン713-1、713-2、または713-3は、どの特定のグラフィカル表示が表示インターフェース710を介して現在表示されているかの表示を提供するために、他のアイコン713-1、713-2、または713-3に対して変更される。
【0302】
次に図7A~7Bを参照すると、表示インターフェース710は、基部700に含まれる電源の状態を示す一連のグラフィカル表示の、電力グラフィカル表示(「PGD」)を表示するように構成されてもよい。電力グラフィカル表示は、電源内に貯蔵された電力量を示し、電源がベイパー発生のインスタンスを支持するのに十分な電力を貯蔵しているかどうかを示す、電源が充電/再充電されているかどうかを示す、それらのいくつかの組み合わせ等を行い得る。
【0303】
図7A~7Bに示すように、電力グラフィカル表示は、三つの表示シーケンスのうちの第一のグラフィカル表示とし得る。従って、電力グラフィカル表示はシーケンスインジケータアイコン712を含み、シーケンスの三つ別個のグラフィカル表示を表す、一連の三つのアイコン713-1、713-2、および713-3のうちの第一のアイコン713-1は、現在表示されているグラフィカル表示がシーケンスの第一のグラフィカル表示であることを伝達するために、他のアイコンに対して変化している。示されるように、電力グラフィカル表示がインターフェース710上に表示される時には、アイコン713-2および713-3に対して第一のアイコン713-1が拡大され、それによって、電力グラフィカル表示が表示されていることを伝達している。
【0304】
さらに図7A~7Bを参照すると、電力グラフィカル表示は、電源のグラフィカル表示720を含み、その中には、貯蔵電力メータ722が表示されて、電源の電力貯蔵容量に対する、基部700の電源における貯蔵電力の相対(「割合」)量の表示が提供されている。
【0305】
図7Aは、貯蔵電力アイコン724がメータ722のほぼ全体を充填しており、それによって、基部700の電源がほぼフル充電の電力を有していることを示す、グラフィカル表示720を図示している。
【0306】
電力が消費される、使い尽くされる、枯渇する等になると、貯蔵電力アイコン724がメータ722のより小さな割合を占めるように、貯蔵電力アイコン724のサイズが縮小する。例えば、図7Bに示すように、貯蔵電力アイコン724は、メータ722の比較的小さい部分を占め、それによって、基部700の電源が電源の貯蔵容量に対して比較的少ない量の電気的充電を保持することを示している。
【0307】
貯蔵電力アイコン724は、メータ722に対する貯蔵電力アイコン724のサイズに基づいて、色および/または充填パターンを変化させてもよい。例えば、貯蔵電力アイコン724は、貯蔵電力アイコン724がメータ722の少なくとも高い閾値割合(例えば、≧50パーセント)を充填する場合および/または時には、緑色とし得る。別の例では、貯蔵電力アイコン724は、貯蔵電力アイコン724がメータ722の少なくとも低い閾値割合かつメータ722の高い閾値未割合未満(例えば、<50パーセントかつ≧約25パーセント)の場合には、黄色とし得る。別の実施例では、貯蔵電力アイコン724は、貯蔵電力アイコン724がメータ722の低い閾値割合未満である場合(例えば、<25パーセント)には、赤色とし得る。
【0308】
図7Bにさらに示すように、電力グラフィカル表示は、基部700の電源が電源によって現在充電/再充電されているかどうかに基づいて、充電アイコン730を選択的に表示し得る。いくつかの例示的な実施形態では、貯蔵電力アイコン724は、充電アイコン730が表示されているかどうかに基づいて変更されてもよい。例えば、貯蔵電力アイコン724は、充電アイコン730が表示されることに基づいて、アイコンがメータ722に対して繰り返しサイズが変わる、および/または色が変わる、アニメーションシーケンスとしてもよい。
【0309】
いくつかの例示的な実施形態では、貯蔵電力アイコン724は、その中に貯蔵された電力量を用いて基部700の電源によって支持され得るベイパー生成のインスタンスの量を示し得る。例えば、貯蔵電力アイコン724は、一組のセグメントとして表示されてもよく、ここで、貯蔵電力アイコン724の別個のセグメントそれぞれは、貯蔵電力によって支持され得るベイパー発生の個々のインスタンスを表し得る。電源によって支持されるベイパー生成の連続的なインスタンスそれぞれが発生すると、一つ以上のセグメントがアイコン724から連続的に除去され、貯蔵電力アイコン724のサイズがメータ722に対して縮小される。電源がベイパー生成のインスタンスを支持するのに十分な電力を貯蔵しない場合および/または時に、貯蔵電力アイコン724は、こうしたセグメントを含まない、不十分な貯蔵電力を示す特定の記号(例えば、赤い記号X)、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。
【0310】
ここで図7Cを参照すると、表示インターフェース710は、基部700に結合されたベイパーカートリッジの状態を示す、一連のグラフィカ表示の、ベイパーカートリッジグラフィカル表示(「VCGD」)を表示するように構成され得る。ベイパーカートリッジグラフィカル表示は、ベイパーカートリッジが基部700に結合されたかどうか、ベイパーカートリッジが、ベイパーカートリッジがベイパー生成のインスタンスの少なくとも閾値量を支持することを可能にする(例えば、蒸気の少なくとも一つのインスタンスを生成する)十分なプレベイパー製剤(例えば、少なくともプレベイパー製剤の閾値量)を保持しているかどうか、いくつかのそれらの組み合わせ等を示し得る。
【0311】
図7Cに示すように、ベイパーカートリッジグラフィカル表示は、三つの表示シーケンスのうちの第二のグラフィカル表示とし得る。従って、ベイパーカートリッジグラフィカル表示はシーケンスインジケータアイコン712を含み、シーケンスの三つ別個のグラフィカル表示を表す、一連の三つのアイコン713-1、713-2、および713-3のうちの第二のアイコン713-2は、現在表示されているグラフィカル表示がシーケンスの第二のグラフィカル表示であることを伝達するために、他のアイコンに対して変化している。示されるように、ベイパーカートリッジグラフィカル表示がインターフェース710上に表示される時には、アイコン713-1および713-3に対して第二のアイコン713-2が拡大され、それによって、ベイパーカートリッジグラフィカル表示が表示されていることを伝達している。
【0312】
さらに図7Cを参照すると、ベイパーカートリッジグラフィカル表示は、基部700が、ベイパー生成の少なくとも一つのインスタンスを支持するように構成されたベイパーカートリッジに結合されたかどうかを示すベイパーカートリッジアイコン740を含み得る。ベイパー生成の少なくとも一つのインスタンスを支持するように構成されるベイパーカートリッジは、その中にプレベイパー製剤の少なくとも閾値量を貯蔵するベイパーカートリッジであってもよい。
【0313】
図7Cでは、アイコン740は、基部700が、ベイパー生成の少なくとも一つのインスタンスを支持するように構成されたベイパーカートリッジに結合されていることを示す。図7Cに示すアイコン740は、結合されたベイパーカートリッジ内に保持されたプレベイパー製剤の量によって支持され得るベイパー生成のインスタンスの特定の量を示していない。しかしながら、いくつかの例示的な実施形態では、アイコン740は、結合されたベイパーカートリッジ内に保持されたプレベイパー製剤の量によって支持され得るベイパー生成のインスタンスの特定の量の表示を表示し得ることが理解されるであろう。
【0314】
基部700がベイパーカートリッジに結合されていない場合および/または時に、アイコン740は、基部700がベイパーカートリッジに結合されていないとのグラフィカル表示を示し得る。基部700がベイパー生成のインスタンスの少なくとも閾値量を支持するように構成されないベイパーカートリッジに結合される場合および/または時に、アイコン740は、基部700が、ベイパー生成のインスタンスの少なくとも閾値量を支持するように構成されいないベイパーカートリッジに結合されたとのグラフィカル表示を示し得る。
【0315】
いくつかの例示的な実施形態では、ベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントが枯渇した(例えば、使用期限条件に達した)場合および/または時に、アイコン740は、ベイパー生成が、現在結合されているベイパーカートリッジに関連付けられて不能にされたとの表示を示し得る。ベイパーカートリッジが取り外される、および新たなベイパーカートリッジが基部700に結合されるのに伴い、ベイパーカートリッジグラフィカル表示は、例えば、図7Dに示すように、ベイパー生成の少なくとも一つのインスタンスを支持するように構成されたベイパーカートリッジのグラフィカル表示に戻り得る。
【0316】
ここで図7D~7Hを参照すると、表示インターフェース710は、基部700に結合されたベイパーカートリッジに挿入された香味カートリッジの状態を示す、一連のグラフィカル表示の香味カートリッジグラフィカル表示(「FCGD」)を示すように構成され得る。香味カートリッジグラフィカル表示は、香味カートリッジが基部700に結合されたベイパーカートリッジ内に挿入されたかどうか(こうした基部700に結合されたベイパーカートリッジは、本明細書では「結合されたベイパーカートリッジ」と言及される)、現在挿入されている香味カートリッジによって支持され得るベイパー生成のインスタンスの量、その間に現在挿入されている香味カートリッジによって支持され得るベイパー生成の一つ以上のインスタンスの残り時間の量、いくつかのそれらの組み合わせ等を示し得る。
【0317】
図7D~7Hに示すように、香味カートリッジグラフィカル表示は、三つの表示シーケンスのうちの第三のグラフィカル表示とし得る。従って、香味カートリッジグラフィカル表示はシーケンスインジケータアイコン712を含み、シーケンスの三つ別個のグラフィカル表示を表す、一連の三つのアイコン713-1、713-2、および713-3のうちの第三のアイコン713-3は、現在表示されているグラフィカル表示がシーケンスの第三のグラフィカル表示であることを伝達するために、他のアイコンに対して変化している。示されるように、香味カートリッジグラフィカル表示がインターフェース710上に表示される時には、アイコン713-1および713-2に対して第三にアイコン713-3が拡大され、それによって、香味カートリッジグラフィカル表示が表示されていることを伝達している。
【0318】
図7D~7Hを一般的に参照すると、香味カートリッジグラフィカル表示は、香味カートリッジの表現であるグラフィカルアイコン750を含み得る。したがって、アイコン750は、香味カートリッジの外観に似ている場合がある。アイコン750は、現在挿入されている香味カートリッジに対してベイパー生成が不能にされるまでに残っているベイパー生成のインスタンスの量、および/または現在挿入されている香味カートリッジに対してベイパー生成が不能にされるまでに残っている時間の大きさを示し得る、残りカウントメータ751を含む。残りカウントメータ751は、本明細書では、「残りカウントメータ」、「残りカウントアイコン」、いくつかのそれらの組み合わせ等と言及され得る。
【0319】
図7Dに示すように、基部700の制御回路が香味カートリッジが結合されたベイパーカートリッジ内に挿入されていないと判定する、および/または香味カートリッジが結合されたベイパーカートリッジ内に挿入されたと判定できない場合および/または時に、残りカウントメータ751は、「香味カートリッジ欠失」アイコン753を示し得る。残りカウントメータ751はまた、ベイパーカートリッジが基部700に現在結合されていない場合にも、「香味カートリッジ欠失」アイコン753を示し得る。
【0320】
図7Eに示すように、香味カートリッジが結合されたベイパーカートリッジ内に新たに挿入された時および/または時、かつベイパー生成のその後のインスタンスの前に、残りカウントメータ751は、集合的に、アイコン750内の香味カートリッジの表現を書き込む一組のベイパー生成サブアイコン752-1~752-Nを示し得る。サブアイコンそれぞれは、現在挿入されている香味カートリッジに関連付けられた初期残りカウントの別個の部分の表現とし得る。その結果、表示されたサブアイコン752-1~752-N(「N」は0より大きい整数)は、現在挿入されている香味カートリッジに関連付けられた残りカウントの現在の大きさのグラフィカル表示を提供する。
【0321】
一実施例では、サブアイコン752-1~752-Nは、基部700によって支持され得るベイパー生成の一つ以上の残りインスタンスを表し得るが、現在挿入されている香味カートリッジは、結合されたベイパーカートリッジによるベイパー生成が基部700の制御回路によって不能にされるまで、結合されたベイパーカートリッジ内に挿入されたままであり得る。図7F~7Gに示すように、サブアイコン752-1~752-Nの量は、残りカウントの値が閾値未満に枯渇するまで、残りカウント(例えば、ベイパー生成の連続的なインスタンス、残り経過時間のカウントダウン等)を連続的にデクリメントすることで低減され得る(例えば、デクリメントされ得る)。図7E~7Gに示すように、残りサブアイコン752-1~752-Nのリードサブアイコン752-Nは、異なる外観(例えば、異なる色および/またはアニメーションシーケンス)を有するように表示され得る。
【0322】
いくつかの例示的な実施形態では、サブアイコン752-1~752-Nそれぞれは、それ自体がベイパー生成の残り時間と残りインスタンスの組み合わせを表す残りカウントを表してもよく、現在挿入されている香味カートリッジは、結合されたベイパーカートリッジによるベイパー生成が基部700の制御回路によって不能にされるまで結合されたベイパーカートリッジに挿入されたままであり得る。サブアイコン752-1~752-Nは、ベイパー生成の経過時間とインスタンス量の組み合わせに基づいてデクリメントされ得る。
【0323】
図7Hに示すように、残りカウントが枯渇する(例えば、使用期限に達する)場合および/または時に、香味カートリッジグラフィカル表示は、現在挿入されている香味カートリッジに関連してベイパー生成が不能にされたとの表示を示し得る。図7Hに示すように、例えば、アイコン751は、挿入された香味カートリッジに関連付けられた使用期限条件に達したためにベイパー生成が不能にされたことを示す、香味カートリッジ消耗アイコン754を含む。香味カートリッジを取り外し、新たな香味カートリッジを結合されたベイパーカートリッジ内に挿入することに伴い、香味カートリッジグラフィカル表示は、例えば、図7Eに示すように、フル(「初期」)残りカウントのグラフィカル表示に戻り得る。
【0324】
動作
図8は、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置によるベイパー生成の制御を図示するフローチャートである。
【0325】
図8に図示する動作の一つ以上は、図1Bに図示する制御回路114およびコンピューティング装置160のうちの少なくとも一つを含む、不燃性ベイピング装置の一つ以上の部分に含まれる制御回路によって実施され得る。上述の通り、制御回路114および/またはコンピューティング装置160は、命令プログラムを保存するメモリ(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、「記憶装置」等)、および命令プログラムを実行して一つ以上の動作を実施するように構成されたプロセッサ(「処理回路」)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、上述のように、コンピューティング装置160の機能を実施するように構成される。
【0326】
S802において、認証組立品を含む電気回路で電流が検出されたかどうかに関する判定がなされる。認証組立品の少なくとも二つの導電性機器は隙間空間だけ間隙を介している(「直接的な接触から分離されている」)ため、認証組立品を含む電気回路を通る電流の存在は、隙間空間が導電性材料によって電気的に橋絡されるように、間隙空間内の導電性材料を通して少なくとも二つの導電性機器が一緒に電気的に結合(「電気的接続」)していることを示す。空隙空間内のこうした導電性材料は、チャネル構造によって少なくとも部分的に画定されるチャネル空間内に挿入された香味カートリッジ内に含まれる導電性材料のインスタンスであると判定され得る。
【0327】
したがって、認証組立品を含む電気回路内に電流を検出することに基づいて、認証された香味カートリッジ(例えば、「適切な」香味カートリッジ)が不燃性ベイピング装置のチャネル空間内に挿入されたとの判定がなされ得る。
【0328】
いくつかの例示的な実施形態では、動作S802を実施する制御回路が、不燃性ベイピング装置のベイパーカートリッジ内に挿入された香味カートリッジによって変位されるように構成された変位可能な機器を含む認証組立品を含む、不燃性ベイピング装置内に含まれる場合および/または時に、変位可能な機器が香味カートリッジによって変位されて電気回路を閉じることに基づいて電流が検出され、電流が閉じた電気回路内に誘起されることに基づいて、閉じた電気回路は制御回路によって検出可能である。
【0329】
S803に示されるように、電流が電気回路内に存在しないとの判定に応答して、認証された香味カートリッジがチャネル空間内に挿入されていないとの判定がなされてもよく、そして、不燃性ベイピング装置が蒸気を生成することを抑制されるように、ベイパー発生装置が停止および/または停止状態に維持され得る。
【0330】
本明細書で言及されるように、認証組立品を含む電気回路内の電流の検出は、少なくとも特定の閾値電流を満たす大きさを有する電流を検出することを含み得る。その結果、誤った判定の可能性が低減され得る。
【0331】
S804およびS806では、S802で電流が検出されたとの判定に応答して、かつ制御回路が単独で、またはコンピューティング装置と組み合わされて、認証された香味カートリッジに関連付けられた「タイプ」を判定するように構成されることに基づいて、認証された香味カートリッジに関連付けられた「タイプ」が判定され得る。こうした判定は、S802において検出された電流を処理すること、および検出された電流に関連付けられた一つ以上の属性を判定することを含み得る。こうした一つ以上の属性は、香味カートリッジに関連付けられた初期残りカウント(例えば、ベイパー生成のインスタンスの量および/または期間)を判定することを含み得る。
【0332】
いくつかの例示的な実施形態では、特定の香味カートリッジのタイプの判定は、検出された電流の大きさが、特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた電流値の特定の範囲内であるとの判定に基づいてなされてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、電流値の値および対応する香味カートリッジのタイプの一組の範囲が、ルックアップテーブルを含むデータベースに保存され得る。こうしたデータベースは、メモリ内に保存されてもよい。こうしたメモリは、制御回路および/またはコンピューティング装置内に含まれてもよい。
【0333】
例えば、検出された電流を処理して検出された電流の大きさの値を判定することに基づいて、データベースがアクセスされて、存在する場合に、いずれの値の範囲が検出された電流の値を含むかが判定され得る。検出された電流の値を含む特定の範囲を特定することに基づいて、データベースがアクセスされて、特定された特定の範囲に関連付けられた特定の香味カートリッジのタイプを特定し得る。
【0334】
本明細書で言及されるように、香味カートリッジのタイプは、香味カートリッジに関連付けられた特定の香味、香味カートリッジ内に含まれる香味材料の量、香味カートリッジ内の香味材料のサイズおよび/または形状、香味カートリッジ内の複数の香味材料の有無および/または構成、香味カートリッジ内のフィルターの有無および/またはサイズ、香味カートリッジが香味マトリクスおよび/または出口端インサートを含むかどうか、いくつかのそれらの組み合わせ等を含む、香味カートリッジに関連付けられた一つ以上の特定の属性の表示を含み得る。
【0335】
S808において、認証された香味カートリッジに関連付けられた特定のタイプを判定することに基づき、特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた特定のベイパー発生装置制御スキームが特定および選択される。
【0336】
特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた制御スキームは、特定の香味カートリッジのタイプが検出された電流の一つ以上の属性の特定の値または値の範囲に関連付けられる、上記データベース内に含まれ得る。したがって、806において特定の香味カートリッジのタイプを特定することに基づいて、特定の香味カートリッジのタイプに関連付けられた特定の制御スキームは、データベースにアクセスすることによって特定され得る。
【0337】
本明細書で言及されるように、制御スキームは、不燃性ベイピング装置のベイパー発生装置への電力供給を制御して、蒸気の一つ以上のインスタンスを生成するのに使用され得る一組のおよび/または一連の制御信号および/または制御論理を含み得る。制御スキームは、認証された香味カートリッジに関連付けられた初期残りカウントを含み得る。制御スキームは、結合されたベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントを含み得る。結合されたベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントは、結合されたベイパーカートリッジに関連付けられた初期残りカウントとし得る。
【0338】
制御スキームは、制御回路制御に応じて供給された電力に基づいて、ベイパー発生装置によって行われる一組のベイパー生成動作に関連付けられた一つ以上の様々なパラメータを特定し得る。こうしたパラメータは、各ベイピングコマンドに応答して、ベイパー発生装置によって生成される蒸気の大きさ、その間にベイパー発生装置が蒸気を生成する経過時間の大きさ、それらのいくつかの組み合わせ等を含み得る。経過時間は、S802において電流が検出された時間から、および/またはS802において電流が検出された後に発生した蒸気を生成するためにベイパー発生装置が初めて制御された時間からにわたる。
【0339】
制御スキームは、制御スキームの初期残りカウントに関連付けられた使用期限条件を含んでもよく、これは、作動されて制御スキームに従って蒸気を生成するよう制御された後に、それに従ってベイパー発生装置が引き続いて停止される、一つ以上のパラメータを示す。使用期限条件は、香味カートリッジに関連付けられた残りカウントの閾値、ベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントの閾値、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。香味カートリッジに関連付けられた残りカウントの閾値は、その間にベイパー発生装置が作動し得る残り期間、ベイパーカートリッジによって実施されるベイパー生成の残り継続時間、ベイパー発生装置によって生成される蒸気のインスタンスの閾値残り量、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。ベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントの閾値は、ベイパーカートリッジ内への香味カートリッジの連続的な挿入の閾値量、ベイパーカートリッジにより実施されるベイパー生成の閾値残り継続時間、いくつかのそれらの組み合わせ等を含み得る。
【0340】
ベイピングコマンドは、成人eベイピング装置使用者と不燃性ベイピング装置のインターフェースとの相互作用に基づいて、不燃性ベイピング装置内の一つ以上のセンサーから受信されるセンサーデータに基づいて、それらのいくつかの組み合わせ等で、制御回路において受信されるコマンド信号を含み得る。
【0341】
S804において、制御回路が、認証された香味カートリッジに関連付けられた特定の香味カートリッジのタイプを判定するように構成されない場合、ベイパー発生装置は、S802における電流の検出に基づいて選択される基本(例えば、「デフォルト」)制御スキームに従って制御され得る。
【0342】
S810において、ベイパー発生装置が作動されて、選択された制御スキームに従って制御される。上述のように、こうした制御は、ベイパー発生装置への電力供給を制御し、蒸気を生成するとの判定に基づいて、ベイパー発生装置に、特定の大きさの期間にわたって生成された蒸気の特定の量を生成させることを含み得る。こうした判定は、成人eベイピング装置使用者との相互作用に基づいて、ベイピングコマンドが不燃性ベイピング装置の境界面から受信されたとの判定、不燃性ベイピング装置のセンサーから受信したセンサーデータが、一つ以上の閾値データ値、いくつかのそれらの組み合わせ等を少なくとも満たすデータ値(例えば、気流の大きさ、圧力変化の大きさ等)を含むとの判定に基づいてなされてもよい。
【0343】
選択された制御スキームに応じてベイパー発生装置を制御することは、ベイパー発生装置を「アクティブ状態」で維持することを含み得るが、ここで、ベイパー発生装置は、選択された制御スキームに関連付けられた一つ以上の使用期限条件に達したと判定されるまで、蒸気を生成するように制御され得る。
【0344】
S812において、選択された制御スキームに関連付けられた使用期限条件に達した(例えば、香味カートリッジに関連付けられた残りカウントおよび/またはベイパーカートリッジに関連付けられた残りカウントが対応する閾値未満である)ことに基づいて、ベイパー発生装置が停止され得る(例えば、ベイパーカートリッジにおけるベイパー発生装置による蒸気生成が選択的に不能にされ得る)。
【0345】
図9は、いくつかの例示的な実施形態による、不燃性ベイピング装置による一連のグラフィカル表示の生成および表示を図示するフローチャートである。
【0346】
図9に図示する動作の一つ以上は、図1Bに図示する制御回路114およびコンピューティング装置160のうちの少なくとも一つを含む、不燃性ベイピング装置の一つ以上の部分に含まれる制御回路によって実施され得る。上述の通り、制御回路114およびコンピューティング装置160は、命令プログラムを保存するメモリ(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、「記憶装置」等)、および命令プログラムを実行して一つ以上の動作を実施するように構成されたプロセッサ(「処理回路」)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路114は、上述のように、コンピューティング装置160の機能を実施するように構成される。
【0347】
S902において、不燃性ベイピング装置に対応するグラフィカル表示シーケンスが生成される。グラフィカル表示シーケンスは、不燃性ベイピング装置の異なる態様に関連付けられた一連のグラフィカル表示を含み得る。図9に示すように、例えば、グラフィカル表示シーケンスは、電力グラフィカル表示(「PGD」)、ベイパーカートリッジグラフィカル表示(「VCGD」)、および香味カートリッジグラフィカル表示(「FCGD」)を含み得る。したがって、図9に示すように、S902においてグラフィカル表示シーケンスを生成することは、S910においてPGDを生成すること、S920においてVCGDを生成すること、そしてS930においてFCGDを生成することを含み得る。S910、S920、およびS930において実施される動作は、相互に対して連続して、相互に対して並列して、いくつかのそれらの組み合わせ等で、実施され得る。
【0348】
S911において、PGDを生成することは、不燃性ベイピング装置の基部の電源に貯蔵された電力の絶対量および/または割合量を判定することを含み得る。貯蔵電力の量は、その出力電圧を含む、電源の一つ以上の態様を監視すること、電源と通信して電力貯蔵情報を受信すること等に基づいて判定され得る。
【0349】
S912において、PGDを生成することは、不燃性ベイピング装置の基部の電源が現在充電/再充電されているかどうかを判定することを含み得る。充電/再充電されている場合、S914において、PGDは少なくとも充電アイコンを含むようになる。
【0350】
S916において、PGDは、貯蔵電力メータ、および基部の電源において貯蔵される電力の量を電源の電力貯蔵容量の割合として示す貯蔵電力アイコンを含むようになる。いくつかの例示的な実施形態では、電源アイコンは、貯蔵電力の量を、それぞれ、貯蔵電力によって支持され得るベイパー生成の別個の個々のインスタンスを表し、それによって、貯蔵された電力によって支持され得るベイパー生成のインスタンスの量の表示を提供する、一組のインクリメントまたは「セグメント」を表し得る。
【0351】
S922において、VCGDを生成することは、ベイパーカートリッジが現在不燃性ベイピング装置の基部に結合されているかどうかを判定することを含み得る。こうした判定は、一つ以上のインターフェースおよび/またはそのコネクタを介して、基部とベイパーカートリッジとの間で電力および/または情報が通信されているかどうかを判定することを含み得る。ベイパーカートリッジが結合されていない場合、S928において、VCGDは、ベイパーカートリッジが基部に結合されていないことを示すアイコンを含むようになる。
【0352】
S924において、VCGDを生成することは、結合されたベイパーカートリッジがプレベイパー製剤の少なくとも閾値量を保持しているかどうかを判定することを含み得る。このような判定は、基部とベイパーカートリッジとの間の通信に基づいてなされ得る。このような判定は、現在結合されているベイパーカートリッジの残りカウントに関連付けられた使用期限条件に達したかどうかを判定することを含み得る。S927に示されるように、そうでない場合(例えば、使用期限条件に達していないと判定される場合)、VCGDは、基部に結合されているが、ベイパーカートリッジがベイパー生成を支持するのに不十分なプレベイパー製剤を有することを示すアイコン、および/またはベイパーカートリッジが枯渇したことを示すアイコンを含むようになる。
【0353】
S926に示されるように、そうである場合(例えば、使用期限条件に達したと判定される場合、VCGDは、ベイパー生成を支持するのに十分なベイパー製剤を有するベイパーカートリッジが基部に結合されたことを示すアイコンを含むようになる。アイコンはさらに、ベイパーカートリッジによって支持され得るベイパー生成のインスタンスの量、ベイパーカートリッジ内に保持されるプレベイパー製剤の量、いくつかのそれらの組み合わせ等を示し得る。
【0354】
S932において、FCGDを生成することは、香味カートリッジが結合されたベイパーカートリッジ内に挿入されたかどうかを判定することを含み得る。このような判定は、ベイパーカートリッジ内に認証組立品を含む電気回路を介して基部において電気信号が受信されたかどうかの判定に基づいてなされ得る。香味カートリッジが挿入されていない場合、S939に示すように、FCGDは、香味カートリッジがベイパーカートリッジに挿入されていないことを示すアイコンを含むようになる。
【0355】
S934において、FCGDを生成することは、残り経過時間の「残りカウント」、および/または現在挿入されている香味カートリッジに関連付けられたベイパー生成の残りインスタンスの量を判定することを含み得る。S936において、FCGDを生成することは、現在挿入されている香味カートリッジに関連付けられた使用期限条件に達した(例えば、判定された「残りカウント」が閾値未満である)かどうかを判定することを含み得る。上述の通り、ベイパー生成のインスタンスの特定の期間および/または量(「残りカウント」)は、香味カートリッジがベイパーカートリッジ内に挿入されたものと検出されることに伴い、香味カートリッジに関連付けられ(「割り当てられ」)得る。残りカウントは、香味カートリッジの初期検出後の経過時間、香味カートリッジの初期検出後のベイパー生成の初期インスタンス後の経過時間、香味カートリッジの初期検出後のベイパー生成の一つ以上のインスタンスの発生、いくつかのそれらの組み合わせ等と共にデクリメントされてもよい。
【0356】
S936において、使用期限条件に達した(例えば、現在の残りカウントの値が、閾値未満の初期残りカウントの値からデクリメントされた)場合、S938において、FCGDは、香味カートリッジが消耗してベイパー生成が不能になったことを示すアイコンを含むようになる。
【0357】
S934において、現在挿入されている香味カートリッジに関連付けれた使用期限条件に達していないと判定される場合、S937において、FCGDは、残りカウントを示すアイコンを含むようになる。こうしたアイコンは、残りカウントの大きさを示す一つ以上のサブアイコン752-1~752-Nを含む残りカウントメータ751とし得る。
【0358】
S940において、生成されたグラフィカル表示(例えば、PGD、VCGD、およびFCGD)が表示シーケンスに従って表示インターフェース上に表示されてもよく、ここで、別個のグラフィカル表示は、不燃性ベイピング装置のインターフェース(例えば、触覚インターフェース)での成人eベイピング装置使用者による連続的で逐次的な相互作用に応答して、およびそれ故に、インターフェースから受信した連続的なコマンド信号に基づいて、別個かつ逐次的に表示され得る。いくつかの例示的な実施形態では、グラフィカル表示のシーケンスは順に表示され得るが、ここで表示された個別のグラフィカルが表示インターフェース上に自動(例えば、成人eベイピング装置使用者の関与なしで)表示シーケンスに従って逐次的に表示され、表示されたグラフィカル表示は、特定の経過時間の経過に伴って別個のグラフィカル表示に切り替えられる。
【0359】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能でありうることが理解されるべきである。こうした変形は、本開示の精神および範囲を逸脱するものと見なされず、また当業者にとって明らかであろうすべてのかかる修正は、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図8
図9