(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-29
(45)【発行日】2022-08-08
(54)【発明の名称】環境に配慮した断熱構造ブロックおよび構造
(51)【国際特許分類】
C04B 28/08 20060101AFI20220801BHJP
C04B 28/04 20060101ALI20220801BHJP
C04B 18/14 20060101ALI20220801BHJP
C04B 18/16 20060101ALI20220801BHJP
C04B 20/00 20060101ALI20220801BHJP
B28B 1/30 20060101ALI20220801BHJP
B28C 7/04 20060101ALI20220801BHJP
E02D 29/02 20060101ALI20220801BHJP
E04C 1/39 20060101ALI20220801BHJP
E04C 1/00 20060101ALI20220801BHJP
E04C 1/40 20060101ALI20220801BHJP
C04B 18/22 20060101ALI20220801BHJP
【FI】
C04B28/08
C04B28/04
C04B18/14 Z
C04B18/16
C04B20/00 B
B28B1/30
B28C7/04
E02D29/02 307
E04C1/39 102
E04C1/00 G
E04C1/00 Z
E04C1/40
C04B18/22
(21)【出願番号】P 2019563515
(86)(22)【出願日】2018-05-16
(86)【国際出願番号】 US2018032905
(87)【国際公開番号】W WO2018213402
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-04-23
(32)【優先日】2017-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518172635
【氏名又は名称】ザ・シュレディッド・タイヤ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】THE SHREDDED TIRE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・スプリーン
【審査官】末松 佳記
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-248556(JP,A)
【文献】特開2002-060280(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0288582(US,A1)
【文献】特開平10-113918(JP,A)
【文献】米国特許第04651494(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0185665(US,A1)
【文献】特開2008-208545(JP,A)
【文献】特表2008-536783(JP,A)
【文献】特開平08-333178(JP,A)
【文献】唐沢明彦、土田保,建築物の熱環境に及ぼす軽量ポーラスコンクリート屋上緑化システムの効果,日本緑化工学会,日本,日本緑化工学会,2001年,第27巻第1号,P205-P208
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 7/00-28/36
B28B 1/30-1/42
E01C 11/24
E04C 1/00-1/42
E04B 2/02-2/54
E04D 3/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックであって、
前記環境に配慮した断熱構造ブロックは、シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた複数の破砕ゴムタイヤ片の第1の層、ならびにシリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた耐火材料の複数の片の第2の層を含み、頂面、前記頂面と実質的に平行な底面、ならびに前記頂面および前記底面に実質的に垂直な4つの側面を有するブロックを形成し、ここに、前記ブロックは、前記頂面と前記底面との間の距離により規定される深さを有し、
前記破砕ゴムタイヤ片は、約
1.27cm~
5.08cmのサイズの範囲内にあり、
前記破砕ゴムタイヤ片は
、前記破砕ゴムタイヤ片、シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメント
の少なくとも50重量%を構成し、
前記環境に配慮した断熱構造ブロックは、液体が前記環境に配慮した断熱構造ブロックを実質的に自由に通過することを可能にする開口マトリックス構造を形成する、前記環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項2】
前記第2の層が約
2.54cmの厚みである、請求項1記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項3】
前記ブロックが約
77.42cm
2
である、請求項1記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項4】
前記ブロックの厚みが約
5.08cmより大きい、請求項3記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項5】
前記ブロックの厚みが約
10.16cmである、請求項4記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項6】
前記破砕ゴムタイヤ片のサイズが、約
2.54cm~
5.08cmのサイズの範囲にある、請求項4記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項7】
前記ブロックが、グリーンデッキシステムに用いられる、請求項2記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項8】
前記耐火材料が膨張スレートを含む、請求項1記載の環境に配慮した断熱構造ブロック。
【請求項9】
グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの製造方法であって、
実質的に乾燥したシリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントの第1の混合物を混合すること;
その後、破砕ゴムタイヤ片を前記第1の混合物に加え、前記破砕ゴム
タイヤ片が実質的に完全にコートされるまで混合すること、
その後、シリカフューム、スラグセメント、
ポルトランドセメントおよび破砕ゴム片の混合物が十分に湿潤するまで、水を加えること、
実質的に乾燥したシリカフューム、スラグセメント、
ポルトランドセメントの第2の混合物を混合すること;
その後、耐火材料の破砕片を第2の混合物に加え、耐火材料の前記
破砕片が実質的に完全にコートされるまで混合すること;
その後、シリカフューム、スラグセメント、
ポルトランドセメントおよび耐火材料の片の混合物が十分に湿潤するまで水を加えること;
その後、湿潤した耐火材料混合物の層をモールドの底部に流し込むこと;
その後、モールドが実質的に満杯なるまで、層の湿潤した耐火材料混合物の頂部で、湿潤した破砕ゴム混合物をモールドに流し込むこと;
リッドを各モールドに取り付けること;ならびに
各モールドを乾燥に付すこと
を含む、前記製造方法。
【請求項10】
前記耐火材料が膨張スレートを含む、請求項9記載の製造方法。
【請求項11】
前記モールドが周囲空気中で乾燥される、請求項9記載の環境に配慮した断熱構造ブロックの製造方法。
【請求項12】
前記破砕ゴムタイヤ片が、約
1.27cm~
5.08cmのサイズの範囲にある、請求項9記載の環境に配慮した断熱構造ブロックの製造方法。
【請求項13】
構造のルーフの基材に接合した断熱層、および前記ルーフ基材から遠位の断熱層に接合した防水膜層を含む膜ルーフシステム;ならびに
前記膜ルーフシステムの防水膜層に接合した環境に配慮した断熱構造ブロック
を含む、グリーンルーフデッキであって、
前記環境に配慮した断熱構造ブロックは:
シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた、複数の破砕ゴムタイヤ片の第1の層、ならびにシリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた耐火材料の複数の片の第2の層を含み、頂面、前記頂面と実質的に平行な底面、ならびに前記頂面および前記底面に実質的に垂直な4つの側面を有するブロックを形成し、ここに、前記ブロックは、前記頂面と前記底面との間の距離により規定される深さを有し、
前記破砕ゴムタイヤ片は、約
1.27cm~
5.08cmのサイズの範囲内にあり、
前記破砕ゴムタイヤ片は
、前記破砕ゴムタイヤ片、シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメント
の少なくとも50重量%を構成し、
前記環境に配慮した断熱構造ブロックは、液体が前記環境に配慮した断熱構造ブロックを実質的に自由に通過することを可能にする開口マトリックス構造を形成する、前記グリーンルーフデッキ。
【請求項14】
前記耐火材料が膨張スレートを含む、請求項13記載のグリーンルーフデッキ。
【請求項15】
基礎、複数の外部壁およびルーフを含む、環境に配慮した断熱構造であって、
1以上の前記外部壁が、
モールドを調製すること;
前記基礎上に前記モールドを配置すること;
前記モールドの底部にて基礎上にグラウト層を配置すること;
前記モールド中にシリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた破砕ゴムタイヤ片を含む混合物を流し込むこと;
流し込んだ混合物の頂面上にカバーを配置し金属ロッドにそれを接合させること;
前記カバーに圧力を配置して、モールド中の混合物を圧縮すること;
前記モールド中の混合物を乾燥させること;および
その後、前記カバーおよび前記モールドを除去すること
によって調製され、
前記ルーフが、
複数の外部壁の頂上にルーフ構造を調製すること;
前記ルーフ構造の外部エッジの周囲の形態を配置すること;
複数の金属ロッドを前記ルーフ構造に接合して、ルーフ構造から垂直に上方に延在させること;
前記ルーフ構造上に、シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた破砕ゴムタイヤ片を含む混合物を流し込むこと;
前記ルーフ構造上で流し込んだ混合物の頂面上にカバーを配置し、それを金属ロッドに接合させること;
前記カバーに圧力を配置して、ルーフ構造上に流し込んだ混合物を圧縮すること;
前記ルーフ構造上に流し込んだ混合物を乾燥させること;
前記カバーおよび前記形態を除去すること;および
その後、保護層でルーフ構造上の乾燥した混合物をコートすること
によって調製され、
混合物中の前記破砕ゴムタイヤ片は、約
1.27cm~
5.08cmのサイズの範囲内にあり、
前記破砕ゴムタイヤ片は、
前記破砕ゴムタイヤ片、シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントの混合物
の少なくとも50重量%を
構成する、前記環境に配慮した断熱構造。
【請求項16】
各外部壁が約
30.48cmの厚みである、請求項
15記載の環境に配慮した断熱構造。
【請求項17】
前記カバーが合板シートを含む、請求項
15記載の環境に配慮した断熱構造。
【請求項18】
前記保護
層が、スタッコ、ルーフ塗料またはその組合せの1つを含む、請求項
15記載の環境に配慮した断熱構造。
【請求項19】
前記基礎が、地面を含む、請求項
15記載の環境に配慮した断熱構造。
【請求項20】
グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックであって、
前記環境に配慮した断熱構造ブロックは、シリカフューム、スラグセメントおよび
ポルトランドセメントでコートされた、複数の破砕ゴムタイヤ片の層を含み、頂面、前記頂面と実質的に平行な底面、ならびに前記頂面および前記底面に実質的に垂直な4つの側面を有するブロックを形成し、ここに、前記ブロックは、頂面と底面との間の距離によって規定される深さを有し、
前記破砕ゴムタイヤ片は、約
1.27cm~
5.08cmのサイズの範囲内にあり、
前記破砕ゴムタイヤ片は
、前記破砕ゴムタイヤ片、シリカフューム、スラグセメントおよびセメント
の少なくとも70重量%を
構成し、
前記環境に配慮した断熱構造ブロックは、開口マトリックス構造を形成する、
前記断熱構造ブロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてリサイクル材料から構築された、環境に配慮した(environmentally responsible)断熱構造(または絶縁構造、insulating construction)ブロックおよび構造に関する。環境に配慮した断熱構造ブロックおよび構造は、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントでコートされ、次いで、水と混合して、モールド(または型、mold)内で形成される破砕(shredded)ゴムタイヤ片を含む。1つの具体例において、グラウト(grout)層は、ルーフシステムで用いる環境に配慮した断熱構造ブロックの一側に配置される。1つの具体例において、耐火材料の透過層は、環境に配慮した断熱構造ブロックの一側に配置される。環境に配慮した断熱構造ブロックは、グリーンルーフデッキ構造のごとき適用のための高い断熱性および強度を提供する。環境に優しい構造は、コートされた破砕ゴムタイヤ片をモールドに流し込み、次いで、ルーフデッキとしてコートされた破砕ゴムタイヤ片の層を流し込み、したがって、1つの単一の一体型流し込み(monolithic pour)にて全体構造を形成することにより、作製することができる。
【背景技術】
【0002】
多くの先進国において、建物の構築および使用は、エネルギーの主要な消費者であり、温室効果ガス排出の生産者である。持続可能な建築学は、材料、エネルギーおよび開発スペースの使用における効率および軽減によって建物のネガティブな環境影響を最小化しようと努力している。持続可能な建築学は、構造環境のデザインにおいて、エネルギーおよび環境上の保存への意識的アプローチ(conscious approach)を用いる。
【0003】
グリーンビルディング(green building)(緑化構築または持続可能な建築としても知られる)は、構造ならびに、環境的に配慮し、立地(siting)から設計、構築、運用(operation)、メンテナンス、修復および取壊しまでの建物のライフサイクルの全体にわたって資源効率的であるプロセスの使用の双方をいう。BREEAM(英国)、LEED(登録商標)(米国およびカナダ)、DGNB(ドイツ)、CASBEE(日本)およびVERDEGBCe(スペイン)のごときグリーンビルディング格付制度は、消費者が環境性能の構造レベルを決定するのを助ける。これらのシステムは、建築現場の位置およびメインテナンス、水、エネルギーおよび建築材料の保全、ならびに居住者の快適さおよび健康ごときカテゴリーにおけるグリーン設計を支持する建築特徴に信用を付与する。信用数は、一般的に達成レベルを決定する。加えて、国際基準評議会の国際的グリーン構造規則(International Green Construction Code)案のごとき、グリーンビルディングの規則および基準は、材料または冷暖房のごときグリーンビルディングの要素についての最小要件を確立する基準開発組織によって創成された規則である。
【0004】
エネルギーおよび環境設計におけるリーダーシップ(Leadership in Energy and Environmental Design)LEED(登録商標)は、米国グリーンビルディング評議会(USGBC)によって開発された米国およびカナダのグリーンビルディングの設計、構築、運用およびメンテナンスについての1組の格付制度である。建物のLEED(登録商標)認証は、グリーンビルディングにおける達成の第1のマークとして世界中で認められている。LEED(登録商標)で認証された建物は、エネルギーおよび水の請求額を40%低減して機能するため、よりコストがかからない。全世界のビジネスおよび組織は、LEED(登録商標)を用いて、それらの建物の効率を増大させ、価値のある資源を有効活用(free up)して、これを用いて新しい仕事を創成し、トップの才能を引き付け保持し、運用を拡張し、注目技術(emerging technology)に費やすことができる。
【0005】
LEED(登録商標)の目的は、主要ゴールとして環境性能、効率ならびに居住者の健康および幸福を持って構築された建物を登録する標準的な認証プロセスを提供することである。建物は、USGBCによって確立されたカテゴリーのセットに基づいて、認証のレベルの多様化に向けたポイントを受け取る。例えば、ポイントは以下の特徴について付与される:
・生活環境(habitat)を保護もしくは復活させるか、またはオープンスペースを最大化する用地開発;
・不浸透性(impervious)表面を最小化する雨水設計;
・汚染物質負荷および植生(vegetated)されたルーフの使用を低減して、不浸透性を低減し、かつ浸透を促進する、代替表面および非構造的技術を用いるヒートアイランド効果;
・永久灌漑を含まないか、または飲用に適した消費を最小化するグリーンルーフシステムの使用による水効率;
・建物およびシステムについての最低水準のエネルギー効率の確立による、エネルギーおよび最適化;および
・建築材料および生成物を再使用して、バージン材料の需要を低減し、廃棄物、リサイクル成分の使用および建物から500マイル以内に製造され組み立てられた地域材料(regional material)の使用を低減する材料および資源。
【0006】
50%以上のルーフ表面に設置されたグリーンルーフシステムは、LEED(登録商標)認証に向けた2ポイントを事実上保証し、さらに+7ポイントを与えることができる。これは、建物がLEED(登録商標)認証されるために必要とされたポイントの総数のほぼ20%である。
【0007】
低勾配ルーフシステムは、建物の用途について開発されている。低勾配ルーフシステムは、断熱材層で被覆された金属またはコンクリートで作製された構造デッキを一般的に含み、次いで、断熱材は防水膜で被覆される。商業用低勾配ルーフシステムは、ルーフ上に広げ、メカニカルファスナーで接合したか、化学接着剤で接合したか、または砂利、石または舗装材のごときバラストで適所に保持した予め作製されたシートの単一プライ(single-ply)膜;あるいは、下地シート、織物補強層および暗色保護表層面から成るビルトアップルーフ;強化用構造(reinforcing fabric)を含むプラスチックまたはゴム材料の1以上の層を有し、鉱物粒または平滑仕上げ(smooth finish)でコートされた改変ビチューメン・シート膜;および反応し膨張する2つの液体化合物を一緒に混合して、ルーフに接合し、次いで、ポリウレタン上に配置された金属またはタイルのごとき保護コーティングを有する一つの固体片を形成することにより構成されたスプレー・ウレタンフォームルーフを用いる。
【0008】
ますます、より多くの建物が空調されるようになり、加熱および冷却についての双方のエネルギーのコストが劇的に上昇するにつれ、低勾配ルーフ断熱材は1960年代以降、より普及するようになった。現在の断熱材レベルは、コードによって特定される、または建物の使用および地理的位置のためにR30を超え得る。
【0009】
断熱パネルは、壁およびルーフ構造適用に用いて、建物外面の一部またはすべてを形成することが知られている。断熱材パネルは、典型的には対向する内表面および外表面を有し、その表面間に接合した断熱発泡体コアを備える。次いで、パネルを嵌め込み、建物の壁またはルーフ適用を形成することができる。
【0010】
高級不動産市場において、高層構造の買い手は、庭およびプールのごときアメニティーを提供するための構造のルーフ上の生活空間を求める。グリーンルーフまたはリビングルーフは、防水膜上に植えられた植生および生育媒体で部分的または完全に被覆された建物のルーフである。また、それは、防根バリア(root barrier)ならびに排水、および潅漑システムのごときさらなる層を含み得る。
【0011】
グリーンルーフの1つの不利は、建物の構造的支持に対する大きなみずみを配置しかねない、さらなる量の土および保留水(retained water)である。また、いくつかのタイプのグリーンルーフは、世界の地震およびハリケーン多発地域におけるごとく多くの厳しい構造的基準を有する。いくつかの既存の建物は、基材および植生の重量負荷が許された静的負荷(static loading)を超えるため、ある種のグリーンルーフで改造することができない。例えば、グリーンルーフの重量は、2016年に香港で大きなスポーツホールルーフの崩壊を引き起こした。
【0012】
高層建築についてグリーンスペースをルーフ頂部に提供する公知の1つの方法は、保護膜ルーフシステム(PMR)またはビルトアップルーフ(BUR)システムとも呼ばれる逆ルーフ膜アセンブリ(Inverted Roof Membrane Assemblies、IRMA)の使用を介してである。IMRAにおいて、典型的には、防水膜は、建物のルーフ構造に接合させ、次いで、保護耐湿性断熱材層は、太陽、風および雨のごとき雰囲気劣化(atmospheric degradation)およびさらに人通り(foot traffic)から膜を保護するために配置される。メッシュ層は、デブリ(debris)のためのフィルタに配置してもよく、断熱材層は、砂利木製張り(gravel wooden)デッキまたは舗装用敷石のごときバラストの形態で維持される。ルーフの反りまたは勾配を構築の間に創成して、水をルーフ排水に運ぶ。IRMAの一例が
図1に示される。
【0013】
タイヤリサイクルまたはゴムリサイクルは、使用または非回復性の損傷により車両上の使用にもはや適していない車両のタイヤをリサイクルするプロセスである。これらのタイヤは、大量生産による大規模で困難な源の廃棄物であり、それらが環境上問題がある多数の成分を含むという事実である。米国単独において、環境保護局(EPA)は、約3億個の古タイヤが毎年生成されると推測している。6000万個を超えるこれらのタイヤは、我々の環境を非常に傷つけて、埋め立て、海洋、湖中で終える。ローカルのリサイクル施設は、毎年生成される巨大な量のタイヤのために、およびそれらに利用可能な非常に多数の制限された再使用オプションだけを持つために、この問題を扱う非常に困難な時間を有している。
【0014】
また、廃タイヤを問題とする同じ特性-安価な入手可能性、バルクおよび弾性は、それらをリサイクルの魅力的な標的とする。タイヤは、焼却プラントおよび新しい靴製品におけるRDFの燃焼値を増加させるためにバスケットボール・コート上、ホットメルト・アスファルトにおける使用のためにリサイクルされることが知られている。
【発明の概要】
【0015】
本発明は、グリーンルーフおよびデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックならびに環境に優しい構造に関する。環境に配慮した構造ブロックは、グリーンルーフおよびデッキ構造のごとき適用のための高い断熱性ならびに強度を提供する。加えて、環境に優しい構造は、1つの単一の一体型流し込みで作製することができる。
【0016】
本発明の1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、防水膜に接合させ、防水膜は、建物のルーフ基材に接合してグリーンルーフ適用を提供するルーフシステムの断熱層(または絶縁層、insulating layer)の頂部層に接合する。
【0017】
1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、同様の環境に配慮した断熱構造ブロックと並んだ関係で提供され、ルーフ基材に接合して、膜ルーフシステムに断熱層を提供する。防水膜は、環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部に接着され、次いで、環境に配慮した断熱構造ブロックをグリーンルーフ適用としての使用のために防水膜に接合させる。
【0018】
1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、グリーンデッキ(green decking)適用としての使用のための透過性耐火材料の頂部層と層になる。
【0019】
1つの具体例において、複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、グリーンルーフ適用を提供するために建物のルーフ基材に接合するルーフシステムの断熱層の頂部層に接合する防水膜に接合させる。透過性耐火材料の頂部層を有する、環境に配慮した断熱構造ブロックの第2の層は、グリーンデッキ適用として用いるためのグリーンルーフ適用の頂部層に接合させる。1つの具体例において、グリーンルーフ適用を形成する環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部は、テーパーして、「勾配排水」(slope to drain)ルーフシステムを創成する。グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの底面は、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部のテーパリング(tapering)に対応させるためにテーパーする。環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部および底部の勾配は、液体をルーフ排水に指向させる。グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの透過性は、水が通過して、ルーフ排水に向けられることを可能にする。
【0020】
グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、破砕ゴムタイヤ片がコートされるまで、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントと乾燥混合された複数の破砕ゴムタイヤ片を含む。次いで、水を乾燥したコートされた破砕ゴム混合物に加える。透過性耐火材料層はモールドに配置され、湿潤した破砕ゴムタイヤ混合物は、透過性耐火材料層の頂部のモールドに配置され、その際、それは、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックに乾燥される。グリーンデッキ適用のための乾燥した環境に配慮した断熱構造ブロックは、水のごとき液体が自由に通り抜けることができる頂部からの開口マトリックスを含む。
【0021】
1つの具体例において、透過性耐火材料は膨張スレート(expanded slate)を含む。
【0022】
グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、破砕ゴムタイヤ片がコートされるまで、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントと乾燥混合された複数の破砕ゴムタイヤ片を含む。次いで、水を乾燥したコートされた破砕ゴム混合物に加える。グラウト層はモールドに配置されてもよく、湿潤した破砕ゴムタイヤ混合物は、グラウト層上のモールドに配置され、湿潤した破砕ゴムタイヤ混合物は、透過性耐火材料層の頂部のモールドに配置され、その際、それは、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックに乾燥される。グリーンデッキ適用のための乾燥した環境に配慮した断熱構造ブロックは、開口マトリックスを含む。1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、ブロックの内部開口マトリックスに配置された断熱発泡体(insulation foam)をさらに含む。
【0023】
1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物はモールドに流し込み、構造用壁を形成する。1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物は、かき傷を付けた(scarified)コンクリートスラブ上に直接的に流し込む。1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物は、かき傷を付けたコンクリートスラブの頂部に配置されたグラウト層の頂部に流し込む。圧縮のための流し込んだコートされた破砕ゴムタイヤ混合物上にそれが乾燥する間に頂部を配置することができるように、ロッドはモールドの長さで挿通(inserted through)される。頂部は合板シートであり得る。
【0024】
1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物の層は合板層上に流し込み、ルーフ被覆を形成する。複数のロッドが、合板層から上方に延在して、流し込んだコートされた破砕ゴムタイヤ混合物上に頂部を配置して、それが乾燥する間に、それを圧縮することを可能にする。
【0025】
本発明は今や、例として、添付図面を参照して記載され、同様の番号は、同様の要素を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図2】
図2は、本発明の1つの具体例によるグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを示す。
【
図3A-3E】
図3A~3Eは、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にした(topped)グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの種々の具体例を示す。
【
図4A-4K】
図4A~4Kは、本発明の1つの具体例によるグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの製造工程を示す。
【
図5A-5H】
図5A~5Hは、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントでコートされ、水と混合された後、構造を流し込んだ、破砕ゴムタイヤ片の環境に配慮した断熱用混合物で完全に作製された構造の構築で試みられた工程を示す。
【
図6】
図6は、本発明の1つの具体例によるグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを含むルーフシステムを示す。
【
図7A-7G】
図7A~7Gは、本発明の1つの具体例によるグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの製造工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、グリーンルーフおよびグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックに関する。環境に配慮した断熱構造ブロックは、高い断熱性ならびに強度を提供する。加えて、環境に優しい構造は1つの単一の一体型流し込みで作製することができる。
【0028】
本発明の1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、グリーンルーフ適用のための使用に提供される。この具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、建物のルーフ基材(roof substrate)に接合する膜ルーフシステムの断熱膜の頂部層に接合する防水膜に接合させる。
【0029】
グリーンルーフ適用に用いられる環境に配慮した断熱構造ブロックは、コートされた破砕ゴム片を含み、乾燥したグラウトの頂部層を有し、底面、頂面ならびに頂面および底面に実質的に垂直な4つの側面を含むブロックに乾燥され、ここに、前記頂面はグラウト層を含み、環境に配慮した断熱構造ブロックは、頂面と底面との間の距離により規定される厚みを有する。コートされた破砕ゴム混合物および乾燥したグラウトを含む、環境に配慮した断熱構造ブロックは、建物のルーフ基材に接着されるか、またはさもなければ接合して、膜ルーフシステムのための断熱膜を提供する。防水膜は、環境に配慮した断熱構造ブロックのグラウト層に接着されるか、またはさもなければ接合させる。コートされた破砕ゴム混合物および乾燥したグラウトの頂部層を含む本発明の環境に配慮した断熱構造ブロックは、防水膜に接合させる。1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部は、所望の方向への液体流れを、例えば、排水に誘導するように具体化(shaped)し得る。
【0030】
1つの具体例において、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、同様の環境に配慮した断熱構造ブロックと並んだ関係で提供され、ルーフ基材に接合して、膜ルーフシステムに断熱膜を提供する。防水膜は、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部に接着され、次いで、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、防水膜に接合して、グリーンルーフを形成する。
【0031】
本発明の1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、グリーンデッキ適用のための使用に提供される。この具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、生育媒体またはタイルが接合し得るグリーンデッキを提供するための表面に接合させる。グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、水が自由に流れることができる多孔性マトリックスを含む。
【0032】
グリーンデッキ適用に用いられる環境に配慮した断熱構造ブロックは、コートされた破砕ゴム片を含み、底面、頂面、ならびに頂面および底面に実質的に垂直な4つの側面上部を含むブロックに乾燥され、ここに、前記頂面は透過性耐火材料を含み、デッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、頂面と底面との間の距離によって規定される厚みを有する。コートされた破砕ゴム混合物および透過性の防水材料を含むデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、建物のルーフの基材に接着するか、またはさもなければ接合して、生育媒体ならびに/または舗装材およびタイルを接合できる多孔性デッキを提供する。
【0033】
1つの具体例において、透過性耐火材料は膨張スレートを含む。
【0034】
1つの具体例において、ルーフ適用のための複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、防水膜に接合させ、防水膜は、グリーンルーフを提供するために建物のルーフ基材に接合するルーフシステムの断熱層の頂部層に接合させる。透過性耐火材料の頂部層を有する、環境に配慮した断熱構造ブロックの第2の層は、グリーンルーフの頂部層に接合して、グリーンデッキを形成する。1つの具体例において、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部は、テーパーして、「勾配排水」(slope to drain)ルーフシステムを創成する。グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの底面は、テーパーして、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部のテーパリングに対応させる。ルーフ適用およびデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの頂部および底部の勾配は、液体をルーフ排水に指向させる。グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの透過性は、水が通過して、ルーフ排水に指向させることを可能にする。
【0035】
1つの具体例において、破砕ゴムタイヤ片は複数の破砕タイヤを含む。1つの具体例において、破砕ゴムタイヤ片は、タイヤからの鋼が除去されるが、ナイロンは破砕ゴムタイヤ片に残存するようなサイズに破砕される。1つの具体例において、破砕ゴムタイヤ片は約2インチの公称サイズ(nominal size)である。1つの具体例において、破砕ゴムタイヤ片は、約1/2インチより大きいが、約2インチより小さいサイズを有する。1つの具体例において、破砕ゴムタイヤ片は約1インチより大きいが、約2インチより小さいサイズを有する。
【0036】
本発明の1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックは、2インチから約20インチの範囲にある厚み(底面から頂面まで測定された)を有し、長さおよび幅(側面に沿って測定された)は、約12インチ平方である。環境に配慮した断熱構造ブロックの他のサイズは、本発明の法則に従って構築してもよく、これらの前記サイズは例のみとしてリストされ、本発明を制限するいずれの方法でも意図されない。
【0037】
1つの具体例において、環境に配慮した断熱構造ブロックから作製されるグリーンルーフおよびグリーンデッキは、強風のごとき厳しい気象条件にも耐えるように設計された建築法規を満たす。例えば、101.4.2 フロリダ建築コード(FBC)は、「すべての公共および個人の建物、構造… の構築、組立、改変、変更、修理、装置(equipment)、使用および占有、位置、メンテナンス、除去および解体」に適用し、建物が設計風速度に起因する風力に耐える要件を記載する。フロリダ州ブロワード郡において、建物は140mphの風力に耐えなければならず、フロリダ州マイアミ・デード郡においては、建物は146mphの風力に耐えなければならない。他の基準が存在し、例えば、ASCE(米国土木学会)-7、およびフロリダ制定法553.844は、暴風ロス軽減;ルーフおよび開口部保護のための要件」と題する建築構造基準を記載する。また、これらの基準は、ルーフおよびデッキ置換に適用し得る。
【0038】
1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物は、一体型流し込みにてモールドに流し込み、構造用壁を形成する。1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物は、かき傷を付けた(scarified)コンクリートスラブ上に直接的に流し込む。1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物は、かき傷を付けたコンクリートスラブの頂部上に配置されたグラウト層の頂部上に流し込む。圧縮のための流し込んだコートされた破砕ゴムタイヤ混合物に頂部を配置することができるように、それが乾燥する間に、ロッドはモールドの長さで挿通される。頂部は合板シートであり得る。
【0039】
1つの具体例において、コートされた破砕ゴムタイヤ混合物の層は、合板層上に流し込み、ルーフ被覆を形成する。複数のロッドが、合板層から上方に延在して、流し込んだコートされた破砕ゴムタイヤ混合物上に頂部が配置され、それが乾燥する間にそれを圧縮することを可能にする。
【0040】
図に変われば、
図1は典型的なIRMA 100を示す。勾配した断熱用ルーフ層110は、ルーフ基材120に接合させる。防水膜130はルーフ層110の頂部に接合させる。断熱材150は排水スペース140の頂部上に配置される。排水および通気孔(vent)層160は、防根バリア165を含み得る断熱材150の頂部上に形成される。濾布(filter fabric)170は、断熱材160上に配置することができる。次いで、デッキは砂利180およびコンクリート舗装材(paver)190を用いて形成することができる。また、デッキは植栽(planting)媒体195を含み得る。
【0041】
図2は、底面201;耐火材料の透過層215を有する頂面202;および4つの側壁203を含む、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック200を示す。破砕ゴムタイヤ片205は、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントでコートされ、次いで、水と混合し乾燥させて、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック200の内部に開口マトリックスを形成する。1つの具体例において、耐火材料の透過層215は、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントでコートされ、次いで、水と混合し、次いで、モールドに配置され、その上に、湿潤した破砕ゴム混合物はモールドに配置され、乾燥して、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック200を形成する。
【0042】
図3A~3Eは、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にしたグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの種々の具体例を示す。
【0043】
図3Aは、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にしたグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの側面図を示す。グリーンルーフ適用のための複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、ルーフ基材320の頂部上の断熱材層325に接着剤層312によって結合させて、グリーンルーフ310を形成する。防水膜330はグリーンルーフ310の頂部に接合させる。コートされた膨張スレートのごとき透過性耐火材料345を頂部にした、グリーンデッキ適用のための複数の環境に配慮した断熱構造ブロックをグラウト層355の頂部上に配置して、防水膜330に接合して、グリーンデッキ350を形成する。グリーンデッキ350は生育媒体380および/または舗装材もしくはタイル390を含み得る。グリーンルーフ適用310は、生育媒体380ならびに/または舗装材もしくはタイル390を含み得る。グリーンデッキ350は、植栽媒体395および/または人工芝397を含み得る。グリーンルーフ310の頂面は、排水部335の方向にグリーンデッキ350を通過する水を排水するように勾配し得る。
【0044】
図3Bは、芝生を含む、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にしたグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの1つの具体例のついての切取り図(cut-away view)を示す。グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、ルーフ基材320の頂部上の防水膜325にグラウト層312によって接合して、グリーンルーフ310を形成する。防水膜330はグリーンルーフ310の頂部に接合させる。コートされた膨張スレートのごとき、透過性耐火材料345を頂部にしたグリーンデッキ適用のためのコートされた破砕ゴムタイヤ片の複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、グラウト層355の頂部上に配置して、グリーンデッキ350としての使用のために防水膜330に接合させる。グリーンデッキ350は生育媒体380および/または、舗装材もしくはタイル390を含み得る。また、グリーンルーフ310は、生育媒体380および/または舗装材もしくはタイル390を含み得る。グリーンデッキは、耐火透過性材料層345の頂部に接合することができる人工芝397を含み得る。
【0045】
図3Cは、芝生を含む、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にしたグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの1つの具体例についての切取り図を示す。グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、グリーンルーフ310としての使用のためのルーフ基材320の頂部上に防水膜層325に接合させる。この具体例において、断熱ボード327は接着剤328の使用によって防水膜325に接合させる。防水膜330はグリーンルーフ310の頂部に接合させる。コートされた膨張スレートのごとき透過性耐火材料345を頂部にした、グリーンデッキ適用のための複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、グラウト層355の頂部上に配置して、防水膜330に接合させ、グリーンデッキ350を形成する。グリーンデッキ350は、耐火透過性材料層345の頂部に接合することができる人工芝397を含み得る。
【0046】
図3Dは、舗装材またはタイルを含む、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にしたグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの1つの具体例についての切取り図を示す。グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、グラウト層312をルーフ基材320の頂部上に接合して、グリーンルーフ310を形成する。防水膜330はグリーンルーフ310の頂部に接合させる。膨張スレートのごとき透過性耐火材料345を頂部にした、グリーンデッキ適用のためのコートされた破砕ゴムタイヤ片の複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、グラウト層355の頂部上に配置して、防水膜330に接合して、グリーンデッキ350を形成する。グリーンデッキ350は、接着剤392を用いて耐火透過性材料層345の頂部に接合した舗装材またはタイル390を含み得る。
【0047】
図3Eは、舗装材またはタイルを含む、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを頂部にしたグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの1つの具体例についての切取り図を示す。この具体例において、グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、断熱ボード327に接合し、次いで、接着剤328を用いて、ルーフ基材320の頂部上に接合して、グリーンルーフ310を形成する。防水膜330はグリーンルーフ310の頂部に接合させる。コートされた膨張スレートのごとき透過性耐火材料345を頂部にした、グリーンデッキ適用のためのコートされた破砕ゴムタイヤ片の複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、グラウト層355の頂部上に配置して、防水膜330に接合して、グリーンデッキ350を形成する。グリーンデッキ350は、接着剤392を用いて、耐火透過性材料層345の頂部に結合した舗装材またはタイル390を含み得る。
【0048】
図4A~4Jは、本発明の1つの具体例によるグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの製造工程を示す。
【0049】
図4Aにおいて、乾燥混合物はシリカフューム、スラグセメントおよびセメントから作製される。
【0050】
図4Bにおいて、破砕ゴムタイヤ片は、乾燥混合物に加え、コートされるまで混合される。
【0051】
図4Cにおいて、水は、乾燥混合物が十分に湿潤するまで、コートされた破砕ゴムタイヤ片の乾燥混合物に加える。
【0052】
図4Dにおいて、第2の乾燥混合物は、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントから作製される。
【0053】
図4Eにおいて、膨張スレートのごとき耐火材料の片は第2の乾燥混合物に加え、コートされるまで混合される。
【0054】
図4Fにおいて、水は、乾燥混合物が十分に湿潤するまで、コートされた耐火材料の乾燥混合物に加える。
【0055】
図4Gにおいて、モールドが調製され、湿潤した耐火材料混合物の層は各モールドの底部に加える。
【0056】
図4Hにおいて、湿潤した破砕ゴム混合物は、湿潤した耐火材料混合物の頂部上の各モールドに加える。
【0057】
図4Iにおいて、各モールドにリッド(lid)が取り付けられ、乾燥まで周囲空気中に静置させる。
【0058】
図4Jにおいて、乾燥した環境に配慮した断熱構造ブロックは、モールドから取り出し、使える状態にある。
【0059】
図4Kは別法のモールド形態を示し、グリーンデッキ適用でのごとき使用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの底面が、グリーンルーフ適用でのごとき使用のための環境に配慮した断熱構造ブロックのテーパリングに対応するように勾配した底部を示す。
【0060】
オペレーターによって所望のごとく、成分の混合の順序は変更し得る。例えば、膨張スレートのごとき、破砕ゴムタイヤ片または防水材料、膨張スレートは、ミキサーに入れてもよく、次いで、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントの乾燥混合物を加えた後、混合し得る。
【0061】
図5A~5Hは、シリカフューム、スラグセメントおよびセメントでコートされ、水と混合した後、構造の一体型流し込みがされた破砕ゴムタイヤ片の環境に配慮した断熱用混合物で完全に作製された構造の構築で試みた工程を示す
【0062】
図5Aは、約1インチより大きいが、約2インチより小さな公称サイズを有する破砕ゴムタイヤ片205を充填したバッグ505、ならびにシリカフューム、スラグセメントおよびセメントの混合物を充填した容器510を示す。
【0063】
図5Bは、ミキサー515に加える破砕ゴムタイヤ片205を充填したバッグ505を示し、ここに、それらは混合され、その後、残存する乾燥成分(シリカフューム、スラグセメントおよびセメント)が加えられ、破砕ゴムタイヤ片205をコートするために混合される。
【0064】
図5Cにおいて、水520はミキサー515中のコートされた破砕ゴムタイヤ片に加えられ混合される。
【0065】
図5Dにおいて、壁モールド(wall mold)525は、基礎上の構造の壁527に構築され、グラウト層530は、各モールドの底部の基礎535上に配置される。ルーフ構造529は壁モールド525の頂上に構築される。金属ロッドは各モールドの内部で、ルーフ構造上に配置される。
【0066】
図5Eにおいて、湿潤したコートされた破砕ゴムタイヤ混合物540を壁モールド525に流し込む。
【0067】
図5Fにおいて、湿潤したコートされた破砕ゴムタイヤ混合物540をルーフ構造529の頂上に流し込む。
【0068】
図5Gにおいて、合板カバー545は、湿潤したコートされた破砕ゴムタイヤ混合物540の頂部上に配置され、前記混合物はルーフ構造529の頂上に流し込みかつ金属ロッド550に接合し、ここに、カバー545は、乾燥中に湿潤したコートされた破砕ゴムタイヤ混合物540を加圧するために固定される。
【0069】
図5Hにおいて、一旦、湿潤したコートされた破砕ゴムタイヤ混合物540を乾燥すれば、カバー545およびモールド525は取り出し、シリカフューム、スラグセメント、セメントおよび水でコートされた、破砕ゴムタイヤ片の環境に配慮した断熱用混合物で作製された構造が形成される。
【0070】
図6は、環境に配慮した断熱構造ブロック610を含む、グリーンルーフ適用600の1つの具体例を示す。グリーンルーフ適用600は、金属またはコンクリートデッキ630、および複数の環境に配慮した断熱構造ブロック610を含む低勾配ルーフ構造620を含む。
【0071】
環境に配慮した断熱構造ブロック610は、高強度の自己硬化性(self-setting)グラウト640を用いて、金属またはコンクリートデッキ630に接合させ、防水膜650は、粘着剤または接着剤層625上に配置され、粘着剤または接着剤層は、環境に配慮した断熱構造ブロック610の頂面615に配置される。
【0072】
1つの具体例において、防水膜650は、ルーフまたは他の構造目的のために開発された、今日またはその後の公知のいずれの膜も含む。防水膜650は、構造の使用および環境(climate)によって変化し得る。
【0073】
図7A~7Gは、本発明の1つの具体例による環境に配慮した断熱構造ブロックの製造工程を示す。
【0074】
図7Aにおいて、乾燥混合物はシリカフューム、スラグセメントおよびセメントから作製される。
【0075】
図7Bにおいて、破砕タイヤ片は、乾燥混合物に加え、コートされるまで混合される。
【0076】
図7Cにおいて、水は、乾燥混合物が十分に湿潤するまで、乾燥混合物に加える。
【0077】
図7Dにおいて、モールドは調製され、グラウト層は各モールドの底部に加える。
【0078】
図7Eにおいて、湿潤した混合物は、満杯まで各モールドに加える。
【0079】
図7Fにおいて、各モールドはリッドを備え、乾燥まで周囲空気中に静置させる。
【0080】
図7Gにおいて、乾燥した環境に配慮した断熱構造ブロックは、モールドから取り出し、使える状態にある。
【0081】
実施例.
以下の実施例は、環境に配慮した断熱構造ブロックの製造および特性をさらに詳細に示す。これらの実施例は単に例示であり、何ら限定ではなく、または本発明の範囲を制限するようには意図されない。
【0082】
実施例1.
グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの製造.
重さ6.4ポンドの約1ガロンのシリカフューム、重さ9.2ポンドの約1ガロンのスラグセメント、および重さ15.3ポンドの約1.5ガロンのポルトランドセメントを、少なくとも2分間一緒に混合した。ゴムタイヤを約1/2”から2インチのサイズ範囲に破砕し、ここに、タイヤからの鋼を除去したが、タイヤからのナイロンは破砕ゴムタイヤ片に残した。七十五(75)ポンドの破砕タイヤ片を混合物に加え、得られた混合物は、さらに五(5)分間混合した。その後、2ガロンの水を加えて、乾燥した破砕ゴムタイヤ混合物を湿らせた。
【0083】
別に、3ガロンの膨張スレートを25.6オンスのスラグセメント、25.6オンスのシリカフュームおよび38.4オンスのポルトランドセメントと混合し、少なくとも五(5)分間一緒に混合した。その後、51.2オンスの水を加えて、乾燥した膨張スレート混合物を湿潤させた。
【0084】
約1インチの湿潤した膨張スレート混合物を先に加えた12インチ×12インチ×4インチの深さのサイズのモールドに湿潤した破砕ゴムタイヤ混合物の層を流し込んだ。モールドは充填され、リッドをモールドにわたって閉じて、雰囲気の環境中で室温にて5日間乾燥させた。一旦、混合物が各モールドにおいて乾燥されたならば、得られた環境に配慮した断熱構造ブロックを取り出し、グリーンデッキ適用における使用するための準備ができた。
【0085】
実施例2.
モールドの底部が勾配することを除いて実施例1のごとく、グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを調製した。
【0086】
乾燥した環境に配慮した断熱構造ブロックは、膨張スレートを含む勾配した頂面を有する。
【0087】
実施例3.
[グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの製造.
グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、重さ6.4ポンドの1ガロンのシリカフューム、重さ9.2ポンドの約1ガロンのスラグセメント、および重さ15.3ポンドの約1.5ガロンのポルトランドセメントを少なくとも2分間一緒に混合することにより調製した。ゴムタイヤは、約1/2”から2インチのサイズ範囲に破砕し、ここに、タイヤからの鋼を除去したが、タイヤのナイロンは破砕ゴムタイヤ片に残した。七十五(75)ポンドの破砕タイヤ片を混合物に加え、得られた混合物をさらに五(5)分間混合した。その後、2ガロンの水を加えて、乾燥した破砕ゴムタイヤ混合物を湿潤させた。混合物が完全に湿潤した場合、混合物は、12インチ×12インチのサイズであり、かつ1/2インチのグラウトを先に加えた約4インチの厚みを有するモールドに流し込んだ。モールドを充填し、リッドはモールドにわたって閉じて、雰囲気の環境において室温にて5日間乾燥させた。一旦、混合物が各モールドにおいて乾燥したならば、得られた環境に配慮した断熱構造ブロックは、高強度の自己硬化性グラウトを用いて、建物の頂部の金属またはコンクリートデッキに接合した。防水膜を環境に配慮した断熱構造ブロックの頂面に配置された粘着剤または接着剤層に配置した。その後、実施例2におけるごとく調製された、複数の環境に配慮した断熱構造ブロックをグリーンルーフ適用において防水膜に接合した。
【0088】
実施例4.
グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを単独でおよび種々のルーフシステムに接合して、また、実施例3に記載のグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックも、以下のもの:風揚圧力(wind uplift)試験;クラスA燃焼格付;フィールド引抜抵抗性(field withdrawal resistance)試験;メタルエッジ付着試験;音響透過損失;圧縮試験;定常的熱貫流特性;水流;経年試験(age test);およびリサイクル率(recycled content)ならびに物性特性試験につき試験した。
結果を後記する。
【0089】
TAS 114-95風揚圧力試験.
・2”押出しポリスチレン断熱材に接着性発泡体接合したグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-502.5 PSFにて、不十分(failure)の記録なし。
・2”のポリスチレン断熱材に接着性発泡体接合したグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上のグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-387.5 PSFにて、不十分
・グラウトでコンクリートスラブに接合したグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上のグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上の舗装材-400 PSFにて、不十分
・グラウトでコンクリートスラブに接合したグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上のグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上の人工芝-330 PSFにて、不十分
・グラウトを介してコンクリートスラブに接合したグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-222.5 PSFにて、不十分
・2”ポリスチレン断熱材に接着性発泡体接合したグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上のグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック上の舗装材-300 PSFにて、不十分
【0090】
UL 790クラスA燃焼格付.
・無限長勾配1 1/2フィートでのグリーンルーフ適用のための4”環境に配慮した断熱構造ブロック。発火なし、試験-合格(PASS)
・1/4”勾配での人工芝を含む4”厚みのグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック。試験サンプル上で30インチ溶ける、発火なし、試験-合格
・1/4”勾配での人工芝を含む4”厚みのグリーンデッキ適用のため環境に配慮した断熱構造ブロック。試験サンプル上で27インチ溶ける、発火なし、試験-合格
・3”の勾配での4”厚みのグリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック。。表面木炭2フィート。発火なし、試験-合格
【0091】
TAS-105フィールド引抜抵抗性試験.
・10種のグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを、引抜抵抗性試験につき試験した。ファスナーとしてオリンピックファスナーズ社(Olympic Fasteners, Inc)による3-1/2”Spade Point Headlok Fastenerを用いた。統計的95%確率Tvpに基づいた選択された推定量値「t」=2.262。計算された平均FM=a/N(合計Fi)=364.0。計算された標準偏差(SF)=Sqrt[((1/N-1)(合計(Fi-FM)^2))]=110.294。%偏差(PD)=30.30%。TAS 105-11(FBC 2114&FM 1-52)により、F2014=FM-(Tvp)(SF/Sqrt N)、ここに、F2014=285.11。MCRF14(最小特有抵抗力(Minimum Characteristic Resistance Force))=F2014=285.11。
【0092】
TAS-111(B)-95メタルエッジ付着試験.
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックをドリップエッジの撤退値(pullout values)につきPRI Construction Materials Technologies, Inc.によって試験した。水平荷重は、300lbfの負荷から始めて、60秒間50lbfの間隔で適用した。各負荷区間後、負荷を0まで低下させ、120秒間維持した後、負荷を増加させ、ささらに50lbfを負荷した。平均の不十分な負荷は350lbfであり、最大圧力は1050psfであった。
【0093】
ASTM E90-09音響透過損失.
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック STC=39 OITC=36
【0094】
ASTM C39圧縮試験.
グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック
・7日間 80PSI
・28日間 89PSI
・28日間 96PSI
・56日間 94PSI
グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック
・7日間 96PSI
・28日間 89PSI
・28日間 83PSI
・56日間 87PSI
【0095】
ASTM C-518熱流量計装置による定常状態の熱伝導特性の標準テスト方法.
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック R値=1インチ当たり1.3127
【0096】
グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックを通過する水のUL流量.
・4”厚みのグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック
・事前湿潤時間は20秒経過した、8ポンドの水を注ぎ、7.4ポンドの水を回収し、6ポンドの水を保持した
・試験時間35秒経過、40ポンドの水を注ぎ、38.7ポンドの水を回収し、1.3ポンドの水を保持した
・12”厚みの試料
・事前湿潤時間は55秒経過、8ポンドの水を注ぎ、6.6ポンドを回収し、1.4ポンドの水を保持した
・試験時間は65秒経過した、40ポンドの水を注ぎ、38.4ポンドの水を回収し、水の1.6ポンドを吸収した。
【0097】
経年試験.
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックをAC48UV光下で5000時間一定温度にてUV光への曝露によって経年変化につき、PRI Construction Materials Technologies, Inc.にて試験した。
【0098】
物性試験.
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックは、物性試験、特に、ASTM C293-16を用いるコンクリートの曲げ強度およびUL 2218下の耐衝撃性についてPRI Construction Materials Technologies, Inc.にて試験した。
・ASTM C293-事前耐候性(pre-weathering):367ポンド;事後耐候性:415ポンド(5000時間のAC48 UV耐候性)
・UL2218クラス4インパクトハイルテスト(Impact Hail Test)(鋼球)-合格
【0099】
リサイクル率.
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックおよびグリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロックの双方は、リサイクル率についてのSCS Global Servicesによって認証された。
グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-4”厚み-87.53体積%リサイクル率。
・グリーンルーフ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-8”厚み-90.57体積%リサイクル率。
・グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-4”厚み-80.59体積%リサイクル率。
・グリーンデッキ適用のための環境に配慮した断熱構造ブロック-4”厚み-86.18体積%リサイクル率。
【0100】
最大設計圧力(スチールデッキ).
1/4”の勾配を有するグリーンルーフ適用のための複数の環境に配慮した断熱構造ブロックは、AH-160プロパック接着剤の6”O.C.で間隔を空けた連続的1-1/2インチビーズを用いて、最小22GA 1.5”タイプB亜鉛メッキ鍍金スチールデッキに接着させた。8000psiの構造コンクリート表面を、グリーンルーフ適用のための複数の環境に配慮した断熱構造ブロックの頂面に接合させ、その構造ブロックに、NOA承認され完全に接合したルーフシステムを適用した。測定された最大設計圧力は、292.5psfであった。
【0101】
実施例5.
4つの壁およびルーフを有する構造を実施例3のコートされた破砕ゴムタイヤ混合物を用いて作製した。かき傷を付けたコンクリートスラブを構造の基部として流し込んだ。約十二(12)インチ厚みの壁用のモールドを構築し、グラウト層は、モールドの基部にて、かき傷を付けたコンクリートスラブ上に配置した。金属ロッドは基部から挿入し、モールドの頂部を越えて延在した。合板シートは、流し込んだコートされた破砕ゴムタイヤ混合物の頂部上に配置させて、それが乾燥する間に混合物に圧縮を供した。ルーフ構造は合板を用いて、壁の頂部に作製した。コートされた破砕ゴムタイヤ混合物の十二(12)インチ厚みの層を合板層上に流し込み、ルーフを形成した。その後、ルーフは、スタッコおよびルーフ塗料でコートした。複数のロッドを上方に合板層から延在させて、頂部が、流し込んだコートされた破砕ゴムタイヤ混合物上に配置されるのを可能にし、それが乾燥する間に圧縮した。
【0102】
含む構造を試験し、20,106ポンドの負荷耐力(bearing capacity)を有することが判明した。試験中に、構造は、重量負荷により1/4インチ弛んだが、その弛みは、重量が除去された時、1/8インチまで減少した。構造は15.72のR値を有し、約93.83%のリサイクル率を持つと測定された。
【0103】
前記において、本発明はその特定の例示的な具体例を参照して記載されている。本発明を理解する人が、本発明のより広い精神および範囲から逸脱することなく、本発明の原理を利用する、変化または他の具体例もしくは変更を理解できることは当業者に明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示とみなされるべきである。