(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-02
(45)【発行日】2022-08-10
(54)【発明の名称】組み立てられるアクスルシート組立体
(51)【国際特許分類】
B60G 9/04 20060101AFI20220803BHJP
【FI】
B60G9/04
(21)【出願番号】P 2020515910
(86)(22)【出願日】2018-09-24
(86)【国際出願番号】 US2018052461
(87)【国際公開番号】W WO2019060836
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2020-09-23
(32)【優先日】2017-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509270166
【氏名又は名称】ヘンドリクソン・ユーエスエイ・エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ウェストネッジ,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】コーラー,スコット
(72)【発明者】
【氏名】スティックル,ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,デービッド
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0218620(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60G 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両アクスル
のアクスルボディに取り付けられるように構成されるアクスルシート組立体であって、
前記アクスルボディが頂面、底面、前方面、および後方面を有し、前記アクスルシート組立体が、
第1の
アクスルシート部片および第2の
アクスルシート部片を備え、
前記アクスルシート組立体の前記第1の
アクスルシート部片が、第1の壁と、第2の壁と、第1の係合面を提供する第1のアクスルシート部片係合部分とを有し、
前記アクスルシート組立体の前記第2の
アクスルシート部片が、第3の壁と、第2の係合面を提供する第2のアクスルシート部片係合部分とを有し、
前記第1の
アクスルシート部片の前記第1の壁および前記第2の壁が前記アクスルボディの
前記前方面および
前記頂面に係合されるように方向付けられ、
前記第1のアクスルシート部片が、前記アクスルボディの前記頂面、前記底面、前記前方面、および前記後方面のうちの2つの面のみに係合され、前記第2の
アクスルシート部片の前記第3の壁が
前記アクスルボディの
前記後方面に係合されるように方向付けられ、
前記アクスルシート組立体の前記第1の
アクスルシート部片の前記第1の係合面および前記アクスルシート組立体の前記第2の
アクスルシート部片の前記第2の係合面が、固定具を使用することにより前記第1の
アクスルシート部片を前記第2の
アクスルシート部片に取り外し可能にかつ可逆的に固定してそれによりアクスルシート組立体を形成するために、互いに係合されるように配置および構成される、
アクスルシート組立体。
【請求項2】
アクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体であって、前記アクスルシート組立体およびアクスルボディが、
第1のアクスルシート部片および第2のアクスルシート部片であって、
前記第1のアクスルシート部片が、第1の壁と、第2の壁と、第1の係合面を提供する第1のアクスルシート部片係合部分とを有し、
前記第2のアクスルシート部片が、第3の壁と、第2の係合面を提供する第2のアクスルシート部片係合部分とを有する、
前記第1のアクスルシート部片および第2のアクスルシート部片と、
頂面、底面、前方面、および後方面を有する外部表面を有するアクスルボディと
を備え、
それぞれの前記第1および第2のアクスルシート部片係合部分の前記第1および第2の係合面が固定具により一体に係合されて保持されるように配置され、
前記第1のアクスルシート部片が、前記アクスルボディの前記頂面、前記底面、前記前方面、および前記後方面のうちの2つの面のみに係合され、前記第1のアクスルシート部片の前記第1の壁が前記アクスルボディの前記前方面に固定され、前記第1のアクスルシート部片の前記第2の壁が第2の固定具により前記アクスルボディの前記後方面に固定される、
アクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項3】
前記第1のアクスルシート部片の前記第1の壁が前記アクスルボディの前記前方面に当接される第1のアクスルボディ係合面を有し、前記第1のアクスルシート部片の前記第2の壁が前記アクスルボディの前記頂面に当接される第2のアクスルボディ係合面を有し、前記第2のアクスルシート部片の前記第3の壁が前記アクスルボディの前記後方面に当接される第3のアクスルボディ係合面を有する、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項4】
前記第1および第3のアクスルボディ係合面が前記アクスルボディを圧縮状態にする、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項5】
前記第2のアクスルシート部片係合部分の前記第2の係合面が前記第1のアクスルシート部片係合部分の前記第1の係合面に係合されるように配置され、それぞれの前記第2のおよび第1の係合面が、前記第2のアクスルシート部片の前記第1の壁の後方のロケーションに配置される前記第1の固定具により互いに当接および固定される、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項6】
前記第1のアクスルシート部片の前記第1の係合面または前記第2のアクスルシート部片の前記第2の係合面あるいはその両方が、前記第2のアクスルシート部片の前記第3のアクスルボディ係合面に平行ではない方向に延在する、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項7】
前記第1のアクスルシート部片の前記第1の係合面または前記第2のアクスルシート部片の前記第2の係合面あるいはその両方が、前記第2のアクスルシート部片の前記第3のアクスルボディ係合面に対して垂直な方向に延在する、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項8】
前記第1のアクスルシート部片が、前記第2の壁と第4の壁との間を延在して空気ばねの底部分に取り付けられるように構成される少なくとも1つの脚部によって支持される、前記第2の壁の上方に配置される第4の
壁を有する、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項9】
前記第1のアクスルシート部片の前記第4の壁が前記第2の壁と前記第4の壁との間を延在する第2の脚部によって支持され、前記第2の壁、前記第1の脚部、前記第4の壁、および前記第2の脚部が、前記アクスルシート組立体の中空内部空間を画定する、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項10】
前記第1のアクスルシート部片の前記第1の壁が第1の孔を有し、前記第2のアクスルシート部片の前記第3の壁が第2の孔を有し、それぞれの前記第1および第2の孔が前記アクスルボディの両側において互いに位置合わせされるように配置され、前記第1のアクスルシート部片および前記第2のアクスルシート部片が前記第2の固定具により前記アクスルボディに固定される、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項11】
前記第1のアクスルボディ係合面、前記第2のアクスルボディ係合面、および/または前記第3のアクスルボディ係合面が概して平面である、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項12】
前記アクスルボディの前記前方面、前記頂面、および前記後方面が概して平面である、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項13】
前記アクスルボディの前記外部表面が、前記前方面と前記頂面との間において、および前記後方面と前記頂面との間において、弓形であるかまたは丸みを有する、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項14】
前記第1のアクスルシート部片の前記第2の壁が前記第2のアクスルシート部片の方向において前記アクスルの前記頂面に跨って延在するように構成され、第1の幅から第2の幅へとテーパ状である、請求項2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項15】
前記第2のアクスルシート部片が、前記アクスルボディの前記頂面、前記底面、前記前方面、および前記後方面のうちの1つの面のみに係合される、請求項
1または2に記載のアクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体。
【請求項16】
第1の部片および第2の部片を有するアクスルシート組立体を作る方法であって、前記方法が:
アクスルシート組立体の第1のプレート、第2のプレート、および第3のプレートを提供するステップと、
前記第1のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線を作るために前記第1のプレートを曲げ加工するステップであって、前記第1のプレートの前記第1のセクションおよび前記第2のセクションが、前記アクスルシート組立体の前記第1の部片の前記第1のプレートを曲げ加工する前記ステップの後で、互いに角度をつけられる、ステップと、
前記第2のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線を作るために前記第2のプレートを曲げ加工するステップであって、前記第2のプレートの前記第1のセクションおよび前記第2のセクションが、前記アクスルシート組立体の前記第1の部片の前記第2のプレートを曲げ加工する前記ステップの後で、互いに角度をつけられる、ステップと、
前記第3のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線を作るために前記第3のプレートを曲げ加工するステップであって、前記第3のプレートの前記第1のセクションおよび前記第2のセクションが、前記アクスルシート組立体の前記第1の部片の前記第3のプレートを曲げ加工する前記ステップの後で、互いに角度をつけられる、ステップと、
前記第2のプレートの前記第1のセクションを前記第1のプレートに固定するステップと、
前記第3のプレートの前記第1のセクションを前記第1のプレートに固定するステップと、
前記アクスルシート組立体の第2の部片の第1のプレートを提供するステップと、
前記第2の部片の第1のセクションおよび第2のセクションを形成するために前記アクスルシート組立体の前記第2の部片の前記第1のプレートを曲げ加工するステップであって、前記アクスルシート組立体の前記第2の部片の前記第1のプレートの前記第1のセクションおよび前記第2のセクションが、前記第2の部片の前記第1のプレートを曲げ加工する前記ステップによって作られる曲げ加工線により、互いに角度をつけられて分離される、ステップと、
第1の固定具を使用することにより前記第1のアクスルシート部片を前記第2のアクスルシート部片に固定するステップと、
第2の固定具を使用することにより前記第1のアクスルシート部片および前記第2のアクスルシート部片をアクスルに固定するステップと
を含む、
方法。
【請求項17】
第1の固定具を使用することにより前記第1のアクスルシート部片を前記第2のアクスルシート部片に固定する前記ステップが、第2の固定具を使用することにより前記第1のアクスル部片および前記第2のアクスル部片をアクスルに固定する前記ステップの前に行われる、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
第1の固定具を使用することにより前記第1のアクスルシート部片を前記第2のアクスルシート部片に固定する前記ステップが、第2の固定具を使用することにより前記第1のアクスル部片および前記第2のアクスル部片をアクスルに固定する前記ステップの後に行われる、請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
第1の固定具を使用することにより前記第1のアクスルシート部片を前記第2のアクスルシート部片に固定する前記ステップが、前記第1のアクスルシート部片を前記第2のアクスルシート部片に取り外し可能にかつ可逆的に固定する、請求項
16に記載の方法。
【請求項20】
第2の固定具を使用することにより前記第1のアクスルシート部片および前記第2のアクスルシート部片をアクスルに固定する前記ステップが、前記第1のアクスルシート部片および前記第2のアクスルシート部片を前記アクスルに取り外し可能にかつ可逆的に固定する、請求項
16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、参照により本明細書に組み込まれる、2017年9月23日に出願された米国仮特許出願第62/562,361号の利益および優先権を主張するものである。
【0002】
[0001]本開示は、車両サスペンションシステムおよび関連の装置と、車輪自動車のアクスルに対しての例えば空気ばねまたは板ばねなどの、エネルギー保存および/または緩衝構成要素を固定し、安定させ、支持する方法とに関する。
【背景技術】
【0003】
[0002]本開示は従来技術のサスペンションシステムの要求および/または欠陥に対処するものである。
【0004】
[0003]鍛造されるIビームのアクスルボディおよび他の代替のテクノロジよりも、丈夫であり、耐久性があり、低重量であり、材料および製造労働力に関して低コストである、組み立てられるアクスルボディが開発されてきた。組み立てられるアクスルボディは、通常、切断され、曲げ加工され、溶接、ねじ式固定具、または他の適切な手段により一体に固定される鋼シートから製造される。組み立てられるアクスルボディは、鋼シートを曲げ加工して成形して所望の形状にすることによって得られる、隣接する平坦表面の間に弓形のまたは丸みを有する角部または移行部分を有する中空ボックス状の構成を有することができる。既知の組み立てられるアクスルの例が、国際特許出願公開WO2016/196375、ならびに米国特許第8616566号、第8544961号、第7862058号、および第6609764号に示されて説明されている。このような手法で製造されるこのような構成要素および他の構成要素の寸法公差で見られる差異は、その外形を含めたその構成の他の態様、および低重量化される概して中空の構成としての他の態様と相まって、相互の関係でこれらの構成要素の振動および望ましくない運動を最小にしながら取り外し可能なかつ可逆的な手法でこれらの構成要素を他の構成要素にインターフェース連結するかまたはこれらの構成要素を他の構成要素に堅固に取り付けるのを可能にするときの形式に関しての課題をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0004]本開示は従来技術のサスペンションシステムおよび装置の要求および/または欠陥に対処するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0005]本明細書で説明されて特許請求されるデバイスおよびシステム内で別個にまたはまとめて具体化され得る本主題の態様は複数存在する。これらの態様は単独でまたは本主題の他の態様との組合せで採用され得るものであり、これらの態様をまとめて説明することは、これらの態様を別個に使用すること、または添付の特許請求の範囲に記載される態様を別個に特許請求すること、を除外することを意図されない。
【0007】
[0006]本開示の一態様では、車両アクスルに取り付けられるように構成されるアクスルシート組立体が第1の部片および第2の部片を備える。アクスルシート組立体の第1の部片が第1の壁および第2の壁と、第1の係合面を提供する第1のアクスルシート部片係合部分とを有する。アクスルシート組立体の第2の部片が、第3の壁と、第2の係合面を提供する第2のアクスルシート部片係合部分とを有する。第1の部片の第1の壁および第2の壁がアクスルボディの前方面および頂面に係合されるように方向付けられ、第2の部片の第3の壁がアクスルボディの後方面に係合されるように方向付けられる。アクスルシート組立体の第1の部片の第1の係合面およびアクスルシート組立体の第2の部片の第2の係合面が、アクスルシート組立体を形成することを目的として固定具を使用することにより第1の部片を第2の部片に取り外し可能にかつ可逆的に一体に固定してするために、互いに係合されるように配置および構成される。
【0008】
[0007]本開示の第2の態様では、アクスルボディに取り付けられるアクスルシート組立体が、第1のアクスルシート部片と、第2のアクスルシート部片とを備える。第1のアクスルシート部片が、第1の壁と、第2の壁と、第1の係合面を提供する第1のアクスルシート部片係合部分とを有する。第2のアクスルシート部片が、第3の壁と、第2の係合面を提供する第2のアクスルシート部片係合部分とを有する。アクスルボディが、頂面と、底面と、前方面と、後方面とを有する外部表面を有する。それぞれの第1および第2のアクスルシート部片係合部分の第1および第2の係合面が固定具によって一体に係合されて保持されるように位置決めされる。第1のアクスルシート部片の第1の壁がアクスルボディの前方面に固定され、第1のアクスルシート部片の第2の壁が第2の固定具によりアクスルボディの後方面に固定される。
【0009】
[0008]本開示の第3の態様では、第1の部片および第2の部片を有するアクスルシート組立体を作る方法が、アクスルシート組立体の第1の部片の第1のプレート、第2のプレート、および第3のプレートを提供することを含む。第1のプレートが、第1のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線(bend line)を作るように曲げ加工され、ここでは第1のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションが、アクスルシート組立体の第1の部片の第1のプレートを曲げ加工するステップ後に互いに角度をつけられる。第2のプレートが、第2のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線を作るように曲げ加工される。第2のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションが、アクスルシート組立体の第1の部片の第2のプレートを曲げ加工するステップ後に互いに角度をつけられる。第3のプレートが、第3のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線を作るように曲げ加工される。第3のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションが、アクスルシート組立体の第1の部片の第3のプレートを曲げ加工するステップ後に互いに角度をつけられる。第2のプレートの第1のセクションが第1のプレートに固定される。第3のプレートの第1のセクションが第1のプレートに固定される。
【0010】
[0009]アクスルシート組立体の第2の部片の第1のプレートがさらに提供される。第2の部片の第1のプレートが、第2の部片の第1のプレートの第1のセクションおよび第2のセクションを分離する曲げ加工線を作るように曲げ加工される。第2の部片の第1のプレートの第1および第2のセクションが曲げ加工後に互いに角度をつけられる。
【0011】
[0010]第1のアクスルシート部片が固定具を使用することにより第2のアクスルシート部片に固定される。第1のアクスルシート部片および第2のアクスルシート部片が第2の固定具を使用することによりアクスルに固定される。
【0012】
[0011]好適な例の説明において、添付図を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】[0012]本開示の第1の実施形態によるアクスルシート組立体を組み込むリフトアクスルサスペンションシステム(lift axle suspension system)の一部分を示す左上後方の斜視図である。
【
図1B】[0013]
図1Aに示される主題の一部分を示す右上後方の拡大斜視図である。
【
図1C】[0014]
図1Aに示される主題を示す右下前方の斜視図である。
【
図1D】[0015]
図1Aに示される主題の一部分を示す上面図である。
【
図1E】[0016]
図1Aに示される主題の一部分を示す底面図である。
【
図2A】[0017]アクスルシート組立体を車両アクスルに固定する固定具を用いており、アクスルシート組立体の第1の部片をアクスルシート組立体の第2の部片に固定する固定具を用いていない、
図1A~1Eに示される車両アクスルの左側におけるアクスルシート組立体を示す右後方の斜視図である。
【
図3】[0020]
図3Aは、インボード側アクスルシート固定具孔のインボード側でのアクスルに対して垂直な断面を用いている、
図1A~1Eおよび2A~2Cに示されるものと同様である、車両アクスルの左側に設置されるように構成される第1の実施形態のアクスルシート組立体を示す上側後方の一部分解の斜視断面図である。
図3Aは、アクスルシート組立体を車両アクスルに固定する固定具と、アクスルシート組立体の第1の部片をアクスルシート組立体の第2の部片に固定する他の固定具とを示している。[0021]
図3Bは、
図3Aの主題を示す上側後方の非分解斜視断面図である。
【
図4】[0022]
図4Aは、
図1A~1E、2A~2C、3Aおよび3Bにも示される、車両アクスルの左側のために構成されるアクスルシート組立体の第1の部片を示す右上前方の斜視図である。[0023]
図4Bは、
図4Aの主題を示す左上後方の斜視図である。[0024]
図4Cは、
図4Aの主題を示す背面図である。[0025]
図4Dは、
図4Aの主題を示す右立面図である。[0026]
図4Eは、
図4Aの主題を示す正面図である。
【
図5】[0027]
図5Aは、
図4Aに示されるアクスルシート組立体の第1の部片の曲げ加工されていない構成の第1のプレートを示す平面図である。[0028]
図5Bは、曲げ加工された構成である、
図5Aの第1のプレートの右上後方の斜視図である。[0029]
図5Cは、曲げ加工された構成である、
図5Aの第1のプレートを示す左上前方の斜視図である。[0030]
図5Dは、曲げ加工された構成である、
図5Aの第1のプレートを示す側面図である。
【
図6】[0031]
図6Aは、本開示の別の態様による、車両アクスルの左側のために構成されるアクスルシート組立体の第1の部片の曲げ加工されていない構成の第1のプレートを示す平面図である。[0032]
図6Bは、曲げ加工された構成である、
図6Aの第1のプレートを示す右上後方の斜視図である。[0033]
図6Cは、曲げ加工された構成である、
図6Aの第1のプレートを示す左上前方の斜視図である。[0034]
図6Dは、曲げ加工された構成である、
図6Aの第1のプレートを示す側面図である。
【
図7】[0035]
図7Aは、
図4Aに示されるアクスルシート組立体の第1の部片の曲げ加工されていない構成の第2のプレートを示す平面図である。[0036]
図7Bは、曲げ加工された構成である、
図7Aの第2のプレートを示す右上前方の斜視図である。[0037]
図7Cは、曲げ加工された構成である、
図7Aの第2のプレートを示す右側面図である。[0038]
図7Dは、曲げ加工された構成である、
図7Aの第2のプレートを示すbottom plan right side elevational viewである。0039]
図7Eは、曲げ加工された構成である、
図7Aの第2のプレートを示すわずかに上方からの背面斜視図である。
【
図8】[0040]
図8Aは、
図4Aに示されるアクスルシート組立体の第1の部片の曲げ加工されていない構成の第3のプレートを示す平面図である。[0041]
図8Bは、曲げ加工された構成である、
図8Aの第3のプレートを示す斜視図である。
【
図9】[0042]
図9Aは、下側リフトアームを本開示のアクスルシート組立体に枢動可能に設置するためのブラケットの一部分を形成する曲げ加工されていない構成のプレートを示す平面図である。[0043]
図9Bは、曲げ加工されていない構成である、
図9Aのプレートを示す立面図である。[0044]
図9Cは、下側リフトアームを本開示のアクスルシート組立体に枢動可能に設置するためのブラケットの右側を形成することを目的とした曲げ加工された構成の
図9Aのプレートを示す右側斜視図である。ここでは、反対方向での曲げ加工により同一のブラケットの左側が形成される。
【
図10】[0045]
図10Aは、本開示のアクスルシート組立体の安定プレートを示す平面図である。[0046]
図10Bは、
図10Aの安定プレートを示す側立面図である。
【
図11】[0047]
図11Aは、
図1A~1E、2A~2C、3Aおよび3Bに示されるアクスルシート組立体の曲げ加工されていない構成の第2の部片を示す平面図である。[0048]
図11Bは、曲げ加工された構成である、
図11Aに示される第2の部片を示す斜視図である。[0049]
図11Cは、曲げ加工された構成である、
図11Aに示される第2の部片を示す正面図である。[0050]
図11Dは、曲げ加工された構成である、
図11Aに示される第2の部片を示す上面図である。[0051]
図11Eは、曲げ加工された構成である、
図11Aに示される第2の部片を示す側面図である。
【
図12】[0052]
図12Aは、
図13Eに示される本開示の別の態様によるアクスルシート組立体の曲げ加工されていない構成の第2の部片を示す平面図である。[0053]
図12Bは、曲げ加工された構成である、
図12Aに示される第2の部片を示す斜視図である。[0054]
図12Cは、曲げ加工された構成である、
図12Aに示される第2の部片を示す正面図である。[0055]
図12Dは、曲げ加工された構成である、
図12Aに示される第2の部片を示す上面図である。[0056]
図12Eは、曲げ加工された構成である、
図12Aに示される第2の部片を示す側面図である。
【
図13】[0057]
図13Aは、左側ステアリングダンパアームのインボード側端部がアクスルシート組立体の第2の部片に取り付けられている、車両の左側に設置された本開示のアクスルシート組立体の変形形態を示す図である。
図13Bは、左側ステアリングダンパアームのインボード側端部がアクスルシート組立体の第2の部片に取り付けられている、車両の左側に設置された本開示のアクスルシート組立体の変形形態を示す図である。
図13Cは、左側ステアリングダンパアームのインボード側端部がアクスルシート組立体の第2の部片に取り付けられている、車両の左側に設置された本開示のアクスルシート組立体の変形形態を示す図である。
図13Dは、左側ステアリングダンパのインボード側端部がアクスルシート組立体の第2の部片に取り付けられている、車両の左側に設置された本開示のアクスルシート組立体の変形形態を示す図である。
【
図14】[0058]空気ばねおよびステアリングダンパを設置された本開示のアクスルシート組立体を組み込むリフトアクスルサスペンションシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0059]本明細書で開示される実施形態は本主題の説明を提供することを目的としており、本主題が、詳細に示されない多様な他の形態および組合せでも具体化され得ることを理解されたい。したがって、本明細書で開示される特定のデザインおよび特徴は、添付の特許請求の範囲で定義される主題を限定するものとして解釈されない。
【0015】
[0060]本明細書で使用される場合の方向に関する用語(例えば、前方、後方、アウトボード側、インボード側、垂直方向、水平方向、横方向、および長手方向)は、従来のデザインによる、トレーラを含めた車輪自動車に関連する場合のアクスル(あるいは、アクスルの個別の構成要素または部分)の向きを参照するときに理解されるものである。
【0016】
[0061]本開示の第1の例示のアクスルシート組立体を組み込むリフトアクスルサスペンションシステムが全体として1で示されている。アクスルチェア(axle chair)と称される場合もあるアクスルシートは、アクスルボディの外側表面上に着座するかまたは外側表面に接触するものであり、空気ばねまたは板ばねなどのエネルギー保存構成要素または緩衝構成要素の一方の端部または一部分をアクスルに取り付けるための別の表面または手段を提供するものである、サスペンション構成要素である。エネルギー保存構成要素または緩衝構成要素の別の端部または別の部分が、通常、しばしばブラケットを介して、車両フレームに接続される。
【0017】
[0062]リフトアクスルサスペンションシステム1が、チャンネル12と、底部プレート14とを有するアクスル10を有し、底部プレート14がチャンネル12より幅広であってよく、それにより、溶接を含んでよい適切なテクニックにより底部プレート14をチャンネル12に固着することが促進される。チャンネル12および底部プレート14が、例えば、シート形態であってよい高硬度鋼または他の適切な高強度低合金(HSLA:high-strength low alloy)鋼などの、多様な適切な材料から作られてよい。アクスル10の左側および右側が、それぞれ、第1および第2のグースネックセクションをさらに有し、グースネックセクションの遠位端が第1および第2のヘッドセクションであり、第1および第2のヘッドセクションの各々がキングピンを有し、ステアリングナックルがキングピンに設置される。上側リフトアーム18および下側リフトアーム17が、アクスルシートブラケット組立体を介してアクスルに枢動可能に接続され同時に横断部材(cross channel member)を有するブラケット組立体を介して車両フレームにも枢動可能に接続される。
【0018】
[0063]本開示の例示のアクスルシート組立体を取り付けられる例示のアクスルボディが
図3Aおよび3Bに示される。例示のアクスルボディ15のチャンネル12が、前方壁26と、頂壁28と、後方壁30とを有する逆さの概略U形断面に類似していてよい。例示のアクスルボディの前方面、頂面、後方面、および底面のうちの任意の1つの面の外部表面が、隣接する側の外部表面に対して概して垂直である。チャンネル12が単一の鋼シートから形成されて適切な形状へと曲げ加工または成形される結果として、外部表面が、前方壁と頂壁との間において、および頂壁と後方壁との間において、丸みを有するかまたは弓形となる。前方壁26および後方壁30が、サスペンション構成要素のためのアクスルシートを設置するのを可能にするためのアクスルシート固定具孔31、32を有することができる。WO2016/196375に説明されて示されるように、トーションレジスタおよびスリーブが各々の固定具孔31、32に位置合わせされて前方壁と後方壁との間に挿入され、それによりアクスルボディを強化してねじり応力に対しての耐性を向上させる。
【0019】
[0064]本明細書で使用される場合の「U形」という用語は広く使用されているものであり、頂壁28に対して概して垂直である一対の下方に延在する前方壁26および後方壁30を有するチャンネル12の示される構成のみに限定されない。この用語の範囲内にある他の構成には、例えば、頂壁に対して傾斜しているかまたは概略C形の断面を提供するように湾曲している下方に延在する壁または脚部が含まれてよい。
【0020】
[0065]本開示のアクスルシート組立体が、例えば、
図3Aおよび3Bに示されるような、または各々その全体が本明細書に組み込まれる、WO2016/196375、ならびに米国特許第8616566号、第8544961号、第7862058号、および第6609764号で説明されて示されるような、組み立てられるアクスルとの組合せで、使用され得る。しかし、本開示のアクスルシート組立体が、上述の特許出願または交付済み特許のうちの任意の特許出願または交付済み特許に示される形状または構成を有するアクスルとの組合せで使用されることのみに限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく、例えば、中実であるかもしくは鍛造品であるかまたは形状が不規則であるアクスルであるか、あるいは円筒形であるかまたは部分的に円筒形である外部表面を有するアクスルとの組合せでも使用され得る、ことが認識されよう。
【0021】
[0066]本開示の組立体のアクスルシート組立体40が、第1のアクスルシート部片42と、第2のアクスルシート部片50とから構成され得る。
【0022】
[0067]アクスルシート組立体の第1のアクスルシート部片42が、第1のプレート60(
図5A~5D)、第2のプレート70(
図7A~7E)、および第3のプレート90(
図8A~8B)を有することができる。第2のアクスルシート部片がプレート50(
図11A~11E)を有することができる。第1のプレート60の遠位端部分に位置する第1のアクスルシート部片42の部分69が、第1のアクスルシート部片42を第2のアクスルシート部片50に取り付けるように配置および構成される。第2のアクスルシート部片44の部分54が、第2のアクスルシート部片44を第1のアクスルシート部片42に取り付けるように配置および構成される。例示のアクスルシート組立体40では、第1のアクスルシート部片の部分69および第2のアクスルシート部片の部分54が、それぞれ、第1のアクスルシート部片42および第2のアクスルシート部片44を一体に固定するために互いに係合されるように配置および構成される。次に、上記の要素または特徴の各々をさらに詳細に考察する。
【0023】
[0068]
図5A~5Eを参照すると、第1のアクスルシート部片42の第1のプレート60が
図4A~4Eに示されるように第1のアクスルシート部片42のための支持体として機能し、第1のセクションまたは第1の壁62および第2のセクションまたは第2の壁64を有し、これらの2つのセクションまたは壁が曲げ加工線63によって分離される。例示の第1のプレート60の第1のセクション62および第2のセクション64が、それぞれ、アクスルボディ15の後方面または後方壁30および頂面または頂壁28と面一となるように配置される。第1の例示のアクスルシート組立体40では、第1のプレート60が好適にはアクスルボディ15の4つの側の2つのみまたは表面に接触し、ここでは第1のセクション62が後方面30に接触し、第2のセクション64が頂面28に接触する。
【0024】
[0069]第1のプレート60が、好適には、適切な固定具構成により、アクスルボディ15に取り外し可能にかつ可逆的に固定される(
図3A~3B)。この実施例では、第1のプレート60の第1のセクション62が、第1の孔またはアウトボード側の65および第2の孔またはインボード側の66を画定する(
図4E)。アクスルボディに取り付けられるための定位置に配置されているとき、第1のプレート60の第1の孔65および第2の孔66の各々が、アクスルボディの後方壁30および前方壁26の各々の中に画定されるアクスルシート固定具孔31、32に位置合わせされる。固定具9、11が第1のプレートの第1のセクションのアウトボード側の孔およびインボード側の孔の中で受けられ、それによりアクスルボディを固定する。
【0025】
[0070]第1のアクスルシート部片42および第2のアクスルシート部片44を取り外し可能にかつ可逆的に一体に取り付けるための手段を提供することを目的として第2のアクスルシート部片44に係合されるように配置および構成される第1のアクスルシート部片42の部分69が、第1のアクスルシート部片42の第1のプレート60の遠位端部分に配置され、アクスルボディ15の前方壁26の前方に配置される(
図3A、3B)。第1のアクスルシート部片42のアクスルシート部片係合部分69とも称され得る、第1のアクスルシート部片42のこの部分69が、係合面と、第1の孔67および第2の孔68とを有する。部分69は後でさらに説明される。
【0026】
[0071]アクスルシート組立体40の第2のアクスルシート部片50が、第1のセクションまたは第1の壁52と、第2のセクションまたは第2の壁54とを有するプレートを有することができ、ここではこれらの2つのセクションが曲げ加工線53によって分離される(
図11A~11E)。第2のアクスルシート部片50の第1のセクション52が、アクスルボディ15の前方壁または前方面26に係合されるように配置される壁を画定する(
図3A、3B)。さらに、第2のアクスルシート部片50の第1のセクション52が、第1のアクスルシート部片42の第1のセクション62内のアウトボード側の孔65に位置合わせされ得る孔51を画定する。位置合わせされた孔51(第2の部片)、31(アクスルボディ)、65(第1のプレートの第1の壁)の中で受けられる同一の固定具9が、取り外し可能にかつ可逆的に、第2のアクスルシート部片50をアクスルボディの前方面または前方壁26に固定する。第1のプレート60の第1のセクション62のインボード側の孔66内で受けられる固定具11と、固定具9とが締められると、第1のアクスルシート部片42および第2のアクスルシート部片50がアクスルボディ15に固定され、アクスルボディが圧縮状態となる。単に一体に形成される単一部片ではなく、アクスルボディが2つの別個のアクスルシート部片にインターフェース連結されることにより、アクスルシート組立体を多数の異なるアクスルボディタイプに密に適合させるのを可能にし、さらには正確な寸法のアクスルボディのその設計方式および製造方式に応じた予期されるおよび予期されない差異をアクスルシート組立体により効果的に低コストで受け入れるのを可能にする。所望される場合はアクスルシート組立体の第1の部片および/または第2の部片がアクスルボディに溶接され得るが、第1の部片または第2の部片、あるいはその両方が、可逆的にかつ取り外し可能にアクスルボディに固定される場合、これには、部片がアクスルボディに溶接されることが除外される。
【0027】
[0072]第2のアクスルシート部片50の第2のセクション54(
図11B)が、アクスルシート組立体40の第1の部片42に係合されるように配置および構成される第2のアクスルシート部片50の部分を提供する概して水平に配置される壁を画定する。第2のアクスルシート部片50のアクスルシート部片係合部分とも称され得る、第2のアクスルシート部片50のこの部分が、第1のアクスルシート部片42のアクスルシート部片係合部分69の係合面ならびに第1の孔67および第2の孔68に対応する係合面ならびに第1の孔55および第2の孔56を有する。それぞれの係合面が互いに接触して、それぞれの孔の中で受けられる固定具3、5が締められると、第1のアクスルシート部片42および第2のアクスルシート部片50が可逆的にかつ取り外し可能に互いに固定される。第1のアクスルシート部片42および第2のアクスルシート部片50が、アクスルボディに取り付けられる前にまたはその後で、一体に固定され得る。所望される場合はアクスルシート組立体の第1の部片および第2の部片が一体に溶接され得るが、第1および第2の部片が可逆的にかつ取り外し可能に一体に固定される場合、これには、第1および第2の部片が互いに溶接されることが除外される。
【0028】
[0073]
図15に示されるように、第2のアクスルシート部片50が、ステアリングダンパ99のインボード側端部を設置するための、第2のセクションまたは第2の壁54の中にある垂直方向の孔59(
図11B)を任意選択で有することができる。
【0029】
[0074]
図7A~7Bに示されるように、第1のアクスルシート部片42の第2のプレート70が第1のセクション72および第2のセクション74を有するとみなされ得、ここではこれらの2つのセクション72および74が曲げ加工線73によって分離される。第2のプレート70の第1のセクション72が、第1のプレート60の第1のセクション62上に配置されるように構成される垂直方向の向きの耳部78と、耳部78から離れる方向に第1のプレート60の第2のセクション64を横断するように延在するように構成されるフレーム部材または脚部77とを画定する。耳部78の下側内部縁部71が第1のプレート60の第1のセクション62によって支持されるように構成され得、対してフレーム部材77の下側縁部75が第1のプレート60の第2のセクション64の上側面または頂面上で支持されるように構成され得る。示される実施形態では、耳部78が、アクスルボディ15の頂面28の上方かつ前方面26の前方に配置される孔または開口部79を装備し、アクスルシート組立体40をアクスルリフト組立体の上側枢動アーム18に接続するように構成される。
【0030】
[0075]第2のプレート70の第2のセクション74が、第1のセクション72に対して概して垂直となるように曲げ加工される場合、プラットフォームすなわち水平に配置される壁を提供し、このプラットフォームに対して空気ばね19の下側端部などが固定され得る(
図7B)。第1のセクション72のフレーム部材77が、
図2Bおよび4Cに示されるように、第1のプレート60の第2のセクション64の上方まで第2のセクション74を持ち上げる。
【0031】
[0076]
図8A~8Bを参照すると、第3のプレート90が第1のセクション92および第2のセクション94を有するとみなされ得、ここではこれらの2つのセクション92および94が曲げ加工線93によって分離される。第2のプレート70の第1のセクション72と概して同様の形で、第3のプレート90の第1のセクション92が、第1のプレート60の第1のセクション62上に配置されるように構成される垂直方向の向きの耳部96と、耳部96から離れる方向に第1のプレート60の第2のセクション64(
図4A)の頂面を横断するように延在するように構成されるフレーム部材または脚部98とを画定する。第3のプレート90の第2のセクション94が第1のセクション92に対して角度をつけられ、第2のプレート70の第2のセクション74(
図4C)によって画定されるプラットフォームのための追加の支持体を提供する。
【0032】
[0077]アクスルリフト組立体の下側枢動アーム17が、第2および第3のプレートのインボード側において第1のプレート60の第1の壁の外部表面上で固定されるブラケット85により、アクスルシート組立体40に固定され得る(
図4A~4B)。ブラケット80が、第1のセクション82および第2のセクション84を有する一対の離間される耳形状のプレート80から形成される、2つのセクションが曲げ加工線83によって分離される(
図9A~9C)。第1のセクション82が、下側リフトアームのピボットブッシュのピンの一方の端部分を受けるための孔を有する。左側プレート80の第2のセクション84が右側に曲げ加工されている。右側プレート80の第2のセクションが左側に曲げ加工されている。2つのプレートが一体にブラケット85を形成し、ブラケット85がアクスルシート組立体40の第1のプレート60の第1のセクション62に固定される。設置用孔81の中で下側リフトアームピボットブッシュの中央ピンを受けることにより、下側リフトアーム17がブラケット85に枢動可能に設置される。アクスルボディの上方かつ前方において第2のプレート70の耳部78および第3のプレート90の耳部96の中に配置される設置用孔79、99の中で上側リフトアームの中央ピンを受けることにより、上側リフトアーム18がアクスルシート組立体40に枢動可能に設置される。
図1A、1C、および1Fに示されるように、下側リフトアームが、上側リフトアームの枢動可能な取り付けのロケーションのインボード側でアクスルシートブラケット組立体に枢動可能に取り付けられる。下側リフトアームおよび上側リフトアームの両端部が、車両フレームにさらに接続されるブラケット組立体に対してのそれらの枢動可能な取り付けのロケーションにおいて、横方向において位置合わせされ、垂直方向においてオフセットされる。
【0033】
[0078]第2のプレート70および第3のプレート90が曲げ加工された構成であることにより、第2のプレート70および第3のプレート90が、
図2Cに示されるように第1のセクション72および92を互いに概して平行にして適切な距離で離間するように、配置され得るようなる。プラットフォームまたは水平に配置される壁を形成する第2のプレート70の第2のセクション74が第3のプレート90の方に延在するように構成され得、ここでは第3のプレート90の第2のセクション94が第2のプレート70の第1のセクション72から離れる方向に延在する。第3のプレート90の第2セクション94が、第2のプレート70の第2のセクション74の下側に固定され得る。所望される場合、安定プレート86(
図1)が耳部79、99に取り付けられ得、それによりアクスルシート組立体40の安定性、強度、および剛性を向上させる。
【0034】
[0079]第2のプレート70および第3のプレート90の第1のセクション72および92が、永久的なまたは可逆的な任意の適切な固定具構成(例えば、溶接、または機械的な留め具)により、第1のプレート60の頂面に固定され得る。例えば、アクスルシート組立体が、第1、第2、および第3のプレートと安定プレート86との間の(例えば、第1のプレート60の頂面とフレーム部材77、98の下側縁部および耳部71、91の下側内部縁部との間、第3のプレート90のフレーム部材98の頂縁部とプラットフォーム74の底面との間、ならびに安定プレート86と、第1のプレート60、第2のプレート70、および第3のプレート90との間の)接合部分の縁部に溶接され得る。さらに、アクスルシート15が、アクスルリフト組立体の枢動アームに接続されている耳部78および96、ならびに空気ばね19などに接続されている第2のプレート70の第2のセクション74など、の他の車両構成要素に接続され得る。
【0035】
本開示の範囲から逸脱することなくアクスルシート組立体が多様な形で構成され得ることを認識されたい。
【0036】
例えば、
図12Bおよび13B~13Dに示されるように、アクスルシート組立体の第2の部片150の第1のセクションまたは第1の壁152が2つ以上の孔を有することができ、これらの孔の各々が第1のプレートの第1のセクション内の対応する孔と、アクスルボディの前方壁および後方壁の中の介在する孔とに位置合わせされる。
【0037】
それぞれの、第1のアクスルシート部片60のアクスルシート部片係合部分69および第2のアクスルシート部片50のアクスルシート部片係合部分54(これらのアクスルシート部片係合部分69、54により、第1のアクスルシート部片および第2のアクスルシート部片が取り外し可能にかつ可逆的に互いに固定される)が、多数の目的のうちの任意の1つの目的を達成するために、独立して、または互いに連携して、変更され得、この多数の目的には、限定しないが、アクスルのサイズまたは長さあるいは孔30または31のロケーションにばらつきがあるにしても、アクスルの端部からの制御される距離(所望される場合、一定に保持され得る)において第2のアクスルシート部片に対してのステアリングダンパのインボード側の取り付けポイントを提供すること、が含まれる(
図3Bvs
図13Avs
図13B~13Dを参照されたい)。