(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】ゲームコントローラ
(51)【国際特許分類】
A63F 13/24 20140101AFI20220804BHJP
A63F 13/235 20140101ALI20220804BHJP
A63F 13/92 20140101ALI20220804BHJP
【FI】
A63F13/24
A63F13/235
A63F13/92
(21)【出願番号】P 2020169503
(22)【出願日】2020-10-07
【審査請求日】2020-10-07
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】盧 賀隆
(72)【発明者】
【氏名】林 錦龍
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111068302(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0369692(US,A1)
【文献】特開2018-152042(JP,A)
【文献】国際公開第2020/050772(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0364231(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24、13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の操作インタフェース、及び前記第1の操作インタフェースに電気的に接続される第1の接続部を含む第1のコントローラ主体と、
前記第1のコントローラ主体の一方側に枢着されると共に、前記第1のコントローラ主体の一方側に収納可能に配置される第1のキャリアユニットと、
第2の操作インタフェースを含む第2のコントローラ主体と、
前記第2のコントローラ主体の一方側に枢着されると共に、前記第2のコントローラ主体の一方側に収納可能に配置される第2のキャリアユニットと、
を備え、
前記第1のキャリアユニット及び前記第2のキャリアユニットが非収納状態となった場合、前記第1のコントローラ主体、前記第1のキャリアユニット,前記第2のコントローラ主体及び前記第2のキャリアユニットの間に、携帯機器を固定することが可能であり、
前記第1のコントローラ主体と前記第2のコントローラ主体とは、有線通信で通信可能に接続され、前記第1のコントローラ主体は、前記第1のキャリアユニットの第1の支持接続部を介して、前記第2のキャリアユニットの第2の支持接続部に接続され、それにより、前記第2のコントローラ主体と通信可能に接続されることを特徴とする、ゲームコントローラ。
【請求項2】
前記携帯機器は、前記第1のコントローラ主体の前記第1の接続部と接続される、請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項3】
前記第1のコントローラ主体は、第1の無線通信モジュールをさらに含み、前記第1の無線通信モジュールが前記第1の操作インタフェースに電気的に接続され、前記第1の無線通信モジュールが前記携帯機器のモバイル通信モジュールに通信可能に接続される、請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項4】
前記携帯機器が前記第1の接続部を介して、前記第1のコントローラ主体に電気的に接続される、請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項5】
前記第1の接続部は、前記第1のコントローラ主体に固設される、請求項4に記載のゲームコントローラ。
【請求項6】
前記第1の接続部は、ライトニングコネクタ、マイクロユニバーサルシリアルバスコネクタ(Micro USB)、ユニバーサルシリアルバスコネクタ(type-A USB)、またはタイプCユニバーサルシリアルバスコネクタ(type-C USB)である、請求項5に記載のゲームコントローラ。
【請求項7】
前記第1の接続部は、着脱可能に前記第1のコントローラ主体に配置される、請求項4に記載のゲームコントローラ。
【請求項8】
前記第1の接続部は交換可能であり、前記第1の接続部は、ライトニングコネクタ、マイクロユニバーサルシリアルバスコネクタ(Micro USB)、ユニバーサルシリアルバスコネクタ(type-A USB)、またはタイプCユニバーサルシリアルバスコネクタ(type-C USB)である、請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項9】
前記第1のコントローラ主体または前記第2のコントローラ主体は、無線通信モジュールを含み、前記第1のコントローラ主体または前記第2のコントローラ主体における前記無線通信モジュールは、前記携帯機器に通信可能に接続さ
れる、
請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項10】
前記第1のコントローラ主体は第1の無線通信モジュールを含み、前記第2のコントローラ主体は第2の無線通信モジュールを含み、前記第1の無線通信モジュールが前記第1の操作インタフェースに電気的に接続され、前記第2の無線通信モジュールが前記第2の操作インタフェースに電気的に接続される、
請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項11】
前記第1の無線通信モジュールが前記第2の無線通信モジュールに通信可能に接続され、前記第1の無線通信モジュールが前記携帯機器に通信可能に接続され、前記第1のコントローラ主体の前記第1の操作インタフェースによる複数の制御信号は、前記第1の無線通信モジュールを介して前記携帯機器に送信され、前記第2のコントローラ主体の前記第2の操作インタフェースによる複数の制御信号は、前記第2の無線通信モジュールを介して前記第1の無線通信モジュールに送信されてから、前記第1の無線通信モジュールを介して、前記携帯機器に送信される、請求項10に記載のゲームコントローラ。
【請求項12】
前記第1の無線通信モジュールは前記携帯機器に通信可能に接続され、前記第2の無線通信モジュールは前記携帯機器に通信可能に接続され、前記第1の操作インタフェースによる複数の制御信号及び前記第2の操作インタフェースによる複数の制御信号はそれぞれ、前記第1の無線通信モジュール及び前記第2の無線通信モジュールを介して、前記携帯機器に送信される、
請求項10に記載のゲームコントローラ。
【請求項13】
前記第1のコントローラ主体は、プロセッサ及び第1の電池ユニットを含み、前記第1のキャリアユニットは、第1の支持接続部を含み、前記第2のキャリアユニットは、第2の支持接続部を含み、前記プロセッサが前記第1の電池ユニット及び前記第1の支持接続部に電気的に接続され、前記第1の操作インタフェースが前記第1の支持接続部に電気的に接続され、前記第2の操作インタフェースが前記第2の支持接続部に電気的に接続され、前記携帯機器が前記第1のコントローラ主体、前記第1のキャリアユニット,前記第2のコントローラ主体及び前記第2のキャリアユニットの間に固定された場合、前記第1のコントローラ主体は、前記第1の支持接続部及び前記第2の支持接続部を介して、前記第2のコントローラ主体に電気的に接続される、
請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項14】
サイズを調整するために、前記第1のキャリアユニット及び前記第2のキャリアユニットはそれぞれ、伸縮可能な構造、または折り畳み可能な構造を有する、
請求項13に記載のゲームコントローラ。
【請求項15】
前記第1のキャリアユニット及び前記第2のキャリアユニットがそれぞれ収納状態となった場合、前記第1のコントローラ主体は、前記第1のキャリアユニットの第3の支持接続部と前記第2のキャリアユニットの第4の支持接続部とを介して、前記第2のコントローラ主体に電気的に接続される、
請求項13に記載のゲームコントローラ。
【請求項16】
前記第1のキャリアユニット及び前記第2のキャリアユニットがそれぞれ収納状態となった場合、前記第1のコントローラ主体は、前記第3の支持接続部及び前記第4の支持接続部を介して、前記第2のコントローラ主体に給電する、
請求項15に記載のゲームコントローラ。
【請求項17】
前記第2のコントローラ主体は、第2の電池ユニットをさらに含み、前記第2の電池ユニットが前記第2の操作インタフェースに電気的に接続され、前記第1のキャリアユニット及び前記第2のキャリアユニットがそれぞれ収納状態となった場合、前記第1のコントローラ主体は、前記第3の支持接続部及び前記第4の支持接続部を介して、前記第2のコントローラ主体に給電するか、または、前記第2のコントローラ主体が前記第3の支持接続部及び前記第4の支持接続部を介して、前記第1のコントローラ主体に給電することになる、
請求項15に記載のゲームコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームコントローラに関し、特に収納や携帯に便利なゲームコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯機器の普及により、スマートフォンまたはタブレットコンピュータは、徐々に様々なゲームの主な開発プラットフォームとなっている。ユーザーが長時間携帯機器を持つ場合、携帯機器の平滑化なデザインにより、掴み心地はかなり不快である。また、ゲームコントローラは、通常、サイズの異なる携帯機器をサポートするための対応する設計を持っていない。
【0003】
また、特許出願CN108568106A、CN104014126A、TW201833884A、TW201716122A、TW2017722517A、および米国特許US9757649、US9808713、US9855498のようなゲームコントローラのような従来のデザインは、いずれも、固定サイズを有する携帯機器をサポートするために、一体型のU字型構造になっている。また、特許TWI647679Bや米国特許US9126119に開示されているように、2つのゲームコントローラの背面にクロスバーを実装することで、2つのゲームコントローラを、携帯機器のサイズに応じて調整しながら携帯機器に固定することになっている。しかしながら、上記特許または特許出願のゲームコントローラは、携帯機器をキャリアするための構造を含んでいるが、その設計は嵩張るだけでなく、持ち運びに不向きで、使用上の問題がある。
【0004】
そこで、収納や持ち運びに便利であり、かつ、携帯端末のキャリア構造を有するゲームコントローラを提供することが重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、既存の技術に対してゲームコントローラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本発明が採用する技術的手段の1つは、次のゲームコントローラを提供することである。ゲームコントローラは、第1のコントローラ主体及び第1のキャリアユニットを具備する。第1のコントローラ主体は、第1の操作インタフェース及び第1の接続部を含み、前記第1の操作インタフェースが前記第1の接続部に電気的に接続される。前記第1のキャリアユニットが前記第1のコントローラ主体の一方側に枢着され、前記第1のキャリアユニットが収納可能に前記第1のコントローラ主体の一方側に配置される。なかでも、前記第1のキャリアユニットが非収納状態となった場合、携帯機器は、前記第1のキャリアユニットと前記第1のコントローラ主体との間に固定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供するゲームコントローラは、1つのコントローラ主体を片側で使用してもよいが、コントローラ主体を2つで両側から共に携帯機器をキャリアするように同時に使用してもよく、持ち運びに便利であると共に、キャリアユニットも含まれているため、携帯機器をキャリアすることができ、使用性が上がっていく。さらに、本発明に係るゲームコントローラは、2つのコントローラ主体を組み合わせて協働させるように使用することによって、使用者のゲーム体験又は制御動作の選択性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係る第1の実施形態のゲームコントローラを示す模式図である。
【
図2】本発明に係る第1の実施形態のゲームコントローラが携帯機器をキャリアする状態を示す模式図である。
【
図3】本発明に係る携帯機器を示す機能ブロック図である。
【
図4】第1のコントローラ主体を示す機能ブロック図である。
【
図5】本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラを示す模式図である。
【
図6】本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラを示す機能ブロック図である。
【
図7】本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラが携帯機器をキャリアする状態を示す模式図である。
【
図8】本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラが携帯機器をキャリアする状態を示す別の模式図である。
【
図9】本発明に係る第3の実施形態のゲームコントローラを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0010】
下記より、具体的な実施例で本発明が開示する「ゲームコントローラ」に係る実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。
[第1の実施形態]
【0011】
図1、
図2、
図3及び
図4を参照されたい。
図1は、本発明に係る第1の実施形態的ゲームコントローラを示す模式図である。
図2は、本発明に係る第1の実施形態のゲームコントローラが携帯機器をキャリアする状態を示す模式図である。
図3は、本発明に係る携帯機器を示す機能ブロック図である。
図4は、第1のコントローラ主体を示す機能ブロック図である。
【0012】
本実施形態において、ゲームコントローラ1は、第1のコントローラ主体11及び第1のキャリアユニット12を具備する。第1のキャリアユニット12は、第1のコントローラ主体11の一方側に枢着される。即ち、第1のキャリアユニット12は、第1のコントローラ主体11の一方側に収納可能に配置される。第1のキャリアユニット12が非収納状態となった場合、第1のキャリアユニット12と第1のコントローラ主体11との間に第1の角度を有し、第1の角度は、実質的に90度である。
【0013】
第1のコントローラ主体11は、第1の操作インタフェース111及び第1の接続部112を含む。第1の操作インタフェース111は、第1の接続部112に電気的に接続される。第1の操作インタフェース111は、ボタン、スティック、またはタッチスクリーン等が含まれる。
【0014】
図2を参照されたい。第1のキャリアユニット12が非収納状態となった場合、携帯機器E1は、第1のキャリアユニット12と第1のコントローラ主体11との間に固定され得る。第1のキャリアユニット12が非収納状態となった場合、第1のコントローラ主体11と第1のキャリアユニット12との間に第1の角度を有するため、第1のコントローラ主体11と第1のキャリアユニット12との間に収容空間が存在する。この時、携帯機器E1は、第1のコントローラ主体11と第1のキャリアユニット12との間に固定されることができる。
【0015】
携帯機器E1としては、スマートフォン、タブレット、またはウェアラブル電子機器が挙げられる。携帯機器E1は、モバイル処理モジュールE1-1、モバイル通信モジュールE1-2及びモバイル接続モジュールE1-3を含む。モバイル処理モジュールE1-1が、モバイル通信モジュールE1-2及びモバイル接続モジュールE1-3に電気的に接続される。携帯機器E1は、モバイル接続モジュールE1-3を介して、外部デバイス又は給電装置に接続する。
【0016】
本実施形態において、携帯機器E1は、モバイル接続モジュールE1-2を介して、第1のコントローラ主体11の第1の接続部112に接続する。携帯機器E1が第1のキャリアユニット12と第1のコントローラ主体11との間に固定された場合、携帯機器E1は、第1のコントローラ主体11の第1の接続部112と接続するようになる。さらに言えば、第1のコントローラ主体11の第1の接続部112が携帯機器E1のモバイル接続モジュールE1-3に電気的に接続された時、第1のコントローラ主体11の第1の操作インタフェース111からの制御信号は、携帯機器E1に送信され、それにより、制御を行うことができる。第1の接続部112としては、ライトニングコネクタ、マイクロユニバーサルシリアルバスコネクタ(Micro USB)、ユニバーサルシリアルバスコネクタ(type-A USB)、またはタイプCユニバーサルシリアルバスコネクタ(type-C USB)が挙げられる。
【0017】
本実施形態において、第1の接続部112は、第1のコントローラ主体11に固設される。即ち、第1の接続部112は、第1のコントローラ主体11からから取り外すことができない。
【0018】
別の実施形態において、第1の接続部112は、着脱可能に第1のコントローラ主体11に配置される。かつ、第1の接続部112は交換できるものである。第1の接続部112磁気的な引力によって、または機構的な固定手段によって、第1のコントローラ主体11に配置されることができる。また、第1の接続部112は着脱可能であり、交換可能であるため、使用者は、携帯機器E1のモバイル接続モジュールE1-3に基づいて別のコネクタに交換することができる。
【0019】
第1のコントローラ主体11は、第1の無線通信モジュール116をさらに含んでもよい。第1の無線通信モジュール116は、第1の操作インタフェース111及びプロセッサ113に電気的に接続される。第1の無線通信モジュール116は、携帯機器E1のモバイル通信モジュールE1-2に通信可能に接続される。さらに言えば、第1のコントローラ主体11の第1の無線通信モジュール116が携帯機器E1のモバイル通信モジュールE1-2に通信可能に接続された時、第1のコントローラ主体11の第1の操作インタフェース111からの制御信号は携帯機器E1に送信できるようになり、それにより、制御動作を行うことができる。
[第2の実施形態]
【0020】
図5、
図6、
図7及び
図8を参照されたい。
図5は、本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラを示す模式図である。
図6は、本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラを示す機能ブロック図である。
図7は、本発明に係る第2の実施形態のゲームコントローラが携帯機器をキャリアする状態を示す模式図である。
図8は、本発明に係る第2の実施形態的ゲームコントローラが携帯機器をキャリアする状態を示す別の模式図である。
【0021】
ゲームコントローラ1は、第2のコントローラ主体13及び第2のキャリアユニット14をさらに具備する。第2のコントローラ主体13は、第2の操作インタフェース131を含む。第2のキャリアユニット14は、第2のコントローラ主体13の一方側に枢着される。第2のキャリアユニット14は、第2のコントローラ主体13の一方側に収納可能に配置される。
【0022】
第1のコントローラ主体11及び第1のキャリアユニット12と、第2のコントローラ主体13及び第2のキャリアユニット14とは、別々で使用されてもよいが、両方を協働させて使用してもよい。
【0023】
第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13は、実際のニーズに応じて、有線通信又は無線通信を使用するように変更できる。そのように、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13のいずれも電池ユニット、又は無線通信モジュール等を含んでもよい。即ち、
図5における第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13における、接続部、電池ユニット、又は無線通信モジュールが選択的に配置されるものである。
【0024】
図7に示すように、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14はいずれも非収納状態となっている。この場合、携帯機器E1は、第1のコントローラ主体11、第1のキャリアユニット12,第2のコントローラ主体13及び第2のキャリアユニット14の間に固定されることができる。本実施形態において、携帯機器E1の一方側は、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14に支持される。携帯機器E1におけるその一方側と異なる相対的な両側はそれぞれ、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13に支持される。
【0025】
第1のコントローラ主体11はさらに第1の電池ユニット115及び第1の無線通信モジュール116を含む。第1の電池ユニット115は、第1の無線通信モジュール116及び第1の操作インタフェース111に電気的に接続される。第2のコントローラ主体13は、第2の電池ユニット135及び第2の無線通信モジュール136を含む。第2の電池ユニット135は、第2の無線通信モジュール136及び第2の操作インタフェース131を含む。第1のコントローラ主体11は、第1の無線通信モジュール116及び第2の無線通信モジュール136を介して、第2のコントローラ主体13に通信可能に接続される。即ち、第2のコントローラ主体13における第2の操作インタフェース131からの制御信号は、第2の無線通信モジュール136を介して第1の無線通信モジュール116に送信されてから、対応的な制御を行うために携帯機器E1まで操作される。また、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13に、第1の操作インタフェース111及び第2の操作インタフェース131のデフォルト設定を格納するためのストレージモジュール(図示しない)をさらに含んでもよい。
【0026】
プロセッサ113としては、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはマイクロプロセッサ(MCU)が挙げられる。
【0027】
ストレージモジュール(図示せず)としては、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、カスタマイズ可能な読み出し専用メモリ、電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ、消去可能なカスタマイズ可能な読み出し専用メモリ、または電気的に消去可能なカスタマイズ可能な読み出し専用メモリが挙げられる。
【0028】
第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13はそれぞれ、第1の無線通信モジュール116、及び第2の無線通信モジュール136を介して、サーバー9に通信可能に接続されることができる。それにより、サーバー9からの制御信号又はサーバー9のデータベース(図示しない)におけるデータを受信し、又は制御信号をサーバー9に送信することができる。また、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13は、有線通信ユニットをさらに含んでもよい。第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13における有線通信ユニット(図示しない)は、サーバー9と通信可能に接続されて、サーバー9からの制御信号又はサーバー9のデータベース(図示しない)におけるデータを受信し、又は制御信号をサーバー9に送信することができる。-第1の無線通信モジュール116及び第2の無線通信モジュール136としては、Wi-Fi通信ユニット、Bluetooth通信ユニット、Zigbe通信ユニット、LoRa通信ユニット、Sigfox通信ユニットまたはNB-IoT通信ユニットが挙げられる。
【0029】
モバイル通信モジュールE1-2は、有線通信ユニット(図示しない)及び無線通信ユニット(図示しない)を含む。有線通信ユニット(図示しない)は、独立に配置されたものであってもよい。モバイル通信モジュールE2-2が無線通信ユニットである場合、移動通信モジュールE2-2としては、Wi-Fi通信ユニット、Bluetooth通信ユニット、Zigbe通信ユニット、LoRa通信ユニット、Sigfox通信ユニットまたはNB-IoT通信ユニットが挙げられる。第1の電池ユニット115及び第2の電池ユニット135としては、リチウムイオン電池、リチウムマンガン電池、リチウムポリマー電池、またはニッケル水素電池が挙げられる。
【0030】
図6に示すように、第1のコントローラ主体11は、プロセッサ113及び第1の電池ユニット115を含む。第1のキャリアユニット12は第1の支持接続部121を含む。第2のキャリアユニット14は第2の支持接続部141を含む。プロセッサ113は、第1の電池ユニット115及び第1の支持接続部121に電気的に接続される。また、第1の操作インタフェース111は、第1の支持接続部121に電気的に接続される。第2の操作インタフェース131は、第2の支持接続部141に電気的に接続される。携帯機器E1が第1のコントローラ主体11、第1のキャリアユニット12,第2のコントローラ主体13及び第2のキャリアユニット14の間に固定された場合、第1のコントローラ主体11は、第1の支持接続部121及び第2の支持接続部141を介して、第2のコントローラ主体13に電気的に接続される。即ち、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13の各々による電力や信号は、第1の支持接続部121と第2の支持接続部141を介して、互いに伝送されることができる。
【0031】
本実施形態における第1の無線通信モジュール116及び第2の無線通信モジュール136は、選択的に配置されるものであるため、次は、本実施形態におけるゲームコントローラ1に、無線通信モジュールが配置されるいくつの態様について説明する。
【0032】
まず、特定の態様では、第1のコントローラ主体11又は第2のコントローラ主体13に無線通信モジュールが含まれる例である。第1のコントローラ主体11又は第2のコントローラ主体13における無線通信モジュールは、携帯機器E1と通信可能に接続するために用いられる。第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13は、有線通信で通信可能に接続される。即ち、第1のコントローラ主体11は、第1のキャリアユニット12の第1の支持接続部121を介して、第2のキャリアユニット14の第2の支持接続部141と接続して、それにより、第2のコントローラ主体13と通信可能に接続される。本実施形態において、第1のコントローラ主体11は、第1の無線通信モジュール116を含むが、第2のコントローラ主体13は無線通信モジュールを含んでいない。第1のコントローラ主体11における第1の無線通信モジュール116を、携帯機器E1と通信接続するための主な通信経路とした。なお、第1のコントローラ主体11は、第1の支持接続部121及び第2の支持接続部141を介して、第2のコントローラ主体13と有線通信で通信可能に接続される。別の実施形態において、第1のコントローラ主体が無線通信モジュールを含まらず、第2のコントローラ主体13が第2の無線通信モジュール136を含むことになる。第2のコントローラ主体13の第2の無線通信モジュール136を、携帯機器E1と通信接続するための主な通信経路とした。なお、第1のコントローラ主体11は、第1の支持接続部121及び第2の支持接続部141を介して、第2のコントローラ主体13と有線通信で通信可能に接続される。
【0033】
別の配置態様では、第1のコントローラ主体11は、第1の無線通信モジュール116を含み、第2のコントローラ主体13が第2の無線通信モジュール136を含むことになる。第1の無線通信モジュール116が第1の操作インタフェース111に電気的に接続され、第2の無線通信モジュール136が第2の操作インタフェース131に電気的に接続される。即ち、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13はそれぞれ無線通信モジュールを含む。かつ、第1のコントローラ主体11の第1の無線通信モジュール116は、第2のコントローラ主体13の第2の無線通信モジュール136に通信可能に接続される。即ち、第1の無線通信モジュール116と第2の無線通信モジュール136との一方は、主的な無線通信モジュール(Master)であり、他方は従属的な無線通信モジュール(Slave)である。第1の無線通信モジュール116を主的な無線通信モジュールとした場合、第2の無線通信モジュール136が従属的な無線通信モジュールとなる。第2の操作インタフェース131による複数の制御信号は、第2の無線通信モジュール136を介して第1の無線通信モジュール116に送信されてから、第1の無線通信モジュール116より携帯機器E1に送信される。第1の操作インタフェース111による複数の制御信号は、直接に、第1の無線通信モジュール116から携帯機器E1に送信されることができる。第2の無線通信モジュール136を主的な無線通信モジュールとした場合、第1の無線通信モジュール116が従属的な無線通信モジュールとなる。第1の操作インタフェース111による複数の制御信号は、第1の無線通信モジュール116を介して、第2の無線通信モジュール136に送信されてから、第2の無線通信モジュール136より携帯機器E1にされる。第2の操作インタフェース131による複数の制御信号は、第2の無線通信モジュール136から直接に携帯機器E1に送信されることができる。
【0034】
また、別の配置態様では、第1のコントローラ主体11が第1の無線通信モジュール116を含み、第2のコントローラ主体13が第2の無線通信モジュール136を含むことである。第1の無線通信モジュール116が第1の操作インタフェース111に電気的に接続され、第2の無線通信モジュール136が第2の操作インタフェース131に電気的に接続される。即ち、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13のそれぞれに無線通信モジュールが含まれている。
【0035】
第1の無線通信モジュール116及び第2の無線通信モジュール136はそれぞれ携帯機器E1に通信可能に接続される。この時、第1の無線通信モジュール116と第2の無線通信モジュール136とは互いに通信可能に接続されなくてもよい。かつ、第1の操作インタフェース111による複数の制御信号と、第1のコントローラ主体11による各種の設定とは、第1の無線通信モジュール116を介して直接に携帯機器E1に送信され得る。第2の操作インタフェース131による複数の制御信号と、第2のコントローラ主体13による各種の設定とも第2の無線通信モジュール136を介して直接に携帯機器E1に送信され得る。即ち、第1のコントローラ主体11と第2のコントローラ主体13はそれぞれ、第1の無線通信モジュール116及び第2の無線通信モジュール136を介して、携帯機器E1と通信できる。
【0036】
図8を参照されたい。
図8の携帯機器E3はサイズが大きいため、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13は、携帯機器E3の両側にそれぞれ配置されることが可能であり、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14により、携帯機器E3をキャリアするようになる。
【0037】
また、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14の構造や形状では、実際のニーズに応じて変更できる。第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14は、伸縮方式や折り畳み方式でそれぞれサイズを調整することができる。即ち、第1のキャリアユニット12以及第2のキャリアユニット14はそれぞれ、サイズを変更するために伸縮可能又は折り畳み可能な構造を有してもよい。
[第3の実施形態]
【0038】
図9を参照されたい。
図9は、本発明に係る第3の実施形態のゲームコントローラを示す模式図である。
【0039】
図9に示すように、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14がそれぞれ収納状態となった時、第1のコントローラ主体11は、第1のキャリアユニット12の第3の支持接続部122と第2のキャリアユニット14の第4の支持接続部142とを介して、第2のコントローラ主体12に電気的に接続される。即ち、本実施形態において、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14が収納状態となった場合、第1のキャリアユニット12の第3の支持接続部122と第2のキャリアユニット14の第4の支持接続部142は、互いに接続し得る。本実施形態において、第3の支持接続部122と第4の支持接続部142とは磁力で吸引固定され、又は構造で互いに組み合わせるようになる。本実施形態において、第1のコントローラ主体11は、収納状態となった第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14を介して、第2のコントローラ主体13と接続する。第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13は、制御信号を送信するために、第1の無線通信モジュール116又は第2の通信モジュール136を介して、携帯機器E1、E3と通信可能に接続することができる。また、第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13は、第1のコントローラ主体11または第2のコントローラ主体13における接続ポート(図示しない)、通信接続携帯機器または他の電子機器(ゲーム機またはデスクトップコンピュータ)を介して、制御信号を送信してもよい。
【0040】
また、第1のコントローラ主体11のみが電池ユニットを有し、かつ、第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14のそれぞれが収納状態となった場合、第1のコントローラ主体11は、第3の支持接続部122及び第4の支持接続部142を介して、第2のコントローラ主体13に給電する。
【0041】
第1のコントローラ主体11及び第2のコントローラ主体13はいずれも電池ユニットを有してもよい。即ち、第1のコントローラ主体11が第1の電池ユニット115を含み、かつ、第2のコントローラ主体13が第2の電池ユニット135を含む。この時、第1の電池ユニット115は、第1の操作インタフェース111に電気的に接続される。第2の電池ユニット135は、第2の操作インタフェース131に電気的に接続される。
【0042】
第1のキャリアユニット12及び第2のキャリアユニット14がそれぞれ収納状態となった場合、第1のコントローラ主体11は、第3の支持接続部122及び第4の支持接続部142を介して、第2のコントローラ主体13に給電し、また、第2のコントローラ主体13が第3の支持接続部122及び第4の支持接続部142を介して、第1のコントローラ主体11に給電する。即ち、第1のコントローラ主体11と第2のコントローラ主体13は互いに電力を伝達することができる。
[実施形態による有益な効果]
【0043】
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供するゲームコントローラは、1つのコントローラ主体を片側で使用してもよいが、コントローラ主体を2つで両側から共に携帯機器をキャリアするように同時に使用してもよく、持ち運びに便利であると共に、キャリアユニットも含まれているため、携帯機器をキャリアすることができ、使用性が上がっていく。さらに、本発明に係るゲームコントローラは、2つのコントローラ主体を組み合わせて協働させるように使用することによって、使用者のゲーム体験又は制御動作の選択性を向上させることができる。
【0044】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0045】
1 ゲームコントローラ
11 第1のコントローラ主体
12 第1のキャリアユニット
111 第1の操作インタフェース
112 第1の接続部
E1, E3 携帯機器
13 第2のコントローラ主体
14 第2のキャリアユニット
113 プロセッサ
115 第1の電池ユニット
116 第1の無線通信モジュール
121 第1の支持接続部
122 第3の支持接続部
131 第2の操作インタフェース
135 第2の電池ユニット
136 第2の無線通信モジュール
141 第2の支持接続部
142 第4の支持接続部
E1-1 モバイル処理モジュール
E1-2 モバイル通信モジュール
E1-3 モバイル接続モジュール
9 サーバー