IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッドの特許一覧

特許7116117デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング
<>
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図1A
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図1B
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図1C
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図1D
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図1E
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図2
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図3
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図4
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図5
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図6
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図7
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図8
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図9
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図10
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図11
  • 特許-デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】デバイスツーデバイス通信のための分散スケジューリング
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20220802BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20220802BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220802BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220802BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W92/18
H04W72/04 131
H04W72/12
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020066077
(22)【出願日】2020-04-01
(62)【分割の表示】P 2018117298の分割
【原出願日】2014-08-06
(65)【公開番号】P2020115666
(43)【公開日】2020-07-30
【審査請求日】2020-05-01
(31)【優先権主張番号】61/882,402
(32)【優先日】2013-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/881,843
(32)【優先日】2013-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/863,319
(32)【優先日】2013-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/933,236
(32)【優先日】2014-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/955,567
(32)【優先日】2014-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/989,892
(32)【優先日】2014-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/955,733
(32)【優先日】2014-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/882,489
(32)【優先日】2013-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポール マリニエール
(72)【発明者】
【氏名】ブノワ ペルティエ
(72)【発明者】
【氏名】マリアン ルドルフ
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ パニ
(72)【発明者】
【氏名】グエナエル ポイトー
(72)【発明者】
【氏名】ギスラン ペルティエ
(72)【発明者】
【氏名】チャオ-チョン トゥー
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-017560(JP,A)
【文献】特開2010-219994(JP,A)
【文献】特表2010-533444(JP,A)
【文献】InterDigital,Recommendations for D2D evaluation methodology and assumptions[online],3GPP TSG-RAN WG1#72 R1-130236,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130236.zip>,2013年02月01日
【文献】Intel Corporation,Discussion on design options for D2D communication[online],3GPP TSG-RAN WG1#73 R1-131925,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1-131925.zip>,2013年05月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機、受信機およびプロセッサを含む回路を備える無線送受信ユニット(WTRU)であって、
次回のスケジューリング期間のために、前記スケジューリング期間の範囲内の複数の送信期間の間の送信のために使用する送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定し、
前記WTRUがデバイスツーデバイス通信を介して送信すべきデータを有している前記複数の送信期間うちの少なくとも1つ送信期間の間に前記送信期間リソースを示すスケジューリング割り当て送信を送信し、
前記送信期間リソースを示す前記スケジューリング割り当て送信が送信される前記複数の送信期間うちの少なくとも1つ送信期間の間に前記送信期間リソースを使用してデバイスツーデバイス通信を介してデータを送信する
ように少なくとも部分的に構成される、WTRU。
【請求項2】
前記回路は、どのリソースが利用可能であるかを判定するために1または複数の前の送信期間うちの1または複数の送信を受信するように構成され、前記回路は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項3】
前記回路は、少なくとも別のWTRUの1または複数の送信を受信し、および前記1または複数の送信のエネルギー値測定値それぞれの閾値を満たす場合どのリソースが利用可能であるかを判定するように構成され、前記回路は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項4】
前記回路は、1または複数の前の送信期間1または複数の送信を受信し、および前記1または複数の送信のエネルギー値測定値それぞれの閾値を満たす場合どのリソースが利用可能であるかを判定するように構成され、前記回路は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項5】
前記回路は、どのリソースが利用可能であるかを判定するために1または複数の前の送信期間1または複数のスケジューリング割り当て送信受信するように構成され、前記回路は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項6】
1または複数の前の送信期間の前記1または複数のスケジューリング割り当て送信は、デバイスツーデバイス通信を介した送信のデータ、ターゲットWTRU識別子、およびデータ送信パラメータに対する任意の優先度を示す、請求項5のWTRU。
【請求項7】
前記回路は、上位レイヤ定義リソースのセットに基づいてどのリソースが利用可能であるかを判定するように構成され、前記回路は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定するように構成される、請求項1のWTRU。
【請求項8】
前記スケジューリング期間の範囲内の前記複数の送信期間は、前記スケジューリング期間の範囲内の一連の送信期間であり、前記周期性は、前記スケジューリング期間の範囲内の複数の一連の送信期間の数に相当する、請求項1のWTRU。
【請求項9】
前記スケジューリング期間は、送信期間の数を規定し、前記スケジューリング期間の範囲内の前記複数の送信期間は、前記スケジューリング期間の前記送信期間の数に等しい、請求項1のWTRU。
【請求項10】
前記複数の送信期間のそれぞれは、N個の一連の時間リソースのセットを規定し、前記送信期間リソースは、前記N個の一連の時間リソースのセットのサブセットである、請求項1のWTRU。
【請求項11】
無線送受信ユニット(WTRU)において実行される方法であって、
次回のスケジューリング期間のために、前記スケジューリング期間の範囲内の複数の送信期間の間の送信のために使用する送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性を判定することと、
前記WTRUがデバイスツーデバイス通信を介して送信すべきデータを有している前記複数の送信期間うちの少なくとも1つ送信期間の間に前記送信期間リソースを示すスケジューリング割り当て送信を送信することと、
前記送信期間リソースを示す前記スケジューリング割り当て送信が送信される前記複数の送信期間うちの少なくとも1つ送信期間の間に前記送信期間リソースを使用してデバイスツーデバイス通信を介してデータを送信することと
を備える方法。
【請求項12】
どのリソースが利用可能であるかを判定するために1または複数の前の送信期間うちの1または複数の送信を受信することをさらに備え、前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて判定される、請求項11の方法。
【請求項13】
少なくとも別のWTRUの1または複数の送信を受信すること、および前記1または複数の送信のエネルギー値測定値それぞれの閾値を満たしているかどうかに基づいてどのリソースが利用可能であるかを判定することをさらに備え、前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて判定される、請求項11の方法。
【請求項14】
1または複数の前の送信期間1または複数の送信を受信すること、および前記1または複数の送信のエネルギー値測定値がそれぞれの閾値を満たすことに基づいてどのリソースが利用可能であるかを判定することをさらに備え、前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性は、利用可能であると判定された前記リソースに基づく、請求項11の方法。
【請求項15】
どのリソースが利用可能であるかを判定するために1または複数の前の送信期間1または複数のスケジューリング割り当て送信受信することをさらに備え、前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて判定される、請求項11の方法。
【請求項16】
1または複数の前の送信期間の前記1または複数のスケジューリング割り当て送信は、デバイスツーデバイス通信を介した送信のデータ、ターゲットWTRU識別子、およびデータ送信パラメータに対する任意の優先度を示す、請求項15の方法。
【請求項17】
上位レイヤ定義リソースのセットに基づいてどのリソースが利用可能であるかを判定することをさらに備え、前記次回のスケジューリング期間の前記送信期間リソースおよび前記送信期間リソースの周期性は、利用可能であると判定された前記リソースに基づいて判定される、請求項11の方法。
【請求項18】
前記スケジューリング期間の範囲内の前記複数の送信期間は、前記スケジューリング期間の範囲内の一連の送信期間であり、前記周期性は、前記スケジューリング期間の範囲内の複数の一連の送信期間の数に相当する、請求項11の方法。
【請求項19】
前記スケジューリング期間は、送信期間の数を規定し、前記スケジューリング期間の範囲内の前記複数の送信期間は、前記スケジューリング期間の前記送信期間の数に等しい、請求項11の方法。
【請求項20】
前記複数の送信期間のそれぞれは、N個の一連の時間リソースのセットを規定し、前記送信期間リソースは、前記N個の一連の時間リソースのセットのサブセットである、請求項11の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年8月7日に出願された米国特許仮出願第61/863,319号、2013年9月24日に出願された米国特許仮出願第61/881,843号、2013年9月25日に出願された米国特許仮出願第61/882,402号および61/882,489号、2014年1月29日に出願された米国特許仮出願第61/933,236号、2014年3月19日に出願された米国特許仮出願第61/955,733号および61/955,567号、並びに2014年5月7日に出願された米国特許仮出願第61/989,892号の優先権を主張するものであり、それらの内容はこれによって、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
セルラー通信ネットワークは、例えば、互いの無線範囲内に位置する無線送受信ユニット(WTRU)間で、直接デバイスツーデバイス(D2D)通信を可能にするように構成されることができる。D2D通信を可能にすることは、例えば、デバイス(例えば、WTRU)が、対応するコアネットワークを介して互いに対して通信を送るのではなく、互いに直接通信するよう許可することによって、セルラー通信ネットワークのスペクトル効率を高めることができる。D2D通信は、セルラー通信ネットワークによるカバレッジの不在の場合、または停電もしくは障害に起因してネットワークが利用不可能の場合でさえ、デバイス(例えば、WTRU)が互いに自律的に通信するのを許可することができる。
【0003】
しかしながら、D2D通信を可能にすることは、セルラー通信ネットワークにおけるリソース配分課題を提示することがある。例えば、D2D通信を可能にすることは、D2D通信とコアネットワーク通信との両方について、スペクトルの一部の重複使用(例えば、同時使用)によって引き起こされる干渉などの、増加する干渉を引き起こすことがある。モバイルシステム(例えば、基地局および1または複数のWTRUを含む)において使用されるリソース配分は、D2D通信における使用に好適でないことがある。セルラー通信ネットワークの不在の場合に動作するD2D通信は、デバイス(例えば、WTRU)自体による、通信無線リソースおよび動作条件の管理を必要とすることがある。D2D通信は、D2Dデータの送信および/または受信を指すことがある。
【発明の概要】
【0004】
デバイスツーデバイス(D2D)のためのスケジューリングを実装するためのシステム、方法および手段が提供される。無線送受信ユニット(WTRU)(例えば、D2D WTRU)は、WTRUが送信するためのD2Dデータを有するかどうかを判定することができる。WTRUは、例えば、WTRUが送信するためのD2Dデータを有するという条件で、許可されたスケジューリング割り当て(SA)リソースのセットを判定することができる。WTRUは、WTRUが送信のために準備ができているデータを有するという表示を検出することができる。例えば、表示は、バッファステータス表示をモニタすることによって判定されることができる。
【0005】
WTRUは、SAの送信のための、許可されたSAリソースのセットを判定することができる。許可されたリソースは、構成されたSAリソースのセットのサブセットであってもよいし、または構成されたSAリソースのセットと同じであってもよい。許可されたSAリソースは、構成(例えば、USIMにおいて、またはアプリケーションにおいて事前構成)されてよい。許可されたSAリソースのセットは、例えば、専用のRRC構成信号またはシステムインターフェースブロック(SIB)上でブロードキャストされた信号を介した、進化型ノードB(eNB)からの受信信号に基づくことができる。許可されたSAリソースのセットは、例えば、グラント(grant)を介して、eNBによって明示的に示されてよい。
【0006】
WTRUは、第2のD2D WTRUからの受信信号に基づいて、許可されたSAリソースのセットを判定するように構成されてよい。例えば、WTRUは、物理D2D同期チャネル(PD2DSCH)またはD2D関連制御メッセージからの受信信号に基づいて、許可されたSAリソースのセットを判定することができる。
【0007】
WTRUは、許可されたSAリソースのセットから、送信のためのSAリソースを選択することができる。WTRUは、例えば、D2Dデータが送信のために準備ができていることを判定した後に、SAを送信することができる。WTRUは、許可されたSAリソースのセットからSAリソースを、ランダムにまたは受信信号および/もしくは測定値に基づいて選択することができる。WTRUは、以前のSAリソース上で電力を測定し、使用されていない可能性のあるリソースを判定することによって、許可されたSAリソースのセットから利用可能なSAリソースのセットを判定するように構成されることができる。
【0008】
WTRUは、送信されることになるデータの特徴に基づいて、SAリソースを判定し、および/または選択することができる。例えば、WTRUは、サービス品質(QoS)(および/またはQoSクラス識別子(QCI))、トラフィックタイプ(例えば、遅延センシティブ対非遅延センシティブ)、アプリケーションまたはデータに関連付けられた他の特徴、論理チャネル優先度などのうちの、1または複数に基づいて、SAリソースを判定し、および/または選択することができる。許可されたSAのセット内のSAまたはSAのセットと、データ特徴との間の関連付けは、アプリケーション、ユニバーサル加入者アイデンティティモジュール(USIM)において、または無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して、構成(例えば、事前構成)されることができる。
【0009】
WTRUは、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。例えば、WTRUは、ネットワークカバレッジ下にないときに使用するための、許可されたD2Dデータリソースのセットで構成(例えば、事前構成)されることができる。許可されたD2Dデータリソースのセットは、USIMにおいて、またはアプリケーション層で構成されることができる。WTRUは、eNBからの受信信号に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。受信信号は、専用のRRC構成信号、またはSIB上でブロードキャストされた信号であってよい。
【0010】
WTRUは、第2のD2D WTRUからの受信信号に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。WTRUは、物理D2D同期チャネル(PD2DSCH)またはD2D関連制御メッセージを介して、許可されたD2Dデータリソースを受信することができる。例えば、許可されたD2Dデータリソースのセットは、D2Dデータの構成されたリソースのセットと同じであってもよい。
【0011】
WTRUは、許可されたSAリソースのセットに基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。例えば、WTRUは、選択されたSAリソースに基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを選択することができる。許可されたD2Dデータリソースのセットと、許可されたSAリソースのセットとの間の関連付けは、暗黙的であっても、または構成に基づいていてもよい。
【0012】
WTRUは、送信されることになるデータの特徴に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。例えば、WTRUは、サービス品質(QoS)(および/またはQoSクラス識別子(QCI))、トラフィックタイプ(例えば、遅延センシティブ対非遅延センシティブ)、バッファにあるデータを送信するためのタイムバジェット、バッファにあるデータの量、アプリケーションもしくはデータに関連付けられた他の特徴、または論理チャネル優先度のうちの、1もしくは複数に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを選択するように構成されてよい。許可されたD2Dデータリソースのセットと、データ特徴との間の関連付けが、構成(例えば、事前構成)されてよい。例えば、データ特徴は、アプリケーションもしくはUSIMにおいて構成されてもよく、またはRRCシグナリングを介して受信されてもよい。
【0013】
WTRUは、例えば、電力ベースのアプローチを使用して、利用可能なD2Dデータリソースのセットを判定することができる。WTRUは、1または複数のD2Dデータリソースについて、干渉の量または合計受信信号電力を測定することができる。WTRUは、例えば、測定値に閾値を適用する(低い受信信号電力が測定されるリソースを選ぶ)ことによって、D2Dデータリソースが利用可能であることを判定することができる。
【0014】
WTRUは、例えば、SAモニタリングベースのアプローチを使用して、利用可能なD2Dデータリソースのセットを判定することができる。WTRUは、他のWTRUからSAをモニタし、どのD2Dデータリソースが他のD2D通信によって使用中でないかを判定することができる。判定は、例えば、正常に受信された各SAに関連付けられたD2Dデータリソースを判定し、それらのリソースに利用可能でないとマークすることによって、実施されてよい。WTRUは、電力測定および/またはSA受信からの情報を使用することができる。WTRUは、電力ベースのアプローチから利用可能なリソースのセットの交差部分と、SAモニタリングベースのアプローチによって判定されるような非利用可能なリソースのセットの逆部分とを考えることによって、利用可能なD2Dデータリソースのセットを判定することができる。WTRUは、1または複数の以前のスケジューリング期間の測定に基づいて、そのような測定および判定を行うことができる。測定値は、時間期間の間、有効であってよい。WTRUは、周期的に測定を実施して、利用可能なD2Dデータリソースの有効リストを維持することができる。
【0015】
WTRUは、D2Dデータの送信のための、許可されたD2Dデータリソースのセットから、D2Dデータリソースを選択することができる。D2Dデータは、D2Dサービスにマップされたデータを含むことができる。例えば、WTRUは、許可されたD2Dデータリソースのセットから、ランダムに、または1もしくは複数の測定値に基づいて、送信のためのD2Dデータリソースを選択することができる。WTRUは、利用可能なD2Dデータリソースのセットを判定するように構成されることができる。
【0016】
WTRUは、以下の送信パラメータ、すなわち、TBS、MCS、帯域幅(またはPRBの数)、HARQプロセスの数、PDU間のインターバル時間、HARQ送信の数のうちの、1または複数を選択するように構成されることができる。例えば、WTRUは、SAに関連付けられたスケジューリング期間の継続時間(duration)のための送信パラメータを選択することができる。送信パラメータは、D2Dデータに関連付けられてよい。送信パラメータは、時間ユニット(例えば、サブフレーム)、または1もしくは複数の物理リソースブロック(PRB)のうちの、1もしくは複数を含むことができる。
【0017】
WTRUは、D2Dバッファにあるデータの量、データ優先度、および構成されたアプリケーション(例えば、音声、ビデオストリーミングなど)に関連付けられたデータのタイプ(例えば、遅延センシティブか否か)、送信されることになるデータの送信レートのうちの、1または複数に基づいて、スケジューリング期間またはインターバルの間に送信するためのビットの数を判定することができる。例えば、WTRUは、スケジューリング期間における送信の各々の、トランスポートブロックサイズ(TBS)、変調符号化方式(MCS)、並びに帯域幅(BW)を判定することができる。WTRUは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロファイルおよびD2D送信パターンに従って、インターバルの間に送信され得るデータの量、および送信され得る新しい媒体アクセス制御(MAC)パケットデータユニット(PDU)の数を推定することによって、スケジューリング期間またはインターバルの間に送信するためのビットの数を判定することができる。
【0018】
WTRUは、送信パターン(例えば、ホッピングパターン)を選択するように構成されうる。WTRUは、UE ID、送信パターンインデックス、SAリソースなどの1または複数のパラメータに基づいて、送信パターンを設定することができる。ホッピングパターンが基づくことができる情報は、SAにおいて示されてよい。例えば、WTRUは、SAにおいて搬送される1または複数の識別子(例えば、送信元ID、ターゲットID、その他)に基づいて、送信パターンを判定することができる。WTRUは、D2Dデータ送信およびD2D送信パターンインデックスに関連付けられたターゲットIDに基づいて、送信パターンを設定することができる。例えば、WTRUは、ターゲットIDおよび/またはSAリソースに基づいて、送信パターンを設定することができる。
【0019】
WTRUは、制御情報をエンコードし、例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のような構造を使用して、制御情報を送信することができる。構造は、固定されたフォーマットを有することができる、および/または受信機に既知であってよい。WTRUは、以下の要素、すなわち、MCS、D2D送信パターン、PRBの数(またはBW)、宛先IDなどのうちの、1または複数からの制御情報を含むことができる。
【0020】
WTRUは、例えば、関連付けられたSAにおける情報に従って、データを送信するように構成されうる。WTRUは、選択されたSAリソースに関連付けられたスケジューリング期間の開始を判定することができる。WTRUは、第1の送信機会にデータを送信することができる。WTRUは、例えば、SAに示されるように、選択された送信パラメータに従って、データを送信することができる。WTRUは、選択された送信パターンに従って判定されたスケジューリング期間内にデータを送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
より詳細な理解は、添付図面と併用して例として与えられる以下の説明から得られる。
図1A】1または複数の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムのシステム図である。
図1B図1Aに示された通信システム内で使用され得る、例示的な無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
図1C図1Aに示された通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図1D図1Aに示された通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図1E図1Aに示された通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークのシステム図である。
図2】パイロット情報および制御情報を搬送するOFDMシンボルの例を示す図である。
図3】データを含むスケジューリング割り当て(SA)の送信フォーマットを公表するために使用される、制御情報を有するSAの例を示す図である。
図4】データを含むSAのためのHARQプロセス関連情報を公表することができる、制御情報を有するSAの例を示す図である。
図5】1または複数のスケジューリング公表を提供するためのベースライン動作フレームワークの例示的な送信手順を示す図である。
図6】デバイスツーデバイス(D2D)フレームの例の構造を示す図である。
図7】2つのタイプのD2Dフレームを含むD2Dスケジューリング期間の例を示す図である。
図8】D2D物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を公表するためにSAを使用する例示的な送信手順を示す図である。
図9】効率的なD2Dデータシグナリングを用いる例示的な送信手順を示す図である。
図10】上位層データおよび制御情報を送信する例を示す図である。
図11】同期シーケンスおよび制御情報を搬送するOFDMシンボルの例を示す図である。
図12】LTEセキュリティに適用可能な例示的なセキュリティ原則を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
例示的な実施形態の詳細な説明は、様々な図面を参照して記述される。この説明は可能な実施形態の詳細な例を提供するが、その詳細は例示的なものであって、本願の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0023】
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実施されうる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムを含むことができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にする。例えば、通信システム100は、CDMA、TDMA、FDMA、直交FDMA(OFDMA)およびシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)など、1または複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0024】
図1Aに示されるように、通信システム100は、複数の無線送受信ユニット(WTRU)、例えば、WTRU102a、102b、102cおよび102dのような少なくとも一つのWTRU、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されることができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定若しくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサおよび家電製品などを含むことができる。
【0025】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110および/またはネットワーク112などの1または複数の通信ネットワークへのアクセスを円滑化するために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスでインターフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0026】
基地局114aは、RAN104の部分とすることができ、RAN104は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれうる特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成されうる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。従って、一実施形態では、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、MIMO技術を利用することができ、従って、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することができる。
【0027】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0028】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMAおよびSC-FDMAなどの、1または複数のチャネルアクセス方式を利用できる。例えば、RAN104内の基地局114a並びにWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース116を確立しうるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0029】
別の実施形態では、基地局114a、並びにWTRU102a、102b、102cは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアインターフェース116を確立しうる進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0030】
他の実施形態では、基地局114a、並びにWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0031】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードBまたはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を円滑化するために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することができる。従って、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0032】
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーションおよび/またはVoIP(Voice over IP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイル位置情報サービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続されるのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
【0033】
コアネットワーク106は、PSTN108、インターネット110および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしてもサービスすることができる。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内のTCP、UDPおよびIPなど、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークとデバイスとからなるグローバルシステムを含みうる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1または複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0034】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたは全ては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用可能な基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用可能な基地局114bと通信するように構成されうる。
【0035】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
【0036】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合できることが理解できよう。
【0037】
送受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成されることができる。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成されることができる。送受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されうることが理解されよう。
【0038】
また、図1Bでは送受信要素122が単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
【0039】
送受信機120は、送受信要素122によって送信される信号を変調し、送受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されうる。上述したように、WTRU102はマルチモード機能を有することができる。従って、送受信機120は、WTRU102が、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
【0040】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット若しくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され、それらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。また、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスクまたは他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティックおよびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されていない、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などのメモリから情報を入手ことができ、それらにデータを記憶することができる。
【0041】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他のコンポーネントへの電力の分配および/または制御を行うように構成されうる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0042】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成されうる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受け取ることができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて自らの位置を判定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら任意の適切な位置判定方法を用いて、位置情報を獲得できることが理解されよう。
【0043】
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線若しくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含むことができる。
【0044】
図1Cは、RAN104およびコアネットワーク106の例示的な実施形態をそれぞれ備えるRAN104aおよびコアネットワーク106aを含む通信システム100の一実施形態のシステム図である。上述したように、RAN104、例えばRAN104aは、UTRA無線技術を利用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104aは、コアネットワーク106aとも通信することができる。図1Cに示されるように、RAN104aは、ノードB140a、140b、140cを含むことができ、ノードB140a、140b、140cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。ノードB140a、140b、140cは各々、RAN104a内の特定のセル(図示されず)に関連付けることができる。RAN104aは、RNC142a、142bも含むことができる。RAN104aは、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノードBおよびRNCを含むことができることが理解されよう。
【0045】
図1Cに示されるように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信することができる。また、ノードB140cは、RNC142bと通信することができる。ノードB140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC142a、142bの各々は、それが接続されたそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成されることができる。また、RNC142a、142bの各々は、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能およびデータ暗号化など、他の機能を実施またはサポートするように構成可能である。
【0046】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106aの部分として示されているが、これらの要素の任意の要素は、コアネットワーク運営体とは異なるエンティティによって所有および/または運営できることが理解されよう。
【0047】
RAN104a内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106a内のMSC146に接続されうる。MSC146はMGW144に接続されうる。MSC146とMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。
【0048】
RAN104a内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106a内のSGSN148にも接続されうる。SGSN148はGGSN150に接続されうる。SGSN148とGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。
【0049】
上述したように、コアネットワーク106aは、ネットワーク112にも接続されることができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0050】
図1Dは、RAN104およびコアネットワーク106の例示的な実施形態をそれぞれ備えるRAN104bおよびコアネットワーク106bを含む通信システム100の一実施形態のシステム図である。上述したように、RAN104、RAN104bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにE-UTRA無線技術を利用することができる。RAN104bは、コアネットワーク106bとも通信可能である。
【0051】
RAN104bは、eノードB170a、170b、170cを含むことができるが、RAN104bは、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含みうることが理解されよう。eノードB170a、170b、170cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eノードB170a、170b、170cは、MIMO技術を実施可能である。従って、eノードB170aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送受信することができる。
【0052】
eノードB170a、170b、170cの各々は、特定のセル(図示されず)に関連付けられ、無線リソース管理判定、ハンドオーバ判定、並びにアップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング等を処理するように構成されることができる。図1Dに示されるように、eノードB170a、170b、170cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
【0053】
図1Dに示されるコアネットワーク(CN)106bは、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)172、サービングゲートウェイ174およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ176を含むことができる。上記要素の各々は、コアネットワーク106bの部分として示されているが、これらの要素の任意の要素は、コアネットワーク運営体とは異なるエンティティによって所有および/または運営されうることが理解されよう。
【0054】
MME172は、S1インターフェースを介して、RAN104b内のeノードB170a、170b、170cの各々に接続されることができ、制御ノードとしてサービスすることができる。例えば、MME172は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラ活動化/非活動化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME172は、RAN104bとGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のための制御プレーン機能も提供することができる。
【0055】
サービングゲートウェイ174は、S1インターフェースを介して、RAN104b内のeノードB170a、170b、170cの各々に接続されうる。サービングゲートウェイ174は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ174は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合に行うページングのトリガ、並びにWTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能も実行することができる。
【0056】
サービングゲートウェイ174は、PDNゲートウェイ176にも接続されることができ、PDNゲートウェイ176は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。
【0057】
コアネットワーク106bは、他のネットワークとの通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク106bは、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク106bは、コアネットワーク106bとPSTN108の間のインターフェースとしてサービスするIPゲートウェイ(例えばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはIPゲートウェイと通信することができる。また、コアネットワーク106bは、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0058】
図1Eは、RAN104およびコアネットワーク106の例示的な実施形態をそれぞれ備えるRAN104cおよびコアネットワーク106cを含む通信システム100の一実施形態のシステム図である。RAN104、例えばRAN104cは、IEEE802.16無線技術を利用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信する、アクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに説明するように、WTRU102a、102b、102cの異なる機能エンティティと、RAN104cと、コアネットワーク106cとの間の通信リンクは、参照点として定義されることができる。
【0059】
図1Eに示されるように、RAN104cは、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含むことができるが、RAN104cは、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の基地局とASNゲートウェイとを含むことができることが理解されよう。基地局180a、180b、180cは各々が、RAN104c内の特定のセル(図示されず)に関連付けられ、各々が、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信する1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することができる。従って、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類およびサービス品質(QoS)ポリシ実施などの、モビリティ管理機能も提供することができる。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約ポイントとしてサービスすることができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク106cへのルーティングなどを担うことができる。
【0060】
WTRU102a、102b、102cとRAN104cの間のエアインターフェース116は、IEEE802.16仕様を実施するR1参照点として定義されうる。また、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク106cとの論理インターフェース(図示されず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク106cの間の論理インターフェースは、R2参照点として定義されることができ、R2参照点は、認証、認可、IPホスト構成管理および/またはモビリティ管理のために使用されることができる。
【0061】
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間でのデータの転送を円滑化するためのプロトコルを含む、R8参照点として定義されうる。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182の間の通信リンクは、R6参照点として定義されうる。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連するモビリティイベントに基づいたモビリティ管理を円滑化するためのプロトコルを含むことができる。
【0062】
図1Eに示されるように、RAN104cはコアネットワーク106cに接続されうる。RAN104cとコアネットワーク106cの間の通信リンクは、例えばデータ転送およびモビリティ管理機能を円滑化するためのプロトコルを含む、R3参照点として定義されうる。コアネットワーク106cは、モバイルIPホームエージェント(MIP-HA)184と、認証認可課金(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含むことができる。上記要素の各々は、コアネットワーク106cの部分として示されているが、これらの要素の任意の要素は、コアネットワーク運営体とは異なるエンティティによって所有および/または運営されうることが理解されよう。
【0063】
MIP-HA184は、IPアドレス管理を担うことができ、WTRU102a、102b、102cが、異なるASNの間で、および/または異なるコアネットワークの間でローミングを行うことを可能にする。MIP-HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを担うことができる。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの網間接続を円滑化することができる。例えば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。また、ゲートウェイ188は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
【0064】
図1Eには示されていないが、RAN104cは他のASNに接続され、コアネットワーク106cは他のコアネットワークに接続されうることが理解されよう。RAN104cと他のASNの間の通信リンクはR4参照点として定義されることができ、R4参照点は、RAN104cと他のASNの間で、WTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク106cと他のコアネットワークの間の通信リンクはR5参照点として定義され、R5参照点は、ホームコアネットワークと在圏コアネットワークの間の網間接続を円滑化するためのプロトコルを含むことができる。
【0065】
D2D通信リソースのスケジューリングへの分散アプローチを説明するために、システム、方法および手段が提供される。D2D通信のために構成される無線送受信ユニット(WTRU)(D2D WTRU)が、集中コントローラのある、または集中コントローラのないシステムにおいて構成されうる。D2D WTRUは、例えば、スケジューリング割り当て(SA)および/またはデータ通信の、送信および/または受信のためのリソースのセットを含む、D2D通信関連パラメータのセットで構成(例えば、事前構成)されうる。SAは、リソース要求(RREQ)メッセージまたはスケジューリング公表(announcement)メッセージと呼ばれてよい。SAのために構成されたリソースのセットは、構成されたSAリソースのセットと呼ばれうる。データ通信のために構成されたリソースのセットは、構成されたD2Dデータ通信リソースのセットと呼ばれうる。D2Dデータ通信リソースのセットは、PRBのセット、サブフレームのセット、送信パターンのセット(例えば、時間、周波数、または時間および周波数における)、またはスケジューリング期間継続時間のうちの、1または複数を含むことができる。送信パターンは、送信の時間リソースパターン(T-RPT)と呼ばれうる。あるいはまた、スケジューリング期間は、送信期間または配分インターバルまたはグラント継続時間と呼ばれうる。D2D WTRUは、別の送信機によって選択されたリソースによる干渉を制限する制約の下で、リソース(例えば、SAリソースおよび/またはデータ通信リソース)を選択することができる。D2D WTRUは、例えば、選択されたチャネル上でデータを送信するかどうか、データ送信が衝突を引き起こさないことを条件とされているかどうか、および/または、データ送信が干渉閾値を超えないことを条件とされているかどうかの、データを送信するための1または複数の条件を判定するように構成されうる。D2D WTRUは、例えば、リンクアダプテーションまたはリソース選択のために、1または複数の他の同時送信D2D WTRUによって招かれ得る干渉を判定するように構成されてよい。
【0066】
リソースは、時間、周波数、符号および/もしくはシーケンス、並びに/または空間ドメインにおいて定義されてよい。リソースは、ドメインの組合せで定義された各エントリを有するシーケンスまたはセットによって表示されてよい。1または複数の他のWTRU(例えば、1または複数の他のD2D WTRU)にデータを送るWTRU(例えば、D2D WTRU)は、送信元WTRUと呼ばれてよい。送信元WTRUからD2D通信(例えば、データ)を受信するWTRU(例えば、D2D WTRU)は、宛先WTRUと呼ばれてよい。送信元WTRUの範囲(例えば、無線通信範囲)内にあるが、送信元WTRUから送信されたD2D通信(例えば、データ)の受信機として選択されていない、および/または意図されていないWTRU(例えば、D2D WTRU)は、非宛先WTRUと呼ばれてよい。WTRUは、送信元WTRU、宛先WTRU、および/または非宛先WTRUのアクションを実施するように構成されてよい。
【0067】
WTRUは、D2D通信に一致して、1または複数の送信元WTRUアクションを実施するように構成されてよい。例えば、これらのアクションは、それぞれのトリガするイベントに応答してSAを送信すること、SAの送信のためのリソースを選択すること、および/または、データの送信のためのリソースを選択すること、並びに/または、D2D制御シグナリングもしくはサービスシグナリングの送信のためのリソースを選択することを含むことができる。
【0068】
WTRUは、例えば、データが送信のために準備ができていること、もしくはスケジュールされていること、タイマーの期限切れ、1もしくは複数のSAを受信すること、またはSAの不在のうちの、1または複数を含むことができる、1または複数のトリガするイベントの発生に応答して、1または複数のSAを送信するように構成されてよい。SAは、リソースを要求する、またはネゴシエートするために使用され得る制御メッセージであってよい。SAは、1または複数の他の目的、例えば、リンクアダプテーション、リソース表示、WTRU存在表示、および/またはWTRUステータス表示などのために使用されてもよい。リソースは、以下のドメイン、すなわち、時間、周波数、符号および/もしくはシーケンス、並びに/または空間のうちの、1または複数において定義されてよい。SAは、リソースの使用、またはリソースを使用する意図を公表するために使用されてよい。SAは、スケジューリング期間において1度よりも多く送信されてもよい。SAは、WTRUがD2Dデータを送信するのと同じ、もしくはもっと後のスケジューリング期間に、または多数のスケジューリング期間に関連付けられてよい。
【0069】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、例えば、そのデータバッファにおいて、送信のために準備ができているD2Dデータを有することができる。WTRUは、その後にデータの送信が続くSAの送信を始めるように構成されてよい。WTRUは、例えば、WTRUが送信のために準備ができているデータを有するときに、SAを送信するように構成されてよい。送信のためにデータの準備ができている状態は、バッファステータス表示によって表示されてよい。
【0070】
WTRUは、例えば、タイマーの期限切れに基づいて、SAを送信するように構成されてよい。WTRUは、例えば、WTRUが送信するためのデータ(例えば、D2Dデータ)を有さないことがあるときでさえ、SAを周期的に送信するように構成されてよい。WTRUは、例えば、WTRUの存在および/またはWTRUのステータスを表示するために、SAを周期的に送信することができる。そのようなタイマーは、例えば、SAの送信時、または後続のデータの送信時に再開されてよい。
【0071】
WTRUは、RRSPメッセージの受信に基づいて、SAを送信するように構成されうる。リソース応答(RRSP)メッセージは、リソース要求(例えば、SA)に応答して提供され得る、制御メッセージまたはサービスメッセージであってよい。RRSPメッセージは、1または複数の他の目的、例えば、リンクアダプテーション、リソース表示、WTRU存在表示、またはWTRUステータス表示のために使用されてもよい。WTRUは、RRSPメッセージのコンテンツに基づいて、SAを送信するようにトリガされうる。
【0072】
WTRUは、応答(例えば、RRSPメッセージ)の不在に基づいて、SAを送信するように構成されうる。例えば、タイマーの期限切れより前の、宛先WTRUからの応答(例えば、RRSPメッセージ)の受信の欠如に基づいて、WTRUは、SAを送信するようにトリガされうる。そのようなタイマーは、例えば、SAの送信時に開始されうる。
【0073】
WTRUは、例えば、それがネットワークのカバレッジ内にあることをWTRUが識別しているときに、SAを送信するように構成されうる。WTRUは、いくつかの手順、プロセスまたは技法のうちの少なくとも1つを用いて、ネットワーク内カバレッジを識別するように構成されうる。例えば、WTRUは、1次同期信号(PSS)もしくは2次同期信号(SSS)、または事前に決められた閾値を上回る共通参照信号電力を識別することによって、ネットワーク内カバレッジを識別するように構成されうる。WTRUは、それが物理ブロードキャストチャネル(PBCH)または共通制御チャネルを正常にデコードしているときに、ネットワーク内カバレッジを識別するように構成されうる。WTRUは、それがネットワークエントリを正常に実施しているときに、例えば、それがタイミングアドバンスもしくは無線ネットワーク一時識別子(例えば、C-RNTI)を取得しているとき、またはそれがネットワークアクセス手順を正常に完了しているときに、ネットワーク内カバレッジを識別するように構成されてよい。
【0074】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、SAの送信のための、許可されたSAリソースのセットを判定するように構成されうる。許可されたSAリソースのセットは、構成されたSAリソースのセットのサブセットであってよい。例えば、WTRUは、例えば、WTRUがネットワークカバレッジ下にないことがあるときに使用するための、許可されたSAリソースのセットで事前構成されてよい。例えば、許可されたSAリソースのセットは、WTRUのUSIMにおいて、そのメモリにおいて、またはアプリケーション層で構成されてよい。
【0075】
WTRUは、例えば、基地局(例えば、eNB)から受信された信号、例えば、専用の無線リソース制御(RRC)構成信号、またはシステム情報ブロードキャスト(SIB)においてブロードキャストされた信号に基づいて、許可されたSAリソースのセットを判定することができる。WTRUは、例えば、PD2DSCH(物理D2D同期チャネル)または別のD2D制御メッセージを介した、別のD2D UEからの受信信号に基づいて、許可されたSAリソースのセットを判定することができる。例えば、許可されたSAリソースのセットは、構成されたSAリソースのセットと同じであってもよい。許可されたSAリソースは、グラントを介して、基地局によって明示的に示されてよい。
【0076】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、送信されることになるデータの特徴に基づいて、SAリソースを判定する、および/または選択するように構成されうる。例えば、WTRUは、QoS(および/またはQCI)、トラフィックタイプ(例えば、遅延センシティブ対非遅延センシティブ)、アプリケーションおよび/もしくは送信データに関連付けられた他の特徴、または論理チャネル優先度のうちの、1または複数に基づいて、SAリソースを判定する、および/または選択するように構成されうる。例えば、第1のSAリソースが、音声を搬送するD2Dデータのために選択されることがあるが、第2のSAリソースは、IPパケットを搬送するD2Dデータのために選択されることがある。許可されたSAのセット内のSAまたはSAのセットと、送信データ特徴との間の関連付けは、例えば、アプリケーション、USIMにおいて、デバイスメモリにおいて事前構成されても、またはRRCシグナリングを介してもよい。
【0077】
WTRUは、1または複数のSAを送信するためのSAリソースを、許可されたSAのセットから選択するように構成されうる。SAリソースは、例えば、RRCシグナリングを介して、WTRUに提供されうる。WTRUは、リソースのセットの中から、リソースを選択するように構成されうる。例えば、WTRUは、許可されたSAリソースのセットから、1または複数のSAを送信するためのSAリソースをランダムに選択するように構成されうる。例えば、WTRUに関連付けられたアイデンティティが、乱数生成器シードに使用されうる。例えば、乱数は、SAリソースを判定するために使用されうる。
【0078】
WTRUは、受信信号および/または測定値に基づいて、許可されたSAリソースのセットから、SAリソースを選択するように構成されうる。例えば、WTRUは、以前のSAリソース上で電力を測定し、どのリソースが使用されていないかを(例えば、受信電力閾値を介して、またはSAの正常な受信に基づいて)判定することによって、許可されたSAリソースのセットから利用可能なSAリソースのセットを判定するように構成されうる。WTRUは、許可されたSAリソースのセットの領域において干渉レベルを測定し、より少ない干渉にさらされた、または最も少なく干渉されたSAリソースのセットから選択された、SAリソースを選択するように構成されうる。
【0079】
WTRUは、1または複数の以前のSA送信、RRSP、および/またはデータ送信において使用されたデータ送信リソースまたはSAリソースの選択に基づいて、SAリソースを選択するように構成されてよい。例えば、WTRUは、SAリソースを判定するために、データリソースとSAリソースとの間で事前定義されたマッピングを使用して、データ送信リソースの選択に基づいて、リソースを選択するように構成されてよい。例えば、サブフレームN+Xで、データ送信のためのリソースを選択しているWTRUは、サブフレームNで、SAリソースを選択することができる。別の例において、リソースブロックNで、データ送信のためのリソースを選択しているWTRUは、リソースブロック(N+X)%M(例えば、Xは正の整数またはヌル整数であり、Mはリソースブロックの合計数である)で、SAリソースを選択することができる。
【0080】
WTRUは、例えば、SAリソースを判定するために、以前のリソースと選択されたリソースとの間で事前定義されたマッピングを使用して、1または複数の以前のSA送信、RRSPメッセージ、および/またはD2Dデータまたは制御において使用されたリソースに基づいて、リソースを選択するように構成されてよい。例において、リソースブロックNで、データ送信またはSA送信のためのリソースを以前に選択しているWTRUは、リソースブロック(N+X)%Mで、SAリソースを選択することができる。
【0081】
WTRUは、例えば、チャネル上の以下のタイプのバースト、すなわち、同期、制御、および/またはデータのうちの少なくとも1つに対してデコードを試みることにより、送信がチャネル上の発信であるかどうかを識別することによって、リソースを選択するように構成されうる。
【0082】
WTRUは、同期バースト、制御バーストおよび/またはデータバーストの位置、並びに事前に決められたチャネル構造に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも部分的にSA送信機会を引き出すことによって、SAリソースを選択するように構成されうる。
【0083】
WTRUは、プリエンプション(preemption)スロットをSA送信機会として少なくとも部分的に考えることによって、SAリソースを選択するように構成されてよい。WTRUは、例えば、その通信優先度が、進行中の通信のための優先度設定よりも高い場合、プリエンプションスロットをSA送信機会として考えるように構成されてよい。
【0084】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定するように構成されうる。許可されたD2Dデータリソースの判定は、許可されたD2D SAリソースを判定するのとは異なる時間の瞬間に行われうる。例えば、WTRUは、WTRUがネットワークカバレッジ下にないことがあるときに使用するための、許可されたD2Dデータリソースのセットで事前構成されてよい。許可されたD2Dデータリソースのセットは、例えば、USIMにおいて、デバイスメモリにおいて、またはアプリケーション層で構成されてよい。
【0085】
WTRUは、基地局(例えば、eノードB(eNB))からの受信信号に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。例えば、WTRUは、専用のRRC構成信号またはSIBブロードキャスト信号を介して、信号を受信することができる。WTRUは、DL制御チャネルメッセージを介して、信号を受信することができる。
【0086】
WTRUは、例えば、PD2DSCH(物理D2D同期チャネル)またはD2D関連制御メッセージを介した、別のD2D WTRUからの受信信号に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定することができる。許可されたD2Dデータリソースのセットは、D2Dデータの構成されたリソースのセットと同じであってもよい。
【0087】
WTRUは、許可されたSAリソースのセットに基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定するように構成されうる。WTRUは、選択されたSAリソースに基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを選択するように構成されうる。許可されたD2Dデータリソースのセットと、許可されたSAリソースのセットとの間の関連付けは、暗黙的であっても、または構成に基づいていてもよい。
【0088】
WTRUは、関連付けられたSAにおける情報に従って、D2Dデータを送信することができる。例えば、WTRUは、選択されたSAリソースに関連付けられたスケジューリング期間の開始を判定することができる。WTRUは、SAに表示されたパラメータに従って、データを送信することができる。例えば、WTRUは、選択されたパターンに従って判定されたスケジューリング期間内の第1の送信機会にデータを送信することができる。WTRUは、SAに関連付けられたT-RPTに従って、D2Dデータのための送信スケジュールを判定することができる。
【0089】
WTRUは、送信されることになるデータの特徴に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを判定するように構成されうる。WTRUは、QoS(および/またはQCI)、トラフィックタイプ(例えば、遅延センシティブ、非遅延センシティブ、その他)、バッファにあるデータを送信するためのタイムバジェット、バッファにあるデータの量、アプリケーションもしくはデータに関連付けられた他の特徴、または論理チャネル優先度のうちの、1もしくは複数に基づいて、許可されたD2Dデータリソースのセットを選択するように構成されてよい。許可されたD2Dデータリソースのセットと、データ特徴との間の関連付けは、事前構成されうる。例えば、D2Dデータリソースおよびデータ特徴は、アプリケーションもしくはUSIMにおいて、デバイスメモリにおいて事前構成されてもよいし、またはRRCシグナリングを介して提供されてもよい。
【0090】
リソース(例えば、D2Dデータリソース)は、例えば、RRCシグナリングを介してWTRUに提供されてよい、および/または、WTRUが、リソースのセットからリソースを選択するように構成されてもよい。WTRUは、D2Dデータの送信のための、許可されたD2Dデータリソースのセットから、データを送信するためのリソースを選択するように構成されうる。例えば、WTRUは、許可されたD2Dデータリソースのセットから、送信のためのD2Dデータリソースをランダムに選択するように構成されうる。
【0091】
WTRUは、WTRUによって受信された1または複数のRRSPメッセージを使用して、リソースが利用可能である(例えば、利用可能と指定される)かどうかを判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、受信されたRRSPメッセージからの明示的なバイナリ表示を使用するように構成されうる。WTRUは、SAの受信機(例えば、宛先WTRU)によってSA(例えば、WTRUによって送信されたSA)に適用される1または複数の測定値を使用するように構成されうる。WTRUは、(例えば、RRSPメッセージにおいて)WTRUに送信された1または複数の測定値を使用するように構成されうる。測定は、SAの受信機、例えば、宛先WTRUによって実施されうる。WTRUは、SAおよび/またはRRSPに関連付けられた参照信号(例えば、D2DSSまたはDM-RS)に測定を行うように構成されうる。WTRUは、1または複数の測定値を、WTRUによって受信された1または複数のRRSPメッセージ(例えば、宛先WTRUから受信されたRRSPメッセージ)に適用するように構成されうる。WTRUは、リソースが利用可能である(例えば、利用可能と指定される)かどうかを判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、以下の手順のうちの1または複数を使用して、リソースが利用可能であるかどうかを判定するように構成されうる。WTRUがリソースを要求するSAを(例えば、事前に決められた時間インターバル内に)受信していない場合、WTRUは、リソースを利用可能と指定するように構成されうる。WTRUが進行中の通信のためにリソースを使用していない場合、WTRUは、リソースを利用可能と指定するように構成されうる。WTRUは、要求されたリソースに1または複数の測定値を適用することができる。WTRUは、1または複数の測定のそれぞれの値を閾値と比較することができる。WTRUが1または複数の測定のそれぞれの値が閾値を下回ると判定した場合、WTRUは、1または複数の測定値に関連付けられたリソースを、利用可能と指定することができる。
【0092】
例えば、本明細書で説明するように、ネットワークカバレッジを識別しているWTRUは、本明細書で説明する手順、プロセスまたは技法のいずれかを、リソースが利用可能であるかどうかを判定するためにネットワークによって提供されたリソース利用可能性についての情報と組み合わせることができる。例えば、ネットワークは、例えば、基地局(例えば、eNB)によって、または各リソース上のWTRUのセットによって測定された干渉のレベルを表示するテーブルを送信することができる。
【0093】
WTRUは、1または複数のRRSPメッセージのコンテンツを設定するための手順を実施するように構成されうる。例えば、WTRUは、リソースインデックス、ランダムトークン、エコートークン、測定結果、または1または複数の非利用可能なリソースに関する追加的な情報などの、RRSPメッセージの1または複数の要素を設定するように構成されうる。
【0094】
例えば、WTRUが、SAに適用される1または複数の測定値(例えば、SAの受信機によって適用される測定値)を使用することによって、リソースが利用可能であるかどうかを判定するように構成される場合、WTRUは、1または複数の測定のそれぞれの値を閾値と比較するように構成されうる。WTRUは、1または複数の測定のそれぞれの値が閾値を下回るかどうかを判定するように構成されうる。例えば、測定値を適用されたSAの受信機が、WTRUによるデータ送信によって干渉されないほどまで十分離れている(例えば、地理的に)と考えられるとき、RRSPメッセージは、リソースの利用可能性を判定するために考慮に入れられなくてもよい。
【0095】
例えば、WTRUが、1または複数の測定値をWTRUによって受信されたRRSPメッセージに適用するように構成される場合、WTRUは、1または複数の測定のそれぞれの値を閾値と比較するように構成されうる。WTRUは、1または複数の測定のそれぞれの値が閾値を下回るかどうかを判定するように構成されうる。例えば、RRSPメッセージの送信機が、WTRUによるデータ送信によって干渉されないほどまで十分離れている(例えば、地理的に)と考えられるとき、RRSPメッセージは、リソースの利用可能性を判定するために考慮に入れられなくてもよい。
【0096】
WTRUは、例えば、1または複数の測定値に基づいて、送信のためのD2Dデータリソースを選択するように構成されうる。例えば、WTRUは、利用可能なD2Dデータリソースのセットを判定するように構成されうる。WTRUは、利用可能なD2Dデータリソースのセットを(例えば、電力測定ベースのアプローチを利用して)判定するように構成されうる。WTRUは、1または複数のD2Dデータリソースについての干渉または合計受信信号電力の量を測定するように構成されうる。WTRUは、例えば、測定値に閾値を適用することによって、D2Dデータリソースが利用可能であるかどうかを判定することができる。例えば、WTRUは、低い測定された受信信号電力を有するD2Dデータリソースを選ぶことができる。
【0097】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、SAモニタリングベースのアプローチを利用して、どのD2Dデータリソースが使用され得るかを判定することができる。WTRUは、他のWTRUから1または複数のSAをモニタし、他のD2D通信によって使用中でないD2Dデータリソースを判定するように構成されうる。例えば、D2Dは、正常に受信された各SAに関連付けられたデータリソースを判定し、それらのリソースに利用可能でないとマークすることができる。WTRUは、電力測定からの、およびSA受信からの情報を使用して、利用可能なD2Dデータリソースのセットを判定するように構成されてよい。例えば、WTRUは、電力ベースのアプローチから利用可能なリソースのセットの交差部分と、SAモニタリングベースのアプローチによって判定されるような非利用可能なリソースのセットの逆部分とを考えることによって、利用可能なD2Dデータリソースを判定することができる。WTRUは、1または複数の以前のスケジューリング期間の測定に基づいて、そのような測定および判定を行うように構成されうる。測定値は、時間のインターバルの間、有効であってよい。WTRUは、例えば、利用可能なD2Dデータリソースの有効リストを維持するために、測定を周期的に実施するように構成されうる。
【0098】
WTRUは、例えば、以前のSA、RRSP、スケジューリング期間またはデータ送信インターバルにおいて使用されたリソースに基づいて、データを送信するためのリソースを選択するように構成されうる。WTRUは、例えば、1もしくは複数の以前のRRSPメッセージにおいて受信された情報、および/または1もしくは複数の以前のSAにおいて送信された情報に基づいて、データを送信するためのリソースを選択するように構成されうる。
【0099】
WTRUは、例えば、リソースが利用可能と指定されている場合の、リソースR1を選択するように構成されうる。例えば、リソースR1の利用可能性は、メッセージ、例えば、1もしくは複数の宛先WTRUおよび/または非宛先WTRUからのSA送信に応答して受信されたメッセージによって、表示されうる。R1がSAによって暗黙的または明示的に表示されている場合、WTRUは、リソースR1を選択することができる。例えば、WTRUのデータ送信の優先度に等しい、またはWTRUのデータ送信の優先度よりも大きい、それぞれの相対的優先度を有する1もしくは複数の宛先および/または非宛先WTRUによってリソースR1が利用可能と指定される場合、WTRUは、リソースR1を選択することができる。例えば、非宛先WTRUからの非利用可能ステータス指定は、それらのWTRUがそれぞれ低い相対的優先度を有する場合、考慮に入れられなくてもよい。例えば、ステータス指定の優先度ベースの区別は、D2Dサービス、またはメッセージングもしくはシグナリングタイプに基づくことができる。例えば、リソースが、検知に基づいて、および/または他のSAの受信に基づいて、および/またはタイマーの期限切れに基づいて、WTRUによって利用可能と指定される場合、WTRUは、リソースR1を選択することができる。
【0100】
リソースR1が、1または複数の以前のSAにおいて(例えば、1または複数の受信されたRRSPメッセージにおいて)非利用可能と表示された場合、または他の理由のために非利用可能と指定される(例えば、検知を介して判定される)場合、WTRUは、R1を除外することができるリソースのセット内の別のリソースを選択することができる。そのようなリソースは、例えば、ランダムに、または事前に決められた順序に従って選択されてよい。例えば、1または複数のSAが他の非利用可能なリソースRiを含む場合、WTRUは、R1およびRiを除外することができるリソースのセット内のリソースを、ランダムに選択することができる。
【0101】
WTRUは、1または複数の選択されたリソース(例えば、全ての選択されたリソース)が非利用可能と指定される場合、WTRUが1または複数の受信されたRRSPメッセージからベストなリソースを選択することができるように、構成されうる。そのような例において、WTRUは、選択されたベストなリソースを示すために、1または複数のSAメッセージを送信するようにさらに構成されうる。
【0102】
WTRUは、1または複数のSAのコンテンツを設定するように構成されうる。例えば、WTRUは、データ送信のためのリソース表示もしくはリソース送信インデックス、ランダムトークン、またはデータの優先度インデックスなどの、SAの1または複数の要素を設定するように構成されうる。WTRUは、データ送信のためのリソース表示またはリソースインデックスを設定するように構成されうる。リソース表示またはリソース送信インデックスは、例えば、本明細書で説明するように、データを送信するためのリソースの選択のために、WTRUによって使用される手順に基づくことができる。WTRUは、ランダムトークンを設定するように構成されうる。WTRUは、事前定義された限度内でトークンに値を割り当てるように構成されうる。値は、完全にランダムであってもよいし、または、WTRUのステータス(例えば、バッファステータス)によって、もしくはWTRUの性能(例えば、ProSe登録中に割り当てられたWTRU優先度)によってバイアスをかけられてもよい。WTRUは、データの優先度インデックスを設定するように構成されうる。WTRUは、例えば、以下の要素、すなわち、サービス品質(QoS)、バッファステータス、最後の送信以降経過した時間、WTRU識別子、WTRUもしくはチャネル承認レベル(例えば、構成によって判定されるような)、および/またはその他のうちの、1または複数に基づいて、データ通信のための優先度インデックスを計算することができる。WTRUは、セキュリティコンテキストを設定するように構成されうる。
【0103】
WTRUは、1または複数の識別子を設定するように構成されうる。識別子(ID)のいくつかの例は、ユーザ機器ID、ターゲットユーザ機器ID、宛先ユーザ機器ID、ベアラID、論理チャネル番号ID、グループID、通信ID、および/またはその他を含むことができる。WTRUは、シーケンス番号を設定するように構成されうる。WTRUは、メッセージがチャネルをプリエンプトすることであると表示するフラグを設定するように構成されうる。これらは、SA、RRSPまたはRREQの部分として含まれてもよいし、またはそれらに関連付けられたD2Dデータ送信パケットの中に含まれてもよい。
【0104】
物理D2Dブロードキャストチャネル(PDBCH)が提供されうる。PDBCHは、制御情報またはD2Dデータを搬送することができる。PDBCHはまた、物理D2Dブロードキャスト共有チャネル(PDBSCH)と呼ばれてもよい。PDBCHまたはPDBSCHは、制御情報を搬送するときに、スケジューリング割り当て(SA)と呼ばれてよい。PDBCHまたはPDBSCHは、データを搬送するときに、D2D PSCHと呼ばれてよい。
【0105】
制御情報は、PDBCHなどの物理チャネルにおいて、送信(例えば、暗黙的に、または明示的に送信)されてよい。送信デバイス(例えば、D2D WTRU)は、制御情報および/またはトランスポートブロックデータをエンコードする(例えば、別々にエンコードする)ことができる。送信デバイスは、2つのセットのエンコードされたビットを、インターリーブし、および/または、変調し、シンボルをTTIまたはサブフレームにおいて同じSAにマップすることができる。デバイスは、2つのセットのエンコードされたビットを2つの別個の関連付けられた送信として、処理し、送信することができる。制御情報は、制御情報のための考え得る値のセットの1つを表現するビットのセット(例えば、フィールド)によって表現されてよい。考え得る値は、事前定義、事前構成されても、および/または、上位層シグナリングによって提供されてもよい。異なるタイプの制御情報についてのフィールドは、連結されても、および/または、一緒にエンコードされてもよい。フィールドは、連結されても、および/または、トランスポートブロックのデータから別々にエンコードされてもよい。エンコードする前に、信頼性を増加させるために、巡回冗長検査(CRC)が、連結されたフィールドのセットに付加されてもよい。CRCは、送信機に関連付けられたビットフィールド(例えば、ユーザIDまたはサービスID)でマスクされてもよい。エンコードされたビットは、いくつかの変調シンボル内でビットを適合させるために、パンクチュア(または、レートマッチ)されてよい。
【0106】
エンコードされた制御情報ビットは、対応する変調シンボルがSAのリソース要素の特定のセットにマップされるようなやり方で、トランスポートブロックからエンコードされたビットでインターリーブされてよい。符号化情報の変調および符号化レートは、受信機によるデコーディングを容易にするように、事前定義されてよい。
【0107】
制御情報の符号化のために使用される変調は、トランスポートブロックデータのために使用される変調と同じであるように設定されうる。例えば、高次変調(例えば、64直交振幅変調(QAM))が使用されるとき、例えば、ダミービットが、制御情報の符号化されたビットでインターリーブされうる。低次変調(例えば、4位相偏移変調(QPSK))と同様の信頼性のレベルを取得するために、ダミービットが、制御情報の符号化されたビットでインターリーブされうる。エンコードされた制御情報ビットは、変調されて、上位層データと共にSAにマップされる代わりに、別々の物理信号にマップされうる。制御情報は、トランスポートブロックからのデータと連結され、一緒にエンコードされてもよい。このアプローチは、同じサブフレームにおけるトランスポートブロックのデコーディングに直接関連しないことがある制御情報を転送するために有用であることがある。
【0108】
受信デバイスは、SAにマップされた制御情報をデコードし、SAのトランスポートブロックをデコードするように制御情報を適用することによって、SAからのトランスポートブロックをデコードすることができる。受信デバイスは、SAに含まれる上位層データがもしあれば、それをデコードするように制御情報をデコードすることによって、サブフレームにおいてSAをデコードすることができる。例えば、SAに含まれる制御情報は、上位層データのために使用される変調符号化方式を示すことができる。SAに含まれる制御情報は、データ送信に関連付けられたT-RPTを示すことができる。変調符号化方式を示す制御情報のデコーディングに続いて、WTRUは、データをデコードするためにSAのデータを搬送するリソース要素の処理を開始することができる。
【0109】
制御情報をデコードするために、受信WTRUは、プリアンブルまたは同期信号および/もしくはDB-DMRS参照信号に基づいて、サブフレーム粗タイミングを検出することができる。WTRUは、制御情報を搬送するリソース要素(例えば、OFDMシンボル)を識別し、これらのリソース要素にマップされたシンボルを復調することができる。
【0110】
WTRUは、一定の変調次数を想定してPDBCHのリソース要素の各々を復調し、1または複数のトランスポートブロックの符号化されたビットから、符号化されたビットをデインターリーブすることによって、制御情報の符号化されたビットを抽出することができる。
【0111】
WTRUは、例えば、いくつかの情報ビット(または符号化レート)を想定することによって、制御情報をデコードすることを試みることができる。制御情報(または制御情報フォーマット)の多数の組合せが許可されるという条件で、WTRUは、組合せの各々を想定しながらデコードすることを試み、正常なCRC検証(ブラインドデコーディング)に基づいて適用可能なフォーマットを判定することができる。CRC検証が組合せについて正常であるという条件で、WTRUは、実施形態において、符号化情報(例えば、変調符号化方式(MCS)、冗長バージョン、再送信シーケンス番号、新データインジケータ、トランスポートブロックサイズインジケータ、HARQプロセスインジケータ、リソースブロック配分、WTRUおよび/もしくはグループアイデンティティ、チャネルアイデンティティ、またはセキュリティコンテキストアイデンティティ)のために取得された値の全てまたはいくつかを使用して、1または複数のトランスポートブロックの符号化ビットを復調し、デコードすることを試みることができる。WTRUは、1または複数のトランスポートブロックを、上位層に配信することができ、上位層データが、このデータに付加されたCRCの検証に基づいて、正常に検出されてよい。
【0112】
WTRUは、SAのシンボルにおける明示的な制御情報を搬送するように構成されてよい。サブフレームにおける厳密なシンボルは、例えば、サブフレームにおける第1のシンボルであってよい、および/または、適正な検出の確率を最大化するためにパイロットシンボル(DB-DMRS)に隣接したシンボルであってもよい。
【0113】
WTRUは、いくつかのアップリンク制御情報(HARQ肯定応答/否定応答(A/N)、およびランク表示など)のエンコーディングおよびインターリービングのために使用されたものと同様の実施形態を使用して、SAにおける制御情報をエンコードする、および/またはインターリーブすることができる。WTRUは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)構造を使用して、SAを送信することができる。WTRUは、以下の要素、すなわち、MCS、D2D送信パターン、PRBの数(またはBW)、宛先IDのうちの、1または複数から制御情報を含むことができる。WTRUは、制御情報をエンコードし、受信機に既知の、固定されたフォーマットを有するPUSCHのような送信構造を使用して、送信することができる。例えば、MCSインジケータ、新データインジケータ、HARQプロセスインジケータ、および再送信シーケンス番号が、ブロック符号または畳み込み符号を使用して一緒にエンコードされてよく、エンコードされたビットは、DB-DMRSに接近した、または隣接したOFDMシンボルにおいて変調シンボルがリソース要素にマップされるように、インターリーブされてよい。
【0114】
制御情報は、単一のOFDM信号における同期シーケンスまたは参照信号で多重化されうる。実施形態において、制御情報は、符号化され、次いでOFDMシンボルのうちの1つにおける同期シーケンスおよび/またはDB-DMRS信号で多重化されうる。例えば、WTRUは、パンクチュアリングの事前定義された量で、標準で既に定義されている既存の符号化メカニズムのうちの1つ(例えば、畳み込み符号)を使用することができる。
【0115】
図2は、パイロット情報および制御情報を搬送するOFDMシンボル200の例を示す。図2に示されるように、パイロットビットが受信機におけるチャネル推定を可能にするために全体のスペクトルをカバーするように、パイロットビット202は、送信信号のNBWPRBにわたって散らされている。
【0116】
SAは、トランスポートブロックからのデータの代わりに、追加的な制御情報を搬送することができる。WTRUは、WTRUがSAを送信することができるサブフレームに、制御情報(および上位層からのデータなし)を含むことができる。これは、SA制御送信またはSA送信と呼ばれてよい。これは、例えば、新しい送信バーストの冒頭で、周期的に、または送信パラメータの変化時に、発生することがある。
【0117】
例えば、SA制御送信は、MCSおよび/またはHARQプロセス関連情報を含む適用可能な送信フォーマットを受信デバイスに公表するために、VoIPトークスパートの冒頭、またはスケジューリング期間の冒頭で使用されてよい。そのようなコンテキストにおいて、SA送信は、スケジューリング割り当ての目的の役割を果たすことができる。このアプローチは、これらのデバイスが、電力効率的な方式で、上位層データを含むその後に受信されるSA送信を処理し、デコーディングの複雑性を低く保持することを可能にすることができる。
【0118】
SA送信は、例えば、制御情報が同じTTIの中に多重化される、少なくとも1つのトランスポートブロックを搬送する通常のSA送信と比較して、より少ない、または追加的な制御情報を含むことができる。例えば、SA送信で保有される制御情報は、データおよび制御が同じTTIの中に多重化されるSA送信と比較されるとき、異なるセットの制御情報要素を、場合により備えることがある。
【0119】
デバイスによって送信される第1のTTIにおけるSA送信は、そのデバイスからのユーザデータを保有する任意の送信のための時間期間の間に、どの時間/周波数リソースが使用され得るかを公表するための制御情報を含むことができる。デバイスによって送信される第1のSAは、もっと後のTTIにおける少なくとも1つの第2の、または多数の次に続くSA送信のための送信フォーマットおよび/またはHARQ関連プロセス情報を公表する制御情報を含むことができる。例えば、第1のTTIにおいて送られたSAは、少なくともMCS設定を含むことができ、これは、どの変調スキームおよび/またはチャネル符号化設定が、そのデバイスからのD2Dデータを保有する1または複数のその後に送信されるSAのために使用中であるかを、1または複数のトランスポートブロックの形式で、ブロードキャストD2D送信の受信機に伝達する。
【0120】
例において、第1のTTIにおいて送られたSAは、HARQ関連プロセス設定を含むことができ、これは、HARQプロセスはどれか、および/もしくは所与のHARQプロセスのためのRV番号のようなシーケンスインスタンスはどれか、並びに/または、新しいトランスポートブロックが、そのデバイスからのD2Dデータを含む1または複数のその後に送信されるSAについての所与のHARQプロセスのために送られるかどうかを、1または複数のトランスポートブロックの形式で、ブロードキャストD2D送信の受信機に伝達する。図3は、データ304を有するSAが送信される、もっと後の送信期間のために、送信フォーマット設定を公表するために使用される第1のSA302の例を示す。
【0121】
図4は、ユーザデータを有するもっと後のSAのために、HARQ関連プロセス情報を公表するために使用されるSAの例を示す。図4に示されるように、制御情報は、SA402と共にTTIに部分的に含まれても、および/または、ユーザデータ404と共にTTIに部分的に含まれてもよい。SAは、スケジューリング期間の冒頭に、HARQプロセス番号表示および新データインジケータ(NDI)表示を保有することができる。ユーザデータを有するSAを生成するために使用される実際の冗長バージョン(RV)表示は、この例において、ユーザデータを有するSAが送られるTTIにおいて多重化される制御シグナリングの部分として提供されてよい。
【0122】
SAは、ユーザデータを含むSAの効率的で低い複雑性の処理を見込むことができる。例において、SAは、いくつかのTTIにおいて、例えば、データのみを含むSA送信の間で、断続して送られてよい。例において、制御情報のみが、いくつかのTTIにおいてSAに挿入されてもよい。例において、異なるタイプの制御情報が、制御情報およびデータの両方を多重化して、TTIに挿入されて含まれてもよい。例において、制御情報は、例えば、ユーザデータトランスポートブロックの不在または存在の場合に、任意のSA送信の部分として、動的なTTIベースごとに送られてもよい。
【0123】
SAは、いくつかの異なる実施形態を使用して実現されてよい。一実施形態において、トランスポートブロックからのデータを搬送することができる変調シンボルが、事前定義された(例えばダミーの)値を使用してよい、またはミュートされてよい(例えば、0電力で送られる)ことを除いて、SAは、ユーザデータを含むSAと同じやり方で処理されうる。
【0124】
例において、SAは、場合により、制限されたまたは限定された設定のセットにおける1よりも多い候補送信フォーマットのセットから、受信機に既知の送信フォーマットを使用して、送信されてよい。例えば、SAは、N=4の考え得る許可された送信設定の中から特定の送信設定を選択する送信デバイスによって、送信されてよい。SAをデコードするよう試みる受信機は、ブラインド検出プロセスを実施して、特定の送信設定を判定することができる。D2D送信機が、異なるチャネル符号化レート設定、すなわち、異なるMCS設定で、N=4のロバストQPSK変調スキームから選択することを許可される場合、準静的リンクアダプテーションのための何らかの制限された柔軟性が、追加される受信機複雑性の点から、相対的に小さく控えめな代償で導入されてもよい。候補セットからの送信フォーマット設定は、例えば、変調スキーム、チャネル符号化レート、または場合によりMCSによって表現される制御情報フィールドのサイズ、TBサイズなどのための異なる設定を含むことができる。
【0125】
SAにおける制御情報は、SAにおけるトランスポートブロックデータと同じやり方で処理されうる。例えば、制御情報フィールドは、SAが制御情報のみを搬送するかどうかを示すことができる。このフィールドが制御のみ情報を示すとき、通常制御情報として連結され、処理され得る他の制御情報フィールドは、事前定義された値に設定されうる。これは、受信デバイスが、多数のブラインドデコーディングの試みを実施する必要なしに、制御情報を有するSAの存在を検出するのを可能にすることができる。
【0126】
SAは、残りのサブフレーム(例えば、制御情報を有する、または有さない)のフォーマットを示す、サブフレームにおける特殊なOFDMシンボルまたはエンコーディングシーケンスによって、識別されてよい。WTRUは、この特殊なOFDMシンボルまたはエンコーディングシーケンスを、サブフレームにおける事前定義されたシンボルで送信するように構成されうる。WTRUは、サブフレームのフォーマットを示すために、このOFDMシンボルのコンテンツ、またはエンコーディングシーケンスに対する値を選択するようにさらに構成されてもよい。例えば、WTRUは、各々構成されたサブフレームフォーマットに関連付けられた1または複数の異なるビットシーケンス(例えば、異なるルートの固定長Zadoff-Chuシーケンス)で構成されうる。WTRUは、それが送信するサブフレームフォーマットに基づいて、実際のビットシーケンスを選択することができる。この例において、受信WTRUは、特殊なOFDMシンボル上で送信されるシーケンスを検出し、事前構成された関連付けテーブルを調べることによって、サブフレームフォーマットを判定するように構成されてよい。
【0127】
WTRUは、送信機デバイスから情報を受信するように構成されてよい。WTRUは、送信機デバイスから受信された情報から、構成情報を判定するように構成されてよい。送信機デバイスは、構成情報を判定するように構成されてよい。WTRUは、受信されたデータに基づいて、構成情報を判定することができる。WTRUは、グループアイデンティティ、サービスアイデンティティ、および/またはアプリケーションアイデンティティに基づいて、構成情報を判定することができる。例えば、WTRUは、それのためにデータが送信され得るグループアイデンティティ、サービスアイデンティティ、および/またはアプリケーションアイデンティティに基づいて、構成情報を判定することができる。WTRUは、例えば、チャネルで、または搬送波周波数上で、グループアイデンティティに関するデータを送信するように構成されてよい。
【0128】
WTRUは、データを受信するように構成されうる。WTRUは、データのタイプに基づいて、構成情報を判定するように構成されてよい。WTRUは、QoS情報を含むデータを受信するように構成されうる。WTRUは、データのQoS特徴に基づいて、構成情報を判定するように構成されうる。WTRUは、データを送信するように構成されうる。WTRUは、コーデックタイプについてのデータを送信するように構成されうる。WTRUは、チャネルまたは搬送波周波数で、コーデックタイプについてのデータを送信するように構成されうる。搬送波周波数は、コーデックタイプに関連付けられうる。チャネルまたは搬送波周波数は、リソースブロック配分を使用して、コーデックタイプに関連付けられうる。チャネルまたは搬送波周波数は、変調次数もしくは変調スキーム、または送信フォーマットを使用して、コーデックタイプに関連付けられうる。チャネルまたは搬送波周波数は、コーデックレートに関連付けられうる符号化スキームを使用して、コーデックタイプに関連付けられうる。WTRUは、コーデックレートを判定することができる。WTRUは、送信に適用することができるコーデックレートを判定することができる。WTRUは、送信のために使用されるチャネルまたは搬送波周波数に応じて、送信に適用することができるコーデックレートを判定することができる。WTRUは、1または複数のコーデックタイプおよび/またはコーデックレートのセットで事前構成されうる。WTRUは、コーデックタイプおよび/またはコーデックレートをインデックスするように構成されうる。WTRUは、物理層構成をエンコーディングパラメータに関連付けるように構成されうる。WTRUは、物理層構成をコーデックタイプおよび/またはコーデックレートに関連付けるように構成されうる。
【0129】
WTRUは、構成情報を選択するように構成されうる。WTRUは、値のセットから、構成情報を選択するように構成されうる。WTRUは、アプリケーションから、またはデバイス上のメモリから、値を受信するように構成されうる。WTRUは、アプリケーションまたはデバイス上のメモリから受信された値のセットから、構成情報を選択するように構成されうる。WTRUは、値で事前構成されうる。WTRUは、事前構成された値から、値を選択するように構成されうる。WTRUは、値をランダムに選択するように構成されうる。WTRUは、シーケンス識別子を選択するように構成されうる。WTRUは、シーケンス識別子をランダムに選択するように構成されうる。WTRUは、シーケンス識別子の範囲から、シーケンス識別子を選択するように構成されうる。WTRUは、チャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、データを送信するように構成されうる。WTRUは、物理チャネル上でデータを送信するように構成されうる。WTRUは、搬送波周波数をランダムに選択して、物理チャネル上でデータを送信するように構成されうる。WTRUは、セキュリティコンテキストへのインデックスを選択するように構成されうる。WTRUは、セキュリティコンテキストへのインデックスをランダムに選択するように構成されうる。
【0130】
WTRUは、測定値に基づいて、構成情報を判定するように構成されうる。WTRUは、干渉測定値を含むチャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、その上での干渉測定値が最小化されるチャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、その上での干渉測定値が閾値を下回るチャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、チャネルまたは搬送波周波数のセットから、チャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、アプリケーションから、またはデバイスメモリから、チャネルまたは搬送波周波数を判定するように構成されうる。WTRUは、チャネルまたは搬送波周波数で事前構成されうる。WTRUは、アプリケーションからの情報に基づいて、チャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、事前構成されたチャネルまたは搬送波周波数からの情報に基づいて、チャネルまたは搬送波周波数を選択するように構成されうる。WTRUは、MCSを選択するように構成されうる。WTRUは、搬送波周波数上での干渉の測定されたレベルに基づいて、コーデックレートを選択するように構成されうる。WTRUは、搬送波周波数上での干渉の測定されたレベルに基づいて、MCSを選択するように構成されうる。
【0131】
WTRUは、1または複数の受信デバイスからのフィードバックに基づいて、構成情報を選択するように構成されうる。WTRUは、構成情報パラメータを選択するように構成されうる。WTRUは、スケジューリング割り当てに基づいて、構成情報パラメータを選択するように構成されうる。WTRUは、選択された構成情報値を送信するように構成されうる。WTRUは、事前構成された物理リソースに基づいて、選択された構成情報値を送信するように構成されうる。
【0132】
WTRUは、スケジューリング割り当てを判定するように構成されうる。WTRUは、構成情報をエンコードするように構成されうる。WTRUは、構成情報をエンコードすることによって、スケジューリング割り当てを判定するように構成されうる。WTRUは、物理層で制御情報として含まれる構成情報をエンコードするように構成されうる。WTRUは、物理制御チャネルを使用して、スケジューリング割り当てを送信することができる。WTRUは、物理チャネルの中に構成情報をインターリーブするように構成されうる。物理チャネルは、データを搬送するために使用されうる。物理チャネルは、制御情報を有する送信に適用可能なフォーマットを使用することができる。WTRUは、制御PDUにおいて構成情報をエンコードするように構成されうる。WTRUは、上位層プロトコルの制御要素において構成情報をエンコードするように構成されうる。上位層プロトコルは、MACであることがある。WTRUは、構成情報を保有するトランスポートブロックを送信するように構成されうる。WTRUは、データ送信のための物理チャネルを使用して、構成情報を保有するトランスポートブロックを送信するように構成されうる。
【0133】
スケジューリング割り当ては、暗号化された情報を含む、または暗号ハッシュ値を用いて識別子から引き出された情報フィールドを含むことができる。WTRUは、セキュリティコンテキストで事前構成されうる。スケジューリング割り当ては、事前構成されたセキュリティコンテキストを使用して完全性保護された情報を含むことができる。スケジューリング割り当ては、付加されたMAC-Iで完全性保護された情報を含むことができる。WTRUは、セキュリティコンテキストで事前構成されてよく、セキュリティコンテキストは、データの送信のために使用されるセキュリティコンテキストとは別々である。スケジューリング割り当ては、シーケンス番号を含むことができる。スケジューリング割り当ては、ユーザアイデンティティ、または適切な暗号信用証明書を供与されたユーザに認識可能な識別子を含むことができる。スケジューリング割り当ては、シーケンス番号を含むことができ、シーケンス番号は、スケジューリング割り当ての1または複数の送信でインクリメントされる。
【0134】
スケジューリング割り当ては、有効期間を有することができる。WTRUは、有効期間が期限切れした後に、構成情報を無効と考えるように構成されうる。WTRUは、スケジューリング割り当てを送信するように構成されうる。WTRUは、周期的にスケジューリング割り当てを送信するように構成されうる。WTRUは、トリガの判定時に、スケジューリング割り当てを送信するように構成されうる。WTRUは、トリガの判定時に、スケジューリング割り当てを送信するように構成されてよく、トリガは、タイマーの期限切れである。タイマーは、スケジューリング割り当ての最後の送信時に開始することができる。タイマーは、WTRUが送信するためのデータを有するときに開始することができる。データは、D2Dデータであってよい。タイマーは、WTRUが送信するためのデータを受信するときに開始することができる。
【0135】
WTRUは、物理チャネルと同じ搬送波周波数上でスケジューリング割り当てを送信することができる。WTRUは、物理チャネルとは異なる搬送波周波数上でスケジューリング割り当てを送信することができる。WTRUは、データを送信するために使用される同じ搬送波周波数上でスケジューリング割り当てを送信することができる。WTRUは、データを送信するために使用される搬送波周波数とは異なる搬送波周波数上でスケジューリング割り当てを送信することができる。WTRUは、制御情報を送信するために使用される同じ搬送波周波数上でスケジューリング割り当てを送信することができる。WTRUは、制御情報を送信するために使用される搬送波周波数とは異なる搬送波周波数上でスケジューリング割り当てを送信することができる。スケジューリング割り当ては、専用の物理リソースを含むことができる。WTRUは、専用の物理リソースで構成されうる。スケジューリング割り当ては、WTRUに特定の専用の物理リソースを含むことができる。専用の物理リソースは、PUCCHと同様の制御チャネルのためのPUCCHリソースインデックスと同様であってよい。
【0136】
スケジューリング割り当ては、制御情報を含むことができる。制御情報は、同期のためのシーケンス識別子を含むことができる。制御情報は、復調参照信号のためのシーケンス識別子を含むことができる。制御情報は、データ送信に適用可能なセキュリティコンテキスト識別子を含むことができる。制御情報は、搬送波周波数を含むことができる。制御情報は、変調を含むことができる。制御情報は、データ送信において使用される符号化スキームを含むことができる。制御情報は、搬送波周波数内のリソースブロックのセットを含むことができる。制御情報は、コーデックレートを含むことができる。
【0137】
WTRUは、例えば、WTRUによる使用のために利用可能と指定されたリソースの欠如(例えば、WTRUによる使用のために利用可能と指定されたリソースが存在しないとき)に応答して、使用するためにベストなリソースを判定するように構成されうる。
【0138】
WTRUは、SAのそれぞれの受信機によって1または複数のSAに適用される1または複数の測定値を使用するように構成されてよく、それらは、例えば、1または複数の対応するSAにおいて、WTRUに送信される。そのような測定値は、例えば、WTRUから最も遠いWTRU(例えば、宛先WTRUまたは非宛先WTRU)を識別するために使用されうる。最も遠いWTRUに対応するリソースが、ベストなリソースとして選択されうる。
【0139】
WTRUは、1または複数の測定値を1または複数のSAに適用するように構成されうる。そのような測定値は、例えば、WTRUから最も遠いWTRU(例えば、宛先または非宛先WTRU)を識別するために使用されうる。最も遠いWTRUに対応するリソースが、ベストなリソースとして選択されうる。
【0140】
WTRUは、1または複数のそれぞれのSA、および/またはSAメッセージに関連した応答に関する1または複数の測定値を、追加する、または組み合わせるように構成されうる。WTRUは、WTRUの近隣におけるリソース使用の平均値を計算することができる。WTRUは、この組合せおよび/または平均リソース使用値に基づいて、ベストなリソースを選択することができる。
【0141】
WTRUは、ランダムトークンを使用して、ベストなリソースを選択するように構成されうる。例えば、最も低いトークン値を有する、WTRUに関連付けられたリソース(例えば、宛先または非宛先WTRU)が、ベストなリソースとして選択されうる。
【0142】
WTRUは、データの優先度インデックスを使用して、ベストなリソースを選択するように構成されうる。例えば、最も低い優先度インデックスに関連付けられたリソースが、ベストなリソースとして選択されうる。WTRUは、少なくとも1つの測定値を使用して、利用可能なリソースのうちの1または複数をモニタし、データデコーディングのためのベストなリソースを選択するように構成されうる。WTRUは、使用されるリソースのセットを示すことができるSAを受信するように構成されうる。
【0143】
WTRUは、例えば、以下の要素、すなわち、ランダムトークン、データの優先度インデックス、SAのために使用されるリソース、および/または送信に関連付けられた識別子のうちの、1もしくは複数を使用して、多数の通信の間の相対的優先度を判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、送信に関連付けられた識別子に基づいて、別の通信の優先度を判定することができる。
【0144】
WTRUは、送信に関連付けられた1または複数の識別子を判定することができる。例えば、WTRUは、受信されたSAから、識別子を判定することができる。識別子は、例えば、SAのフィールドにおいて、明示的に示されうる。識別子は、例えば、信号の1または複数の特徴(例えば、DMRS巡回シフト、ZCシーケンスルート、スクランブリングシーケンス、その他)に基づいて、暗黙的に示されてもよい。
【0145】
WTRUは、例えば、SAにおいて受信された宛先グループ識別子に基づいて、相対的優先度を判定するように構成されうる。WTRUは、グループ識別子優先度で構成(例えば、事前構成)されうる。
【0146】
WTRUは、送信の送信元識別子に基づいて、相対的優先度を判定するように構成されうる。公共安全の例においては、通信優先度が、例えば、グループコマンダーまたはディスパッチャに与えられてよい。
【0147】
WTRUは、例えば、いくつかの例示的な基準または条件のうちの1または複数に基づいて、WTRUがデータを送信することができるかどうかを判定するように構成されうる。WTRUは、送信前に、1または複数の測定をチャネルに適用するように構成されうる。WTRUは、それが送信することを許可されるかどうかを判定するために、例えば、事前に決められた時間の量の間、少なくとも1つのそのような測定の値を、事前に決められた閾値と比較することができる。
【0148】
WTRUは、SAにおいて利用可能と指定された少なくとも1つのリソースが存在しない限り、送信しないように構成されうる。そのようなリソースは、SAにおいてWTRUによって要求されたリソースと同じであっても、同じでなくてもよい。例えば、要求されたリソースが(例えば、SAが受信されたときに)利用可能でない場合、宛先WTRUは、代替リソースを提供することができる。
【0149】
WTRUは、ベストなリソースが判定されるまで、送信しないように構成されうる。WTRUは、例えば、本明細書で説明するように、ベストなリソースを判定するように構成されうる。WTRUは、1または複数の要求されたリソースにおいて送信するように構成されうる。WTRUは、1または複数の後続の時間スロットの間、1または複数の要求されたリソースを使用して、それが送信し続けることを許可されるかどうかを判定することができる。
【0150】
WTRUは、解放表示についてモニタし、それが解放表示を受信した後に、または占有タイマーが期限切れした後に、それがリソース上で送信することができることを判定するように構成されうる。WTRUは、それがデータまたはチャネルにおけるエネルギーを受信するとき、占有タイマーをリセットすることができる。タイマーの値は、上位層によって事前定義または構成されうる。
【0151】
例えば、本明細書で開示された条件に基づいて、少なくとも1つのデータバーストを送信しているWTRUは、いくつかの例示的な条件または基準のうちの1または複数に基づいて、データ送信を中止するように構成されうる。
【0152】
例えば、WTRUは、各バースト送信の後に、チャネルを解放するように構成されうる。WTRUがチャネルを解放した後にさらなるデータを有する場合、WTRUは、別の送信要求(例えば、本明細書で開示された手順、プロセス、または技法のうちの1つに従って)を始めるように構成されうる。
【0153】
WTRUが解放通知(例えば、明示的な解放通知)を送信するまで、WTRUは、チャネルを、そのD2Dセッションのために確保されたと指定するように、または確保されたと考えるように構成されてよい。WTRUは、別のバーストを送信する前に、所与の継続時間の間、受信モードに切り替えるように構成されうる。この継続時間は、肯定応答またはチャネルプリエンプション要求を受信することを見込むことができる。WTRUは、その継続時間の間、制御チャネル情報または他のリソース上の送信についてモニタするように構成されうる。例えば、WTRUがプリエンプションスロットでチャネルプリエンプション要求を受信する場合、またはそれがより高い優先度のチャネルからのデータを受信する場合、WTRUは、データ送信を中止するように構成されうる。例えば、リソースのセットによって定義され得るより高い優先度の物理チャネル、またはより高い優先度の論理チャネルは、そのケースにおいて、WTRUが、優先度を確立する前にデータパケットをデコードするように構成されてよい。チャネルプリエンプション要求を受信するとき、WTRUは、要求がより高い優先度であるかどうかを判定することができる。WTRUは、チャネル上のあらゆる送信を(例えば、即座に)やめるように、もしくは、チャネル解放を示す最後の制御バーストをチャネルのリスナーに送信するように、異なるチャネルにおいて新しいSAを送信するように、並びに/または、ネットワーク内カバレッジのとき、チャネルプリエンプションおよびプリエンプターのアイデンティティを示すレポートをネットワークに送信するように、構成されうる。
【0154】
送信WTRUは、例えば、WTRUがSAを受信するときに、チャネルプリエンプション要求が受信されていることを判定するように構成されうる。例えば、プリエンプション要求は、事前定義されたプリエンプションスロットの間に、いくつかの特徴のうちの1または複数を有して受信されうる。これらの特徴は、例えば、送信元識別子、宛先識別子、グループ識別子、および/または要求されたリソースを、任意の順序または組合せで含むことができる。
【0155】
1または複数のイベントが、例えば任意の順序または組合せで発生するとき、WTRUは、プリエンプション要求を受信した後に、その送信がプリエンプトされていることを判定するように構成されうる。イベントは、受信されたSAが、WTRUが現在使用しているのと同じリソースをターゲットにすることができるが、現在の送信よりも高い優先度を有するという条件を備えることができる。イベントは、SAが、現在のWTRU送信と同じ宛先識別子、例えば同じグループ識別子を有することができるが、現在の送信よりも高い優先度を有するという条件を備えることができる。イベントは、受信されたSAが、現在のWTRU送信元識別子よりも高い優先度を有する特定の送信元識別子(例えば、事前定義されたリストからの)を有することができるという条件を備えることができる。イベントは、受信されたSAが、特定の送信元識別子(例えば、事前定義されたリストからの)を有し、現在のWTRU送信と同じ宛先識別子を有するが、現在のWTRU送信元識別子よりも高い優先度を有することであってよい。
【0156】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、D2D通信に一致して、1または複数の宛先WTRUまたは非宛先WTRUのアクションを実施するように構成されうる。例えば、D2D WTRUは、それぞれのトリガするイベント、すなわち、SAメッセージを受信するためにリソースを選択すること、それぞれのトリガするイベントに応答して応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)を送信すること、および/または、応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)の送信のためにリソースを選択することに応答して、SAメッセージを受信することができる。
【0157】
WTRUは、例えば、タイマーの期限切れ、および/または、1または複数のSAの送信のうちの1または複数を含むことができる、1または複数のトリガするイベントの発生に応答して、1または複数のSAを受信するように構成されうる。
【0158】
WTRUは、例えば、事前に決められたインターバルに一致して、1または複数のSAを周期的にスキャンするように構成されうる。インターバルは、タイマーが期限切れのときに、WTRUがそのSAについてスキャンできるように、タイマーに関連付けられうる。そのようなタイマーは、例えば、SAについてのスキャンが完了すると再開されうる。WTRUは、事前に決められたリソースにおいて、またはリソースのセットにおいて、SAメッセージについてスキャンするように構成されうる。
【0159】
WTRUは、1または複数の応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)の送信に応答して、1または複数のSAを受信するように構成されうる。例えば、1または複数の応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)において送られたコンテンツが、事前に決められたリソースにおいて、またはリソースのセットにおいて、1または複数のSAについてスキャンするようにWTRUをトリガすることができる。
【0160】
WTRUは、SAを送信するために本明細書で開示されたトリガ、例えば、送信のために準備ができたデータ、タイマー期限切れ、応答メッセージ(例えばRRSPメッセージ)の受信および/若しくは不在、並びに/またはネットワークカバレッジのうちの、1または複数の発生の識別に応答して、1または複数のSAを受信するように構成されうる。
【0161】
WTRUは、1または複数のSAを受信するためのリソースを選択するように構成されうる。例えば、リソースは、RRCシグナリングを介してWTRUに提供されうる。WTRUは、1または複数のリソースにそれぞれの測定値を適用するように構成されうる。WTRUは、1または複数のリソース内で1または複数のメッセージの存在を識別することができる。例えば、WTRUは、1または複数のスロットにおいてそれぞれのエネルギー値を測定し、1または複数のエネルギー値測定値を閾値と比較するように構成されうる。WTRUは、例えば、以前のSAおよび/またはデータ送信から使用された1または複数のリソースに基づいて、1または複数のSAを受信するためのリソースを選択するように構成されうる。WTRUは、以前のリソースと選択されたリソースとの間で事前定義されたマッピングを使用して、SAを受信するためのリソースを判定するように構成されてよい。リソースブロックNで、データ送信および/またはSAの受信のためのリソースを以前に選択しているWTRUは、リソースブロック(N+X)%M(例えば、Xは正の整数またはヌル整数であってよく、Mはリソースブロックの合計数であってよい)で、SAリソースを選択することができる。
【0162】
WTRUは、1または複数のRRSPメッセージを送信するように構成されうる。例えば、応答メッセージは、例えば、1または複数のSAの受信および/またはデコーディング(例えば、正常なデコーディング)を含む、1または複数のトリガするイベントの発生に応答して送信されうる。1または複数の受信されたSAのコンテンツが、1または複数のRRSPメッセージを送信するようにWTRUをトリガすることができる。例えば、WTRUは、1または複数の受信されたSAが識別子(例えば、そこにWTRUが関連付けられるWTRU識別子またはグループ識別子)を搬送することを判定することができる。識別子は、1または複数のRRSPメッセージを送信するようにWTRUをトリガすることができる。例において、1または複数の受信されたSAは、WTRUに関連付けられたリソース、例えば、送信のためにWTRUによって使用されるリソースの表示を搬送することができる。例えば、データが送信に利用可能であることをWTRUが検出した場合、WTRUは、RRSPメッセージの送信を始めることができる。例えば、ネットワークからのグラントもしくは要求、または制御するエンティティが受信された場合、WTRUは、RRSPメッセージの送信を始めることができる。
【0163】
WTRUが通信のための宛先WTRUと識別されない限り、WTRUは、受信されたSAに応答しないように構成されうる。WTRUは、WTRUによって正常にデコードされたSAに応答するように構成されうる。
【0164】
WTRUは、受信されたSAに1または複数の測定値を適用するように構成されてよく、1または複数の測定のそれぞれの値が閾値よりも大きくない限り、受信されたSAに応答しないように構成されてよい。
【0165】
WTRUは、1または複数の応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)を送信するためのリソースを選択するように構成されうる。リソースは、例えば、RRCシグナリングを介して、WTRUに提供されうる。
【0166】
WTRUは、1または複数の応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)を送信するためのリソースを選択するために、リソースのセットからリソースを選択するように構成されてよい。例えば、リソースは、ランダムに選択されうる。例えば、WTRUに関連付けられたアイデンティティが、乱数生成器シードに使用されうる。WTRUは、応答メッセージ(例えば、RRSPメッセージ)の送信のために確保されたリソースのセットから選択するように構成されうる。応答メッセージの送信のために確保されたリソースのセットは、ネットワークによって(例えば、RRCシグナリングを介して)構成されてよく、または、仕様において、もしくは上位層によって直接事前構成されてもよい。
【0167】
リソースは、測定値に基づいて選択されうる。例えば、WTRUは、リソースのセットに測定値を適用することができ、それに応じてリソースを選択することができる(例えば、WTRUは、最も低い干渉レベルを有するリソースを選択することができる)。
【0168】
リソースは、1または複数の以前のSA、応答メッセージ、および/またはデータ送信において使用されたリソースに基づいて、選択されうる。WTRUは、例えば、RRSPリソースを判定するために、以前のリソースと選択されたリソースとの間で事前定義されたマッピングを使用して、SA、RRSPメッセージ、および/またはデータの1または複数の以前の送信において使用されたリソースに基づいて、リソースを選択するように構成されうる。例えば、リソースブロックNで、RRSPメッセージ送信のためのリソースを以前に選択しているWTRUは、リソースブロック(N+X)%Mで、RRSPリソースを選択することができる。
【0169】
WTRUは、例えば、関連付けられたステータスを有する、1または複数のリソースインデックスを設定するように構成されうる。WTRUは、少なくとも1つのリソースのステータス(例えば、利用可能または非利用可能)を示すことができる。WTRUは、ランダムトークンを設定するように構成されうる。WTRUは、ランダムトークンを提供するように構成されうる。ランダムトークンは、競合解決のために使用されうる。WTRUは、エコートークンを設定するように構成されうる。WTRUは、SAにおいて受信されたランダムトークンの複製であってよいエコートークンを提供するように構成されうる。WTRUは、1または複数のSAに適用される測定結果を提供するように構成されうる。WTRUは、例えば、要求されたリソースまたはリソースのセットに適用される測定値を提供することができる。
【0170】
WTRUは、1または複数の非利用可能なリソースに関する追加的な情報を提供するように構成されうる。例えば、WTRUは、マスターおよび/もしくは送信元WTRUアイデンティティ、優先度インデックス、1もしくは複数の宛先WTRUアイデンティティ、電力レベル、1もしくは複数の測定値、リソース割り当ての継続時間、要求されているが割り当てられていないリソース、並びに/または、(例えば、WTRUのセットについて)競合解決下にあるリソースのうちの、1または複数を提供するように構成されうる。
【0171】
WTRUは、例えば、以下の手順、プロセスまたは技法のうちの1または複数を使用して、データを受信するためのリソースを選択するように構成されうる。リソースは、例えば、RRCシグナリングを介して、WTRUに提供されうる。WTRUは、1または複数のリソースに(例えば、リソースのセットに)それぞれの測定値を適用するように構成されうる。WTRUは、1または複数のリソース内で1または複数のメッセージの存在を識別することができる。例えば、WTRUは、1または複数のスロットにおいてそれぞれのエネルギー値を測定し、1または複数のエネルギー値測定値を閾値と比較するように構成されうる。WTRUは、SAに示されたリソースに基づいて、データを受信するためのリソースを選択するように構成されうる。リソース要求を受信している宛先WTRUは、そのようなリソースをデータ受信のために使用することができる。そのような例において、WTRUは、リソースを介してRRSPメッセージを送信しないように構成されてもよい。WTRUは、RRSPメッセージを送信するように構成されてよいが、応答の用途は、今後のデータ送信に制限されることがある。WTRUは、RRSPメッセージに示されたリソースに基づいて、データを受信するためのリソースを選択するように構成されうる。例えば、1または複数のRRSPメッセージにおいて、リソース要求が利用可能と確認している宛先WTRUは、データ受信のためにリソースを使用することができる。
【0172】
WTRUは、構成情報を判定することができる。WTRUは、制御情報を送信することができる。WTRUは、制御情報を受信することができる。WTRUは、データをデコードするように構成されうる。WTRUは、データをデコードするように構成されてよく、データは、1または複数の選択された構成値に基づいてデコードされる。WTRUは、物理チャネルをデコードするように構成されうる。WTRUは、物理チャネルをデコードするように構成されてよく、物理チャネルは、搬送波周波数のセット上にある。WTRUは、物理チャネルを継続してデコードするように構成されてよく、物理チャネルは、搬送波周波数のセット上にある。
【0173】
WTRUは、スケジューリング割り当てに含まれた構成情報に基づいて、データをデコードすることができる。WTRUは、スケジューリング割り当てに保有された情報に基づいて、データをデコードするように構成されうる。例えば、WTRUがスケジューリング割り当てを受信したときにタイマーが開始し、かつ期限切れしなかった場合、WTRUは、スケジューリング割り当てに保有される情報に基づいて、データをデコードするように構成されうる。
【0174】
WTRUは、1または複数のWTRUから、スケジューリング割り当てを受信するように構成されうる。WTRUは、受信されたスケジューリング割り当てに基づいて、挙動するように構成されうる。WTRUは、WTRUの受信性能に基づいて、スケジューリング割り当てを受信するように構成されうる。WTRUは、スケジューリング割り当てのためのタイマーを開始するように構成されうる。WTRUは、1または複数のスケジューリング割り当てのための新しいタイマーを開始するように構成されてよく、WTRUは、第2のWTRUまたはグループアイデンティティからスケジューリング割り当てを受信する。WTRUは、受信されたスケジューリング割り当てにおける構成情報をデコードするように構成されてよく、スケジューリング割り当てに関連付けられたタイマーは、期限切れでない。WTRUは、スケジューリング割り当てをある時間にデコードするように構成されうる。WTRUは、スケジューリング割り当てをある時間にデコードするように構成されてよく、ここで、時間は、WTRUにおいて事前構成されている。WTRUは、第1のスケジューリング割り当てに関連付けられたタイマーの期限切れ時に、第2のスケジューリング割り当てを受信するように構成されうる。WTRUは、タイマーの未決状態の間に第2のスケジューリング割り当てを受信するように構成されてよく、タイマーは、第1の受信されたスケジューリング割り当てに関連付けられている。WTRUは、タイマーの未決状態の間、第2のスケジューリング割り当てを無視するように構成されてよく、タイマーは、第1の受信されたスケジューリング割り当てに関連付けられている。WTRUは、タイマーの未決状態の間、第2のスケジューリング割り当てにおいて提供された構成情報に基づいて、データをデコードするように構成されてよく、タイマーは、第1の受信されたスケジューリング割り当てに関連付けられている。WTRUは、第2のスケジューリング割り当てがタイマーの未決状態の間に受信されるとき、タイマーを再開するように構成されてよく、タイマーは、第1の受信されたスケジューリング割り当てに関連付けられている。WTRUは、第2のWTRUにおいてシグナリングされた優先度情報に基づいて、挙動を判定するように構成されうる。WTRUは、第2のWTRUに関連付けられた優先度情報に基づいて、挙動を判定するように構成されうる。WTRUは、第2のスケジューリング割り当てを送信するユーザグループのアイデンティティに関連付けられた優先度情報に基づいて、挙動を判定するように構成されうる。WTRUは、第2のスケジューリング割り当てを送信するユーザアイデンティティのアイデンティティに関連付けられた優先度情報に基づいて、挙動を判定するように構成されうる。
【0175】
ネットワークカバレッジ外ゾーンから、ネットワークカバレッジ内ゾーンへと移行するWTRU(例えば、送信元WTRU、宛先WTRUまたは非宛先WTRU)は、リソース選択アクションのうちの1または複数を実施するように構成されうる。WTRU(例えば、カバレッジ外WTRU)は、リソースNにおいて(例えば、SA、RRSPメッセージ、またはデータバーストを)送信するように構成されうる。WTRUは、本明細書で開示された手順、プロセスまたは技法のうちの1または複数を用いて、ネットワークカバレッジを識別することができる。WTRUは、SIBを読み取るように構成されうる。WTRUは、ネットワークに接続する、もしくは登録することができる、および/または、SA送信のためのリソースを要求することができる。WTRUは、リソースNへの送信を中止することができる。WTRUは、カバレッジ内送信のための新しいリソースMを識別することができる。WTRUは、例えば、SIB上でシグナリングされたNとMとの間で事前に決められたマッピングに基づいて、および/または、ネットワークから受信された明示的な表示に基づいて、例えば、RRCシグナリングを介して、もしくはMAC CEを介して、またはダウンリンク制御情報(DCI)を使用する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、新しいリソースMを識別することができる。WTRUは、SAから、もしくはネットワークグラントから、またはその組合せから、シグナリングされた、または引き出されたパラメータを取得するように構成されうる。
【0176】
1または複数のリソースが、1または複数の半二重トランシーバで選択されてよい。例えば、所与の時間に、送信および/もしくは受信することができる、または、送信もしくは受信することができるWTRUのセット内で、相互通信および/または双方向通信が有用であり得るときに、1または複数の技法が、制御またはデータの送信のためのD2Dリソースの判定のために使用されうる。
【0177】
WTRUは、通信のその方向(送信および/もしくは受信)、または、送信時間インターバル(TTI)またはサブフレームの間にWTRUが送信すべきか否かを判定することができる。例えば、WTRUは、TTIまたはサブフレームの間に使用するための、送信ポイント(TP)リソース、または送信の時間リソースパターン(T-RPT)を判定することができる。
【0178】
方向(例えば、受信または送信、それぞれの)を切り替える前に、WTRUが送信または受信のいずれかができる最小継続時間は、時間ユニットと呼ばれてよい。時間ユニットは、1または複数のサブフレーム(例えば、続きのフレーム)に対応することができる。
【0179】
WTRUは、制御情報(例えば、SA、RRSPなど)などの情報、発見信号、および/もしくはデータ、またはそれらの組合せを、時間の期間内に送信することができる。時間の期間は、例えば、送信時間インターバル(TTI)、または送信期間(TP)と呼ばれうる。情報は、1または複数のプロトコルデータユニット(PDU)に挿入されうる。送信期間内に送信され得る1または複数のPDUは、ペイロードユニットと呼ばれうる。
【0180】
WTRUによるペイロードユニットの送信は、TP内の時間ユニットの特定のサブセット上で行われうる。個別のTPにおいて、WTRUによって使用され得る時間ユニットのサブセットは、TPリソース、または送信の時間リソースパターン(T-RPT)と呼ばれうる。TPにおける考え得る別個のTPリソース(またはT-RPT)の数は、TPリソース(またはT-RPT)において使用され得る時間ユニットの数、および/または、TPにおける利用可能な時間ユニットの数に依存しうる。TPにおける利用可能な時間ユニットは、続きでなくてもよく、例えば、D2D通信に利用可能なサブフレームのサブセットに対応することができることに留意されたい。例えば、TPリソース(またはT-RPT)が、10時間ユニットのうち、TP上で3時間ユニットを含む場合、異なるTPリソース(またはT-RPT)の数は、
【0181】
【数1】
【0182】
に等しくてよく、ここで、
【0183】
【数2】
【0184】
は、2項係数であってよい。n個の時間ユニットのうち、TP内のk個の時間ユニットのTPリソース(またはT-RPT)の数は、
【0185】
【数3】
【0186】
によって与えられてよい。そのようなTPリソース(またはT-RPT)は、例えば、0から
【0187】
【数4】
【0188】
までの範囲のインデックスによって識別されうる。その中で送信が行われてよい時間ユニット(k)の数、および/または、TPリソース(またはT-RPT)の継続時間(n)は、1または複数のTPリソース(またはT-RPT)について同じであってよいし、またはそれはTPリソース(またはT-RPT)に依存してもよい。
【0189】
受信WTRUが(例えば、十分に良好な無線条件下で)時間ユニット内にペイロードをデコードすることができるように、TP内で、ペイロードユニットは、TPリソース(またはT-RPT)の1または複数の時間ユニットにおいて、WTRUによって完全に送信されうる。1または複数の時間ユニットから受信された信号を組み合わせるWTRUのための符号化利得を高めるために、同じPDUの符号化されたビットの異なるサブセット(例えば、異なる冗長バージョン)が、1または複数の時間ユニットにおいて送信されうる。冗長バージョンは、(例えば、TP内の)時間ユニットインデックスに基づいて、および/または、TPリソース(またはT-RPT)の時間ユニットのセット内の時間ユニットの順序に基づいて、事前定義されうる。
【0190】
WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)内の異なる時間ユニットにおいて、多数のペイロードユニットが送信および/または受信され得ることを、提供するように構成されうる。ペイロードユニットは、特定のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスまたはHARQエンティティに対応することができる。個別の時間ユニットにおける送信は、特定のHARQプロセスおよび/もしくは特定の冗長バージョン(RV)、並びに/または1または複数のHARQプロセスに関連付けられた再送信シーケンス番号(RSN)、その他に対応することができる。送信に関連付けられたHARQプロセスインデックスは、(例えば、TP内の)時間ユニットインデックスに基づいて、またはTPリソース(もしくはT-RPT)の時間ユニットのセット内の時間ユニットの順序に基づいて、事前定義されうる。
【0191】
WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)が単一のHARQプロセスまたはペイロードユニットに関連付けられ得ることを、提供するように構成されうる。時間ドメイン(例えば、異なる時間ユニットを占有する)または周波数ドメイン(例えば、異なる周波数リソースを占有する)において直交してよく、しかし同様の時間インターバルまたは時間期間にまたがることができる、TPリソース(またはT-RPT)を使用することによって、多数のHARQプロセスの同時送信がサポートされうる。例えば、4つのHARQプロセスを伴うシナリオにおいて、n番目のHARQプロセスに関連付けられたTPリソース(またはT-RPT)は、4つのサブフレームおよびオフセットnの期間によって定義されるサブフレームのセット内のサブフレームのサブセットに限定されうる。4つのHARQを伴う上の例は、明快さおよび説明しやすさのために、本開示において提供される非制限例である。他の構成は、4つのHARQプロセスよりも多い、またはより少ないHARQプロセスを伴うシナリオにおいて、1もしくは複数のTPリソース(またはT-RPT)の中で、または、サブフレームの1もしくは複数のサブセット、並びに1または複数のオフセットの中で、関連付けを提供することができる。
【0192】
スケジューリング期間に対応する継続時間は、TPリソース(またはT-RPT)に対応する継続時間よりも大きくてよい。例えば、スケジューリング期間は、160msの期間について定義されてよく、一方でTPリソース(またはT-RPT)は、20msの送信期間(TP)について定義されてよい。スケジューリング期間の継続時間は、D2D送信の各々のために使用される固定値であってよいし、あるいは、それは可変および/または構成可能であってもよい。WTRUは、スケジューリング期間継続時間または送信期間継続時間を、例えば、eNBからのグラントとしてシグナリングされた、WTRUにおいて事前構成され、ネットワークによって提供された構成の結果として選ぶことができる、または、以下で説明するように、利用可能なデータおよび送信機会に基づいて、WTRUによって自律的に選ばれてよい。スケジューリング期間の継続時間は、SAにおいて明示的にシグナリングされてもよいし、SAにおいてシグナリングされる他の情報(例えば、パターンインデックス-例えば、パターンがスケジューリング継続時間にリンクされ得る)、SAによって使用されるリソース、もしくはSAにおいてシグナリングされるTPの数によって暗黙的に判定されてもよいし、または、それは、サービス(例えば、アプリケーション、グループ、その他)にリンクされてもよい。
【0193】
WTRUは、スケジューリング期間内の各連続する送信期間において、同じTPリソース(もしくはT-RPT)、またはTPリソース(もしくはT-RPT)のセットを使用するように構成されうる。WTRUは、各連続する送信期間において、異なるTPリソース(もしくはT-RPT)、またはTPリソース(もしくはT-RPT)のセットを使用するように構成されてもよい。スケジューリング期間の各送信期間に使用されるTPリソース(もしくはT-RPT)、またはTPリソース(もしくはT-RPT)のセットは、この情報がスケジューリング公表に含まれ得るように、スケジューリング期間の冒頭で、WTRUによって判定されうる。WTRUは、各送信期間に使用されるTPリソース(またはT-RPT)のセットが事前に決められたシーケンスに従って判定され得るように、構成されうる。
【0194】
共通時間参照は、互いに通信するためにそれが有用であると分かることができるWTRUのセットの間で、TPが同期され得るように確立されうる。WTRUは、1または複数の、または各々の、TPのために使用するためのTPリソース(またはT-RPT)を判定することができる。WTRUは、判定されたTPリソース(またはT-RPT)に対応することができるそれらの時間ユニットの間に、そのペイロードを送信することができる。WTRUは、判定されたTPリソース(またはT-RPT)に対応しないことがある少なくとも時間ユニットの間に、他のWTRUからの信号の受信を試みることができる。WTRUは、例えば、WTRUが所与のTPの間に送信するためのペイロードユニットを有さないことがあるシナリオなどにおいて、いかなる判定されたTPリソース(またはT-RPT)にもかかわらず、TPの1または複数の(例えば、全ての)時間ユニットの間に、他のWTRUからの信号の受信を試みることができる。
【0195】
WTRUのペアは、例えば、それらがTPのために異なるTPリソース(またはT-RPT)を判定していてよいシナリオにおいて、このTPにおける少なくとも1つの時間ユニットにおいて、互いの送信信号を相互に受信することができてよい。双方向通信は、TPにおいて異なるTPリソース(またはT-RPT)を割り当てられてよいWTRUのグループ内の、任意のWTRUのペアの間で可能であってよい。
【0196】
時間ユニットにおけるペイロードユニットの送信は、1もしくは複数のうちの1つ、または多数の周波数リソース上で行われうる。周波数リソースは、例えば、周波数において境を接していても、いなくてもよい、少なくとも1つのリソースブロックのセットとして定義されうる。時間ユニットにおいて送信するWTRUは、おそらくはWTRUのセット内での通信の信頼性を高めるために、異なるTPリソース(またはT-RPT)のための同じ時間ユニットに対応する周波数リソースが異なり得るように、この時間ユニットおよび/またはTPリソース(もしくはT-RPT)の関数である周波数リソースを選択することができる。例えば、シナリオの中でもとりわけ、時間スロットにおける利用可能な周波数リソースの数が十分であり得る場合に、異なるTPリソース(またはT-RPT)において行われる送信の間で、直交性(例えば、完全な直交性)が達成されうる。直交性(例えば、完全な直交性)は、n個の時間ユニットのうち、TP内のk個の時間ユニットのTPリソース(またはT-RPT)のセット内で達成されてよく、例えば、
【0197】
【数5】
【0198】
の場合、直交周波数リソースは、1または複数の時間スロット内で利用可能であってよい。部分的な直交性は、例えば、より少ない直交周波数リソースが利用可能であり得るシナリオにおいて、異なるTPリソース(またはT-RPT)において行われる送信の間で達成されうる。
【0199】
TPリソース(またはT-RPT)の1または複数の時間ユニットにおいて使用され得る周波数リソースは、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)から、および/または、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)と周波数リソースインデックスとの組合せから、判定されてよい。
【0200】
TPリソース(またはT-RPT)の1または複数の時間ユニットにおいて使用され得る周波数リソースは、1つもしくは複数の、または各々のTPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)についての固定されたマッピングに従って、事前に決められていてよい。例えば、周波数リソース#23、#13および#8は、おそらくはTPリソース(またはT-RPT)#35が使用され得るときに、時間ユニット#2、#3および#7においてそれぞれ使用されてよい。周波数リソース#21、#7および#14は、おそらくはTPリソース(またはT-RPT)#56が使用され得るときに、時間ユニット#1、#3および#6において使用されてよい、などである。そのようなシナリオにおいて、とりわけ、TPリソース(またはT-RPT)のために使用するための時間リソースおよび/または周波数リソースのセットは、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)から判定されうる(完全に判定されうる)。周波数リソースのセットは、周波数リソースのセットにマップされた独立した周波数リソースインデックスを使用して、取得されうる。TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)は、使用するための時間ユニットを示すことができ、一方で、周波数リソースインデックスは、これらの時間ユニットの間に使用するための周波数リソースを示すことができる。
【0201】
所与の時間ユニットにおける送信はまた、例えば、異なるリソースインデックス値を有する2つの同時送信が直交し得るように、汎用のリソースインデックスの点から定義されてもよい。例えば、送信は、定義されたリソースインデックスを有するPUCCH(例えば、PUCCHのフォーマットに依存して)と同様であってよい。周波数リソースのために本明細書で説明するのと同じ技法がまた、汎用のリソースインデックスに適用可能であってもよい。
【0202】
連続するTPにおいて使用するためのTPリソース(またはT-RPT)は、例えば、事前定義されたシーケンス(例えば、ホッピング)に従って、変化してよい。WTRUは、D2D送信パターンに加えて、ホッピングパターンを選択するように構成されうる。これは、D2D送信パターンが、時間パターンとして定義される場合のケースであってよい。WTRUは、WTRU ID、送信パターンインデックス、SAリソースなどの1または複数のパラメータに基づいて、ホッピングパターンを設定するように構成されうる。ホッピングパターンが基づく情報は、SAに示されうる。この一例において、SAは、SAにおいて搬送される1または複数の識別子(例えば、送信元ID、ターゲットID)に基づいて、ホッピングパターンを判定することができる。別の実用的な例において、SAは、D2Dデータ送信およびD2D送信パターンインデックスに関連付けられたターゲットIDに基づいて、ホッピングパターンを設定することができる。ホッピングパターンの設定は、所与のサービスのための単一の送信を受信することができる受信WTRUによって動機付けられうる。例において、WTRUは、ターゲットIDおよびSAリソースに基づいて、ホッピングパターンを設定することができる。
【0203】
例えば、多様性を提供するために、および/または、WTRUのペアが、少数の時間ユニットが重複していないことがあるTPリソース(またはT-RPT)のペアを常に割り当てられない可能性がある状況を避けるために、WTRUによって使用されるTPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)は、例えば、事前定義されたパターンおよび/またはシーケンスに従って、連続するTPの間で変化してよい。例えば、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)は、TPインデックスおよび/または時間ユニットインデックスの擬似ランダム関数から取得されうる。シーケンスのセットは、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)が2つの異なるシーケンスの間でいつでも同一にはなり得ないように定義されうる。異なるシーケンスを異なるWTRUに割り当てることによって、少なくとも1つの時間ユニットが、例えば、別のWTRUからの信号を受信するために、1または複数のTPにおいて利用可能であってよい。多様性をさらに増加させるために、ペイロードは、2以上の続きのTPにおいて繰り返されうる。周波数リソースインデックスもまた、例えば、周波数リソースインデックスがTPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)から独立して定義され得るシナリオにおいて、事前定義されたパターンに従って、連続するTPの間で変化してよい。
【0204】
1または複数のWTRUからの信号の送信および受信(例えば、データの送信および受信)は、本明細書で開示される1または複数の技法に従って実施されうる。明快さおよび説明しやすさの目的のために、以下の説明は、1または複数の受信WTRUの観点から提供される。1または複数の送信WTRUが、1または複数の技法を実施するように同様に構成され得ることが認められうる。例えば、受信パラメータ(例えば、リソース、HARQ、MCSなど)を引き出すために、SAに挿入された情報を受信WTRUが利用するシナリオにおいて、この例はまた、送信されることになるSAでの情報の包含を通して、送信WTRUがそのようなパラメータを示すための技法を説明していることが理解される。
【0205】
WTRUは、他のWTRUがTPにおいて送信のために使用していてよい(または、使用していることが知られていてよい)TPリソース(またはT-RPT)のセットを判定することができる。そのような情報は、クラスタヘッドなどのスケジューリングエンティティによって、またはRREQまたはSAなどの制御メッセージの受信から、提供されうる。おそらくは潜在的に送信WTRUによって使用されるTPリソース(またはT-RPT)のセットに基づいて、おそらくはWTRUが時間ユニットにおいてそれ自体で送信することができない場合に(および/または、時間ユニットが、このWTRUについての受信のための時間ユニットに対応することができる場合に)、WTRUは、その上で信号が送信されている可能性がある、時間ユニットおよび/または周波数(または汎用の)リソースユニットの1または複数の組合せで、これらの信号の受信を試みることができる。
【0206】
WTRUは、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)が1または複数のリソースインジケータによって定義され得るように構成されうる。リソースインジケータは、例えば、スケジューリング期間の間に、場合により連続する時間期間に使用され得る単一のTPリソース(またはT-RPT)へのインデックスを含むことができる。リソースインジケータは、例えば、スケジューリング期間内の連続する時間期間に、または時間インデックスされた関数において使用され得るTPリソース(またはT-RPT)のシーケンスのインジケータを含むことができる。シーケンスは、線形シーケンスまたは擬似ランダムシーケンスなどの、事前に決められたシーケンスであってよい。インジケータは、シーケンスを始めるために使用される値、またはシーケンスの第1のTPリソース(またはT-RPT)へのインデックスであってよい。
【0207】
WTRUは、SAのフィールドに明示的に含まれる1または複数のリソースインジケータに基づいて、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)を判定するように構成されうる。
【0208】
WTRUは、SAにおいて、または上位層から示され得る、MCS、トランスポートブロックサイズ、リソースブロックの数(またはリソースブロック配分)などの、1または複数の送信パラメータに基づいて、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)を判定するように構成されうる。
【0209】
WTRUは、送信機のアイデンティティ、またはグループアイデンティティなどのアイデンティティパラメータに基づいて、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)を判定するように構成されうる。そのようなアイデンティティパラメータは、SAにフィールドとして含まれうる、またはSAにおいて使用される巡回冗長検査(CRC)をマスクするために使用されうる。例えば、アイデンティティパラメータは、TPリソースの擬似ランダムシーケンスを初期化するために使用される値を判定するために使用されうる。
【0210】
WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)のセットに対応するSA送信のプロパティに基づいて、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)を判定するように構成されうる。例えば、その中でSAがデコードされた時間リソースもしくは周波数リソース(またはそれらのインデックス)は、定義された関係に従って、TPリソース(またはT-RPT)のセットを示すことができる。例えば、SAは、M個のリソースのうちの1つにおいて潜在的にデコード可能であってよい。その中でSAが正常にデコードされたリソースmは、このSAに関連付けられたデータであってよい、TPリソース(またはT-RPT)のセットのリソースインジケータpにマップされてよい。例えば、マッピングは、p=m+P0であってよく、P0は、上位層シグナリングによって事前定義され得る、または提供され得るパラメータである。
【0211】
WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)のサブフレームまたは開始サブフレームの、タイミングまたはインデックスに基づいて、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)を判定するように構成されうる。WTRUは、TPリソース(もしくはT-RPT)の開始の間に、またはTPリソース(もしくはT-RPT)の開始時に、システムフレーム番号のフレーム番号に基づいて、その上で受信を試みるための1または複数のTPリソース(またはT-RPT)を判定するように構成されうる。本明細書で開示される技法、およびTPリソース(またはT-RPT)の判定のために使用されるパラメータは、受信WTRUおよび/または送信WTRUが、ネットワークのカバレッジ下にあるか否かに依存しうる。
【0212】
WTRUは、このWTRUのための送信が発生しない可能性がある(および/または、送信が発生し得ない)時間ユニットに対応する1または複数の時間ユニットにおいて、事前定義された周波数リソース(または汎用のリソース)のセットにおける受信を試みることができる。WTRUは、特定の送信についてのデータをデコードすることを試みるとき、HARQ関連情報を判定するように構成されうる。WTRUは、送信が多数のHARQプロセスを使用して行われるケースでは、HARQプロセスアイデンティティを判定するように構成されうる。WTRUは、PDUのセットが少なくとも1つのサブフレームにおいて再送信されるケースでは、冗長バージョンまたは再送信シーケンス番号を判定するように構成されうる。冗長バージョンは、固定されたマッピングに従って、再送信シーケンス番号に対応することができる。WTRUは、データが、新しい送信であるか、または以前に送信されたデータの再送信であるかを判定するように構成されうる。WTRUは、異なる宛先グループの多数の送信が同じスケジューリング期間/送信期間において実施されるケースでは、HARQエンティティを判定するように構成されうる。HARQエンティティは、送信機観点からの宛先グループに、および受信エンティティ上の送信する送信元IDまたは第1層IDに、関連付けられうる。宛先グループIDまたは送信する送信元IDに関連付けられたHARQエンティティは、それらのIDに関連付けられたデータの送信/受信のために使用されるHARQプロセスのセットである。
【0213】
WTRUは、HARQプロセスの数もしくは最大数を判定するように、および/またはHARQプロセスごとの送信の合計数を判定するように構成されうる。そのようなタイプの情報(例えば、数もしくは最大数、HARQプロセスごとの送信の合計数)は、本開示においてHARQ情報と呼ばれる。
【0214】
WTRUは、1または複数の事前定義されたパラメータ、または上位層によって供給された構成された情報に基づいて、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。非制限の一例において、HARQプロセスの最大数は、4と事前定義されてよく、HARQプロセスアイデンティティに依存しうる、所与のHARQプロセスのための送信の合計数は、3と事前定義されうる。これらのパラメータは、ネットワークエンティティもしくはデバイスからの上位層シグナリングによって提供されてもよいし、または、パラメータは、WTRUのメモリに記憶されていてもよい。
【0215】
WTRUが多数の許可された送信する送信元から受信していることがある、または受信するシナリオにおいて、WTRUは、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。そのようなシナリオにおいて、WTRUは、(例えば、所与の送信期間において、または時間の期間にわたって)受信された送信する送信元の各々についての別々のHARQエンティティ/プロセスを作成し、維持することができる。
【0216】
WTRUは、SAにあってよい明示的な表示に基づいて、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。例えば、スケジューリング期間の間に使用されるHARQプロセスの実際の数は、SAに明示的に示されうる。SAは、例えば、送信する送信元ID、または送信する送信元に関連付けられた第1層IDの表示をさらに含むことができる。従って、WTRUは、データと、適用可能なHARQプロセスエンティティまたは適用可能なHARQプロセスIDとの間の関連付けを、(例えば、送信された送信元ID、または1もしくは複数の送信する送信元IDに関連付けられた第1層IDに基づいて)判定するように構成されうる。
【0217】
WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)内の時間ドメインにおける送信の順序に基づいて、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、HARQプロセスの数が、特定の値(例えば、4、または別の事前に決められた規定値)、またはHARQプロセスの事前に決められた最大数であってよいシナリオにおいて、構成されうる。そのようなシナリオにおいて、m番目の送信のためのHARQプロセスアイデンティティがmに等しくてよい(例えば、mod4、または事前に決められた規定値に依存した別のモジュロ演算)ように、HARQプロセスアイデンティティは、TPリソース(もしくはT-RPT)において、またはスケジューリング期間において、連続する送信の間を巡回することができる。WTRUは、冗長バージョン(RV)または再送信シーケンス番号(TSN)が、同じHARQプロセスアイデンティティに関連付けられた連続する送信の間を巡回することができるシナリオにおいて、構成されうる。RVまたはTSNを用いるそのようなシナリオにおいて、PDUについての送信の数は、第1の事前に決められた規定値(例えば、3(3)、または別の事前に決められた規定値)として定義されてよく、HARQプロセスの数は、第2の事前に決められた規定値(例えば、4、または別の事前に決められた規定値)として定義されてよい。また、このシナリオにおいて、m番目の送信の再送信シーケンス番号は、Rに等しくてよく(mod3、または事前に決められた規定値に依存した別のモジュロ演算)、Rは、(例えば、第2の事前に決められた規定値が4の場合)m/4よりも大きい、最も小さな整数であってよい。RVまたはTSNを用いるシナリオにおいて、個別のHARQプロセスのためのPDUの3送信後に、HARQプロセスのための新しい送信が存在してよい。
【0218】
WTRUは、送信の周波数リソースに基づいて、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。
【0219】
WTRUは、送信のタイミングに基づいて、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。送信のタイミングは、サブフレーム番号、フレーム番号、またはそれらの組合せに基づいて判定されうる。タイミングは、スケジューリング期間の間のSAの受信または最初のSA以降、事前に決められたサブフレームの数に基づいて判定されうる。本開示で説明する、時間ドメインにおける送信の順序に基づいた送信のためのHARQ情報を判定するための技法およびシナリオは、時間ドメインにおける送信の順序を、タイミング情報に置き換えるように変更されてもよい。
【0220】
WTRUは、TPリソース(もしくはT-RPT)へのインデックス、またはリソースインジケータに基づいて、送信のためのHARQ情報を判定するように構成されうる。例えば、単一のHARQプロセスアイデンティティが、TPリソース(もしくはT-RPT)、またはリソースインジケータに関連付けられてよい。各HARQプロセスアイデンティティに対応するTPリソース(もしくはT-RPT)、またはリソースインジケータは、SAに示されうる。HARQプロセスの数、またはHARQプロセスごとの送信の数は、TPリソース(もしくはT-RPT)、またはリソースインジケータに依存しうる。
【0221】
WTRUは、HARQプロセスの数またはPDUの数を判定するように構成されうる。すなわち、そのような構成は、例えば、SAと共にシグナリングされ得る、動的で多数のHARQプロセス、新データインジケータ(NDI)、および/またはRVからのデータをデコードする宛先WTRUを支援することができる。異なるHARQプロセスまたはそれらのRVごとに、リソースまたはTPリソースインデックスもしくはT-RPTインデックスは、シグナリングされたリソースまたはTPリソースインデックス(もしくはT-RPTインデックス)に対する事前定義された、別個のオフセットを有することができる。例えば、HARQプロセスの数は、SAにおけるNDIおよびRVコラムの特殊な組合せによって、動的にシグナリングされてよい。例えば、(NDI,RV)=(1,n)であり、nは、1、2、3、4、または何らかの他の事前に決められた値であり、HARQプロセスの現在の数がnであることを示すことができる。
【0222】
WTRUは、変調符号化方式(MCS)、帯域幅(BW)、リソースブロック(RB)情報(例えば、送信ごとのリソースブロックの数、またはリソースブロック配分)、並びにトランスポートブロック(TB)サイズに関するパラメータを含むことができる、複数のパラメータを判定するように構成されうる。複数のパラメータのうちの少なくとも1つは、スケジューリング期間の間に使用される、TPリソース(もしくはT-RPT)のうちの1または複数の、またはそのリソースインジケータの関数であってよい。例えば、リソースブロックの数は、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)に依存しうる。
【0223】
WTRUは、SAの事前に決められたフィールドにおける明示的な表示に基づいて、またはSAのプロパティによって暗黙的な表示にされた、MCS、BW、RB情報、およびTBサイズのパラメータを判定するように構成されうる。パラメータは、独立したフィールドによって示されうる。単一のフィールドの値が、事前に決められたマッピング、または構成されたマッピング(例えば、各値は上位層によって構成される)に従って、パラメータの組合せを示すことができる。例えば、単一のフィールドは、MCSとリソースブロックの数との両方を示すことができる。
【0224】
WTRUは、ローカルに記憶された事前に決められた情報に基づいて、または上位層によって構成された、MCS、BW、RB情報、およびTBサイズのパラメータを判定するように構成されうる。例えば、リソースブロックの数は、上位層によって構成されうる。いくつかのパラメータは、ローカルに記憶された事前に決められた情報であってよく、一方その他は、上位層によって構成されうる。これらのパラメータは、ネットワークエンティティもしくはデバイスからの上位層シグナリングによって提供されてもよいし、または、パラメータは、WTRUのメモリに記憶されていてもよい。
【0225】
WTRUは、事前に決められた関数またはマッピングに従って、1または複数の既知のパラメータから、1または複数の未知のパラメータに関する情報を引き出すことによって、MCS、BW、RB情報、およびTBサイズのパラメータを判定するように構成されうる。関数は、事前に決められた、または構成されたパラメータを含むことができる。例えば、WTRUは、MCSおよびリソースブロックの数から、TBサイズを引き出すように構成されうる。関数は、MCSおよびリソースブロックの数の値の各考え得るペアを、TBサイズに関連付けるテーブルからなることができる。WTRUは、テーブルに従って、TBサイズから、MCS、および場合によりリソースブロックの数を引き出すように構成されてもよい。これらの技法は、送信WTRUと受信WTRUとの両方によって使用されうる。
【0226】
WTRUは、考え得るトランスポートブロックサイズおよび少なくとも関連付けられた許可されたMCSのテーブルで構成されうる。例えば、使用するためのトランスポートブロックとMCSとの間の1対1マッピングが、事前構成または規定されうる。このマッピングはまた、サービスのタイプに依存してよい。スケジューリング機会を伴うシナリオにおいて、WTRUは、異なる帯域幅を使用することができる。そのようなシナリオにおいて、WTRUは、TB、BW、およびMCSで構成されてよい。WTRUは、本開示において説明されたように好ましいTBサイズを選択し、選択されたTBサイズに基づいてそれが使用することができる、関連付けられたBWおよびMCSを判定するように構成されうる。
【0227】
リソース選択は、例えば、ホッピングのケースで、TPリソースインデックス(もしくはT-RPTインデックス)ベースで、および/またはシーケンスインデックスベースで実施されうる。送信のためのリソースを(例えば、それが利用可能であり得るかどうかを含んで)選択するための本明細書で説明する技法は、TPリソースインデックス(もしくはT-RPTインデックス)の点から、並びに/または、TPリソースインデックス(もしくはT-RPTインデックス)および/もしくは(おそらくは定義されるのであれば)周波数リソースインデックスの組合せの点から定義され得るリソースに適用可能であってよい。リソースは、例えば、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)が連続するTPの間で変化しなくてよいシナリオにおいて、TPリソースインデックス(もしくはT-RPTインデックス)および/または周波数リソースインデックスとして定義されてよい。WTRUは、いくつかの実施形態において1または複数のTPにわたって平均され得る、TPリソース(またはT-RPT)の1または複数の時間ユニットおよび/または周波数リソースユニットに測定を実施することができる。例えば、TPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)が、シーケンスに従って連続するTPの間で変化してよいシナリオにおいて、同じTPにおいて同じTPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)を有するシーケンスのペアを有さなくてよいシーケンスのセットのうちの少なくとも1つを識別することができるリソースは、シーケンスインデックスとして定義されうる。WTRUは、シーケンスインデックスとして定義されたリソースにおいて、測定を実施することができる。TPにおけるそのような測定は、おそらくは、例えば、TPインデックスに基づいて、このTPにおけるこのシーケンスインデックスに対応するTPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)を、例えば判定することによって実施されうる。測定は、このTPにおけるTPリソースインデックス(またはT-RPTインデックス)の、1つもしくは複数の、または各々の、時間ユニットおよび/または周波数リソースユニットに実施されうる。
【0228】
WTRUは、異なる宛先グループまたは宛先IDへの同時送信の数に基づいて、リソース選択を実施するように構成されうる。すなわち、WTRUは、認可されてよく、多数の宛先グループまたは宛先IDに送信するためのデータを有することができる。
【0229】
WTRUは、異なるグループまたは受信機に対してターゲットにされた異なるMAC PDUを作成することによって、リソース選択を実施するように構成されうる。この構成は、WTRUが異なるグループからのデータを同じトランスポートブロックの中に多重化することができないことがあるシナリオにおいて、有益であってよい。
【0230】
WTRUは、所与のスケジューリング期間または送信期間における送信を、単一の宛先に限定することによって、リソース選択を実施するように構成されうる。このシナリオにおいて、WTRUは、(優先度がある場合)最も高い優先度の宛先またはサービスを選択し、本明細書で説明する手順を実施して、所与の宛先に属するデータをスケジューリング期間内に送信することができる。次のスケジューリング機会において、他の宛先グループに対するデータが送信されうる。異なる宛先に対するデータが送信される順序は、例えば、優先度レベル、データレートレベルに依存してもよいし、またはラウンドロビンスキームに基づいていてもよい。
【0231】
WTRUは、同じスケジューリング期間内に多数の宛先に送信することによって、リソース選択を実施するように構成されうる。例えば、異なる宛先に送信されるデータが、スケジューリング期間内の時間において多重化される。時間において多重化することができるように、WTRUは、スケジューリング期間の継続時間について重複する送信機会を有さない2つの送信パターンを選出するように構成されうる。WTRUは、(事前に決められた許可された最大まで)送信機会における重複の最小量を有する2つの送信パターンを選出するように構成されうる。WTRUは、複数のMAC PDUの中で、送信するための1つのMAC PDUを選出し、他の送信を、優先度の順に、またはラウンドロビン方式で、優先順位を付けられた(またはドロップされる)パケットの間で交互に、のいずれかで、(例えば、重複が存在するTTIまたはTPの間に)ドロップするように構成されうる。WTRUは、送信に関連付けられたPRBが隣接する場合、重複する送信機会を選出するように構成されうる。
【0232】
WTRUは、SAに関連付けられたスケジューリング期間の継続時間について、以下の送信パラメータ、すなわち、TBS、MCS(例えば、MCSインデックス)、帯域幅(例えば、PRBの数)、HARQプロセスの数、PDU間インターバル時間、HARQ送信の数のうちの、1または複数を選択するように構成されうる。WTRUは、D2Dバッファにあるデータの量、データ優先度、および構成されたアプリケーション(例えば、音声、ビデオストリーミングなど)に関連付けられたデータのタイプ(例えば、遅延センシティブか否か)、並びに/または、送信されることになるデータの送信レートのうちの、1つもしくは複数に基づいて、送信期間(例えば、スケジューリング期間)またはインターバルの間に送信するためのビットの数を判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、HARQプロファイルおよびD2D送信パターンに従って、インターバルの間に送信される必要のあるデータの量、および送信され得る新しいMAC PDUの数を推定することによって、スケジューリング期間における各送信の、TBS(例えば、TBSサイズ)、MCS(例えば、MCSインデックス)、および/または帯域幅を判定するように構成されうる。例えば、SAが送信継続時間またはスケジューリング期間のための情報を搬送する場合、TB、BW、およびMCSなどの送信パラメータは、送信継続時間の間、不変のままであってよい。
【0233】
WTRUは、MCS、TBサイズ、MCS、TBSインデックス、および必要とされる送信機会の数を判定するためのオプションを有することができる。例えば、そのようなパラメータを選択するとき、リンクの範囲(例えばカバレッジ)とキャパシティとの兼ね合いが考慮に入れられてよい。いくつかのサービス、例えば、緊急サービスでは、通信の受信を確実にするために、より大きなカバレッジが必要なことがある。別のタイプのサービスでは、カバレッジはそれほど重要ではないことがあり、WTRUは、例えば、より低い帯域幅およびより高いMCSを使用することによって、キャパシティを最適化してみることができる。これらのタイプのサービスは、アプリケーションごと、サービスごと、もしくは論理チャネルごとのベースでWTRUにおいて構成されてもよいし、またはユーザ選好表示として提供されてもよい。例えば、重要な緊急コールを始めるユーザは、緊急レベルまたはカバレッジ要件を示すことができる。そのような基準は、WTRUに、キャパシティに優先してカバレッジを最適化するように強制することができる。
【0234】
WTRUは、例えば、本明細書で説明する方法の1つ、または組合せを使用して、送信され得る所望されるビットの数またはトランスポートブロックサイズを判定することができる。UEは、許可された、利用可能な、または構成されたBWオプション(例えば、この送信のために使用され得るRBの数)、および使用され得るMCS、並びに利用可能なトランスポートブロックサイズに基づいて、利用可能な送信パラメータを判定することができる。これは、例えば、表形式のフォーマット(例えば、MCS(TBSインデックス)/RB組合せのペア、および組合せごとの対応するTBサイズ)において提供されうる。WTRUは、例えば、送信するためのデータのビットの数を判定することができる。WTRUは、最も低い考え得る利用可能なBW(例えば、RBの数)を提供することができるTBSインデックスを選択することができ、これは、WTRUに、選択された数のビットの送信を達成することができる最も低い変調次数を使用して、選択された数のビットを送信するのを許可することができる。例えば、TBSインデックス0~9が、変調次数2に対応し、10~16が変調次数4に対応する場合、かつWTRUが144ビットを送信したい場合、それは、最も低い変調次数に対して144ビットを許可する最も低いBWを選択することができ(それは144ビットのケースでは変調次数2であってよい)、例えば、NPRB=2およびItbs=5である。
【0235】
【表1】
【0236】
WTRUは、最も低い考え得るMCS(TBS)インデックスを使用して選択された数のビットをUEが送信するのを許可することになる、最も低いBW(RBの数)を選択することができる。UEは、(例えば、UEがいつも利用可能なリソース内の範囲を最適化したい場合に)そのような選択を行うように構成されうる。この方法を用いるテーブル1を例として使用して、WTRUは、選択された数のビット(例えば、144ビット)を送信することができる最も低いTBSインデックスが、TBSインデックス1に対応し、そのTBSインデックスで送信するための最も低い帯域幅が、NPRB=4であることを判定することができる。
【0237】
WTRUは、選択されたトランスポートブロックの送信を許可することができる、最小数のRBおよび変調次数(例えば、最も低い変調次数)を使用することができる。WTRUまたはサービスは、(例えば、WTRUがリソース使用を最小化したく、カバレッジはそれほど重要ではない場合に)そのような選択を行うように構成されうる。
【0238】
WTRUは、セットNPRBを与えられてよく、MCSおよびTBSインデックスを選ぶことは、送信するために選択された数のビットの関数であってよい。
【0239】
WTRUは、WTRUがカバレッジ最適化モードで動作しているか、それともキャパシティ最適化モードで動作しているかに基づいて、パラメータのセットまたは選択方法を選択することができる。WTRUは、動作モードで構成されうる。WTRUは、例えば、システムおよび/またはリソース利用に基づいて、それ自体で動作モードを判定することができる。例えば、WTRUが低いリソース利用を測定する場合、それは、カバレッジを最適化し、より多くのリソースを使用することができる。例えば、リソースが利用されることになると判定されるとき、WTRUは、カバレッジ制約を満たすように、キャパシティを最適化する、またはレートを削減することができる。
【0240】
WTRUは、情報ビットレートおよび帯域幅のターゲット比で構成されうる。ワイヤレスシステムにおいて、必要とされるEb/No(例えば、スペクトルノイズ密度(No)に対するビットごとのエネルギーの比(Eb))は、(2y-1)/yよりも高くてよく、例えば、yは、情報ビットレートRと帯域幅Wとの比である。この関係に従って、例えば、単一のユーザリンクでは、Eb/Noを最小化し、範囲を最大化するために、y=R/Wは、低い(例えば、非常に低い)に設定されてよく、Wは、高い(例えば、非常に高い)に設定されてよい。値、すなわちWおよびyの設定は、上位システムリソースを使用することができる。保証されたビットレートを有するいくつかのケース(例えば、音声)およびサービスにおいて、ターゲット情報ビットレートRは、提供されても、または固定されていてよい。BWは、提供されてもよいし、または、WTRUが考え得る選択肢のセットから選択してもよい。WTRUは、所与のターゲットビットレートRおよびyの値に必要とされるBWを判定することができる。WTRUは、ターゲットレートおよび固定されたBWを与えられてもよい。例えば、BWが提供され得る、またはWTRUによって判定され得る、かつトランスポートブロックが選択され得るとき、WTRUは、トランスポートブロックサイズの送信を許可することができる最も小さいMCSおよび/またはMCS/TBSインデックスを選択することができる。WTRUは、1または複数のパラメータのセット(例えば、W1=2RBおよびW2=4RBとしてW値を有するパラメータの2つのセット)を与えられうる。例えば、WTRUがカバレッジ最適化モードで動作しているか、それともキャパシティ最適化モードで動作しているかに基づいて、WTRUは、使用するためのパラメータのセットを選択することができる。WTRUは、例えば、本明細書で説明するように、パラメータのセットを選択することができる。
【0241】
ターゲットy=R/W値は、例えば、サービス、アプリケーション、論理チャネル、論理チャネルのグループ、WTRU、その他のうちの、1または複数について設定されてよい。帯域幅に対する情報ビットレートの比R/BWは、送信電力レベルの範囲を導出することができる。1または複数のサービスは、異なるターゲット範囲を有することができる。Eb/No値(例えば、実際に必要とされるEb/No値)は、例えば、異なるBLER要件などに起因して、異なるサービスについて異なっていてよい。所与の電力Ptについて、最大またはターゲットの情報ビットレートRmaxが構成されうる(例えば、それは所与の最大TBサイズに変換することができる)。所与のレートおよび構成されたyについて、WTRUは、ターゲット帯域幅Wを、(Rmax×Y)として判定することができる。BWおよびTBサイズに基づいて、WTRUは、所与のターゲットBWでTBを送信するために必要とされる、ターゲットMCSおよび/またはTBSインデックスを判定することができる。WTRUは、他のパラメータのサブセットで構成されてもよく、見逃しているパラメータを判定することができる。
【0242】
送信に利用可能なビットの数は、構成されたRmax、または(例えば、ターゲットレートRmaxによって判定された)最大TBよりも少なくてよい。例えば、本明細書で示されるように、WTRUは、送信に利用可能なデータの量が最大TBよりも少ない、またはレートがRmaxよりも少ないことを判定することができる。WTRUは、TBサイズが最大TBよりも少ないことを判定することができる。WTRUは、HARQ送信の各々を利用しなくてもよい。WTRUは、Rmaxレートで送信することができる。WTRUは、TB最大サイズで送信することができる。WTRUは、パディングを使用することができる。WTRUは、最大TBサイズから、送信に利用可能なデータの量を適合させることができるTBサイズに、TBサイズを調整することができる。新しいTBサイズは、Rnewレートに変換されてよく、新しい帯域幅Wは、y/Rnewと判定されてよい。所与の選択された数のビット(例えば、TB選択された)のために使用されることになるW(例えば、最終的なW)は、ターゲットW(例えば、RmaxまたはTBmaxを使用して判定された)を、TB選択された/TBmax/またはRnew/Rmaxの分だけ倍率変更することによって、判定されうる。W(例えば、NPRB)が選択されると、選択されたTBを送信するために使用される、MCSもしくは最も低いMCS、または最も低いTBSインデックスが、テーブルから選択されうる。
【0243】
WTRUは、例えば、WTRUが最大ターゲットレートで送信することができる場合に判定されるターゲットBW(W)を判定することができる。WTRUは、ターゲットBW(W)で、選択されたTBを送信するのに必要とされるMCSまたはTBSインデックスを判定することができる。WTRUは、同じ判定されたターゲットMCSを保持することができる。WTRUは、所与のTBサイズを送信するために新しく必要とされるBWを見つけることができる。WTRUは、同じターゲット電力Ptを使用することができる。WTRUは、例えば、新しく選択された帯域幅およびMCS(および、例えば、他の調整要因)に応じて、新しく必要とされる電力を判定することができる。
【0244】
本明細書で説明するように、WTRUは、所与のおよび/または選択されたBWおよびTBSインデックスにおいて、それが送信するために利用可能な十分な電力を有さない(例えば、eNBからの調整に起因して)ことを判定することができる。WTRUは、選択されたTBSサイズの送信を許可するために、次に最も小さい許可されたBW、および対応するTBSインデックス(例えば、より高いと思われるTBSインデックス)を見つけることができる。WTRUは、所与の電力で送信され得る次に利用可能なBWを見つけ、選択されたTBサイズを、次に利用可能なBWおよび/または選択されたターゲットTBSインデックス(例えば、上述されたように選択されたTBSインデックス)のサイズに調整することができる。WTRUは、次に最も大きい利用可能なBWを判定することができる。WTRUは、例えば、新しいBWに基づいて、yを構成することができる、および/または、新しいレートRを判定することができる。Rの新しい値は、新しいTBサイズに変換することができる。WTRUは、例えば、新しいTBサイズ、選択されたBWに基づいて、適正なMCSを判定することができる。
【0245】
WTRUは、利用可能な電力によって許可された、利用可能なBWおよびMCS(例えば、TBSインデックス)の組合せの各々を判定することができる。利用可能なWTRU電力は、WTRUにおいて構成されうる(例えば、D2D送信のための、またはサービスのためのPmax)。WTRUは、例えば、他のセルラーWTRUとのWTRUの共存を提供するように、eNBによって制御され、調整されうる。所与のBWおよびMCSの組合せについてTBを送信するために必要とされる電力が利用可能な許可された電力よりも高い場合、WTRUは、利用可能なおよび/または許可された組合せから、これらの組合せを除外することができる。
【0246】
WTRUは、例えば、送信パラメータを判定するために、送信するためのトランスポートブロックサイズを判定することができる。WTRUによる送信パラメータの選択は、1または複数の送信パラメータの関数であってよい。例えば、送信パラメータは、事前に決められた予測されるパケット到着レート、もしくは最小の事前に決められたレート(または保証されるビットレート)、事前に決められたバッファされたデータの量、事前に決められた時間期間(例えば、WTRUが、受信された、バッファされた、および/または予期されるデータを、それが送信すべきであることを知ることができる時間期間(例えば、スケジューリング期間または送信期間))、事前に決められた許可されたトランスポートブロックサイズ、事前に決められた許可された帯域幅、並びに/または、事前に決められた許可された送信機会およびスケジューリング期間の継続時間を含むことができる。
【0247】
WTRUは、予期されるデータおよび/または利用可能なデータの合計数に基づいて、1または複数の送信パラメータを選択することができる。WTRUは、1もしくは複数のTTIまたはTPにおいて送信するためのビットの最小数を判定することができる。その判定は、例えば、スケジューリング期間内の利用可能なスケジューリング/送信機会に基づくことができる。WTRUは、許容できる最小レートおよび/またはターゲットレートでバッファを空にするために、WTRUが個別の送信機会において送信することができるビットの最小数を判定することができる。
【0248】
WTRUは、スケジューリング期間内の利用可能な送信機会の数(例えば、時間ユニット)を判定するように構成されてよい。スケジューリング期間または送信内の送信機会は、(例えば、WTRUに関連付けられた、またはD2D送信のために許可された1または複数のスケジューリング期間内で)固定されていてもよいし、または、1もしくは複数の送信パターンが、同じ数の新しい送信機会(例えば、その中でWTRUが、例えばHARQ再送信の原因とならない新しいデータを送信することができるTTI)からなってもよい。スケジューリング期間内の送信機会は、変化してよい。例えば、送信時間の異なる周波数を有する送信パターンが利用可能であり、選択されうる。
【0249】
WTRUは、それが利用することができる時間期間(例えば、スケジューリング期間)内での最適な送信パターンおよび/または最適な数の送信機会を判定することができる。WTRUによる送信機会の選択は、複数の送信機会ルールに従うことができる。例えば、WTRUは、以下のルールのうちの1または複数に従うことができる。WTRUは、例えば、事前に決められたターゲットの許可されたTBサイズを使用してデータを搬送することができる最も低い数の送信機会を有するパターンを選択することによって、パターン選択を最適化するために提供することができるルールに準拠するように構成されうる。例えば、事前に決められたターゲットの許可されたTBサイズは、WTRU、複数のWTRU、D2D送信のために使用されるWTRUの各々、またはWTRUの論理チャネルもしくはサービスに関連付けられうる。ルールは、送信のために使用されるTTIの数にわたる送信の範囲(例えば、最小TBサイズ)を優先することができる。WTRUは、送信機会ルールに準拠するように構成されうる。送信機会ルールは、例えば、WTRUが最も大きい許可されたTBサイズまでを、または、選択されたもしくは構成された/ターゲットTBサイズまでを使用することができることを想定して、使用され得る最も低い数の送信機会を有するパターンを選択することができる。例えば、TBサイズは、ターゲットシステム動作ポイントに基づくことができ、または電力制限/限定に基づくことができ、または、サービス、アプリケーション、もしくは論理チャネルグループを有する、WTRU、WTRUのグループに関連付けられた、許可された/利用可能なBWおよび/またはMCS基づくことができる。WTRUは、スケジューリング期間の間にWTRUが占有することができるTTIの数を削減するために、範囲を妥協することができるルールに準拠することができる。WTRUは、例えば、サービスの構成に基づいて、送信機会を判定することができるルールに準拠するように構成されうる。
【0250】
送信機会を判定するために、WTRUは、所与の時間期間内にデータを送信するために作成するためのトランスポートブロックの数を判定するように構成されうる。送信機会の判定は、例えば、本明細書で説明するように、想定されたトランスポートブロックサイズに依存しうる。例えば、最も小さなTB、最も大きなTB、および/または、事前に決められた選択された/構成されたトランスポートブロックサイズを使用する。WTRUは、例えば、ターゲットTBサイズに基づいて、式1番に一致して、トランスポートブロックの数を判定することができる。
【0251】
【数6】
【0252】
式1番に示されるように、ターゲットTBサイズは、最小、最大、または個別に選択された/構成された/ターゲットサイズを表示する事前に決められた値であってよい。送信するためのデータは、本明細書で説明するように、送信期間内に送信されることが予測されるビットの数であってよい。トランスポートブロックの合計数は、(例えば、端数を切り上げた)整数値であってよい。WTRUは、TBごとに含まれてよい、考え得るヘッダ(例えば、MAC、RLC、PDCP)を明らかにするように構成されうる(例えば、TBサイズは、考え得るヘッダを引いたTBサイズと等価であることになる)。
【0253】
許可された、または利用可能なパターンのうちの1または複数について、WTRUは、期間内に利用されるTTIの数を最大化するようにWTRUに許可するパターン(例えば、送信機会が役に立たなくなっていないパターン、または役に立たなくなっている送信機会の最小数を選出する)、または、(可能であれば)全てのデータを送信するようにWTRUに許可するパターンを選択することができる。
【0254】
パターンの選択を実施するために、WTRUは、新しい送信のためにいくつの機会が利用可能であるかを(パターンごとに、またはスケジューリング期間ごとに)判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、パターンがN個の新しいTBが送信されることを見込むことを判定することができる。異なる許可されたパターンについての値Nは、既にWTRUにおいて既知であってもよいし、または、WTRUが送信/スケジューリング期間内に送信できる合計TTIの最大数、再送信の数、およびHARQプロセスに基づいて、WTRUが、値Nを計算してもよい。WTRUが最も小さいTBサイズを想定するシナリオにおいて、WTRUは、利用されるTTIの数を最大化することをWTRUに許可することができるパターンを選出することができる。例えば、WTRUは、トランスポートブロックの判定された数に等しい、またはそれよりも小さい、新しいTx機会の最も大きい数を有するパターンを選出することができる。
【0255】
使用されるTx機会の数をWTRUが最小化するシナリオにおいて、WTRUは、時間期間内にトランスポートブロックを送信することができる新しいTx機会の最も低い数を有するパターンを選択することができる。例えば、それは、トランスポートブロックの判定された数に等しい、またはそれよりも大きい、新しいTxの機会の最も小さい数を有するパターンを送信することができる。
【0256】
WTRUは、スケジューリング期間において送信するためのデータの量を判定するように構成されうる。スケジューリング期間において送信するためのデータは、送信するために利用可能なデータの関数、および/またはターゲット送信レートの関数であってよい。
【0257】
すなわち、WTRUは、要因のうちの1つまたは要因の組合せに従って、それが送信期間内に送信しなければならない利用可能なデータの量を判定することができる。WTRUは、選択の時間にバッファされたデータの合計量に基づいて、送信するために利用可能なデータの量に関してその判定の基礎を成すことができる。WTRUは、バッファされたデータの合計量、およびスケジューリング期間内に予測されるデータ到着(例えば、到着レート)に基づいて、送信するためのデータの量に関してその判定の基礎を成すことができる。WTRUは、最小の事前に決められたレートまたは保証されたビットレートに基づいて、送信するためのデータの量に関してその判定の基礎を成すことができる。
【0258】
本明細書で説明する様々な技法は、スケジューリング期間において送信するために利用可能なデータの量を判定するために、個々に、または任意の組合せで使用されうる。データをどのように送信するかを判定するために使用される技法は、サービスまたは論理チャネルに関連付けられた構成の関数であってよい。
【0259】
WTRUは、バッファおよび/または到着レートに基づいて、送信するためのデータを判定するように構成されうる。すなわち、送信されることが予測されるデータは、到着すること、かつ送信されることが予測されるデータにプラスして、既にバッファにあるデータを含むことができる(例えば、WTRUは、スケジューリング期間内に新たに到着したデータにプラスして、バッファのコンテンツを空にすることを試みることができる)。このシナリオにおいて、送信に利用可能なデータは、到着することが予測されるデータにプラスした既にバッファにあるデータと等価である。
送信に利用可能なデータ=既にバッファにあるデータ+予測されるデータ(式2番)
【0260】
式2番は、TTI継続時間値(例えば、1ms)、および送信期間(例えば、第1の利用可能なスケジューリング期間)の終了までのTTIの数が考えられてよい、非制限例の構成である。式2番に示されるように、同じ宛先IDを有する多数の論理チャネルが送信に利用可能である場合、既にバッファにあるデータおよび予測される新しいデータ到着が、一緒に多重化され得る同じ宛先グループに属する多数の論理チャネルまたはアプリケーションからの、利用可能なデータの和として計算されうる。予測されるデータは、WTRUがスケジューリング期間内に受信することを予測していてよいデータであってよい。WTRUは、予測されるデータを、
予測されるデータレート×(TTI値×送信期間の終了までのTTIの#)
に基づいて、判定することができる。予測されるデータは、データ(例えば、新しいデータ)が到着することが予測され得るレートであってよい。これは、サービス(例えば、音声、ベストエフォートなど)に関連したパラメータであってよく、WTRUにおいて構成される、または事前に決められうる。到着レートは、送信レートまたはターゲットの予測されるレートに対応することができる。例えば、ベストエフォートのための予測されるデータレートは、0であってよい(例えば、WTRUは、既にバッファにあるデータを判定することができる)。予測されるデータを計算するとき、WTRUは、計算において、到着する潜在的なパケットの考え得るヘッダ圧縮およびヘッダ除去を明らかにすることができる。式2の例において、WTRUは、バッファにおいて利用可能なデータに基づいて、送信に利用可能なデータを判定することができる。
【0261】
WTRUは、ターゲットの事前に決められたレートに基づいて、送信するためのデータを判定するように構成されうる。ターゲットの事前に決められたレートは、何らかのサービス品質を保証するためのレート(例えば、送信の保証されたレート)、またはWTRUが所与のリソース上で送信することを許可されうる最大レート、またはターゲット情報ビットレートであってよく、所与の論理チャネルについて、論理チャネルのグループ(LCG)について、もしくは個別のサービスについて、または、グループIDもしくは宛先IDに関連して、構成または事前構成されうる。ターゲットの事前に決められたレートは、LCGに関連付けられたPBR(優先されるビットレート)に対応することができる。例えば、WTRUは、(例えば、所与のサービスまたは論理チャネルのために構成されたように)ターゲットの事前に決められたレートで、データを送信してみることができる。
ターゲットの事前に決められたレートに従って送信するためのデータ=ターゲットの事前に決められたレート×(TTI値×送信期間の終了までのTTIの#)(式3番)
【0262】
式3番は、ターゲットの事前に決められたレートに等しくてよいターゲットレート要件に従って、送信するためのデータが設定され得る非制限例の構成であってよい。TTI値(例えば、TTIの継続時間(例えば、1ms))、および送信期間(例えば、第1の利用可能なスケジューリング期間)の終了までのTTIの数が考えられうる。同じ宛先IDを有する多数の論理チャネルが送信に利用可能である場合、送信に利用可能なデータが、一緒に多重化するように許可された多数の論理チャネル、または同じ宛先グループに属するアプリケーションからの、利用可能なデータの和として計算されうる。
【0263】
WTRUは、送信するためのデータが、送信に利用可能なデータと等価であってよいことを判定することができる。WTRUは、送信するためのデータが、ターゲットの事前に決められたレートに従って送信するためのデータに対応することができることを判定することができる。
【0264】
WTRUは、スケジューリング期間において送信するためのデータが、ターゲットの事前に決められたレート値に従って送信するためのデータ、および送信のための利用可能なデータの最小と、等価であることを判定することができる。
送信するためのデータ=最小(ターゲットの事前に決められたレートに従って送信するためのデータ、送信のための利用可能なデータ)(式4番)
【0265】
式4番は、送信するためのデータが、最小レート要件に従って送信するためのデータ、および送信に利用可能なデータ(例えば、バッファされたデータ+到着することが予測されるデータ)であってよい事前に決められた最小値に等しくてよい、非制限例の構成を示す。WTRUは、nのTBについて含まれてよい、考え得るヘッダ(例えば、MAC、RLC、PDCP)を明らかにするように構成されてよい。
【0266】
WTRUは、ベストエフォートサービスのために送信するためのデータを判定するように構成されうる。すなわち、WTRUが遵守するための最小の事前に決められたレートを有することができず、むしろベストエフォート方式でデータを送信することを試みることができるケースにおいて、WTRUは、ベストエフォートサービスで構成されうる。WTRUは、本明細書で説明するように、バッファにあるデータを送信することを試みることができる。WTRUは、利用可能なリソース、システムにおいて測定された干渉、および/または最大遅延時間に応じて送信することを判定することができる。例えば、WTRUは、リソース利用のレベルを測定し、各送信期間(例えば、スケジューリング期間)内の送信のレートを調整することができる。例えば、WTRUは、受信されたスケジューリング割り当てに基づいて、または、データリソース、もしくはスケジューリングリソース上の測定されたエネルギーに基づいて、またはその平均で、所与の時間フレームにおいて利用可能なリソースの数を判定することができる。
【0267】
WTRUは、例えば、以下の判定を行うように構成されうる。リソースの少なくとも1つもしくはいくつかのサブセットが利用されていない、またはリソースの平均利用が閾値を下回る場合、WTRUは、バッファされたデータの送信を始めるように判定することができる。WTRUは、上のようにバッファされたデータの合計値に基づいて(例えば、到着レートが0と等価である)、送信するためのデータを判定することができる。WTRUは、例えば、利用可能なリソースが存在する場合、所与の送信機会において(例えば、バッファおよび最も潜在的な送信機会に基づいて)、最も多い量のデータを送信することを試みることができる。
【0268】
WTRUは、最も低い考え得るレート(例えば、最も低いレートおよびTB)で送信することを開始し、より多い利用可能なリソースが検出された場合に、次のスケジューリング機会でレートを増加させるように構成されうる。
【0269】
WTRUは、スケジューリング期間における新しい送信機会の数、および送信するためのデータの合計数を選択または判定した後に、トランスポートブロックサイズを選択するように構成されうる。WTRUは、期間(例えば、スケジューリング期間)を有する送信の継続時間のために使用するためのトランスポートブロックサイズを判定するように構成されうる。
【0270】
選択されたトランスポートブロックは、WTRUが、そのバッファを空にする(例えば、事前に決められたターゲットレートで)こと、または送信期間内および所与の送信機会内に、本明細書で説明するように送信するためのデータを配信することを試みることができるように、選択されうる。
【0271】
WTRUは、D2D TTIにおいて送信するための情報ビットの最小数を判定するように構成されうる。D2D TTIにおいて送信するためのビットの最小数は、第1の利用可能なスケジューリング期間における機会の合計数(例えば、新しいTx機会の合計数)で割られた、送信するためのデータに等しくてよい。新しいTX機会の合計数は、WTRUが時間期間(例えば、スケジューリング期間)内に新しいTBサイズを送信することができるサブフレームに対応することができる。
【0272】
WTRUは、例えば、D2D TTIにおいて送信されることになるビットの最小数を搬送することができる最も小さな利用可能なトランスポートブロック、およびD2D TTIにおいてビットの最小数を送信するために事前に決められた考え得るヘッダを、選択するように構成されうる。計算に含まれるヘッダは、例えば、PDCPヘッダ(例えば、ヘッダ圧縮を考慮に入れて)、RLCヘッダ、およびMACヘッダを含むことができる。
【0273】
WTRUは、構成設定によって許可された利用可能なトランスポートブロックサイズに対応するための利用可能なトランスポートブロック、(例えば、所与のサービスのために事前に決められた利用可能な電力および範囲に基づいた)電力制限、(例えば、WTRUが選択することができる許可された帯域幅に依存する)帯域幅制限、および/または選択されたパターンを、選択するように構成されうる。
【0274】
WTRUは、例えば、選択されたトランスポートブロックサイズで送信され得る論理チャネルからのデータの量をそれが最大化するように、RLC PDUサイズを選択するように構成されうる。
【0275】
WTRUは、本明細書で説明する様々な技法および手順に一致して、1または複数のスケジューリング公表を提供するように構成されうる。WTRUは、1または複数の装置、メカニズム、またはシステム、並びに同様の技法を含むことができる、スケジューリング公表機能性をサポートするためのフレームワークを提供するように構成されうる。WTRUは、技法を実装するために、マシンによって可読なプログラムストレージデバイスを明白に具体化する、またはマシンによって実行可能な命令のプログラムを明白に具体化する、コンピュータ実装される命令を含むことができる。本明細書で説明するフレームワークは、デバイスツーデバイス(D2D)通信がネットワークカバレッジの外側、またはネットワークカバレッジ下(例えば、eNB、言い換えれば、ここでは制御ノード)で行われてよいことを考慮に入れている。従って、これらのシナリオにおいて、リソース効率を向上させるためにD2Dリソースを制御し、干渉を制御することが、ネットワークにとって望ましいことがある。
【0276】
図5は、1または複数のスケジューリング割り当て500を提供するためのベースライン動作フレームワークの例の図示である。図5に示されるように、WTRU(例えば、D2D WTRU)は、基地局(BS)(例えば、モード1 D2D通信動作のために構成されたeNB)に、D2Dリソースを要求するように構成されうる。BSは、例えば、D2D通信のためにWTRUが使用するためのグラントを発行することができる。グラントは、例えば、1または複数のD2Dスケジューリング期間を含むことができる特定の時間の期間の間、有効であってよい。
【0277】
D2Dスケジューリング期間は、例えば、1または複数のD2Dフレームからなってよい。図6は、デバイスツーデバイス(D2D)フレーム構造600の例の図示である。図6に示されるように、D2Dフレームは、事前に決められた長さ(例えば、1ms)の多数のサブフレームからなることができる。図6に示されるように、1または複数の制御サブフレーム602、および1または複数のデータサブフレーム604が提供されうる。
【0278】
WTRUは、2以上のタイプのD2Dフレーム、例えば、制御サブフレームを搬送する1または複数のフレーム(本明細書で説明するものなど)、および制御サブフレームを搬送しないデータのみのフレームで構成されうる。図7は、2つのタイプのD2Dフレームを含むD2Dスケジューリング期間702の例を示す。図7に示されるように、D2Dスケジューリング期間は、NFD2Dフレームからなることができる。D2Dフレーム(例えば、D2Dフレーム704)の長さは、固定されていてよい。例えば、フレームの長さは、事前に決められた規定された長さに(例えば、定常のLTEフレームと同じである10msなどの、3GPP仕様に一致して)設定されうる。同様に、制御サブフレームおよびデータサブフレームの位置および数は、3GPP仕様に一致して固定されていてよい。
【0279】
様々な技法および手順に一致して、スケジューリング公表のグラント受信および管理手順が本明細書で説明する。図5に示されるように、WTRU(例えば、D2D WTRU)によって受信されたD2Dグラントは、例えば、1または複数の要素を含むことができる。D2D WTRUは、送信要素のために許可されたデータレート、送信電力要素、送信のために許可されたデータレート、または、データ送信のために配分されたリソース要素(例えば、TPリソースもしくはT-RPT)のうちの、1または複数を含むように構成されうる。配分されたリソース要素は、WTRUが使用しなければならない1つの特定のリソースインデックス、および/または、そこからWTRUが選択をさらに行うことができる(例えば、ランダムに)リソースのセットを含むことができる。
【0280】
本明細書で説明するグラント受信および管理手順に一致して、WTRU(例えば、D2D WTRU)は、様々なタイプのグラントを受信し、処理するために提供することができるグラント要素を含むように構成されうる。すなわち、例えば、D2D WTRUは、準永続的なグラントを受信し、処理するように構成されてよい。WTRUは、時間制限されたグラントを受信し、処理するように構成されうる。時間制限されたグラントの実際の有効性継続時間は、例えば、3GPP仕様に一致して固定されていても、または事前に決められた時間の継続時間に一致して事前構成されていてもよい。有効性期間は、例えば、D2Dグラントの部分として明示的にシグナリングされうる。有効性は、D2Dスケジューリング期間の整数として表されうる(例えば、特殊なケースでは、グラントの有効性は、単一のD2Dスケジューリング期間である)。
【0281】
本明細書で説明するグラント受信および管理手順に一致して、WTRUは、グラントを受信することに対してターゲットにされたWTRUのアイデンティティを判定するための要素を含むように構成されうる。
【0282】
また、本明細書で説明するグラント受信および管理手順に一致して、WTRUは、D2Dグラントが適用されるサービスまたは論理チャネルのセットを含むように構成されうる。例えば、グラントを受信するとき、WTRUは、グラントがそのWTRUに専用であるかどうかを(例えば、そのアイデンティティを使用することによって)判定することができる。WTRUは、グラントがPDCCH上で搬送される場合に、DCIメカニズムなどの手順が使用され得るように構成されうる。WTRUは、D2Dグラントのために定義された新しいDCIフォーマットを受信するように構成されうる。WTRUがD2Dグラントを正常にデコードすると、それは次いで、送信のためにD2Dグラントにおいて示されたパラメータを適用することができる。
【0283】
WTRUは、例えば、1または複数のイベントの発生時に、グラントをリセットし、D2Dデータを送信することを中止するように構成されうる。例えば、グラント有効性期間は、期限切れし、それにより、グラントのリセットを引き起こす、および/または、D2Dデータの送信を中止することがある。D2D WTRUは、例えば、グラントのリセットを引き起こす、および/またはD2Dデータの送信を中止することができる、0グラント、または準永続的なスケジューリング非アクティブ化命令を受信するように構成されうる。WTRUは、例えば、WTRUがカバレッジの外に移動する、または異なるセルもしくは基地局にハンドオーバするときに、グラントのリセットを引き起こす、および/またはD2Dデータの送信を中止するように構成されうる。WTRUは、D2Dスケジューリング期間の終了時に、送信を中止するように構成されうる。
【0284】
新しいグラントの受信時に、WTRUは、事前に決められた特定の時間に(例えば、次のD2Dスケジューリング期間の開始時に)、新しく受信されたグラントを使用するように構成されうる。
【0285】
本明細書で説明するように、WTRUは、スケジューリング公表の手順および技法を提供するように構成されうる。WTRUは、例えば、SAを繰り返して送信するように構成されうる。すなわち、WTRUがD2Dデータ送信のために構成され、有効なグラントを有するとき(またはネットワークカバレッジの外側にあるとき)、D2D WTRUは、データ送信の前に、スケジューリング割り当て(SA)を送信するように構成されうる。SA(それは、本明細書で説明するようにRREQと等価であってよい)は、関連付けられたデータ送信の存在、およびデータをデコードするためのパラメータを、ターゲットの受信WTRU(例えば、宛先WTRU)に示すために使用されうる。
【0286】
D2Dブロードキャスト通信において、スケジューリングは、例えば、分散方式で遂行されうる。SAは、例えば、多数のD2DフレームからなってよいD2Dスケジューリング期間の継続時間の間、有効であると想定されうる。D2Dスケジューリング期間の継続時間は大きいことがあるので、D2Dスケジューリング期間の過程の間にSAを再送信することにより、SA検出に堅牢性を提供することが、重要であると思われることがある。この手順または技法は、第1のSAを見逃していることがある受信WTRUが、例えば、それがD2Dスケジューリング期間の冒頭で第1のSAを見逃した場合であっても、なおもデータをデコードすることを開始できてよいという、利益を提供する。
【0287】
WTRU(例えば、D2D WTRU)は、(SAリソースセット内の)次のSA送信機会において、同じリソースおよび時間ユニットを使用して、SAを再送信することができる。WTRUは、他のWTRUからの(例えば、WTRUの第1のSAと同じ時間に、またはより少なく干渉され得るリソースにおいて、第1のSAを送信することができるWTRUからの)受信のチャンスを増加させるために、SAを再送信することができる。WTRUは、再送信のためのリソースセット内で異なるリソース(例えば、異なる時間)を選ぶことができる。WTRUは、時間およびリソースをランダムに選出することができる、または、それは、リソース選択のために上述されたソリューションのうちのいずれかに従うことができる。
【0288】
WTRUは、SAに基づいて、1または複数のD2Dスケジューリング期間のタイミングを判定するように構成されうる。すなわち、データをデコードするために、受信WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)、MCS、TBS、RVなどを判定するように構成されてよく、並びに、D2Dスケジューリング期間のタイミングが(例えば、TPリソース(またはT-RPT)と揃えるために)特定される。受信WTRUは、SAにおける明示的または暗黙的な表示に基づいて、D2Dスケジューリング期間を判定するように構成されうる。例えば、SAは、D2Dスケジューリング期間内のD2Dフレームカウントの明示的な表示を搬送することができる。送信WTRUは、D2Dスケジューリング期間内の各D2Dフレームにおいて、SAにおけるD2Dフレームカウンタフィールドを設定する(および、各新しいD2Dスケジューリング期間にカウントをリセットする)ように構成されうる。受信WTRUはその場合、SAにおけるD2Dフレームカウンタをデコードすることによって、D2Dスケジューリング期間の冒頭を判定することができる。SAから1または複数のスケジューリング期間を暗黙的に判定する例は、SAの特徴、および/またはD2D同期信号(D2DSS)に基づいて、それがD2Dフレームカウントを暗黙的に引き出すことができるように構成された受信WTRUを含むことができる。例えば、WTRUは、D2Dスケジューリング期間に関連付けられたD2DSSまたはSAにおける1または複数の参照信号の特徴を使用して、D2Dフレームカウントを判定することができる。
【0289】
WTRUは、SAの受信時に、一定のアクションを取るように構成されうる。例えば、SAの受信時、WTRUは、(例えば、本明細書で説明する手順および技法を使用して)D2Dスケジューリング期間を判定するように構成されうる。WTRUは、SAがD2Dスケジューリング期間の第1のSAであるかどうかを判定するように構成されうる。WTRUは、例えば、様々な事前に決められた表示パラメータ(例えば、MCS、TBSなど)を使用して、TPリソース(またはT-RPT)を判定し、表示されたTPリソース(またはT-RPT)におけるデータをデコードすることを試みることができる。WTRUは、D2Dスケジューリング期間の冒頭で、またはそれが新しいD2Dスケジューリング期間のために受信を開始するとき、HARQメモリをフラッシュする、および/または、受信しているデータが新しいデータであることを想定する(例えば、1または複数の新しいHARQプロセスのために、WTRUが新データインジケータを受信していることを想定する)ことができる。WTRUは、受信されたSAが、D2Dスケジューリング期間の第1のSAではないことを判定するように構成されうる。そのようなシナリオにおいて、WTRUは、TPリソース(またはT-RPT)を判定し、D2Dスケジューリング期間において事前に決められたポジションに従って(例えば、判定されたD2Dフレーム番号に従って)パターンをシフトし、データをデコードすることを試みることができる。
【0290】
WTRUは、D2Dスケジューリング期間の間にWTRUがSAを正常にデコードせず、しかし、同じD2Dスケジューリング期間に関連付けられた以前のSAをデコードしているシナリオに対処するように構成されうる。このシナリオにおいて、WTRUは、例えば、受信された第1のSAがなおも有効であることを想定し、同じD2Dスケジューリング期間の間に以前に受信された同じパラメータを使用して、データをデコードすることを試みることができる。WTRUがデータをデコードすることを試みずに、次のSA信号を待つことを提供する構成に一致して、WTRUはこのシナリオに対処することができる。WTRUは、D2Dスケジューリング期間においてこれ以上受信されるべきデータがないことを示すことができる、SA上の特殊な表示(例えば、早期の終止)を受信するように構成されうる。そのような状況において、D2D WTRUは、残りのD2Dスケジューリング期間の間にデータをデコードするのを試みることを中止するように構成されうる。
【0291】
本明細書で説明するSAの受信のための手順および技法は、手順および/または技法の任意の順序または組合せであってよい。
【0292】
送信WTRU(例えば、送信D2D WTRU)は、データおよび/もしくはSA送信を中止する、または特殊な終止表示を送信するように構成されうる。すなわち、送信WTRUは、例えば、D2Dフレームによって定義されたような特定の時機に、SAを送信するように構成されうる。送信WTRUがそのバッファを空にしたとき、送信WTRUは、データを送信することを中止するように構成されうる。送信WTRUは、早期の終止のための特殊な表示を有する1または複数のSAを(例えば、関連付けられたD2Dスケジューリング期間の終了まで)さらに送信することができる。この表示は、1または複数の受信WTRUに、データについてモニタすることを中止するのを許可することができる。送信WTRUは、例えば、それがそのバッファを空にしたときに、それ以上SAを送信しないように構成されうる。この状況において、1または複数の受信WTRU(例えば、D2D WTRU)は、SAを受信しないときにデータについてモニタすることを中止するか、または、なおもデコードすることを試みるかのいずれかに構成されうる。1または複数の受信WTRUがデコードすることを試み続けるという場合、それらは、バッテリエネルギーを浪費することがある。
【0293】
本明細書で説明するプロセスおよび手段は、任意の組合せで適用することができ、他の無線技術に、および他のサービスのために適用することができる。WTRUは、物理デバイスのアイデンティティ、または、加入関連アイデンティティ、例えば、MSISDN、SIP、URIなどの、ユーザのアイデンティティを指すことがある。WTRUは、アプリケーションベースのアイデンティティ、例えば、アプリケーションごとに使用され得るユーザ名を指すことがある。
【0294】
クリアチャネル評価は、D2D送信リソースが、利用可能かどうか、および/または、RREQ(もしくはSA)、RRSP、もしくはD2Dデータチャネルを送る、および/または受信するのに好適かどうかを判定するために、利用されうる。WTRUは、クリアチャネル評価を利用するように構成されうる。WTRUは、D2D送信リソースが、利用可能であり得るかどうか、並びに/または、RREQ(もしくはSA)、RRSP、および/もしくはD2Dデータチャネルを送る、および/または受信するために好適かどうかを判定するために、測定および/またはチャネル検知を利用するように構成されうる。
【0295】
WTRUは、D2D送信リソースが利用可能であり得るかどうかを判定するように構成されうる。WTRUは、どのリソースがD2D送信に好適であり得るかを判定するように構成されうる。WTRUは、D2D送信および/またはシグナリングのためのリソースを選択するように構成されうる。WTRUは、他のWTRUからのD2D制御のためのリソースを選択するように構成されうる。WTRUは、他のWTRUへの送信のためのリソースを選択するように構成されうる。
【0296】
WTRUは、構成情報を取得するように構成されうる。WTRUは、近傍におけるD2D送信リソースについての構成情報を取得するように構成されうる。WTRUは、近傍におけるD2Dリソースについての構成情報を取得するために、記憶された構成情報を使用するように構成されうる。WTRUは、WTRUに記憶されたデータベースに構成情報を記憶するように構成されうる。例えば、構成は、UICC/USIM、アプリケーションデータ上に、および/またはSW構成を通して、記憶されうる。WTRUは、近傍におけるD2Dリソースについての構成情報を取得するために、シグナリングされた構成情報を使用するように構成されうる。WTRUは、使用中のD2D構成についての情報を搬送する他のWTRUからの制御シグナリングをデコードするように構成されうる。WTRUは、使用中のD2D構成についての情報を搬送する他のWTRUからの制御シグナリングをデコードすることによって、シグナリングされた構成情報を取得することができる。例えば、WTRUは、クラスタヘッド、eNB、および/またはD2D制御サーバから、構成情報を取得することができる。WTRUは、ユーザ入力に基づいて手動で選択された構成情報から、構成情報を取得するように構成されうる。例えば、WTRUは、チャネル番号および符号識別子などの送信リソースを手動で選択することによるデバイスのユーザから、構成情報を取得することができる。
【0297】
WTRUは、その近傍において使用中の許可されたD2D送信リソースを判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、フレームにおいてD2D送信のために許可された1または複数の考え得るサブフレームを判定することができる。WTRUは、D2Dサブフレームの反復パターンにおいて、D2D送信のために許可された1または複数の考え得るサブフレームを判定することができる。WTRUは、時間および/またはD2DチャネルアクセスパラメータにおいてD2D送信リソースがいつ発生するかを判定することができるフレームにおいて、D2D送信のために許可された1または複数の考え得るサブフレームを判定することができる。広告されたD2D送信リソースのためのチャネルアクセスパラメータは、特定のD2D配分を含むことができる。広告されたD2D送信リソースのためのチャネルアクセスパラメータは、許可されたリソースを含むことができる。許可されたリソースは、ビーコン信号および/またはSAシグナリング、その他を送信する、および/または受信することができる。
【0298】
WTRUは、1または複数のD2D送信リソースにチャネル測定を実施することができる。WTRUは、1または複数のD2D送信リソースにチャネル測定を実施することができ、送信リソースは、送信リソースの事前に決められたサブセットを備える。WTRUは、1または複数のD2D送信リソースにチャネル測定を実施することができ、送信リソースは、他のデバイスによる着信D2D送信をモニタするための送信リソースを識別するために選択される。WTRUは、1または複数のD2D送信リソースにチャネル測定を実施することができ、送信リソースは、WTRUのD2D送信のために好適な送信リソースを識別するために選択される。
【0299】
送信リソースのチャネル測定および/または評価は、1または複数の考え得る時間/周波数リソースのサブセットに制限されうる。送信リソースのチャネル測定および/または評価を制限することは、D2Dトランシーバ設計の複雑性を削減することができる。送信リソースのチャネル測定および/または評価を制限することは、例えば、その上で送信が発生することが予測され得ない時間/周波数リソースを除外することによって、測定プロセスの信頼性を向上させることができる。
【0300】
WTRUは、システムの帯域幅を判定するように構成されうる。WTRUは、識別されたサブフレームの測定を開始して、どの周波数リソースおよび時間リソースの組合せが、最も少なく干渉されるかを判定するように構成されうる。周波数はRBを備えることができる。時間はサブフレームを備えることができる。例えば、WTRUは、サブフレーム7、8および9における10MHzの全体のシステム帯域幅において、1または複数の偶数無線フレームが近傍においてD2D送信のために許可され得ることを判定し、それらの識別されたサブフレームの測定を開始して、周波数リソースおよび/または時間リソースのどの特定の組合せが最も少なく干渉されるかを判定するように構成されうる。
【0301】
WTRUは、個別に有効なおよび/または好適な送信リソースを識別するために、チャネル測定において異なるタイプの送信リソースを区別するように構成されうる。WTRUは、異なる測定を並行して実行するように構成されうる。WTRUは、時間において重複する異なる測定を実行するように構成されうる。WTRUは、異なる測定を順次実行するように構成されうる。例えば、WTRUは、D2D同期を検索するために、リソースの第1のサブセットに第1のタイプのチャネル測定を実施するように構成される。例えば、WTRUは、ビーコン送信を検索するために、リソースの第1のサブセットに第1のタイプのチャネル測定を実施するように構成される。例えば、WTRUは、SA送信が発生し得るリソースの第2のサブセットへの第2のタイプのチャネル測定を検索するために、リソースの第1のサブセットに第1のタイプのチャネル測定を実施するように構成される。
【0302】
WTRUは、異なるタイプの送信リソースを区別するように構成されうる。例えば、WTRUが異なるタイプの送信リソースを区別するときに、WTRUは、これらのリソースにおいて発生することが予測され得る信号構造の特性を活用するために、測定ハードウェアおよび/またはソフトウェアを利用するように構成されうる。異なるタイプの送信リソースを区別することは、D2D信号についての検出パフォーマンスを増加させことができる。異なるタイプの送信リソースを区別することは、D2Dトランシーバ設計の複雑性を削減することができる。
【0303】
WTRUは、その近傍において使用中であってよい好適なD2D送信リソースを判定するように構成されうる。WTRUは、異なる目的を区別することができる送信リソースの1または複数のセットを判定するように構成されうる。WTRUは、リソースのセットが搬送することができる予測されるシグナリングを判定するように構成されうる。
【0304】
WTRUは、選択された好適なD2D送信リソースから、送信リソースを選択するように構成されうる。選択されたリソースは、WTRUが着信する送信についてモニタするD2Dリソースに対応することができる。選択されたリソースは、WTRUがD2D送信のために選択するリソースに対応することができる。
【0305】
WTRUは、測定値を取得するように構成されうる。WTRUは、選択を行うために、測定値を比較するように構成されうる。WTRUは、好適なD2D送信リソースのセットを判定するように構成されうる。
【0306】
WTRUは、これらのリソースを、D2Dアクセススロットにセグメント化することによって、D2D送信リソースのリストを評価することができる。
【0307】
例えば、D2D送信リソースが偶数無線フレームにおいてサブフレーム7、8および9に対応する場合、WTRUは、これらのリソースを分割するように構成されてよく、WTRUは、リソースが送信されることになるかどうかを判定するようにさらに構成される。WTRUがリソースは送信されることになると判定した場合、1もしくは複数の、または各々のD2D信号が、サブフレームのL=2RBを占有することができるように、WTRUはリソースを送信するように構成されうる。10MHzの帯域幅または50RBでの例の場合、WTRUが周波数ガードまたは確保されたRBを明らかにするように構成され得るときなどに、WTRUは、各々がL=2RBからなる22のアクセススロットが可能であってよいことを判定するように構成されうる。アクセススロットは、サブフレームにおけるOFDMシンボルのサブセットに対応することができる。アクセススロットは、1よりも多いサブフレーム上でグループ化された1または複数のRBに対応することができ、これは、同じ周波数位置で発生してもよいし、または異なる周波数位置で発生してもよい。異なるD2D信号タイプは、周波数ドメインおよび/または時間において、異なるサイズを有することがあるアクセススロットに対応することができる。例えば、1つのサブフレームにおいて2RBを占有する第1のタイプのD2D信号/チャネル、および、1PRBを占有し、かつ2つの異なるサブフレームにわたって発生する第2のタイプのD2D信号/チャネル、などである。WTRUは、異なるタイプのアクセススロットを区別することができる。WTRUは、チャネルアクセススロットのマップを判定するように構成されうる。
【0308】
チャネルアクセススロットのために引き出された測定値およびメトリクスは、送信リソースの空間的再利用を見込むために、受信された信号電力の比較の客観的尺度、および/または知覚された干渉レベルを差し出すことができる。チャネルアクセススロットのために引き出された測定値およびメトリクスは、増加されたD2Dキャパシティを提供することができる。
【0309】
WTRUは、判定されたアクセススロットのためのメトリクスを引き出すように構成されうる。WTRUは、アクセススロットにおいて利用可能なREの全セットを使用して、送信リソース上の信号電力を判定するように構成されうる。WTRUは、アクセススロットにおいて利用可能なREの全セットを使用して、送信リソース上の干渉を判定するように構成されうる。WTRUは、アクセススロットにおいて利用可能なREのサブセットを使用して、送信リソース上の信号電力を判定するように構成されうる。WTRUは、アクセススロットにおいて利用可能なREのサブセットを使用して、送信リソース上の干渉を判定するように構成されうる。
【0310】
WTRUは、REのサブセット上の受信信号電力を測定するように構成されてよい。REのサブセットは、例えば、パイロットシンボルを含む、所与のアクセススロットのためのD2D送信のための信号構造から既知であってよい。WTRUは、例えば、アクセススロットにおけるREのサブセット上の受信された電力寄与を評価することによって、干渉測定値を引き出すことができる。そのような測定値は、例えば、多数のシンボルまたはサブフレームにわたって取得された個々の測定値に基づいて、組み合わされうる。
【0311】
WTRUは、個々のアクセススロットのためのメトリクスのリストを取得することができる。WTRUは、取得されたチャネル測定値を、オフセット値のセットで処理することができる。WTRUは、マッピング関数を使用して、個々のアクセススロットのための代表値のセットを生み出すことができる。WTRUは、マッピング関数を使用して、アクセススロットの選択されたグループ分けのための代表値のセットを生み出すことができる。
【0312】
例えば、WTRUは、第1のアクセススロットが10(例えば、高い)のチャネル占有値を有することができ、一方で第2のアクセススロットが2(例えば、低い)のチャネル占有値を有することができることを判定することができる。WTRUは、オフセット値を明らかにするとき、第1のタイプの第1のアクセススロット上の受信信号電力が-90dBmであり、第2のタイプの第2のチャネルアクセススロット上の受信信号電力が-80dBmであることを判定することができる。
【0313】
WTRUは、1または複数の好適なD2D送信リソースを選択することができる。例えば、WTRUは、おそらくは、本明細書で説明する測定および評価に基づいて、1または複数の好適なD2D送信リソースを選択することができる。
【0314】
例えば、WTRUは、最も少なく干渉されたおよび/または使用されたアクセススロットのセットを判定することができる。WTRUは、最も少ないK=10の干渉されたアクセススロットのセットからのランダムな選択に基づいて、少なくとも1つの送信リソースを選定することができる。
【0315】
WTRUは、測定されたアクセススロットのセットから、特定のタイプのD2D信号を搬送することができるアクセススロットを判定するように構成されうる。特定のタイプのD2D信号は、近傍において同期または発見の役割を果たすD2D信号を含むことができる。
【0316】
WTRUは、モニタするためのアクセススロットを選択することができ、アクセススロットは、観察された最も高い信号電力を有するアクセススロットのセットから選択される。WTRUは、他のWTRUから着信するD2D送信をデコードすることができる。
【0317】
図8は、D2D PUSCHを公表するためにSAを使用する例示的な送信手順800を示す。送信は、SAを使用して、例えばリンクアダプテーションを含む、D2D物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースの使用を公表することができる。802で、WTRUは、D2D構成情報を受信することができる。804で、WTRUは、D2D送信リソースを判定することができる。806で、WTRUは、SAを送信することができる。808で、WTRUは、D2D PUSCHを送信することができる。D2D送信がやむことができるとWTRUが判定するまで、WTRUは、804、806、および808を繰り返すように構成されうる。WTRUは、810でD2D送信をやめるように構成されうる。
【0318】
802で、WTRUは、例えば、ブロードキャストシステム情報を通して構成情報を読み取ることによって、D2D構成を受信することができる。WTRUは、例えば、D2D PUSCHを使用するD2D通信を介して、またはPD2DSCH(物理D2D同期チャネル)などの制御チャネルを介して、別のデバイスから受信された構成メッセージを読み取ることによって、D2D構成を受信することができる。構成は、周期性および/または反復などの、D2D信号送信のためのタイミング/同期情報を含むことができる。構成は、1または複数のタイミング情報を含むことができる。タイミング情報は、異なるタイプのD2D信号に適用可能であってよい。例えば、第1のタイミング情報は、SAについての送信機会または受信機会に対応することができる。第2のタイミング情報は、D2D PUSCHについての送信機会または受信機会に対応することができる。構成は、SA並びにD2D PUSCHの送信および/または受信に対応するリソース配分のために、適用可能なPRBおよび/またはリソースインデックス(例えば、D2D信号タイプに依存して)を含むことができる。
【0319】
804で、D2D構成を入手したWTRUは、D2D送信リソースを判定するように構成されうる。WTRUは、測定値に基づいて、D2D送信リソースを判定することができる。WTRUは、利用可能なリソースのセットからのリソースのうちの1つのランダムな選択に基づいて、D2D送信リソースを判定することができる。WTRUは、シグナリング交換によって、D2D送信リソースを判定することができる。WTRUは、送信WTRUとeNBとの間での、表示、リソース要求および/またはリソースグラント付与を含むシグナリング交換によって、D2D送信リソースを判定することができる。シグナリング交換によってD2D送信リソースを判定することは、ネットワークカバレッジ下で動作するときに利用されうる。
【0320】
806で、WTRUは、第1の送信期間の間に、選択されたD2D送信リソースの第1のセット上でSAを送信することができる。第1の送信期間の間、SAによって公表され得るD2D PUSCHのための選択された送信パラメータのセットが、有効であってよい。WTRUは、構成可能なPSA周期性の間に、NSA回、SAを送信することができる。例えば、NSAは2であってよく、PSAは50msであってよい。SAは、本明細書で説明するMCSおよび/またはHARQ関連情報などの、D2D PUSCHの送信パラメータに関連することができる情報を含むことができる。
【0321】
808で、WTRUは、第2の送信期間の間に、選択されたD2D送信リソースの第2のセット上でD2D PUSCHを送信することができる。D2D PUSCHは、PD2DTTI、TP、またはサブフレームの周期性で送信されてよい。例えば、PD2Dは、4msであってよい。
【0322】
WTRUは、第2の送信期間(または、例えば、スケジューリング期間)の間、有効であってよい、D2D送信リソースのセットを判定することができる。例えば、WTRUは、第1のSA送信期間が期限切れする前に、第2の送信期間の間、有効であってよいD2D送信リソースのセットを判定することができる。後続の送信期間の選択された送信リソースは、先行する送信期間の選択された送信リソースに対応することができる。後続の送信期間の選択された送信リソースは、先行する送信期間の選択された送信リソースとは異なっていてもよい。WTRUは、後続の送信期間のための送信リソースの新しいセットを選択するかどうかを判定するように構成されうる。例えば、WTRUが事前に決められた量または回数について、続けて同じ送信リソースを使用している場合に、WTRUは、送信リソースの新しいセットを選択するように判定することができる。WTRUは、例えば、ランダムな試行に基づいて、送信リソースの新しいセットを選択するように判定することができる。例えば、WTRUは、MperiodのうちNselect回、ランダムに(例えば、一様に)送信リソースの新しいセットを選択するように構成されてよく、ここで、NselectおよびMperiodに対する値は、仕様において、またはネットワークを介して、事前構成されうる。WTRUは、WTRU IDまたは他の送信に特定の識別子によってオプションでパラメータ化された、特定の事前に決められたサブフレーム番号で、送信リソースの新しいセットを選択するように構成されうる。より具体的には、WTRUは、WTRU IDまたは他の送信に特定の識別子(ID)に関連付けられたオフセットで、Mperiodフレームまたはサブフレームごとに送信リソースの新しいセットを選択するように構成されうる。例えば、WTRUは、以下の関係、すなわち、(SFN+ID)mod Mperiod=0が当てはまるとき、送信リソースの新しいセットを選択するように構成されてよく、SFNは、ここではサブフレーム番号である。選択された送信パラメータのセットは、同じであっても、異なっていてもよい。
【0323】
810で、WTRUは、WTRUがそのD2D送信を終了する、および/または、やめることができるかどうかを判定することができる。送信元WTRUは、データがないとき、D2D信号を送信するのを中止することができる。WTRUは、タイマーが期限切れしたとき、D2D信号を送信するのを中止することができる。WTRUは、最大カウンタ値が到達されたとき、D2D信号を送信するのを中止することができる。WTRUは、eNBからのシグナリングメッセージを受信するとき、D2D信号を送信するのを中止することができる。WTRUは、ネットワークカバレッジ下で動作している間に、eNBからのシグナリングメッセージを受信するとき、D2D信号を送信するのを中止することができる。
【0324】
図9は、効率的なD2Dデータシグナリングのために、送信がどのように利用され得るかの例を示す。図9に示されるように、送信元WTRUが806および808で送信するためのD2D送信リソースを判定することができる測定帯域幅901は、10MHzの全通常のアップリンクチャネル帯域幅902よりも少なく設定されうる。SA送信の周期性は、PSA=40msであるように構成されうる。SA期間ごとに1つのSA送信があってよく、例えば、NSAは1であってよい。D2D PUSCHの送信は、PD2D=8msを使用して、8msで行われうる(例えば、8msインターバルで繰り返されるTx)。第1のSAスケジューリング期間の間、D2D PUSCHのための周波数ホッピングは、省略されてよく、関連付けられたSA903が、MCS_4を示すことができる。第2のスケジューリング期間において、送信リソース905の別の判定に続いて、同じ送信リソースが保持されうる。別のMCS906が、SAによって示されうる。第3のスケジューリング期間において、SAによって示されるようにMCS907、908の両方が変化してよく、D2D PUSCHのための周波数ホッピングが可能にされうる。WTRUによるチャネル利用可能性評価の別のラウンドにより先行される第4のスケジューリング期間において、図8の806および808で送信するためのD2D送信リソースの別のセットが選択されうる。MCS909は、SAを通して示された値に設定されうる。
【0325】
宛先WTRUは、送信パラメータを別々にデコードすることができる。デコードされた送信パラメータは、D2D PUSCHのための周波数位置および/またはMCSを含むことができる。WTRUはSAを受信することができる。WTRUは、スケジューリング期間の間のD2D PUSCHの後続の発生に受信機を同調させることができる。SAの受信は、スケジューリング期間の間のD2D PUSCHの後続の発生に受信機を同調させるのに十分であってよい。WTRUは、頻繁におよび/または断続して、SAを送ることができる。頻繁に断続してSAを送ることは、宛先WTRUがトークスパートの冒頭を見逃した場合であっても、宛先WTRUに、送信元WTRUによる任意の進行中のD2D送信に同調させることを可能にすることができる。
【0326】
WTRUは、SAに関連付けられたスケジューリング期間の継続時間について、以下の送信パラメータ、すなわち、TBS、MCS、帯域幅、PRBの数、HARQプロセスの数、PDU間インターバル時間、HARQ送信の数のうちの、1または複数を選択するように構成されうる。WTRUは、スケジューリング期間の間に送信するためのビットの数を判定するように構成されてよい。WTRUは、インターバルの間に送信するためのビットの数を判定するように構成されうる。スケジューリング期間またはインターバルは、D2Dバッファにあるデータの量、データ優先度、および構成されたアプリケーションに関連付けられたデータのタイプ(例えば、遅延センシティブか否か)、送信されることになるデータの送信レートのうちの、1または複数に基づくことができる。構成されたアプリケーションは、音声、ビデオストリーミングなどを含むことができる。例えば、WTRUは、スケジューリング期間における1または複数の送信のTBS、MCS、およびBWを判定するように構成されうる。WTRUは、HARQプロファイルおよびD2D送信パターンに従って、インターバルの間に送信される必要のあるデータの量、および送信され得る新しいMAC PDUの数を推定することによって、スケジューリング期間における1または複数の送信のTBS、MCS、およびBWを判定するように構成されうる。
【0327】
WTRUは、ホッピングパターンを選択するように構成されうる。WTRUは、ホッピングパターンおよびD2D送信パターンを選択するように構成されうる。D2D送信パターンが時間パターンのみとして定義される場合に、WTRUは、ホッピングパターンを選択することができる。WTRUは、1または複数のパラメータに基づいて、ホッピングパターンを設定するように構成されうる。パラメータは、WTRU ID、送信パターンインデックス、SAリソース、時間(例えば、フレーム/サブフレーム番号)、宛先ID、D2DSSパラメータ等を含むことができる。SAは、ホッピングパターンが基づく情報を部分的に示すことができる。WTRUは、SAから、ホッピングパターンが基づく情報を受信するように構成されうる。例えば、WTRUは、送信元ID、ターゲットIDなどの、SAにおいて搬送される1または複数の識別子に基づいて、ホッピングパターンを判定することができる。WTRUは、D2Dデータ送信およびD2D送信パターンインデックスに関連付けられたターゲットIDに基づいて、ホッピングパターンを設定することができる。受信WTRUが所与のサービスのための単一の送信を受信することができてよい場合に、WTRUは、ホッピングパターンを設定することができる。WTRUは、ターゲットIDおよびSAリソースに基づいて、ホッピングパターンを設定することができる。
【0328】
WTRUは、以下の要素、すなわち、MCS、D2D送信パターン(すなわち、T-RPT)、PRBの数(またはBW)、宛先IDのうちの、1または複数からの制御情報を含むことができる。WTRUは、制御情報をエンコードすることができる。WTRUは、固定されたフォーマットを有するPUSCHのような送信構造を使用して、送信することができる。SAの固定されたフォーマットは、受信機に既知であってよい。
【0329】
2以上のWTRU(例えば、D2D WTRU)は、例えば、ネットワークインフラストラクチャの不在の場合に、直接D2D通信をサポートするように構成されうる。例えば、公共安全の用途(例えば、警察、消防士、救急車など)において、2以上のWTRUは、ネットワークの範囲外のときに、直接通信することができる。例えば、WTRUは、電力ネットワークアクセスのない、または低い電力ネットワークアクセスのトンネルまたはベースメントにあることがある。公共安全用途においては、直接通信するための能力が動作に欠かせないことがある。
【0330】
公共安全通信の例は、多数のユーザが、例えば、プッシュツートーク(PTT)を使用して、グループで通信することができる場合であってよい。PTTは、所与のグループにおいて、ある時間に単一のユーザが話すことができるときにのみ半二重であってよい。各グループは、通信のために特定のPTTチャネルを割り当てられうる。PTTチャネルは、いずれも(例えば、ネットワークによって判定された)準静的ベースで、物理チャネル、および/または、物理リソースのセットにマップされた論理チャネルであってよい。物理リソースのセットは、事前構成されうる。PTTチャネルは、サービスであると考えられうる。例えば、WTRUは、多数の同時サービスで構成されうる。
【0331】
(例えば、公共安全目的のための)D2Dブロードキャスト通信は、WTRUがネットワークからの制御なし(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)なし))に動作することができるように、ネットワークインフラストラクチャの不在の場合に機能的であってよい。結果として、受信WTRUは、受信された送信のパラメータの表示を、それらを適切にデコードするために必要とすることがある。
【0332】
D2Dブロードキャスト通信は、高い範囲(またはカバレッジ)要件によって特徴付けられうる。D2D送信リンクは、インフラストラクチャベースのアップリンク送信(WTRUツーeNB)とはいっそう異なっていてよく、その理由は、両方のデバイス(例えば、D2D WTRU)が、地上の低い高さで特定されることがあり、デバイスの各々の受信機感度が、基地局のそれと同じほど高くはないことがある(例えば、4dBの代わりに9dB雑音指数)からである。
【0333】
十分な範囲を有するD2Dブロードキャスト通信におけるデータ送信を可能にするために、システム、方法および手段が提供されうる。例えば、WTRUは、物理チャネル(物理D2Dブロードキャストチャネル(PDBCH))上で、送信時間インターバル(TTI)においていくつかのトランスポートブロック(例えば、0、1または1よりも多い)から上位層データを送信することができる。WTRUは、PDBCH上で、TTIにおいて制御情報を送信することができる。PDBCHは、D2D PUSCHと呼ばれうる。
【0334】
図10は、上位層データおよび制御情報を送信する例を示す。制御情報の処理は、他の制御チャネル(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))のために定義されたものと同様であってよい。図10の例に示されるように、1002で、上位層データが(例えば、各トランスポートブロックから)エンコードされてよく、制御情報が(例えば、適用可能な場合)エンコードされてよい。1004で、上位層データおよび/または制御情報は、符号ブロックおよび/またはトランスポートブロックにセグメント化されてよい。巡回冗長検査(CRC)情報が、符号ブロックおよび/またはトランスポートブロックの各々について追加されうる。1006で、上位層データおよび制御情報(例えば、適用可能な場合)について、符号化されたビットが、多重化されうる、および/またはインターリーブされうる。1008で、符号化された、並びに多重化された、および/またはインターリーブされた上位層データおよび制御情報(例えば、適用可能な場合)が、スクランブルされ、変調されうる。1010で、レイヤマッピング、事前符号化、およびマッピングが、PDBCHの物理リソースに適用されうる。
【0335】
WTRUは、1または複数の受信WTRUによるPDBCHの受信を少なくとも支援するために、ポートごとに少なくとも1つの参照信号(D2Dブロードキャスト復調参照信号(DBDM-RS))を送信することができる。DBDM-RSは、アップリンクまたはダウンリンク通信のために使用される参照信号(DM-RS)と同様の、または同一の構造を有することができる。DBDM-RSは、PDBCHのそれに近い(すなわち、同じサブフレームおよびリソースブロック内の)時間および周波数におけるリソースを使用して、チャネル推定の品質を最大化することができる。DBDM-RSは、D2DSSと呼ばれうる。
【0336】
受信WTRUは、少なくとも1つのDBDM-RSを測定して、PDBCHを送信するために使用される各アンテナポートのチャネルを推定することができる。図10に示された方法に対応するステップは、例えば、PDBCHの受信、並びにトランスポートブロックおよび/または制御情報(例えば、SA)の後続のデコーディングのために、逆の順序で実施されうる。
【0337】
制御情報(例えば、SA)は、現在のPDBCH送信に含まれるデータを、例えば、1または複数の以前のPDBCH送信と組み合わせて処理するために必要とされる情報を含むことができる。制御情報は、例えば、以下のうちの1または複数において使用されるパラメータを含むことができる。例えば、制御情報は、PDBCH上で送信されるデータのためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報におけるパラメータ(例えば、HARQエンティティまたはプロセスの表示、新しいデータまたは再送信データの表示、冗長バージョンまたは再送信シーケンス番号(RSN))を含むことができる。例えば、制御情報は、トランスポートブロックの数の表示におけるパラメータ(例えば、スケジューリング期間の継続時間について)を含むことができる。例えば、制御情報は、制御情報が含まれる(例えば、多重化される、および/またはインターリーブされる)かどうかの表示におけるパラメータを含むことができる。例えば、制御情報は、上位層データが含まれるかどうか(例えば、1もしくは複数のトランスポートブロック)、または、PDBCHが制御情報、リソースマッピングを含むかどうかの、表示におけるパラメータ(PRBの数(帯域幅)もしくはPRBのセットなどのPDBCHによって使用されるリソースブロックのセットの表示など)を含むことができる。例えば、制御情報は、送信のために使用されるアンテナポートのセットの表示におけるパラメータを含むことができる。例えば、制御情報は、スクランブルするための、および/または参照信号生成のための、擬似ランダムシーケンスの初期化のために使用されるパラメータの表示におけるパラメータを含むことができる。例えば、制御情報は、ユーザおよび/もしくはサービスインデックスの表示、並びに/またはセキュリティコンテキストインデックスの表示におけるパラメータを含むことができる。制御情報は、スケジューリング要求もしくはチャネル状態情報レポーティング(適用可能な場合)、上位層機能性(暗号化すること、および/もしくは完全性保護など)のサポートにおけるシーケンス番号、並びに/またはフレームもしくはフレーム番号などの、他の機能性をサポートする情報を含むことができる。
【0338】
制御情報は、WTRUのために事前定義、事前構成されても、または上位層シグナリングによって提供されてもよい。制御情報は、以前のパラグラフにおいて概説された処理に従って、PDBCHなどの物理チャネルにおいて、または制御情報を搬送するために使用される別々の物理チャネル(例えば、PD2DSCH)において、送信されうる(例えば、明示的に送信される)。制御情報は、例えば、送信信号のプロパティを制御情報の考え得る値に関連付けることによって、提供されうる(例えば、暗黙的に提供される)。
【0339】
制御情報の暗黙的な提供に関して、受信デバイスは、DB-DMRSのプロパティに対する考え得る値のセットの1つ(例えば、2以上のシンボル間の巡回シフト差)を検出することに基づいて、SAデコーディング(例えば、トランスポートブロック(TB)サイズ、または変調符号化方式(MCS))を取得することができる。制御情報は、SAに沿って送信された参照信号(DB-DMRS)のプロパティ、またはSAの特定のOFDMシンボルのプロパティによって、暗黙的に表示されうる。暗黙的な表示は、SAを明示的に表示すること(例えば、PDBCHそれ自体において)の必要性を削減し、または除外し、従って、情報ビットごとの利用可能なエネルギーを最大化することができる。
【0340】
SA制御情報は、N個の考え得る事前定義されたトランスポートの組合せのセットへのインデックスを含むことができ、トランスポートの組合せは、SAの送信に関連付けられたパラメータ値の特定のセットとして定義されうる。例えば、トランスポートの組合せは、リソースブロックの数に対する一定の値、並びに変調符号化方式に対する値を定義することができる。トランスポートの組合せは、トランスポートブロックサイズに対する一定の値を定義することができる。考え得る事前定義されたトランスポートの組合せのセットは、事前定義、事前構成されてもよいし、または上位層によって提供されてもよい。
【0341】
制御情報に関連付けられうるDB-DMRSのプロパティのいくつかの例は、例えば、DB-DMRSが存在する特定のOFDMシンボルにおいて検出される巡回シフトの値α、DB-DMRSが存在する2つの特定のOFDMシンボルの間の巡回シフトの値の間の差、ベースシーケンス番号uf、シーケンス番号v、(u,v)の組合せ、直交シーケンスwi(m)へのインデックスI、DB-DMRSが存在するOFDMシンボルの間の時間差などを含む。
【0342】
DB-DMRSは、PUSCHまたは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に関連付けられたUL DM-RSのそれと同様の構造を有することができる。OFDMシンボルにおける参照信号は、式5に示されるように、zadoff-chuベースシーケンスの巡回シフトから引き出されてよい。
【0343】
【数7】
【0344】
ここで、
【0345】
【数8】
【0346】
は、グループ番号u、シーケンス番号vのzadoff-chuベースシーケンスであり、αは、巡回シフトであり、nは、サブキャリアと共に増加するシーケンスへのインデックスである。例えば、DB-DMRSが存在するOFDMシンボルの数Mが1よりも大きい場合に、mによってインデックスされたOFDMシンボルにおける参照信号は、wi(m)を乗算されてよい。wi(m)は、長さMの直交シーケンスのセットの1つであってよい。
【0347】
1または複数のトランスポートブロックサイズ(例えば、TBS1およびTBS2)並びに/またはMCS(例えば、MCS1およびMCS2)が提供されうる。受信デバイスは、D2D通信のために使用されるように既知であるパラメータ(u,v)およびwi(m)の特定のセットを事前構成から判定することができ、DB-DMRSが存在するはずである2つのOFDMシンボルの間の時間差を知ることができる。受信デバイスは、例えば、2つのOFDMシンボルの間の巡回シフト(α0およびα1)における差についての2つの仮説を使用して、これらのパラメータを使用するDB-DMRSの検出を試みることができる。この検出は、相関器設計(例えば、各OFDMシンボルにおける受信信号は、仮説に従って、考え得るDB-DMRSシーケンスに対応するシーケンスを乗算される)を使用して実装されうる。検出は、PDBCHおよびDB-DMRSと共に送信され得る他の同期信号(例えば、プリアンブル信号)によって支援されうる。受信デバイスは、巡回シフト間の時間差の値を判定し、対応するTBS値に従って、PDBCHをデコードすることを試みることができる。
【0348】
受信デバイスは、同期シーケンスのプロパティを検出することによって、TTIにおけるPDBCHの帯域幅を判定することができる。例えば、SAは、PDBCHの帯域幅(または配分のリソースブロックの数)を含むことができる。WTRUは、送信帯域幅の固定された既知の部分を占有する第1の同期/パイロットシーケンスを送信するように構成されうる。例えば、WTRUは、中間NsyncPRB(例えば、Nsync=1)上で、この第1のシーケンス(例えば、同期シーケンスと呼ばれる)を送信するように構成されうる。WTRUは、例えば、ルックアップテーブルのテーブル2に示されるように、各々構成可能な/考え得る信号帯域幅に関連付けられたシーケンスパラメータ(例えば、ルートシーケンス番号、巡回シフト、その他)のセットで構成されうる。WTRUは、送信帯域幅に基づいて、第1のシーケンスのためのパラメータを選択することができる。WTRUは、例えば、信号帯域幅を表示するために、多数の同期/パイロットシーケンスのパラメータを選択するように構成されうる。
【0349】
【表2】
【0350】
受信WTRUは、同期シーケンスパラメータ(例えば、ZCルート)を検出し、PDBCHについてのPRBの数を判定するためにルックアップテーブルにおいて関連付けられたエントリを見つけることによって、PDBCH帯域幅を判定することができる。
【0351】
図11は、同期シーケンス1102および制御情報を搬送するOFDMシンボル1100の例を示す。PDBCH帯域幅が同期シーケンス(事前定義された)帯域幅よりも大きいという条件で、WTRUは、信号が全PDBCH帯域幅を占有するように、同期シーケンスと同じOFDMシンボル上で、データまたは制御1106および/もしくはパイロット1104などの他の情報を送信するように構成されうる。例えば、WTRUは、OFDMタイプの多重化(例えば、単一搬送波OFDM(SC-OFDM)とは対照的に)を使用して、情報を送信するように構成されうる。図11に示されるように、WTRUは、OFDMシンボルの非同期シーケンス空間においてパイロットシンボルを搬送することができる。
【0352】
1または複数のWTRUは、デバイスツーデバイス(D2D)通信などにおいて、無線で直接通信するように構成されうる。無線で直接通信するように構成されたWTRUは、ネットワークインフラストラクチャを経由する必要なしに通信するように構成されうる。WTRUは、デバイスツーデバイス通信を使用して、例えば、通信範囲内にあってよい、デバイスの近接性を判定する、および/または、1または複数のデバイス間で情報を交換することができる。
【0353】
WTRUは、ネットワークインフラストラクチャからの支援の不在の場合に、直接D2D通信をサポートするように構成されうる。WTRUは、例えば、ネットワークの範囲外(例えば、トンネルにおいて、ベースメントにおいて、その他)のときに、2以上のWTRUが通信する必要があり得る公共安全用途において、ネットワークインフラストラクチャからの支援の不在の場合に、直接D2D通信をサポートするように構成されうる。公共安全(例えば、警察、消防士、救急車、その他)においては、直接通信するための能力が動作に欠かせないことがある。
【0354】
PTTチャネルは、本明細書では広くチャネルと呼ばれうる。PTTチャネルは、サービスと考えられうる。例えば、PTTチャネルがサービスと考えられる場合、WTRUは、多数の同時サービスで構成されうる。多数のチャネルが配分されうる。多数のチャネルは、例えば、同じセッション内で、ユーザのグループに充当されうる。
【0355】
WTRUは、例えば、公共安全において、多数のチャネル(例えば、PTTチャネル)をモニタするように構成されうる。WTRUは、例えば、公共安全において、多数のチャネル(例えば、PTTチャネル)を受信するように構成されうる。WTRUは、ルールまたは論理を実装することができる。WTRUがいつチャネルをモニタする、および/または受信するかを判定することができるように、WTRUは、ルールまたは論理を実装することができる。WTRUは、チャネルを並行して、モニタする、および/または受信することができる。WTRUは、物理チャネルのアイデンティティ、および/または関連付けられた論理チャネルのアイデンティティから、通信の1または複数の態様を推測することができる。WTRUは、1または複数の物理チャネルを、少なくとも1つの論理チャネル(例えば、PTTチャネル)に関連付けることができる。例えば、WTRUは、アプリケーション層での適切な配信のために、1または複数の物理チャネルを、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けることができる。WTRUは、物理層からアプリケーションへの異なるデータストリームを見分ける、および/またはルーティングするように構成されうる。
【0356】
本明細書で説明する実施形態は、3GPP LTE技術および関連仕様に基づいて説明され得るが、実施形態は、WCDMA、HSPA、HSUPAおよび/またはHSDPAに基づいた他の3GPP技術を含むがそれらに制限されない、直接デバイスツーデバイス通信のための方法を実装する任意の無線技術に等しく適用可能であってよい。
【0357】
WTRUは、セキュリティのためにD2D送信を通信するように構成されうる。WTRUは、非セキュリティ目的のためにD2D送信を通信するように構成されうる。WTRUは、セキュリティ関連手順を実施することができる。WTRUは、D2D通信の1または複数の送信のために、セキュリティをアクティブ化することができる。
【0358】
WTRUは、D2D通信および/またはデータを暗号化するように構成されうる。WTRUは、D2D通信および/またはデータを復号するように構成されうる。WTRUは、第2層で暗号化を実施するように構成されうる。第2層は、PDCP、RLCまたはMACを含むことができる。WTRUは、暗号化されたデータユニットが適用可能なPDUのデータ部分であり得るように、暗号化を実施するように構成されうる。例えば、PDCPでは、WTRUは、暗号化されたデータユニットが適用可能なSDUのデータ部分であり得るように、暗号化を実施するように構成されうる。SDUは、アプリケーションデータおよび/またはIPパケットを備えることができる。例えば、MACでは、WTRUは、暗号化されたデータユニットが適用可能なMAC SDUのデータ部分であり得るように、暗号化を実施するように構成されうる。MAC SDUは、アプリケーションデータおよび/またはIPパケットに対応することができる。WTRUは、セキュリティコンテキストを適用するように構成されうる。WTRUは、暗号化を実施するときに、セキュリティコンテキストを適用するように構成されうる。セキュリティコンテキストは、暗号化アルゴリズム、鍵などを含むことができる。WTRUは、復号を適用することができる。例えば、WTRUが適用可能なセキュリティを有する送信を受信することができるときに、WTRUは、復号を適用することができる。
【0359】
WTRUは、完全性保護および検証を実施するように構成されうる。WTRUは、第2層で完全性保護を実施するように構成されうる。レイヤ2は、PDCP、RLCまたはMACを備えることができる。WTRUは、暗号化後に、完全性保護されたデータユニットが適用可能なPDUのPDUヘッダ部分を含むことができるように、完全性保護を実施するように構成されうる。WTRUは、暗号化後に、完全性保護されたデータユニットが適用可能なPDUのデータ部分を含むことができるように、完全性保護を実施するように構成されうる。MACでは、例えば、MAC-Iフィールドそれ自体を除外することによって、MAC-Iフィールドの1または複数のビットを既知の値(例えば、0)に設定することなどによって、WTRUは、暗号化後に、完全性保護されたデータユニットが適用可能なMAC PDUのデータ部分を含むことができるように、完全性保護を実施するように構成されうる。WTRUは、完全性保護を使用して、セキュリティ、暗号化/復号をアクティブ化する、および/または、関係した送信のための適用可能なセキュリティコンテキストの判定などを確認することができる。
【0360】
WTRUは、そのようなセキュリティ手順を利用し、セキュリティをアクティブ化し、かつ/または、適用可能なセキュリティコンテキストを管理するように構成されうる。WTRUは、セキュリティパラメータで構成されうる。WTRUは、(例えば、帯域外)事前構成によるセキュリティパラメータで構成されうる。WTRUは、上位層によるセキュリティパラメータで構成されうる。WTRUは、D2Dリンク上での構成態様の受信によるセキュリティパラメータで、部分的に構成されうる。セキュリティは、D2Dセッションごとに、D2Dチャネルごとに、D2D送信ごとに、W/ユーザのグループもしくはサブセットごとに、および/または特定のユーザに関連した送信のために、適用可能であってよい。WTRUは、D2Dセッションごとに、D2Dチャネルごとに、D2D送信ごとに、W/ユーザのグループもしくはサブセットごとに、および/または特定のユーザに関連した送信のために、セキュリティを適用するように構成されうる。第2層プロトコルは、セキュリティを実施するために構成されうる。第2層プロトコルは、PDCP、RLC、もしくはMAC、または物理層を含むことができる。アプリケーション層は、セキュリティを実施することができる。アプリケーション層は、IPアプリケーションまたはコーデックを含むことができる。
【0361】
セキュリティは、1もしくは複数の、または全ての送信のために利用されうる。例えば、WTRUは、所与のD2Dセッションのための1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、事前構成されたセキュリティコンテキストを使用することができるD2Dセッションのための全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定するように構成される。WTRUは、WTRUによって受信および/または送信された送信に含まれ得るアイデンティティに応じて、適用可能なセキュリティを判定するように構成されうる。WTRUは、WTRUによって受信および/または送信された送信に含まれ得る複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスに応じて、適用可能なセキュリティを判定するように構成されうる。WTRUは、セッションのための送信が実施され、受信され、または送信され得るチャネルに応じて、適用可能なセキュリティを判定するように構成されうる。
【0362】
セキュリティは、チャネルの、1もしくは複数の、または全ての送信のために利用されうる。例えば、WTRUは、所与のD2Dチャネルについて、1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。例えば、WTRUは、D2Dセッションに適用可能なチャネルのセットの部分であり得る1もしくは複数の、または全ての制御チャネルに、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。D2Dセッションに適用可能なチャネルのセットの部分であり得る制御チャネルは、例えば、関係したD2Dセッションの部分であり得る他のチャネルおよび/または通信のためにさらなるセキュリティパラメータを提供することができる制御チャネルであってよい。D2Dセッションに適用可能なチャネルのセットの部分であり得る制御チャネルは、例えば、関係したD2Dセッションに適用可能な構成態様を提供することができる制御チャネルであってよい。関係したD2Dセッションに適用可能な構成態様は、物理リソース、チャネル配置、および/またはそのようなリソースのアービトレーションを含むが、それらに制限されない。D2Dセッションに適用可能なチャネルのセットの部分であり得る制御チャネルは、特定のセキュアにされたチャネルのための関係したD2Dセッションに適用可能な構成態様を提供することができる制御チャネルであってよい。特定のセキュアにされたチャネルは、D2Dセッションに適用可能なチャネルのセットの部分であってよい。D2Dセッションに適用可能なチャネルのセットの部分であり得る制御チャネルは、D2Dセッションにおいて特定の特権(例えば、スーパーユーザに利用可能な競合フリーチャネル)を有する1または複数のユーザに専用であってよい。
【0363】
セキュリティは、WTRUおよび/またはユーザの1もしくは複数の、または全ての送信のために利用されうる。WTRUは、1もしくは複数の、または全ての送信のためにセキュリティを利用するように構成されうる。例えば、WTRUは、WTRUおよび/またはユーザのための1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。WTRUは、送信に含まれ得るアイデンティティに応じて、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。アイデンティティは、WTRUによって受信および/または送信されるときに、送信に含まれうる。WTRUは、送信に含まれ得る複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスに応じて、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスは、WTRUによって受信および/または送信されるときに、送信に含まれうる。WTRUは、送信が実施され得るチャネルに応じて、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。送信は、例えば、WTRUによって受信または送信されるときに、実施されうる。
【0364】
セキュリティは、WTRUおよび/またはユーザのグループのために利用されうる。WTRUは、WTRUおよび/またはユーザの所与のグループのための1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。WTRUは、送信に含まれたアイデンティティに応じて、WTRUおよび/またはユーザの所与のグループのための1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。アイデンティティは、WTRUによって受信および/または送信されるときに、送信に含まれうる。WTRUは、送信に含まれる複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスに応じて、WTRUおよび/またはユーザの所与のグループのための1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスは、WTRUによって受信および/または送信されるときに、送信に含まれうる。WTRUは、送信が実施され得るチャネルに応じて、WTRUおよび/またはユーザの所与のグループのための1もしくは複数の、または全ての送信に、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。送信は、例えば、WTRUによって受信または送信されるときに、実施されうる。
【0365】
セキュリティは、トランスポートブロック/PDUごとに利用されうる。WTRUは、1もしくは複数の、または全てのトランスポートブロックおよび/またはPDUのための送信に、セキュリティが適用可能であるかどうかを判定することができる。WTRUは、1もしくは複数の、または全てのトランスポートブロックおよび/またはPDUのための送信に、セキュリティが非適用可能であるかどうかを判定することができる。WTRUは、PDUフォーマットにおける明示的なインジケータに応じて、および/または、PDUフォーマットにおける特定のフィールド、例えばMAC-Iフィールドの存在から、1もしくは複数の、または全てのトランスポートブロックおよび/またはPDUのための送信に、セキュリティが適用可能であるかどうかを判定することができる。インジケータは、複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスであってよい。
【0366】
セキュリティは、パケットごとに利用されうる。セキュリティは、受信されたPDUに明示的に表示されうる。WTRUは、受信されたPDUにおける表示から、セキュリティがアクティブ化されていることを判定することができる。表示は、ビットまたはフラグであってよい。セキュリティの使用がD2Dセッションの静的な態様ではないことがあるとき、および/または、少なくともいくつかのパラメータが、セッションの継続時間の間に動的に変化し得るときなど、所与の送信のためにセキュリティが適用可能であり得るかどうかを判定するための他の技法をWTRUが有さないことがあるときに、WTRUは、受信されたPDUにおける表示から、セキュリティがアクティブ化されていることを判定することができる。
【0367】
セキュリティはパケットごとに利用されうる。セキュリティは、受信されたPDUにおけるMAC-Iフィールドの存在から、明示的に表示されうる。WTRUは、受信されたPDUにおけるMAC-Iフィールドの存在から、セキュリティがアクティブ化されていることを判定することができる。WTRUは、恐らくはMAC-I検証が成功した場合に、選択されたセキュリティコンテキストが有効であり得ることを判定することができる。
【0368】
WTRUは、全体のセッションのために、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。WTRUは、静的構成、D2D通信に適用可能なチャネルのセット、および/または、チャネルそれ自体のアイデンティティ、その他のうちの少なくとも1つに応じて、所与のD2Dセッションの1もしくは複数の、または全ての送信のために、セキュリティが適用可能であることを判定することができる。
【0369】
1または複数のセキュリティコンテキストが管理されうる。WTRUは、PDUに適用するための適切なセキュリティコンテキストを判定することができる。WTRUは、例えば、アイデンティティに応じて、PDUに適用するための適切なセキュリティコンテキストを判定することができる。
【0370】
図12は、LTEセキュリティに適用可能な例示的なセキュリティ原則を表す。図2に示されるように、セキュリティ関数への入力は、セキュリティ関数が適用され得るブロックの、カウント1201、1202、ベアラアイデンティティ1203、1204、方向1205、1206、および/または、長さ1207、1208を含むことができる。カウントは、シーケンシング情報を備えることができる。ベアラアイデンティティは、論理チャネルを含むことができる。方向は、チャネルがアップリンクか、それともダウンリンクかを表示する1ビットを含むことができる。鍵1209、1210もまた、セキュリティ関数への入力であってよい。
【0371】
WTRUは、アイデンティティに応じて、所与の送信、チャネル、WTRU/ユーザのグループ、および/またはD2Dセッションに適用可能であり得るセキュリティコンテキストを判定することができる。WTRUは、複数のセキュリティコンテキストのうちの1つへのインデックスに応じて、所与の送信、チャネル、WTRU/ユーザのグループ、および/またはD2Dセッションに適用可能であり得るセキュリティコンテキストを判定することができる。例えば、WTRUは、所与のチャネルが特定のセキュリティコンテキストに対応することができることを判定することができる。WTRUは、そのセキュリティコンテキストを使用して、チャネルに適用可能であり得る送信のために1または複数のセキュリティ関連手順を実施することができる。例えば、アクティブ化されているとき、WTRUは、そのセキュリティコンテキストを使用して、チャネルに適用可能であり得る送信のために1または複数のセキュリティ関連手順を実施することができる。WTRUは、所定の送信が、特定のセキュリティコンテキストに対応することができることを判定することができる。セキュリティコンテキストは、関係したPDUにおける識別子の存在によって識別されうる。WTRUは、そのセキュリティコンテキストを使用して、関係したPDUのためのセキュリティ関連手順を実施することができる。例えば、アクティブ化されているとき、WTRUは、そのセキュリティコンテキストを使用して、関係したPDUのためのセキュリティ関連手順を実施することができる。
【0372】
WTRUは、アイデンティティに応じて、セキュリティコンテキストのための鍵を引き出すことができる。アイデンティティは、例えば、セッション特定のセキュリティパラメータのための、セッションアイデンティティであってよい。アイデンティティは、例えば、チャネル特定のセキュリティパラメータのための、チャネルアイデンティティであってよい。アイデンティティは、例えば、ユーザおよび/またはWTRU特定のセキュリティパラメータのための、送信機アイデンティティであってよい。WTRUは、レガシーベアラ1203、1204パラメータと同様のセキュリティ関数への入力として、アイデンティティを使用することができる。
【0373】
WTRUは、通信に関連付けられた、鍵の連結および/または1もしくは複数のフィールドから、鍵1209、1210を引き出すことができる。フィールドは、識別子であってよい。フィールドは、本明細書で説明する識別子と同様の識別子であってよい。フィールドは、鍵再生成動作を実施するために使用される値であってよい。WTRUは、特定のセキュリティコンテキストを使用するセッションの1または複数のWTRUと、値を交換することができる。WTRUは値を受信することができる。WTRUは、セッションおよび新しい値に適用可能であり得る鍵の連結によって、新しい鍵を引き出すことができる。セキュリティコンテキストは、有効性期間に関連付けられうる。WTRUは、セキュリティコンテキストを、有効性期間に関連付けるように構成されうる。セキュリティコンテキストは、無効にされうる。WTRUは、セキュリティコンテキストを無効にするように構成されうる。セキュリティコンテキストは、セッションの開始に相対的な、最後の構成に相対的な、通信チャネルそれ自体で受信されたタイムスタンプに相対的な時間に基づいて、および/または絶対時間に基づいて、無効にされうる。WTRUは、セッションの開始に相対的な、最後の構成に相対的な、通信チャネルそれ自体で受信されたタイムスタンプに相対的な時間に基づいて、および/または絶対時間に基づいて、セキュリティコンテキストを無効にするように構成されうる。
【0374】
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)は、シーケンシング情報、ヘッダ圧縮、並びに/または、セキュリティ、暗号化および/もしくは認証を提供することができる。PDCP D2D層は、1または複数の上位層と対話するように構成されうる。PDCP D2D層は、1または複数の下位層と対話するように構成されうる。PDCP D2D層は、無線リンク制御(RLC)と対話するように構成されうる。LTE RLCは、セグメンテーション/再セグメンテーション、および自動再送信要求(ARQ)を提供することができる。RLC D2D層は、1または複数の上位層と対話するように構成されうる。RLC D2D層は、下位層(MAC)と対話するように構成されうる。
【0375】
LTE媒体アクセス制御(MAC)は、1または複数の関数を提供することができる。MAC D2D PDUは、MACヘッダ、0もしくはそれ以上のMACサービスデータユニット(SDU)、0もしくはそれ以上のMAC制御要素(CE)、0もしくは1のMAC-Iフィールド、および/または、パディングを含むことができる。MAC PDUヘッダは、1または複数のMAC PDUサブヘッダを含むことができる。1もしくは複数の、または各々のサブヘッダは、MAC SDU、MAC制御要素、および/またはパディングに対応することができる。MACヘッダにおける1もしくは複数の、または各々のサブヘッダは、MAC PDUにおいて、対応するMAC SDUと同じ順序を有することができる。
【0376】
WTRUは、セキュリティのためにMAC PDUヘッダを利用するように構成されうる。MAC PDUヘッダは、シーケンシング情報を含むことができる。シーケンシング情報は、シーケンス番号(SN)を含むことができる。表示は、MAC CEの部分であってよい。SNは、セキュリティのために使用されうる。WTRUは、セキュリティのためにSNを使用するように構成されうる。WTRUは、シーケンシング情報および/またはMAC CEの存在から、セキュリティが適用可能であり得ることを判定することができる。SN空間は、WTRUに特定であってよい。SN空間は、チャネルに特定またはセッションに特定であってよい。例えば、WTRUがSN衝突を回避することができる場合、SNは、チャネルに特定またはセッションに特定であってよい。
【0377】
MAC PDUヘッダは、タイムスタンプ情報を含むことができる。タイムスタンプ情報は、絶対的であってよい時間情報、またはセッションの開始、最後の構成、以前の送信もしくは同類のものに相対的であってよい時間情報を含むことができる。例えば、タイミング情報は、それが相対的な場合、WTRUに特定であってよい。SN空間は、例えば、タイミングが絶対的な場合、チャネルに特定またはセッションに特定であってよい。タイミング情報は、セキュリティ関数へのシーケンシング入力として使用されうる。タイミング情報は、SN/カウントの代わりに、セキュリティ関数へのシーケンシング入力として使用されうる。WTRUは、タイミング情報を、セキュリティ関数へのシーケンシング入力として使用することができる。WTRUは、タイミング情報を、SN/カウントの代わりに、セキュリティ関数へのシーケンシング入力として使用することができる。
【0378】
MAC PDUヘッダは、データの送信元の表示を含むことができる。データの送信元の表示は、アイデンティティであってよい。表示は、MAC CEの部分であってよい。例えば、WTRUは、WTRUに割り当てられた静的な値から、アイデンティティを引き出すことができる。例えば、アイデンティティは、D2Dセッションにおける優先度レベルおよび/または役割などの、ユーザおよび/またはWTRUのカテゴリから引き出されうる。例えば、WTRUは、D2Dセッションにおける優先度レベルおよび/または役割などの、ユーザおよび/またはWTRUのカテゴリから、アイデンティティを引き出すことができる。例えば、アイデンティティは、セキュリティコンテキストへのインデックスに対応することができる。例えば、WTRUは、アイデンティティがセキュリティコンテキストへのインデックスに対応することを判定することができる。
【0379】
MAC PDUヘッダは、MAC SDUのタイプの表示を含むことができる。MAC SDUのタイプの表示は、プロトコルタイプフィールドである。フィールドは、対応するMAC SDUに関連付けられたMACサブヘッダの部分であってよい。フィールドは、MAC SDUがアプリケーションペイロードを含むことができることを表示することができる。フィールドは、アプリケーションのタイプ、および/またはアプリケーション層フォーマッティングを識別することができる。アプリケーション層フォーマッティングは、コーデックモードの形式での符号化されたビットの配置であってよい。フィールドは、MAC SDUが、RLC PDU、PDCP PDU、および/または、IPパケットに対応するデータを含むことができることを表示することができる。
【0380】
MAC PDUヘッダは、セキュリティが、適用可能であり得るか否か、および/またはアクティブ化され得るか否かの表示を含むことができる。例えば、フィールドは、対応するMAC SDUに関連付けられたMACサブヘッダの部分であってよい。
【0381】
MAC PDUヘッダは、セキュリティ関連フィールドが、関係したMAC SDUに存在し得るか否かの表示を含むことができる。例えば、フィールドは、対応するMAC SDUに関連付けられてよいMACサブヘッダの部分であってよい。例えば、MACサブヘッダにおけるフラグが、対応するMAC SDUのためのMAC-Iの存在を示すことができる。
【0382】
MAC SDUは、以下、すなわち、PDCP PDU、RLD PDU、アプリケーションデータ、例えばオーディオデータの場合はいくつかのスピーチ符号化されたビット、並びに/または、本明細書で説明するようなセキュリティ方法を使用して、暗号化された、および/もしくは復号されたMAC SDUのコンテンツの判定のうちの、少なくとも1つに従ってよい。例えば、WTRUは、MAC PDUがMAC-iを含むことができる場合などに、セキュリティが適用可能であり得ることを判定することができる。WTRUは、MAC-iを正常に検証することができる。WTRUは、MAC PDUのMAC SDU部分上などの、MAC PDUのセキュアにされた部分上で、復号動作を実施することができる。WTRUは、本明細書で説明するような適用可能なセキュリティコンテキストを使用して、動作を実施することができる。
【0383】
MAC-Iフィールドは、以下のうちの少なくとも1つに従ってよい。MAC-Iフィールドは、32ビットフィールドなどの固定長であってよい。フィールドは、特定のMAC PDUフォーマットの1もしくは複数の、または全ての発生について存在してよい。セキュリティが非適用可能な場合、フィールドのビットは、0に設定されてよい。フィールドは、セキュリティが適用可能であり得るときに存在してよい。フィールドは、セキュリティが利用可能であるときに存在してよい。セキュリティの適用可能性または利用可能性は、本明細書で説明するように判定されうる。
【0384】
1もしくは複数の、または各々のSDUのための少なくとも1つのMAC-Iフィールドが利用されうる。例えば、PDUごとに0または1の代わりに、1もしくは複数の、または各々のSDUのための少なくとも1つのMAC-Iフィールドが利用されうる。
【0385】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、D2D送信のために利用されうる。WTRUは、1または複数のHARQプロセスを使用して、D2Dのための送信を実施するように構成されうる。HARQプロセスは、HARQエンティティに関連付けられうる。HARQエンティティは、D2D動作に専用であってよい。HARQエンティティは、1よりも多いD2DセッションのためのHARQプロセスに対処することができる。HARQエンティティは、1よりも多いD2DリンクのためのHARQプロセスに対処することができる。HARQエンティティは、D2Dに関連付けられた物理リソースのセットのためのHARQプロセスに対処することができる。例えば、WTRUは、D2D動作のためにHARQエンティティを構成することができる。HARQエンティティは、1または複数のHARQプロセスに対処することができる。例えば、1もしくは複数の、または各々の、ユーザデータ情報および/または制御情報の送信のために、MACインスタンスが、同じHARQプロセスを呼び出すことができる。MACインスタンスは、事前に決められたパターンを使用して、同じHARQプロセスを呼び出すことができる。MACインスタンスは、特定の数までの送信について、同じHARQプロセスを呼び出すことができる。例えば、事前に決められたパターンは、続きの送信時間インターバルのセットであってよい。事前に決められたパターンは、バンドル送信および/またはブラインド非適応再送信と同様であってよい。事前に決められたパターンは、例えば、周期的に発生する時機および/またはいくつかの固定された遅延オフセットに基づいた、ばらばらの送信時間インターバルのセットを含むことができる。制御チャネルが存在してよい。HARQ動作は、動的であってよい。HARQ動作は、関係したスケジューリング情報に従ってよい。データ情報の1もしくは複数の、または各々の送信は、バンドルとして送信されてよい。データ情報の1もしくは複数の、または各々の送信は、周期的に、かつ事前構成された合計送信の数まで繰り返して送信されうる。
【0386】
MAC D2D層は、1または複数の上位層と対話することができる。上位層は、L2プロトコルエンティティ(例えば、RLC層、PDCP層、その他)、L3制御エンティティ(例えば、RRCエンティティ)、IPスタックを実装するエンティティ、および/またはアプリケーション(例えば、コーデック)のうちの、1または複数であってよい。対話は、直接および/または非直接であってよい。例えば、直接対話は、MACエンティティと直接対話することができるオーディオコーデックを含むことができる。直接対話は、例えば、IP、PDCPまたはRLCが構成され得ない場合に、MACエンティティと直接対話することができるオーディオコーデックを含むことができる。直接対話は、例えば、MACサービスに透過的な場合に、MACエンティティと直接対話することができるオーディオコーデックを含むことができる。セキュリティ関数は、コーデックアプリケーションによって、および/またはMACエンティティによって実施されうる。WTRUは、コーデックアプリケーションによって、および/またはMACエンティティによって実施されるセキュリティ関数を利用するように構成されうる。
【0387】
MAC D2D層は、下位層(例えば、PHY)と対話することができる。MAC D2D層は、物理層(L1)と対話することができる。MAC D2D層と下位層との対話における無線リンク管理では、同期していない(out of synch)、競合、メディアビジー、プリエンプション、制御チャネルの喪失、MAC中断へのきっかけ、MAC一時停止へのきっかけ、その他の表示が、制御態様に専用のチャネルの受信に基づくことができる。MAC層と下位層との対話におけるデータ送信では、PHY層が、1または複数の送信機会を表示することができる。送信機会は、同期入手および/または内部タイミングに基づくことができる。MACは、HARQプロセスをいつ呼び出すかを伝えられうる。MAC層と下位層との間の対話におけるデータ受信では、PHY層が、適切なHARQプロセスにルーティングされてよいトランスポートブロックの受信を表示することができる。
【0388】
アプリケーション層への/アプリケーション層からのデータストリーム多重化/逆多重化が、無線リソースアクセスおよび制御のために利用されうる。D2Dブロードキャスト通信では、WTRUは、送信が行われ得るリソースを判定するため、並びに/または、物理層機能性、およびセキュリティ等の上位層機能性をサポートするための構成を使用するように構成されうる。構成は、物理層リソース、および/またはプロトコルもしくはアプリケーション構成を伴うことができる。物理層リソースは、物理チャネルのタイプ、その上で送信が行われ得る搬送波周波数、その上で送信が行われ得る時間期間、単一の搬送波において多重化され得る物理チャネルのためのリソースブロック配分および/もしくはリソースインデックス、変調符号化方式、参照信号の生成もしくはスクランブリングに使用される、擬似ランダムシーケンスへの初期値などのシーケンス識別子、並びに/または、送信電力もしくは送信電力を判定するために使用される構成パラメータを含むことができる。プロトコルまたはアプリケーション構成は、セキュリティコンテキスト識別子、並びに/または、コーデックタイプおよび/もしくはコーデックレートを含むことができる。
【0389】
WTRUは、構成に従って、1または複数の搬送波周波数上の少なくとも1つの物理チャネルを受信する、またはモニタするように構成されうる。WTRUは、アプリケーション、サービス、および/または、ユーザもしくはグループに関連付けられたデータを受信することができる。
【0390】
WTRUは、構成に従って、1または複数の搬送波周波数上の少なくとも1つの物理チャネルで送信することができる。WTRUは、アプリケーション、サービス、ユーザまたはグループに関連付けられたデータを送信することができる。WTRUは、D2Dブロードキャスト通信のための構成を判定し、かつ/または受信するように構成されうる。
【0391】
WTRUは、アプリケーションまたは外部モジュールからの事前構成を受信するように構成されうる。WTRUは、アプリケーションと、D2Dブロードキャストのための無線リソース制御エンティティ(例えば、RRC-DB)との間のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)から、構成情報を受信することができる。WTRUは、搬送波周波数などパラメータ、および/または、一定のグループアイデンティティのために使用され得るセキュリティコンテキストを、エンドユーザが直接構成することを可能にすることができる。WTRUは、USIMなどの外部モジュールからの構成情報のうちのいくつか、または全てを受信することができる。
【0392】
物理リソースとデータのタイプとの間で、マッピングが利用されうる。WTRUは、送信されているデータのいくつかの特徴と、送信のために使用され得る物理リソースとの間で、マッピングを確立することができる。マッピングは、構成情報の部分であってよい。WTRUは、残りの構成(例えば、アプリケーションからの事前構成)のために使用され得る同じ技法を使用して、マッピングを取得することができる。
【0393】
WTRUは、マッピングに従って、データのプロパティに基づいた、データおよび/もしくは信号の、送信並びに/または受信のための物理リソースを選択することができる。WTRUは、マッピングに従ってデータがデコードされていてよい物理リソースから、データおよび/または信号のプロパティを判定することができる。
【0394】
WTRUは、物理リソースがユーザIDに関連付けられてよいことを判定することができる。例えば、WTRUは、送信のために使用される物理リソースに応じて、所与の送信の発信元のアイデンティティを判定することができる。例えば、WTRUは、各々インデックスされた1または複数のアイデンティティの事前構成されたセットを有することができ、その結果、デバイスは、物理リソースをそのようなアイデンティティに関連付けることができる。WTRUは、構成されている、および/または利用可能である場合に、そのようなアイデンティティから、送信に関連付けられた他のパラメータを判定することができる。
【0395】
WTRUは、物理リソースがセキュリティコンテキストに関連付けられうることを判定することができる。例えば、WTRUは、所与の送信に適用するためにはどのセキュリティコンテキストかを判定することができる。WTRUは、送信のために使用される物理リソースに応じて、所与の送信に適用するためにはどのセキュリティコンテキストかを判定することができる。WTRUは、1もしくは複数が、または各々がインデックスされ得る、1または複数のセキュリティコンテキストの事前構成されたセットを有することができ、その結果、デバイスは、物理リソースをそのようなインデックスに関連付けることができる。
【0396】
WTRUは、物理リソースがアプリケーションのタイプに関連付けられうることを判定することができる。アプリケーションのタイプは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、トランスポートプロトコル層(例えば、UDP、TCP)における送信元ポート、トランスポートプロトコル層(例えば、UDP、TCP)における宛先ポート、アプリケーションプロトコル(例えば、RTP)、アプリケーションタイプ、エンコーディングレート、またはそれらの任意の組合せのうちの、1または複数を含むことができる。例えば、チャネルは、送信元/宛先IPアドレス、および送信元/宛先UDPポートを含むことができるパラメータのセットに関連付けられうる。
【0397】
WTRUは、特定のIPパケットの宛先アドレスとポート番号との組合せを判定するように構成されうる。例えば、WTRUは、受信信号のPHY/MAC層特徴に基づいて、特定のIPパケットの宛先アドレスとポート番号との組合せを判定するように構成されうる。WTRUは、IP宛先/ポートおよび/または他のIPパラメータの値を設定するように構成されうる。例えば、WTRUは、シナリオの中でもとりわけ、IPパケットをアプリケーション層に渡す前に、IP宛先/ポートおよび/または他のIPパラメータの値を設定するように構成されうる。
【0398】
WTRUは、宛先IP/ポート番号と、物理リソース/通信IDとの間のマッピングで構成されうる。WTRUは、上位層を介して/USIM上の事前構成その他を介して、構成されうる。WTRUは、例えば、特定の物理チャネルリソース上で送信を受信するときに、ルックアップテーブルから、宛先IPアドレスとポートとの組合せを判定するように構成されうる。WTRUは、例えば、特定の物理チャネルリソース上で送信を受信するときに、ルックアップテーブルから、ポートを判定するように構成されうる。WTRUは、デコードされたデータを上位層に渡すように構成されうる。WTRUは、例えば、IPパケットを構築するとき、および/またはそれを上位層に渡す前に、宛先アドレス/ポート番号を上書きするように構成されうる。
【0399】
WTRUは、物理リソースが、エンコーディングのタイプおよび/またはデータのタイプに関連付けられうることを判定することができる。チャネルは、コーデックタイプに関連付けられうる。チャネルは、コーデックレートに関連付けられうる。WTRUは、例えば、送信のために使用され得るチャネルに応じて、コーデックレートが所与の送信に適用可能であり得ることを判定することができる。WTRUは、1もしくは複数が、または各々がインデックスされ得る、1または複数のコーデックタイプおよび/またはコーデックレートの事前構成されたセットを有することができ、その結果、デバイスは、物理チャネルをそのようなエンコーディングパラメータに関連付けることができる。
【0400】
WTRUは、物理リソースが制御チャネルに関連付けられうることを判定することができる。制御チャネルは、どの他のチャネルが存在し得るかを示すことができる。制御チャネルは、関係したD2Dセッションのためのそれぞれの関連付けを示すことができる。
【0401】
WTRUは、選択されたSAリソースに関連付けられたスケジューリング期間の開始を判定することができる。WTRUは、SAに表示されたパラメータに従って、データを送信することができる。WTRUは、スケジューリング期間内の第1の送信機会に、データを送信することができる。WTRUは、選択されたパターンに従って判定されたスケジューリング期間内の第1の送信機会に、データを送信することができる。
【0402】
上述されたプロセスは、コンピュータおよび/またはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれた、コンピュータプログラム、ソフトウェアおよび/またはファームウェアで実装されうる。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線および/または無線接続上で送信される)、並びに/またはコンピュータ可読ストレージ媒体を含むが、それらに制限はされない。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、制限はされないが、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、並びに/または、CD-ROMディスクおよび/もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含むが、それらに制限はされない。ソフトウェアに関連付けられるプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、および/または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用されてよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12