(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-02
(45)【発行日】2022-08-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/79 20140101AFI20220803BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20220803BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20220803BHJP
【FI】
A63F13/79 500
A63F13/69 520
A63F13/533
A63F13/79 520
(21)【出願番号】P 2021181370
(22)【出願日】2021-11-05
【審査請求日】2022-02-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社ミクシィ
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】園原 聖崇
(72)【発明者】
【氏名】浅沼 拓志
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-097600(JP,A)
【文献】特開2018-042648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成する第1編成部と、
ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、前記複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させる表示制御部と、
前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、前記複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成する第2編成部と、を有
し、
前記複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、
前記第2編成部は、前記第2グループに編成される前記第2ユーザが操作するゲーム媒体を、第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第1ユーザが選択可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成する第1編成部と、
ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、前記複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させる表示制御部と、
前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、前記複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成する第2編成部と、を有し、
前記第2編成部は、前記複数のユーザの中の特定ユーザから、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2グループに編成するゲーム媒体を選択する第1操作を受け付け、
前記第2編成部は、前記複数のユーザの中の特定ユーザ以外のユーザから、前記第1操作を受け付けず、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2グループに編成する候補となるゲーム媒体を選択する第2操作を受け付け、
前記表示制御部は、前記第2操作によって選択されたゲーム媒体を、特定ユーザが識別可能な状態で前記表示部に表示させる、
情報処理装置。
【請求項3】
前記複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、
前記表示制御部は、第1ユーザの第1グループに属するゲーム媒体と、第2ユーザの第1グループに属するゲーム媒体とが重複する場合、重複しているゲーム媒体を前記表示部に識別可能に表示させる、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
共同プレイを行うユーザの数が少ない場合、
前記第1編成部は、共同プレイを行うユーザの数が多い場合に比べて、第1グループに含めることができる1ユーザあたりのゲーム媒体の数を増やす、
請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2グループは、第1サブグループと第2サブグループとを含み、前記第1サブグループに属する第1ゲーム媒体が前記第2サブグループに属する第2ゲーム媒体のパラメータを補完する関係にある場合、
前記第1サブグループに属する前記第1ゲーム媒体に基づいて、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2サブグループに含めるゲーム媒体をユーザに推奨する第1推奨部を、さらに有する、
請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数のユーザにそれぞれ役割が設定されている場合、
前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から役割ごとに有利なゲーム媒体をユーザに推奨する第2推奨部をさらに有する、
請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、前記第2グループには第1ユーザと第2ユーザのそれぞれの役割に対応したゲーム媒体を配置可能な枠が設定されている場合、
前記第2編成部は、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2ユーザの役割に対応した枠に配置するゲーム媒体の選択を第1ユーザから受け付け、前記第2グループを編成する、
請求項1乃至
6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成し、
コンピュータが、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、前記複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示し、
コンピュータが、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、前記複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成
し、
前記複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、
コンピュータが、前記第2グループに編成される前記第2ユーザが操作するゲーム媒体を、第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第1ユーザが選択可能に制御する、
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成させ、
ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、前記複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させ、
前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、前記複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成させ
、
前記複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、
前記第2グループに編成される前記第2ユーザが操作するゲーム媒体を、第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第1ユーザが選択可能に制御させる、
プログラム。
【請求項10】
コンピュータが、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成し、
コンピュータが、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、前記複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示し、
コンピュータが、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、前記複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成し、
コンピュータが、前記複数のユーザの中の特定ユーザから、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2グループに編成するゲーム媒体を選択する第1操作を受け付け、
コンピュータが、前記複数のユーザの中の特定ユーザ以外のユーザから、前記第1操作を受け付けず、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2グループに編成する候補となるゲーム媒体を選択する第2操作を受け付け、
コンピュータが、前記第2操作によって選択されたゲーム媒体を、特定ユーザが識別可能な状態で前記表示部に表示させる、
情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成させ、
ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、前記複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させ、
前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、前記複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成させ、
前記複数のユーザの中の特定ユーザから、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2グループに編成するゲーム媒体を選択する第1操作を受け付させ、
前記複数のユーザの中の特定ユーザ以外のユーザから、前記第1操作を受け付けず、前記複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から前記第2グループに編成する候補となるゲーム媒体を選択する第2操作を受け付けさせ、
前記第2操作によって選択されたゲーム媒体を、特定ユーザが識別可能な状態で前記表示部に表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、通信型(オンライン)ゲーム等のコンピュータゲームにおいて、複数のゲーム媒体によって編成されたデッキを使用してプレイするゲームが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数のキャラクタ(ゲーム媒体)によって複数のデッキが編成され、それらの複数のデッキのうちいずれかのデッキが使用され、そのデッキに含まれる各ゲーム媒体がユーザによって操作されること、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ユーザがデッキに編成して利用できるゲーム媒体は、ユーザ自身が所持しているゲーム媒体に限られる。そのため、ゲーム媒体の所持数が少ないユーザにとっては、ゲームの趣向性が低下する虞がある。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢を増やし、ゲームの趣向性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成する第1編成部と、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させる表示制御部と、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成する第2編成部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢が増え、ゲームの趣向性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの概略構成図である。
【
図2】第1グループ編成画面の一例を示す図である。
【
図3】第2グループ編成画面の一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能の説明図である。
【
図9】第1編成処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】第2編成処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】第2編成処理の他の流れを示すフローチャートである。
【
図12】重複解消処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムについて、添付の図面に示す好適な実施形態を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、当然ながら、本発明には、その等価物が含まれる。
【0011】
また、本明細書及び図面にて説明される画面の例も一例に過ぎず、画面構成及びデザイン、表示情報の内容、並びに、GUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また、適宜変更され得る。
【0012】
<本実施形態に係るゲームについて>
図1に示される通信システム(以下、情報処理システムSという。)は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(以下、サーバ10という。)を含む通信システムであり、ゲームのプレイヤであるユーザ(以下、ユーザという。)に対して、ゲームを提供する。
【0013】
ゲームとは、ユーザがゲームプレイ用のユーザ端末12にてゲーム画面を見ながらユーザ端末12を操作してプレイするコンテンツであり、本実施形態では、情報処理システムSを利用して提供されるオンラインゲーム(電子ゲーム)である。オンラインゲームには、ウェブブラウザを利用したブラウザゲーム、SNS(Social Networking Service)上で提供されるソーシャルゲーム等、モバイルゲーム等のように専用のアプリケーションソフトをダウンロードしてプレイ可能なゲーム、及びプレイバイウェブ(PBW)等の定期更新型オンラインゲーム等が含まれる。なお、ゲームのジャンル(分類)は、特に限定されるものではない。
【0014】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末12にてゲームプレイ用の操作を行うと、ユーザ端末12は、ゲーム提供事業者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるゲーム進行用のデータを受信する。ユーザ端末12では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、出力される映像及び音声を確認しながら、ゲームを進行させる。また、ユーザ端末12は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたゲーム進行用のデータを送信する。このようなサーバ10とユーザ端末12との間のデータ送受信は、ユーザがゲームのプレイを終えるまで、繰り返し実施される。
【0015】
ユーザは、ゲームにおいて、ゲーム媒体を入手(取得)して所持(保有)し、所持するゲーム媒体を使用又は消費することができる。ゲーム媒体とは、ゲームプレイを含め、ゲームを進行させるためにユーザが使用することができるゲームオブジェクトであり、例えば、ゲーム内で使用するキャラクタ、アイテム、カード及びアバター等が該当する。また、ゲーム媒体には、ポイント、コイン、ゴールド又は石等、ゲーム内で他のアイテム又はキャラクタ等のゲーム媒体と交換したり、ゲームをプレイしたりするために消費される対価としての価値を有するゲーム内通貨等も含まれる。さらに、ゲーム内通貨には、課金により入手できる有償のゲーム内通貨と、課金をせずに入手できる無償のゲーム内通貨とが含まれる。なお、課金とは、ユーザが、ゲーム提供事業者等に対してゲームの利用料金を支払うことをいい、具体的には、課金要求に応じて現金、電子マネー、クレジットカード又はプリペイドカード等を使用してゲームの利用料金を支払う。
【0016】
ゲーム媒体(ゲーム内通貨を除く。)は、それぞれ個性を有しており、ゲーム媒体ごとに、名前、レアリティ、属性、外観及び能力を示す各種パラメータ(レベル、体力、攻撃力又は特殊能力等に関する値)等が設定されている。これらのパラメータは、ゲームの進行に影響を与える指標であり、数値により表現されるもの、「A、B、C・・・」のようなアルファベット等によって表記されランクとして表現されるもの、及びゲージのような指示器等の標識によって表現されるもの等を含む。また、パラメータの中には、ゲームの進行に伴って変動するものと、ゲームの進行に関係なく一定であり変化しないものとを含む。以下では、特に断る場合を除き、ゲームの進行に伴って変動するパラメータを、単にパラメータと呼ぶこととする。
【0017】
本実施形態のゲームは、複数のユーザ(例えば、4人のユーザ)が各々のユーザ端末12を操作して共通のステージ(ゲームの構成単位)を同時にプレイする所謂マルチプレイ(以下、共同プレイという。)対応型のゲームである。共同プレイは、各ユーザのユーザ端末12の通信機能を通じて行われ、共同関係が形成されると、プレイの進行が共同プレイを行うユーザ間で同期される。なお、共同プレイは、複数のユーザが協力する協力プレイゲーム、及びユーザ同士が対戦する対戦ゲーム、いずれのタイプであってもよい。また、共同プレイを行うメンバーは特に限定されないが、ユーザと交友関係がある他のユーザであって、ユーザ同士で互いに承認した関係にあるユーザ(以下、フレンドという。)と一緒に共同プレイを行うこととしてもよい。なお、ユーザは、フレンドと協力してゲームを進行させることができたり、フレンドが所持するゲーム媒体を借用して後述する第1グループ又は第2グループを編成したりすることもできる。
【0018】
例えば、本実施形態のゲームは、複数(例えば4個)の第1ゲーム媒体を組み合わせて形成した土台(台車)の上に、複数(例えば4個)の第2ゲーム媒体を砲台等の攻撃手段として搭載し、敵キャラクタ又は他のユーザ(他のユーザが操作するゲーム媒体)と対戦するゲームである。また、複数の第2ゲーム媒体はステージ上の各所に自動的に配置されており、ユーザは、複数の第1ゲーム媒体を組み合わせて形成した土台(台車)を操作し、ステージ上に散りばめられた第2ゲーム媒体を収集してその土台の上に載せる。これにより、ユーザは、その第2ゲーム媒体の効果を発揮できるようになり、対戦相手となる敵キャラクタ又は他のユーザ(他のユーザが操作するゲーム媒体)を攻撃可能となる。なお、ここで収集可能な第2ゲーム媒体は、ユーザが編成した第2グループに属する第2ゲーム媒体の他、ユーザが編成した第2グループとは関係なく、予め配置されているゲーム媒体、又は、対戦相手となる他のユーザが編成した第2グループに属する第2ゲーム媒体を含む。
【0019】
本実施形態では、共同プレイを行う各ユーザは、先ず、各自が所持するゲーム媒体の中から複数のゲーム媒体(例えば、8個)を指定し、それらの指定したゲーム媒体を含む第1グループ(個人デッキ)を編成する。ここで、第1グループに含めることが可能なゲーム媒体には、ユーザが所持するゲーム媒体の他、フレンド等の他のユーザから借用可能なゲーム媒体、及び、期間限定で使用可能となるゲーム媒体等が含まれていてもよい。
【0020】
そして、共同プレイを行う複数のユーザは、共同プレイの開始前に、一緒に共同プレイを行う各ユーザが事前に編成した第1グループに属するゲーム媒体(例えば、8個×4人=32個のゲーム媒体)の中から、複数のゲーム媒体(例えば、8個)を選択し、共同プレイにおいて利用するゲーム媒体が含まれる第2グループ(ゲームに持ち込むチームデッキ)を編成する。すなわち、共同プレイを行う複数のユーザは、この第2グループに含めたゲーム媒体を利用して実際にゲームをプレイする。
【0021】
本実施形態では、第1グループ及び第2グループは、さらに第1サブグループと第2サブグループとを含む。第2グループの第1サブグループに属するゲーム媒体(以下、第1ゲーム媒体という。)は、複数のユーザの第1グループの第1サブグループに属するゲーム媒体(例えば、4個×4人=16個)の中から所定数(例えば4個)選択可能である。また、第2グループの第2サブグループに属するゲーム媒体(以下、第2ゲーム媒体という。)は、複数のユーザの第1グループの第2サブグループに属するゲーム媒体(例えば、4個×4人=16個)の中から所定数(例えば4個)選択可能である。なお、第1ゲーム媒体及び第2ゲーム媒体の数については、それぞれ1以上の自然数であり、特に限定されない。
【0022】
本実施形態では、第1ゲーム媒体は、第2ゲーム媒体を補完する関係にある。補完とは、例えば、第2ゲーム媒体が敵を攻撃する機能を有する場合、第1ゲーム媒体は、第2ゲーム媒体の攻撃力等の各種パラメータを向上させたり、第2ゲーム媒体の移動手段となったりする関係をいう。なお、第1ゲーム媒体の属性と第2ゲーム媒体の属性との相性によっては、第1ゲーム媒体が第2ゲーム媒体に与える影響の度合い(例えば、パラメータの向上率等)が変化する。
【0023】
また、共同プレイを行う各ユーザには、ゲームにおける役割がそれぞれ設定されている。例えば、各ユーザには、以下(a)-(c)のような役割が割り振られている。
(a)移動方向ごとの役割
前後左右の操作をそれぞれのユーザが担当する。例えば、ユーザAは前方向への移動、ユーザBは後方向への移動、ユーザCは左方向への移動、及び、ユーザDは右方向への移動を担当する。このとき、ユーザ端末12を上下左右に動かすことにより第1ゲーム媒体を操作するジャイロ操作も適応可能である。
(b)移動担当と攻撃担当
例えば、ユーザA、Bは、第1ゲーム媒体の操作を担当し(移動担当)、ユーザC、Dは、第2ゲーム媒体の操作を担当する(攻撃担当)。このとき、ユーザAは前後の移動を担当し、ユーザBは左右の移動を担当してもよい。また、ユーザCは攻撃方向を担当し、ユーザDは攻撃のタイミングを担当してもよい。
(c)ゲーム上での職業や役割
例えば、ユーザごとに、アタッカー(敵を攻撃して敵にダメージを与える役割)、タンク(敵からの攻撃を引き受けて仲間を守る役割)、ヒーラー(敵からの攻撃でダメージを受けた仲間を回復する役割)、及び、バッファー(仲間の能力強化及び敵の能力低下を行う役割)等の役割を担当する。
【0024】
また、役割には、役割ごとにそれぞれ有利なゲーム媒体が設定されていてもよい。有利なゲーム媒体とは、例えば、移動方向ごとの役割が設定されている場合であれば、前方向へ移動する際にスピードアップする等、対応方向への移動に適しているゲーム媒体、又は、回転スピードが早い等、方向転換に優れたゲーム媒体等が含まれる。また、役割が移動担当と攻撃担当とに分かれている場合であれば、攻撃能力を示すパラメータが高いゲーム媒体、又は、移動能力を示すパラメータが高いゲーム媒体等が含まれる。
【0025】
本実施形態では、4人のユーザで共同プレイを行うが、共同プレイを行うユーザが4人揃わない場合、すなわち、共同プレイを行うユーザ数が定数(4人)に満たない場合は、第1グループに属するゲーム媒体の総数も減少することなる。そのため、共同プレイを行うユーザの数が4人よりも少ない場合は、例えば、以下(a)-(c)に例示するような方法により、各々のユーザがそれぞれ第1グループに含めることができるゲーム媒体の数を増やし、第2グループに含めることができるゲーム媒体の選択肢の数を維持してもよい。
(a)不在の4人目のユーザの第1グループに含めるゲーム媒体を、他の3人のユーザが所持するゲーム媒体の中から指定する。
(b)ユーザ一人あたりの第1グループに含めることができるゲーム媒体の数を増やす。例えば、1人不在の場合は、他の3人のユーザは各自の第1グループに5個又は6個のゲーム媒体を含めることができる。また、2人不在の場合は、他の2人のユーザは各自の第1グループに8個のゲーム媒体を含めることができる。
(c)共同プレイを行う複数のユーザの中から最終的に権限を持つユーザ(以下、特定ユーザという。)を設定し、その特定ユーザが、不在の4人目のユーザの第1グループに含めるゲーム媒体を編成する。
【0026】
ここで、
図2及び
図3を参照して、ユーザが第1グループ及び第2グループを編成する際に、ユーザ端末12(ディスプレイ12a)に表示される画面について説明する。
図2は、各ユーザの操作するユーザ端末12に表示される、第1グループを編成するための第1グループ編成画面G1である。
図3は、共同プレイの開始前に、共同プレイを行う複数のユーザの操作するユーザ端末12に表示される、第2グループを編成するための第2グループ編成画面G2である。なお、以下では、4人のユーザA-Dで共同プレイを行う場合であって、各ユーザが、第1グループの第1サブグループ及び第2サブグループに含めることができるゲーム媒体の数は共にそれぞれ4個まで(第1グループ全体のゲーム媒体の数は8個まで)、共同プレイを行う複数のユーザが、第2グループに含めることができる第1ゲーム媒体及び第2ゲーム媒体の数は共にそれぞれ4個(第2グループ全体のゲーム媒体の数は8個)の場合を例に挙げて説明する。
【0027】
図2に示されるように、第1グループ編成画面G1は、ゲーム媒体表示領域41、及び、第1グループ表示領域42を有しており、さらに、第1グループ表示領域42は、第1サブグループ表示領域43、及び、第2サブグループ表示領域44を有している。
【0028】
ゲーム媒体表示領域41には、ユーザが所持しているゲーム媒体の情報(例えば、ゲーム媒体の外観、名称及び能力の一部等を示す情報)が一覧で表示されている。ユーザは、ゲーム媒体表示領域41に表示されているゲーム媒体の中から任意のゲーム媒体を選択し、タップ等して指定することにより、その指定したゲーム媒体を第1グループに含めることができる。本実施形態では、ユーザは、第1サブグループに4個まで、及び、第2サブグループに4個まで、すなわち、第1グループに合計8個までのゲーム媒体を含めることができる。
【0029】
第1グループ表示領域42には、ゲーム媒体表示領域41の中からユーザによって指定されたゲーム媒体、すなわち、第1グループに属するゲーム媒体の情報が、第1サブグループと第2サブグループとに区別されたうえで、それぞれ第1サブグループ表示領域43と第2サブグループ表示領域44とに一覧で表示されている。そして、ユーザが決定ボタン45をタップ等することにより、第1グループに属するゲーム媒体が確定し、第1グループの編成が終了する。なお、ゲーム媒体の数が8個未満(例えば、第1サブグループに3個、第2サブグループに4個等)の場合でも第1グループを確定することができ、さらに、第1グループ確定後にゲーム媒体を追加又は変更することもできる。
【0030】
図3に示されるように、第2グループ編成画面G2は、第1グループ表示領域51a-51d、及び、第2グループ表示領域52を有している。また、第1グループ表示領域51a-51dは、第1サブグループ表示領域53a-53d、及び、第2サブグループ表示領域54a-54dを有しており、第2グループ表示領域52は、第1サブグループ表示領域55、及び、第2サブグループ表示領域56を有している。
【0031】
第1グループ表示領域51a-51dには、共同プレイを行う複数のユーザ(ユーザA-D)の各々が、第1グループに編成したゲーム媒体の情報が一覧で表示されている。例えば、ユーザAが編成した第1グループに属するゲーム媒体の情報は、第1グループ表示領域51aに、ユーザBが編成した第1グループに属するゲーム媒体の情報は、第1グループ表示領域51bに、ユーザCが編成した第1グループに属するゲーム媒体の情報は、第1グループ表示領域51cに、ユーザDが編成した第1グループに属するゲーム媒体の情報は、第1グループ表示領域51dに、それぞれ表示されている。また、各第1グループ表示領域51a-51dには、第1サブグループに属するゲーム媒体と第2サブグループに属するゲーム媒体とに区別されたうえで、第1サブグループに属するゲーム媒体は第1サブグループ表示領域53a-53dに、第2サブグループに属するゲーム媒体は第2サブグループ表示領域54a-54dに、それぞれ表示されている。
【0032】
第2グループ表示領域52には、第2グループに属するゲーム媒体の情報、すなわち、第1グループ表示領域51a-51dの中から共同プレイを行う複数のユーザによって指定されたゲーム媒体の情報が、第1サブグループと第2サブグループとに区別されたうえで、それぞれ第1サブグループ表示領域55と第2サブグループ表示領域56とに一覧で表示されている。また、第1サブグループ表示領域55には、ユーザごとに設定された役割に対応した枠を示す第1枠61-第4枠64が表示されている。例えば、ユーザAには前方向への移動を担う第1枠61が、ユーザBには後方向への移動を担う第2枠62が、ユーザCには左方向への移動を担う第3枠63が、ユーザDには右方向への移動を担う第4枠64が、それぞれ割り当てられている。
【0033】
ユーザは、第1グループ表示領域51a-51dに表示されているゲーム媒体の中から任意のゲーム媒体を選択し、選択したゲーム媒体をスワイプ等して第1グループ表示領域51a-51dから第2グループ表示領域52に移動させることにより、その指定したゲーム媒体を第2グループに含めることができる。本実施形態では、共同プレイを行う4人のユーザA-Dにより、ユーザ4人の第1グループに属する合計32個のゲーム媒体の中から、第1サブグループに4個、及び、第2サブグループに4個、すなわち、合計8個のゲーム媒体を選択して指定し、共同プレイにおいて利用する第2グループを編成することができる。なお、第2グループの第1サブグループに含めることができるゲーム媒体は、第1グループの第1サブグループに属するゲーム媒体に限られ、第2グループの第2サブグループに含めることができるゲーム媒体は、第1グループの第2サブグループに属するゲーム媒体に限られる。すなわち、第1サブグループ表示領域55に移動させることができるのは、第1サブグループ表示領域53a~53dに表示されているゲーム媒体に限られる。第2サブグループ表示領域56に移動させることができるのは、第2サブグループ表示領域54a~54dに表示されているゲーム媒体に限られる。そして、全てのゲーム媒体の選択が完了して第2グループの編成が終了すると、その編成した第2グループに含めたゲーム媒体を利用して、ゲームである共同プレイが開始される。
【0034】
このとき、ユーザ(第1ユーザに相当)は、自分が編成した第1グループに属するゲーム媒体の中から、第2グループに含めるゲーム媒体を選択してもよいし、他のユーザ(第2ユーザに相当)が編成した第1グループに属するゲーム媒体の中から、第2グループに含めるゲーム媒体を選択してもよい。例えば、ユーザAは、第1グループ表示領域51bの第1サブグループ表示領域53bに含まれるゲーム媒体(ユーザBが編成した第1グループに属するゲーム媒体)を選択して、そのゲーム媒体を第2グループ表示領域52の第1サブグループ表示領域55の第1枠61に当てはめてもよい。また、ユーザは、自分の第1グループに属するゲーム媒体を他のユーザの枠に当てはめてもよいし、他のユーザの第1グループに属するゲーム媒体をさらに他のユーザの枠に当てはめてもよい。例えば、ユーザAは、第1グループ表示領域51aの第1サブグループ表示領域53aに含まれるゲーム媒体(ユーザAが編成した第1グループに属するゲーム媒体)を選択して、そのゲーム媒体を第2グループ表示領域52の第1サブグループ表示領域55の第2枠62(ユーザBに設定された役割に対応する枠)に当てはめてもよい。また、ユーザAは、第1グループ表示領域51bの第1サブグループ表示領域53bに含まれるゲーム媒体(ユーザBが編成した第1グループに属するゲーム媒体)を選択して、そのゲーム媒体を第2グループ表示領域52の第2枠62(ユーザBに設定された役割に対応する枠)又は第2グループ表示領域52の第1サブグループ表示領域55の第3枠63(ユーザCに設定された役割に対応する枠)に当てはめてもよい。
【0035】
また、第2グループ編成画面G2では、複数のユーザ間で第1グループに属するゲーム媒体が重複した場合、その重複しているゲーム媒体を識別可能に表示してもよいし、自動的に再編成してもよい。例えば、ユーザA(第1ユーザに相当)の第1グループ及びユーザB(第2ユーザに相当)の第1グループのいずれにもゲーム媒体Xが属している場合、第1グループ表示領域51aと第1グループ表示領域51bにおいて、そのゲーム媒体Xが重複していることを示すような表示を行う。さらに、その重複しているゲーム媒体を入れ替えるように、第1グループの再編成を推奨してもよい。例えば、ユーザA及び/又はユーザBに対してゲーム媒体Xを入れ替えるように第1グループの再編成を推奨する。このとき、ユーザA及びユーザBの双方が共に入れ替えることにならないように、ゲーム媒体を数多く所持しており入れ替えるゲーム媒体の選択肢が多いユーザ、又は、ゲーム媒体Xのパラメータを比較してパラメータが低い方のゲーム媒体Xを第1グループに含めているユーザ、に対してゲーム媒体Xの入れ替えを推奨するとよい。また、第1グループの再編成を推奨する際には、あわせて入れ替え候補となるゲーム媒体を推奨してもよい。例えば、ユーザAが所持している他のゲーム媒体を、共同プレイを行う他のユーザにも表示し、他のユーザからの指定に基づき入れ替え候補となるゲーム媒体を、ユーザAに推奨してもよい。なお、第1グループに含めるゲーム媒体の変更等を含め、第1グループの再編成は適宜可能としてもよいし、重複しているゲーム媒体に限り入れ替え可能としてもよい。
【0036】
また、複数のユーザが第2グループを編成する方法は、順番制としてもよい。すなわち、複数のユーザが順に第1グループに属するゲーム媒体の中から第2グループに含めるゲーム媒体を選択する。例えば、先ずユーザAが第2グループに含めるゲーム媒体を選択し、次にユーザBが第2グループに含めるゲーム媒体を選択する。そして、ユーザAからユーザDまで全員の順番が終了したときに、第2グループの編成が終了する。
【0037】
また、複数のユーザが同時に第2グループを編成可能とする場合は、ユーザの役割に対応した枠に対して、ユーザの意図に反して他のユーザが先にゲーム媒体を配置してしまったり、既に配置したゲーム媒体を他のユーザが勝手に入れ替えれてしまったりすることが発生し得る。そのため、共同プレイを行う複数のユーザの中から最終的に権限を有する特定ユーザを設定してもよい。例えば、ユーザAを特定ユーザとした場合を例に挙げると、特定ユーザ以外の他のユーザ(例えば、ユーザB)が、第1グループ表示領域51aに表示されているゲーム媒体の中から選択したゲーム媒体Yをスワイプ等して第1グループ表示領域51aから第2グループ表示領域52に移動させた場合(第2操作に相当)、そのゲーム媒体Yを少なくともユーザAに対して識別可能に表示し、第2グループに含めるゲーム媒体の候補として、ユーザBがそのゲーム媒体Yを推薦していることをユーザAに通知する。そして、ユーザAが、そのゲーム媒体Yをスワイプ等して第1グループ表示領域51aから第2グループ表示領域52に移動させた場合(第1操作に相当)、ゲーム媒体Yは第2グループに含まれる。なお、第2操作の時点では、ゲーム媒体Yは未だ第2グループに含まれていない。
【0038】
また、特定ユーザが、第2グループの編成において、第1モード(準備中)と第2モード(確定)を変更する権利を持つこととしてもよい。この場合、第1モード設定中は、他のユーザも自由に第2グループにゲーム媒体を配置することができる。一方、特定ユーザが第2モードに設定した後は、他のユーザが第2グループにゲーム媒体を配置したとしても、第2グループに属するゲーム媒体は入れ替えられず、特定ユーザ又はその枠の担当ユーザにゲーム媒体の入れ替えが提案する通知が行われ、特定ユーザ又は担当ユーザがその提案を承認した場合に、ゲーム媒体が入れ替えられる。例えば、処理の順番としては、以下に例示するような場合が可能である。初めに特定ユーザのみが第2グループを編成可能な権限を持ち、その特定ユーザが、他のユーザから第2グループの編成を受け付けるか否かを決定する。その後、特定ユーザの編成で第2グループが確定し、他のユーザからの第2グループの編成を受け付けない処理を行う。又は、特定ユーザが他のユーザからの第2グループの編成を受け付け、その編成を最終的に確定する処理を行う。
【0039】
また、同時に第2グループを編成可能とする場合は、複数のユーザの間で優先順位を設定してもよい。具体的には、ユーザごとに設定された役割に対応した枠に対して、先ずは担当ユーザのみ編成可能とし、その担当ユーザが他のユーザに対して編成を許可した場合に、他のユーザも編成可能としてもよい。例えば、ユーザAに割り当てられた第1枠61については、先ずはユーザAのみ編成可能であり、ユーザAが他のユーザの編成を許可した後に、他のユーザB-Dもその第1枠61について編成可能、すなわち、第1枠61にゲーム媒体を配置することが可能となる。
【0040】
なお、ユーザは、自分が編成した第1グループに属するゲーム媒体の中からのみ、第2グループに含めるゲーム媒体を選択できることとしてもよい。その場合は、第2グループ編成画面G2では、他のユーザが編成した第1グループは非表示としてもよい。例えば、ユーザAに対しては、第1グループ表示領域51aのみを表示することとしてもよい。
【0041】
また、第2グループの編成の際には、ユーザに対して、第2グループに含めるとゲームプレイ上有利になるゲーム媒体を推奨してもよい。具体的には、以下(a)-(d)に例示するようなゲーム媒体を推奨する。
(a)第1ゲーム媒体が第2ゲーム媒体を補完する関係にある場合であって、第1ゲーム媒体の属性と第2ゲーム媒体の属性との相性によっては、第1ゲーム媒体が第2ゲーム媒体に与える影響の度合いが変化する場合、第2グループの第1サブグループに属する第1ゲーム媒体(の属性)に基づいて、各ユーザが編成した第1グループの第2サブグループに属するゲーム媒体の中から第1ゲーム媒体と相性の良いゲーム媒体(の属性)、すなわち、第2グループの第2サブグループに含めるとパラメータの向上が大きいゲーム媒体又はゲーム媒体の属性を推奨する。
(b)第2グループの第2サブグループに属する第2ゲーム媒体(の属性)に基づいて、各ユーザが編成した第1グループの第1サブグループに属するゲーム媒体の中から第2ゲーム媒体と相性の良いゲーム媒体(の属性)、すなわち、第2グループの第1サブグループに含めると第2ゲーム媒体のパラメータの向上が大きいゲーム媒体又はゲーム媒体の属性を推奨する。
(c)ユーザの役割又は枠ごとにそれぞれ有利なゲーム媒体が設定されている場合、その有利なゲーム媒体を各ユーザに推奨する。
(d)第2グループに設定されたゲーム媒体よりも有用なゲーム媒体が、自身又は他のユーザの第1グループに残っている場合、そのゲーム媒体との入れ替えを推奨する。
【0042】
以上まで説明してきたように、本実施形態では、共同プレイを行う複数ユーザの第1グループに含まれるゲーム媒体から、複数のユーザがゲームで利用する第2グループを編成することにより、共同プレイを行う複数のユーザが共通のゲーム媒体を利用してゲームをプレイすることが可能となる。このように、共通のゲーム媒体を利用するため、ユーザが各自で所持しているゲーム媒体に基づいて、ユーザの強さが決定してしまうこともなく、ユーザ間の強さの差が無くなり、強いユーザ及び弱いユーザの双方も互いにゲームを楽しむことができる。
【0043】
<本実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末12の構成について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、ゲームデータ配信用のコンピュータ、厳密にはサーバコンピュータ(以下、サーバ10という。)によって構成されている。サーバ10は、コンピュータの一例であり、
図1に示されるように、複数のユーザ端末12とネットワーク14を介して通信可能に接続されており、ユーザ端末12と共にゲーム用の情報処理システムSを構築している。ネットワーク14は、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット及びイーサネット(登録商標)等を含むものであってもよい。
【0044】
本実施形態の情報処理システムSでは、上記構成により、サーバ10とユーザ端末12とが協働することにより、ゲームが進行する。具体的には、ゲーム進行処理の一部をサーバ10側で行い、グラフィック処理等の一部をユーザ端末12で実行する。例えば、サーバ10側で、一定のルール、ロジック及びアルゴリズムを含むプログラムを実行する。一方、ユーザ端末12側では、サーバ10と同期しつつ、サーバ10で実行されているプログラムと同様のルール、ロジック及びアルゴリズムにより、ゲームを進行させる。
【0045】
サーバ10は、本発明の「情報処理装置」の一例であり、ゲーム進行に必要なデータの生成や送受信等、ゲーム進行に関する各種の情報処理を実行するコンピュータ、より詳しくは本実施形態ではSNSサーバである。サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。また、サーバ10は、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータであってもよい。この場合、ゲーム進行に関する一連の情報処理の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く。)がサーバ10によって実行されるので、ユーザ端末12側では、サーバ10に引き渡す情報の入力、及びサーバ10から配信される情報の表示等を行えばよい。
【0046】
サーバ10は、ハードウェア機器として、
図1に示されるように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インターフェース23、及びストレージ24を有し、これらの機器がバス25を介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)と、ゲームに関する情報処理用の専用プログラムとがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲームの進行に関する一連の処理を実行する。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワーク14を介して取得(ダウンロード)してもよい。
【0047】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0048】
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0049】
通信用インターフェース23は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インターフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インターフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、Wi-fi(登録商標)に基づく無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0050】
ストレージ24は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ24は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ24は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバ)等によって構成されてもよい。なお、各種データを記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0051】
サーバ10は、ゲームの進行に必要な情報を各ユーザへ配信し、また、各ユーザから情報を収集して記憶する。サーバ10が記憶する情報には、各ユーザに関する情報(例えば、ユーザの識別情報及びゲームプレイ履歴に関する情報等)、及び、ゲームに関する情報(例えば、キャラクタ及びアイテム等のゲーム媒体情報並びにゲームステージ情報等)等が含まれる。また、サーバ10は、その他、ゲームの進行に関する様々な情報処理を実行する。
【0052】
ユーザ端末12は、ユーザがゲームをプレイするために操作するクライアント端末であり、例えば、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等によって構成される。なお、
図1には、図示の都合上、4台のユーザ端末12を図示しているが、当然ながら、実際には、ゲームをプレイするユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末12が存在する。
【0053】
ユーザ端末12は、サーバ10からゲーム進行用のデータを受信し、そのデータが示す画像(映像)をユーザ端末12のディスプレイ12a又はユーザ端末12に接続されたTV等の表示器(不図示)に表示したり、音声をスピーカ等から出力したりする。すなわち、本実施形態において、ユーザ端末12は、表示部及び音声出力部として機能する。例えば、ユーザ端末12には、第1グループ編成画面G1(
図2)及び第2グループ編成画面G2(
図3)の他、不図示のゲームプレイ画面等が表示される。
【0054】
また、ユーザ端末12は、ゲームのプレイ中に行われるユーザの操作を受け付け、その操作内容に応じた情報をサーバ10に向けて送信する。例えば、ユーザは、ユーザが所持しているゲーム媒体の中から第1グループに含めるゲーム媒体を選択して第1グループを編成する第1グループ編成操作、及び、第1グループに属するゲーム媒体の中から第2グループに含めるゲーム媒体を選択して第2グループを編成する第2グループ編成操作(第1操作及び第2操作を含む。)等をユーザ端末12にて行い、それらの操作に基づく情報をサーバ10に送信する。なお、上記操作以外にも、ユーザは、プレイするゲームを指定するゲーム指定操作、及び、指定したゲームをプレイするゲームプレイ操作等をユーザ端末12にて行う。
【0055】
<本発明の一実施形態の情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10の構成について、機能面から改めて説明する。サーバ10は、
図4に示されるように、記憶部30、情報取得部31、表示制御部32、第1編成部33、第2編成部34、第1推奨部35、第2推奨部36、第3推奨部37、及び、ゲーム進行部38を有する。これらのうち、記憶部30は、メモリ22又はストレージ24によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。
以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0056】
(記憶部)
記憶部30は、ゲームのプレイに必要な各種情報を記憶する。具体的には、記憶部30は、ユーザに関する情報、ゲーム媒体に関する情報、第1グループに関する情報、第2グループに関する情報、及び、その他ゲームに関する種々の情報を記憶する。
【0057】
ユーザに関する情報(ユーザ情報)は、
図5に示されるように、各ユーザを特定する識別情報(識別ID又はゲーム用のアカウント名等)に各種情報が紐付けられ、ユーザごとに記憶されている。例えば、ユーザ情報には、ユーザのランク、所持するキャラクタ及びアイテム等のゲーム媒体、編成した第1グループ、フレンド関係にある他のユーザ、並びに、プレイ回数及びプレイ結果等のゲームのプレイ履歴等を示す情報が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、連絡先等のユーザの個人情報、所有するゲーム内通貨(有償及び無償)、ログイン日時、ログイン回数、ゲームの総プレイ時間、並びに、課金回数及び課金総額等を示す課金履歴等を示す情報が、ユーザ情報に含まれていてもよい。
【0058】
ゲーム媒体に関する情報(ゲーム媒体情報)は、
図6に示されるように、各ゲーム媒体を特定する識別情報(識別ID等)に各種情報が紐付けられ、ゲーム媒体ごとに記憶されている。例えば、ゲーム媒体情報には、種別(キャラクタ又はアイテム等)、名前、レアリティ、属性、及び、能力又は効果等を示す各種パラメータ等を示す情報が含まれる。各種パラメータには、現在値の他、初期値及び上限値を示す情報が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、外観デザイン、入手方法(入手条件)、提供期間、利用可能期間、所持するユーザ数、並びに、利用回数及び利用結果等を示す利用履歴等を示す情報が、ゲーム媒体情報に含まれていてもよい。
【0059】
第1グループに関する情報(第1グループ情報)は、ユーザごとに設定された情報であって、ユーザが所持するゲーム媒体の中から選択された複数のゲーム媒体が関連付けられた情報である。第1グループ情報は、
図7に示されるように、第1グループを特定する識別情報(識別ID等)に各種情報が紐付けられ、第1グループごとに記憶されている。例えば、第1グループ情報には、第1グループに関連付けられたユーザ(第1グループを編成したユーザ)を示す情報、第1サブグループに関連付けられたゲーム媒体を示す情報、及び、第2サブグループに関連付けられたゲーム媒体を示す情報等が含まれる。なお、本実施形態では、第1サブグループ及び第2サブグループには、それぞれ4個ずつのゲーム媒体が関連付けられている。
【0060】
第2グループに関する情報(第2グループ情報)は、ゲームプレイ(共同プレイ)ごとに設定される情報であって、共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択された複数のゲーム媒体が関連付けられた情報である。第2グループ情報は、
図8に示されるように、第2グループを特定する識別情報(識別ID等)に各種情報が紐付けられ、第2グループごとに記憶されている。例えば、第2グループ情報には、第2グループに関連付けられたユーザ(共同プレイに参加するユーザ)を示す情報、第1サブグループに関連付けられたゲーム媒体を示す情報、第2サブグループに関連付けられたゲーム媒体を示す情報、及び、第2グループ全体での能力又は効果等を示す各種パラメータ等を示す情報等が含まれる。ユーザを示す情報には、特定ユーザと他のユーザ(特定ユーザ以外のユーザ)とを区別する情報、及び、ユーザごとに設定された役割を示す情報が含まれる。第1サブグループには、役割に対応した複数の枠(本実施形態では4つの枠)が設定されており、それぞれの枠に1個ずつのゲーム媒体が関連付けられている。なお、本実施形態では、第2サブグループには、4個のゲーム媒体が関連付けられている。
【0061】
その他、ゲームに関する種々の情報(不図示)には、例えば、ゲームステージ名、属性、難易度、プレイ可能期間、プレイ条件、クリア条件、ギミック、出現するアイテム又はキャラクタ等のゲーム媒体の種類及び数等、並びに、クリア報酬等の各種情報が関連付けられている。
【0062】
(情報取得部)
情報取得部31は、ユーザがゲームプレイ中にユーザ端末12において行った操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。情報取得部31によって取得される情報には、第1グループ編成操作に基づく第1グループ編成情報、第2グループ編成操作に基づく第2グループ編成情報(第1操作情報及び第2操作情報を含む。)、ゲーム指定操作に基づくゲーム指定情報、及び、ゲームプレイ操作に基づくゲームプレイ情報等が含まれる。また、情報取得部31によって取得される情報には、上記情報の他、ゲーム中の各場面でユーザが行う各種の選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録及びその他の入力操作等に基づく情報が含まれる。
【0063】
(表示制御部)
表示制御部32は、ゲーム中、ユーザのユーザ端末12を制御してゲーム進行用の情報をユーザ端末12の画面に表示させる。具体的には、表示制御部32は、後述する第1編成部33、第2編成部34、第1推奨部35、第2推奨部36、第3推奨部37、及び、ゲーム進行部38による情報処理の結果等を表示するための表示データを生成し、生成されたその表示データをネットワーク14によりユーザ端末12に向けて送信する。例えば、表示制御部32は、ユーザが第1グループを編成する際には、第1編成部33による情報処理の結果を反映させた画面(第1グループ編成画面G1)をユーザ端末12に表示させ、ユーザが第2グループを編成する際には、第2編成部34による情報処理の結果を反映させた画面(第2グループ編成画面G2)をユーザ端末12に表示させる。特に、表示制御部32は、第2グループ編成画面G2では、共同プレイを行う複数のユーザに関連付けられた第1グループに属するゲーム媒体を、複数のユーザのうち少なくとも一のユーザが選択可能な状態でユーザ端末12に表させる。また、表示制御部32は、第1ユーザの第1グループに属するゲーム媒体と、第2ユーザの第1グループに属するゲーム媒体とが重複する場合、重複しているゲーム媒体が識別可能な状態でユーザ端末12に表示させる。さらに、表示制御部32は、第2操作によって選択されたゲーム媒体を、少なくとも特定ユーザが識別可能な状態でユーザ端末12に表示させる。
【0064】
(第1編成部)
第1編成部33は、情報取得部31が取得した第1グループ編成情報をトリガーとして、ユーザが所持しているゲーム媒体の中からユーザごとの第1グループを編成するための情報処理を実行する。具体的には、記憶部30において、ユーザに関連付けて記憶されているユーザ情報に含まれるゲーム媒体の中から第1グループ編成情報によって指定されたゲーム媒体を選択する。そして、その選択されたゲーム媒体をユーザに関連付けられている第1グループ情報に追加したうえで、第1グループ情報を更新し、記憶部30に記憶する。このとき、第1編成部33は、共同プレイを行うユーザの数が少ない場合は、共同プレイを行うユーザの数が多い場合に比べて、第1グループに含めることができる1ユーザあたりのゲーム媒体の数(選択可能なゲーム媒体の数)を増やしたうえで、第1グループを編成するための情報処理を実行する。また、共同プレイを行う複数のユーザ間で第1グループに属するゲーム媒体が重複した場合、第1グループを再編成するための情報処理を実行する。
【0065】
(第2編成部)
第2編成部34は、情報取得部31が取得した第2グループ編成情報をトリガーとして、ユーザごとに編成された第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を含め、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループを編成するための情報処理を実行する。具体的には、記憶部30において、ユーザごとに関連付けて記憶されている第1グループ情報に含まれるゲーム媒体の中から第2グループ編成情報によって指定されたゲーム媒体を選択する。そして、その選択されたゲーム媒体を複数のユーザに関連付けられている第2グループ情報に追加したうえで、第2グループ情報を更新し、記憶部30に記憶する。
【0066】
また、第2編成部34は、ユーザ(第1ユーザに相当)自身が編成した第1グループに属するゲーム媒体の中から、第2グループに含めるゲーム媒体を選択することは勿論、第1ユーザが他のユーザ(第2ユーザに相当)が編成した第1グループに属するゲーム媒体の中から、第2グループに含めるゲーム媒体を選択できるように制御する。また、第2編成部34は、第2ユーザ以外のユーザが第2ユーザ以外の第1グループに属するゲーム媒体の中から、第2ユーザの役割に対応した枠に配置するゲーム媒体を選択できるように制御する。
【0067】
また、第2編成部34は、情報取得部31が取得した特定ユーザからの第1操作情報に基づき、第2グループを編成するための情報処理を実行する。一方、第2編成部34は、情報取得部31が取得した第1操作情報が、特定ユーザ以外のユーザからの情報であれば、第2グループを編成するための情報処理を実行せず、特定ユーザ以外のユーザからは、情報取得部31が第2操作情報を取得した場合に、その第2操作情報に基づき、第2グループを編成する候補となるゲーム媒体を選択するための情報処理を実行する。
【0068】
(第1推奨部)
第1推奨部35は、ユーザに対して、第1サブグループに属する第1ゲーム媒体に基づいて、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2サブグループに含めるゲーム媒体を推奨する情報処理を実行する。具体的には、第1グループの第2サブグループに属するゲーム媒体の中から、第1ゲーム媒体と相性が良く、第2グループの第2サブグループに含めるとパラメータの向上が大きいゲーム媒体を選択し、その選択したゲーム媒体を推奨するための通知データを生成する。そして、生成されたその通知データをネットワーク14により、ユーザのユーザ端末12に送信する。
【0069】
(第2推奨部)
第2推奨部36は、ユーザに対して、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から、ユーザに設定された役割又は役割に対応する枠に有利なゲーム媒体を推奨する情報処理を実行する。具体的には、第1グループに属するゲーム媒体の中から、対象ユーザに設定された役割又は役割に対応する枠に含めるとパラメータの向上が大きいゲーム媒体を選択し、その選択したゲーム媒体を推奨するための通知データを生成する。そして、生成されたその通知データをネットワーク14により、対象ユーザのユーザ端末12に送信する。
【0070】
(第3推奨部)
第3推奨部37は、複数のユーザ間で第1グループに属するゲーム媒体が重複した場合、重複しているゲーム媒体が属する第1グループを編成したユーザに対して、重複しているゲーム媒体を入れ替えることを推奨する情報処理を実行する。具体的には、複数ユーザ間の第1グループを比較し、第1グループに他のユーザと重複するゲーム媒体が含まれているユーザの双方又はいずれか一方のユーザのユーザ端末12に、生成したゲーム媒体の入れ替えを推奨するための通知データをネットワーク14により送信する。
【0071】
(ゲーム進行部)
ゲーム進行部38は、ゲームの進行に必要な情報処理を実行するものであり、具体的には、情報取得部31が取得した各種情報に基づいてゲームを進行させる。例えば、ゲーム進行部38は、ユーザがプレイ中のゲームにおいてキャラクタ等のゲーム媒体をユーザ操作に応じて動かしたりして、ユーザ操作に応じた演出等を実施する。また、ゲームの進行状況等に応じて、キャラクタ等のゲーム媒体のパラメータの設定(詳しくは、現在の状態又は現在値等)を変更させる。
【0072】
以上、サーバ10及びユーザ端末12のそれぞれの構成について説明した。なお、一般的に、サーバ10及びユーザ端末12は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示及び説明を省略する。
【0073】
<本発明の一実施形態に係る情報処理フロー>
次に、
図9乃至
図12を参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理の流れ(以下、情報処理フローという。)について説明する。情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、コンピュータシステムとして機能する情報処理システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップは、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0074】
(第1グループ編成処理)
先ず、
図9に基づいて、第1グループ編成処理の一例について説明する。
第1グループ編成処理とは、サーバ10(主に第1編成部33及び表示制御部32)において実行される処理であり、ユーザが所持しているゲーム媒体の中からユーザごとの第1グループを編成する情報処理である。
【0075】
図9に示されるように、先ず、コンピュータであるサーバ10は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザが所持するゲーム媒体の中から第1グループに含めるゲーム媒体を指定する内容を含む第1グループ編成指示情報を取得してユーザから第1グループの編成指示を受け付けると(S101)、ユーザ情報に含まれるゲーム媒体の中から、第1グループの編成指示によってユーザに指定されたゲーム媒体を選択し(S102)、その選択されたゲーム媒体をユーザに関連付けられた第1グループ情報に追加して、第1グループ情報を更新する(S103)。そして、サーバ10は、第1グループに含めたゲーム媒体を示す第1グループ表示データを生成し(S104)、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じて、その生成した第1グループ表示データをユーザ端末12に送信することにより、ユーザ端末12に第1グループ(編成途中を含む。)を表示させ(S105)、処理を終了する。
以上が、第1グループ編成処理の一例である。
【0076】
(第2グループ編成処理)
次に、
図10に基づいて、第2グループ編成処理の一例について説明する。
第2グループ編成処理とは、サーバ10(主に第2編成部34及び表示制御部32)において実行される処理であり、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を含めて、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループを編成する情報処理である。
【0077】
図10に示されるように、先ず、コンピュータであるサーバ10は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザ自身又は一緒に共同プレイを行う他のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2グループに含めるゲーム媒体を指定する内容、及び、指定したゲーム媒体を配置する枠の指定を示す内容を含む第2グループ編成指示情報を取得してユーザから第2グループの編成指示を受け付けると(S201)、第1グループ情報の中から、第2グループの編成指示によってユーザに指定されたゲーム媒体を選択し(S202)、第2グループの編成指示によって指定された第2グループの枠に、選択されたゲーム媒体を配置し(S203)、共同プレイを行う複数のユーザに関連付けられた第2グループ情報を更新する(S204)。そして、サーバ10は、第2グループに含めたゲーム媒体を示す第2グループ表示データを生成し(S205)、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じて、その生成した第2グループ表示データをユーザ端末12に送信することにより、ユーザ端末12に第2グループ(編成途中を含む。)を表示させ(S206)、処理を終了する。
以上が、第2グループ編成処理の一例である。
【0078】
また、第2グループの編成においては、共同プレイを行う複数のユーザの中から最終的に第2グループの編成権限を有する特定ユーザを設定することもできる。
以下、
図11に基づいて、第2グループの編成権限を特定ユーザに限定した場合の第2グループ編成処理の一例について説明する。
【0079】
図11に示されるように、先ず、コンピュータであるサーバ10は、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じ、ユーザ自身又は一緒に共同プレイを行う他のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2グループに含めるゲーム媒体を指定する内容、及び、指定したゲーム媒体を配置する枠の指定を示す内容を含む第2グループ編成指示情報を取得してユーザから第2グループの編成指示を受け付けると(S301)、その第2グループの編成指示を行ったユーザが特定ユーザであるか否かを判断する(S302)。
【0080】
サーバ10は、その第2グループの編成指示が特定ユーザからではないと判断した場合(S302:NO)、第1グループ情報の中から、第2グループの編成指示によって特定ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体を選択し(S303)、その選択されたゲーム媒体を第2グループに含めるゲーム媒体の候補として示す第2グループ候補表示データを生成し(S304)、特定ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じて、その生成した第2グループ候補表示データを特定ユーザのユーザ端末12に送信することにより、特定ユーザのユーザ端末12に第2グループ候補となるゲーム媒体を識別可能に表示させ(S305)、S301の処理に戻る。
【0081】
一方、サーバ10は、その第2グループの編成指示が特定ユーザからであると判断した場合(S302:YES)、第1グループ情報の中から、第2グループの編成指示によって特定ユーザに指定されたゲーム媒体を選択し(S306)、第2グループの編成指示によって指定された第2グループの枠に、選択されたゲーム媒体を配置し(S307)、共同プレイを行う複数のユーザに関連付けられた第2グループ情報を更新する(S308)。そして、サーバ10は、第2グループに含めたゲーム媒体を示す第2グループ表示データを生成し(S309)、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じて、その生成した第2グループ表示データをユーザ端末12に送信することにより、ユーザ端末12に第2グループ(編成途中を含む。)を表示させ(S310)、処理を終了する。
以上が、他の第2グループ編成処理の一例である。
【0082】
(重複解消処理)
次に、
図12に基づいて、重複解消処理の一例について説明する。
重複解消処理とは、サーバ10(主に第1編成部33、表示制御部32及び第3推奨部37)において実行される処理であり、複数のユーザ間で第1グループに属するゲーム媒体が重複した場合に、重複しているゲーム媒体を入れ替えて重複解消を促すため情報処理である。
【0083】
図12に示されるように、先ず、コンピュータであるサーバ10は、共同プレイを行う複数ユーザが編成した第1グループに属するゲーム媒体同士を比較し(S401)、複数のユーザ間で第1グループに属するゲーム媒体が重複していると判断した場合(S402:YES)、重複するゲーム媒体を示す重複表示データを生成し(S403)、ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じて、その生成した重複表示データをユーザ端末12に送信することにより、ユーザ端末12に重複するゲーム媒体を識別可能に表示させる(S404)。
【0084】
そして、サーバ10は、その重複しているゲーム媒体を入れ替えるように、第1グループの再編成を推奨する対象となるユーザを選択し(S405)、ゲーム媒体を入れ替えることを推奨するための推奨データを生成し(S406)、推奨対象ユーザが操作するユーザ端末12との通信を通じて、その生成した推奨データをユーザ端末12に送信して通知し(S407)、処理を終了する。なお、この後、ゲーム媒体を入れ替える場合は、第1グループ編成処理(
図9)を実行する。
一方、複数のユーザ間で第1グループに属するゲーム媒体が重複していないと判断した場合(S402:NO)、そのまま処理を終了する。
以上が、重複解消処理の一例である。
<その他の実施形態>
以上までに、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関して、具体例を挙げて説明してきたが、上記の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態も考えられ得る。
【0085】
上記の実施形態では、ゲームデータ配信用のサーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)が本発明の情報処理装置として機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの一部がユーザ端末12に備わっていてもよい。例えば、第1編成部33、第2編成部34又はゲーム進行部38の一部又は全部の機能がユーザ端末12に備わっていてもよい。
【0086】
上記の実施形態では、ユーザ情報等は、ゲームデータ配信用のサーバコンピュータ(すなわち、サーバ10)に記憶することとしたが、不図示のデータベースサーバを別途設けて、そのデータベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末12側に記憶することとしてもよい。
【0087】
上記の実施形態では、ゲームの一例として、第2グループに属するゲーム媒体を操作して、敵キャラクタ又は他のユーザ(他のユーザの操作するゲーム媒体)と対戦するゲームを挙げて説明した。ただし、第1グループ及び第2グループを編成する必要があるゲームであれば、その他のゲームに適応可能である。例えば、言葉遊びゲーム、格闘ゲーム、スポーツゲーム、シューティングゲーム、レースゲーム、パズルゲーム、カードゲーム、ボードゲーム、ロールプレイングゲーム又はシミュレーションゲーム等であってもよい。また、ゲームは、個人戦であってもよいし団体戦であってもよい。また、人間同士がユーザとして対戦するものであってもよいし、人間とコンピュータ(例えば、AI又はロボット等)とが対戦するものであってもよい。
【0088】
上記の実施形態では、ユーザは、原則として無料で全ての機能を享受することができるが、一部の機能を限定し、課金により所定の利用料金を支払うことによって、その限定された機能を利用することができることとしてもよい。すなわち、所定の利用料金を支払った課金ユーザに対しては、ゲームをプレイするうえで有利になるような特別な条件等を設定してもよい。例えば、課金ユーザに対しては、課金額に応じて入手困難なゲーム媒体を入手可能としてもよいし、特別なステージをプレイ可能としてもよい。なお、この利用料金については、従量課金制としてもよいし、サブスクリプションのように、一度支払えば一定期間(例えば、1か月間又は1年間等)、そのユーザに対して効果を有することとしてもよい。
【0089】
上記の実施形態では、ゲーム媒体の入手方法については、特に言及していないが、ユーザは、ゲームのプレイ結果に応じてゲーム媒体を入手できる他、ガチャと呼ばれるランダム型アイテム提供方式である抽選ゲーム(以下、単に抽選という。)によっても、ゲーム媒体を入手することができる。抽選とは、ゲームの構成単位であって、ゲーム媒体を入手することができるゲーム中のイベントの一つであり、ゲームのプレイ中、ユーザによるゲーム媒体の付与要求(抽選申込)に応じて実施される。具体的には、抽選は、偶然性を利用して、ユーザに対してキャラクタ又はアイテム等のゲーム媒体を提供する仕組みであって、レアリティの異なる複数のゲーム媒体(抽選の目玉となり得る希少度が高いレアアイテムと呼ばれるゲーム媒体も含む。)が候補として用意されており、その候補となる複数のゲーム媒体が属する集合の中から1又は所定数のゲーム媒体がランダム又は所定の確率(当選確率)により選択され、その選択されたゲーム媒体がユーザに付与される。なお、抽選申込に際して、ゲーム内通貨等の所定価値を消費することを必要としてもよいし、所定価値を消費することなく抽選を行うこととしてもよい。
【0090】
<まとめ>
以上説明した本実施形態に係る情報処理装置、情報処理方法及びプログラムの主な特徴は以下の通りである。
【0091】
[1]本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成する第1編成部と、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させる表示制御部と、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成する第2編成部と、を有する。
上記の情報処理装置によれば、ユーザは、ユーザ自身が所持しているゲーム媒体に限らず、一緒に共同プレイを行う他のユーザが所持しているゲーム媒体も利用可能になる。そのため、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢が増え、ゲームの趣向性を向上させることができる。
【0092】
[2]上記の情報処理装置において、複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、第2編成部は、第2グループに編成するゲーム媒体を、第2ユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第1ユーザが選択可能に制御する。
これにより、ユーザは、ユーザ自身が所持しているゲーム媒体に限らず、一緒に共同プレイを行う他のユーザが所持しているゲーム媒体も共同プレイで利用するゲーム媒体として選択可能になる。そのため、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0093】
[3]上記の情報処理装置において、複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、表示制御部は、第1ユーザの第1グループに属するゲーム媒体と、第2ユーザの第1グループに属するゲーム媒体とが重複する場合、重複しているゲーム媒体を表示部に識別可能に表示させる。
これにより、ユーザは、第2グループに編成するゲーム媒体が、共同プレイを行う他のユーザと重複することを避けることができる。そのため、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0094】
[4]上記の情報処理装置において、第2編成部は、複数のユーザの中の特定ユーザから、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2グループに編成するゲーム媒体を選択する第1操作を受け付け、第2編成部は、複数のユーザの中の特定ユーザ以外のユーザから、第1操作を受け付けず、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2グループに編成する候補となるゲーム媒体を選択する第2操作を受け付け、表示制御部は、第2操作によって選択されたゲーム媒体を、特定ユーザが識別可能な状態で表示部に表示させる。
これにより、特定ユーザに限り第2グループを編成可能となり、特定ユーザ以外の他のユーザは第2グループを直接編成することはできないので、第2グループ編成時の混乱を回避することができる。そのため、第2グループをスムーズに編成できるうえ、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0095】
[5]上記の情報処理装置において、共同プレイを行うユーザの数が少ない場合、第1編成部は、共同プレイを行うユーザの数が多い場合に比べて、第1グループに含めることができる1ユーザあたりのゲーム媒体の数を増やす。
これにより、共同プレイを行うユーザ数が少ない場合であっても、ユーザは、十分な数量のゲーム媒体の中から第2グループに編成するゲーム媒体を選択することができる。そのため、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0096】
[6]上記の情報処理装置において、第2グループは、第1サブグループと第2サブグループとを含み、第1サブグループに属する第1ゲーム媒体が第2サブグループに属する第2ゲーム媒体のパラメータを補完する関係にある場合、第1サブグループに属する第1ゲーム媒体に基づいて、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2サブグループに含めるゲーム媒体をユーザに推奨する第1推奨部を、さらに有する。
これにより、ユーザは、共同プレイに適したゲーム媒体を選択し易くなり、第1サブグループのゲーム媒体と第2サブグループのゲーム媒体とが良好な組み合わせになるように第2グループを編成することができる。そのため、ユーザの利便性が向上するうえ、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0097】
[7]上記の情報処理装置において、複数のユーザにそれぞれ役割が設定されている場合、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から役割ごとに有利なゲーム媒体をユーザに推奨する第2推奨部をさらに有する。
これにより、ユーザは、それぞれの役割に応じて共同プレイに適したゲーム媒体を選択し易くなる。そのため、ユーザの利便性が向上するうえ、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0098】
[8]上記の情報処理装置において、複数のユーザには第1ユーザと第2ユーザとが含まれ、第2グループには第1ユーザと第2ユーザのそれぞれの役割に対応したゲーム媒体を配置可能な枠が設定されている場合、第2編成部は、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から第2ユーザの役割に対応した枠に配置するゲーム媒体の選択を第1ユーザから受け付け、第2グループを編成する。
これにより、ユーザは、それぞれの役割に対応したゲーム媒体を他のユーザが所持しているゲーム媒体からも選択可能になり、共同プレイを行う際に適した第2グループを編成することができる。そのため、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢がさらに増え、ゲームの趣向性をより一層向上させることができる。
【0099】
[9]また、本実施形態に係る情報処理方法によれば、コンピュータが、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成し、コンピュータが、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示し、コンピュータが、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成する。
上記の情報処理方法によれば、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢が増え、ゲームの趣向性を向上させることができる。
【0100】
[10]また、本実施形態に係るプログラムによれば、コンピュータに、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成させ、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させ、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成させる。
上記のプログラムによれば、ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢が増え、ゲームの趣向性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0101】
10 サーバ
12 ユーザ端末
12a ディスプレイ
14 ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インターフェース
24 ストレージ
25 バス
30 記憶部
31 情報取得部
32 表示制御部
33 第1編成部
34 第2編成部
35 第1推奨部
36 第2推奨部
37 第3推奨部
38 ゲーム進行部
41 ゲーム媒体表示領域
42 第1グループ表示領域
43 第1サブグループ表示領域
44 第2サブグループ表示領域
45 決定ボタン
51a-51d 第1グループ表示領域
52 第2グループ表示領域
53a-53d 第1サブグループ表示領域
54a-54d 第2サブグループ表示領域
55 第1サブグループ表示領域
56 第2サブグループ表示領域
61 第1枠
62 第2枠
63 第3枠
64 第4枠
G1 第1グループ編成画面
G2 第2グループ編成画面
S 情報処理システム
【要約】
【課題】ユーザが利用できるゲーム媒体の選択肢を増やし、ゲームの趣向性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】情報処理装置は、ユーザが所持しているゲーム媒体からユーザごとの第1グループを編成する第1編成部と、ゲームにおいて共同プレイを行う複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体を、複数のユーザの少なくとも一のユーザが選択可能な状態で表示部に表示させる表示制御部と、複数のユーザの第1グループに属するゲーム媒体の中から選択されたゲーム媒体を、複数のユーザが共同プレイにおいて利用する第2グループに編成する第2編成部と、を有する。
【選択図】
図4