(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】継手部材
(51)【国際特許分類】
G01M 3/26 20060101AFI20220802BHJP
E03C 1/12 20060101ALI20220802BHJP
G01M 3/28 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
G01M3/26 E
E03C1/12 Z
G01M3/28 Z
(21)【出願番号】P 2018104523
(22)【出願日】2018-05-31
【審査請求日】2021-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】松村 秀幸
【審査官】奥野 尭也
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-024618(JP,A)
【文献】特開2008-013986(JP,A)
【文献】特開平06-117001(JP,A)
【文献】特開2000-080692(JP,A)
【文献】特開2008-285920(JP,A)
【文献】特開2016-142521(JP,A)
【文献】特開2014-047872(JP,A)
【文献】米国特許第05076095(US,A)
【文献】特開平11-248070(JP,A)
【文献】特開2000-352490(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 3/00- 3/40
E03C 1/12- 1/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水配管の流路上に取り付けられて、漏洩試験を行う継手部材であって、
流路側の端部及び流路の側方に開口を有する管体である継手本体と、
前記側方の開口より挿入される挿入部材を備え、
前記挿入部材は、
交換可能な複数の機能部
のうち一つを有し、
前記複数の機能部は、
漏洩試験時に取り付けられて排水流路を閉塞する閉塞部と、
漏水試験終了後に前記閉塞部に換えて取り付け可能な逆流防止弁又は通水部材とを有し、
前記機能部は
前記挿入部材に対して着脱可能であり、用途に応じて交換可能であることを特徴とする継手部材。
【請求項2】
前記継手本体は内部が目視可能であって、
前記閉塞部と前記逆流防止弁又は
前記通水部材は異なる外観を有し、
内部が目視された際において、
前記継手本体内部に取り付けられている前記閉塞部又は前記逆流防止弁又は
前記通水部材が、外部から識別可能であることを特徴とする請求項
1に記載の継手部材。
【請求項3】
前記漏洩試験は満空試験であることを特徴とする請求項1
又は請求項
2に記載の継手部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水配管に取り付けられて、漏洩試験を行う継手部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、特許文献1に記載された漏水試験を行う継手部材が知られている。特許文献1に記載の継手部材は、多層階を有する建物に対し、数階層毎に排水配管を閉塞し、試験対象となる排水配管内を満水にすることによって漏水の確認を行う満水試験に用いられる。当該継手部材は、上流側及び下流側の排水配管と接続される継手本体と、継手本体内に配置されて排水流路を閉塞する治具である閉塞部を備えている。閉塞部は継手部材内に配置された際に、上流側の及び下流側の排水流路に押し付けられる閉塞板と、調整機構を備えている。尚、調整機構はナットを回すことによって閉塞板を上下動させる構造となっている。
【0003】
上記従来の継手部材を用いて漏洩試験を行う際には、継手本体の内部に閉塞部を挿入し、調整機構によって閉塞板を上流側及び下流側の排水流路に押し付けることで、閉塞板によって排水配管を閉塞する。その後、試験対象となる排水配管内を満水にして漏洩試験を行う。
【0004】
尚、漏洩試験の方法としては上記満水試験の他、特許文献2のように、閉塞された排水配管内の空気圧を測定することによって検査を行う満空試験も知られている。当該満空試験においては、上記満水試験のように試験用水を用意する必要がなく、又、微少な圧力変化を記録することが可能となることから高精度なデータを得ることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2008-285920号公報
【文献】特開平2-212733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上記漏洩試験が終了すると、上記閉塞部は取り外され、代わりに逆流防止弁又は流路形成部材が取り付けられて排水流路内に配置されるが、当該部材の取り替え作業は煩雑であった。
【0007】
本発明は上記問題に鑑み発明されたものであって、部材の交換を容易とし、施工性を向上させた継手部材の提供を課題とする。
【0008】
請求項1に記載の本発明は、排水配管の流路上に取り付けられて、漏洩試験を行う継手部材であって、
流路側の端部及び流路の側方に開口を有する管体である継手本体と、
前記側方の開口より挿入される挿入部材を備え、
前記挿入部材は、
交換可能な複数の機能部のうち一つを有し、
前記複数の機能部は、
漏洩試験時に取り付けられて排水流路を閉塞する閉塞部と、
漏水試験終了後に前記閉塞部に換えて取り付け可能な逆流防止弁又は通水部材とを有し、
前記機能部は前記挿入部材に対して着脱可能であり、用途に応じて交換可能であることを特徴とする継手部材である。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、前記継手本体は内部が目視可能であって、
前記閉塞部と前記逆流防止弁又は前記通水部材は異なる外観を有し、
内部が目視された際において、
前記継手本体内部に取り付けられている前記閉塞部又は前記逆流防止弁又は前記通水部材が、外部から識別可能であることを特徴とする請求項1に記載の継手部材である。
【0011】
請求項4に記載の本発明は、前記漏洩試験は満空試験であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手部材である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の本発明によれば、用途に応じて機能部を交換することで継手部材の機能を変更することが可能となる。
請求項2に記載の本発明によれば、目視確認によって取り付けられている部材が判別可能であるため、試験終了後には確実に閉塞部を交換することが可能となり、施工ミスを防ぐことができる。
請求項3に記載の本発明によれば、継手部材を満空試験用の継手部材として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図5】閉塞部を示す(a)正面図(b)底面図である。
【
図6】逆流防止弁が取り付けられた継手本体を示す断面図である。
【
図7】第二実施形態に係る本発明の継手部材を示す断面図である。
【
図8】閉塞部を示す(a)正面図(b)底面図である。
【
図9】第三実施形態に係る本発明の継手部材を示す断面図である。
【
図10】閉塞部を示す(a)正面図(b)底面図である。
【
図11】継手部材が取り付けられた排水配管を示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の継手部材を、図面を参照しつつ説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするものであって、これによって本発明が制限して理解されるものではない。尚、本実施形態における継手部材1は
図11に示すように、排水縦管に取り付けられるとともに、多数階を有する建物の各階に配置される。尚、
図11においては理解を容易にするために1階から4階に配置された継手部材1にそれぞれ継手部材1a、継手部材1b、継手部材1c、継手部材1dと番号を付しているが、それぞれの継手部材は全て同一の部材である。
【0015】
本発明における継手部材1は、
図1、
図2に示すように、継手本体2、挿入部材3から構成されている。尚、継手部材1は満空試験による漏洩試験を行うための部材である。又、挿入部材3は交換可能な複数の機能部を備えている。本実施形態において上記機能部は満空試験時に使用する閉塞部3と、満空試験終了後に使用する逆流防止弁6であり、用途に応じて交換可能となっている。
【0016】
継手本体2は内部が目視可能となるように形成された透明の樹脂材から成り、上流側端部に形成された流入口21と、下流側端部に形成された流出口22と、側面に形成された取付口23を有するとともに、流入口21と流出口22の間には後述する閉塞部4が配置される収納室25が形成されている。又、収納室25には取付口23から挿入された挿入部材3が配置されている。
流入口21は継手本体2の上端に形成された開口であって、上流側の排水配管である配管100が接続されている。又、流出口22は継手本体2の下端に形成された開口であって、下流側の排水配管である配管200が接続されている。
取付口23は継手本体2の側面に形成された開口であって、内周において挿入部材3の溝部311内を摺動する突起24が形成されている。
収納室25は挿入部材3が配置可能な収納空間を有するとともに、その上端であって流入口21下端と連続する位置に取り付け溝26が形成されている。
図3に示すように、取り付け溝26は継手本体2が幅方向外側に向けて凸となるように膨出して形成されており、傾斜面27、ガイド部28を有している。傾斜面27は取り付け溝26の上面であって、流入口21下端に形成されているとともに、取付口23へ向かうに従い流入口21側へと傾斜している。従って、傾斜面27は取付口23の軸方向及び後述する挿入部材3の挿入方向に対して傾斜している。又、傾斜面27は挿入部材3の傾斜面36と当接する。ガイド部28は傾斜面27と対向する取り付け溝26の下面であり、挿入部材3が挿入された際、挿入部材3の被ガイド部37と当接することによって、閉塞部4が傾斜面27より離間することを防ぐ。尚、傾斜面27は本実施形態において、挿入部材3の挿入方向と平行に形成されているが、取付口23へ向かうに従い流出口22側へと傾斜しても良い。
【0017】
図4に示すように、挿入部材3は蓋部31、固定部34、機能部としての閉塞部4を有している。
蓋部31はその外径が上記取付口23と略同径である円形であって、その外周に突起24が摺動する溝部311が螺刻されている。又、蓋部31は施工完了時において継手本体2から露出する側の側面に取手32が形成されているとともに、取手32と反対の側面において、蓋部31と固定部34が相対回転可能となるように接続される円形の嵌合部33が形成されている。
固定部34は上記嵌合部33と嵌合する爪部35と、収納室25内に配置される傾斜面36及び被ガイド部37を有するとともに、施工完了時において流入口21下端と連続する位置において形成された開口341に閉塞部4が取り付けられている。又、固定部34は爪部35の外周において、取付口23の内周と当接する位置に環状のパッキン38を有するとともに、傾斜面36には、傾斜面27と当接する位置にパッキン39を有している。傾斜面36は固定部34の上面に形成され、収納室25の傾斜面27と同じ角度で傾斜しており、挿入部材3が継手本体2内に配置された際にパッキン39を介して傾斜面27と密接する。被ガイド部37は固定部34の下面に形成され、挿入部材3が継手本体2内に配置された際にガイド部28と当接する。開口341は流入口21の直下に配置される位置において固定部3上下に貫通するように形成されている。開口341の内周には突起状の接続部342が形成されており、当該接続部342と後述する被接続部41によって閉塞部4が取り付けられている。尚、開口341は上流側が縮径しており、閉塞部4が取り付けられた状態において、当該縮径部分の内周面にパッキン40が当接する。これにより、開口341は水密に塞がれている。又、開口341は下端において外向きに突出する鍔部343が形成されている。
閉塞部4は固定部34の開口341に取り付けられた栓体であって、継手本体2内に配置された状態であっても外部から目視可能となるように赤色で着色されている。又、閉塞部4は
図5に示すように、上端近傍において上記固定部34の内周に当接するパッキン40が取り付けられているとともに、その外周には上記接続部342が係合する溝状の被接続部41が形成されている。又、閉塞部4は下方に向けて突出する突出部が形成されており、当該突出部は
図5に示すように側面視略弧状且つ底面視十字状のリブとなっている。尚、当該閉塞部4の突出部分の形状及び色彩は後述する逆流防止弁6と大きく異なっており、継手本体2を目視した際、継手本体2内に配置されているのが閉塞部4であるか逆流防止弁6であるか容易に判別可能となっている。
【0018】
上記継手部材1の取り付けについて説明する。尚、漏洩試験の際、継手部材1は試験区間の上流側端部及び下流側端部の排水配管に取り付けられるものであり、以下においては上流側端部又は下流側端部のどちらか一方に配置された継手本体2の取り付けについて記載するが、他方に配置された継手本体2も同様の取り付けがなされている。
まず、配管100と配管200に継手本体2を接着により取り付ける。この時、配管100と配管200は継手本体2を介して排水流路が連通している。
次に、固定部34の開口341に閉塞部4を挿入し、接続部342を被接続部41に押し付けた状態で閉塞部4を回転させる。この時、パッキン40が開口341の内周面に当接し、開口341が水密に塞がれるとともに、突起状の接続部342が溝状の被接続部41内に配置されることで、固定部34に閉塞部4が固定される。
次に、取付口23より挿入部材3を挿入する。尚、当該挿入の際には
図2に示すように、取付部62に対して略水平であって、取付部62の軸方向に対して平行となる方向に挿入する。そして、取付口23の突起24が蓋部31の溝部311に当接した後、蓋部31を回動させることによって挿入部材3を収納室25内に配置する。尚、溝部311は螺旋状に形成されているため、蓋部31の回動に伴い突起24が溝部311内を摺動するとともに、当該摺動によって蓋部31の回転運動が挿入部材3を収納室25側へと移動させる水平方向の応力へと変換される。その結果、挿入部材3は更に収納室25の奥側へと移動する。又、挿入部材3は被ガイド部37がガイド部28に当接し、当該ガイド部28に沿って収納室25の奥側へと移動するとともに、継手本体2の傾斜面27と挿入部材3の傾斜面36がパッキン39を介して圧接される。この時、継手本体2と挿入部材3は傾斜面27と傾斜面36によって接近し、圧接することにより、水平方向の応力が更に上下方向の応力に変換される。これにより、パッキン39が傾斜面27に押し付けられて流入口21が閉塞される。尚、上記変換された上下方向の応力は、挿入部材3の傾斜面36を下方に押し下げるようにも働くが、継手本体2のガイド部28によって挿入部材3の被ガイド部37が支持されているため、傾斜部27と傾斜部36が離間してしまうことが防止される。
上記挿入部材3が収納室25内に配置された状態において、パッキン39は傾斜面27に当接し、閉塞部4によって排水配管が閉塞される。又、固定部34に取り付けられたパッキン38によって、内部の空気が取付口23より外部に漏洩することを防ぐ。これにより、継手部材1は上流側からの空気の流れと、下流側からの空気の流れを完全に閉塞する。
次に、上記閉塞された排水配管内に空気圧をかけ、空気の漏れの有無を検査することで漏洩試験である満空試験が行われる。尚、試験時において閉塞部4に対して上流側又は下流側から圧力が加わるが、閉塞部4は突起状の接続部342が溝状の被接続部41内に係合していることから、試験時の空気圧によって外れてしまうことはない。
【0019】
上記満空試験が終了した後、蓋部31を上記挿入部材3の配置時とは逆方向に回動させ、挿入部材3を継手本体2より取り外し、排水配管の閉塞を解除する。
【0020】
又、本実施形態においては、継手部材1は閉塞部4とは異なる機能部である逆流防止弁6を別部材として有している。そして、
図6に示すように、試験終了後に上記閉塞部4に換えて逆流防止弁6を継手本体2に取り付けることで、継手部材1に逆流防止装置としての機能を付与することができる。
【0021】
逆流防止弁6はシリコン等の弾性を有する材質から成り、内部に排水流路を有する側面視略三角形且つ正面視略円筒状であり、下流側端部に開閉部61が形成されているとともに、上流側端部に固定部34と嵌着される取付部62が形成されている。開閉部61は円筒の一端を押し潰し、軸状で重ね合わせた形状を成し、内部より圧力が付与されない限りにおいて排水流路を閉塞している。取付部62は内周及び外周が拡径しており、固定部34の下面に形成された鍔部343に嵌着されている。
【0022】
上記逆流防止弁6が取り付けられた状態の継手部材1に対し、上流側から排水が生じた際には、当該排水によって開閉部61が押し広げられて、開閉部61による排水流路の閉塞が解除される。従って、上流側から流れた排水は逆流防止弁6を通過して下流側へと排出される。一方、排水が流れていない状態、又は下流側からの圧力が生じた際には、開閉部61は排水流路の閉塞を維持する。従って、下流側からの排水や空気、及び害虫の逆流を防ぐことが可能となる。
【0023】
尚、上記漏洩試験後に他階の排水配管について試験を行う場合には、閉塞部4を流用し、他階の継手部材1に取り付けても良い。例えば、
図11における継手部材1b、継手部材1cを用いて2階、3階間の試験を行った後、下流側の継手部材1bの挿入部材3より閉塞部4を取り外し、4階に配置された継手部材1dの挿入部材3に閉塞部4を取り付け、3階、4階間の試験を行って良い。この時、閉塞部4が取り外された下流側の継手部材1b内には逆流防止弁6を取り付ける。
【0024】
上記本発明の継手部材1においては、挿入部材3又は挿入部材5を取り付ける際、水平方向に挿入した後に蓋部31を回転させるだけで取り付けが可能となる。従って、継手部材1が狭い空間内に配置されていても、挿入部材3又は挿入部材5の着脱が容易となる。
又、上述の通り、本発明において、継手本体2は透明であり、且つ閉塞部4と逆流防止弁6はその形状及び色彩が大きく異なっている。従って、外部からの目視によって、継手本体2内部に配置されている機能部が閉塞部4であるか逆流防止弁6であるかが容易に判別可能となっている。これにより、試験終了時に作業者が閉塞部4を外し忘れることを防ぐことができる。
【0025】
第一実施形態に係る継手部材1は以上であるが、本発明の継手部材は上記実施形態の形状に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えても良いものである。例えば、上記第一実施形態において、閉塞部4は突起状の接続部342と溝状の被接続部41の係合によって取り付けられていたが、
図7及び
図8に示すように、段状の接続部342と、当該段状の接続部342に係止する爪状の被接続部41による係合や、
図9及び
図10に示すように、雌螺子から成る接続部342と雄螺子から成る被接続部41による螺合であっても良く、種々の接続構造を採用しても良い。
【0026】
又、本発明の継手部材1は漏洩試験としての満空試験に使用されていたが、満水試験に使用しても良い。この時、継手部材1はパッキン38によって取付口23が閉塞されていることから、閉塞部4による排水流路の閉塞が不十分であったとしても、試験用水が外部に漏れてしまうことはない。又、蓋部31によって、挿入部材3を取り外す際においても、継手部材1の上流側に貯留された試験用水が外部に漏れてしまうことを防ぐことができる。
又、上記第一実施形態においては、機能部は閉塞部4及び逆流防止弁6から成るものであったが、その他の機能部を有し、用途に応じて交換可能であっても良い。例えば、上記漏洩試験終了後、閉塞部4に換えて、排水流路が形成された通水部材を有する挿入部材3を機能部として取り付けても良く、水封式排水トラップを取り付けても良い。尚、開口341を排水流路とする場合には、何も取り付けられていない固定部34自体を機能部である通水部材としても良い。
又、漏洩試験に際し、継手本体2の取付口23から空気圧をかけるようにしても良い。この場合には、排水配管の上流側に配置される継手本体2と、下流側に配置される継手本体2に加え、空気圧を注入する継手本体2が必要となる。
【符号の説明】
【0027】
1 継手部材
2 継手本体
21 流入口
22 流出口
23 取付口
24 突起
25 収納室
26 取り付け溝
27 傾斜面
28 ガイド部
3、5 挿入部材
31 蓋部
311 溝部
32 取手
33 嵌合部
34 固定部
341 開口
342 接続部
343 鍔部
35 爪部
36 傾斜面
37 被ガイド部
38、39、40 パッキン
4 閉塞部
41 被接続部
6 逆流防止弁
61 開閉部
62 取付部
100 配管
200 配管