(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-27
(45)【発行日】2022-08-04
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220728BHJP
G06Q 50/18 20120101ALI20220728BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/18
(21)【出願番号】P 2021122795
(22)【出願日】2021-07-27
【審査請求日】2022-04-11
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000081954.html (令和3年6月28日掲載)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520486524
【氏名又は名称】Scalar株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171206
【氏名又は名称】小林 茂
(72)【発明者】
【氏名】吉田 光志
(72)【発明者】
【氏名】朝比奈 信弘
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-15100(JP,A)
【文献】特開2002-117189(JP,A)
【文献】特開2004-318222(JP,A)
【文献】特開2004-234281(JP,A)
【文献】特開2003-296411(JP,A)
【文献】特開2004-206187(JP,A)
【文献】“【日本初】補助金等の申請書作成支援クラウドサービス「Scalar(スカラー)」、営業機会創出とコスト削減を実現する「営業支援プラン」を提供開始”,プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES [online],2021年06月28日,[令和4年7月6日検索] 、インターネット <URL:https://prtimes.JP/main/html/rd/p/000000001.000081954.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバを備える情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記情報処理サーバが、
前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、
前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、
前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる、
情報処理方法。
【請求項2】
前記所定の申請は、補助金の申請、助成金の申請、又は、公的認定の申請である、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記情報処理サーバは、
前記第1識別情報に基づく前記認証要求を受信したとき、一又は複数の識別情報と、前記利用権をライセンス可能である前記一又は複数の所定の申請の情報及び前記申請書作成支援サービスを利用可能である前記一又は複数の所定の申請の情報と、を対応付ける第1テーブル情報を用いて、前記認証処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記情報処理サーバは、
前記第1識別情報が前記第1ユーザーの前記アドレス情報である場合において、前記第1ページにおいて前記第1申請の情報と前記第1ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第1申請に対応する前記利用権の情報を前記第1識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記情報処理サーバは、
前記第1ページにおいて前記第1申請の情報と前記第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知された場合において、
さらに、前記記憶装置において第3ユーザーの第3識別情報に対応付けて記憶された前記利用権をライセンス可能である前記第1申請の情報と前記第2ユーザーの前記アドレス情報とが前記第1ページにおいて設定された履歴情報が前記記憶装置に記憶されているか否かを判定し、
前記履歴情報が記憶されていないとき、前記第1メッセージ情報を送信し、前記履歴情報が記憶されているとき、第2メッセージ情報を前記第1表示媒体に表示させる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第1メッセージ情報は、前記第2識別情報に基づく前記設定要求の用に供する登録情報を含む場合において、
前記設定要求は、前記登録情報に基づいて行われる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記一又は複数の所定の申請のそれぞれの前記利用権のライセンス満了時は、前記所定の申請の内容に応じて予め定められている、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記情報処理サーバは、
前記第1申請に対応する前記利用権の情報が前記第2識別情報に対応付けられて前記記憶装置に記憶された場合において、前記第2表示装置から受信した前記第2識別情報に基づく前記認証要求に対する前記認証処理を実行したとき、
前記記憶装置が記憶する前記第1申請に用いられる申請書に含まれる複数の記載項目の情報を用いて、前記複数の記載項目のうち少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第2ページを前記第2表示媒体に表示させる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記情報処理サーバは、
前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる場合において、さらに、前記第1申請に対する前記利用権の情報に前記第1識別情報を対応付けて記憶させるとき、
前記記憶装置が記憶する前記第1記載項目に対応する一又は複数の設定補助情報のうち予め前記第1識別情報に対応付けられた第1設定補助情報を、前記第2ページにおいて前記第1記載項目に対応させて表示させる、
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記情報処理サーバは、
前記第1設定補助情報に含まれる第1テキスト情報が選択可能に表示されている場合であって、前記記憶装置において前記第1テキスト情報と第2テキスト情報と前記複数の記載項目のうち第2記載項目とが対応付けられて記憶されている場合において、
前記第2表示媒体において前記第1テキスト情報が選択されたことが検知されたとき、前記第2記載項目に対して前記第2テキスト情報が設定される、
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークを介して通信する通信部と、
前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項12】
第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、
前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる制御処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【請求項13】
第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、
前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる制御処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
書類の作成支援に関する方法および装置が開発されている。例えば、質問内容を記憶しておく質問内容記憶手段と、前記質問内容記憶手段に記憶された質問からどの質問を用いるかを業種ごとに記憶しておく業種別質問記憶手段と、補助金又は助成金の概要、及び当該補助金又は助成金を受給できる可能性のある前記質問内容記憶手段に記憶された質問と当該質問に対する回答との組合せを記憶しておく補助金記憶手段と、前記業種別質問記憶手段に従って前記質問内容記憶手段から質問を抽出する質問抽出手段と、前記質問抽出手段によって抽出された質問と当該質問に対するユーザーの回答とをユーザーごとに記憶する回答記憶手段と、前記補助金記憶手段の記憶内容と前記回答記憶手段の記憶内容とを比較し、ユーザーごとに受給可能性のある補助金又は助成金を判定する補助金判定手段と、を備える経営支援装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した特許文献1の技術(以下、従来技術)においては、ユーザーの経営に係る補助金または助成金の申請を支援するにすぎず、情報処理を用いて、ユーザーの経営支援のために補助金または助成金を活用することにつき改善の余地があった。
【0005】
本発明の目的は、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できることに寄与する情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラムおよび記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークによって接続された情報処理サーバを備える情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記情報処理サーバが、前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる、を含むようにした。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークを介して通信する通信部と、前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる制御部と、を備える構成を採る。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる制御処理と、をコンピュータに実行させるようにした。
【0009】
本発明の一態様に係る記録媒体は、第1表示媒体を有する第1表示装置及び第2表示媒体を有する第2表示装置と通信ネットワークを介して通信する通信処理と、前記第1表示装置から受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置において前記第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、前記一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを前記第1表示媒体に表示させ、前記第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーの前記アドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、前記第2ユーザーの前記アドレス情報を用いて第1メッセージ情報を前記通信ネットワークに送信し、前記第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を前記第2表示装置から受信したとき、前記第1申請に対する前記利用権の情報を前記第2識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶させる制御処理と、をコンピュータに実行させる情報処理プログラムを記録する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できることに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理システムおよび情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図2】本発明の実施形態1に係る情報処理システムおよび情報処理装置の機能的な構成の他の例を示すブロック図
【
図3】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバと第1表示装置および第2表示装置との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
【
図4】識別情報と、利用権をライセンス可能である申請情報および利用権が設定された申請情報とを対応付ける第1テーブル情報の一例を示す図
【
図5】一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを示す画像の一例を示す図
【
図6】申請書作成支援サービスを利用するメニューおよび当該サービスの利用権をライセンスするメニューが選択可能に表示されたページを示す画像の一例を示す図
【
図7】一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とが設定された第1ページを示す画像の一例を示す図
【
図8】第2識別情報に対して第1申請に係る利用権が設定された第1テーブル情報の一例を示す図
【
図9】申請の情報と各申請のライセンス満了時の情報とを対応付けた第2テーブル情報の一例を示す図
【
図10】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図
【
図11】本発明の実施形態1に係る情報処理サーバと第2表示装置との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図
【
図12】複数の記載項目のうち第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第2ページを示す画像の一例を示す図
【
図13】第2ページにおいて第1記載項目に対応した設定補助情報が表示された画像の一例を示す図
【
図14】識別情報と、利用権をライセンス可能である申請情報および利用権が設定された申請情報とを対応付ける第1テーブル情報の他の例を示す図
【
図15】第2ページにおいて第1記載項目に対応した設定補助情報が表示された画像の他の例を示す図
【
図16】各部の機能をプログラムにより実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
【0013】
従来技術は、ユーザー自身による補助金等の申請を支援することによって経営支援を実現しようとする技術である。しかし、ユーザー自身による補助金等の申請を支援することは、補助金等を用いた経営支援の一側面に過ぎない。
【0014】
例えば、ユーザー自身は補助金等の申請を必要としていないが、ユーザーの商品またはサービスの提案先である顧客が補助金等の申請を必要とする場合もある。また、ユーザーが商品またはサービスを顧客に提案する際、商品またはサービスを導入するための資金として補助金等の申請を勧める場合もある。係る場合において、従来技術によっては、ユーザーに対して補助金等を用いた経営支援を実現することは困難であった。
【0015】
そこで、本発明の発明者は、ユーザーの識別情報に対応付けられた一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と顧客等である第三者のアドレス情報とを設定することにより、所定の申請に用いられる申請書情報の作成支援サービスの利用を、通信ネットワークを用いて第三者に対して容易に提案できることに寄与する情報処理装置および情報処理方法を想起し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
【0016】
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
【0017】
(本サービス)
本開示における情報処理サーバが提供する情報処理サービスを本サービスという。本サービスは、例えば、所定の申請に用いられる申請書の作成を支援するサービスであってもよく、当該サービスは申請書作成支援サービスと呼称されてもよい。また、本サービスは、例えば、申請書作成支援サービスの利用権を第三者に対してライセンス可能であるサービスであってもよく、当該サービスはライセンスサービスと呼称されてもよい。
【0018】
(ユーザー)
本サービスの利用者をユーザーという。利用者とは、現に本サービスを利用する者、および、本サービスの利用の提案を受けた者を含んでもよい。具体的には、ユーザーとは、例えば、本サービスに係るWebサイト上において、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において本サービスの提供を受ける者であってもよい。ユーザーは、例えば、上述したライセンスサービスの提供を現に受ける者、申請書作成支援サービスの提供を現に受ける者、および、ライセンスサービスに基づいて申請書作成支援サービスの利用を提案された者を含んでもよい。
【0019】
(所定の申請)
本開示における所定の申請とは、例えば、補助金の申請もしくは助成金の申請、または公的認定の申請が含まれてもよい。公的認定は、例えば、事業者継続力強化計画、経営力向上計画、または、経営革新計画などの認定であってもよい。
【0020】
(申請書)
本開示における申請書とは、上述した所定の申請に用いられる、複数の記載項目を有する書類であってもよい。書類はテキスト情報の集合であってもよい。申請書は、電子的なドキュメントまたは物理的なドキュメントであってもよい。すなわち、申請書は、任意の表示媒体上で閲覧できる電子データであってもよく、または、Webブラウザ等においてユーザーが閲覧した情報がプリンタによって紙媒体に印刷された印刷物であってもよい。本開示においては、本サービスに係るWebサイト上において、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において、表示装置に備わる表示媒体に表示された申請書は、申請書データと呼称されてもよい。なお、本開示において、申請書は主に、補助金申請書として説明するが、この限りではない。上述のとおり、申請書は複数の記載項目を有する書類であればよく、申請書の種類または内容は、本開示の範囲を限定しない。
【0021】
(記載項目)
申請書に含まれる各項目を記載項目という。各記載項目は、申請書の策定にあたって策定者によって予め定められてもよい。各記載項目は、申請書の申請認定者等によって定められてもよい。例えば、申請書が補助金申請のための申請書である場合、各記載項目は、補助金の認定機関、補助金制度の策定機関等によって予め定められてもよい。本サービスがユーザーに提供される場合、後述する表示媒体に表示される各記載項目の情報は、各申請書について予め定められた複数の記載項目の情報を本サービスの提供者が参照し、後述する記憶装置に記憶させてもよい。なお、複数の記載項目の具体的な項目名は実施形態において例示する。
【0022】
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施形態の説明において、さらに定義がなされる場合がある。
【0023】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施形態は本開示の一具体例を示す。実施形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
【0024】
(実施形態1)
本実施形態に係る情報処理システム1および情報処理装置100の構成について、
図1および
図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の他の例を示すブロック図である。
【0025】
図1において、情報処理システム1は、情報処理装置100、記憶装置103、および、表示装置200を備える。情報処理システム1には、例えば、表示装置200として、第1表示装置200aおよび第2表示装置200bが含まれてもよい。
図1において、情報処理装置100は情報処理サーバ10とも呼称される。
【0026】
図1において、情報処理装置100と情報処理サーバ10とは、互いに読み替えることができる。
図1においては、情報処理サーバ10は情報処理装置100を含み、記憶装置103を含まないとして説明しているが、
図2に示すように、情報処理サーバ10は、情報処理装置100および記憶装置103を含む構成としてもよい。
【0027】
以下において、情報処理サーバ10とは、
図1に示すシステム構成の場合も、
図2に示すシステム構成の場合も含むものとする。すなわち、情報処理サーバ10に記憶装置103が含まれるか否かは本開示の範囲を限定しない。なお、通信部101および記憶装置103は、互いに、通信ネットワーク300を介して接続されてもよい。
【0028】
情報処理サーバ10は、後述するように、通信ネットワーク300を介して、第1表示装置200aから受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを第1表示媒体201aに表示させ、第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信することによって、本サービスを提供する機能を有するコンピュータまたは記録媒体であってもよい。情報処理サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ、および、本実施形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0029】
なお、
図1に示す情報処理サーバ10および記憶装置103、ならびに、
図2に示す情報処理サーバ10のそれぞれは複数あってもよい。係る場合、複数のサーバおよび複数の装置に対して、複数の機能が分散されてもよい。なお、記憶装置103は記憶サーバ300と呼称されてもよい。
【0030】
また、
図1および
図2において、第1表示装置200aおよび第2表示装置200bの他に、さらに複数の表示装置200が通信ネットワーク300を介して情報処理サーバ10に接続されてもよい。例えば、複数のユーザーが同時に本サービスの提供を受ける場合、複数のユーザーのそれぞれが操作する各表示装置200が、同時に情報処理サーバ10に接続されてもよい。
【0031】
図1および
図2において、情報処理装置100は、通信部101および制御部102を備える。通信部101および制御部102は、互いに有線接続または無線接続される。
図1および
図2において、表示装置200は、表示媒体201、入力部202、通信部203、メモリ204、および制御部205を備える。表示装置200に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線接続または無線接続される。
【0032】
表示装置200は、後述するように、例えば、情報処理サーバ10から受信した情報に基づき、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを表示媒体201に表示させ、当該第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信する機能を有する情報機器であってもよい。表示装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ウェアラブル端末、または、専用端末などの装置であってもよい。
【0033】
表示媒体201は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。ディスプレイの種類は、本開示の範囲を限定しない。
【0034】
入力部202は、表示媒体201における表示内容を選択する機能、および、文字を入力または編集する機能を有する。入力部202は、ユーザーによる入力を受け付ける。
【0035】
入力部202は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、および音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体201がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
【0036】
通信部203は、通信部101と通信ネットワーク300によって接続され、情報処理サーバ10から信号または情報を受け取る。通信部203は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよい。また、通信部203は、例えば、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
【0037】
メモリ204は、通信部203が情報処理サーバ10から受け取った情報を保存する機能を有してもよい。メモリ204は、通信部203が後述する各種アプリケーションソフトウェアを受け取った場合には、各種アプリケーションソフトウェアを保存してもよい。以下の説明において、表示装置200は、情報処理サーバ10から受け取った各種情報を、例えば、メモリ204に保存してもよい。
【0038】
制御部205は、表示装置200における各種制御を行う。制御部205は、例えば、通信部203が情報処理サーバ10から受け取った情報をメモリ204に保存させる。制御部205は、ユーザーによる入力を入力部202に受け取らせてもよい。
【0039】
また、制御部205は、例えば、情報処理サーバ10から受け取った一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを表示媒体201に表示する機能を有してもよい。また、制御部205は、例えば、各種アプリケーションまたは情報処理サーバ10からの指示に基づいて、表示媒体201に所定の情報を表示する機能を有してもよい。制御部205における、各種情報を表示媒体201に表示させる機能は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0040】
制御部205は、例えば、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部205は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部205は、例えば、Webブラウザであってもよい。
【0041】
なお、以上の説明において、表示装置200が備える表示媒体201などの各要素は、表示装置200に内蔵されるものとして説明したが、表示装置200に対して外付けされるものであってもよい。
【0042】
図1および
図2において、記憶装置103は、例えば、後述するような、ユーザーごとに付与される識別情報、所定の申請の情報などを記憶してもよい。また、記憶装置103は、例えば、後述するような、一または複数の識別情報と、ライセンスサービスを利用可能である一又は複数の申請の情報と、申請書作成支援サービスを利用可能である一又は複数の申請の情報とを対応付ける第1テーブル情報などを記憶してもよい。
【0043】
記憶装置103は、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報処理サーバ10が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、表示装置200においてスタンドアロンで実行させるものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
【0044】
情報処理装置100において、通信部101は、表示装置200と通信ネットワーク300を介して通信する機能を有してもよい。具体的には、通信部101は、表示装置200における通信部203と通信ネットワーク300によって接続され、情報を送受信する機能を有してもよい。
【0045】
通信ネットワーク300は、電気通信回線によって構成されるネットワークであってもよい。通信ネットワーク300は、有線通信ネットワークであっても、無線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワーク300は、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)等であってもよい。
【0046】
通信部101は、記憶装置103との間で情報を送受信する機能を有してもよい。通信部101および記憶装置103は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークによって接続されてもよい。通信部101は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部101および記憶装置103を接続するネットワークの形態、規格などの仕様は、本開示の範囲を限定しない。
【0047】
制御部102は、第1表示装置200aから受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを第1表示媒体201aに表示させる機能を有してもよい。また、制御部102は、第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信する機能を有してもよい。また、制御部102は、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を第2表示装置200bから受信したとき、第1申請に対する利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させる機能を有してもよい。
【0048】
制御部102は、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部102は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路によって構成されてもよい。また、制御部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部102の機能の詳細については、後述する。
【0049】
以上、
図1および
図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1、情報処理サーバ10、および情報処理装置100の構成例について説明した。
【0050】
本実施形態に係る情報処理システム1は、上記の構成例によって、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できることに寄与する。
【0051】
具体的には、例えば、第1ユーザーが第1表示装置200aを操作することによって本サービスに係るWebサイトにアクセスし、申請書作成支援サービスの利用権を第三者に対してライセンス可能であるライセンスサービスの提供を受ける場合、情報処理サーバ10は、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを第1表示媒体201aに表示させてもよい。
【0052】
係る場合、当該第1ページにおいて第1ユーザーが入力部202aを用いて第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とを設定したとき、情報処理サーバ10は、当該第2ユーザーのアドレス宛に第1メッセージ情報を送信してもよい。当該第1メッセージには、例えば、申請書作成支援サービスの利用権に対応させてユーザーの識別情報を設定登録するためのWebサイトのアドレス情報が含まれてもよい。
【0053】
そして、情報処理サーバ10は、第1メッセージ情報を受信したことに応じた第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を第2表示装置200bから受信したとき、第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0054】
例えば、第1申請である「事業者継続力強化計画」が選択された場合、「事業者継続力強化計画」に用いられる申請書の作成支援サービスの利用権を、第2ユーザーの第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。係る場合、第2ユーザーは、本サービスに係るWebサイト上において第2識別情報を用いて認証を受けることにより、「事業者継続力強化計画」に用いられる申請書の作成支援サービスの提供を受けることができる。
【0055】
このように、本サービスは、ユーザーの識別情報に対応付けられた一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と顧客等である第三者のアドレス情報とを設定することにより、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できることに寄与する。
【0056】
なお、本サービスは、例えば、本サービスに係るWebサイトにユーザーがアクセスすることを起点として提供されてもよい。また、本サービスは、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが表示端末200において起動されることを起点として提供されてもよい。
【0057】
なお、本サービスは、情報処理サーバ10を用いて、ユーザーの識別情報に対応付けられた一または複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と、所定のアドレス情報とが設定されることによって、当該少なくとも一の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を当該アドレス宛に提案できるものであればよく、サービスが提供される態様は本開示の範囲を限定しない。例えば、情報処理サーバ10がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを表示装置200に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアを用いて本サービスが提供されてもよい。
【0058】
また、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアがスマートフォンなどの表示端末200にインストールされ、インストールされたアプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが実現されてもよい。係る場合、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアは、例えば、図示しない所定のアプリケーション配布システムから、通信ネットワーク300を介して表示装置200へダウンロードされてもよい。所定のアプリケーション配布システムは、例えば、一または複数のアプリケーションソフトウェアを表示装置200へ提供するシステムであってもよい。なお、アプリケーションソフトウェアは、情報処理プログラムを意味してもよい。
【0059】
以上、本開示における情報処理方法、情報処理装置100、情報処理プログラム、および、情報処理プログラムを記録した記録媒体によって提供されるサービスの概要について説明した。
【0060】
図3は、情報処理サーバ10と第1表示装置200aおよび第2表示装置200bとの間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
【0061】
以下、
図3等を参照して、情報処理サーバ10と第1表示装置200aおよび第2表示装置200bとの間で行われる情報の送受信、ならびに、情報処理サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明する。
【0062】
なお、以下の説明において、情報処理サーバ10から各表示装置200に対して送信された後にメモリ204に保存された各種プログラムによって、表示媒体201に所定の情報が表示されることは、情報処理サーバ10が直接的または間接的に所定の情報の表示を制御していることと同じである。
【0063】
すなわち、本発明の実施形態においては、情報処理サーバ10から各表示装置200へ提供された各種プログラムによる制御、および、情報処理サーバ10による制御を、情報処理サーバ10などによる制御と呼称してもよい。単に、情報処理サーバ10による制御と呼称される場合であっても、情報処理サーバ10などによる制御と同じ意味に解釈してもよい。
【0064】
図3において、情報処理サーバ10は、第1ユーザーが操作する第1表示装置200aに備わる第1通信部203aから、第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求を受信する(ステップS301)。
【0065】
第1ユーザーとは、本サービスの提供を受けるために、既に自らの識別情報を設定登録している者であってもよい。特に、第1ユーザーは、本サービスのうちライセンスサービスの提供を受けるために、第1識別情報の設定登録がされている者であってもよい。第1識別情報の設定登録は、第1ユーザーが任意の表示装置200を用いて本サービスに係るWebサイトの所定の設定登録ページ上において事前に行った登録手続であってもよい。第1識別情報を含む一または複数の識別情報は、記憶装置103に記憶されてもよい。
【0066】
識別情報とは、例えば、本サービスの提供を受けるにあたり、各ユーザーを固有に識別するための情報である。識別情報とは、例えば、後述する所定のアドレス情報であってもよい。本開示において所定のアドレス情報とは、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスまたはチャット等の所定のアプリケーションのID、または電話番号等であってもよい。また、識別情報とは、本サービスの提供者または情報処理サーバ10の管理者等によってユーザー各人に対して付与される識別情報であってもよく、ユーザーによって設定可能であるニックネーム等の固有の情報であってもよい。なお、以下の説明においては、識別情報は所定のアドレス情報であるものとして説明するが、この限りではない。識別情報はユーザーを一意に特定できる固有の情報であればよく、識別情報の具体的内容は、本開示の範囲を限定しない。
【0067】
認証要求とは、ユーザーが、表示装置200を用いて、自らの識別情報が記憶装置103に記憶されていることによって本サービスの提供を受けられることを情報処理サーバ10に対して認証するように要求することであってもよい。認証要求は、本サービスに係るWebサイトの所定のログインページにおいて行われてもよい。認証要求の際には、付与された、または、ユーザーが設定したパスワードの入力が、ユーザーに対して求められてもよい。
【0068】
なお、認証要求は、例えば、ユーザーが表示装置200に備わる入力部202を用いてウェブブラウザ上において本サービスに係るWebサイトへアクセスすることによって行われてもよい。また、認証要求は、例えば、ユーザーが入力部202を用いて表示装置200にインストールされた本サービスに係るソフトウェアアプリケーションを起動させることによって行われてもよい。
【0069】
次に、情報処理サーバ10は、第1表示装置200aから受信した第1識別情報に基づく認証要求に対して認証処理を実行する(ステップS302)。
【0070】
図4は、識別情報と、利用権をライセンス可能である申請情報および利用権が設定された申請情報とを対応付ける第1テーブル情報の一例を示す図である。第1テーブル情報400aは記憶装置103に記憶されてもよい。認証処理は、例えば、第1識別情報に基づく認証要求を受けた情報処理サーバ10が、第1テーブル情報400aを参照することによって行われてもよい。
【0071】
すなわち、情報処理サーバ10は、第1識別情報に基づく認証要求を受信したとき、一又は複数の識別情報と、利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報及び申請書作成支援サービスを利用可能である一又は複数の所定の申請の情報と、を対応付ける第1テーブル情報を用いて、認証処理を実行してもよい。
【0072】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10が、第1テーブル情報400aを参照し、第1識別情報である「001@abc.com」に対応付けられた「ライセンス可能である申請情報」および「利用権が設定された申請情報」のうち少なくとも一方に所定の申請情報が含まれることによって認証可能であると判定してもよい。なお、「ライセンス可能である申請情報」とは、ユーザーが、申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である「ライセンスサービス」の提供を受けることができる所定の申請の種類を示す情報であり、「利用権が設定された申請情報」とは、ユーザーが、申請書作成支援サービスの提供を受けることができる所定の申請の種類を示す情報であってもよい。
【0073】
各サービスの提供を受けることができる申請の情報は、上述したように、予め第1ユーザーが第1識別情報を設定登録する際に選択されることによって第1テーブル情報400aに記憶されてもよい。例えば、
図4においては、第1識別情報に対応して、ライセンスサービスの提供を受けることができる申請情報のIDが記載されており、各IDは記憶装置103に記憶された所定のテーブル情報において所定の申請の種類と対応付けられて記憶されてもよい。例えば、申請ID「1」は「事業者継続力強化計画」であり、申請ID「2」は「経営力向上計画」であり、申請ID「4」は「経営革新計画」であってもよい。
【0074】
なお、本実施の形態においては、第1ユーザーの第1識別情報に対して、少なくとも「ライセンスサービス」の提供を受けることができる申請情報が第1テーブル情報400aに記憶されていればよい。すなわち、第1ユーザーが予め本サービスの提供者または管理者との間において、一または複数の所定の申請について「ライセンスサービス」の提供を受けることができる契約が締結されていてもよい。
【0075】
なお、「ライセンスサービス」の提供を受ける一または複数の所定の申請が契約において選択された場合、当該一または複数の所定の申請について「申請書作成支援サービス」の提供を受ける契約が自動的に付随してもよく、または、「申請書作成支援サービス」の提供を受けることができる所定の申請は、別途の契約において選択されるものとしてもよい。
【0076】
すなわち、本サービスの提供を受けるための契約形態は、例えば、「ライセンスサービス」および「申請書作成支援サービス」のうち少なくとも一方を選択して契約する形態であってもよい。または、当該契約形態は、例えば、一または複数の所定の申請単位で本サービスの提供を受ける契約を締結することによって、契約対象として選択された所定の申請に対して「ライセンスサービス」および「申請書作成支援サービス」の提供を受ける権利が付与されてもよい。当該契約形態の内容は、本サービスの提供者によって任意に決定できてもよく、本開示の範囲を限定しない。
【0077】
次に、情報処理サーバ10は、第1識別情報に対する認証処理を実行した場合、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを第1表示媒体201aに表示させるための情報を、第1表示装置200aへ送信してもよい(ステップS303)。
【0078】
ステップS303において第1表示装置200aへ送信される情報は、例えば、記憶装置103に記憶された「ライセンスサービス」の提供を受けることができる一または複数の所定の申請の情報を含んでもよい。
図1に示すシステム態様の場合には、情報処理サーバ10が記憶装置103から当該情報を受け取って第1表示装置200aへ送信してもよい。
図2に示すシステム態様の場合には、情報処理サーバ10がサーバ内部に記憶されている当該情報を第1表示装置200aへ送信してもよい。
【0079】
第1ページを第1表示媒体201aに表示させるための情報は、第1ページにおいて、第1識別情報に対応付けられた一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能にする情報であればよく、その具体的な内容は、本開示の範囲を限定しない。また、情報処理サーバ10から第1表示装置200aに対して送信された各種情報は、メモリ204に記憶されてもよい。
【0080】
なお、第1ページが複数ページに及ぶ場合においては、情報処理サーバ10は、当該複数ページに含まれる各ページにアクセスされるごとに、各ページに表示される情報のそれぞれを第1表示装置200aへ送信してもよい。すなわち、第1ページを第1表示媒体201aに表示させるための情報の全部または一部が第1表示装置200aへ送信されるタイミングは、本開示の範囲を限定しない。
【0081】
次に、第1表示装置200aは、情報処理サーバ10から受け取った情報に基づき、当該第1ページを第1表示媒体201aに表示してもよい(ステップS304)。なお、本開示においてページとは、例えば、本サービスに係るWebサイト上において、または、ソフトウェアアプリケーション上において、スクロールすることで表示可能な範囲を意味してもよい。
【0082】
図5は、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを示す画像の一例を示す図である。
図5に示すように、第1表示媒体201aに表示される第1ページ500には、例えば、一または複数の所定の申請の情報52、申請の情報52のそれぞれを選択可能にするチェックボックス51、所定のアドレス情報を設定する領域501、ならびに、申請の情報およびアドレス情報の設定を完了させる完了ボタン502が含まれてもよい。申請の情報52は、例えば、第1の申請52a、第2の申請52b、および、第4の申請52cであってもよい。
【0083】
なお、
図5において申請の情報52の名称は、第1の申請、第2の申請、および、第4の申請のように簡易的に記載されているが、本サービスが実際に提供される場合には、例えば、第1の申請は「事業者継続力強化計画」であり、第2の申請は「経営力向上計画」であり、第4の申請は「経営革新計画」であってもよい。
【0084】
また、
図5においては、少なくとも一の申請の情報52を選択する方法としてチェックボックス51をチェックするものとして説明したが、この限りではない。例えば、第1ページ500において、一または複数の申請の情報52のそれぞれに対応してプルダウンメニューが表示され、入力部202aを用いて、当該プルダウンメニューにおいて各申請の選択の成否が選択可能であってもよい。
【0085】
また、例えば、第1ページにおいて、ライセンスする申請の情報として、第1の申請52a、第2の申請52b、および、第4の申請52cを含むプルダウンメニューによって一または複数の申請の情報が選択可能であってもよい。係る場合において、複数の申請の情報を選択する方法は公知技術であるため、詳細な説明を省略する。また、例えば、第1ページ500において、一または複数の申請の情報52のそれぞれの表記自体が入力部202aを用いて選択可能であり、選択されたことによって申請の情報52の表示態様が変更されてもよい。申請の情報52を選択する手段は、本開示の範囲を限定しない。
【0086】
領域501に設定される所定のアドレス情報は、上述したとおり、例えば、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスまたはチャット等の所定のアプリケーションのID、または電話番号等であってもよい。領域501において、入力部202aを用いて設定されたアドレス情報は、後述する第1メッセージ情報の送信先として用いられてもよい。領域501に設定可能であるアドレス情報は、一のアドレス情報であってもよく、または、一または複数のアドレス情報であってもよい。領域501に複数のアドレス情報が設定された場合、当該複数のアドレス宛に第1メッセージ情報が送信されてもよい。なお、領域501に複数のアドレス情報が設定可能である場合、複数のアドレス情報のそれぞれに対して個別に一または複数の申請の情報52が選択可能であってもよい。
【0087】
なお、
図5においては、少なくとも一の申請の情報52および所定のアドレス情報の設定を完了させる完了ボタン502が設けられるとして説明したが、例えば、申請の情報52および所定のアドレス情報のそれぞれに対して完了ボタン502が設けられてもよい。
【0088】
また、
図5において、領域501は、説明の便宜のために実線で示しているが、この限りではない。領域501の表示態様は任意であり、本開示の範囲を限定しない。また、
図5において、完了ボタン502のボタン表記は一例であって、当該ボタンの名称は例えば「次のページ」または「送信」などであってもよく、または無表記であってもよい。完了ボタン502の表示態様は、本開示の範囲を限定しない。なお、第1ページ500を第1表示媒体201aに表示させる情報処理は公知であるため、詳細な説明を省略する。係る説明は、後述する
図12、
図13、および
図15に適用されてもよい。
【0089】
なお、上記説明においては、ステップS302の認証処理の後に続いて、第1ページ500を表示させる情報が第1表示装置200aへ送信されるものとして説明したが(ステップS303)、例えば、ステップS302とステップS303の間において、他のステップが実行されてもよい。
【0090】
図6は、申請書作成支援サービスを利用するメニューおよび当該サービスの利用権をライセンスするメニューが選択可能に表示されたページを示す画像の一例を示す図である。例えば、所定のログインページにおいて行われた認証要求に対して認証処理が実行された後、
図6に示すように、利用権をライセンス可能である「ライセンスサービス」を利用する第1メニュー情報601、および、「申請書作成支援サービス」を利用する第2メニュー情報602を少なくとも含む複数のメニュー情報のうちから一のメニュー情報を選択可能であるメニューページ600が第1表示媒体201aに表示されてもよい。係る場合において、第1ユーザーが第1入力部202aを用いて、例えば「ライセンスサービス」メニュー情報601を選択したことに応じて、第1ページ500を第1表示媒体201aに表示させるための情報が第1表示装置200aに対して送信されてもよい。
【0091】
また、一方で、第1ユーザーが
図6に示すメニューページ600にアクセスし、第1入力部202aを用いて「ライセンスサービス」メニュー情報601を選択したことに応じて所定のログインページにページ遷移し、さらに、当該ログインページにおいて認証処理が実行されたことに応じて、第1ページ500を第1表示媒体201aに表示させるための情報が第1表示装置200aに送信されてもよい。すなわち、第1ページ500が第1表示媒体201aに表示される前に、ステップS302の認証処理が行われていればよく、各ステップの前後に他のステップが実行されることは、本開示の範囲を限定しない。
【0092】
次に、
図3に戻り、第1ページ500において、第1ユーザーが第1入力部202aを用いて少なくとも一の申請情報52および所定のアドレス情報を設定した場合、第1ユーザーが設定した内容が第1表示媒体201aに表示されてもよい(ステップS305)。
【0093】
図7は、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と、所定のアドレス情報とが設定された第1ページを示す画像の一例を示す図である。
図7に示すように、例えば、第1ページ500において第1申請の情報52aと、第2ユーザーのアドレス情報700とが設定されたことが第1表示媒体201aに表示されてもよい。
【0094】
次に、
図3に戻り、第1ページ500において第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第1通信部203aを用いて、設定された内容を示す情報が通信ネットワーク300を介して情報処理サーバ10へ送信されてもよい(ステップS306)。
【0095】
具体的には、例えば、
図7に示す第1ページ500において、第1ユーザーが、第1入力部202aを用いたクリックまたはタップなどの操作によって完了ボタン502を選択したとき、第1の申請の情報52aおよび第2ユーザーのアドレス情報の設定が完了され、設定が完了された情報の内容を示す情報が、通信ネットワーク300を介して情報処理サーバ10へ送信されてもよい。
【0096】
なお、完了ボタン502が選択されたときに、設定された各情報の内容を示す情報が情報処理サーバ10へ送信されると説明したが、この限りではない。例えば、各情報が設定された後、所定の条件を満たしたとき、各情報の内容を示す情報が情報処理サーバ10へ送信されてもよい。
【0097】
当該所定の条件とは、例えば、各情報の設定後、設定された情報に対する編集が行われずに所定時間が経過することであってもよい。また、当該所定条件とは、「送信」、「設定完了」等の所定の音声入力が行われることであってもよい。係る場合、第1ページ500において、完了ボタン502は表示されなくてもよい。すなわち、設定された各情報が第1表示装置200aから情報処理サーバ10へ送信されるトリガーは任意に設定可能であって、本開示の範囲を限定しない。
【0098】
次に、
図3に戻り、情報処理サーバ10は、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信してもよい(ステップS307)。すなわち、情報処理サーバ10は、第2ユーザーのアドレス情報700宛に、通信ネットワーク300を介して、第1メッセージ情報を送信してもよい。
【0099】
第1メッセージ情報は記憶装置103に記憶されていてもよい。第1メッセージ情報は、第2ユーザーの識別情報に基づく設定要求の用に供する登録情報を含んでもよい。係る場合、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求は、登録情報に基づいて行われてもよい。登録情報は、例えば、固有の登録先URL情報、および、識別情報の登録に必要なパスワード情報であってもよい。
【0100】
次に、
図3に戻り、情報処理サーバ10は、第1メッセージ情報の受信に基づいて第2表示装置200bから送信された第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を受信してもよい(ステップS308)。具体的には、例えば、第2ユーザーが、第2表示装置200bまたはその他の表示装置200を用いて第1メッセージ情報を受信した場合において、第1メッセージ情報に含まれる登録情報として、例えば、固有の登録先URL情報を用いて第2ユーザーの第2識別情報の設定要求をしたとき、情報処理サーバ10は、当該設定要求を受信してもよい。
【0101】
設定要求とは、ユーザーが本サービスの提供を受けるために、識別情報の設定登録を要求することであってもよい。具体的には、例えば、設定要求は、第1ユーザーから招待された第1申請に対する「申請書作成支援サービス」の提供を受けるために、第2ユーザーが、自らの第2識別情報の設定登録を要求することであってもよい。識別情報の設定要求は、上述した固有の登録先URLへアクセスすることによって完了してもよい。固有の登録先URLへアクセスすることによって登録手続が完了する技術は公知であるため、詳細な説明は省略する。なお、第1ページ500における領域501に複数のアドレス情報が設定された場合には、複数のアドレス宛に送信される複数の第1メッセージに含まれる登録先URL情報はそれぞれに固有の情報であってもよい。
【0102】
なお、第2表示装置200bは第1表示装置200aと異なる端末であってもよく、または、同一端末であってもよい。具体的には、例えば、第1ユーザーが第1表示装置200aを用いて第2ユーザーを招待し、同一端末を用いて第2ユーザーが第1メッセージ情報の受信を確認してもよい。
【0103】
次に、
図3に戻り、情報処理サーバ10は、第2識別情報の設定要求を受信したことに応じて、第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS309)。
【0104】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第2ユーザーが第2入力部202bを用いて上記の登録先URLへアクセスしたことによって、第2識別情報の設定要求を受けたと判定し、第2ユーザーのアドレス情報を第2識別情報として、第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権に対応させて第1テーブル情報400に記憶させてもよい。
【0105】
図8は、第2識別情報に対して第1申請に係る利用権が設定された第1テーブル情報の一例を示す図である。例えば、
図8に示すように、第2識別情報「002@abc.com」が第1テーブル情報400bに登録され、さらに、利用権が設定された申請情報である第1申請の情報が当該第2識別情報に対応付けられて登録されてもよい。係る場合、当該第2識別情報に対応付けられた「ライセンスサービス」の提供を受けることができる所定の申請は存在しないため、「NA(Not available)」として情報が登録されてもよい。
【0106】
なお、上記説明においては、第2識別情報は、第2ユーザーのアドレス情報であるとして説明したが、例えば、第2ユーザーは第2識別情報の設定登録時において、または、設定登録後において、アドレス情報とは異なる第2識別情報を設定可能であってもよい。
【0107】
このように、情報処理サーバ10は、申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である第1申請の情報と、第2ユーザーのアドレス情報とが対応付けられたことに応じて、当該第2ユーザーの第2識別情報に対応付けて、当該第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。これにより、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できる。
【0108】
なお、上記説明においては、第1ページ500において、第1ユーザーは第2ユーザーのアドレス情報を設定するものとして説明したが、例えば、本サービスの契約形態が「ライセンスサービス」と「申請書作成支援サービス」とは個別に契約する必要がある場合において第1ユーザーが「ライセンスサービス」のみを契約しているとき、第1ページ500において、第1ユーザーが自らのアドレス情報を設定可能であってもよい。
【0109】
すなわち、情報処理サーバ10は、第1識別情報が第1ユーザーのアドレス情報である場合において、第1ページ500において第1申請の情報と第1ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第1申請に対応する利用権の情報を第1識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0110】
なお、第1ページ500において、第1申請の情報と第1ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、当該アドレス情報を用いて第1メッセージ情報が通信ネットワーク300に送信され、情報処理サーバ10が、第1識別情報に対応付けられた第1申請の申請書作成支援サービスの利用権の設定要求を受信したことに応じて、第1申請に対応する利用権の情報を第1識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい。
【0111】
なお、情報処理サーバ10は、第1ページ500において第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知された場合において、さらに、記憶装置103において第3ユーザーの第3識別情報に対応付けて記憶された利用権をライセンス可能である第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが第1ページにおいて設定された履歴情報が記憶装置103に記憶されているか否かを判定し、履歴情報が記憶されていないとき、第1メッセージ情報を送信し、履歴情報が記憶されているとき、第2メッセージ情報を第1表示媒体201aに表示させてもよい。
【0112】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第1ページ500において設定された少なくとも一の申請の情報と、設定された所定のアドレス情報とを対応付けて履歴情報として記憶装置103に記憶させてもよい。係る場合において、
図8に示すように第1テーブル情報400において第3ユーザーの第3識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である第1申請の情報と、第2ユーザーのアドレス情報とが既に第1ページ500において設定された履歴情報が記憶装置103に記憶されているとき、情報処理サーバ10は、第1表示媒体201aにおいて、第2メッセージを表示させてもよい。第2メッセージは、例えば、既に他のユーザーから第2ユーザーが招待を受けていることを示すメッセージであってもよい。第2メッセージの具体的内容は、本開示の範囲を限定しない。
【0113】
これにより、第1ユーザーは、申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である所定の申請の招待の成否を、第1ページ500上において判別できる。
【0114】
なお、第1識別情報に対応付けられた一又は複数の所定の申請のそれぞれの申請書作成支援サービスの利用権のライセンス満了時は、所定の申請の内容に応じて予め定められていてもよい。
【0115】
図9は、申請の情報と各申請のライセンス満了時の情報とを対応付けた第2テーブル情報900の一例を示す図である。
図9に示すように、例えば、記憶装置103に記憶された第2テーブル情報900において、各申請に対する申請書作成支援サービスの利用権のライセンス満了時が定められていてもよい。例えば、第1申請である「事業者継続力強化計画」のライセンス満了時は、「事業者継続力強化計画」に用いられる申請書の提出期限の情報に基づいて、本サービスの提供者または管理者によって予め定められていてもよい。これにより、各申請に対する申請書作成支援サービスの利用権のライセンス期間内において、申請ごとに定められた提出期限を徒過することを防ぎ、当該利用権のライセンスの実効を図ることができる。
【0116】
なお、各申請に対する申請書作成支援サービスの利用権のライセンス満了時は、例えば、当該利用権をライセンスする第1ユーザーと当該利用権のライセンスを受ける第2ユーザーとの間において、契約によって定められてもよい。例えば、第1ページ500において、さらに、少なくとも一の申請に対するライセンス期間を設定可能である情報が含まれ、且つ、第1ユーザーが設定したライセンス期間情報が第2ユーザーのアドレス情報宛に送信される第1メッセージ情報にさらに含まれる場合において、第2ユーザーが第2識別情報の設定要求をするとき、登録先URL上において、第1ユーザーが設定したライセンス期間に対して第2ユーザーが同意することで契約が成立してもよい。または、係る場合において、第2ユーザーが第2識別情報の設定要求をすることをもって、第1ユーザーが設定したライセンス期間に同意したものとみなしてもよい。
【0117】
以上、
図3から
図9を参照して、情報処理サーバ10と第1表示装置200aおよび第2表示装置200bとの間で行われる情報の送受信、ならびに、情報処理サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明した。
【0118】
なお、本サービスを表示装置200において実行させるための各種プログラムは適宜、情報処理サーバ10から表示装置200へ送信されてもよい。本サービスを実行させるための各種プログラムが表示装置200へ送信されるタイミングは本発明を限定しない。Webサイトの場合、サービスの提供開始時点において、基本機能を実現する各種プログラムの送信を完了してもよい。
【0119】
なお、本サービスに係るWebサイト上の各ページ、または、所定のアプリケーションソフトウェア上の各ページはスクロールすることができてもよい。例えば、
図5に示す表示媒体201aにおいて、図示しないスクロールバーまたはタッチパネルによる操作によって、完了ボタン502が表示されてもよい。
【0120】
このように、本サービスにおいては、一または複数の所定の申請に対する申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である第1ユーザーの第1識別情報に基づき、第1ユーザーが少なくとも一の申請の情報およびアドレス情報を設定したとき、当該アドレス情報に係る第2ユーザーの第2識別情報に当該利用権を対応付けることでライセンスすることができる。これにより、第1ユーザーは、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できる。
【0121】
図10は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバ10の動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、
図10を参照して、本実施形態に係る情報処理サーバ10の基本動作の処理手順について説明する。
【0122】
なお、下記に説明される各フロー図は、本開示に係る情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎない。本発明の実施形態における機能が発揮される範囲において、各フロー図の各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
【0123】
また、本サービス提供のためのシステムが構築される場合、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。さらに、一般的には、イベントは表示装置200で発生させるが、情報処理サーバ10で発生させてもよい。イベント処理は、表示装置200によって行われてもよく、また、情報処理サーバ10によって行われてもよい。すなわち、イベント発生またはイベント処理の主体は本発明を限定しない。
【0124】
以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
【0125】
図10において、情報処理サーバ10は、例えば、第1表示装置200aから第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求を受信したか否かを判定する(ステップS1001)。情報処理サーバ10は、認証要求を受信していないとき(ステップS1001:NO)、認証要求を受信するまで待機してもよい。
【0126】
一方、情報処理サーバ10は、認証要求を受信したとき(ステップS1001:YES)、第1識別情報に基づく認証処理が実行可能であるか否かを判定し(ステップS1002)、認証処理が実行可能であるとき(ステップS1002:YES)、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページ500を第1表示媒体201aに表示させてもよい(ステップS1003)。
【0127】
次に、情報処理サーバ10は、第1ページ500において、少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とが設定されたか否かを判定する(ステップS1004)。情報処理サーバ10は、少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とが設定されないとき(ステップS1004:NO)、各情報が設定されるまで待機してもよい。
【0128】
一方、情報処理サーバ10は、第1ページ500において、第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき(ステップS1004:YES)、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信してもよい(ステップS1005)。
【0129】
次に、情報処理サーバ10は、第2表示装置200bから、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を受信したか否かを判定する(ステップS1006)。情報処理サーバ10は、当該設定要求を受信しないとき(ステップS1006:NO)、当該設定要求を受信するまで待機してもよい。
【0130】
一方、情報処理サーバ10は、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を第2表示装置200bから受信したとき(ステップS1006:YES)、第1申請に対する利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS1007)。
【0131】
なお、受信した認証要求に対して認証処理が実行できない場合(ステップS1002:NO)、情報処理サーバ10は、表示媒体201において、認証処理が実行できない旨を示す所定のメッセージを表示させてもよい(ステップS1008)。
【0132】
以上、
図10を参照して、実施形態1に係る情報処理サーバ10の処理手順の一例について説明した。
【0133】
以上のように、本実施に係る情報処理サーバ10を用いた情報処理方法は、第1表示媒体201aを有する第1表示装置200a及び第2表示媒体201bを有する第2表示装置200bと通信ネットワーク300によって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における情報処理方法であって、情報処理サーバ10が、第1表示装置200aから受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページ500を第1表示媒体201aに表示させ、第1ページ500において第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信し、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を第2表示装置200bから受信したとき、第1申請に対する利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させる。
【0134】
これにより、所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できることに寄与することができる。
【0135】
なお、上記説明においては、本サービスが提供するアプリケーションの画面のみが表示媒体201に表示されているとして説明したが、その限りではない。すなわち、表示媒体201に、本サービスのアプリケーション以外のアプリケーションが別のウィンドウによって表示されていてもよい。係る場合、本サービスのアプリケーションは、任意の一のウィンドウの表示領域内において表示されてもよい。
【0136】
なお、第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権のライセンスを受けた第2ユーザーは、例えば、第2表示装置200bを用いて本サービスに係るWebサイトにアクセスすることによって、申請書作成支援サービスの提供を受けることができる。
【0137】
図11は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバと第2表示装置との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
【0138】
図11において、情報処理サーバ10は、第2ユーザーが操作する第2表示装置200bに備わる第2通信部203bから、第2ユーザーの第2識別情報に基づく認証要求を受信する(ステップS301)。第2ユーザーは、例えば、第1ユーザーから第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権のライセンスを受けている者であってもよい。なお、ステップS301に関する説明について、
図3を参照して説明された内容は省略する。
【0139】
次に、情報処理サーバ10は、第2表示装置200bから受信した第2識別情報に基づく認証要求に対して認証処理を実行する(ステップS302)。当該認証処理は、例えば、
図8に示す第1テーブル情報400bを参照することによって行われてもよい。すなわち、第1申請に対応する利用権の情報が第2識別情報に対応付けられて記憶装置103に記憶された場合において、第2表示装置200bから受信した第2識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行してもよい。
【0140】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、
図8に示す第1テーブル情報400bを参照し、認証処理の対象である第2識別情報「002@abc.com」に対応する「ライセンス可能である申請情報」および「利用権が設定された申請情報」のうち少なくとも一方に含まれる申請情報の有無を判定してもよい。そして、情報処理サーバ10は、例えば、第2識別情報に対応付けられた「利用権が設定された申請情報」に「第1申請」が含まれると判定したとき、認証処理を実行可能であると判定してもよい。なお、ステップS302に関する説明について、
図3を参照して説明された内容は省略する。
【0141】
次に、情報処理サーバ10は、認証処理を実行した結果として、記憶装置103が記憶する第1申請に用いられる申請書に含まれる複数の記載項目の情報を用いて、複数の記載項目のうち少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第2ページを第2表示媒体201bに表示させるための情報を第2表示装置200bに送信してもよい(ステップS1101)。
【0142】
ステップS1101において第2表示装置200bへ送信される情報は、例えば、記憶装置103に記憶された第1申請に用いられる申請書に含まれる複数の記載項目の情報を含んでもよい。第2ページは単一ページであってもよく、または、複数ページであってもよい。情報提供サーバ10から第2表示装置200bに対して送信された各種情報はメモリ204bに記憶されてもよい。なお、
図3におけるステップS303と重複する説明については、省略する。
【0143】
なお、ステップS302とステップS1101との間に他のステップが実行されてもよく、例えば、
図6を参照して上述したとおり、認証処理が実行された後に「申請書作成支援サービス」メニュー情報602が選択されたことに応じて、第2ページを表示媒体201bに表示させるための情報が第2表示装置200bに対して送信されてもよい。また、例えば、第2ユーザーが
図6に示すページ600にアクセスし、「申請書作成支援サービス」メニュー情報602を選択したことに応じて所定のログインページに遷移し、認証処理が実行されてもよい。
【0144】
次に、第2表示装置200bは、情報処理サーバ10から受け取った情報に基づき、複数の記載項目のうち少なくとも第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第2ページを第2表示媒体201bに表示してもよい(ステップS1102)。
【0145】
図12は、複数の記載項目のうち第1記載項目に対してテキスト情報を設定可能である第2ページを示す画像の一例を示す図である。
図12に示すように、第2表示媒体201bに表示される第2ページ1200には、例えば、第1記載項目(1)1201、第1記載項目(1)1201に対してテキスト情報を設定可能である設定領域1202、および、第1記載項目(1)1201に対するテキスト情報の設定を完了させる完了ボタン1203が含まれてもよい。第2ページ1200は、例えば、複数の記載項目のうち第1記載項目のみがテキスト情報を設定可能であり、第1記載項目以外の記載項目に対するテキスト情報は、第2ページ1200とは異なるページにおいて設定可能であってもよい。
【0146】
なお、上記説明においては、第2ページ1200では第1記載項目のみに対してテキスト情報が設定可能であると説明したが、例えば、第2ページ1200において、第1記載項目を含む複数の記載項目に対してテキスト情報が設定可能であってもよい。係る場合、例えば、記載項目ごとに対応した完了ボタンが設けられてもよい。
【0147】
すなわち、第2表示媒体201bに表示させる第2ページ1200は、第1記載項目のみに対してテキスト情報を設定可能であってもよく、または、第1記載項目のみならず、第2記載項目等に対してもテキスト情報が設定可能であってもよい。第2ページ1200においてテキスト情報を設定可能である記載項目の数は任意であり、本開示の範囲を限定しない。
【0148】
なお、
図12において記載項目1201の名称は、記載項目(1)のように簡易的に記載されているが、本サービスが実際に提供される場合には、第1記載項目は、例えば、所定の申請の申請者の「業種」、「事業継続年数」、「業績」、「事業計画」などであってもよい。
【0149】
なお、
図12において、設定領域1202は、説明の便宜のために実線で示しているが、この限りではない。設定領域1202の表示態様は任意であり、本開示の範囲を限定しない。完了ボタン1203に関する説明は、
図5における完了ボタン502に関する説明と重複するため、説明を省略する。また、第2ページ1200を第2表示媒体201bに表示させる情報処理は公知であるため、詳細な説明を省略する。
【0150】
図11に戻り、第2ページ1200において、第2ユーザーが第2入力部202bを用いて第1記載項目(1)1201に対してテキスト情報を設定した場合、第2ユーザーが設定領域1202に設定した内容に応じてテキスト情報が表示されてもよい(ステップS1103)。
【0151】
なお、設定領域1202は、例えば、第2ユーザーが第2入力部202bを用いて、任意にテキスト情報を記述できる領域であってもよい。また、設定領域1202は、例えば、第2ユーザーが第2入力部202bを用いて、予め定められた複数のテキスト情報のうちから、プルダウンメニューまたはチェックボックスなどによってテキスト情報を選択できる領域であってもよい。すなわち、テキスト情報の設定とは、テキスト情報の記述および選択を含んでもよい。
【0152】
具体的には、例えば、設定領域1202がプルダウンメニュー等によってテキスト情報を選択するための領域である場合において、第1記載項目(1)1201が補助金申請者である第2ユーザーの「業種」であるとき、設定領域1202には、例えば、「情報サービス業」、「映像等情報制作業」、「農業」、「飲食料品卸売業」、「機械器具卸売業」、「生活関連サービス業」、「飲食サービス業」、「学習支援業」等の複数のテキスト情報がプルダウンメニューによって表示されてもよい。係る場合、第2ユーザーは、例えば、第2入力部202bを用いて一のテキスト情報を選択することによって、第1記載項目1201である「業種」に対して、例えば、テキスト情報「情報サービス業」を設定できてもよい。
【0153】
また、例えば、設定領域1202が任意にテキスト情報を記述するための領域である場合においては、第1記載項目(1)1201が「業種」であるとき、第2ユーザーは第2入力部202bを用いて、第1記載項目1201である「業種」に対してテキスト情報「情報サービス業」を設定してもよい。
【0154】
次に、
図11に戻り、第2表示装置200bにおいて、例えば、
図12に示す第2ページ1200において、第2ユーザーが、第2入力部202bを用いたクリックまたはタップなどの操作によって完了ボタン1203を選択したとき、第1記載項目1201に対するテキスト情報の設定が完了され、設定されたテキスト情報の内容を示す情報が、通信ネットワーク300を介して情報提供サーバ10へ送信されてもよい(ステップS1104)。
【0155】
そして、情報処理サーバ10は、第1記載項目1201に対して設定されたテキスト情報の内容を示す情報を受信した場合、第1記載項目1201に続く記載項目を含むページを表示させる情報を、第2表示装置200bに対して送信してもよい。第1記載項目1201に続く記載項目を含むページを表示させるための情報の送信処理は、ステップS1101と重複するため、説明を省略する。以降、ステップS1101からステップS1104までの情報処理が記載項目の数だけ繰り返されてもよい。なお、上述したとおり、第2ページ1200において申請書に含まれる複数の記載項目のすべてに対してテキスト情報の設定が可能である場合には、その限りではない。
【0156】
このように、所定の申請に対する申請書作成支援サービスが提供されることによって、第2ユーザーは、記載項目ごとに容易にテキスト情報を設定することができる。
【0157】
なお、さらに、第2ページ1200において、記載項目1201に対応させて設定補助情報表示させてもよい。
図13は、第2ページ1200において第1記載項目1201に対応した設定補助情報1300aが表示された画像の一例を示す図である。
【0158】
設定補助情報1300とは、記載項目に対してテキスト情報を設定するに際して、テキスト情報の設定を補助するための情報であり、例えば、記載項目の説明文、当該説明文に含まれる用語の説明、テキスト情報の参照例文などであってもよい。例えば、第1記載項目1201に対応する設定補助情報は、第1記載項目1201と対応付けられて記憶装置103に記憶されてもよい。なお、
図13において、設定補助情報1300aは、第1記載項目1201に対応して常時表示されていてもよく、または、所定のボタンが第2入力部202bを用いて選択されることに応じて表示されてもよい。これにより、各記載項目に対して、それぞれに適した設定補助情報を表示させることができる。
【0159】
さらに、所定の申請に係る申請書に含まれる複数の記載項目に対応して表示される設定補助情報の内容は、当該所定の申請に対する申請書作成支援サービスの利用権をライセンスしたユーザーに応じて変更されてもよい。
【0160】
すなわち、第1申請に対する利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させる場合において、さらに、第1申請に対する利用権の情報に第1識別情報を対応付けて記憶させるとき、記憶装置103が記憶する第1記載項目に対応する一又は複数の設定補助情報のうち予め第1識別情報に対応付けられた第1設定補助情報を、第2ページ1200において第1記載項目に対応させて表示させてもよい。
【0161】
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を第2表示装置200bから受信したことに応じて、第1申請に対する申請書作成支援サービスの利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させる場合、第1申請に対する利用権の情報に第1識別情報を対応付けて記憶させてもよい。
【0162】
図14は、識別情報と、利用権をライセンス可能である申請情報および利用権が設定された申請情報とを対応付ける第1テーブル情報の他の例を示す図である。
図14に示すように、例えば、「利用権が設定された申請情報」として第1申請の情報を、第2識別情報「002@abc.com」に対応付けて記憶させるとき、さらに、当該第1申請に係る利用権をライセンスした第1ユーザーの第1識別情報「001@abc.com」をフラグ情報として第1申請の情報に対応付けて記憶させてもよい。また、第1記載項目に対応する一又は複数の設定補助情報のうち第1設定補助情報が、第1識別情報に対応付けられて記憶装置103に記憶されていてもよい。
【0163】
係る場合において、第2識別情報に基づき第2ページ1200に第1申請に係る第1記載項目1201が表示されるとき、第1テーブル情報1400が参照されてフラグ情報として第1識別情報が特定され、第1記載項目1201に対応する一または複数の設定補助情報のうち当該特定された第1識別情報に対応付けられた第1設定補助情報が抽出されることによって、第1設定補助情報が、第1記載項目1201に対応付けられて第2ページ1200に表示されてもよい。
【0164】
これにより、第2ユーザーが、第1ユーザーからライセンスされた第1申請に対する申請書作成支援サービスの提供を受ける場合において、第1申請の申請書に含まれる記載項目に対してテキスト情報を設定するとき、第1ユーザーに関連した設定補助情報を参照することができるため、複数の記載項目を含む書類の作成において、記載項目ごとにテキスト情報の設定を容易にすることができる。
【0165】
なお、第1設定補助情報とは、例えば、第1ユーザーが取り扱っている商材、サービスなどに関する情報であってもよい。例えば、第1記載項目の内容が「どのような商材を導入するために補助金を必要としているか」という項目であった場合、第1設定補助情報として、第1ユーザーから導入を検討している商材またはサービスなどの情報が表示されることで、第2ユーザーは第1記載項目に対するテキスト設定を容易に行うことができる。
【0166】
さらに、情報処理サーバ10は、第1設定補助情報1300に含まれる第1テキスト情報が選択可能に表示されている場合であって、記憶装置103において第1テキスト情報と第2テキスト情報と複数の記載項目のうち第2記載項目とが対応付けられて記憶されている場合において、第2表示媒体201bにおいて第1テキスト情報が選択されたことが検知されたとき、第2記載項目に対して第2テキスト情報が設定されてもよい。
【0167】
図15は、第2ページにおいて第1記載項目に対応した設定補助情報が表示された画像の他の例を示す図である。
図15に示すように、例えば、第1記載項目1201に対応して表示される第1設定補助情報1300bに含まれる第1テキスト情報1500が選択可能に表示されていてもよい。当該第1テキスト情報1500は、記憶装置103において第2テキスト情報および第2記載項目と対応付けられて記憶されていてもよい。そして、第2ページ1200において、第2ユーザーが第2入力部202bを用いて第1テキスト情報を選択した場合において、第2表示媒体201bに第2記載項目が表示されたとき、当該第2記載項目のテキスト設定領域において第2テキスト情報が設定されてもよい。
【0168】
例えば、第1記載項目の内容が「どのような商材を導入するために補助金を必要としているか」という項目であった場合において、第1設定補助情報に第1ユーザーから導入を検討している商材が第1テキスト情報として表示されるとき、第2ユーザーが第2ページ1200において第1テキスト情報である「商材」を選択したことに応じて、第2記載項目「経費情報」のテキスト設定領域に「商材」の費用に相当する第2テキスト情報が設定されてもよい。
【0169】
これにより、第2ユーザーが、第1ユーザーからライセンスされた第1申請に対する申請書作成支援サービスの提供を受ける場合において、第1申請の申請書に含まれる第1記載項目に対してテキスト情報を設定するとき、第1ユーザーに関連した第1設定補助情報を参照することができ、さらに、当該第1設定補助情報に含まれる第1テキスト情報を選択することによって第2記載項目に設定すべき情報が自動的に設定されるため、複数の記載項目を含む書類の作成において、記載項目ごとにテキスト情報の設定をさらに容易にすることができる。
【0170】
なお、実施形態1の説明において、各機能および各情報処理に関する公知技術の説明は省略している。
【0171】
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施形態および各変形例における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
【0172】
すなわち、本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、第1表示媒体201aを有する第1表示装置200a及び第2表示媒体201bを有する第2表示装置200bと通信ネットワーク300を介して通信する通信処理と、第1表示装置200aから受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対する認証処理を実行した場合、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報と所定のアドレス情報とを設定可能である第1ページを第1表示媒体201aに表示させ、第1ページにおいて第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報とが設定されたことが検知されたとき、第2ユーザーのアドレス情報を用いて第1メッセージ情報を通信ネットワーク300に送信し、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を第2表示装置200bから受信したとき、第1申請に対する利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させる制御処理と、をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
【0173】
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を
図16に示す。
【0174】
図16に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
【0175】
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能および出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
【0176】
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
【0177】
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
【0178】
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態および各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
【0179】
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
【0180】
なお、情報処理システム1におけるコンピュータに実行させる情報処理プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
【0181】
なお、以上の説明において、A、BおよびCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0182】
本発明に係る情報処理方法、情報処理装置、情報処理プログラム、および記録媒体は、申請書作成支援の利用権をライセンスする方法に関する技術全般に有効である。
【符号の説明】
【0183】
1 情報処理システム
10 情報処理サーバ
100 情報処理装置
101 通信部
102 制御部
103 記憶装置
200 表示装置
201 表示媒体
202 入力部
203 通信部
204 メモリ
205 制御部
300 通信ネットワーク
9000 コンピュータ
9001 CPU
9002 RAM
9003 ROM
9004 記憶装置
9005 入出力インターフェース
9006 読取インターフェース
9007 通信インターフェース
9008 バス
9009 入出力装置
9010 記録媒体
9011 ネットワーク
【要約】
【課題】所定の申請に用いられる申請書の作成支援サービスの利用を第三者に対して容易に提案できることに寄与する。
【解決手段】情報処理方法は、表示装置200aから受信した第1ユーザーの第1識別情報に基づく認証要求に対して認証処理した場合、記憶装置103において第1識別情報に対応付けて記憶された申請書作成支援サービスの利用権をライセンス可能である一又は複数の所定の申請の情報を用いて、一又は複数の所定の申請のうち少なくとも一の申請の情報とアドレス情報を設定可能である第1ページを表示媒体201aに表示させ、第1申請の情報と第2ユーザーのアドレス情報が設定されたとき第2ユーザーのアドレス情報を用いてメッセージ情報を通信ネットワーク300に送信し、第2ユーザーの第2識別情報の設定要求を受信したとき第1申請に対する利用権の情報を第2識別情報に対応付けて記憶装置103に記憶させる。
【選択図】
図1