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特許7114835自己補償荷重感知フォークブレードアセンブリ
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  • 特許-自己補償荷重感知フォークブレードアセンブリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】自己補償荷重感知フォークブレードアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/24 20060101AFI20220802BHJP
【FI】
B66F9/24 M
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019517420
(86)(22)【出願日】2017-05-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 US2017031382
(87)【国際公開番号】W WO2018106281
(87)【国際公開日】2018-06-14
【審査請求日】2019-08-23
(31)【優先権主張番号】15/370,540
(32)【優先日】2016-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592229487
【氏名又は名称】カスケード コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】CASCADE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】リチャーズ・ローレンス・イー
【審査官】吉川 直也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06730861(US,B1)
【文献】中国実用新案第2883305(CN,Y)
【文献】特表2010-517049(JP,A)
【文献】登録実用新案第3165950(JP,U)
【文献】特開2002-340662(JP,A)
【文献】特開2004-268620(JP,A)
【文献】特開2007-076540(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0224588(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/00-11/04
G01G 19/00-19/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質上横方向に延在する積荷荷重測定台と該積荷荷重測定台下に位置する実質上横方向に延在するカンチレバーフォークブレード部材を有する積荷リフティングシステム用の積荷荷重測定アセンブリであって、上記積荷荷重測定台と上記カンチレバーフォークブレード部材が、前方積荷荷重測定セル及び後方積荷荷重測定セルによって相互接続されており、当該積荷荷重測定アセンブリが、上記積荷荷重測定台に対する上記前方積荷荷重測定セル及び上記後方積荷荷重測定セルのわずかに緩めた固定と、上記カンチレバーフォークブレード部材に対する上記前方積荷荷重測定セル及び上記後方積荷荷重測定セルのきつい固定とを特徴としており当該積荷荷重測定アセンブリが、上記前方積荷荷重測定セルに固く取り付けられた前方カラーであって、上記積荷荷重測定の初期段階において上記積荷荷重測定台に対する上記前方積荷荷重測定セルの横方向運動可能にすることで、上記積荷荷重測定の上記初期段階において上記積荷荷重測定台と上記前方積荷荷重測定セル間での横方向の力の伝達を最小限にする、前方カラーと、上記後方積荷荷重測定セルに固く取り付けられた後方カラーであって、上記積荷荷重測定の上記初期段階において上記積荷荷重測定台に対する上記後方積荷荷重測定セルの横方向運動を防止する後方カラーとを更に含む、積荷荷重測定アセンブリ。
【請求項2】
上記カンチレバーフォークブレード部材が、該カンチレバーフォークブレード部材に沿って複数の横方向に離れた位置にて、上記積荷荷重測定台を支持する細長いカンチレバー部材である請求項1に記載の積荷荷重測定アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2016年12月6日に出願された米国特許出願第15/370,540号に基づく優先権を主張する。
【発明の背景】
【0002】
本願発明は、リフトトラック及びその他同様の積荷サポート装置用の積荷荷重感知システムにおける改良に関する。このような以前の荷重感知システムは、一般に電気積荷荷重測定セルを用いており、時にひずみゲージと呼ばれ、下側カンチレバー型積荷サポートフォークブレード部材を上側単純ビーム型積荷荷重測定台と相互接続させている。米国特許9,316,528号に例示されるような、いくつかの先行技術のシステムやその他それらの中に引用される文献では、可撓性の細長いビーム型積荷荷重測定セルが用いられている。その他の先行技術のシステムでは、米国特許出願公開2007/0041820A1及び2011/0067502A1に例示されるように、その他の積荷荷重測定セルが用いられる。先行技術の積荷荷重測定セルのこれらの型のいずれも本願発明にて使用可能であり、且つ、ここに含まれることが意図されている。
【0003】
本願発明において、積荷の重量で、上側積荷荷重測定台及び下側フォークブレード部材が、積荷の重量に様々に応じて、下方に、弾力的に変形する。しかしながら、上側積荷荷重測定台は、下側フォークブレード部材のようにカンチレバー形式で支持されていないため、上側積荷荷重測定台は、下側フォークブレード部材とは異なって下方へ変形する。その代わり、上側測定台は、上側積荷荷重測定台の前方端と後方端のそれぞれに隣接した位置にて、荷重測定セルによって支持されている。この不一致が、両端で支持された単純ビームとして、積荷荷重測定台の負荷応力となる一方で、下側フォークブレード部材に、カンチレバービームとして、同時に負荷応力となる。負荷応力におけるこのような相違は、積荷荷重測定台に対して上記積荷荷重測定セルの横方向のミスアライメントを引き起こし、その後、ミスアライメントが、荷重から起こる応力に加わる積荷荷重測定セル変形応力をもたらすため、感知された荷重においてエラーを引き起こす。本願発明の目的は、このエラーを引き起こす積荷荷重検知問題を最小限にすること、並びに、自動補償することで、そのような問題から生じる操作的及び経済的な逆効果を最小限にすることである。
【0004】
本発明の上述およびその他の目的、特徴、利点は、添付図を参照し以下の詳細説明の検討をすることでより容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、本発明において一組の荷重感知フォークブレードアセンブリの一例の斜視図である。
【0006】
図2図2は、図1の荷重感知フォークブレードアセンブリの上面図であり、下側構造を例示するためにその上部を取り外してある。
【0007】
図3図3は、図2の例示荷重感知フォークブレードアセンブリの切断線3-3における積荷のない状態での簡略化した概略断面図である。
【0008】
図4図4は、図3で示した積荷のない状態の前方の荷重測定セルの長手方向拡大断面図である。
【0009】
図5図5は、図3で示した積荷のない状態の後方の荷重測定セルの長手方向拡大断面図である。
【0010】
図6図6は、図2の荷重感知フォークブレードアセンブリの切断線3-3における積荷のある状態での簡略化した概略断面図である。
【0011】
図7図7は、図6で示した積荷のある状態の前方の荷重測定セルの長手方向拡大断面図である。
【0012】
図8図8は、図6で示した積荷のある状態の後方の荷重測定セルの長手方向拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、一組の積荷荷重感知フォークアセンブリ10と12の一例を示し、それぞれが、従来のリフトトラックの積荷リフトキャリッジ(図示しない)上に搭載可能な一組の直立部14を有する。フォークアセンブリ10と12は、好ましくは、それぞれL字型であって、図1に例示されるように、前方に延在する積荷サポート部16を画成し、積荷の下に挿入して積荷を選択的に持上げ又は下ろす。
【0014】
フォークアセンブリ10と12は、積荷の昇降機能に加えて積荷荷重測定機能を有することを目的としているため、図3に示すように、それぞれ積荷荷重測定台18を装備しており、図2と3、及び図4と5により詳しく示すように、フォークブレード部材22上で、それぞれ電気的積荷荷重測定ひずみゲージセル20によって支持されている。以前は、図4と5で例示されるように、各積荷荷重測定セル20は、積荷荷重測定台18及びフォークブレード部材22に、参照番号24や25のようなボルトでしっかり固定されていた。しかしながら、このような積荷荷重測定システムの正確性は、使用時に問題があった。これは、上述のように積荷荷重測定20がフォークブレード部材22及び積荷荷重測定台18の両方にしっかりと固定された状態で、積荷が積荷荷重測定台部材18上で支持された時、積荷荷重によって、積荷荷重測定台18、並びに下側フォークブレード部材22が、積荷の重さに応じて予期せずに様々に変形してしまうという事実のためであった。
【0015】
これに対し、本発明において、積荷荷重測定台18又はフォークブレード部材22の何れかに対する、積荷荷重測定セル20の固定をわずかに緩めるが、他方の固定をきつく維持したままにするとかなり改善されることが発見された。
【0016】
本発明に関する、典型的な積荷荷重感知フォークブレードアセンブリの操作を図示することで、図6から図8に上述の所望の結果を例示する。図6では、フォークブレード部材22及び積荷荷重測定台18は、参照番号28に表示された積荷荷重によって下方へ変形されてた。フォークブレード部材22は、カンチレバー形式で下方へ変形されており、一方で、積荷荷重測定台18は、ボルト25で積荷荷重測定台18に接続された積荷荷重測定セル20によって反対端にて支持されている単純ビームとして、下方へ変形されていた。2つの構造18と22のそれぞれ積荷誘発性の曲率は、図6で例示されるように、異なる荷重の結果として均等でなく、且つ互いに反対である。この均等でない構成が、2つのビーム構造18と22の異なる曲率及び強度によって誘発されたボルト25に均等でない横方向の負荷をかける。
【0017】
しかしながら、本発明においては、ボルト25が僅かに緩んでおり、初期の積荷誘発性の下方運動の間に、積荷荷重測定セル20に対して、ボルト25の先細の頭部領域において結果として生じる小さな相対的運動を許す小さなギャップができる場合、2つのビーム構造18と22の違いによって生じた均等でない負荷間の相違を減少、若しくは取り除くことができる。その後、2つのビーム構造18と22が更に曲がると、ボルトヘッドの下側が積荷荷重測定セル20に固く取り付けられたカラー26に接触して、ボルト25の初期の緩みは治まり、そのため、図7及び図8で示すように、荷重測定セル20に対してそれらが更に下方へ動くことを防ぐ。
【0018】
積荷荷重測定セル20の横方向運動もまた、図8で見られるように、各後方ボルト25の場合、カラー26によって同時に防がれる。しかしながら、前方の横方向に離れたカラー26は、横方向運動を防ぐために固定されておらず、代わりに、図7に示すように、積荷を均等に支持するよう積荷荷重測定台18によって横方向に緩く保持されている。上述の構成は、ビーム構造18と22に対して、積荷荷重測定台18の角度のあるミスアライメントを可能にし、それによりシステムの積荷荷重測定の正確性に大きく影響しないことがわかっている。
【0019】
上記の明細書に使用された用語や表現はここでは説明用語として用いられているのであって、制限的に解されるべきではなく、そのような用語や表現の使用において、図示され、記載された特徴又はその一部の均等物を排除するような意図は存在していない。発明の範囲が以下の特許請求の範囲によってのみ定義され制限されることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8