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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-02
(45)【発行日】2022-08-10
(54)【発明の名称】電力供給システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20220803BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220803BHJP
   H02J 7/35 20060101ALI20220803BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20220803BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20220803BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20220803BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 53/30 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 53/53 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 53/62 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 53/67 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 53/68 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 55/00 20190101ALI20220803BHJP
   B60L 58/10 20190101ALI20220803BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20220803BHJP
   G16Y 20/30 20200101ALI20220803BHJP
【FI】
H02J7/02 F
H02J7/00 P
H02J7/00 X
H02J7/35 K
H02J7/00 303C
H02J7/00 302C
H02J3/38 110
H01M10/44 P
H01M10/48 P
B60L50/60
B60L53/14
B60L53/30
B60L53/53
B60L53/62
B60L53/67
B60L53/68
B60L55/00
B60L58/10
G16Y10/40
G16Y20/30
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021189149
(22)【出願日】2021-11-22
【審査請求日】2021-11-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517266115
【氏名又は名称】株式会社船橋総行
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】二宮 正
【審査官】右田 勝則
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-027647(JP,A)
【文献】特開2019-032595(JP,A)
【文献】特開2020-114157(JP,A)
【文献】特開2020-115706(JP,A)
【文献】特開2021-044972(JP,A)
【文献】特表2016-524437(JP,A)
【文献】特開2021-129459(JP,A)
【文献】特開2018-152201(JP,A)
【文献】特開2019-221014(JP,A)
【文献】特開2019-033629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/02
H02J 7/00
H02J 7/35
H02J 3/38
H01M 10/44
H01M 10/48
B60L 50/60
B60L 53/14
B60L 53/30
B60L 53/53
B60L 53/62
B60L 53/67
B60L 53/68
B60L 55/00
B60L 58/10
G16Y 10/40
G16Y 20/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設置される電力供給システムであって、
複数の電力ユニットと、
前記複数の電力ユニットのうちのいずれの電力ユニットに電力を供給するかを切り替え可能な電力供給切替装置と、
前記複数の電力ユニットのうちのいずれかの電力ユニットから供給される電力を単相の交流電力から三相の交流電力に変換する変換装置と、
前記複数の電力ユニットのうちのいずれかの電力ユニットが前記変換装置に接続されるように、前記複数の電力ユニットと前記変換装置との接続を切り替え可能な電力切替装置と、を備え、
前記各電力ユニットは、
前記電力供給切替装置から電力を供給されることが可能な複数の充電器と、
前記電力供給切替装置から電力を供給されることが可能な複数の蓄電池と、
前記複数の充電器によって充電された複数の車両のバッテリから電力の供給を受けることが可能な複数の第1電力取得装置と、
前記複数の蓄電池から電力の供給を受けることが可能な複数の第2電力取得装置と、
前記複数の第2電力取得装置から供給される電力を統合する統合装置と、
前記複数の第1電力取得装置及び前記統合装置から供給される電力を統合し、前記電力切替装置に出力する電力統合装置と、
前記電力供給切替装置及び前記統合装置のうちのいずれから前記複数の充電器に電力を供給するかを切り替え可能な複数の切替装置と、を備える、電力供給システム。
【請求項2】
請求項1に記載の電力供給システムにおいて、
前記電力供給切替装置は、第1所定時間が経過する毎に、前記複数の電力ユニットのうちのいずれの電力ユニットに電力を供給するかを切り替える、電力供給システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電力供給システムにおいて、
前記電力切替装置は、第2所定時間が経過する毎に、前記複数の電力ユニットのうちのいずれの電力ユニットが前記変換装置に接続されるかを切り替える、電力供給システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、
前記充電器は、車両に搭載されているバッテリを普通充電することが可能である、電力供給システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、
前記変換装置は、前記三相の交流電力を供給可能である、電力供給システム。
【請求項6】
請求項5に記載の電力供給システムにおいて、
前記変換装置は、前記三相の交流電力を急速充電装置に供給可能である、電力供給システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、
前記電力供給切替装置は、施設内発電装置によって発電された電力の供給を受けることが可能である、電力供給システム。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、
監視装置をさらに備え、
前記監視装置は、前記複数の蓄電池の充電状態の情報を取得可能である、電力供給システム。
【請求項9】
請求項8に記載の電力供給システムにおいて、
前記監視装置は、取得した前記複数の蓄電池の充電状態の情報を、前記施設を含む地域を対象としている仮想電力プラントのサーバに送信可能である、電力供給システム。
【請求項10】
請求項9に記載の電力供給システムにおいて、
前記監視装置は、前記仮想電力プラントのサーバによって制御されることが可能である、電力供給システム。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の電力供給システムにおいて、
前記各電力ユニットは、前記複数の充電器及び前記複数の蓄電池のうちのいずれの充電器又は蓄電池に電力を供給するかを切り替え可能な第2電力供給切替装置をさらに備える、電力供給システム。
【請求項12】
請求項11に記載の電力供給システムにおいて、
前記第2電力供給切替装置は、第3所定時間が経過する毎に、前記複数の充電器及び前記複数の蓄電池のうちのいずれの充電器又は蓄電池に電力を供給するかを切り替える、電力供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)などのような、充電可能なバッテリを搭載した車両の普及が進んでいる。
【0003】
電気自動車などのような充電可能なバッテリを搭載した車両のバッテリは、充電器により充電可能である。例えば特許文献1には、二次電池を併設した充電スタンド(充電器)の電力制御方法が開示されている。
【0004】
電気自動車の普及に伴い、商業施設など様々な施設の駐車場において、電気自動車などの車両を充電するための充電器が設置されつつある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-33629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
施設の駐車場に複数の充電器が設置されている場合、複数の電気自動車を同時に充電することができる。
【0007】
複数の電気自動車が充電されている場合、複数の電気自動車に充電された電力を他の用途にも有効に利用できることが望ましい。
【0008】
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、電気自動車のような車両に充電された電力を有効に活用することを可能とする電力供給システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電力供給システムは、
施設に設置される電力供給システムであって、
複数の電力ユニットと、
前記複数の電力ユニットのうちのいずれの電力ユニットに電力を供給するかを切り替え可能な電力供給切替装置と、
前記複数の電力ユニットのうちのいずれかの電力ユニットから供給される電力を単相の交流電力から三相の交流電力に変換する変換装置と、
前記複数の電力ユニットのうちのいずれかの電力ユニットが前記変換装置に接続されるように、前記複数の電力ユニットと前記変換装置との接続を切り替え可能な電力切替装置と、を備え、
前記各電力ユニットは、
前記電力供給切替装置から電力を供給されることが可能な複数の充電器と、
前記電力供給切替装置から電力を供給されることが可能な複数の蓄電池と、
前記複数の充電器によって充電された複数の車両のバッテリから電力の供給を受けることが可能な複数の第1電力取得装置と、
前記複数の蓄電池から電力の供給を受けることが可能な複数の第2電力取得装置と、
前記複数の第2電力取得装置から供給される電力を統合する統合装置と、
前記複数の第1電力取得装置及び前記統合装置から供給される電力を統合し、前記電力切替装置に出力する電力統合装置と、
前記電力供給切替装置及び前記統合装置のうちのいずれから前記複数の充電器に電力を供給するかを切り替え可能な複数の切替装置と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る電力供給システムによれば、電気自動車のような車両に充電された電力を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る電力供給システムの概略構成を示す図である。
図2図1の電力供給切替装置の概略構成を示す図である。
図3図1の電力切替装置の概略構成を示す図である。
図4】変形例に係る電力ユニットの概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る電力供給システム1の概略構成を示す図である。電力供給システム1は、様々な施設に設置されてよい。電力供給システム1が設置される施設は、例えば、集合住宅の駐車場、商業施設の駐車場、オフィスの駐車場、官公庁の駐車場などであってよい。
【0014】
電力供給システム1は、電力供給切替装置20と、電力ユニット30-1~30-3と、電力切替装置40と、変換装置50と、監視装置60と、急速充電装置70と、機器設備80とを備える。
【0015】
以後、電力ユニット30-1~30-3について、特に区別する必要がない場合は、単に電力ユニット30と称して説明する場合がある。
【0016】
図1においては、電力供給システム1が3つの電力ユニット30を備える場合を示しているが、電力供給システム1が備える電力ユニット30の数は3つに限定されない。電力供給システム1は複数の電力ユニット30を備えていればよく、電力供給システム1が備える電力ユニット30の数は2つでもよいし、4つ以上であってもよい。
【0017】
電力ユニット30は、複数の切替装置31と、複数の充電器32と、複数の蓄電池33と、複数の第1電力取得装置34と、複数の第2電力取得装置35と、統合装置36と、電力統合装置37とを備える。なお、図1においては、電力ユニット30-1についてのみ内部の構成を示しているが、電力ユニット30-2及び30-2の構成も電力ユニット30-1の構成と同様である。
【0018】
受電装置10は、例えば、キュービクル式高圧受電設備である。受電装置10は、電力会社4の送電線などから、電力を高電圧で受電し、100V又は200Vなどの低電圧に変圧して、分電盤2を介して電力供給切替装置20に電力を供給することができる。
【0019】
受電装置10が高電圧を低電圧に変換することで、電力供給システム1は、後述する車両7及び蓄電池33を低電圧で充電することができる。
【0020】
受電装置10は、売電用受電装置11と、買電用受電装置12とを備える。電力供給システム1が売電する場合、売電用受電装置11が電力供給システム1から電力を受電し、電力会社4に電力を供給する。電力供給システム1が買電する場合、買電用受電装置12が電力会社4から電力を受電し、電力供給システム1に電力を供給する。
【0021】
分電盤2と電力会社4との間の送電線には、電力量計3が設置されていてよい。電力量計3は、電力会社4から電力供給システム1に供給される電力量を計測する。また、電力供給システム1が、電力会社4に電力を売ること、すなわち売電することができる場合、電力量計3は、電力供給システム1から電力会社4に売電によって供給される電力量を計測することができる。
【0022】
受電装置10は、必要な電気容量に応じて、トランス(変圧器)などに要求される仕様が変わる。受電装置10は、必要な電気容量が小さいほど、低コストのものとすることができるため、電力会社4から受電する最大電力は小さい電力に抑えることが好ましい。
【0023】
電力供給システム1は、電力会社4から電力を受電する代わりに、施設内発電装置5から、PCS(パワーコンディショニングシステム)6及び分電盤2を介して電力を受電してもよい。
【0024】
施設内発電装置5は、電力供給システム1が設置されている施設内に設置されている発電装置である。施設内発電装置5は、例えば、太陽光発電装置であってよい。
【0025】
PCS6は、施設内発電装置5から供給される直流電力を交流電力に変換する。なお、施設内発電装置5が交流電力を出力可能な発電装置である場合、施設内発電装置5は、PCS6を介さずに、電力供給システム1に電力を供給してもよい。
【0026】
分電盤2は、電力線の接続を切り替え可能である。分電盤2は、手動で電力線の接続を切り替える構成であってもよいし、電力供給システム1からの制御によって自動で電力線の接続を切り替える構成であってもよい。
【0027】
分電盤2によって電力線の接続を切り替えることで、電力供給システム1は、電力会社4又は施設内発電装置5のいずれかから電力の供給を受けることができる。
【0028】
電力供給切替装置20は、分電盤2から供給された電力を、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30に供給するかを切り替え可能である。
【0029】
図2を参照して、電力供給切替装置20の構成及び機能について説明する。図2に示すように、電力供給切替装置20は、スイッチ21-1~21-3と、制御部22と、記憶部23と、入力部24とを備える。
【0030】
スイッチ21-1は、制御部22からの制御信号に基づいて、分電盤2の出力と、電力ユニット30-1との接続のオン/オフを切り替える。スイッチ21-2は、制御部22からの制御信号に基づいて、分電盤2の出力と、電力ユニット30-2との接続のオン/オフを切り替える。スイッチ21-3は、制御部22からの制御信号に基づいて、分電盤2の出力と、電力ユニット30-3との接続のオン/オフを切り替える。
【0031】
スイッチ21-1がオンすると、分電盤2から供給される電力は、電力ユニット30-1に供給される。スイッチ21-2がオンすると、分電盤2から供給される電力は、電力ユニット30-2に供給される。スイッチ21-3がオンすると、分電盤2から供給される電力は、電力ユニット30-3に供給される。
【0032】
以後、スイッチ21-1~21-3について、特に区別する必要がないときは、単にスイッチ21と称して説明する場合がある。
【0033】
スイッチ21は、例えば、電磁開閉器とすることができる。スイッチ21が電磁開閉器である場合、制御部22からの制御信号によって、電磁開閉器が備えるコイルに電流が流れると、スイッチ21はオンする。また、制御部22からの制御信号によって、電磁開閉器が備えるコイルに電流が流れなくなると、スイッチ21はオフする。
【0034】
制御部22は、電力供給切替装置20の各構成部及び電力供給切替装置20全体を制御する。制御部22は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサとして構成されてもよいし、特定の処理に特化した専用のプロセッサとして構成されてもよい。
【0035】
記憶部23は、各種データ、及び制御部22によって実行されるプログラム等を記憶する。記憶部23は、例えば半導体メモリ又は磁気メモリ等により構成されてよい。記憶部23は、制御部22と一体として構成されてもよい。
【0036】
入力部24は、電力供給切替装置20へのユーザからの入力を受け付ける。入力部24は、物理的なボタンとして構成されてもよいし、画面への入力を受け付けるタッチパネルとして構成されてもよい。
【0037】
再び図1に戻って説明する。
【0038】
電力供給切替装置20は、第1所定時間が経過する毎に、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30に電力を供給するかを切り替える。
【0039】
このように電力供給切替装置20が時分割で電力ユニット30-1~30-3に電力を供給することにより、全ての電力ユニット30-1~30-3に同時に電力を供給する場合に比べて、電力会社4から供給を受ける最大電力量を低減することができる。図1に示すように、電力ユニット30の数が3つである場合、電力会社4から供給を受ける最大電力量を3分の1に低減することができる。そのため、電力供給システム1は、受電装置10に必要な電気容量を数分の1に抑えることができ、受電装置10を低コストのものとすることができる。また、電力供給システム1は、電力会社4から供給を受ける最大電力量を数分の1に抑えることができため、電力会社4との契約における契約アンペアを低減することができ、電気料金の基本料金を低額に抑えることができる。
【0040】
電力供給切替装置20が電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれかの電力ユニット30に電力を供給すると、電力を供給された電力ユニット30が備える複数の充電器32及び複数の蓄電池33は、電力供給切替装置20から電力の供給を受けることが可能である。
【0041】
充電器32は、車両7を充電することが可能な充電器である。車両7は、バッテリを搭載している車両であり、例えば、電気自動車又はプラグインハイブリッド自動車などであってよい。車両7は、電力供給システム1が設置されている施設の駐車場に停められている車両である。
【0042】
充電器32は、コンセントを備え、車両7の電源プラグなどを差し込むことが可能であってよい。充電器32に電力供給切替装置20から電力が供給されているとき、充電器32は、電源プラグが差し込まれている車両7のバッテリを充電することができる。
【0043】
充電器32に電力供給切替装置20から電力が供給される際は、切替装置31を介して、電力供給切替装置20から充電器32に電力が供給される。切替装置31については後述する。
【0044】
充電器32は、車両7を普通充電することが可能である。ここで「普通充電」とは、「急速充電」と区別して用いられる用語である。普通充電は、単相の100V又は200Vを用いた充電であり、急速充電よりもフル充電に要する時間が長い充電である。急速充電は、三相の200Vを用いた充電であり、普通充電よりもフル充電に要する時間が短い充電である。
【0045】
蓄電池33は、充電可能な電池である。蓄電池33に電力供給切替装置20から電力が供給されているとき、蓄電池33は、電力供給切替装置20から供給された電力によって充電することができる。蓄電池33は、例えば、リチウムイオンバッテリなどであってよい。
【0046】
第1電力取得装置34は、車両7のバッテリから電力の供給を受けることが可能である。第1電力取得装置34は、車両7から、交流電力として電力の供給を受けてもよいし、直流電力として電力の供給を受けてもよい。第1電力取得装置34が、交流電力と直流電力のどちらで電力の供給を受けるかは、車両7が交流電力と直流電力のどちらを出力可能であるかに依存してよい。例えば車両7がインバータを搭載している場合、車両7は、交流電力を出力可能である。
【0047】
第1電力取得装置34は、交流電力として電力の供給を受けた場合と、直流電力として電力の供給を受けた場合とのいずれの場合も、交流電力を電力統合装置37に出力する。
【0048】
第1電力取得装置34は、車両7から交流電力として電力の供給を受けた場合、そのまま交流電力を電力統合装置37に出力する。
【0049】
第1電力取得装置34は、車両7から直流電力として電力の供給を受けた場合、直流電力を交流電力に変換して、電力統合装置37に出力する。第1電力取得装置34は、直流電力を交流電力に変換するインバータを備えていてよい。
【0050】
第1電力取得装置34は、車両7から電力の供給を受ける電力入力部として、交流用の電力入力部と直流用の電力入力部の2つの電力入力部を備えていてよい。または、第1電力取得装置34は、車両7から電力の供給を受ける電力入力部として、交流と直流とで共用の電力入力部を1つ備えていてよい。この場合、第1電力取得装置34は、交流と直流のどちらの入力を受けているかに応じて、インバータを動作させるか否かを切り替え可能に構成されていてよい。
【0051】
第1電力取得装置34は、単相の交流電力を出力する。第1電力取得装置34は、例えば単相3線式又は単相2線式などの方式により、単相の交流電力を出力してよい。
【0052】
第2電力取得装置35は、蓄電池33から電力の供給を受けることが可能である。第2電力取得装置35は、蓄電池33から、直流電力として電力の供給を受ける。
【0053】
第2電力取得装置35は、蓄電池33から直流電力として電力の供給を受けると、直流電力を交流電力に変換して、統合装置36に出力する。第2電力取得装置35は、直流電力を交流電力に変換するインバータを備えていてよい。
【0054】
第2電力取得装置35は、単相の交流電力を出力する。第2電力取得装置35は、例えば単相3線式又は単相2線式などの方式により、単相の交流電力を出力してよい。
【0055】
統合装置36は、複数の第2電力取得装置35から供給される単相の交流電力を統合し、電力統合装置37又は複数の切替装置31に出力する。統合装置36は、複数の第2電力取得装置35から供給される電力を統合することで、1台の蓄電池33から得られる電力よりも大きい電力を電力統合装置37又は複数の切替装置31に出力することができる。
【0056】
電力統合装置37は、複数の第1電力取得装置34から供給される単相の交流電力と、統合装置36から供給される単相の交流電力とを統合し、電力切替装置40に出力する。電力統合装置37は、複数の第1電力取得装置34から供給される単相の交流電力と、統合装置36から供給される単相の交流電力とを統合することで、1台の車両7から得られる電力あるいは1台の蓄電池33から得られる電力よりも大きい電力を電力切替装置40に出力することができる。
【0057】
切替装置31は、電力供給切替装置20及び統合装置36のうちのいずれから複数の充電器32に電力を供給するかを切り替え可能である。
【0058】
切替装置31が、電力供給切替装置20と複数の充電器32とを接続すると、電力供給切替装置20から複数の充電器32に電力を供給することが可能である。例えば、電力供給切替装置20が電力ユニット30-1に電力を供給しているとき、電力ユニット30-1の複数の充電器32に電力供給切替装置20から電力が供給される。
【0059】
切替装置31が、統合装置36と複数の充電器32とを接続すると、複数の蓄電池33に充電されている電力を、統合装置36を介して複数の充電器32に充電することが可能である。こうすることで、例えば、電力供給切替装置20が電力ユニット30-1に電力を供給していないときであっても、電力ユニット30-1の複数の蓄電池33に充電されている電力によって、複数の充電器32に電力を供給することが可能である。これにより、電力供給切替装置20が電力ユニット30-1に電力を供給していないときであっても、電力ユニット30-1の複数の充電器32によって、車両7を充電することが可能となる。
【0060】
電力切替装置40は、複数の電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれかの電力ユニット30が、分電盤2を介して変換装置50に接続されるように、複数の電力ユニット30-1~30-3と、分電盤2を介した変換装置50との接続を切り替え可能である。例えば、電力切替装置40が電力ユニット30-1と変換装置50とを分電盤2を介して接続させると、電力ユニット30-1の電力統合装置37が変換装置50と分電盤2を介して接続される。以後、電力ユニット30と変換装置50との接続について、「分電盤2を介して」との表現を省略して説明する場合がある。
【0061】
電力切替装置40が電力ユニット30-1と変換装置50とを接続させると、電力ユニット30-1が出力する単相の交流電力が変換装置50に供給される。電力切替装置40が電力ユニット30-2と変換装置50とを接続させると、電力ユニット30-2が出力する単相の交流電力が変換装置50に供給される。電力切替装置40が電力ユニット30-3と変換装置50とを接続させると、電力ユニット30-3が出力する単相の交流電力が変換装置50に供給される。
【0062】
電力切替装置40は、第2所定時間が経過する毎に、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30が変換装置50に接続されるかを切り替える。
【0063】
図3を参照して、電力切替装置40の構成及び機能について説明する。図3に示すように、電力切替装置40は、スイッチ41-1~41-3と、制御部42と、記憶部43と、入力部44とを備える。
【0064】
スイッチ41-1は、制御部42からの制御信号に基づいて、電力ユニット30-1と変換装置50との接続のオン/オフを切り替える。スイッチ41-2は、制御部42からの制御信号に基づいて、電力ユニット30-2と変換装置50との接続のオン/オフを切り替える。スイッチ41-3は、制御部42からの制御信号に基づいて、電力ユニット30-3と変換装置50との接続のオン/オフを切り替える。
【0065】
スイッチ41-1がオンすると、電力ユニット30-1から変換装置50に電力が供給される。スイッチ41-2がオンすると、電力ユニット30-2から変換装置50に電力が供給される。スイッチ41-3がオンすると、電力ユニット30-3から変換装置50に電力が供給される。
【0066】
以後、スイッチ41-1~41-3について、特に区別する必要がないときは、単にスイッチ41と記して説明する。
【0067】
スイッチ41は、例えば、電磁開閉器であってよい。スイッチ41が電磁開閉器である場合、制御部42からの制御信号によって電磁開閉器が備えるコイルに電流が流れると、スイッチ41はオンする。また、制御部42からの制御信号によって電磁開閉器が備えるコイルに電流が流れなくなると、スイッチ41はオフする。
【0068】
制御部42は、電力切替装置40の各構成部及び電力切替装置40全体を制御する。制御部42は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサとして構成されてもよいし、特定の処理に特化した専用のプロセッサとして構成されてもよい。
【0069】
記憶部43は、各種データ、及び制御部42によって実行されるプログラム等を記憶する。記憶部43は、例えば半導体メモリ又は磁気メモリ等により構成されてよい。記憶部43は、制御部42と一体として構成されてもよい。
【0070】
入力部44は、電力切替装置40へのユーザからの入力を受け付ける。入力部44は、物理的なボタンとして構成されてもよいし、画面への入力を受け付けるタッチパネルとして構成されてもよい。例えば、電力供給システム1のユーザは、入力部44を操作することにより、電力切替装置40の動作を開始させたり終了させたりすることができる。
【0071】
再び図1に戻って説明する。
【0072】
変換装置50は、電力切替装置40による切替動作に応じて、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれか一つに、分電盤2を介して接続される。変換装置50は、電力切替装置40を介して接続されている電力ユニット30から供給される単相の交流電力を三相の交流電力に変換する。単相の交流電力は、一般的に「電灯」とも称される。三相の交流電力は、一般的に「動力」とも称される。
【0073】
変換装置50は、電力切替装置40から供給される単相の交流電力を三相の交流電力に変換する際に、併せて交流電力の電圧を変換してもよい。変換装置50は、例えば、単相の交流電力の電圧である第1電圧を、三相の交流電力の電圧である第2電圧に変換してよい。この際、第2電圧は、第1電圧より大きい電圧であってよい。例えば、第1電圧は100Vであってよく、第2電圧は200Vであってよい。変換装置50は、電圧を変換するためのトランスを備えていてよい。
【0074】
変換装置50は、三相の交流電力を各種装置などに供給可能である。
【0075】
変換装置50は、三相の交流電力を急速充電装置70に供給可能である。急速充電装置70は、車両7を急速充電することが可能な装置である。変換装置50が急速充電装置70に電力を供給する場合、分電盤2は、変換装置50と電力ユニット30-1~30-3のいずれかとを接続するように切り替えられる。このように、変換装置50が急速充電装置70に電力を供給すると、施設の利用者は、充電器32によって車両7を普通充電できるだけでなく、急速充電装置70によって車両7を急速充電することも可能となる。
【0076】
変換装置50は、三相の交流電力を機器設備80に供給可能である。機器設備80は、三相の交流電力で動作する大型の電気設備である。機器設備80は、例えば、電力供給システム1が設置されている施設のエレベータであってよい。変換装置50が機器設備80に電力を供給する場合、分電盤2は、変換装置50と電力ユニット30-1~30-3のいずれかとを接続するように切り替えられる。例えば、災害発生に伴って停電した場合などにおいて、変換装置50が機器設備80である施設のエレベータに電力を供給すると、停電などの非常時においてもエレベータを使用することが可能となる。
【0077】
また、電力供給システム1は、分電盤2を介して、三相の交流電力を電力会社4に売電することが可能である。受電装置10経由で電力会社4に電力を売電する場合、分電盤2は、受電装置10と電力会社4の送電線とを接続するように切り替えられる。
【0078】
このように、分電盤2によって電力線の接続を切り替えることによって、電力供給システム1は、車両7に充電した電力及び蓄電池33に充電した電力を、様々な用途に利用することができる。
【0079】
監視装置60は、電力ユニット30の複数の蓄電池33の充電状態の情報を取得可能である。監視装置60は、蓄電池33と有線又は無線によって通信可能に接続されていてよい。
【0080】
監視装置60は、例えば、サーバとして機能するように構成された専用のコンピュータである。監視装置60は、汎用のPC(Personal Computer)であってもよい。
【0081】
監視装置60は、電力供給システム1が設置されている施設を含む地域を対象としている仮想電力プラント(VPP:Virtual Power Plant)のサーバと通信可能であってよい。監視装置60は、複数の蓄電池33の充電状態の情報を、仮想電力プラントのサーバに送信することができる。
【0082】
図1では、1つの電力供給システム1を示しているが、複数の電力供給システム1が様々な施設に設置されていてよい。仮想電力プラントのサーバは、複数の電力供給システム1の監視装置60と通信可能であってよい。これにより、仮想電力プラントのサーバは、複数の電力供給システム1の蓄電池33の充電状態の情報を取得することができる。
【0083】
監視装置60は、仮想電力プラントのサーバによって制御されることが可能であってよい。これにより、仮想電力プラントのサーバは、複数の電力供給システム1の蓄電池33の充電状態の情報に基づいて、それぞれの電力供給システム1を制御することができる。例えば、仮想電力プラントのサーバは、ある電力供給システム1の蓄電池33に余剰電力が充電されているとの情報を取得した場合、その電力を、分電盤2を介して他の施設に供給することができる。
【0084】
(変形例)
図4は、変形例に係る電力ユニット30aの概略構成を示す図である。変形例に係る電力ユニット30aは、第2電力供給切替装置38を備える点で、図1に示した電力ユニット30と相違する。
【0085】
第2電力供給切替装置38は、複数の充電器32及び複数の蓄電池33のうちのいずれの充電器32又は蓄電池33に電力を供給するかを切り替え可能である。第2電力供給切替装置38は、例えば、第3所定時間が経過する毎に、複数の充電器32及び複数の蓄電池33のうちのいずれの充電器32又は蓄電池33に電力を供給するかを切り替える。
【0086】
このように、電力ユニット30aが第2電力供給切替装置38を備えることで、時分割による電力供給を階層構造にすることができる。すなわち、電力供給切替装置20によって、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30に電力を供給するかを時分割で切り替えることができ、さらに、電力ユニット30の中で、第2電力供給切替装置38によって、複数の充電器32及び複数の蓄電池33のうちのいずれの充電器32又は蓄電池33に電力を供給するかを時分割で切り替えることができる。
【0087】
このように、時分割による電力供給を階層構造にすることによって、電力供給システム1は、充電器32及び蓄電池33へ電力を供給するタイミングを柔軟に設定することができる。
【0088】
このように、本実施形態に係る電力供給システム1は、複数の電力ユニット30と、複数の電力ユニット30のうちのいずれの電力ユニット30に電力を供給するかを切り替え可能な電力供給切替装置20と、複数の電力ユニット30のうちのいずれかの電力ユニット30から供給される電力を単相の交流電力から三相の交流電力に変換する変換装置50と、複数の電力ユニット30のうちのいずれかの電力ユニット30が分電盤2を介して変換装置50に接続されるように、複数の電力ユニット30と分電盤2を介した変換装置50との接続を切り替え可能な電力切替装置40とを備える。各電力ユニット30は、複数の充電器32と、複数の蓄電池33と、複数の充電器32によって充電された複数の車両7のバッテリから電力の供給を受けることが可能な複数の第1電力取得装置34と、複数の蓄電池33から電力の供給を受けることが可能な複数の第2電力取得装置35と、複数の第2電力取得装置35から供給される電力を統合する統合装置36と、複数の第1電力取得装置34及び統合装置36から供給される電力を統合し、電力切替装置40に出力する電力統合装置37と、電力供給切替装置20及び統合装置36のうちのいずれから複数の充電器32に電力を供給するかを切り替え可能な複数の切替装置31とを備える。これにより、電力供給システム1は、時分割で、複数の充電器32及び複数の蓄電池33に充電することができる。また、電力供給システム1は、車両7に充電された電力及び蓄電池33に充電された電力を統合して、単相の交流電力から三相の交流電力に変換し、様々な用途に利用することができる。したがって、本実施形態に係る電力供給システム1は、電気自動車のような車両7に充電された電力を有効に活用することができる。
【0089】
本発明を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置の各構成部が実行するステップを含む方法としても実現し得るものである。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
【0090】
例えば、電力供給切替装置20が、第1所定時間が経過する毎に、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30に電力を供給するかを切り替える場合を例に挙げて説明したが、いずれの電力ユニット30に電力を供給するかを電力供給切替装置20が切り替えるタイミングはこれに限られない。電力供給切替装置20は、予め設定した任意のタイミングで、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30に電力を供給するかを切り替えてよい。
【0091】
例えば、電力切替装置40が、第2所定時間が経過する毎に、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30が変換装置50に接続されるかを切り替える場合を例に挙げて説明したが、いずれの電力ユニット30が変換装置50に接続されるかを電力切替装置40が切り替えるタイミングはこれに限られない。電力切替装置40は、予め設定した任意のタイミングで、電力ユニット30-1~30-3のうちのいずれの電力ユニット30が変換装置50に接続されるかを切り替えてよい。
【0092】
例えば、図4に示した変形例に係る電力ユニット30aの説明において、第2電力供給切替装置38が、第3所定時間が経過する毎に、複数の充電器32及び複数の蓄電池33のうちのいずれの充電器32又は蓄電池33に電力を供給するかを切り替える場合を例に挙げて説明したが、いずれの充電器32又は蓄電池33に電力を供給するかを第2電力供給切替装置38が切り替えるタイミングはこれに限られない。第2電力供給切替装置38は、予め設定した任意のタイミングで、いずれの充電器32又は蓄電池33に電力を供給するかを切り替えてよい。
【0093】
例えば、第1電力取得装置34は、車両7の代わりに、バッテリを搭載している他の移動体から電力の供給を受けてもよい。他の移動体の例としては、例えば、船舶及び飛行機などが挙げられる。
【0094】
例えば、図1においては、電力供給システム1の外部に分電盤2がある構成を示しているが、分電盤2は、電力供給システム1に含まれていてもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 電力供給システム
2 分電盤
3 電力量計
4 電力会社
5 施設内発電装置
6 PCS(パワーコンディショニングシステム)
7 車両
10 受電装置
11 売電用受電装置
12 買電用受電装置
20 電力供給切替装置
21 スイッチ
22 制御部
23 記憶部
24 入力部
30、30a 電力ユニット
31 切替装置
32 充電器
33 蓄電池
34 第1電力取得装置
35 第2電力取得装置
36 統合装置
37 電力統合装置
38 第2電力供給切替装置
40 電力切替装置
41 スイッチ
42 制御部
43 記憶部
44 入力部
50 変換装置
60 監視装置
70 急速充電装置
80 機器設備
【要約】
【課題】電気自動車のような車両に充電された電力を有効に活用する。
【解決手段】本発明に係る電力供給システム1は、複数の電力ユニット30と、電力供給切替装置20と、変換装置50と、電力切替装置40とを備える。各電力ユニット30は、複数の充電器32と、複数の蓄電池33と、複数の充電器32によって充電された複数の車両7のバッテリから電力の供給を受けることが可能な複数の第1電力取得装置34と、複数の蓄電池33から電力の供給を受けることが可能な複数の第2電力取得装置35と、複数の第2電力取得装置35から供給される電力を統合する統合装置36と、複数の第1電力取得装置34及び統合装置36から供給される電力を統合し、電力切替装置40に出力する電力統合装置37と、電力供給切替装置20及び統合装置36のうちのいずれから複数の充電器32に電力を供給するかを切り替え可能な複数の切替装置31とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4