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特許7115725フイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】フイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/24 20060101AFI20220802BHJP
【FI】
A01G9/24 K
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018244501
(22)【出願日】2018-12-27
(65)【公開番号】P2020103117
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-10-22
(73)【特許権者】
【識別番号】391008294
【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(72)【発明者】
【氏名】古田 成広
(72)【発明者】
【氏名】鰐部 幸政
(72)【発明者】
【氏名】岡井 信繁
【審査官】中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-086691(JP,A)
【文献】特開2015-142545(JP,A)
【文献】特開2001-299108(JP,A)
【文献】実開昭59-036961(JP,U)
【文献】特開2004-161394(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0113214(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/14 - 9/26
H01H 19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウスの谷部、又はサイド部に設けた谷部等開口調整部ケーシングに設けてなる回転軸と、この回転軸に設けた従動側の被回転体と、この従動側の被回転体に係止する主動側の回転体と、この主動側の回転体が設けられた駆動軸と、前記回転軸の螺子に噛合して前進後退するスライダと、このスライダ誘導用のガイド棒と、前記スライダが衝止する前進後退用リミットスイッチと、でなるフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置において、
前記停止装置は、前記回転軸には、少なくとも、一方端部に停止手段を形成し、この停止手段に、前記スライダが至った暁には、このスライダの動きが規制されることを特徴としたフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置。
【請求項2】
前記停止手段は、前記回転軸の、少なくとも、一方端部に設けた螺子を備えない軸部であって、
この軸部に、前記スライダが至った暁には、このスライダの動きが規制されることを特徴とした請求項1に記載のフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置。
【請求項3】
前記軸部は、少なくとも、前記螺子の外径に比し、その外径を、小径とする丸軸とすることを特徴とした請求項2に記載のフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置。
【請求項4】
前記丸軸の外周面に、軸方向のスリットを設けることを特徴とした請求項3に記載のフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人が提案する、特開2016-086691号公報によれば、ハウスの谷部のフイルムを開閉するフイルム巻取り巻戻し制御装置では、開口調整部ケーシングは、回転軸、スライダ(ドグ)、二本のガイド棒、二本の螺軸、第一・第二リミットスイッチから成る構成である。回転軸が回転すると、スライダが水平移動する。第一あるいは第二リミットスイッチのところで衝止すると、フイルムは希望の開度による開口(谷部の開き)で正常状態である。この回転軸の全長に螺子が形成されている従来形態では、次のような場合に故障の原因となる。例えば、配線ミス、又は谷部に制御装置が左右逆に設置した場合、回転軸が逆回転し、スライダがそれ以上移動しない位置まで動いてロックが掛かり、回転軸に負荷が掛かる例等が考えられる。この負荷を要因とする故障には、例えば、回転軸、螺子等の破損が挙げられる。
【0003】
今回は、このような破損等を防ぐには、例えば、回転軸の一部(端部)を螺子なしとする(例えば、スライダの動き止める停止手段の一例である)。この構造を採用することで、例えば、前記のような配線ミス等の状況下でも、スライダは螺子なし部(丸軸)で空回りとなり、回転軸へ負荷が掛からず破損を免れる。又は,安全スイッチの付設も不要となる。
【0004】
この改良案を基に従来技術を検討すると、例えば、ハウス等の通風等に関するリミットスイッチ、ドグ(スライダ)等をキーワードに先行文献を調査したが、この種の、スライダが空回りする部分を設けた、回転軸に丸軸を備えた構成の先行文献は見当たらなかった。
【0005】
上記に鑑み、ハウス外の分野で、丸軸を備えた回転軸に関する文献を挙げると、特開2003-115236号公報が挙げられる。この発明は、明細書の[0007]において、ギヤ体の先端側には、回転ネジ軸に延長して形成された非ネジ状部が形成され、この非ネジ状部が軸受に対して回転及び出入自在に設けられている、との記載がある。しかしながら、その目的と構成に関しての説明は見当たらない。
【文献】特開2016-086691号公報
【文献】特開2003-115236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
フイルム巻取り巻戻し制御装置において、その回転軸の全長に螺子が形成されている従来形態では、次のような場合に故障の原因となる。即ち、配線ミス、又は谷部に制御装置を左右逆に設置した場合、回転軸が逆回転し、スライダがそれ以上移動しない位置まで動いてしまいロックが掛かり、回転軸に負荷が掛かる例等が考えられる。この負荷を要因とする故障には、回転軸、螺子等の破損が挙げられる。この回転軸、螺子等の破損に関する改良に関しては、十分でなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的達成と、従来の課題解決を図るために、請求項1~4を提案する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明は、ハウスの谷部、又はサイド部に設けてなる谷部等開口調整部ケーシングに設けた回転軸と、回転軸に設けた従動側の被回転体と、従動側の被回転体に係止する主動側の回転体と、主動側の回転体が設けられた駆動軸と、回転軸の螺子に噛合して移動(前進後退)するスライダと、スライダ誘導用のガイド棒と、スライダが衝止する前進後退用リミットスイッチと、でなるフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置において、
停止装置は、回転軸には、少なくとも、一方端部に停止手段を形成し、停止手段に、スライダが至った暁には、スライダの動きが規制されることを特徴としたフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置である。
【0009】
従って、請求項1では、配線ミス、又は谷部に制御装置を左右逆に設置した場合、回転軸が逆回転し、スライダがそれ以上移動しない位置まで動いてしまいロックが掛かり、回転軸に負荷が掛かる例等を自然に回避し、かつこの負荷を要因とする故障、例えば、回転軸、螺子等の破損を回避できる実益がある。
【0010】
請求項2の発明は、停止手段は、回転軸の、少なくとも、一方端部に設けた螺子を備えない軸部であって、
軸部に、スライダが至った暁には、スライダの動きが規制されることを特徴としたフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置である。
【0011】
従って、請求項2では、請求項1の特徴と効果が達成できることと、この目的達成に関し、最適な構造の停止手段の提供と、改良した回転軸の提供とが図れる実益がある。
【0012】
請求項3の発明は、軸部は、少なくとも、螺子の外径に比し、外径を、小径の丸軸とすることを特徴としたフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置である。
【0013】
従って、請求項3では、請求項2の特徴と効果が達成できることと、この目的達成に関し、最適な構造の軸部の提供と、スライダの支持部の構造を開示できる実益がある。
【0014】
請求項4の発明は、丸軸の外周面に、軸方向のスリットを設けることを特徴としたフイルム巻取り巻戻し制御装置の停止装置である。
【0015】
従って、請求項4では、請求項3の特徴と効果が達成できることと、この目的達成に関し、最適な構造の丸軸の提供と、改良した丸軸の提供とが図れる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】ハウスの谷部(谷)・サイド部(側面)と妻面・側面と、巻取り巻戻し制御装置(制御装置とする)を示した縮尺俯瞰図
図2-1】谷部用の制御装置と縦杆を、ハウスに設置した縮尺正面図
図2-2】図2-1の要部の正面図
図3-1】サイド部用の制御装置と縦杆を、ハウスに設置した縮尺正面図
図3-2】図3-1の要部の正面図
図4】制御装置を側面視した一部欠截・省略の断面図
図5-1】左側の制御装置を平面視した断面図
図5-2】図5-1の要部を側面視した断面図
図5-3】回転軸と、その軸部の一例を示した側面図
図5-4】回転軸と、その軸部の他の一例を示した側面図
図6-1】右側の制御装置を平面視した断面図
図6-2】図6-1の要部を側面視した断面図
図6-3】回転軸と、その軸部の一例を示した側面図
図6-4】回転軸と、その軸部の他の一例を示した側面図
図7】従来の構造において、螺子を備えた回転軸を、谷部等開口調整部ケーシングの壁に貫設し、その回転軸の中央近くにナットが設けられている場合で、破損した回転軸、及び、この破損した側の回転軸にあるナット(止め具)の一例の拡大模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい、一実施例を説明する。
【0018】
図1図2-1、図2-2と、図4図6-4において、ハウスAの谷部A2には、立設した制御装置1(左右側の制御部1aと制御部1b)が設けられている。この制御装置1の外郭は、モータケーシング100と、このモータケーシング100に隣設した減速ケーシング101と、このモータケーシング100と減速ケーシング101の正面側100b、101c(図1のハウスAの妻面A1に取付け時)に設けた谷部等開口調整部ケーシング102(谷部・サイド部開口位置を規制/制御する調整部の筐体を云う)とで構成されている。但し、この谷部等開口調整部ケーシング102には、区画形成した方向変換部ケーシング室102aが設けられている。
【0019】
減速ケーシング101の下側101aには、ハウスAの妻面A1に立設した伸縮自在の縦杆2(支持材)を取付ける縦杆支持部3が形成されている。
【0020】
以下、モータケーシング100と減速ケーシング101、及び谷部等開口調整部ケーシング102の連係と、個々に収容されている部品を説明すると、モータケーシング100に設けたモータ10の出力軸11は、モータケーシング100の下側100aより突出し、減速ケーシング101の背面側101b(内部における)に至っている。そして、この減速ケーシング101の背面側101bには、出力軸11のはすば歯車11aに噛合するはすば歯車12と、このはすば歯車12を軸支する縦軸13と、この縦軸13を架承する対の軸受け15、15とが設けられている。縦軸13の中心部(一例である)にはウォーム13aを有する。また、減速ケーシング101の正面側101c(内部における)には、前記縦軸13のウォーム13aと噛合する(縦軸)ウォームホイール16と、このウォームホイール16を架承する巻取り巻戻し用の駆動軸17と(巻取り巻戻し用の駆動軸17の両端部17a、17bは、減速ケーシング101の左右壁101-1、101-2より突出している)、巻取り巻戻し用の駆動軸17を架承する軸受け18、18とが設けられている。この巻取り巻戻し用の駆動軸17の一方の端部17aには、巻取り巻戻し用の駆動軸17を支持するための支持部17cを有し、及び他方の端部17bには、第1傘歯車20(後述する)を固止する。
【0021】
従って、出力軸11の回転は、減速して、次のように伝達される(伝達装置)。伝達装置による回転伝達は、出力軸11・はすば歯車11a→はすば歯車12→縦軸13・ウォーム13a→ウォームホイール16→巻取り巻戻し用の駆動軸17である。
【0022】
前記はすば歯車11a、前記はすば歯車12、前記ウォーム13a及び前記ウォームホイール16の形状は、はすば歯車、ウォーム、ウォームホイールに限定されるものではなく、平歯車等の他の形状の歯車に変更することも可能な機構である。
【0023】
谷部等開口調整部ケーシング102に区画形成された方向変換部ケーシング室102a(換言すると、谷部等開口調整部ケーシング102)には、巻取り巻戻し用の駆動軸17の端部17bが臨んでおり、端部17bに設けた主動側の第1傘歯車20(主動側の回転体の一例で、その他の歯車、主動機構等も有り得る)が設けられている。方向変換部ケーシング室102aには、主動側の第1傘歯車20に噛合(係止の一例で、他の連繋機構も有り得る)する従動側の第2傘歯車21(従動側の被回転体の一例で、その他の歯車、従動機構等も有り得る)と、この第2傘歯車21を支持し、かつ谷部等開口調整部ケーシング102内に架承、又は壁に架承した回転軸22とが設けられている。従って、巻取り巻戻し用の駆動軸17の回転は、方向変換して(直交する方向、即ち、モータ10の出力軸11の方向Xと、逆方向Yに変換される)、次のように伝達される(伝達手段)。伝達手段による回転伝達は、巻取り巻戻し用の駆動軸17→第1傘歯車20→第2傘歯車21→回転軸22である。
【0024】
谷部等開口調整部ケーシング102には、前記回転軸22と、回転軸22に沿って移動するスライダ23(ドック)、このスライダ23をガイドし、かつ回転軸22の上に位置するガイド棒2300と、及びこの回転軸22と併設し、かつ谷部等開口調整部ケーシング102に、それぞれ架承した二本のガイド棒24、25と、このガイド棒24、25と併設し、かつ谷部等開口調整部ケーシング102に、それぞれ架承した二本の螺軸26、27と、二本の螺軸26、27に、それぞれ設けた第一・第二リミットスイッチ28、29(第一・第二スイッチ)と、第一・第二リミットスイッチ28、29を調整する、螺軸26、27の端部(谷部等開口調整部ケーシング102の下側102bに突出した端部)にそれぞれ設け、かつ谷部等開口調整部ケーシング102の外側に位置する摘み30、31と、が設けられている。従って、回転軸22が回転することで、スライダ23が図5-1において、上下方向に移動する。この移動で、スライダ23が、第一・第二リミットスイッチ28、29に衝止して、フイルムBを、開口(谷部A2の開き)位置、又は基の(谷部A2の閉まり)位置に、それぞれ停止する。また、第一・第二リミットスイッチ28、29の位置(換言すると、例えば、スライダ23の移動、移動距離等の変更)は、摘み30、31の操作で、螺軸26、27を回転し、調整する。
【0025】
本発明のポイントは、図2-1に示された図において、向かって、右側の制御部1bの回転軸22の、少なくとも、一方端部22aには、丸軸2200(螺子なし部)を形成する。また、他方端部22bにも、必要により、丸軸2201(螺子なし部)を形成する。前述した、モータ10の配線ミス、又は谷部A2に制御装置1(左右側に付ける制御部1aと、1b)を間違えて(左右逆に)設置した場合、回転軸22が逆回転し、スライダ23がそれ以上移動しない位置まで動いてしまいロックが掛かり、回転軸22に負荷が掛かる例等が考えられる。この負荷を要因とする故障には、回転軸22、螺子2202等の破損が発生する(図7に一例を示す)。丸軸2200、2201は、スライダ23が丸軸2200、又は2201まで至った際にスライダ23の動きを規制することにより、上記のような故障を未然に防ぐ働きをする。
【0026】
また、図2-1に示された図において、向かって、左側の制御装置1aの回転軸22の、少なくとも、他方端部22bには、丸軸2201(螺子なし部)を形成する。また、一方端部22aにも、必要により、丸軸2200(螺子なし部)を形成する。前述した、モータ10の配線ミス、又は谷部A2に制御装置1(右左側に付ける制御部1bと、1a)を間違えて(右左逆に)設置した場合、回転軸22が逆回転し、スライダ23がそれ以上移動しない位置まで動いてしまいロックが掛かり、回転軸22に負荷が掛かる例等が考えられる。この負荷を要因とする故障には、図7に示したような回転軸22、螺子2202等の破損が発生する。丸軸2200、2201は、スライダ23が丸軸2200、又は2201まで至った際にスライダ23の動きを規制することにより、上記のような故障を未然に防ぐ働きをする。
【0027】
左右の制御部1a、1bにおいては、回転軸22とか、丸軸2200a、丸軸2200b等の符号は、共通とする。
【0028】
この制御装置1(向かって右側に位置した制御部1bを対象とする)は、図1の如く、ハウスAの妻面A1に、搖動可能に立設した縦杆2を、減速ケーシング101の下側101aに設けられた縦杆支持部3に取付けることで、その谷部A2に配備される。制御装置1に、適宜手段により指令をすると、モータ10が回転し、前述した減速ケーシング101に備えた機器で、例えば、出力軸11・はすば歯車11a→はすば歯車12→縦軸13・ウォーム13a→ウォームホイール16→巻取り巻戻し用の駆動軸17に伝わり、この巻取り巻戻し用の駆動軸17に繋がるジョイント金具33、及び/又は、巻取り巻戻し軸(図示しない)が回転し、この回転方向の場合には、谷部A2のフイルムBを、図2-1における時計方向の矢印1の如く巻上げ、この谷部A2を開放(開口)する(図2-1に示した想像線の位置である)。この動作時において、方向変換部ケーシング室102aの第1傘歯車20、及び第2傘歯車21の噛合で、伝達方向を変換して、谷部等開口調整部ケーシング102の回転軸22に伝える(回転軸22の回転は、前述した巻取り巻戻し用の駆動軸17→第1傘歯車20→第2傘歯車21→回転軸22による)。この回転軸22の回転により、スライダ23が移動し、第一リミットスイッチ28に衝止すると、前記開放端で停止する。尚、開放の大きさは、前述したように、調整可能である。尚、左側に位置した制御装置1aにおいても、前述の右側に位置した制御装置1bに準ずる。
【0029】
開放の閉塞は、前記の回転と動作の逆となり、反時計方向の矢印2の如く巻戻しとなり、開放を閉塞する。即ち、谷部A2の図示しない、樋に密接する(図1に示した実線の位置である)。
【0030】
また、図3-1、図3-2におけるハウスAのサイド部A3(サイド側)には、横設した制御装置1(左右側の制御部1aと制御部1b)が設けられている。この制御装置1の外郭は、モータケーシング100と、このモータケーシング100に隣設した減速ケーシング101と、このモータケーシング100と減速ケーシング101との正面側100b、101cに設けた谷部等開口調整部ケーシング102とで構成されている。但し、この谷部等開口調整部ケーシング102には、区画形成した方向変換部ケーシング室102aが設けられている。尚、この制御装置1の構造は、前記図1図2-1、図2-2等のハウスAの谷部A2に取付けた制御装置1と同じ機構である。図中32は、サイドフイルムの巻取り杆であり、巻取り巻戻し用の駆動軸17に繋がっている。
【0031】
本発明では、覗き窓34が、妻面A1に配備した状態では、正面側に設けられている。これにより、例えば、視認に最適で、かつ利便性が確保できる。
【0032】
前述した各構造・特徴等は、本発明の好ましい一例の説明である。従って、本発明は上述した各例に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造とか、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
【符号の説明】
【0033】
1 制御装置
1a 制御部
1b 制御部
100 モータケーシング
100a 下側
100b 正面側
101 減速ケーシング
101a 下側
101b 背面側
101c 正面側
101-1 右壁
101-2 左壁
102 谷部等開口調整部ケーシング
102a 方向変換部ケーシング室
102b 下側
102c 正面側
2 縦杆
3 縦杆支持部
10 モータ
11 出力軸
11a はすば歯車
12 はすば歯車
13 縦軸
13a ウォーム
15 軸受け
16 ウォームホイール
17 駆動軸
17a 端部
17b 端部
17c 支持部
18 軸受け
20 第1傘歯車
21 第2傘歯車
22 回転軸
22a 端部
22b 端部
2200 丸軸
2201 丸軸
2202 螺子
23 スライダ
2300 ガイド棒
24 ガイド棒
25 ガイド棒
26 螺軸
27 螺軸
28 第一リミットスイッチ
29 第二リミットスイッチ
30 摘み
31 摘み
32 巻取り杆
33 ジョイント金具
34 覗き窓
A ハウス
A1 妻面
A2 谷部
A3 サイド部
B フイルム
図1
図2-1】
図2-2】
図3-1】
図3-2】
図4
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6-1】
図6-2】
図6-3】
図6-4】
図7