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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】電動リール
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/017 20060101AFI20220729BHJP
【FI】
A01K89/017
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018131372
(22)【出願日】2018-07-11
(65)【公開番号】P2020005597
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】原口 仁志
(72)【発明者】
【氏名】川俣 敦史
(72)【発明者】
【氏名】名子 監
(72)【発明者】
【氏名】林 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】村山 聡
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-275532(JP,A)
【文献】特開2018-014990(JP,A)
【文献】特開2010-198925(JP,A)
【文献】特開2004-022402(JP,A)
【文献】登録実用新案第3028035(JP,U)
【文献】特開2006-149370(JP,A)
【文献】特開平09-023794(JP,A)
【文献】実開平03-010769(JP,U)
【文献】米国特許第05397071(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/00 - 89/08
G05G 1/00 - 25/04
H01H 13/00 - 13/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り糸を前方に繰り出し可能であり、前記釣り糸が巻き付けられるスプールをモータで駆動する電動リールであって
第1側板と、前記第1側板と左右方向に間隔を隔てて配置された第2側板と、を有するリール本体と、
前記リール本体の前記第1側板側において、前記リール本体に回転可能に支持されたハンドルと、
前記リール本体の上部に設けられた押圧操作部と、
前記押圧操作部を押圧する押圧力に応じて前記モータの出力を制御するモータ制御部と、
前記リール本体の前記第2側板側の前下部に設けられた指掛け部と、
中間部と、前記中間部から前方に延びる第1上面部と、前記中間部から後方に延びる第2上面部と、を有し、中立位置に付勢されるシーソースイッチと、
を備え
前記押圧操作部は、前記第1上面部が押圧されることで押圧される第1押圧部と、前記第2上面部が押圧されることで押圧される第2押圧部と、を有し、
前記第2上面部は、前記シーソースイッチが前記中立位置にあるときに、前記第1上面部よりも下方に位置する、
電動リール。
【請求項2】
前記指掛け部は、前記第2側板から下方に突出するように前記第2側板に一体形成された、
請求項1に記載の電動リール。
【請求項3】
前記指掛け部は、前記リール本体の前記第2側板側の後下部よりも下方に突出する、
請求項1又は2に記載の電動リール。
【請求項4】
前記指掛け部は、上下方向に延び、上方から下方に延びるにつれて後方に傾斜する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の電動リール。
【請求項5】
前記リール本体の前記第1側板側の下部に設けられ、電力を供給する電源ケーブルが接続されるコネクタ部をさらに備え、
前記指掛け部の左右方向の厚みは、前記コネクタ部の左右方向の厚みよりも薄い、
請求項1から4のいずれか1項に記載の電動リール。
【請求項6】
前記押圧操作部は、前記リール本体の前記第2側板側に偏倚した位置に配置された、
請求項1から5のいずれか1項に記載の電動リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動リールに関する。
【背景技術】
【0002】
電動リールは、釣り糸が巻き付けられるスプールをモータで駆動して、釣り糸を巻き上げる。モータの出力は、リール本体に設けられた出力調整部材の操作により調節される。例えば、特許文献1に記載された電動リールは、出力調整部材が圧力センサを有する押圧操作部として構成されており、押圧操作部を押圧する押圧力に応じてモータの出力が増加又は減少する。なお、電動リールは、リール本体に設けられたハンドルによっても、釣り糸を巻き上げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-014990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電動リールを含む両軸受リールにおいて、ハンドルを操作する手と反対側の手で、リール本体を釣り竿とともに把持することを、一般的にパーミングという。上記の電動リールでは、押圧操作部がリール本体の上部に設けられており、パーミングをした手の親指で押圧操作部を強い力で押圧した場合、押圧した力がリール本体に作用してパーミングが不安定になるおそれがある。特に、押圧操作部が釣り竿の軸心に対して側方に偏倚して配置されている場合、パーミングが不安定になりやすい。
【0005】
本発明の課題は、モータの出力を押圧力に応じて変化させる電動リールにおいて、パーミングが不安定になることを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一側面に係る電動リールは、釣り糸を前方に繰り出し可能であり、釣り糸が巻き付けられるスプールをモータで駆動する。電動リールは、リール本体と、ハンドルと、押圧操作部と、モータ制御部と、指掛け部と、を備える。リール本体は、第1側板と、第1側板と左右方向に間隔を隔てて配置された第2側板と、を有する。ハンドルは、リール本体の第1側板側において、リール本体に回転可能に支持されている。押圧操作部は、リール本体の上部に設けられている。モータ制御部は、押圧操作部を押圧する押圧力に応じてモータの出力を制御する。指掛け部は、リール本体の第2側板側の前下部に設けられている。
【0007】
この電動リールでは、パーミングをする手の人差し指または中指を指掛け部に掛けた状態で、パーミングをすることができる。このため、パーミングをした手の親指で押圧操作部を押圧するときに、押圧操作部を押圧する力を指掛け部に掛けた指で支持できるので、パーミングをした状態でも、押圧操作部を強い力で押圧することができる。すなわち、押圧操作部を強い力で押圧しても、押圧した力を指掛け部に掛けた指で支持できるので、パーミングが不安定になることを抑制できる。
【0008】
(2)好ましくは、指掛け部は、第2側板から下方に突出するように第2側板に一体形成されている。この場合は、部品点数が削減できるとともに、押圧操作部を前方に向けて押圧したときにおいて、リール本体を前方に移動させようとする力を指掛け部に掛けた指で支持することができる。
【0009】
(3)好ましくは、指掛け部は、リール本体の第2側板側の後下部よりも下方に突出する。この場合は、パーミングがし易くなるとともに、指掛け部にパーミングをした手の指を掛け易くなる。
【0010】
(4)好ましくは、指掛け部は、上下方向に延び、上方から下方に延びるにつれて後方に傾斜する。この場合は、押圧操作部を下方に向けて押圧したときのリール体を移動させようとする力に対しても、指掛け部に掛けた指で支持することができる。
【0011】
(5)好ましくは、リール本体の第1側板側の下部に設けられ、電力を供給する電源ケーブルが接続されるコネクタ部をさらに備え、指掛け部の左右方向の厚みは、コネクタ部の左右方向の厚みよりも薄い。この場合は、例えば、指掛け部をコネクタ部で兼用した場合に比べて、パーミングをする手の人指し指または中指の先端が釣り竿に届き易い。
【0012】
(6)好ましくは、押圧操作部は、リール本体の第2側板側に偏倚した位置に配置されている。この場合は、パーミングをした手の親指で押圧操作部の操作がし易い。
【0013】
(7)好ましくは、中立位置に付勢されるシーソースイッチをさらに備え、押圧操作部は、第1押圧部と、第1押圧部に近接する第2押圧部と、を有し、第1及び第2押圧部は、シーソースイッチ内に配置され、シーソースイッチを介して押圧される。この場合は、例えば、押圧操作部の操作を断続的に複数回したときの感覚的なフィードバックが得やすい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、モータの出力を押圧力に応じて変化させる電動リールにおいて、パーミングが不安定になることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る電動リールの斜視図。
図2】本発明の一実施形態に係る電動リールの正面図。
図3】本発明の一実施形態に係る電動リールの側面図。
図4】本発明の一実施形態に係る電動リールの斜視図。
図5】電動リールの制御系の構成を示すブロック図。
図6】押圧操作部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る電動リール100は、釣り糸を前方に繰り出し可能である。電動リール100は、図1乃至図5に示すように、リール本体2と、スプール3と、モータ4と、ハンドル5と、押圧操作部14と、モータ制御部16と、指掛け部20と、を備えている。また、電動リール100は、好ましくは、シーソースイッチ26と、コネクタ部28と、をさらに備えている。
【0017】
なお、以下の説明において、釣りを行うときに、釣り糸が繰り出される方向を前、その反対方向を後という。また、リール本体2を釣り竿10(図2参照)に装着したときの、釣り竿10が装着される側を下、その反対側を上という。また、左右とは、電動リール100を後方から見たときの左右をいう。
【0018】
リール本体2は、フレーム6と、フレーム6の右側を覆う第1側カバー7と、フレーム6の左側を覆う第2側カバー8と、フレーム6の前部を覆う前カバー9と、を有している。
【0019】
リール本体2の内部には、スプール3に連動して作動する図示しない往復移動機構や、モータ4及びハンドル5の回転をスプール3に伝達する図示しない回転伝達機構等が設けられている。
【0020】
フレーム6は、第1側板6aと、第2側板6bと、複数の連結部6cと、竿装着部6dと、を有している。第1側板6aは、フレーム6の右側に配置されている。第2側板6bは、第1側板6aと左右方向に間隔を隔てて、フレーム6の左側に配置されている。複数の連結部6cは、左右方向に延び、第1側板6aと第2側板6bとを連結している。竿装着部6dは、釣り竿10が装着される部分であり、第1側板6aと第2側板6bとの略中間位置において、フレーム6の下部に前後方向に延びて形成されている。
【0021】
リール本体2の上部には、第1側板6a及び第2側板6bに固定されたカウンタケース11が設けられている。カウンタケース11には、水深表示用の表示部12、電動リール100の各種設定をする際に使用される操作スイッチ13、及び押圧操作部14などが設けられている。また、カウンタケース11の内部には、図5及び図6に示すように、電動リール100の各種の制御を行う制御部15が収容されている。
【0022】
制御部15は、図5に示すように、機能構成としてモータ4を制御するモータ制御部16と、表示部12を制御する表示制御部17と、を有している。
【0023】
制御部15には、表示部12、操作スイッチ13、押圧操作部14、スプール3の回転速度及び回転方向を検出するためのスプールセンサ18、及びモータ4をPWM駆動するモータ駆動回路19、が接続されている。モータ駆動回路19は、押圧操作部14の押圧操作に応じてモータ4の駆動を制御する。
【0024】
スプール3は、外周に釣り糸が巻き付けられる部材であり、第1側板6aと第2側板6bとの間でリール本体2に回転可能に支持されている。
【0025】
モータ4は、リール本体2の内部に設けられている。モータ4は、モータ制御部16によってPWM制御され、押圧操作部14の押圧操作に応じて、スプール3を糸巻き取り方向に回転駆動する。
【0026】
ハンドル5は、リール本体2の第1側カバー7側に回転可能に設けられている。
【0027】
押圧操作部14は、図1に示すように、リール本体2の上部に設けられている。詳細には、カウンタケース11の表示部12の後方側において、リール本体2の第2側板6b側に偏倚した位置に配置されている。また、押圧操作部14は、図2に示すように、釣り竿10の軸心Oに対して、左右方向に偏倚して配置されている。本実施形態では、押圧操作部14は、左右方向において釣り竿10の軸心Oに対してリール本体2の第2側板6b側、すなわち、左右方向においてハンドル5と反対側に偏倚して配置されている。
【0028】
押圧操作部14は、図5及び図6に示すように、第1押圧部21と、第2押圧部22と、を有している。本実施形態では、第1押圧部21及び第2押圧部22は、カウンタケース11に設けられたシーソースイッチ26内に配置されている。すなわち、本実施形態では、押圧操作部14は、シーソースイッチ26として構成されており、シーソースイッチ26を介して、第1押圧部21及び第2押圧部22が押圧される。シーソースイッチ26は、前後方向に延び、カウンタケース11に設けられた左右方向に延びる図示しない揺動軸を介して、カウンタケース11に揺動可能に支持されている。シーソースイッチ26は、リール本体2に対して、略上下方向に揺動可能である。シーソースイッチ26は、図5に示す中立位置に付勢されている。
【0029】
シーソースイッチ26は、上面が円弧状の曲面で形成されている。詳細には、シーソースイッチ26は、中間部26aと、第1上面部26bと、第2上面部26cと、を有している。中間部26aは、前後方向においてシーソースイッチ26の中間位置に設けられ、第1上面部26bと第2上面部26cとを滑らかに接続している。
【0030】
第1上面部26bは、中間部26aから前方に延び、第1押圧部21の上方に配置されている。第1上面部26bを押圧することで、第1押圧部21が押圧される。第1上面部26bは、シーソースイッチ26が中立位置にあるとき、中間部26aから前方に延びるに従って、上方に傾斜するように構成されている。
【0031】
第2上面部26cは、中間部26aから後方に延び、第2押圧部22の上方に配置されている。第2上面部26cを押圧することで、第2押圧部22が押圧される。第2上面部26cは、シーソースイッチ26が図5に示す中立位置にあるとき、第1上面部26bよりも下方に位置するように構成されている。
【0032】
シーソースイッチ26の上面を円弧状にすることで、シーソースイッチ26に親指がフィットして、押圧操作部14の押圧操作がし易くなる。また、第1上面部26b及び第2上面部26cのそれぞれの位置を指の感覚で容易に把握することができるので、第1押圧部21及び第2押圧部22の押し間違いを防止できる。さらに、第1押圧部21及び第2押圧部22の位置を目視で確認する必要もなくなるので、モータ4の出力の調整を素早く実行できる。
【0033】
第1押圧部21及び第2押圧部22のそれぞれは、圧力センサ21a,22aを有している。圧力センサ21a,22aは、第1押圧部21及び第2押圧部22を押圧する力(以下、押圧力と記す)の大きさに応じた検出値を電気信号として制御部15に出力する。
【0034】
モータ制御部16は、押圧操作部14を押圧する押圧力に応じてモータ4の出力を制御する。モータ制御部16は、例えば、第1押圧部21及び第2押圧部22の一方が押圧されると、モータ4の出力を増加させ、第1押圧部21及び第2押圧部22の他方が押圧されると、モータ4の出力を減少させる。また、モータ制御部16は、第1押圧部21及び第2押圧部22の押圧が停止されたときのモータ4の出力を維持する。ただし、モータ制御部16におけるモータ4の出力の制御処理は、これに限定されるものではない。例えば、第1押圧部21及び第2押圧部22を押圧する押圧力及び押圧時間に応じてモータ4の出力を変化させてもよい。また、第1押圧部21及び第2押圧部22を断続的に操作したときに、所定値だけモータ4の出力を増加、又は減少させてもよい。
【0035】
指掛け部20は、図2乃至図4に示すように、リール本体2の第2側板6b側の前下部に設けられている。本実施形態では、指掛け部20は、第2側板6bから下方に突出するように第2側板6bに一体形成されている。指掛け部20は、図3に示すように、少なくとも一部がリール本体2の第2側板6b側の後下部よりも下方に突出する。指掛け部20は、上下方向に延び、上方から下方に延びるにつれて後方に傾斜する。指掛け部20の外縁は、第2側カバー8の外縁と滑らかに接続されている。
【0036】
指掛け部20を設けることで、パーミングをする手の人差し指または中指を指掛け部20に掛けた状態で、パーミングをすることができる。このため、パーミングをした手の親指で押圧操作部14を押圧するときに、押圧操作部14を押圧する力を指掛け部20に掛けた指で支持できるので、パーミングをした状態でも、押圧操作部14を強い力で押圧することができる。すなわち、押圧操作部14を強い力で押圧しても、押圧した力を指掛け部20に掛けた指で支持できるので、パーミングが不安定になることを抑制できる。
【0037】
また、本実施形態では、押圧操作部14がリール本体2の第2側板6b側に偏倚して配置されているので、パーミングをした手の親指で押圧操作部14の操作をし易い。
【0038】
コネクタ部28は、図2乃至図4に示すように、リール本体2の第1側板6a側の下部に設けられている。コネクタ部28は、リール本体2の第1側板6aの前下部から下方に突出するように設けられている。コネクタ部28には、電力を供給する図示しない電源ケーブルが接続される。コネクタ部28には、キャップ部材30が着脱可能に装着されている。
【0039】
指掛け部20の左右方向の厚みW1は、図2に示すように、コネクタ部28の左右方向の厚みW2よりも薄い。言い換えると、左右方向において、指掛け部20から釣り竿10の軸心Oまでの距離L1は、コネクタ部28から釣り竿10の軸心Oまでの距離L2よりも短い。このため、指掛け部20は、左右方向において、コネクタ部28よりも釣り竿10に近接している。したがって、例えば、コネクタ部28をリール本体2の第2側板6b側、すなわちハンドル5と反対側に設けて、指掛け部20をコネクタ部28で兼用したときよりも、パーミングをする手と釣り竿10までの距離が近くなるので、パーミングがし易い。
【0040】
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0041】
<その他の実施形態>
(a)前記実施形態では、コネクタ部28がリール本体2の第1側板6a側に設けられていたが、コネクタ部28をリール本体2の第2側板6b側において下方に突出するように設けて、コネクタ部28を指掛け部20と兼用させてもよい。
【0042】
(b)前記実施形態では、指掛け部20をリール本体2の第2側板6bに一体形成していたが、例えば、第2側カバー8の少なくとも一部に指掛け部20を設けてもよいし、第2側板6bとは別の部材で指掛け部20を構成してもよい。また、指掛け部20の形状は、前記実施形態に限定されるものではない。
【0043】
(c)前記実施形態では、シーソースイッチ26を介して、押圧操作部14の第1押圧部21及び第2押圧部22を押圧する構成であったが、必ずしもシーソースイッチ26を設ける必要はない。例えば、第1押圧部21及び第2押圧部22をリール本体2の上部に露出させてもよい。また、押圧操作部14は、少なくとも1以上の押圧部を有していればよい。
【0044】
(d)前記実施形態では、第1側板6a側にハンドル、第2側板6b側に指掛け部20をそれぞれ設けていたが、第1側板6a側に指掛け部20、第2側板6b側にハンドルをそれぞれ設けてもよい。
【符号の説明】
【0045】
2 リール本体
6a 第1側板
6b 第2側板
3 スプール
4 モータ
5 ハンドル
14 押圧操作部
16 モータ制御部
20 指掛け部
21 第1押圧部
22 第2押圧部
26 シーソースイッチ
28 コネクタ部
100 電動リール
図1
図2
図3
図4
図5
図6