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特許7115788役務購入方法、商品・役務購入方法、プログラム及び端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】役務購入方法、商品・役務購入方法、プログラム及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20220802BHJP
【FI】
G06Q50/22
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021122121
(22)【出願日】2021-07-27
【審査請求日】2021-07-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】300058880
【氏名又は名称】株式会社ロジック
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】和田森 久志
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-064545(JP,A)
【文献】登録実用新案第3181163(JP,U)
【文献】特許第6915918(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから近距離無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから近距離無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部とを備えており、前記スタッフによって携帯される端末装置を用いて実行される役務購入方法であって、
前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第1の工程と、
前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記端末装置が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記役務購入画面から購入する役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による役務購入の承諾を入力するための処理を行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と
を有し、
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を行う
役務購入方法。
【請求項2】
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られたという第1の条件、又は予め決められた同意不要であるという第2の条件を満たした場合に、前記発注処理を行う
請求項1に記載の役務購入方法。
【請求項3】
前記役務毎に同意者を事前に規定されており、
前記第8の工程は、前記選択された役務に規定された前記同意者に対して前記同意を処理を行う
請求項1に記載の役務購入方法。
【請求項4】
前記第8の工程は、前記役務に関する情報の提供先である同意先に同意要求を送信し、一定期間、回答がない場合に、予め決められた同意無回答対応処理を行う
請求項1~3のいずれかに記載の役務購入方法。
【請求項5】
前記第2の無線タグは、クレジットカード又はデビットカード連携機能を備え、
前記端末装置が近距離通信により前記第2の無線タグと通信をして決済する
請求項1~4のいずれかに記載の役務購入方法。
【請求項6】
前記第6の工程は、前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を近距離無線通信で読み出して認証し、
前記第7の工程は、前記第6の工程の前記認証に成功した場合に発注処理を行う
請求項1~5のいずれかに記載の役務購入方法。
【請求項7】
前記第6の工程は、前記利用者のサイン入力処理を行う
請求項1~6のいずれかに記載の役務購入方法。
【請求項8】
スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから近距離無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから近距離無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部とを備えており、前記スタッフによって携帯される端末装置を用いて実行される商品・役務購入方法であって、
前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第1の工程と、
前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記端末装置が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、商品又は役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記商品又は役務購入画面から購入する商品又は役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による商品又は役務購入の承諾を入力するための処理を行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された商品又は役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された商品又は役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と、
複数の前記スタッフがいる場合に、前記利用者による過去の商品又は役務購入履歴に、当該商品又は役務購入に関わった前記スタッフの情報を対応付ける第9の工程と
を有し、
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を行う
商品・役務購入方法。
【請求項9】
前記スタッフの属性に応じた課題入力画面を表示し、当該課題入力画面を介して入力された前記利用者の課題情報をサーバに提供する第10の工程
をさらに有する請求項8に記載の商品・役務購入方法。
【請求項10】
スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、前記利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部とを備えており、前記スタッフによって携帯される端末装置が実行するプログラムであって、
前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第1の工程と、
前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記端末装置が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記役務購入画面から購入する役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による役務購入の承諾を入力するための処理を行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と
を前記端末装置に実行させ、
前記第7の工程では、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を前記端末装置に実行させる
プログラム。
【請求項11】
前記プログラムが起動すると、前記第1の工程の前に、前記スタッフの第1の無線タグを搭載した第1のカードを前記無線タグ読み出し部に近づけることを促すメッセージを前記ディスプレイに表示し、
、前記第2の工程の前に、前記スタッフの前記第2の無線タグを搭載した第2のカードを前記無線タグ読み出し部に近づけることを促すメッセージを前記ディスプレイに表示する
請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、
所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部と、
処理部と
を有し、前記スタッフによって携帯される端末装置であって、
前記無線タグ読み出し部によって、前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を無線で読み出す第1の工程と、
前記無線タグ読み出し部によって、前記利用者の第2の無線タグから当該利用者の識別情報を無線で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記処理部が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する処理を前記処理部が行う第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記役務購入画面から購入する役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による役務購入の承諾を入力するための処理を前記処理部が行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と
を実行し、
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を行う
端末装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルパー等のスタッフが利用者を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて、スタッフが利用者が必要な商品又は役務を購入する商品・役務購入方法、プログラム及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者(介護者)の自宅にヘルパーが訪問して生活上の様々な介助を行う訪問介護サービスでは、サービスの提供実績に係る種々の記録(訪問先、訪問日時、サービス内容など)をヘルパーが適宜残していく必要がある。また、訪問介護サービスの管理に携わる担当者は、費用の請求(特に、保険請求)のため、何名ものヘルパーから提出される多数の伝票類を定期的に処理する必要がある。
【0003】
従来、訪問介護サービスにおけるサービス提供実績の記録は、各ヘルパーが手作業で行っており、日々の業務において大きな負担となっている。また、訪問介護サービスの管理担当者が行う伝票類の整理、集計などの作業も一般に手作業で行われており、特に月末等において作業が集中し易いことから、長時間の残業が発生するなどの問題が生じている。
他方、訪問介護サービスは、その性質上、サービスが提供される現場にヘルパーと利用者以外の第三者がいないことが多い。サービス提供の実績を正確に記録するためには、第三者がいない現場においても、訪問したヘルパーの身元を正しく把握できるようにすることが望ましい。
【0004】
このような課題を解決するために、訪問サービスにおける正確なサービス提供実績を自動的に記録でき、サービス提供業務にあたるヘルパーの負担を軽減できる装置がある。
【0005】
当該システムでは、ヘルパーは、無線タグが内蔵されたICカード3を端末装置2にかざして、無線タグからヘルパー識別情報を読み出し、サーバ装置1に送信する。サーバ装置1は、ヘルパー識別情報に基づいて端末装置2を認証する。ヘルパーがサービス提供を開始する際には、利用者の家の中などに設置された無線タグ4にサーバ装置1で認証された端末装置2をかざし、無線タグ4から利用者識別情報を読み出して、サーバ装置1に送信する。サーバ装置1は、ヘルパーの端末装置2から利用者識別情報を受信すると、当該利用者識別情報と、当該端末装置2のヘルパー識別情報と、現在の日時に関する情報とを含んだサービス提供実績の情報を実績管理データベース154に記録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】実用新案登録第3181163号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、訪問宅において、ヘルパーは、利用者から日用品の買い物を頼まれることがある。従来は、ヘルパーが利用者からお金を預かって買い物に行き、商品又は役務とつり銭を利用者に渡している。
しかしながら、買い物は、予定されたサービスの範囲外であり、ヘルパーの負担が大きいという問題がある。また、金銭の授受を伴うため、トラブルとなる可能性がるという問題がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、訪問サービスにおいて、利用者に代わりヘルパー等のスタッフが商品又は役務を購入する場合に、スタッフの負担を軽減すると共に、金銭のトラブルをなくすことができる商品・役務購入方法、プログラム及び端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明は、スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから近距離無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから近距離無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部とを備えており、前記スタッフによって携帯される端末装置を用いて実行される役務購入方法であって、
前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第1の工程と、
前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記端末装置が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記役務購入画面から購入する役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による役務購入の承諾を入力するための処理を行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と
を有し、
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を行う、務購入方法である
【0010】
好適には、前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られたという第1の条件、又は予め決められた同意不要であるという第2の条件を満たした場合に、前記発注処理を行う。
【0011】
好適には、前記役務毎に同意者を事前に規定されており、前記第8の工程は、前記選択された役務に規定された前記同意者に対して前記同意を処理を行う。
【0012】
好適には、前記第8の工程は、前記役務に関する情報の提供先である同意先に同意要求を送信し、一定期間、回答がない場合に、予め決められた同意無回答対応処理を行う。
【0013】
好適には、前記第2の無線タグは、クレジットカード又はデビットカード連携機能を備え、前記端末装置が近距離通信により前記第2の無線タグと通信をして決済する。
【0014】
好適には、前記第6の工程は、前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を近距離無線通信で読み出して認証し、前記第7の工程は、前記第6の工程の前記認証に成功した場合に発注処理を行う。
【0015】
好適には、前記第6の工程は、前記利用者のサイン入力処理を行う。
【0016】
本発明は、スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから近距離無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから近距離無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部とを備えており、前記スタッフによって携帯される端末装置を用いて実行される商品・役務購入方法であって、
前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第1の工程と、
前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記端末装置が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、商品又は役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記商品又は役務購入画面から購入する商品又は役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による商品又は役務購入の承諾を入力するための処理を行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された商品又は役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された商品又は役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と、
複数の前記スタッフがいる場合に、前記利用者による過去の商品又は役務購入履歴に、当該商品又は役務購入に関わった前記スタッフの情報を対応付ける第9の工程と
を有し、
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を行う、商品・役務購入方法である。
【0017】
好適には、前記スタッフの属性に応じた課題入力画面を表示し、当該課題入力画面を介して入力された前記利用者の課題情報をサーバに提供する第10の工程をさらに有する。
【0018】
本発明は、スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、前記利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部とを備えており、前記スタッフによって携帯される端末装置が実行するプログラムであって、
前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第1の工程と、
前記利用者の前記第2の無線タグから当該利用者の識別情報を前記端末装置が近距離無線通信で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記端末装置が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記役務購入画面から購入する役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による役務購入の承諾を入力するための処理を行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と
を前記端末装置に実行させ、
前記第7の工程では、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を前記端末装置に実行させる、プログラムである
【0019】
好適には、前記プログラムが起動すると、前記第1の工程の前に、前記スタッフの第1の無線タグを搭載した第1のカードを前記無線タグ読み出し部に近づけることを促すメッセージを前記ディスプレイに表示し、
、前記第2の工程の前に、前記スタッフの前記第2の無線タグを搭載した第2のカードを前記無線タグ読み出し部に近づけることを促すメッセージを前記ディスプレイに表示する。
【0020】
本発明は、スタッフが利用者宅を訪問して所定のサービスを提供する訪問サービスにおいて前記スタッフが携帯する第1の無線タグから無線通信により前記スタッフの識別情報を読み出し可能であるとともに、利用者の所在地に設置されるか若しくは前記利用者が携帯する第2の無線タグから無線通信により前記利用者の識別情報を読み出し可能な無線タグ読み出し部と、
所定の通信ネットワークに接続可能な端末側通信部と、
処理部と
を有し、前記スタッフによって携帯される端末装置であって、
前記無線タグ読み出し部によって、前記スタッフの第1の無線タグから当該スタッフの識別情報を無線で読み出す第1の工程と、
前記無線タグ読み出し部によって、前記利用者の第2の無線タグから当該利用者の識別情報を無線で読み出す第2の工程と、
前記第1の工程で読み出した前記スタッフの識別情報と前記利用者の識別情報とを認証するための処理を前記処理部が行う第3の工程と、
前記第3の工程の前記認証に成功した場合に、役務購入画面を前記端末装置のディスプレイに表示する処理を前記処理部が行う第4の工程と、
前記第4の工程で表示した前記役務購入画面から購入する役務の選択指示が入力される第5の工程と、
前記第5の工程の後に、前記利用者による役務購入の承諾を入力するための処理を前記処理部が行う第6の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択指示された役務の発注処理を行う第7の工程と、
前記第6の工程の後に、前記選択された役務に関する情報を前記スタッフが所属する施設又は、前記利用者の関係者に提供し、同意を得る処理を行う第8の工程と
を実行し、
前記第7の工程は、前記第8の工程で前記同意が得られた場合に、前記発注処理を行う、端末装置である
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、訪問サービスにおいて、利用者に代わりヘルパー等のスタッフが商品又は役務を購入する場合に、スタッフの負担を軽減すると共に、金銭のトラブルをなくすことができる商品・役務購入方法、プログラム及び端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、本発明の実施形態に係る訪問サービス管理システムの全体的な構成の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態に係る商品・役務販売アプリの立ち上げ後に端末装置のディスプレイに表示されるヘルパーの無線タグからの情報を読み取るための読取メッセージ画面である。
図3図3は、図2に示す読取メッセージ画面の後に無線タグからのヘルパー情報の読み取りに成功した場合に端末装置2のディスプレイに表示される画面の図である。
図4図4は、商品・役務販売アプリの立ち上げ後に端末装置のディスプレイに表示される利用者の無線タグからの情報を読み取るための読取メッセージ画面である。
図5図5は、図4に示す読取メッセージ画面の後に無線タグからの利用者情報の読み取りに成功した場合に端末装置のディスプレイに表示される画面の図である。
図6図6は、端末装置2のディスプレイに表示される商品・役務購入画面の一例を示す図である。
図7図7は、ヘルパーが購入する商品・役務の選択指示した後に利用者のサイン入力をするためのサイン入力画面を示す図である
図8図8は、図1に示す端末装置の機能ブロック図である。
図9図9は、図1に示すサーバ装置の機能ブロック図である。
図10図10は、本発明の第1実施形態に係る商品・役務購入方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
図11図11は、本発明の第2実施形態に係る商品・役務購入方法の処理フローを説明するための図である。
図12】商品又は役務毎に同意者を事前に規定した場合を説明するための図である。
図13図13は、本発明の第3実施形態に係る商品・役務購入方法の同意処理に関する処理フローを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態に係る商品・役務購入方法が適用される訪問サービス管理システムに説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る訪問サービス管理システムの全体的な構成の一例を示す図である。
図1に示す訪問サービス管理装置は、ヘルパーが利用者を訪問して日常生活上の様々な介助を行う訪問介護サービスの業務に使用される装置であり、ヘルパーの業務において大きな負担となっていたサービス提供実績の記録を自動的に行う。図1に示す訪問サービス管理装置は、通信ネットワーク9を介して通信を行うサーバ装置1と複数の端末装置2を有する。
【0027】
各ヘルパーは、無線タグ(例えば、RFIDタグ)が内蔵されたICカード3を携帯するとともに、無線タグのリーダー機能を備えた端末装置2を携帯する。訪問サービスを行う場合、ヘルパーは端末装置2をサーバ装置1に認証させる。ヘルパーがICカード3を端末装置2にかざすと、端末装置2はリーダー機能によってICカード3の無線タグからヘルパー識別情報を近距離無線通信により読み出す。端末装置2は、無線タグからヘルパー識別情報を読み出すと、これをサーバ装置1に送信する。サーバ装置1は、端末装置2から受信したヘルパー識別情報が登録されたヘルパー識別情報と一致するか調べ、一致する場合、当該端末装置2を正規のヘルパーが操作する端末として認証する。ヘルパーは、利用者を訪問してサービス提供を開始する際、利用者の家の中などに設置された無線タグ4に、サーバ装置1で認証された端末装置2をかざす。端末装置2は、無線タグ4から利用者識別情報を近距離無線通信により読み出し、サーバ装置1に送信する。無線タグ4は、例えば、利用者カードに搭載してもよい。
【0028】
本実施形態の商品・役務購入方法では、ヘルパーが利用者宅にいるときに、ヘルパーのICカード3の第1の無線タグと利用者宅の第2の無線タグ4(例えば、RFIDタグ)とを端末装置2に近づけて認証したことを条件に、端末装置2を用いた利用者のための商品又は役務購入をヘルパーが行うことができる。
【0029】
サーバ装置1は、利用者を訪問したヘルパーの端末装置2から当該利用者の利用者識別情報を受信すると、当該利用者識別情報と、当該端末装置2のヘルパー識別情報と、現在の日時に関する情報とを含んだサービス提供実績の情報を記録する。これにより、サービス提供実績に係る情報をサーバ装置1において自動的に記録できるため、ヘルパーの業務負担を軽減できる。また、サービスが提供される現場においてヘルパーの身元を確認できるので、正確なサービス提供実績を記録できる。
【0030】
また、サーバ装置1は、端末装置2が無線で読み取ったヘルパー及び利用者の識別情報を認証し、その認証結果を端末装置2に送信する。
また、サーバ装置1は、認証後に、商品・役務購入画面上でヘルパーが購入する商品・役務の選択指示を行うと、利用者のサイン入力等が行われたことを条件に、選択指示された商品・役務の発注処理を行う。
【0031】
図2は、本実施形態に係る商品・役務販売アプリの立ち上げ後に端末装置2のディスプレイに表示されるヘルパーの無線タグ5からの情報を読み取るための読取メッセージ画面110である。図3は、図2に示す読取メッセージ画面110の後に無線タグ5からのヘルパー情報の読み取りに成功した場合に端末装置2のディスプレイに表示される画面113である。画面113には、指定操作により、ヘルパーの商品・役務購入履歴を確認するための「購入履歴」ボタン画像がある。なお、利用者の購入履歴を確認するための「購入履歴」ボタン画像を設けてもよい。
【0032】
図4は、商品・役務販売アプリの立ち上げ後に端末装置2のディスプレイに表示される利用者の無線タグ4からの情報を読み取るための読取メッセージ画面120である。図5は、図4に示す読取メッセージ画面120の後に無線タグ4からの利用者情報の読み取りに成功した場合に端末装置2のディスプレイに表示される画面123である。
【0033】
図6は、端末装置2のディスプレイに表示される商品・役務購入画面131の一例である。図7は、ヘルパーが購入する商品・役務の選択指示した後に利用者のサイン入力をするためのサイン入力画面133の一例である。
役務は、例えば、理美容サービス、ネイル、マッサージ、エステ、占い等のサービスである。
【0034】
図8は、図1に示す端末装置2の機能ブロック図である。
図8に示すように、端末装置2は、例えば無線タグ読み出し部21、ディスプレイ23、操作部25、通信部27、メモリ29及び処理部31を有する。
無線タグ読み出し部21は、図1に示す無線タグ4及び無線タグ5と近距離無線通信を行う。
ディスプレイ23は、処理部31が生成した画面を表示する。
操作部25は、ディスプレイ23のタッチパネルや、操作ボタン、音声入力等である。
通信部27は、ネットワークを介してサーバ装置1と通信をする。
メモリ29は、処理部31が実行するプログラムPRG1及びデータを記憶している。
処理部31は、プログラムPRG1を実行し、以下に示す端末装置2の処理を統括的に行う。
プログラムPRG1は、例えば、端末装置2がスマートフォンである場合は、そのアプリとしてインストールされている。
【0035】
図9は、図1に示すサーバ装置1の機能ブロック図である。
図9に示すように、サーバ装置1は、例えば通信部57、メモリ59及び処理部51を有する。
通信部57は、ネットワークを介して端末装置2と通信をする。
メモリ59は、処理部51が実行するプログラムPRG2及びデータを記憶している。
処理部51は、プログラムPRG2を実行し、以下に示すサーバ装置1の処理を統括的に行う。
【0036】
以下、本発明の実施形態に係る商品・役務購入方法の処理フローについて説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る商品・役務購入方法の処理フローを説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
ヘルパーが自らの持つ端末装置2上で商品・役務販売用アプリ(PRG1)を立ち上げる。
【0037】
ステップST2:
図7に示す端末装置2の処理部31は、図2に示すように、ヘルパーのICカード3の無線タグ5からの情報を読み取るための読取メッセージ画面110をディスプレイ23に表示する。
【0038】
ステップST3:
端末装置2の無線タグ読み出し部21を介してヘルパーのICカード3の無線タグ5と近距離無線通信を行い、ヘルパー識別情報及びヘルパー情報を取得し、メモリ29に記憶する。
そして「ヘルパー認証」を指定操作することで、処理部51は、ヘルパー識別情報を基に認証を行う。当該認証は、例えば、端末装置2からサーバ装置1に当該ヘルパー識別情報を送信してサーバ装置1で行い、その結果を端末装置2に戻して行われる。
【0039】
ステップST4:
端末装置2の処理部31は、ステップST3の認証に成功した場合にディスプレイ23に図3に示す取得したヘルパー情報を示す画面113を表示する。
【0040】
ステップST5:
図7に示す端末装置2の処理部31は、図4に示すように、利用者宅にある利用者の無線タグ4からの情報を読み取るための読取メッセージ画面120をディスプレイ23に表示する。
【0041】
ステップST6:
端末装置2の無線タグ読み出し部21を介して利用者の無線タグ4と近距離無線通信を行い、利用者識別情報及び利用者情報を取得し、メモリ29に記憶する。
そして「利用者認証」を指定操作することで、処理部51は、利用者識別情報を基に認証を行う。当該認証は、例えば、端末装置2からサーバ装置1に当該利用者識別情報を送信してサーバ装置1で行い、その結果を端末装置2に戻して行われる。
【0042】
ステップST7:
端末装置2の処理部31は、ステップST6の認証に成功した場合にディスプレイ23に図5に示す取得した利用者情報を示す画面123を表示する。
【0043】
ステップST8:
ヘルパーが図5に示す「購入」を指定操作すると、端末装置2の処理部51は、図6に示す商品・役務購入画面131をディスプレイ23に表示する。商品・役務購入画面131は、例えば、サーバ装置1から受信した情報を基に表示する。
【0044】
ステップST9:
ヘルパーは、例えば、端末装置2の商品・役務購入画面131上で商品・役務を検索し、傍にいる利用者と相談しながら、購入する商品・役務を選択操作する。これにより、端末装置2に購入商品・役務選択指示が入力される。当該購入商品・役務選択指示は端末装置2からサーバ装置1に送信される。
【0045】
ステップST10:
端末装置2の処理部51は、ステップST9に続いて、図7に示すサイン入力画面133をディスプレイ23に表示する。利用者は、指やペン等で、サイン入力画面133内に直筆のサインをする。当該サインは、利用者が購入同意したことの証拠として利用可能である。当該入力されたサイン情報は、端末装置2からサーバ装置1に送信される。
【0046】
ステップST11;
サーバ装置1の処理部51は、ステップST9で端末装置2から受信した購入商品・役務選択指示と、ステップST10で受信したサイン情報を図8に示すメモリ59に記憶する。
サーバ装置1の処理部51は、例えば、利用者情報と購入商品・役務選択指示に含まれる購入商品・役務情報とを、利用者が属する施設や利用者の関係者(同意者)に通知する処理を行う。そして、当該施設や関係者から、購入確認・同意の通知を受信したことを条件に購入商品・役務選択指示を正当なものとして扱う。
【0047】
なお、図12に示すように、商品・役務毎に同意者を事前に規定してもよい。その場合には、処理部51は、用者情報と購入商品・役務選択指示に含まれる購入商品・役務情報とを基づいて同意者を特定し、当該特定した同意者に通知を行う。例えば食料品、医薬品等について予め同意者を特定する。
【0048】
ステップST12:
サーバ装置1の処理部51は、ステップST11の購入商品・役務選択指示に応じて、指示された商品・役務の発注処理を行う。処理部51は、当該当該発注処理において、購入された商品・役務を利用者宅、あるいは指定された場所に配送するための処理を行う。
【0049】
以上説明したように、本実施形態の商品・役務購入方法によれば、端末装置2を用いて、利用者の無線タグ4とヘルパーの無線タグ5との近距離無線通信ができたことを条件に、ヘルパーは端末装置2を操作して利用者のためのオンラインによる商品・役務購入手続が可能になる。
そのため、ヘルパーは、近距離無線通信が可能は利用者宅にいるときにしか、利用者のためのオンラインによる商品・役務購入手続を行うことができず、利用者宅外で不正に商品・役務購入がされることはない。
【0050】
また、本実施形態の商品・役務購入方法によれば、図9に示すように、購入商品・役務選択指示(ステップST8)を行った後に、図7に示すサイン入力画面133を表示して利用者のサイン入力を要求する。これにより、利用者が同意した商品・役務のみを注文できる。
【0051】
本実施形態の商品・役務購入方法によれば、利用者からお金を渡されて利用者が買い物に行くということは不要なので、利用者の負担を軽減できると共に、無用なトラブルをなくすことができる。
【0052】
<第2実施形態>
本実施形態の訪問サービス管理システムでは、利用者関係者に同意が得られたという第1の条件に加えて、予め決められた同意不要であるという第2の条件を満たした場合においても、商品・役務の発注処理を行う。
【0053】
図11は、本発明の第2実施形態に係る商品・役務購入方法の処理フローを説明するための図である。
図11において、図10と同じ符号を付したステップは第1実施形態と基本的に同じである。
第2実施形態では、ステップST10の利用者サイン入力の後のステップST111において、サーバ装置1の処理部51は、ステップST9で端末装置2から受信した購入商品・役務選択指示と、ステップST10で受信したサイン情報を図8に示すメモリ59に記憶する。
また、ステップST111において、サーバ装置1の処理部51は、利用者情報と購入商品・役務選択指示に含まれる購入商品・役務情報とを、利用者が属する施設や利用者の関係者(利用者関係者)に通知を行う。そして、当該利用者関係者から、購入確認・同意の通知を受信したという第1の条件を満たすと購入商品・役務選択指示を正当なものとして扱う(商品・役務の発注処理を行う)。
【0054】
また、サーバ装置1の処理部51は、予め決められた同意不要であるという第2の条件を満たした場合においても、商品・役務の発注処理を行う。こで、予め決められた同意不要とは、購入商品・役務選択指示されるい商品・役務の属性が、単価、所定期間の総額等に関して規定された要件である。
【0055】
すなわち、本実施形態では、上述した第1の条件又は第2の条件のいずれかを満たした場合において、商品・役務の発注処理を行う。
【0056】
本実施形態によれば、第2の条件を満たせば、利用関係者による同意を不要とでき、取引の安全性を担保しながら、商品・役務の購入を円滑に進めることができる。
【0057】
<第3実施形態>
本実施形態では、商品・役務に関する情報の提供先である同意先に同意要求を送信し、一定期間、回答がない場合に、予め決められた同意無回答対応処理を行う。
図13は、本発明の第3実施形態に係る商品・役務購入方法の同意処理に関する処理フローを説明するための図である。
【0058】
ステップST201:
サーバ装置1の処理部51は、利用者情報と購入商品・役務選択指示に含まれる購入商品・役務情報とを、利用者が属する施設や利用者の関係者(利用者関係者)に同意要求通知を行う。
【0059】
ステップST202:
処理部51は、利用者関係者から回答を受信したか否かを判断し、受信したと判断した場合にはステップST203に進み、そうでない場合にはステップST204に進む。
【0060】
ステップST203:
処理部51は、例えば、同意を示す回答を受信した場合には、購入商品・役務選択指示を正当なものとして扱う(商品・役務の発注処理を行う)。
一方、拒否を示す回答を受信した場合は、商品・役務の発注処理は行わず、発注できない旨を端末装置2に通知する。
【0061】
ステップST204:
処理部51は、所定期間を経過したかを判断し、経過していないと判断するとステップST202に戻り、経過したと判断した場合にはステップST205に進む。
【0062】
ステップST205:
処理部51は、所定期間が経過しても回答を受信しない場合の処理として予め決められた回答期限経過処理を行う。例えば、通知先を変更する、通知先に電話をする、あるいは処理部51にその旨を返信し指示を仰ぐ等の処理である。
【0063】
<第4実施形態>
本実施形態では、上述した実施形態において、一人の利用者に複数のスタッフが関わる場合に、利用者による過去の商品・役務購入履歴に、当該商品・役務購入に関わったスタッフの情報を対応付ける。
これにより、どのスタッフがどの利用者にどのような商品・役務を注文したかをデータとして収集できる。そのため、新人は、経験者の注文パターンを参考にすることができる。
また、利用者宅に訪問した期間が長いスタッフの商品・役務の名、その数量、期間に関する情報が、当該利用者に訪問した期間が短いスタッフの参考になる。
【0064】
<第5実施形態>
本実施形態では、スタッフの属性に応じた課題入力画面を表示し、当該課題入力画面を介して入力された前記利用者の課題情報をサーバに提供する。
課題入力画面入力入力するスタッフの属性としては、例えば、訪問介護ヘルパー、ケアマネージャー、医療従事者、行政担当者、商品・役務提供事業者等の各事業者がある。また、スタッフでなはなく、行政のスタッフや親族でもよい。
課題入力画面は、例えば、お困り事チェックリストとして、「孫が生まれた」、「家事ができない」、「お部屋の模倣替え」、「庭手入れをしたい」等の項目にチェックする形式になっている。
【0065】
本実施形態によれば、利用者の困りごと等の生活課題情報を収集し、利用者が求めるサービス提供に役立てることができる。
【0066】
<第6実施形態>
本実施形態では、利用者宅の第2の無線タグ4(例えば、RFIDタグ)に、クレジットカードやデビットカード連携機能を持たせる。
そして、第2の無線タグ4とNFC機能を備えた端末装置2とが通信をして決済できるようにする。
これにより、決済に伴う負担を軽減できる。
【0067】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の種々のバリエーションを含んでいる。
【0068】
上述した実施形態では、図8に示すように、近距離無線通信により、ヘルパー情報を読み出してから、利用者を読み出す場合を例示したが、読み出す順序は逆でもよい。
【0069】
また、上述した実施形態では、利用者識別情報を発信する無線タグを利用者の宅内などに設置する例を挙げているが、本発明の他の実施形態では、利用者が身につける物品(リストバンド)等に無線タグを内蔵させてもよい。
【0070】
上述した実施形態では、例えば、利用者宅に設置された無線タグから利用者識別情報を読み取る例を例示したが、利用者宅に設置された無線通信装置からビーコンを端末装置が受信し、端末装置2が当該ビーコンをサーバ装置1に送信するようにしてもよい。サーバ装置1では、利用者宅の利用者識別情報とビーコンとの対応情報を事前に保持する。
【0071】
上述した実施形態では訪問介護サービスの管理装置の例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スタッフが利用者を訪問して所定のサービスを提供する様々な訪問サービスの管理装置に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0072】
1…サーバ装置
2…端末装置
3…ICカード
4…利用者無線タグ
5…ヘルパー無線タグ
9…通信ネットワーク
110…読取メッセージ画面
113…画面
120…読取メッセージ画面
123…画面
131…商品・役務購入画面
133…サイン入力画面


【要約】      (修正有)
【課題】訪問サービスにおいて、利用者に代わりヘルパー等のスタッフが商品・役務を購入する場合に、スタッフの負担を軽減すると共に、金銭のトラブルをなくすことができる商品・役務購入方法、プログラム及び端末装置を提供する。
【解決手段】商品・役務購入方法において、サーバ装置1は、ヘルパーが用いる端末装置2が無線で読み取ったヘルパーのICカード3の無線タグ5と近距離無線通信を行いヘルパー識別情報を読み出し、利用者の無線タグ4と近距離無線通信をして利用者識別情報を読み出す。そして、これらの識別情報を認証し、認証結果を端末装置2に送信する。認証後に、端末装置2により、商品・役務購入画面上でヘルパーが購入する商品・役務の選択指示を行うと、サーバ装置1は、利用者のサイン入力等が行われたことを条件に選択指示された商品・役務の発注処理を行う。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13