(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および空席管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220729BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021012753
(22)【出願日】2021-01-29
【審査請求日】2021-01-29
(73)【特許権者】
【識別番号】516329543
【氏名又は名称】株式会社バカン
(72)【発明者】
【氏名】春口 敦郎
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0006762(US,A1)
【文献】特開2012-208085(JP,A)
【文献】特開2004-021548(JP,A)
【文献】特許第6145855(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に複数の施設それぞれの混雑情報
を表示するための情報処理装置であって、
位置情報に応じた表示用施設群に含まれる施設それぞれの混雑情報を取得する取得手段と、
前記混雑情報を表示させる表示制御手段とを有し、
前記取得手段は、前記施設それぞれの混雑情報を管理する管理サーバから、前記表示用施設群に含まれる施設数に応じた所定時間間隔で前記表示用施設群の少なくとも一部の混雑情報を取得し、
前記表示制御手段は
、前記施設数が多い場合には、前記施設数が少ない場合に比べて長い時間を前記所定時間間隔として前記取得手段が取得した混雑情報を用いて混雑情報を更新することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記表示用施設群の施設数に基づいて前記所定時間間隔を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記位置情報に基づいて前記所定時間間隔を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得手段は、さらに、前記表示部に表示する施設の条件として設定されるジャンル情報を取得し、前記ジャンル情報に基づいて前記所定時間間隔を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
ユーザ端末と、
各店舗の混雑情報を管理する空席管理サーバと、を備え、
前記空席管理サーバは、前記ユーザ端末からのリクエストに応答して前記ユーザ端末に前記混雑情報を送信し、
前記ユーザ端末は、
店舗の混雑情報の表示を処理するプロセッサと、
前記店舗の混雑情報を表示する表示装置と、を備え、
前記プロセッサは、
位置情報に応じた表示用施設群に含まれる施設それぞれの混雑情報を取得する処理、
前記表示装置に前記混雑情報を表示させる処理を実行し、
前記プロセッサは、前記混雑情報を取得する処理において、前記施設それぞれの混雑情報を管理する管理サーバから、前記表示用施設群に含まれる施設数に応じた所定時間間隔で前記表示用施設群の少なくとも一部の混雑情報を取得し
、前記施設数が多い場合には、前記施設数が少ない場合に比べて長い時間を前記所定時間間隔として前記表示制御手段は前記取得手段が取得した混雑情報を用いて混雑情報を更新する、空席管理システム。
【請求項7】
表示部に複数の施設それぞれの混雑情報
を表示するための情報処理方法であって、
位置情報に応じた表示用施設群に含まれる施設それぞれの混雑情報を取得工程と、
前記混雑情報を表示させる表示制御工程とを有し、
前記取得工程は、前記施設それぞれの混雑情報を管理する管理サーバから、前記表示用施設群に含まれる施設数に応じた所定時間間隔で前記表示用施設群の少なくとも一部の混雑情報を取得し、前記表示制御工程は
、前記施設数が多い場合には、前記施設数が少ない場合に比べて長い時間を前記所定時間間隔として前記取得工程が取得した混雑情報を用いて混雑情報を更新することを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、および空席管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、スマートフォンなどのユーザ端末に飲食店等の店舗の混雑情報を提供するための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、飲食店情報提供サーバが、各店舗から取得した混雑度の情報と、各店舗の所在位置情報とを基に、各店舗の混雑を示すアイコンを生成し、地図上にこのアイコンを配置して地図画像を生成し、ユーザ端末からの要求に応じて送信する技術が開示されている。この技術を用いると、ユーザは、リアルタイムに各店舗の混雑情報を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リアルタイムな混雑情報を表示するためにユーザ端末は、飲食店情報提供サーバから各店舗の混雑情報を定期的に取得する必要があるが、ユーザ端末の表示画面上に非常に多くの店舗が表示される場合、ユーザ端末の処理負荷が増大してしまう。 本開示は、このような状況に鑑みてなされ、ユーザ端末の処理負荷を考慮して店舗のリアルタイムの混雑情報を表示するための技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本開示は、表示部に複数の施設それぞれの混雑情報を表示するための情報処理装置であって、位置情報に応じた表示用施設群に含まれる施設それぞれの混雑情報を取得する取得手段と、前記混雑情報を表示させる表示制御手段とを有し、前記取得手段は、前記施設それぞれの混雑情報を管理する管理サーバから、前記表示用施設群に含まれる施設数に応じた所定時間間隔で前記表示用施設群の少なくとも一部の混雑情報を取得し、前記表示制御手段は、前記施設数が多い場合には、前記施設数が少ない場合に比べて長い時間を前記所定時間間隔として前記取得手段が取得した混雑情報を用いて混雑情報を更新することを特徴とする。
【0006】
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではないことを理解する必要がある。
【発明の効果】
【0007】
本開示の技術によれば、表示にかかる処理負荷が増大するのを抑制しつつ施設のリアルタイムな混雑情報を表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施形態に係る空席管理システム10の構成例を示す図である。
【
図2A】本実施形態による空席管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。
【
図2B】空席管理サーバ200の機能構成例を示すブロック図である。
【
図3】データベース241に格納され管理されている空席管理テーブル2410の構成例を示す図である。
【
図4A】ユーザ端末300のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4B】ユーザ端末300の機能構成例を示すブロック図である。
【
図5】空席管理サーバ200が実行する混雑情報送信処理を説明するためのフローチャートである。
【
図6】ユーザ端末300が実行する混雑情報表示処理を説明するためのフローチャートである。
【
図7】第1の実施形態による、マップ上に表示されるUI表示(ピン表示)の例を示す図である。
【
図8】第3の実施形態によるジャンルを指定するためのUI表示の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。同一の構成については、同じ符号を付して説明する。尚、以下の実施形態は本開示の技術を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが上記課題の解決手段に必須のものとは限らない。
【0010】
<第1の実施形態> 第1の実施形態では、複数の施設それぞれの混雑情報をユーザ端末に地図形式で表示する空席管理システムについて説明する。本実施形態では特に、ユーザ端末に混雑情報を表示される施設の数に応じて、混雑情報の更新頻度を制御する。
【0011】
図1は、本開示の実施形態に係る空席管理システム10の構成例を示す図である。空席管理システム10は、店舗(施設)の空席情報を管理するシステムである。空席管理システム10は、店舗400aに空席があるか否か検出するセンサやカメラなどの検出装置401、店舗400bの店舗管理者が直接混雑情報を入力することができる店舗情報端末402と、空席管理サーバ200(情報処理装置)と、少なくとも1つのユーザ端末300と、デジタルサイネージ600と、を備える。
【0012】
空席管理サーバ200は、店舗外に設置されており、店舗400-1の検出装置401や店舗400-2の店舗情報端末402から受信する各店舗の混雑状態(空席状態)の情報を受け取り、各店舗の混雑状態を管理するサーバである。各店舗の混雑情報を表示する表示部を有する装置として、ユーザ端末300やデジタルサイネージ600が構成されている。ユーザ端末300は、例えば、スマートフォンなどデバイスであり、当該空席管理システム10が提供するサービスを利用するユーザの端末である。デジタルサイネージ600は、空席管理システム10における必須の構成ではないが、例えば、店舗が入っているビルの1階に設置される情報表示デバイスである。
【0013】
以上のような検出装置401あるいは店舗情報端末402、空席管理サーバ200、ユーザ端末300、デジタルサイネージ600は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して相互接続されている。なお、ここでは2つの店舗を示しているが、空席管理サーバ200に混雑情報を送信する店舗は3つ以上あってもよい。また、例として、店舗400-1は検出装置401により混雑情報を取得し、店舗400-2は店舗情報端末402により混雑情報を取得するものとしたが、全ての店舗それぞれの混雑情報がいずれか一方の方法に統一されていてもいいし、さらに他の手法を用いて混雑情報を取得する店舗があっても良い。なお以下では、店舗400-1・・400-N(Nは2以上の自然数)を総称、あるいはいずれか1つの店舗として、店舗400と表す場合がある。
【0014】
検出装置401は、例えば、店舗400-1の所定の場所に設置された、カメラや人感センサを含んでいる。検出装置401は、店舗内の人の数を検知したり、各テーブルにおける人の存在を検知したりすることにより、店舗400にユーザが利用可能な空きがあるか否か(混雑状態(空きあり/混雑/満席))を検出する。また店舗情報端末402は、店舗スタッフや店舗責任者が店舗の混雑状態(空きあり/混雑/満席)を目視で確認し入力することで、混雑情報を取得する。そして、検出装置401あるいは店舗情報端末402は、通信部を用いて、混雑状態を示す情報を空席管理サーバ200に送信する。
【0015】
空席管理サーバ200は、検出装置401や店舗情報端末402等から受信した店舗400の混雑状態を示すデータをデータベース241(
図2B参照)に格納(更新)することにより、店舗400の混雑状態をデータベース上で管理する。
【0016】
何れかの店舗400を訪れようとしているユーザは、ユーザ端末300を介して、店舗400の混雑状態を空席管理サーバ200に対して照会することができる。空席管理サーバ200はその照会に応答し、ユーザ端末300の位置あるいはユーザによる地図上の指定位置(例えば、ユーザ端末300の表示画面上に表示されている地図上でタップした位置)から所定距離範囲内に含まれる店舗400およびそれらの混雑状態を示す情報(混雑情報)をデータベース241から取得する。空席管理サーバ200は、取得した混雑情報を、照会に対するレスポンスとしてユーザ端末300へ返信する。ユーザ端末300は、空席管理サーバ200から受信した混雑情報を地図上に表示(例えば、ピン表示)する。
【0017】
また、一旦混雑状態を照会したユーザ端末300は、所定時間毎(例えば、前回混雑情報のリクエストを送信してから10秒後)に最新の混雑情報を取得するためのリクエスト(再リクエスト)を空席管理サーバ200に送信する。空席管理サーバ200は、当該再リクエストに応答して、最初のリクエストに対応して検索した各店舗400の混雑情報をデータベース241から再度取得し、前回ユーザ端末300に送信した時点から所定の時間経過後に各店舗400の混雑情報をユーザ端末300に送信する。ここで所定の時間は、混雑情報を送信する店舗400の数に応じて設定される。店舗400の混雑情報を再度受信すると、ユーザ端末300は、最初のリクエストに対応して地図上に表示した各店舗の混雑情報を、再リクエストにより取得した混雑情報で更新して表示画面上にピン表示する。
【0018】
<空席管理サーバ200のハードウェア構成例>
図2Aは、空席管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。空席管理サーバ200は、CPU(Central Processing Unit)210、ROM(Read Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)230、記憶装置240、通信装置250、を備える。CPU210は、後述するプログラムを実行することにより、空席管理サーバ200が提供する機能を実現する。ROM220とRAM230は、CPU210が用いるデータを保持する。記憶装置240は、データベースや後述するプログラムを格納する。通信装置250は、ネットワークを介してユーザ端末300、および店舗400の検出装置401あるいは店舗情報端末402と通信する。
【0019】
<空席管理サーバ200の機能構成例>
図2Bは、空席管理サーバ200の機能構成例を示すブロック図である。空席管理サーバ200は、CPU210が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU210の内部メモリに展開されて構成される機能)として、受信部211、空席管理部212、通知部213を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU210であるため、CPU210を動作主体とすることもできる。記憶装置240は、データベース241を格納している。データベース241は、店舗400の混雑状態(空席状態)を管理する。データベース241の構成については後述する。
【0020】
受信部211は、通信装置250を介して、店舗400の混雑状態を示すデータを各店舗400の検出装置401あるいは店舗情報端末402から受信する。検出装置401からは、カメラ映像やセンサによるデータに基づいて判定された混雑情報が受信され、店舗情報端末402からは、例えば店舗スタッフや店舗管理者が店舗内設置カメラを介して目視確認後に入力された、あるいは店頭での実際の目視確認後に入力された混雑状態を示すデータが受信される。
【0021】
空席管理部212は、受信部211が受信したデータに含まれる各店舗400のID(識別情報)に基づいて店舗を特定し、データベース241における混雑状態のデータを更新する。
【0022】
通知部214は、受信部211がユーザ端末300から特定の店舗あるいはユーザ端末300の周辺地域にある店舗の混雑状態の確認要求を受信すると、所定範囲の各店舗の混雑状態の最新のステータスを対象のユーザ端末300に送信する。これらのデータを受信したユーザ端末300は、表示用UI(例えば、マップ上のピン表示)を構築し、そこに当該混雑情報を地図上に表示(ピン表示)する。
【0023】
<空席管理テーブル2410の構成例>
図3は、データベース241に格納され管理されている空席管理テーブル2410の構成例を示す図である。データベース241は、例えばレコードの内容を記述したデータを記憶装置240内に格納することによって構成できる。なお、本実施形態ではデータベース241はテーブル
形式で表されているが、この形式に限らず、各データが紐付けされていればどのような形式で構築してもよい。したがって、単に、空席管理データあるいは空席管理情報と称することも可能である。
【0024】
空席管理データベース(空席管理テーブル)2410は、ユーザが店舗を検索するとき用いる属性情報と店舗ごとの最新の混雑状態を管理するデータテーブルであり、例えば、店舗ID2411と、名称2412と、ジャンル2413と、営業時間2414と、所在地(緯度経度)2415と、連絡先2416と、混雑情報2417と、受信日時2418を構成項目として有している。空席管理テーブルの1つのレコードは、1つの店舗の混雑状態を管理する。
【0025】
店舗ID2411は、データベース241内で各店舗を識別するためのIDである。混雑情報2417は、店舗ID2411に対応する店舗の最新の混雑状態を示す情報である。例えば、1つ目のレコードが、
図1における店舗400に対応する。2つ目以降のレコードはその他店舗の混雑状態に対応する。
【0026】
図3に示す例において、空席管理部212は、検出装置401や店舗情報端末402等から受け取った、店舗400の混雑状態を示すデータを、1つ目のレコードの混雑情報2417として格納する。混雑情報2417が「0」である店舗は空席があり、「1」である店舗は混雑しており(空席はあるが少ない)、「2」である店舗は満席である(空席がない)ことを示す。各店舗400の検出装置401または店舗情報端末402から何も混雑状態のデータが送信されて来ていない場合には、混雑情報2417はその旨を示す値(例えば空欄、NULLなど)が入力される。また、空席管理部212は、検出装置401や店舗情報端末402から受け取った混雑情報を用いて混雑情報2417を更新する際に、混雑情報を受信した日時を受信日時2418に格納する。
【0027】
<ユーザ端末300のハードウェア構成例>
図4Aは、ユーザ端末300のハードウェア構成例を示す図である。ユーザ端末300は、CPU310と、表示部320と、入力部330と、通信部340と、メモリ350と、を備える。CPU310は、ユーザ端末300が備える各部を制御する。通信部340は、ネットワークを介して空席管理サーバ200と通信し、店舗400の空席情報を受信する。表示部320は、空席管理サーバ200から受信した混雑情報を画面表示する。入力部330は、ユーザがユーザ端末300に対する操作指示を入力するために用いるインターフェースである。例えばタッチパネルなどによって、表示部320と入力部330を一体的に構成することもできる。
【0028】
<ユーザ端末300の機能構成例>
図4Bは、ユーザ端末300の機能構成例を示すブロック図である。ユーザ端末300は、CPU310が実行するソフトウェアモジュール(各種プログラムがCPU310の内部メモリに展開されて構成される機能)として、生成部3101、表示制御部3102、通信制御部3103、記憶制御部3104を備える。以下では記載の便宜上、これらモジュールを動作主体として記載する場合があるが、実際にこれらモジュールを実行するのはCPU310であるため、CPU310を動作主体とすることもできる。
【0029】
生成部3101は、空席管理サーバ200から受信した混雑情報に対応するテキストデータあるいはマークデータ(空席「0」に対応するテキスト/マーク、混雑「1」に対応するテキスト/マーク、満席「2」に対応するテキスト/マーク)をメモリ350から読み出し、マップ上に重畳表示するためのUIデータ(表示用UIデータ:ピン表示など)を生成する。また、生成部3101は、所定時間おきに取得された各店舗の混雑情報を用いて、各店舗の混雑情報を示すテキストデータを更新したUIデータを生成する。
【0030】
表示制御部3102は、表示部320によるデータ表示動作を制御する。例えば、表示制御部3102は、生成部3101が生成した表示用UIデータを、表示部320の画面に表示された地図上に表示する。
【0031】
通信制御部3103は、通信部340で実行される通信(例えば、空席管理サーバ200との通信)を制御する。例えば、通信制御部3103は、店舗400の混雑状態を空席管理サーバ200に対して照会するリクエスト送信がユーザによって指示されると、ユーザ端末300の現在位置(緯度経度情報)を取得して、空席管理サーバ200に現在位置情報付きリクエストを送信するように通信部340を制御する。また、通信制御部3103は、一度混雑情報を取得した店舗群に関して、再度混雑情報を取得する際には、店舗群に含まれる店舗数(すなわち、表示部320に混雑情報が表示された店舗数)に応じた間隔で空席管理サーバ200に再リクエストを実行し、最新の混雑情報を取得する。
【0032】
記憶制御部3104は、メモリ350からのデータ読み出し動作やメモリ350へのデータ書込み動作を制御する。例えば、記憶制御部3104は、通信部340が受信した空席管理サーバからの混雑情報を受け取り、メモリ350に書き込む。また、例えば、記憶制御部3104は、生成部3101からのコマンドに応答して、メモリ350から混雑情報を読み出し、生成部3101に受け渡す。
【0033】
<空席管理サーバ200による混雑情報送信処理>
図5は、空席管理サーバ200が実行する混雑情報送信処理を説明するためのフローチャートである。空席管理サーバ200におけるCPU210が、
図5に示すフローチャートを実現可能なプログラムを読み出して実行することで、各処理を実現する。
【0034】
(i)ステップ501 空席管理部212は、受信部211がユーザ端末300から店舗検索リクエストを受信したか判断する。店舗検索リクエストを受信した場合(ステップ501でYesの場合)、処理はステップ502に移行する。店舗検索リクエストを受信していない場合(ステップ501でNoの場合)、当該混雑情報送信処理は終了する。
【0035】
本形態において店舗検索リクエストには、店舗を検索する基準位置としてユーザ端末300の現在の位置情報(例えば、GPSから取得した緯度経度情報)が含まれているものとする。なお、店舗検索リクエストとしては、ユーザ端末300の現在位置に基づく検索リクエストの他、特定の指定場所(例えば、ユーザ端末300に対する操作によりユーザが指定した位置)を示す情報を含むようにしてもよい。さらに、基準位置に加えて、特定の種類(例えば、和食やフランス料理などの料理ジャンル、価格帯)を指定した検索リクエスト、特定の店舗を指定した検索リクエスト(この場合、ユーザは、特定の店舗の混雑情報が知りたいケース)などを受けけるようにすることもできる。
【0036】
(ii)ステップ502 空席管理部212は、ステップ501で受信した店舗検索リクエストが、所定期間(例えば、30秒毎)内に受信した同一ユーザ端末300からの同一リクエストであるか否か判断する。当該リクエストが所定期間内の同一ユーザ端末300からの同一リクエストである場合(ステップ502でYesの場合)、処理はステップ507に移行する。当該リクエストが所定期間内の同一ユーザ端末300からの同一リクエストではない場合(ステップ502でNoの場合:ある端末からの最初のリクエスト、同一端末からの別のリクエスト(=最初のリクエストと見なされる)である場合など)、処理はステップ503に移行する。
【0037】
(iii)ステップ503 空席管理部212は、店舗検索リクエストに含まれる、ユーザ端末300の位置情報をRAM230あるいは記憶装置240に格納する。
【0038】
(iv)ステップ504 空席管理部212は、ユーザ端末300の位置情報からユーザ端末300の現在位置を特定し、空席管理テーブル2410の各店舗の所在地2415を参照し、ユーザ端末の現在位置から所定距離範囲(例えば、現在位置から半径5kmの範囲)内にある店舗群(表示用店舗群)を特定(決定)し、当該店舗群の情報をRAM230あるいは記憶装置240に一時的に格納する。
【0039】
(v)ステップ505 空席管理部212は、空席管理テーブル2410の混雑情報2017を参照し、ステップ504で特定した表示用店舗群の混雑情報を取得する。また、2回目以降繰り返し店舗検索リクエストを空席管理サーバ200に送信した場合(ステップ502→ステップ505)には、空席管理部212は前回混雑情報を送信した表示用店舗群の混雑情報を、再度空席管理テーブル2410から取得する。
【0040】
(vi)ステップ506 通知部213は、ステップ504で特定した店舗群の情報と各店舗に対応する混雑情報を、リクエストを送信してきたユーザ端末300に送信する。
【0041】
<ユーザ端末300による混雑情報表示処理>
図6は、ユーザ端末300が実行する混雑情報表示処理を説明するためのフローチャートである。具体的には、
図6では、ユーザ端末300が店舗検索リクエストを空席管理サーバ200に送信し、店舗群情報および混雑情報を受信して表示部320の表示画面に表示する処理、および繰り返し空席管理サーバ200に送信する店舗検索リクエスト(再リクエスト)に対応する店舗および混雑情報を表示部320の表示画面に表示する処理がしめされている。以下
図6の各ステップについて説明する。
【0042】
(i)ステップ601 通信制御部3103は通信部340を制御し、ユーザ端末300の位置情報(GPSデータ)を取得する。記憶制御部3104は、取得した位置情報をメモリ350に格納する。
【0043】
(ii)ステップ602 生成部3101は、記憶制御部3014の制御の下メモリ350からユーザ端末300の現在位置を示す位置情報を取得し、当該位置情報を含む店舗検索リクエストを生成し、通信制御部3103および通信部340を介して店舗検索リクエストを空席管理サーバ200に送信する。
【0044】
(iii)ステップ603 生成部3101は、ステップ602で取得した位置情報およびユーザによって指定されたマップ拡大率に応じて、マップ情報を記憶制御部3104の制御の下、メモリ350からマップ情報を読み込み、表示制御部3102を介して表示部320の表示画面上に所望のマップを表示する。なお、マップ拡大率は、事前に設定された拡大率を用いることとしてもよい。
【0045】
(iv)ステップ604 通信制御部3103は、通信部340を制御して空席管理サーバ200から表示用店舗群とそれらに対応する混雑情報と所在地を取得し、これらの情報を生成部3101に受け渡す。
【0046】
(v)ステップ605 生成部3101は、記憶制御部3104を介してメモリ350に格納されている表示用ピンのオブジェクトデータを取得し、ステップ604で受け取った表示用店舗群とそれらの混雑情報に基づいて、各店舗に対応する表示用ピンデータを生成する。例えば、表示用ピンのオブジェクトデータに、混雑情報のデータ(上記「0」、「1」、および「2」)に対応するテキストデータを重畳することにより各店舗の表示用ピンデータが生成される。
【0047】
(vi)ステップ606 生成部3101は、表示制御部3102を介して表示部320の表示画面上に表示されたマップに、ステップ705で生成した各店舗の表示用ピンデータを配置することで、表示用画像(マップ画像)を生成する。具体的には生成部3101は、各店舗の表示用品データを、マップにおける店舗の所在地の位置に配置する。
【0048】
(vii)ステップ607 表示制御部3102は、マップにおける各店舗の位置に混雑情報が表示された表示用画像を表示させる。
【0049】
(viii)ステップ608 生成部3101は、ユーザによって新規の店舗検索リクエストの送信指示が入力されたか判断する。新規リクエスト送信指示が入力された場合(ステップ608でYesの場合)、処理はステップ601に移行する。一方、新規リクエスト送信指示が入力されていない場合(ステップ608でNoの場合)、処理はステップ609に移行する。 なお、
新規の店舗検索リクエストは、前回とは全く異なる内容のリクエストであることを意味し、例えば、前回のリクエストとは異なる場所/地域の店舗(マップ上で異なる表示中心位置を入力した場合や検索UI上で場所や地域を文字入力したような場合を含む)、異なる種別の店舗を検索するためのリクエストである。つまりここで新規リクエスト送信指示が入力されない場合は、ユーザ端末300上にはS607において表示されたマップ画像が表示され続けていることになる。
【0050】
(ix)ステップ609 通信制御部3103は、表示用画像において混雑情報が表示された店舗数に応じて、混雑情報を更新する間隔(更新頻度)を設定する。本実施形態では、表示用店舗群に含まれる店舗数が所定値(例えば15)の場合には20秒、店舗数が所定値以下の場合には10秒を更新頻度として設定する。
【0051】
(x)ステップ610 生成部3101は、前回の店舗検索リクエスト送信からS609において設定された時間(以下、所定時間とする)経過したか判断する。所定時間経過している場合(ステップ609でYesの場合)、処理はステップ610に移行する。まだ所定時間経過していない場合(ステップ709でNoの場合)、処理はステップ608に移行する(戻る)。
【0052】
(xi)ステップ611 生成部3101は、前回送信したリクエストと同一の店舗検索リクエストを空席管理サーバ200に送信する(再リクエスト送信)。
【0053】
(xii)ステップ612 通信制御部3103は、通信部340を制御して空席管理サーバ200から表示用店舗群の混雑情報を取得し、これらの情報を生成部3101に受け渡す。なお、前回取得した表示用店舗群の混雑情報との差分のみを生成部3101が取得するようにしてもよい。
【0054】
(xiii)ステップ613 生成部3101は、既にマップ上に表示されている店舗に関しては、混雑情報が変わっているか否か判断し、前回の混雑情報と変更されていれば新たに取得した混雑情報(「0」「1」「2」)を対応するテキストに変換し、ピン表示を更新する。なお、ここでは全ての表示用店舗群の混雑情報を示すテキストを、新たに取得した混雑情報により更新するようにしてもよい。前回、店舗の混雑情報のテキストを生成した時点から混雑情報が変化している場合には、マップ上の混雑情報のみ変化し、混雑情報が変化していない場合にはマップ上の混雑情報も含め変化しない。
【0055】
(xiv)ステップ614 生成部3101は、ユーザから表示終了指示の入力を検知したか判断する。表示終了指示が入力された場合(ステップ614でYesの場合)、ユーザ端末300における混雑情報表示処理は終了する。表示終了指示が入力されない場合(ステップ614でNoの場合)、処理はステップ708に移行し、混雑情報表示処理は続行する。
【0056】
<マップ上でのUI表示例>
図7は、第1の実施形態による、マップ上に表示されるUI表示(ピン表示)の例を示す図である。
図7Aは、最初に表示された表示用画像(表示用店舗群とそれに対応する混雑情報を含む)の例を示す。
図7Bは、混雑情報を更新した結果(必ずしも一回の更新とは限らず、複数回更新した結果の場合もある)、一部の店舗の混雑情報が変化した表示用画像の例を示す。
【0057】
図7Aに示すように、指定位置あるいはユーザ端末300の所定距離範囲(例えば、半径5kmの範囲)以内の各店舗の混雑情報が「空(空席あり)」「混(混雑)」「満(満席)」の何れかで示されている。そして、上述したように、ユーザ端末300から2回目以降のリクエストが空席管理サーバ200に送信された場合には、表示店舗群の混雑情報が更新される。
図7Bでは、更新店舗群のうち一部の店舗において混雑状態が変化したため、店舗a701、店舗b702、および店舗c703のUI表示(ピン表示の記号)が更新されている。このとき
図7Aに示されたマップ上では混雑情報が表示された店舗が多く、所定値(15)以上の店舗があるため、更新情報の更新は所定値未満の場合に比べて低い頻度で更新される。
【0058】
なお、混雑情報を表示する店舗は、飲食店などの店舗でもいいし、映画館やスポーツスタジアム、駐車場などの施設の空き情報にも、本実施形態を適用できる。また、本実施形態の空席管理システム1は、席を提供されないが人の多さが変動するような施設における利用者の混雑状況を管理してもよい。具体的には、例えばスーパーマーケット、スポーツジム、自治体や銀行の窓口、温泉施設などの混雑状況を示す情報を管理してもよい。この場合、例えば、空席管理サーバ10は、「空いている」「やや混雑」「混雑」のいずれかによって表される混雑情報を管理し、配信する。
【0059】
<第1の実施形態のまとめ> 本実施形態に係る空席管理システム10において、ユーザ端末300から一旦店舗検索リクエストを空席管理サーバ200に送信すると、ユーザ端末300は、定期的に繰り返し店舗検索リクエストを空席管理サーバ200に自動送信する。空席管理サーバ200は、初回リクエストに応答してユーザ端末300の位置から所定距離範囲にある店舗(ユーザが入力した検索条件に合致する店舗)群を特定し、それらの混雑情報を店舗群(表示用店舗群)の情報と共にユーザ端末300に送信する。ユーザ端末300は、表示用店舗群と混雑情報をマップ上にピン表示する。また、リアルタイムな混雑情報をマップに反映するため、ユーザ端末300は繰り返しのリクエストを送信する。このとき、ユーザ端末300は、表示店舗群の店舗数に応じた間隔(所定時間おき)で混雑情報を再リクエストする。空席管理サーバ200は、表示店舗群の情報とそれらに対応する混雑情報(最新の混雑情報)をユーザ端末300に送信する。そして、ユーザ端末300は、更新された店舗群の混雑情報を更新してマップ上にピン表示する。
【0060】
このように、ユーザ端末300上に表示店舗群の混雑情報を表示し続けている場合に、できるだけ各店舗のリアルタイムな混雑情報を表示するため、所定時間おきに混雑情報を更新する。これにより、ユーザは、時々刻々と変化する店舗群の混雑情報をリアルタイムに知ることができる。ただし、表示店舗群の数が多い場合、空席管理サーバ200から受け取る混雑情報のデータ量が多くなり、ユーザ端末300の通信負荷や表示するためにユーザ端末300の処理負荷がしてしまう。そこで本形態では、2回目以降の繰り返しリクエストに応答する際には、店舗数が多い場合には混雑情報を更新する間隔を長くすることでユーザ端末300の処理負荷を軽減する。
【0061】
<第1の実施形態の変形例> 上述の例では、店舗数が所定値以上か否かで更新頻度を切り替える方法について説明した。しかしながら、表示する店舗数に応じて3段階以上の更新頻度で設定してもよいし、店舗数と閾値を比較するのではなく、店舗数ごとの更新頻度を事前に設定しておき店舗数に対応する更新頻度を導出することとしてもよい。
【0062】
(2)第2の実施形態 第1の実施形態においては、ユーザ端末300の表示店舗群について、表示店舗の数に応じた更新頻度で混雑情報を更新する方法に説明した。第2の実施形態では、エリアに応じて更新頻度を設定する方法について説明する。施設の多いエリアもあれば、施設の少ないエリアもあるため、エリアごとに混雑情報が表示される店舗数が多いか少ないかを推定することができる。そこで本実施形態では、ユーザ端末300から送信された位置情報(混雑情報を表示する際に基準となる位置を示す)に基づいて、更新頻度を設定することとする。なお、以下では第1の実施形態とは同一の構成、内容については説明を省略し、異なる点を説明する。
【0063】
本実施形態における
図6に示すフローチャートのうちS609における処理を説明する。通信制御部3103は、S601において空席管理サーバ200に送信した位置情報に基づいて、位置情報を含むエリアが施設数の多い密集エリアか否かを判定する。ここでは事前に、密集エリアを示す情報と非密集エリアを示す情報とが設定さえているものとする。通信制御部3103は、位置情報が密集エリアにある場合には、低い更新頻度を設定し、位置情報が非密集エリアにある場合には、高い更新頻度を設定する。 なお、位置情報に基づいて更新頻度を設定する場合は、位置情報を所在地(住所)に変換し、住所ごとに密集エリアか非密集エリアを設定しておくことで判定するようにしてもよい。
【0064】
以上の処理により、混雑情報が表示される施設数が多いことで、ユーザ端末200に高い処理負荷、通信負荷をかけるのを抑制しつつ、リアルタイムな混雑情報を表示することができる。
【0065】
(3)第3の実施形態 第3の実施形態では、表示条件としてユーザに指定されたジャンルに応じた更新頻度で混雑情報を更新する方法について説明する。複数のジャンルの施設の混雑情報を閲覧可能なシステムにおいて、ジャンルを指定することができるとする。このとき、表示される施設数が多いジャンルもあれば、表示される施設数が少ないジャンルもある。そこで本実施形態では、ジャンルを指定されていないとき、あるいは、施設数が多くなる可能性のあるジャンルが指定された際には、混雑情報の更新頻度を低くし、施設数が多くなる可能性のないジャンルが指定された際には、混雑情報の更新頻度を高く設定する。
【0066】
図8は、空き情報を閲覧する際の表示例を示す。
図8(a)は、ユーザ端末上300において地図上に空き情報が表示された表示画像例である。この時、「ジャンル」と記載されたボタン領域が表示されている。ユーザ端末300をユーザが操作して「ジャンル」を選択(タップ操作)すると、
図8(b)が表示される。
図8(b)はジャンルを指定しない「すべて」の他、飲食店、ショップ、美容、芸術、観光施設、公共施設、避難所が一例として表示されている。
【0067】
ステップ602においてユーザ端末300における生成部3101は、位置情報に加えて、ジャンルが指定されている場合には指定されたジャンル情報も含む店舗検索リクエストを生成し、通信制御部3103は空席管理サーバ200に送信する。
【0068】
空席管理サーバ200は、ステップ504において取得したリクエストにジャンル情報が含まれていない場合は、位置情報に基づいて表示用店舗群を決定し、リクエストにジャンル情報が含まれている場合には、位置情報とジャンル情報に基づいて表示用店舗群を決定する。具体的には、空席管理サーバ200は位置情報が示す位置から所定の範囲内にあり、かつ指定されたジャンル情報の施設を表示用店舗として決定する。
【0069】
さらにS609において、ユーザ端末200の通信制御部3103は、S602において空席管理サーバ200に送信したリクエストを参照し、ジャンル情報を参照する。飲食店やショップは多数の施設が存在している可能性があるが、避難所や公共施、芸術が選択された場合は、ユーザ端末300に表示されるエリア内に多数の施設が密集している可能性はほとんどない。そこで、本実施形態では、S609において通信制御部3103は、ジャンルとして「芸術」「公共施設」「避難所」が指定された場合には、混雑情報の更新頻度を高く、それ以外のジャンルが指定されている、またはジャンルの指定がない場合には、混雑情報の更新頻度を低く設定する。
【0070】
以上の処理により、混雑情報が表示される施設数が多いことで、ユーザ端末200に高い処理負荷、通信負荷をかけるのを抑制しつつ、リアルタイムな混雑情報を表示することができる。
【0071】
<第3の実施形態の変形例> 上述では、指定されたジャンル情報に応じた更新頻度で混雑情報を更新する方法について説明した。さらに、指定されたジャンル情報に応じて、第1の実施形態のような店舗数に応じた更新頻度を設定することもできる。例えば、上述のように施設が密集している可能性のないジャンルの場合は、固定の更新頻度で混雑情報を更新し、さらに、施設が密集している可能性のあるジャンルが指定された場合や特定のジャンルが指定されなかった場合には、表示用店舗群の店舗数に応じて更新頻度を制御するようにしてもよい。
【0072】
(4)全実施形態に共通の変形例上述ではユーザ端末300が混雑情報の更新頻度を設定したが、空席管理サーバ200が混雑情報の更新頻度を設定してもよい。この場合、ユーザ端末300は固定の感覚で混雑情報のリクエストを空席管理サーバ200に送信し、空席管理サーバ200が前回混雑情報を送信した店舗数に応じた間隔で、再度混雑情報をユーザ端末300に送るようにする。これによりユーザ端末300が混雑情報を受け取る頻度や表示された混雑情報を更新する頻度を適切に制御することができる。
【0073】
また、ユーザ端末300では地図上に各施設の混雑情報を表示する例を説明したが、表示形態はこれに限らない。例えば、リスト形式で複数の施設の混雑情報を表示してもよい。また上述では、混雑情報を更新する処理を実行するたびに更新頻度を設定するフローチャートとしたが、これに限らない。一度更新頻度が設定されたら、位置の変更が実行されるまで設定された更新頻度により混雑情報を更新するようにしてもよい。
【0074】
(5)その他 以上の通り、本開示の技術は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し作動させる処理によって実現することができる。また、1以上の機能を実現する回路によって実現しても良い。
【符号の説明】
【0075】
10 空席管理システム200 空席管理サーバ210 CPU220 ROM230 RAM240 記憶装置250 通信装置300 ユーザ端末310 CPU320 表示部(表示装置)330 入力部340 通信部350 メモリ400 店舗401 検出装置402 店舗情報端末600 デジタルサイネージ
【要約】 (修正有)
【課題】施設のリアルタイムの混雑情報を表示する情報処理装置、情報処理方法および空席管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末300の表示部に複数の施設それぞれの混雑情報の表示する空席管理システム10において、店舗情報端末402は、位置情報に応じた表示用施設群に含まれる施設それぞれの混雑情報を取得する取得手段と、ユーザ端末300上に混雑情報を表示させる表示制御手段とを有する。取得手段は、施設それぞれの混雑情報を管理する空席管理サーバ200から、表示用施設群に含まれる施設数に応じた所定時間間隔で表示用施設群の少なくとも一部の混雑情報を取得する。表示制御手段は、取得手段が取得した混雑情報を用いて混雑情報を更新する。
【選択図】
図1