IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NLTテクノロジー株式会社の特許一覧 ▶ 武漢天馬微電子有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】表示装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20220804BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20220804BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20220804BHJP
   H05B 33/12 20060101ALI20220804BHJP
   H05B 33/22 20060101ALI20220804BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20220804BHJP
   G09G 3/3291 20160101ALI20220804BHJP
   G09G 3/3233 20160101ALN20220804BHJP
【FI】
G09G3/20 642K
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/12 B
H05B33/22 Z
G09G3/20 612U
G09G3/20 641P
G09G3/20 650M
G09G3/20 642A
G09G3/36
G09G3/3291
G09G3/3233
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018106083
(22)【出願日】2018-06-01
(65)【公開番号】P2019211564
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】303018827
【氏名又は名称】Tianma Japan株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520272868
【氏名又は名称】武漢天馬微電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】特許業務法人藤央特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松枝 洋二郎
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-259386(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0053582(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20-3/38
H01L 51/50
H01L 27/32
H05B 33/12
H05B 33/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネル画素ラインを含む表示パネルと、
前記表示パネルを制御する制御部と、を含み、
前記複数のパネル画素ラインは、
それぞれ第1方向に配列された複数の第1種パネル画素からなる、第1種パネル画素ラインと、
それぞれ前記第1方向に配列された複数の第2種パネル画素からなる、第2種パネル画素ラインと、
を含み、
前記第1種パネル画素ラインと前記第2種パネル画素ラインとは、前記第1方向に垂直な第2方向に交互に配列されており、
前記第1種パネル画素は、前記第2方向に配列された第1赤副画素及び第1青副画素、並びに、前記第1赤副画素及び前記第1青副画素に対して前記第1方向と反対の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第1赤副画素及び前記第1青副画素の間に配置されている第1緑副画素、から構成され、
前記第2種パネル画素は、前記第2方向に配列された第2赤副画素及び第2青副画素、並びに、前記第2赤副画素及び前記第2青副画素に対して前記第1方向の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第2赤副画素及び前記第2青副画素の間に配置されている第2緑副画素、から構成され、
前記制御部は、
映像フレームの画像データを受信し、
前記画像データから、前記表示パネルの輝度データを生成し、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1方向において連続する輝度が0より大きい複数のパネル画素で構成され、表示ライン端に位置する緑副画素の輝度値が0より大きい第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を低下させ、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1表示ラインに含まれる赤副画素及び青副画素の輝度値を低下させる、
表示装置。
【請求項2】
複数のパネル画素ラインを含む表示パネルと、
前記表示パネルを制御する制御部と、を含み、
前記複数のパネル画素ラインは、
それぞれ第1方向に配列された複数の第1種パネル画素からなる、第1種パネル画素ラインと、
それぞれ前記第1方向に配列された複数の第2種パネル画素からなる、第2種パネル画素ラインと、
を含み、
前記第1種パネル画素ラインと前記第2種パネル画素ラインとは、前記第1方向に垂直な第2方向に交互に配列されており、
前記第1種パネル画素は、前記第2方向に配列された第1赤副画素及び第1青副画素、並びに、前記第1赤副画素及び前記第1青副画素に対して前記第1方向と反対の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第1赤副画素及び前記第1青副画素の間に配置されている第1緑副画素、から構成され、
前記第2種パネル画素は、前記第2方向に配列された第2赤副画素及び第2青副画素、並びに、前記第2赤副画素及び前記第2青副画素に対して前記第1方向の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第2赤副画素及び前記第2青副画素の間に配置されている第2緑副画素、から構成され、
前記制御部は、
映像フレームの画像データを受信し、
前記画像データから、前記表示パネルの輝度データを生成し、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1方向において連続する輝度が0より大きい複数のパネル画素で構成され、表示ライン端に位置する緑副画素の輝度値が0より大きい第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を低下させ、
前記第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を0に設定する、
表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記制御部は、
前記第1表示ラインの全ての赤副画素及び青副画素の輝度値を同率だけ低下させる、
表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の表示装置であって、
前記同率は、前記緑副画素の輝度値を低下させることによる前記第1表示ラインにおける緑副画素の総輝度値の低下率と等しい、
表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記制御部は、
前記第1表示ラインが予め設定された数未満のパネル画素で構成される場合に、前記第1表示ラインに含まれる赤副画素及び青副画素の輝度値を低下させる、
表示装置。
【請求項6】
複数のパネル画素ラインを含む表示パネルと、
前記表示パネルを制御する制御部と、を含み、
前記複数のパネル画素ラインは、
それぞれ第1方向に配列された複数の第1種パネル画素からなる、第1種パネル画素ラインと、
それぞれ前記第1方向に配列された複数の第2種パネル画素からなる、第2種パネル画素ラインと、
を含み、
前記第1種パネル画素ラインと前記第2種パネル画素ラインとは、前記第1方向に垂直な第2方向に交互に配列されており、
前記第1種パネル画素は、前記第2方向に配列された第1赤副画素及び第1青副画素、並びに、前記第1赤副画素及び前記第1青副画素に対して前記第1方向と反対の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第1赤副画素及び前記第1青副画素の間に配置されている第1緑副画素、から構成され、
前記第2種パネル画素は、前記第2方向に配列された第2赤副画素及び第2青副画素、並びに、前記第2赤副画素及び前記第2青副画素に対して前記第1方向の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第2赤副画素及び前記第2青副画素の間に配置されている第2緑副画素、から構成され、
前記制御部は、
映像フレームの画像データを受信し、
前記画像データから、前記表示パネルの輝度データを生成し、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1方向において連続する輝度が0より大きい複数のパネル画素で構成され、表示ライン端に位置する緑副画素の輝度値が0より大きい第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を低下させ、
前記パネル画素の輝度データにおいて、周囲を囲む全てのパネル画素の輝度が0である第1パネル画素に前記第1パネル画素の緑副画素の側で隣接する第2パネル画素において、赤副画素及び青副画素の輝度値を0より大きい値に設定する、
表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の表示装置であって、
前記制御部は、
前記第1パネル画素の赤副画素及び青副画素の輝度値を低下させ、
前記第1パネル画素の赤副画素と同一輝度値を前記第2パネル画素の赤副画素に与え、前記第1パネル画素の青副画素と同一輝度値を前記第2パネル画素の青副画素に与える、
表示装置。
【請求項8】
請求項7に記載の表示装置であって、
前記制御部は、
前記第1パネル画素の赤副画素及び青副画素の輝度値を半分に低下させる、
表示装置。
【請求項9】
請求項7に記載の表示装置であって、
前記制御部は、
前記第1パネル画素の緑副画素の輝度値を所定率だけ低下させ、
前記第1パネル画素の赤副画素及び青副画素それぞれに、前記第1パネル画素の赤副画素及び青副画素それぞれの輝度値を前記所定率だけ低下させた値の半分の値を与える、
表示装置。
【請求項10】
表示装置の制御方法であって、
前記表示装置は、複数のパネル画素ラインを含む表示パネルを含み、
前記複数のパネル画素ラインは、
それぞれ第1方向に配列された複数の第1種パネル画素からなる、第1種パネル画素ラインと、
それぞれ前記第1方向に配列された複数の第2種パネル画素からなる、第2種パネル画素ラインと、
を含み、
前記第1種パネル画素ラインと前記第2種パネル画素ラインとは、前記第1方向に垂直な第2方向に交互に配列されており、
前記第1種パネル画素は、前記第2方向に配列された第1赤副画素及び第1青副画素、並びに、前記第1赤副画素及び前記第1青副画素に対して前記第1方向と反対の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第1赤副画素及び前記第1青副画素の間に配置されている第1緑副画素、から構成され、
前記第2種パネル画素は、前記第2方向に配列された第2赤副画素及び第2青副画素、並びに、前記第2赤副画素及び前記第2青副画素に対して前記第1方向の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第2赤副画素及び前記第2青副画素の間に配置されている第2緑副画素、から構成され、
前記制御方法は、
映像フレームの画像データを受信し、
前記画像データから、前記表示パネルの輝度データを生成し、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1方向において連続する輝度が0より大きい複数のパネル画素で構成され、表示ライン端に位置する緑副画素の輝度値が0より大きい第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を低下させ、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1表示ラインに含まれる赤副画素及び青副画素の輝度値を低下させる、
表示装置の制御方法。
【請求項11】
表示装置の制御方法であって、
前記表示装置は、複数のパネル画素ラインを含む表示パネルを含み、
前記複数のパネル画素ラインは、
それぞれ第1方向に配列された複数の第1種パネル画素からなる、第1種パネル画素ラインと、
それぞれ前記第1方向に配列された複数の第2種パネル画素からなる、第2種パネル画素ラインと、
を含み、
前記第1種パネル画素ラインと前記第2種パネル画素ラインとは、前記第1方向に垂直な第2方向に交互に配列されており、
前記第1種パネル画素は、前記第2方向に配列された第1赤副画素及び第1青副画素、並びに、前記第1赤副画素及び前記第1青副画素に対して前記第1方向と反対の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第1赤副画素及び前記第1青副画素の間に配置されている第1緑副画素、から構成され、
前記第2種パネル画素は、前記第2方向に配列された第2赤副画素及び第2青副画素、並びに、前記第2赤副画素及び前記第2青副画素に対して前記第1方向の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第2赤副画素及び前記第2青副画素の間に配置されている第2緑副画素、から構成され、
前記制御方法は、
映像フレームの画像データを受信し、
前記画像データから、前記表示パネルの輝度データを生成し、
前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1方向において連続する輝度が0より大きい複数のパネル画素で構成され、表示ライン端に位置する緑副画素の輝度値が0より大きい第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を低下させ、
前記第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を0に設定する、
表示装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー表示装置の表示領域は、一般に、表示パネルの基板上に配列された赤(R)、緑(G)、青(B)の副画素で構成されている。副画素の様々な配置(画素配置)が提案されおり、例えば、RGB Straipe配置や、デルタナブラ配置(単にデルタ配置とも呼ぶ)が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2017/0178554号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
緑の視感度は赤及び青より高く、デルタナブラ配置では表示ラインのライン端の緑副画素が視認されやすい。そのため表示ラインの本来の色と異なる色の点がそのライン端で視認され得る。例えば、白い表示ラインのライン端で緑の点が視認される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による表示装置は、複数のパネル画素ラインを含む表示パネルと、前記表示パネルを制御する制御部と、を含む。前記複数のパネル画素ラインは、それぞれ第1方向に配列された複数の第1種パネル画素からなる、第1種パネル画素ラインと、前記表示領域において、それぞれ前記第1方向に配列された複数の第2種パネル画素からなる、第2種パネル画素ラインと、を含む。前記第1種パネル画素ラインと前記第2種パネル画素ラインとは、前記第1方向に垂直な第2方向に交互に配列されている。前記第1種パネル画素は、前記第2方向に配列された第1赤副画素及び第1青副画素、並びに、前記第1赤副画素及び前記第1青副画素に対して前記第1方向と反対の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第1赤副画素及び前記第1青副画素の間に配置されている第1緑副画素、から構成されている。前記第2種パネル画素は、前記第2方向に配列された第2赤副画素及び第2青副画素、並びに、前記第2赤副画素及び前記第2青副画素に対して前記第1方向の側に配置され、かつ、前記第2方向において前記第2赤副画素及び前記第2青副画素の間に配置されている第2緑副画素、から構成されている。前記制御部は、映像フレームの画像データを受信し、前記画像データから、前記表示パネルの輝度データを生成し、前記表示パネルの輝度データにおいて、前記第1方向において連続する輝度が0より大きい複数のパネル画素で構成され、表示ライン端に位置する緑副画素の輝度値が0より大きい第1表示ラインにおいて、前記緑副画素の輝度値を低下させる。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様によれば、デルタナブラ配置の表示装置において画質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】OLED表示装置の構成例を模式的に示す。
図2】トップエミッション型の画素構造の例を示す。
図3A】ドライバICの論理要素を示す。
図3B】画素回路の例を示す。
図3C】画素回路の例を示す。
図4】デルタナブラパネルにおける画素配置を示す。
図5A】X軸に沿って延びる白表示ラインの例を示す。
図5B】緑副画素が消灯により削除された表示ラインを示す。
図6A】X軸に沿って延びる白表示ラインの例を示す。
図6B】緑副画素が消灯により削除された表示ラインを示す。
図7A】X軸に沿って延びる白表示ラインの例を示す。
図7B】緑副画素が消灯により削除された表示ラインを示す。
図8A】X軸に沿って延びる白表示ラインの例を示す。
図8B】緑副画素が消灯により削除された表示ラインを示す。
図9図5Bに示す緑副画素が消灯された表示ラインの輝度データにおける補正量を示す。
図10図6Bに示す緑副画素が消灯された表示ラインの輝度データにおける補正量を示す。
図11図7Bに示す緑副画素が消灯された表示ラインの輝度データにおける補正量を示す。
図12図8Bに示す緑副画素が消灯された表示ラインの輝度データにおける補正量を示す。
図13A】単一表示画素の例を示す。
図13B】単一表示画素及び新たに点灯された赤副画素及び青副画素を示す。
図14A】単一表示画素及び新たに点灯された赤副画素及び青副画素の輝度値の例を示す。
図14B】低下された輝度値の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。本実施形態は本開示の特徴を実現するための一例に過ぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。
【0009】
[表示装置の構成]
図1を参照して、本実施形態に係る、表示装置の全体構成を説明する。なお、説明をわかりやすくするため、図示した物の寸法、形状については、誇張して記載している場合もある。以下において、表示装置の例として、OLED(Organic Light-Emitting Diode)表示装置を説明するが、本開示の特徴は、液晶表示装置や量子ドット表示装置等、OLED表示装置と異なる任意の種類の表示装置に適用することができる。
【0010】
図1は、OLED表示装置10の構成例を模式的に示す。OLED表示装置10は、OLED表示パネルと制御装置とを含む。OLED表示パネルは、OLED素子(発光素子)が形成されるTFT(Thin Film Transistor)基板100と、OLED素子を封止する封止基板200と、TFT基板100と封止基板200とを接合する接合部(ガラスフリットシール部)300を含む。TFT基板100と封止基板200との間には、例えば、乾燥空気が封入されており、接合部300により封止されている。
【0011】
TFT基板100の表示領域125の外側のカソード電極形成領域114の周囲に、走査ドライバ131、エミッションドライバ132、保護回路133、及びドライバIC134が配置されている。これらは、FPC(Flexible Printed Circuit)135を介して外部の機器と接続される。ドライバIC134、走査ドライバ131、エミッションドライバ132、及び保護回路133は、制御装置に含まれる。
【0012】
走査ドライバ131はTFT基板100の走査線を駆動する。エミッションドライバ132は、エミッション制御線を駆動して、例えば、各副画素の発光期間を制御する。保護回路133は素子を静電気放電から保護する。ドライバIC134は、例えば、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いて実装される。
【0013】
ドライバIC134は、走査ドライバ131及びエミッションドライバ132に電源及びタイミング信号(制御信号)を与え、さらに、データ線に映像データに対応する信号を与える。すなわち、ドライバIC134は、表示制御機能を有する。後述するように、ドライバIC134は、映像フレームの画素の輝度データを表示パネルの副画素の輝度データに変換する機能を有する。
【0014】
図1において、左右に延びる軸をX軸、上下に延びる軸をY軸と呼ぶ。走査線はX軸に沿って延びており、表示領域125において、X軸に沿って配列された画素又は副画素を画素又は副画素の行と呼ぶ。表示領域125において、Y軸に沿って配列された画素又は副画素を画素列又は副画素の列と呼ぶ。
【0015】
次に、OLED表示装置10の詳細構造について説明する。図2は、OLED表示装置10の断面構造の一部を模式的に示す。図2に示すように、OLED表示装置10は、TFT基板100と、TFT基板100と対向する封止構造部とを含む。ここで、封止構造部の一例は、可撓性又は不撓性の封止基板200である。封止構造部は、例えば、薄膜封止(TFE:Thin Film Encapsulation)構造であってもよい。
【0016】
TFT基板100は、絶縁基板151と封止構造部との間に配置された、複数の下部電極(例えば、アノード電極162)と、1つの上部電極(例えば、カソード電極166)と、複数の有機発光膜165とを含む。カソード電極166は、有機発光膜165(有機発光層165とも記す)からの光を封止構造部に向けて透過させる透明電極である。
【0017】
1つのカソード電極166と1つのアノード電極162との間に、1つの有機発光膜165が配置されている。複数のアノード電極162は、同一面上(例えば、平坦化膜161の上)に配置され、1つのアノード電極162の上に1つの有機発光膜165が配置されている。
【0018】
OLED表示装置10は、封止構造部に向かって立ち上がる複数のスペーサ164と、それぞれが複数のスイッチを含む複数の回路とを有する。複数の回路の各々は、絶縁基板151とアノード電極162との間に形成され、複数のアノード電極162の各々に供給する電流を制御する。
【0019】
図2は、トップエミッション型の画素構造の例を示す。トップエミッション型の画素構造は、光が出射する側(図面上側)に、複数の画素に共通のカソード電極166が配置される。カソード電極166は、表示領域125の全面を完全に覆う形状を有する。本開示の特徴は、ボトムエミッション型の画素構造を有するOLED表示装置にも適用できる。ボトムエミッション型の画素構造は、透明アノード電極と反射カソード電極を有し、TFT基板100を介して外部に光を出射する。
【0020】
以下、OLED表示装置10についてより詳しく説明する。TFT基板100は、表示領域125内に配列された副画素、及び、表示領域125の周囲の配線領域に形成された配線を含む。配線は、画素回路と、配線領域に配置された回路131、132、134とを接続する。
【0021】
本実施形態の表示領域125は、デルタナブラ配置された副画素で構成されている。デルタナブラ配置の詳細は後述する。以下において、OLED表示パネルを、デルタナブラパネルと呼ぶことがある。副画素は、赤(R)、緑(G)、又は青(B)のいずれかの色を表示する発光領域である。以下に説明する例は、上記三色の組により画像を表示する。
【0022】
発光領域は、OLED素子に含まれる。OLED素子は、下部電極であるアノード電極、有機発光膜、及び上部電極であるカソード電極を含んで構成される。すなわち、複数のOLED素子は、1つのカソード電極166と、複数のアノード電極162と、複数の有機発光膜165により形成されている。
【0023】
絶縁基板151は、例えばガラス又は樹脂で形成されており、不撓性又は可撓性基板である。なお、以下の説明において、絶縁基板151に近い側を下側、遠い側を上側と記す。ゲート絶縁膜156を介して、ゲート電極157が形成されている。ゲート電極157の層上に層間絶縁膜158が形成されている。
【0024】
表示領域125内において、層間絶縁膜158上にソース電極159、ドレイン電極160が形成されている。ソース電極159、ドレイン電極160は、例えば、高融点金属又はその合金で形成される。ソース電極159、ドレイン電極160は、層間絶縁膜158のコンタクトホールに形成されたコンタクト部168、169によって、チャネル部155に接続されている。
【0025】
ソース電極159、ドレイン電極160の上に、絶縁性の平坦化膜161が形成される。絶縁性の平坦化膜161の上に、アノード電極162が形成されている。アノード電極162は、平坦化膜161のコンタクトホールに形成されたコンタクト部によってドレイン電極160に接続されている。画素回路(TFTs)は、アノード電極162の下側に形成されている。
【0026】
アノード電極162の上に、OLED素子を分離する絶縁性の画素定義層(Pixel Defining Layer:PDL)163が形成されている。OLED素子は、積層された、アノード電極162、有機発光層165、及びカソード電極166(の部分)で構成される。発光領域OLED素子は、画素定義層163の開口167に形成されている。
【0027】
絶縁性のスペーサ164は、2つのアノード電極162の間における、画素定義層163の面上に形成されている。スペーサ164の頂面は画素定義層163の上面よりも高い(封止基板200に近い)位置にあり、封止基板200が変形した場合に、封止基板200を支持して、OLED素子と封止基板200との間隔を維持する。
【0028】
アノード電極162の上に、有機発光膜165が形成されている。有機発光膜165は、画素定義層163の開口167及びその周囲において、画素定義層163に付着している。有機発光膜165の上にカソード電極166が形成されている。カソード電極166は、透明電極である。カソード電極166は、有機発光膜165からの可視光の全て又は一部を透過させる。
【0029】
画素定義層163の開口167に形成された、アノード電極162、有機発光膜165及びカソード電極166の積層膜が、OLED素子を構成する。電流は画素定義層163の開口167のみに流れので、開口167において露出している有機発光膜165の領域が、OLED素子の発光領域(副画素)である。カソード電極166は、分離して形成されているアノード電極162及び有機発光膜165(OLED素子)に共通である。なお、カソード電極166の上には、不図示のキャップ層が形成されてもよい。
【0030】
封止基板200は、透明な絶縁基板であって、例えばガラス基板である。封止基板200の光出射面(前面)に、λ/4位相差板201と偏光板202とが配置され、外部から入射した光の反射を抑制する。
【0031】
[ドライバICの構成]
図3Aは、ドライバIC134の論理要素を示す。ドライバIC134は、ガンマ変換部341、相対輝度変換部342、逆ガンマ変換部343、駆動信号生成部344、及びデータドライバ345を含む。
【0032】
ドライバIC134は、不図示の主制御部から、映像信号及び映像信号用タイミング信号を受信する。映像信号は、連続する映像フレームのデータ(信号)を含む。ガンマ変換部341は、入力された映像信号に含まれるRGB階調値(信号)を、RGB相対輝度値に変換する。より具体的には、ガンマ変換部341は、各映像フレームの各画素のR階調値、G階調値、B階調値を、R相対輝度値、G相対輝度値、B相対輝度値(単に輝度値とも呼ぶ)に変換する。画素の相対輝度値は、映像フレーム内で正規化された輝度値である。
【0033】
相対輝度変換部342は、映像フレーム内の各画素のR、G、B相対輝度値を、OLED表示パネルの副画素のR、G、B相対輝度値に変換する。副画素の相対輝度値は、OLED表示パネルにおいて正規化された副画素の輝度値である。
【0034】
後述するように、相対輝度変換部342は、表示ライン端の緑副画素を目立ちにくくするため、特定の1又は複数の副画素の相対輝度値を調整する。なお、相対輝度変換部342と異なる任意の機能部が、特定副画素の最終的な輝度値が調整されるように演算処理を実行してよい。
【0035】
なお、表示すべき画像データの画素数と表示パネルの画素数は必ずしも一致するとは限らず、レンダリング処理によって見かけ上の解像度を向上させることもできる。その場合には、相対輝度変換部342は、レンダリング処理によりOLED表示パネルの副画素に割り当てられる副画素の相対輝度値を、調整する。
【0036】
逆ガンマ変換部343は、相対輝度変換部342による演算後のR副画素、G副画素、B副画素の相対輝度値を、R副画素、G副画素、B副画素の階調値に変換する。データドライバ345は、R副画素、G副画素、B副画素の階調値に応じた駆動信号を、画素回路に送信する。
【0037】
駆動信号生成部344は、入力された映像信号用タイミング信号を、OLED表示パネルの表示制御用駆動信号に変換する。映像信号用タイミング信号は、データ転送レートを決定するドットクロック(ピクセルクロック)、水平同期信号、垂直同期信号、データイネーブル信号を含む。
【0038】
駆動信号生成部344は、入力された映像信号用タイミング信号のドットクロック、データイネーブル信号、垂直同期信号、水平同期信号から、デルタナブラパネルのソースドライバ355、走査ドライバ131、及びエミッションドライバ132の制御信号(又は、パネルの駆動信号)を生成し、それらに出力する。
【0039】
[画素回路]
基板100上には、複数の副画素のアノード電極にそれぞれ供給する電流を制御する複数の画素回路が形成されている。図3Bは、画素回路の構成例を示す。各画素回路は、第1のトランジスタT1と、第2のトランジスタT2と、第3のトランジスタT3と、保持容量Cとを含む。画素回路は、副画素であるOLED素子E1の発光を制御する。トランジスタは、TFT(Thin Film Transistor)である。以下、第1のトランジスタT1~第3のトランジスタT3をそれぞれトランジスタT1~トランジスタT3と略記する。
【0040】
トランジスタT2は副画素選択用のスイッチである。トランジスタT2はpチャネル型TFTであり、ゲート端子は、走査線106に接続されている。ドレイン端子は、データ線105に接続されている。ソース端子は、トランジスタT1のゲート端子に接続されている。
【0041】
トランジスタT1はOLED素子E1の駆動用のトランジスタ(駆動TFT)である。トランジスタT1はpチャネル型TFTであり、そのゲート端子はT2のソース端子に接続されている。トランジスタT1のソース端子は電源線108(Vdd)に接続されている。ドレイン端子は、トランジスタT3のソース端子に接続されている。トランジスタT1のゲート端子とソース端子との間に保持容量C1が形成されている。
【0042】
トランジスタT3は、OLED素子E1への駆動電流の供給と停止を制御するスイッチである。トランジスタT3はpチャネル型TFTであり、ゲート端子はエミッション制御線107に接続されている。トランジスタT3のソース端子はトランジスタT1のドレイン端子に接続されている。ドレイン端子は、OLED素子E1に接続されている。
【0043】
次に、画素回路の動作を説明する。走査ドライバ131が走査線106に選択パルスを出力し、トランジスタT2をON状態にする。データ線105を介してドライバIC134から供給されたデータ電圧は、保持容量C1に格納される。保持容量C1は、格納された電圧を、1フレーム期間を通じて保持する。保持電圧によって、トランジスタT1のコンダクタンスがアナログ的に変化し、トランジスタT1は、発光諧調に対応した順バイアス電流をOLED素子E1に供給する。
【0044】
トランジスタT3は、駆動電流の供給経路上に位置する。エミッションドライバ132は、エミッション制御線107に制御信号を出力して、トランジスタT3ON/OFF状態を制御する。トランジスタT3がON状態のとき、駆動電流がOLED素子E1に供給される。トランジスタT3がOFF状態のとき、この供給が停止される。トランジスタT3のON/OFF状態を制御することにより、1フィールド周期内の点灯期間(デューティ比)を制御することができる。
【0045】
図3Cは、画素回路の他の構成例を示す。図3Bの画素回路との相違は、トランジスタT2aと、トランジスタT3である。トランジスタT2aは、図3BのトランジスタT2の機能(副画素選択用のスイッチ)と同じ機能を有するスイッチである。
【0046】
トランジスタT3は、様々な目的で使用することができる。トランジスタT3は、例えば、OLED素子E1間のリーク電流によるクロストークを抑制するために、一旦、OLED素子E1のアノード電極を黒信号レベル以下の十分低い電圧にリセットする目的で使用しても良い。
【0047】
他にも、トランジスタT3は、トランジスタT1の特性を測定する目的で使用してもよい。例えば、トランジスタT1を飽和領域、スイッチングトランジスタT3を線形領域で動作するようにバイアス条件を選んで、電源線108(Vdd)から基準電圧供給線109(Vref)に流れる電流を測定すれば、トランジスタT1の電圧・電流変換特性を正確に測定することができる。副画素毎のトランジスタT1の電圧・電流変換特性の違いを補償するデータ信号を外部回路で生成すれば、均一性の高い表示画像を実現できる。
【0048】
一方、トランジスタT1をオフ状態にしてトランジスタT3をリニア領域で動作させ、OLED素子E1を発光させる電圧を基準電圧供給線109から印加すれば、副画素毎のOLED素子E1の電圧・電流特性を正確に測定することができる。例えば、長時間の使用によってOLED素子E1が劣化した場合にも、その劣化量を補償するデータ信号を外部回路で生成すれば、長寿命化を実現できる。
【0049】
図3B及び3Cの画素回路は例であって、画素回路は他の回路構成を有してよい。図3B及び3Cの画素回路はpチャネル型TFTを使用しているが、画素回路はnチャネル型TFTを使用してもよい。
【0050】
[デルタナブラパネルにおける画素配置]
図4は、デルタナブラパネルにおける画素配置を示す。図4は、表示領域125の一部の領域を模式的に示す。表示領域125は、面内に配置されている、複数の赤副画素41R、複数の緑副画素41G、及び複数の青副画素41Bで構成されている。図4において、一つの赤副画素、一つの緑副画素、及び一つの青副画素が、例として、符号で指示されている。図4において、同一のハッチングの(丸い角の)四角は、同一色の副画素を示す。図4において、副画素の形状は四角であるが、副画素の形状は任意であって、例えば、六角形又は八角形であってもよい。
【0051】
表示領域125は、X方向(第1方向の例)に配列されている複数の副画素列42を含む。図4において、一つの副画素列が、例として、符号42で指示されている。副画素列42は、図4において、Y方向(第2方向の例)に配列されている副画素で構成されている。X方向は、図4において左から右に向かう方向(X軸に沿った方向)であり、Y方向は、上から下に向かう方向(Y軸に沿った方向)である。X方向とY方向は、副画素が配置されている面内において垂直である。
【0052】
副画素列42は、所定ピッチで交互に配列された赤副画素41R、緑副画素41G及び青副画素41Bで構成されている。図4の例において、赤副画素41R、青副画素41B、及び緑副画素41Gは、この順で配列されている。隣接する副画素列42の位置は、Y方向においてずれており、副画素列42の副画素は、Y方向において、隣接する副画素列42の他の二色の副画素の間にある。
【0053】
図4の例において、隣接する副画素列42は半ピッチずれている。1ピッチは、同一色の副画素の間のY方向における距離である。例えば、緑副画素41Gは、Y方向において、隣接副画素列42における赤副画素41Rと青副画素41Bの中央に位置している。
【0054】
表示領域125は、Y方向に配列されている複数の副画素行43を含む。図4において、一つの緑の副画素行が、例として、符号43で指示されている。副画素行43は、X方向に所定ピッチで配列されている副画素で構成されている。図4の例において、各副画素行43は、同一色の副画素で構成されている。副画素行43は、他の2色の副画素行にY軸に沿っておいて挟まれている。
【0055】
副画素行43の副画素は、X方向において、隣接する副画素行43の隣接する二つの副画素の間に位置する。図4の例において、隣接する副画素行43は半ピッチずれている。1ピッチは、副画素行43において隣接する副画素の間の距離である。副画素は、X方向において、隣接する副画素行43の隣接する二つの副画素の中央に位置する。
【0056】
なお、本実施形態においては、便宜的に、X軸に沿って延びる副画素ラインを副画素行、Y軸に沿って延びる副画素ラインを副画素列と呼ぶが、副画素行及び副画素列の方向は、これに限定されない。
【0057】
表示領域125は、マトリックス状に配置されている、第1種パネル画素51及び第2種パネル画素52の、2種類のパネル画素を含む。以下において、表示パネルの画素をパネル画素又は単に画素と呼び、映像フレーム内の画素をフレーム画素又は単に画素と呼ぶ。
【0058】
図4において、一つの第1種パネル画素のみが、例として、符号51で指示されている。また、一つの第2種パネル画素のみが、例として、符号52で指示されている。第1種パネル画素及び第2種パネル画素の一方が、デルタナブラ配置におけるデルタ画素であり、もう一方がナブラ画素である。
【0059】
図4において、いくつかの第1種パネル画素51が、一つの頂点が左側にあり、二つの頂点が右側にある三角形で示されている。また、いくつかの第2種パネル画素52が、一つの頂点が右側にあり、二つの頂点が左側にある三角形で示されている。図4における右側がX方向の側であり、左側がその反対側である。なお、パネル画素51を第2種パネル画素と呼び、パネル画素52を第1種パネル画素と呼んでもよい。
【0060】
第1種パネル画素51及び第2種パネル画素52は、それぞれ、一つ緑副画素41Gと、当該緑副画素41Gに隣接する副画素列42において、当該緑副画素41Gに隣接する(最も近い)赤副画素41R及び青副画素41Bで構成されている。
【0061】
第1種パネル画素51において、赤副画素41R及び青副画素41は、同一の副画素列42において連続して配置されている。緑副画素41Gが含まれる副画素列42は、赤副画素41R及び青副画素41が含まれる副画素列42に、X方向の反対側、つまり、図4における左側に隣接している。緑副画素41Gは、Y軸に沿って、赤副画素41Rと青副画素41Bの間、より具体的には中央に位置している。
【0062】
第2種パネル画素52において、赤副画素41R及び青副画素41は、同一の副画素列42において連続して配置されている。緑副画素41Gが含まれる副画素列42は、赤副画素41R及び青副画素41が含まれる副画素列42に、X方向の側、つまり、図4における右側に隣接している。緑副画素41Gは、Y軸に沿って、赤副画素41Rと青副画素41Bの間、より具体的には中央に位置している。
【0063】
表示領域125は、X軸に沿って延び、Y軸に沿って配列されている複数のパネル画素行(X軸に沿って延びる画素ライン)を含む。複数のパネル画素行は、第1種パネル画素行61及び第2種パネル画素行62の2種類のパネル画素行で構成されている。図4において、一つの第1種パネル画素行が、例として、符号61で指示されている。また、一つの第2種パネル画素行が、例として、符号62で指示されている。
【0064】
第1種パネル画素行61は、X方向に配列された第1種パネル画素51で構成されている。第2種パネル画素行62は、X方向に配列された第2種パネル画素52で構成されている。表示領域125において、第1種パネル画素行61及び第2種パネル画素行62は、Y方向において交互に配列されている。
【0065】
表示領域152は、Y軸に沿って延び、X軸に沿って配列されている複数のパネル画素列(Y方軸に沿って延びる画素ライン)63を含む。図4において、一つのパネル画素列が、例として、符号63で指示されている。各パネル画素列63は、Y軸に沿って所定ピッチで交互に配列された、第1種パネル画素51及び第2種パネル画素52で構成されている。
【0066】
[副画素の輝度データの補正]
以下において、副画素の輝度値を補正する方法を説明する。ドライバIC134は、映像フレームの画像データから変換した表示パネルの輝度データにおいて、特定の副画素の輝度値を補正する。より具体的には、ドライバIC134は、表示領域125内でX軸に沿って延びる表示ラインにおいて、そのライン端の緑副画素の輝度値が低下するように、輝度データを補正する。これにより、表示ライン端で視認される色の所望の色からの変化を低減する。
【0067】
上述のように、ドライバIC134は、映像フレームの画像データから表示パネルの輝度データを生成する。輝度データは、表示パネルの副画素それぞれの輝度値(相対輝度値又は絶対輝度値)を示す。ドライバIC134は、輝度データにおいて、ライン端の緑副画素の輝度値が0より大きい表示ラインにおいて、当該緑副画素の輝度値を低下させる。以下において、緑副画素の輝度値を0に設定する例が説明される。
【0068】
表示ラインは、輝度値が0より大きく一方向に連続するパネル画素で構成される。パネル画素の輝度値は、構成する副画素の輝度値に基づき、1以上の副画素の輝度値が0より大きい場合、そのパネル画素の輝度値は0より大きい。表示ラインの外側で表示ラインに沿って隣接するパネル画素の輝度値は、0又は表示ライン端のパネル画素の輝度値よりも所定値以上小さい。所定値は、例えば、予め設定された定数又は表示ライン端のパネル画素の輝度値の所定割合である。
【0069】
パネル画素の輝度値は、それを構成する三つの副画素の輝度値から予め設定された方法で計算できる。なお、表示ラインに沿って、表示ラインの端のパネル画素に隣接する画素の輝度は0と設定されていてもよい。このように、表示ラインの端は、表示ラインに沿って隣接するパネル画素の輝度値に基づき決定される。
【0070】
ここで、X軸に沿って延びる白のパネル画素からなる表示ラインを例として説明する。図5Aは、X軸に沿って延びる白表示ラインの例71を示す。表示ライン71は、三つのパネル画素72A、72B及び72Cで構成されている。パネル画素72A、72B及び72Cは、それぞれ、点灯した赤副画素、青副画素及び緑副画素で構成されている。
【0071】
X軸に沿って延びる表示ライン71は、第1種パネル画素行61に含まれている。表示ライン71は、二つのライン端を有する。一方のライン端(図5Aにおける左端)に、緑副画素73Gが配置されている。他方のライン端(図5Aにおける右端)に、赤副画素及び青副画素が配置されている。
【0072】
表示ライン71の左端のパネル画素72Aの左隣のパネル画素の輝度値は0である。右端のパネル画素72Cの右隣のパネル画素の輝度値は0である。さらに、表示ライン71を構成するパネル画素72A、72B及び72Cそれぞれが隣接する表示ライン71外のパネル画素の輝度値は0(消灯状態)である。表示ライン71は、消灯状態のパネルパ画素で囲まれている。
【0073】
表示ライン71のライン端の緑副画素73Gの輝度値は0に設定される。図5Bは緑副画素73Gが消灯により削除された表示ライン71を示す。緑の視感度は、赤、青及び緑の3色中最も高い。このため、パネル画素72B及び72Cの緑副画素のように、点灯した赤副画素と青副画素に挟まれている緑副画素は、他の色の副画素と適切に混色されるが、表示ライン71から突出している緑副画素73Gは目立ちやすく、ユーザは、白ではなく、緑副画素73Gの緑を視覚にとらえやすい。緑副画素73Gを消灯する(輝度値を0に設定する)ことで、表示ライン71の左端において緑の点がユーザに視認されるのを防ぐことができる。
【0074】
図6Aは、X軸に沿って延びる白表示ラインの例75を示す。表示ライン75は、四つのパネル画素76A、76B、76C及び76Dで構成されている。パネル画素76A、76B、76C及び76Dは、それぞれ、点灯した赤副画素、青副画素及び緑副画素で構成されている。
【0075】
X軸に沿って延びる表示ライン75は、第2種パネル画素行62に含まれている。表示ライン75は、二つのライン端を有する。一方のライン端(図6Aにおける右端)に、緑副画素77Gが配置されている。他方のライン端(図6Aにおける左端)に、赤副画素及び青副画素が配置されている。
【0076】
表示ライン75の右端のパネル画素76Aの右隣のパネル画素の輝度値は0である。左端のパネル画素76Dの左隣のパネル画素の輝度値は0である。さらに、表示ライン75を構成するパネル画素76A、76B、76C及び76Dそれぞれが隣接する表示ライン75外のパネル画素の輝度値は0(消灯状態)である。表示ライン75は、消灯状態のパネルパ画素で囲まれている。
【0077】
上述のように、表示ライン75のライン端の緑副画素77Gの輝度値は0に設定される。図6Bは緑副画素77Gが消灯により削除された表示ライン75を示す。表示ライン75から突出している緑副画素77Gを消灯することで、表示ライン75の右端において緑の点がユーザに視認されるのを防ぐことができる。
【0078】
図7Aは、X軸に沿って延びる白表示ラインの例81を示す。表示ライン81は、七つのパネル画素82A~82Gで構成されている。パネル画素82A~82Gは、それぞれ、点灯した赤副画素、青副画素及び緑副画素で構成されている。
【0079】
X軸に沿って延びる表示ライン81は、第1種パネル画素行61に含まれている。表示ライン81は、二つのライン端を有する。一方のライン端(図7Aにおける左端)に、緑副画素83Gが配置されている。他方のライン端(図7Aにおける右端)に、赤副画素及び青副画素が配置されている。
【0080】
表示ライン81の左端のパネル画素82Aの左隣のパネル画素の輝度値は0である。右端のパネル画素82Gの右隣のパネル画素の輝度値は0である。さらに、表示ライン81を構成するパネル画素82A~82Gそれぞれが隣接する表示ライン81外のパネル画素の輝度値は0(消灯状態)である。表示ライン81は、消灯状態のパネルパ画素で囲まれている。
【0081】
上述のように、表示ライン81のライン端の緑副画素83Gの輝度値は0に設定される。図7Bは緑副画素83Gが消灯により削除された表示ライン81を示す。表示ライン81から突出している緑副画素83Gを消灯することで、表示ライン81の左端において緑の点がユーザに視認されるのを防ぐことができる。
【0082】
図8Aは、X軸に沿って延びる白表示ラインの例85を示す。表示ライン85は、七つのパネル画素86A~86Gで構成されている。パネル画素86A~86Gは、それぞれ、点灯した赤副画素、青副画素及び緑副画素で構成されている。
【0083】
X軸に沿って延びる表示ライン85は、第2種パネル画素行62に含まれている。表示ライン85は、二つのライン端を有する。一方のライン端(図8Aにおける右端)に、緑副画素87Gが配置されている。他方のライン端(図8Aにおける左端)に、赤副画素及び青副画素が配置されている。
【0084】
表示ライン85の右端のパネル画素86Aの右隣のパネル画素の輝度値は0である。左端のパネル画素86Gの左隣のパネル画素の輝度値は0である。さらに、表示ライン85を構成するパネル画素86A~86Gそれぞれが隣接する表示ライン85外のパネル画素の輝度値は0(消灯状態)である。表示ライン85は、消灯状態のパネルパ画素で囲まれている。
【0085】
上述のように、表示ライン85のライン端の緑副画素87Gの輝度値は0に設定される。図8Bは緑副画素87Gが消灯により削除された表示ライン85を示す。表示ライン85から突出している緑副画素87Gを消灯することで、表示ライン85の右端において緑の点がユーザに視認されるのを防ぐことができる。
【0086】
図5A~8Bを参照して説明したように、X軸に沿って延びる表示ラインの一方のライン端の副画素の数は2であり、他方のライン端の副画素の数は1である。さらに、一方のライン端の副画素は、赤副画素及び青副画素であり、他方のライン端の副画素は緑副画素である。
【0087】
図5A及び7Aを参照して説明したように、第1種パネル画素行61内の点灯パネル画素で構成される表示ラインは、左側ライン端に緑副画素を有する。図6A及び8Aを参照して説明したように、第2種パネル画素行62内の点灯パネル画素で構成される表示ラインは、右側ライン端に緑副画素を有する。
【0088】
図5A~8Bを参照した例において、表示ラインに沿って表示ラインに隣接するパネル画素の輝度値は0である。例えば、表示ライン71の左端パネル画素72Aの左側に隣接するパネル画素の輝度値は0である。また、右端パネル画素72Cの右側に隣接するパネル画素の輝度値は0である。他の例において、表示ラインに沿って表示ラインに隣接するパネル画素の輝度値は0より大きい値であって、表示ライン端のパネル画素よりも所定値以上小さい値であってもよい。
【0089】
ドライバIC134は、ライン端の(点灯した)緑副画素を含む表示ラインを特定し、当該緑副画素の輝度値を0に設定する。図5A~8Bを参照して説明した例において、表示ラインは黒(非点灯)のパネル画素で囲まれている。ドライバIC134は、特定の条件を満たす表示ラインを選択し、選択した表示ラインにおいてライン端の緑副画素の輝度値を0に設定してもよい。または、ドライバIC134は、全ての表示ラインにおいてライン端の緑副画素の輝度値を0に設定してもよい。
【0090】
ドライバIC134は、ライン端の緑副画素を含むパネル画素に表示ライン外でX軸及びY軸に沿って隣接する全てのパネル画素の輝度値が0である表示ラインを選択し、選択した表示ラインにおいてライン端の緑副画素の輝度値を0に設定してもよい。ドライバIC134は、例えば、図5A~8Bを参照して説明した例のように、黒(非点灯)のパネル画素で囲まれている表示ラインを選択してもよい。
【0091】
図5A~8Bの例と異なり、白と異なる1色又は複数色のパネル画素で構成されている表示ラインにおいても、ドライバIC134は、ライン端の緑副画素の輝度値を0に設定してもよい。ドライバIC134は、緑の要素を含む特定の1又は複数の色(混色)の表示ラインを選択し、選択した表示ラインにおいてライン端の緑副画素の輝度値を0に設定してもよい。
【0092】
ドライバIC134は、ライン端の緑副画素の輝度値を0以外の値に低下させてもよい。ドライバIC134は、例えば、所定割合輝度値を低下させる、又は、表示ラインの外側で隣接するパネル画素の輝度値に応じて、緑副画素の低下量を決定してもよい。例えば、隣接するパネル画素の緑の副画素の輝度値と一致させてもよい。
【0093】
一般に人間の目は視感度が高い色を輝度の中心点として認識し、それより視感度の低い周辺の色を輝度の中心点に対して混色させやすいという性質がある。このため、パネル画素の中心付近に緑の副画素がある状態で混色させることが望ましい。しかし緑の副画素が表示ラインの端にある場合、周辺に混色させるべき色が無いため、緑の点として目立ちやすくなってしまう。上述のようにライン端の緑副画素を消灯することで、1パネル画素分内側の緑副画素に対して新たな表示ライン端の赤副画素と青副画素がうまく混色される。
【0094】
X軸に沿って延びる表示ラインにおいて、ライン端の緑副画素の輝度値を低下させることは、表示ライン周囲の黒部分に影響を与えない。そのため、表示ラインに隣接する図形に影響が無く、正しい図形を表示することができる。本手法は、例えば、繁体字の漢字のような複雑なパターンの補正に適している。
【0095】
ライン端の緑副画素の輝度値を低下させると、表示ライン全体における緑のトータル輝度が低下する。このため、表示ラインが本来意図した色と異なる色と認識される可能性がある。そこで、一例は、ライン端の緑副画素の輝度値の低下に応じて、表示ライン内の他の副画素の輝度値を補正する。以下においては、緑副画素の輝度値を0に設定する例が説明されるが、0と異なる値に設定される場合も同様に説明が適用できる。
【0096】
図9は、図5Bに示す緑副画素73Gが消灯された表示ライン71の輝度データにおける補正量を示す。ドライバIC134は、表示ライン71内における赤副画素それぞれの輝度値を元の値の67%に低下させ(低下率33%)、青副画素それぞれの輝度値を元の値の67%に低下させる(低下率33%)。緑副画素の輝度値は元の値(100%)に維持される。
【0097】
表示ライン71は、三つのパネル画素で構成されており、一つのパネル画素の緑副画素を消灯することで、緑副画素の総輝度値は元の値の2/3(67%)に低下する(低下率33%)。したがって、赤及び青それぞれの輝度値を元の値の67%に低下させることで、表示ライン71における全ての色の総輝度値の比を一定に維持し、表示ライン71を白に適切に維持できる。
【0098】
図10は、図6Bに示す緑副画素77Gが消灯された表示ライン75の輝度データにおける補正量を示す。ドライバIC134は、表示ライン75内における赤副画素それぞれの輝度値を元の値の75%に低下させ(低下率25%)、青副画素それぞれの輝度値を元の値の75%に低下させる(低下率25%)。緑副画素の輝度値は元の値(100%)に維持される。
【0099】
表示ライン75は、四つのパネル画素で構成されており、一つのパネル画素の緑副画素を消灯することで、緑副画素の総輝度値は元の値の3/4(75%)に低下する(低下率25%)。したがって、赤及び青それぞれの輝度値を元の値の75%に低下させることで、表示ライン75における全ての色の総輝度値の比を一定に維持し、表示ライン75を白に適切に維持できる。
【0100】
ドライバIC134は、白と異なる色を示す表示ラインにおいても、緑副画素の消灯に応じて、残りの副画素の輝度値を補正してよい。ドライバIC134は、緑副画素の消灯より低下する表示ラインにおける緑副画素の総輝度値の低下率と同率だけ、赤副画素及び青副画素それぞれの総輝度値を低下させる。これにより、緑副画素消灯前後における総輝度値の比が、赤色、青色及び緑色の間で維持される。
【0101】
設計によっては、赤及び青の総輝度値の低下率が、緑副画素の消灯による緑の総輝度値の低下率と異なっていてもよい。赤及び青の総輝度値を低下させることで、緑副画素の消灯による表示ラインの色への影響を低減できる。上記例において、赤及び青の総輝度値の低下率は同一であるが、これらが異なっていてもよい。赤及び青の総輝度値の低下率が同一であることで、総輝度値の補正による表示ラインの色の変化を低減できる。
【0102】
図11は、図7Bに示す緑副画素83Gが消灯された表示ライン81の輝度データにおける補正量を示す。補正量は0であり、残された全ての副画素の輝度値は元の値(100%)に維持される。図12は、図8Bに示す緑副画素87Gが消灯された表示ライン85の輝度データにおける補正量を示す。補正量は0であり、残された全ての副画素の輝度値は元の値(100%)に維持される。
【0103】
表示ライン81及び85は、それぞれ、七つのパネル画素で構成されている。表示ラインを構成するパネル画素が特定の数を超える場合、ライン端の緑副画素の消灯の表示ラインの色に対する影響は小さい。そのため、規定数を超えるパネル画素で構成される表示ラインにおいて、緑副画素の消灯に応じた残された副画素の輝度値の補正は省略される。設計によっては、表示ラインを構成するパネル画素数によらず、残りの副画素の輝度値を補正してもよく、残りの副画素の輝度値の補正を行わなくてもよい。
【0104】
例えば、X軸に沿って連続する暗い(例えば輝度値0)のパネル画素の周囲が明るいパネル画素(例えば白パネル画素)で囲まれている場合、暗いラインが視認される。暗いラインを挟む明るい表示ラインの一方の表示ライン端の緑副画素は目立ちやすい。上述のように暗いパネル画素に隣接する表示ライン端の緑副画素の輝度値を低下させることで、当該緑副画素が目立ちにくくすることができる。
【0105】
次に、単一表示画素(第1パネル画素の例)のための補正を説明する。図13Aは、単一表示画素の例91を示す。単一表示画素91は、輝度値が0より大きく、周囲を黒のパネル画素で囲まれている。つまり、単一表示画素91の周囲を囲む八つのパネル画素の輝度値は0である。八つの隣接パネル画素は、全方位において隣接するパネル画素である。単一表示画素91の緑副画素92Gは、表示ライン端の緑副画素と同様に他の副画素より目立ち、緑の点として認識され得る。
【0106】
表示ラインのように緑副画素92Gの輝度値を低下させると、単一表示画素91の色が大きく変化してしまう。そこで、ドライバIC134は、緑副画素92Gに隣接するパネル画素(第2パネル画素)において、赤副画素及び青副画素を点灯する(輝度値を0より大きい値に設定する)。これにより、緑副画素92Gをより目立ちにくくすることができる。
【0107】
図13Bは、単一表示画素91及び新たに点灯された赤副画素93R及び青副画素93Bを示す。赤副画素93R及び青副画素93Bは、緑副画素92Gに隣接するパネル画素の副画素である。緑副画素92Gは赤副画素93R及び青副画素93Bと、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素とに挟まれている。
【0108】
図14Aは、単一表示画素91及び新たに点灯された赤副画素93R及び青副画素93Bの輝度値の例を示す。赤副画素93R及び青副画素93Bの追加により、赤色及び青色の総輝度値が増加し得る。そこで、ドライバIC134は、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素の輝度値を低下させる。また、追加される赤副画素93R及び青副画素93Bには、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素と同一の輝度値が与えられる。
【0109】
図14Aが示す例において、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素の輝度値は半分に低下している。上述のように、追加された赤副画素93R及び青副画素93Bには、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素と同一の輝度値が与えられる。緑副画素92Gの輝度値は維持されている。これにより、赤色、青色及び緑色の総輝度値が、赤副画素93R及び青副画素93Bの追加前後で維持され、表示色を維持できる。
【0110】
上述のように単一表示画素91に対して赤副画素93R及び青副画素93Bを追加すると、単一表示画素と二つのパネル画素で構成されている表示ラインとの区別が困難となる。そこで、一例において、ドライバIC134は、単一表示画素及び追加された赤副画素及び青副画素の総輝度値を低下させる。
【0111】
具体的には、緑副画素92Gの輝度値を所定率低下させる。ドライバIC134は、さらに、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素それぞれの輝度値を同率だけ低下させ、さらに、低下された輝度値を半分にした値を、単一表示画素91の赤副画素及び青副画素並びに追加された赤副画素93R及び青副画素93Bに与える。
【0112】
図14Bは、低下された輝度値の例を示す。単一表示画素91及赤副画素93R及び青副画素93Bの赤色、青色、及び緑色の総輝度値は、単一表示画素91の元の総輝度値の70%である(30%低下)。二つの赤副画素には同一の輝度値が与えられ、二つの青副画素には同一の輝度値が与えられている。
【0113】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
【符号の説明】
【0114】
10 OLED表示装置、41B 青副画素、41G 緑副画素、41R 赤副画素、42 副画素列、43 副画素行、51 第1種パネル画素、52 第2種パネル画素、61 第1種パネル画素行、62 第2種パネル画素行、63 パネル画素列、100 TFT基板、114 カソード電極形成領域、125 表示領域、131 走査ドライバ、132 エミッションドライバ、133 保護回路、151 絶縁基板、152 表示領域、341 ガンマ変換部、342 相対輝度変換部、343 逆ガンマ変換部、344 駆動信号生成部、345 データドライバ、355 ソースドライバ
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14A
図14B