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  • 特許-辛み成分を利用した忌避方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】辛み成分を利用した忌避方法
(51)【国際特許分類】
   A01M 29/12 20110101AFI20220729BHJP
   A01N 61/00 20060101ALI20220729BHJP
   A01N 25/00 20060101ALI20220729BHJP
   A01P 17/00 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
A01M29/12
A01N61/00 A
A01N25/00 102
A01P17/00
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021184200
(22)【出願日】2021-11-11
【審査請求日】2022-04-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000170646
【氏名又は名称】国土防災技術株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】500130162
【氏名又は名称】物林株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】とこしえ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】田中 賢治
(72)【発明者】
【氏名】秋山 菜々子
(72)【発明者】
【氏名】大貫 肇
【審査官】川野 汐音
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-120608(JP,A)
【文献】特開平07-010703(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0008163(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0064834(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00-99/00
A01N 1/00-65/48
A01P 1/00-23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害してしまうのを受け,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物による積極的な食害を回避することを可能とした忌避方法。
【請求項2】
辛み成分については,唐辛子辛み成分であるカプサイシン,アリル化合物である硫化アリル・アリルイソチオシアネート,ピペリン,ギンゲオール,ショウガオール,サンショオール,レシニフェラトキシン,ベレラール,イソベレラール,タデオナール,クミンアルデヒト,オイゲノール,チニアトキシン,シビドロカプサイシン,ノルジヒドロカプサイシン,ホモカプサイシン,ホモジヒドロカプサイシン,ノニバビドを含む固形及び液体のものを含み,造林箇所に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物による積極的な食害を回避することを可能とした請求項1記載の辛み成分を利用した忌避方法。
【請求項3】
辛み成分を利用した忌避において,辛み成分を長期間植物に固定する展着剤については,酢酸ビニル系,ゴム系,アクリル系又はシリコーン系の合成樹脂を主成分とし,展着剤の粘性を変化させることによって苗木表面への下地処理,その下地処理への展着というように利用の形態及び散布形態を変化させ,造林箇所に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物による食害圧力を飛躍的に低減することを可能とした請求項1記載の辛み成分を利用した忌避方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,辛み成分を利用した忌避方法に関するものであり,造林活動が行われている森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目(具体的には鹿,牛,羊,山羊など)の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害する現状を改善するために,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能とした方法である。
【背景技術】
【0002】
森林において造林活動を行う場合,鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物が多数生息している場合,導入した造林樹種が食害されることで,その造林した樹種の枯死及び成長阻害が発生して,生業としての林業の活動に悪影響を与えている事例が全国で多く確認できる。
【0003】
このような鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物の食害を回避する目的で,植林箇所に動物を侵入させない柵ネットを用いる手法,鹿が侵入しても導入した植物の全てを食べさせないようにネットを張る手法,導入した樹種を覆って保護する手法等が導入されている。このような手法は,基本的に鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物を造林している植物に近づけない,もしくは阻害する手法であることから柵ネット等の施設の経年劣化や鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物の個体数の増加に伴って柵ネット等の施設を突破し,被害が発生する場合が多くなっていた。また,化学的物質による臭いや刺激物によって鹿を遠ざけようとする手法も,効果が持続され難く,鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物に慣れが生じて侵入を許すなど,食害の被害を防止するに至っていない現状がある。
【0004】
一方で,生物的な手法として,鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物の不嗜好性植物を活用する方法もあるが,有用な植林木において不嗜好性の樹種となるものが皆無であることから適用できない現状がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-91668号公報
【文献】特開平10-182320号公報
【0006】
上記特許文献1の発明の構成は,樹木幼木への野生獣の食害を軽減させる方法として用いられる生薬苦み成分を含む生薬粉末,該生薬苦み成分を含む生薬粉末から抽出して得られた水和性または水性懸濁液生薬エキスを樹木幼木に散布して,野生獣の樹木幼木への食害を軽減し,樹木幼木に対する影響のない環境を作り出すことを可能としたものである。
【0007】
一方,本発明においては造林活動が行われている森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目(具体的には鹿,牛,羊,山羊など)の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害する現状を改善するために,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能とした方法であることから,特許文献1とは異なっている。
【0008】
上記特許文献2の発明の構成は,芯部がイソチオシアン酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂で形成され,芯部がポリウレア樹脂製の殻部で被覆されたマイクロカプセルを含有する野生獣食害忌避剤を可能としたものである。
【0009】
一方,本発明においては造林活動が行われている森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目(具体的には鹿,牛,羊,山羊など)の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害する現状を改善するために,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能とした方法であることから,特許文献2とは異なっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで,本発明は,図3に示すように,造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物7が植林した樹種1の幼苗を食害する現状を改善するために,鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能とした方法である。
【0011】
本発明の第1は,辛み成分を利用した忌避する方法において,造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害してしまうのを受け,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能としたものである。
【0012】
本発明の第2は,第1の発明に係る辛み成分を利用した忌避において,辛み成分について,唐辛子辛み成分であるカプサイシン,アリル化合物である硫化アリル・アリルイソチオシアネート,ピペリン,ギンゲオール,ショウガオール,サンショオール,レシニフェラトキシン,ベレラール,イソベレラール,タデオナール,クミンアルデヒト,オイゲノール,チニアトキシン,シビドロカプサイシン,ノルジヒドロカプサイシン,ホモカプサイシン,ホモジヒドロカプサイシン,ノニバビドを含む固形及び液体のものとし,造林箇所に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物による食害圧力を低減することを可能としたものである。
【0013】
本発明の第3は,第1の発明に係る辛み成分を利用した忌避において,辛み成分を長期間植物に固定する展着剤については,酢酸ビニル系の合成樹脂に加えて,ゴム系,アクリル系,シリコーン系を主成分としたものを可とし,展着剤の粘性を変化させることによって苗木表面への下地処理を行い,その下地処理への展着というように利用の形態及び散布形態を変化させることを可とし,造林箇所に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物による食害圧力を飛躍的に低減することを可能としたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は上記の構成であるから,次の効果がある。造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害してしまうのを受け,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明において,造林苗木の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理する状態を示す概略説明図である。
図2】本発明において,下地処理した造林苗木の表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理した表面に散布して付着させて辛み成分を多層の状態とする概略説明図である。
図3】本発明において,図1,2によって鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避する状態を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1(a)において,1は造林樹種であり,未だ溶液資材塗布前の状態を示す。図1(b)において,2は忌避及び展着材(辛み成分,展着剤)の溶液資材,3は溶液資材塗布用の刷毛,6は忌避及び展着材(辛み成分,展着剤)の溶液を収容する容器,図2及び図3において,4は溶液資材塗布後の造林樹種,5は溶液資材2の散布用じょうろ,7は鯨偶蹄目・ウシ亜目(具体的には鹿,牛,羊,山羊など)の動物である。
【0017】
本発明に係る造林樹種1とは,スギ,ヒノキ等のように建築用材に用いられる樹種を意味し,その造林樹種については,針葉樹であるスギ(Cryptomeria japonica),ヒノキ(Chamaecyparis obtusa),カラマツ(Larix kaempferi),アカマツ(Pinus densiflora)トドマツ(Abies sachalinensis),アカエゾマツ(Picea glehnii),などのマツ類(Pinus),サワラ(Chamaecyparis pisifera)・アスナロ(Thujopsis dolabrata),ヒノキアスナロ(Thujopsis dolabrata var. Hondae),モミ(Abies firma),広葉樹であるブナ(Fagus crenata Blume),クリ(Castanea crenata),ケヤキ(Zelkova serrata),シラカバ(Betula platyphylla),キリ(Paulownia tomentosa),クスノキ(Cinnamomum camphora),コナラ(Quercus serrata),クヌギ(Quercus acutissima)早生樹であるセンダン(Melia azedarach),ユリノキ(Liriodendron tulipifera),チャンチンモドキ(Choerospondias axillaris),チャンチン(Toona sinensis),ハンノキ(Alnus japonica)コウヨウザン(Cunninghamia lanceolata)とする。
【0018】
本発明に係る辛み成分については,唐辛子辛み成分であるカプサイシン,アリル化合物である硫化アリル・アリルイソチオシアネート,ピペリン,ギンゲオール,ショウガオール,サンショオール,レシニフェラトキシン,ベレラール,イソベレラール,タデオナール,クミンアルデヒト,オイゲノール,チニアトキシン,シビドロカプサイシン,ノルジヒドロカプサイシン,ホモカプサイシン,ホモジヒドロカプサイシン,ノニバビドを含む固形及び液体のものを単独,または混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を利用することを標準とする。
【0019】
本発明に係る展着剤については,合成樹脂に加えて,ゴム系,アクリル系,シリコーン系を主成分としたものを単独,または混合して利用することを標準とする。
【実施例1】
【0020】
次に,本発明の実施例を説明する。
[辛み成分を利用した忌避方法]
(1)造林苗木の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤を混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)2を塗布して下地処理を実施する。
(2)下地処理された造林苗木の幹,枝,葉表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布し、散布して付着させることで辛み成分を多層にする。
(3)造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物7が植林した樹種の苗を舐めた時点で辛み成分による忌避効果を発揮し,加えて辛み成分を包含した下地処理部の存在によって複数回の鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物7の食害を回避できるものである。
(4)苗木への下地処理及び下地処理表面への辛み成分の刷毛3を用いた塗布によって,光の透過が妨げられない層構造とすることが必要である。
【0021】
[効果確認試験1]
本発明者らは,島根県松江市にある国土防災技術株式会社松江試験場において,試験として植栽木に粘度を落とした展着剤(ポバール)を刷毛3を用いて塗布することで1ヶ月以上の造林樹種4への安定的な固定を確認した。
【0022】
[効果確認試験2]
また本発明者らは,島根県松江市にある国土防災技術株式会社松江試験場において,試験として植栽木に粘度を落とした展着剤(ポバール)をじょうろ5と刷毛3を用いて塗布した後に1時間程度乾燥させて,その下地処理表面に辛み成分と水で希釈した展着剤2を混合してじょうろ5で散布して付着させることで辛み成分を多層にできることを確認した。
【0023】
[効果確認試験3]
また本発明者らは,兵庫県淡路島の植栽箇所で,辛み成分を混合した水で希釈した展着剤2を植栽木に刷毛3で塗布することで,短期的な鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物7の忌避効果が確認できている。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は,造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物が植林した樹種の幼苗から成長段階の苗を食害してしまうのを受け,苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能とした手法である。
【符号の説明】
【0025】
1…造林樹種(溶液資材塗布前)
2…忌避及び展着剤の溶液資材(辛み成分,展着剤)
3…溶液資材塗布用の刷毛
4…溶液資材塗布後の造林樹種
5…溶液資材塗布用のじょうろ
6…忌避及び展着材(辛み成分,展着剤)の溶液資材を収容する容器
7…鯨偶蹄目・ウシ亜目(具体的には鹿,牛,羊,山羊など)の動物
【要約】      (修正有)
【課題】造林活動が行われる森林に生息している鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物7が植林した樹種の幼苗を食害する現状を改善するために,鯨偶蹄目・ウシ亜目の積極的な食害を回避することを可能とした方法。
【解決手段】苗の幹,枝,葉のワックス状クチクラ層表面に固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と粘性が低い展着剤とを混合した溶液資材(辛み成分,展着剤)を塗布して下地処理を行った表面に,固形及び液体のものを単独,または混合した辛み成分と水で希釈した展着剤を混合して散布して付着させることで辛み成分を多層にして効果の持続性を飛躍的に高めて鯨偶蹄目・ウシ亜目の動物による積極的な食害を回避することを可能とした忌避方法。
【選択図】図1
図1
図2
図3