(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-29
(45)【発行日】2022-08-08
(54)【発明の名称】測定報告方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20220801BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20220801BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W48/10
(21)【出願番号】P 2020537696
(86)(22)【出願日】2018-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2018124251
(87)【国際公開番号】W WO2019137227
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-07-08
(31)【優先権主張番号】201810018031.8
(32)【優先日】2018-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲鮑▼ ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲曉▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】丁 ▲ユ▼
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0206341(US,A1)
【文献】国際公開第2017/123144(WO,A1)
【文献】vivo,ANR for EN-DC and NR Standalone[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804595,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804595.zip>,2017年04月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(User Equipment)に適用される測定報告方法であって、
ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させることと、
前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定することと、
前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することとを含
み、
前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定することは、
前記の前記タイマがタイムアウトする前に、前記測定設定に基づいて前記ターゲットセルのMIB(Master Information Block)情報を取得することと、
前記ターゲットセルがRMSI(Remaining Minimum System Information)をブロードキャストしない第1指示を前記MIB情報に付帯する場合、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定することとを含む、測定報告方法。
【請求項2】
前記の前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することは、
前記タイマがタイムアウトする前に前記タイマを停止し、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1指示は、前記MIB情報における特定のコードポイント又は特定のコードポイントの組み合わせによって表され、
ここで、前記特定のコードポイントは1つのドメインに対応し、前記特定のコードポイントの組み合わせは複数のドメインに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することは、
前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを、明示的又は暗示的な報告方式で前記ネットワーク側に報告することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記の前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを、明示的な報告方式で前記ネットワーク側に報告することは、
前記ターゲットセルがセル識別情報又はRMSIをブロードキャストしていないことを指示する第2指示情報を、前記ネットワーク側に送信することを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる第1設定モジュールと、
前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する判定モジュールと、
UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告する第1報告モジュールとを含
み、
前記判定モジュールは、さらに、前記タイマがタイムアウトする前に、前記測定設定に基づいて前記ターゲットセルのMIB情報を取得し、前記ターゲットセルがRMSIをブロードキャストしない第1指示を前記MIB情報に付帯する場合、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する、UE。
【請求項7】
前記第1報告モジュールは、さらに、前記タイマがタイムアウトする前に、前記タイマに計時を停止するように指示し、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告する、請求項
6に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記第1指示は、前記MIB情報における特定のコードポイント又は特定のコードポイントの組み合わせによって表され、
ここで、前記特定のコードポイントは1つのドメインに対応し、前記特定のコードポイントの組み合わせは複数のドメインに対応する、請求項
6に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記第1報告モジュールは、さらに、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを、明示的又は暗示的な報告方式で前記ネットワーク側に報告する、前記請求項
6に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記第1報告モジュールは、さらに、前記ターゲットセルがセル識別情報又はRMSIをブロードキャストしていないことを指示する第2指示情報を、前記ネットワーク側に送信する、請求項
7に記載のユーザ機器。
【請求項11】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させることと、
前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定することと、
UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することと、をプロセッサに実行させるためのコンピュータプログラムを記憶しており、
前記タイマがタイムアウトする前に、前記測定設定に基づいて前記ターゲットセルのMIB(Master Information Block)情報を取得することと、
前記ターゲットセルがRMSI(Remaining Minimum System Information)をブロードキャストしない第1指示を前記MIB情報に付帯する場合、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定することと、を前記コンピュータプログラムが前記プロセッサにさらに実行させる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
前記タイマがタイムアウトする前に前記タイマを停止し、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することを前記コンピュータプログラムが前記プロセッサにさらに実行させる、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
前記第1指示は、前記MIB情報における特定のコードポイント又は特定のコードポイントの組み合わせによって表され、
ここで、前記特定のコードポイントは1つのドメインに対応し、前記特定のコードポイントの組み合わせは複数のドメインに対応する、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを、明示的又は暗示的な報告方式で前記ネットワーク側に報告することを前記コンピュータプログラムが前記プロセッサにさらに実行させる、請求項11又は12に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
前記ターゲットセルがセル識別情報又はRMSIをブロードキャストしていないことを指示する第2指示情報を、前記ネットワーク側に送信することを前記コンピュータプログラムが前記プロセッサにさらに実行させる、請求項14に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年1月9日に提出された中国特許出願第201810018031.8号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は援用により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示の実施例は、通信の技術分野に関し、具体的には測定報告方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
移動通信技術の発展に伴い、ますます多くの通信効率を向上させる技術、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)における自動隣接関係(Automatic neighbor relation、ANR)メカニズムなどが導入されている。
【0004】
ハンドオーバ及び干渉コーディネーションを行うために、発展型基地局(evolved Node B、eNB)は、その配下のセルに対して隣接関係テーブルを確立し維持する必要がある。自動隣接関係機能は、eNBが設定されていない隣接セルを発見し、隣接関係テーブルにおける対応するテーブルエントリの確立及び維持操作をトリガーするのを支援する。自動隣接関係メカニズムは、同じ周波数の隣接セルを発見するのに適するだけでなく、異なる周波数の隣接セル及び異なるシステムの隣接セルを発見することができる。隣接セルの発見プロセスは、
図1に示すとおりである。
【0005】
図1において、eNB Aのカバレッジ内のユーザ機器(User Equipment、UE)は、従来の隣接セルの測定を完了して、測定結果を報告し、測定報告において、セルBの周波数ポイントと物理セル識別子(Physical Cell Identifier、PCI)の組み合わせを測定されるセル識別子とする(ステップ11)。eNB Aは、測定報告に付帯した周波数ポイントとPCIが1つの設定されていない隣接セルに対応することを発見すると、該周波数ポイントとPCIの組み合わせに対応するセルのブロードキャスト情報を読み取ることと、セルBのグローバルセル識別子(Cell Global Identifier、CGI)、トラッキングエリアコード(Tracking Area Code、TAC)及び公衆陸上移動体ネットワーク識別子(Public Land Mobile Network、PLMN)等のパラメータを取得することをUEに行わせるように、UEに指示し、該指示コマンドは、測定設定の形態でUEに送信され、1つの測定識別子(ID)と関連付ける(ステップ12)。上記測定設定を取得すると、UEは、タイマを起動させて、ターゲットセルのシステム情報取得プロセスを開始し(ステップ13)、タイマがタイムアウトする前に、UEが必要なシステム情報を取得した場合、ネットワークに上記測定ID、セルBのPCI、TAC、CGI及びPLMN等の情報を報告し(ステップ14)、タイマがタイムアウトするが、UEが全ての必要なシステム情報を取得していない場合、UEはネットワークに上記測定IDを報告する。報告内容には、必要なシステム情報が含まれないため、eNB Aは、UEが必要な隣接セル情報の取得に成功しなかったと推定できる。UEが上記必要な情報の取得に成功してそれをフィードバックした場合、eNB Aは、セルBをセルAの隣接関係テーブルに追加でき、図中のeNB Aに対応するパラメータは、Cell A、Freq=M、PCI=N、GCI=Oを含み、eNB Bに対応するパラメータは、Cell B、Freq=X、PCI=Y、GCI=Zを含む。
【0006】
従来の隣接関係の手動設定プロセスと比較すると、自動隣接関係メカニズムは、計画段階でのエンジニアリングパラメータの計測、最適化段階でのドライブテスト支援を回避するだけでなく、隣接セル設定の欠落、設定エラーの発生を減少させ、コストを低減すると共に、最適化効率を向上させる。
【0007】
LTE ANRメカニズムを新たな無線技術(New Radio、NR)に用いる場合、以下の問題が生じる。UEがNRのシステム情報を読み取った後、該NRセルが残りの最小システム情報(Remaining MSI、RMSI)をブロードキャストしないこと(例えば、マスタ情報ブロック(Master Information Block、MIB)は、RMSI取得支援情報を含まないか、又はRMSIをブロードキャストしていないことを指示する)を発見した場合、UEは、報告する前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要がある。UEの報告に基づいて、UEのサービング基地局は、ターゲットセルのシステム情報の読み取りの失敗が、ターゲットセルがブロードキャストしていないことに起因することを知ることができず、その結果、サービング基地局は、該ターゲットセルを測定し続けるために他のUEを設定する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施例は、測定報告方法及び機器を提供することを1つの目的とする。
【0009】
第1態様では、UE(User Equipment)に適用される測定報告方法であって、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させることと、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定することと、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することとを含む、測定報告方法を提供する。
【0010】
第2態様では、UEに適用される測定報告方法であって、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させることと、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの必要なシステム情報を取得することと、前記必要なシステム情報及び1つのMIB(Master Information Block)の送信周波数ポイントを前記ネットワーク側に送信することとを含み、前記MIBは、UEが実際に読み取ったRMSI(Remaining Minimum System Information)送信位置情報のMIBである、測定報告方法をさらに提供する。
【0011】
第3態様では、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる第1設定モジュールと、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する判定モジュールと、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告する第1報告モジュールとを含む、ユーザ機器をさらに提供する。
【0012】
第4態様では、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる第2設定モジュールと、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの必要なシステム情報を取得する取得モジュールと、前記必要なシステム情報及び1つのMIBの送信周波数ポイントを前記ネットワーク側に送信する第2報告モジュールとを含み、前記MIBは、UEが実際に読み取ったRMSI送信位置情報のMIBである、ユーザ機器をさらに提供する。
【0013】
第5態様では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能で、前記プロセッサによって実行されると、第1態様に記載の測定報告方法、又は第2態様に記載の測定報告方法を実現するコンピュータプログラムとを含むユーザ機器をさらに提供する。
【0014】
第6態様では、プロセッサによって実行されると、第1態様に記載の測定報告方法、又は第2態様に記載の測定報告方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより、他の様々な利点及び利益は当業者にとって明確になる。図面は、好ましい実施形態を示すことのみを目的とするものであり、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。また、図面全体において、同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0016】
図面において、
【
図3】本開示の実施例に係る無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【
図4】本開示の実施例に係る測定報告方法のフローチャート(その1)である。
【
図5】本開示の実施例に係る測定報告方法のフローチャート(その2)である。
【
図6】本開示の実施例に係る測定報告方法のフローチャート(その3)である。
【
図7】本開示の実施例に係る測定報告方法のフローチャート(その4)である。
【
図8】本開示の実施例に係るユーザ機器の構造図(その1)である。
【
図9】本開示の実施例に係るユーザ機器の構造図(その2)である。
【
図10】本開示の実施例に係るユーザ機器の構造図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確かつ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0018】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「含む」及びその任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、明確に示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に示されていないか又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の、他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において使用される「及び/又は」は、接続対象の少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、ならびにA及びBの両方が存在すること、の3つの場合を表す。
【0019】
本開示の実施例において、「例示的」又は「例えば」等の用語は、例、例証又は例示として表すために用いられる。本開示の実施例において「例示的」又は「例えば」と記載される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。具体的には、「例示的」又は「例えば」等の用語の使用は、具体的な方式で関連する概念を提示することを目的とする。
【0020】
本開示の実施例の技術手段をよりよく理解するために、以下、新たな無線技術(New Radio、NR)におけるシステム情報送信プロセスを説明する。
【0021】
NRにおいて、システム情報は、最小システム情報(Minimum System Information、MSI)と他のシステム情報(other SI)とに分けられる。MSIは、マスタ情報ブロック(Master Information Block、MIB)と残りの最小システム情報(Remaining MSI、RMSI)との2つの部分に分けて送信される。残りの最小システム情報は、システム情報ブロック1(SIB1、System Information Block1)とも呼ばれる。ANRに必要なセル識別情報、例えば、グローバルセル識別子、トラッキングエリアコード及び公衆陸上移動体ネットワーク識別子等のパラメータの一部又は全部は、RMSIでブロードキャストされ、残りの部分(あれば)はother SIでブロードキャストされる。Other SIによって送信されたスケジューリング情報は、RMSIによって指示され、即ち、UEはRMSIを取得してこそother SIを取得できる。
【0022】
UEは、所定の周波数位置のセットからMIBを検索でき、MIBを検出すると、MIBの指示に従って、周波数位置等のRMSIの送信パラメータを決定できる。即ち、UEはMIBを取得してこそRMSIを取得できる。
【0023】
しかしながら、あるネットワーク設定では、MIBは、RMSIの送信パラメータを指示しない。
【0024】
場合1:現在のNRセルは、独立して機能せず、RMSIをブロードキャストする必要がない。
【0025】
場合2:現在のNR cellは、帯域幅が広く、所定の周波数位置のセットにおける複数の周波数ポイントを含む。これは、上記複数の周波数ポイントのうちの一部の周波数ポイントで送信されたMIBのみでRMSIの送信パラメータを指示する(RMSIパラメータ指示情報を含むMIBは、第1タイプのMIBと呼ばれる)。残りの周波数ポイントでMIBを送信する場合、MIBは、RMSIの送信パラメータを指示しないが(RMSIパラメータ指示情報を含まないMIBは、第2タイプのMIBと呼ばれる)、第1タイプのMIBの送信設定情報、例えば、
図2に示すとおりである送信された周波数位置情報を指示できる。
【0026】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施例を説明する。本開示の実施例に提供される測定報告方法及び機器は、UEがNRセルのシステム情報を読み取った後、該NRセルがRMSIをブロードキャストしない場合、UEが報告する前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要があるという問題を解決できる。それにより、本開示の実施例において、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させ、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定すると、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告することにより、UEが報告をトリガーする前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要があることを回避し、UEのANR測定プロセスを加速する。
【0027】
測定報告の前記方法及び機器は、無線通信システムに適用することができる。該無線通信システムは、第5世代移動通信技術(5th Generation、5G)を利用したシステム(以下、5Gシステムと略称する)であってもよく、
図3に示すとおり、本開示の実施例において提供される無線通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図3に示すとおり、該無線通信システムは、ネットワーク側機器30及びユーザ機器を含んでもよく、該ユーザ機器を、例えば、ネットワーク側機器30と通信できるUE31と表記する。実際の応用において、上記各機器間の接続は無線接続であってもよく、各機器間の接続関係を簡単かつ直感的に表すために、
図3において実線で示す。
【0028】
なお、上記通信システムは複数のUEと、複数のUEと通信(信号送信又はデータ送信)できるネットワーク側機器とを含んでもよい。
【0029】
本開示の実施例において提供されるネットワーク側機器は、基地局であってもよく、該ネットワーク側機器は、一般的に使用される基地局であってもよく、発展型基地局(Evolved Node Base station、eNB)であってもよく、5Gシステムにおけるネットワーク側機器(例えば、次世代基地局(next generation Node Base station、gNB)又は送受信ポイント(Transmission and Reception Point、TRP))等の機器であってもよい。
【0030】
本開示の実施例において提供されるユーザ機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)等であってもよい。
【0031】
本開示の目的、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確かつ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0032】
図4に示すとおり、本開示の実施例に係る測定報告方法のフローを示し、該方法の実行主体はUEであってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0033】
ステップ401では、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる。
【0034】
選択的には、前記タイマは、ネットワーク側によって設定されてもよく、又はプロトコルによって予め定められてもよい。
【0035】
ステップ402では、タイマがタイムアウトする前に、ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する。
【0036】
選択的には、ステップ402において、タイマがタイムアウトする前に、測定設定に基づいて前記ターゲットセルのMIB情報を取得し、前記ターゲットセルがRMSIをブロードキャストしない第1指示を前記MIB情報に付帯する場合、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する。
【0037】
選択的には、第1指示は、MIB情報における特定のコードポイント又は特定のコードポイントの組み合わせによって表され、特定のコードポイント(Code Point)は1つのドメインに対応し、前記特定のコードポイントの組み合わせは複数のドメインに対応する。
【0038】
ステップ403では、UEがターゲットセルの識別情報を取得できないことをネットワーク側に報告する。
【0039】
選択的には、ステップ403において、タイマがタイムアウトする前に、タイマを停止し、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことをネットワーク側に報告する。
【0040】
選択的には、ステップ403において、タイマがタイムアウトする前に、タイマを停止し、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを、明示的又は暗示的な報告方式で前記ネットワーク側に報告する。例えば、明示的な報告方式として、ターゲットセルがセル識別情報又はRMSIをブロードキャストしていないことを指示する第2指示情報を、ネットワーク側に送信する。
【0041】
このように、UEが報告をトリガーする前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要があることを回避し、UEのANR測定プロセスを加速することができる。
【0042】
図5に示すとおり、本開示の実施例に係る測定報告方法のフローを示し、該方法の実行主体はUEであってもよく、具体的なステップは以下のとおりである。
【0043】
ステップ501では、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる。
【0044】
選択的には、前記タイマは、ネットワーク側によって設定されてもよく、又はプロトコルによって予め定められてもよい。
【0045】
ステップ502では、タイマがタイムアウトする前に、測定設定に基づいてターゲットセルの必要なシステム情報を取得する。
【0046】
選択的には、必要なシステム情報は、UEが報告する必要があるシステム情報であり、ターゲットセルのPCI、TAC、CGI及びPLMN等の情報を含むが、それらに限定されない。
【0047】
ステップ503では、必要なシステム情報及び1つのMIBの送信周波数ポイントをネットワーク側に送信し、該MIBは、UEが実際に読み取ったRMSI送信位置情報のMIBである。
【0048】
選択的には、ステップ503において、前記タイマを停止し、前記必要なシステム情報及び1つのMIBの送信周波数ポイントを前記ネットワーク側に送信する。
【0049】
このように、UEが報告をトリガーする前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要があることを回避し、UEのANR測定プロセスを加速することができる。
【0050】
例1:ネットワークがRMSIをブロードキャストしていないシーン
【0051】
図6に示すとおり、本開示の実施例に係る測定報告方法のフローを示し、具体的なステップは以下のとおりである。
【0052】
ステップ601では、UEは、ネットワーク側から送信された測定設定を受信し、測定設定は、測定目的及びターゲットセル情報を含み、測定目的は、セル識別を報告することであり、ターゲットセル情報は、測定IDがXであることと、周波数ポイントがf1であることと、PCIがYであることとを含む。
【0053】
ステップ602では、UEは、測定設定を受信した後、タイマを起動させる。
【0054】
選択的には、タイマのタイミングの長さは、ネットワーク側によって設定されてもよく、又はプロトコルによって定められてもよい。
【0055】
ステップ603では、タイマがタイムアウトする前に、UEは測定設定に対応するターゲットセルのMIB情報を取得し、本セルがRMSIをブロードキャストしない指示をMIB情報に付帯する。
【0056】
ステップ604では、UEはタイマを停止し、該UEが対応するターゲットセルの識別情報を取得していないことをネットワーク側に報告する。
【0057】
選択的には、UEは、該UEが対応するターゲットセルの識別情報を取得していないことを、明示的又は暗示的な報告方式でネットワーク側に報告する。
【0058】
1)明示的な報告の内容は、測定ID=X、ターゲットセルIDを取得していない指示、ターゲットセルがRMSIをブロードキャストしていない指示等のうちいずれか1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0059】
2)暗示的な報告の内容は、測定IDがXであることを含むが、有効なTAC、CGI及びPLMN情報を含まず、即ち、上記情報を全て含まないか又は報告された上記情報の値が正常な値範囲外の値をとることである。ネットワーク側は、報告された内容を受信した後、UEがターゲットセルの識別情報の読み取りに成功しなかったと推定できる。
【0060】
このように、UEが報告をトリガーする前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要があることを回避し、UEのANR測定プロセスを加速することができる。
【0061】
例2:ネットワークがRMSIをブロードキャストするシーン
【0062】
図7に示すとおり、本開示の実施例に係る測定報告方法のフローを示し、具体的なステップは以下のとおりである。
【0063】
ステップ701では、UEは、ネットワーク側から送信された測定設定を受信し、測定設定は、測定目的及びターゲットセル情報を含み、測定目的は、セル識別子を報告することであり、ターゲットセル情報は、測定IDがXであることと、周波数ポイントがf1であることと、PCI=Yであることとを含む。
【0064】
ステップ702では、UEは、測定設定を受信した後、タイマを起動させる。
【0065】
選択的には、タイマのタイミングの長さは、ネットワーク側によって設定されてもよく、又はプロトコルによって定められてもよい。
【0066】
ステップ703では、タイマがタイムアウトする前に、UEは周波数ポイントf1、PCI=Yに基づいてターゲットセルの第2タイプのMIBを取得してから、第2タイプのMIBの指示に基づいて周波数ポイントf3、PCI=Yでターゲットセルの第1タイプのMIBを取得し、UEは、該第1タイプのMIBの指示に基づいてRMSI情報を取得する。
【0067】
ステップ704では、UEはタイマを停止し、対応するターゲットセルの識別情報を取得したことをネットワーク側に報告する。
【0068】
本開示の実施例において、報告内容は、測定ID=X、第1タイプのMIBが位置する周波数ポイントf3、ターゲットセルのPCI=Y、取得されたTAC、CGI及びPLMN等の情報、のうちいずれか1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0069】
このように、UEが報告をトリガーする前にタイマがタイムアウトすることを待つ必要があることを回避し、UEのANR測定プロセスを加速することができる。
【0070】
本発明の実施例は、ユーザ機器をさらに提供し、ユーザ機器が問題を解決する原理が本開示の実施例における測定報告方法と同様であるため、該ユーザ機器の実施は方法の実施を参照してもよく、重複の説明を省略する。
【0071】
図8に示すとおり、本開示の実施例に係るユーザ機器800の構造を示し、該ユーザ機器800は、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる第1設定モジュール801と、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する判定モジュール802と、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告する第1報告モジュール803とを含む。
【0072】
本開示の実施例において、選択的には、前記第1報告モジュール803は、さらに、前記タイマがタイムアウトする前に、前記タイマに計時を停止するように指示し、かつ前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告する。
【0073】
本開示の実施例において、選択的には、前記判定モジュール802は、さらに、前記タイマがタイムアウトする前に、前記測定設定に基づいて前記ターゲットセルのマスタ情報ブロックMIB情報を取得し、前記ターゲットセルが残りの最小システム情報RMSIをブロードキャストしない第1指示を前記MIB情報に付帯する場合、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定する。
【0074】
本開示の実施例において、選択的には、前記第1指示は、前記MIB情報における特定のコードポイント又は特定のコードポイントの組み合わせによって表され、前記特定のコードポイントは1つのドメインに対応し、前記特定のコードポイントの組み合わせは複数のドメインに対応する。
【0075】
本開示の実施例において、選択的には、前記第1報告モジュール803は、さらに、前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを、明示的又は暗示的な報告方式で前記ネットワーク側に報告する。
【0076】
本開示の実施例において、選択的には、前記第1報告モジュール803は、さらに、前記ターゲットセルがセル識別情報又はRMSIをブロードキャストしていないことを指示する第2指示情報を、前記ネットワーク側に送信する。
【0077】
本開示の実施例において提供されるユーザ機器は、上記方法の実施例を実行でき、その実現原理及び技術的効果は同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0078】
本発明の実施例は、ユーザ機器をさらに提供し、ユーザ機器が問題を解決する原理が本開示の実施例における測定報告方法と同様であるため、該ユーザ機器の実施は方法の実施を参照してもよく、重複の説明を省略する。
【0079】
図9に示すとおり、本開示の実施例に係るユーザ機器900の構造を示し、該ユーザ機器900は、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させる第2設定モジュール901と、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの必要なシステム情報を取得する取得モジュール902と、前記必要なシステム情報及び1つのMIBの送信周波数ポイントを前記ネットワーク側に送信する第2報告モジュール903とを含み、前記MIBは、UEが実際に読み取ったRMSI送信位置情報のMIBである。
【0080】
本開示の実施例において、選択的には、前記第2報告モジュール903は、さらに、前記タイマに計時を停止するように指示し、かつ前記必要なシステム情報及び1つのMIBの送信周波数ポイントを前記ネットワーク側に送信する。
【0081】
本開示の実施例において、選択的には、前記タイマは、ネットワーク側によって設定され、又はプロトコルによって予め定められる。
【0082】
本開示の実施例において提供されるユーザ機器は、上記方法の実施例を実行でき、その実現原理及び技術的効果は同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0083】
図10に示すとおり、
図10に示すユーザ機器1000は、少なくとも1つのプロセッサ1001、メモリ1002、少なくとも1つのネットワークインタフェース1004及びユーザインタフェース1003を含む。ユーザ機器1000における各コンポーネントは、バスシステム1005を介して結合される。バスシステム1005は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現することが理解され得る。バスシステム1005は、データバスに加えて、電力バス、制御バス及び状態信号バスをさらに含む。しかしながら、説明を明確にするために、
図10において、様々なバスを全てバスシステム1005と表記する。
【0084】
ユーザインタフェース1003は、ディスプレイ、キーボード、ポインティング機器(例えば、マウス、トラックボール(trackball))、タッチパッド又はタッチスクリーンを含んでもよい。
【0085】
本開示の実施例におけるメモリ1002は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解され得る。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。例であって限定するものではないが、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、エンハンスド・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM(登録商標))等の多くの形態にあるRAMが使用され得る。本開示の実施例に記載されるシステム及び方法のメモリ1002は、これらのメモリ及び適切なタイプの任意の他のメモリを含むが、これらに限定されないことが意図される。
【0086】
幾つかの実施形態において、メモリ1002は、動作可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はオペレーティングシステム10021及びアプリケーションプログラム10022であるそれらの拡張セット等の要素を記憶する。
【0087】
オペレーティングシステム10021は、様々な基本タスクを実現し、ハードウェアベースのタスクを処理する、フレームワーク層、コアライブラリ層及びドライバ層等の様々なシステムプログラムを含む。アプリケーションプログラム10022は、様々なアプリケーションサービスを実現する、メディアプレーヤー(Media Player)及びブラウザ(Browser)等の様々なアプリケーションプログラムを含む。本開示の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム10022に含まれてもよい。
【0088】
本開示の実施例において、メモリ1002に記憶されたプログラム又は命令、具体的には、アプリケーションプログラム10022に記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことにより、実行中に、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させるステップと、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの識別情報を取得できないと判定するステップと、及び前記UEが前記ターゲットセルの識別情報を取得できないことを前記ネットワーク側に報告するステップとを実現する。
【0089】
又は、本開示の実施例において、メモリ1002に記憶されたプログラム又は命令、具体的には、アプリケーションプログラム10022に記憶されたプログラム又は命令を呼び出すことにより、実行中に、ネットワーク側から送信されたターゲットセルの測定設定に基づいてタイマを起動させるステップと、前記タイマがタイムアウトする前に、前記ターゲットセルの必要なシステム情報を取得するステップと、前記必要なシステム情報及び1つのMIBの送信周波数ポイントを前記ネットワーク側に送信するステップとを実現し、前記MIBは、UEが実際に読み取ったRMSI送信位置情報のMIBである。
【0090】
本開示の実施例において提供されるユーザ機器は、上記方法の実施例を実行でき、その実現原理及び技術的効果は同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0091】
本開示に開示された内容を参照して記載する方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実現されてもよく、プロセッサがソフトウェア命令を実行する方式で実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールで設定されてもよく、ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ハードディスク、読み出し専用ディスク又は当該技術分野における他の周知の任意の形態の記憶媒体に記憶されてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されることにより、プロセッサは、該記憶媒体から情報を読み取り、かつ情報を該記憶媒体に書き込むことができる。明らかに、記憶媒体は、プロセッサのコンポーネントであってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに位置してもよい。さらに、該ASICは、コアネットワークインタフェース機器に位置してもよい。明らかに、プロセッサ及び記憶媒体は、個別のコンポーネントとしてコアネットワークインタフェース機器に存在してもよい。
【0092】
当業者は、上記1つ以上の例において、本開示に記載される機能がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせにより実現されてもよいことを認識すべきである。ソフトウェアにより実現されるときに、これらの機能を、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶してもよく、又はコンピュータ読み取り可能な媒体内の1つ以上の命令又はコードとして送信してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムが1つの場所から他の場所に送信されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0093】
以上の実施形態は、本開示の目的、技術手段及び有益な効果をさらに詳細に説明するが、以上は、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。本開示の技術手段をもとに行われる修正、同等置換、改良等は、全て本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0094】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供できることを理解すべきである。したがって、本開示の実施例は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態利用できる。さらに、本開示の実施例は、コンピュータ上で使用可能な、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上の記憶媒体(ディスク媒体、CD-ROM、光学媒体等を含むが、それらに限定されない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を利用できる。
【0095】
本開示の実施例は、本開示の実施例に係る方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載される。コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。このようなコンピュータプログラム命令を、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込み処理ユニット又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサへ提供することにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートにおける1つ以上のフロー及び/又はブロック図における1つ以上のブロック内に定められる機能を実現する機器を生成することができる。
【0096】
これらのコンピュータプログラム命令をまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方式で機能するように誘導することができるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶できることにより、該コンピュータ読み取り可能なメモリ内に記憶される命令は、フローチャートにおける1つ以上のフロー及び/又はブロック図における1つ以上のブロック内に定められる機能を実現する命令機器を含む製品を生成することができる。
【0097】
これらのコンピュータプログラム命令をまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードできることにより、コンピュータ又は他のプログラマブル機器でコンピュータにより実現される処理を生成するために一連の操作ステップを実行すると、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で実行される命令は、フローチャートにおける1つ以上のフロー及び/又はブロック図における1つ以上のブロックに定められる機能のステップを実現する。
【0098】
当業者が、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施例に対して様々な修正及び変形を行うことができることは明らかである。本開示の実施例は、それらの修正及び変形が、本開示の特許請求の範囲及びその均等物によって定められる保護範囲内に属するならば、本開示もそれらの修正及び変形を包含することを意図するものである。
【符号の説明】
【0099】
800 ユーザ機器
801 第1設定モジュール
802 判定モジュール
803 第1報告モジュール
900 ユーザ機器
901 第2設定モジュール
902 取得モジュール
903 第2報告モジュール
1000 ユーザ機器
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ユーザインタフェース
1004 ネットワークインタフェース
10021 オペレーティングシステム
10022 アプリケーションプログラム