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特許7116986情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220804BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018045598
(22)【出願日】2018-03-13
(65)【公開番号】P2018152071
(43)【公開日】2018-09-27
【審査請求日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】P 2017047664
(32)【優先日】2017-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】515160998
【氏名又は名称】株式会社ギフトパッド
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】園田 幸央
【審査官】後藤 昂彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-140552(JP,A)
【文献】特開2006-195855(JP,A)
【文献】特開2002-342471(JP,A)
【文献】国際公開第2016/199537(WO,A1)
【文献】特開2011-107771(JP,A)
【文献】特開2006-092240(JP,A)
【文献】特開2007-183778(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の場所におけるお土産を受け取る権利を発行する発行者により管理される情報処理装置と、前記権利を有することを示すお土産コードを前記第1の場所で取得した第1の人により操作される第1端末と、前記権利が前記第1の人から譲渡され結果として前記お土産コードが前記第1の人から示された第2の人により操作される第2端末とを含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
有効化された前記お土産コードの入力を受付けたことを条件として、前記お土産の受け取り場所である第2の場所の指定を受付ける指定手続を含む1以上の手続を可能とする所定のウェブサイトを管理するウェブサイト管理手段と、
前記所定のウェブサイトに入力された前記お土産コードを受付けるコード受付手段と、
前記お土産コードを有効化又は無効化にする処理と、前記コード受付手段により受付けられた前記お土産コードが有効化であるか否かを判定する処理とを実行する有効化無効化処理手段と、
を備え、
前記第1端末は、
前記 所定のウェブサイトのURLを示す所定情報が前記第1の場所に配置されている場合において、当該所定情報を取得する第1情報取得手段と、
前記所定情報を前記第2端末に提供する情報提供手段と、
を備え、
前記第2端末は、
前記第1端末から提供された前記所定情報を取得する第2情報取得手段と、
前記所定情報により示される前記URLを用いて前記所定のウェブサイトにアクセスする制御を実行するアクセス制御手段と
前記第2の人の操作により、前記お土産コードを前記所定のウェブサイトに入力させる制御を実行し、さらに、当該お土産コードの有効化が前記情報処理装置において判定された場合には、前記第2の場所を含む、前記指定手続を行うために必要な情報を前記所定のウェブサイトに入力させる制御を実行するウェブサイト入力制御手段と、
を備える
情報処理システム。
【請求項2】
前記第2の場所が、前記第2の人が所在する所定の場所であり、
前記第1端末及び前記第2端末のうち少なくとも一方は、 前記所定の場所に前記お土産を届ける者の指名を受け付ける指名受付手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
第1の場所におけるお土産を受け取る権利を発行する発行者により管理される情報処理装置と、前記権利を有することを示すお土産コードを前記第1の場所で取得した第1の人により操作される第1端末と、前記権利が前記第1の人から譲渡され結果として前記お土産コードが前記第1の人から示された第2の人により操作される第2端末とを含む情報処理システムが実行する情報処理方法において、
前記情報処理装置が実行するステップとして、
有効化された前記お土産コードの入力を受付けたことを条件として、前記お土産の受け取り場所である第2の場所の指定を受付ける指定手続を含む1以上の手続を可能とする所定のウェブサイトを管理するウェブサイト管理ステップと、
前記所定のウェブサイトに入力された前記お土産コードを受付けるコード受付ステップと、
前記お土産コードを有効化又は無効化にする処理と、前記コード受付ステップにおいて受付けられた前記お土産コードが有効化であるか否かを判定する処理とを実行する有効化無効化処理ステップと、
を含み、
前記第1端末は、
前記 所定のウェブサイトのURLを示す所定情報が前記第1の場所に配置されている場合において、当該所定情報を取得する第1情報取得ステップと、
前記所定情報を前記第2端末に提供する情報提供ステップと、
を備え、
前記第2端末は、
前記第1端末から提供された前記所定情報を取得する第2情報取得ステップと、
前記所定情報により示される前記URLを用いて前記所定のウェブサイトにアクセスする制御を実行するアクセス制御ステップと
前記第2の人の操作により、前記お土産コードを前記所定のウェブサイトに入力させる制御を実行し、さらに、当該お土産コードの有効化が前記情報処理装置において判定された場合には、前記第2の場所を含む、前記指定手続を行うために必要な情報を前記所定のウェブサイトに入力させる制御を実行するウェブサイト入力制御手ステップと、
を含む、
情報処理方法。
【請求項4】
第1の場所におけるお土産を受け取る権利を発行する発行者により管理される発行者側コンピュータと、前記権利を有することを示すお土産コードを前記第1の場所で取得した第1の人により操作される第1の人側コンピュータと、前記権利が前記第1の人から譲渡され結果として前記お土産コードが前記第1の人から示された第2の人により操作される第2の人側コンピュータとに制御処理を実行させるプログラムであって、
前記発行者側コンピュータに、
有効化された前記お土産コードの入力を受付けたことを条件として、前記お土産の受け取り場所である第2の場所の指定を受付ける指定手続を含む1以上の手続を可能とする所定のウェブサイトを管理するウェブサイト管理ステップと、
前記所定のウェブサイトに入力された前記お土産コードを受付けるコード受付ステップと、
前記お土産コードを有効化又は無効化にする処理と、前記コード受付ステップにおいて受付けられた前記お土産コードが有効化であるか否かを判定する処理とを実行する有効化無効化処理ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記第1の人側コンピュータに、
前記所定のウェブサイトのURLを示す所定情報が前記第1の場所に配置されている場合において、当該所定情報を取得する第1情報取得ステップと、
前記所定情報を前記第2の人側コンピュータに提供する情報提供ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記第2の人側コンピュータに、
前記第1の人側コンピュータから提供された前記所定情報を取得する第2情報取得ステップと、
前記所定情報により示される前記URLを用いて前記所定のウェブサイトにアクセスする制御を実行するアクセス制御ステップと
前記第2の人の操作により、前記お土産コードを前記所定のウェブサイトに入力させる制御を実行し、さらに、当該お土産コードの有効化が前記発行者側コンピュータにおいて判定された場合には、前記第2の場所を含む、前記指定手続を行うために必要な情報を前記所定のウェブサイトに入力させる制御を実行するウェブサイト入力制御手ステップと、
を含む制御処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、お土産を購入する者(以下「第1の人」と呼ぶ)からお土産の提供を受ける者(以下「第2の人」と呼ぶ)に対してお土産の提供を行う場合には、以下のような手法が用いられていた。即ち、第2の人は、第1の人から提供されたカタログから、所望の商品を選び、氏名や住所等の個人情報を記載した葉書を郵送することで、商品(お土産)を取り扱う業者(以下「販売者」と呼ぶ)に注文を行っていた。販売者は、第2の人から送られてきた葉書を受け取り、葉書に記載された内容に基づいて、第2の人に対し発送すべき商品を特定し、その商品の発送を行っていた。しかし、このような方法では、第2の人にとっても、販売者にとっても、時間的、手続的な負担が大きかった。
そこで、カタログを電子化して、第2の人に商品を選択させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、第2の人は、ウェブサイト上で所望の商品を選択し、所定の入力フォームに自身の個人情報を入力するだけで、選択したお土産を配送してもらうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-160799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、第1の人が出張先等(以下「第1の場所」と呼ぶ)で、同僚である第2の人に渡すお土産(商品等)を購入する場合がある。このような場合、第1の人は、購入したお土産を持ち帰り、次の出勤日に会社等(以下「第2の場所」と呼ぶ)に持っていかなければならない。このため、第1の人の立場からすると、お土産のサイズ、重さ、消費期限、要冷蔵か否か等を確認し、お土産自体の品質の他に、持ち運びやすさ、日持ちの良さ等を考慮したうえで、お土産を購入する必要があった。また、第1の人がお土産として第2の場所に持ち帰るためには、上記のような事情を考慮する必要があるため、お土産用の商品を販売する業者の立場からすると、上記のような事情を考慮した商品を開発する必要があった。このため、お土産としての商品等は、結果的に画一的で、面白みのないものになる傾向にあった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、第1の場所を訪れた第1の人が、第2の人へのお土産を購入した場合に、お土産を自ら持ち帰ることなく、迅速かつ容易に第2の人に渡すことができるようにすることを1つの目的とする。また、販売者がお土産として提供できる商品の幅を広げることで地域経済の活性化を図ることをもう1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
第1の場所で第1の人が第2の人に渡すお土産を購入するために操作する第1端末と、第2の人が前記お土産を前記第1の場所とは異なる第2の場所で受け取るために操作する第2端末とを含む情報処理システムにおいて、
所定のウェブサイトのURLを示す所定の識別子を読み取る読取手段と、
読み取られた前記URLを用いて前記所定のウェブサイトにアクセスする制御を実行するアクセス制御手段と、
前記第2の場所で前記お土産を受け取る権利を有することを示すお土産コードを発行するコード発行手段と、
前記所定のウェブサイトにおいて前記お土産コードの入力を受け付けるコード受付手段と、
前記入力が受付けられた前記お土産コードが有効であるか否かを判定する判定手段と、
前記所定のウェブサイトにおいて前記第2の場所の指定を受け付ける受取場所受付手段と、
前記所定のウェブサイトに、前記指定が受付けられた前記第2の場所に関する情報と、前記お土産に関する情報とを少なくとも含む配送情報を提示する配送情報提示手段と、
を備える。
【0007】
前記第2の場所が、前記第2の人が所在する所定の場所であり、
前記所定の場所に前記お土産を届ける者の指名を受け付ける指名受付手段をさらに備えることができる。
これにより、第2の人は、所望する者にお土産を自宅まで届けてもらうことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、遠隔地を訪れた第1の人が、第2の人へのお土産を購入した場合に、購入したお土産を自ら持ち帰ることなく、迅速かつ容易に第2の人に渡すことができるようになる。さらに、販売者がお土産として提供できる商品の幅を広げることで地域経済の活性化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成図である。
図2図1の情報処理システムが適用される本サービスのフローの一例を示す図である。
図3図1の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図1のサーバ及び販売者端末が実行する商品提供処理に必要となる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図4の機能的構成を有するサーバ及び販売者端末により実行される、商品提供処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
図6図1の第1端末、第2端末及びサーバによって実行される場所指定受付処理に必要な機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図7図6の機能的構成を有するサーバ、第1端末、及び第2端末が実行する、場所指定受付処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成図である。
【0012】
図1に示す情報処理システムは、サーバ1と、第1端末2と、第2端末3と、販売者端末4と、引渡者端末5とを含むように構成される。サーバ1と、第1端末2と、第2端末3と、販売者端末4と、引渡者端末5とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0013】
サーバ1は、本サービスの提供者(以下「サービス提供者」と呼ぶ)Mにより管理される情報処理装置である。本サービスとは、出張等で第1の場所を訪れた第1の人Gが、所定のウェブサイトを介して第2の場所にいる第2の人Tに対し迅速かつ容易にお土産を渡すことを実現させるサービスである。本サービスは、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの適用対象となるサービスである。本サービスは、例えば、所在地が東京都(第2の場所A2)である会社に勤務する社員(第1の人G)が、出張で長野県(第1の場所A1)を訪れたときに、お土産屋で、同僚の社員(第2の人T)へのお土産を購入する場合に利用することができる。また、ある母親(第1の人G)が、故郷(第1の場所A1)を離れて都会(第2の場所A2)で一人暮らしをする息子(第2の人T)に対し、応援の意味を込めて、故郷のお土産を送る場合にも本サービスを利用することができる。なお、本サービスの詳細については後述する。
【0014】
第1端末2は、第1の場所A1でお土産を購入する第1の人Gが操作する情報処理装置である。ここで「お土産」とは、第2の場所A2でお土産を受け取る権利を有する者が、サービス提供者Mに対し、第2の場所A2でお土産を受け取る権利を有していることを示すことで所有権を取得することができる商品等のことをいう。商品等とは、商品又は役務のことをいう。
第1の場所A1及び第2の場所A2の範囲は特に限定されない。本実施形態のように都道府県レベルの範囲であってもよいし、国レベルの範囲であってもよい。また、市町村レベル、店舗レベルであってもよい。このため、例えば第1の場所A1が「長野県」であり、第2の場所A2が「神奈川県横浜市中区〇〇町〇〇番地のコンビニエンスストア〇〇」であってもよい。
【0015】
ここで注目すべき点は、本実施形態における第1の人Gは、第2の人Tに対して、お土産となる商品等を直接渡す人ではなく、第2の場所A2でお土産を受け取る権利を譲渡する人である点である。即ち、第2の場所A2でお土産を受け取る権利は、サービス提供者Mが原始的に発生させる権利であり、サービス提供者Mの顧客である第1の人Gが、第2の場所A2でお土産を受け取る権利の第1譲渡を受ける。そして、第1の人Gは、譲渡された第2の場所でお土産を受け取る権利を、お土産を渡す相手である第2の人Tに譲渡する。第2の場所A2でお土産を受け取る権利は、後述する「お土産コード」が印字された後述する「お土産カード」Cの移転に伴い移転する。つまり、「お土産コード」を示した者が、お土産を受け取る権利を最終的に有する者となり、実際に第2の場所A2でお土産を受け取ることができる者となる。
【0016】
第2端末3は、第2の場所A2で、第2の人Tが操作する情報処理装置である。第2端末3は、第2の人Tの操作に基づいて、サービス提供者Mに「お土産コード」を示す。これにより、第2の人Tが、第2の場所A2でお土産を受け取る権利を有していることを示したことになるので、第2の人Tは、容易に第1の人Gのお土産を受け取ることができる。
【0017】
販売者端末4は、第1の場所A1で、販売者Bが操作する情報処理装置である。販売者端末4は、サーバ1から送信されてきた情報を取得する。
販売者Bは、本サービスにおいて、サービス提供者Mに対し、お土産となる商品等の提供を行う者である。また、販売者Bは、販売者端末4により取得された情報に基づいて、お土産となる商品等を第2の場所A2に向けて発送する者でもある。例えば、第1の場所A1でお土産となる商品等を製造するメーカー等は販売者Bの一例である。販売者Bは、サービス提供者Mに対し、お土産として販売可能な商品等を提供することで、提供した商品等が、第1の人Gに購入された場合に、サービス提供者Mからロイヤリティーの支払いを受けることができる。また、販売者Bは、サービス提供者Mに対する商品等の提供によって、自身が販売する商品等に、地域のお土産としてのプレミアム感を持たせることができる。これにより、販売者Bは、自身の知名度の向上等を図ることもできる。
【0018】
引渡者端末5は、第2の場所A2で、引渡者Pが操作する情報処理装置である。引渡者端末5は、サーバ1から送信されてきた配送情報を取得する。引渡者端末5は、第2店舗D2に配送されてきたお土産の在庫管理を行う。引渡者端末5は、在庫管理しているお土産に、送信されてきた配送情報を紐づけて管理する。引渡者端末5は、サーバ1によるお土産コードの認証結果を表示することで、第2の人Tに対し、第2の人Tがお土産を受け取ることができるか否かを提示する。
引渡者Pは、本サービスにおいて、第2の場所に所在する第2の人Tに対し、お土産となる商品等の引き渡しを行う者である。引渡者Pは、引渡者端末5に表示されたサーバ1の認証結果に基づいて、第2の人Tにお土産を引き渡すか否かを判断し、その判断結果を第2の人Tに告げる。例えば、第1の場所A1から配送されてきたお土産となる商品等を、第2の人Tに引き渡すために一次的に預かるコンビニエンスストアは、引渡者Pの一例である。引渡者Pがコンビニエンスストアである場合には、引渡者Pは、来店した第2の人Tにお土産の引き渡しを行うことで、サービス提供者Mから手数料の支払いを受けることができる。また、引渡者Pは、本サービスを提供することができる旨、即ち、第1の場所A1で第1の人Gが購入した商品等を、第2の場所A2に所在する自身の店舗において、第2の人Tが簡単に受け取ることができることを顧客に対しアピールすることができる。その結果、引渡者Pは、利用者の確保を図ることもできる。
【0019】
販売者Bと、第1の人Gとは同一の者であってもよい。この場合、例えば第1の人Gが、業として商品等を提供できる能力を有する者であれば、自身が提供する商品等をお土産とすることもできる。また、販売者Bは、1人である必要はなく複数人であってもよい。
また、第1の人Gと、第2の人Tとは同一の者であってもよい。この場合、例えば第1の人Gは、出張先で自身へのお土産を購入し、購入したお土産を自ら持ち帰らずに、後日第2の場所で受け取ることができる。
【0020】
図2は、図1の情報処理システムが適用される本サービスのフローの一例を示す図である。
【0021】
本サービスでは、上述したように、第1の人Gが、第2の人Tに対してお土産を渡す場合に、お土産を直接渡すのではなく、第2の場所A2でお土産を受け取る権利Hを譲渡する。第2の場所A2でお土産を受け取る権利Hは、サービス提供者Mが原始的に発生させる。つまり、第1の人Gは、サービス提供者Mから、第2の場所A2でお土産を受け取る権利Hを購入等によって一次的に譲渡され、その後、第2の人Tに譲渡する。
【0022】
サービス提供者Mは、第2の場所A2でお土産をもらう権利Hを有していることをサービス提供者Mに示すためのコード(以下「お土産コード」呼ぶ)を発行する。発行されるお土産コードがどのようなものであるかは特に限定されない。例えば、アルファベットや数字等の組み合わせからなるコードであってもよい。つまり、第1の人Gが購入等して、第2の人Tに渡すものがお土産コードとなる。お土産コードは、サービス提供者Mにより発行される紙媒体等のカード(以下「お土産カード」と呼ぶ)Cに印字された状態で、第1の場所A1で販売されている。第1の人Gは、第1の場所A1の第1店舗D1でお土産カードCを購入するとともに、第1端末2を操作することで第2の場所A2を指定する。なお、第1端末2が第2の場所A2を指定する手法の詳細については後述する。第1の人Gは、第2の場所A2で、第2の人Tにお土産カードCを渡す。第2の人Tは、第1の人Gから渡されたお土産カードCに印字されたお土産コード参照しながら第2端末3を操作して、お土産を受け取るための手続きを行う。なお、第2の人Tが第2端末3を操作することにより行う手続きの詳細については後述する。このようにして、第2の人Tは、第1の人Gが購入したお土産を受け取る。
【0023】
図2に示す例のように、ステップS1において、第1端末2は、第1の人Gの操作に基づいて、第1の人Gが出張等で訪れた第1の場所A1(長野県)に所在する第1店舗D1(お土産屋)で販売されている商品等を購入するための手続きを受け付ける。具体的には、第1端末2は、第1店舗の所定の場所に印字されているQRコード(登録商標)等の識別子を読み取る。これにより、第1端末2は、第1の場所A1を実際に訪れることで初めて入手することができる第1の場所A1の限定URL(Uniform Resource Locator)(以下「限定URL」と呼ぶ)を取得することができる。限定URLは、アクセス制限が施された第1の場所A1限定のウェブサイト(以下「限定ウェブサイト」と呼ぶ)Wにアクセス可能とするURLである。限定ウェブサイトWには、お土産コードを受け付けるための入力フォームが設けられており、この入力フォームにお土産コードが入力されると、限定ウェブサイトW上の所定のウェブページ(以下「手続ページ」と呼ぶ)で各種の手続きを行うことができるようになる。限定ウェブサイトW上で行うことができる手続きには、お土産を受け取る場所である第2の場所A2を指定する手続きが含まれる。図2に示す例では、第1の人Gは、第2の場所A2として、「東京都」を指定している。なお、お土産コードは、上述したように第1の人Gが第1店舗D1でお土産カードを購入することで第1の人Gが取得する。
【0024】
ステップS2において、サーバ1は、ステップS1の各種手続きで入力された情報に基づいて、第1の場所A1から第2の場所A2にお土産を配送するために必要となる配送情報を生成し、生成した配送情報を販売者端末4に送信する。このように、サービス提供者Mは、販売者Bに対しお土産の配送を依頼する。配送情報に含まれる情報は特に限定されず、第2の場所A2に関する情報の他に、お土産を購入した第1の人Gに関する情報や、第2の人Tの住所や連絡先等を含む第2の人Tに関する情報等が含まれていてもよい。
販売者Bは、販売者端末4に送信されてきた配送情報に基づいて、配送業者等にお土産の配送依頼等を行う。これにより、第1の人Gにより購入されたお土産は、第2の場所A2に向けて発送される。ここで、第2の場所A2が具体的でない場合、例えば第2の場所A2が「日本」等の国レベルで指定されている場合や、「東京都」等の都道府県レベルで指定されている場合には、以下の手法をとってもよい。即ち、まず各地に設けられた物流拠点に向けて発送し、後述するステップS6で、第2端末3による具体的な第2の場所A2が指定されるのを待ってからそれ以降の配送を行ってもよい。また、後述するステップS6で、第2端末3による具体的な第2の場所A2が指定されるのを待ってからお土産を発送してもよい。
【0025】
ステップS3において、第1端末2は、第2端末3に対し、ステップS1で取得した限定URLを通知する。第1端末2が第2端末3に限定URLを通知する具体的手法は特に限定されない。本実施形態のように、第1端末2から第2端末3にメールm等で限定URLを通知してもよいし、第1の人Gによる第1端末2の操作に基づいて、サーバ1から第2端末3にメールm等で限定URLを通知してもよい。
【0026】
第1の人Gは、出張から帰った後、お土産カードCを第2の人Tに渡す。第1の人Gは、お土産カードCを購入した時点で、第2の場所A2でお土産を受け取る権利Hを譲り受けたことになる。このため、第1の人Gが第2の人Tに対しお土産カードCを譲渡すると、これに伴い、第2の場所A2でお土産を受け取る権利Hも、第1の人Gから第2の人Tに譲渡される。
【0027】
ステップS4において、第2端末3は、第2の人Tの操作に基づいて、第1端末2により通知される限定URLを用いて、限定ウェブサイトWにアクセスする。上述したように、限定ウェブサイトWには所定の入力フォームが設けられているので、第2の人Tは、第2端末3を操作することにより、入力フォームにお土産コードを入力する。このようにして、第2の人Tは、自身がお土産を受け取る権利Hを有していることをサーバ1に示す。
【0028】
ステップS5において、サーバ1は、入力されたお土産コードが有効か否かを判定する。この判定において、入力されたお土産コードが有効であると判定されると、ステップS6において、サーバ1は、限定ウェブサイトW上の手続ページを、第2端末3に表示させる制御を実行する。第2の人Tは、第2端末3に表示された手続ページに配送情報を入力する。配送情報には、第2の場所A2の指定を含めることもできる。
ステップS7において、第2端末3は、手続ページに入力された配送情報を受け付け、受け付けた配送情報をサーバ1に送信する。
【0029】
ステップS8において、サーバ1は、第2端末3から送信されてきた配送情報を、販売者端末4及び引渡者端末5に送信する。ここで、販売者Bがお土産を発送していない場合には、販売者Bは、販売者端末4に送信されてきた配送情報に基づいて、第2の場所A2に向けてお土産を発送する。
【0030】
ステップS9において、引渡者端末5は、送信されてきた配送情報を取得する。
第2店舗D2に配送されてくるお土産は、引渡者端末5によって在庫管理されている。具体的には、引渡者端末5は、在庫管理しているお土産に、送信されてきた配送情報を紐づけて管理する。引渡者Pは、第2の人Tがお土産を受け取るために第2店舗D2に来店した場合、第2の人Tが提示するお土産コード等の情報に紐づくお土産を第2の人Tに引き渡す。
【0031】
ステップS10において、引渡者端末5は、第2の人Tに対するお土産の引き渡しが完了した旨を、サーバ1に通知する。サーバ1は、お土産の引き渡しが完了した旨の通知を受けると、その旨を第1端末2と販売者端末4とに通知する。
以上、本サービスの全体の流れについて、図2を参照して説明した。続いて、図1の情報処理システムのうちのサーバ1のハードウェア構成の一例について説明する。
【0032】
図3は、図1の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、バス24と、入出力インターフェース25と、出力部26と、入力部27と、記憶部28と、通信部29と、ドライブ30とを備えている。
【0033】
CPU21は、ROM22に記録されているプログラム、又は、記憶部28からRAM23にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM23には、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0034】
CPU21、ROM22及びRAM23は、バス24を介して相互に接続されている。このバス24にはまた、入出力インターフェース25も接続されている。入出力インターフェース25には、出力部26、入力部27、記憶部28、通信部29及びドライブ30が接続されている。
【0035】
出力部26は各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
入力部27は、各種ハードウェア鉛等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部28は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部29は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では第1端末2、第2端末3、販売者端末4、引渡者端末5等)との間で行う通信を制御する。
【0036】
ドライブ30は、必要に応じて設けられる。ドライブ30には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア41が適宜装着される。ドライブ30によってリムーバブルメディア41から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部28にインストールされる。またリムーバブルメディア41は、記憶部28に記憶されている各種データも、記憶部28と同様に記憶することができる。
【0037】
第1端末2及び第2端末3の構成は、タッチパネルを有する点を除き、サーバ1の構成と基本的に同様であるので、ここではそれらのハードウェア構成の説明は省略する。また、販売者端末4及び引渡者端末5の構成は、サーバ1の構成と基本的に同様であるので、ここではそれらのハードウェア構成の説明は省略する。
【0038】
このようなサーバ1及び販売者端末4の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サーバ1及び販売者端末4によって実行される処理のうち、商品提供処理の実行が可能になる。即ち、サーバ1及び販売者端末4は、図4に示すような機能的構成を有することにより商品提供処理を実行することができる。
【0039】
図4は、図1のサーバ1及び販売者端末4が実行する商品提供処理に必要となる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0040】
販売者端末4のCPU51においては、商品等情報受付部81と、商品等情報送信制御部82とが機能する。
【0041】
販売者端末4の商品等情報受付部81は、販売者Bのタッチ操作等により入力された、販売者Bがお土産として販売する商品等に関する各種情報(以下「商品等情報」と呼ぶ)を受け付ける。
販売者端末4の商品等情報送信制御部82は、商品等情報受付部81により受け付けられた商品等情報を、通信部53を介してサーバ1に送信する制御を実行する。
【0042】
サーバ1のCPU21においては、商品等情報管理部101が機能する。サーバ1の記憶部28の一領域には、商品等情報DB500と、販売者情報DB600と、が設けられる。
【0043】
商品等情報管理部101は、販売者端末4から送信されてきた商品等情報を、通信部29を介して取得し、取得した商品等情報を商品等情報DB500に格納し管理する。
【0044】
次に、図5を参照して、図4のサーバ1及び販売者端末4により実行される商品提供処理について説明する。
図5は、図4の機能的構成を有するサーバ1及び販売者端末4により実行される、商品提供処理の流れの一例を説明するフローチャートである。商品提供処理とは、本サービスを実施する前提として、販売者Bがサービス提供者Mに対し、第1の人Gが購入することができるお土産としての商品等を予め提供しておくための一連の処理をいう。
【0045】
ステップS11において、商品等情報受付部81は、販売者Bのタッチ操作等により入力された商品等情報を受け付ける。
ステップS12において、商品等情報送信制御部82は、商品等情報受付部81により受け付けられた商品等情報を、通信部53を介してサーバ1に送信する制御を実行する。
【0046】
ステップS13において、商品等情報管理部101は、販売者端末4から送信されてきた商品等情報を、通信部29を介して取得し、取得した商品等情報を商品等情報DB500に格納し管理する。
【0047】
ステップS14において、サーバ1のCPU21は、処理の終了指示があったか否かを判断する。ここで、処理の終了指示の具体的な手法は特に限定されないが、本実施形態では、サーバ1のいわゆるスリープ状態等への移行指示が採用されている。つまり、サーバ1においてスリープ状態等への移行指示がなされない限り、ステップS14においてNOであると判断されて処理はステップS11に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、サーバ1においてスリープ状態等への移行指示が出されると、ステップS14においてYESであると判断されて、商品提供処理は終了になる。
【0048】
以上、本サービスを提供するための前提となる、商品提供処理の一連の流れについて説明した。
続いて、場所指定受付処理について説明する。場所指定受付処理とは、第1の人Gにより購入されたお土産を第2の人Tが受け取る場所(第2の場所A2)の指定を受け付ける一連の処理をいう。即ち、サーバ1、第1端末2、及び第2端末3は、場所指定受付処理を実行するにあたり、図6に示すような機能的構成を有する。
【0049】
図6は、図1の第1端末2、第2端末3及びサーバ1によって実行される場所指定受付処理に必要な機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0050】
図6に示すように、場所指定受付処理が実行される場合には、第1端末2のCPU121においては、読取部131と、アクセス制御部132と、表示制御部133と、入力受付部134と、入力情報送信制御部135と、が機能する。また、第2端末3のCPU301においては、URL取得制御部311と、アクセス制御部312と、表示制御部313と、入力受付部314と、入力情報送信制御部315と、が機能する。
【0051】
第1端末2の読取部131は、所定のウェブサイトのURLを示す所定の識別子を読み取る。具体的には、読取部131は、第1端末2の撮像部143により撮像されたQRコード(登録商標)等の識別子から限定URLを読み取る。
第1端末2のアクセス制御部132は、読み取られた限定URLを用いて限定ウェブサイトWにアクセスする制御を実行する。
第1端末2の表示制御部133は、限定ウェブサイトWを表示部142に表示させる制御を実行する。
第1端末2の入力受付部134は、第1の人Gによるタッチパネル122に対するタッチ操作に基づいて、入力部141に入力された情報を受け付ける。具体的には例えば、入力受付部134は、限定ウェブサイトWにおいて入力される、お土産コード、第2の場所A2の指定に関する情報等の情報を受け付ける。
第1端末2の入力情報送信制御部135は、入力受付部134により受け付けられた入力情報を、通信部123を介してサーバ1に送信する制御を実行する。
【0052】
第2端末3のURL取得制御部311は、第1端末2により通知された限定URLを取得する制御を実行する。
第2端末3のアクセス制御部312は、取得された限定URLを用いて限定ウェブサイトWにアクセスする制御を実行する。
第2端末3の表示制御部313は、限定ウェブサイトWを表示部332に表示させる制御を実行する。
第2端末3の入力受付部314は、第2の人Tによるタッチパネル302に対するタッチ操作に基づいて、入力部331に入力された情報を受け付ける。具体的には例えば、入力受付部314は、限定ウェブサイトWにおいて入力される、お土産コード、第2の場所A2の指定に関する情報等の情報を受け付ける。
第2端末3の入力情報送信制御部315は、入力受付部314により受け付けられた入力情報を、通信部303を介してサーバ1に送信する制御を実行する。
【0053】
以上のような第1端末2及び第2端末3の機能的構成に対して、サーバ1のCPU21においては、場所指定受付処理が実行される場合には、ウェブサイト管理部201と、コード取得部202と、コード発行部203と、有効化無効化処理部204と、指定場所取得部205と、商品等情報管理部101と、が機能する。サーバ1の記憶部28の一領域には、商品等情報DB500と、引渡者情報DB700とが設けられている。
【0054】
ウェブサイト管理部201は、限定ウェブサイトWを管理する。限定ウェブサイトWは、アクセス制限が施された1以上のウェブページで構成されている。限定ウェブサイトWを構成するウェブページには、後述するコード発行部203により発行されるお土産コードを入力するための入力フォームが表示されたウェブページが含まれる。また、この入力フォームに土産コードを入力することにより表示される手続ページも、限定ウェブサイトWを構成するウェブページに含まれる。
【0055】
コード取得部202は、第1端末2又は第2端末3により受け付けられた入力情報のうち、お土産コードを取得する。
コード発行部203は、お土産コードを発行する。コード発行部203により発行されたお土産コードは、商品等情報管理部101によって商品等と紐付けられ、商品等情報DB500に格納されて管理される。
【0056】
有効化無効化処理部204は、コード取得部によって取得されたお土産コードが有効であるか否かを判定する。具体的には、有効化無効化処理部204は、取得されたお土産コードにより特定される商品等について、所定条件を満たした場合には、お土産コードを有効化し、それ以外の場合にはお土産コードを無効化する処理を実行する。お土産コード毎の有効無効については、サービス提供者Mが自由に設定することができる。サービス提供者Mは、お土産コードに期間制限を設けることもできる。例えば第1の人Gによってお土産カードが購入された後、1年が経過しても第2の人Tがお土産を受け取らない場合には、有効化無効化処理部204に、お土産コードを無効化する処理を行わせることもできる。
【0057】
指定場所取得部205は、第1端末2の入力受付部134又は第2端末3の入力受付部314から、指定が受け付けられた第2の場所に関する情報を取得する。
【0058】
商品等情報管理部101は、上述した機能の他に、第1の人Gにより購入された商品等についての配送情報を商品等情報DB500に格納して管理する。
【0059】
次に、図7を参照して、図6のサーバ1、第1端末2、及び第2端末3により実行される場所指定受付処理について説明する。
図7は、図6の機能的構成を有するサーバ1、第1端末2、及び第2端末3が実行する、場所指定受付処理の流れを説明するフローチャートである。
【0060】
ステップS21において、第1端末2の読取部131は、限定ウェブサイトWの限定URLを示すQRコード(登録商標)を読み取る。
ステップS22において、第1端末2のアクセス制御部132は、読み取られた限定URLを用いて限定ウェブサイトWにアクセスする制御を実行する。
ステップS23において、サーバ1のコード発行部203は、第2の場所A2でお土産を受け取る権利Hを有することを示すお土産コードを発行する。
ステップS24において、第1端末2の入力受付部134は、限定ウェブサイトWにおいてお土産コードの入力を受け付ける。受け付けられたお土産コードはサーバ1のコード取得部202よって取得される。
ステップS25において、有効化無効化処理部204は、入力が受付けられたお土産コードが有効であるか否かを判定する。入力が受付けられたお土産コードが有効である場合には、ステップS25においてYESと判断されて、処理はステップS26に進む。これに対して、入力が受付けられたお土産コードが有効でない場合には、ステップS25においてYESと判断されて、処理はステップS27に進む。
ステップS26において、第1端末2の入力受付部134は、限定ウェブサイトWにおいて第2の場所の指定を受け付ける。受け付けられた第2の場所の指定に関する情報は、サーバ1の指定場所取得部205よって取得される。
【0061】
ステップS27において、サーバ1のCPU21は、処理の終了指示があったか否かを判断する。ここで、処理の終了指示は、特に限定されないが、本実施形態ではサーバ1のいわゆるスリープ状態等への移行指示が採用されている。つまり、サーバ1においてスリープ状態等への移行指示がなされない限り、ステップS27においてNOであると判断されて処理はステップS21に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、サーバ1においてスリープ状態等への移行指示がなされると、ステップS27においてYESであると判断されて、場所指定受付処理は終了になる。
【0062】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0063】
例えば、上述の実施形態では、第2の人Tが、第2の場所A2である第2店舗D2においてお土産を受け取るが、これに限定されず、第2の場所A2は、第2の人Tの自宅であってもよい。この場合、第1端末2及び第2端末3の少なくとも一方に、第2の人Tの自宅(第2の場所A2)にお土産を届ける者の指名を受け付ける指名受付部(図示せず)を設けてもよい。これにより、第2の人Tは、所望する者にお土産を自宅まで届けてもらうことができる。指名受付部によって受付けられた、お土産を届ける者の指名に関する情報は、サーバ1の商品等情報管理部101によって配送情報として管理される。
【0064】
また例えば、上述の実施形態では、第1の人Gが、第2の人Tに対してお土産を渡すケースが記載されているが、第2の人Tが操作する第2端末3を、上述の実施形態における第1端末2として機能させてもよい。これにより、第2の人Tは、出張したときに第1の人Gに対してお土産を渡すことができる。この場合、第1の人Gは、第1端末2を、上述の実施形態における第2端末3として機能させることとなる。
【0065】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図4及び図6の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4及び図6の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図4及び図6に特に限定されず、任意でよい。例えば、図6に示す機能ブロック図では、アクセス制御部132は、第1端末2のCPU121において機能する構成となっているが、これに限れず、サーバ1のCPU21において機能する構成としてもよい。同様に、第2端末3のCPU301において機能させる構成となっているアクセス制御部312を、サーバ1のCPU21において機能させる構成としてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0066】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、又は各種デバイス等であってもよい。
【0067】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、第1の人、第2の人、販売者、及び引渡者にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0068】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0069】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
第1の場所(例えば図2の第1の場所A1)で第1の人(例えば図2の第1の人G)が第2の人(例えば図2の第2の人T)に渡すお土産を購入するために操作する第1端末(例えば図2の第1端末2)と、第2の人が前記お土産を前記第1の場所とは異なる第2の場所(例えば図2の第2の場所A2)で受け取るために操作する第2端末(例えば図2の第2端末3)とを含む情報処理システムにおいて、
所定のウェブサイト(例えば限定ウェブサイトW)のURL(例えば図2の限定URL)を示す所定の識別子(例えば図2のQRコード(登録商標))を読み取る読取手段(例えば図6の読取部131)と、
読み取られた前記URLを用いて前記所定のウェブサイトにアクセスする制御を実行するアクセス制御手段(例えば図6のアクセス制御部132及び312)と、
前記第2の場所で前記お土産を受け取る権利(例えば第2の場所A2でお土産を受け取る権利H)を有することを示すお土産コードを発行するコード発行手段(例えば図6のコード発行部203)と、
前記所定のウェブサイトにおいて前記お土産コードの入力を受け付けるコード受付手段(例えば図6の入力受付部134及び314、コード取得部202)と、
前記入力が受付けられた前記お土産コードが有効であるか否かを判定する判定手段(例えば図6の有効化無効化処理部204)と、
前記所定のウェブサイトにおいて前記第2の場所の指定を受け付ける受取場所受付手段(例えば図6の入力受付部134及び314、指定場所取得部205)と、
前記所定のウェブサイトに、前記指定が受付けられた前記第2の場所に関する情報と、前記お土産に関する情報とを少なくとも含む配送情報を提示する配送情報提示手段(例えば図6の商品等情報管理部101、表示制御部133及び313)と、
を備える。
これにより、遠隔地を訪れた第1の人が、第2の人へのお土産を購入した場合に、購入したお土産を自ら持ち帰ることなく、迅速かつ容易に第2の人に渡すことができるようにするとともに、販売者がお土産として提供できる商品の幅を広げることで地域経済の活性化を図ることができる。
【0070】
また、前記第2の場所が、前記第2の人が所在する所定の場所(例えば自宅)であり、
前記所定の場所に前記お土産を届ける者の指名を受け付ける指名受付手段をさらに備えることができる。
これにより、第2の人Tは、所望する者にお土産を自宅まで届けてもらうことができるので、第2の場所A2の店舗D2は、第2店舗D2限定のお土産を提供することもできる。
【符号の説明】
【0071】
1・・・サーバ、2・・・第1端末、3・・・第2端末、4・・・販売者端末、5・・・引渡者端末、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24・・・バス、25・・・入出力インターフェース、26・・・出力部、27・・・入力部、28・・・記憶部、29・・・通信部、30・・・ドライブ、41・・・リムーバブルメディア、51・・・CPU、52・・・タッチパネル、53・・・通信部、101・・・商品等情報管理部、122・・・タッチパネル、123・・・通信部、131・・・読取部、132・・・アクセス制御部、133・・・表示制御部、134・・・入力受付部、135・・・入力情報送信制御部、141・・・入力部、142・・・表示部、201・・・ウェブサイト管理部、202・・・コード取得部、203・・・コード発行部、204・・・有効化無効化処理部、205・・・指定場所取得部、301・・・CPU、302・・・タッチパネル、303・・・通信部、311・・・URL取得部、312・・・アクセス制御部、313・・・表示制御部、314・・・入力受付部、315・・・入力情報送信制御部、331・・・入力部、332・・・表示部、500・・・商品等情報DB、600・・・販売者情報DB、700・・・引渡者情報DB、A1・・・第1の場所、A2・・・第2の場所、B・・・販売者、C・・・お土産カード、D1・・・第1店舗、D2・・・第2店舗、M・・・サービス提供者、G・・・第1の人、T・・・第2の人、P・・・引渡者、H・・・第2の場所でお土産を受け取る権利
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7