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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】エレベータ用操作装置及びエレベータ
(51)【国際特許分類】
   B66B 11/02 20060101AFI20220804BHJP
   B66B 1/50 20060101ALI20220804BHJP
【FI】
B66B11/02 N
B66B1/50 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022080648
(22)【出願日】2022-05-17
(62)【分割の表示】P 2021017508の分割
【原出願日】2020-09-03
(65)【公開番号】P2022103292
(43)【公開日】2022-07-07
【審査請求日】2022-05-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】萩澤 則克
(72)【発明者】
【氏名】大谷 勝彦
(72)【発明者】
【氏名】松岡 洋平
【審査官】今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第1746093(CN,A)
【文献】特開2013-124166(JP,A)
【文献】特開2011-162307(JP,A)
【文献】実開昭57-151837(JP,U)
【文献】特開2018-101555(JP,A)
【文献】特開2010-119629(JP,A)
【文献】登録実用新案第3037379(JP,U)
【文献】特開2009-001383(JP,A)
【文献】特開2001-126597(JP,A)
【文献】特開2006-277957(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 11/00 - 11/08
B66B 1/00 - 1/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動する押しボタンと、
前記押しボタンを可動させる可動機構と、
前記押しボタンの作動に伴って操作されるスイッチ本体と、
前記押しボタンの裏面に対向し且つ前記押しボタンの作動によって可動しない位置に、前記押しボタンから離間した所定位置に利用客の指先が到達したことを検知する非接触式の検知手段と、を備え、
前記スイッチ本体の操作又は前記検出手段の検知のいずれかによってエレベータの登録操作が可能なエレベータ用操作装置であって、
前記検知手段は、
利用客の指先が前記押しボタンに接することによって前記検知手段が検知することを抑制するために、前記押しボタンの表面から直交する方向に第1所定距離だけ離間した位置までの空間領域は利用客の指先が到着したことを検知せず、
前記押しボタンの表面から直交する方向に第1所定距離だけ離間した位置から前記押しボタンの表面から直交する方向に第2所定距離だけ離間した位置までの空間は利用客の指先が到達したことを検知する、エレベータ用操作装置。
【請求項2】
前記押しボタンの裏面と対向する基板をさらに備え、
前記スイッチ本体及び前記検知手段は、前記基板に取り付けられる、請求項1に記載のエレベータ用操作装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のエレベータ用操作装置を備える、エレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ用操作装置及びエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来エレベータ用操作装置として、例えば、特許文献1に記載された照光押しボタンスイッチが用いられていた。
【0003】
一方、衛生面での需要からエレベータ用操作装置に触れることなく、操作を行うことができる非接触のエレベータの登録ボタンが知られている(例えば、特許文献2、3及び4)。これらの非接触のエレベータの登録ボタンは、乗客による呼び登録の操作を、距離センサや光電センサによって非接触で検出することとしている。
【0004】
ところで、視覚障害のある利用者等にとっては、上記のような非接触のエレベータの登録ボタンよりも押しボタンなどで構成されたエレベータ用操作装置の方が誤操作のおそれが少なく利用しやすい。
【0005】
これらの事情から非接触のエレベータの登録ボタン及び押しボタン双方のエレベータ用操作装置を乗場やかご内に併設する場合には、いずれか一方のエレベータ用操作装置のみを設置する場合と比較してより大きな設置スペースが必要となるため設置困難な場合がある。
【0006】
そこで、エレベータのかご及び乗場に、行先階登録を行うための操作を受けつけるとともに、押し操作によって行先階の登録がなされたことを報知する登録報知部が設けられた接触式のエレベータ用押しボタンと、接触式のエレベータ用押しボタンに隣接配置され、所定動作を非接触で検出することにより行先階登録を受けつける非接触式の検知手段とを備えたエレベータ用操作装置をそれぞれ設置する場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2016-004767号公報
【文献】特開2005-263378号公報
【文献】特開2013-124166号公報
【文献】特開2015-151253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の接触式のエレベータ用押しボタンスイッチと、接触式のエレベータ用押しボタンスイッチに隣接配置された非接触式の検知手段を備えるエレベータであっても、省スペース化するには限界があり、例えば、停止数の多い場合など、接触式のエレベータ用押しボタンスイッチ及び非接触式の検知手段がスペース的に配置できない場合があった。
【0009】
本発明は、エレベータに押しボタン及び非接触式の検知手段を設ける場合において、操作盤の大型化を抑制しつつ利用者の利便性も向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るエレベータ用操作装置は、可動する押しボタンと、前記押しボタンを可動させる可動機構と、前記押しボタンの作動に伴って操作されるスイッチ本体と、前記押しボタンの裏面に対向し且つ前記押しボタンの作動によって可動しない位置に、前記押しボタンから離間した所定位置に利用客の指先が到達したことを検知する非接触式の検知手段と、を備え、前記スイッチ本体の操作又は前記検出手段の検知のいずれかによってエレベータの登録操作が可能なエレベータ用操作装置であって、前記検知手段は、利用客の指先が前記押しボタンに接することによって前記検知手段が検知することを抑制するために、前記押しボタンの表面から直交する方向に第1所定距離だけ離間した位置までの空間領域は利用客の指先が到着したことを検知せず、前記押しボタンの表面から直交する方向に第1所定距離だけ離間した位置から前記押しボタンの表面から直交する方向に第2所定距離だけ離間した位置までの空間は利用客の指先が到達したことを検知する。
【0011】
また、本発明に係るエレベータ用操作装置は、前記押しボタンの裏面と対向する基板をさらに備え、前記スイッチ本体及び前記検知手段は、前記基板に取り付けられる、という構成でもよい。
【0012】
また、本発明に係るエレベータは、前記エレベータ用操作装置を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るエレベータ用操作装置、及び該エレベータ用操作装置を備えるエレベータによれば、押しボタン及び非接触式の検知手段を設ける場合において、操作盤の大型化を抑制しつつ利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態であるエレベータの全体構成図である。
図2】本発明の一実施形態であるエレベータの乗りかご内の構成を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態であるエレベータ用操作装置の構成を示す図である。
図4】本発明の一実施形態であるエレベータ用操作装置に用いるエレベータ用押しボタンスイッチの正面図である。
図5】本発明の一実施形態であるエレベータ用操作装置に用いるエレベータ用押しボタンスイッチの一部構成を省略した端面図である。
図6】本発明の一実施形態であるエレベータ用操作装置に用いるエレベータ用押しボタンスイッチの概略回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態であるエレベータ1について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、図中に示す「X」は駆動シーブ180の軸方向と直交する水平方向Xを示し、「Y」は上下方向Yを示し、「Z」は水平方向X,および上下方向Yに各々直交する水平方向Zを示すものとする。
【0016】
図1に示すように、エレベータ1は、昇降路120の最上部に機械室140を有するトラクション式エレベータであって、例えば、病院や介護施設など公共の建物に設置される。機械室140に設置された巻上機160の駆動シーブ180には、主ロープ200が掛けられており、この主ロープ200の一端部にエレベータかご5が連結され、他端部にカウンターウエイト240が連結されている。また、機械室140には、エレベータ1の動作を制御する制御装置110が設けられている。
【0017】
巻上機160のモータ170からの回転動力が、動力伝達機構(不図示)を介して駆動シーブ180に伝達され、駆動シーブ180が回転駆動されるとこれに伴って主ロープ200が走行し、主ロープ200に吊り下げられたエレベータかご5が、ガイドレール210に案内されて昇降路を上下方向Yに移動する。
【0018】
エレベータ1が設置された建物には、異なる階毎に乗場260A,260Bが設けられており、エレベータ1の運転中、エレベータかご5は、現在、着床している階の乗場(図1では、乗場260B)から、次の行先階の乗場(例えば、乗場260A)までの昇降移動を繰り返す。
【0019】
図2は、エレベータかご5内のかご扉3,3周辺の構成を示す斜視図である。かご扉3,3の左右には袖壁4,4が設けられている。また、一方の袖壁4には、エレベータ用操作装置2が設けられている。エレベータ1の利用者が、このかご操作盤2を操作することにより、エレベータかご5の行先階が決定される。
【0020】
図3は、エレベータ用操作装置2の構成を示す正面図である。図3に示すように、エレベータ用操作装置2は、エレベータかご5の行先階を決定する入力操作を行う機能を有する行先階登録押しボタンスイッチ8が表板21の中央部付近に設けられている。また、行先階登録押しボタンスイッチ8の下方には、扉を開く開押しボタンスイッチ9、扉を閉める閉押しボタンスイッチ10、及び非常時に外部に通報するための非常呼び押しボタンスイッチ11が設けられている。本発明においてこれらの行先階登録押しボタンスイッチ8、開押しボタンスイッチ9、閉押しボタンスイッチ10、及び非常呼び押しボタンスイッチ11を総称してエレベータ用押しボタンスイッチ7と称する。
【0021】
表板21の上部には、エレベータかご5の進行方向及びエレベータかご5の位置を表示する情報表示部6が設けられている。また、表板21の下部には、エレベータ1の運転を入り切りするスイッチ(不図示)や照明の入り切りするスイッチ(不図示)等を内蔵するスイッチボックス12が設けられている。また、エレベータ用操作装置2の表板21の裏面側には、音声を出力するスピーカー24が内蔵されている。
【0022】
図4は、エレベータ用押しボタンスイッチ7の押しボタン13部分の構成を示す正面図である。押しボタン13の表面には、行先階、開くマーク、閉めマーク及び非常呼びマーク(電話、ベル、SOS等)が表示される表示部22が設けられている。また、押しボタン13は、押しボタン13から所定距離離れた位置にある利用者の指等を検知する検知領域を有する。前記検知領域は、押しボタン13の表面全体又は一部の領域である。
【0023】
図5は、エレベータ用押しボタンスイッチ7の一部構成を省略した断面図である。エレベータ用押しボタンスイッチ7は、表板21の開口に嵌設されるボタンガイド14と、利用者によって操作される押しボタン13とを有している。
【0024】
また、エレベータ用押しボタンスイッチ7は、押しボタン13の裏面と対向する位置に、プリント基板16を有する。プリント基板16の押しボタン13の裏面と対向する面には、押しボタン13の操作によってONするスイッチ本体17と、押しボタン13から所定距離離れた位置にある利用者の指等を検知する検知手段18と、スイッチ本体17がONしたこと又は検知手段18が検知したことを発光することによって報知する複数のLED19が取り付けられている。
【0025】
斯かる構成によれば、前記スイッチ本体17と、前記検知手段18と、前記スイッチ本体17又は前記検知手段18がオンした時に点灯するLED19が同一のプリント基板16上に実装されるため、エレベータ用押しボタンスイッチ7の薄型化を図ることができる。
【0026】
図6は、本発明の一実施形態であるエレベータ用操作装置に用いるエレベータ用押しボタンスイッチの概略回路図である。スイッチ本体17と検知手段18は並列に接続される。
【0027】
斯かる構成によれば、スイッチ本体17と検知手段18は並列に接続されるため、いずれか一方が導通した信号を出力することが可能となり、信号用の電線を減ずることができる。
【0028】
図5において、スイッチ本体17はタクトスイッチであるが、マイクロスイッチ、ラバー接点やリーフスイッチ等、公知の他のスイッチであっても良い。また、図5において、検知手段18は光電センサ(PHS:photoelectric sensor)であるが、押しボタン13から所定距離離れた位置にある利用者の指等を検知できるものであれば、距離センサ、超音波センサ等、公知の他のセンサであっても良い。なお、例えば、検知手段18がミリ波を発する発信機等、検知物と発信機の間にある障害物の影響を受けにくいセンサとしても良い。係る構成によれば、表示部22が、凸文字(マーク)であっても、凸文字(マーク)による検知精度の低下を防ぐことができる。
【0029】
また、エレベータ用押しボタンスイッチ7は、押しボタン13の裏面側に、押しボタン13をX方向に可動させる可動機構20を有する。図5において、可動機構20は、複数の圧縮バネである。なお、可動機構20は、リンク機構やゴム等、押しボタン13をX方向に可動させることが可能なものであれば、公知の他の機構であっても良い。
【0030】
また、図5の検知手段18は、赤外線式光電センサの場合、押しボタン13の表面全体又は一部は赤外線を透過可能に構成される。
【0031】
本実施形態では、センサの感度を調整し、予め設定されている検出領域Pの物体を検出可能に構成されている。ここで、図5は、押しボタン13と検出領域Pの位置関係を示す模式図である。また、図5では、ハッチングを付して検出領域Pを図示している。
【0032】
図5に示すように、検出領域Pは、表板21から水平方向Xに第1所定距離L1だけ離れた位置から水平方向Xに第2所定距離L2だけ離れた位置までを含む空間領域に設定される。また、検知領域Pは、押しボタン13の水平方向Xの投影面の範囲内に収まる空間領域である。これにより、エレベータ用操作装置2の複数の押しボタンスイッチ7相互の間隔を狭くして設置した場合であっても、検知手段18の誤反応を低減することができる。
【0033】
第1所定距離L1としては、2cm≦L1≦3cmとなるように設定するのが好ましい。これにより、視覚障害のある利用者が押釦の位置を手探りで探すような場合において、利用者の指などにセンサが反応して行先階が誤って過誤登録されるのを抑制できる。
【0034】
また、第2所定距離L2としては、4cm≦L2≦10cmとなるように設定するのが好ましい。これにより、エレベータかご5内が混雑しているときなどに乗客の身体の一部や持ち物などを検知手段18が誤検知し難くできる。この結果、エレベータかご5内が混雑しているときなどに乗客の身体の一部や持ち物などが検知領域23に近接し行先階が誤って登録されるのを抑制できる。
【0035】
上記検出領域Pに利用者が指先等をかざすなどの所定動作を行うことで検知手段18が予め設定された時間だけ遮光を検知すると、制御装置110(図1参照)に検出信号が送信され、行先階の登録がなされる。そして、行先階の登録がなされると、LED19が点灯する。これにより、利用者に行先階の登録がなされたことを報知できる。
【0036】
上記構成からなるエレベータ用操作装置2は、機械室140(図1参照)に設置された制御装置110と電気的に接続されている。制御装置110は、エレベータ1の運転制御全般を統括して行うコンピュータであり、CPU(不図示)や、メモリ、HDDなどの記憶デバイス(不図示)を備える。記憶デバイスには、例えば、巻上機160の駆動制御、かご扉3,3の開閉制御などを行うための各種制御プログラムが格納されている。CPUが、これらのプログラムを読み出して実行することにより、制御装置110によるエレベータ1の円滑な運転が実現される。
【0037】
上記構成を有するエレベータ1では、エレベータかご5の行先階登録に関する制御も制御装置110によって行われる。制御装置110のメモリには、エレベータかご5の行先階登録に関する制御プログラムが格納されており、CPUが当該制御プログラムをメモリから読み出し、かご22の行先階登録を制御する。
【0038】
以上により、本発明に係るエレベータ用操作装置2は、可動する押しボタン13と、前記押しボタン13を可動させる可動機構20と、前記押しボタン13の作動に伴って操作されるスイッチ本体17と、を備え、前記押しボタン13の裏面に対向する位置に、前記押しボタン13から離間した所定位置(検出領域)Pに利用者の指先が到達したことを検知する非接触式の検知手段18を備える。
【0039】
斯かる構成によれば、押しボタン13及び非接触式の検知手段18を設ける場合において、エレベータ用操作装置2の大型化を抑制しつつ利用者の利便性を向上させることが可能なエレベータ用押しボタンスイッチ7を提供することができる。
【0040】
また、本発明に係るエレベータ用操作装置2は、前記押しボタン13の表面全体又は一部に前記検知手段18の検知領域を有しても良い。
【0041】
斯かる構成によれば、利用者が押しボタン13の表面全体又は一部の検知領域に指先等をかざすことにより、行先階の登録等を行うことができるため、エレベータ用操作装置2の大型化を抑制しつつ利用者の利便性を向上させることが可能なエレベータ用押しボタンスイッチ7を提供することができる。
【0042】
また、本発明に係るエレベータ用操作装置2は、前記検知手段18が光電センサであっても良い。
【0043】
斯かる構成によれば、利用者が押しボタン13の表面全体又は一部の検知領域を透過した赤外線等が遮断されることを確実に検知し、行先階の登録等を行うことができるため、エレベータ用操作装置2の大型化を抑制しつつ利用者の利便性を向上させることが可能なエレベータ用押しボタンスイッチ7を提供することができる。
【0044】
また、本発明に係るエレベータ用操作装置2は、前記押しボタン13の表面全体又は一部が、前記光電センサ(検知手段18)から照射された光を透過しても良い。
【0045】
斯かる構成によれば、押しボタンの表面全体又は一部が赤外線等の光を透過できるため、確実に行先階の登録等を行うことができる。
【0046】
また、本発明に係るエレベータ用操作装置2は、前記スイッチ本体17と前記検知手段18が並列に接続されても良い。
【0047】
斯かる構成によれば、前記スイッチ本体17と前記検知手段18とのいずれかがONとなった場合、ON信号を出力することができる。これにより、エレベータ用押しボタンスイッチ7の信号線を2本とすることができ、エレベータ用押しボタンスイッチ7の小型化を図ることができる。
【0048】
また、本発明に係るエレベータ1は、前記エレベータ用操作装置2を備える。
【0049】
斯かる構成によれば、押しボタン13及び非接触式の検知手段18を設ける場合において、エレベータ用操作装置2の大型化を抑制しつつ利用者の利便性を向上させることが可能なエレベータ1を提供することができる。
【0050】
なお、本発明に係るエレベータ用押しボタンスイッチを備えるエレベータ用操作装置2、及び該エレベータ用操作装置を備えるエレベータ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、エレベータ用押しボタンスイッチを備えるエレベータ用操作装置2、及び該エレベータ用操作装置を備えるエレベータ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
(1)上記実施形態に係るエレベータ用操作装置2は、かご操作盤として説明したが、乗場操作盤であっても同様の効果を得ることができることは勿論である。
【0052】
(2)また、上記実施形態に係るエレベータ1は、機械室付エレベータとして説明したが、機械室無しエレベータであっても同様の効果を得ることができることは勿論である。
【0053】
(3)また、上記実施形態に係るエレベータ用操作装置2は、表示部22が押しボタン13の表面と同一高さで示されている構成である。しかしながら、エレベータ用操作装置2は、斯かる構成に限られない。例えば、表示部22は、凸文字(マーク)であっても良い。
【符号の説明】
【0054】
1 エレベータ
2 エレベータ用操作装置
3 かご扉
4 袖壁
5 エレベータかご
6 情報表示部
7 押しボタンスイッチ
8 行先階登録押しボタンスイッチ
9 開押しボタンスイッチ
10 閉押しボタンスイッチ
11 非常呼び押しボタンスイッチ
12 スイッチボックス
13 押しボタン
14 ボタンガイド
15 ケース
16 プリント基板
17 スイッチ本体
18 検知手段
19 LED
20 可動機構
21 表板
22 表示部
L1 第1所定領域
L2 第2所定領域
P 検出領域
110 制御装置
120 昇降路
140 機械室
160 巻上機
170 モータ
180 駆動シーブ
200 主ロープ
210 ガイドレール
240 カウンターウエイト
260A,260B 乗場
図1
図2
図3
図4
図5
図6