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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】アンダーランプロテクタ
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/56 20060101AFI20220804BHJP
【FI】
B60R19/56
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018169531
(22)【出願日】2018-09-11
(65)【公開番号】P2020040529
(43)【公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107238
【弁理士】
【氏名又は名称】米山 尚志
(72)【発明者】
【氏名】徳武 将也
(72)【発明者】
【氏名】山田 章司
(72)【発明者】
【氏名】山口 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】戸田 吉宣
【審査官】川村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-195041(JP,A)
【文献】特開2007-186080(JP,A)
【文献】中国実用新案第205202928(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 19/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前後方向の一側の端部の下方で車幅方向に延びる筒状のアンダーランプロテクタであって、
上下に対向する上下の第1横板部と、前記上下の第1横板部の端縁同士を連結する第1縦板部とを有し、断面略U状に形成されて車幅方向に長尺に延びる第1部材と、
上下に対向する上下の第2横板部と、前記上下の第2横板部の端縁同士を連結する第2縦板部とを有し、断面略U状に形成されて車幅方向に長尺に延び、断面略U状の開放する側を前記第1部材と互いに対向させて、前記上下の第1横板部の間に前記上下の第2横板部を配置した状態で前記第1部材に対して固定される第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを固定した状態の車幅方向外端部を覆うキャップと、を備え、
前記第1部材の前記上下の第1横板部及び前記第2部材の前記上下の第2横板部のうちの一方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁は、他方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向内側に位置し、
前記他方の部材の前記上下の横板部のうち前記一方の部材の前記上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向外側へ突出する領域には、前記キャップを取り付けるための貫通孔が形成される
ことを特徴とするアンダーランプロテクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のアンダーランプロテクタであって、
前記他方の部材は、前記一方の部材の前後方向の前記一側に配置される
ことを特徴とするアンダーランプロテクタ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のアンダーランプロテクタであって、
前記第1部材は、前記第2部材の前後方向の前記一側に配置される
ことを特徴とするアンダーランプロテクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンダーランプロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車体前部側のプロテクタ片と、車体後部側のプロテクタ片とから構成される中空のプロテクタ本体を有するフロントアンダーランプロテクタが記載されている。プロテクタ本体は、車体前部側のプロテクタ片の開口両側に形成されている上下一対の横壁が外側に、車体後部側のプロテクタ片の開口両側に形成されている上下一対の横壁が内側になるようにして閉断面形状が形成されるよう互いに嵌め合わせ、外側の各横壁の端部全体を内側の横壁の外面に溶接して、両者を固着している。前後のプロテクタ片は、車体の全幅寸法に対応した長さ寸法に形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-276536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のフロントアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)のようにプロテクタ本体の車幅方向外端の角部が外部に露出しているアンダーランプロテクタでは、プロテクタ本体の車幅方向外端の角部への歩行者や他の車両等の接触を防止するために、プロテクタ本体の車幅方向外端部に対してキャップを取り付ける場合がある。しかし、キャップを取り付けるための貫通孔(クリップ挿通孔等)をプロテクタ本体の上下の横壁(上板部及び下板部)の車幅方向外端部に形成する場合、当該部分は一方のプロテクタ片の上板部及び下板部と、他方のプロテクタ片の上板部及び下板部とが上下に重なって厚肉になっているので、貫通孔を形成することが難しく、キャップの取付作業が煩雑になってしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本開示は、キャップの取付作業の作業性を向上させることが可能なアンダーランプロテクタの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車両の前後方向の一側の端部の下方で車幅方向に延びる筒状のアンダーランプロテクタであって、第1部材と第2部材とキャップとを備える。第1部材は、上下に対向する上下の第1横板部と、上下の第1横板部の端縁同士を連結する第1縦板部とを有し、断面略U状に形成されて車幅方向に長尺に延びる。第2部材は、上下に対向する上下の第2横板部と、上下の第2横板部の端縁同士を連結する第2縦板部とを有し、断面略U状に形成されて車幅方向に長尺に延び、断面略U状の開放する側を第1部材と互いに対向させて、上下の第1横板部の間に上下の第2横板部を配置した状態で第1部材に対して固定される。キャップは、第1部材と第2部材とを固定した状態の車幅方向外端部を覆う。第1部材の上下の第1横板部及び第2部材の上下の第2横板部のうちの一方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁は、他方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向内側に位置する。上記他方の部材の上下の横板部のうち上記一方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向外側へ突出する領域には、キャップを取り付けるための貫通孔が形成される。
【0007】
上記構造では、第1部材の上下の第1横板部及び第2部材の上下の第2横板部のうちの一方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁は、他方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向内側に位置する。そして、上記他方の部材の上下の横板部のうち上記一方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向外側へ突出する領域には、キャップを固定するための貫通孔が形成される。このように、上記他方の部材の上下の横板部のうち上記一方の部材の上下の横板部の車幅方向外端縁よりも車幅方向外側へ突出する領域に貫通孔を形成するので、上下の第1横板部と上下の第2横板部とが上下に重なった領域に貫通孔を形成する場合と比べ、容易に貫通孔を形成することができ、キャップの取付作業の作業性の向上を図ることができる。
【0008】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のアンダーランプロテクタであって、上記他方の部材は、上記一方の部材の前後方向の上記一側に配置される。
【0009】
上記構成では、上記他方の部材が前後方向の一側に配置される。すなわち、第1部材及び第2部材のうち車幅方向外側へ長い方の部材(上記他方の部材)を、フロントアンダーランプロテクタの場合には前側(リアアンダーランプロテクタの場合には後側)に配置するので、車両を前方(リアアンダーランプロテクタの場合には後方)から視た際に、短い方の部材(上記一方の部材)が見え難くなり、アンダーランプロテクタの見栄えの低下を抑えることができる。
【0010】
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様のアンダーランプロテクタであって、第1部材は、第2部材の前後方向の上記一側に配置される。
【0011】
上記構成では、第1部材が第2部材の前後方向の一側に配置される。すなわち、第2部材の上下の第2横板部を上下方向から覆う上下の第1横板部を有する第1部材を、フロントアンダーランプロテクタの場合には前側(リアアンダーランプロテクタの場合には後側)に配置するので、車両を前方(リアアンダーランプロテクタの場合には後方)から視た際に、上下の第1横板部の後端縁(リアアンダーランプロテクタの場合は前端縁)が見え難くなり、アンダーランプロテクタの見栄えの低下を抑えることができる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、キャップの取付作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係るアンダーランプロテクタを備える車両の外観側面図である。
図2図1の車両の前端部の概略斜視図である。
図3】アンダーランプロテクタの車幅方向外端部の平面図である。
図4図3のアンダーランプロテクタの分解図である。
図5】アンダーランプロテクタの車幅方向外端部の後方内側から視た斜視図である。
図6】キャップの取付に関する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
【0015】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両1は、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)の上方に位置するキャブオーバー型のトラックであって、車両1の前端部(前後方向の一側の端部)の下方で車幅方向に延びる筒状のフロントアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)10(以下、FUP10と称する。)を有する。FUP10は、左右1対のブラケット4を介して車両1の車体フレーム3の前端部に固定され、車両1と他の車両との衝突時に、キャブ2の下方への他の車両の潜り込みを防止する。
【0016】
図2図6に示すように、FUP10は、断面略U状のチャンネル材である第1部材(他方の部材)11と、断面略U状のチャンネル材である第2部材(一方の部材)12と、左右1対のキャップ13とを備える。第1部材11と第2部材12とは、断面略U状の開放される側同士を前後に対向させた状態で互いに固定される。本実施形態では、大きい方(上下方向の長さが長い方)の第1部材11が前側に配置され、小さい方(上下方向の長さが短い方)の第2部材12が第1部材11の後側に配置される。FUP10は、第1部材11と第2部材12とによって車幅方向に長尺の矩形筒状に形成されて内部に内部空間14を区画する。内部空間14の車幅方向両側は、左右のキャップ13によって塞がれる。なお、左右のキャップ13は、FUP10の左右に対称的に設けられ、略同じ構成を有するため、以下では左側について説明し、右側の説明を省略する。
【0017】
第1部材11は、上下方向と交叉した状態で車幅方向に長尺に延びる上板部(第1横板部)15と、上板部15から下方へ離間した位置で上下方向と交叉した状態で車幅方向に長尺に延びて上板部15と対向する下板部(第1横板部)16と、前後方向と交叉した状態で車幅方向に長尺に延びて上板部15及び下板部16の前端縁同士を連結する前板部(第1縦板部)17とを有する。すなわち、第1部材11は、上板部15、下板部16、及び前板部17によって後方に開口するように断面略U状に形成され、車幅方向に長尺に延びる。上板部15、下板部16、及び前板部17の車幅方向の長さは、互いに同じ長さである。第1部材11の車幅方向の長さ(上板部15、下板部16、及び前板部17の車幅方向の長さ)は、キャブ2の車幅方向の長さよりも短く、FUP10としての機能(他の車両の潜り込み防止機能)を確保可能な長さに設定される。上板部15は、FUP10の内部空間14の上方を区画し、下板部16は、FUP10の内部空間14の下方を区画し、前板部17は、FUP10の内部空間14の前方を区画する。上板部15及び下板部16の車幅方向外端部には、上下方向に貫通するクリップ挿通孔(貫通孔)18がそれぞれ形成される。
【0018】
第2部材12は、上下方向と交叉した状態で車幅方向に長尺に延びる上板部(第2横板部)19と、上板部19から下方へ離間した位置で上下方向と交叉した状態で車幅方向に長尺に延びて上板部19と対向する下板部(第2横板部)20と、前後方向と交叉した状態で車幅方向に長尺に延びて上板部19及び下板部20の後端縁同士を連結する後板部(第2縦板部)21とを有する。すなわち、第2部材12は、上板部19、下板部20、及び後板部21によって前方に開口するように断面略U状に形成され、車幅方向に長尺に延びる。第2部材12の上板部19、下板部20、及び後板部21の車幅方向の長さは、互いに同じ長さである。第2部材12の車幅方向の長さ(第2部材12の上板部19、下板部20、及び後板部21の車幅方向の長さ)は、第1部材11の車幅方向の長さよりも短い。第2部材12の後板部21の上下方向の長さは、第1部材11の前板部17の上下方向の長さよりも僅かに短い。第2部材12の上板部19及び下板部20は、第1部材11の上板部15と下板部16との間に配置される。第2部材12の上板部19が第1部材11の上板部15の下面に面接触し、第2部材12の下板部20が第1部材11の下板部16の上面に面接触した状態で、第1部材11の上板部15及び下板部16の後端縁25が第2部材12の上板部19及び下板部20に溶接によって固定される。第1部材11と第2部材12とを固定した状態で、第2部材12の車幅方向外端縁22は、第1部材11の車幅方向外端縁23よりも車幅方向内側に位置する。第2部材12の上板部19は、FUP10の内部空間14の上方を区画し、下板部20は、FUP10の内部空間14の下方を区画し、後板部21は、FUP10の内部空間14の後方を区画する。第1部材11の上下のクリップ挿通孔18は、第1部材11の上板部15及び下板部16のうち、第2部材12の上板部19及び下板部20の車幅方向外端縁22よりも車幅方向外側へ突出する領域24に形成される。
【0019】
キャップ13は、互いに固定した状態の第1部材11及び第2部材12の車幅方向外端部を挿入可能な空間を内部に区画する有底矩形筒状の部材であって、車幅方向外側のキャップ外板部26と、上側のキャップ上板部27と、下側のキャップ下板部28と、前側のキャップ前板部29と、後側のキャップ後板部30とを有する。キャップ上板部27及びキャップ下板部28には、上下方向に貫通するクリップ挿通孔31がそれぞれ形成される。キャップ上板部27及びキャップ下板部28のクリップ挿通孔31は、キャップ13の内部の空間に第1部材11及び第2部材12の車幅方向外端部を挿入した状態で第1部材11の上板部15及び下板部16のクリップ挿通孔18と連通する位置に形成される。キャップ13は、キャップ13の内部の空間に第1部材11及び第2部材12の車幅方向外端部を挿入した状態で、クリップ挿通孔18,31にクリップ32を挿入することによって第1部材11の車幅方向外端部に対して取り付けられる。キャップ13を第1部材11の車幅方向外端部に対して取り付けた状態で、キャップ後板部30の車幅方向内端縁33が第2部材12の車幅方向外端縁22よりも車幅方向内側に位置するように、キャップ13の車幅方向の長さは設定される。キャップ13は、第1部材11及び第2部材12の車幅方向外端縁23,22の角部(エッジ)を覆う状態で、FUP10の内部空間14を車幅方向外側から塞ぐ。
【0020】
上記のように構成されたFUP10では、第1部材11の上下のクリップ挿通孔18は、第1部材11の上板部15及び下板部16のうち、第2部材12の上板部19及び下板部20の車幅方向外端縁22よりも車幅方向外側へ突出する領域24に形成される。すなわち、クリップ挿通孔18は、第1部材11の上板部15及び下板部16のうち、第2部材12の上板部19及び下板部20と重ならない領域24に形成される。このため、第1部材11の上板部15及び下板部16と、第2部材12の上板部19及び下板部20とが重なった領域にクリップ挿通孔を形成する場合と比べ、容易にクリップ挿通孔18を形成することができるので、キャップ13の取付作業の作業性を向上させることができる。
【0021】
また、第1部材11が前側に配置され、第2部材12が第1部材11の後側に配置され、第2部材12の車幅方向の長さが第1部材11よりも短い。すなわち、車幅方向に長い方の部材である第1部材11を前側に配置しているので、車両1を前方から視た際に、短い方の部材である第2部材12が見え難くなり、FUP10の見栄えの低下を抑えることができる。
【0022】
また、第1部材11が前側に配置され、第2部材12が第1部材11の後側に配置され、第2部材12の上板部19及び下板部20が第1部材11の上板部15と下板部16との間に配置される。すなわち、外側(FUP10の上面側では上側、下面側では下側)に配置される上板部15及び下板部16を有する第1部材11を前側に配置しているので、車両1を前方から視た際に、第1部材11の上板部15及び下板部16の後端縁25の溶接部分が前方から見え難く、FUP10の見栄えの低下を抑えることができる。
【0023】
なお、本実施形態では、外側(FUP10の上面側では上側、下面側では下側)に配置される上板部15及び下板部16を有する第1部材11(以下、単に外側に配置される第1部材11という。)を前側に配置して、内側(FUP10の上面側では下側、下面側では上側)に配置される上板部19及び下板部20を有する第2部材12(以下、単に内側に配置される第2部材12という。)を後側に配置したが、これに限定されるものではなく、外側に配置される大きい方(上下方向の長さが長い方)の第1部材11を後側に配置し、内側に配置される小さい方(上下方向の長さが短い方)の第2部材12を前側に配置してもよい。
【0024】
また、本実施形態では、車幅方向の長さが長い方の第1部材11を前側に配置し、車幅方向の長さが短い方の第2部材12を後側に配置したが、これに限定されるものではなく、車幅方向の長さが長い方の第1部材11を後側に配置し、車幅方向の長さが短い方の第2部材12を前側に配置してもよい。
【0025】
また、本実施形態では、小さい方(上下方向の長さが短い方)の第2部材12を、大きい方(上下方向の長さが長い方)の第1部材11よりも車幅方向に短く形成し、第1部材11の車幅方向外端部にクリップ挿通孔18を形成したが、これに限定されるものではない。例えば、上下方向の長さが長い方の第1部材11を上下方向の長さが短い方の第2部材12よりも車幅方向に短く形成し、第2部材12のうち第1部材11よりも車幅方向外側へ突出する領域にクリップ挿通孔(貫通孔)を形成してもよい。
【0026】
また、本実施形態では、有底矩形筒状のキャップ13を設けたが、キャップ13の形状はこれに限定されるものではない。
【0027】
また、本実施形態では、キャップ13を第1部材11の車幅方向外端部にクリップ32によって取り付けたが、これに限定されるものではなく、例えば、ボルトによって取り付けてもよい。この場合、第1部材11の車幅方向外端部にボルト挿通孔(貫通孔)を形成してもよい。
【0028】
また、本実施形態では、本開示に係るアンダーランプロテクタを、車両1の前端部の下方で車幅方向に延びるFUP10に適用したが、これに限定されるものではなく、車両1の後端部(前後方向の一側の端部)の下方で車幅方向に延びるリアアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)40(図1参照)に適用してもよい。この場合、後側が前後方向の一側であり、前側が前後方向の他側である。
【0029】
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
【0030】
例えば、上記実施形態では、本開示に係るアンダーランプロテクタをトラックに適用したが、トラック以外の車両に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本開示に係るアンダーランプロテクタは、トラックその他の車両に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1:車両
10:フロントアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)
11:第1部材
12:第2部材
13:キャップ
15:第1部材の上板部(第1横板部)
16:第1部材の下板部(第1横板部)
17:第1部材の前板部(第1縦板部)
18:クリップ挿通孔(貫通孔)
19:第2部材の上板部(第2横板部)
20:第2部材の下板部(第2横板部)
21:第2部材の後板部(第2縦板部)
24:領域
40:リアアンダーランプロテクタ(アンダーランプロテクタ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6