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特許7116097ターゲット画像の検出による拡張現実経験のロック解除
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】ターゲット画像の検出による拡張現実経験のロック解除
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220802BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019571055
(86)(22)【出願日】2018-06-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-13
(86)【国際出願番号】 US2018038473
(87)【国際公開番号】W WO2018236982
(87)【国際公開日】2018-12-27
【審査請求日】2020-02-19
(31)【優先権主張番号】62/522,498
(32)【優先日】2017-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/011,872
(32)【優先日】2018-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ファリス,ロン
(72)【発明者】
【氏名】ハウス,ジェット
(72)【発明者】
【氏名】ウルマッハー,アーロン
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-215929(JP,A)
【文献】特開2013-210783(JP,A)
【文献】特開2008-046806(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが消費者向け製品を購入する方法であって、
第1ユーザの第1デバイスによって、画像を表示するステップと、
前記第1デバイスによってオンラインプラットフォームに、前記画像を送信するステップと、
前記オンラインプラットフォームにおける第2ユーザの第2デバイスによって、前記第1ユーザにより共有される前記画像を前記オンラインプラットフォームにおいてキャプチャするステップと、
前記第2デバイスによって、データベースと通信して、前記画像を分析し、前記画像が前記消費者向け製品のターゲット画像であると判断するステップと、
前記第2デバイスによって、前記データベースに、前記画像が前記消費者向け製品のターゲット画像であることを示す1つ以上のメッセージを送信するステップと、
前記第2デバイスによって前記データベースから、前記消費者向け製品を購入するためのアクセスを前記第2ユーザに付与する命令を受け取るステップと、
前記命令を受け取るステップに応答して前記第2デバイスによって、キャプチャした前記画像の表示の上に前記消費者向け製品の第1画像をオーバーレイするステップと、
前記第2デバイスによって、前記キャプチャした前記画像の前記表示の上に前記消費者向け製品の前記第1画像を出力するステップと、
を含み、
前記キャプチャした画像の表示の上に前記消費者向け製品の前記第1画像をオーバーレイするステップは、前記消費者向け製品の前記ターゲット画像の上に前記消費者向け製品の3次元画像を投影するステップを含み、
前記第2ユーザによる前記第2デバイスの移動に応じて、前記消費者向け製品の前記第1画像が異なるアングルでオーバーレイされる、
方法。
【請求項2】
前記第2デバイスによってグラフィカルユーザインタフェースに、前記第2ユーザが前記消費者向け製品の3次元画像を選択することを可能にするユーザ入力要素を出力するステップを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記オンラインプラットフォームは、ソーシャルメディアプラットフォームである、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2デバイスは、モバイルデバイスである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
1つ以上のプロセッサと、
コンピュータ読取可能命令を記憶するメモリと、
を含む、ユーザが消費者向け製品を購入する装置であって、前記コンピュータ読取可能命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、当該装置に、
第1ユーザにより共有される画像をオンラインプラットフォームにおいてキャプチャさせ、
データベースと通信して、前記画像を分析することにより、前記画像が前記消費者向け製品のターゲット画像であると判断させ、
前記画像が前記消費者向け製品のターゲット画像であることを示す1つ以上のメッセージを、前記データベースに対して送信させ、
前記データベースから、前記消費者向け製品を購入するための前記装置のアクセスを第2ユーザに付与する命令を受け取らせ、
前記命令を受け取ったことに応答して、前記キャプチャされた画像の表示の上に前記消費者向け製品の第1画像をオーバーレイさせ、
前記キャプチャされた画像の表示の上に前記消費者向け製品の前記第1画像を出力させ、
前記キャプチャされた画像の表示の上に前記消費者向け製品の前記第1画像をオーバーレイさせることは、前記消費者向け製品の前記ターゲット画像の上に前記消費者向け製品の3次元画像を投影することを含み、
前記第2ユーザによる前記装置の移動に応じて、前記消費者向け製品の前記第1画像が異なるアングルでオーバーレイされる、
装置。
【請求項6】
前記メモリは、前記命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、当該装置に、
グラフィカルユーザインタフェースに、前記第2ユーザが前記消費者向け製品の3次元画像を選択することを可能にするユーザ入力要素を出力させるコンピュータ読取可能命令を含む、
請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記画像は、ソーシャルメディアプラットフォームからキャプチャされる、
請求項に記載の装置。
【請求項8】
ユーザが消費者向け製品を購入するためのシステムであって、
第1ユーザが使用する第1コンピューティングデバイスであり、
画像を表示し、
前記画像をオンラインプラットフォームに送信する、
ように構成される第1コンピューティングデバイスと、
前記オンラインプラットフォームにおける第2ユーザの第2コンピューティングデバイスであり、
前記第1ユーザにより共有される前記画像を前記オンラインプラットフォームにおいてキャプチャし、
データベースと通信して、前記画像を分析し、前記画像が前記消費者向け製品のターゲット画像であると判断し、
前記画像が前記消費者向け製品のターゲット画像であることを示す1つ以上のメッセージを前記データベースに送信し、
前記データベースから、前記消費者向け製品購入するためのアクセスを前記第2ユーザに付与する命令を受け取り、
前記命令を受け取ったことに応答して、キャプチャした前記画像の表示の上に前記消費者向け製品の第1画像をオーバーレイし、
前記キャプチャした前記画像の表示の上に前記消費者向け製品の第1画像を出力する、
ように構成される第2コンピューティングデバイスと、
含み、
前記キャプチャした画像の表示の上に前記消費者向け製品の前記第1画像をオーバーレイすることは、前記消費者向け製品の前記ターゲット画像の上に前記消費者向け製品の3次元画像を投影することを含み、
前記第2ユーザによる前記第2コンピューティングデバイスの移動に応じて、前記消費者向け製品の前記第1画像が異なるアングルでオーバーレイされる、
システム。
【請求項9】
前記第2コンピューティングデバイスは、グラフィカルユーザインタフェースに、前記第2ユーザが前記消費者向け製品の3次元画像を選択できるようにユーザ入力要素を出力するように更に構成される、
請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記オンラインプラットフォームは、ソーシャルメディアプラットフォームである、
請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1コンピューティングデバイス及び前記第2コンピューティングデバイスのうちの1つ以上は、モバイルデバイスである、
請求項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「AUGMENTED REALITY EXPERIENCE UNLOCK VIA TARGET IMAGE DETECTION」という名称の2017年6月20日出願の米国特許仮出願第62/522,498号の優先権を主張する、非仮出願である2018年6月19日出願の米国特許出願第16/011,872号の利益及び優先権を主張し、あらゆる非限定的目的のため、その両出願全体を参照によってここに明示的に組み込む。
【背景技術】
【0002】
本開示は、拡張現実機能(augmented reality feature)を使用して履物製品、衣服製品、運動器具又は他の任意のタイプの消費者向製品等の消費者向製品を購入するための選択的アクセスをロック解除する装置、システム、方法及びコンピュータ生成されるユーザインタフェースに関する。
【0003】
近年、電子コンピューティングデバイスとその能力は、拡張現実の進歩を含む大幅な進歩を迎えている。拡張現実は、キャプチャされた画像の認識から命令及び入力を受け取ることができる画像認識デバイスを含み得る。本開示は、拡張現実機能を通じて消費者向製品を購入するための選択的アクセスをロック解除する装置及びシステムを提供する。消費者向製品の限定的なリリースのためのシステム又は消費者向製品を購入するためのアクセスを選択的にロック解除するシステムが存在するが、通常、これらのシステムでは、消費者が長く並んで待ったり又は所望の製品を購入できるための要件を満たしたりして、リリース時間に準備を整えている必要がある。これらのシステムは、アクセスを取得するために消費者間での競争を促し、このアクセスを進んで追及する消費者の数を制限する。
【0004】
ソーシャルメディアの成長が続くとともに、大きなソーシャルメディア接続を持つ個人の影響は拡大する。特定の個人には多数のフォロワーがいて、フォロワーの活動に大きな影響を及ぼしている。これらの個人による特定のブランド又は製品の推薦は、そのブランド又は製品の人気と需要を大幅に増加させ得る。関連して、認識を拡充させかつパーソナルブランドを増大させようとする個人は、しばしばソーシャルメディアでの存在感を高めることでそれを追求する。ここで論じる態様は、特定の影響力ある個人に、ソーシャルメディアアカウントを通して共有する画像を付与することに関する。次に第1ユーザは、モバイルデバイスを使用して、ソーシャルメディア上でその画像を見る。第1ユーザのモバイルデバイス上に表示されている間に、第2ユーザは、別のモバイルデバイスを使用して、第1ユーザのモバイルデバイス上に表示された画像をキャプチャし得る。画像を認識すると、第2ユーザのモバイルデバイスは、消費者向製品を購入するため、あるいは所望の出力を与えるために、第2ユーザの選択的アクセスをロック解除し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上記及び当技術分野における他の欠陥のうちの1つ以上を克服するシステム及び方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、本開示のいくつかの態様の基本的理解を提供するために、簡略化した要約を提示する。この要約は、本開示の広汎な概要ではない。本開示の主要な要素又は必要不可欠な要素を識別するようにも、本開示の範囲を画定するようにも意図されていない。以下の要約は、下記の説明の前置きとして、単に本開示のいくつかの概念を簡略化した形式で提示する。
【0007】
本開示の様々な態様は、拡張現実を通して消費者向製品を購入するための選択的アクセスをロック解除するためのシステム及び方法に関する。特定の実施形態において、ユーザのモバイルデバイスは、拡張現実を使用して画像をキャプチャし、画像内のターゲットを認識し得る。画像内のターゲットを認識すると、デバイスは、消費者向製品の3次元モデルをオーバーレイし、表示された消費者向製品を購入するためのユーザアクセスをロック解除し得る。いくつかの態様において、この画像は、第2ユーザのモバイルデバイスから認識され得る。一例として、ユーザは、ソーシャルメディア上で画像を見つけ出し、その画像を友達に見せることがある。次いで友達は、モバイルデバイスを使用して画像をキャプチャし、画像を所定のターゲットとして認識すると、デバイスは、システムと通信し、ユーザに対して消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除し得る。これらの機能を通して、消費者は、画像を共有し、拡張現実ソフトウェアを通して共有画像を見て、その画像が消費者向製品又は他の望ましい結果へのアクセスをロック解除するターゲット画像であるかどうかを判断するように促される。特定の態様において、ユーザは単に、特定のプログラムを通して画像を見ることによって、画像がターゲットを含んでいるかどうかを判断することのみ可能である。したがって、ユーザは、画像を共有し、拡張現実プログラムを通して画像を見て、画像がプログラムによって認識されるターゲット画像であるかどうかを判断するよう促される。さらに、いくつかの態様において、プログラムは、別のユーザのデバイスに表示された画像をキャプチャするときにのみターゲットの認識を行ってよく、その結果、各ユーザは、他のユーザのデバイスから画像をキャプチャすることでのみ消費者向製品へのアクセスを得ることができる。特定の実施形態において、個人は、ソーシャルメディア等のオンラインプラットフォームを通して画像を共有する第1機会を付与され得る。拡張現実ソフトウェアを通して画像を見る各個人は、製品を購入するためのアクセスを付与され得る。
【0008】
消費者向製品を購入するためのアクセスの提供に関連して前述されているが、本開示の態様は、画像内のターゲットを認識すると、他の特徴又は機能と組み合わせて実施されてもよい。いくつかの態様において、拡張現実プログラムは、画像内のターゲットを認識すると、デバイスの表示を変更してよい。特定の機能は、画像キャプチャデバイスによってキャプチャされた画像の特定の態様を変更すること等によって、ビデオを再生したり、3次元画像をオーバーレイしたり、キャプチャデバイスのビューを変化させたりするように表示を変更することを含み得る。実際、本開示の適用範囲は、消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除することに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】例示の実施形態に従って、パーソナルトレーニングを提供し、かつ/又はユーザの身体動作からデータを取得するように構成され得る例示のシステムを示す図である。
【0010】
図2図1のシステムの一部であるか又は図1のシステムと通信し得る、例示のコンピュータデバイスを示す図である。
【0011】
図3】例示の実施形態に従って、ユーザによって装着され得る例示的なセンサアセンブリを示す図である。
【0012】
図4】例示の実施形態に従って、ユーザによって装着され得る別の例示のセンサアセンブリを示す図である。
【0013】
図5】ユーザの衣服の上/中に位置する物理的センサを含むか、かつ/又はユーザの2つの動く身体部分間の関係の識別情報に基づくことができる、感覚入力の例示的な位置を示す図である。
【0014】
図6A】本開示の様々な例を実装するのに使用され得る、ハードウェア及びネットワークシステム全体の様々な例を示す図である。
図6B】本開示の様々な例を実装するのに使用され得る、ハードウェア及びネットワークシステム全体の様々な例を示す図である。
図6C】本開示の様々な例を実装するのに使用され得る、ハードウェア及びネットワークシステム全体の様々な例を示す図である。
【0015】
図7】本開示の様々な例を実装するのに使用され得るハードウェア及びネットワークシステムの一例を示す図である。
【0016】
図8】本開示において議論される実行ステップの例を示すフローチャートを示す図である。
【0017】
図9】本開示において議論される実行ステップの例を示す別のフローチャートを示す図である。
【0018】
図10】モバイルデバイスに関連付けられるディスプレイを含む、本開示において開示される実行ステップの例を示す別のフローチャートを示す図である。
【0019】
図11A】モバイルデバイスに関連付けられるディスプレイを含む、本開示において開示される実行ステップの例を示す別のフローチャートを示す図である。
図11B】モバイルデバイスに関連付けられるディスプレイを含む、本開示において開示される実行ステップの例を示す別のフローチャートを示す図である。
【0020】
図12A】拡張現実プログラムによって利用され得るディスプレイの例を示す図である。
【0021】
図12B】拡張現実プログラムによって利用され得るディスプレイの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の態様は、拡張現実機能を使用して、履物製品、衣服製品、運動器具又は他の任意のタイプの消費者向製品等の消費者向製品を購入するための選択的アクセスをロック解除することを含む。拡張現実機能には、ターゲット画像を認識すると、実行する命令が与えられ得る。いくつかの態様において、ターゲット画像は、ソーシャルメディアプラットフォーム等のプラットフォームを通して共有され得る。ユーザは、拡張現実機能を使用して、消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除するターゲット画像である画像を検索し得る。また更なる態様は、拡張現実機能を使用して、例えばターゲット画像の認識に基づいてモバイルデバイスの出力表示を変更する等の出力を生成することに関する。これら及び他の態様は、拡張現実プログラム及び選択的アクセスのロック解除の次の例示的な例の文脈において議論されるであろう。
【0023】
様々な実施形態の以下の説明において、この明細書の一部をなす添付図が参照される。この添付図においては、図解によって、該開示の態様が実施され得る様々な実施形態が示される。他の実施形態が利用され得ることと、本開示の適用範囲及び精神から逸脱せずに構造的及び機能的改変を行い得ることとが理解されるべきである。さらに、本開示内の見出しは、開示の態様を制限するものと見なされるべきではなく、例示の実施形態は、例示の見出しに限定されない。
【0024】
I.例示のパーソナルトレーニングシステム
A.例示的なネットワーク
本開示の態様は、複数のネットワークにまたがって利用され得るシステム及び方法に関する。この点に関して、特定の実施形態は、動的ネットワーク環境に適合するように構成され得る。更なる実施形態は、異なる別個のネットワーク環境で動作可能である。図1は、例示の実施形態による、パーソナルトレーニングシステム100の例を図示する。例示のシステム100は、例示的なボディエリアネットワーク(BAN)102、ローカルエリアネットワーク(LAN)104及びワイドエリアネットワーク(WAN)106等の1つ以上の相互接続ネットワークを含み得る。図1に示すように(そして本開示の説明全体にわたって説明するように)、1つ以上のネットワーク(例えばBAN102、LAN104及び/又はWAN106)は、互いに重複するか、あるいは他の方法で互いを含むことがある。当業者には、例示的なネットワーク102~106が、各々が1つ以上の異なる通信プロトコル及び/又はネットワークアーキテクチャを含み、互いに対する又は他のネットワークに対するゲートウェイを有するように更に構成され得る、論理ネットワークであることが理解されよう。例えばBAN102、LAN104及び/又はWAN106の各々は、セルラーネットワークアーキテクチャ108及び/又はWANアーキテクチャ110のような、同じ物理的ネットワークアーキテクチャと動作可能に接続され得る。例えばBAN102とLAN104両方の構成要素と見なされ得るポータブル電子デバイス112は、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)及びユーザデータグラムプロトコル(UDP)等の1つ以上の通信プロトコルに従って、アーキテクチャ108及び/又は110のうちの1つ以上を通して、データ及び制御信号をネットワークメッセージに変換し、その逆に変換するように構成されるネットワークアダプター又はネットワークインタフェースカード(NIC)を含み得る。このようなプロトコルは、当技術分野では公知であり、したがって、ここではより詳細には議論されない。
【0025】
ネットワークアーキテクチャ108及び110は、例えばケーブル、ファイバ、衛星、電話、セルラー、無線等のような、任意のタイプ(複数を含む)又はトポロジー(複数を含む)の1つ以上の情報配信ネットワークを単独で又は組合せ(複数を含む)で含んでよく、したがって1つ以上の有線又は無線通信チャネル(WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)及び/又はANT技術を含むがそれらに限定されない)を有するように様々に構成され得る。こうして、図1のネットワーク内の任意のデバイス(ポータブル電子デバイス112又は本明細書で説明される他の任意のデバイス等)は、異なる論理ネットワーク102~106のうちの1つ以上を包含すると見なされてよい。このことを念頭に置いて、例示的なBAN及びLAN(WAN106に連結され得る)の例示の構成要素が説明されよう。
【0026】
1.例示のローカルエリアネットワーク
LAN104は、例えばコンピュータデバイス114等の1つ以上の電子デバイスを含み得る。コンピュータデバイス114又はシステム100の任意の他の構成要素は、電話、音楽プレイヤ、タブレット、ネットブック又は任意のポータブルデバイス等のモバイル端末を含み得る。他の実施形態において、コンピュータデバイス114は、メディアプレイヤ又はレコーダ、デスクトップコンピュータ、サーバ(複数を含む)、例えばMicrosoft(登録商標)XBOX、Sony(登録商標)Playstation(登録商標)及び/又はNintendo(登録商標)Wii(登録商標)ゲームコンソール等のゲームコンソールを含み得る。当業者であれば、これらは単に、説明のための例示のデバイスであり、本開示は、いずれかのコンソール又はコンピューティングデバイスに限定されないことを理解するであろう。
【0027】
当業者であれば、コンピュータデバイス114の設計及び構造は、その意図される目的等、いくつかのファクタに応じて変化し得ることを理解するであろう。コンピュータデバイス114の1つの例示の実装が、図2に提供されており、図2は、コンピューティングデバイス200のブロック図を図示している。当業者であれば、図2の開示は、本明細書で開示される任意のデバイスに適用可能であることを理解するであろう。デバイス200は、プロセッサ202-1と202-2(一般に、ここでは「複数のプロセッサ202」又は「プロセッサ202」と呼ばれる)等の1つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサ202は、相互接続ネットワーク又はバス204を介して相互に又は他の構成要素と通信し得る。プロセッサ202は、コア206-1及びコア206-2(本明細書では「複数のコア206」又はより一般的に、「コア206」と呼ばれる)等の1つ以上の処理コアを含んでよく、このようなコアは、単一集積回路(IC)上に実装され得る。
【0028】
コア206は、共有キャッシュ208及び/又はプライベートキャッシュ(例えばそれぞれキャッシュ210-1とキャッシュ210-2)を含み得る。1つ以上のキャッシュ208/210は、プロセッサ202の構成要素による高速アクセスのため、メモリ212等のシステムメモリ内に記憶されるデータをローカルにキャッシュし得る。メモリ212は、チップセット216を介してプロセッサ202と通信し得る。一部の実施形態において、キャッシュ208は、システムメモリ212の一部であり得る。メモリ212は、限定ではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)を含み得、ソリッドステートメモリ、オプティカルストレージ又は磁気記憶装置及び/又は電子情報を記憶するために使用され得る他の任意のメディアのうちの1つ以上を含み得る。更に他の実施形態は、システムメモリ212を省略してよい。
【0029】
システム200は、1つ以上のI/Oデバイス(例えばI/Oデバイス214-1~214-3、各々一般にI/Oデバイス214と呼ばれる)を含み得る。1つ以上のI/Oデバイス214からのI/Oデータは、1つ以上のキャッシュ208、210及び/又はシステムメモリ212に記憶され得る。I/Oデバイス214の各々は、任意の物理的又は無線通信プロトコルを使用して、恒久的又は一時的にシステム100の構成要素と動作的に連通するように構成され得る。
【0030】
図1に戻ると、4つの例示のI/Oデバイス(要素116~122として示される)は、コンピュータデバイス114と通信しているように示されている。当業者であれば、デバイス116~122のうちの1つ以上は、スタンドアロンデバイスであってよく、あるいはコンピュータデバイス114以外の別のデバイスに関連付けられてよいことが理解されよう。例えば1つ以上のI/Oデバイスは、BAN102及び/又はWAN106の構成要素に関連付けられるか、そのような構成要素と対話してよい。I/Oデバイス116~122は、例えばセンサ等の運動データ取得ユニットを含み得るが、これに限定されない。1つ以上のI/Oデバイスは、ユーザ124等のユーザからの運動パラメータを感知、検出及び/又は測定するように構成され得る。例は、とりわけ:加速度計、ジャイロスコープ、位置決定デバイス(例えばGPS)、光(非可視光線を含む)センサ、温度センサ(周囲温度及び/又は体温を含む)、睡眠パターンセンサ、心拍数モニタ、画像キャプチャセンサ、湿度センサ、力センサ、コンパス、角速度センサ及び/又はそれらの組合せを含むが、これらに限定されない。
【0031】
更なる実施形態において、I/Oデバイス116~122は、出力(例えば可聴的、視覚的又は触覚的キュー(cue))を提供し、かつ/又はアスリート124からユーザ入力等の入力を受け取るために使用され得る。このような例示的なI/Oデバイスの例示的な仕様は以下で提供されるが、当業者であれば、そのような議論は単に本開示の範囲内にある多くのオプションのいくつかを説明するものにすぎないことを理解するであろう。さらに、任意のデータ取得ユニット、I/Oデバイス又はセンサへの言及は、本明細書で開示されるか当技術分野で公知の1つ以上のI/Oデバイス、データ取得ユニット及び/又はセンサを(個々に又は組合せで)有し得る実施形態を開示していると解釈されるべきである。
【0032】
1つ以上のデバイス(1つ以上のネットワークにまたがる)からの情報は、様々な異なるパラメータ、メトリクス又は生理学的特性を提供するために使用(又はその形で利用)されてよく、速度、加速度、距離、歩幅、方向、他のものに対する特定の身体の部分又は物体の相対的な動き、あるいは角速度、直線的速度又はそれらの組合せとして表現され得る他の動きパラメータのような動きパラメータ、カロリー、心拍数、汗の検出、努力、酸素消費量、酸素動態(oxygen kinetics)等の生理学的パラメータ、並びに圧力、衝撃力等の1つ以上のカテゴリ内に入る他のメトリクス、身長や体重、年齢、人口統計情報及びそれらの組合せ等といったアスリートに関する情報を含むが、これらに限定されない。
【0033】
システム100は、システム100内で収集されるか、あるいはシステム100に提供されるパラメータ、メトリクス又は生理学的特性を含む運動データを送信し、かつ/又は受け取るように構成され得る。一例として、WAN106は、サーバ111を含み得る。サーバ111は、図2のシステム200の1つ以上の構成要素を有し得る。一実施形態において、サーバ111は、プロセッサ206とメモリ212のように、少なくともプロセッサとメモリを含む。サーバ111は、コンピュータ実行可能命令を非一時的コンピュータ読取可能媒体に記憶するように構成され得る。命令は、システム100内で収集される生データ又は処理済みデータ等の運動データを含み得る。システム100は、エネルギー消費ポイント等のデータをソーシャルネットワークキングWebサイト又はそのようなサイトのホストに送信するように構成され得る。サーバ111は、1人以上のユーザが運動データにアクセスし、かつ/又は運動データを比較することを可能にするために利用され得る。したがって、サーバ111は、運動データ又は他の情報に基づいて通知を送信し、かつ/又は受け取るように構成され得る。
【0034】
LAN104に戻ると、コンピュータデバイス114は、ディスプレイデバイス116、画像キャプチャデバイス118、センサ120及びエクササイズデバイス122と動作的に連通するように示されている。これらは、次に例示の実施形態を参照して以下で議論される。一実施形態において、ディスプレイデバイス116は、アスリート124が特定の運動動作を実行するようにオーディオビジュアルキューを提供し得る。オーディオビジュアルキューは、コンピュータデバイス114上で、あるいはBAN102及び/又はWANのデバイスを含む他の任意のデバイス上で実行されるコンピュータ実行可能命令に応答して提供されてよい。ディスプレイデバイス116は、タッチスクリーンデバイスであってよく、あるいはユーザ入力を受け取るように構成されてもよい。
【0035】
一実施形態において、データは、単独で又は他のデバイスとの組合せで運動パラメータ又は記憶されている情報を検出(及び/又は測定)するために使用され得る、画像キャプチャデバイス118から及び/又はセンサ120のような他のセンサから取得されてよい。画像キャプチャデバイス118及び/又はセンサ120は、トランシーバデバイスを含み得る。一実施形態において、センサ128は、赤外線(IR)、電磁気(EM)又は音響トランシーバを含み得る。例えば画像キャプチャデバイス118及び/又はセンサ120は、アスリート124の方向に向かうことを含め、環境に波形を送り、「反射」を受け取るか、これらの放出された波形の変更(alteration)を他の方法で検出し得る。当業者であれば、様々な実施形態に従って多数の異なるデータスペクトルに対応する信号が利用され得ることを容易に理解するであろう。この点に関して、デバイス118及び/又は120は、(例えばシステム100ではない)外部ソースから放射された波形を検出し得る。例えばデバイス118及び/又は120は、ユーザ124及び/又は周辺環境から放射されている熱を検出し得る。したがって、画像キャプチャデバイス126及び/又はセンサ128は、1つ以上の熱画像デバイスを含み得る。一実施形態において、画像キャプチャデバイス126及び/又はセンサ128は、範囲現象学(range phenomenology)を実施するように構成されるIRデバイスを含み得る。
【0036】
一実施形態において、エクササイズデバイス122は、アスリート124が、例えばトレッドミル、ステップマシン等のような身体動作を行うことを可能にするか促進するように構成可能な任意のデバイスであり得る。デバイスが設置型である必要はない。この点に関して、無線技術は、ポータブルデバイスの利用を可能にし、したがって、自転車又は他のモバイルエクササイズデバイスが、特定の実施形態に従って利用され得る。当業者であれば、機器122は、コンピュータデバイス114からリモートで実施された運動データを含む電子デバイスを受け取るためのインタフェースであるか、そのインタフェースを含んでよいことを理解するであろう。例えばユーザは、(BAN102に関連して以下で説明される)スポーツデバイスを使用してよく、自宅又は機器122の位置に戻ったときに、運動データを要素122又はシステム100の任意の他のデバイスにダウンロードしてよい。本明細書で開示される任意のI/Oデバイスは、活動データを受け取るように構成され得る。
【0037】
2.ボディエリアネットワーク
BAN102は、運動データの収集を受信、送信又は他の方法で促進するように構成される2つ以上のデバイスを含み得る(受動デバイスを含む)。例示のデバイスは、1つ以上のデータ取得ユニット、センサ、あるいはこれらに限られないがI/Oデバイス116~122を含む当技術分野で公知のデバイス又は本明細書で開示されるデバイスを含み得る。BAN102の2つ以上の構成要素は、直接通信してよいが、他の実施形態では、BAN102、LAN104及び/又はWAN106の一部であり得る第3デバイスを介して通信が実施されてもよい。LAN104又はWAN106の1つ以上の構成要素は、BAN102の一部を形成し得る。特定の実装例において、ポータブルデバイス112等のデバイスがBAN102、LAN104及び/又はWAN106の一部であるかどうかは、モバイルセルラーネットワークアーキテクチャ108及び/又はWANアーキテクチャ110との通信を可能にするアクセスポイントへのアスリートの近接度に依存し得る。また、ユーザの活動及び/又は選好は、1つ以上の構成要素がBAN102の一部として利用されるかどうかに影響を及ぼし得る。例示の実施形態を以下に提供する。
【0038】
ユーザ124は、ポータブルデバイス112、靴取り付け型デバイス126、手首装着デバイス128及び/又は情報収集に使用される物理的デバイスや位置を含み得る検知位置130等の検知位置のような、任意の数のデバイスと関連付けられてよい(例えば所持、携行、装着及び/又は対話する)。1つ以上のデバイス112、126、128及び/又は130は、フィットネス又は運動目的で特別に設計されていない可能性がある。実際、本開示の態様は、運動データを収集、検出及び/又は測定するために、複数のデバイスからのデータを利用することに関するが、一部のデバイスはフィットネスデバイスではない。特定の実施形態において、BAN102(又は他の任意のネットワーク)の1つ以上のデバイスは、特定のスポーツ用途のために特別に設計されたフィットネスデバイス又はスポーツデバイスを含み得る。本明細書で使用されるとき、「スポーツデバイス」という用語は、特定のスポーツ又はフィットネス活動中に使用され得るか又は関連し得る任意の物理的物体を含む。例示のスポーツデバイスは:ゴルフボール、バスケットボール、野球ボール、サッカーボール、フットボール、パワーボール、ホッケーパック、ウェイト、バット、クラブ、スティック、パドル、マット及びそれらの組合せを含み得るが、これらに限定されない。更なる実施形態において、例示のフィットネスデバイスは、環境自体を含め、特定のスポーツが行われるスポーツ環境内の物体、例えばゴールネット、フープ、バックボード、例えば中心線や外側境界マーカー、ベース等のフィールドの一部及びそれらの組合せ等を含み得る。
【0039】
この点に関して、当業者であれば、1つ以上のスポーツデバイスも、構造の一部であってよく(又は構造を形成してもよく)、逆もまた同様であり、構造は、1つ以上のスポーツデバイスを含んでよいか、あるいはスポーツデバイスと対話するように構成されてよいことを理解するであろう。例えば第1構造は、バスケットボールフープとバックボードを含んでよく、これらは、取り外し可能であり、ゴールポストで置き換えられてよい。この点に関して、1つ以上のスポーツデバイスは、1つ以上のセンサ、例えば図1図3に関して前述したセンサのうちの1つ以上を含んでよく、このようなセンサは、1つ以上の構造に関連付けられる1つ以上のセンサ等の他のセンサと無関係に又は連動して利用される情報を提供し得る。例えばバックボードは、バックボードに当たったバスケットボールによる力及び力の方向を測定するように構成される第1センサを含み得、フープは力を検出するための第2センサを含み得る。同様に、ゴルフクラブは、シャフト上のグリップ属性を検出するように構成される第1センサと、ゴルフボールによるインパクトを測定するように構成される第2センサとを含み得る。
【0040】
例示的なポータブルデバイス112を見ると、これは、例えばカリフォルニア州クパティーノのApple社から入手できるIPOD(登録商標)、IPAD(登録商標)又はiPhone(登録商標)ブランドのデバイス、あるいはワシントン州レドモンドのMicrosoft(登録商標)から入手できるZune(登録商標)又はMicrosoft(登録商標)Windows(登録商標)デバイスを含む、電話又はデジタル音楽プレイヤ等の多目的電子デバイスであり得る。当業者には公知であるように、デジタルメディアプレイヤは、コンピュータのための出力デバイス、入力デバイス及び/又は記憶デバイスの役割を果たし得る。デバイス112は、BAN102、LAN104又はWAN106内の1つ以上のデバイスから収集された生データ又は加工データを受け取るための入力デバイスとして構成され得る。1つ以上の実施形態において、ポータブルデバイス112は、コンピュータデバイス114の1つ以上の構成要素を含み得る。例えばポータブルデバイス112は、モバイル端末を含むために、追加の構成要素あり又はなしで、前述のI/Oデバイス116~122のうちのいずれか等のように、ディスプレイ116、画像キャプチャデバイス118及び/又は1つ以上のデータ取得デバイスを含み得る。
【0041】
a.例示的な衣服/アクセサリセンサ
特定の実施形態において、I/Oデバイスは、ウォッチ、アームバンド、リストバンド、ネックレス、シャツ、靴等を含む、ユーザ124の衣服又はアクセサリ内に形成されるか、あるいは他の方法でこれらに関連付けられ得る。これらのデバイスは、ユーザの運動動作をモニタするように構成され得る。そのようなデバイスは、ユーザ124のコンピュータデバイス114との対話の間に運動動作を検出し、かつ/又はコンピュータデバイス114(又は本明細書で開示される任意の他のデバイス)とは独立に動作し得ることを理解されたい。例えばBAN102内の1つ以上のデバイスは、ユーザとコンピュータデバイス114との近接性又は対話に関わらず、活動を測定する全日活動モニタとして機能するように構成され得る。図3に示される感覚システム302及び図4に示されるデバイスアセンブリ400は各々、以下の段落で説明されるが、単なる例示的な例であることが更に理解されるべきである。
【0042】
i.靴取り付け型デバイス
特定の実施形態において、図1に示されるデバイス126は、1つ以上のセンサを含み得る履物を含んでよい。1つ以上のセンサは、これらに限定されないが、本明細書で開示されるセンサ及び/又は当技術分野で公知のセンサを含む。図3は、1つ以上のセンサアセンブリ304を提供するセンサシステム302の1つの例示の実施形態を図示する。アセンブリ304は、例えば加速度計、ジャイロスコープ、位置決定構成要素、力センサ及び/又は本明細書に開示されるか当技術分野で公知の他の任意のセンサ等の1つ以上のセンサを含み得る。図示の実施形態において、アセンブリ304は、複数のセンサを組み込み、そのセンサは、力感応抵抗器(FSR:force-sensitive resistor)センサ306を含み得るが;他のセンサ(複数を含む)が利用されてもよい。ポート308は、靴のソール構造309内に配置されてよく、一般に、1つ以上の電子デバイスとの通信のために構成される。ポート308は、任意選択的に電子モジュール310と通信するように提供されてよく、ソール構造309は、任意選択的にモジュール310を受け入れるために筺体311又は他の構造を含み得る。またセンサシステム302は、FSRセンサ306をポート308に接続して、ポート308を通してモジュール310及び/又は別の電子デバイスとの通信を可能にする複数のリード312を含み得る。モジュール310は、靴のソール構造内のウェル(well)又はキャビティ内に含まれてよく、筺体311は、ウェル又はキャビティ内に配置され得る。一実施形態において、少なくとも1つのジャイロスコープ及び少なくとも1つの加速度計が、モジュール310及び/又は筺体311等の単一の筺体内に提供される。少なくとも更なる実施形態において、操作の際に方向情報及び角速度データを提供するように構成される、1つ以上のセンサが提供される。ポート308及びモジュール310は、接続及び通信のため相補的インタフェース314、316を含む。
【0043】
特定の実施形態において、図3に示す少なくとも1つの力感応抵抗器306は、第1及び第2電極又は電気接点318、320と、電極318、320を一緒に電気的に接続するために電極318、320の間に配置される力感応抵抗材料322を含み得る。力感応材料322に圧力が加えられると、力感応材料322の抵抗率及び/又は導電率が変化し、これが両電極318、320間の電位を変化させる。抵抗の変化を、センサシステム302によって検出して、センサ316に加えられた力を検出することができる。力感応抵抗材料322は、圧力下の抵抗を様々な方法で変化させ得る。例えば力感応材料322は、材料が圧縮されると減少する内部抵抗を有し得る。更なる実施形態は、「スマート材料」を通して実装され得る「容量ベース抵抗」を利用し得る。別の例として、材料322は、力感応材料322の2つの部分の間又は力感応材料322と一方もしくは両方の電極318、320との間のように、面と面の接触の程度を変化させることによって抵抗を変化させ得る。いくつかの状況において、このタイプの力感知抵抗挙動は、「接触ベース抵抗」として説明されることがある。
【0044】
ii.手首装着デバイス
図4に示されるようにデバイス400(図1に示される感覚デバイス128に類似するか又はこれを含み得る)は、ユーザ124によって手首、腕、足首、首等の周囲等に装着されるように構成され得る。デバイス400は、デバイス400の操作中に使用されるように構成される押下可能入力ボタン402等の入力機構を含み得る。入力ボタン402は、コントローラ404に及び/又は任意の他の電子構成要素、例えば図1に図示されるコンピュータデバイス114に関して論じられた要素のうちの1つ以上に動作可能に接続され得る。コントローラ404は、筐体406に組み込まれるか、あるいは筺体406の一部であり得る。筺体406は、弾性構成要素を含む1つ以上の材料から形成されてよく、ディスプレイ408等の1つ以上のディスプレイを含み得る。ディスプレイは、デバイス400の照明可能な部分とみなされてよい。ディスプレイ408は、LEDライト410のような一連の個々のライト要素又はライト部材を含み得る。ライトは、アレイで形成されてよく、コントローラ404に動作可能に接続され得る。デバイス400は、インジケータシステム412を含んでよく、インジケータシステムも、ディスプレイ408全体の一部分又は構成要素とみなされてよい。インジケータシステム412は、ディスプレイ408(ピクセル部材414を有し得る)とともに動作して照明することがあり、あるいはディスプレイ408から完全に分離することもある。またインジケータシステム412は、複数の追加のライト要素又はライト部材を含んでよく、例示の実施形態において、そのような追加のライト要素又はライト部材もLEDライトの形態を取ってよい。特定の実施形態において、インジケータシステムは、インジケータシステム412のライト部材の一部分を照明して1つ以上のゴールに向かう成果を表すこと等によって、ゴールの視覚的表示を提供し得る。デバイス400は、ユーザの活動に基づいてユーザによって獲得された活動ポイント又は通貨に関して表現されたデータを、ディスプレイ408及び/又はインジケータシステム412を通して表示するように構成され得る。
【0045】
締結機構416を係合解除することができ、デバイス400を、ユーザ124の手首又は一部分の周辺に配置することができ、続いて締結機構416を係合位置に置くことができる。一実施形態において、締結機構416は、コンピュータデバイス114及び/又はデバイス120及び又は112のようなデバイスとの動作的対話のために、限定ではないがUSBポートを含むインタフェースを含み得る。特定の実施形態において、締結部材は、1つ以上の磁石を含み得る。一実施形態において、締結部材は、可動部分がなく、完全に磁力に依存してもよい。
【0046】
特定の実施形態において、デバイス400は、センサアセンブリ(図4には図示せず)を含み得る。センサアセンブリは、本明細書で開示されるセンサ及び/又は当技術分野で公知のセンサを含む複数の異なるセンサを含み得る。例示の実施形態において、センサアセンブリは、本明細書で開示される任意のセンサ又は当技術分野で公知の任意のセンサへの動作的接続を含むか又はそのような接続を可能にし得る。デバイス400及び/又はそのセンサアセンブリは、1つ以上の外部センサから取得されるデータを受け取るように構成されてよい。
【0047】
iii.衣服及び/又は身体位置の検知
図1の要素130は、例示の感覚位置(sensory location)を示し、この感覚位置は、センサ、データ取得ユニット又は他のデバイス等の物理的装置に関連付けられ得る。更に他の実施形態において、感覚位置は、画像キャプチャデバイス(例えば画像キャプチャデバイス118)等を介して、モニタされる身体部分又は領域の特定の位置であってよい。特定の実施形態において、要素130a及び130bが、運動着等の衣服に一体化されるセンサであり得るように、要素130はセンサを含んでよい。そのようなセンサは、ユーザ124の身体の任意の所望の位置に配置され得る。センサ130a/bは、BAN102、LAN104及び/又はWAN106の1つ以上のデバイス(他のセンサを含む)と(例えば無線で)通信し得る。特定の実施形態において、受動検知面は、画像キャプチャデバイス118及び/又はセンサ120によって放射される赤外光等の波形を反射し得る。一実施形態において、ユーザ124の衣服に位置する受動センサは一般的に、波形を反射し得るガラス又は他の透明もしくは半透明の面で作られた球構造を含み得る。異なるクラスの衣服が利用されてもよく、ここで所与の衣服クラスは、適切に装着されると、ユーザ124の身体の特定の部分に近接して位置するように構成される特定のセンサを有する。例えばゴルフ用衣服は、第1構成で衣服に配置される1つ以上のセンサを含んでよく、サッカー服は、第2構成で衣服に配置される1つ以上のセンサを含み得る。
【0048】
図5は、感覚入力のための例示的な位置を示す(例えば感覚位置130a~130o参照)。この点に関して、センサは、ユーザの衣類の上/中に位置する物理的センサであってよく、更に他の実施形態において、センサ位置130a~130oは、2つの動く身体部分の間の関係の識別(identification)に基づいてよい。例えばセンサ位置130aは、画像キャプチャデバイス118等の画像キャプチャデバイスを用いてユーザ124の動きを識別することによって決定されてよい。したがって、特定の実施形態において、センサは、物理的に特定の位置(センサ位置130a~130oのうちの1つ以上等)に位置していないことがあるが、画像キャプチャデバイス118又は他の位置から収集された他のセンサデータ等を用いて、その位置の特性を感知するように構成される。この点に関して、ユーザの身体の全般的形状又はその一部分は、特定の身体部位の識別を可能にし得る。画像キャプチャデバイスが利用されているかどうか、かつ/又は物理的センサがユーザ124の上に位置しているか、かつ/又は他のデバイス(感覚システム302等)からのデータを使用するか、デバイスアセンブリ400及び/又は本明細書で開示されるか又は当技術分野で公知の任意の他のデバイス又はセンサが利用されているかどうかに関わらず、センサは、身体部分の現在の位置を感知し、かつ/又は身体部分の動作を追跡し得る。一実施形態において、位置130mに関する感覚データは、ユーザの重心(質量中心とも言う)の決定に利用され得る。例えば位置130m~130oのうちの1つ以上に対する位置130aと位置130f/130lとの間の関係を利用して、ユーザの重心が縦軸方向に沿って上昇したかどうか(例えばジャンプ中)、あるいは膝を曲げて屈曲することによりユーザがジャンプの「フェイク」をしようと試みているのかどうかを判断するのに利用されてよい。一実施形態において、センサ位置130nは、ユーザ124の胸骨の周囲に位置し得る。同様に、センサ位置130oは、ユーザ124の臍の近くに位置し得る。特定の実施形態において、センサ位置130m~130oからのデータは(単独で又は他のデータと組み合わせて)、ユーザ124の重心を決定するために利用され得る。更なる実施形態において、センサ130m~130o等の複数のセンサ位置の間の関係は、ユーザ124の向き及び/又はユーザ124の胴体のねじれ等の回転力の決定に利用され得る。さらに、位置(複数を含む)等の1つ以上の位置は、瞬間位置(moment location)の中心(又はおおよそ)として利用されてもよい。例えば一実施形態において、位置130m~130oのうちの1つ以上は、ユーザ124の瞬間位置の中心のポイントとしての役割を果たし得る。別の実施形態において、1つ以上の位置は、一瞬の特定の身体部分又は領域の中心としての役割を果たし得る。
【0049】
図6A図6Cは、本開示に係るシステム及びユーザインタフェースが実装され、本開示に係る方法が実施され得る、ハードウェアシステムの様々な例を図示する。一実施形態において、複数のユーザが拡張現実プログラムを使用して一緒に作業し、ターゲット画像を共有及びキャプチャし得る。
【0050】
図6Aは、ネットワーク604を介して、例えばインターネット接続を介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、ワイドエリアネットワーク(WAN)等を介して互いに接続されて通信する、第1コンピューティングデバイス600及び第2コンピューティングデバイス602を示している。2つのコンピューティングデバイス600及び602は、互いにリモートに位置してよい。いくつかの態様において、コンピューティングデバイス600及び602は、携帯電話又はタブレット等のモバイルデバイスであってよい。図6Aに示されるように、2つのコンピューティングデバイス600及び602は各々、ネットワーク604内に通信チャネルを確立し、メッセージングサーバシステム606(1つ以上のサーバコンピュータを含む)と通信し、このサーバシステムは、コンピューティングデバイス600と602との間にターゲットに関するデータ又は情報を提供する。任意の所望の通信リンク及び通信プロトコルを使用して、コンピューティングデバイス600と602との間でデータ交換を提供及び制御してよい。所望ならば、以下に更に詳しく説明されるように、この同じサーバシステム606は、コンピューティングデバイス600及び602上のユーザ間の通信データ(テキストメッセージデータ、Webカメラデータ等)を提供し得る。代替的に、所望ならば、コンピューティングデバイス600と602との間の通信データの伝送をサポートする、別個の通信リンク608が提供され得る。
【0051】
以下に更に詳しく説明されるように、本開示から逸脱することなく、ネットワーク接続及び/又はピアツーピア接続を確立することができ、かつ必要なディスプレイ、ユーザインタフェース及び入力機能を提供することができる任意のコンピューティングデバイスのような、任意の所望のタイプのコンピューティングデバイス600及び602が使用され得る。本開示の少なくともいくつかの例によるシステム及び方法において使用され得る、コンピューティングデバイス600及び602のいくつかのより具体的な例は、これらに限定されないが:デスクトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パルムトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、コンピュータワークステーション、テレビ等を含む。とりわけ、様々なコンピューティングデバイス600、602等は、本開示から逸脱することなく、ネットワーク604及びサーバシステム606と同じ又は異なる方式で通信し得る。さらに、ターゲット画像を表示及びキャプチャするために使用されるコンピューティングデバイス600、602等は、本開示から逸脱することなく、同じ又は異なるタイプであってよく(1つのデスクトップコンピュータと1つの携帯電話デバイスのように)、コンピューティングデバイス600、602等は、同じ通信チャネルを介して又は異なる通信チャネルを介して、相互に又はシステムデータベース606と通信し得る(例えば両方のユーザがWi-Fiを通してシステムデータベースに接続してよく、あるいは一方のユーザが、Wi-Fiを通してシステムデータベースに接続し、他方のユーザが、セルラーデータを通して接続してもよい)。更なる態様において、コンピューティングデバイスは、同じアプリケーションを介して又は異なるアプリケーションを介して、ターゲット画像を表示してよい(例えば両方のユーザが、Instagram(登録商標)等の単一アプリケーションを通してターゲット画像を表示してもよく、異なるアプリケーションを通して表示してもよい(一方のユーザは、Instagramを通して表示し、他方のユーザは、Facebook(登録商標)アプリケーションを通して表示する等))。
【0052】
本開示の例によるシステム及び方法において使用され得るコンピューティングデバイス600及び602は、1つ以上の入力デバイスとデータ処理システム(例えば1つ以上のマイクロプロセッサを含む)を含み得る。コンピューティングデバイス600、602に含まれ得る入力デバイスの例は:キーボード(ハードキーボード又はソフトキーボード);マウス、トラックボール、ローラーボール、タッチパッド又は他のポインティングデバイス;スタイラス又は他のペン型入力デバイス(例えばタブレットPCタイプのコンピューティングデバイス用);ディスクドライブ;USBポート;ネットワーク接続;ジョイスティック型コントローラ;電話接続;イーサネット(登録商標)接続;音声認識機能等の従来の入力デバイスを含むが、これらに限定されない。また、コンピューティングデバイス600、602自体と一体化されるディスプレイデバイス、あるいはプロジェクタディスプレイや分離モニタディスプレイ等のように、コンピューティングデバイス600、602と分離されているがそれと通信するディスプレイデバイスを含む、任意の所望のタイプのディスプレイデバイスが、本開示に従うシステム及び方法のコンピューティングデバイス600、602とともに使用するために提供され得る。
【0053】
コンピューティングデバイス600及び602は、任意の従来型の有線又は無線接続等のように、当技術分野で公知であり使用されている従来型の方式を含み、かつ任意のネットワーク接続プロトコルを使用して、本開示から逸脱することなく、任意の所望の方式でネットワーク604に接続され得る。コンピューティングデバイス600、602の間の通信チャネル接続608は、本開示から逸脱することなく、システムデータベース接続と同じであっても異なってもよく、この接続608は、従来型であり当技術分野で公知の技術を含み得る。2つ(又はそれ以上)のコンピュータ間のライブでリアルタイムの通信を提供するために、当技術分野で公知であり使用されている様々なコンピュータ間通信リンクに加えて、通信チャネル接続608は、インスタントメッセージングチャネル、ピアツーピアメッセージングチャネル、従来の電話接続等のように、コンピュータ間又はユーザ間の他のタイプの通信チャネルを更に含み得る。所望ならば、別の代替として、ユーザは、互いに近接して位置することができ、別個の通信チャネルを必要とせずに、対面式の会話で直接的に通信できるようにされ得る。通信チャネル608は、提供されると、ターゲット画像データ交換に関与するものとすべて同じハードウェア、すべて異なるハードウェア又はそれらの組合せ(例えば一部のユーザは同じハードウェアを使用し、他のユーザは、異なるハードウェアを使用する等)を使用し得る。
【0054】
前述のように(そして以下に更に詳しく説明されるように)、本開示の例に従うシステム及び方法は、ユーザのコンピューティングデバイス600、602上にユーザインタフェースディスプレイを提供するであろう。このインタフェースは、ユーザがターゲット画像を見ることを可能にし、ユーザがターゲット画像を表示して別のユーザがキャプチャすることを可能にするであろう。様々なデバイス上のユーザインタフェースが、コンピューティングデバイス600、602のうちの1つ以上によって及び/又はサーバシステム606によって提供されて制御されることになり、ユーザインタフェースを通して入力を生成、維持及び受信するためのデータは、コンピューティングデバイス600、602のうちの1つ以上及び/又はサーバシステム606の一部として含まれるか又はそれらに関連付けられるコンピュータ読取可能媒体を介して生成及び提供されるであろう。そのようなコンピュータ読取可能媒体の例は:コンピュータの内部にあるもの(例えばハードドライブ)又はコンピュータから分離可能であるもの(ディスク、ソリッドステートデバイス又はフラッシュメモリデバイス、ネットワーク接続を介して利用可能なデータ等)の両方であり、従来的に公知でありかつコンピュータ分野で使用されている任意のタイプのコンピュータ読取可能媒体を含む、コンピュータ読取可能メモリを含むが、これに限定されない。
【0055】
図6Aに図示された例示のシステム全体において、ユーザインタフェースを生成するためのソフトウェアは、コンピューティングデバイス600、コンピューティングデバイス602又はサーバシステム606のうちのいずれか1つにあるか又はそれらのいずれか1つで利用可能な、コンピュータ読取可能媒体上に存在し得る。代替的に、所望ならば、ソフトウェア又は少なくともそのいくつかの部分(複数を含む)は、コンピューティングデバイス600、コンピューティングデバイス602又はサーバシステム606のうちの2つ以上又はすべてに存在してもよい。サーバシステム606は、コンピューティングデバイス600及び602及び/又はネットワーク604のうちの少なくとも1つを操作及び維持する同じ組織(複数を含む)又は個人(複数を含む)によって操作及び維持されることがあり、あるいはサーバシステム606は、これらのエンティティのいずれか又はすべてとは別のパーティによって操作、制御及び維持され得る。いくつかのより具体的な例として、サーバシステム606は、その製品が拡張現実プログラムを通して売買されてアクセスを付与される(例えば製造業者、小売業者、製造業者又は小売業者によって選択されたベンダー等)1つ以上のエンティティによって操作及び維持されてよい(また、ユーザインタフェースソフトウェアも操作及び維持されてよい)。
【0056】
別の例示のシステム全体のセットアップが図6Bに図示されている。ネットワーク機能全体604は、図6Aに関連して上述したもの(例えばLAN、WAN、インターネット等)と同一又は同様であってよいが、この例示のセットアップにおいては、別個の独立のサーバシステム606は省略されている。むしろ、図6Bのセットアップでは、2つのコンピューティングデバイス600、602のうちの少なくとも1つ(及び任意選択的にコンピューティングデバイス600、602の両方)が、データ交換通信を駆動し、ユーザインタフェースを生成及び制御するためのソフトウェアを含む。
【0057】
所望ならば、データを交換するユーザ間のネットワーク化された通信は、ターゲット画像についてユーザが相互に通信することを可能にする機能を含み得る。代替的に、図6Bに示されるように、別個のユーザ通信リンク608が図示される。2つ(又はそれ以上)のコンピュータ間のライブでリアルタイムの通信を提供するために、当技術分野で公知であり使用されている様々なコンピュータ間通信リンクに加えて、通信チャネル接続608は、インスタントメッセージングチャネル、ピアツーピアメッセージングチャネル、従来の電話接続等のようなコンピュータ間又はユーザ間の他のタイプの通信チャネルを更に含み得る。所望ならば、別の代替として、ユーザは、互いに近接して位置することができ、別個の通信チャネル608を必要とせずに、対面式の会話で直接的に通信できるようにされ得る。通信チャネル608は、ターゲット画像データ交換で使用されるものと同じ又は異なるハードウェアを使用し得る。
【0058】
また、ターゲット画像を表示及びキャプチャするためのユーザ間の協力は、本開示による少なくともいくつかのシステム及び方法において、図6Cに図示されるようにピアツーピアの方式によるコンピューティングデバイス間の直接通信を介して行われてよい。コンピュータ通信の便やで公知であり使用されている従来のハードウェア及びプロトコルを含め、本開示から逸脱することなく、このタイプのピアツーピア通信用の任意の所望のハードウェア及び/又はプロトコルが使用されてよい。また、前述の図6A及び図6Bの例と同様に、別個のユーザ通信チャネル接続608が提供されてもよい(例えばインスタントメッセージング、追加のピアツーピアメッセージング、従来の電話接続(ターゲット画像データの入力又はキャプチャに関与するものとは異なるハードウェアを使用する可能性がある)等のために)。また、図6A及び図6Bに関して前述した様々な他の代替物は、図6Cのセットアップにおいても本開示から逸脱せずに使用され得る。
【0059】
図8図9は、拡張現実プログラムを使用してターゲット画像をキャプチャし、キャプチャされた画像がターゲット画像であることを検証すると、消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除する等の所定の出力を実施する方法に関する例示の実施形態を図示する。このような例示のフローチャートに示されるステップは、第1モバイルデバイス705又は第2モバイルデバイス706に含まれるプロセッサのように、単一のコンピューティングデバイスによって実行され得る。代替的に、ステップの実行は、第1モバイルデバイス又は第2モバイルデバイスのうちの1つのみを通して又はシステムデータベース707と組み合わせて行われてよい。いくつかの態様において、ステップは、順番に実施されることになるが、他の態様では、ステップは、異なる順序で又は同時に実施され得る。例えばいくつかの実施形態において、キャプチャは、システムデータベースに伝達された情報をキャプチャするいずれかのユーザデバイスによって実施されてよく、この場合、システムデータベースは、次にキャプチャされた情報がターゲット画像として認識されるかどうかを判断し、命令でユーザデバイスに応答する。しかし、他の実施形態において、システムデータベースは、ユーザデバイスが画像をキャプチャする前にターゲット画像情報及び命令をモバイルデバイスに伝達してもよい。したがって、ターゲット画像のキャプチャ、ターゲット画像の認識及び命令の実行はすべて、ユーザデバイス705又は706のいずれかで実施され得る。
【0060】
図7は、本開示を実装するための例示のシステムを図示する。図7に示されるように、2つのユーザデバイスは、ユーザインタフェース及びキャプチャデバイスを含み得る。ユーザインタフェースは、ディスプレイと入力機構との両方を含んでよく、ここで入力機構は、ボタン、タッチスクリーン又は他の情報入力方法であってよい。画像キャプチャデバイス702及び704は、1つ以上のビデオカメラを含み得る。画像キャプチャデバイスは、他のユーザのデバイスのユーザインタフェースディスプレイ701及び703を記録又はキャプチャすることを含め、画像又はビデオをキャプチャ又は記録するように構成され得る。デバイスユーザデバイスは、ネットワークを通してシステムデータベースに接続されてよく、このシステムデータベースは、キャプチャされた画像又はビデオを分析して、ターゲット画像が認識されるかどうかを判断し、かつターゲット画像の認識が確認されると、更なる命令をユーザデバイスに送ることができる。
【0061】
図8は、特定の実施形態が取り得るステップの例示のフローチャートを図示する。まず、ステップ801において、画像がオンラインプラットフォームを通して共有され得る。いくつかの態様において、このオンラインプラットフォームは、Instagram(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Google+(登録商標)又は他の任意のソーシャルメディアプラットフォーム等のソーシャルメディアプラットフォームであり得る。画像は、キャプチャデバイスによって認識されることになるターゲット情報を含み得る。画像は、第1ユーザによって彼らのソーシャルメディアアカウントを通して共有され得る。次のステップとして、802において、画像が第1デバイス上に表示され得る。これは、第2ユーザのソーシャルメディアアカウントを介することを含んでよい。いくつかの態様において、第1ユーザは、オンラインプラットフォームを通して画像を共有してよく、第2ユーザは、同じソーシャルメディアプラットフォームを使用して、あるいは異なるソーシャルメディアプラットフォームを通して画像を見てもよい。
【0062】
次のステップ803において、第2デバイスは、画像をキャプチャして画像を認識するかどうかを判断し得る。いくつかの態様において、第2デバイスは、カメラを使用して静止画像を撮影するか又は画像のビデオを記録し得る。画像をキャプチャすると、第2デバイスは、データベースと通信して、画像をターゲットとして認識するかどうかを判断し得る。デバイスがターゲット画像の認識を確認する場合、ステップ804において、デバイスは、画像を認識すると命令を受信し得る。命令は、第2デバイスのユーザが消費者向製品を購入することを可能にするロック解除アクセスを含み得る。いくつかの態様において、ステップ805は、命令に基づいて第2デバイスの表示を変更することを含み得る。これは、ディスプレイ上に消費者向製品をオーバーレイすること、あるいは例えばメッセージ又はビデオを消費者に提示することや認識済み及び/又はキャプチャ済み画像を変更すること等によって、表示を変更することを含んでよい。
【0063】
図9は、特定の実施形態が取り得るステップを示す例示のフローチャートを図示する。まずステップ901において、画像は、第1デバイスに表示され得る。いくつかの態様において、この表示は、Instagram(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Google+(登録商標)又は他の任意のソーシャルメディアプラットフォーム等のオンラインプラットフォームを通して起こり得る。画像は、キャプチャデバイスによって認識されることになるターゲット情報を含み得る。画像は、第1ユーザによってソーシャルメディアアカウントを通して共有され得る。ステップ902において、次いで画像は、第2デバイスのカメラ又は画像キャプチャデバイスによることを含め第2デバイスを使用してキャプチャされ得る。次いで、第2デバイスは、ステップ903において、ターゲット画像を認識し得る。これは、データベースと通信して、データベースが画像をターゲットとして認識するかどうかを判断することを含み得る。ターゲット画像が認識されると、ステップ904において、第2デバイスは、ネットワークを通してシステム又はデータベースと通信し得る。例えば第2デバイスは、ネットワークを通して1つ以上のメッセージを送信してよく、この1つ以上のメッセージは、第2デバイスが画像をターゲット画像として識別したことを示す。ステップ905において、第2デバイスは、消費者向製品を購入するためのアクセスをユーザに付与するための命令をシステム又はデータベースから受け取ってよい。このような命令を受け取ると、ステップ906において、第2デバイスは、表示画像の上に消費者向製品の画像をオーバーレイし得る。第2デバイスは、表示画像の上にオーバーレイされた消費者向製品の画像を表示するために出力し得る。オーバーレイは、1次元、2次元及び/又は3次元であり得る。例えばデバイスは、ロック解除されることになる消費者向製品の3次元に投影された表現をオーバーレイし得る。この点に関して、画像は、認識されたターゲットにオーバーレイされてよく、その結果、ユーザがカメラを周辺に移動させると、投影された表現も移動することになり、ユーザは、製品の異なるアングルを見ることが可能になる。最終ステップ907において、デバイスは、ロック解除された消費者向製品を購入するためのユーザアクセスを付与し得る。
【0064】
図10は、モバイルデバイスに関連付けられるディスプレイを含む、本開示において開示されるステップを実行する例を示す別のフローチャートを図示する。ステップ1001において、ソフトウェアアプリケーションがコンピューティングデバイスに表示され得る。コンピューティングデバイスは、セルラーデバイス等のモバイルデバイスであり得る。モバイルアプリケーションは、カメラアプリケーションを含み得る。モバイルアプリケーションは、1つ以上のユーザインタフェースを含んでよく、ユーザインタフェースの各々は1つ以上の画像を表示し得る。ステップ1002において、コンピューティングデバイスのユーザは、1つ以上のソースからコンテンツを消費していることがある。例えばコンテンツは、ソフトウェアアプリケーションによって生成されて、そのソフトウェアアプリケーション内で表示されてよい。別の例において、コンテンツは、レストランのインターネットWebサイトのようなインターネットWebサイトであり得る。別の例において、コンテンツは、オンラインのソーシャルメディアプラットフォームであり得る。別の例において、コンテンツは、コンピューティングデバイス上で実行されている画像キャプチャアプリケーションをソースとするものであり得る。ステップ1003において、ユーザは、コンピューティングデバイスの画像キャプチャアプリケーションにアクセスし得る。ステップ1004において、ユーザは、画像キャプチャアプリケーションを利用して、静止画像又はビデオ画像をキャプチャし得る。ステップ1005において、コンピューティングデバイスは、キャプチャされた画像がターゲット画像であると判断し得る。図8図9に関連して前述したように、キャプチャされた画像がターゲット画像であると確認することは、データベースと通信することを含み得る。さらに、ステップ1005において、ソフトウェアアプリケーションは、キャプチャされた画像がターゲット画像であると判断したことに応答して、ソフトウェアアプリケーションのユーザインタフェース内に修正された表示(modified display)を生成し得る。例えばモバイルアプリケーションは、キャプチャされた画像の上に消費者向製品の画像をオーバーレイし得る。次いで、コンピューティングデバイスは、キャプチャされた画像の上にオーバーレイされた消費者向製品の画像を表示し得る。オーバーレイは、1次元、2次元又は3次元であり得る。例えば消費者向製品の3次元画像が、キャプチャされた画像の上にオーバーレイされ得る。次いで、結果の画像は、ソフトウェアアプリケーション内で表示され得る。代替的に、結果の画像は、コンピューティングデバイス上で実行されている特別な拡張現実ソフトウェアアプリケーションによって表示され得る。
【0065】
ひとたび結果の画像が(特別な拡張現実ソフトウェアアプリケーション又はソフトウェアアプリケーションによって)表示されると、ユーザは、消費者向製品をロック解除してよい。一例において、ユーザは、ソフトウェアアプリケーション、ユーザインタフェース及び結果の画像のうちの1つ以上と対話することによって、消費者向製品をロック解除してよい。対話は、画像を見ること(viewing)、画像を共有すること、画像を保存すること等を含み得る。ユーザが消費者向製品を成功裏にロック解除した場合、ステップ1007において、修正されたグラフィカルユーザインタフェースが、表示のため出力され得る。修正されたグラフィカルユーザインタフェースは、消費者向製品が成功裏にロック解除されたことをユーザに通知し得る。修正されたグラフィカルユーザインタフェースは、1つ以上のグラフィックボタンを含んでよく、このようなグラフィックボタンは、ユーザによって選択されると、ユーザが消費者向製品を購入することを可能にする。
【0066】
特定の事例において、消費者向製品がロック解除され得る回数は、限定されてもよい。既に限界に到達していた場合、ステップ1006において、修正されたグラフィカルユーザインタフェースが、表示のため出力され得る。ここでは、修正されたグラフィカルユーザインタフェースは、ユーザが消費者向製品を成功裏にロック解除できなかったことを示し得る。
【0067】
ステップ1007で出力された、修正されたグラフィカルユーザインタフェースを見ることに応答して、ユーザは、ロック解除された消費者向製品の購入を選択し得る。ステップ1008において、1つ以上のグラフィック画面が生成されてよく、消費者向製品を購入するユーザ許可を与える。ステップ1009において、ユーザはロック解除された消費者向製品の購入を完了し得る。
【0068】
本開示のいくつかの態様において、第1個人は、プラットフォームを通して画像を共有してよく、ここで第2個人は、モバイルデバイス上でその画像を見ることが可能である。いくつかの態様において、プラットフォームは、ソーシャルメディアプラットフォームであり得る。モバイルデバイスのディスプレイ上で画像を見ることにより、第2個人は、第3個人と画像を共有することができる。次いで、第3個人は、画像キャプチャデバイスを使用して、画像が第2個人のモバイルデバイス上に表示されたときに、画像をキャプチャし得る。キャプチャされた画像を認識すると、第3個人のデバイスは、消費者向製品を購入するためのアクセスを第3個人に付与し得る。
【0069】
いくつかの態様において、ユーザは、モバイルデバイスを使用して、カメラ又は他の画像キャプチャ手段等を通して、画像をキャプチャし得る。いくつかの態様において、画像は静止画像であってよく、あるいはデバイスはビデオをキャプチャするように構成されてもよい。特定の実施形態において、ユーザは、モバイルデバイスを使用して周辺環境の画像をキャプチャし得る。またモバイルデバイスは、ディスプレイを含むユーザインタフェースも有し得る。いくつかの態様において、ユーザインタフェースとカメラは、ユーザインタフェース上でカメラが記録しているものを同時に表示するように構成され得る。
【0070】
いくつかの実施形態において、モバイルデバイスは、拡張現実プログラムを含み得る。これらの実施形態において、ユーザは、モバイルデバイス上のカメラを使用して環境内の画像をキャプチャし得る。キャプチャされた画像は、ユーザインタフェースディスプレイ上に同時に出力され得る。いくつかの態様において、モバイルデバイスは、モバイルデバイスカメラによってキャプチャされると、ターゲット画像を認識するように構成され得る。このようなターゲット画像が認識されると、モバイルデバイスは、ネットワークを通してシステムデータベースと通信し、ターゲット画像の認識を確認し得る。次いで、デバイスは、ターゲット画像が確認されると、システムデータベースから命令を受け取り得る。
【0071】
異なる実施形態において、命令は、モバイルデバイスに、拡張現実プログラムを通して、ユーザインタフェース上に表示されているターゲット画像の上に3次元投影をオーバーレイするように命令し得る。特定の態様において、この投影は、消費者向製品であり得る。投影は、ユーザが購入可能な消費者向製品を表現し得る。いくつかの態様において、ユーザインタフェースは、ユーザが、投影された製品と対話することを可能にし得る。この対話は、ボタン等のユーザ入力を含んでよく、あるいはユーザインタフェースは、タッチスクリーンであってよく、それに接触することにより投影された製品をユーザがクリックすることを可能し得る。投影された製品との対話の後、モバイルデバイスは、投影された製品を購入するためのアクセスをユーザに付与し得る。
【0072】
いくつかの例において、システムは、ターゲット画像をキャプチャ及び認識すると、他の結果を提示してもよい。例えばいくつかの態様において、ユーザは、カメラを通して画像をキャプチャしてもよく、画像がターゲットを含むと認識した後に、モバイルデバイスは、ターゲット画像を認識することに応答して、出力された表示を変更してもよい。例として、ディスプレイは、カメラによってキャプチャされたものの出力を続けることができるが、追加的ターゲットの認識に基づいて、出力された表示を変更することができる。いくつかの態様において、デバイスは、製品のタイプ、ブランドのロゴ、数量、デザイン、文字又は他の任意のターゲットを認識し、出力された表示上のそのターゲットを置き換え得る。例として、ユーザはストア内にあり、カメラを使用してストアの内部をキャプチャし得る。モバイルデバイスは、製品上の特定のロゴを認識し、次にディスプレイ上にカメラでキャプチャされた画像を出力するように構成され得るが、ディスプレイ上の認識されたロゴを、ユーザのための画像又はメッセージで置き換え得る。
【0073】
特定の態様においてユーザは、ソーシャルメディアプラットフォームを通して画像を共有することがある。次いで、個人は、彼らのモバイルデバイスのディスプレイを通してソーシャルメディア上の画像を見ることがある。画像を見る個人は、その画像を友達と共有してよく、その友達は、拡張現実機能を有する画像キャプチャデバイスを通してその画像を見ることがある。画像を認識すると、ソフトウェアは、画像上にオーバーレイされた消費者向製品の3次元製品を表示し得る。これは、画像をキャプチャしているユーザにが、表示された消費者向製品を購入するためのアクセスを付与されたことを示すであろう。次いで、この態様において、ユーザは、彼らのソーシャルメディアアカウント上で画像を検索してそれを友達と共有することを選択することがあり、この友達は、拡張現実機能を有するモバイルデバイスを使用して画像をキャプチャし、製品を購入するためのアクセスも同様に取得し得る。
【0074】
いくつかの実施形態において、第1個人は、ソーシャルメディアを通して画像を共有してよく、ここでその画像は、消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除するターゲット情報を含む。第2個人は、ディスプレイを有するモバイルデバイス上でその画像を見ることができる。第3個人は、画像キャプチャ機能を有するモバイルデバイス上でその画像をキャプチャしてよく、ここでその画像をキャプチャすることを通して、デバイスは、その画像を認識し、かつ第3個人に対して消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除する。いくつかの態様において、システムは、その画像が別のモバイルデバイスから共有及び/又はキャプチャされたことを認識し得る。これらの態様において、アクセスは、別の個人の電話から又は特定のソーシャルメディアアプリケーションからキャプチャすることに制限され得る。製品へのアクセスを付与されたユーザの数は、製品が売り切れる前に特定の数のユーザのみアクセスを付与されるように制限されてよい。システムは、画像を共有することができ、かつ製品へのアクセスを依然としてロック解除することができる回数を制限し得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、ターゲット画像は、ソーシャルメディアを通して共有され得る。個人は、ソーシャルメディアアカウントを通してターゲット画像を見ることができる。ターゲット画像を見る個人は、その画像を友達と共有してよく、この友達は、次いでモバイルデバイス上のカメラを使用して画像をキャプチャし得る。カメラは、拡張現実プログラムを通してターゲット画像を認識してよく、そしてターゲット画像を認識すると、システムデータベースから命令を受信し得る。これらの命令は、ユーザのデバイス上のユーザインタフェース上に消費者向製品の投影をオーバーレイすることと、消費者向製品を購入するためにユーザに対しアクセスをロック解除することとを含み得る。
【0076】
いくつかの態様において、カメラは、ターゲット画像が別のデバイスの画面に表示されたときに、ターゲット画像を認識し得るのみである。このような態様において、ターゲット画像が別のユーザの画面からキャプチャされない限り、消費者向製品へのアクセスはロック解除されない。これらの例において、個人は、相互にターゲット画像を共有するよう促される。あるユーザは、自身のモバイルデバイス上にターゲット画像を表示してよく、これにより、別のユーザは、その画像をキャプチャし、かつ消費者向製品をロック解除できる。第2ユーザは、自身のモバイルデバイス上でターゲット画像を開いてよく、これにより、第1ユーザは、消費者向製品をキャプチャしてロック解除することができる。
【0077】
例示の実施形態において、ユーザのコンピューティングデバイス(モバイル、固及び/又は商用設置又は私的に設置されたデバイスであってよい)は、プロセッサによって実行されると、デバイスに、第2モバイルデバイスの画像をキャプチャさせ、その画像をキャプチャするとその画像を命令として認識する1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体を含んでよい。次いでモバイルデバイスは、ネットワークを通して外部システムと通信し得る。キャプチャされた画像を検証すると、システムは、消費者向製品を購入するようモバイルデバイスアクセスをロック解除してよい。
【0078】
拡張現実を通して消費者向製品へのアクセスを付与することは、画像を共有し、ほぼ任意の画像内でターゲットを探すようにユーザを促す。例えばユーザが、有名なアスリートのような特定のインフルエンサーが製品をリリースしたり製品を推薦したりしていることを知っている場合、そのユーザは、そのアスリートのソーシャルメディアアカウントをスキャンして、アスリートによって共有されているいずれかの画像が、製品を購入するためのアクセスをロック解除するターゲットを有しているかどうかを確かめることができる。異なる態様において、これは、履物、ジャージー、衣服、スポーツ器具又は他の任意の消費者向製品であり得る。また、スマートフォン等の相互のモバイルデバイスを使用してターゲット画像を見つけてキャプチャすることができると期待して、ユーザにその友達間で画像を共有するよう促す。
【0079】
いくつかの実施形態において、製品の販売開始は、ソーシャルメディアを通して展開され得る。これらの態様において、製品は告知され得るが、製品がいつリリースされるかという告知はない。むしろ、製品を購入するためのアクセスをロック解除することになるターゲット情報を含む画像が、アスリート、シェフ、ソーシャルメディアのパーソナリティ、ビジネスマン、著名人等のインフルエンサーに与えられてよい。次に拡張現実プログラムは、ターゲット画像がモバイルデバイスを使用してキャプチャされると、ターゲット画像を認識するように構成され得る。次いで、インフルエンサーは、ソーシャルメディア上で製品を共有し得る。いくつかの態様において、インフルエンサーは、画像がターゲットデータを含むことを告知し得ない。むしろ、消費者は、拡張現実プログラムを使用して画像を見て、ターゲット情報のある画像を見つけ出すように促される。画像が、新製品へのアクセスをロック解除するターゲット情報又は何らかの他の機能を実施することになるターゲット情報を含むと発見した後、ユーザは、ソーシャルメディア等を通して画像をその友達と共有するように促される。これらの態様において、画像は、個人がその画像にロック解除機能があることを発見し、その画像を共有すると、口コミを通して組織的に共有されるであろう。
【0080】
いくつかの態様において、拡張現実プログラムは、AppleのiPhone(登録商標)又はAndroid(登録商標)フォンのようなスマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、ゲームシステム、音楽プレイヤ、eリーダ又は画像をキャプチャする能力を有する他の任意のモバイル電子デバイス等を含むモバイルデバイスで作用するように利用されるであろう。
【0081】
特定の態様において、ターゲット画像は、有形アイテムであり得る。例として、ターゲット画像は、レストランメニューであり得る。次いで、拡張現実プログラムは、レストランメニューがモバイルデバイスによっていつキャプチャされたかを認識し、かつ消費者向製品を購入するためのアクセスをロック解除するように構成され得る。いくつかの態様において、モバイルデバイスは、ターゲット画像をキャプチャしているとき、ディスプレイ上に投影された画像をオーバーレイし得る。図11及び図12に示されるように、この投影された画像は、ユーザが購入するためロック解除されることになる靴であってよい。有形アイテムが拡張現実プログラムによって認識されたターゲット画像であることを発見すると、ユーザは、有形アイテムの画像をキャプチャして、友達等とソーシャルメディアプラットフォームを通して共有し得る。画像を見る他のユーザは、次いでモバイルデバイス上の拡張現実プログラムを使用して画像をキャプチャして、消費者アイテムを購入するためのアクセスをロック解除し得るか又はターゲット画像をキャプチャ及び認識したときにモバイルデバイスが実施するように構成されている他のどのような出力でも受信し得る。
【0082】
このような機能を通して、ターゲット画像を発見すると、ユーザは、ターゲット画像を共有するよう促される。例えばターゲット画像が限られた所在地のレストランのメニューである場合、レストラン所在地のうちの1つを訪問しない消費者は、拡張現実プログラムを使用してメニューをキャプチャできないであろう。したがって、消費者は、他の方法では、そのメニューをキャプチャすることを通してロック解除される消費者向製品を購入するためのアクセスを拒否されるであろう。しかし、ユーザにターゲット画像の共有を促すことで、現実世界ではターゲット画像である有形アイテムを見ることなく、ユーザは、このような製品へのアクセスをロック解除し得る。
【0083】
また特定の実施形態は、ターゲット画像をその友達とソーシャルメディアを通して共有するようにユーザに促す機能を含み得る。例えばユーザは、ターゲット画像を複数回共有すること又は共有したターゲット画像を他の個人にキャプチャさせることに基づいて、特定の製品への更なるアクセスを付与され得る。他の例として、ユーザは、販売オファー、ストアクレジット、消費者向製品、報酬ポイント又はソーシャルメディア報酬を付与され得る。
【0084】
いくつかの態様において、モバイルデバイス上のユーザインタフェースは、ユーザ入力オプションを含み得る。ターゲット画像がキャプチャされかつ拡張現実プログラムによって認識されると、ユーザインタフェースディスプレイは、製品をロック解除するための入力を提供するようにユーザに促してもよい。いくつかの態様において、製品をロック解除した後に、モバイルデバイスは、オンラインストアに接続してよく、それによってユーザは、ロック解除された製品を購入し得る。
【0085】
異なる実施形態において、製品のロック解除及び購入後に、ユーザは、ソーシャルメディア等を通して、自身の購入に関する情報を共有するよう促され得る。いくつかの例において、これは、ユーザがどの製品を購入したか及び/又はユーザがどこでターゲット画像を見つけたかを示す、所定のメッセージであってよい。この情報を共有することにより、ユーザは、他のユーザにターゲット画像を探し出すことを指示し得る。レストランメニューの例では、ユーザのメッセージは、彼らが、メニューであったターゲット画像をキャプチャすることを通してロック解除した製品を購入したことであり、その製品をロック解除して購入したことに興味を持った他のユーザは、レストランを訪問するか又はオンラインもしくはソーシャルメディア等の他の手段を通してメニューを見るよう促される。異なる例において、製品購入に関するユーザのメッセージは、Instagram(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Google+(登録商標)又は他の任意のソーシャルメディアプラットフォーム等のソーシャルメディアを通して共有され得る。
【0086】
本開示の更なる態様は、システムデータベースに返す、パーソナルデバイスとの間の通信を含み得る。消費者向製品へのアクセスをロック解除し、かつ/又はその製品の購入を確定すると、モバイルデバイスは、他のモバイルデバイスもしくはシステムデータベースに情報を伝達し得る。いくつかの態様において、この情報は、ユーザに関する人口統計情報、サイズ、カラー等の購入に関する情報、ユーザの地理的位置、あるいはユーザ又は購入に関連する他の任意の情報を含み得る。この情報は、製品と、拡張現実プログラムを通して製品を成功裏にロック解除及び購入したユーザとに関する情報とを含む情報データベースを維持し得る、製品の販売者と共有されてよい。
【0087】
本開示において議論される態様は、販売者とインフルエンサーとの間の協力を促す。インフルエンサーは、ソーシャルメディア等を通して、パーソナルブランドの拡大を期待しているアスリート、シェフ、ソーシャルメディアのパーソナリティ、ビジネスマン、著名人等であり得る。したがって、需要の多い製品をロック解除するターゲット画像をリリースすることで知られたインフルエンサーは、彼らのフォロワー並びにファンや公衆との社会的対話を増加させるであろう。関連して、販売者は、インフルエンサーがターゲット画像をリリースすることを通して、彼らの製品、メッセージ及び認識度をより組織的に拡散することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B