IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ダイヘンの特許一覧

特許7115927送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム
<>
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図1
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図2
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図3
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図4
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図5
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図6
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図7
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図8
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図9
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図10
  • 特許-送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】送電装置、制御方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/60 20160101AFI20220802BHJP
   B60L 53/124 20190101ALI20220802BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20220802BHJP
   H01M 10/46 20060101ALI20220802BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220802BHJP
   H02J 50/12 20160101ALI20220802BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20220802BHJP
【FI】
H02J50/60
B60L53/124
B60M7/00 X
H01M10/46
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
H02J50/12
H02J50/80
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018138866
(22)【出願日】2018-07-24
(65)【公開番号】P2020018071
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000000262
【氏名又は名称】株式会社ダイヘン
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】田中 良平
【審査官】宮本 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-059239(JP,A)
【文献】特開2016-059141(JP,A)
【文献】特開2016-059236(JP,A)
【文献】特開2014-220869(JP,A)
【文献】特開2015-006056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L1/00-3/12
B60L7/00-13/00
B60L15/00-58/40
B60M7/00
H01M10/42-10/48
H02J7/00-7/12
H02J7/34-7/36
H02J50/00-50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電コイルと、
該送電コイルの軸方向に直交する方向に沿って延びる一面を有し、前記送電コイルを収納するケースと、
前記送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、一端部が、前記一面を貫通して前記一面の外側に突出した軸回りに回転可能な回転軸と、
該回転軸の一端部から径方向外向きに突出し、前記一面上を移動する異物除去部と、
前記回転軸に動力を供給するモータと、
車両の存否を判定する判定部と
異物を検出する異物検出部と
を備え、
前記判定部にて前記車両が存在すると判定した場合、前記モータを所定時間駆動させ、
前記所定時間駆動した後、前記モータを停止させ、
前記モータの停止後に、前記異物検出部にて異物を検出したか否か判定する第2判定部と、
該第2判定部にて、異物を検出したと判定した場合、前記モータの回転速度を、現回転速度よりも高い回転速度に変更するか、又は前記モータの駆動時間を、現駆動時間よりも長い駆動時間に変更する変更部と
を備え、
前記変更部にて変更した回転速度又は駆動時間に基づいて、前記モータを再度、前記所定時間駆動させる
送電装置。
【請求項2】
送電コイルと、
該送電コイルの軸方向に直交する方向に沿って延びる一面を有し、前記送電コイルを収納するケースと、
前記送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、一端部が、前記一面を貫通して前記一面の外側に突出した軸回りに回転可能な回転軸と、
該回転軸の一端部から径方向外向きに突出し、前記一面上を移動する異物除去部と、
前記回転軸に動力を供給するモータと、
車両の存否を判定する判定部と、
異物を検出する異物検出部と
を備え、
前記判定部にて前記車両が存在すると判定した場合、前記モータを所定時間駆動させ、
前記所定時間駆動した後、前記モータを停止させ、
前記異物検出部は、前記モータのトルクを検出するトルク検出部又は前記モータの回転速度を検出する速度検出部を含み、
前記トルク検出部にて、予め定めた閾値以上のトルクを検出するか、又は前記速度検出部にて、予め定めた閾値以下の速度を検出した場合に、異物を検出したと判定する
送電装置。
【請求項3】
前記モータの停止後に、前記異物検出部にて異物を検出したか否か判定する第2判定部と、
該第2判定部にて、異物を検出したと判定した場合、前記モータの回転速度を、現回転速度よりも高い回転速度に変更するか、又は前記モータの駆動時間を、現駆動時間よりも長い駆動時間に変更する変更部と
を備え、
前記変更部にて変更した回転速度又は駆動時間に基づいて、前記モータを再度、前記所定時間駆動させる
請求項に記載の送電装置。
【請求項4】
送電の開始操作を受け付ける受付部を備え、
前記判定部にて前記車両が存在すると判定され且つ前記受付部にて送電の開始を受け付けた場合、前記モータを駆動させる
請求項1から3のいずれか一つに記載の送電装置。
【請求項5】
前記第2判定部にて、異物を検出していないと判定した場合、前記送電コイルによる送電の開始後に、前記モータを駆動させる
請求項1又は3に記載の送電装置。
【請求項6】
送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、前記送電コイルを収納するケースの一面を貫通して、前記一面の外側に突出した回転軸の一端部から径方向外向きに突出した異物除去部のモータの制御方法であって、
車両が存在すると判定した場合、前記モータ所定時間駆動させ
前記所定時間駆動した後、前記モータを停止させ、
前記モータの停止後に異物を検出したか否か判定し、
異物を検出したと判定した場合、前記モータの回転速度を、現回転速度よりも高い回転速度に変更するか、又は前記モータの駆動時間を、現駆動時間よりも長い駆動時間に変更し、
変更した回転速度又は駆動時間に基づいて、前記モータを再度、前記所定時間駆動させる
制御方法。
【請求項7】
送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、前記送電コイルを収納するケースの一面を貫通して、前記一面の外側に突出した回転軸の一端部から径方向外向きに突出した異物除去部のモータの制御方法であって、
車両が存在すると判定した場合、前記モータを所定時間駆動させ、
前記所定時間駆動した後、前記モータを停止させ、
予め定めた閾値以上の前記モータのトルクを検出するか、又は予め定めた閾値以下の前記モータの速度を検出した場合に、異物を検出したと判定する
制御方法。
【請求項8】
送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、前記送電コイルを収納するケースの一面を貫通して、前記一面の外側に突出した回転軸の一端部から径方向外向きに突出した異物除去部のモータを制御する制御装置にて実行されるコンピュータプログラムであって、
車両が存在すると判定した場合、前記モータ所定時間駆動させ
前記所定時間駆動した後、前記モータを停止させ、
前記モータの停止後に異物を検出したか否か判定し、
異物を検出したと判定した場合、前記モータの回転速度を、現回転速度よりも高い回転速度に変更するか、又は前記モータの駆動時間を、現駆動時間よりも長い駆動時間に変更し、
変更した回転速度又は駆動時間に基づいて、前記モータを再度、前記所定時間駆動させる
処理を実行するコンピュータプログラム。
【請求項9】
送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、前記送電コイルを収納するケースの一面を貫通して、前記一面の外側に突出した回転軸の一端部から径方向外向きに突出した異物除去部のモータを制御する制御装置にて実行されるコンピュータプログラムであって、
車両が存在すると判定した場合、前記モータを所定時間駆動させ、
前記所定時間駆動した後、前記モータを停止させ、
予め定めた閾値以上の前記モータのトルクを検出するか、又は予め定めた閾値以下の前記モータの速度を検出した場合に、異物を検出したと判定する
処理を実行するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、電力を送る送電装置、制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、矩形の給電面を有する非接触給電装置が提案されている。給電面には、二つのワイパー部が設けられている。給電面の対角線上において、二つの駆動軸が給電面の二つの角部に配されている。ワイパー部は駆動軸に連結され、駆動軸回りに回転する。ワイパー部の回転によって、給電面上に付着した異物が除去される(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-6056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非接触給電装置は複数のワイパー部同士の干渉を防止する為に、複数のワイパー部を順番に回転させる必要があり、ワイパーの制御が複雑化し易い。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、異物を除去する為の制御を簡素化させることができる送電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る送電装置は、送電コイルと、該送電コイルの軸方向に直交する方向に沿って延びる一面を有し、前記送電コイルを収納するケースと、前記送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、一端部が、前記一面を貫通して前記一面の外側に突出した軸回りに回転可能な回転軸と、該回転軸の一端部から径方向外向きに突出し、前記一面上を移動する異物除去部と、前記回転軸に動力を供給する駆動源と、車両の存否を判定する判定部とを備え、前記判定部にて前記車両が存在すると判定された場合、前記駆動源を駆動させる。
【0007】
本開示にあっては、車両が存在する場合、駆動源を駆動させて異物除去部を回転させる。異物除去部は、ケースの一面に付着した異物を除去し、人、犬又は猫などの生体の一面への侵入を防止する。
【0008】
本開示に係る送電装置は、送電の開始操作を受け付ける受付部を備え、前記判定部にて前記車両が存在すると判定され且つ前記受付部にて送電の開始を受け付けた場合、前記駆動源を駆動させる。
【0009】
本開示にあっては、送電を行うことが明らかな場合にのみ、異物除去部を回転させるので、送電装置の消費電力を削減することができる。
【0010】
本開示に係る送電装置は、異物を検出する異物検出部を備え、前記判定部にて前記車両が存在すると判定され且つ前記異物検出部にて異物を検出した場合、前記駆動源を駆動させる。
【0011】
本開示にあっては、異物を検出した場合にのみ、異物除去部を回転させるので、送電装置の消費電力を削減することができる。
【0012】
本開示に係る送電装置は、前記駆動源はモータを有し、前記モータの回転後に、前記異物検出部にて異物を検出したか否か判定する第2判定部と、該第2判定部にて、異物を検出したと判定した場合、前記モータの回転速度を、現回転速度よりも高い回転速度に変更するか、又は前記モータの駆動時間を、現駆動時間よりも長い駆動時間に変更する変更部とを備え、前記変更部にて変更した回転速度又は駆動時間に基づいて、前記モータを駆動させる。
【0013】
本開示にあっては、モータを回転させた後に、ケースの一面に異物が残存している場合、モータの回転速度を、より高い回転速度に変更するか、又はモータの駆動時間を、より長い駆動時間に変更する。変更後の回転速度又は駆動時間に基づいて、再度モータを回転させることによって、残存した異物の除去を促進させる。また生体の前記一面への侵入を防止する。
【0014】
本開示に係る送電装置は、前記駆動源はモータを有し、前記異物検出部は、前記モータのトルクを検出するトルク検出部又は前記モータの回転速度を検出する速度検出部を含み、前記トルク検出部にて、予め定めた閾値以上のトルクを検出するか、又は前記速度検出部にて、予め定めた閾値以下の速度を検出した場合に、異物を検出したと判定する。
【0015】
本開示にあっては、モータのトルク又は回転速度に基づいて、異物を検出する。
【0016】
本開示に係る送電装置は、前記モータの回転後に、前記異物検出部にて異物を検出したか否か判定する第2判定部と、該第2判定部にて、異物を検出したと判定した場合、前記モータの回転速度を、現回転速度よりも高い回転速度に変更するか、又は前記モータの駆動時間を、現駆動時間よりも長い駆動時間に変更する変更部とを備え、前記変更部にて変更した回転速度又は駆動時間に基づいて、前記モータを駆動させる。
【0017】
本開示にあっては、モータを回転させた後に、ケースの一面に異物が残存している場合、モータの回転速度を、より高い回転速度に変更するか、又はモータの駆動時間を、より長い駆動時間に変更する。変更後の回転速度又は駆動時間に基づいて、再度モータを回転させることによって、残存した異物の除去を促進させる。また生体の前記一面への侵入を防止する。
【0018】
本開示に係る送電装置は、前記駆動源を第1所定時間駆動させた後、停止させ、前記駆動源の停止後、第2所定時間経過後に前記駆動源の駆動を再開させる。
【0019】
本開示にあっては、異物除去部を断続的に回転させて、異物がケースの一面に滞留することを防止する。また生体の前記一面への侵入を防止する。
【0020】
本開示に係る送電装置は、前記送電コイルによる送電の開始後に、前記駆動源を駆動させる。
【0021】
本開示にあっては、送電の開始後に異物除去部を回転させることによって、送電中に侵入した異物を直ちに除去し、また異物の発熱を防止することができる。また生体の前記一面への侵入を防止する。
【0022】
本開示に係る制御方法は、送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、前記送電コイルを収納するケースの一面を貫通して、前記一面の外側に突出した回転軸の一端部から径方向外向きに突出した異物除去部の駆動源の制御方法であって、車両が存在すると判定した場合、前記駆動源を駆動させる。
【0023】
本開示にあっては、車両が送電コイルに接近した場合、駆動源を駆動させて異物除去部を回転させる。異物除去部は、ケースの一面に付着した異物を除去する。また生体の前記一面への侵入を防止する。
【0024】
本開示に係るコンピュータプログラムは、送電コイルの径方向中央部にて前記送電コイルの軸方向に延び、前記送電コイルを収納するケースの一面を貫通して、前記一面の外側に突出した回転軸の一端部から径方向外向きに突出した異物除去部の駆動源を制御する制御装置にて実行されるコンピュータプログラムであって、車両が存在すると判定した場合、前記駆動源を駆動させる処理を実行する。
【0025】
本開示にあっては、車両が送電コイルに接近した場合、駆動源を駆動させて異物除去部を回転させる。異物除去部は、ケースの一面に付着した異物を除去し、人、犬又は猫などの生体の一面への侵入を防止する。
【発明の効果】
【0026】
本開示に係る送電装置、制御方法及びコンピュータプログラムにあっては、車両が送電コイルに接近した場合、駆動源を駆動させて異物除去部を回転させる。異物除去部は、ケースの一面を回転し、前記一面に付着した異物を除去し、人、犬又は猫などの生体の一面への侵入を防止する。異物除去部の回転のみによって、異物を除去し、生体の一面への侵入を防止することができ、異物を除去し、生体の侵入を防止する為の制御を簡素化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】実施の形態1に係る送電装置を示す概略斜視図である。
図2】送電装置及び車両を示す模式図である。
図3】送電ユニットを略示する平面図である。
図4図3のIV-IV線を切断線とした断面図である。
図5】送電装置のブロック図である。
図6】CPUによるモータ駆動処理及び送電処理を説明するフローチャートである。
図7】実施の形態2に係る送電装置のブロック図である。
図8】実施の形態3に係る送電装置のブロック図である。
図9】CPUによるモータ駆動処理及び送電処理を説明するフローチャートである。
図10】実施の形態4に係るCPUによるモータ駆動処理及び送電処理を説明するフローチャートである。
図11】実施の形態5に係る送電装置を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(実施の形態1)
以下本発明を、実施の形態1に係る送電装置を示す図面に基づいて説明する。図1は、送電装置を示す概略斜視図、図2は、送電装置及び車両20を示す模式図である。
【0029】
送電装置は、送電ユニット1と、送電制御ユニット10とを備える。送電制御ユニット10は地上に設置されている。送電制御ユニット10は、例えば、直方体状の筐体11を備える。送電制御ユニット10の筐体11には、例えば、高周波電源装置及び制御基板が収納されている。筐体11の一側面11aにおける対向する二つの縁部分から、車両20を案内する二つのガイド12が同じ方向に突出している。二つのガイド12は帯状をなし、地表に沿って延びている。二つのガイド12は、地表に対して略直角に配置され、間隔を空けて対向している。二つのガイド12の突出端部は、相互間距離が漸次長くなるように、外向きに曲がっている。
【0030】
一側面11aの中央部には、近接センサ13が設けられている。近接センサ13は、例えば、車両20と送電ユニット1との間の距離を検出する。送電制御ユニット10は、送電の開始操作を受け付ける送電開始スイッチ16を備える。
【0031】
送電制御ユニット10には、配線9を介して送電ユニット1が接続されている。送電ユニット1は地上に設置され、二つのガイド12の間に配置されている。送電ユニット1は、後述する送電コイル3(図3図4参照)を備える。送電制御ユニット10は送電コイル3に電力を供給する。送電コイル3には電流が流れる。
【0032】
送電ユニット1と送電制御ユニット10との間、且つ二つのガイド12の間に、例えば二つの車止め30が配置される。二つのガイド12の対向間距離は、車両20の横幅に対応している。例えば、車両20を二つのガイド12の間に配置させて、送電制御ユニット10に向けて前進させた場合、ガイド12は車両20を案内する。車両20の運転者は、車両20の二つの前輪を二つの車止め30に接触させて、車両20を停止させることができる。
【0033】
車両20には、受電コイル21、受電ユニット22、バッテリ23及び受電制御装置24が搭載されている。受電コイル21は、受電ユニット22を介してバッテリ23に接続されている。受電コイル21は、車両20の底面に配置されており、所定位置に車両20を停止させた場合、例えば、車止め30に接触させて車両20を停止させた場合、送電ユニット1に対向するように、車両20に設置されている。受電ユニット22は、整流回路、共振コンデンサなどを備える。受電コイル21は送電コイル3と磁気結合し、送電コイル3から受電コイル21に、非接触給電が行われ、バッテリ23は蓄電する。受電制御装置24はアンテナを備える。受電制御装置24はバッテリ23の充電状態を検出し、送電制御ユニット10と通信する。
【0034】
図3は、送電ユニット1を略示する平面図、図4は、図3のIV-IV線を切断線とした断面図である。送電ユニット1は、偏平な直方体状をなすケース2を備える。ケース2は、互いに対向する矩形の第1面部2a及び第2面部2bと、該第1面部2a及び第2面部2bを連結し、第1面部2a及び第2面部2bの全周に配置された周面部2cとを有する。第1面部2aは第2面部2bよりも上側に配置される。第1面部2aを露出させて、送電ユニット1は地上に設置される。
【0035】
ケース2には、第1面部2a及び第2面部2bに略平行なシート状をなすシールド4と、該シールド4の一面に配置された平面視渦巻き状をなす送電コイル3とが収納されている。シールド4は、磁性体によって構成されており、例えばフェライト部材によって構成される。シールド4は、後述するモータ5への磁界の影響を抑制させる。送電コイル3は第1面部2aに対向し、シールド4は第2面部2bに対向する。
【0036】
第2面部2bの外面にモータ5が設けられている。モータ5には、軸回りに回転する回転軸6が接続されている。送電コイル3の径方向中央付近にコイルは存在せず、コイルに囲まれた空間が設けられている。回転軸6は、送電コイル3の径方向中央付近、即ちコイルに囲まれた空間に配置される。回転軸6は、送電コイル3の軸方向に延び、第1面部2a及び第2面部2bを貫通している。なお回転軸6と第1面部2aとの隙間、及び回転軸6と第2面部2bとの隙間には、シール部材2dがそれぞれ設けられており、液体がケース2内に侵入することを防止している。
【0037】
回転軸6の一端部は第1面部2aを貫通し、第1面部2aよりも外側に突出する。回転軸6の一端部に、同軸的にカメラ14が設けられている。カメラ14は、回転軸6の周囲360度の範囲を撮像することができ、例えば、全天球カメラ又は半天球カメラを含む。カメラ14は第1面部2aの外面全体を撮像することができ、また第1面部2aの上方を撮像することができる。夜間の撮像を考慮し、カメラ14は赤外線カメラ又は照明付きカメラを使用することができる。
【0038】
なおカメラ14を筐体11の一側面11aに設けてもよい。この場合、カメラ14を、一側面11aの地表に近い部分に配置することによって、車両20が送電ユニット1の上側に配置された場合でも、車両20の底部と、送電ユニット1との間から、カメラ14は第1面部2aの外面全体を撮像することができる。筐体11に設けたカメラ14は車両20も撮像することができる。
【0039】
回転軸6の一端部から径方向にブレード7が突出している。ブレード7は、第1面部2aの外面に沿って、送電コイル3の径方向に延びる。前記径方向において、ブレード7の先端部はケース2よりも外側に位置する。即ち、ブレード7の寸法は、送電コイル3の半径よりも長く、また回転軸6の中心と第1面部2aの縁との間の寸法よりも長い。ブレード7は、第1面部2aの外面に接触する。ブレード7は、例えば、樹脂部材又はワイヤなどの柔軟性及び耐衝撃性の高い素材によって構成される。なお複数のブレード7を回転軸6の一端部に、放射状に設けてもよい。回転軸6の他端部は第2面部2bを貫通し、モータ5に接続されている。
【0040】
送電制御ユニット10は、例えば、送電コイル3による送電の実行前又は実行中にモータ5を駆動させる。モータ5の駆動によって、回転軸6は回転し、ブレード7は、第1面部2aの外面に接触し、回転する。第1面部2aの外面にクリップ、葉、昆虫などの異物が付着している場合、ブレード7は異物を除去する。また第1面部2aに生体、例えば猫がいる場合、ブレード7の回転よって、生体を送電ユニット1から移動させることができる。
【0041】
図5は、送電装置のブロック図である。送電制御ユニット10の筐体11には、CPU(Central processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、記憶部10c、入力インタフェース(以下、入力I/Fという)10d、出力インタフェース(以下、出力I/Fという)10e及びアンテナ10fを備える。CPU10a、RAM10b、記憶部10c、入力I/F10d、出力I/F10e及びアンテナ10fは、共通バス(図示略)を介して、相互に接続されている。
【0042】
記憶部10cは、例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPRPM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリによって構成される。CPU10aは、記憶部10cに記憶した制御プログラムをRAM10bに読み出して実行する。CPU10aはタイマを備える。記憶部10cには、後述する各種閾値、モータ5の回転速度及び駆動時間などが予め記憶されている。なおCPUに代えて、MPU(Micro Processing Unit)などの他のプロセッサを使用してもよいし、ロジック回路、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)を使用してもよい。
【0043】
入力I/F10dには、近接センサ13から検出結果が入力され、カメラ14から撮像データが入力され、送電開始スイッチ16からオン又はオフ信号が入力される。出力I/F10eから送電ユニット1に、送電又は送電停止信号が出力され、またモータ5の駆動又は駆動停止信号が出力される。CPU10aは、アンテナ10fを介して受電ユニット22と通信することができる。
【0044】
図6は、CPU10aによるモータ駆動処理及び送電処理を説明するフローチャートである。CPU10aは、近接センサ13から検出結果を取り込み、物体、例えば車両20を検出するまで待機する(S1:NO)。近接センサ13にて検出された距離が予め定めた閾値以下である場合、即ち、車両20及び送電コイル3の間の距離が所定距離以下である場合、CPU10aは車両を検出したと判定する。
【0045】
車両20を検出した場合(S1:YES)、CPU10aは送電開始スイッチ16の信号を取り込み、送電開始スイッチ16がオンになっているか否か判定する(S2)。送電開始スイッチ16がオンになっていない場合(S2:NO)、CPU10aはS1に処理を戻す。送電開始スイッチ16がオンになっている場合(S2:YES)、CPU10aは、送電ユニット1のモータ5に駆動信号を出力し、モータ5を所定時間回転させる(ステップS3)。モータ5は、回転を開始してから所定時間経過した後に停止する。なお駆動信号には、記憶部10cに記憶されたモータ5の回転速度及び駆動時間を示す信号が含まれる。
【0046】
CPU10aは、カメラ14から撮像データを取り込み、画像処理を実行して、第1面部2aに異物が有るか否か判定する(S4)。異物があると判定した場合(S4:YES)、CPU10aは、記憶部10cに記憶されたモータの回転速度を、より高い回転速度に変更し、記憶部10cに記憶されたモータの駆動時間を、より長い駆動時間に変更する(S5)。CPU10aはS3に処理を戻し、変更後の回転速度及び駆動時間に基づいて、モータ5を回転させる。
【0047】
異物がないと判定した場合(S4:NO)、CPU10aは受電制御装置24と通信し、受電準備が完了するまで待機する(S6:NO)。受電準備が完了した場合(S6:YES)、CPU10aは送電ユニット1に送電を開始させ(S7)、モータ5を所定時間回転させる(S8)。送電ユニット1は、送電及びブレード7の回転の両者を実行する。
【0048】
CPU10aは、CPU10aは受電制御装置24と通信し、受電を終了するか否か判定する(S9)。受電を終了しない場合(S9:NO)、CPU10aはS8に処理を戻す。受電を終了する場合(S9:YES)、例えば、受電制御装置24がバッテリ23の満充電を検出し、送電制御ユニット10に受電終了を通知した場合、CPU10aは送電を終了し(S10)、モータ5を停止させる(S11)。
【0049】
なおS1において、車両20を検出した後、S2を実行せず、S3を実行してもよい。この場合、車両20が送電ユニット1又は送電制御ユニット10に接近したとき、送電開始スイッチ16の操作無しに、送電開始前にモータ5が駆動を開始し、ブレード7が回転を開始する。またS6において、所定時間経過しても、受電準備が完了しない場合、CPU10aは送電を行わず、モータ5を停止させて、処理を終了させてもよい。またS5において、モータ5の回転速度及び駆動時間を変更しているが、回転速度又は駆動時間のいずれか一方を変更してもよい。またS1において、カメラ14から撮像データを取り込み、画像処理を実行して、車両20の存否を検出してもよい。上述したように、カメラ14は、第1面部2aの上方を撮像することができ、ケース2の上側に車両20が配された場合、車両20を検出することができる。
【0050】
S4にて、異物が検出されなかった場合(S4:NO)、撮像データに対して画像処理を実行し、ブレード7の破損の有無を判定してもよい。ブレード7が破損していると判定された場合、CPU10aは、例えばネットワークを通じて、管理サーバに異常を通知し、モータ駆動処理及び送電処理を終了させる。ブレード7が破損していないと判定された場合、CPU10aはS6に処理を進める。
【0051】
実施の形態1に係る送電装置、制御方法及びコンピュータプログラムにあっては、車両20が送電コイル3に接近した場合、モータ5を駆動させてブレード7を回転させる。ブレード7は、ケース2の第1面部2aを回転し、第1面部2aに付着した異物を除去し、人、犬又は猫などの生体の一面への侵入を防止する。ブレード7の回転のみによって、異物を除去することができ、異物を除去し、生体の侵入を防止する為の制御を簡素化させることができる。
【0052】
また送電開始スイッチ16がオンになり、送電を行うユーザの意思が明らかな場合にのみ、ブレード7を回転させるので、送電装置の消費電力を削減することができる。
【0053】
またカメラ14が撮像した画像を処理し、ケース2の第1面部2aに異物が存在するか否かを判定する。
【0054】
またモータ5を回転させた後に、ケース2の第1面部2aに異物が残存している場合、モータ5の回転速度を、より高い回転速度に変更し、モータ5の駆動時間を、より長い駆動時間に変更する。変更後の回転速度又は駆動時間に基づいて、再度モータ5を回転させることによって、残存した異物の除去を促進させる。また生体の第1面部2aへの侵入を防止する。
【0055】
またブレード7を断続的に回転させて、異物がケース2の第1面部2aに滞留することを防止し、生体の第1面部2aへの侵入を防止する。
【0056】
また送電の開始後にブレード7を回転させることによって、送電中に侵入した異物を直ちに除去し、また異物の発熱を防止することができる。また生体の第1面部2aへの侵入を防止する。
【0057】
(実施の形態2)
以下本発明を、実施の形態2に係る送電装置を示す図面に基づいて説明する。図7は、送電装置のブロック図である。実施の形態2においては、実施の形態1のカメラ14に代えて、モータ5のトルクを検出するトルクセンサ5a及びモータ5の回転速度を検出する速度センサ5bを備える。
【0058】
実施の形態1のS4において、カメラ14を使用して、異物の有無を検出していたが、実施の形態2においては、トルクセンサ5a又は速度センサ5bを使用して、異物の有無を検出する。即ち、トルクセンサ5aにて所定値以上のトルクを検出した場合、又は速度センサ5bにて所定値以下の速度を検出した場合に、異物の存在を検出する。
【0059】
その他のモータ駆動処理及び送電処理については、実施の形態1と同様である(図6参照)。実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0060】
(実施の形態3)
以下本発明を、実施の形態3に係る送電装置を示す図面に基づいて説明する。図8は、送電装置のブロック図である。送電装置は、ケース2の第1面部2a上における熱を検出する熱センサ15を備える。熱センサ15は、例えば回転軸6の一端部に設けられ、第1面部2aの上方に配置される。熱センサ15は、例えば赤外線センサを備える。熱センサ15の検出領域は第1面部2a全体である。入力I/F10dには、熱センサ15からの検出結果が入力される。
【0061】
なお熱センサ15を筐体11の一側面11aに設けてもよい。熱センサ15を、一側面11aの地表に近い部分に配置することによって、車両20が送電ユニット1の上側に配置された場合でも、車両20の底部と、送電ユニット1との間に配置され、熱センサ15は第1面部2aの外面全体を検出領域とすることができる。
【0062】
図9は、CPU10aによるモータ駆動処理及び送電処理を説明するフローチャートである。CPU10aは、近接センサ13から検出結果を取り込み、物体、例えば車両20を検出するまで待機する(S21:NO)。車両20を検出した場合(S21:YES)、CPU10aは、送電ユニット1のモータ5に駆動信号を出力し、モータ5を所定時間回転させる(S22)。
【0063】
そして、CPU10aは、予め定めた所定時間、送電ユニット1を駆動させて、送電を行う(S23)。所定時間送電した後、CPU10aは送電を終了する。CPU10aは熱センサ15の検出結果を取り込み、第1面部2aに異物、特に金属製の異物が有るか否か判定する(S24)。第1面部2aに金属製の異物がある場合、送電によって異物は発熱し、熱センサ15は熱を検出する。異物があると判定した場合(S24:YES)、CPU10aは、記憶部10cに記憶されたモータの回転速度を、より高い回転速度に変更し、記憶部10cに記憶されたモータの駆動時間を、より長い駆動時間に変更する(S25)。CPU10aはS22に処理を戻し、変更後の回転速度及び駆動時間に基づいて、モータ5を回転させる。
【0064】
異物がないと判定した場合(S24:NO)、CPU10aは送電開始スイッチ16の信号を取り込み、送電開始スイッチ16がオンになっているか否か判定する(S26)。送電開始スイッチ16がオンになっていない場合(S26:NO)、CPU10aはS26に処理を戻す。送電開始スイッチ16がオンになっている場合(S26:YES)、CPU10aはステップS27~S32を実行する。ステップS27~S32は、実施の形態1におけるステップS6~S11と同様であるので、その詳細な説明を省略する。なおカメラ14を追加し、S24において、カメラ14及び熱センサ15を使用して、異物の有無を検出してもよい。
【0065】
実施の形態3に係る送電装置、制御方法及びコンピュータプログラムにあっては、熱センサ15によって、ケース2の第1面部2aに金属製の異物、例えばクリップ又は硬貨がある場合、これを検出することができる。異物を検知した場合、モータ5の回転速度を、より高い回転速度に変更し、モータ5の駆動時間を、より長い駆動時間に変更する。変更後の回転速度又は駆動時間に基づいて、再度モータ5を回転させることによって、残存した異物の除去を促進させる。金属製の異物は、有機物からなる異物、例えば葉に比べて重く、第1面部2aに残留しやすい。より高い回転速度又はより長い駆動時間によって、モータ5を回転させることによって、金属製の異物が効果的に除去される。また生体の第1面部2aへの侵入を防止する。実施の形態3に係る構成の内、実施の形態1又は2と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0066】
(実施の形態4)
以下本発明を実施の形態4に係る送電装置を示す図面に基づいて説明する。図10は、CPU10aによるモータ駆動処理及び送電処理を説明するフローチャートである。なお記憶部10cに、後述する第1所定時間及び第2所定時間が予め記憶されている。
【0067】
CPU10aは、近接センサ13から検出結果を取り込み、物体、例えば車両20を検出するまで待機する(S41:NO)。車両20を検出した場合(S41:YES)、CPU10aは、送電開始スイッチ16の信号を取り込み、送電開始スイッチ16がオンになっているか否か判定する(S42)。送電開始スイッチ16がオンになっていない場合(S42:NO)、CPU10aはS41に処理を戻す。送電開始スイッチ16がオンになっている場合(S42:YES)、CPU10aは受電制御装置24と通信し、受電準備が完了するまで待機する(S43:NO)。
【0068】
受電準備が完了した場合(S43:YES)、CPU10aは送電ユニット1に送電を開始させ(S44)、モータ5の回転を開始させる(S45)。CPU10aは、モータ5の回転を開始してから、第1所定時間が経過するまで待機する(S46:NO)。第1所定時間が経過した場合(S46:YES)、CPU10aはモータ5を停止させる(S47)。
【0069】
そしてCPU10aは、モータ5を停止させてから、第2所定時間が経過するまで待機する(S48:NO)。第2所定時間が経過した場合(S48:YES)、CPU10aは受電制御装置24と通信し、受電を終了するか否か判定する(S49)。受電を終了しない場合(S49:NO)、CPU10aはS45に処理を戻し、モータ5を断続的に回転させる。受電を終了する場合(S49:YES)、CPU10aは送電を終了し(S50)、モータ5を停止させる(S51)。
【0070】
実施の形態4に係る送電装置、制御方法及びコンピュータプログラムにあっては、ブレード7を断続的に回転させて、異物がケース2の第1面部2aに滞留することを防止する。また生体の第1面部2aへの侵入を防止する。実施の形態4に係る構成の内、実施の形態1~3と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0071】
(実施の形態5)
以下本発明を、実施の形態5に係る送電装置を示す図面に基づいて説明する。図11は、送電装置を示す概略斜視図である。実施の形態5においては、送電ユニット1、送電制御ユニット10、ガイド12及び車止め30が一体化されている。実施の形態5においては、横長の一つの車止め30が筐体11の一側面11aに一体的に設けられている。車止め30と、送電ユニット1との間に、車両20の車輪を嵌める為の凹部17が形成されている。実施の形態5に係る構成の内、実施の形態1~4と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0072】
上述した各実施の形態は、送電専用の設備に限定されない。例えば、既存の有料駐車場の設備に、各実施形態に対応する構成を追加してもよい。
【0073】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0074】
1 送電ユニット
2 ケース
2a 第1面部
3 送電コイル
5 モータ(駆動源)
6 回転軸
7 ブレード(異物除去部)
10 送電制御ユニット(制御部)
10a CPU
10b RAM
10c 記憶部
13 近接センサ(距離検出部)
14 カメラ(撮像部)
15 熱センサ(熱検出部)
16 送電開始スイッチ(受付部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11