(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-02
(45)【発行日】2022-08-10
(54)【発明の名称】プレシャンプー組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/86 20060101AFI20220803BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20220803BHJP
A61K 8/42 20060101ALI20220803BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20220803BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20220803BHJP
【FI】
A61K8/86
A61K8/34
A61K8/42
A61K8/73
A61Q5/02
(21)【出願番号】P 2018170358
(22)【出願日】2018-09-12
【審査請求日】2021-07-02
(73)【特許権者】
【識別番号】502439647
【氏名又は名称】株式会社ダリヤ
(72)【発明者】
【氏名】奥村 久野
【審査官】松元 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-024815(JP,A)
【文献】特開2014-009193(JP,A)
【文献】特開2013-249273(JP,A)
【文献】特開2018-016625(JP,A)
【文献】特開2015-110550(JP,A)
【文献】特開2001-247433(JP,A)
【文献】特開2008-024663(JP,A)
【文献】特開2015-166330(JP,A)
【文献】特開2005-170817(JP,A)
【文献】特開2013-184946(JP,A)
【文献】特開2015-089869(JP,A)
【文献】特開2016-222586(JP,A)
【文献】特開2000-095651(JP,A)
【文献】国際公開第2017/086291(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/86
A61Q 5/02
A61K 8/41
A61K 8/34
A61K 8/73
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)
ポリオキシエチレン(30モル)ポリオキシプロピレン(6モル)デシルテトラデシルエーテルまたはポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン(6モル)デシルテトラデシルエーテルから選ばれる1種以上
(B)両性界面活性剤
(C)エタノール
(D)多価アルコール
(E)
キサンタンガム
を含有
し、前記(A)成分の含有量が0.1~3.0質量%であり、前記(E)成分の含有量が0.2~3.0質量%であることを特徴とするプレシャンプー組成物。
【請求項2】
前記(B)成分の含有量が0.03~9質量%であることを特徴とする請求項
1に記載のプレシャンプー組成物。
【請求項3】
前記(B)成分がラウリン酸アミドプロピルベタインであることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のプレシャンプー組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレシャンプー組成物に関し、さらに詳しくはシャンプーによる毛髪洗浄の直前に頭皮および頭髪に適用することにより、皮脂除去効果がよく、洗い流し時のきしみ感を低減し、頭皮へのなじみがよく、頭皮から垂れ落ちないプレシャンプー組成物である。
【背景技術】
【0002】
フケ症の原因の一つとして脂漏性皮膚炎が挙げられる。脂漏性皮膚炎の主要な原因は頭皮の常在菌の一つのマラセチア属という真菌の異常増殖と考えられている。マラセチア属が異常増殖すると皮脂中のトリグリセリドが必要以上に分解され、脂肪酸が必要以上に生産される。必要以上の脂肪酸は皮膚に刺激を与えることがあり、これが脂漏性皮膚炎の原因とされている。この脂漏性皮膚炎を防止するためには、頭皮から分泌された過剰あるいは劣化した皮脂を除去することが必要である。
【0003】
従来、頭皮の皮脂や汚れを除去する目的でシャンプー組成物が存在している。しかしながら、シャンプーを一度行うだけでは除去しきれない頭皮の皮脂や油性成分もあり、それらを除去する目的として、シャンプーでの毛髪洗浄の前に頭皮や頭髪に使用するプレシャンプー組成物が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、プレシャンプー組成物による皮脂や油性成分の除去力を高めすぎると、洗い流し時にきしみ感を生じたり、乾燥後の髪の指通りが損なわれたりする問題があった。また、頭皮に浸透させるためプレシャンプー組成物は低粘度のものが多く、頭皮から垂れやすいといった問題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、(A)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、(B)両性界面活性剤、(C)エタノール、(D)多価アルコール、および(E)キサンタンガムを含有することを特徴とするプレシャンプー組成物が、上記問題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、皮脂除去効果がよく、洗い流し時のきしみ感を低減し、頭皮へのなじみがよく、頭皮から垂れ落ちないプレシャンプー組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
【0009】
本発明によるプレシャンプー組成物には皮脂除去効果の観点から(A)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルを含有する。
【0010】
前記(A)成分は、プレシャンプー組成物に含有されていればよいが、皮脂除去効果の観点から好ましくは0.01~5%、より好ましくは0.1~3%、さらに好ましくは0.5~2.5%含有する。前記(A)成分が0.01%未満の場合、皮脂の除去が不十分の恐れがある。前記(A)成分が5%を超える場合、洗い流し時に毛髪がきしみ感触が悪くなる恐れがある。
【0011】
前記(A)成分は、特に限定されないが、例えば、ポリオキシエチレン(30モル)ポリオキシプロピレン(6モル)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン(6モル)デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン(12モル)ポリオキシプロピレン(6モル)デシルテトラデシルエーテル等が挙げられ、なかでも、頭皮の皮脂との相溶性の観点からポリオキシエチレン(30モル)ポリオキシプロピレン(6モル)デシルテトラデシルエーテルが好ましい。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0012】
本発明によるプレシャンプー組成物には、皮脂除去効果の観点から(B)両性界面活性剤を含有する。
【0013】
前記(B)成分は、特に限定されないが、例えば、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。本発明の効果がより発揮されるという観点から、ベタイン型両性界面活性剤を含有することが好ましい。
【0014】
アミノ酸型両性界面活性剤は、特に限定されないが、例えば、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシエトキシエチル-N’-カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシメトキシエチル-N’-カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のグリシン型両性界面活性剤、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0015】
ベタイン型両性界面活性剤は、特に限定されないが、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0016】
前記(B)成分は、皮脂除去効果と洗い流し時の毛髪の感触の観点から、ラウリン酸アミドプロピルベタインを含有することが好ましい。
【0017】
前記(B)成分は、プレシャンプー組成物に含有されていればよいが、皮脂除去効果の観点から好ましくは0.03~9%、より好ましくは0.3~3%、さらに好ましくは0.8~2.5%含有する。前記(B)成分が0.03%未満の場合、皮脂の除去が不十分の恐れがある。前記(B)成分が9%を超える場合、洗い流し時に毛髪がきしみ感触が悪くなる恐れがある。
【0018】
本発明によるプレシャンプー組成物には、頭皮へのなじみや浸透性の観点から(C)エタノールを含有する。
【0019】
前記(C)成分は、プレシャンプー組成物に含有されていればよいが、頭皮へのなじみや浸透性の観点から好ましくは0.1~50%、より好ましくは1~30%、さらに好ましくは3~20%含有する。前記(C)成分が0.1%未満の場合、頭皮へのなじみや浸透性が悪くなり、皮脂除去効果が現れない恐れがある。前記(C)成分が50%を超える場合、組成物の粘度が低く、組成物が頭皮から垂れ落ち、皮脂除去効果が現れない恐れがある。
【0020】
本発明によるプレシャンプー組成物には、頭皮へのなじみや浸透性の観点から(D)多価アルコールを含有する。
【0021】
前記(D)成分は、特に限定されないが、例えば、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0022】
前記(D)成分は、頭皮へのなじみや浸透性の観点から、1,3-ブチレングリコールを含有することが好ましい。
【0023】
前記(D)成分は、プレシャンプー組成物に含有されていればよいが、頭皮へのなじみや浸透性の観点から好ましくは0.1~20%、より好ましくは1~10%、さらに好ましくは2~8%含有する。前記(D)成分が0.1%未満の場合、頭皮へのなじみや浸透性が悪くなり、皮脂除去効果が現れない恐れがある。前記(D)成分が20%を超える場合、頭皮がべたつき、かつ、洗い流し時に毛髪がきしみ感触が悪くなる恐れがある。
【0024】
本発明によるプレシャンプー組成物には、適度な粘度を持たせる観点から(E)アニオン性高分子を含有する。
【0025】
前記(E)成分は、特に限定されないが、例えば、デキストラン硫酸ナトリウム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラギーナン、アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、変性キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、架橋ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド、アクリルアミド・アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリルアミド・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体及びアクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体等が挙げられる。これらは1種以上を選択して含有されてもよい。
【0026】
前記(E)成分は、プレシャンプー組成物への配合のしやすさ、粘度の出やすさ、頭皮への塗布のしやすさ、および、頭皮へのなじみの観点から、キサンタンガムを含有することが好ましい。
【0027】
前記(E)成分は、プレシャンプー組成物に含有されていればよいが、適度な粘度の観点から好ましくは0.02~5%、より好ましくは0.2~3%、さらに好ましくは0.5~2%含有する。前記(E)成分が0.02%未満の場合、十分な粘度が得られず、塗布時に、皮膚から組成物が垂れ落ちる恐れがある。前記(E)成分が5%を超える場合、組成物の粘度が高くなり、頭皮全体へ均一に塗布しにくくなる恐れがある。
【0028】
本発明のプレシャンプー組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記成分の他に通常化粧品に用いられる成分として、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、(A)成分以外のノニオン性界面活性剤、高級アルコール、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、植物油、カチオン性高分子、両性高分子、ノニオン性高分子、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤、着色剤等を含有することができ、これらは1種以上含有してもよい。
【0029】
本発明の20℃における粘度は、塗布時の垂れ落ち等の観点から、2,000mPa・s~20,000mPa・sが好ましく、4,000mPa・s~15,000mPa・sがより好ましい。
【0030】
本発明における粘度は、常法により調製したプレシャンプー組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で24時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、M4号ローターを用いて20℃、12rpmで1分間回転させた後に測定したものである。
【0031】
本発明の20℃におけるpHは、4~8が好ましく、5~7がより好ましい。
【0032】
本発明によるプレシャンプー組成物は、特に限定されず、PE容器、PET容器、ガラス容器等に充填され、直接ノズルやチューブの口から頭皮へ塗布する、もしくは、手指に適量を取り、頭皮に塗布して使用することができる。
【0033】
本発明によるプレシャンプー組成物の性状は、頭皮上での保持性や頭皮とのなじみの観点から、適度な粘度を持つジェル状であることが好ましい。
【実施例】
【0034】
以下、本発明を実施例および比較例を挙げて詳細に説明する。ただし、本発明は下記の実施例にのみ限定されるものではない。
【0035】
本明細書に示す評価試験において、プレシャンプー組成物に含まれる成分および、その含有量を種々変更しながら実施した各種の実験結果を以下に示す。なお、プレシャンプー組成物の各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。
【0036】
本明細書に示す評価試験において、「皮脂除去効果」、「洗い流し時のきしみ感のなさ」、「頭皮へのなじみ」および「垂れ落ちのなさ」について評価した。
【0037】
「皮脂除去効果」
得られたプレシャンプー組成物10gを、パネラーの頭皮全体に塗布してよく揉みこみ、40℃の水で洗い流す。その後、毛髪をドライヤーで乾燥し、熱気がなくなってから、頭頂部の頭皮をマイクロスコープにて撮影し、撮影画像から目視で皮脂の除去効果を確認した。
【0038】
「洗い流し時のきしみ感のなさ」
得られたプレシャンプー組成物10gを、パネラーの頭皮全体に塗布してよく揉みこみ、40℃の水で洗い流した時の毛髪のきしみ感を確認した。
【0039】
「頭皮へのなじみ」
得られたプレシャンプー組成物10gを、パネラーの頭皮全体に塗布したときの、頭皮へのなじみを確認した。
【0040】
「垂れ落ちのなさ」
得られたプレシャンプー組成物10gを、パネラーの頭皮全体に塗布したとき、プレシャンプー組成物が頭皮から垂れ落ちないかを確認した。
【0041】
(評価方法)
パネラー10名がプレシャンプー組成物を使用し、各項目に関して官能評価を行った。各人が項目毎に5点(非常に良好)、4点(より良好)、3点(良好)、2点(不良)、1点(非常に不良)の5段階で評価して全員の平均点を算出した後、下記判定基準に従って判定した。
(平均点の判定基準)
4.0点以上 : ◎
3.0点以上4.0点未満 : ○
2.0点以上3.0点未満 : △
2.0点未満 : ×
【0042】
(第1評価試験)
第1評価試験では、前記成分(A)の種類および含有量を様々に代えたプレシャンプー組成物に関して評価した。表1にプレシャンプー組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
【0043】
【0044】
表1に示す実施例1~8より、「皮脂除去効果」、「洗い流し時のきしみ感のなさ」、「頭皮へのなじみ」および「垂れ落ちのなさ」に関して良好な結果を得た。
【0045】
(第2評価試験)
第2評価試験では、前記成分(B)の種類および含有量を様々に代えたプレシャンプー組成物に関して評価した。表2にプレシャンプー組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
【0046】
【0047】
表2に示す実施例9~14より、「皮脂除去効果」、「洗い流し時のきしみ感のなさ」、「頭皮へのなじみ」および「垂れ落ちのなさ」に関して良好な結果を得た。
【0048】
(第3評価試験)
第3評価試験では、前記成分(C)の種類および含有量を様々に代えたプレシャンプー組成物に関して評価した。表3にプレシャンプー組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
【0049】
【0050】
表3に示す実施例15~20より、「皮脂除去効果」、「洗い流し時のきしみ感のなさ」、「頭皮へのなじみ」および「垂れ落ちのなさ」に関して良好な結果を得た。
【0051】
(第4評価試験)
第4評価試験では、前記成分(D)の種類および含有量を様々に代えたプレシャンプー組成物に関して評価した。表4にプレシャンプー組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
【0052】
【0053】
表4に示す実施例21~27より、「皮脂除去効果」、「洗い流し時のきしみ感のなさ」、「頭皮へのなじみ」および「垂れ落ちのなさ」に関して良好な結果を得た。
【0054】
(第5評価試験)
第5評価試験では、前記成分(E)の種類および含有量を様々に代えたプレシャンプー組成物に関して評価した。表5にプレシャンプー組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
【0055】
【0056】
表5に示す実施例28~34より、「皮脂除去効果」、「洗い流し時のきしみ感のなさ」、「頭皮へのなじみ」および「垂れ落ちのなさ」に関して良好な結果を得た。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、皮脂除去効果がよく、洗い流し時のきしみ感を低減し、頭皮へのなじみがよく、頭皮から垂れ落ちないプレシャンプー組成物を提供することができる。