(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-27
(45)【発行日】2022-08-04
(54)【発明の名称】プログラム、及び、店舗用景品提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220728BHJP
【FI】
G06Q30/02 368
(21)【出願番号】P 2018046053
(22)【出願日】2018-03-13
【審査請求日】2021-03-05
(73)【特許権者】
【識別番号】306014714
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(72)【発明者】
【氏名】阿部 健太朗
(72)【発明者】
【氏名】吉成 敦
(72)【発明者】
【氏名】石井 岳
【審査官】上嶋 裕樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-200330(JP,A)
【文献】特開2002-024663(JP,A)
【文献】特開2013-226323(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームに対するゲーム処理を制御するゲーム端末装置と、
前記ゲーム端末装置が設置された店舗に設置された店舗端末装置と、
プレーヤが有する通信端末装置と、
サーバ装置と、
を備えた店舗用景品提供システムであって、
前記ゲームに対して
前記プレーヤに
よって課金が実行された課金額を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、記憶手段に登録する登録手段と、
前記登録された課金履歴情報に基づいて前記プレーヤが所与の条件を具備したか否かを判定する判定処理を実行する判定手段と、
前記判定処理によって前記プレーヤが前記所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報であって、
景品を獲得した旨及び景品を獲得可能な店舗の情報を含む景品提供情報と、前記プレーヤに付与可能な景品を特定するためのクーポン情報と、を含む情報を、景品管理情報として、管理する景品付与管理手段と、
少なくとも前記景品提供情報を前記通信端末装置に表示させ、前記プレーヤの指示に基づいて、前記クーポン情報を前記店舗端末装置に表示させる表示制御手段と、
を備え
ており、
前記店舗端末装置に表示される前記クーポン情報は、少なくとも前記プレーヤに付与可能な景品のリストを示すリスト情報を含むことを特徴とする
店舗用景品提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記課金履歴情報には、
前記課金を実行したゲームの状況又は結果を示すゲーム情報を含み、
前記景品付与管理手段が、
前記ゲーム情報を反映させた
前記クーポン情報を前記景品管理情報として管理する、店舗用景品提供システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記判定手段が、
所与の期間毎に、前記所与の条件を具備したか否かを判定する
前記判定処理を
実行する、店舗用景品提供システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが前記所与の条件を具備し、
複数の前記景品を前記プレーヤに付与する
場合に、
前記課金履歴情報に基づいて、過去に既に実行されたゲームであることを少なくとも含む所与のゲーム実行条件を具備するゲームに関する前記景品を、前記プレーヤに付与する他の前記景品により優先的に付与するための前記景品管理情報を管理する、
店舗用景品提供システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記登録手段が、
前記課金履歴情報を、
前記店舗又は
前記店舗が属するグループを識別するための店舗グループ識別情報に対応付けて前記記憶手段に登録し、
前記判定手段が、
前記店舗グループ識別情報毎に、前記登録された課金履歴情報に基づいて前記プレーヤが前記所与の条件を具備したか否かを判定する前記判定処理を実行する、
店舗用景品提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記店舗にて付与可能な
景品に関する在庫情報を管理する在庫管理手段を更に備え、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが前記所与の条件を具備したと判定された場合に、前記在庫情報に基づいて
、前記景品管理情報として、
前記店舗にて前記プレーヤに付与可能な景品を付与するための情報を管理する、
店舗用景品提供システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記登録手段が、
前記課金履歴情報として、前記プレーヤが実行したゲームの種別
又は当該ゲームに登場するゲームキャラクタの情報を前記記憶手段に登録し、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが前記所与の条件を具備したと判定された場合に、前記景品管理情報として、
当該ゲーム
の種別又は当該ゲームに登場するゲームキャラクタに関する景品を付与するための情報を
管理する、店舗用景品提供システム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記景品付与管理手段が、
前記プレーヤへの前記景品の付与が確認された場合には、
付与済を示す情報を登録するように前記景品管理情報を更新する、店舗用景品提供システム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の
店舗用景品提供システムにおいて、
前記判定手段が、
前記課金額の範囲に応じて前記所与の
条件が設定されている場合に、
前記課金が実行された前記課金額に基づいて前記判定処理を実行する、店舗用景品提供システム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の店舗用景品提供システムにおいて、
前記クーポン情報は、前記プレーヤによっては認識不能な不可視化情報及び前記プレー
ヤによって認識可能な可視化情報を含み、
前記表示制御手段が、前記通信端末装置に少なくとも前記不可視化情報を表示させ、前記プレーヤに付与可能な景品のリストを示すリスト情報を含む前記可視化情報を前記店舗端末装置に表示させる、店舗用景品提供システム。
【請求項11】
ゲームに対するゲーム処理を制御するゲーム端末装置と、
前記ゲーム端末装置が設置された店舗に設置された店舗端末装置と、
プレーヤが有する通信端末装置と、
サーバ装置と、
を備えた店舗用景品提供システムにおける前記サーバ装置を、
前記ゲームに対して
前記プレーヤに
よって課金が実行された課金額を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、記憶手段に登録する登録手段、
前記登録された課金履歴情報に基づいて前記プレーヤが所与の条件を具備したか否かを判定する判定処理を実行する判定手段、
前記判定処理によって前記プレーヤが前記所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報であって、
景品を獲得した旨及び景品を獲得可能な店舗の情報を含む景品提供情報と、前記プレーヤに付与可能な景品を特定するためのクーポン情報と、を含む情報を、景品管理情報として、管理する景品付与管理手段、
少なくとも前記景品提供情報を前記通信端末装置に表示させ、前記プレーヤの指示に基づいて、前記クーポン情報を前記店舗端末装置に表示させる表示制御手段、
とし
て機能させ、
前記店舗端末装置に表示される前記クーポン情報は、少なくとも前記プレーヤに付与可能な景品のリストを示すリスト情報を含むことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品を提供する際の景品管理を行うための景品付与管理システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信端末装置やネットワークの発達により、種々のデータがネットワーク上で管理されるようになってきており、ゲームセンターなどの実店舗においてもプレーヤ毎のゲームプレーデータを管理し、当該ゲームプレーデータを個人の情報端末装置で確認することができるなど、各種のネットワークサービスが行われている。
【0003】
特に、最近では、プレーヤの通信端末装置を用いてサーバ装置と当該プレーヤに関するデータを授受し、プレーヤへの景品の付与に関してもデータによって管理し、運営上の煩雑さの解消及び景品付与に関するコストの低減を図るシステムも知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムにあっては、景品を付与することによってプレーヤのゲームの実行に対する動機付けを提供することが可能であるものの、実店舗へのプレーヤの来店を動機付けるためには、新たな対策を施す必要がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、プレーヤに対して長期間に渡ってゲーム端末装置によってゲームを実行するためのモチベーションを高め、かつ、ゲーム端末装置が設置された実店舗への来店を促し、その動機付けを行うことが可能な景品付与管理システムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するため、本発明は、
プレーヤを識別するためのプレーヤ識別情報毎に、かつ、実店舗に設置されたゲームを提供するゲーム端末装置に対して当該プレーヤによって課金が実行される毎に、課金額を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、記憶手段に登録する登録手段と、
前記プレーヤ毎に、前記登録された課金履歴情報が所与の条件を具備したか否かを判定する判定処理を実行する判定手段と、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報を、景品管理情報として、管理する景品付与管理手段と、
前記所与の条件を具備したプレーヤからの景品付与に関する指示を受け付けた場合に、前記景品管理情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、
を備える、構成を有している。
【0008】
この構成により、本発明は、ゲームが繰り返し提供されることによって課金が実行されて課金額などが所与の条件を具備すると、景品を獲得させるための景品管理情報をプレーヤに提供し、結果としてプレーヤに物品などの景品を獲得させることができる。
【0009】
したがって、本発明は、プレーヤに対して長期間に渡ってゲーム端末装置によってゲームを実行するためのモチベーションを高め、かつ、ゲーム端末装置が設置された実店舗への来店を促し、その動機付けを行うことができる。
【0010】
なお、課金情報(課金履歴情報)には、課金額の他に、例えば、課金を実行した日時、課金を実行したゲーム端末装置、課金を実行したゲームの種別や当該ゲームに登場したゲームキャラクタなどのゲーム状況を示すゲーム状況、スコアなどのゲーム結果、及び、課金を実行した店舗や複数の店舗から構成されるグループの情報が含まれる。
【0011】
また、所与の条件には、例えば、
(A)一定額以上の課金が、特定のゲームを提供するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置において実行されたこと、
(B)ゲームが実行された総時間(すなわち、総実行時間)が一定時間以上、又は、当該ゲームが実行された回数が一定回数以上のゲームが、特定のゲームを提供するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置で実行されたこと、
(C)過去の予め定められたタイミングから現時点までの一定期間内に、特定のゲームを実行するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置でゲーム(特定のゲーム又は種別を問わず提供されたゲームを含む。)が提供されたこと、又は、
(D)(A)~(C)の組み合わせ
を含む。
【0012】
さらに、所与の景品は、物理的な商品が好ましく、例えば、ゲーム端末装置によって提供されるゲームやゲームに登場するキャラクタなどのゲームに関する景品などを示す。
【0013】
上記に加えて、景品管理情報は、例えば、
(a)2次元バーコード又はIDなどの他の装置にプレーヤに付与する獲得可能な景品を特定させるための認識不能情報、
(b)プレーヤに付与する獲得可能な景品名、当該景品の画像を含むユーザが獲得する景品を特定するための認識可能情報、
(c)プレーヤが獲得可能な景品を示す景品リストの情報、
(d)景品を獲得可能な店舗を示す情報(在庫状況も含む。)又は
(e)それら組み合わせ
である。
【0014】
特に、景品管理情報は、例えば、ユーザに景品を付与するために必要な機能(すなわち、クーポン機能)を有していることが好ましい。ただし、この場合であっても、上述のように、他の装置に景品を特定させるための情報としては、プレーヤによって認識可能な情報であってもよいし、認識不能な情報であってもよい。
【0015】
(2)また、本発明は、
前記表示装置が前記実店舗に関連する端末装置であって、
前記表示制御手段が、
前記所与の条件を具備したプレーヤからの景品付与に関する指示を受け付けた場合に、前記景品管理情報として、前記所与の条件が具備されたプレーヤによって獲得可能な景品のリストを示すリスト情報を前記端末装置に表示させる、構成を有している。
【0016】
この構成により、本発明は、プレーヤに獲得させる複数の景品を当該プレーヤに認識さ
せることができるので、景品を獲得させる上でのプレーヤに対する利便性を向上させることができる。
【0017】
特に、本発明は、例えば、端末装置が店舗端末装置の場合には、プレーヤ端末装置などにおいては景品を獲得した旨を示す景品管理情報を通知するだけにし、かつ、店舗端末装置においてのみプレーヤが獲得可能な景品のリスト情報を表示させれば、プレーヤに対して実店舗への来店を動機付けすることができる。
【0018】
また、本発明は、例えば、端末装置がプレーヤ端末装置の場合には、当該プレーヤ端末装置が実店舗の位置と同一の位置情報を取得して当該店舗端末装置10と同一の実空間に存在すると判定された場合に、又は、店舗端末装置10から(近距離無線通信などによって)送信された広告その他の情報を受信した場合に、当該景品リスト情報を管理用サーバ装置30から取得して場合に、景品のリスト情報を表示させることもできるので、プレーヤに対して実店舗への来店を動機付けすることができる。
【0019】
なお、端末装置がプレーヤ端末装置の場合には、単にプレーヤ端末装置にリスト情報を表示させることも可能であり、プレーヤの利便性を向上させることもできる。
【0020】
(3)また、本発明は、
前記課金履歴情報には、前記課金を実行したゲームの状況又は結果を示すゲーム情報を含み、
前記表示制御手段が、
前記ゲーム情報を反映させた前記リスト情報を前記端末装置に表示させる、構成を有している。
【0021】
この構成により、本発明は、例えば、プレーヤの実行回数が多いゲームに登場するゲームキャラクタ又は当該プレーヤがゲーム上において選択したゲームキャラクタなどゲームに関連する景品を優先的に表示させることもできる。
【0022】
したがって、本発明は、景品を獲得させる上でのプレーヤに対する利便性をさらに向上させることができる。
【0023】
なお、ゲームの状況を示すゲーム情報とは、獲得したアイテムや到達したゲームステージなどのゲーム進行中に関するゲーム情報をいい、ゲームの結果を示すプレー情報とは、例えば、スコア、順位やゲームレベルなどのゲームを実行した結果を示すゲーム情報をいう。
【0024】
(4)また、本発明は、
請求項1に記載の景品付与管理システムにおいて、
前記表示装置が、前記プレーヤが有するプレーヤ端末装置であって、
前記課金履歴情報には、前記課金を実行したゲームの状況又は結果を示すゲーム情報を含み、
前記表示制御手段が、
前記ゲーム情報を反映させた前記リスト情報を前記プレーヤが有するプレーヤ端末装置に表示させる、構成を有している。
【0025】
この構成により、例えば、プレーヤにおいて実行回数が多いゲームに登場するゲームキャラクタ又は当該プレーヤがゲーム上において選択したゲームキャラクタなどゲームに関連する景品を優先的に表示させることもできる。
【0026】
したがって、本発明は、景品を獲得させる上でのプレーヤに対する利便性をさらに向上させることができる。
【0027】
(5)また、本発明は、
前記判定手段が、
所与の期間毎に、前記所与の条件を具備したか否かを判定する判定処理を実行し、
前記表示制御手段が、
前記所与の条件を具備する毎に、該当する前記景品管理情報を表示装置に表示させる、構成を有している。
【0028】
この構成により、本発明は、所与の期間(例えば、1週間や1月など)毎に、所与の条件を具備すれば景品をプレーヤに獲得させることができるので、プレーヤに対して長期間に渡ってゲーム端末装置によってゲームを実行するためのモチベーションを高め、かつ、ゲーム端末装置が設置された実店舗への来店を促すことができる。
【0029】
なお、所与の期間毎に所与の条件をリセットして判定処理が実行されてもよいし、所与の期間毎に、例えば、条件となる課金額を多くするなど所与の条件を変動させて判定処理が実行されてもよい。
【0030】
(6)また、本発明は、
前記判定手段が、
前記プレーヤ毎に、かつ、前記ゲーム端末装置によって提供されるゲームの種別毎に、前記課金履歴情報が前記所与の条件を具備したか否かを判定する前記判定処理を実行し、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して当該ゲームの種別に関する景品を付与するための前記景品管理情報を管理する、構成を有している。
【0031】
この構成により、本発明は、ゲームの種別毎に、所与の条件を具備すれば、例えば、実行頻度が高いゲームの景品をプレーヤに獲得させることができるとともに、ゲームの種別毎に所与の条件を具備すれば、各ゲームの景品をプレーヤに獲得させることができる。
【0032】
したがって、本発明は、プレーヤに対して長期間に渡ってゲーム端末装置によってゲームを実行するためのモチベーションを高め、かつ、ゲーム端末装置が設置された実店舗への来店を促すことができる。
【0033】
(7)また、本発明は、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備し、前記景品を前記プレーヤに付与する場合であって複数の景品に関する景品管理情報を前記表示装置に表示させる場合に、
前記課金履歴情報に基づいて、過去に既に実行されたゲームであることを少なくとも含む所与のゲーム実行条件を具備するゲームに関する景品を、前記プレーヤに付与する他の景品により優先的に付与するための前記景品管理情報を管理する、構成を有している。
【0034】
この構成により、本発明は、プレーヤの興味のあるゲームの景品をプレーヤに獲得させることができるので、プレーヤに対して長期間に渡ってゲーム端末装置によってゲームを実行するためのモチベーションを高め、かつ、ゲーム端末装置が設置された実店舗への来店を促すことができる。
【0035】
なお、「所与のゲーム実行条件」には、過去に既に実行されたゲームであって、
(A)予め定められたタイミングから現時点までの所定期間内に提供されたゲームであること、若しくは、最後に実行されたゲームや判定処理が実行されたゲームであること、
(B)プレー時間、プレー回数や課金額が一番多いゲームであること、
(C)プレー時間、プレー回数や課金額が一定の条件を具備するゲームであること、又は、
(D)(A)~(C)の組み合わせなど、
を含む。
【0036】
また、「プレーヤに付与する他の景品により優先的に付与するための景品管理情報」とは、例えば、複数の景品リストを表示する際に該当する景品を最優先に表示装置に表示させるため、又は、当該表示させた景品リストの中から優先的に選択させるための情報を示す。
【0037】
(8)また、本発明は、
前記登録手段が、
前記課金履歴情報を、前記実店舗又は各実店舗が属するグループを識別するための店舗グループ識別情報に対応付けて前記記憶手段に登録し、
前記判定手段が、
前記プレーヤ毎に、かつ、前記店舗グループ識別情報毎に、前記登録された課金履歴情報が所与の条件を具備したか否かを判定する前記判定処理を実行する、構成を有している。
【0038】
この構成により、本発明は、実店舗や各実店舗が属するグループ毎に、プレーヤに付与する景品について管理することができるので、実店舗やグループ毎に種別や在庫に応じてプレーヤに付与する景品を付与すること、又は、複数の景品の中から選択させることができる。
【0039】
したがって、本発明は、プレーヤに景品の獲得を待たせることなく、迅速に、獲得させることができるで、プレーヤの期待に沿うことによって満足感を高め、かつ、業務効率をも向上させることができる。
【0040】
なお、各実店舗が属するグループとは、同一企業などの同一運営主体によって運営されている異なる実店舗、同一エリアに属する異なる実店舗(同一運営主体の有無を問わない。)又は、同一施設内の異なる実店舗などを示す。
【0041】
(9)また、本発明は、
前記実店舗毎に、各実店舗にて付与可能な景品の種別及び当該景品の数を在庫情報として管理する在庫管理手段を更に備え、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、前記在庫情報に基づいて、前記プレーヤが景品を獲得する実店舗によって付与可能な景品を決定し、
前記景品管理情報として、前記実店舗にて前記プレーヤに付与可能な景品を付与するための情報を管理する、構成を有している。
【0042】
この構成により、本発明は、実店舗毎に在庫のある景品をプレーヤに提示して獲得させることができるので、プレーヤに景品を、待たせることなく、獲得させることができるで、プレーヤの期待に沿うことによって満足感を高め、かつ、業務効率をも向上させること
ができる。
【0043】
なお、プレーヤが景品を獲得する実店舗には、プレーヤが景品の獲得を希望した実店舗、プレーヤがゲームを実行したゲーム端末装置が設置された実店舗、予め定められた店舗条件を具備する実店舗が含まれる。
【0044】
特に、予め定められた店舗条件には、
(A)予め定められたタイミングから現時点までの所定期間内に実行したゲーム端末装置が設置されている実店舗であること、
(B)課金履歴情報のうち、プレー時間、プレー回数や課金額が一番多い実店舗であること、
(C)プレー時間、プレー回数や課金額が一定の条件を具備する実店舗であること、又は、
(D)(A)~(C)の組み合わせなど、
などを含む。
【0045】
(10)また、本発明は、
前記登録手段が、
前記課金履歴情報として、前記プレーヤが実行したゲームの種別及び当該ゲームに登場するゲームキャラクタの情報を前記記憶手段に登録し、
前記景品付与管理手段が、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、前記景品管理情報として、前記プレーヤが過去に実行したゲーム又は当該ゲームに登場するゲームキャラクタに関する景品を付与するための情報を管理し、
前記表示制御手段が、
前記プレーヤが過去に実行したゲーム又は当該ゲームに登場するゲームキャラクタに関する景品を付与するための情報を、前記景品管理情報として、前記プレーヤによって獲得可能に前記表示装置に表示させる、構成を有している。
【0046】
この構成により、本発明は、実店舗毎に在庫のある景品をプレーヤに提示して獲得させることができるので、プレーヤに景品を獲得させることを待たせることなく、迅速に、獲得させることができるで、プレーヤの期待に沿うことによって満足感を高め、かつ、業務効率をも向上させることができる。
【0047】
なお、プレーヤが景品を獲得する実店舗には、プレーヤが景品の獲得を希望した実店舗、プレーヤがゲームを実行したゲーム端末装置が設置された実店舗、予め定められた店舗条件を具備する実店舗が含まれる。
【0048】
(11)また、本発明は、
前記実店舗に設置された店舗端末装置から、当該店舗端末装置によって読み取った情報であって前記景品の付与時に用いるコード情報によって構成された前記景品管理情報を取得する取得手段を更に備え、
前記記憶手段には、前記プレーヤの識別情報に対応付けて、既にプレーヤに景品が付与された場合に、その旨を示す景品付与情報が登録されており、
前記景品付与管理手段が、
前記店舗端末装置から取得された景品管理情報を取得した場合に、該当するプレーヤの景品付与情報に基づいて、前記景品の付与の可否を判定する、構成を有している。
【0049】
この構成により、本発明は、景品を付与する際にプレーヤから提示された景品管理情報に基づいて、プレーヤに対する景品の付与管理を行うことができるので、スムーズな景品
管理を行うことができるとともに、景品の不正取得を防止することができる。
【0050】
なお、店舗端末装置は、例えば、バーコードリーダやOCRなどのコード情報を読み取る読み取り装置を有している。
【0051】
また、コード情報には、例えば、英数文字や番号を含む文字情報や2次元などのバーコード情報が含まれる。
【0052】
(12)また、本発明は、
前記景品管理手段が、
前記プレーヤへの前記景品の付与が確認された場合には、前記記憶手段に記憶されている景品付与に関する情報をリセットする、構成を有している。
【0053】
この構成により、本発明は、ゲームの実行頻度の高いプレーヤであっても何度も景品を付する機会を提供することできるとともに、ゲームの実行頻度の低いプレーヤに対しても景品を付与する機会を提供することができる。
【0054】
したがって、本発明は、ゲームの実行頻度の高いプレーヤから低いプレーヤまで様々なプレーヤに景品を付与することができるので、種々のプレーヤに対するゲームへの興趣性を維持させることができる。
【0055】
なお、景品付与に関する情報には、例えば、累積的に算出された課金額、プレーヤに景品を付与することが可能かを示すフラグ情報を含む各種の景品管理情報などを含む。
【0056】
(13)また、本発明は、
前記判定手段が、
前記課金額の範囲に応じて前記所与の条件が複数設定されている場合に、前記判定処理によって前記所与の条件を具備するか否かとともに、当該所与の条件に具備した場合に該当する課金額の範囲を判定し、
前記表示制御手段が、
前記判定処理によって、前記所与の条件を具備しつつ、以前の前記判定処理において判定された課金額の範囲とは異なる課金額の範囲に属すると判定された場合に、異なる課金額の範囲に属したことを前記表示装置に表示させる、構成を有している。
【0057】
この構成により、本発明は、景品の付与との関係でプレーヤが課金している状況を認識することができるので、ゲーム頻度の高いプレーヤに対してゲーム実行へのモチベーションを向上させることができる。
【0058】
(14)また、本発明は、
プレーヤを識別するためのプレーヤ識別情報毎に、かつ、実店舗に設置されたゲームを提供するゲーム端末装置に対して当該プレーヤによって課金が実行される毎に、課金額を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、記憶手段に登録する登録手段、
前記プレーヤ毎に、前記登録された課金履歴情報が所与の条件を具備したか否かを判定する判定処理を実行する判定手段、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報を、景品管理情報として、管理する景品付与管理手段、及び、
前記所与の条件を具備したプレーヤからの景品付与に関する指示を受け付けた場合に、前記景品管理情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、
としてコンピュータを機能させる構成を有している。
【0059】
(15)また、本発明は、
ゲーム対するゲーム処理を制御するゲーム端末装置と、
前記ゲーム端末装置が設置された店舗を示す店舗端末装置と、
通信端末装置と、
サーバ装置と、
を備え、
サーバ装置が、
プレーヤ識別情報毎に、かつ、実店舗に対して当該プレーヤによって課金が実行される毎に、課金額を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、記憶手段に登録する登録手段と、
前記プレーヤ毎に、前記登録された課金履歴情報が所与の条件を具備したか否かを判定する判定処理を実行する判定手段と、
前記判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報を、景品管理情報として、管理する景品付与管理手段と、
前記所与の条件を具備したプレーヤからの景品付与に関する指示を受け付けた場合に、前記景品管理情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、
を備え、
構成を有している。
【0060】
この構成により、本発明は、プレーヤに獲得させる複数の景品を当該プレーヤに認識させることができるので、景品を獲得させる上でのプレーヤに対する利便性を向上させることができる。
【0061】
特に、本発明は、例えば、プレーヤ端末装置などにおいては景品を獲得した旨を示す景品管理情報を通知するだけにし、かつ、店舗端末装置においてのみプレーヤが獲得可能な景品のリスト情報を表示させれば、プレーヤに対して実店舗への来店を動機付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【
図1】一実施形態の店舗管理システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】一実施形態の店舗管理システムの動作概要を説明するための図である。
【
図3】一実施形態の管理用サーバ装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】一実施形態の記憶部に記憶されるプレーヤ情報の一例を示す図である。
【
図5】一実施形態の記憶部に記憶される在庫情報の一例を示す図である。
【
図6】一実施形態の店舗端末装置の構成の一例を示す構成ブロック図である。
【
図7】一実施形態のゲーム端末装置の構成の一例を示す構成ブロック図である。
【
図8】一実施形態の通信端末装置の構成の一例を示す構成ブロック図である。
【
図9】一実施形態のゲーム端末装置において実行される課金情報の登録処理の動作(シングルプレー)を示すフローチャートである。
【
図10】一実施形態の管理用サーバ装置において実行される課金登録処理と景品付与情報の発行処理の動作を示すフローチャートである。
【
図11】一実施形態の店舗端末装置において実行される景品管理情報の表示制御処理及び引換券の発行処理の動作を示すフローチャートである。
【
図12】一実施形態の管理用サーバ装置における各店舗の在庫管理処理の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0064】
なお、以下の実施形態は、ネットワークを介して構築されるゲーム端末装置及び店舗端末装置が設置される店舗において各種のデータを管理する店舗管理システムに対し、本発明の景品付与管理システム及び景品提供システムなどを適用した場合の実施形態である。
【0065】
[1]店舗管理システムの概要及びその構成
まず、
図1を用いて本実施形態における店舗管理システム1の概要及びその構成について説明する。なお、
図1は、本実施形態の店舗管理システム1のシステム構成を示す図である。
【0066】
本実施形態の店舗管理システム1は、例えば、アミューズメント施設などの施設において、残高情報などの各種の情報が記憶されるカード型の記憶媒体(以下、「ICカード」という。)70、又は、当該ICカード機能を有するプレーヤが有する端末装置(後述の通信端末装置40)を用いてプレーヤに提供されるゲームに関する情報(ゲーム種別、ゲームの実行時間や回数、取得したアイテムやキャラクタ、又は、レベルやステージなどのゲームの進行状況など)及びプレーヤの課金情報を管理するシステムである。
【0067】
そして、店舗管理システム1は、プレーヤ毎に課金額を示す課金情報を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、登録し、当該課金履歴情報に基づいて、プレーヤにゲームキャラクタのグッズなどの実在する景品を付与するための各種の情報を管理するシステムである。
【0068】
なお、本実施形態の店舗管理システム1は、ICカード70又はプレーヤが所有する端末装置を用いて、施設内で使用可能な仮想通貨の発行又はその管理を行うことも可能な構成を有している。
【0069】
特に、ICカード70は、例えば、運営事業者によって施設に設置されている券売機(図示しない)又は施設のオペレータに依頼することによって発行されるものであり、プレーヤの識別情報やゲームプレーデータが記憶されているとともに、プレーヤが有する仮想通貨に関するデータも記憶されている。
【0070】
具体的には、店舗管理システム1は、プレーヤに景品を付与する際に用いられる店舗端末装置10と、プレーヤにゲームを提供するとともに課金管理を含む各種のゲームに関する管理を行うゲーム端末装置20と、プレーヤに付与する景品の管理を行うサーバ装置(以下、「管理用サーバ装置」という。)30と、各プレーヤが有する通信端末装置40と、を有している。
【0071】
また、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40は、原則的には複数設置されているとともに、各ゲーム端末装置20は、同一又はそれぞれ異なるゲームを実行すること可能に構成されている。ただし、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40とも1台以上あればよい。
【0072】
なお、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び管理用サーバ装置30は、それぞれ、直接又はルータなどを介して、インターネットなどのネットワーク60と接続される。特に、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び管理用サーバ装置30は、有線によって、又は、無線によってネットワーク60と接続される。
【0073】
また、管理用サーバ装置30は、他の施設、又は、当該施設及び他の施設における店舗管理システム1を管理する図示しないシステム管理用サーバ装置にネットワーク60を介して接続されていてもよいし、店舗端末装置10又はゲーム端末装置20は、直接、ネットワーク60を介して当該図示しないシステム管理用サーバ装置に接続されていてもよい。
【0074】
さらに、通信端末装置40は、上述したように、ICカード70の機能を備えており、プレーヤに各種の情報を提供するための表示装置として機能する。
【0075】
本実施形態の店舗管理システム1は、
(1)ゲームが繰り返し提供されることによって課金が実行されて課金額などが所与の条件を具備した場合に、
(2)景品を獲得させるための管理情報(以下、「景品管理情報」という。)をプレーヤに提供し、
(3)当該景品管理情報に基づいてプレーヤに景品を付与する際に当該景品の管理を実行する、
構成を有している。
【0076】
すなわち、店舗管理システム1は、プレーヤの課金履歴、ゲーム履歴の管理、及び、景品の付与に関する管理の種々の処理を実行する構成を有している。
【0077】
そして、店舗管理システム1は、プレーヤに対して長期間に渡ってゲーム端末装置20によってゲームを実行するためのモチベーションを高め、かつ、ゲーム端末装置20が設置された実店舗への来店を促し、その動機付けを行うことができるようになっている。
【0078】
店舗端末装置10は、プレーヤの指示に従って、ICカード70又は通信端末装置40から取得した景品管理情報に基づいて、管理用サーバ装置30と連動し、プレーヤに付与する景品の付与の可否を判定する処理(以下、「景品付与判定処理」という。)、及び、景品の種別などプレーヤに景品を付与する際に、プレーヤの指示に基づいて又は所定の処理によって当該付与する景品を決定する処理(以下、「景品決定処理」という。)を実行する構成を有している。
【0079】
そして、店舗端末装置10は、該当するプレーヤに景品決定処理によって決定した景品を提供する際に、付与した景品の種別及びプレーヤに対して既に付与したことを示すフラグ情報(以下、「景品付与済状態情報」ともいう。)を、該当するプレーヤの識別情報(以下、「プレーヤID」という。)に対応付けて登録するための構成を有している。
【0080】
なお、店舗端末装置10は、プレーヤの操作に基づいてICカード70又は通信端末装置40に対して仮想通貨のチャージを実行する機能も有している。
【0081】
ゲーム端末装置20は、例えば、店舗端末装置10と同一の施設に設置された業務用のゲーム機(いわゆる、アーケードゲーム機)であり、プレーヤへの課金に際して用いられる端末装置であって、プレーヤにゲームをプレーさせる際に、管理用サーバ装置30と連動し、ゲームプレーの対価として課金を行う。
【0082】
そして、ゲーム端末装置20は、ICカード70又は通信端末装置40からプレーヤの情報を取得するとともに、当該プレーヤによってゲームが実行された場合に、当該ゲームの種別、実行した日時、課金額、スコアやレベルなどのゲーム結果や取得したアイテムや進行中のステージの種別などのゲーム状況に関する情報(以下、「ゲーム情報」又は「ゲームプレーデータ」という。)を管理用サーバ装置30に送信する構成を有している。
【0083】
特に、ゲーム端末装置20は、通貨(仮想通貨を含む。)やコインの投入、及び、プレーヤの操作に基づいて、課金操作を検出すると、ICカード70又は通信端末装置40からプレーヤIDを読み出すようになっている。
【0084】
そして、ゲーム端末装置20は、当該読み出したプレーヤIDと、ゲームを行うための課金額を含む課金情報、を自機の固有の識別情報(以下、「ゲーム端末装置ID」といい、ゲームの種別や登場キャラクタを特定するための情報)とともに、管理用サーバ装置30に送信するようになっている。
【0085】
また、ゲーム端末装置20は、ゲーム中又はゲームの終了後に、当該読み出したプレーヤIDと、獲得したアイテムや到達したゲームステージなどのゲーム状況を示すゲーム状況情報、及び、スコアなどのゲーム結果を示すゲーム結果情報を課金情報として管理用サーバ装置30に送信するようになっている。
【0086】
なお、本実施形態においては、課金情報には、プレーヤが予め設定した認証コードが含まれており、ゲーム端末装置20は、認証コードに基づいて管理用サーバ装置30との認証を実行し、認証後に、課金情報に基づいて、管理用サーバ装置30と連動し、ゲームを実行するためのゲーム処理を実行するようになっている。
【0087】
管理用サーバ装置30は、例えば、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40と同一の施設内に設定されるサーバ装置であって、実店舗においてプレーヤに付与する景品を管理するためのサーバ装置である。
【0088】
また、管理用サーバ装置30は、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40が設置された施設と異なる施設(すなわち、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40が設置された施設外)に設置されていてもよい。
【0089】
特に、管理用サーバ装置30は、
(1)プレーヤを識別するためのプレーヤの識別情報(以下、「プレーヤID」ともいう。)毎に、かつ、実店舗に設置されたゲームを提供するゲーム端末装置に対して当該プレーヤによって課金が実行される毎に、課金額を示す課金情報を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、ゲーム端末装置20から取得して記憶部320に登録する登録処理と、
(2)プレーヤ毎に、登録された課金履歴情報が所与の条件を具備したか否かを判定する景品付与判定処理、
(3)景品付与判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報を、景品管理情報として、管理する管理処理、及び、
(4)所与の条件を具備したプレーヤからの景品付与に関する指示を受け付けた場合に、前記景品管理情報を店舗端末装置10又は該当するプレーヤの通信端末装置40に表示させる表示制御処理、
を実行する構成を有している。
【0090】
そして、管理用サーバ装置30は、景品付与判定処理によって、プレーヤに景品付与が可能となると、プレーヤIDに対御付けて当該景品付与が可能であることを示すフラグ情報(以下、「景品付与可能状態情報」という。)を登録する構成を有している。
【0091】
また、管理用サーバ装置30は、景品付与可能状態情報によってプレーヤに対して複数の景品の中から付与可能な景品をプレーヤに選択させる場合には、当該景品付与が可能で
あることを前提に、店舗端末装置10と連動してプレーヤが希望する景品の情報を登録する構成を有している。
【0092】
なお、管理用サーバ装置30は、仮想通貨の発行管理及び各プレーヤにおけるICカード70に基づく仮想通貨の残高管理を含む各種の管理を行うとともに、チャージや課金などの仮想通貨の流通に関する管理、及び、店舗端末装置10や施設又は特定のグループにおける仮想通貨における現金決済などの仮想通貨の精算を実行する際に用いられてもよい。
【0093】
[2]店舗管理システムの動作概要
次に、
図2を用いて本実施形態の店舗管理システム1の各フェーズにおける動作概要について説明する。なお、
図2は、本実施形態の店舗管理システム1の動作概要を説明するための図である。
【0094】
[2.1]概要
本実施形態の店舗管理システム1は、
(1)ICカード70又は通信端末装置40に基づく課金処理、
(2)景品付与判定処理、
(3)景品管理情報の発行、
(4)景品管理情報の通知及びその表示制御処理、及び、
(5)景品付与に関する制御処理、
の各処理を実行するための構成を有している。
【0095】
[2.2]ICカード又は通信端末装置に基づく課金処理
まず、ICカード70又は通信端末装置40に基づく課金処理を実行するフェーズにおけるゲーム端末装置20及び管理用サーバ装置30について説明する。
【0096】
ゲーム端末装置20は、ICカード70又は通信端末装置40に基づく課金を実行するフェーズにおいて、プレーヤのゲームを開始するための課金許諾の操作に基づいて管理用サーバ装置30に対する課金要求を送信する。
【0097】
具体的には、ゲーム端末装置20は、仮想通貨の使用を伴う課金の場合には、通信端末装置40(ICカード70)が所定の位置にタッチして課金指示及びプレーヤIDが提供されると(すなわち、読み出すと(
図2の[1]))、ゲームを行うプレーヤのプレーヤID及びゲームを行うための課金額を示す課金額情報を、自機の固有の識別情報(以下、「ゲーム端末装置ID」という。)とともに、課金情報として、課金要求に添付して管理用サーバ装置30に送信する(
図2の[2])。
【0098】
なお、本実施形態においては、課金情報には、プレーヤが予め設定した認証コードが含まれており、ゲーム端末装置20は、認証コードに基づいて管理用サーバ装置30との認証を実行し、認証後に、課金情報に基づいて、管理用サーバ装置30と連動し、ゲームを実行するためのゲーム処理を実行する。
【0099】
一方、管理用サーバ装置30は、ゲーム端末装置20から課金情報が送信された場合に、予め記憶されているプレーヤ情報に基づいて、課金処理を実行する(
図2の[3])。
【0100】
例えば、管理用サーバ装置30は、仮想通貨によって課金を行う場合には、
(1)ゲーム端末装置20から送信された課金情報に含まれるプレーヤIDに関連付けられた口座情報を特定し、
(2)当該特定した口座情報の口座の残高から、課金可能な残高があるなどの所与の条件
に基づき当該課金情報に含まれる課金額情報の課金額を減算する課金処理を実行し、
(3)該当するプレーヤの仮想通貨における口座の残高を更新する。
【0101】
次いで、管理用サーバ装置30は、プレーヤ毎に課金処理を実行すると、プレーヤIDに対応付けて、課金額情報を少なくとも含む課金情報を、課金履歴情報として、記憶部320に順次登録する(
図2の[4])。
【0102】
なお、本実施形態の課金情報(課金履歴情報)には、課金額の他に、例えば、課金を実行した日時、課金を実行したゲーム端末装置(具体的には、ゲーム端末装置ID)、課金を実行したゲームの種別や当該ゲームに登場したゲームキャラクタなどのゲーム状況を示すゲーム状況、スコアやプレーヤのゲームレベルなどのゲーム結果、及び、課金を実行した店舗や複数の店舗から構成されるグループ(すなわち、同一運営主体)を識別するグループIDの情報が含まれる。
【0103】
また、本実施形態においては、ゲーム状況及びゲーム結果の情報は、ゲーム開始時、ゲーム中又はゲーム終了時に管理用サーバ装置30に送信される。
【0104】
[2.3]景品付与判定処理
管理用サーバ装置30は、プレーヤ毎に課金情報が課金履歴情報として登録されると、当該課金履歴情報が登録される毎に該当するプレーヤに対して、又は、所定のタイミング毎に、かつ、プレーヤ毎に、登録されている課金履歴情報が所与の条件を具備したか否かを判定する景品付与判定処理を実行する(
図2の[5])。
【0105】
例えば、管理用サーバ装置30は、所与の条件として、
(A)一定額以上の課金が、特定のゲームを提供するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置において実行されたか否か、
(B)ゲームが実行された総時間(すなわち、総実行時間)が一定時間以上、又は、当該ゲームが実行された回数が一定回数以上のゲームが、特定のゲームを提供するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置で実行されたか否か、
(C)過去の予め定められたタイミングから現時点までの一定期間内に、特定のゲームを実行するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置でゲーム(特定のゲーム又は種別を問わず提供されたゲームを含む。)が提供されたか否か、又は、
(D)(A)~(C)の組み合わせ
に基づく景品付与判定処理を実行し、該当するプレーヤに景品を付与するか否かを判定する。
【0106】
なお、例えば、管理用サーバ装置30は、所与の期間(例えば、1週間や1月など)毎に、ゲームの種別毎に、又は、グループID毎に、所与の条件を具備するか否かを判定する景品付与判定処理を実行してもよい。
【0107】
さらに、管理用サーバ装置30は、景品付与判定処理において、課金額の範囲に応じて複数の所与の条件を設定し、各所与の条件を具備するか否かとともに、当該所与の条件に具備した場合に該当する課金額の範囲を判定してもよい。
【0108】
例えば、この場合には、管理用サーバ装置30は、課金額が1000円~1999円、2000円~2999円などと複数の課金額範囲を設定し、それぞれの課金額の範囲に属するか否かを所与の条件として判定する。
【0109】
そして、この場合に、管理用サーバ装置30は、いずれかの所与の条件に具備したと判定した場合には、該当する課金額の範囲を特定する。
【0110】
[2.4]景品管理情報の発行
管理用サーバ装置30は、判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するための情報を、景品管理情報として、発行する(
図2の[6])。
【0111】
特に、管理用サーバ装置30は、判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、予め定められた景品(1の景品であっても複数の景品であってよい。)を付与するための景品管理情報を発行する。
【0112】
また、管理用サーバ装置30は、複数の景品の中からプレーヤに選択させる場合には、当該付与することが可能な景品(以下、「付与可能景品」という。)の種別や優先的に付与することが可能な景品(すなわち、優先度の高い景品)を決定する決定処理(以下、「付与可能景品決定処理」という。)を実行し、決定した景品を付与するための景品管理情報を発行する。
【0113】
なお、本実施形態の景品管理情報は、例えば、プレーヤに景品を付与するために必要なクーポン機能を有していることが好ましい。ただし、他の装置に景品を特定させるための情報としては、上述のように、プレーヤによって認識可能な情報であってもよいし、認識不能な情報であってもよい。
【0114】
また、本実施形態においては、景品は、物理的な商品が好ましく、例えば、ゲーム端末装置20によって提供されるゲームやゲームに登場するキャラクタなどのゲームに関する景品などを示す。
【0115】
例えば、管理用サーバ装置30は、景品管理情報として、
(1)2次元バーコード、ID又はホログラムなどの店舗端末装置10やプレーヤの通信端末装置40にプレーヤに付与する獲得可能な景品を特定させるための不可視化情報、
(2)プレーヤに付与することが可能な(すなわち、プレーヤによって獲得可能な)な景品名、当該景品の画像を含むプレーヤが獲得する景品を特定するための可視化情報、
(3)プレーヤが獲得可能な複数の景品を示す景品リストの情報、
(4)景品を獲得可能な店舗を示す情報(在庫状況も含む。)、又は
(5)それら組み合わせ、
の各種の情報を発行する。
【0116】
一方、管理用サーバ装置30は、付与可能景品決定処理としては、該当するプレーヤにおけるゲーム結果やゲーム状況を示すゲーム情報に基づいて、複数の景品の種別の中から、付与可能景品を決定し、又は、プレーヤが獲得を希望する可能性の高い付与可能製品の優先度を高くしてもよい。
【0117】
そして、管理用サーバ装置30は、付与可能景品決定処理によって決定した景品の種別に基づいて景品リスト情報を生成し、又は、さらに決定した景品の優先度に基づいて生成した景品リスト情報を、景品管理情報として、発行(生成)する。
【0118】
例えば、管理用サーバ装置30は、ゲーム結果として所定のスコアやレベルに到達している場合にレア度の高いゲームキャラクタに関する景品を有する景品リスト情報を発行し、又は、ゲーム中に獲得したアイテムの種別に応じて変化する景品リスト情報を発行するなど、該当するプレーヤのゲーム結果やゲーム状況に応じて異なる景品管理情報を発行す
る。
【0119】
さらに、管理用サーバ装置30は、付与可能景品決定処理において、課金履歴情報に基づいて、上記の所与のゲーム実行条件を具備するゲームに関する景品を、プレーヤに付与する他の景品により優先的に付与するための景品リスト情報を発行してもよい。
【0120】
例えば、管理用サーバ装置30は、付与可能景品決定処理において、所与のゲーム実行条件として、過去に既に実行されたゲームであって、
(1)予め定められたタイミングから現時点までの所定期間内に提供されたゲームであること、若しくは、最後に実行されたゲームや判定処理が実行された当時に実行されたゲームであること、
(2)プレー時間、プレー回数や課金額が一番多いゲームであること、
(3)プレー時間、プレー回数や課金額が一定の条件を具備するゲームであること、又は、
(4)(A)~(C)の組み合わせなど、
を具備するか否かを判定し、当該判定結果に基と付いて付与可能景品を決定してもよい。
【0121】
なお、管理用サーバ装置30は、実店舗毎に、各実店舗にて付与可能な景品の種別及び当該景品の数を在庫情報として管理し、付与可能景品決定処理において、在庫情報に基づいて、該当するプレーヤが景品を獲得する実店舗によって付与可能景品を決定し、決定した付与可能景品に基づいて景品リスト情報を発行してもよい。
【0122】
なお、管理用サーバ装置30は、複数の課金額範囲が設定されているなど複数の異なる条件が設定されている場合には、条件に具備する毎に付与可能な景品管理情報を発行する。ただし、この場合には、管理用サーバ装置30は、発行された景品管理情報に基づいてプレーヤが景品の獲得した場合には、リセットされ、当該プレーヤが景品を獲得せずに新たな条件を具備した場合に、新たな景品を付与するための景品管理情報を発行する。
【0123】
[2.5]景品管理情報の通知及びその表示制御処理
管理用サーバ装置30は、該当するプレーヤの通信端末装置40に、景品管理情報として、プレーヤが景品を獲得した旨及び景品を獲得可能な店舗の情報などを含む景品提供情報と、上記のバーコードや景品リスト情報などのプレーヤや付与可能な景品を特定するための情報(以下、「クーポン情報」ともいい、複数の景品の情報が含まれてもよい。)と、を送信する(
図2の[7])。
【0124】
そして、通信端末装置40は、受信した景品管理情報としての景品提供情報及びクーポン情報を表示するとともに、景品を獲得した旨及び景品を取得可能な店舗の情報やその期間など景品提供情報をプレーヤに通知する(
図2の[8])。
【0125】
なお、クーポン情報には、景品の種別、プレーヤID、獲得可能な店舗ID(又はグループID)など、プレーヤが景品を獲得するにあたって必要な可視化又は不可視化の情報が含まれる。
【0126】
すなわち、クーポン情報には、プレーヤが獲得可能であって当該プレーヤに認識可能な景品のリスト情報が含まれていてもよいし、店舗に来店しない限りプレーヤには認識できないように、プレーヤが獲得可能な景品情報が不可視化されていてもよい。
【0127】
また、管理用サーバ装置30は、複数の課金額範囲が設定されているなど複数の所与の条件が設定されている場合であって、条件に具備する毎に付与可能な景品管理情報を発行する場合には、新たに景品管理情報を発行する毎に、景品管理情報を該当するプレーヤの
通信端末装置40に送信する。
【0128】
一方、通信端末装置40(ICカード70)は、操作入力やタッチ操作とともに、又は、これらの操作に代えて、通信端末装置40が所定の位置にタッチし、通信端末装置40に表示されたクーポン情報(例えばバーコード)などの景品管理情報が提供されると(
図2の[9])、店舗端末装置10は、読み取った景品管理情報及びプレーヤIDを管理用サーバ装置30に送信する(
図2の[10])。
【0129】
また、管理用サーバ装置30は、店舗端末装置10から送信されたクーポン情報やプレーヤIDに基づいて、景品情報又は景品リスト情報など景品管理情報を店舗端末装置10に送信する(
図2の[11])。
【0130】
そして、店舗端末装置10は、管理用サーバ装置30から送信された景品リスト情報を含む景品管理情報を表示するため表示制御処理を実行する(
図2の[12])。
【0131】
なお、管理用サーバ装置30は、例えば、上記のゲーム実行条件を具備した場合に、複数の景品が含まれる景品リストを表示する際に該当する景品を最優先に店舗端末装置10や該当するプレーヤの通信端末装置40に表示させる処理(以下、「優先表示処理」という。)、又は、当該表示させた景品リストの中から優先的に選択させる処理(以下、「優先選択処理」という。)を実行してもよい。
【0132】
特に、この場合には、管理用サーバ装置30は、優先表示処理としては、景品リストを表示する際に、複数の景品のうち、ゲーム実行条件を具備する景品を、その他の景品(すなわち、ゲーム実行条件を具備しない景品)よりも優先度を高くして店舗端末装置10や該当するプレーヤの通信端末装置40に表示させる。
【0133】
例えば、管理用サーバ装置30は、優先度を高くして表示させる表示制御としては、他の景品より上位に景品を表示させること、大きく表示させること、又は、最初の画面に表示させる。
【0134】
また、この場合には、管理用サーバ装置30は、優先選択処理としては、店舗端末装置10に景品リストを表示させてプレーヤに選択させる際に、複数の景品のうち、ゲーム実行条件を具備する景品を、その他の景品(すなわち、ゲーム実行条件を具備しない景品)よりも優先度を高くして店舗端末装置10に表示させ、又は、選択させやすくするための制御を実行する。
【0135】
例えば、管理用サーバ装置30は、選択させやくする制御としては、1度の操作で選択することなど、他の景品より少ない操作で選択可能な制御を実行する。
【0136】
なお、優先表示処理又は優先選択処理の実行においては、管理用サーバ装置30は、景品管理情報の発行時に、優先表示処理又は優先選択処理を実行するための制御情報を生成し、当該制御情報を景品管理情報とともに店舗端末装置10又は通信端末装置40に送信してもよい。
【0137】
[2.6]景品付与に関する制御処理
店舗端末装置10は、景品リスト情報に基づいてプレーヤによって選択された獲得を希望する景品の情報(すなわち、獲得希望景品の種別の情報)を取得すると(
図2の[13])、当該選択された景品を店舗の従業員から受け取るための景品の受け取りに関する処理(以下、「景品付与管理処理」という。)を実行させる(
図2の[14])。
【0138】
具体的には、景品付与管理処理としては、店舗端末装置10は、単独で、又は、管理用サーバ装置30と連動して、景品交換に必要な引換券(店舗の従業員に景品と交換して手渡す引換券)を印刷物やデータとして出力する処理(以下、「引換券発行処理」ともいう。)を実行する。
【0139】
一方、店舗端末装置10は、該当する景品が付与されたことを認識すると(例えば、控え件が発行されると)、在庫情報を更新するための在庫管理情報を管理用サーバ装置30に送信する(
図2の[15])。
【0140】
そして、管理用サーバ装置30は、実店舗毎に、各実店舗にて付与可能な景品の種別及び当該景品の数を在庫情報として管理するため、該当するプレーヤに景品を付与した後には、該当する実店舗の在庫情報の景品の数を更新する在庫情報更新処理を実行する(
図2の[16])。
【0141】
[3]管理用サーバ装置
次に、
図3~
図5を参照しつつ、本実施形態の管理用サーバ装置30について説明する。なお、
図3は、本実施形態の管理用サーバ装置30の構成の一例を示す機能ブロックであり、
図4は、本実施形態の記憶部320に記憶されるプレーヤ情報(課金履歴情報及び景品管理情報を含む。)の一例を示す図である。また、
図5は、本実施形態の記憶部320に記憶される在庫情報の一例を示す図である
【0142】
記憶部320は、処理部300や通信部340などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などにより実現できる。
【0143】
また、記憶部320は、各処理においてワーク領域として機能する主記憶部321と、課金情報(課金履歴情報)及び発行された景品管理情報を含む各プレーヤの各種の情報が記憶されるプレーヤ情報記憶部322と、店舗端末装置10毎(又は当該店舗が属するグループ毎)に在庫情報が記憶される在庫情報記憶部323と、付与可能景品に関する情報や各種の判定処理に用いる基準データなどを記憶するデータ記憶部324と、を有している。
【0144】
なお、記憶部320に記憶される情報は、データベースで管理してもよい。また、記憶部320は、例えば、本発明の記憶手段を構成する。
【0145】
プレーヤ情報記憶部322には、例えば、
図4に示すように、
(A)プレーヤIDと、
(B)プレーヤが所持するICカード70のカードID又は通信端末装置40に組み込まれたICカード機能におけるID(以下、まとめて「カードID」という。)と、
(C)プレーヤの属性を示すプレーヤ属性情報と、
(D)口座情報など仮想通貨の決済を行うため決済関連情報と、
(E)課金情報が順次記憶された課金履歴情報と、
(F)発行された2次元バーコードや景品リスト情報などの景品管理情報と、
を含むプレーヤ情報が記憶される。
【0146】
プレーヤ属性情報には、例えば、当該プレーヤの氏名、住所、アカウント名、認証コードが含まれる。そして、プレーヤ属性情報は、発行事業者に対するプレーヤ登録時に登録するようにすればよい。
【0147】
決済関連情報には、口座を特定する情報、口座の現在の残高を示す残高情報と、仮想通貨のチャージ履歴を示すチャージ履歴情報と、が含まれる。
【0148】
課金履歴情報には、例えば、
図4に示すように、
(E1)例えば、課金額と、課金を実行したゲーム端末装置20のゲーム端末装置ID(必要に応じてグループIDを含む。)と、課金日時と、ゲームの種別と、を含む課金情報と、
(E2)課金を実行したゲームの種別、プレーヤにおける前回のゲームの実行において到達したレベル、取得したポイント、使用したプレーヤキャラクタの種別及びそのライフ数、登場したキャラクタの種別、プレーヤの獲得したアイテム、当該ゲームに登場したゲームキャラクタなどのゲーム状況を示す情報(以下、「ゲーム状況情報」という。)、
(E3)前回のゲームの結果を示すスコアやプレーヤのゲームレベル、総プレー回数、最終プレー日時、及び、合計プレー時間などのゲーム結果を示す情報(以下、「ゲーム結果情報」という。)、
が含まれる。
【0149】
なお、本実施形態においては、ゲーム状況情報及びゲーム結果情報を含めてゲームプレーデータとして管理してもよい。そして、以下の説明において、必要に応じてこれらの情報をまとめてゲームプレーデータともいう。
【0150】
また、ゲーム状況情報及びゲーム結果情報は、プレーヤがゲームをリスタートする際に、前回までのゲーム設定を引き継ぐために用いられるとともに、プレーヤに付与することが可能な景品(すなわち、付与可能景品)を決定する際に用いられる。
【0151】
景品管理情報には、プレーヤIDに対応付けて、景品付与判定処理によって生成される情報であって、例えば、
図4に示すように、
(F1)プレーヤに景品を付与可能な状態(以下、「景品付与可能状態」という。)を示すフラグ情報(すなわち、景品付与可能状態情報)、
(F2)プレーヤに景品を付与済である状態(以下、「景品付与済情報」という。)を示すフラグ情報(すなわち、景品付与済状態情報)、
(F3)プレーヤに付与可能な景品の情報(すなわち、景品情報)又は複数の景品情報(すなわち、景品リスト情報)、
(F4)景品情報のバーコード(具体的には、2次元バーコード)などのプレーヤによって認識不能な情報、及び、景品名、当該景品の画像又は当該景品の仕様などのプレーヤによって認識可能な情報、
(F5)プレーヤに景品を付与することが可能な店舗の情報(在庫状況を含む)
が含まれる。
【0152】
特に、景品情報及び景品リスト情報は、店舗毎又はグループ毎に、店舗IDやグループIDに対応付けて生成されてもよい。
【0153】
また、本実施形態のプレー情報や景品管理情報は、
図4のデータ構成に限定されず、実施態様に合わせて、種々の変更を行い、ある種の情報を追加し、又は、一部の情報を統合して、省略することが可能である。
【0154】
在庫情報記憶部323には、
図5に示すように、店舗IDに対応付けて、景品ID毎に在庫数の情報が記憶され、景品が付与される毎に、又は、景品が入荷される毎に管理者の指示に基づいて、当該在庫数の情報が更新される。
【0155】
情報記憶媒体330(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)など
により実現できる。処理部300は、情報記憶媒体330に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。すなわち、情報記憶媒体330には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0156】
通信部340は、外部(例えば、端末装置、他のサーバやネットワーク60)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0157】
処理部300(プロセッサ)は、情報記憶媒体330に記憶されるプログラム等に基づいて、処理を行う。具体的には、施設に設置された店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及びプレーヤが有する通信端末装置40からの要求に応じて各種のサービスを提供する。
【0158】
また、処理部300は、記憶部320内の主記憶部321をワーク領域として各種処理を行う。処理部300の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアやプログラムにより実現できる。
【0159】
特に、本実施形態の処理部300は、通信制御部310、Web処理部311、課金制御部312、景品付与判定処理部313、景品管理情報管理部314、及び、表示制御部315を含む。
【0160】
なお、これらの各部はソフトウェアにより実現されるものであるため、一部の機能を統合して、統合された各部の一部を省略する構成としてもよい。
【0161】
また、例えば、本実施形態の課金制御部312は、本発明の登録手段を構成し、景品付与判定処理部313は、本発明の判定手段を構成する。そして、例えば、本実施形態の景品管理情報管理部314は、本発明の景品付与管理手段、在庫管理手段及び取得手段を構成し、表示制御部315は、本発明の表示制御手段を構成する。
【0162】
通信制御部310は、通信部340を制御し、ネットワーク60及び施設に設けられた図示せぬルータを介して、店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40のそれぞれと、通信部340との間のデータの授受を制御する。すなわち、管理用サーバ装置30は、通信制御部114によって店舗端末装置10、ゲーム端末装置20及び通信端末装置40等から受信した情報に基づいて各種処理を行う。
【0163】
具体的には、通信制御部310は、店舗端末装置10から、クーポン情報及びその表示指示、プレーヤID、又は、その双方を受信するとともに、これらを受信した場合には、クーポン情報を表示するための情報(景品リスト情報等の景品管理情報を含む。)を当該店舗端末装置10に送信する。
【0164】
また、通信制御部310は、店舗端末装置10から、景品リスト情報に基づいてプレーヤによって選択された獲得を希望する景品の情報を取得すると、該当する景品の受け取りに関する制御を実行するための情報を当該店舗端末装置10に送信する。
【0165】
さらに、通信制御部310は、ゲーム端末装置20から、課金情報を受信すると、課金を実行するため課金制御部312に出力するとともに、課金が正常に決済されると、当該ゲーム端末装置20にゲーム開始が許諾されたことを送信する。
【0166】
一方、通信制御部310は、通信端末装置40から、クーポン情報及びその表示指示、
プレーヤID、又は、その双方を受信するとともに、これらを受信した場合には、クーポン情報を表示するための情報(景品リスト情報等の景品管理情報を含む。)を当該通信端末装置40に送信する。
【0167】
Web処理部311は、Webサーバとして機能する。例えば、Web処理部311は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルを通じて、店舗端末装置10やプレーヤの通信端末装置40にインストールされているWebブラウザの要求に応じてデータを送信する処理、当該端末のWebブラウザによって送信されるデータを受信する処理を行う。
【0168】
なお、一部のプレーヤ情報は、このWeb処理部311を用いて、店舗端末装置10やプレーヤの通信端末装置40と連動してプレーヤが事前に登録するようにしてもよい。
【0169】
課金制御部312は、プレーヤによってゲーム端末装置20を操作して課金が実行された場合に、予め記憶されているプレーヤ情報に基づいて、課金処理を実行する。
【0170】
例えば、課金制御部312は、仮想通貨によって課金を行う場合には、上述のように、ゲーム端末装置20から課金情報を受信すると、当該課金情報に含まれるプレーヤIDに関連付けられた口座情報を特定し、当該特定した口座情報の口座の残高から課金情報に含まれる課金額を減算する課金処理を実行する。
【0171】
そして、課金制御部312は、受信した課金情報をプレーヤ情報記憶部322に課金履歴情報として登録する。
【0172】
特に、課金制御部312は、課金処理が実行されたゲーム端末装置20におけるゲーム端末装置IDに関連付けて、ゲーム端末装置ID、課金金額、及び、課金日時(すなわち、時期)を該当するプレーヤの課金履歴情報に追記(記憶)する。
【0173】
一方、課金制御部312は、ゲームの開始時、ゲーム中又はゲームの終了後に、ゲーム端末装置20からプレーヤが実行したゲームの種別(例えば、予め定められたゲームID)及び当該ゲームに登場するゲームキャラクタ(例えば、予め定められたキャラクタID)の情報を含むゲーム結果情報及びゲーム状況情報を課金情報として受信する。
【0174】
そして、課金制御部312は、受信したゲーム関連情報をプレーヤIDに対応付けて課金履歴情報に追記(記憶)する。
【0175】
特に、ゲーム結果情報及びゲーム状況情報としては、ゲームIDやキャラクタIDの他に、
(1)ゲーム上において保持しているプレーヤキャラクタの数、その種別及びアイテムなどのゲーム状況、及び、
(2)スコア、プレーヤによってゲームが実行された総時間(ログイン時間)や各ステージに要した時間、ゲームを実行した回数、コンティニューの回数などのゲーム結果
の情報が含まれる。
【0176】
なお、課金履歴情報における課金日時は、ゲーム処理が実行された際のプレーが終了した日時であってもよい。
【0177】
また、受信した課金情報に、実店舗又は各実店舗が属するグループを識別するための店舗ID又はグループIDも課金履歴情報としてプレーヤ情報記憶部322に記憶してもよい。
【0178】
景品付与判定処理部313は、上述のように、プレーヤ毎に、所定のタイミングに、登録された課金履歴情報が上述のような所与の条件を具備したか否かを判定する景品付与判定処理を実行する。
【0179】
特に、景品付与判定処理部313は、所定のタイミングとして、毎日0時、課金履歴情報の登録時、又は、ゲームの終了時に景品付与判定処理を実行する。
【0180】
景品管理情報管理部314は、上述のように、景品付与判定処理によって前記プレーヤが所与の条件を具備したと判定された場合に、当該プレーヤに対して所与の景品を付与するためのバーコード、景品リスト情報などの景品提供情報、又は、クーポン情報を、景品管理情報として、発行し、発行した景品管理情報を店舗端末装置10又は通信端末装置40に送信する。
【0181】
特に、景品管理情報管理部314は、発行した景品管理情報をプレーヤIDに対応付けてプレーヤ情報記憶部322に記憶する。
【0182】
また、景品管理情報管理部314は、プレーヤに景品が付与された場合(具体的には、引換券の発行などの付与される状況になった場合)には、当該付与される景品に基づいて店舗毎又はグループ毎の在庫数の管理を実行する。
【0183】
表示制御部315は、該当するプレーヤの通信端末装置40と連動し、発行された景品管理情報として、プレーヤが景品を獲得した旨及び景品を獲得可能な店舗の情報などを含む景品提供情報と、プレーヤや付与可能な景品を特定するためのクーポン情報と、を、即時に又は所定のタイミングで、送信し、当該通信端末装置40に景品管理情報を表示させるための表示制御処理を実行する。
【0184】
また、表示制御部315は、店舗端末装置10と連動し、店舗端末装置10から送信されたクーポン情報やプレーヤIDを受信した場合に、当該受信したクーポン情報やプレーヤIDに基づいて、景品リスト情報など景品管理情報を読み出して店舗端末装置10に送信し、当該店舗端末装置10に送信した景品管理情報を表示させるための表示制御処理を実行する。
【0185】
なお、本実施形態の表示制御処理には、
(1)表示制御部315が、店舗端末装置10又は通信端末装置40とデータの授受を実行して表示する各種の処理、及び、
(2)店舗端末装置10又は通信端末装置40において表示するための表示制御データを生成して送信し、店舗端末装置10又は通信端末装置40において当該表示制御データに基づいて表示する各種の処理、
を含む。
【0186】
[4]店舗端末装置
次に、
図6を参照しつつ本実施形態の店舗端末装置10について説明する。なお、
図6は、本実施形態の店舗端末装置10の構成を示す構成ブロック図である。また、本実施形態の店舗端末装置10は、
図6の構成に限定されず、その一部の構成要素を省略すること、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0187】
操作部150は、プレーヤによってプレーヤID又はクーポン情報などを入力するために用いられる。また、操作部150は、リーダ・ライタ170と連動し、例えば、タッチパネル、又は、キーボードによって実現される。なお、これらに限らずに、テンキー、ジ
ョイスティックと、ソフトウェアキーボード等により実現することも可能である。
【0188】
店舗端末用記憶部160は、後述する処理部101及び店舗端末用通信部180におけるワーク領域となるもので、その機能はRAM(DRAM、VRAM)などにより実現できる。
【0189】
特に、本実施形態の店舗端末用記憶部160は、主に、プレーヤIDやクーポン情報の読み取り及び景品管理情報を表示するための専用プログラムなどが記録される主記憶部161、バッファ162、及び、店舗管理情報記憶部163を有している。
【0190】
主記憶部161は、主に、景品リスト情報などの景品管理情報の表示要求に従った景品管理情報表示処理、及び、景品の引き換えに用いる引換券の発行処理を実行するための店舗端末装置プログラムが記録される。
【0191】
バッファ162は、ワーク領域用の記憶領域であり、プレーヤの入力した情報等が一時的に記録される。
【0192】
店舗管理情報記憶部163には、自機の店舗端末装置IDの他、例えば、景品管理情報を表示させるために必要な情報、及び、仮想通貨のチャージを行うことができる場合には、それに関する情報が必要に応じて記憶されている。
【0193】
なお、店舗管理情報記憶部163は、例えば、主記憶部161の一部に設けられてソフトウェア的に読み書きの制御が行われる構成でもよい。
【0194】
リーダ・ライタ170は、プレーヤの保持するICカード70又は通信端末装置40に対する情報の読み出し及び書き込みを行う。例えば、本実施形態のリーダ・ライタ170は、ICカード70又は通信端末装置40から、プレーヤID、カードID及び景品管理情報を読み出すとともに、管理用サーバ装置30からの制御に基づいて、景品の付与後には付与済を示す情報などの景品管理情報を更新する。
【0195】
なお、リーダ・ライタ170は、例えば、NFC用のリーダ・ライタにより構成される。また、リーダ・ライタ170は、バーコードリーダやOCRなどの読み取り機能を有している。
【0196】
表示部120は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、有機ELディスプレイ、CRT、タッチパネル型ディスプレイ、または、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。
【0197】
音声出力部130は、所定の入力操作が実行される際に、又は、所定の表示が出力される際に、ガイダンスの音声を出力するものであり、その機能は、スピーカなどにより実現できる。
【0198】
店舗端末用通信部180は、有線及び無線のネットワークを介して外部(管理用サーバ装置30)との間で通信を行うものであり、その機能は、通信用ASICまたは通信用プロセッサなどのハードウェア、及び、通信用ファームウェアにより実現できる。
【0199】
処理部101(プロセッサ)は、操作部150からの操作入力データ、管理用サーバ装置30による制御及びプログラムなどに基づいて、
(1)ICカード70又は通信端末装置40から読み取ったプレーヤID及びバーコードのなどの景品管理情報と、店舗端末装置IDと、を含む景品管理情報表示要求を生成し、
管理用サーバ装置30に送信する処理、
(2)ICカード70又は通信端末装置40から読み取った景品管理情報(例えば、クーポン情報)を表示部120に表示させる表示制御処理、
(3)プレーヤIDや景品管理情報に基づいて、景品リスト情報などの管理用サーバ装置30に記憶されている景品管理情報を表示する処理、及び、
(4)ICカード70又は通信端末装置40に記憶されている情報の読み出し、又は、当該情報の更新などリーダ・ライタ170を制御する処理、
などの各種の処理を行う。
【0200】
特に、処理部101は、店舗端末用記憶部160をワーク領域として各種処理を行う。また、処理部101の機能は、各種プロセッサ(CPU、GPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェア及びプログラムにより実現できる。
【0201】
具体的には、処理部101は、情報特定処理部110、景品管理情報制御部111、ネットワーク設定部112、景品付与制御部113、通信制御部114、画像生成部115、音声生成部116を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0202】
情報特定処理部110は、操作部150に対して実行したプレーヤの入力操作に応じて、リーダ・ライタ170と連動し、ICカード70又は通信端末装置40に記憶されているプレーヤIDを読み出して特定する。
【0203】
景品管理情報制御部111は、操作部150に対して実行したプレーヤの入力操作に応じて、リーダ・ライタ170を介してICカード70又は通信端末装置40から景品管理情報を取得する。
【0204】
また、景品管理情報制御部111は、ICカード70又は通信端末装置40から読み出したプレーヤID、店舗ID及び景品管理情報に基づいて、管理用サーバ装置30から記憶されている読み出した景品管理情報(例えば、付与可能な景品を特定するためのバーコード)とは異なる景品管理情報(付与可能な景品名や画像)を取得する。
【0205】
そして、景品管理情報制御部111は、画像生成部115と連動し、景品管理情報制御部111と連動し、ICカード70又は通信端末装置40から取得した各種の情報、及び、管理用サーバ装置30から取得した各種の情報を表示部120に表示するための制御を実行する。
【0206】
ネットワーク設定部112は、施設内に設置された図示せぬルータとの接続設定を行う。
【0207】
景品付与制御部113は、管理用サーバ装置30と連動し、バーコードによって特定可能な景品、又は、景品リスト情報の中から選択されたプレーヤが希望する景品をプレーヤに付与するための各種の処理を実行する。
【0208】
具体的には、景品付与制御部113は、該当する景品をプレーヤに付与するための店舗の従業員に渡す引換券の発行、及び、管理用サーバ装置30と連動して各店舗における在庫情報の管理を行う。
【0209】
通信制御部114は、ICカード70又は通信端末装置40から取得した各種の情報を管理用サーバ装置30に送信するための処理を実行するとともに、管理用サーバ装置30から送信された情報を受信する処理を実行する。
【0210】
画像生成部115は、処理部101で行われる種々の処理の結果に基づいて描画処理を実行し、これにより画像を生成し、表示部120に出力する。
【0211】
音声生成部116は、処理部101で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音声出力部130に出力する。
【0212】
[5]ゲーム端末装置
次に、
図7を用いて本実施形態におけるゲーム端末装置20の構成について説明する。なお、
図7は、本実施形態のゲーム端末装置20の構成の一例を示す構成ブロック図である。また、本実施形態のゲーム端末装置20は、
図7の構成に限定されず、その一部の構成要素を省略すること、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0213】
操作部250は、プレーヤが操作入力データを入力するためのものであり、その機能は、例えば、操作ボタン、アナログスティック、各種センサ(角速度センサ、加速度センサ等)、方向指示キー、マイク、或いはタッチパネル型ディスプレイなどにより実現する。
【0214】
ゲーム端末用記憶部270は、後述する処理部201及びゲーム端末用通信部280におけるワーク領域となるもので、その機能はRAM(DRAM、VRAM)などにより実現できる。特に、本実施形態のゲーム端末用記憶部270は、主に、ゲームプログラムが記録される主記憶部271、画像バッファ272、第1のバッファ273、第2のバッファ274、及び、ゲーム制御情報記憶部275を有している。
【0215】
主記憶部271は、主に、ゲームプログラム及びゲームのプレーに必要な各種のゲームデ-タが記録される。ゲームプログラムは、ゲーム処理を実行するための命令コードが記述されたアプリケーションである。
【0216】
また、ゲームデータには、操作入力データの他に、キャラクタデータ、ゲームステージデータ、複数人プレーに参加している他のメンバーの情報、または、キャラクタ等の位置データの他、特別ステージ、特別キャラクタのデータ、特別な画像制御、及び音声制御を行うためのポリゴンデータ、音声データなどが含まれる。
【0217】
また、ゲームデータには、複数人プレーを行う際に、他のゲーム端末装置20と、通信を行いつつ、複数人プレーを実現するために、他のゲーム端末装置20に関するデータが含まれる。
【0218】
なお、複数人プレー時において、チームに属する各プレーヤが利用するゲーム端末装置20は、同一の施設内に設置され、各ゲーム端末装置20が、施設内に設置された図示せぬルータを介して相互に通信を行うようにしてもよく、他の施設に設置されたゲーム端末装置20がネットワーク60を介して、相互に通信を行うようにしてもよい。
【0219】
また、第1のバッファ273、第2のバッファ274及びゲーム制御情報記憶部275は、例えば、主記憶の一部に設けられてソフトウェア的によって読み書きの制御が行われる構成でもよい。
【0220】
ゲーム端末用記憶媒体240(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、HDD(ハードディスクドライブ)、または、メモリ(ROM等)などにより実現できる。
【0221】
なお、ゲーム端末用記憶媒体240には、特別モードの処理行うためのゲームデータを管理用サーバ装置30から取得して、記録するようにしてもよい。
【0222】
また、ゲーム端末用記憶媒体240に格納される情報の一部または全部は、システムへの電源投入時等にゲーム端末用記憶部270に転送されることになる。
【0223】
表示部220は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、有機ELディスプレイ、CRT、タッチパネル型ディスプレイ、または、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。
【0224】
音出力部230は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、または、ヘッドフォンなどにより実現できる。
【0225】
リーダ・ライタ260は、プレーヤの保持するICカード70又は通信端末装置40に対する情報の読み出し及び書き込みを行う。
【0226】
例えば、本実施形態の場合には、リーダ・ライタ260は、ICカード70又は通信端末装置40から、カードID及びカード内の残高情報を読み出すとともに、指示情報に基づき、ICカード70内又は通信端末装置40内の残高情報を更新する。
【0227】
なお、リーダ・ライタ260は、例えば、NFC用のリーダ・ライタにより構成される。また、リーダ・ライタ260は、バーコードリーダやOCRなどの読み取り機能を有している。
【0228】
ゲーム端末用通信部280は、有線及び無線のネットワークを介して外部(管理用サーバ装置30)との間で通信を行うものであり、その機能は、通信用ASICまたは通信用プロセッサなどのハードウェア、及び、通信用ファームウェアにより実現できる。
【0229】
処理部201(プロセッサ)は、操作部250からの操作入力データ、複数人プレー時に他のゲーム端末装置20から取得されたゲームデータ及びプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、または、音声生成処理などの各処理を行う。特に、処理部201は、ゲーム端末用記憶部270をワーク領域として各種処理を行う。また、処理部201の機能は、各種プロセッサ(CPU、GPU等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェア及びプログラムにより実現できる。
【0230】
具体的には、処理部201は、ゲーム演算部210、オブジェクト空間設定部211、仮想カメラ制御部212、移動・動作処理部213、ネットワーク設定部214、通信制御部216、画像生成部217、音声生成部218、及び、課金制御部219を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0231】
ゲーム演算部210は、所定のゲーム開始条件が満たされた場合に、ゲームを開始する処理、ゲームを進行させる処理、キャラクタやマップなどのオブジェクトを配置する処理、オブジェクトを表示する処理、ゲーム結果に対応するスコアを演算する処理、及び、ゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などを行う。
【0232】
また、ゲーム演算部210は、ゲーム終了後、ゲームの結果に応じてゲームプレーデータを生成する機能を有する。
【0233】
さらに、ゲーム演算部210は、ゲームのスタート時に管理用サーバ装置30からゲームプレーデータを取得すると、当該ゲームプレーデータに基づき、前回までの設定を引き継ぎつつ、ゲームをプレーさせるための演算処理を開始する。
【0234】
なお、本実施形態のゲーム演算部210は、複数人プレーを実行する際に、チームメンバーの設定を引き継ぎつつ、チームメイトのキャラクタを設定し、複数人プレーをさせるための演算処理を開始する。
【0235】
そして、ゲーム演算部210は、複数人プレーを開始してからゲームが終了するまでのゲーム期間(例えば、90秒の間)に、フレーム毎に、各プレーヤの操作入力データに基づいて、各メンバーのゲームスコアを算出しつつ、ゲームを進行させるための演算処理を行う。
【0236】
オブジェクト空間設定部211は、プレーヤのキャラクタ、味方のキャラクタ、敵キャラクタ、移動体、建物、球場、車、樹木、柱、壁、マップ(地形)などの表示物を表す各種オブジェクトをオブジェクト空間に配置設定する処理を行う。
【0237】
すなわち、ワールド座標系でのオブジェクトの位置や回転角度(向き、方向と同義)を決定し、その位置(X、Y、Z)にその回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)でオブジェクトを配置する。
【0238】
仮想カメラ制御部212は、オブジェクト空間内の所与(任意)の仮想カメラ(視点)から見える画像を生成するための仮想カメラの制御処理を行う。
【0239】
具体的には、仮想カメラの位置(X、Y、Z)又は回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)を制御する処理(視点位置、視線方向あるいは画角を制御する処理)を行う。また、画角を制御するようにしてもよい。
【0240】
例えば、仮想カメラによりオブジェクト(例えば、プレープレーヤのキャラクタ、敵または味方のキャラクタ、ボール、車、ロボット)を後方から撮影する場合には、キャラクタの位置又は回転の変化に仮想カメラが追従するように、仮想カメラの位置又は回転角度(仮想カメラの向き)を制御する。この場合には、移動・動作処理部213で得られたオブジェクトの位置、回転角度または速度などの情報に基づいて、仮想カメラを制御できる。
【0241】
また、仮想カメラを、予め決められた回転角度で回転させること、または、予め決められた移動経路で移動させる制御を実行してもよい。この場合には、仮想カメラの位置(移動経路)または回転角度を特定するための仮想カメラデータに基づいて仮想カメラを制御する。
【0242】
なお、仮想カメラ(視点)が複数存在する場合には、それぞれの仮想カメラについて上記の制御処理が行われる。また、仮想カメラ制御部212は、プレーヤに複数人プレーを実施させる場合に、各チームメンバーの視点を個別に決定し、当該視点に仮想カメラを設定して、制御する。
【0243】
移動・動作処理部213は、モデル(プレーヤキャラクタ、車、電車または飛行機、ロボット等)の移動・動作演算(移動・動作シミュレーション)を行う。すなわち、操作部250によりプレーヤが入力した操作入力データ、他のゲーム端末装置20におけるゲームデータ、プログラム(移動・動作アルゴリズム)、各種データ(モーションデータ)などに基づいて、モデルをオブジェクト空間内で移動させること、オブジェクトを動作(モーション、アニメーション)させることの各処理を行う。
【0244】
具体的には、移動・動作処理部213は、オブジェクトの移動情報(位置、回転角度、速度、または、加速度)及び動作情報(オブジェクトを構成する各パーツの位置、または
、回転角度)を、1フレーム(1/60秒)毎に順次求めるシミュレーション処理を行う。なお、フレームは、オブジェクトの移動・動作処理(シミュレーション処理)及び画像生成処理を行う時間の単位である。
【0245】
特に、本実施形態の移動・動作処理部213は、操作部250によって入力された操作入力データに基づいて、プレーヤの操作対象のプレーヤキャラクタを移動・動作させる処理を行う。
【0246】
また、移動・動作処理部213は、他のゲーム端末装置20(他機)から送信されたゲームデータに基づいて、他のゲーム端末装置20を使用するチームメンバーのオブジェクト(チームメンバーの使用キャラクタ等)を、自機を使用するプレーヤ(プレーヤ)の操作対象となるキャラクタと同一のオブジェクト空間(すなわち、ゲーム空間)において移動・動作させる処理を行うことができる。
【0247】
すなわち、本実施形態の移動・動作処理部213は、他のゲーム端末装置20におけるゲームデータに基づいて、プレーヤのキャラクタを動作させる演算と、チームメンバーの使用キャラクタを動作させる演算を行う。
【0248】
ネットワーク設定部214は、本実施形態の施設内に設置されたルータを介して、複数人プレーを実行する場合やその他の場合に、各ゲーム端末装置20と通信を行うために必要となるネットワーク情報を取得し、管理する処理等を行う。
【0249】
特に、本実施形態のネットワーク設定部214は、複数のゲーム端末装置20において、同一のオブジェクト空間を共有してゲームを行う際に、各ゲーム端末装置20に個別に設定されるゲーム端末装置20の識別情報(複数人プレーにて利用可能なゲーム端末装置20を識別するために個別に付与されたデータ)に対応付けられたパケットの送信先を指定する宛先情報を取得し、管理する処理を行う。
【0250】
通信制御部216は、管理用サーバ装置30に課金要求を送信するための処理、管理用サーバ装置30から送信された指示情報に基づきゲームモードを切り替える制御等を行う。
【0251】
画像生成部217は、処理部201で行われる種々の処理(ゲーム処理)の結果に基づいて描画処理を実行し、これにより画像を生成し、表示部220に出力する。いわゆる3次元ゲーム画像を生成する場合には、まずオブジェクト(モデル)の各頂点の頂点データ(頂点の位置座標、テクスチャ座標、色データ、法線ベクトルまたはα値等)を含むオブジェクトデータ(モデルデータ)が入力され、入力されたオブジェクトデータ(モデルデータ)に含まれる頂点データに基づいて、頂点処理(頂点シェーダによるシェーディング)が行われる。
【0252】
音声生成部218は、処理部201で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部230に出力する。
【0253】
課金制御部219は、画像生成部217と連動して所定の告知画像を表示部220に表示させるとともに、ICカード70又は通信端末装置40に記録された残高情報を表示部220に表示してプレーヤに口座の残高を告知する。
【0254】
また、課金制御部219は、自機にてプレー可能なゲームにより消費される仮想通貨量を特定し、当該仮想通貨量を示す課金額情報を生成するとともに、課金情報を生成する。
そして、課金制御部219は、生成した課金情報を課金要求とともに管理用サーバ装置30に送信する。
【0255】
そして、課金制御部219は、管理用サーバ装置30から課金の可否も含めて残高情報その他の課金に関する情報を受信すると、ICカード70又は通信端末装置40に記憶されている各情報を更新するとともに、課金可能の場合には、ゲームの開始を指示する。
【0256】
[6]通信端末装置
次に、
図8を用いて本実施形態における通信端末装置40の構成について説明する。なお、
図8は、本実施形態の通信端末装置40の構成の一例を示す機能ブロック図である。また、本実施形態のゲーム端末装置20は、
図8の構成に限定されず、その一部の構成要素を省略すること、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
【0257】
入力部460は、
図8に示すように、プレーヤからの入力情報を入力するための機器であり、プレーヤの入力情報を処理部400に出力する。本実施形態の入力部460は、プレーヤの入力情報(入力信号)を検出する検出部462を備える。入力部460は、例えば、レバー、ボタン、ステアリング、マイク、タッチパネル型ディスプレイ、キーボード、マウスなどがある。
【0258】
記憶部470は、処理部400や通信部496などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などにより実現できる。そして、本実施形態の記憶部470は、ワーク領域として使用される主記憶部471と、最終的な表示画像等が記憶される画像バッファ272とを含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0259】
情報記憶媒体480(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。
【0260】
処理部400は、情報記憶媒体480に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。情報記憶媒体480には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)を記憶することができる。
【0261】
なお、本実施形態では、管理用サーバ装置30が有する情報記憶媒体480や記憶部140に記憶されている本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムやゲームデータを、ネットワークを介して受信し、受信したプログラムやデータを情報記憶媒体480に記憶する。
【0262】
管理用サーバ装置30から受信したプログラムやデータを記憶部470に記憶してもよい。このようにプログラムやデータを受信してネットワークシステムを機能させる場合も本発明の範囲内に含む。
【0263】
表示部490は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイ、或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などにより実現できる。
【0264】
音出力部492は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。なお、例えば、本実施形態の表示部490は、本発明の表示手段を構成する。
【0265】
通信部496は、外部(例えば他の端末、サーバ)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0266】
処理部400(プロセッサ)は、入力部460からの入力情報やプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、表示制御、画像生成処理、或いは音生成処理などの処理を行う。
【0267】
また、処理部400は記憶部470内の主記憶部471をワーク領域として各種処理を行う。処理部400の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0268】
処理部400は、通信制御部410、Webブラウザ411、ゲーム処理部412、表示制御部413、描画部420、音処理部430を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
【0269】
通信制御部410は、管理用サーバ装置30、それぞれとデータを送受信する処理を行う。また、通信制御部410は、管理用サーバ装置30から受信したデータを記憶部470に格納する処理、受信したデータを解析する処理、その他のデータの送受信に関する制御処理等を行う。なお、通信制御部410は、サーバの宛先情報(IPアドレス、ポート番号)を情報記憶媒体480に記憶し、管理する処理を行うようにしてもよい。また、通信制御部410は、プレーヤからの通信開始の入力情報を受け付けた場合に、管理用サーバ装置30との通信を行うようにしてもよい。
【0270】
特に、通信制御部410は、管理用サーバ装置30にプレーヤの識別情報を送信して、クーポン情報や景品リスト情報などの景品管理情報、及び、当該景品管理情報を表示するためのデータ(プレーヤのWebページ、ゲーム画面等)を管理用サーバ装置30から受信する処理を行う。
【0271】
なお、通信制御部410は、所定周期で管理用サーバ装置30とデータ送受信を行ってもよいし、入力部460からの入力情報を受け付けた場合に、管理用サーバ装置30とデータ送受信を行ってもよい。
【0272】
Webブラウザ411は、ゲーム画面や景品付与に関するWebページを閲覧するためのアプリケーションプログラムであって、Webサーバ(管理用サーバ装置30)から、HTMLファイルや画像ファイル等をダウンロードし、レイアウトを解析して表示制御する。
【0273】
また、Webブラウザ411は、入力フォーム(リンクやボタンやテキストボックス等)を用いてデータをWebサーバ(管理用サーバ装置30)に送信する。
【0274】
さらに、Webブラウザ411は、インターネットを介してURLによって指定されたWebサーバからの情報を表示させることができる。
【0275】
ゲーム処理部412は、種々のゲーム演算処理を行う。例えば、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、ゲームを進行させる処理、ゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などがある。
【0276】
表示制御部413は、管理用サーバ装置30から送信されたクーポン情報及び景品リスト情報などの景品管理情報を、表示部490に表示する処理を行う。例えば、表示制御部413は、Webブラウザ411を用いて表示してもよい。
【0277】
描画部420は、処理部400で行われる種々の処理(例えば、ゲーム処理や景品管理情報の表示)に基づいて描画処理を行い、これにより画像を生成し、表示制御部413によって表示部490に出力する。描画部420が生成する画像は、いわゆる2次元画像であってもよいし、いわゆる3次元画像であってもよい。
【0278】
音処理部430は、処理部400で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部492に出力する。
【0279】
[7]仮想通貨管理システムの動作
[7.1]仮想通貨管理システムの動作の概要
次に、本実施形態の店舗管理システム1において、課金情報の登録処理を含む課金処理の動作について説明する。
【0280】
本動作は、ICカード70又は通信端末装置40を利用しつつ、かつ、仮想通貨によって課金処理を行う動作であって、予めプレーヤID及び当該プレーヤに関する口座情報が登録されているとともに、仮想通貨として必要十分の額がプレーヤIDに対応付けてチャージされているものとする。
【0281】
また、本動作は、プレーヤが一人で所定のゲームを実行するシングルプレーの場合の動作として説明する。
【0282】
[7.2]ゲーム端末装置における課金情報の登録処理
はじめに、
図9を用いて本実施形態のゲーム端末装置20において実行される課金情報の登録処理の動作について説明する。なお、
図9は、本実施形態のゲーム端末装置20において実行される課金情報の登録処理の動作(シングルプレー)を示すフローチャートである。
【0283】
まず、表示部220によって所定のスタート画面が表示された状態において、課金制御部219は、プレーヤの操作に基づいて、シングルプレーであることを含めて課金指示を検出すると(ステップS101)、ゲーム端末用記憶部270などの初期化を実行し、リーダ・ライタ260にプレーヤ操作に基づくICカード70又は通信端末装置40から情報の読み込みを待機させるとともに、認証コードの入力を待機する(ステップS102)。
【0284】
次いで、課金制御部219は、リーダ・ライタ260と連動して、ICカード70又は通信端末装置40からの情報を読み込むとともに、認証コードを検出すると(ステップS103)、プレー料金に対応する課金額情報を生成するとともに、当該課金額情報と、読み出されたプレーヤIDと、認証コードと、自機のゲーム端末装置IDと、を含む課金情報を生成する(ステップS104)。
【0285】
なお、課金制御部219は、上記に加えて、課金を実行した日時、課金を実行したゲームの種別や当該ゲームに登場したゲームキャラクタなどのゲーム状況を示すゲーム状況、及び、課金を実行した店舗や複数の店舗から構成されるグループの情報を含む課金情報を生成してもよい。
【0286】
次いで、課金制御部219は、課金要求とともに課金情報を管理用サーバ装置30に送信し、管理用サーバ装置30から送信された認証結果及びゲームプレーデータなどの受信を待機する状態になる(ステップS105)。
【0287】
次いで、課金制御部219は、管理用サーバ装置30から送信された認証結果及び該当するプレーヤのゲームプレーデータを、ゲーム端末用通信部280を介して、受信すると(ステップS106)、当該受信された認証結果に基づき、プレーヤ認証に成功したか否かを判定する(ステップS107)。
【0288】
このとき、課金制御部219は、プレーヤ認証に失敗したものと判定した場合には、不正使用等を防止するため、その旨(認証不成功の結果)を表示部220に表示して(ステップS121)本動作を終了する。
【0289】
一方、課金制御部219は、プレーヤ認証に成功したものと判定した場合には、リーダ・ライタ260にICカード70内又は通信端末装置40内の残高情報を書き換えさせる(ステップS111)。
【0290】
次いで、ゲーム演算部210は、受信したゲームプレーデータに基づいて、ゲーム処理をスタートし、操作部250に対する、プレーヤの入力操作に応じて、ゲームのプレーを開始させる(ステップS112)。なお、ゲーム演算部210は、ゲーム終了を待機する状態になる。
【0291】
このとき、ゲーム演算部210は、受信したゲームプレーデータに基づき、当該プレーヤの前回までのプレー履歴(例えば、使用キャラクタ、キャラクタのレベル、次に挑戦すべきステージ、獲得アイテム等)を引き継ぎつつ、プレーヤにゲームをプレーさせるための処理を実行する。
【0292】
次いで、ゲーム演算部210は、ゲームの終了を検出すると(ステップS113)、ゲ-ムの進行に対応したゲーム状況情報、及び、スコア、ゲームレベル、獲得したプレーヤキャラクタ数又は到達したステージなどのゲーム結果情報を生成し、プレーヤIDとともに管理用サーバ装置30に送信して(ステップS114)本動作を終了させる。
【0293】
なお、複数人プレーの場合には、ゲーム演算部210は、ゲームプレーデータとして複数人プレーを行った際の他のプレーヤ(友人プレーヤ)のプレーヤIDを取得し、ゲームプレーデータに含めて取得した友人プレーヤのプレーヤIDを送信する。
【0294】
[7.3]管理用サーバ装置における課金登録処理と景品付与情報の発行処理
次に、
図10を用いて本実施形態の管理用サーバ装置30において実行される課金登録処理と景品付与情報の発行処理の動作について説明する。なお、
図10は、本実施形態の管理用サーバ装置30において実行される課金登録処理と景品付与情報の発行処理の動作を示すフローチャートである。
【0295】
まず、通信制御部310が、ゲーム端末装置20から送信された課金要求及び課金情報を、通信部340を介して、受信すると(ステップS201)、課金制御部312は、課金情報から認証コード及びプレーヤID抽出する(ステップS202)。
【0296】
次いで、課金制御部312は、抽出されたプレーヤIDに基づき、プレーヤ情報記憶部322を検索して、当該プレーヤIDに該当するプレーヤ属性情報を読み出す(ステップS203)。
【0297】
次いで、課金制御部312は、読み出したプレーヤ属性情報に含まれるプレーヤID及び認証コードと抽出したプレーヤID及び認証コードと一致するか否かを判定し(ステップS204)、両者が一致しない場合に、認証が不成功である旨を該当するゲーム端末装置20に送信し(ステップS205)、本動作を終了する。
【0298】
これに対して、課金制御部312は、両者が一致すると判定した場合には、課金情報に基づいて、課金要求の受信日時を特定し、当該特定した受信日時を課金日時に設定しつつ、課金日時、課金額、及び、ゲーム端末装置IDなどを含む課金履歴情報を生成してプレーヤ情報記憶部322に追加する(ステップS206)。
【0299】
次いで、課金制御部312は、認証が成功した旨の認証結果と該当するプレーヤのゲームプレーデータと、を該当するゲーム端末装置20に送信して(ステップS207)、ゲーム状況情報及びゲーム結果情報の受信を待機する状態に移行する。
【0300】
次いで、課金制御部312は、ゲーム端末装置20から送信されたゲーム状況情報及びゲーム結果情報を受信すると(ステップS208)、当該受信したゲーム状況情報及びゲーム結果情報を、プレーヤ情報記憶部322に記憶し、既に同一の情報がプレーヤ情報記憶部322に記憶されている場合には当該記憶されているゲーム状況情報及びゲーム結果情報を更新する(ステップS209)。
【0301】
次いで、景品付与判定処理部313は、登録された課金情報が、所与の条件を具備したか否かを判定する景品付与判定処理を実行し(ステップS211)。
【0302】
具体的には、景品付与判定処理部313は、所与の条件として、
(A)一定額以上の課金が、特定のゲームを提供するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置において実行されたか否か、
(B)ゲームが実行された総時間(すなわち、総実行時間)が一定時間以上、又は、当該ゲームが実行された回数が一定回数以上のゲームが、特定のゲームを提供するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置で実行されたか否か、又は、
(C)過去の予め定められたタイミングから現時点までの一定期間内に、特定のゲームを実行するゲーム端末装置、特定のゲーム端末装置又は特定の店舗に設置されているゲーム端末装置でゲーム(特定のゲーム又は種別を問わず提供されたゲームを含む。)が提供されたか否か、を判定し、該当するプレーヤに景品を付与するか否かを判定する。
【0303】
そして、景品付与判定処理部313は、所与の条件を具備していないと判定した場合には、本動作を終了させ、所与の条件を具備したと判定した場合に、ステップS212の処理に移行する。
【0304】
次いで、景品付与判定処理部313が所与の条件を具備したと判定した場合には、景品管理情報管理部314は、該当するプレーヤに対してプレーヤが景品を獲得した旨及び景品を獲得可能な店舗の情報などを含む景品提供情報と、プレーヤや付与可能な景品を特定するためのクーポン情報を、景品管理情報として、発行する(ステップS212)。
【0305】
次いで、景品管理情報管理部314は、発行した景品管理情報をプレーヤIDに対応付けてプレーヤ情報記憶部322に記憶する(ステップS213)。
【0306】
次いで、表示制御部315は、該当するプレーヤの通信端末装置40に、景品を獲得した旨を含む発行された景品管理情報(バーコードのみなど一部の景品管理情報であってもよい。)を送信して(ステップS214)、本動作を終了させる。
【0307】
なお、該当するプレーヤの通信端末装置40は、管理用サーバ装置30から送信された景品管理情報を受信すると、当該受信した景品を獲得した旨及び景品管理情報(例えば、付与可能な景品を特定するバーコードや景品リスト情報)を、プレーヤの操作に基づいて
、プレーヤに視認可能に表示する。
【0308】
[7.4]店舗端末装置における景品管理情報の表示制御処理及び引換券の発行処理
次に、
図11を用いて本実施形態の店舗端末装置10において実行される景品管理情報の表示制御処理及び引換券の発行処理の動作について説明する。なお、
図11は、本実施形態の店舗端末装置10において実行される景品管理情報の表示制御処理及び引換券の発行処理の動作を示すフローチャートである。
【0309】
まず、リーダ・ライタ170が、通信端末装置40が所定の部分にタッチ又は所定の位置にかざされたことを検出すると(ステップS301)、情報特定処理部110は、画像生成部115と連動して、表示部120に認証コードをプレーヤに入力させるための画面を表示させ(ステップS302)、プレーヤによる操作部150への入力を待機する状態に移行する。
【0310】
なお、リーダ・ライタ170は、通信端末装置40に表示されたバーコードを読み取る場合には、当該バーコードを所定の位置にかざされたことを検出する。
【0311】
このとき、情報特定処理部110は、プレーヤが獲得可能な景品の景品管理情報を表示させる指示であることを当該プレーヤに確認するための処理であることを表示し、その許可を受け付ける。
【0312】
次いで、情報特定処理部110は、操作部150を介して入力された認証コード及び景品管理情報の表示許可の指示を検出すると(ステップS303)、読み取ったバーコードから、プレーヤIDを特定する(ステップS304)。
【0313】
次いで、景品管理情報制御部111は、特定されたプレーヤID及び景品管理情報の送信指示を管理用サーバ装置30に送信してその景品情報又は景品リスト情報、又は、景品の付与が可能か否かを示す付与制御情報の受信を待機する(ステップS305)。
【0314】
次いで、景品管理情報制御部111は、管理用サーバ装置30から送信された付与制御情報を受信すると(ステップS306)、当該付与制御情報に基づいて、プレーヤに景品の付与が可能であるか否かを判定する(ステップS307)。
【0315】
次いで、景品管理情報制御部111は、プレーヤに景品の付与が可能でないと判定すると、画像生成部115と連動し、その旨を表示部120に表示して(ステップS321)本動作を終了し、プレーヤに景品の付与が可能であると判定すると、ステップS307の処理に移行する。
【0316】
次いで、景品管理情報制御部111は、プレーヤに景品の付与が可能であると判定すると、付与制御情報に含まれる景品情報又は景品リスト情報を抽出し、画像生成部115と連動し、当該抽出した景品情報又は景品リスト情報を表示部120に表示し、プレーヤによって希望する景品の選択指示の入力を待機する(ステップS308)。
【0317】
次いで、景品付与制御部113は、プレーヤの操作に基づいて、希望する景品(以下、「希望景品」ともいう。)の選択を受け付けると(ステップS309)、当該プレーヤの操作を受け付けた景品を特定し、当該得した景品をプレーヤに付与するための例えばバーコードが印刷された引換券又はその引換券のデータ(以下、「引換券データ」という。)を発行する(ステップS310)。
【0318】
具体的には、景品付与制御部113は、引換券としては、図示しない印字出力部から物
理的な印刷物を出力してプレーヤに提供し、引換券データとして通信端末装置40にリーダ・ライタ170や電子メールやチャット機能などによって送信する。
【0319】
なお、引換券を店舗の従業員に渡すと、又は、引換券データが表示された画面を従業員に見せると、プレーヤは、景品を獲得することができるようになっている。
【0320】
なお、景品との引き換えを行う場合には、従業員は、バーコードリーダを有する図示しないPOS端末装置などを用いて、引換券に印刷されているバーコードを読み出し、管理用サーバ装置30と連動して、正規に付与されたバーコードか、又は、景品が付与済か否かを確認することができるようになっていてもよい。
【0321】
最後に、景品付与制御部113は、引換券又は引換券データを発行した該当する景品IDを、店舗ID(又はグループID)とともに、管理用サーバ装置30に送信し(ステップS311)、本動作を終了させる。
【0322】
[7.5]管理用サーバ装置における各店舗における在庫管理処理
次に、
図12を用いて本実施形態の管理用サーバ装置30における各店舗における在庫管理処理の動作について説明する。なお、
図12は、本実施形態の管理用サーバ装置30における各店舗の在庫管理処理の動作を示すフローチャートである。
【0323】
まず、通信制御部310が、店舗端末装置10から送信されたプレーヤIDを受信すると(ステップS401)、景品管理情報管理部314は、当該受信したプレーヤIDに対応付けて記憶されている景品管理情報を検索し、景品付与可能状態情報及び景品付与済状態情報を特定する(ステップS402)。
【0324】
次いで、景品管理情報管理部314は、特定した景品付与可能状態情報及び景品付与済状態情報に基づいて、該当するプレーヤIDにおいて景品付与が可能か否かを判定する(ステップS403)。
【0325】
具体的には、景品管理情報管理部314は、景品付与可能状態情報のフラグがONの場合であって、景品付与済状態情報のフラグがOFFの場合に、該当するプレーヤIDのプレーヤについては、景品付与が可能であると判定し、それ以外のフラグの組み合わせの場合には、当該プレーヤについては、景品付与が可能でないと判定する。
【0326】
また、このとき、景品管理情報管理部314は、該当するプレーヤIDにおいて景品付与が可能でないと判定すると、その旨を示す付与制御情報を該当する店舗端末装置10に送信して(ステップS411)本動作を終了させる。
【0327】
一方、景品管理情報管理部314は、該当するプレーヤIDにおいて景品付与が可能であると判定すると、該当するプレーヤIDに対応付けて記憶されている景品管理情報(景品情報や景品リスト情報)を該当する店舗端末装置10に送信し、当該店舗端末装置10から送信された引換券を発行した景品IDの受信を待機する(ステップS404)。
【0328】
次いで、景品管理情報管理部314は、店舗端末装置10から送信された景品ID、及び、店舗ID(又はグループID)を受信すると(ステップS405)、受信した店舗ID及び景品IDに基づいて、在庫情報記憶部323を検索し、該当する在庫数から「-1」をし、当該在庫情報を更新する(ステップS406)。
【0329】
次いで、景品管理情報管理部314は、該当するプレーヤIDに対応付けて景品付与判定処理に用いる課金履歴情報の判定用の課金額及び景品管理情報(例えば、景品付与可能
状態情報及び景品付与済状態情報のフラグ情報)をリセットして(ステップS407)、本動作を終了する。
【0330】
[8]変形例
[8.1]変形例1
上記実施形態においては、プレーヤ毎に単一のICカード70を保有するとして説明したが、各プレーヤの保有するICカード70は、一枚に限定しなくてもよい。この場合には、プレーヤID毎にICカード70のカードIDを管理することによって実現することができるようになっている。
【0331】
[8.2]変形例2
上記の実施形態においては、プレーヤIDは、ICカード70や通信端末装置40に記憶されているとして説明しているが、課金を行う際に、又は、店舗端末装置10において景品管理情報を閲覧する際に、操作部を介して入力させるようにしてもよい。また、プレーヤIDは、文字列コードに代えて指紋、虹彩、静脈、声紋などの生態認証IDであってもよい。
【0332】
[8.3]変形例3
上記の実施形態においては、同一店舗又は同一施設を原則として説明したが、複数の施設を運営する運営事業者、又は、ICカード70及び仮想通貨を発行する発行事業者と、店舗端末装置10を対応付けて景品管理を行うようにしてもよい。
【0333】
[8.4]変形例4
上記の実施形態の店舗管理システム1においては、複数の店舗端末装置10、複数のゲーム端末装置20及び管理用サーバ装置30によって構成されているが、単一の店舗端末装置10によって構成されていてもよいし、店舗端末装置10に管理用サーバ装置30の機能が含まれていてもよい。ただし、複数の店舗端末装置10によって店舗管理システム1が構成されている場合には、いずれの1の店舗端末装置10が管理用サーバ装置30の機能を有していればよい。
【0334】
[8.5]変形例5
上記の実施形態の管理用サーバ装置30の景品管理情報制御部111は、課金額の範囲に応じて所与の条件が複数設定されている場合に、景品付与判定処理によって当該所与の条件を具備するか否かとともに、当該所与の条件に具備した場合に該当する課金額の範囲を判定してもよい。
【0335】
この場合には、景品付与判定処理部313は、景品付与判定処理によって、所与の条件を具備しつつ、以前の景品付与判定処理において判定された課金額の範囲とは異なる課金額の範囲に属すると判定された場合に、異なる課金額の範囲に属したことを通信端末装置40の表示部490に表示させる。
【0336】
[8.6]変形例6
上記の実施形態において店舗端末装置10において表示される景品リスト情報を、通信端末装置40に表示させてもよい。例えば、通信端末装置40は、実店舗の位置と同一の位置情報を取得してその店舗端末装置10と同一の実空間に存在すると判定された場合に、又は、店舗端末装置10から送信された広告その他の情報を受信した場合に、当該景品リスト情報を管理用サーバ装置30から取得して表示してもよい。ただし、通信端末装置40は、景品リスト情報を単に管理用サーバ装置30から取得して表示させてもよい。
【符号の説明】
【0337】
1 :店舗管理システム
10 :店舗端末装置
20 :ゲーム端末装置
30 :管理用サーバ装置
40 :通信端末装置
60 :ネットワーク
70 :ICカード
101 :処理部
110 :情報特定処理部
111 :景品管理情報制御部
112 :ネットワーク設定部
113 :景品付与制御部
114 :通信制御部
115 :画像生成部
116 :音声生成部
120 :表示部
130 :音声出力部
140 :記憶部
150 :操作部
160 :店舗端末用記憶部
161 :主記憶部
162 :バッファ
163 :店舗管理情報記憶部
170 :リーダ・ライタ
180 :店舗端末用通信部
201 :処理部
210 :ゲーム演算部
211 :オブジェクト空間設定部
212 :仮想カメラ制御部
213 :移動・動作処理部
214 :ネットワーク設定部
216 :通信制御部
217 :画像生成部
218 :音声生成部
219 :課金制御部
220 :表示部
230 :音出力部
240 :ゲーム端末用記憶媒体
250 :操作部
260 :リーダ・ライタ
270 :ゲーム端末用記憶部
271 :主記憶部
272 :画像バッファ
273 :第1のバッファ
274 :第2のバッファ
275 :ゲーム制御情報記憶部
280 :ゲーム端末用通信部
300 :処理部
310 :通信制御部
311 :Web処理部
312 :課金制御部
313 :景品付与判定処理部
314 :景品管理情報管理部
315 :表示制御部
320 :記憶部
321 :主記憶部
322 :プレーヤ情報記憶部
323 :在庫情報記憶部
324 :データ記憶部
330 :情報記憶媒体
340 :通信部
400 :処理部
410 :通信制御部
411 :Webブラウザ
412 :ゲーム処理部
413 :表示制御部
420 :描画部
430 :音処理部
460 :入力部
462 :検出部
470 :記憶部
471 :主記憶部
480 :情報記憶媒体
490 :表示部
492 :音出力部
496 :通信部