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特許7112634コンテンツ配信システム、配信装置、配信方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-27
(45)【発行日】2022-08-04
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システム、配信装置、配信方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20220728BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220728BHJP
   H04L 51/04 20220101ALI20220728BHJP
【FI】
H04L67/02
G06Q50/10
H04L51/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020097893
(22)【出願日】2020-06-04
(65)【公開番号】P2021190030
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2020-06-05
【審判番号】
【審判請求日】2021-03-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521040145
【氏名又は名称】株式会社コンテンツデータマーケティング
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】川野邊 周平
【合議体】
【審判長】角田 慎治
【審判官】稲葉 和生
【審判官】小田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-175325(JP,A)
【文献】特開2013-125470(JP,A)
【文献】特開2015-225352(JP,A)
【文献】特開2009-130761(JP,A)
【文献】小河真之、他2名、消費者の情報探索行動に着目した広告の内容と表示の個別化、情報処理学会研究報告 平成22年度(3)[CD-ROM]、日本、一般社団法人情報処理学会、2010年10月15日、p.1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F13/00
G06Q30/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージングサービスを利用してユーザに複数の記事により構成される電子コンテンツを配信するシステムであって、
各ユーザによる過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス履歴をあらわすアクセス情報を取得する取得部と、
コンテンツ事業者によって前記メッセージングサービスを利用して新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツについて、少なくとも配信対象者数の設定を受け付ける設定部と、
設定された前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報をもとに、前記過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス数が多いユーザを、配信対象ユーザとして抽出するとともに、前記アクセス情報に含まれるクリック情報をもとに、前記配信対象ユーザのクリックしやすい最適配信時間を特定する抽出部と、
抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツを配信する配信部とを具備し、
前記アクセス情報には、前記各ユーザによって過去にアクセスされた過去の記事に含まれるトピック情報が含まれ、
前記新たに投稿される電子コンテンツを解析することで、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる新たな複数の記事のそれぞれについてトピック情報を特定する解析部をさらに具備し、
前記解析部は、前記新たな記事のそれぞれについて複数のトピック情報を抽出するとともに、抽出した前記トピック情報のそれぞれのスコアを算出し、最もスコアの高いトピック情報を前記新たな記事のそれぞれについてのトピック情報として特定し、
前記抽出部は、前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報に含まれる前記過去にアクセスされた前記過去の記事のトピック情報と、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる前記新たな複数の記事のトピック情報に基づき、前記配信対象ユーザを抽出し、
前記配信部は、抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記最適配信時間に、前記新たな複数の記事により構成される前記新たに投稿される電子コンテンツを、前記複数の記事それぞれのトピック情報を含めて配信する、コンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記抽出部は、前記アクセス情報に含まれる前記過去にアクセスされた前記過去の記事のトピック情報と、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる前記新たな記事のトピック情報に基づき、抽出した前記配信対象ユーザごとに、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる前記新たな複数の記事の中から、興味がありそうなトピック情報の前記新たな記事を複数抽出し、抽出した複数の前記新たな記事を含むように前記新たに投稿される電子コンテンツをカスタマイズし、
前記配信部は、抽出した前記配信対象ユーザごとに、前記メッセージングサービスを利用して、前記最適配信時間に、カスタマイズされた前記新たに投稿される電子コンテンツ配信する、請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
メッセージングサービスを利用してユーザに複数の記事により構成される電子コンテンツを配信する装置あって、
各ユーザによる過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス履歴をあらわすアクセス情報を取得する取得部と、
コンテンツ事業者によって前記メッセージングサービスを利用して新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツについて、少なくとも配信対象者数の設定を受け付ける設定部と、
設定された前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報をもとに、前記過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス数が多いユーザを、配信対象ユーザとして抽出するとともに、前記アクセス情報に含まれるクリック情報をもとに、前記配信対象ユーザのクリックしやすい最適配信時間を特定する抽出部と、
抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツを配信する配信部とを具備し、
前記アクセス情報には、前記各ユーザによって過去にアクセスされた過去の記事に含まれるトピック情報が含まれ、
前記新たに投稿される電子コンテンツを解析することで、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる新たな複数の記事のそれぞれについてトピック情報を特定する解析部をさらに具備し、
前記解析部は、前記新たな記事のそれぞれについて複数のトピック情報を抽出するとともに、抽出した前記トピック情報のそれぞれのスコアを算出し、最もスコアの高いトピック情報を前記新たな記事のそれぞれについてのトピック情報として特定し、
前記抽出部は、前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報に含まれる前記過去にアクセスされた前記過去の記事のトピック情報と、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる前記新たな複数の記事のトピック情報に基づき、前記配信対象ユーザを抽出し、
前記配信部は、抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記最適配信時間に、前記新たな複数の記事により構成される前記新たに投稿される電子コンテンツを、前記複数の記事それぞれのトピック情報を含めて配信する、配信装置。
【請求項4】
メッセージングサービスを利用してユーザに複数の記事により構成される電子コンテンツを配信する方法であって、
各ユーザによる過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス履歴をあらわすアクセス情報を取得する取得ステップと、
コンテンツ事業者によって前記メッセージングサービスを利用して新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツについて、少なくとも配信対象者数の設定を受け付ける設定ステップと、
設定された前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報をもとに、前記過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス数が多いユーザを、配信対象ユーザとして抽出するとともに、前記アクセス情報に含まれるクリック情報をもとに、前記配信対象ユーザのクリックしやすい最適配信時間を特定する抽出ステップと、
抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツを配信する配信ステップとを含み、
前記アクセス情報には、前記各ユーザによって過去にアクセスされた過去の記事に含まれるトピック情報が含まれ、
前記新たに投稿される電子コンテンツを解析することで、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる新たな複数の記事のそれぞれについてトピック情報を特定する解析ステップをさらに含み、
前記解析ステップにおいては、前記新たな記事のそれぞれについて複数のトピック情報を抽出するとともに、抽出した前記トピック情報のそれぞれのスコアを算出し、最もスコアの高いトピック情報を前記新たな記事のそれぞれについてのトピック情報として特定し、
前記抽出ステップにおいては、前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報に含まれる前記過去にアクセスされた前記過去の記事のトピック情報と、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる前記新たな複数の記事のトピック情報に基づき、前記配信対象ユーザを抽出し、
前記配信ステップにおいては、抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記最適配信時間に、前記新たな複数の記事により構成される前記新たに投稿される電子コンテンツを、前記複数の記事それぞれのトピック情報を含めて配信する、配信方法。
【請求項5】
メッセージングサービスを利用してユーザに複数の記事により構成される電子コンテンツを配信するコンピュータに、
各ユーザによる過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス履歴をあらわすアクセス情報を取得する取得ステップと、
コンテンツ事業者によって前記メッセージングサービスを利用して新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツについて、少なくとも配信対象者数の設定を受け付ける設定ステップと、
設定された前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報をもとに、前記過去の電子コンテンツに含まれる各記事へのアクセス数が多いユーザを、配信対象ユーザとして抽出するとともに、前記アクセス情報に含まれるクリック情報をもとに、前記配信対象ユーザのクリックしやすい最適配信時間を特定する抽出ステップと、
抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記新たに投稿される、複数の記事により構成される電子コンテンツを配信する配信ステップとを実行させ、
前記アクセス情報には、前記各ユーザによって過去にアクセスされた過去の記事に含まれるトピック情報が含まれ、
前記新たに投稿される電子コンテンツを解析することで、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる新たな複数の記事のそれぞれについてトピック情報を特定する解析ステップをさらに実行させ、
前記解析ステップにおいては、前記新たな記事のそれぞれについて複数のトピック情報を抽出するとともに、抽出した前記トピック情報のそれぞれのスコアを算出し、最もスコアの高いトピック情報を前記新たな記事のそれぞれについてのトピック情報として特定し、
前記抽出ステップにおいては、前記配信対象者数に応じて、前記アクセス情報に含まれる前記過去にアクセスされた前記過去の記事のトピック情報と、前記新たに投稿される電子コンテンツに含まれる前記新たな複数の記事のトピック情報に基づき、前記配信対象ユーザを抽出し、
前記配信ステップにおいては、抽出された前記配信対象ユーザに対し、前記メッセージングサービスを利用して、前記最適配信時間に、前記新たな複数の記事により構成される前記新たに投稿される電子コンテンツを、前記複数の記事それぞれのトピック情報を含めて配信する、ためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して提供される電子コンテンツの処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報処理技術の発展、ネットワークの充実化などにより、SNS(Social Networking Service)などのメッセージングサービスを利用して、広告や写真、口コミなどの様々な電子コンテンツを配信することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-143098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
メッセージングサービスのユーザは、自分に興味のない広告などの電子コンテンツを受信すると、この電子コンテンツをブロックする、あるいは当該メッセージングサービスの利用を停止してしまう、という問題がある。
その一方で、メッセージングサービスを利用して電子コンテンツを投稿・配信する事業者(以下、コンテンツ事業者という。)は、自身が投稿する電子コンテンツに、興味を持ってくれそうなユーザに限定して配信したいという思いがある。
【0005】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、所望の電子コンテンツを効率的に配信することが可能な技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るコンテンツ配信システムは、メッセージングサービスを利用してユーザに電子コンテンツを配信するシステムであって、各ユーザによる過去の電子コンテンツへのアクセス履歴をあらわすアクセス情報を取得する取得部と、コンテンツ事業者によって新たに投稿される電子コンテンツについて、少なくとも配信対象者数の設定を受け付ける設定部と、設定された配信対象者数に応じて、アクセス情報をもとに、過去の電子コンテンツへのアクセス数が多いユーザを、配信対象ユーザとして抽出する抽出部と、抽出された配信対象ユーザに対し、メッセージングサービスを利用して、新たに投稿される電子コンテンツを配信する配信部と、を具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の所定の態様によれば、所望のメッセージを効率的に配信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施例に係るコンテンツ配信システムの構成の一例を示す図である。
図2】配信管理装置、配信最適化装置、SNS提供装置、及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】配信管理装置及び配信最適化装置の機能を説明するための図である。
図4】配信管理装置のディスプレイに表示される電子コンテンツの配信設定画面を例示した図である。
図5】配信管理装置及び配信最適化装置の具体的な動作を示すシーケンス図である。
図6】第3実施例に係るコンテンツ配信システムの主要機能を示すブロック図である。
図7】第3実施例に係る電子コンテンツの構成を例示した図である。
図8】第4実施例に係る電子コンテンツの構成を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
A.本実施形態
[第1実施例]
<システム構成>
図1は、第1実施例に係るコンテンツ配信システム100の構成の一例を示す図である。
コンテンツ配信システム100は、配信管理装置10と、配信最適化装置20と、SNS提供装置30と、複数のユーザ端末40とを含んで構成される。配信管理装置10と、配信最適化装置20と、SNS提供装置30と、複数のユーザ端末40とは、ネットワークNを介して相互通信可能となっている。
【0011】
ネットワークNのうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワークNは、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。
【0012】
配信管理装置10は、例えばサーバコンピュータにより実現され、コンテンツ事業者によって投稿される広告などの電子コンテンツを、メッセージングサービスを利用して所望のユーザに配信する。なお、以下の説明では、メッセージングサービスを利用して電子コンテンツを配信するユーザを「配信対象ユーザ」と呼ぶ。
【0013】
配信最適化装置20は、例えばサーバコンピュータにより実現され、コンテンツ事業者によって投稿される電子コンテンツの配信時間や、電子コンテンツの配信対象ユーザを最適化する(詳細は後述)。
【0014】
SNS提供装置30は、例えばサーバコンピュータにより実現され、各ユーザにメッセージングサービスを含むSNSを提供する。SNS提供装置30は、ユーザ端末40との間で、メッセージやスタンプ、画像、動画、広告などを含む様々な電子コンテンツの送受信を行う。
【0015】
ユーザ端末40は、各ユーザが所持する端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータデバイス、ウェアラブル端末などによって構成されている。ユーザ端末40は、ユーザの操作に応じて、アプリケーションやインターネットブラウザ等を動作させることで各種サービスを実行する。
【0016】
<ハードウェア構成>
図2は、配信管理装置10、配信最適化装置20、SNS提供装置30、及びユーザ端末40のハードウェア構成の一例を示す図である。配信管理装置10、配信最適化装置20、SNS提供装置30、及びユーザ端末40は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)1、メモリ等の記憶装置2、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)3、入力操作を受け付ける入力デバイス4、及び情報の出力を行う出力デバイス5を有する。入力デバイス4は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、マイク等である。出力デバイス5は、例えば、ディスプレイ(画面)及び/又はスピーカ等である。
【0017】
以下、図3を参照しながら、配信管理装置10及び配信最適化装置20の機能構成について、詳細に説明する。
【0018】
<機能ブロック構成>
(配信管理装置)
配信管理装置10は、配信設定部11と、配信部12と、ユーザ特定部13と、クリック情報取得部14と、記憶部15とを含む。
配信設定部11、配信部12、ユーザ特定部13、クリック情報取得部14は、配信管理装置10のCPU1が記憶装置2に記憶された各種プログラムを実行することによって実現される。なお、プログラムは、USBメモリやCD-ROM等の記憶媒体に格納することができる。
記憶部15は、記憶装置2によって実現され、ユーザテーブルTBL1やクリック情報テーブルTBL2などを記憶する。
【0019】
配信設定部(設定部)11は、コンテンツ事業者CPから電子コンテンツの配信に関わる様々な情報を受け付ける。詳述すると、配信設定部11は、電子コンテンツの配信時間、配信対象ユーザ数、配信する電子コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)などの情報(以下、「配信設定情報」と総称する。)を受け付ける。配信設定部11は、受け付けた配信設定情報を、配信最適化装置20に送信する一方、コンテンツ事業者CPが投稿した電子コンテンツを配信部12に送信する。
【0020】
配信部12は、メッセージングサービスを利用して、特定された配信対象ユーザに、コンテンツ事業者CPが投稿した電子コンテンツを配信する。
【0021】
ユーザ特定部13は、本システム100を利用するユーザを識別するための識別情報(ID)を付与・管理するとともに、電子コンテンツのURLがクリックされた場合に、クリックしたユーザを特定する。
。前提として、各ユーザには、メッセージングサービスを利用するためのID(以下、「SNS用ID」という。)が付与されている。各ユーザのSNS用IDは、ユーザテーブルTBL1に登録されている。
本システム100の利用に先立ち、各ユーザは、いわゆるフレンド申請などにより、配信管理装置10にアカウント設定を行う。アカウント設定が行われると、ユーザ特定部13は、配信管理装置10を利用するためのID(以下、「配信用ID」という。)を、各ユーザに付与する。各ユーザに付与された配信用IDは、ユーザテーブルTBL1に登録される。ユーザテーブルTBL1には、ユーザごとに、配信用ID、SNS用ID、登録日時などをあらわす登録詳細情報が対応づけて登録されている。なお、配信用IDがユーザテーブルTBL1に登録されるタイミングは、上記例に限る趣旨ではない。例えば、配信管理装置10を利用していない未登録ユーザが、電子コンテンツのURLをクリックした場合に、ユーザ特定部13は、当該未登録ユーザに配信用IDを付与し、ユーザテーブルTBL1に登録してもよい。
【0022】
ユーザ特定部13は、ユーザテーブルTBL1を利用することで、電子コンテンツのURLをクリックしたユーザを特定する。例えば、図3に示すユーザAによって、電子コンテンツC1のURLがクリックされると、ユーザAのユーザ端末40から、SNSN用IDがユーザ特定部13に供給される。ユーザ特定部13は、SNS用IDを検索キーとして、ユーザテーブルTBL1を検索することで、このSNS用IDに対応づけて登録されている配信用IDを特定するとともに、電子コンテンツC1のURLをクリックしたユーザAを特定する。
【0023】
クリック情報取得部(取得部)14は、ユーザによる電子コンテンツのURLのクリック情報を取得し、クリック情報テーブルTBL2に登録する。クリック情報は、ユーザによる過去の電子コンテンツへのアクセス履歴をあらわすアクセス情報である。クリック情報には、電子コンテンツのURLをクリックしたユーザの配信用ID、電子コンテンツへのアクセス時間をあらわすクリック日時、電子コンテンツのアクセス先URLなどが含まれる。クリック情報取得部14は、ユーザ端末40のディスプレイには表示されない計測用ページPMを利用することで、上述した電子コンテンツのURLのクリック情報を取得する。
【0024】
(配信最適化装置)
配信最適化装置20は、学習部21と、配信最適化設定部22とを含む。
学習部21と、配信最適化設定部22は、配信最適化装置20のCPU1が記憶装置2に記憶された各種プログラムを実行することによって実現される。なお、プログラムは、USBメモリやCD-ROM等の記憶媒体に格納することができる。
【0025】
学習部(抽出部)21は、クリック情報テーブルTBL2に順次登録される過去のクリック情報を学習することで、投稿される電子コンテンツのURLをクリックする可能性が高いユーザを、配信対象ユーザとして抽出する。例えば、学習部21は、過去のクリック情報に基づき、所定期間内に電子コンテンツのクリック数が閾値以上であったユーザを、配信対象ユーザとして抽出する。より具体的には、学習部21は、過去のクリック情報に基づき、過去6ヶ月間で電子コンテンツのクリック数が100回以上あったユーザを、配信対象ユーザとして抽出する。
【0026】
配信最適化設定部22は、配信管理装置10から供給される配信設定情報に基づき、配信対象ユーザをリスト化したもの(すなわち、配信対象ユーザリスト)を、学習部21に要求する。詳述すると、配信最適化設定部22は、配信設定情報を参照することで、配信対象ユーザ数を特定する。例えば、配信対象ユーザ数が3000人である場合には、配信最適化設定部22は、3000人分の配信対象ユーザリストを、学習部21に要求する。学習部21は、要求に応じて、3000人分の配信対象ユーザが記述された配信対象ユーザリストを生成し、配信最適化設定部22に出力する。配信最適化設定部22は、学習部21から受けとった配信対象ユーザリストを、配信管理装置10に返信・設定する。
【0027】
かかる構成によれば、投稿される電子コンテンツに関し、過去のクリック履歴をもとに、高いコンバージョンレート(CVR)が見込まれるユーザを配信対象ユーザとして抽出し、リスト化する。このため、従来に比べて効率のよい電子コンテンツの配信が可能となる。
【0028】
<配信設定~配信までの動作例>
続いて、配信管理装置10に表示される画面の具体例を示しながら、電子コンテンツの配信設定~配信までの具体的な動作について説明する。
【0029】
コンテンツ事業者は、配信設定に先立ち、電子コンテンツの投稿作業を行う。具体的には、電子コンテンツのタイトル、レイアウト、URL、電子データといった電子コンテンツのリソース情報を入力する作業を行う。電子コンテンツの投稿作業を終えると、コンテンツ事業者は、配信管理装置10にアクセスし、配信管理装置10に電子コンテンツの配信設定画面を表示する。
【0030】
図4は、配信管理装置10のディスプレイに表示される電子コンテンツの配信設定画面P1を例示した図である。
コンテンツ事業者は、配信設定画面P1の指示に従い、電子コンテンツのタイトル、電子コンテンツの配信時間、配信対象ユーザ数、電子コンテンツのURLなどの配信設定情報を入力する。なお、配信対象ユーザ数に代えて、配信上限数や配信対象ユーザ数の範囲を設定してもよい。例えば、配信上限数を「50000人」に設定する、あるいは配信対象ユーザ数の範囲を「2000人から4000人」に設定してもよい。
【0031】
図5は、配信管理装置10及び配信最適化装置20の具体的な動作を示すシーケンス図である。
配信管理装置10の配信設定部11は、コンテンツ事業者から配信設定情報の入力を受け付けると(ステップS1)受け付けた配信設定情報を、配信最適化装置20に供給するとともに、配信対象ユーザリストを要求する(ステップS2)。
【0032】
配信最適化装置20の配信最適化設定部22は、配信設定情報及び、配信対象ユーザリストの要求を受け取ると、配信設定情報に含まれる配信対象ユーザ数を特定する(ステップS3)。そして、配信最適化設定部22は、特定された人数分の配信対象ユーザリストを学習部21に要求する。学習部21は、要求に応じて、特定された人数分の配信対象ユーザリストを生成する(ステップS4)。詳述すると、学習部21は、過去のクリック情報に基づき、所定期間内に電子コンテンツのクリック数が閾値以上であったユーザを降順で並べ換え、配信対象ユーザとして抽出する。ここで、例えば配信対象ユーザ数が3000人であれば、学習部21は、3000人分の配信対象ユーザの配信用IDが記述された配信対象ユーザリスト(降順)を生成する。学習部21は、生成した配信対象ユーザリストを、配信最適化設定部22に出力する。
【0033】
配信最適化設定部22は、配信対象ユーザリストを受け取ると、これを配信管理装置10に送信する(ステップS5)。配信管理装置10の配信設定部11は、配信対象ユーザリストを受け取ると、受け取った配信対象ユーザリストの配信用IDに基づき、配信対象ユーザを特定し(ステップS6)、配信部12へ電子コンテンツの配信の開始を指示する。かかる指示を受け、配信部12は、配信対象ユーザリストに掲載されている配信対象ユーザのユーザ端末40に電子コンテンツの配信を開始し(ステップS7)、処理を終了する。
【0034】
[第2実施例]
上述した第1実施例では、高いCVRが見込まれるユーザを配信対象ユーザとして抽出することで、配信対象ユーザを最適化する場合について説明した。これに対し、以下に説明する第2実施例では、配信対象ユーザの最適化に加え、配信時間の最適化を実現する。
なお、以下では、第1実施例と異なる点を中心に説明を行い、第1実施例と共通する部分については説明を割愛する。
【0035】
配信最適化装置20の学習部21は、過去のクリック情報に含まれる配信用IDをもとに、高いCVRが見込まれるユーザを配信対象ユーザとして特定するだけでなく、クリック情報に含まれるクリック日時を参照することで、各配信対象ユーザのクリックしやすい時間を特定する。一例として、1日を朝(6:00~12:00)、昼(12:00~18:00)、夜(18:00~23:00)、深夜(23:00~6:00)の4つの時間(帯)に分け、いずれの時間帯にクリックされやすいのか、配信対象ユーザごとに把握する。例えば、1000人分の配信対象ユーザについて、もっともクリックしやすい時間帯が「深夜」であることが判明した場合、配信最適化装置20の学習部21は、1000人分の配信対象ユーザリストを生成するとともに、最適な配信時間は「深夜」である旨のメッセージを配信管理装置10に送信する。
【0036】
配信管理装置10の配信設定部11は、配信最適化装置20から、1000人分の配信対象ユーザリストとともに、最適な配信時間は「深夜」である旨のメッセージを受け取る。配信設定部11は、受け取った配信対象ユーザリストの配信用IDに基づき、配信対象ユーザを特定するとともに、受け取ったメッセージに基づき、「深夜」に電子コンテンツを配信すべき指示を配信部12へ送る。本実施例では、最適配信時間メッセージに示される時間が「深夜」であることから、「深夜」にクリックしやすい1000人分の配信対象ユーザに、電子コンテンツの配信が行われる。
【0037】
このように、上記実施例によれば、配信対象ユーザの最適化に加え、配信時間の最適化が行われる。このため、従来に比べて、より効率のよい電子コンテンツの配信が可能となる。
【0038】
なお、上記実施例では、最適な配信時間を1つ選択する構成を例示したが、これに限る趣旨ではない。最適な配信時間を2つ以上選択してもよい。例えば、最適な配信時間として「深夜」と「昼」を選択することができる。また、配信対象ユーザ数に応じて配信時間を分けてもよい。例えば、配信対象ユーザ数が1000人に設定された場合には、「朝」、「昼」、「夜」、「深夜」のそれぞれの時間帯に、100人、200人、100人、500人の配信対象ユーザを選択してもよい。
【0039】
[第3実施例]
上述した第1実施例では、過去のクリック履歴に基づいて、配信対象ユーザを最適化する態様を例示したが、これに限る趣旨ではない。過去のクリック履歴とともに、投稿された電子コンテンツに含まれる各記事のトピック情報に基づいて、配信対象ユーザを最適化してもよい。ここで、「トピック情報」とは、例えば「衣料通販」、「美容機器」、「海外旅行」「ホームトレーニング」、「芸能ニュース」など、その記事の題目をあらわす情報である。
【0040】
図6は、第3実施例に係るコンテンツ配信システム100aの主要機能を示すブロック図である。図6において、図3に示すコンテンツ配信システム100と対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明は割愛する。
【0041】
図3図6を比較して明らかなように、コンテンツ配信システム100aは、コンテンツ解析装置50を備える点で、図3に示すコンテンツ配信システム100と異なる。
コンテンツ解析装置(解析部)50は、例えばサーバコンピュータにより実現され、様々な電子コンテンツを解析する。
【0042】
詳述すると、コンテンツ解析装置50は、配信管理装置10の配信設定部11から電子コンテンツを構成する各記事のURLを受信すると、各記事にアクセスし、記事内容を自然言語処理などして解析する。コンテンツ解析装置50は、解析結果に基づき、各記事のトピック情報を抽出するとともに、トピック情報のスコア等を算出する。一例を挙げて説明すると、コンテンツ解析装置50は、例えば配信設定部11から、4つの記事のURLを受信すると、これら4つの記事の各々について、複数のトピック情報を抽出するとともに、抽出したトピック情報のそれぞれのスコアを算出し、スコアが高いものから順番に並び替える。
【0043】
図7は、第3実施例に係る電子コンテンツECの構成を例示した図である。
図7に示す例では、電子コンテンツECに4つの記事A1~A4が含まれている。各記事A1~A4は、記事のタイトルと、記事の所在をあらわすURLと、スコアが異なる複数(図7では3つ)のトピック情報を含んで構成される。一例を挙げて説明すると、記事A1のタイトルは「衣料通販」であり、記事A1には、スコアが高いものから順番に「ファストファッション」、「春コーデ」、「スプリングセール」といったトピック情報が含まれる。
【0044】
コンテンツ解析装置50は、記事ごとに、最もスコアの高いトピック情報を抽出し、配信管理装置10の配信設定部11に出力する。例えば、図7に示す記事A1であれば、最もスコアの高いトピック情報「ファストファッション」が抽出され、配信管理装置10の配信設定部11に出力される。
配信設定部11は、各記事について最もスコアの高いトピック情報を受け取ると、受け取ったこれらのトピック情報を、配信設定情報に含めて配信最適化装置20に送信する。
また、配信設定部11は、コンテンツ事業者CPが投稿した電子コンテンツに、各記事のトピック情報を含めて配信部12に送信する。この結果、配信部12から配信される電子コンテンツには、各記事のトピック情報が含まれることになる。
【0045】
一方、ユーザ特定部13は、あるユーザによって電子コンテンツに含まれるいずれの記事のURLがクリックされると、ユーザテーブルTBL1を利用して、当該記事(以下、「特定記事」という。)をクリックしたユーザを特定する。
クリック情報取得部14は、ユーザによる特定記事のURLのクリック情報を取得し、クリック情報テーブルTBL2に登録する。この場合、特定記事のURLのクリック情報には、ユーザの配信用ID、クリック日時、特定記事のアクセス先URLのほか、特定記事のトピック情報などが含まれる。
【0046】
配信最適化装置20の学習部21は、クリック情報テーブルTBL2に順次登録される、過去のクリック情報を学習する。クリック情報には、特定記事のトピック情報が含まれていることから、学習部21は、どのユーザが、どういったトピックの記事を好んで閲覧(クリック)するのか、その傾向を見出すことができる。
【0047】
配信最適化設定部22は、配信管理装置10から供給される配信設定情報に基づき、配信対象ユーザ数を特定し、特定された人数分の配信対象ユーザリストを学習部21に要求する。上述したように、配信設定情報には、電子コンテンツに含まれる各記事のトピック情報が含まれることから、配信最適化設定部22は、これら各記事のトピック情報に興味がありそうなユーザを、配信対象ユーザとして抽出するよう、学習部21に要求する。
【0048】
学習部21は、かかる要求に応じ、電子コンテンツに含まれる各記事のトピック情報に興味がありそうなユーザを、特定された人数分だけ抽出し、配信対象ユーザリストを生成する。そして、学習部21は、生成した配信対象ユーザリストを、配信最適化設定部22に返信する。
【0049】
配信最適化設定部22は、配信対象ユーザリストを受け取ると、これを配信管理装置10に送信する。なお、この後の動作については、上述した他の実施例と同様に説明することができるため、割愛する。
【0050】
上記実施例によれば、投稿される電子コンテンツに関し、過去のクリック履歴だけでなく、投稿される電子コンテンツに含まれる各記事のトピック情報に基づいて、高いCVRが見込まれるユーザを配信対象ユーザとして抽出し、リスト化する。このため、従来に比べて、より効率のよい電子コンテンツの配信が可能となる。
【0051】
なお、上記例では、配信予定の電子コンテンツに4つの記事が含まれる場合を例示したが、電子コンテンツに含まれる記事の数は、1つ以上であればよい。また、上記例では、記事ごとに、最もスコアの高いトピック情報を配信管理装置10に出力したが、例えば2番目にスコアの高いトピック情報などを配信管理装置10に出力してもよい。
【0052】
[第4実施例]
上述した第3実施例では、過去のクリック履歴だけでなく、投稿される電子コンテンツに含まれる記事のトピック情報に基づいて、配信対象ユーザを最適化したが、これに加えて、配信される電子コンテンツを最適化してもよい。
ここで、第4実施例に係るコンテンツ配信システム100aの主要機能は、図6に示す第3実施例に係るコンテンツ配信システム100aと同様であるため、図示及び説明を割愛する。
【0053】
図8は、第4実施例に係る電子コンテンツECの構成を例示した図である。
図8のAに示すように、配信される電子コンテンツECは、「衣料通販」、「肌荒れ」、「おすすめリップ」、「在宅ヨガ」、「海外旅行」、「お笑いライブ」の6種類の記事A1~A6によって構成されている。
【0054】
ここで、学習部21は、過去のクリック履歴及び投稿される電子コンテンツに含まれる記事のトピック情報に基づいて、高いCVRが見込まれるユーザを配信対象ユーザとして抽出し、リスト化する点は上述した第3実施例と同様である。
ただし、第4実施例に係る学習部21は、配信対象ユーザリストに登録されている配信対象ユーザごとに、高い関心を示すトピック情報の記事を含む電子コンテンツをカスタマイズする点で、第3実施例と異なる。
【0055】
学習部21には、第3実施例と同様に配信対象リストを生成すると、クリック情報テーブルTBL2を参照することで、配信対象ユーザごとに、興味がありそうなトピック情報の記事を抽出し、抽出したトピック情報を含むように電子コンテンツをカスタマイズする。
例えば、図8のBに示すように、ユーザAについては、「衣料通販」、「肌荒れ」、「おすすめリップ」、「お笑いライブ」の4つの記事を含むように電子コンテンツECをカスタマイズし(図8のB参照)、ユーザBについては、「衣料通販」、「在宅ヨガ」、「海外旅行」、「お笑いライブ」の4つの記事を含むように電子コンテンツECをカスタマイズし(図8のC参照)、・・・といった具合である。
【0056】
学習部21は、このようにして配信対象ユーザごとに、電子コンテンツECをカスタマイズすると、カスタマイズした電子コンテンツECを、生成した配信対象ユーザリストとともに配信管理装置10に送信する。配信管理装置10の配信部12は、配信対象ユーザリストに登録されている各配信対象ユーザに対し、カスタマイズされた電子コンテンツECを配信する。
【0057】
上記実施例によれば、配信対象ユーザごとに、高い関心を示すトピック情報の記事を含むように電子コンテンツをカスタマイズしたうえで、電子コンテンツの配信を行う。このため、従来に比べて、より効率のよい電子コンテンツの配信が可能となる。
【0058】
B.その他
なお、上記各実施例において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【符号の説明】
【0059】
100、100a…コンテンツ配信システム、10…配信管理装置、11…配信設定部、12…配信部、13…ユーザ特定部、14…クリック情報取得部、15…記憶部、20…配信最適化装置、21…学習部、22…配信最適化設定部、30…SNS提供装置、40…ユーザ端末、50…コンテンツ解析装置、TBL1…ユーザテーブル、TBL2…クリック情報テーブル、TBL3…スコアテーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8