(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-27
(45)【発行日】2022-08-04
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20220728BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220728BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20220728BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20220728BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20220728BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20220728BHJP
H05B 33/06 20060101ALI20220728BHJP
H05B 33/04 20060101ALI20220728BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/30 365
G09F9/00 366A
G09F9/00 338
H05B33/02
H05B33/14 A
H05B33/14 Z
H01L27/32
H05B33/06
H05B33/04
(21)【出願番号】P 2019213026
(22)【出願日】2019-11-26
【審査請求日】2019-11-26
(31)【優先権主張番号】10-2018-0147991
(32)【優先日】2018-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】シン ジュンフン
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-010309(JP,A)
【文献】特開2018-017988(JP,A)
【文献】特開2016-109771(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0291382(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
G09G 3/00 - 5/42
H01L 51/50
H01L 27/32
H05B 33/00 - 33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属基板と、
前記金属基板上に位置し、表示領域及び前記表示領域を取り囲む周辺領域を有し、且つ前記金属基板の上面の少なくとも一部を露出させる第1コンタクトホールを前記周辺領域内に含む電界発光表示パネルと、
前記電界発光表示パネル上の前記周辺領域内に位置し、前記第1コンタクトホールを取り囲む基底電圧パッドと、
前記電界発光表示パネル及び前記基底電圧パッド上に位置し、前記基底電圧パッドの上面の少なくとも一部を露出させる第2コンタクトホールを前記周辺領域内に含む第1接着部材と、
前記第1コンタクトホールと前記第2コンタクトホールの内部に充填され、前記金属基板と前記基底電圧パッドを電気的に連結させる導電性充填材と
を含む、
表示装置。
【請求項2】
前記第2コンタクトホールの面積は、前記第1コンタクトホールの面積よりさらに広い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記基底電圧パッドは、前記電界発光表示パネルのカソードと電気的に連結された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記電界発光表示パネルと電気的に連結され、前記金属基板と電気的に連結された印刷回路基板をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記電界発光表示パネルと前記金属基板との間に配置され、前記第1コンタクトホールを含むバックプレートをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記電界発光表示パネル上に配置され、前記基底電圧パッドの少なくとも一部が露出されるように構成された偏光板をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1接着部材上に配置され、前記第1コンタクトホール及び前記第2コンタクトホールを覆うように構成されたカバー部材をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記カバー部材の背面に配置され、前記第1コンタクトホール及び前記第2コンタクトホールを遮光するように構成された遮光層をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記電界発光表示パネル上に配置され、前記第2コンタクトホールを含むタッチパネルをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記タッチパネルと前記電界発光表示パネルとの間に配置され、前記第2コンタクトホールを含む第2接着部材をさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記電界発光表示パネル上に配置され、前記第2コンタクトホールを含む光制御フィルムをさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記光制御フィルムと前記電界発光表示パネルとの間に配置され、前記第2コンタクトホールを含む第3接着部材をさらに含む、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
複数の画素が配列され、カソードが形成された表示領域、前記表示領域を取り囲む周辺領域、及び前記複数の画素が形成された基板を貫通する第1コンタクトホールを含む電界発光表示パネルと、
前記電界発光表示パネル上の前記周辺領域内に位置し、前記第1コンタクトホールを取り囲み、前記カソードと電気的に連結された基底電圧パッドと、
前記電界発光表示パネルの背面に配置され、前記第1コンタクトホール及び前記基底電圧パッドの上面の一部を覆う導電性充填材と接触する金属基板と、
を含み、
前記第1コンタクトホールは前記周辺領域内に形成され、前記金属基板の上面の少なくとも一部を露出させる、
表示装置。
【請求項14】
前記電界発光表示パネル上に配置され、前記第1コンタクトホールを覆うカバー部材をさらに含む、請求項
13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記電界発光表示パネル及び前記カバー部材の間には、偏光板、タッチパネル、光制御フィルムの少なくとも一つがさらに配置され、
前記配置された少なくとも一つの構成要素は、前記第1コンタクトホールと対応し、前記基底電圧パッドの上面の少なくとも一部を露出するように構成された第2コンタクトホールを含むように構成された、請求項
14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記配置された少なくとも一つの構成要素の上面及び背面の少なくとも一つの面には、対応する接着部材が配置されるように構成された、請求項
15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記接着部材は、前記第2コンタクトホールを含むように構成された、請求項
16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1コンタクトホールは、前記周辺領域に複数個配置された、請求項
13に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、さらに詳細には、電界発光表示パネルを含む表示装置の基底電圧パッドのコンタクト構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電界発光表示パネルは、映像信号の入力を受けて表示領域に映像を表示する。電界発光表示パネルは、エレクトロルミネセンス素子であるマイクロLED(micro light emitting diode;Micro LED)、有機発光ダイオード(organic light emitting diode;OLED)、量子ドットダイオード(quantum-dot light emitting diode;QLED)等の技術で具現され得る。
【0003】
従来の電界発光表示パネルを含む表示装置は、複数の画素が形成された表示領域を通して映像を表示する。表示装置の画素は、アノード、電界発光素子、カソードが順次に積層され、特定波長の光を出力できる。カソードは、表示領域全体を覆うように構成される。それぞれの画素は、駆動トランジスタによって映像信号に対応する電流をアノードに供給し、カソードには基底電圧が供給され、電界発光素子で映像信号に対応する明るさを表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の発明者らは、表示装置のカソードに供給される基底電圧が安定的でない場合、映像の品質が低下し得るという事実を認識した。
【0006】
本発明の発明者らは、電界発光表示パネルの表示領域の大型化及び解像度の増加による信号配線の幅が低減し、信号配線の電気抵抗が増加するという事実を認識した。そして、配線抵抗増加によって、表示領域の中央へ行くほど最大明るさが低減し得るという事実を認識した。
【0007】
本発明の発明者らは、カソードに供給される基底電圧を安定的に供給し、映像の品質を向上できるという事実を認識した。
【0008】
そこで、本発明の発明者らは、電界発光表示パネルに映像信号を供給する印刷回路基板と、電界発光表示パネルの周辺領域に形成された基底電圧パッドを連結し、基底電圧供給の安定性を向上させようとした。
【0009】
本発明の発明者らは、導電テープを使用して電界発光表示パネルの基底電圧パッドと印刷回路基板を連結したが、周辺領域に十分な空間を確保しにくいという事実を認識し、周辺領域が増加して、表示領域の面積が低減し得るという事実を認識した。また、導電テープの適用時、組み立て工程が複雑になり、及び製造単価が増加するという事実を認識した。
【0010】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、電界発光表示パネルを貫通するコンタクトホールを形成し、基底電圧が安定した表示装置を提供することである。
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書の実施例に係る表示装置は、金属基板と、金属基板上に位置し、第1コンタクトホール及び第1コンタクトホールの周辺の基底電圧パッドを含む電界発光表示パネルと、電界発光表示パネル上に位置し、基底電圧パッドの上面の少なくとも一部を露出させる第2コンタクトホールを含む第1接着部材と、第1コンタクトホールと第2コンタクトホールの内部に充填され、金属基板と基底電圧パッドを電気的に連結させる導電性充填材とを含むことができる。
【0012】
第2コンタクトホールの面積は、第1コンタクトホールの面積よりさらに広くてよい。
【0013】
基底電圧パッドは、電界発光表示パネルのカソードと電気的に連結され得る。
【0014】
表示装置は、電界発光表示パネルと電気的に連結され、金属基板と電気的に連結された印刷回路基板を含むことができる。
【0015】
表示装置は、電界発光表示パネルと金属基板との間に配置され、第1コンタクトホールを含むバックプレートを含むことができる。
【0016】
表示装置は、電界発光表示パネル上に配置され、基底電圧パッドの少なくとも一部が露出されるように構成された偏光板を含むことができる。
【0017】
表示装置は、接着部材上に配置され、第1コンタクトホール及び第2コンタクトホールを覆うように構成されたカバー部材を含むことができる。
【0018】
表示装置は、カバー部材の背面に配置され、第1コンタクトホール及び第2コンタクトホールを遮光するように構成された遮光層を含むことができる。
【0019】
表示装置は、電界発光表示パネル上に配置され、第2コンタクトホールを含むタッチパネルを含むことができる。
【0020】
表示装置は、タッチパネルと電界発光表示パネルとの間に配置され、第2コンタクトホールを含む接着部材を含むことができる。
【0021】
表示装置は、電界発光表示パネル上に配置され、第2コンタクトホールを含む光制御フィルムを含むことができる。
【0022】
表示装置は、光制御フィルムと電界発光表示パネルとの間に配置され、第2コンタクトホールを含む接着部材を含むことができる。
【0023】
第1コンタクトホールは、レーザで形成され得る。
【0024】
第2コンタクトホールは、レーザで形成され得る。
【0025】
本明細書の実施例に係る表示装置は、複数の画素が配列され、カソードが形成された表示領域、表示領域の周辺に位置し、カソードと電気的に連結された基底電圧パッドが形成された周辺領域、及び基底電圧パッドと隣接し、複数の画素が形成された基板を貫通する第1コンタクトホールを含む電界発光表示パネル、及び電界発光表示パネルの背面に配置され、第1コンタクトホール及び基底電圧パッドの上面の一部を覆う導電性充填材と接触する金属基板を含むことができる。
【0026】
表示装置は、電界発光表示パネル上に配置され、第1コンタクトホールは、カバー部材を含むことができる。
【0027】
表示装置の電界発光表示パネルとカバー部材との間には、偏光板、タッチパネル、光制御フィルムの少なくとも一つがさらに配置され、配置された少なくとも一つの構成要素は、第1コンタクトホールと対応し、基底電圧パッドの上面の少なくとも一部を露出するように構成された第2コンタクトホールを含むことができる。
【0028】
配置された少なくとも一つの構成要素の上面及び背面の少なくとも一つの面には、対応する接着部材が配置されるように構成され得る。
【0029】
接着部材は、第2コンタクトホールを含むことができる。
【0030】
第1コンタクトホール及び第2コンタクトホールは、周辺領域に複数個配置され得る。
【0031】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0032】
本明細書の実施例に係る表示装置は、電界発光表示パネルにコンタクトホール構造物を形成し、コンタクトホール構造物と重畳される金属基板を電界発光表示パネルに配置することで、カソードに基底電圧を安定的に供給し、映像の品質が向上し得る効果がある。
【0033】
本明細書に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに様々な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1a】本明細書の一実施例に係る表示装置を概略的に説明する平面図である。
【
図1b】
図1aの切断面A’-A’’を概略的に説明する断面図である。
【
図2】本明細書の他の実施例に係る表示装置を概略的に説明する断面図である。
【
図3】本明細書のまた他の実施例に係る表示装置を概略的に説明する断面図である。
【
図4a】本明細書の一実施例に係る表示装置の製造手順を概略的に説明する断面図である。
【
図4b】本明細書の一実施例に係る表示装置の製造手順を概略的に説明する断面図である。
【
図4c】本明細書の一実施例に係る表示装置の製造手順を概略的に説明する断面図である。
【
図4d】本明細書の一実施例に係る表示装置の製造手順を概略的に説明する断面図である。
【
図4e】本明細書の一実施例に係る表示装置の製造手順を概略的に説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本明細書の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下において開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現され、単に、本実施例は、本明細書の開示が完全なものとなるようにし、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0036】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本明細書に図示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本明細書を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0037】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0038】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0039】
素子または層が異なる素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0040】
第1、第2等が様々な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0041】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0042】
図面で示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本明細書に図示された構成の大きさ及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0043】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、当業者が十分に理解できるように技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であっても、関連関係で共に実施可能であってもよい。
【0044】
以下、添付の図面を参照して、本明細書に係る実施例を説明する。
【0045】
図1aは、本明細書の一実施例に係る表示装置を概略的に説明する平面図である。
【0046】
図1bは、
図1aの切断面A’-A’’を概略的に説明する断面図である。
以下、
図1a及び
図1bを参照して、本明細書の一実施例に係る表示装置100を説明する。
【0047】
図1aを参照すると、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、表示領域AA及び周辺領域NAを含むように構成され得る。周辺領域NAには、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSが配置され得る。
【0048】
表示領域AAに複数の画素が配列され得る。複数の画素は、薄膜トランジスタアレイを通して供給された映像信号に基づいて特定波長帯域の可視光線を発光するように構成され得る。従って、表示装置100は、映像を表示することができる。表示領域AAは、電界発光表示パネル120に形成され得る。
【0049】
周辺領域NAは、表示領域AAに配置された複数の画素を駆動するための様々な信号配線及び様々な駆動回路が配置され得る。周辺領域NAには、基底電圧を供給するように構成されたコンタクトホール構造物H1、H2、VSSが形成され得る。コンタクトホール構造物H1、H2、VSSは、少なくとも第1コンタクトホールH1、第2コンタクトホールH2、及び基底電圧パッドVSSを含むように構成される。
【0050】
図1bを参照すると、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、少なくとも金属基板110、電界発光表示パネル120、第1接着部材130、及び導電性充填材160を含み、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSを構成して基底電圧の供給安定性を向上できる。
【0051】
金属基板110は、基底電圧を供給するように構成される。基底電圧は、電界発光表示パネル120のカソードに供給される電圧を意味し得る。基底電圧は、グランド電圧(GND)または0V未満の電圧であってよい。但し、これに制限されない。金属基板110は、導電性に優れた金属または導電性物質を含むことができる。例えば、金属基板110は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)等であってよい。但し、これに制限されない。
【0052】
電界発光表示パネル120は、金属基板110上に配置され得る。電界発光表示パネル120は、基板、基板上に形成された薄膜トランジスタアレイ、薄膜トランジスタアレイ上に形成されたアノード、アノード上に形成された電界発光素子、電界発光素子上に形成されたカソード、カソード上に形成された封止部を含むように構成され得る。カソードは、表示領域を覆う共通電極であってよい。カソードは、周辺領域NAの一部まで延びて、周辺領域NAに提供された基底電圧パッドVSSと電気的に連結され得る。
【0053】
薄膜トランジスタアレイは、複数の薄膜トランジスタ、複数の薄膜トランジスタにスキャン信号を提供するスキャン配線、複数の薄膜トランジスタに映像信号を供給するデータ配線を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、非晶質シリコン、ポリシリコン、酸化物半導体等からなり得る。スキャン配線及びデータ配線は、例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金(AlNd)、銅(Cu)、銅合金、モリブデン(Mo)、モリチタン(MoTi)のいずれか一つからなり得る。但し、これに制限されない。
【0054】
様々な信号配線の間には、絶縁層が形成される。例えば、絶縁層は、酸化シリコン(SiO2)または窒化シリコン(SiNx)を含むことができる。
電界発光素子は、アノード上に配置され得る。電界発光素子は、発光層を含むように構成される。電界発光素子は、単層または複層であってよく、電界発光素子の性能向上のために、正孔注入層、正孔輸送層、及び電子輸送層の少なくとも一つをさらに含むように構成され得る。但し、これに制限されない。発光層は、発光される光の波長によってサブ画素別に異なるホストまたはドーパント物質を含むことができる。但し、これに制限されない。
【0055】
カソードは、電界発光素子上に配置され得る。カソードは、電界発光素子を覆うように構成され得る。
【0056】
封止部は、カソード上に配置され得る。封止部は、酸素及び水分から電界発光素子を保護する機能を果たす。封止部は、単層であってよいが、これに制限されず、少なくとも一つの無機絶縁層と少なくとも一つの有機絶縁層が積層された構造であってよい。
【0057】
電界発光表示パネル120は、カバー部材155の方向に光を発光するように構成されたトップエミッション方式(top-emission type)であってよい。
【0058】
第1コンタクトホールH1は、電界発光表示パネル120を貫通するように構成される。第1コンタクトホールH1は、エッチング工程、レーザカッティング工程、または物理的なカッティング等を通して形成され得る。より好ましくは、第1コンタクトホールH1は、レーザカッティングで形成され得る。レーザカッティング時、第1コンタクトホールH1は、精密に形成され得る効果がある。例えば、第1コンタクトホールH1は、円形であってよく、直径は、0.5mm~1mmであってよい。但し、これに制限されない。
【0059】
いくつかの実施例においては、第1コンタクトホールは、円形以外にも、矩形、多角形、楕円形、線形等、様々な形状を有するように構成され得る。
【0060】
基底電圧パッドVSSは、表示領域AAの複数の画素と電気的に連結されたカソードと電気的に連結される。基底電圧パッドVSSは、第1コンタクトホールH1と隣接するように構成される。基底電圧パッドVSSは、金属電極であってよく、例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金(AlNd)、銅(Cu)、銅合金、モリブデン(Mo)、モリチタン(MoTi)、チタン(Ti)のいずれか一つの物質で形成され得る。但し、これに制限されない。
【0061】
基底電圧パッドVSSは、表示領域AAの複数の画素形成時に使用される様々な金属層をパターニングして形成され得る。複数の画素形成時に使用される様々な金属層は、複数の画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、映像信号を供給するデータ配線、アノード、カソード等を形成する金属層であってよい。但し、これに制限されない。
【0062】
第1接着部材130は、電界発光表示パネル120上に配置され得る。例えば、第1接着部材130は、透明接着剤(optical clear adhesive;OCA)であってよい。但し、これに制限されない。
【0063】
第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130を貫通するように構成される。第2コンタクトホールH2は、エッチング工程、レーザカッティング工程、または物理的なカッティング等を通して形成され得る。より好ましくは、第2コンタクトホールH2は、レーザカッティングで形成され得る。レーザカッティング時、第2コンタクトホールH2は、精密に形成され得る効果がある。例えば、第2コンタクトホールH2は、円形であってよく、直径は、1mm~1.5mmであってよい。但し、これに制限されない。第2コンタクトホールH2は、第1コンタクトホールH1と対応するように位置する。第2コンタクトホールH2は、基底電圧パッドVSSの一部が露出されるように構成されたことを特徴とする。
【0064】
いくつかの実施例においては、第2コンタクトホールは、円形でない、矩形、多角形、楕円形、線形等、様々な形状を有するように構成され得る。
【0065】
第1コンタクトホールH1と第2コンタクトホールH2には、導電性充填材160が塗布される。導電性充填材160は、ノズル(nozzle)を通して塗布され得る。導電性充填材160が提供されることで、第2コンタクトホールH2によって露出された基底電圧パッドVSSの少なくとも一部が金属基板110と電気的に連結される。従って、カソードは、金属基板110を通して供給される基底電圧を、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSを通して供給を受けることができる効果がある。
【0066】
コンタクトホール構造物H1、H2、VSSは、少なくとも一つ以上が周辺領域NAに配置され得る。追加説明すると、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSは、特定間隔で離隔されて周辺領域NAに提供され得る。コンタクトホール構造物H1、H2、VSSの個数が増加するほど、基底電圧の安定性が向上し得る効果がある。
【0067】
カバー部材155は、第1接着部材130上に配置され得る。カバー部材155は、強化ガラスまたは透明プラスチックであってよい。但し、これに制限されず、カバー部材155は、電界発光表示パネル120を保護できる透明物質からなり得る。カバー部材155は、第2コンタクトホールH2を覆うように構成される。従って、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSが密封され得る効果がある。
【0068】
本明細書の一実施例に係る表示装置100は、金属基板110、金属基板110上に位置し、第1コンタクトホールH1及び第1コンタクトホールH1の周辺の基底電圧パッドVSSを含む電界発光表示パネル120、電界発光表示パネル120上に位置し、基底電圧パッドVSSの上面の少なくとも一部を露出させる第2コンタクトホールH2を含む第1接着部材130、第1コンタクトホールH1と第2コンタクトホールH2の内部に充填され、金属基板110と基底電圧パッドVSSを電気的に連結させる導電性充填材160を含むように構成され得る。従って、電界発光表示パネル120の背面に配置された金属基板110と電界発光表示パネル120を貫通するコンタクトホール構造物H1、H2、VSSを通して直接連結され得る効果がある。従って、別途の基底電圧を安定させるための導電テープを除去できる効果がある。
【0069】
図2は、本明細書の他の実施例に係る表示装置を概略的に説明する断面図である。
【0070】
以下、
図2を参照して、本明細書の他の実施例に係る表示装置200を説明する。本明細書の他の実施例に係る表示装置200は、本明細書の一実施例に係る表示装置100と実質的に類似するため、単に説明の便宜のために重複する説明は省略する。
【0071】
本発明の他の実施例に係る表示装置200は、例示的に、タッチパネル135、第2接着部材140、及び遮光層170を選択的にさらに含むように構成され得る。
【0072】
タッチパネル135は、電界発光表示パネル120上に配置され得る。タッチパネル135は、ユーザのタッチを認識できるタッチ電極を含む。タッチ電極は、例えば、静電容量の変化を感知するタッチ電極であってよい。電界発光表示パネル120の表示領域AAに対応するタッチ電極によってユーザのタッチ入力を感知できる。タッチパネル135は、周辺領域NAに配置される第2コンタクトホールH2を含むように構成される。タッチパネル135の第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130の第2コンタクトホールH2と実質的に同じ形状を有するように構成され得る。例えば、第1接着部材130とタッチパネル135が積層された後、レーザカッティングで第1接着部材130とタッチパネル135を貫通する第2コンタクトホールH2が同時に形成され得る。但し、これに制限されない。
【0073】
図2において、タッチパネル135は、例示的に、第2コンタクトホールH2を含むものと示されているが、第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130にのみ形成され得る。そして、タッチパネル135は、第2接着部材140によってカバー部材155に先に貼り付けられ得る。このような場合、タッチパネル135は、第2コンタクトホールH2を含まないように構成され得る。
【0074】
第2接着部材140は、タッチパネル135上に配置され得る。従って、第1接着部材130は、電界発光表示パネル120とタッチパネル135を接着させ、第2接着部材140は、タッチパネル135とカバー部材155を接着させることができる。第2接着部材140は、第1接着部材130と実質的に同じ物質からなり得る。但し、これに制限されない。
【0075】
第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130、タッチパネル135、及び第2接着部材140が順次に積層された後にレーザカッティングによって形成され得る。但し、これに制限されない。
【0076】
図2において、第2接着部材140は、例示的に、第2コンタクトホールH2を含むものと示されているが、第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130にのみ形成され得る。そして、タッチパネル135及び第2接着部材140は、カバー部材155に先に配置された後、第1接着部材130に貼り付けられ得る。このような場合、第2接着部材140は、第2コンタクトホールH2を含まないように構成され得る。
【0077】
遮光層170は、可視光線を遮光するように構成される。遮光層170は、周辺領域NAの少なくとも一部を遮光するように構成され得る。遮光層170は、カバー部材155の背面に形成され得る。遮光層170は、少なくとも周辺領域NAに配置された全てのコンタクトホール構造物H1、H2、VSSを遮光するように構成される。上述した構成によれば、遮光層170は、例えば、ブラック顔料、ブラック樹脂、グラファイト(graphite)、ブラックインク、グラビアインク(gravure ink)、ブラックスプレー、ブラックエナメル、クロム(Cr)、及び低反射金属の少なくとも一つを含むことができる。
【0078】
図2をまた参照すると、表示装置200は、選択的にタッチパネル135をさらに含むように構成され得、表示装置200は、選択的に遮光層170をさらに含むように構成され得る。上述した構成によれば、タッチパネル135をさらに含んでも、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSを実質的に同一に形成することができ、タッチパネル135に基底電圧パッドをさらに形成して、タッチパネル135の基底電圧を安定化させることも可能である。また、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSを遮光層170で隠すことで、ユーザにコンタクトホール構造物H1、H2、VSSが認識されないようにできる効果がある。特に、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSが複数個構成されても、遮光層170によって全部遮光させることができる効果がある。
【0079】
図3は、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置を概略的に説明する断面図である。
【0080】
以下、
図3を参照して、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置300を説明する。本明細書のさらに他の実施例に係る表示装置300は、本明細書の他の実施例に係る表示装置200と実質的に類似するため、単に説明の便宜のために重複する説明は省略する。
【0081】
本発明のさらに他の実施例に係る表示装置300は、例示的に、バックプレート115、偏光板125、光制御フィルム145、第3接着部材150、及び印刷回路基板180のうち一部を選択的にさらに含むように構成され得る。
【0082】
バックプレート115は、電界発光表示パネル120がフレキシブルディスプレイである場合、電界発光表示パネル120を支持できる。バックプレート115は、電界発光表示パネル120より支持能力に優れたプラスチックフィルムであってよい。仮に、バックプレート115に第1コンタクトホールH1が形成されない場合、電界発光表示パネル120と金属基板110は、電気的に絶縁される。バックプレート115は、電界発光表示パネル120の背面に貼り付けられ得る。このような場合、第1コンタクトホールH1は、バックプレート115が電界発光表示パネル120に貼り付けられた後、形成され得る。従って、第1コンタクトホールH1は、バックプレート115と電界発光表示パネル120に同時に形成され得る。
【0083】
偏光板125は、第1接着部材130の背面に提供され得る。偏光板125の第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130と偏光板125が貼り付けられた後、レーザカッティングによって形成され得る。従って、第2コンタクトホールH2は、偏光板125と第1接着部材130に同時に形成され得る。従って、基底電圧パッドVSSが露出され得る効果がある。但し、これに制限されず、偏光板125は、少なくとも画素領域AAだけを覆うように構成され得る。上述した構成によれば、偏光板125は、基底電圧パッドVSSの上面の少なくとも一部を露出しながら、表示領域AAに入射する外光を吸収して外光明暗比を向上できる効果がある。
【0084】
光制御フィルム145は、第2接着部材140の上面に提供され得る。光制御フィルム145は、必要に応じて、表示装置300の視野角を狭める機能を提供できる。例えば、車両のナビゲーションの場合、夜間運転時、ディスプレイ装置に表示される画像が自動車の前面窓ガラスに反射して運転者の運転に邪魔になり得る。このような場合、光制御フィルム145を提供して視野角を最適化できる。第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130、タッチパネル135、第2接着部材140、及び光制御フィルム145が順次に積層された後にレーザカッティングによって形成され得る。但し、これに制限されない。
【0085】
図3において、光制御フィルム145は、例示的に、第2コンタクトホールH2を含むものと示されているが、第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130にのみ形成され得る。そして、光制御フィルム145は、第3接着部材150のようにカバー部材155に先に配置された後、第1接着部材130に貼り付けられ得る。このような場合、光制御フィルム145は、第2コンタクトホールH2を含まないように構成され得る。
【0086】
第3接着部材150は、光制御フィルム145上に配置され得る。第3接着部材150は、第3接着部材150のように貼り付けられ得る様々な構成要素と共に積層された後にレーザカッティングによって形成され得る。但し、これに制限されない。
【0087】
図3において、第3接着部材150は、例示的に、第2コンタクトホールH2を含むものと示されているが、第2コンタクトホールH2は、第1接着部材130にのみ形成され得る。
【0088】
印刷回路基板180は、電界発光表示パネル120と軟性ケーブルによってボンディングされ得る。そして、印刷回路基板180は、金属基板110と電気的に連結されるように構成され得る。このような場合、印刷回路基板180は、基底電圧を金属基板110に供給するように構成され得る。特に、軟性ケーブルは、様々な駆動信号及びデータ信号を供給しなければならないため、基底電圧を供給するための基底電圧供給配線の提供が制限され得る。しかし、印刷回路基板180が金属基板110と直接連結される場合、安定的に基底電圧を供給できる。
【0089】
図3においては、さらに提供され得る様々な構成要素について説明した。即ち、表示装置300は、様々な構成要素を選択的にさらに含むことができ、様々な構成要素がさらに含まれても、第1コンタクトホールH1及び第2コンタクトホールH2を形成し、基底電圧パッドVSSが金属基板110と電気的に連結され得る。
【0090】
図4a乃至
図4eは、本明細書の一実施例に係る表示装置の製造手順を概略的に説明する断面図である。
【0091】
図4aを参照すると、表示装置100の製造のために、基底電圧パッドVSSが周辺領域NAに形成された電界発光表示パネル120に第1コンタクトホールH1を形成する。
【0092】
図4bを参照すると、表示装置100の製造のために、電界発光表示パネル120の背面に金属基板110を貼り付ける。
【0093】
図4cを参照すると、表示装置100の製造のために、第2コンタクトホールH2が形成された第1接着部材130を電界発光表示パネル120上に貼り付ける。第2コンタクトホールH2の貼り付け時、基底電圧パッドVSSの上面の一部を露出するように貼り付ける。
【0094】
図4dを参照すると、表示装置100の製造のために、第1コンタクトホールH1と第2コンタクトホールH2に導電性充填材160を注入する。従って、電界発光表示パネル120の基底電圧パッドVSSが金属基板110と電気的に連結される。従って、電界発光表示パネル120の背面に配置された金属基板110と電界発光表示パネル120を貫通するコンタクトホール構造物H1、H2、VSSを通して直接連結され得る効果がある。従って、基底電圧を安定させるための別途の導電テープを除去できる。
【0095】
図4eを参照すると、表示装置100の製造のために、カバー部材155が第1接着部材130と貼り付けられる。従って、コンタクトホール構造物H1、H2、VSSが密封され得る。導電性充填材160がカバー部材155によって密封されることで、導電性充填材160に所望しない電気ノイズが流入することを低減できる。
【0096】
本発明の実施態様は、下記のように記載することもできる。
【0097】
本発明の態様によれば、表示装置100、200、300は、金属基板110、金属基板110上に位置し、第1コンタクトホールH1及び第1コンタクトホールH1の周辺の基底電圧パッドVSSを含む電界発光表示パネル120、電界発光表示パネル120上に位置し、基底電圧パッドVSSの上面の少なくとも一部を露出させる第2コンタクトホールH2を含む接着部材、第1コンタクトホールH1と第2コンタクトホールH2の内部に充填され、金属基板110と基底電圧パッドVSSを電気的に連結させる導電性充填材160を含むことができる。
【0098】
第2コンタクトホールH2の面積は、第1コンタクトホールH1の面積より広くできる。
【0099】
基底電圧パッドVSSは、電界発光表示パネル120のカソードと電気的に連結され得る。
【0100】
表示装置は、電界発光表示パネル120と電気的に連結され、金属基板110と電気的に連結された印刷回路基板180を含むことができる。
【0101】
表示装置は、電界発光表示パネル120と金属基板110との間に配置され、第1コンタクトホールH1を含むバックプレート115を含むことができる。
【0102】
表示装置は、電界発光表示パネル120上に配置され、基底電圧パッドVSSの少なくとも一部を露出するように構成された偏光板125を含むことができる。
【0103】
表示装置は、接着部材上に配置され、第1コンタクトホールH1及び第2コンタクトホールH2を覆うように構成されたカバー部材155を含むことができる。
【0104】
表示装置は、カバー部材155の背面に配置され、第1コンタクトホールH1及び第2コンタクトホールH2を遮光するように構成された遮光層170を含むことができる。
【0105】
表示装置は、電界発光表示パネル120上に配置され、第2コンタクトホールH2を含むタッチパネル135を含むことができる。
【0106】
表示装置は、タッチパネル135と電界発光表示パネル120との間に配置され、第2コンタクトホールH2を含む接着部材を含むことができる。
【0107】
表示装置は、電界発光表示パネル120上に配置され、第2コンタクトホールH2を含む光制御フィルム145を含むことができる。
【0108】
表示装置は、光制御フィルム145と電界発光表示パネル120との間に配置され、第2コンタクトホールH2を含む接着部材を含むことができる。
【0109】
第1コンタクトホールH1及び第2コンタクトホールH2は、レーザで形成され得る。
【0110】
本発明の他の態様によれば、表示装置100、200、300は、複数の画素が配列され、カソードが形成された表示領域AA、表示領域AAの周辺に位置し、カソードと電気的に連結された基底電圧パッドVSSが形成された周辺領域NA、及び基底電圧パッドVSSと隣接し、複数の画素が形成された基板を貫通する第1コンタクトホールH1を含む電界発光表示パネル120、及び電界発光表示パネル120の背面に配置され、第1コンタクトホールH1及び基底電圧パッドVSSの上面の一部を覆う導電性充填材160と接触する金属基板110を含むことができる。
【0111】
表示装置は、電界発光表示パネル120上に配置され、第1コンタクトホールH1は、カバー部材155を含むことができる。
【0112】
表示装置の電界発光表示パネル120とカバー部材155との間には、偏光板125、タッチパネル135、光制御フィルム145の少なくとも一つがさらに配置され、配置された少なくとも一つの構成要素は、第1コンタクトホールH1と対応し、基底電圧パッドVSSの上面の少なくとも一部を露出するように構成された第2コンタクトホールH2を含むことができる。
【0113】
配置された少なくとも一つの構成要素の上面及び背面の少なくとも一つの面には、対応する接着部材が配置されるように構成され得る。
【0114】
接着部材は、第2コンタクトホールH2を含むことができる。
【0115】
第1コンタクトホールH1及び第2コンタクトホールH2は、周辺領域NAに複数個配置され得る。
【0116】
以上の説明は、本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者により本発明の技術的思想から外れない範囲で様々な変形が可能であるだろう。従って、本発明の明細書に開示された実施例は、本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと均等な範囲内にある全ての技術も本発明の範囲に含まれるものと解釈すべきである。