(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-27
(45)【発行日】2022-08-04
(54)【発明の名称】刈払い用チップソー
(51)【国際特許分類】
A01D 34/73 20060101AFI20220728BHJP
【FI】
A01D34/73 Z
(21)【出願番号】P 2018112328
(22)【出願日】2018-05-25
【審査請求日】2021-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】598000264
【氏名又は名称】株式会社トリガー
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 友良
【審査官】大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-253026(JP,A)
【文献】特開2011-087463(JP,A)
【文献】米国特許第03477214(US,A)
【文献】実開昭63-187814(JP,U)
【文献】実開昭57-127634(JP,U)
【文献】特開2011-244799(JP,A)
【文献】実開平07-030005(JP,U)
【文献】米国特許第04893457(US,A)
【文献】実開平03-024823(JP,U)
【文献】登録実用新案第3115639(JP,U)
【文献】実公平04-008740(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 34/73
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円板状の台金の外周縁部に
多数のチップ固着部が形成されると共に
該チップ固着部にチップがそれぞれ固着されて、刈払機取付面に刈払機が取り付けられる刈払い用チップソーにおいて、
前記台金
が、刈払機用取付孔が形成された取付平坦部と、該取付平坦部の外周側に前記刈払機側に向けて傾斜状態で突出して前記刈払機取付面側に表面視円形の略皿状の窪み部を形成する段差部と、該段差部の外周側に前記台金の外周縁部方向に向けて前記取付平坦部と略平行に延設された刃先平坦部とを備え、
前記台金の反刈払機取付面側で前記刈払機用取付孔の所定寸法外周側に、その外径が前記台金の外径より所定寸法小さく少なくともその先端側において前記台金との間に所定の隙間を有する
と共に、その外周面全域が平坦な外形円形の板体を一体的に配設したことを特徴とする刈払い用チップソー。
【請求項2】
円板状の台金の外周縁部に多数のチップ固着部が形成されると共に該チップ固着部にチップがそれぞれ固着されて、刈払機取付面に取付ボルトを介して刈払機が取り付けられる刈払い用チップソーにおいて、
前記台金が、刈払機用取付孔が形成された取付平坦部と、該取付平坦部の外周側に前記刈払機側に向けて傾斜状態で突出して前記刈払機取付面側に表面視円形の略皿状の窪み部を形成する段差部と、該段差部の外周側に前記台金の外周縁部方向に向けて前記取付平坦部と略平行に延設された刃先平坦部とを備え、
前記取付ボルトの頭部を保護するボルト保護カバーの外周縁に、その外径が前記台金の外径より所定寸法小さく少なくともその先端側において前記台金との間に所定の隙間を有
すると共に、その外周面全域が平坦な外形円形の板体を一体的に配設したことを特徴とする刈払い用チップソー。
【請求項3】
前記板体は、その材質、厚さあるいは軽量孔の形成により軽量化対策が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の刈払い用チップソー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈払機に装着されて雑草や雑木(草木等という)を刈払いする際に使用される刈払い用チップソーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、刈払い用チップソーは、例えば特許文献1に開示されている。このチップソーは、円板状の台金の中心部分に刈払機への取付孔が形成されると共に、台金の外周縁部に形成された多数のチップ固着部に超硬チップがそれぞれ固着されている。そして、チップソーを刈払機の作業杆(回転伝達シャフト)の先端に取り付けた状態で、刈払機のエンジンを作動させることにより、チップソーが所定回転数で回転して、そのチップで草木等が刈払い(切断)されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなチップソーにあっては、刈払い作業時に、回転状態のチップや台金の刃室等の外周縁部で、地面上の小石や砂、泥、切断した草木等、あるいは破損したチップ等が舞い上がって(跳ね飛ばされて)飛散物となり易い。特に、草木等のできるだけ根元部分を刈払いしようとした場合に、チップが直接地面に接触して飛散物が発生し易くなり、刈払い作業の安全性の面で好ましくなく、その改善が望まれているのが実情である。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、チップの地面への直接的な接触を抑制可能な外径円形の板体を、台金の反刈払機取付面側に一体的に配設することにより、刈払い作業時の安全性を十分に高め得る刈払い用チップソーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、円板状の台金の外周縁部に多数のチップ固着部が形成されると共に該チップ固着部にチップがそれぞれ固着されて、刈払機取付面に刈払機が取り付けられる刈払い用チップソーにおいて、前記台金が、刈払機用取付孔が形成された取付平坦部と、該取付平坦部の外周側に前記刈払機側に向けて傾斜状態で突出して前記刈払機取付面側に表面視円形の略皿状の窪み部を形成する段差部と、該段差部の外周側に前記台金の外周縁部方向に向けて前記取付平坦部と略平行に延設された刃先平坦部とを備え、前記台金の反刈払機取付面側で前記刈払機用取付孔の所定寸法外周側に、その外径が前記台金の外径より所定寸法小さく少なくともその先端側において前記台金との間に所定の隙間を有すると共に、その外周面全域が外形円形の板体を一体的に配設したことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、円板状の台金の外周縁部に多数のチップ固着部が形成されると共に該チップ固着部にチップがそれぞれ固着されて、刈払機取付面に取付ボルトを介して刈払機が取り付けられる刈払い用チップソーにおいて、前記台金が、刈払機用取付孔が形成された取付平坦部と、該取付平坦部の外周側に前記刈払機側に向けて傾斜状態で突出して前記刈払機取付面側に表面視円形の略皿状の窪み部を形成する段差部と、該段差部の外周側に前記台金の外周縁部方向に向けて前記取付平坦部と略平行に延設された刃先平坦部とを備え、前記取付ボルトの頭部を保護するボルト保護カバーの外周縁に、その外径が前記台金の外径より所定寸法小さく少なくともその先端側において前記台金との間に所定の隙間を有すると共に、その外周面全域が平坦な外形円形の板体を一体的に配設したことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記板体が、その材質、厚さあるいは軽量孔の形成により軽量化対策が施されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のうち請求項1、2に記載の発明によれば、台金の反刈払機取付面(裏面)側で刈払機用取付孔の所定寸法外周側あるいは取付ボルトの頭部を保護するボルト保護カバーの外周縁に、その外径が台金の外径より所定寸法小さく少なくともその先端側において台金との間に隙間を有する外形円形の板体を一体的に配設しているため、台金の最外周側に位置するチップの地面側に台金より小径な外形円形の板体が位置する状態となって、刈払い作業時に板体がチップ(台金)より早く(先に)地面に接触し、チップによる地面上の飛散物の飛散自体を大幅に抑制できて、刈払い作業の安全性を十分に高めることができる。
【0010】
また、台金が、取付平坦部、段差部及び刃先平坦部を備え、取付平坦部の外周側端部に板体が刃先平坦部と略平行に配設されているため、中心位置の取付平坦部や該取付平坦部に配設されるボルト保護カバーを有効利用しつつ台金の反刈払機取付面側の略全域を板体で覆うことができて、チップの地面への直接的な接触を一層抑制しつつ、飛散物の作業者方向への飛散を確実に防止することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、板体が、その材質、厚さあるいは軽量孔の形成により軽量化対策が施されているため、例えば適宜板厚の軽量金属板や硬質樹脂板等を使用したり、板体に複数の軽量孔を設けること等により、板体自体を軽量化でき、チップソーの重量増加を極力抑えて刈払い作業の作業性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】 本発明に係わる刈払い用チップソーの一実施形態を示す裏面図
【
図3】 同板体の(a)が平面図、(b)が(a)のB-B線に沿った矢視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1~
図4は、本発明に係わる刈払い用チップソーの一実施形態を示している。なお、
図1は、本発明の刈払い用チップソー1(チップソー1という)を反刈払機取付面側となる裏面側から見た図を示している。
図1及び
図2に示すように、チップソー1は、円板状で多数の軽量孔3が形成された台金2を有し、この台金2の中心位置には、後述する刈払機5への取付孔4が形成されている。
【0014】
また、台金2は、取付孔4の外周側に所定幅の取付平坦部2aが形成され、この取付平坦部2aの外周側に台金2の表面側(
図2の上方)に向けて高さ寸法h1でかつ傾斜状態で突出した段差部2bが形成されると共に、この段差部2bの外周側に刃先平坦部2cが形成されている。このとき、前記取付平坦部2aと刃先平坦部2cが平行に形成されることで、刃先としてのチップ6の指向方向(外側への突出方向)と取付平坦部2aが平行(略同一方向の平面)となるように設定されている。
【0015】
これにより、台金2には、前記段差部2bにより刈払機取付面7側に表面視円形の略皿状の窪み部8が形成された状態となっている。なお、台金2の窪み部8の内径や段差部2bの高さ寸法h1等は、後述する刈払機5への取付時に支障がない寸法に設定されている。また、前記台金2の外周縁部である刃先平坦部2c先端には、刃室(ガレット)9とチップ固着部10(
図1参照)が一定間隔で多数形成され、各チップ固着部10には、超硬合金からなる前記チップ6がそれぞれロー付け固着されている。
【0016】
そして、前記台金2の取付平坦部2aの外周側の裏面(反刈払機取付面7)端部には、板体12が配設されている。この板体12は、
図3に示すように、例えば板厚が1mm程度の鋼板で形成され、
図2に示す外径φ2が台金の外径φ1より所定寸法t=5mm~20mm小さく、かつ中心位置に前記取付孔4の内径φ3より所定寸法大きな内径φ4の中心孔12aを有する外形円形の円環形状に形成されている。
【0017】
このとき、中心孔12aの内縁部は、前記台金2の取付平坦部2aの外周側の反刈払機取付面(取付平坦部2aの裏面)に当接し、この当接部にリベット孔12b(
図3参照)が円周方向に沿って等間隔で例えば6個形成されている。このリベット孔12bと取付平坦部2aに設けたリベット孔(図示せず)を利用して、リベット13で取付平坦部2aに板体12が一体的に固着配設されている。
【0018】
これにより、
図2に示すように、板体12が、台金2の段差部2bの高さ寸法h1に対応した隙間で形成される空間Sを介して刃先平坦部2cと平行に対向配置され、板体12が台金2の刃先平坦部2cの外周縁部のチップ6部分を除く略全域を、
図2の下方(台金2の裏面側)方から覆った状態となっている。なお、板体12の中心孔12aの内径φ4は、後述する刈払機5の受けフランジ5aの外径より僅かに大きく設定され、また、前記高さ寸法h1は、例えばh1=5mm~15mm程度で台金2の外径等に応じて所定値に設定される。
【0019】
このように構成されたチップソー1の製造は、先ず、台金素材(炭素鋼板等の生材)をプレスの絞り加工で加工して、取付孔4を有する前記取付平坦部2aと、段差部2bと、刃室9やチップ固着部10、軽量孔3を有する刃先平坦部2cとを成形する。この絞り加工時に、前記窪み部8(段差部2b)の刃先平坦部2c側のアールや取付平坦部2a側のアールを、取付平坦部2aの外径や窪み部8の内径に応じて所定に設定することで、窪み部8部分の割れ等が防止されたり台金2の回転時の振れやあおりが抑制されるようになっている。
【0020】
台金素材を加工して台金2を作製したら、この台金2を例えば高周波の誘導加熱を利用して焼入れすると共に焼鈍しする熱処理を行う。この熱処理時に、台金2を加熱加圧状態で行うことにより、取付平坦部2aと刃先平坦部2cの反り等が防止されて、互いに平行な取付平坦部2aと刃先平坦部2cが成形される。台金2の熱処理が終了したら、例えばショットブラスト処理により台金2の表面処理を行ったり、台金2の各チップ固着部10にチップ6を例えば高周波の誘導加熱を利用してそれぞれロー付け固着する。
【0021】
その後、チップ6の各面等の研磨を行い、仕上げ処理することにより、台金2が製造され、この台金2の取付平坦部2aの裏面側外周縁部上に、予め準備した板体12をリベット13で固着することにより、台金2に板体12が強固に一体化された前記チップソー1が製造される。
【0022】
このように構成されたチップソー1は、
図4に示すように、刈払機5の回転伝達シャフトとしての作業杆5c先端の受けフランジ5aに、押えフランジ5bや取付ボルト14及びボルト保護カバー15等を介して取り付けられる。この取付時に、チップソー1の取付平坦部2aの表面(刈払機取付面7)に受けフランジ5aの下面を当接させることにより、チップソー1の窪み部8内に受けフランジ5aや作業杆5c先端部等が収容配置された状態となる。また同時に、板体12の裏面側にその頭部が突出状態で位置する取付ボルト14は、ボルト保護カバー15で頭部が保護された状態となっている。
【0023】
なお、前述したように、チップソー1の取付平坦部2aの外径と板体12の中心孔12aの内径が、刈払機5の受けフランジ5aの外径より所定寸法大きく設定されているため、取付平坦部2aの刈払機取付面7が受けフランジ5aのフランジ面の全域に密着した状態となっている。この取付状態で、刈払機5を作動させるとチップソー1が
図1の矢印イ方向に回転し、その刃先平坦部2c先端のチップ6も同方向に回転しつつ草木等が切断される。
【0024】
また、この刈払い作業時に、台金2と同時に板体12も一体で回転することから、板体12の先端部等が地面に接触しつつ、板体12より外側上方に位置するチップ6により草木等が刈払いされ、チップ6の地面への直接的な接触が防止される。これにより、チップ6で地面上の小石や砂、泥等の飛散物を跳ね飛ばすことがほとんどなくなり、また仮に、地面に接触する板体12の先端で飛散物が跳ね飛ばされたとしても、この飛散物は台金2の裏面で地面方向に跳ね返されて、台金2の表面側、すなわち作業者方向への飛散が確実に抑制されることになる。
【0025】
このように、前記チップソー1によれば、台金2の裏面側となる反刈払機取付面側で取付孔4の所定寸法外周側に、その外径φ2が台金2の外径φ1より所定寸法t小さく、かつ台金2の表面との間に隙間状の空間Sを有する略円環状の板体12を一体的に配設しているため、台金2の最外周側に位置するチップ6の地面側に台金2より小さな外径円形の板体12が位置する状態となって、刈払い作業時に板体12がチップ6(台金2)より先に地面に接触し、チップ6による地面上の飛散物の飛散自体を大幅に抑制できて、刈払い作業の安全性を十分に高めることができる
【0026】
特に、台金2の外径φ1と飛散防止板12の外径φ2を所定に設定することで、草木等の切断高さが前記高さ寸法h1に応じて若干高くなるものの、チップ6による切断性能を低下させることなく良好な刈払い性能が得られると共に、飛散物の例えば作業者方向への飛散を確実に抑制可能な従来にない安全性の高いチップソーを得ることができる。また、刈払い作業時に、チップ6の地面への接触が抑制されることから、チップ6自体の破損が抑えられて、チップソー1の寿命を従来のチップソーと比較して延ばすこともできる。
【0027】
さらに、板体12と台金2の刃先平坦部2cが平行に対向配置されて、両者間に高さ寸法h1の空間Sが形成されているため、空間S内に侵入した刈払いした草木等をチップソー1の回転時の遠心力で空間S外に排出できると共に、チップソー1を停止した後に空間S内に残った飛散物の除去も簡単に行うことができる。
【0028】
また、切断性能に影響する台金2の刃先平坦部2cが取付平坦部2aと平行に設定されているため、刃先としてのチップ6と取付平坦部2aとが角度をもって、チップ6が草木等に斜めに入ることを防止でき、例えばチップ6を草木等に略直角に入れることができて、チップソー1に良好な切れ味を容易に確保することができる。
【0029】
またさらに、台金2の窪み部8内に刈払機5の作業杆5cの先端部が収容された状態となるため、チップ6が刈払い作業者から必要以上に離れる(遠くなる)ことがなくなり、板体12を地面に接触させながらチップ6を草木等の根元側の所定位置に確実に当接させることができ、刈払い作業をスムーズに行うことが可能になる。
【0030】
なお、前記実施形態においては、板体12を外形円形の鋼板で形成する形態について説明したが、本発明においては、板体12の重量がそのまま台金2の重量に付加されてチップソー1自体の重量が重くなることから、板体12に、各種の軽量化対策を施すことが好ましい。この軽量化対策としては、前記鋼板の代わりに重量の軽いアルミニウムやステンレス等の軽量板体あるいは硬質樹脂製の板体を使用したり、これら各種板体の板厚を極力薄くすることで対応することができる。また、板体12に適宜形態の軽量孔を形成することで対応することでもでき、この場合、板体のできるだけ内周側(チップ6より遠い側)に比較的大きな軽量孔を設けることが好ましい。
【0031】
また、前記実施形態においては、板体12を平板状として先端部を台金2の刃先平坦部2cと平行に設定したが、例えば、板体12の刃先平坦部と対向する部分を例えば下方に凸状に反った曲面とすることで、刈払い作業時に板体12の凸状部分を地面に接触可能とし、作業自体をスムーズに行うようにしても良い。さらに、前記実施形態においては、板体12を台金2に一体的に固着したが、例えばボルト保護カバー15の外周縁に板体12を一体的に配設しても良く、この場合、板体12はボルト保護カバー15の取り外しによって、台金2から取り外し可能とされる。
【0032】
また、前記実施形態における、台金2の刃先平坦部2cと板体12の隙間寸法(段差部2bの高さ寸法h1)、台金2と板体12の寸法関係やその固着構造等は一例であって、例えば固着構造として溶接を使用する等、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、台金が取付平坦部と刃先平坦部等を有するチップソーに限定されず、各種形態の台金を有して草木等の刈払いに使用される全ての刈払い用チップソーに利用できる。
【符号の説明】
【0034】
1・・・刈払い用チップソー、2・・・台金、2a・・・取付平坦部、2b・・・段差部、2c・・・刃先平坦部、4・・・取付孔、5・・・刈払機、6・・・チップ、7・・・刈払機取付面、8・・・窪み部、9・・・刃室、10・・・チップ固着部、12・・・板体、12a・・・中心孔、12b・・・リベット孔、13・・・リベット、14・・・取付ボルト、15・・・ボルト保護カバー、h1・・・段差部の高さ寸法、φ1・・・台金の外径、φ2・・・板体の外径、S・・・空間。