(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-26
(45)【発行日】2022-08-03
(54)【発明の名称】バーコードの表示、スキャン方法及び装置、記憶媒体、電子装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06K 1/12 20060101AFI20220727BHJP
G06K 7/14 20060101ALI20220727BHJP
G06F 9/451 20180101ALI20220727BHJP
【FI】
G06K1/12 A
G06K7/14 017
G06F9/451
(21)【出願番号】P 2020546098
(86)(22)【出願日】2019-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2019082595
(87)【国際公開番号】W WO2019214398
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-09-03
(31)【優先権主張番号】201810427253.5
(32)【優先日】2018-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホアン,イエホォイ
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-166487(JP,A)
【文献】特開2014-030902(JP,A)
【文献】特開2005-191638(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0090781(US,A1)
【文献】国際公開第2014/044139(WO,A1)
【文献】特表2002-512709(JP,A)
【文献】大澤 文孝,「SL4A」環境でパソコンなしのお手軽プログラミング!,Androidでプログラミング 初版,第1版,日本,株式会社工学社,2012年03月20日,3-18, 45-50, 154-157
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 1/00-5/04
G06K 7/00-7/14
G06F 9/451
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が実行する、バーコードの生成及び表示方法であって、
バーコードエンコード要求を取得するステップと、
前記バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットコードをエンコードすることによって前記ターゲットコードが組み込まれたターゲットバーコードを生成するステップであって、前記ターゲットコードにロジック機能が含まれ
、前記ロジック機能は、読み取り権限を持つ仮想マシンが前記ターゲットコードを実行できるようにするための第1のターゲットロジック機能を含むステップと、
前記ターゲットバーコードを表示するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ターゲットバーコードを生成するステップは、
前記ターゲットコードを取得するステップと、
前記ターゲットコードの文字列を入力パラメータとして使用することによりターゲットバーコードエンコードアルゴリズムを実行し、前記ターゲットバーコードを生成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットコードを取得するステップは、
パラメータ入力操作に応答して、ターゲットパラメータ値を取得するステップと、
前記ターゲットパラメータ値に基づき、前記ターゲットコードを生成するステップであって、前記ターゲットコードに前記ターゲットパラメータ値が組み込まれるステップと、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットコード
は、
有効期間内に前記ターゲットコードを実行できるようにするための第2のターゲットロジック機能、又は
前記端末内のターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するように構成するための第3のターゲットロジック機能、
のうちの少なくとも1つのターゲットロジック機能を
さらに含む、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記バーコードエンコード要求を取得するステップは、
ターゲット要求を受信するステップであって、前記ターゲット要求は、ターゲットデバイスによってスキャンされたときに前記ターゲットデバイスを位置決めするために使用される前記ターゲットバーコードの生成を要求するために使用されるステップと、
前記ターゲット要求に応答して、前記バーコードエンコード要求を生成するステップであって、前記バーコードエンコード要求には、前記ターゲットデバイス内のターゲットハードウェアを識別するために使用されるハードウェア識別子が含まれるステップと、
を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットコードをエンコードすることによって前記ターゲットコードが組み込まれた前記ターゲットバーコードを生成するステップは、
前記ターゲットコードをエンコードして、前記ターゲットバーコードを取得するステップ、を含み、
前記ターゲットコードには、前記ターゲットデバイス内の前記ターゲットハードウェアを識別するために使用される前記ハードウェア識別子が含まれ、前記ターゲットコードは、ターゲットロジック機能を実行するために使用され、
バイトコード又はソースコードのうちの少なくとも1つを含み、前記ターゲットロジック機能は、前記ハードウェア識別子によって識別される前記ターゲットハードウェアを呼び出して前記ターゲットデバイスを位置決めするために使用される、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットバーコードを表示するステップは、
前記ターゲットバーコードを表示するステップ、又は
前記ターゲットバーコードをターゲット媒体に印刷するステップ、のうち少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
読み取り権限を持たない仮想マシンによって前記ターゲットバーコードが読み取られた場合、前記ターゲットコードが実行されない、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
端末が実行するバーコードのスキャン方法であって、
ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するステップであって、前記ターゲットバーコードが、前記ターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、前記ターゲットコードが、ターゲットロジック機能を実行するために使用され
、前記ターゲットコードが、読み取り権限を持つ仮想マシンが前記ターゲットコードを実行できるようにするための第1のターゲットロジック機能を含むステップと、
前記ターゲットコードを実行して、前記ターゲットロジック機能を実行するステップと、
前記ターゲットロジック機能を実行した結果を表示するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
前記ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するステップは、
前記ターゲットバーコードを生成するために使用されるエンコードアルゴリズムに対応するデコードアルゴリズムを使用して、スキャンされた前記ターゲットバーコードをデコードして、前記ターゲットコードを取得するステップ、を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットコード
は、
有効期間内に前記ターゲットコードを実行できるようにするための第2のターゲットロジック機能、又は
前記端末内のターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するように構成するための第3のターゲットロジック機能、
のうちの少なくとも1つのターゲットロジック機能を
さらに含む、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記ターゲットコードを実行して、前記ターゲットロジック機能を実行するステップは、
前記ターゲットコードを実行するように構成された所定の仮想マシンを呼び出すステップと、
前記所定の仮想マシンで前記ターゲットコードを実行して、前記ターゲットロジック機能を実行するステップと、
を含む、ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
バーコードの生成及び表示装置であって、
コンピュータ命令を記憶するメモリと、前記メモリと通信するプロセッサとを含み、
前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記プロセッサは、当該装置に対して、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とする装置。
【請求項14】
バーコードのスキャン装置であって、
コンピュータ命令を記憶するメモリと、前記メモリと通信するプロセッサとを含み、
前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、前記プロセッサは、当該装置に対して、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とする装置。
【請求項15】
コンピュータで実行されるときに、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法を前記コンピュータに実行させるように構成されるコンピュータプログラム。
【請求項16】
コンピュータで実行されるときに、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の方法を前記コンピュータに実行させるように構成されるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年05月07日に中国特許庁に提出された、出願番号が201810427253.5であって、出願の名称が「バーコードの表示方法及び装置、記憶媒体並びに電子装置」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全コ内容を本出願に援用により組み込む。
【0002】
本出願は、コンピュータの分野に関し、具体的にバーコードの表示とスキャンに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、バーコードは様々なシーンで広く使用されている。例えば、端末は、バーコードをスキャンすることによって、含まれる静的な情報を直接表示することができる。その中、静的な情報は、数字データ、テキスト記述などを使用して情報を反映することを意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、端末によって表示される静的な情報は、多くの場合、数値データ又はテキスト記述である。例えば、バーコードにページリンクが含まれている場合に、端末は、組み込みアプリケーションプログラムを介して当該バーコードをスキャンし、スキャン後、アクセスするページリンクが表示され、次に、端末は、アプリケーションプログラムを介してページリンクを呼び出し、対応するコンテンツ情報を取得し、つまり、当該2次元コードをスキャンしても、ページリンクに対応するコンテンツ情報を直接表示できない。つまり、関連技術によって提供されるバーコード表示方法では、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという課題がある。
【0005】
上記の問題について、効果的な解決策はまだ提案されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという技術的問題を少なくとも解决するために、バーコードの表示、スキャン方法及び装置、記憶媒体並びに電子装置を提供する。
【0007】
本出願の実施例の一態様によれば、端末に適用されるバーコードの表示方法を提供し、バーコードエンコード要求を取得するステップと、前記バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成するステップであって、前記ターゲットバーコードがターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、前記ターゲットコードがターゲットロジック機能を実行するために使用されるステップと、前記ターゲットバーコードを表示するステップと、を含む。
【0008】
本出願の実施例の他の態様によれば、端末に適用されるバーコードのスキャン方法を提供し、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するステップであって、前記ターゲットバーコードが、前記ターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、前記ターゲットコードがターゲットロジック機能を実行するために使用されるステップと、前記ターゲットコードを実行して、上記ターゲットロジック機能を実行するステップと、前記ターゲットロジック機能を実行した結果を表示するステップと、を含む。
【0009】
本出願の実施例の他の態様によれば、バーコードの表示装置を提供し、バーコードエンコード要求を取得するための取得ユニットと、前記バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成するための生成ユニットであって、前記ターゲットバーコードが、ターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、前記ターゲットコードが、ターゲットロジック機能を実行するた目に使用されるステップと、前記ターゲットバーコードを表示するための表示ユニットと、を含む。
【0010】
本出願の実施例の他の態様によれば、バーコードのスキャン装置をさらに提供し、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するためのスキャンユニットであって、前記ターゲットバーコードが、前記ターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、前記ターゲットコードがターゲットロジック機能を実行するために使用されるステップと、前記ターゲットコードを実行して、前記ターゲットロジック機能を実行するための実行ユニットと、前記ターゲットロジック機能を実行した結果を表示するための表示ユニットと、を含む。
【0011】
本出願の実施例のさらに他の態様によれば、記憶媒体をさらに提供し、当該記憶媒体には、コンピュータプログラムを記憶されており、当該コンピュータプログラムは、実行されるときに、上記方法を実行するように構成される。
【0012】
本出願の実施例のさらに他の態様によれば、電子装置をさらに提供し、メモリ、プロセッサ、及びメモリに記憶され、プロセッサで実行され得るコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサは、コンピュータプログラムによって上記の方法を実行する。
【0013】
本出願の実施例では、表示されるバーコードは、ターゲットコードをエンコードすることによって得られたものであり、即ち、バーコードに含まれる情報はターゲットコードである。ターゲットコードは、論理的判断と簡単なアルゴリズムを有するため、対応するロジック機能を実現し、バーコードに含まれる情報の範囲を拡大することができ、それによって、バーコードは、より複雑なシーンに適用可能であり、より豊富な適用がある。そのため、本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという課題を解决する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
ここで説明する図面は、本出願をさらに理解するために使用され、本出願の一部を構成する。本出願の例示的な実施例及びそれらの説明は、本出願を説明するために使用され、本出願の不適当な制限を構成するものではない。図面において、
【
図1】本出願の実施例による、バーコードの表示方法を使用するオプションの環境の概略図である。
【
図2】本出願の実施例による、オプションのバーコードの表示方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の実施例による、オプションの2次元コードエンコードの概略図である。
【
図4】本出願の実施例による、オプションのターゲットコードの取得の概略図である。
【
図5】本出願の実施例による、オプションのプログラマブル2次元コードの表示方法の概略図である。
【
図6】本出願の実施例による、オプションの例示的なコードの概略図である。
【
図7】本出願の実施例による、別のオプションのバーコードの表示方法の概略フローチャートである。
【
図8】本出願の実施例による、オプションの2次元コードデコードの概略図である。
【
図9】本出願の実施例による、オプションのプログラマブル2次元コードのエンコード及びデコードの概略図である。
【
図10】本出願の実施例による、オプションのプログラマブル2次元コードの概略図である。
【
図11】本出願の実施例による、オプションの例示的なコードが仮想マシンによって変換されたコードの概略図である。
【
図12】本出願の実施例による、オプションのバーコードの表示装置の概略構成図である。
【
図13】本出願の実施例による、別のオプションのバーコードの表示装置の概略構成図である。
【
図14】本出願の実施例による、オプションの電子装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
当業者が本出願の解決策をよりよく理解できるようにするために、本出願の実施例における技術的解決策は、本出願の実施例における図面と併せて、以下に明確かつ完全に説明される。明らかに、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本出願の実施例の一部に過ぎない。本出願の実施例に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって得られる他の全ての実施例は、本出願の保護範囲内に属すべきである。
【0016】
なお、本出願の明細書及び特許請求の範囲並びに上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似した対象を区別するために使用され、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。このように使用されるデータは、ここで説明する本出願の実施例をここで図示又は説明されるもの以外の順序で実施できるように、適切な状況下で交換できることを理解すべきである。また、「含む」及び「有する」という用語、及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含を網羅することを意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又は装置は、明確にリストされているステップ又はユニットに必ずしも限定されず、明確にリストされていないもの、或いは、それらのプロセス、方法、製品、又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0017】
本出願の実施例の一態様によれば、バーコードの表示方法を提供する。本出願の実施例では、バーコードは、プログラミングによって得られるバーコード(bar code)に属する。このバーコードは、1組の情報のグラフィック識別子を表現するために、幅の異なる複数の黒いバーとブランクを特定のエンコード規則に従って配列することで形成されてもよい。例えば、具体的には、バー状コードであってもよいし、2次元コードであってもよい。
【0018】
任意選択で、オプションの実施形態として、上記バーコードの表示方法は、
図1に示されるような環境に適用されてもよいが、これらに限定されない。
図1に示されるように、バーコードについて、2次元コードを例として説明する。端末は、コンピュータ102と携帯端末104を含む。コンピュータ102は、サーバ106又はネットワークを介してプログラマブル2次元コードエンコード要求を取得し得る。コンピュータ102は、当該指令を受信した後、上記指令に応答して、ターゲットロジック機能を実行するために使用されるターゲットコードをエンコードして、ターゲットコードが含まれるターゲットプログラマブル2次元コードを取得する。そして、コンピュータ102は、上記ターゲットプログラマブル2次元コードを表示インタフェースに表示する。携帯端末104は、組み込みアプリケーションプログラムによって、上記ターゲットプログラマブル2次元コードをスキャンしてターゲットコードを取得して当該ターゲットコードを実行することで、ターゲットコードに対応するターゲットロジック機能を実現し、ターゲットロジック機能を実行した結果を携帯端末104に表示することができる。
【0019】
本出願の実施例によるバーコードは、既存のバーコードエンコード技術を利用して、ターゲットコード(例えば、バイトコードにコンパイルされたコード文字列又はカスタマイズされた専属のプログラミング言語)をバーコードにエンコードして、対応するバーコードを取得する技術である。読み取るときに、対応するバーコードデコードプログラムを利用して、このターゲットコードを読み取る。そして、ターゲットコードプログラムを実行して(例えば、内蔵の専用仮想マシンで実行できる)、対応するロジック機能を実現する。このようなバーコードに含まれる情報は、現在のバーコードに含まれる静的なテキスト情報と異なり、ターゲットコードである。ターゲットコードは、論理的判断と簡単なアルゴリズムを有するため、対応するロジック機能を実現し、バーコードに含まれる情報の範囲を拡大することができ、これによって、バーコードは、より複雑なシーンに適用可能になり、より豊富な適用がある。そのため、本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという課題を解决する。
【0020】
なお、本出願の実施例で適用される上記端末は、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デスクトップPCなどであってもよいし、携帯端末(携帯電話)であってもよい。上記ネットワークは、無線ネットワーク又は有線ネットワークを含み得るが、これらに限定されない。その中でも、当該無線ネットワークは、Bluetooth、WIFI、及び無線通信を実現するその他のネットワークを含む。上記有線ネットワークは、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、LAN(Local Area Network)を含み得るが、これらに限定されない。上記サーバは、例えば、ノートパソコン、PCなど、データの算出及び記憶に利用できるサーバである。
【0021】
本出願の実施例の一態様によれば、バーコードの表示方法を提供する。
図2に示すように、上記バーコードの表示方法は、
バーコードエンコード要求を取得するステップS202と、
前記バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成するステップであって、前記ターゲットバーコードが、ターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、前記ターゲットコードがターゲットロジック機能を実行するために使用されるステップS204と、
前記ターゲットバーコードを表示するステップS206と、を含み得る。
【0022】
なお、上記バーコードは、位置の位置決めに適用できる。例えば、ターゲットコードは、対応する位置決めハードウェアを呼び出す情報を含み、次に、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷する。これにより、当該バーコードをスキャンすることによって位置決めハードウェアを呼び出して位置決めを行うことができ、バーコードに含まれるコンテンツが対応する位置決めハードウェアを呼び出す情報であり得る。上記バーコードは、レシート(例えば、列車チケット、映画チケット、観光地チケット)にも適用できる。例えば、ターゲットコードは、レシートにおける個人情報を含み、次に、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに表示し、これにより、バーコードに含まれるコンテンツもレシートにおける個人情報であり得る。なお、上記は2つの例に過ぎず、本実施例はこれを限定しない。
【0023】
表示されるバーコードは、ターゲットコードをエンコードすることによって得られたものであり、つまり、バーコードに含まれる情報はターゲットコードである。ターゲットコードは論理的判断と簡単なアルゴリズムを有するため、様々なロジック機能を実現し、バーコードに含まれる情報の範囲を拡大することができ、これにより、バーコードは、より複雑なシーンに適用可能になり、より豊富な適用がある。そのため、本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという課題を解决する。
【0024】
なお、バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成する上記のプロセスは、ターゲットバーコードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして使用されるターゲットコードを取得することと、ターゲットバーコードエンコードアルゴリズムに基づき、ターゲットコードの文字列をターゲットバーコードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして、ターゲットバーコードを取得することと、を含み得るが、これらに限定されない。
【0025】
なお、上記ターゲットコードを取得することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。パラメータ入力操作に基づき、対応するターゲットパラメータ値を取得し、例えば、チケット売り手が入力したチケット購入者のアイデンティティ情報に基づき、対応するID(Identity document)番号を取得し、その後、ターゲットパラメータ値をターゲットコードのパラメータとして使用し、当該パラメータに基づき暗号化し、暗号化されたパラメータをエンコードして上記ターゲットコードを取得することができ、例えば、ID番号の保護を実現するために、上記ID番号をターゲットコードにおけるパラメータとして使用し、ID番号に基づきエンコードして、対応するターゲットコードを取得する。例えば、ターゲットコードでID番号を読み取るようにロジック機能を設置してもよく、ターゲットコードでこのコードを実行するための有効期間を設置してもよい。
【0026】
なお、本出願の実施例におけるターゲットコードは、以下のターゲットロジック機能のうちの少なくとも1つを実行するために使用されてもよい。
1)ターゲットロジック機能は、アカウント、デバイス、又は仮想マシンなどの、読み取り権限を持つオブジェクトがターゲットコードを実行できるようにするために使用されてもよい。
2)ターゲットロジック機能は、有効期間内にターゲットコードを実行できるようにするために使用されてもよい。
ターゲットコードが上記2つのターゲットロジック機能を実行するために使用される場合に、バーコードエンコード要求を取得することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。端末がレシートの所定の情報(例えば、IDカード情報)に対応するターゲットバーコードを生成するように要求する要求を受信したときに、端末は、この要求に基づき、所定の情報が含まれるバーコードエンコード要求を生成する。バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。端末は、上記バーコードエンコード要求に基づき、所定の情報を含むターゲットコードをエンコードしてターゲットバーコードを取得する。
3)ターゲットロジック機能はターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するために使用されてもよい。
ターゲットコードが上記ターゲットロジック機能を実行するために使用される場合に、バーコードエンコード要求を取得することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。端末がターゲット位置に対応するターゲットバーコードを生成するように要求する要求を受信し、端末が要求に応答してバーコードエンコード要求を生成する場合に、バーコードエンコード要求は、ターゲット位置を位置決めするためのターゲットハードウェア(例えば、GPS)の識別を含む。バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成することは、端末が端末内のターゲットハードウェアを識別するためのパラメータを含むターゲットコードをエンコードして、ターゲットバーコードを取得し、これにより、このバーコードを読み取った後、対応するターゲットコードを実行して、ターゲットハードウェア(例えば、GPS)を呼び出し、ターゲット位置を位置決めすることを含む。
【0027】
なお、上記ターゲットバーコードは、端末に直接表示してもよく、ターゲット媒体に印刷してもよい。その中、上記ターゲット媒体は、紙、布、プラスチック、ガラスなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0028】
オプションの解決策として、本実施例では、バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成する上記プロセスは、ターゲットコードを取得することと、ターゲットコードの文字列をターゲットバーコードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして、ターゲットバーコードエンコードアルゴリズムを実行して、前記ターゲットバーコードを取得することと、を含み得るが、これらに限定されない。。
【0029】
具体的には、以下の例に基づいて説明し、この例及び以下の例では、バーコードを2次元コードとして例に挙げて説明する。
図3に示すように、ターゲットコードが作成されたと仮定し、端末302における2次元コードエンコーダによって上記ターゲットコードの文字列をエンコードし、対応するターゲットプログラマブル2次元コードを取得する。なお、上記2次元コードエンコーダに、ターゲット2次元コードエンコードアルゴリズムをインストールすることができ、当該ターゲット2次元コードエンコードアルゴリズムは既存の2次元コードエンコードアルゴリズムであってもよい。
【0030】
従来技術と比較して、本出願の実施例は、ターゲットコードの文字列を前記ターゲットバーコードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして使用し、テキスト情報ではなく、ターゲットコードの文字列をバーコードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして使用するので、上記バーコードに含まれるのは、ターゲットコードであり、これにより、バーコードに含まれるのは情報自体ではなくコードの一部であるので、情報の漏洩を避けることができる。
【0031】
オプションの解決策として、本実施例では、上記ターゲットコードを取得することは、パラメータ入力操作に応答してターゲットパラメータ値を取得することと、ターゲットパラメータ値に基づきターゲットコードを生成し、ターゲットコードにおけるパラメータの値がターゲットパラメータ値であることと、を含むが、これらに限定されない。
【0032】
具体的には、以下の例に基づいて説明し、
図4に示すように、チケット売り手は、端末402でチケット購入者のアイデンティティ情報を入力し、制御プログラムエディタは、端末におけるターゲットコードモデルを記憶するターゲットパラメータ値をアイデンティティ情報(例えば、ID番号)として設置して、対応するターゲットコードを生成する。2次元コードの負荷容量を低減するために、上記プログラムエディタは、統合開発環境(Integrated Development Environment,IDEと略称する)であるが、コードを作成するプログラムエディタをIDEと限定しない。上記ターゲットコードモデルは事前にコンパイルしたものであってもよく、チケット売り手はターゲットパラメータ値を変更すればよい。ただし、ターゲットコードモデルが実現できるロジック機能は限定されず、ターゲットコードを実行する権限を限制してもよく、ターゲットコードを実行する実行有効期間を限制してもよい。
【0033】
上記実施例によれば、端末が受信したパラメータ入力操作(例えば、アイデンティティ情報の入力)に基づき、ターゲットパラメータ値を取得し、その後、ターゲットコードにおけるパラメータの値をターゲットパラメータ値とし、ターゲットコードを生成することができるので、バーコードを生成するユーザーのコンパイル能力を制限することなく、バーコードを簡単に生成することができる。
【0034】
オプションの解決策として、本実施例では、上記ターゲットコードは、以下のターゲットロジック機能のうちの少なくとも1つを実行するために使用される。
1)第1のターゲットロジック機能は、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするために使用される。上記ターゲットロジック機能により、バーコードの読み取り権限を制限して、バーコードのセキュリティを向上させることができる。
例えば、上記実施例はレシートに適用可能であり、ここで、列車チケットを例として説明する。列車チケットに表示されている2次元コードのターゲットコードに、ターゲットプログラマブル2次元コードの読み取り権限が含まれるので、2次元コードを読み取る場合に、ターゲットコードがデコードされても、必ずしもターゲットコードを実行することができるとは限らない。つまり、読み取り権限を持つ改札係りが所持しているデバイスのみが、ターゲットコードを実行でき、上記ターゲットプログラマブル2次元コードにおけるIDカード情報を読み取って、車に乗ったのが本人かどうかを判断する。
2)第2のターゲットロジック機能は、有効期間内にターゲットコードを実行できるようにするために使用される。上記ロジック機能により、バーコードの読み取り有効期間を制限し、バーコードのセキュリティを向上させることができる。
例えば、上記実施例はレシートにも適用可能であり、ここで、観光地チケットを例として説明する。観光地チケットに表示されている2次元コードのターゲットコードに、ターゲットプログラマブル2次元コードの有効期間が含まれる。例えば、もし有効期間が2018年3月22日の当日であれば、2次元コードの読み取り中に、ターゲットコードがデコードされても、必ずしもこのターゲットコードを実行できるとは限らず、2018年3月22日のこの日だけ、このターゲットコードを成功に実行できる。
3)第3のターゲットロジック機能は、ターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するために使用される。上記ターゲットロジック機能により、バーコードを読み取ることで、任意の呼び出したいハードウェアを呼び出すことができるため、バーコードがより複雑なロジック機能を完了できるようにする。
オプションの解決策として、本実施例では、バーコードエンコード要求を取得することは、次の方法を含むがこれらに限定されない。端末は、ターゲット要求を受信し、ターゲット要求は、ターゲットレシートの所定の情報(例えば、上記IDカード情報)に対応するターゲットバーコードを生成するように要求するために使用され、端末は、要求に応答して、所定の情報が含まれるバーコードエンコード要求を生成する。バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成することは、端末がターゲットコードをエンコードしてターゲットバーコードを取得することを含むが、これらに限定されず、ターゲットコードにおけるパラメータは所定の情報を含む。
【0035】
例えば、上記実施例は、レシート(例えば、列車チケット、映画チケット、観光地チケット)に適用可能であり、列車チケットを例として説明する。具体的には、以下の例に基づいて説明し、
図5に示すように、観光客AがB場所まで汽車に乗りたい場合に、ネットワーク、又はカウンターから手動で、B場所への列車チケットを購入する必要がある。本実施例では、カウンターから列車チケットを手動で購入することを例として説明する。チケット売り手Cは、AのIDカードなどの情報を取得した後、端末502にAのID番号情報を入力し、端末をトリガーして、プログラマブル2次元コードエンコード要求を生成し、指令に上記AのID番号情報を含める。端末502は、この指令に応答して、AのID番号情報を一部のターゲットコードに含め、次に、端末504によってターゲットコードをエンコードしてターゲットプログラマブル2次元コードを取得し、その後、このターゲットプログラマブル2次元コードを列車チケットに印刷する。最後に、Aはターゲットプログラマブル2次元コードが印刷されている列車チケットを取得する。なお、端末502と端末504によって実行される操作は、同じ端末上で実行されてもよい。
【0036】
オプションの解決策として、本実施例では、ターゲットコードは、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするための第1のターゲットロジック機能を実行するために使用されてもよい。例えば、上記ターゲットコードに、ターゲットバーコードを読み取る権限が含まれてもよい。即ち、上記権限を持つアカウント、デバイスなどのみが、上記ターゲットバーコード、例えば、上記列車チケットにおける2次元コードを読み取ることができる。例えば、ターゲットコードがデコードされても、読み取り権限を持つ改札係りが所持しているデバイスのみが、ターゲットコードを実行し、上記ターゲットプログラマブル2次元コードにおけるIDカード情報を読み取って、車に乗ったのが本人かどうかを判断することができる。
【0037】
オプションの解決策として、本実施例では、バーコードエンコード要求を取得することは、端末が、ターゲット位置に対応するターゲットバーコードを生成するように要求するためのターゲット要求を受信することと、端末が、要求に応答して、バーコードエンコード要求を生成し、バーコードエンコード要求にはターゲット位置を位置決めするためのターゲットハードウェア(例えば、上記GPS)の識別子が含まれることと、を含むが、これらに限定されない。任意選択で、本実施例では、バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成することは、端末が、ターゲットコードをエンコードしてターゲットバーコードを取得し、ターゲットコードが、端末内のターゲットハードウェアを識別するためのパラメータを含むことを含み、ターゲットロジック機能がターゲットハードウェアを呼び出してターゲット位置を位置決めするために使用される。
【0038】
例えば、上記実施例は、位置の位置決めに適用することができる。上記実施例が位置の位置決めに適用される場合に、端末内の全地球測位システム(Global Positioning System,GPSと略称する)を呼ば出して位置決めすることを例として説明する。端末が、ターゲット位置を位置決めする必要があるターゲットプログラマブル2次元コード要求を生成する要求を受信するとき、GPS識別子を含むプログラマブル2次元コードエンコード要求を生成し、端末をトリガーしてその識別子をターゲットコードの一部に含め、当該ターゲットコードは、識別子の対応するGPS位置決めターゲット位置を呼び出すために使用される。そして、当該ターゲットコードをエンコードしてターゲットプログラマブル2次元コードを取得する。それによって、当該ターゲットプログラマブル2次元コードをスキャンすることによってターゲットコードを取得でき、ターゲットコードを実行してターゲット位置を位置決めすることができる。
【0039】
オプションの解決策として、本実施例では、前記ターゲットバーコードを表示することは、前記端末が前記ターゲットバーコードを表示することと、前記端末が前記ターゲットバーコードをターゲット媒体に印刷することと、のうち少なくとも1つを含む。なお、ターゲットバーコードを表示することは、それを端末に直接表示してもよく、ターゲット媒体に印刷してもよい。ただし、上記ターゲット媒体は、紙、布、プラスチック、ガラスなどを含むが、これらに限定しない。
【0040】
任意選択で、上記実施例は、暗号学にも適用できる。以前の暗号学による暗号化結果は静的な文字である。プログラマブル2次元コードの類似原理により、暗号化結果は、いつでも動的に変化することができ、読み取り者の権限を識別し、情報セキュリティに新しい解決策を提供することができる。
【0041】
任意選択で、バーコードは、テキストコンテンツの長さに制限があるため、作成されたターゲットコードをできるだけ簡潔化する必要がある。例えば、ターゲットコードをエンコードする単純なカスタム言語のルールは、次の通りであるが、これらに限定されない。
1.変数の定義がjsと類似し、pythonは変数型を宣言しなく、全ての変数は“v_”で始まる。
2.オブジェクトをインスタンス化するときに、newキーワードをキャンセルし、クラス名の直後に(param,param....)を直接追加すればよい。例えば、v_obj=Object()。
3.コードの各行は「;」で終了し、改行は不要である。
4.操作内容が実際に数値のクラスである場合に、四則演算(+-*/)を使用できる。例えば、Dateタイプについて、直接「-」を使用して時間差を算出できる。
【0042】
例えば、例示的なコードを
図6に示す。当該コードには有効期間を設置し、現在の時間と2012-8-12(例のみ)との時間差を算出し、1分以内に、印刷がvalidであり、2次元コードの情報が取得され、さもなければinvalidを提示する。
【0043】
本出願の実施例の別の態様によれば、
図1に示すような環境に適用可能であるバーコードのスキャン方法をさらに提供する。
図7に示すように、上記バーコードの表示方法は、
ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するステップであって、ターゲットバーコードが、ターゲットロジック機能を実行するために使用されるターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであるステップS702と、
ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行するこステップS704と、
ターゲットロジック機能を実行した結果を表示するステップS706と、
を含んでもよい。
【0044】
なお、上記バーコードは、レシート(例えば、列車チケット、映画チケット、観光地チケット)に適用可能であり、例えば、ターゲットコードに、レシートにおける個人情報を含み、その後、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷することで、バーコードに含まれるコンテンツがレシートにおける個人情報であってもよい。上記バーコードは、位置の位置決めに適用可能であり、例えば、ターゲットコードに、対応する位置決めハードウェアを呼び出すための情報を含み、その後、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷することで、当該バーコードをスキャンすることによって、位置決めハードウェアを呼び出して位置決めを行い、バーコードに含まれるコンテンツが、対応する位置決めハードウェアを呼び出する情報であってもよい。なお、上記は2つの例に過ぎず、本実施例はこれを限定しない。
【0045】
スキャンされるバーコードは、ターゲットコードをエンコードすることによって得られたものであり、即ち、バーコードに含まれる情報はターゲットコードである。ターゲットコードは論理的判断と簡単なアルゴリズムを有するため、上記ターゲットコードを実行することで様々なロジック機能を実現し、バーコードに含まれる情報の範囲を拡大することができ、バーコードはより複雑なシーンに適用可能になり、より豊富な適用がある。そのため、本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという問題を解决する。
【0046】
なお、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得することは、スキャンされたターゲットバーコードを、エンコードに対応するデコードアルゴリズムに入力し、ターゲットバーコードをデコードし、エンコードプロセスではターゲットコードが暗号化される場合、デコード後に、対応して復号化し、ターゲットコードを取得することを含み得るが、これらに限定されない。。
【0047】
例えば、上記ターゲットコードは、以下のターゲットロジック機能の少なくとも1つを実行するために使用される。
1)ターゲットロジック機能は、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするために使用される。
例えば、ターゲットコードが上記ターゲットロジック機能を実行するために使用される場合、ターゲットコードを実行してターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットコードを実行して、ターゲットバーコードをスキャンするターゲットアカウントに読み取り権限があるかどうかを決定することを含むが、これらに限定されない。ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することは、ターゲットアカウントに読み取り権限があると決定した場合に、上記ターゲットコードに対応するターゲットロジック機能を実行し、ターゲットロジック機能の実行結果を表示することを含む。
2)ターゲットロジック機能は、有効期間内にターゲットコードを実行できるようにするために使用される。
例えば、ターゲットコードが上記ターゲットロジック機能を実行するために使用される場合、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットコードを実行して、ターゲットバーコードが有効期間内にあるかどうかを決定することを含み得るが、これに限定されない。ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することは、ターゲットバーコードが有効期間内にあると決定した場合のみ、ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することを含み得るが、これに限定されない。。
3)ターゲットロジック機能は、ターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するために使用される。
例えば、ターゲットコードが上記ターゲットロジック機能を実行するために使用される場合、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットデバイスにおけるターゲットハードウェアの識別子を取得することと、識別子によって示されるターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行することと、を含み得るが、これに限定されない。
また、例えば、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得することは、端末が、ターゲット媒体における、端末内のターゲット位置を位置決めするためのターゲットハードウェアを識別するパラメータが含まれるターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得することを含み得るが、これらに限定されない。任意選択で、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、端末が、端末内のターゲット位置を位置決めするためのターゲットハードウェアを識別するパラメータに基づき、ターゲットハードウェアの識別子を取得し、端末が識別子によって示されるターゲットハードウェアを呼び出してターゲット位置を位置決めし、位置決めされたターゲット位置を表示することを含み得るが、これに限定されない。
【0048】
オプションの解決策として、本実施例では、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得することは、エンコードに対応するデコードアルゴリズムを使用して、スキャンされたターゲットバーコードをデコードし、ターゲットコードを取得することを含み得るが、これに限定されない。関連技術と比較して、本出願の実施例は、デコード後に、テキスト情報を直接取得しなく、対応するターゲットコードを取得することで、バーコードをデコードして取得したコードの一部は、このコードが実行されない場合に、ターゲットコードに対応する情報を取得できないため、情報の漏洩を避けることができる。
【0049】
具体的には、以下の例に基づいて説明し、
図8に示されるように、ターゲットコードが作成されたと仮定し、端末802における2次元コードデコーダによって、上記ターゲットプログラマブル2次元コードをデコードして、対応するターゲットコードを取得する。その中、上記2次元コードデコーダには、ターゲット2次元コードデコードアルゴリズムがインストールされてもよく、このターゲット2次元コードデコードアルゴリズムは既存の2次元コードデコードアルゴリズムであってもよい。
【0050】
オプションの解決策として、本実施例では、上記ターゲットコードは、以下のターゲットロジック機能の少なくとも1つを実行するように使用される。
1)第1のターゲットロジック機能は、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするために使用される。上記ロジック機能により、バーコードの読み取り権限を制限し、バーコードのセキュリティを向上させることができる。
2)第2のターゲットロジック機能は、有効期間内にターゲットコードを実行できるようにするために使用される、上記ロジック機能により、バーコードの読み取り有効期間を制限し、バーコードのセキュリティを向上させることができる。
3)第3のターゲットロジック機能は、ターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するために使用される。上記ロジック機能により、バーコードを読み取ることで、任意の呼び出したいハードウェアを呼び出すことができるため、バーコードがより複雑なロジック機能を完了できるようにする。
【0051】
オプションの解決策として、本実施例では、ターゲットコードが上記第1のターゲットロジック機能を実行するために使用される場合に、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットコードを実行し、ターゲットアカウントに読み取り権限があるかどうかを決定して、ターゲットアカウントがターゲットバーコードをスキャンするために使用されることを含み得るが、これらに限定されない。ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することは、ターゲットアカウントに読み取り権限があると決定した場合に、ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することを含み得るが、これらに限定されない。上記実施例によれば、バーコード読み取り権限が制限され、バーコードのセキュリティを向上させる。
【0052】
例えば、上記実施例は、レシート(例えば、列車チケット、映画チケット、観光地チケット)に適用可能である。まだ、列車チケットを例として説明する。具体的には、以下の例に基づいて説明し、
図5に示すように、Aが改札を行うときに、改札係りは手持ちデバイスを使用して、列車チケットにおける2次元コードをスキャンし、2次元コードにおけるターゲットコードを取得する。改札係りの手持ちデバイスが上記2次元コードを読み取る権限を持っているため、ターゲットコードを完全に実行して、AのIDカード情報を取得し、車に乗ったのがA本人かどうかを判断できる。
【0053】
オプションの解決策として、本実施例では、ターゲットコードが上記第1のターゲットロジック機能を実行するために使用される場合に、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットコードを実行し、ターゲットバーコードが有効期間にあるかどうかを決定することを含み得るが、これらに限定されない。ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することは、ターゲットバーコードが有効期間にあると決定した場合に、ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することを含み得るが、これらに限定されない。上記実施例によれば、バーコードは一定の有効期間内で有効となり、バーコードのセキュリティを向上させる。
【0054】
オプションの解決策として、本実施例では、ターゲットコードが上記第1のターゲットロジック機能を実行するために使用される場合に、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットデバイスにおけるターゲットハードウェアの識別子を取得し、識別子によって示されるターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行することを含み得るが、これらに限定されない。上記実施例によれば、バーコードがターゲットハードウェアを呼び出すことができることで、バーコードは、より複雑なシーンに適用可能になり、より豊富な適用がある。
【0055】
例えば、上記実施例は、位置の位置決めに適用することができる。上記実施例が位置の位置決めに適用される場合に、まだ、端末内のGPSを呼び出して位置決めを行うことを例として説明する。端末は、ターゲットプログラマブル2次元コードをスキャンして、GPS識別子が含まれるターゲットコードを取得し、端末は、上記ターゲットコードを実行し、識別子に対応するGPSを呼び出してターゲット位置(即ち、現在位置)の位置情報を取得し、その後、端末に表示する。
【0056】
オプションの解決策として、本実施例では、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得することは、端末が、ターゲット媒体におけるターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得し、ターゲットバーコードには、端末内のターゲット位置を位置決めするためのターゲットハードウェアを識別するためのパラメータが含まれることを含み得るが、これらに限定されない。任意選択で、本実施例では、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、端末が上記パラメータに基づき、ターゲットハードウェアの識別子を取得することと、端末が識別子によって示されるターゲットハードウェアを呼び出してターゲット位置を位置決めすることと、を含み得るが、これらに限定されない。任意選択で、本実施例では、前記ターゲットロジック機能を実行した結果を表示することは、端末がターゲット位置を表示することを含み得るが、これらに限定されない。。
任意選択で、上記実施例は暗号学にも適用できる。以前の暗号学の暗号化結果は全て静的な文字である。プログラマブル2次元コードの類似原理により、暗号化結果はいつでも動的に変化することができ、また、読み取り者の権限を識別できるため、情報セキュリティに新しい解決策を提供する。
【0057】
オプションの解決策として、上記ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。ターゲットコードを実行するための所定の仮想マシンを呼び出し、所定の仮想マシンでターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行する。なお、本実施例では、上記ターゲットコードは、仮想マシンで直接実行されてもよく、端末におけるアプリケーションプログラムによってこの仮想マシンを呼び出し、仮想マシンでターゲットコードを実行してもよい。
【0058】
なお、上記ターゲットコードは、仮想マシンで直接実行されるプログラムであってもよく、2次元コードの容量を削減するために、統合ソフトウェア開発環境IDEを介して作成されたコードであってもよい。しかしながら、コードを作成するためのツールはIDEに限定されない。
【0059】
なお、ターゲットコードが統合ソフトウェア開発環境IDEを介して作成されたコードである場合、デコードプロセス中に仮想マシンによって一般的なフロントエンドコード(例えば、jsコード)に変換する必要がある。
【0060】
上記実施例の理解を容易にするために、本実施例は、まだバーコードが2次元コードであることを例として、プログラマブル2次元コードのエンコード及びデコードについて説明する。
【0061】
図9に示すように、本出願の実施例では、まず、IDEを介して、オリジナルを含むターゲットコード(即ち、
図6に示すソースコード又はバイトコード)を作成し、次に、2次元コードコンパイラを介して、ターゲットコードをエンコードしプログラマブル2次元コードを取得し、その後、2次元コードデコーダを介してプログラマブル2次元コードをデコードして、ターゲットコードを取得し、最後に、仮想マシンがターゲットコードを実行することによって、オリジナルを取得する。つまり、プログラマブル2次元コードのエンコード及びデコードプロセスは次の通りである。
エンコードするときに、IDEを介してオリジナルを含むコードを作成し、ソースコード又はバイトコードを生成する。生成された文字列をパラメータとして、既存の2次元コードエンコードアルゴリズムを利用して、2次元コードグラフィックを生成する。
【0062】
デコードするときに、読み取るときに、デコードアルゴリズムと組み合わせて、画像認識によって情報コンテンツを復元し、即ち、既存の2次元コードデコードアルゴリズムによって、ソースコード又はバイトコードを復元する。専用の仮想マシンでコードを実行/解釈してオリジナルを取得する。
【0063】
以下、2次元コードの有効期間の設置を例として、プログラマブル2次元コードのエンコード及びデコードについて詳細に説明する。
ステップ1)統合ソフトウェア開発環境IDEを介してターゲットコードを作成し、ターゲットコードは、上記
図6に示すコードを例にとる。
ステップ2)エンコードして2次元コードを生成する。例えば、
図10に示すように、既存の2次元コードコンパイル技術によって、ステップ1)におけるターゲットコードの文字列を変換して2次元コードを生成することができる。
ステップ3)2次元コードをデコードする。例えば、仮想マシンソフトウェア開発キットsdkを携帯電話(android/ios)プラットフォームに統合し、スキャン後に、コード文字列(即ち、ターゲットコード)を復元する。専用仮想マシンを呼び出して、
図6に示すターゲットコードを
図11に示す一般的なjsコードに変換するなど、一般的なjsコードに変換する。
ステップ4)ターゲットコードを実行する。仮想マシンのexecutor方法を呼び出してこのコードを実行し、確立されたロジックを完了することができる。なお、上記仮想マシンは、単純な機能のみを実現しており、仮想マシンのサポート能力を高めるためにさらに改善することができる。例えば、複数の構文タイプのコード間の変換機能を増やすことができる。
【0064】
本出願の実施例におけるプログラマブル2次元コードコンテンツは、静的なテキスト情報ではなく、プログラミング言語で生成されるバイトコード又はコード自体である。読み取るときに、既存の2次元コードデコード技術によって取得されるのはテキストのそのものではなく、バイトコードの一部又はコードの一部である。この部分のコードを実行してこそ、2次元コードで伝達したい情報が得られる。このようにして、以前の2次元コード技術と比較すると、コードを作成することによって、読み取り権限、情報の有効期間を制限することができ、ハードウェアを呼び出して他のより複雑なロジックを完了することもできる。それによって、本出願の実施例におけるプログラマブル2次元コードは、2次元コードの能力を大幅に拡張するので、静的な2次元コードは自己の「思想意識」を有し、その結果、二次元コードは、より複雑なシーンに適用可能になり、より多くの豊富な適用がある。既存の2次元コードスキームと比較して、プログラマブル2次元コードによって生成される2次元コードグラフィックは、セキュリティがより高く、拡張性がより強く、使用の可能性が高くなる。そして、特別な2次元コードプログラミング言語をカスタマイズすることによって、コードバイト数を圧縮し、コーデックと実行効率を向上させることができる。
【0065】
動的2次元コードの思想と同様に、暗号学にも同様の適用がある。現在の暗号化のセキュリティを向上させることは役に立つ。
【0066】
任意選択で、本実施例では、上記端末は、携帯電話、タブレットコンピュータなどの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。
【0067】
なお、前述の各方法の実施例では、簡単な説明のために、それらを一連の動作の組み合わせとして表現するが、当業者は、本出願によって、いくつかのステップが、他の順序で、又は同時に実行され得るので、本出願が説明されている一連の動作によって制限されないことを知っているべきである。また、当業者は、明細書に記載された実施例が全て好ましい実施形態であり、関連する動作及びモジュールが必ずしも本出願に必須ではないことを知っているべきである。
【0068】
以上の実施形態の説明によって、当業者は、上記実施例による方法がソフトウェアと必要な一般的なハードウェアプラットフォームによって実現されてもよく、もちろんハードウェアによって実現できるが、多くの場合に、前者がより好ましい実施形態であることを明確に理解できる。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、本質的、或いは先行技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形で具現化され、このコンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、端末デバイス(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであり得る)に本出願の各実施例の方法を実行させるいくつかの指令を含む。
【0069】
本出願の実施例の別の態様によって、バーコードの表示装置をさらに提供する。
図12に示すように、当該装置は、
バーコードエンコード要求を取得するための取得ユニット1202と、
バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成するための生成ユニット1204であって、ターゲットバーコードが、ターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、ターゲットコードがターゲットロジック機能を実行するために使用される生成ユニット1204と、
ターゲットバーコードを表示するための表示ユニット1206と、を含む。
【0070】
なお、上記バーコードは、レシート(例えば、列車チケット、映画チケット、観光地チケット)に適用可能である。例えば、ターゲットコードに、レシートにおける個人情報を含み、次に、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷し、バーコードに含まれるコンテンツはレシートにおける個人情報になる。上記バーコードは、位置決めに適用可能であり、例えば、ターゲットコードに、対応する位置決めハードウェアを呼び出すための情報を含み、次に、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷し、当該バーコードをスキャンして位置決めハードウェアを呼び出して位置決めを行い、バーコードに含まれるコンテンツは、対応する位置決めハードウェアを呼び出する情報になる。なお、上記は2つの例に過ぎず、本実施例はこれを限定しない。
【0071】
表示されるバーコードは、ターゲットコードをエンコードすることによって得られたものであり、即ち、バーコードに含まれる情報はターゲットコードである。ターゲットコードは論理的判断と簡単なアルゴリズムを有するため、様々なロジック機能を実現し、バーコードに含まれる情報の範囲を拡大することができ、バーコードはより複雑なシーンに適用可能になり、より豊富な適用がある。そのため、本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという課題を解决する。
【0072】
オプションの実施形態として、第2の取得ユニット704は、
ターゲットコードを取得するための取得モジュールと、
ターゲットバーコードエンコードアルゴリズムを実行して、ターゲットバーコードを取得するための実行モジュールと、を含み、
ターゲットコードの文字列はターゲットバーコードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして使用する。
【0073】
具体的には、以下の例に基づいて説明し、
図3に示すように、ターゲットコードが作成されたと仮定し、端末302における2次元コードエンコーダによって上記ターゲットコードの文字列をエンコードして、対応するターゲットプログラマブル2次元コードを取得する。ここで、上記2次元コードエンコーダはターゲット2次元コードエンコードアルゴリズムがインストールされてもよく、当該ターゲット2次元コードエンコードアルゴリズムは既存の2次元コードエンコードアルゴリズムであってもよい。
【0074】
上記実施例は関連技術と比較して、本出願の実施例では、テキスト情報を2次元コードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして使用しなく、ターゲットコードの文字列を2次元コードエンコードアルゴリズムの入力パラメータとして使用する。そのため、上記プログラマブル2次元コードに含まれるのはターゲットコードであるので、2次元コードに含まれるのは情報自体ではなくコードの一部であり、情報の漏洩を避けることができる。
【0075】
任意選択で、本実施例では、上記ターゲットコードは、以下のターゲットロジック機能の少なくとも1つを実行するために使用される。
1)第1のターゲットロジック機能は、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするために使用される。上記ターゲットロジック機能により、バーコードの読み取り権限を制限し、バーコードのセキュリティを向上させることができる。
2)第2のターゲットロジック機能は、有効期間内にターゲットコードを実行できるようにするために使用される。上記ターゲットロジック機能により、バーコードの読み取り有効期間を制限し、バーコードのセキュリティを向上させることができる。
3)第3のターゲットロジック機能はターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するために使用される。上記ターゲットロジック機能により、バーコードを読み取ることで、任意の呼び出したいハードウェアを呼び出すことができるため、バーコードがより複雑なロジック機能を完了できるようにする。
【0076】
任意選択で、本実施例では、バーコードエンコード要求を取得することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。端末は、ターゲット要求を受信し、ターゲット要求は、ターゲットレシートの所定の情報(例えば、上記IDカード情報)に対応するターゲットバーコードを生成するように要求するために使用され、端末は、要求に応答して、所定の情報が含まれるバーコードエンコード要求を生成する。バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成することは、端末がターゲットコードをエンコードしてターゲットバーコードを取得し、ターゲットコードにおけるパラメータが、所定の情報を含むことを含むが、これらに限定されない。
【0077】
任意選択で、本実施例では、ターゲットコードはさらに、次のようなターゲットロジック機能を実行するために使用され、第1のターゲットロジック機能は、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするために使用される。例えば、上記ターゲットコードには、ターゲットバーコードを読み取る権限が含まれてもよい。つまり、上記権限を持つアカウント、デバイスなどのみが、上記ターゲットバーコードを読み取ることができる。上記列車チケット上の2次元コードのように、ターゲットコードがデコードされても、読み取り権限を持つ改札係りが所持しているデバイスのみが、ターゲットコードを実行して、上記ターゲットプログラマブル2次元コードにおけるIDカード情報を読み取って、車に乗ったのが本人かどうかを判断することができる。
【0078】
任意選択で、本実施例では、上記バーコードエンコード要求を取得することは、次の方法を含むが、これらに限定されない。端末は、ターゲット位置に対応するターゲットバーコードを生成するように要求するためのターゲット要求を受信し、端末は、要求に応答して、バーコードエンコード要求を生成し、バーコードエンコード要求は、ターゲット位置を位置決めするためのターゲットハードウェア(例えば、上記GPS)の識別子が含まれる。任意選択で、本実施例では、バーコードエンコード要求に応答して、ターゲットバーコードを生成することは、端末がターゲットコードをエンコードしてターゲットバーコードを取得することを含み、その中、ターゲットコードは、端末内のターゲットハードウェアを識別するためのパラメータを含み、ターゲットロジック機能は、ターゲットハードウェアを呼び出してターゲット位置を位置決めするために使用される。
【0079】
任意選択で、本実施例では、前記ターゲットバーコードを表示することは、前記端末が前記ターゲットバーコードを表示することと、前記端末が前記ターゲットバーコードをターゲット媒体に印刷することと、の少なくとも1つを含む。なお、ターゲットバーコードの表示は、端末に直接表示してもよく、ターゲット媒体に印刷してもよい。ただし、上記ターゲット媒体は、紙、布、プラスチック、ガラスなどを含むが、これらに限定しない。
【0080】
本出願の実施例の別の態様によれば、バーコードのスキャン装置をさらに提供し、
図13に示すように、当該装置は、
ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するためのスキャンユニット1302であって、ターゲットバーコードがターゲットコードをエンコードすることによって得られるものであり、ターゲットコードがターゲットロジック機能を実行するために使用されるスキャンユニット1302と、
ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行するための実行ユニット1304と、
ターゲットロジック機能を実行した結果を表示するための表示ユニット1306と、を含む。
【0081】
なお、上記バーコードは、レシート(例えば、列車チケット、映画チケット、観光地チケット)に適用可能であり、例えば、ターゲットコードにレシートにおける個人情報を含み、次に、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷することで、バーコードに含まれるコンテンツはレシートにおける個人情報になる。上記バーコードは、位置の位置決めに適用可能であり、例えば、ターゲットコードに、対応する位置決めハードウェアを呼び出すための情報を含み、次に、上記ターゲットコードが含まれるバーコードをレシートに印刷することで、当該バーコードをスキャンすることによって位置決めハードウェアを呼び出して位置決めすることができ、バーコードに含まれるコンテンツは、対応する位置決めハードウェアを呼び出する情報になる。なお、上記は、2つの例に過ぎず、本実施例はこれを限定しない。
【0082】
スキャンされたバーコードは、ターゲットコードをエンコードすることによって得られたものであり、即ち、バーコードに含まれる情報はターゲットコードである。ターゲットコードは論理的判断と簡単なアルゴリズムを有するため、それによって、上記ターゲットコードを実行して、様々なロジック機能を実現し、バーコードに含まれる情報の範囲を拡大することができ、それによって、バーコードはより複雑なシーンに適用可能になり、より豊富な適用がある。そのため、本出願の実施例は、関連技術における、バーコードに含まれる情報が比較的単一であるという課題を解决する。
【0083】
オプションの実施形態として、スキャンユニット802は、
エンコードに対応するデコードアルゴリズムを使用して、スキャンされたターゲットバーコードをデコードして、ターゲットコードを取得するためのデコードモジュールを含む。
【0084】
例えば、ターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得することは、スキャンされたターゲットバーコードを、エンコードに対応するデコードアルゴリズムに入力し、ターゲットバーコードをデコードして、ターゲットコードを取得することを含み得るが、これらに限定されない。。
【0085】
例えば、上記ターゲットコードは、以下のターゲットロジック機能の少なくとも1つを実行するように使用される。
1)ターゲットロジック機能は、読み取り権限を持つアカウント、デバイス、又は仮想マシンがターゲットコードを実行できるようにするために使用されてもよい。
2)ターゲットロジック機能は、有効期間内にターゲットコードを実行できるようにするために使用されてもよい。
3)ターゲットロジック機能は、ターゲットハードウェアを呼び出してターゲット操作を実行するために使用されてもよい。
【0086】
任意選択で、本実施例では、スキャンユニット802はさらに、端末が、ターゲット媒体における、ターゲット位置を位置決めするための端末内のターゲットハードウェアを識別するためのパラメータが含まれるターゲットバーコードをスキャンして、ターゲットコードを取得するために使用されるが、これらに限定されない。
【0087】
任意選択で、本実施例では、実行ユニット804はさらに、端末が上記パラメータに基づき、ターゲットハードウェアの識別子を取得し、端末が識別子によって示されるターゲットハードウェアを呼び出してターゲット位置を位置決めするために使用されるが、これらに限定されない。
【0088】
任意選択で、本実施例では、表示ユニット806はさらに、端末がターゲット位置を表示するために使用されるが、これらに限定されない。
【0089】
なお、本実施例では、上記ターゲットコードは、仮想マシンで直接実行されてもよく、端末におけるアプリケーションプログラムによってこの仮想マシンを呼び出して、この仮想マシンでターゲットコードを実行してもよい。任意選択で、ターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することは、ターゲットコードを実行するための所定の仮想マシンを呼び出すことと、所定の仮想マシンでターゲットコードを実行して、ターゲットロジック機能を実行することと、を含み得るが、これらに限定されない。
【0090】
なお、上記ターゲットコードは、仮想マシンで直接実行されるプログラムであってもよく、2次元コードの容量を削減するために、統合ソフトウェア開発環境IDEによって記述されたコードであってもよい。しかしながら、コードを作成するためのツールはIDEに限定されない。
【0091】
なお、ターゲットコードが統合ソフトウェア開発環境IDEによって記述されたコードである場合、デコードプロセス中に仮想マシンによって一般的なフロントエンドコード(例えば、jsコード)に変換する必要がある。
【0092】
本出願の実施例の別の態様によれば、記憶媒体をさらに提供する。当該記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、当該コンピュータプログラムは、実行されるときに、上記の方法の実施例のいずれか1つにおけるステップを実行するように構成される。
【0093】
任意選択で、本実施例では、当業者は、上記実施例の様々な方法におけるステップの全部又は一部が、プログラムによって、端末デバイスに関連するハードウェアに指示することによって完了することを理解することができる。当該プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、記憶媒体は、フラッシュディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどを含むことができる。
【0094】
本出願の実施例の別の態様によれば、上記のバーコードの表示及びスキャン方法を実施するための電子装置を提供する。
図14に示すように、当該電子装置は、プロセッサ1402と、メモリ1404とを含む。任意選択で、上記電子装置は、ディスプレイ1406と、ユーザーインタフェース1408と、伝送装置1410と、センサ1412などをさらに含んでもよい。当該メモリには、コンピュータプログラムを記憶されている。当該プロセッサは、コンピュータプログラムによって、上記の方法の実施例のいずれか1つにおけるステップを実行するように構成される。
【0095】
任意選択で、当業者は、
図14に示す構成が概略であり、電子装置がスマートフォン(例えば、Androidフォン、iOSフォンなど)、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ、及びモバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Devices,MID)、PADなどの端末デバイスであってもよいことを理解できる。
図14は、上記電子装置の構成を限定するものではない。例えば、電子装置は、
図14に示されるものよりも多いか又は少ないコンポーネント(例えば、ネットワークインタフェースなど)をさらに含んでもよく、又は、
図14に示されるものとは異なる構成を有してもよい。
【0096】
なお、メモリ1404は、本出願の実施例におけるバーコードの表示、スキャン方法及び装置に対応するプログラム指令/モジュールなどの、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するために使用されてもよい。プロセッサ1402は、メモリ1404に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち、上記バーコードの表示、スキャン方法を実現する。メモリ1404は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、1つ又は複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリなどの不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの例では、メモリ1404は、プロセッサ1402に対してリモートに設置されるメモリをさらに含み、これらのリモートメモリは、ネットワークを介して端末に接続され得る。上記ネットワークの例には、インターネット、企業イントラネット、LAN、モバイル通信ネットワーク、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0097】
上記の伝送装置1410は、1つのネットワークを介して、データを送受信する為に使用される。上記のネットワークの具体例は、有線ネットワーク及び無線ネットワークを含むことができる。一例では、伝送装置1410は、ネットワークケーブルを介して他のネットワークデバイス及びルータに接続されることで、インターネット又はLANと通信することができるネットワークアダプタ(Network Interface Controller,NIC)を含む。一例では、伝送装置1410は、無線方式でインターネットと通信するための無線周波数(Radio Frequency,RF)モジュールである。
【0098】
上記センサ1412は、端末の現在の現実的な位置での、気象データを含む現実的な環境データを収集するために使用される。上記ディスプレイ1406は、プログラマブル2次元コードを表示する。ユーザーインタフェース1408は、例えば、プログラマブル2次元コードエンコード要求、ターゲット要求などの、入力された操作指令を取得するために使用される。
【0099】
本出願の上記実施例のシーケンス番号は、説明のためだけのものであり、実施例の優位性を表すものではない。
【0100】
上記実施例における統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、上記コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。この理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的、或いは先行技術に寄与する部分、或いはこの技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、1つ又は複数のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスなど)に本出願の各実施例で説明される方法のステップの全部又は一部を実行させるために、いくつかの指令が含まれる。
【0101】
本出願の上記実施例では、各実施例の説明にはそれぞれ独自の重点があり、ある実施例における詳細に説明されていない部分については、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0102】
本出願によって提供されるいくつかの実施例では、開示されたクライアントは他の形態で実現できることを理解すべきである。上記の装置の実施例は単なる例示であり、例えば、前記ユニットの分割は、論理的な機能の分割にすぎず、実際の実現には別の分割方法があり得る。例えば、複数のユニットやコンポーネントは、組み合わせられたり、別のシステムに統合されたりしてもよく、或いは、一部の特徴を無視するか、又は実行しないことができる。さらに、図示又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、ユニット又はモジュールを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0103】
別個の部材として説明されている前記ユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合がある。ユニットとして表示される部材は、物理ユニットである場合とそうでない場合があり、つまり、1つの場所に配置されてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際のニーズに応じて、ユニットの一部又は全てを選択して、本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0104】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは物理的に別個に存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットはハードウェアの形で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0105】
上記は、本出願の好ましい実施形態のみである。なお、当業者にとって、本出願の原理から逸脱することなく、いくつかの改良及び修正が可能であり、これらの改良及び修正も本出願の保護範囲と見なすべきである。