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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】レバーロック装置
(51)【国際特許分類】
   B62H 5/18 20060101AFI20220729BHJP
   B62K 23/06 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
B62H5/18
B62K23/06
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018052513
(22)【出願日】2018-03-20
(65)【公開番号】P2019162958
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-02-18
(73)【特許権者】
【識別番号】592016485
【氏名又は名称】株式会社デイトナ
(74)【代理人】
【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
(74)【代理人】
【識別番号】100217168
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 祥太
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 圭太
【審査官】福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-012982(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105019741(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0101779(US,A1)
【文献】英国特許出願公開第02346859(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62H 5/18
B62K 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のロック要素片を具え、各ロック要素片はその一端を共にピン接続される基端とすると共に、他端側を開閉自在の自由端部とした一対のロック要素片による挟み構造を構成し、
各ロック要素片の一方又は双方には、グリップ保持凹部とレバー保持凹部との何れか一方又は双方が形成され、
各ロック要素片を閉鎖状態とした状態において、全体としてグリップ保持孔とレバー保持孔とが形成され、
更に前記各ロック要素片の自由端部は、一方のロック要素片に形成された係合凸部と、もう一方のロック要素片に形成された係合凹部とが弾性的に係脱できるような形態としたスナップ係合による閉鎖維持がされることを特徴とするレバーロック装置。
【請求項2】
前記グリップ保持凹部とレバー保持凹部とは、その間に仕切突起が形成され、ロック要素片の閉鎖状態において、グリップ保持孔とレバー保持孔とが独立して形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のレバーロック装置。
【請求項3】
前記仕切突起は、一対のロック要素片の双方に形成され、且つロック要素片双方の仕切突起は、互いに一部が幅方向に重なり状に形成され、この重なり部には、連通するロック用孔が形成されていることを特徴とする請求項記載のレバーロック装置。
【請求項4】
前記一対のロック要素片は、それぞれ対向する位置にグリップ保持凹部とレバー保持凹部とが具えられていることを特徴とする請求項1、2または3記載のレバーロック装置。
【請求項5】
前記ロック要素片におけるグリップ保持凹部が形成される部位は、少なくとも基端部側において自由端側より幅広に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のレバーロック装置。
【請求項6】
前記ロック要素片の自由端側におけるスナップ係合は、一方のロック要素片の自由端部が、他方のロック要素片の自由端部の外側に配置される外押え構造であり、
互いの突合わせ面に弾性的に係脱できる凹凸によりスナップ係合が図られていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のレバーロック装置。
【請求項7】
前記外押え構造における外押え側のロック要素片には、その自由端部に操作突起が形成されていることを特徴とする請求項6記載のレバーロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動二輪車を代表例として、駐車ブレーキを具備しない車輌に対し、駐車ブレーキ作用を発揮できるようにするためのレバーロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車や、前二輪のリバーストライク等の車輌にあっては、駐車ブレーキを殆ど具えていない。
このような自動二輪車によって駐車する場合、傾斜によって車輌が不用意に動き出した場合、車輌の転倒等を引き起こしてしまう恐れがある。特にスポーツ用自動二輪車で、サイドスタンドのみの車輌が増えていることから、このような恐れが常に生じている。
このためユーザーは、駐車場所が傾斜している場合には、変速ギアをロー位置にシフトして後輪とエンジンとを接続状態として、停止しているエンジンの抵抗によって、代替的な駐車ブレーキをかけた状態としている。
しかしながら傾斜が緩くそれ程意識されない場合、このような対応を取り忘れたり、更にはそもそも自動変速タイプのスクータ等では、このような対応は取り得ない。
【0003】
このため主としてブレーキレバーを手前に引き、ブレーキを効かせた状態を維持できるようにしたレバーホルダーが市場に提供されている(例えば特許文献1参照)。
これらはそれぞれ目的とする機能は発揮しているが、ユーザーからの視点からは、まず、強度面で確実な作用が期待できること、取り付け・取り外し操作等が簡便にできること、使用している際のレバーホルダーによる装飾性の高いグリップへの傷付けが生じないこと、更には使用時のセキュリティ対応が取り得ること、携行がし易いこと等の種々の要請があった。
このような要請の視点からすると、これらを総合的に満たすレバーロック装置は見出せない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開昭62-77公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような背景を考慮して為されたものであって、自動二輪車を代表例として、駐車ブレーキを具備しない車輌に対し、駐車ブレーキ作用を発揮できるようにするための新たなレバーロック装置を開発することを技術課題としたものであるである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
まず請求項1記載のレバーロック装置は、 一対のロック要素片を具え、各ロック要素片はその一端を共にピン接続される基端とすると共に、他端側を開閉自在の自由端部とした一対のロック要素片による挟み構造を構成し、各ロック要素片の一方又は双方には、グリップ保持凹部とレバー保持凹部との何れか一方又は双方が形成され、各ロック要素片を閉鎖状態とした状態において、全体としてグリップ保持孔とレバー保持孔とが形成され、更に前記各ロック要素片の自由端部は、一方のロック要素片に形成された係合凸部と、もう一方のロック要素片に形成された係合凹部とが弾性的に係脱できるような形態としたスナップ係合による閉鎖維持がされることを特徴として成るものである。
【0007】
また請求項2記載のレバーロック装置は、前記要件に加え、前記グリップ保持凹部とレバー保持凹部とは、その間に仕切突起が形成され、ロック要素片の閉鎖状態において、グリップ保持孔とレバー保持孔とが独立して形成されるように構成されていることを特徴として成るものである。
【0008】
更にまた請求項3記載のレバーロック装置は、前記請求項記載の要件に加え、前記仕切突起は、一対のロック要素片の双方に形成され、且つロック要素片双方の仕切突起は、互いに一部が幅方向に重なり状に形成され、この重なり部には、連通するロック用孔が形成されていることを特徴として成るものである。
【0009】
更にまた請求項4記載のレバーロック装置は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記一対のロック要素片は、それぞれ対向する位置にグリップ保持凹部とレバー保持凹部とが具えられていることを特徴として成るものである
【0010】
更にまた請求項5記載のレバーロック装置は、前記要件に加え、前記ロック要素片におけるグリップ保持凹部が形成される部位は、少なくとも基端部側において自由端側より幅広に形成されていることを特徴として成るものである。
【0011】
更にまた請求項6記載のレバーロック装置は、前記要件に加え、前記ロック要素片の自由端側におけるスナップ係合は、一方のロック要素片の自由端部が、他方のロック要素片の自由端部の外側に配置される外押え構造であり、互いの突合わせ面に弾性的に係脱できる凹凸によりスナップ係合が図られていることを特徴として成るものである。
【0012】
更にまた請求項7記載のレバーロック装置は、前記請求項6記載の要件に加え、前記外押え構造における外押え側のロック要素片には、その自由端部に操作突起が形成されていることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【発明の効果】
【0013】
まず請求項1記載の発明によれば、一対のロック要素片を閉鎖状態とすることにより、グリップ保持孔内にグリップを位置させ、レバー保持孔内にブレーキのレバーを位置させてブレーキを効かせた状態を維持することができる。そしてこのブレーキを効かせた状態を、スナップ係合によって簡便に維持・解除することができる。
【0014】
また請求項2記載の発明によれば、グリップ保持孔とレバー保持孔とが独立して形成されているため、グリップ及びレバーの保持を確実に行うことができる。
【0015】
更に請求項3記載の発明によれば、一対のロック要素片の重なり部に形成されるロック用孔に、南京錠等を施錠することにより、一対のロック要素片の閉鎖状態を確実に維持して、スナップ係合の解除を防止することができる。
【0016】
更にまた請求項記載の発明によれば、一対のロック要素片を閉鎖状態としたときに、グリップ保持孔及びレバー保持孔を形成することができる。
【0017】
更にまた請求項5記載の発明によれば、レバーの戻り力が最も強く作用するグリップ保持凹部における基端部分において、作用面積を広くとることにより力が分散されるため、装飾性の高いグリップへの傷付けを防止することができる。
【0018】
更にまた請求項6記載の発明によれば、レバーの戻り力がスナップ係合部の内側に作用することによって、凹凸部の係合を強くすることができる。
【0019】
更にまた請求項7記載の発明によれば、スナップ係合部の係脱を、容易に且つ確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】傾斜場所での駐車時における本発明のレバーロック装置が組み付けられた車輌としてのオートバイを一部拡大して示す斜視図である。
図2】メンテナンススタンド使用時における本発明のレバーロック装置が組み付けられた車輌としてのオートバイを一部拡大して示す斜視図である。
図3】ロック要素片を示す平面図(a)並びにレバーロック装置を示す分解斜視図(b)、平面図(c)、(d)及び側面図(e)である。
図4】レバーロック装置がグリップ及びレバーに組み付けられる様子を段階的に示す斜視図である。
図5】本発明の他の実施例を示す側面図(a)、(b)、(c)、(d)及び斜視図(e)である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を実施するための形態は、以下述べる実施例をその一つとするものであるとともに、この技術思想に基づく種々の改良した実施例も含むものである。
【実施例
【0022】
以下本発明を図1~8に示す基本となる構成に基づいて具体的に説明する。
図中符号1で示すものが本発明のレバーロック装置であって、このものは自動二輪車や、前二輪のリバーストライク等の駐車ブレーキを具えていない車輌Bを駐車する場合、スタンドSを用いて車輌Bの自立状態を維持した状態で、更にブレーキレバー(以下レバーLと略記する)を手前すなわちグリップG側に引いてブレーキを効かせた状態を維持できるようにするものである。
【0023】
以下、レバーロック装置1の構成について詳しく説明すると、このものは、一対のロック要素片11、12を具え、各ロック要素片11、12は、その一端を共にピン13により接続される基端とすると共に、他端側を開閉自在の自由端部とした一対のロック要素片11、12による挟み構造を構成して成るものである。
一例として図3(a)、(b)に示すようにロック要素片11の基端部にボス111が形成され、一方、ロック要素片12の基端部にボス121、122が適宜の間隔を空けて形成され、図3(b)に示すようにボス121、122の間にボス111を位置させた状態でピン13を用いて、これらが図3(c)、(d)に示すように開閉自在に一体化される。
なお上記ロック要素片11、12及びピン13の素材としては、一例として高強度のPP材とガラス繊維の複合樹脂が用いられる。もちろんこの他にも所要の強度が確保される適宜の樹脂素材を用いることもできる。
【0024】
また一例としてロック要素片11には、グリップ保持凹部21とレバー保持凹部31が形成され、ロック要素片12のには、グリップ保持凹部22とレバー保持凹部32が形成されるものであり、この実施例では、前記一対のロック要素片11、12は、それぞれ対向する位置にグリップ保持凹部21、22とレバー保持凹部31、32とが具えられるようにした。
そしてこのような構成が採られることにより、図3(d)に示すように各ロック要素片11、12を閉鎖状態とした状態において、全体としてグリップ保持孔2とレバー保持孔3とが形成される。
なおロック要素片11、12のいずれか一方にグリップ保持凹部21、22またはレバー保持凹部31、32を形成するようにしてもよく、このような実施例については後ほど説明する。
【0025】
またこの実施例では、前記グリップ保持凹部21とレバー保持凹部31との間に仕切突起51が形成され、更にグリップ保持凹部22とレバー保持凹部32との間に仕切突起52が形成され、図3(d)に示すロック要素片11、12の閉鎖状態において、グリップ保持孔2とレバー保持孔3とが仕切5の両側に独立して形成されるように構成されている。
またこの実施例では、仕切突起51、52は、互いに一部が幅方向に重なり状に形成され、この重なり部にはロック用孔510、520が形成されており、図3(d)に示すロック要素片11、12の閉鎖状態において、ロック用孔510、520が連通してロック用孔50が形成される。
なおこの実施例では、ロック要素片11における仕切突起51を、ロック要素片12における仕切突起52よりも長く設定し、後述するように仕切突起51が仕切突起52上に重なるようにした。
またこの実施例では、ロック要素片11における仕切突起51に、多機能孔511を形成するようにした。
【0026】
更に前記各ロック要素片11、12の自由端部は、互いにスナップ係合による閉鎖維持が成されるようなスナップ係合部6が構成されるものであり、この実施例では一例としてロック要素片12の自由端部が、ロック要素片11の自由端部の外側に配置される外押え構造が採られるものであり、互いの突合わせ面に弾性的に係脱できる凹凸としての係合凸部61、係合凹部62がロック要素片11、12に形成される。
具体的には、ロック要素片11の自由端部が前記仕切突起51に沿うように屈曲形成され、その先端部の外側部分に係合凸部61が形成される。一方、ロック要素片12においても、自由端部が前記仕切突起52に沿うように屈曲形成され、その屈曲部の懐部分に係合凹部62が形成される。
【0027】
またこの実施例では、前記スナップ係合部6の外押え構造における外押え側のロック要素片12には、その自由端部に操作突起7が形成されるものであり、屈曲形成された自由端部の屈曲部位が外側に張り出した状態とされている。なお操作突起7の側面には凹凸形成された滑止71が設けられる。
【0028】
またこの実施例では図3(e)に示すように、前記ロック要素片11、12におけるグリップ保持凹部21、22が形成される部位は、少なくとも基端部側において自由端側より幅広に形成されている。
なおこのようにグリップ保持凹部21、22の幅にテーパー状の変化を持たせることで、原動機付自転車からビックバイクまで幅広い車種に対応可能することが可能となる。
【0029】
本発明のレバーロック装置1は一例として上述したような構成が採られるものであり、以下、その使用態様について説明する。
具体的には図1に示すように、自動動二輪車等の車輌Bを傾斜面等に駐車する場合、まずスタンドS(サイドスタンド)を用いて車輌Bの自立状態を維持した状態とする。
【0030】
次いで図4(a)に示すように、ロック要素片11、12を拡開し、ロック要素片11を上側にし、グリップ保持凹部21、22が上下からグリップGを包み込むような状態とする。
【0031】
次いで図4(b)に示すように、レバーLを引くとともにその自由端側の部位をレバー保持凹部31内に位置させ、更にグリップGをグリップ保持凹部21に接触させた状態とする。
なおこの実施例では、仕切突起51が仕切突起52よりも長く設定され、仕切突起51はグリップGを略3/4周包囲することができるため(図3(c)、(e)参照)、ロック要素片11単独でレバーLを引いた状態を維持することができるものであり、極短時間のあいだ駐車ブレーキ作用を発揮させたい場合等には、この状態での使用も可能である。
【0032】
次いで図4(c)に示すように、ロック要素片12を下方から上方に回動させ、仕切突起51が仕切突起52上に重なるようにするとともに、係合凸部61と係合凹部62とを係合させ、ロック要素片11、12の自由端部の閉鎖状態を維持する。
この状態でグリップ保持凹部21、22によってグリップ保持孔2が形成されるとともに、その中にグリップGが位置することとなる。またレバー保持凹部31、32によってレバー保持孔3が形成されるとともに、その中にレバーLが位置することとなる。
このとき、レバーLは引かれた状態が維持されるため、前輪Wにブレーキがかかった状態が維持される。
更にレバーLにはブレーキマスターシリンダの反力やブレーキワイヤー(図示省略)を通じて引き戻そうとする力が働くため、係合凸部61をその外側にある係合凹部62に押し付け、これによりスナップ係合部6の係合力は更に強固なものとなる。
またこの実施例では、レバーLの戻り力が最も強く作用するグリップ保持凹部21、22における基端部分が自由端側よりも幅広に設定されており、レバーLの戻り力の作用面積が広くなることにより力が分散されるため、装飾性の高いグリップGへの傷付けを防止することができる。
【0033】
更に図4(d)に示すように、ロック用孔510、520が連通して形成されたロック用孔50に、適宜南京錠K等をかけることにより、スナップ係合部6の不用意な解除が防止される。
このようにして車輌BのグリップG及びレバーLに組み付けられる本発明のレバーロック装置1は、図1に示すようにレバーLを簡易的にロックし、車輌Bの傾斜場所での駐車時の不意な転倒を抑止することができるものである。
また図2に示すように、スタンドS(メンテナンススタンド)の使用時には、リフトアップ時に前輪Wが動いてしまうのを防止することができるため、車輌メンテナンス時の補助工具として供される。
また多機能孔511にヘルメットロックワイヤー等を通し、その先端に設けられたループ部を、ロック用孔50とともに南京錠Kにかけるような使用方も採り得る。
【0034】
そしてレバーロック装置1を解除する際には、まず南京錠Kを開錠してロック用孔50から取り外し、続いて操作突起7を外側(図3中では下方)に弾くことにより、ロック要素片12を拡開させてスナップ係合部6を解除する。
次いでレバーLを握りながらロック要素片11を上方に持ち上げることにより、レバーロック装置1が取り除かれる。
【0035】
〔他の実施例〕
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術思想に基づいて以下に示す様な実施例を採ることもできる。
先ず図5(a)に示すように、グリップ保持孔2とレバー保持孔3とを連通状態とする形態を採るようにしてもよい。
また図5(b)に示すように、仕切5を設けることなく、グリップ保持孔2とレバー保持孔3とを連通状態とする形態を採るようにしてもよい。
【0036】
また図5(c)に示すように、一方のロック要素片11に対してグリップ保持凹部21及びレバー保持凹部31を形成し、他方のロック要素片12は一例として平板状とするような構成を採るようにしてもよい。
【0037】
また図5(d)に示すように、一方のロック要素片11に対してグリップ保持凹部21を形成し、他方のロック要素片12に対してレバー保持凹部32を形成するような構成を採るようにしてもよい。
【0038】
また上記図5(a)~(d)の実施例では、一例として図5(e)に示すように、ロック要素片11に形成された係合凸部61が、ロック要素片12に形成された係合凹部62に嵌り込み、これらが弾性的に係脱できるような形態としたスナップ係合部6を採用するようにした。
【符号の説明】
【0039】
1 レバーロック装置
11 ロック要素片
111 ボス
12 ロック要素片
121 ボス
122 ボス
13 ピン
2 グリップ保持孔
21 グリップ保持凹部
22 グリップ保持凹部
3 レバー保持孔
31 レバー保持凹部
32 レバー保持凹部
5 仕切
50 ロック用孔
51 仕切突起
510 ロック用孔
511 多機能孔
52 仕切突起
520 ロック用孔
6 スナップ係合部
61 係合凸部
62 係合凹部
7 操作突起
71 滑止
B 車輌
G グリップ
K 南京錠
L レバー
S スタンド
W 前輪
図1
図2
図3
図4
図5