(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-02
(45)【発行日】2022-08-10
(54)【発明の名称】クレンジング化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/86 20060101AFI20220803BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20220803BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20220803BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20220803BHJP
A61K 8/365 20060101ALI20220803BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20220803BHJP
【FI】
A61K8/86
A61K8/39
A61K8/37
A61K8/44
A61K8/365
A61Q1/14
(21)【出願番号】P 2021046747
(22)【出願日】2021-03-22
【審査請求日】2021-10-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593106918
【氏名又は名称】株式会社ファンケル
(74)【代理人】
【識別番号】100162396
【氏名又は名称】山田 泰之
(74)【代理人】
【識別番号】100194803
【氏名又は名称】中村 理弘
(72)【発明者】
【氏名】高橋 理一
【審査官】▲高▼ 美葉子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-214564(JP,A)
【文献】特開2021-031489(JP,A)
【文献】特開2017-206450(JP,A)
【文献】Cleansing Cream Ex,ID 6312245,Mintel GNPD[online],2019年2月,[検索日2021.11.04],インターネット<https://www.portal.mintel.com>
【文献】Oil,ID 7226903,Mintel GNPD[online],2020年1月,[検索日2022.03.07],インターネット<https://www.portal.mintel.com>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
Mintel GNPD
CAplus/BIOSIS/MEDLINE/KOSMET(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分を含有し、(C)と(D)の質量比が、10:1~1:1である、クレンジング化粧料。
(A)成分: ジイソステアリン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリルから選ばれる1以上を含むポリグリセリン脂肪酸エステル(A1)を、合計でクレンジング化粧料中5~14質量%と、
ジカプリン酸ヘキサグリセリル、ヘキサカプリル酸エイコサグリセリル及びオクタイソノナン酸エイコサグリセリルから選ばれる1以上を含むポリグリセリン脂肪酸エステル(A2)を、合計でクレンジング化粧料中5.5~15質量%、とを含むポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)成分: 油剤
(C)成分: アルギニン及び/又はアルギニン誘導体をクレンジング化粧料中0.01~1.5質量%
(D)成分: 無機酸及び/又は有機酸
(E)成分: 水
【請求項2】
次の成分を含有するクレンジング化粧料。
(A)成分: ジイソステアリン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリルから選ばれる1以上を含むポリグリセリン脂肪酸エステル(A1)を、合計でクレンジング化粧料中5~14質量%と、
ジカプリン酸ヘキサグリセリル、ヘキサカプリル酸エイコサグリセリル及びオクタイソノナン酸エイコサグリセリルから選ばれる1以上を含むポリグリセリン脂肪酸エステル(A2)を、合計でクレンジング化粧料中5.5~15質量%、とを含むポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)成分: 油剤
(E)成分: 水
(F)成分: アルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩をクレンジング化粧料中0.01~3質量%
【請求項3】
(B)成分がエチルヘキサン酸セチル及び/又はジイソノナン酸ブチレングリコールを含む油剤である請求項1又は2に記載のクレンジング化粧料。
【請求項4】
(C)成分のアルギニン誘導体がアルギニンのスルホエチル型誘導体、N-アシルアルギニンのアルキルエステル型誘導体、アルギニンのサクシニル型誘導体、アルギニンのエチレンオキシドまたはアルギニンのプロピレンオキシド誘導体のいずれかである、請求項1又は3に記載のクレンジング化粧料。
【請求項5】
(C)成分のアルギニン誘導体がPPG-2アルギニン、ジヒドロキシプロピルアルギニン、アルキル(C12,C14オキシ)ヒドロキシプロピルアルギニン、ココイルアルギニンエチル、ラウロイルアルギニンから選ばれる1以上である請求項1、3、及び4のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレンジング化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧落としなどの目的で使用する洗顔用クレンジング化粧料が広く普及している。
クレンジング化粧料は、皮膚の皮脂汚れや口紅などの油性のメイクアップ化粧料を落とす目的で、界面活性剤を含有し、この界面活性剤の作用でメイク汚れを落とす水性クレンジング化粧料(ウォータータイプのクレンジング化粧料)と、油性成分と界面活性剤を含有し、油性成分の溶解作用で油性メイクアップ化粧料や油性の汚れを落とし、界面活性剤による乳化作用を用いて洗い流す油性クレンジング化粧料(オイルタイプのクレンジング化粧料)の二つのタイプがある。
【0003】
これらのクレンジング化粧料の中でも、油性クレンジング化粧料が近年主流となっている。油性クレンジング化粧料は、リップカラーやファンデーション等の落としにくい油性メイクアップ化粧料に対するクレンジング性能に優れている。しかし、油剤を多く含有する油性クレンジング化粧料は、クレンジング性能に優れている一方、使用後の洗い流し(洗い落とし)に時間がかかることが指摘されている。これは、一般的に油性クレンジング化粧料でメーキャップを落としたあとは、肌に残った油分を界面活性剤による乳化作用を利用して洗い流すが、組成によっては油分を水中に乳化・分散させるのに時間がかかるためである。また、油性クレンジング化粧料は、含有する油分が洗浄中にぬるつき感を与えるが、この点も問題とされている。
【0004】
一方、油性クレンジング化粧料の洗顔後の洗い落とし不良や、洗顔中の不快なぬるつき感を改善するための提案がなされている(特許文献1~4参照)。例えば、特許文献1には、油性クレンジング化粧料に含有される油分が、水で洗い流す際に水と速やかに乳化して、洗い流しやすくした処方設計の油性クレンジング化粧料が記載されている。特許文献2~4のクレンジング化粧料についても同様に洗い流しやすい機能を持つことが記載されている。このような油性クレンジング化粧料は、洗い流し時に、肌に塗布した油性クレンジング化粧料が水と混ざり微細なO/W型の乳化粒子を形成するほど、主成分である油剤が水に速やかに分散して、水で容易に洗い流すことができるとされている。
【0005】
しかしこれらの先行技術に開示された技術思想による処方設計では、通常、微細な乳化粒子を形成させるために、製剤中に一定量の水を可溶化できるように処方設計されるが、水を可溶化する過程で、ぬるつきが生じることがしばしば問題とされた。すなわち、洗い流し時に、水が油に可溶化する過程で肌にぬるつきが感じられ、この肌に生じたぬるつきを解消するために、洗い流しに十分な時間をかける必要があり解決すべき課題であった。また洗い流しが不十分だと肌に油分が残留しやすくなるため、洗い流し後の肌に残油感を与えることが解決すべき課題であった。
【0006】
一方、特許文献5には、洗い流し時にぬるつきがなく素早くすすぐことができ、すすいだ後の肌にさっぱりとした感触を与える可溶化(一液相)皮膚洗浄剤組成物が記載されている。しかし、特許文献5のクレンジング化粧料は、油剤の含有量が5~20質量%と少なく、油性化粧料に対するクレンジング力が十分でない。また脂肪酸塩を必須とするためpHがアルカリ性となり、肌への刺激が強いことが問題とされている。
本発明者は、油性クレンジング化粧料の化粧落とし性能と洗い流し性能改善について研究を行う過程で、油性タイプのクレンジング化粧料にアルギニン、アルギニンの酸付加塩、アルギニン誘導体、アルギニン誘導体の酸付加塩のいずれか1以上を含有させると、得られるクレンジング化粧料は、ぬるつきを感じさせることなく素早く洗い流しでき、洗いあがり後の残油感もないクレンジング化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特許第6234533号公報
【文献】特許第4145238号公報
【文献】特開2003-327506号公報
【文献】特開2003-261416号公報
【文献】特開2019-214564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、水ですっきり素早く洗い流すことができ、洗い流し中に肌のぬるつきを感じさせず、洗い流し後に油分の残油感が残らないクレンジング化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の主な構成は、次のとおりである。
(1)次の成分を含有するクレンジング化粧料。
(A)成分: 炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンとのエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)成分: 油剤
(C)成分: アルギニン及び/又はアルギニン誘導体
(D)成分: 無機酸及び/又は有機酸
(E)成分: 水
(2)次の成分を含有するクレンジング化粧料。
(A)成分: 炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンとのエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)成分: 油剤
(E)成分: 水
(F)成分: アルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩
(3)(A)成分が炭素数14~22の分岐脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸とポリグリセリンとのジエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステルと、炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとのエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステルを含むポリグリセリン脂肪酸エステルである(1)又は(2)に記載のクレンジング化粧料。
(4)(A)成分が、炭素数14~22の分岐脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸とポリグリセリンとのジエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステルと、炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとのエステルであって、ポリグリセリンの重合度と脂肪酸の結合残基数の比(ポリグリセリン重合度/脂肪酸の結合残基数)が2.0~3.5であるポリグリセリンの脂肪酸エステルを含むポリグリセリン脂肪酸エステルである(1)~(3)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(5)(A)成分が、ジイソステアリン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリルから選ばれる1以上と、カプリル酸トリグリセリル、カプリン酸トリグリセリル、ジカプリル酸ペンタグリセリル、ジカプリル酸ヘキサグリセリル、ジカプリン酸ヘキサグリセリル、ヘキサカプリル酸エイコサグリセリル、ヘキサカプリン酸エイコサグリセリル、及びオクタイソノナン酸エイコサグリセリルから選ばれる1以上を含むポリグリセリン脂肪酸エステルである(1)~(4)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(6)(B)成分がエチルヘキサン酸セチル及び/又はジイソノナン酸ブチレングリコールを含む油剤である(1)~(5)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(7)(C)成分のアルギニン誘導体がアルギニンのスルホエチル型誘導体、N-アシルアルギニンのアルキルエステル型誘導体、アルギニンのサクシニル型誘導体、アルギニンのエチレンオキシドまたはアルギニンのプロピレンオキシド誘導体のいずれかである、(1)~(6)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(8)(C)成分のアルギニン誘導体がPPG-2アルギニン、ジヒドロキシプロピルアルギニン、アルキル(C12,C14オキシ)ヒドロキシプロピルアルギニン、ココイルアルギニンエチル、ラウロイルアルギニンから選ばれる1以上である(1)~(7)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(9)(B)成分である油剤を化粧料全量に対し21~90質量%含有する(1)~(8)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(10)(E)成分である水を化粧料全量に対し0.01~10質量%含有する(1)~(9)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
(11)(C)成分であるアルギニン及び/又はアルギニン誘導体と(D)成分である無機酸及び/又は有機酸の質量比が、10:1~1:1である、(1)、(3)~(10)のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、油剤を高含有する油性タイプのクレンジング化粧料であるにも関わらず、水で素早く洗い流すことができ、さらに洗い流し中に油剤によるぬるつき感がなく、洗い流し後の肌に残油感(油膜感)が残らない、油性タイプのクレンジング化粧料を得ることができる。
また、本発明のクレンジング化粧料は、洗い流しに際して、油剤が速やかに水に乳化分散し、水のみで容易に洗い流すことができる。
さらにまた、本発明のクレンジング化粧料を用いて洗顔したあとは、水性洗顔料等を用いて再洗顔する必要がないという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明のクレンジング化粧料の含有成分について以下に説明する。
(A)成分:炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンとのエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステル
本発明のクレンジング化粧料には、(A)成分として炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンとのエステル(以下単に「ポリグリセリンエステル」と略していう場合がある)を含有する。
【0012】
油剤が主成分の油性タイプのクレンジング化粧料が、洗浄時に水に対して高い乳化分散性を示すようにするためには、油剤とともに界面活性剤を含有させることが必要であるが、本発明では炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンエステルを含有させる。
より具体的には、本発明の(A)成分である炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステルには、炭素数14~22の分岐脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸とポリグリセリンとのジエステルからなるポリグリセリンエステルと、炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとの脂肪酸エステルを含むことが好ましい。炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとの脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンの重合度と脂肪酸の結合残基数の比(ポリグリセリン重合度/脂肪酸の結合残基数)が2.0~3.5であるポリグリセリンの脂肪酸エステルを含むことが好ましい。
炭素数14~22の分岐脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸とポリグリセリンとのジエステルからなるポリグリセリンエステルとしては、ジイソステアリン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリルが好ましく例示できる。
炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとの脂肪酸エステルとしては、カプリル酸トリグリセリル、カプリン酸トリグリセリル、ジカプリル酸ペンタグリセリル、ジカプリル酸ヘキサグリセリル、ジカプリン酸ヘキサグリセリル、ヘキサカプリル酸エイコサグリセリル、ヘキサカプリン酸エイコサグリセリル、及びオクタイソノナン酸エイコサグリセリルが好ましく例示できる。
本発明のクレンジング料は、(A)成分として、2以上含むことが好ましく、炭素数14~22の分岐脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸とポリグリセリンとのジエステルからなるポリグリセリンエステルから1以上と、炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとの脂肪酸エステルから1以上を含むことが好ましい。また、炭素数6~10の直鎖脂肪酸及び/又は分岐脂肪酸とポリグリセリンとの脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンの重合度と脂肪酸の結合残基数の比(ポリグリセリン重合度/脂肪酸の結合残基数)が2.0~3.5であるポリグリセリンの脂肪酸エステルから1以上を含むことが好ましい。具体的には、カプリル酸トリグリセリル(ポリグリセリン重合度/脂肪酸の結合残基数の比が3.0)、カプリン酸トリグリセリル(同3.0)、ジカプリル酸ペンタグリセリル(同2.5)、ジカプリル酸ヘキサグリセリル(同3.0)、ジカプリン酸ヘキサグリセリル(同3.0)、ヘキサカプリル酸エイコサグリセリル(同3.3)、ヘキサカプリン酸エイコサグリセリル(同3.3)、オクタイソノナン酸エイコサグリセリル(同2.5)が好ましく例示できる。
また、本発明のクレンジング化粧料は、(A)成分を化粧料全量に対して1~30質量%含有することが好ましく、より好ましくは5~25質量%、特に好ましくは15~22質量%である。
【0013】
(B)成分:油剤
本発明のクレンジング化粧料は、(B)成分として油剤を含有する。
油剤は、リップクリームやファンデーション等の油性化粧料の洗浄に特に高い効果を発揮する。このため、油剤は本発明における重要な含有成分である。
本発明の(B)成分の油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば自由に含有させることができる。油剤として、以下のようなものを例示できる。
【0014】
天然動植物油脂類及び半合成油脂、炭化水素油、エステル油、エーテル油、グリセライド油、シリコーン油、動植物や合成の精油成分等が挙げられる。
天然動植物油脂類及び半合成油脂としては、アボカド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油(オリーブ果実油)、小麦胚芽油、ゴマ油、米胚芽油、米糠油、サフラワー油、大豆油、月見草油、トウモロコシ油、菜種油、馬脂、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、硬化ヤシ油、落花生油、メドゥフォーム油、ラノリン等が挙げられる。
【0015】
炭化水素油としては、ミネラルオイル、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、ワセリン、イソドデカン、ウンデカン、トリデカン等が挙げられる。
【0016】
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン、ジ-2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、コハク酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸セチル、乳酸テトラデシル、ミリスチン酸イソプリピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、リンゴ酸ジイソステアリル、パラメトキシケイ皮酸エステル、テトラロジン酸ペンタエリスリット、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、ジイソノナン酸BG、コハク酸ジエチルヘキシル等が挙げられる。
【0017】
エーテル油としては、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル等が挙げられる。
【0018】
グリセライド油としては、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリテトラデカン酸グリセリル、ジパラメトキシケイ皮酸モノイソオクチル酸グリセリル等が挙げられる。
【0019】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロヘキサシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変成シリコーン、アルキル変成シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン等が挙げられる。
【0020】
精油としてはオレンジ果皮油、ローズマリー葉油等が例示できる。
【0021】
本発明では、(B)成分の油剤として、エステル油を含有することが好ましく、中でもエチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、ジイソノナン酸ブチレングリコール(BG)、コハク酸ジエチルヘキシルが好ましく、エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸ブチレングリコール(BG)がより好ましい。
【0022】
本発明の(B)成分の油剤は、単独で含有してもよいし、2以上を組み合わせて含有させることもできる。
本発明のクレンジング化粧料は、(B)成分の油剤をクレンジング化粧料全量あたり、好ましくは21~90質量%、より好ましくは40~85質量%、特に好ましくは60~80質量%含有する。
本発明のクレンジング化粧料は、油剤を高含有しており、口紅やファンデーションなどの油性化粧料や皮脂などの油性の汚れを容易に溶解させ、肌から速やかに除去する作用を発揮する。
【0023】
(C)成分:アルギニン及び/又はアルギニン誘導体
本発明のクレンジング化粧料で使用する(C)成分であるアルギニンは、通常化粧料に用いられるアルギニンであればどのような由来のものであっても良い。例えば微生物発酵産物であっても良いし、化学合成品であっても良い。
アルギニン誘導体としては、アルギニンのスルホエチル型誘導体、N-アシルアルギニンのアルキルエステル型誘導体、アルギニンのサクシニル型誘導体、アルギニンのエチレンオキシドまたはアルギニンのプロピレンオキシド誘導体が例示できる。
なかでもアルギニンのエチレンオキシド又はプロピレンオキシド誘導体が好ましい。エチレンオキシド誘導体としては、N-(2-ヒドロキシエチル)-L-アルギニン及びN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-L-アルギニンであり、プロピレンオキシド誘導体としてはN-(2-ヒドロキシプロピル)-L-アルギニン及び、N,N-ビス(2-ヒドロキシプロピル)-L-アルギニンである。
なおN,N-ビス(2-ヒドロキシプロピル)-L-アルギニンはPPG-2ArginineのINCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)名が付されている。本願明細書では「PPG-2アルギニン」と記載する場合がある。
(C)成分には、下記の(F)成分に該当するものを含まない。
【0024】
(C)成分であるアルギニン及び/又はアルギニン誘導体は、クレンジング化粧料全量あたり、好ましくは0.001~5質量%、より好ましくは0.005~3質量%、特に好ましくは0.01~1.5質量%含有される。
【0025】
(D)成分:無機酸及び/又は有機酸
本発明のクレンジング化粧料は、塩基性を呈するアルギニン及び/又はアルギニン誘導体を中和するために無機酸及び/又は有機酸を含有する。
本発明に使用する無機酸及び/又は有機酸は、通常化粧料に使用されるものであって、アルギニン及び/又はアルギニン誘導体と反応して付加塩となるものであればどのようなものであっても良い。具体的には、無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、チオシアン酸、炭酸等が好ましく例示できる。
有機酸としては、酢酸、乳酸、クエン酸、スルファミン酸、あるいは酸性アミノ酸のグルタミン酸、アスパラギン酸、ピロリドンカルボン酸等を好ましく例示できる。
無機酸及び/又は有機酸は、含有するアルギニン及び/又はアルギニン誘導体の含有量や、その他の含有成分の種類に対応して適宜、その含有量を増減して調製することができる。(D)成分である無機酸及び/又は有機酸の含有量としては、含有するアルギニン及び/又はアルギニン誘導体を中和可能な当量を含有し、好ましくは0.001~1質量%、より好ましくは0.01~0.5質量%である。
【0026】
(C)成分であるアルギニン及び/又はアルギニン誘導体と(D)成分である無機酸及び/又は有機酸は、クレンジング化粧料に含有される質量比で、アルギニン及び/又はアルギニン誘導体:有機酸及び/又は無機酸の質量比が、好ましくは10:1~1:1、より好ましくは5:1~1:1、特に好ましくは4:1~1:1になるように含有させる。さらに(F)成分を含有させる場合は、この比率の中に含めない。
本発明においては(C)成分であるアルギニン及び/又はアルギニン誘導体と(D)成分である無機酸及び/又は有機酸を含有した本発明の構成((A)+(B)+(C)+(D)+(E))にすることで、クレンジング化粧料による洗い流し行為中に生じるぬるつきを抑制し、洗い流し後の残油感を低減することができる。
【0027】
(E)成分:水
本発明のクレンジング化粧料は(E)成分として水を含有する。水は、(C)成分であるアルギニン及び/又はアルギニン誘導体、(D)成分の無機酸及び/又は有機酸を溶解させるために必要である。(C)成分と(D)成分により形成されたアルギニンの酸付加塩、アルギニン誘導体の酸付加塩も(E)成分である水に溶解する。後述する(F)成分であるアルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩も(E)成分である水に溶解する。
また、本発明においては、(E)成分である水を含有することにより水溶性の汚れや、水溶性のメイクアップ化粧料(例えばフィルムタイプマスカラ)の洗浄と洗浄後のクレンジング化粧料の洗い流しに効果を発揮する。使用する水は、精製水又は蒸留水が好ましい。
(E)成分である水の含有量は、化粧料全量に対し0.01~10質量%、好ましくは0.1~7質量%、より好ましくは0.2~5質量%、より一層好ましくは0.2~4質量%である。
【0028】
(F)成分:アルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩
本発明のクレンジング化粧料は、上記の(C)成分及び(D)成分、又は(C)成分及び(D)成分の内の1種以上を、(F)成分であるアルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩に置き換えて含有することができる。また本発明のクレンジング化粧料は、上記の(C)成分及び(D)成分、又は(C)成分及び(D)成分の内の1種以上と、(F)成分であるアルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩を含有することができる。すなわち、本発明の構成は「(A)+(B)+(C)+(D)+(E)」、「(A)+(B)+(C)+(D)+(E)+(F)」、「(A)+(B)+(C)+(E)+(F)」、「(A)+(B)+(D)+(E)+(F)」、「(A)+(B)+(E)+(F)」の構成のいずれもとることが出来る。
本発明のクレンジング化粧料で使用する(F)成分であるアルギニンの酸付加塩は、通常化粧料に使用されるアルギニンの酸付加塩であればどのような物でも使用可能である。具体的には、アルギニンの無機酸あるいは有機酸の付加塩であり、塩酸アルギニン、硝酸アルギニン、リン酸アルギニン、チオシアン酸アルギニン、炭酸アルギニン、酢酸アルギニン、乳酸アルギニン、クエン酸アルギニン、硫酸アルギニン、スルファミン酸アルギニン、グルタミン酸アルギニン、アスパラギン酸アルギニン、ピロリドンカルボン酸アルギニン等を例示できる。好ましくは塩酸アルギニン、グルタミン酸アルギニン、及びアスパラギン酸アルギニンである。
アルギニン誘導体の酸付加塩の具体例としては、塩酸アルギニン誘導体、硝酸アルギニン誘導体、リン酸アルギニン誘導体、チオシアン酸アルギニン誘導体、炭酸アルギニン誘導体、酢酸アルギニン誘導体、硫酸アルギニン誘導体、スルファミン酸アルギニン誘導体、グルタミン酸アルギニン誘導体、アスパラギン酸アルギニン誘導体、ピロリドンカルボン酸アルギニン誘導体等を例示できる。より具体的には、塩酸ジヒドロキシプロピルアルギニン、塩酸アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンが好ましい。
本発明のクレンジング化粧料は、(F)成分であるアルギニンの酸付加塩及び/又は、アルギニン誘導体の酸付加塩を、クレンジング化粧料全量あたり、好ましくは0.001~5質量%、より好ましくは0.005~3質量%、特に好ましくは0.01~1質量%含有する。
本発明のクレンジング化粧料に(C)成分、(F)成分がともに含まれる場合は、アルギニン及び/又はアルギニン誘導体相当量として、クレンジング化粧料全量あたり、好ましくは0.001~5質量%、より好ましくは0.005~3質量%、特に好ましくは0.01~1質量%含有する。
【0029】
任意成分:
また、本発明のクレンジング化粧料は、化粧料に常用される各種成分を本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。例えば、グリセリン、ブチレングリコール(BG)やジプロピレングリコール(DPG)、1,2-ペンタンジオールなどの多価アルコール、エタノール、保湿成分、増粘剤、防腐剤、pH調整剤、中和剤、酸化防止剤、香料、着色剤(例えばシアノコバラミン、(クロロフィリン/銅)複合体)、美容成分(例えばローズマリーエキス)等を適当量含有することができる。
【0030】
本発明のクレンジング化粧料は、使用性や使用感を考慮して様々な剤型に調製することができる。具体的には液状又はジェル状である。油剤を60質量%以上含有する油性クレンジング料とすると、本発明の効果がより感じられるので好ましい。
【実施例】
【0031】
以下に本発明のクレンジング化粧料の実施例、比較例を示し、さらに試験例によって本発明の特徴と効果を詳細に説明する。
1.実施例及び比較例のクレンジング化粧料の調製
<クレンジング化粧料の調製方法>
下記表1~表3に示す組成の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分の混合溶液(あるいは溶解液)、又は(A)成分、(B)成分、(E)成分、(F)成分の混合溶液(あるいは溶解液)、さらにはその他の添加成分を含む各溶液を、それぞれ85℃以上に加温し、次いで均一に混合し、さらに撹拌しながら完全に溶解させた。その後、室温まで冷却し、実施例及び比較例のクレンジング化粧料を調製した。
【0032】
2.クレンジング化粧料の効果試験法
次の手法により、実施例1~15及び比較例1~9の各クレンジング化粧料の洗い流しの特性と含有成分による効果を評価した。
【0033】
<洗い流し時のぬるつき感と洗い流し後の残油感評価(使用性評価)>
(1)洗顔及び洗顔後の洗い流し方法
熟練した官能評価専門パネラー(10名)により評価を行った。
クレンジング化粧料を掌に2gとり、30秒間マッサージするように全顔に塗布した。次いで、水により洗い流しを行った。洗い流しは、水を掌に受けて円を描くような操作を繰り返して洗い流すように洗顔手技を統一した。
【0034】
(2)ぬるつき感の評価
水を掌に受けて円を描くように洗顔中に、手のひらにクレンジングのぬるつき感がなくなるまでにかかる洗い流し回数をカウントし、下記判断規準により洗い流し時のぬるつき感を判定した。表には「洗い流し行為中のぬるつきがなくなる速さ」として判定結果を「◎、○、△、×」で記載した。
すなわち、ぬるつき感がなくなるまでに水を掌に受けて円を描くような操作を何回繰り返したかを“洗い流し回数”としてカウントし、少ない回数であるほど、ぬるつき感がなくなる速さが良好である、ぬるつきが速くなくなるとした。
【0035】
評価基準は以下の通りである。
1点:非常に遅い(洗い流し回数7回以上)
2点:遅い(洗い流し回数6回)
3点:普通(洗い流し回数5回)
4点:速い(洗い流し回数4回)
5点:非常に速い(洗い流し回数3回以下)
10名の評点の平均点を求め、1.0~2.0:×、2.1~3.0:△、3.1~4.0:〇、4.1~5.0:◎として表した。
評価「◎」が最も洗い流しの行為中にぬるつき感が速くなくなり、優れている。
【0036】
(3)残油感の評価
残油感は、洗い流し直後の肌に残る油膜感として評価した。
油膜感とは、水で洗い流し、さらにタオルでふき取った後に感じる肌の上に油が残っている感覚、または油で覆われているように感じる感覚をいう。さらに肌が引っ張られ、肌を指で触れた際の感触が素肌と異なる指止まりを感じることをいう。
洗い流し後の油膜感の評価基準は以下の通りである。
1点:強く感じる
2点:感じる
3点:やや感じる
4点:感じない
10名の評点の平均点を求め、1.0~1.5:×、1.6~2.5:△、2.6~3.5:〇、3.6~4.0:◎として表した。
以上の洗い流し効果評価の結果は、下記の表1~表3の組成表の下段に示した。
【0037】
3.クレンジング化粧料の組成と評価結果について
(1)(C)成分としてアルギニン及び/又はアルギニン誘導体を含有するクレンジング化粧料の使用性評価(試験結果1)
表1に試験を行ったクレンジング化粧料の組成及び洗い流し時のぬるつき感(洗い流し行為中にぬるつきがなくなる速さ)と、洗い流し後の残油感(洗い流し後の油膜感)の評価結果を示した。
【0038】
【0039】
実施例1~9の組成は、(C)成分としてアルギニン誘導体のPPG-2アルギニンを含有し、(D)成分として乳酸を含有した組成である。また実施例10~12は、(C)成分としてアルギニンを含有し、(D)成分として乳酸またはクエン酸を含有した組成である。
表1の使用性評価の欄に示す通り、いずれの組成も洗い流し時のぬるつき感及び洗い流し後の残油感のいずれも問題なく、好ましい評価結果(◎、又は○評価)であった。
【0040】
(2)(F)成分としてアルギニン誘導体の酸付加塩を含有するクレンジング化粧料の使用性評価(試験結果2)
表2に試験を行ったクレンジング化粧料の組成及び洗い流し時のぬるつき感(洗い流し行為中にぬるつきがなくなる速さ)及び洗い流し後の残油感(洗い流し後の油膜感)の評価結果を示した。
【0041】
【0042】
実施例13~15の組成は、(F)成分のアルギニン誘導体の酸付加塩を含有した組成である。
表2の使用性評価の欄に示す通り、実施例13~15のクレンジング化粧料は、いずれの組成も洗い流し行為中のぬるつき感及び洗い流し後の油膜感がなく、好ましい評価結果(◎評価)であった。
【0043】
(3)比較例1~9の使用性評価(試験結果3)
表3に試験を行った比較例1~9のクレンジング化粧料の組成及び洗い流し時のぬるつき感(洗い流し行為中にぬるつきがなくなる速さ)、洗い流し後の残油感(洗い流し後の油膜感)の評価結果を示した。
【0044】
【0045】
比較例1~5、及び9は(C)成分と(D)成分のいずれも含有しない組成のクレンジング化粧料である。比較例6は(C)成分としてアルギニンを含有し、(D)成分である無機酸及び/又は有機酸を含有しない組成である。比較例7と8は(C)成分を含有せず、(D)成分である無機酸及び/又は有機酸を含有する組成である。
表3に示す通り、比較例のクレンジング化粧料の洗い流し行為中ぬるつき感、洗い流し後の油膜感の両方の評価が「〇」となったものはなかった。
また比較例6は、実施例10~12と同量の(C)成分のアルギニンを含有しているが、(D)成分である無機酸及び/又は有機酸を含有していない。この比較例6のクレンジング化粧料の洗い流し行為中のぬるつき感の評価は「×」であった。
【0046】
以上の試験1~3の結果から、(A)成分として炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンとのエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステル、(B)成分として油剤を含有するクレンジング化粧料が、(C)成分としてアルギニン及び/又はアルギニン誘導体と(D)成分として無機酸及び/又は有機酸を含有することで洗い流し時のぬるつき感がなく、洗い流し後の残油感のないクレンジング化粧料となることが明らかとなった。
また(C)、(D)成分に代えて(F)成分であるアルギニンの酸付加塩及び/又はアルギニン誘導体の酸付加塩を含有する実施例13~15は、実施例1~12と同様に、洗い流し時のぬるつき感がなく、洗い流し後の残油感のないクレンジング化粧料となることが明らかとなった。
【0047】
また実施例6のクレンジング化粧料を、10名の女性モニターに渡して、ホームユーステストを行ったところ、洗い流し時のぬるつき感、洗い流し後の残油感、クレンジング力について全く不満はみられなかった。また、意見欄にはウォータープルーフタイプアイライナー、ファンデーション、口紅のいずれも良く落ちた、との非常に高い評価の記載が多かった。
【要約】
【課題】水ですっきり素早く洗い流すことができ、洗い流し中に油剤による肌のぬるつきを感じさせず、洗い流し後の残油感(油膜感)が残らないクレンジング化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】次の成分を含有するクレンジング化粧料。
(A)成分: 炭素数6~26の脂肪酸と平均重合度3~50のポリグリセリンとのエステルからなるポリグリセリン脂肪酸エステル
(B)成分: 油剤
(C)成分: アルギニン及び/又はアルギニン誘導体
(D)成分: 無機酸及び/又は有機酸
(E)成分: 水
【選択図】なし