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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】管路変形検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/16 20060101AFI20220804BHJP
   B61B 13/10 20060101ALI20220804BHJP
【FI】
G01B11/16 H
B61B13/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020563499
(86)(22)【出願日】2019-12-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 CN2019129970
(87)【国際公開番号】W WO2020238204
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】201910462686.9
(32)【優先日】2019-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520431764
【氏名又は名称】国網浙江寧波市▲イン▼州区供電有限公司
【氏名又は名称原語表記】STATE GRID ZHEJIANG NINGBO YINZHOU POWER SUPPLY LIMITED COMPANY
【住所又は居所原語表記】No.185,Huifeng East Road,Yinzhou District,Ningbo,Zhejiang, 31500 China
(73)【特許権者】
【識別番号】520431775
【氏名又は名称】国網浙江省電力有限公司寧波供電公司
【氏名又は名称原語表記】STATE GRID ZHEJIANG ELECTRIC POWER CORPORATION NINGBO POWER SUPPLY COMPANY
【住所又は居所原語表記】No.1408,Liyuan North Road,Haishu District,Ningbo,Zhejiang,315016 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】戴暁紅
(72)【発明者】
【氏名】陳徳軍
(72)【発明者】
【氏名】兪沛宙
(72)【発明者】
【氏名】楊剛
(72)【発明者】
【氏名】楊継輝
(72)【発明者】
【氏名】諸暁穎
(72)【発明者】
【氏名】鐘江騰
(72)【発明者】
【氏名】秦如意
(72)【発明者】
【氏名】徐重酉
(72)【発明者】
【氏名】胡元輝
(72)【発明者】
【氏名】方雲輝
(72)【発明者】
【氏名】楊躍平
(72)【発明者】
【氏名】林▲ウェン▼瑜
(72)【発明者】
【氏名】陳家寧
【審査官】山▲崎▼ 和子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102506737(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109397306(CN,A)
【文献】特開2018-036217(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109737267(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104568983(CN,A)
【文献】韓国登録特許第10-1173161(KR,B1)
【文献】中国実用新案第207516258(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00-11/30
B61B 13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行システム、変形検出システム、測位システム及び制御システムを含み、前記変形検出システム、前記測位システム及び前記制御システムは、前記走行システムに取り付けられ、
前記走行システムは、管路内を走行するように設けられ、
前記変形検出システムは、管路の変形を検出し、検出結果を前記制御システムに送信するように設けられ、
前記測位システムは、測位情報を取得するように設けられ、
前記制御システムは、検出結果が管路の変形が検出されたことである場合、前記測位情報を取得し、且つ前記測位情報をホストコンピュータに送信するように設けられ
前記走行システムは、車体と、車体にそれぞれ接続された第1キャタピラ機構、第2キャタピラ機構及び第3キャタピラ機構を含み、前記第1キャタピラ機構、前記第2キャタピラ機構及び前記第3キャタピラ機構の間の夾角は120°であり、
前記車体の一端には、ストラットが設けられ、前記ストラットに前記ストラットと摺動接続するスライダが設けられ、前記第1キャタピラ機構、前記第2キャタピラ機構及び前記第3キャタピラ機構は、それぞれ連結ロッドを含み、前記連結ロッドには、それぞれ弾性部材が設けられ、
前記連結ロッドの一端は、前記スライダに接続され、
前記スライダは、前記弾性部材によって押される、管路変形検出装置。
【請求項2】
前記変形検出システムは、前記制御システムにそれぞれ接続されたカメラ、レーザトランスミッタ及びリニアCCDイメージセンサを含み、
前記レーザトランスミッタは、管路の内壁に照射されるレーザ光を発射するように設けられ、
前記カメラは、管路の内壁が前記レーザトランスミッタに照射されたイメージ情報を収集し、前記イメージ情報を前記リニアCCDイメージセンサに送信するように設けられ、
前記リニアCCDイメージセンサは、前記イメージ情報に基づいて管路の内壁が変形したか否かを判断し、判断結果を前記制御システムに送信する、請求項1に記載の管路変形検出装置。
【請求項3】
前記変形検出システムは、さらに、前記制御システムに接続されたLEDライトを含み、前記LEDライトは、前記カメラによる管路のイメージ情報の収集に照明を提供する、請求項に記載の管路変形検出装置。
【請求項4】
前記測位システムは、制御システムにそれぞれ接続されるGPS測位モジュール及び慣性ナビゲーションモジュールを含む、請求項に記載の管路変形検出装置。
【請求項5】
制御システムに接続される落下検出システムをさらに含み、前記落下検出システムは、前記走行システムの第1端に設けられた第1赤外線センサと、前記走行システムの第2端に設けられた第2赤外線センサとを含み、前記第1赤外線センサ及び第2赤外線センサは、前記走行システムの走行方向と垂直な距離を測定するように設けられ、前記第1赤外線センサにより測定した距離が設定された閾値よりも大きい場合に、前記制御システムは前記走行システムを前記走行システムの第1端から前記走行システムの第2端に向かう方向へ走行させるように制御し、前記第2赤外線センサにより測定した距離が前記設定された閾値よりも大きい場合に、前記制御システムは、前記走行システムの走行を停止させるように制御する、請求項1からのいずれか一項に記載の管路変形検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2019年05月30日に中国特許庁に出願された、中国特許出願第201910462686.9号に対する優先権を主張するものであり、当該出願の全般的な内容は、引用により、本願に組み込まれる。
本発明は、検出分野に関するものであり、例えば、管路変形検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
都市公共施設の建設の急速な発展に伴い、各種類の大規模、高層ビルが増えており、これらの建物の下に埋設された各種類の管路の数も大幅に増加している。プレローディング、杭打ち、動的締固め、地下水位低下などの建物の基礎工事の期間においては、周辺環境と地形に一定の影響を与え、さらに地下管路の安全に影響を与えることがある。特に、ガス管、水道管及び通信管路等は、管路の変形により破壊されると、常に深刻な結果を招くことになる。地下管路の安全及び工事の順調な進行を確保するために、都市改修工事を行う際に、施工領域付近に埋設された管路の変形を監視する必要があり、特に、工事を有効に指導、管理し、管路の正常機能を確保し、深刻な事故の発生を回避するように、ガス管、水道管及び通信管路に対する監視を強化する必要がある。従来、監視方法としては観測井を掘削する方法が採用され、直接地下管路に対して沈降変位観測を行う。しかし、実際の工事の場合、大部分の施工領域は掘削要件を満たすものではなく、一部の施工領域が掘削要件を満たしていても、一度に観測井を設置する管路を正確に特定することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、管路変形の検出を実現する管路変形検出装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る管路変形検出装置は、走行システム、変形検出システム、測位システム及び制御システムを含み、前記変形検出システム、前記測位システム及び前記制御システムは、前記走行システムに取り付けられ、前記走行システムは、管路内を走行するように設けられ、前記変形検出システムは、管路の変形を検出し、検出結果を制御システムに送信するように設けられ、前記測位システムは、測位情報を取得するように設けられ、前記制御システムは、検出結果が管路の変形が検出されたことである場合、前記測位情報を取得し、且つ前記測位情報をホストコンピュータに送信するように設けられる。
【0005】
一実施例において、前記走行システムは、車体と、車体にそれぞれ接続された第1キャタピラ機構、第2キャタピラ機構及び第3キャタピラ機構を含み、前記第1キャタピラ機構、第2キャタピラ機構及び第3キャタピラ機構の間の夾角は120°である。
【0006】
一実施例において、前記車体の一端には、スライダが設けられ、前記ストラットにストラットと摺動接続するスライダが設けられ、前記第1キャタピラ機構、第2キャタピラ機構及び第3キャタピラ機構は、それぞれ連結ロッドを含み、前記連結ロッドには、それぞれ弾性部材が設けられ、前記連結ロッドの一端はスライダに接続される。
【0007】
一実施例において、前記変形検出システムは、制御システムにそれぞれ接続されたカメラ、レーザエミッタ及びリニアCCDイメージセンサを含み、前記レーザエミッタは、管路の内壁に照射されるレーザ光を発射するように設けられ、前記カメラは、管路の内壁がレーザトランスミッタに照射されたイメージ情報を収集し、イメージ情報をリニアCCDイメージセンサに送信するように設けられ、前記リニアCCDイメージセンサは、イメージ情報に基づいて管路の内壁が変形したか否かを判断し、判断結果を制御システムに送信する。
【0008】
一実施例において、前記変形検出システムは、さらに、制御システムに接続されたLEDライトを含み、前記LEDライトは、カメラによる管路のイメージ情報の収集に照明を提供する。
【0009】
一実施例において、前記測位システムは、制御システムにそれぞれ接続されるGPS測位モジュール及び慣性ナビゲーションモジュールを含む。
【0010】
一実施例において、さらに、制御システムに接続される落下検出システムを含み、前記落下検出システムは、前記走行システムの第1端に設けられた第1赤外線センサと、前記走行システムの第2端に設けられた第2赤外線センサとを含み、前記第1赤外線センサ及び第2赤外線センサは走行システムの走行方向と垂直な距離を測定するように設けられ、第1赤外線センサにより測定した距離が設定された閾値よりも大きい場合に、制御システムは走行システムを前記走行システムの第1端から前記走行システムの第2端に向かう方向へ走行させるように制御し、第2赤外線センサにより測定した距離が設定された閾値よりも大きい場合に、制御システムは走行システムの走行を停止させるように制御する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例1におけるモジュールの接続を概略的に示す図である。
図2】本発明の実施例1における全体構造を概略的に示す図である。
図3】本発明の実施例1における変形検出システムのモジュールの接続を概略的に示す図である。
図4】本発明の実施例1に例示された変形検出システムのモジュールの接続を概略的に示す図である。
図5】本発明の実施例1における測位システムのモジュールの接続を概略的に示す図である。
図6】本発明の実施例2におけるモジュールの接続を概略的に示す図である。
図7】本発明の実施例2における落下検出システムのモジュールの接続を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の技術案についてさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0013】
実施例1
図1に示すように、本発明に係る管路変形検出装置は、管路内を走行するように設けられた走行システム1及び走行システム1に取り付けられた変形検出システム2、測位システム3及び制御システム4を含み、前記変形検出システム2は、管路の変形を検出して、検出結果を制御システム4に送信するように設けられ、管路の変形が検出されると、制御システム4は、測位システム3の測位情報を取得し、測位情報をホストコンピュータに送信する。
【0014】
本実施例では、管路内を自動的に走行可能な走行システム1により管路を走査し、同時に、走行システム1には、変形検出システム2、測位システム3及び制御システム4が取り付けられる。ここで、変形検出システム2は、走行システム1が走行する過程で、管路の変形を検出するように設けられる。管路の変形が検出されると、制御システム4は、測位システム3の測位情報を取得し、測位情報をホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータは、測位情報を取得した後、測位情報に基づいて管路のメンテナンス又は交換を容易に行う。
【0015】
本実施例では、図2に示すように、走行システム1は、車体11と、車体11にそれぞれ接続された第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14を含み、車体11には、駆動機構が取り付けられており、駆動機構は、第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14を駆動するように設けられる。第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14の間の夾角は120°となり、これにより、走行システム1が管路内で走行する際の安定性を向上させる。
【0016】
本実施例では、車体11の前端には、走行システム1の走行方向に沿って第1ストラット15、第2ストラット、第3ストラットが設けられている。第1ストラット15、第2ストラット、第3ストラットのそれぞれには、ストラットと摺動接続するスライダ16が設けられ、前記第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14は、それぞれ連結ロッド17を含み、前記連結ロッド17には、それぞれ弾性部材18が設けられ、前記連結ロッド17の一端がスライダ16に連結され、他端がキャタピラ機構とヒンジ接続される。
【0017】
管路によって管径が異なるため、異なる管径の管路に適用するように、第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14の高さを調整する必要がある。管路の管径が第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14の元の高さよりも小さい場合、弾性部材18の圧縮機能でスライダ16を前方側へ押し、これにより、当該管径に適応するように第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14の高さを低くするとともに、弾性部材18により、第1キャタピラ機構12、第2キャタピラ機構13、第3キャタピラ機構13及び第3キャタピラ機構14を管路の内壁に密着可能にし、走行システム1の走行がより安定になる。
【0018】
本実施例では、図3に示すように、変形検出システム2は、制御システム4に接続されたカメラ21と、レーザトランスミッタ22と、リニア電荷結合素子(Charged Coupled Device,CCD)イメージセンサ23とを含み、前記レーザトランスミッタ22は、管路の内壁に照射するレーザ光を発射するように設けられ、前記カメラ21は、管路がレーザトランスミッタ22に照射されたイメージ情報を収集し、イメージ情報をリニアCCDイメージセンサ23に送信するように設けられ、前記リニアCCDイメージセンサ23は、イメージ情報に基づいて、管路の内壁が変形したか否かを判断し、判断結果を制御システム4に送信する。
リニアCCDイメージセンサ23は、光により生じた信号電荷を蓄積することができる光電変換素子である。リニアCCDイメージセンサ23に特定のシーケンスのパルスを印加すると、蓄積された信号電荷がCCD内で特定方向に転送され、これにより、自己走査を実現する。リニアCCDイメージセンサ23は、イメージ情報を走査し、階調検出を行ってビームスポットの円の軌跡を取得し、そして、中心点から各輝点までの距離を測定することにより、管路が変形したか否かを判断する。
【0019】
例として、図4に示すように、変形検出システム2は、さらに、制御システム4に接続された発光ダイオード(Light-Emitting Diode,LED)ライト24を含み、前記LEDライト24は、カメラ21によるイメージ情報の収集に照明を提供する。
【0020】
変形検出システム2は、管路内で変形の検出を行う時に、LEDライト24が消灯し、レーザトランスミッタ22がオンされ、そして、変形検出システム2により管路変形が検出されると、LEDライト24が点灯し、レーザトランスミッタ22がオフされる。カメラ21は、管路変形の画像を撮影してホストコンピュータに送信し、同時に、制御システム4は測位情報をホストコンピュータに送信する。
【0021】
本実施例では、図5に示すように、測位システム3は、制御システム4に接続されるGPS測位モジュール31及び慣性ナビゲーションモジュール32を含む。
【0022】
測位システム3は、GPS測位モジュール31とジャイロ及び加速度計で構成される慣性ナビゲーションモジュール32とを組み合わせることにより、走行システム1の位置の三次元座標を判定する。走行システム1の管路変形検出システム2により管路変形が検出された後に、制御システム4を介して走行システム1の座標位置をホストコンピュータに送信し、変形した管路のメンテナンスや交換が便利になる。
【0023】
実施例2
図6に示すように、実施例2は、実施例1にさらに制御システム4に接続された落下検出システム5を追加した。検出される管路の多くは、両端が開放しているものであるため、走行システム1が管路内を走行し続けると、管路の一端から落下し、装置全体が破壊されることになる。そのため、実施例2において、落下検出システム5を追加することにより、走行システム1が管路の一端から落下することを回避する。
【0024】
図7に示すように、落下検出システム5は、走行システム1の前端及び後端のそれぞれに設けられた第1赤外線センサ51、第2赤外線センサ52を含み、第1赤外線センサ51及び第2赤外線センサ52は、走行システム1の走行方向と垂直な距離を測定するように設けられ、第1赤外線センサ51により測定した距離が設定閾値よりも大きい場合、制御システム4は走行システム1を後方へ走行させるよう制御し、第2赤外線センサ52により測定した距離が設定閾値よりも大きい場合、制御システム4は走行システム1の走行を停止させるよう制御する。
【0025】
走行システム1が管路内を走行する時、第1赤外線センサ51及び第2赤外線センサ52により測定したのは管壁までの距離であり、走行システム1の前端又は後端が落下する直前に、第1赤外線センサ51又は第2赤外線センサ52により測定したのは地面や水面又は他の基準物との距離であるため、明らかなように、後者の場合、測定した距離は第1赤外線センサ51又は第2赤外線センサ52から管壁までの距離よりも大きい。そのため、第1赤外線センサ51又は第2赤外線センサ52から管壁までの距離よりもわずかに大きい閾値を設定するだけで、第1赤外線センサ51により測定した距離が設定された閾値よりも大きい場合、走行システム1が落下する直前であることと判断し、制御システム4は走行システムを後方へ走行させるよう制御する。そして、第2赤外線センサ52により測定した距離が設定閾値よりもより大きい場合、走行システム1が落下する直前であることと判定し、制御システム4は走行システムの走行を停止させるよう制御し、同時に、走行システム1が検出開始位置に着き、検出が終了し装置全体を取り出す。
【符号の説明】
【0026】
1 走行システム、11 車体、12 第1キャタピラ機構、13 第2キャタピラ機構、14 第3キャタピラ機構、15 第1ストラット、16 スライダ、17 連結ロッド、18 弾性部材、2 変形検出システム、21 カメラ、22 レーザトランスミッタ、23 リニアCCDイメージセンサ、24 LEDライト、3 測位システム、31 GPS測位モジュール、32 慣性ナビゲーションモジュール、4 制御システム、5 落下検出システム、51 第1赤外線センサ、52 第2赤外線センサ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7