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特許7113843電子デバイスによるデータ接続へのアクセスを規制するための方法
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  • 特許-電子デバイスによるデータ接続へのアクセスを規制するための方法 図1
  • 特許-電子デバイスによるデータ接続へのアクセスを規制するための方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】電子デバイスによるデータ接続へのアクセスを規制するための方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/00 20220101AFI20220729BHJP
   G06F 8/61 20180101ALI20220729BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20220729BHJP
【FI】
H04L67/00
G06F8/61
G06F21/62
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019554043
(86)(22)【出願日】2017-12-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-05
(86)【国際出願番号】 IB2017058056
(87)【国際公開番号】W WO2018116124
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-10-02
(31)【優先権主張番号】102016000127897
(32)【優先日】2016-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102017000070573
(32)【優先日】2017-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】521472885
【氏名又は名称】セインツ グループ エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ピニ,ジャンルカ
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジェッティ,ジャンカルロ
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-117280(JP,A)
【文献】特開2016-057845(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0058446(US,A1)
【文献】特表2014-529920(JP,A)
【文献】特開2002-149507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06F 8/61
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスによるデータ接続へのアクセスをモニタし、制限するための電子プロセッサによって実装される方法であって、前記電子デバイスが、前記データ接続を選択的に使用可能/使用不可能にするための手段を含み、前記方法が、
a)既定の時間間隔の間のデータ接続への各アクセスの最初及び最後の瞬間を検出するステップと、
b)以下のモード:
i)カウントが、データ接続への各アクセスの前記最初の瞬間に起動されるモード、及び、
ii)カウントが、データ接続への各アクセスの前記最後の瞬間に解除されるモード
に従って、前記既定の時間間隔の間の前記データ接続への前記アクセスの全時間を徐々にカウントするステップと、
c)データ接続への前記アクセスの前記全時間が、前記既定の時間間隔が終了する前に事前に設定された最長時間値に等しい値に達した場合、前記既定の時間間隔が終了するまで前記データ接続を使用不可能にするために、上記で言及される使用可能/使用不可能手段を作動させるステップと、
f)管理者ユーザのアクセスデータを提供するステップであって、前記アクセスデータが、認証情報及び/又はバイオメトリックデータを含む、ステップと、
g)前記アクセスデータをデータベースに格納するステップと、
を含み、
前記アクセスデータの認証の後に前記既定の最長時間値を設定及び/又は修正することができ、
前記ステップf)が、前記管理者ユーザのテレマティックアドレスを供給することをさらに提供し、
前記アクセスデータが認証されない場合、前記管理者ユーザの前記テレマティックアドレスにアラームメッセージが発送される、方法。
【請求項2】
データ接続への前記アクセスの前記全時間が、前記既定の時間間隔が終了するまでに前記最長時間値に等しい値に達しなかった場合、後続の既定の時間間隔の間のデータ接続への前記アクセスの新しい最長時間値が設定され、前記新しい最長時間値が、前記カウントされたデータ接続への前記アクセスの前記全時間と前記事前に設定された最長時間値との差に比例して以前の値より高い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
以下の追加のステップ:
d)前記デバイスによるデータネットワークへの前記接続によって生成されたデータに関連する情報を取得するステップであって、前記データが、訪れたウェブページのアドレス、それぞれの訪問の日付/時刻及び/又は前記選択された電子デバイスにインストールされた各アプリケーションの使用時刻を含む、ステップと、
e)前記情報をデータベースに格納するステップと
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記既定の時間間隔が、1時間若しくは数時間、1日若しくは数日、1週若しくは数週又は1カ月若しくは数カ月の持続時間を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記アクセスデータが認証されない場合、後続の既定の時間間隔におけるデータ接続への前記アクセスの前記最長時間値が、失敗した認証の数に比例して減少する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記電子デバイスにインストールされたアプリケーションの1つ又は複数に対して同時に実行され、前記アプリケーションの各々に対し、前記データ接続に対するそれぞれの既定の時間間隔及びそれぞれの最長時間値が事前に設定される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
アプリケーションが前記デバイスにインストールされる際、前記アプリケーションのデータ接続への前記アクセスが抑制され、管理者ユーザのアクセスデータの認証によってのみ認証することができる、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスデータの認証の後、前記管理者ユーザによって、前記電子デバイススクリーンのスクリーンショットをリモート操作で表示するステップが提供される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
電子プロセッサ上で実行される場合、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実装する傾向があるプロセッサ用のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子デバイスによるデータ接続へのアクセスを規制するための電子プロセッサによって実装される方法に関し、データ接続は、インターネットネットワークへの接続を含む。
【0002】
方法は、決定された時間間隔における全アクセス時間を規制することを提供することができるか、又は、方法は、決定された時間スロットの間の排他的な接続へのアクセスを可能にすることができる。
【0003】
方法は、単一のサイトの各々に費やした時間についての詳細を与えることによって、電話帳、電話の着信及び発信のリスト、送信及び受信メッセージのコンテンツ、訪れたウェブサイトのジオローカライゼーション及びクロノロジをリモート操作でモニタすることをさらに提供することができる。
【背景技術】
【0004】
オンラインナビゲーションのためのスマートフォン及びpcの使用は、今では、子供や10代の若者の日常生活の一部である。実際に、そのような若者は、接続時間及び提案される情報の性質に関する限り、親の干渉を受けることなく、頻繁にオンラインアプリケーションにアクセスする。オンラインゲーム及びソーシャルネットワークは、最も訪れる数が多いウェブページの1つであり、若年ユーザは日々のほとんどを費やしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
今日では、親が彼ら自身の子供によるインターネットの使用のモニタリング及び管理を取り入れることができる唯一の方法は、子供を一定の管理下に置くことであるが、これは、実装が難しい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提起され解決される技術的問題は、公知の技術を参照して、上記で言及される欠点を取り除くことを可能にする方法を提供することである。
【0007】
本発明は、電子デバイス(例えば、固定コンピュータ、スマートフォン又はタブレット)によるインターネットネットワークへのアクセスを規制及び制御するためのプロセッサ用のプログラム並びにそれにより実装される対応する方法に関する。
【0008】
上記で言及される問題は、独立請求項1による方法によって及び独立請求項11によるプロセッサ用のプログラムによって解決される。
【0009】
本発明の好ましい特徴は、従属請求項に記載する。
【0010】
本発明の方法は、既定の時間間隔の間(例えば、日単位、週単位又は月単位)のデータネットワーク(その中でもインターネットネットワーク)へのアクセス時間を規制することを提供する。
【0011】
好ましい実施形態によれば、本発明の方法は、データ接続の設定(データがSIMによって送信されるか又はLAN若しくはWi-Fi外部ネットワーク接続が使用される)に対して、pc、タブレット又はスマートフォンのオペレーティングシステムの背景で強制的に操作することを提供する。
【0012】
本発明の方法は、ネットワークへのアクセスのモニタリングを希望するその電子デバイスにインストールされるか又はその電子デバイスによって単に実行されるソフトウェアによって実装される。
【0013】
ソフトウェアによって操作されるナビゲーションデータを制限するための設定の構成は、ソフトウェアをインストールするか又は最初に実行するステップの間に登録を実行する管理者ユーザのみが可能である。管理者ユーザは、上記登録ステップの間にまさに格納された認証信任状を挿入することによって、いつ何時でも、制限の規制専用のプログラムセクションにアクセスすることができる。
【0014】
プログラムの動作パラメータを修正するための認証信任状の要求は、デバイスを使用しているエンドユーザ(例えば、未成年の息子)が、管理者ユーザ(例えば、親)によって設定された制御設定の制御を意のままに修正することを回避するために必要である。
【0015】
有利には、本発明は、親が、子供が修正できないような事前に定義された方法で、彼らの子供によるインターネットネットワークナビゲーションの制御及び制限を実行できるようにする。
【0016】
本発明の好ましい態様によれば、制御デバイスにインストールされた各プログラム/ソフトウェアアプリケーション(以下では、より簡単に、アプリケーション)に対してそのような制限を選択的に実行することが可能である。
【0017】
依然として、事前に確率された時間内にデータのナビゲートに対する時間制限に達しなかった場合の誠実な挙動の事例では、報酬メカニズムを提供し、エンドユーザがソフトウェア設定に対する違反を試みた事例では、処罰メカニズムを提供することができる。
【0018】
そのようなメカニズムは、エンドユーザが接続のために割り当てられた時間のより良い管理を自律的に行うことを含む。
【0019】
本発明の方法によって得られる別の重要な利点は、未成年者によるインターネット(具体的には、ソーシャルネットワークアプリケーション)の過度の使用につながる問題の解決に効果的に貢献すること、及び、彼らの年齢に合わないコンテンツへのアクセスをモニタすることである。
【0020】
その上、本発明は、ネットいじめ現象の防止とは別に、ギャンブル及び同様の病理を対比させるための有効な機器を実装することができる。
【0021】
本発明の他の利点、特徴及び使用モードは、例示として示され且つ制限することを目的としないいくつかの実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0022】
以下の説明項目では、添付された図を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明による方法の第1の好ましい実施形態のいくつかのステップを例示するスキームを示す。
図2】本発明による方法の第2の好ましい実施形態のいくつかのステップを例示するスキームを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
上記で言及される図は、例示であり、制限することを目的としないことが排他的に意図される。
【0025】
本発明による電子プロセッサによって実装される方法は、以下で説明されるモードに従ってデータネットワークに選択的に使用可能/使用不可能にするための手段によって提供される電子デバイスによるデータ接続へのアクセスをモニタし、制限する傾向がある。
【0026】
本論考では、データ接続は、インターネットネットワークへの接続さえも指定するか又は含む。
【0027】
本発明の方法は、制御のために電子デバイスにインストールされるか又は電子デバイス上で単に実行されるソフトウェア(好ましくは、アプリケーションの形態)としてコード化するのに適したものであることを意図する。
【0028】
ソフトウェアは、オンラインで直接流出させることも、pcに接続するためのハードウェアデバイス(USBキーなど)によってサポートすることもできる。
【0029】
ハードウェアデバイスの事例では、方法は、有利には、キーが強制的に取り外される事例において、キーが接続されるpcを自動的にロックするためのメカニズムのアプリケーションを提供することができる。キーの安全な取り外しを実行するため、方法は、以下でより良く説明されるように、好ましくは、認証すべきアクセス認証情報を入力することを要求する。
【0030】
ソフトウェアをインストールする/最初に実行するためのステップの間、管理者ユーザのアクセスデータを入力又は取得することを提供することができる。アクセスデータは、管理者ユーザの認証情報(ユーザ名及びパスワード、好ましくは、二重の英数字パスワードのような)及び/又はバイオメトリックデータ(例えば、指紋)を含む。そのようなアクセスデータは、制御デバイスからリモート設置することができるデータベース又はサーバに格納される。
【0031】
管理者ユーザは、時間制限、最長アクセス時間、モニタされる特定のアプリケーションなど、本方法によって設定することができるデータネットワークへのアクセスを制限するためのデータの修正に必要な認証レベルを有する唯一のユーザであると共に、上記で言及されるデータベースに格納されたナビゲーション、電話及びメッセージに関連するデータへのアクセスが認証されている唯一のユーザでもある。
【0032】
好ましくは、この予備ステップでは、格納されているものとは異なるアクセスデータを提供することによって誰かが制限設定の修正を試みた際(すなわち、認証に失敗した際)に、そのような管理者ユーザにアラームメッセージが発送される事例において、管理者ユーザのテレマティックアドレスを格納することも提供される。
【0033】
ソフトウェアがインストールされるか又は最初に実行される際は、ネットワークへのアクセスをロックする(単に接続をオン/オフにすることを含み得る)というオプションを設定するか、又は、電子デバイスにインストールされた各プログラム/ソフトウェアアプリケーション(以下では、より簡単に、アプリケーション)に対するアクセス時間の明示された及び区別された条件を設定する必要がある。
【0034】
ソフトウェアによって実装される方法は、ソフトウェアが実行される電子デバイスによるデータ接続へのアクセスの時間制限を実質的に実装する。
【0035】
そのような制限は、電子デバイス全体にブロック単位で適用することも、デバイス自体にインストールされたアプリケーションの1つ又は複数に選択的に及び互いに独立して適用することもできる。
【0036】
方法の好ましい実施形態によれば、制限は、閾値システムによって実装することができ、その結果、既定の時間間隔内に管理者ユーザによって設定された最長接続時間に達した時点で、接続が中断される。制限は、既定の時間間隔(1時間若しくは数時間、1日若しくは数日又は1カ月若しくは数カ月であり得る)に設定される。既定の時間間隔の持続時間でさえも、管理者ユーザによって設定することができる。
【0037】
方法は、既定の時間間隔の間のデータネットワークへの各アクセスの最初及び最後の瞬間を検出することを実質的に提供する。既定の時間間隔の間のネットワークへの全アクセス時間は、徐々にカウントされる。言い換えれば、アクセス時間のカウントは、データネットワークへの各アクセスの最初の瞬間に起動され、後続のアクセス時に再び開始するために各アクセスの最後の瞬間に解除される。
【0038】
カウントされたアクセス時間が、既定の時間間隔を使い切る前に、管理者ユーザによって設定された最長時間の値に等しい値に達した場合は、既定の時間間隔が終了するまでデータ接続を使用不可能にするために、接続を使用可能/使用不可能にするための手段が作動する。このように、電子デバイスは、既定の時間間隔が終了するまでデータネットワークへのアクセスが抑制され、新しい既定の時間間隔(以前のものと等しいものでも異なるものでもよい)が始まると、設定された最長時間(以前のものと等しいものでも異なるものでもよい)の間のデータ接続を再び実行することができる。
【0039】
本方法の好ましい態様によれば、同じ既定の時間間隔の間の、デバイスにインストールされたアプリケーションの1つ又は複数に対するデータ接続へのアクセス時間を同時にカウントすることが可能である。或いは、特定のアプリケーションの使用に対して制限を最大限にカスタマイズできるように、データ接続へのアクセスをモニタするために考慮される既定の時間間隔と許容最長接続時間の両方に関して各アプリケーションに対して区別された設定を取り入れることが可能である。
【0040】
この事例では、方法は、各アプリケーションに対して、特定の既定の時間間隔の間のデータネットワークへの各アクセスの最初及び最後の瞬間を同時に検出することを提供する。既定の時間間隔の間のネットワークへの全アクセス時間は、上記で言及されるモードに従って各アプリケーションに対して徐々にカウントされる。
【0041】
アプリケーションに対してカウントされたアクセス時間が、既定の時間間隔を使い切る前に、特定のアプリケーションに対して管理者ユーザによって設定された最長時間値に等しい値に達した場合は、既定の時間間隔が終了するまでデータ接続を使用不可能にするために、考慮されるアプリケーションを参照して、使用可能/使用不可能にするための手段が作動する。
【0042】
このように、単一のアプリケーションは、既定の時間間隔が終了するまでデータネットワークへのアクセスが抑制され、新しい既定の時間間隔(以前のものと等しいものでも異なるものでもよい)が始まると、設定された最長時間(以前のものと等しいものでも異なるものでもよい)の間のデータ接続を再び実行することができる。
【0043】
方法を実装するための特定の事例は、データ接続への設定された最長アクセス時間が既定の時間間隔に等しい(例えば、1日当たり1時間、夕方の19.00から20.00までに等しいものであり得る)ことを提供する。
【0044】
より簡単には、そのような構成は、実際には、データネットワークへのアクセスのその家庭の時間スロットタイミングを実装する。
【0045】
この事例でさえも、データネットワークへのアクセスを規制するためのモードは、電子デバイスにインストールされたアプリケーションの1つ又は複数に単独で適用することができる。言い換えれば、モニタ予定の各アプリケーションに対し、その各々に対して独立してネットワークへのアクセスの制御及び制限を実行するために、接続へのアクセス時間がカウントされる最長接続時間の異なる値及び異なる時間間隔を設定することができる。
【0046】
本発明による方法の有利な態様は、電子デバイス上でソフトウェアが実行される際、そのようなデバイスの日付及び時刻に関連する設定は、管理者ユーザのアクセスデータを前もって入力しない限り、修正できないことを提供することである。このように、データネットワークへのアクセスに対して設定された時間制限をデバイスのエンドユーザが逃れることが回避される。本発明の使用の最も一般的な事例は、管理者ユーザが親であり、エンドユーザが子供であるか又は未成年者である事例であり得る。
【0047】
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、既定の時間間隔が終了するまでに与えられた持続時間の最大値に達しなかった場合に、報酬メカニズムを提供し、データネットワークへのアクセスに利用可能な時間を自動的に増加するために選択的に起動することができる。
【0048】
具体的には、インターネットネットワークへの全アクセス時間が、上記既定の時間間隔が終了するまでに最長時間の値に等しい値に達しなかった際は、後続の既定の時間間隔の間の抑留されたネットワークへの最長アクセス時間の新しい値が設定され、最長時間の新しい値は、以前の値より高い。好ましくは、新しい値は、ネットワークへのカウントされた全アクセス時間と設定された最長時間値との差に比例して増加する。
【0049】
それに応じて、管理者ユーザのアクセスデータに違反する試みがあれば、制裁メカニズムを提供し、設定された最長時間を減少するために自動的に起動することができる。そのような制裁メカニズムは、複数の認証の成功が検出される(管理者ユーザアカウントをクローニングする)事例でさえも、自動的に起動することができる。
【0050】
具体的には、ソフトウェア設定へのアクセスを試み、アクセスデータが認証されない際は、後続の既定の時間間隔におけるインターネットネットワークへの最長アクセス時間が減少する。好ましくは、新しい最長時間は、失敗した認証の数に比例して低減される。
【0051】
実装される方法は、リモート操作でさえも、考慮される電子デバイスのナビゲーションデータのチェックを実行するためにさらに使用することができる。
【0052】
具体的には、デバイスによるナビゲーションによって生成されたデータ(訪れたウェブページのアドレス、それぞれの訪問日及び/又は各アプリケーションの使用時刻など)に関連する情報の取得を提供することができる。
【0053】
依然として、考慮される電子デバイスによって送信されたSMSのテキストにおける又は考慮される電子デバイスのブラウザによる研究フィールドにおける特定の言葉及び/又はコンテンツの存在に関連する情報の取得を提供することができる。
【0054】
そのような情報及び取得データは、考慮される電子デバイスの外部又は内部にあり得るデータベースに格納される。
【0055】
上記データベースへのアクセスは、管理者ユーザのアクセスデータの認証の後、本発明のソフトウェアが実行されるいかなる電子デバイスによっても実行することができる。
【0056】
具体的には、その存在をモニタする予定の言葉及び/又はコンテンツのリストは、特定のデータベース又は「ストップリスト」に格納することができる。
【0057】
そのようなリストは、管理者ユーザによって、新しい言葉/コンテンツを追加することによって又はリストに既に存在する言葉/コンテンツを除去することによってカスタマイズすることができる。
【0058】
好ましい実施形態によれば、上記で言及されるストップリストに格納された言葉/コンテンツをハイライトすることによって、本発明のソフトウェアがインストールされたデバイスによって実行された活動の日報を得ることが可能である。
【0059】
追加の態様によれば、ソフトウェアが実行されるデバイスに新しいアプリケーションがインストールされるか又は以前に除外したアプリケーションが再インストールされる際は、そのようなアプリケーションのデータ接続へのアクセスは抑制され、管理者ユーザのアクセスデータの認証によってのみ認証することができる。
【0060】
依然として、例えば、SMS/メール/WA/テレグラムによって、管理者ユーザのテレマティックアドレスにソフトウェア設定への非認証アクセスの試みに関するアドバイスを自動的に送信するためのシステムを提供することが可能である。
【0061】
実装される方法の追加のバージョンによれば、一般的にでさえも、上記で言及される時間制限をゲーム又はソーシャルメディアのオンライン又はオフラインアプリケーションの使用に適用することが可能である。
【0062】
本発明のソフトウェアアプリケーションは、IOS、Android、Windows Phoneプラットフォーム及びWindowsオペレーティングシステムと互換性を有するように開発することができる。ハードウェアサポートによって開発される場合は、本発明のソフトウェアアプリケーションは、修正不可能USBキーに含めることができ、管理者ユーザの認証の後にのみ、pcから抽出することができる。好ましくは、pcから強制的に取り外される場合は、その使用が完全にロックされる。
【0063】
本発明の方法の追加の好ましい実施形態によれば、1つ又は複数のデバイスのデータネットワークへのアクセスに関連するデータがリアルタイムでデータベースに格納されることを提供することが可能であり、データベースは、管理者ユーザによって、ソフトウェアが実行される追加のリモートデバイスによってアクセス可能である。
【0064】
最初の実行又はインストールステップの間に構成可能なソフトウェアの特定の構成に基づいて、方法の「検出」又は「表示」モードを実装することが可能である。
【0065】
「検出」モードでの使用は、特定の電子デバイスのデータ接続情報を自動的に取得し、データベースに格納することによって、主に背景で動作する。
【0066】
「表示」モードでの使用は、本発明のソフトウェアが実行される1つ又は複数の関連電子デバイスのデータ接続の情報のアクセス及び参照ばかりでなく、任意の関連デバイスに対する接続時間の制限に対する設定の修正も可能にし、それは、管理者ユーザの認証レベルの保有者の特権である。
【0067】
電子デバイス上でソフトウェアが最初に開始され次第、「検出」又は「表示」使用モードを選択する必要があるが、このモードは、管理者ユーザによって後に修正され得る。
【0068】
本発明に従ってソフトウェアを開始するための「検出」及び「表示」モードを選択及び設定するための好ましい実装形態は、添付の図1及び2にそれぞれ示されている。
【0069】
「検出器」モードの選択の事例では、そのセキュリティを保証するために追加の後続の手順を実行するために要求されるPINコードを入力することが要求される。そのようなコードのおかげで、第2に、選択されたモードを修正すること又はPIN自体を修正すること、或いは、依然として、リモート操作でさえもそのモニタリングを実行するためにソフトウェアが実行されるデバイスを関連付けることが可能である。
【0070】
「表示」モードに関する限り、起動には認証が必要とされる。管理者ユーザは、以前に述べたことに従って、例えば、Eメール及びパスワードを入力することによって登録することができ、確認リンクによって、入力されたデータの真実性が検証された後にのみ、アクセスが認められる。
【0071】
ログインの後、モニタ予定の1つ又は複数のデバイスを関連付け、1つ又は複数のデバイスによって実行された活動に関連するデータを表示することが可能である。好ましくは、関連デバイスのスクリーンを共有することを提供することも可能である。
【0072】
具体的には、本発明のソフトウェアが実行される各関連デバイスに対し、以下の1つ又は複数を抽出、表示及び/又は検証することが可能である。
- 関連デバイスにインストールされた各アプリケーションのデータネットワークへのアクセスの持続時間(例えば、全体、週単位、日単位)及び日付/時刻のデータ
- スクリーンショット又はスクリーン共有
- 隠れモードでのナビゲーションの事例でさえも、ブラウザによって参照されたサイトのアドレス及び関連参照日のリスト
- 電話(発信、呼損、着信)及びSMS(送信、受信)のリスト
- ナビゲーションデータのロック
- 使用タイミングの設定
【0073】
具体的には、本発明のソフトウェアがインストールされたデバイスのスクリーンの時間スクリーンショットを得ることが可能であり、その結果、所定の瞬間(例えば、管理されていない未成年者によってデバイスが使用されたある特定の時刻)におけるデバイススクリーンのコンテンツを知ることができる。
【0074】
依然として、格納された写真及び/又は映像のコンテンツのチェックを可能にするために、考慮されるデバイスのマルチメディアチャネル(具体的には、写真/映像(画像ギャラリ)のデータベース及び/又はカメラ)にアクセスする可能性を提供することができる。
【0075】
具体的には、本発明の方法は、リモートアクセスを通じて、各ウェブサイトへのアクセス及びアクセス時間、デバイスにインストールされた単一のアプリケーションの使用時間、発信、着信又は呼損のリスト、送信及び受信smsのテキスト並びに制御下に置かれたデバイスの静止画像(いわゆる、「スクリーンショット」)の詳細な報告書及びチェックをリアルタイムで得ることを可能にすることができる。
【0076】
これまで、好ましい実施形態を参照して本発明を説明してきた。以下の報告された請求項の保護範囲によって定義されるように、同じ本発明の主要部に属する他の実施形態が存在し得ることが意図される。
図1
図2