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特許7117265別基板を格納して利用可能なスマートホンケース
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  • 特許-別基板を格納して利用可能なスマートホンケース 図1
  • 特許-別基板を格納して利用可能なスマートホンケース 図2
  • 特許-別基板を格納して利用可能なスマートホンケース 図3
  • 特許-別基板を格納して利用可能なスマートホンケース 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】別基板を格納して利用可能なスマートホンケース
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20220804BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220804BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
H02J7/00 301B
H02J7/00 303Z
H02J7/00 303C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019081617
(22)【出願日】2019-04-23
(65)【公開番号】P2020182256
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-07-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592024147
【氏名又は名称】矢継 正信
(72)【発明者】
【氏名】矢継正信
【審査官】白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1620745(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0194833(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105323342(CN,A)
【文献】登録実用新案第3204992(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2014/0192493(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0148093(US,A1)
【文献】特開2014-068162(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0134142(US,A1)
【文献】登録実用新案第3194014(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/00
1/16-1/18
H02J7/00-7/12
7/34-7/36
H04M1/02-1/23
H05K5/00-5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートホンケースに、一方がオスであり他方がメスであるUSBコネクタを具備し、ス
マートホンを装着した際に該ケースとの間に収納スペースを生じる事が特徴であって、前
記収納スペースに手回し発電機を収納し、前記USBコネクタの電源端子と結線してなる
スマートホンケース。
【請求項2】
スマートホンケースに、一方がオスであり他方がメスであるUSBコネクタを具備し、ス
マートホンを装着した際に該ケースとの間に収納スペースを生じる事が特徴であって、前
記収納スペースに格納したUSBコネクタ具備の基板との接続のためのUSBケーブルを
前記USBコネクタに並列接続してなるスマートホンケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスマートホンケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスマートホンケースは主にスマートホンを覆って保護するためのものであった。
スマートホンケースに別基板を格納して利用出来れば便利であるが、現在はその様な機能を有するスマートホンケースは無い。
【0003】
スマートホンは屋外等の充電施設が無い環境で使われる事が多く、電池が切れた際には、充電することが出来ないので不便であった。これに対応するため、USBコネクタを具備した予備電源を別途用意しておく必要があった。
【0004】
また、スマートホンはノートパソコンの様に別基板をマウントして利用する様な事は無かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、スマートホンの電池切れのリスクを回避するためになされたもので、スマートホンの電池が切れた際には、スマートホンケース内に装備した手回し発電機に切り替えて、この電力を使用する。
【0006】
又、色々な機能を有する基板をスマートホンケース内に格納して、この基板からデータを取り込んでスマートホンで利用する事を可能にする。例えば電圧測定機能を有する基板の測定データをスマートホンに取り込んでこれを表示して、テスターの様に利用可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
スマートホン裏面とスマートホンケース背板との間に、手回し発電機や各種デバイス基板を格納可能な収納スペースを設ける。そしてこれと共に、一方がオスであり、他方がメスであるUSBコネクタをスマートホンケースに具備し、スマートホンを装着した際に、スマートホンのメスUSBコネクタとスマートホンケースのオスUSBコネクタが嵌合して接続されるようにする。
【0008】
スマートホンのUSBコネクタは、スマートホンケースのUSBコネクタを介して、言わば貫通した形で、USB接続可能となっている。これにより、収納スペースに格納した基板へ接続するためのUSBコネクタケーブルをスマートホンケースのUSBコネクタ端子に並列接続して、収納した電源デバイスや各種基板への電源供給やデーターの授受が可能となるのである。そして、従来通りのAC電源充電器等を使う際には収納した基板への接続をスイッチ等で切断する。
【発明の効果】
【0009】
電池切れの際には、収納スペースに格納した手回し発電器等の予備電源に切り替えて使用可能となる。また、USBコネクタ接続の種々な機能を有する基板を格納して、この基板からのデータを取り込んでスマートホンで利用する事が可能になる。
【0010】
AC充電器や外部デバイスを従来通りのUSBコネクタ接続して使用する事も出来て、且つ、スマートホンケース内に格納した手回し発電機や各種デバイス基板を利用する事も出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の斜視図
図2】本発明にスマートホンを装着し、収納スペースに基板を格納した側面図
図3】手回し発電機を格納して電源端子を結線した図
図4】測定基板を格納してUSBコネクタケーブルを接続した図(USBコネクタ接続部 の一部拡大図含む)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図を使い本発明の実施例について説明する。
スマートホンケース100には、スマートホン500を装着した際に、このスマートホン500の裏面とスマートホンケース100の背板105との間に収納スペース110が形成される様になっている。
【0013】
このスマートホンケース100には一方がオス側コネクタ151で他方がメス側コネクタ152であるUSB端子150を具備していて、装着した際には図2に示す様にスマートホン500のメス型であるUSBコネクタ550と、前記オス側USBコネクタ151とが嵌合する。
【0014】
これによりスマートホン500のUSBコネクタ550は、スマートホンケース100を貫通して、外部機器とのUSB接続が可能となるのである。
【0015】
そして、図3に示す様に、収納スペース110に手回し発電機300を格納し、これを回転させるための、引張り用のストラップ310はスマートホンケース100のストラップ穴を貫通して引っ張り具320に結合されている。これを引っ張って発電した電力でスマートホン500の電池を充電する事が可能となる。この手回し発電機300への結線は切断スイッチ170を介して結線する事により、USBコネクとの接続を切断すれば、従来通りのUSB接続で外部機器との接続が可能となる。
【0016】
図4は収納スペース110に測定用基板400を格納したもので、測定プローブ410を被測定箇所に接触し、当該箇所から得た測定データをスマートホン500に取り込んで、測定値や波形を表示する。これにより、スマートホンをあたかもテスターの様に使う事が出来る。
【0017】
この測定基板400の様に、USBコネクタを有する基板を汎用的に利用可能にするため、USBコネクタケーブル160をUSBコネクタ150に並列接続してUSB接続を可能にする。
【0018】
この測定基板以外にも、例えば赤外線通信基板を格納してスマートホンをリモコンとしで利用する事等も可能になり、スマートホンの利用範囲が広がる。
【符号の説明】
【0019】
100 スマートホンケース
105 スマートホンケース背板
110 収納スペース
150 USBコネクタ
151 オス側コネクタ
152 メス側コネクタ
155 USBコネクタの端子
160 USBコネクタケーブル
170 切断スイッチ
300 手回し発電機
310 ストラップ
320 ストラップ引っ張り具
400 USB端子付き測定器基板
410 測定プローブ
500 スマートホン
550 スマートホンのUSBコネクタ
図1
図2
図3
図4