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  • 特許-歯間ブラシ 図1
  • 特許-歯間ブラシ 図2
  • 特許-歯間ブラシ 図3
  • 特許-歯間ブラシ 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】歯間ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 1/00 20060101AFI20220729BHJP
   A46B 9/04 20060101ALI20220729BHJP
   A61C 15/02 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
A46B1/00
A46B9/04
A61C15/02 501
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018137351
(22)【出願日】2018-07-23
(65)【公開番号】P2020014494
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】青 木 光 男
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-212136(JP,A)
【文献】中国実用新案第203524797(CN,U)
【文献】特表2008-540029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 1/00
A46B 9/04
A61C 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に長い本体部と、
この本体部の前記長手方向の中途部に設けられた手で把持する把持部と、
前記本体部の一方側に設けられた複数のブラシとを備え、
前記本体部の歯と歯のすき間に挿入され、前記複数のブラシが取り付けられた部位は、本体挿入部であり、
前記複数のブラシは、それぞれ長手方向に長く形成され、
前記複数のブラシは、前記本体部の長手方向に交差するように取り付けられ、
隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとのなす角度が鋭角であり、
右側面視、前記本体挿入部の水平最大長は、この水平最大長を直交する垂直最大長より小さく、前記水平最大長を水平に見たとき、前記本体挿入部は、上に凸形状の頂面と、下に凸形状の下面と、右側に位置し、前記頂面と前記下面を接続する右側面と、左側に位置し、前記頂面と前記下面を接続する左側面とを有し、
前記頂面に前記隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとが接続され、
前記複数のブラシは、互いに平行な前記一方のブラシを複数備えた一方のブラシ群と、互いに平行な前記他方のブラシを複数備えた他方のブラシ群とを有し、
前記ブラシの前記本体部からの高さは、ブラシ高さであり、
前記一方のブラシ群を構成する前記一方のブラシの前記ブラシ高さは前記本体部
の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなり、
前記他方のブラシ群を構成する前記他方のブラシの前記ブラシ高さは前記本体部
の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなる
ことを特徴とする歯間ブラシ。
【請求項2】
右側面視、下面に複数の下面側ブラシが接続され、
前記複数の下面側ブラシは、互いに平行な一方の下面側ブラシを複数備えた一方の下面側ブラシ群と、互いに平行な他方の下面側ブラシを複数備えた他方の下面側ブラシ群とを有し、
前記一方の下面側ブラシ群を構成する前記一方の下面側ブラシのブラシ高さは前記本体部の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなり、
前記他方の下面側ブラシ群を構成する前記他方の下面側ブラシ前記ブラシ高さは前記本体部の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなり、
隣接する前記一方の下面側ブラシと隣接する前記他方の下面側ブラシとのなす角度が
鋭角である
ことを特徴とする請求項1記載の歯間ブラシ。
【請求項3】
本体部の複数のブラシが取り付けられた一方側と反対の他方側に爪楊枝が形成され、
この爪楊枝は前記他方側の先端に向かうほど先細りになっていると共に、先細りとな
った前記本体部の外周面に凸形状の円周部を間隔を設けて複数形成され、前記凸形状の円
周部は前記他方側の先端に向かうほど小さく、隣接する前記凸形状の円周部の間に凹部が
形成され、前記凹部に前記本体部を貫通する貫通孔が形成されていない
ことを特徴とする請求項1記載の歯間ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯間ブラシに係り、特に、使用勝手が良好な歯間ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
歯ブラシでは磨ききれない歯と歯の隙間の汚れに対して効適な歯間ブラシがある(特許文献1 図6乃至図8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3213578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記歯間ブラシの複数のブラシは、本体の長手方向に直角に交差するように取り付けられ、隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとのなす角度が直角であるため、歯間の間を移動する際、抵抗が大きく、時には、力を入れすぎて歯茎に損傷を与える等使用しづらいという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた歯間ブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の歯間ブラシは、長手方向に長い本体部と、この本体部の前記長手方向の中途部に設けられた手で把持する把持部と、前記本体部の一方側に設けられた複数のブラシとを備え、前記本体部の歯と歯のすき間に挿入され、前記複数のブラシが取り付けられた部位は、本体挿入部であり、前記複数のブラシは、それぞれ長手方向に長く形成され、前記複数のブラシは、前記本体部の長手方向に交差するように取り付けられ、隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとのなす角度が鋭角であり、右側面視、前記本体挿入部の水平最大長は、この水平最大長を直交する垂直最大長より小さく、前記水平最大長を水平に見たとき、前記本体挿入部は、上に凸形状の頂面と、下に凸形状の下面と、右側に位置し、前記頂面と前記下面を接続する右側面と、左側に位置し、前記頂面と前記下面を接続する左側面とを有し、前記頂面に前記隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとが接続され、前記複数のブラシは、互いに平行な前記一方のブラシを複数備えた一方のブラシ群と、互いに平行な前記他方のブラシを複数備えた他方のブラシ群とを有し、前記ブラシの前記本体部からの高さは、ブラシ高さであり、前記一方のブラシ群を構成する前記一方のブラシの前記ブラシ高さは前記本体部の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなり、前記他方のブラシ群を構成する前記他方のブラシの前記ブラシ高さは前記本体部の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなるものである。
【0007】
また、請求項2記載の歯間ブラシは、請求項1記載の歯間ブラシにおいて、右側面視、下面に複数の下面側ブラシが接続され、前記複数の下面側ブラシは、互いに平行な一方の下面側ブラシを複数備えた一方の下面側ブラシ群と、互いに平行な他方の下面側ブラシを複数備えた他方の下面側ブラシ群とを有し、前記一方の下面側ブラシ群を構成する前記一方の下面側ブラシのブラシ高さは前記本体部の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなり、前記他方の下面側ブラシ群を構成する前記他方の下面側ブラシ前記ブラシ高さは前記本体部の一方側から遠ざかる途中まで順次高くなり、前記途中を超えると順次低くなり、隣接する前記一方の下面側ブラシと隣接する前記他方の下面側ブラシとのなす角度が鋭角である。
【0008】
また、請求項3記載の歯間ブラシは、請求項1記載の歯間ブラシにおいて、本体部の複数のブラシが取り付けられた一方側と反対の他方側に爪楊枝が形成され、 この爪楊枝は前記他方側の先端に向かうほど先細りになっていると共に、先細りとなった前記本体部の外周面に凸形状の円周部を間隔を設けて複数形成され、前記凸形状の円周部は前記他方側の先端に向かうほど小さく、隣接する前記凸形状の円周部の間に凹部が形成され、前記凹部に前記本体部を貫通する貫通孔が形成されていないものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の歯間ブラシによれば、複数のブラシは、本体部の長手方向に交差するように取り付けられ、隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとのなす角度が鋭角であるため、隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとのなす角度が直角のものに比べ、歯間の間を移動する際、抵抗が少なく、しかも、歯間の汚れを取り易い等使用勝手が良好となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施例の歯間ブラシの概略的斜視図である。
図2図2は、図1の一方の端部側のブラシ部分を拡大して示す概略的一部拡大斜視図である。
図3図3は、図1の他方の端部側の爪楊枝部分を拡大して示す概略的一部拡大斜視図である。
図4図4は、図1の概略的右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施例の歯間ブラシを図1乃至図4を参照して説明する。
【0014】
図1に示すBは歯間ブラシで、歯間ブラシBは、長手方向に長い本体部1と、この本体部1の一方側に設けられた複数のブラシ2と、本体部1の他方側に設けられた爪楊枝3とを備えている。
なお、本体部1の他方側の爪楊枝3は、先端に向かうほど先細りになっていると共に、先細りとなった本体部1の外周面に凸形状の円周部31を間隔を設けて複数形成している。
【0015】
複数のブラシ2は、それぞれ長手方向に長く形成され、複数のブラシ2は、本体部1の長手方向に交差するように取り付けられ、隣接する一方のブラシ2(21)と隣接する他方のブラシ2(22)とのなす角度が鋭角(例えば、10度)となっている。
【0016】
本体部1の長手方向の中途部に薄肉の手で把持する把持部11が設けられている。この把持部11は、本体部1の長手方向に交差(例えば、直交)する方向に張り出している。
そのため、手でつまみ易く、しかも、手で確実に把持することができる。
【0017】
従って、上述した歯間ブラシBによれば、複数のブラシ2は、本体部1の長手方向に交差するように取り付けられ、隣接する一方のブラシ2(21)と隣接する他方のブラシ2(22)とのなす角度が鋭角であるため、従来の隣接する一方のブラシと隣接する他方のブラシとのなす角度が直角のものに比べ、歯間の間を移動する際、抵抗が少なく、しかも、歯間の汚れを取り易い等使用勝手が良好となるものである。
【符号の説明】
【0018】
B 歯間ブラシ
1 本体部
2 ブラシ
11 把持部
21 一方のブラシ
22 他方のブラシ
図1
図2
図3
図4