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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】画像形成装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20220802BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220802BHJP
   B41J 29/46 20060101ALI20220802BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220802BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
B41J29/42 F
B41J29/38 202
B41J29/46 Z
G03G21/00 370
G03G21/00 386
G03G21/00 396
H04N1/00 350
H04N1/00 567H
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018228127
(22)【出願日】2018-12-05
(65)【公開番号】P2020090020
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 和人
【審査官】上田 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-273272(JP,A)
【文献】特開2009-104116(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0063347(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/42
B41J 29/46
H04N 1/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材に印刷する画像を生成する画像生成部と、
外部機器と通信を行う通信制御部と、
記録材の特性情報及び前記記録材の特性を測定したメディアセンサーの識別情報を給紙トレイと紐づけて、前記給紙トレイの情報として記憶するトレイ情報保存部と、
前記画像生成部により生成された前記画像を、前記トレイ情報保存部に記憶された前記給紙トレイの情報に応じて前記記録材に印刷する制御を行う印刷制御部と、
前記給紙トレイの情報を表示部に表示する表示制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記通信制御部は、前記メディアセンサーとは異なるメディアセンサーとも通信を行える
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記メディアセンサーの識別情報には、少なくとも前記メディアセンサーの製品識別子又は前記メディアセンサーで動作し前記記録材の測定に使用されるソフトウェアのバージョンを含む
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、全ての前記給紙トレイに対して、前記トレイ情報保存部から前記メディアセンサーの識別情報を取得して一覧表示する
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記メディアセンサーの識別情報には前記メディアセンサーで動作し前記記録材の測定に使用されるソフトウェアのバージョンが含まれ、前記表示制御部は、全ての前記給紙トレイの情報の一覧において、前記メディアセンサーの識別情報の中で前記ソフトウェアのバージョンが古い給紙トレイの情報を強調表示する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷制御部により前記記録材に印刷中にジャムが発生した場合に、前記表示制御部は、前記ジャムが発生した前記記録材を収納する給紙トレイの情報を再度設定することを指示するメッセージを、前記メディアセンサーの識別情報とともに表示する
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記印刷制御部により前記記録材に印刷中に連続して同じ給紙トレイの記録材でジャムが発生した場合、前記トレイ情報保存部に前記ジャムが発生した前記記録材を測定したメディアセンサーとは異なるメディアセンサーの識別情報があれば、前記表示制御部は、前記ジャムが発生した前記記録材を収納する前記給紙トレイの情報を再度設定することを指示するメッセージを、異なる前記メディアセンサーの識別情報とともに表示する
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記印刷制御部により前記記録材に印刷中に連続して同じ給紙トレイの記録材でジャムが発生した場合、前記トレイ情報保存部に前記ジャムが発生した前記給紙トレイの記録材を測定したメディアセンサーとは異なるメディアセンサーの識別情報が無ければ、前記表示制御部は、前記ジャムが発生した前記記録材を収納する前記給紙トレイと紐づいた前記メディアセンサーの識別情報と故障情報とを表示する
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記印刷制御部により前記記録材に印刷中に連続して同じ給紙トレイの記録材でジャムが発生した場合、前記トレイ情報保存部に前記ジャムが発生した前記記録材を測定したメ
ディアセンサーとは異なるメディアセンサーの識別情報が無ければ、前記表示制御部は、前記給紙トレイの情報を手動で入力することを指示するメッセージを表示する
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記印刷制御部により前記記録材に印刷中に連続して同じ給紙トレイの記録材でジャムが発生した場合、前記トレイ情報保存部に記憶された前記給紙トレイの情報の中で、前記ジャムが発生した前記給紙トレイと記録材の特性情報が同じで、前記メディアセンサーの識別情報の異なる給紙トレイがあれば、前記印刷制御部は、使用する給紙トレイを切り替えて前記印刷を再開する
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記印刷制御部により前記記録材に印刷中に連続して同じ給紙トレイの記録材でジャムが発生した場合における、当該画像形成装置の動作を予め設定するための画面を表示する
請求項7乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
給紙トレイから給紙された記録材に画像を形成する画像形成部と、
メディアセンサーで測定された前記記録材の特性に応じて前記記録材に画像を印刷する制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記記録材の特性を測定した前記メディアセンサーの識別情報を前記メディアセンサーで測定した前記記録材及び前記給紙トレイの少なくとも一方と紐づけて記憶する
画像形成装置。
【請求項13】
前記識別情報は、前記メディアセンサーの製品識別子及び前記メディアセンサーで動作し前記記録材の測定に使用されるソフトウェアのバージョンの少なくとも一方を含む
請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記識別情報を前記メディアセンサーで測定した前記記録材及び前記給紙トレイの少なくとも一方と紐づけて表示部に表示する
請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記識別情報を前記メディアセンサーで測定した前記記録材の特性と紐づけて記憶する
請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記メディアセンサーが接続可能であり、前記制御部は、前記メディアセンサーと通信可能である
請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記制御部は複数の異なる前記メディアセンサーと通信可能である
請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項18】
画像が形成される記録材の特性情報及び前記記録材の特性を測定したメディアセンサーの識別情報を取得する手順と、
前記記録材の特性情報及び前記記録材の特性を測定した前記メディアセンサーの識別情報を給紙トレイと紐づけて、前記給紙トレイの情報として記憶する手順と、
前記給紙トレイの情報を表示部に表示する手順を、
コンピューターに実行させるためのプログラム。
【請求項19】
給紙トレイから給紙され画像が形成される記録材の特性を測定したメディアセンサーの識別情報を取得する手順と、
前記識別情報を、前記メディアセンサーで特性を測定した前記記録材及び前記給紙トレイの少なくとも一方と紐づけて、記憶する手順を、
コンピューターに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアセンサーの測定結果を利用する画像形成装置、及び画像形成装置で動作するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷時に使用する用紙には様々な種類があり、同じサイズであっても紙種や坪量等が異なる用紙も多いため、ユーザーが目視で判断することが難しい状況が発生している。この状況を改善するために、用紙の紙種や坪量等を識別する測定器(オフラインメディアセンサー)に用紙を通して測定器で用紙を測定し、測定結果(紙種情報等)をUSB(Universal Serial Bus)などの通信媒体を介して測定器から画像形成装置に通知する。以下、オフラインメディアセンサーを、単に「メディアセンサー」と称する。
【0003】
その後、画像形成装置は、予め登録されている用紙プロファイル情報の中から一致する用紙プロファイル情報を表示する。これにより、ユーザーは表示された用紙プロファイル情報を使用する給紙トレイと紐づけることで、給紙トレイに収納されている用紙の正しい紙種と坪量を設定できるようになるため、メディアセンサーの使用が増えつつある。
【0004】
ここで、図1を参照してメディアセンサーの運用ケースについて説明する。図1は、一般的なメディアセンサーの運用ケースの一覧を示す図である。図1に示すケース1は、画像形成装置1とメディアセンサーMS1が一対一対の関係であり、ケース1Aは、複数台の画像形成装置1~Nで1台のメディアセンサーMS1を運用するケースである。
【0005】
ケース2は、1台の画像形成装置1で1台のMS1を運用するが、途中からメディアセンサーMS1-Nに切り替えて運用するケースである。メディアセンサーMS1-Nは、メディアセンサーMS1のファームウェアをバージョンアップしたものであり、バージョンアップにより測定精度が向上している。ケース2Aは、複数台の画像形成装置1~Nで1台のメディアセンサーMS1を運用するが、途中からバージョンアップ(性能アップ)したメディアセンサーMS1-Nに切り替えて運用するケースである。
【0006】
ケース3は、1台の画像形成装置1で1台のMS1を運用するが、途中からメディアセンサーMS2-Nを追加して運用するケースである。メディアセンサーMS2-Nは、メディアセンサーMS1のファームウェアをバージョンアップしたものであり、バージョンアップにより測定精度が向上している。ケース3Aは、複数台の画像形成装置1~Nで1台のメディアセンサーMS1を運用するが、途中からバージョンアップしたメディアセンサーMS2-Nを追加して運用するケースである。
【0007】
また、画像形成装置に、メディアセンサーの機能を実装したものがある。例えば特許文献1に、「記録材に印刷する画像を生成する画像生成部と、前記記録材の種類を直接、または前記記録材の種類を自動的に識別することをユーザーにより指定される紙種指定部と、この画像形成装置の外面に凹部を有し、前記紙種指定部により前記記録材の種類を自動的に識別することを指定されたとき、ユーザーにより前記凹部に挿入された、複数の記録材から成る紙束から前記記録材の種類を識別する紙種識別装置と、前記画像生成部により生成された画像を、前記紙種識別装置により識別された前記記録材の種類に応じて前記記録材に印刷する印刷部と、を有する画像形成装置」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2009-104116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
1台のメディアセンサーのみを用いる場合、バージョンアップにより測定精度が向上したメディアセンサーを用いて既に運用中の画像形成装置の各給紙トレイの紙種情報を更新しようとすると、各給紙トレイの紙種情報はメディアセンサーのバージョンアップ後の設定情報なのかバージョンアップ前の設定情報なのかが分からない。
【0010】
また、複数台のメディアセンサーを用いる場合、1台のメディアセンサーが故障しても、他のメディアセンサーを用いて作業継続可能である。しかし、他のメディアセンサーを画像形成装置の傍に移動したり、画像形成装置に接続し直したりする手間が発生するため、メディアセンサーの故障や測定データ異常が発生する場合がある。1台でも異常動作(他のメディアセンサーと異なる検知をするなど)するメディアセンサーが存在した場合、異常動作するメディアセンサーで検知した紙種情報で設定されたトレイをユーザーが指定して印刷をすると、異常画像又はジャムが発生することになる。
【0011】
このように、ユーザーがメディアセンサーのバージョンアップをした場合、又はメディアセンサーの異常動作が原因と判断した場合、画像形成装置では給紙トレイ情報として紙種と坪量のみを管理しているため、どのメディアセンサーがバージョンアップしたのか、どのメディアセンサーが異常動作したのか、が分からない。そのため、画像形成装置内の全てのトレイの給紙トレイ情報を、バージョンアップした又は正常動作するメディアセンサーを使って、測定/設定し直さなければならなくなり、画像形成装置の運用効率が落ちる。
【0012】
特許文献1に記載の画像形成装置にはメディアセンサーが搭載されているが、画像形成装置とメディアセンサーは一対一の関係なので、他のメディアセンサーを使うことは想定されていない。また、特許文献1には、メディアセンサーのバージョンアップや異常検知についての言及もない。
【0013】
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、メディアセンサーを使用した画像形成装置の運用効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の一態様の画像形成装置は、記録材に印刷する画像を生成する画像生成部と、外部機器と通信を行う通信制御部と、記録材の特性情報、及び記録材の特性を測定したメディアセンサーの識別情報を給紙トレイと紐づけて、給紙トレイの情報として記憶するトレイ情報保存部と、上記画像生成部により生成された上記画像を、上記トレイ情報保存部に記憶された給紙トレイの情報に応じて記録材に印刷する制御を行う印刷制御部と、給紙トレイの情報を表示部に表示する表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明の少なくとも一態様によれば、メディアセンサーを使用した画像形成装置の運用効率が向上する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】メディアセンサーの運用ケースの一覧を示す図である。
図2】本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。
図3】本発明が適用される画像形成装置本体の制御系の構成例を示すブロック図である。
図4】本発明が適用される画像形成装置本体のコントローラーの機能構成の例を示すブロック図である。
図5】本発明が適用される画像形成装置が使用するメディアセンサーの例を示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る基本画面の例を示す図である。
図7】本発明の第1の実施形態に係る用紙画面の一例を示す図である。
図8】本発明の第1の実施形態に係る用紙画面の他の例を示す図である。
図9】本発明の第2の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。
図10】本発明の第2の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。
図11】本発明の第2の実施形態に係る詳細設定呼出し画面の例を示す図である。
図12】本発明の第3の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。
図13】本発明の第3の実施形態に係る詳細設定呼出し画面の例を示す図である。
図14】本発明の第4の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。
図15】本発明の第4の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。
図16】本発明の第4の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。
図17】本発明の第4の実施形態に係る詳細設定呼出し画面の例を示す図である。
図18】本発明の第5の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。
図19】本発明の第5の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。
図20】本発明の第5の実施形態に係る手動設定画面の例を示す図である。
図21】本発明の第5の実施形態に係る手動設定後の用紙画面の例を示す図である。
図22】本発明の第6の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。
図23】本発明の第6の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。
図24】本発明の第7の実施形態に係るコントローラーによる処理(給紙トレイ情報表示処理)の手順例を示すフローチャートである。
図25】本発明の第7の実施形態に係るコントローラーによる処理(給紙トレイ情報の自動設定処理)の手順例を示すフローチャートである。
図26】本発明の第7の実施形態に係るコントローラーによる処理(給紙トレイ情報の手動設定処理)の手順例を示すフローチャートである。
図27】本発明の第7の実施形態に係るコントローラーによる処理(ジャム発生時の処理)の手順例を示すフローチャートである。
図28】本発明の第7の実施形態に係るコントローラーによる処理(連続ジャム発生時の処理(1))の手順例を示すフローチャートである。
図29】本発明の第7の実施形態に係るコントローラーによる処理(連続ジャム発生時の処理(2))の手順例を示すフローチャートである。
図30】本発明の第8の実施形態に係るコピー設定画面の例を示す図である。
図31】本発明の第8の実施形態に係るユーザーによる連続ジャム発生時の動作設定処理の手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0018】
[画像形成装置の概要]
まず、本発明が適用される画像形成装置の構成について図2図5を参照して説明する。
図2は、本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。画像形成装置1は、画像形成装置本体10、大容量給紙ユニット40、及び後処理ユニット50が直列的に接続して構成されている。画像形成装置本体10は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えるMFP(Multi Function Printer)である。
【0019】
(大容量給紙ユニット)
大容量給紙ユニット40は、用紙Sのサイズや種類に応じて複数の給紙トレイ41a~41cが設けられている。給紙トレイ41a~41cを区別しない場合には「給紙トレイ41」と記す。大容量給紙ユニット40では、画像形成装置本体10からの指示に基づいていずれかの給紙トレイ41が選択される。そして不図示の給紙部により、選択された給紙トレイ41から用紙Sが取り出され、画像形成装置本体10に送られる。画像が形成される記録材として用紙を示したが、記録材は樹脂など、紙以外の材料からなるものでもよい。
【0020】
(画像形成装置本体)
画像形成装置本体10は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置本体10は、給紙トレイ20a,20bと、原稿読取部12と、画像形成部30と、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)11と、操作表示パネル14とを有する。以降において、給紙トレイ20a,20bを区別しない場合には、給紙トレイ20と記す。
【0021】
また、画像形成装置本体10には、大容量給紙ユニット40又は給紙トレイ20から給紙された用紙Sを搬送する搬送路22が形成されている。搬送路22には、用紙Sを搬送するための複数のローラー(搬送ローラー)が設けられている。
【0022】
自動原稿給送装置11は、原稿給紙台にセットされた原稿を、不図示の複数のローラー及び搬送ドラムによって、原稿読取部12の読取位置即ちプラテンガラス13(原稿台)の上面に1枚ずつ搬送する。また自動原稿給送装置11は、原稿排出ローラーにより、搬送された原稿を自動原稿給送装置11の原稿排出トレイに排出する。
【0023】
画像形成部30は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット31Y,31M,31C,31Kを備えている。各画像形成ユニットは、帯電部、レーザ光源等の露光部、現像部、感光体を有している。また、画像形成部30は、画像形成ユニット31Y,31M,31C,31Kの感光体に形成された画像が転写される中間転写ベルト32、2次転写部33、及び2次転写部33の用紙搬送方向の下流側に定着部34を備える。
【0024】
定着部34の用紙搬送方向の下流側で、搬送路22が伸長して後処理ユニット50の搬送路に接続されている。また、搬送路22には、定着部34の下流側で分岐して、2次転写部33の上流側の搬送路22に合流する反転搬送路24が接続されている。反転搬送路24には、用紙Sを反転させる反転部23が設けられている。反転部23は、定着部34から搬送された用紙Sを反転し、反転搬送路24を通して2次転写部33の上流側で搬送路22に搬送する。また、反転部23は、反転した用紙Sを定着部34の下流側の搬送路22に戻してそのまま後処理ユニット50に搬送することもできる。
【0025】
画像形成装置本体10の上部には、操作表示パネル14が設置されている。操作表示パネル14は、情報を表示する表示部14aと、ジョブ(画像形成処理)の開始等を指示する操作部14bを備えている(図3参照)。表示部14aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)パネルで構成されている。操作部14bは、タッチ操作による入力が可能なタッチパネルで構成されており、表示部14aのLCDパネルにタッチパネルが積層されている。なお、操作部14bをマウスやキーボード、タブレットなどで構成し、表示部14aとは別体で構成することも可能である。
【0026】
画像形成装置本体10は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット31Y,31M,31C,31Kが有する感光体を帯電させると共に原稿画像に合わせて感光体の表面を露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各々に対応する感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体に形成されたトナー画像を、回転駆動する中間転写ベルト32の表面に順次、1次転写する。
【0027】
次に、2次転写部33(2次転写ローラー)により、中間転写ベルト32上に1次転写された各色のトナー画像を、大容量給紙ユニット40から供給された用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト32上の各色のトナー画像が用紙Sに2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置本体10は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sを定着部34へ排出する。
【0028】
定着部34は、画像形成装置本体10から供給される、カラーのトナー画像が形成された用紙Sに定着処理を行う装置である。定着部34は、搬送された用紙Sを加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙Sに定着させる。定着部34は、例えば、定着部材である定着上ローラー及び定着下ローラーで構成されている。定着上ローラー及び定着下ローラーは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラーと定着下ローラーとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
【0029】
定着上ローラーの内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラーの外周部にあるローラー部が温められる。用紙Sは、2次転写部33によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラーと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラーと定着下ローラーとによる加圧と、定着上ローラーのローラー部の熱による加熱が行われる。定着部34により定着処理が行われた用紙Sは、後処理ユニット50に排出される。
【0030】
この画像形成装置本体10には、メディアセンサーMS1、又は、メディアセンサーMS1とは異なるメディアセンサーMS2を相互に通信可能に接続することができる。
【0031】
(後処理ユニット)
後処理ユニット50は、搬送された用紙Sに対してジョブに基づく所定の処理を行う後処理部51を備え、後処理を施した用紙Sを排紙トレイ53へ排出する。後処理部51は、例えば複数の用紙Sをステープルにより綴じるステープル部、用紙Sに孔明けを行うパンチ部、用紙Sを折る折り処理部、用紙Sを特定の規則に従って分類するソート部、又は複数の用紙Sをスタックするスタック部である。
【0032】
[画像形成装置本体の制御系]
図3は、本発明が適用される画像形成装置本体10の制御系の構成例を示すブロック図である。画像形成装置本体10は、コントローラー35、操作表示パネル14、原稿読取部12、画像形成部30、ファクシミリ部15、ネットワークI/F16、HDD17、USB I/F18、及びシリアルI/F19を備える。画像形成装置本体10内の各部は、システムバスを介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。
【0033】
コントローラー35は、CPU(Central Processing Unit)35a、ROM(Read Only Memory)35b、及びRAM(Random Access Memory)35cを備える。CPU35a、ROM35b、及びRAM35cは制御部を構成する。このコントローラー35は、画像形成装置本体10内の各部の動作、大容量給紙ユニット40、及び後処理ユニット50を制御するコンピューターの一例として用いられる。CPU35aは、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM35bから読み出して実行し、各部の制御や各種の演算を行う。これらのハードウェアとソフトウェアが協働することで画像形成装置1の機能が実現される。なお、CPU35aに代えて、MPU(Micro Processing Unit)等の他の演算処理装置を演算部として用いてもよい。
【0034】
ROM35bは、不揮発性メモリ(記録媒体)の一例として用いられ、CPU35aが動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。RAM35cは、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU35aが行う各処理に必要な情報(データ)やCPU35aによる演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等を一時的に記憶する。
【0035】
操作表示パネル14は、表示部14aと操作部14bを備える。表示部14aは、例えば液晶ディスプレイモニタであり、CPU35aで行われる処理の結果等、各種の情報を表示する。操作部14bには、例えばタッチパネル等のポインティングデバイスが用いられ、ユーザーがタッチ操作を行い、指示を入力することが可能である。
【0036】
原稿読取部12は、コントローラー35の制御の下で、画像形成装置本体10の原稿給紙台にセットされた原稿の表面を読み取ってHDD17などに記憶する機能を有する。
【0037】
画像形成部30は、コントローラー35の制御の下で、給紙された用紙Sに画像を形成して排紙する機能を有する。
【0038】
ファクシミリ部15は、コントローラー35の制御の下で、ネットワークI/F16を介して、指定された外部機器との間で画像を送信及び受信する機能を有する。
【0039】
ネットワークI/F16は、例えばNIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、LAN等のネットワークを介して通信相手の装置との接続を確立し、各種データの送受信を実行する。
【0040】
HDD17は、外部記憶装置の一例であり、CPU35aが各部を制御するためのプログラム、OS(Operating System)等のプログラム、及びテーブル、ファイルなどを記憶する。HDDに代えて、SSD(Solid State Drive)などの他の外部記憶装置を用いてもよい。なお、プログラムは、LAN、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されてもよい。
【0041】
USB I/F18は、USBの接続規格に準拠したインターフェースであり、メディアセンサーMS1,MS2等の外部機器を着脱することができるように構成されている。本実施形態では、USB I/F18に、メディアセンサーMS1、及び、メディアセンサーMS1とは異なるメディアセンサーMS2が切り替えて接続される。なお、2個のUSB I/F18に対してそれぞれ、メディアセンサーMS1、又は、メディアセンサーMS2が接続されてもよい。
【0042】
シリアルI/F19は、シリアル通信により外部機器と通信を行うインターフェースである。例えば、画像形成装置本体10は、シリアルI/F19を介して、大容量給紙ユニット40及び後処理ユニット50とデータ通信を行う。
【0043】
[コントローラーの構成]
図4は、画像形成装置本体10のコントローラー35の機能構成の例を示すブロック図である。コントローラー35は、画像生成部351、通信制御部352、トレイ情報保存部354、表示制御部355、及び印刷制御部356を備える。コントローラー35のCPU35aが、ROM35bに記憶されたプログラムを実行することにより、図4に示す各部の機能が実現される。
【0044】
画像生成部351は、画像形成装置本体10に入力されたジョブの画像(ベクター画像)にラスタライズ処理や画像処理を実施し、指定された給紙トレイから給紙される用紙Sに印刷する画像(ラスター画像)を生成する処理を行うように構成されている。
【0045】
通信制御部352は、メディアセンサーMS1,MS2や端末装置などの外部機器との通信を制御するように構成されている。通信制御部352は、USB I/F18を介して、メディアセンサーMS1、又は、メディアセンサーMS1とは異なるメディアセンサーMS2と通信することが可能である。
【0046】
用紙情報指示部353は、用紙の特性情報を手動設定すること、又は用紙を自動的に測定することをユーザーにより指示されたかどうかを検知する。また、用紙情報指示部353は、用紙の測定を指示された場合には、通信制御部352に対してメディアセンサーMS1又はメディアセンサーMS2と通信を行う指令を出力するように構成されている。
【0047】
トレイ情報保存部354は、用紙Sの特性情報及び用紙Sの特性を測定したメディアセンサーMS1,MS2の識別情報を給紙トレイと紐づけて、給紙トレイの情報として記憶するように構成されている。トレイ情報保存部354は、RAM35c、及びRAM35cに対するデータの読み書きを行う処理部により構成することができる。RAM35cに代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)のような内容を消去及び書き換えが可能なROM、又はHDD17に給紙トレイの情報を記憶するようにしてもよい。
【0048】
表示制御部355は、操作表示パネル14に給紙トレイの情報等を表示する処理を行うように構成されている。また、表示制御部355は、操作表示パネル14に対する入力操作の内容を解析する処理を行う。
【0049】
印刷制御部356(印刷制御部の一例)は、画像生成部351により生成された画像を、トレイ情報保存部354に記憶された給紙トレイの情報に応じて用紙に印刷する制御を行うように構成されている。
【0050】
[メディアセンサーの概要]
図5は、画像形成装置1が使用するメディアセンサーMS1(MS2)の例を示す図である。
【0051】
一般的なメディアセンサーは、挿入された1又は複数の用紙Sの平面に光を照射する光照射部と、この照射された光の用紙Sを透過し用紙S間から漏れる光を用紙Sの端面で受光する漏れ光検出部と、漏れ光の光強度から得られた電気信号から、挿入された用紙Sの種類を識別する紙種識別部と、を備える。
【0052】
メディアセンサーMS1(MS2)に形成された挿入口に用紙Sを挿入すると、メディアセンサーMS1(MS2)は用紙Sの特性を測定し、測定結果とメディアセンサーMS1(MS2)自身の情報とを画像形成装置1に送信する。
【0053】
測定結果には、用紙Sの特性を示す情報(図5では「用紙情報」と記載)として、少なくとも用紙Sの種類(以下「紙種」とも称す)と、坪量とが含まれる。また、メディアセンサーの識別情報には少なくとも、メディアセンサーの製品番号等の製品識別子、又は、メディアセンサー上で動作し用紙の測定に使用されるソフトウェアのバージョンが含まれる。
【0054】
このように本発明は、メディアセンサーから画像形成装置本体10に送信される情報に、メディアセンサー自体や測定機能を識別できる情報(製品識別子、ソフトウェアバージョンなど)を含む。
【0055】
<1.第1の実施形態>
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置本体10の操作表示パネル14に表示される画面について説明する。
【0056】
[基本画面]
図6は、第1の実施形態に係る基本画面の例を示す図である。図6に示すように、基本画面60の中央部に、原稿画像と出力画像の表示エリアがある。また、基本画面60の下側に、用紙ボタン61が設けられている。例えば表示制御部355は、操作表示パネル14により用紙ボタン61を押下されたことを検知すると、図7に示すような各給紙トレイの情報(用紙情報、メディアセンサーの情報)を表示する用紙画面70に遷移する。
【0057】
[用紙画面の一例]
図7は、第1の実施形態に係る用紙画面70の一例を示す図である。表示制御部355は、全ての給紙トレイに対して、トレイ情報保存部354からメディアセンサーの情報を取得して一覧表示する。用紙画面70には、各給紙トレイの情報として、下記項目が一覧表示される。
【0058】
(項目一覧)
・トレイ番号
・用紙サイズ
・紙種
・坪量
・設定元
・Version
【0059】
「トレイ番号」(図7ではトレイと表記)は、画像形成装置1が備える給紙トレイのそれぞれに割り当てられた番号である。例えば給紙トレイ20a(図2参照)にトレイ番号“1”、給紙トレイ20bにトレイ番号“2”、給紙トレイ41aにトレイ番号“3”、給紙トレイ41bにトレイ番号“4”、及び給紙トレイ41cにトレイ番号“5”を割り当てる。
【0060】
「設定元」は、対象給紙トレイの設定内容の元になった情報を提供したメディアセンサー、すなわち対象給紙トレイに収納された用紙を測定したメディアセンサーの“製品番号(製品識別子)”又は“手動”を示す。設定元に“手動”と記載されている場合は、ユーザーが手動で情報を設定したことを意味している。「Version」は、設定元に記載されたメディアセンサー“M001”,“M002”にインストールされたソフトウェアのバージョンを示す。設定元が“手動”の場合には、バージョン情報はない。
【0061】
また、用紙画面70には、手動設定ボタン71と自動設定ボタン72のアイコンが表示される。手動設定ボタン71を押下すると、ユーザーが指定した給紙トレイの情報を手動で設定するための画面(後述する図20参照)に遷移する。また、自動設定ボタン72を押下すると、指定した給紙トレイの情報が自動的に設定される処理が実行される。図7の用紙画面70では、給紙トレイ4の給紙トレイ情報の各項目が濃い色調(図7ではドット表示)で表示されており、給紙トレイ4が選択されていることが視認できる。また、用紙画面70の左下にも、トレイ番号“4”と用紙サイズ“A4”が表示されている。
【0062】
[用紙画面の他の例]
図8は、第1の実施形態に係る用紙画面70の他の例を示す図である。表示制御部355は、全ての給紙トレイの情報の一覧において、メディアセンサーの識別情報の中でソフトウェアバージョンが古いものを検索し、検索した給紙トレイの情報を強調表示する。
【0063】
図8に示す用紙画面70では、最新のメディアセンサーのソフトウェアバージョン“G01-5”よりも古いソフトウェアバージョンで設定された、トレイ番号“2”及び“3”の給紙トレイ情報が強調表示されている。強調表示としては、点滅表示、太線や色線よる囲み表示(図8参照)、又は選択中の給紙トレイを表す色とは異なる色による表示などがある。
【0064】
これにより、ユーザーに対し、最新のソフトウェアがインストールされたメディアセンサーを用いて給紙トレイの情報を設定し直した方が良いことを通知することができる。
【0065】
上述した第1の実施形態によれば、ユーザーは表示内容を確認して、各給紙トレイに紐付いているメディアセンサーの識別情報(製品識別子、ソフトウェアバージョン)を確認することができる。そのため、例えば、画像形成装置本体10の印刷中のジャム又は異常画像の発生時、メディアセンサーの新旧交換時や追加時に、ユーザーは、給紙トレイの情報がどのメディアセンサーで測定したものであるか判別することができる。
【0066】
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、印刷中にジャム(紙詰まり等の搬送異常)が発生した場合に、ジャムが発生した用紙を収納していた給紙トレイの情報を同じメディアセンサーで再設定する例である。
【0067】
図9は、第2の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。図9に示す紙詰まり警告画面80において、(1)ガイダンスに従い紙詰まりを解除することを指示するメッセージと、(2)指定された給紙トレイ(図9では給紙トレイ4)の用紙を再度設定し直すことを指示するメッセージとを表示する。
【0068】
紙詰まり警告画面80には、ガイダンススタートボタン81と用紙画面ボタン82が表示されている。ガイダンススタートボタン81を押下すると、紙詰まりを解除するための操作手順が随時表示される。また、用紙画面ボタン82を押下すると、図10に示す用紙画面70に遷移する。ユーザーは、ジャムが発生した給紙トレイの情報を確認して、用紙画面ボタン82を押下し、操作表示パネル14に用紙画面70を表示する。
【0069】
図10は、第2の実施形態に係る用紙画面70の例を示す図である。図10に示す用紙画面70において、ジャムが発生した給紙トレイの情報に示された設定元に該当するメディアセンサーを、画像形成装置本体10に接続することを指示するメッセージが表示される。例えば図10には、「トレイ4を自動設定する場合は、設定元:MS002、Version:G01-5、のメディアセンサーを接続してください。」と表示されている。ユーザーは、指定されたメディアセンサーを確認して自動設定ボタン72を押下する。
【0070】
そして、ユーザーは、自動設定ボタン72を押下した後、同じメディアセンサーで給紙トレイ4の用紙を再測定する。まず、ユーザーは、指定されたメディアセンサー“MS002、G01-5”を、通信媒体(例えばUSBコード)を介して画像形成装置本体10のUSB I/F18に接続する。次に、ユーザーが、メディアセンサー“MS002、G01-5”に用紙(A4/普通紙)を挿入すると、メディアセンサー“MS002、G01-5”による測定結果が画像形成装置本体10に送信される。測定後、ユーザーは、メディアセンサー“MS002、G01-5”を画像形成装置本体10から取り外す。
【0071】
図11は、第2の実施形態に係る詳細設定呼出し画面の例を示す図である。例えば表示制御部355は、用紙の測定結果を表示する詳細設定呼出し画面を表示させるための不図示のボタンが押下されたことを検知するか、又はメディアセンサーから測定結果を受信したら、詳細設定呼出し画面90を表示する。
【0072】
図11に示す詳細設定呼出し画面90には、メディアセンサー“MS002、G01-5”による測定結果である用紙プロファイル(図10の給紙トレイ情報に対応)が表示されている。用紙プロファイルの情報として、「プロファイルNo.」、「名称」、「用紙サイズ」、「用紙種類」、「坪量」、「製品No.」、及び「Version」が表示される。
【0073】
「プロファイルNo.」は、測定結果である用紙プロファイルごとに割り当てられる番号である。「名称」は、用紙プロファイルの名称を示す。「製品No.」は、メディアセンサーの製品番号(製品識別子)を示す。
【0074】
測定で得られた用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルの内容は、図10の給紙トレイ情報と同じである。ここで、ユーザーが用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルを選択してOKボタンを押下することで、トレイ情報保存部354は、用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルの情報を、対象の給紙トレイ4の給紙トレイ情報として登録(再設定)する。このとき、詳細設定呼出し画面90の「製品No.」の情報は、用紙画面70の「設定元」に登録される。その後、印刷制御部356が自動的に又はユーザーが手動で、印刷を再開する。
【0075】
このように、第2の実施形態では、印刷制御部356により用紙に印刷中にジャムが発生した場合に、表示制御部355は、ジャムが発生した用紙を収納する給紙トレイの情報を再度設定することを指示するメッセージを、メディアセンサーの識別情報とともに表示する。
【0076】
これにより、ユーザーは表示内容を確認して、同じメディアセンサーを用いて対象の給紙トレイの用紙を測定し、対象の給紙トレイの情報を再設定する操作を行うことができる。
【0077】
<3.第3の実施形態>
第3の実施形態は、印刷中に連続してジャムが発生した場合に、ジャムが発生した用紙を収納していた給紙トレイの情報を別のメディアセンサーで再設定する例である。例えば、第2の実施形態による給紙トレイの情報の再設定後に、再びジャムが発生するようなケースが想定される。
【0078】
図12は、第3の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。本実施形態では、図9の紙詰まり警告画面80において、ユーザーが用紙画面ボタン82を押下すると、図12に示す用紙画面70が表示される。
【0079】
図12に示す用紙画面70において、連続してジャムが発生した給紙トレイの情報に示された設定元(MS002)とは異なるメディアセンサーを、画像形成装置本体10に接続することを指示するメッセージが表示される。例えば図12には、「トレイ4を自動設定する場合は、設定元:MS001、Version:G00-3、のメディアセンサーを接続してください。」と表示されている。ユーザーは、指定されたメディアセンサーを確認して自動設定ボタン72を押下する。
【0080】
なお、図12に示すように、同じ型式のメディアセンサー“MS001”が複数ある場合には、その中でもソフトウェアバージョンの新しいメディアセンサーが指定される。これにより、最新のソフトウェアバージョンで対象用紙を測定し、測定精度の高い用紙情報を得ることができる。
【0081】
そして、ユーザーは、自動設定ボタン72を押下した後、別のメディアセンサーで給紙トレイ4の用紙を再測定する。まず、ユーザーは、指定されたメディアセンサー“MS001、G00-3”を、通信媒体を介して画像形成装置本体10のUSB I/F18に接続し、メディアセンサー“MS001、G00-3”に用紙(A4/普通紙)を挿入する。メディアセンサー“MS001、G00-3”による測定結果が画像形成装置本体10に送信され、測定が終了した後、ユーザーは、メディアセンサー“MS001、G00-3”を画像形成装置本体10から取り外す。
【0082】
図13は、第3の実施形態に係る詳細設定呼出し画面の例を示す図である。図13に示す詳細設定呼出し画面90には、メディアセンサー“MS001、G00-3”による測定結果である用紙プロファイルが表示されている。用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルの情報には、再測定前とは異なる坪量“65-95g/m”が表示される。
【0083】
ここで、ユーザーが用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルを選択してOKボタンを押下することで、用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルの情報が、対象の給紙トレイ4の給紙トレイ情報として登録(再設定)される。その後、印刷制御部356が自動的に又はユーザーが手動で、印刷を再開する。
【0084】
このように、第3の実施形態では、印刷制御部356により用紙に印刷中に連続して同じ給紙トレイの用紙でジャムが発生した場合、表示制御部355は、トレイ情報保存部354にジャムが発生した用紙を測定したメディアセンサーとは異なるメディアセンサーの識別情報があるか判定する。そして、該当するメディアセンサーの識別情報があれば、表示制御部355は、ジャムが発生した用紙を収納する給紙トレイの情報を再度設定することを指示するメッセージを、異なるメディアセンサーの識別情報とともに表示する。
【0085】
これにより、ユーザーは表示内容を確認して、別のメディアセンサーを用いて対象の給紙トレイの用紙を測定し、対象の給紙トレイの情報を再設定する操作を行うことができる。
【0086】
<4.第4の実施形態>
第4の実施形態は、印刷中に連続してジャムが発生した場合に、ジャムが発生した用紙を収納していた、給紙トレイの設定に用いたメディアセンサーとは異なるメディアセンサーにより設定された給紙トレイがない場合には、該当メディアセンサーの故障と判断する例である。ここで、比較対象のメディアセンサーの製品識別子ではなくソフトウェアバージョンが異なる場合も、比較対象のメディアセンサーを異なるものとして扱う。
【0087】
図14は、第4の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。図14に示す用紙画面70は、ジャム発生前の用紙画面である。この用紙画面70では、給紙トレイ4の情報は、給紙トレイ2及び給紙トレイ3と同じメディアセンサー“MS001,G00-3”を用いて設定されている。
【0088】
ここで、給紙トレイ4の用紙を用いて印刷を実施して、紙詰まり(1回目)が発生した場合を考える。紙詰まり後は、第2の実施形態に基づいてメディアセンサーを指定して用紙を測定し、給紙トレイ情報に設定する処理を行う。まず、ユーザーは、給紙トレイ4に紐付けられたメディアセンサー“MS001、G00-3”を、通信媒体を介して画像形成装置本体10のUSB I/F18に接続する。次に、メディアセンサー“MS001、G00-3”に用紙(A4/普通紙)を挿入し、メディアセンサー“MS001、G00-3”による測定結果を画像形成装置本体10に送信する。測定後、メディアセンサー“MS001、G00-3”を画像形成装置本体10から取り外す。また、ガイダンスに従って紙詰まりを解除する。
【0089】
そして、画像形成装置本体10は、給紙トレイ4から用紙を給紙して再印刷を実施する。その後、再印刷中に紙詰まり(2回目)が発生すると、表示制御部355は、図15に示すような紙詰まり警告画面80を表示する。
【0090】
図15は、第4の実施形態に係る紙詰まり警告画面80の例を示す図である。図15に示す紙詰まり警告画面80において、(1)紙詰まり解除を指示するメッセージ、及び、(2)指定された給紙トレイ(図15では給紙トレイ4)に紐付いたメディアセンサーの故障の可能性を示すメッセージを表示する。例えば図15には、「メディアセンサーが故障している可能性があります。トレイ4は使用できません。」と表示されている。この紙詰まり警告画面80において、ユーザーが用紙画面ボタン82を押下すると、図16に示す用紙画面70が表示される。
【0091】
図16は、第4の実施形態に係る用紙画面70の例を示す図である。図16に示す用紙画面70において、該当する給紙トレイ(図16では給紙トレイ4)に紐付いたメディアセンサーが故障していることを示すメッセージ、及び、メディアセンサー修理後に該当する給紙トレイの情報を再設定することを指示するメッセージが表示される。
【0092】
そこで、ユーザーは、自動設定ボタン72を押下した後、メディアセンサーを修理して該当する給紙トレイの情報を再設定する。まず、ユーザーは、指定されたメディアセンサー“MS001、G00-3”を、通信媒体を介して画像形成装置本体10のUSB I/F18に接続し、メディアセンサー“MS001、G00-3”に用紙(A4/普通紙)を挿入する。メディアセンサー“MS001、G00-3”による測定結果が画像形成装置本体10に送信され、測定が終了した後、ユーザーは、メディアセンサー“MS001、G00-3”を画像形成装置本体10から取り外す。
【0093】
この用紙画面70では、給紙トレイ4の用紙サイズの項目内を、他の給紙トレイの表示と変えている。例えば図16に示すように、トレイの画像を表示しないことで、給紙トレイ4から用紙の送り出しが行われないことを表している。これにより、ユーザーは、メッセージ(文字)と併せて画像(絵)によっても給紙トレイ4の故障を認識することができる。
【0094】
図17は、第4の実施形態に係る詳細設定呼出し画面の例を示す図である。図17に示す詳細設定呼出し画面90には、修理後のメディアセンサー“MS001、G00-3”により測定された用紙プロファイルの情報として、修理前とは異なる坪量“55-85g/m”が表示される。
【0095】
そして、ユーザーが用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルを選択してOKボタンを押下することで、用紙プロファイル番号“001”の用紙プロファイルの情報が、対象の給紙トレイ4の給紙トレイ情報として登録(再設定)される。その後、印刷制御部356が自動的に又はユーザーが手動で、印刷を再開する。
【0096】
このように、第4の実施形態では、印刷制御部356により用紙に印刷中に連続して同じ給紙トレイの用紙でジャムが発生した場合、表示制御部355は、トレイ情報保存部354にジャムが発生した給紙トレイの用紙を測定したメディアセンサーとは異なるメディアセンサーの識別情報があるかどうかを判定する。そして、該当するメディアセンサーの識別情報が無いときには、表示制御部355は、ジャムが発生した用紙を収納する給紙トレイと紐づいたメディアセンサーの識別情報と故障情報とを表示する。
【0097】
これにより、ユーザーは、表示内容を確認して、故障したメディアセンサーを認識することができる。そして、ユーザーは、故障したメディアセンサーを修理後、修理したメディアセンサーを用いて対象の給紙トレイの用紙を測定し、対象の給紙トレイの情報を再設定する操作を行うことができる。
【0098】
<5.第5の実施形態>
第5の実施形態は、印刷中に連続してジャムが発生した場合に、ユーザーに手動で給紙トレイの情報を入力させる例である。
【0099】
図18は、第5の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。第3及び第4の実施形態の場合と同様に再印刷中に紙詰まり(2回目)が発生すると、表示制御部355は、図18に示すような紙詰まり警告画面80を表示する。
【0100】
図18に示す紙詰まり警告画面80において、(1)紙詰まり解除を指示するメッセージ、及び、(2)指定された給紙トレイ(図18では給紙トレイ4)の情報を手動で再設定することを指示するメッセージを表示する。この紙詰まり警告画面80において、ユーザーが用紙画面ボタン82を押下すると、図19に示す用紙画面70が表示される。
【0101】
図19は、第5の実施形態に係る用紙画面70の例を示す図である。図19に示す用紙画面70において、該当する給紙トレイ(図19では給紙トレイ4)の情報を手動設定で再設定することを指示するメッセージが表示される。ユーザーが、手動設定ボタン71を押下すると、図20に示すような給紙トレイ4の手動設定画面100が表示される。なお、この用紙画面70に表示された各給紙トレイの情報は、図14に示す各給紙トレイの情報と同じである。
【0102】
図20は、第5の実施形態に係る手動設定画面100の例を示す図である。手動設定画面100において、画面左側に用紙種類の設定エリア、画面右側上段に用紙サイズの設定エリア、さらに画面右側下段に坪量の設定エリアが設けられている。用紙種類の設定エリアでは、市販されている用紙の種類がアイコン表示され、アイコンを押下することで用紙の種類(図20では“普通紙”)を設定できる。
【0103】
用紙サイズの設定エリアでは、例えば不図示のポインタを、用紙サイズの表示位置に移動させることにより、不図示のプルダウンメニューの中から所望の用紙サイズを選択する(図20では“A4”)ことができる。坪量の設定エリアでは、ユーザーが操作部14bにより数値(図20では“65-95”g/cm)を入力できるように構成されている。
【0104】
そして、ユーザーが詳細設定呼出しボタンを押下することで、図11に示すような詳細設定呼出し画面が表示される。それにより、ユーザーは、詳細な設定内容を確認しながら設定を行うことができる。なお、手動設定の場合には、「製品No.」と「Version」の表示は空白である。そして、ユーザーが、手動設定画面100の閉じるボタンを押下することで、図21に示す用紙画面70が表示される。
【0105】
図21は、第5の実施形態に係る手動設定後の用紙画面70の例を示す図である。図21に示すように、トレイ情報保存部354によって、給紙トレイ4の情報として、図20で手動設定した内容が反映される。この用紙画面70には、例えばトレイ4の設定が変更されたことを示すメッセージが表示される。用紙サイズには“A4”、紙種には“普通紙”、坪量には“65-95g/cm”、設定元には“手動”、及びVersionには“空白”が設定(登録)される。そして、ユーザーが、用紙画面70の閉じるボタンを押下することで、給紙トレイ4の設定内容が確定し、トレイ情報保存部354に保存される。
【0106】
このように、第5の実施形態では、印刷制御部356により用紙に印刷中に連続して同じ給紙トレイの用紙でジャムが発生した場合、表示制御部355は、トレイ情報保存部354にジャムが発生した用紙を測定したメディアセンサーとは異なるメディアセンサーの識別情報があるかどうかを判定する。そして、該当するメディアセンサーの識別情報が無いときには、表示制御部355は、給紙トレイの情報を手動で入力することを指示するメッセージを表示する。
【0107】
これにより、ユーザーは、表示内容を確認して、故障したメディアセンサーを認識することができる。そして、ユーザーは、正常なメディアセンサーがないことを確認して、対象の給紙トレイの情報を手動で再設定することができる。
【0108】
<6.第6の実施形態>
第6の実施形態は、印刷中に連続してジャムが発生した場合に、製品識別子及びソフトウェアバージョンが異なるメディアセンサーと紐付けられた別の給紙トレイに切り換えて、印刷を行う例である。
【0109】
図22は、第6の実施形態に係る用紙画面の例を示す図である。図22に示す用紙画面70は、ジャム発生前の用紙画面である。この用紙画面70では、給紙トレイ4の情報は、給紙トレイ2と同じメディアセンサー“MS001,G00-3”を用いて設定されている。給紙トレイ3の情報の設定元は“MS002,G00-3”のメディアセンサーである。
【0110】
図23は、第6の実施形態に係る紙詰まり警告画面の例を示す図である。図23に示す紙詰まり警告画面80は、2回目の紙詰まり後に表示される画面である。まず、給紙トレイ4を利用して印刷中に1回目の紙詰まりが発生後、ユーザーは、給紙トレイ4に紐付けられたメディアセンサー“MS001、G00-3”を用いて、用紙(A4/普通紙)を測定し、測定結果を画像形成装置本体10に通知する。また、ガイダンスに従って紙詰まりを解除する。そして、画像形成装置本体10は、給紙トレイ4から用紙を給紙して再印刷を実施する。その後、再印刷中に紙詰まり(2回目)が発生すると、表示制御部355が、図23に示すような紙詰まり警告画面80を表示する。
【0111】
この紙詰まり警告画面80において、(1)紙詰まり解除を指示するメッセージ、及び、(2)給紙トレイを変更して印刷を再開することを示すメッセージを表示する。例えば図23には、「トレイ4の代わりに、トレイ3から給紙して印刷を再開します。」と表示されている。また、本実施形態では、給紙トレイの情報の再設定を行わないため、用紙画面ボタン82を表示しない。
【0112】
このように、第6の実施形態では、印刷制御部356により用紙に印刷中に連続して同じ給紙トレイの用紙でジャムが発生した場合、印刷制御部356は、トレイ情報保存部354に記憶された給紙トレイの情報の中で、ジャムが発生した給紙トレイと用紙の特性情報が同じで、メディアセンサーの識別情報の異なる給紙トレイがあるかどうかを判定する。そして、印刷制御部356は、該当する給紙トレイがあるときには、使用する給紙トレイを切り替えて印刷を再開するとともに、給紙トレイを切り替えたことを表示する。
【0113】
これにより、ジャムが連続して発生した場合に、自動的にジャムの発生に関係する給紙トレイから他の給紙トレイに切り替えて印刷が再開される。そのため、ユーザーがジョブの給紙トレイ設定を変更する手間が省ける。また、ユーザーは、給紙トレイが切り替えられたことを認識することができる。
【0114】
<7.第7の実施形態>
次に、上述した第1~第6の実施形態に係る画像形成装置本体10の動作を、第7の実施形態としてフローチャートにまとめて図24図29に示す。コントローラー35のCPU35aが、ROM35bに記憶されたプログラムを実行することにより、図24図29に示す一連の処理が実行される。
【0115】
[給紙トレイ情報表示処理]
図24は、第7の実施形態に係るコントローラー35による処理(給紙トレイ情報表示処理)の手順例を示すフローチャートである。図24及び後述する図25に示す処理は、主に第1の実施形態に相当する。
【0116】
まず、コントローラー35の表示制御部355は、表示部14aに基本画面を表示し、RAM35c又は不図示のレジスタ等に記録されたジャムフラグをクリアする(S1)。
【0117】
次いで、表示制御部355は、基本画面60(図6参照)の用紙ボタン61が押されたかどうかを判定し(S2)、用紙ボタン61が押された場合は(S2のYes)、ステップS3に進み、用紙ボタン61が押されていない場合には(S2のNo)、ステップS9に進む。
【0118】
次いで、画像生成部351で印字する画像が生成されたかどうかを判定し(S9)、印字する画像が生成された場合には(S9のYes)、図27のステップS26の処理に進む(結合子C)。また、印字する画像が生成されない場合には(S9のNo)、ステップS2の判定処理に戻る。
【0119】
次いで、ステップS2においてYes判定の場合には、表示制御部355は、トレイ情報保存部354から給紙トレイ情報を取得し、用紙画面70に一覧表示する(S3)。ここで、表示制御部355は、用紙画面70に一覧表示されている、メディアセンサーのソフトウェアバージョンが古い給紙トレイ情報を点滅表示する処理を行う(S4)。
【0120】
次いで、表示制御部355は、用紙画面70で給紙トレイが選択されたかどうかを判定する(S5)。給紙トレイが選択されていない場合には(S5のNo)、表示制御部355は、用紙画面70で閉じるボタンが押されたかどうかを判定する(S6)。表示制御部355は、閉じるボタンが押されていない場合には(S6のNo)、ステップS4の処理に戻り、閉じるボタンが押された場合には(S6のYes)、ステップS2の判定処理に戻る。
【0121】
一方、用紙画面70で給紙トレイが選択された場合には(S5のYes)、表示制御部355は、用紙画面70で自動設定ボタン72が押されたかどうかを判定する(S7)。自動設定ボタン72が押された場合には(S7のYes)、表示制御部355は、図25のステップS10の処理に進む(結合子A)。
【0122】
また、自動設定ボタン72が押されていない場合には(S7のNo)、表示制御部355は、用紙画面70で手動設定ボタン71が押されたかどうかを判定する(S8)。そして、表示制御部355は、手動設定ボタン71が押された場合には(S8のYes)、図26のステップS21の処理に進む(結合子B)。また、手動設定ボタン71が押されていない場合には(S8のNo)、表示制御部355は、ステップS6の判定処理に進む。
【0123】
[給紙トレイ情報の自動設定処理]
図25は、第7の実施形態に係るコントローラー35による処理(給紙トレイ情報の自動設定処理)の手順例を示すフローチャートである。
【0124】
まず、ステップS7(図24参照)においてYes判定の場合に、用紙情報指示部353は、通信制御部352にメディアセンサーとの接続を認識するように通知する(S10)。このとき、ユーザーが、操作表示パネル14上で指定されたメディアセンサーを画像形成装置本体10に接続する作業を行う。
【0125】
次いで、通信制御部352は、メディアセンサーとの接続を認識したかどうかを判定する(S11)。メディアセンサーとの接続を認識した場合には(S11のYes)、通信制御部352は、ステップS14の判定処理に進む。
【0126】
また、メディアセンサーとの接続を認識しない場合には(S11のNo)、表示制御部355は、用紙画面70で閉じるボタンが押されたかどうかを判定する(S12)。閉じるボタンが押された場合には(S12のYes)、用紙情報指示部353は、通信制御部352にメディアセンサー接続を認識しないように通知し(S13)、図24のステップS2の判定処理へ進む(結合子A1)。また、閉じるボタンが押されていない場合には(S12のNo)、ステップS11の判定処理に戻る。
【0127】
ステップS11のYes判定の場合には、通信制御部352は、メディアセンサーによる用紙の測定結果(用紙の特性情報)と、メディアセンサーの識別情報を受信したかどうかを判定する(S14)。用紙の測定結果とメディアセンサーの識別情報を受信していない場合には(S14のNo)、通信制御部352は、ステップS11の判定処理に戻る。
【0128】
また、用紙の測定結果とメディアセンサーの識別情報を受信した場合には(S14のYes)、通信制御部352は、用紙の測定結果とメディアセンサーの識別情報(測定結果)をトレイ情報保存部354に通知する(S15)。
【0129】
次いで、トレイ情報保存部354は、メディアセンサーの識別情報と一致する用紙プロファイル情報を検索し、検索した用紙プロファイル情報を詳細設定呼出し画面90(図11参照)に表示する(S16)。
【0130】
次いで、表示制御部355は、詳細設定呼出し画面90のOKボタンが押されたかどうかを判定する(S17)。OKボタンが押されていない場合には(S17のNo)、表示制御部355は、詳細設定呼出し画面90の中止ボタンが押されたかどうかを判定する(S19)。ここで、中止ボタンが押されていない場合には(S19のNo)、表示制御部355は、ステップS17の判定処理に戻る。また、中止ボタンが押された場合には(S19のYes)、表示制御部355は、ステップS20の処理に進む。
【0131】
次いで、詳細設定呼出し画面90のOKボタンが押された場合には(S17のYes)、トレイ情報保存部354は、選択された給紙トレイの番号と、用紙の測定結果と、メディアセンサーの識別情報を保存する(S18)。ステップS18の処理後、表示制御部355は、詳細設定呼出し画面90を閉じて(S20)、図24のステップS3の処理に進む(結合子A2)。
【0132】
[給紙トレイ情報の手動設定処理]
図26は、第7の実施形態に係るコントローラー35による処理(給紙トレイ情報の手動設定処理)の手順例を示すフローチャートである。図26に示す処理は、主に第5の実施形態に相当する。
【0133】
まず、ステップS8(図24参照)においてYes判定の場合に、用紙情報指示部353は、表示制御部355に指示して対象の給紙トレイ(図中には「対象トレイ」と記載)の設定変更画面(図20の手動設定画面100)を表示する(S21)。
【0134】
次いで、用紙情報指示部353は、対象の給紙トレイの設定変更画面で設定情報、即ち用紙種類、用紙サイズ及び坪量が確定しているかどうかを判定する(S22)。用紙種類、用紙サイズ及び坪量が確定していない場合には(S22のNo)、用紙情報指示部353は、ステップS22の判定処理を繰り返す。
【0135】
用紙種類、用紙サイズ及び坪量が確定している場合には(S22のYes)、用紙情報指示部353は、対象の給紙トレイの設定変更画面で閉じるボタンが押されたかどうかを判定する(S23)。閉じるボタンが押されていない場合には(S23のNo)、用紙情報指示部353は、ステップS22の判定処理に戻る。
【0136】
一方、閉じるボタンが押された場合には(S23のYes)、トレイ情報保存部354は、選択された給紙トレイのトレイ番号、用紙種類、用紙サイズ及び坪量の情報を保存する(S24)。そして、用紙情報指示部353は、対象の給紙トレイの設定変更画面を閉じて(S25)、図24のステップS3の処理に進む(結合子A2)。
【0137】
[ジャム発生時の処理]
図27は、第7の実施形態に係るコントローラー35による処理(ジャム発生時の処理)の手順例を示すフローチャートである。ステップS32~S38の処理は、主に第2の実施形態に相当する。
【0138】
まず、ステップS9(図24参照)においてYes判定の場合に、印刷制御部356は、トレイ情報保存部354の給紙トレイの設定情報を取得する(S26)。
【0139】
次いで、画像生成部351は、ジョブに基づいて印刷画像を生成する(S27)。次いで、画像生成部351は、印刷制御部356に印刷要求を出す(S28)。そして、印刷制御部356は、印刷を実行する(S29)。
【0140】
次いで、印刷制御部356は、印刷中にジャムが発生したかどうかを判定する(S30)。ジャムが発生していない場合には(S30のNo)、印刷制御部356は、全ページの印刷が完了したかどうかを判定する(S31)。そして、全ページの印刷が完了していない場合には(S31のNo)、ステップS27の処理に進み、画像生成部351が次ページの印刷画像を生成する。また、全ページの印刷が完了した場合には(S31のYes)、図24のステップS1の処理に戻って(結合子C1)、表示制御部355は基本画面60を表示し、ジャムフラグをクリアする。
【0141】
一方、印刷中にジャムが発生した場合には(S30のYes)、印刷制御部356は、ジャムが発生したことを表すジャムフラグがセットされているかどうかを判定する(S32)。ジャムフラグがセットされている場合には(S32のYes)、図28のステップS39の判定処理に進む(結合子C2)。
【0142】
また、ジャムフラグがセットされていない場合には(S32のNo)、表示制御部355は、ジャムフラグをセットする(S33)。次いで、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80(図27では「JAM画面」と表記)にジャムの発生を警告表示する(S34)。例えば、「“用紙画面”から給紙トレイxの用紙を再度メディアセンサーで検知して、設定をやり直してください」といったメッセージが表示される。
【0143】
次いで、表示制御部355は、ジャムが解除されたかどうかを判定し(S35)、ジャムが解除されない場合には(S35のNo)、ジャムが解除されるまで本判定処理を行う。
【0144】
次いで、ジャムが解除された場合には(S35のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80で用紙画面ボタン82が押されたかどうかを判定する(S36)。用紙画面ボタン82が押されていない場合には(S36のNo)、用紙画面ボタン82が押されるまで本判定処理を行う。
【0145】
次いで、用紙画面ボタン82が押された場合には(S36のYes)、表示制御部355は、トレイ情報保存部354からジャムが発生した給紙トレイの情報を取得する(S37)。そして、表示制御部355は、用紙画面70を表示する(S38)。例えば、「給紙トレイxを自動設定する場合は、設定元:MSxxx、Version:Gxx-x、のメディアセンサーを接続してください」といったメッセージが表示される。そして、ステップS38の処理後、図24のステップS3の処理に進む(結合子A2)。
【0146】
[連続ジャム発生時の処理(1)]
図28は、第7の実施形態に係るコントローラー35による処理(連続ジャム発生時の処理(1))の手順例を示すフローチャートである。ステップS39~S44の処理は、主に第3の実施形態に相当する。また、ステップS45~S50の処理は、主に第4の実施形態に相当する。
【0147】
まず、ステップS32(図27参照)においてYes判定の場合に、表示制御部355は、後述する図30に示すコピー設定画面110の連続ジャム時の動作設定が、別メディアセンサーを用いて用紙情報の設定を行う、という設定であるかどうかを判定する(S39)。別メディアセンサーを使用しない設定である場合には(S39のNo)、表示制御部355は、ステップS45の判定処理に進む。
【0148】
一方、別メディアセンサーを使用する設定である場合には(S39のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80(図28では「JAM画面」と表記)にジャムの発生を警告表示する(S40)。例えば、「“用紙画面”から給紙トレイxの用紙を再度メディアセンサーで検知して、設定をやり直してください」といったメッセージが表示される。
【0149】
次いで、表示制御部355は、ジャムが解除されたかどうかを判定し(S41)、ジャムが解除されない場合には(S41のNo)、ジャムが解除されるまで本判定処理を行う。
【0150】
次いで、ジャムが解除された場合には(S41のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80で用紙画面ボタン82が押されたかどうかを判定する(S42)。用紙画面ボタン82が押されていない場合には(S42のNo)、用紙画面ボタン82が押されるまで本判定処理を行う。
【0151】
次いで、用紙画面ボタン82が押された場合には(S42のYes)、表示制御部355は、トレイ情報保存部354からジャムが発生した給紙トレイに紐付いたメディアセンサー以外のメディアセンサーで設定された給紙トレイ情報を取得する(S43)。次いで、表示制御部355は、用紙画面70を表示する(S44)。例えば、「給紙トレイxを自動設定する場合は、設定元:MSxxx、Version:Gxx-x、のメディアセンサーを接続してください」といったメッセージが表示される。そして、ステップS44の処理後、図24のステップS3の処理に進む(結合子A2)。
【0152】
また、ステップS39において別メディアセンサーを使用しない設定である場合には(S39のNo)、表示制御部355は、コピー設定画面110の連続ジャム時の動作設定が、トレイ情報保存部354に別メディアセンサーの識別情報があるかどうかを判断する。そして、表示制御部355は、トレイ情報保存部354に別メディアセンサーの識別情報が無いときは、ジャムが発生した給紙トレイの用紙を測定したメディアセンサーが故障していると判断する、という設定であるかどうかを判定する(S45)。
【0153】
トレイ情報保存部354に別メディアセンサーの識別情報が無いときは、ジャムが発生した給紙トレイの用紙を測定したメディアセンサーが故障してはいないと判断する、という設定である場合には(S45のNo)、図29のステップS51の判定処理に進む(結合子C3)。
【0154】
次いで、トレイ情報保存部354に別メディアセンサーの識別情報が無いときは、ジャムが発生した給紙トレイの用紙を測定したメディアセンサーが故障していると判断する、という設定である場合には(S45のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80にジャムの発生を警告表示する(S46)。例えば、「メディアセンサーが故障している可能性があります。トレイxは使用できません」といったメッセージが表示される。
【0155】
次いで、表示制御部355は、ジャムが解除されたかどうかを判定し(S47)、ジャムが解除されない場合には(S47のNo)、ジャムが解除されるまで本判定処理を行う。
【0156】
次いで、ジャムが解除された場合には(S47のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80で用紙画面ボタン82が押されたかどうかを判定する(S48)。用紙画面ボタン82が押されていない場合には(S48のNo)、用紙画面ボタン82が押されるまで本判定処理を行う。
【0157】
次いで、用紙画面ボタン82が押された場合には(S48のYes)、表示制御部355は、トレイ情報保存部354からジャムが発生した給紙トレイの情報を取得する(S49)。次いで、表示制御部355は、用紙画面70を表示する(S50)。例えば、「給紙トレイxのメディアセンサーが故障しています。メディアセンサー修理後に給紙トレイxを再設定してください」といったメッセージが表示される。そして、ステップS50の処理後、図24のステップS3の処理に進む(結合子A2)。
【0158】
[連続ジャム発生時の処理(2)]
図29は、第7の実施形態に係るコントローラー35による処理(連続ジャム発生時の処理(2))の手順例を示すフローチャートである。ステップS51~S56の処理は、主に第5の実施形態に相当する。また、ステップS57~S58の処理は、主に第2の実施形態に相当する。
【0159】
まず、ステップS45(図28参照)においてYes判定の場合に、表示制御部355は、コピー設定画面110の連続ジャム時の動作設定が、給紙トレイの情報を手動で設定する、という設定であるかどうかを判定する(S51)。給紙トレイの情報を手動で設定するという設定ではない場合には(S51のNo)、表示制御部355は、ステップS57の判定処理に進む。
【0160】
一方、給紙トレイの情報を手動で設定するという設定である場合には(S51のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80にジャムの発生を警告表示する(S52)。例えば、「給紙トレイxを手動で設定してください」といったメッセージが表示される。
【0161】
次いで、表示制御部355は、ジャムが解除されたかどうかを判定し(S53)、ジャムが解除されない場合には(S53のNo)、ジャムが解除されるまで本判定処理を行う。
【0162】
次いで、ジャムが解除された場合には(S53のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80で用紙画面ボタン82が押されたかどうかを判定する(S54)。用紙画面ボタン82が押されていない場合には(S54のNo)、用紙画面ボタン82が押されるまで本判定処理を行う。
【0163】
次いで、用紙画面ボタン82が押された場合には(S54のYes)、表示制御部355は、トレイ情報保存部354からジャムが発生した給紙トレイの情報を取得する(S55)。次いで、表示制御部355は、用紙画面70を表示する(S56)。例えば、「給紙トレイxを手動設定で再設定してください」といったメッセージが表示される。そして、ステップS56の処理後、図24のステップS3の処理に進む(結合子A2)。
【0164】
また、ステップS51において給紙トレイの情報を手動で設定するという設定ではない場合には(S51のNo)、表示制御部355は、ジャムが発生した給紙トレイと同じ用紙情報を持つ給紙トレイが他にあるかどうかを判定する(S57)。具体的には、表示制御部355は、トレイ情報保存部354に記憶された給紙トレイの情報の中で、ジャムが発生した給紙トレイと用紙の特性情報が同じで、メディアセンサーの識別情報の異なる給紙トレイがあるかどうかを判定する。そして、ジャムが発生した給紙トレイと同じ用紙情報を持つ給紙トレイが他に存在しない場合には(S57のNo)、表示制御部355は、ステップS52の処理に進む。
【0165】
一方、ジャムが発生した給紙トレイと同じ用紙情報を持つ給紙トレイが他に存在する場合には(S57のYes)、表示制御部355は、紙詰まり警告画面80にジャムの発生を警告表示する(S58)。例えば、「給紙トレイxの代わりに給紙トレイyから給紙して印刷を再開します」といったメッセージが表示される。
【0166】
次いで、表示制御部355は、ジャムが解除されたかどうかを判定し(S59)、ジャムが解除されない場合には(S59のNo)、ジャムが解除されるまで本判定処理を行う。そして、ジャムが解除された場合には(S59のYes)、表示制御部355は、図27のステップS26の処理に進む(結合子C)。
【0167】
上述した第1~第7の実施形態によれば、メディアセンサーの状態変化(バージョンアップや異常検知)が発生した場合に、どのメディアセンサーで発生しているのかを特定することができ、かつ画像形成装置1のどの給紙トレイの情報を設定し直す必要があるかが分かる。これにより、従来のように、画像形成装置1の全ての給紙トレイについて、バージョンアップした又は正常動作するメディアセンサーを使って測定及び設定をやり直す必要がない。したがって、メディアセンサーを使用した画像形成装置の運用効率が向上する。
【0168】
<8.第8の実施形態>
第8の実施形態は、印刷中に連続してジャムが発生した場合の画像形成装置本体10の動作設定を、予めユーザーが画像形成装置本体10に設定する例である。
【0169】
図30は、第8の実施形態に係るコピー設定画面の例を示す図である。図30に示すコピー設定画面110には、連続ジャム時の動作設定ボタン111が表示されている。例えば表示制御部355は、連続ジャム時の動作設定ボタン111が押されるごとに、動作設定112の表示を切り換える。ユーザーは、操作部14bにより連続ジャム時の動作設定ボタン111を押して表示を切り換えて動作設定112を選択し、最後にOKボタンを押下すると、動作設定112が設定される。
【0170】
本実施形態では、連続ジャム時の動作設定の候補として、下記の動作設定(表示)が用意されている。
・別メディアセンサーで設定(第3の実施形態に相当)
・別メディアセンサー無し時は故障(第4の実施形態に相当)
・手動設定(第5の実施形態に相当)
・異なる給紙トレイで設定(第6の実施形態に相当)
【0171】
画像形成装置本体10のコントローラー35は、動作中に同一の給紙トレイに収納された用紙によって連続してジャムが発生した場合、コピー設定画面110の動作設定112に従い紙詰まり警告画面80に警告を表示する。
【0172】
図31は、第8の実施形態に係るユーザーによる連続ジャム発生時の動作設定処理の手順例を示すフローチャートである。
【0173】
まず、ユーザーは、画像形成装置本体10を管理者モードで起動する(S61)。次いで、ユーザーは、不図示の設定メニューボタンを押下する(S62)。次いで、ユーザーは、不図示のユーザー設定ボタンを押下する(S63)。さらに、ユーザーは、不図示のコピー設定ボタンを押下する(S64)。表示制御部355は、一連のユーザーの操作を受けて、操作表示パネル14にコピー設定画面110を表示する。
【0174】
次いで、ユーザーは、連続ジャム時の動作設定ボタン111を押し、設定した動作設定112を表示させる(S65)。最後に、ユーザーがOKボタンを押下することで、連続ジャム時の動作設定が設定される(S66)。
【0175】
このように、第8の実施形態では、表示制御部355は、印刷制御部356により用紙に印刷中に連続して同じ給紙トレイの用紙でジャムが発生した場合における、当該画像形成装置本体10の動作を選択するための画面を表示する。ユーザーはこの画面を用いて、連続ジャム時の動作設定を予め設定することで、所望の動作設定を選択することができる。
【0176】
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
【0177】
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために画像形成装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成要素に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成要素を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
【0178】
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。
【0179】
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
【符号の説明】
【0180】
1…画像形成装置、 10…画像形成装置本体、 14…操作表示パネル、 14a…表示部、 14b…操作部、 18…USB I/F、 30…画像形成部、 35…コントローラー、 35a…CPU、 35b…ROM、 351…画像生成部、 352…通信制御部、 353…用紙情報指示部、 354…トレイ情報保存部、 355…表示制御部、 356…印刷制御部、 70…用紙画面、 80…紙詰まり警告画面、 90…詳細設定呼出し画面、 100…手動設定画面、 110…コピー設定画面、 MS1,MS2…メディアセンサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31