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特許7117321医療目的、とりわけ腹膜透析のための機械的接続デバイスのためのユニット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】医療目的、とりわけ腹膜透析のための機械的接続デバイスのためのユニット
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/18 20060101AFI20220804BHJP
   A61M 1/28 20060101ALI20220804BHJP
【FI】
A61M39/18
A61M1/28 120
【請求項の数】 60
(21)【出願番号】P 2019555727
(86)(22)【出願日】2017-12-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-30
(86)【国際出願番号】 EP2017084574
(87)【国際公開番号】W WO2018115530
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】16206896.9
(32)【優先日】2016-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】17171391.0
(32)【優先日】2017-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】519225668
【氏名又は名称】ペリパル アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フォックス、シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】メボルト、ミルコ
(72)【発明者】
【氏名】ノイマン、サンドラ
【審査官】鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/198129(WO,A1)
【文献】特表2016-511111(JP,A)
【文献】米国特許第5611506(US,A)
【文献】特表2007-535338(JP,A)
【文献】国際公開第2008/086631(WO,A1)
【文献】特開平8-215311(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/18
A61M 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ(14)に管状フィッティング(24)を接続し、且つ、開放するための装置(2)のためのユニット(1)であって、
第1のレセプタクル(18)及び前記コネクタ(14)の挿入に対応するように構成されたコネクタ・ホルダ(26)を有するボディ(16)と、
2のレセプタクル(20)であって、前記レセプタクルの各々が、前記管状フィッティング(24)のエンド・キャップ(22)を保持するように構成される、2のレセプタクル(20)とを備え、
前記ユニット(1)が、解放可能に前記ボディ(16)に接続されるように構成されるカプセル(290)を備え、前記カプセル(290)が前記第2のレセプタクル(20)を備え、前記ボディ(16)が、篏合方式の形態で前記カプセル(290)を受け取るための凹所(20b)を備え、前記ユニット(1)が、前記カプセル(290)によって形成された前記第2のレセプタクル(20)の中に配置されたエンド・キャップ(22)を備え、前記カプセル(290)が、前記第2のレセプタクル(20)を取り囲む横方向の壁(291)を備え、前記カプセル(290)の前記第2のレセプタクル(20)がピール・オフ・シール(23a)を備えたクロージャ(23)によって密封され、ピール・オフ・シール(23a)が、前記カプセル(290)の前記横方向の壁(291)の円周面側(20a)に取り付けられ、前記エンド・キャップ(22)は、前記第1のレセプタクル(18)のエッジ(18a)の背後で係合するように構成される広がったヘッド(22b)を有する突起(22a)を備えている、ユニット(1)。
【請求項2】
前記カプセル(290)及び/又は前記ボディ(16)が、前記カプセル(290)が前記凹所(20b)の中に配置されたとき接続をラッチすることによって前記カプセル(290)を前記ボディ(16)に締結するように構成されることを特徴とする請求項1記載のユニット。
【請求項3】
前記カプセル(290)を受け取るための前記凹所(20b)が、前記カプセル(290)が前記凹所(20b)の中に配置されたとき前記カプセル(290)を少なくとも部分的に密封するための横方向の壁(20c)を備えることを特徴とする請求項又はに記載のユニット。
【請求項4】
前記横方向の壁(20c)が、前記横方向の壁(20c)の互いに反対側の2つのエッジ(20e)間に配置された不連続性(20d)を備えることを特徴とする請求項に記載のユニット。
【請求項5】
個々のエッジ(20e)に凹所(294)が形成され、それらの凹所(294)が互いに対向することを特徴とする請求項に記載のユニット。
【請求項6】
前記カプセル(290)と前記凹所(20b)の間の前記ラッチ接続をロック解除するための駆動部材(294)が個々のエッジ(20e)に配置されることを特徴とする請求項2又は4に記載のユニット。
【請求項7】
前記カプセル(290)の前記横方向の壁(291)が、前記カプセル(290)を受け取るための前記凹所(20b)の前記横方向の壁(20c)に形成された関連するラッチ凹所(293)と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズ(292)を備えるか、或いは前記カプセル(290)を受け取るための前記凹所(20b)の前記横方向の壁(20c)が、前記カプセル(290)の前記横方向の壁(291)に形成された関連するラッチ凹所(292)と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズ(293)を備えることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項8】
前記カプセル(290)が、前記カプセル(290)が未使用であるかどうかを示すように構成されるインジケータ(292)を備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項9】
前記ユニット(1)が取外し可能ユニット(1)であり、前記ボディ(16)が解放可能に前記装置(2)に接続されるように構成されることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項10】
前記ボディ(16)がラッチ手段(161、161a)を備え、前記ラッチ手段(161、161a)が、特に、解放可能に前記ボディ(16)を前記装置(2)に接続するための少なくとも1つのラッチ・ノーズ及び/又は少なくとも1つのラッチ凹所を備えることを特徴とする請求項1からまでのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項11】
前記ユニット(1)が複数回の使用を可能にするために殺菌されるように構成され、或いは前記ユニット(1)が、特に、エンド・キャップ(22)を前記管状フィッティング(24)から取り外すこと、前記コネクタ・ホルダ(26)中に挿入された前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)に接続すること、前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)から開放すること、及び前記第2のレセプタクル(20)の中に受け取られたエンド・キャップ(22)を前記管状フィッティング(24)に締結することからなる単回使用と、有限回数の使用とのうちのいずれかのために設計される使い捨てユニット(1)であることを特徴とする請求項1から1までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項12】
記エンド・キャップ(22)が前記第2のレセプタクル(20)の中に完全に配置されることを特徴とする請求項1から1までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項13】
前記クロージャ(23)が、前記ピール・オフ・シール(23a)に接続された可撓条片(23b)を備え、前記条片(23b)が、特に前記装置(2)のハウジング(40)の外側又は内側から前記ピール・オフ・シール(23a)を前記カプセル(290)の前記横方向の壁(291)から剥がすことができるハンドルを形成する自由端セクション(23c)を備え、特に前記自由端セクション(23c)が、前記条片(23b)の前記自由端セクション(23c)が前記ハウジング(40)から突出するよう、前記ハウジング(40)の底部(42b)とカバー(42)の間に配置されるように構成されることを特徴とする請求項1から12までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項14】
抗菌性薬品又は流体を運ぶ可撓キャリア部材(25)、特にスポンジ(25)が前記エンド・キャップ(22)と接触し、また、前記カプセル(290)の前記第2のレセプタクル(20)の中に配置されることを特徴とする請求項12又はに記載のユニット。
【請求項15】
前記エンド・キャップ(22)が殺菌薬を備え、特に前記エンド・キャップ(22)が、少なくとも部分的に、又は完全に前記殺菌薬で形成されるか、或いは前記殺菌薬を含むコーティングを備えることを特徴とする請求項1から1までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項16】
前記ボディ(16)が、解放可能に前記装置(2)の可動キャリア(12a)に接続されるように構成され、特に前記キャリア(12a)が前記装置(2)の前記ハウジング(40)の前記底部(42b)に対して移動することができ、したがって前記ユニット(1)が前記キャリア(12a)と共に前記ハウジング(40)内を移動することができることを特徴とする請求項1から1までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項17】
前記ボディ(16)が頂面(16a)を備えることを特徴とする請求項1から1までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項18】
前記ボディ(16)において前記頂面に2つの貫通孔(16b)が形成され、前記貫通孔(16b)の各々が、前記ボディ(16)が前記キャリア(12a)に接続されると前記キャリア(12a)から突出する関連するピン(120)を受け取るように構成され、特に前記それぞれのピン(120)の面側が、前記ユニット(1)が前記キャリア(12a)に接続されたとき前記頂面(16a)と同じ高さになることを特徴とする請求項16又は17に記載のユニット。
【請求項19】
前記頂面(16a)が、前記コネクタ(14)の第1の導管(14a)の破れやすいインライン・シール(168)の位置を示す貫通孔(168a)を備えることを特徴とする請求項17又は18に記載のユニット。
【請求項20】
前記ボディ(16)と前記キャリア(12a)の間の前記解放可能接続を確立するために、前記ボディ(16)が2つの互いに反対側の内部表面(160)を備え、前記内部表面が互いに対向し、相補ラッチ手段(161a)、特に前記キャリア(12a)の凹所(161a)と係合するためのラッチ手段(161)、特にラッチ・ノーズ(161)が個々の内部表面(160)に提供されることを特徴とする請求項1、又は請求項1を参照した場合は請求項17から19までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項21】
前記ボディ(16)が前面壁(16c)及び反対側の背面壁(16d)を備えることを特徴とする請求項1から2までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項22】
前記カプセル(290)を受け取るための前記凹所(20b)が前記ボディ(16)の前記前面壁(16c)に配置されることを特徴とする請求項1から1のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項23】
前記コネクタ・ホルダ(26)が前記コネクタ(14)を受け取るための凹所(260)を備え、前記凹所(260)が前記頂面(16a)に配置され、また、前記ボディ(16)の前記前面壁(16c)から前記背面壁(16d)まで延在することを特徴とする請求項17又は2に記載のユニット。
【請求項24】
前記コネクタ(14)を受け取るための前記凹所(260)が前記前面壁(16c)から延在する端部領域(261)を備え、前記端部領域(261)が、それぞれ前記端部領域(261)から前記背面壁(16d)まで延在する第1及び第2の領域(262、263)中に分岐し、前記コネクタ(14)を受け取るための前記凹所(260)がコネクタ(14)を受け取るように構成され、前記コネクタ(14)が特に少なくとも1つの導管(14aa)を備え、前記少なくとも1つの導管(14aa)が前記コネクタ(14)の端部セクション(14c)に接続され、前記コネクタ(14)が前記端部セクション(14c)を介して前記管状フィッティング(24)に接続されるように構成され、前記端部領域(261)が前記コネクタ(14)の前記端部セクション(14c)を受け取るように構成され、また、前記第2の領域(263)が前記少なくとも1つの導管(14aa)を受け取るように構成され、或いは
前記コネクタ(14)を受け取るための前記凹所(260)が第1の導管(14a)及び第2の導管(14b)を受け取るように構成され、前記2つの導管(14a、14b)が前記コネクタ(14)の端部セクション(14c)から分岐し、前記コネクタ(14)が前記端部セクション(14c)を介して前記管状フィッティング(24)に接続されるように構成され、前記端部領域(261)が前記コネクタ(14)の前記端部セクション(14c)を受け取るように構成され、また、前記第1の領域(262)が前記第1の導管(14a)を受け取るように構成され、また、前記第2の領域(263)が前記第2の導管(14b)を受け取るように構成される
ことを特徴とする請求項2に記載のユニット。
【請求項25】
前記ユニット(1)が、前記前面壁(16c)から突出し、且つ、前記前面壁(16c)上の前記凹所(260)の前記端部領域(261)に沿って延在する突起(162)を備え、特に前記突起(162)が、前記端部セクション(14c)が前記凹所(260)の前記端部領域(261)に挿入される際に、前記端部セクション(14c)の軸方向(A)に対する前記コネクタ(14)の前記端部セクション(14c)の傾斜を防止するように構成されることを特徴とする請求項21又はに記載のユニット。
【請求項26】
前記ボディ(16)が、前記ボディ(16)の前記頂面(16a)に配置された2つの保持手段(163)を備え、前記2つの保持手段(163)が、前記端部セクション(14c)が前記凹所(260)の前記端部領域(261)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記端部セクション(14c)を前記凹所(260)の前記端部領域(261)で保持するために前記凹所(260)の前記端部領域(261)の互いに反対側の側壁(261a、261b)に配置されることを特徴とする請求項17又はに記載のユニット。
【請求項27】
前記ボディ(16)が2つの保持手段(164)を備え、前記保持手段(164)の各々が歯構造(164)を形成し、前記それぞれの保持手段(164)が前記凹所(260)の前記端部領域(261)の関連する側壁(261a、261b)から突出し、前記2つの側壁が互いに対向し、また、前記歯構造が、前記コネクタ(14)の前記端部セクションが前記凹所(260)の前記端部領域(261)に配置され、また、ある力が前記端部セクションを前記軸方向(A)に引っ張る際の前記コネクタ(14)の前記端部セクション(14c)の前記軸方向(A)の運動を阻止するように構成されることを特徴とする請求項2、又は請求項2を参照した場合は請求項25又はに記載のユニット。
【請求項28】
前記ボディ(16)が、前記凹所(262)の前記第1の領域(262)に配置された保持手段(165)を備え、前記保持手段(165)が、前記第1の導管(14a)が前記凹所(260)の前記第1の領域(262)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記第1の導管(14a)をクランプするように構成され、及び/又は前記ボディ(16)が、前記凹所(260)の前記第2の領域(263)に配置された保持手段(165)を備え、前記保持手段(165)が、前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)が前記凹所(260)の前記第2の領域(263)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)をクランプするように構成されることを特徴とする請求項2、又は請求項2を参照した場合は請求項2から27までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項29】
前記ボディ(16)が、前記背面壁(16d)の前記凹所(260)の前記第1の領域(262)に配置された保持手段(166)を備え、前記保持手段(166)が、前記第1の導管(14a)が前記凹所(260)の前記第1の領域(262)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記第1の導管(14a)をクランプするように構成され、前記保持手段(166)が、前記第1の導管(14a)がブロックされるよう、前記第1の導管(14a)を押し込むことができるスロット(166a)を備え、及び/又は前記ボディ(16)が、前記背面壁(16d)の凹所(260)の前記第2の領域(263)に配置された保持手段(166)を備え、前記保持手段(166)が、前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)が前記凹所(260)の前記第2の領域(263)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)をクランプするように構成され、また、前記保持手段(166)が、前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)がブロックされるよう、前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)を押し込むことができるスロット(166b)を備えることを特徴とする請求項2及び請求項2から28までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項30】
前記ボディ(16)が、前記背面壁(16d)の前記凹所(260)の前記第1の領域(262)に配置された保持手段(166)を備え、前記保持手段(166)が、前記第1の導管(14a)が前記凹所(260)の前記第1の領域(262)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記第1の導管(14a)をクランプするように構成され、前記保持手段(166)がクランプ表面(166c)及びピボット可能クランプ・アーム(166d)を備え、前記クランプ・アーム(166d)が、前記第1の導管(14a)が前記クランプ表面(166c)と前記クランプ・アーム(166d)の間にクランプされたとき前記第1の導管(14a)がブロックされるよう、前記クランプ表面(166c)に向かってクランプ位置にピボットされるように構成され、及び/又は前記ボディ(16)が、前記背面壁(16d)の前記凹所(260)の前記第2の領域(263)に配置された保持手段(166)を備え、前記保持手段(166)が、前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)が前記凹所(260)の前記第2の領域(263)に配置されたとき前記コネクタ(14)の前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)をクランプするように構成され、前記保持手段(166)が、クランプ表面(166e)及びピボット可能クランプ・アーム(166f)を備え、前記クランプ・アーム(166f)が、前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)が前記クランプ表面(166e)と前記クランプ・アーム(166f)の間にクランプされたとき前記第2の導管(14b)又は前記少なくとも1つの導管(14aa)がブロックされるよう、前記クランプ表面(166e)に向かってクランプ位置にピボットされるように構成されることを特徴とする請求項2及び請求項2から28までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項31】
前記凹所(260)の前記第1の領域(262)の前記保持手段(166)の前記クランプ・アーム(166d)が、前記装置(2)の駆動部材(300)によって前記関連するクランプ表面(166c)に向かってピボットされるように構成され、及び/又は前記凹所(260)の前記第2の領域(263)の前記保持手段(166)の前記クランプ・アーム(166f)が、前記装置(2)の駆動部材(400)によって前記関連するクランプ表面(166e)に向かってピボットされるように構成されることを特徴とする請求項3に記載のユニット。
【請求項32】
前記凹所(260)の前記第1の領域(262)の前記保持手段(166)が、前記クランプ・アーム(166d)と係合して前記クランプ・アーム(166d)をそのクランプ位置で保持するためのフック(166g)を備え、及び/又は前記凹所(260)の前記第2の領域(263)の前記保持手段(166)が、前記クランプ・アーム(166f)と係合して前記クランプ・アーム(166f)をそのクランプ位置で保持するためのフック(166h)を備えることを特徴とする請求項3又は3に記載のユニット。
【請求項33】
前記凹所(260)の前記第1の領域(262)の前記保持手段(166)が、前記装置(2)の前記駆動部材(300)を案内するための案内アーム(166i)を備え、及び/又は前記凹所(260)の前記第2の領域(263)の前記保持手段(166)が、前記装置(2)の前記駆動部材(400)を案内するための案内アーム(166j)を備えることを特徴とする請求項3又は3に記載のユニット。
【請求項34】
前記ボディ(16)が、前記凹所(260)の前記第1の領域(262)に第1及び第2のラッチ・ノーズ(167a、167b)を備え、前記それぞれのラッチ・ノーズ(167a、167b)が、前記装置(2)の関連する駆動部材(200、300)と係合し、それにより前記それぞれの駆動部材(200、300)を圧縮位置に保持するように構成され、及び/又は前記ボディ(16)が、前記凹所(260)の前記第2の領域(263)に第3のラッチ・ノーズ(167c)を備え、前記第3のラッチ・ノーズ(167c)が、前記装置(2)の関連する駆動部材(400)と係合し、それにより前記駆動部材(400)を圧縮位置に保持するように構成されることを特徴とする請求項2、又は請求項2を参照した場合は請求項2から3までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項35】
前記ユニット(1)が、前記ボディ(16)の前記前面壁(16c)から突出し、また、前記凹所(260)の前記端部領域(261)の下方、並びに前記第1のレセプタクル(18)の下方に配置される、こぼれた流体を受け取るためのドリップ・パン(360)を備え、前記ドリップ・パン(360)が、こぼれた流体を受け取るための複数の窪み(363)を備えることを特徴とする請求項2及び請求項2から3までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項36】
前記ドリップ・パン(360)が、前記装置(2)の案内ピン(361a)を受け取るための凹所の形態の心出し手段(361)を備えることを特徴とする請求項3に記載のユニット。
【請求項37】
前記ボディ(16)が、60Aから100Aの範囲、とりわけ70Aから90Aの範囲、とりわけ80Aのショアー硬さを備える材料を備えるか、或いは前記材料で形成されることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項38】
前記ボディ(16)が、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)とアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)の混合物のうちの1つである材料を備えるか、或いは前記材料で形成されることを特徴とする請求項1から37までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項39】
ユニット(1)、特に請求項1から38までのいずれか一項に記載のユニットと共に使用するための管状フィッティング(24)であって、前記装置(2)のホルダ・アセンブリ(28)のボディ(44)の開口(46)によって受け取られるように構成され、また、開口(24c)を備える管状フィッティング(24)。
【請求項40】
前記管状フィッティング(24)が、エンド・キャップ(22)を前記開口(24c)中に差し込むことによって前記エンド・キャップ(22)を前記管状フィッティング(24)に締結することができるように構成され、また、前記管状フィッティング(24)が、前記エンド・キャップ(22)を前記開口(24c)から引っ張り出すことによって前記エンド・キャップ(22)を前記管状フィッティング(24)から取り外すことができるように構成されることを特徴とする請求項39に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項41】
前記管状フィッティング(24)が、コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)の前記開口(24c)中に差し込むことによって前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)に接続することができるように構成され、また、前記管状フィッティング(24)が、前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)の前記開口(24c)から引っ張り出すことによって前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)から開放することができるように構成されることを特徴とする請求項39又は4に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項42】
前記管状フィッティング(24)がアダプタとして形成され、前記アダプタが前記アダプタ(24b)の第1の端部に第1の凹所(600)を備え、前記第1の凹所(600)が、カテーテルの第1の部分(24a)の雄ねじ(603)に回転締付けされるように構成された雌ねじ(602)を備え、また、前記アダプタ(24b)が、前記アダプタ(24b)の前記第1の端部とは反対側の第2の端部にシュラウド(607)を備え、前記シュラウド(607)が前記アダプタ(24b)の第2の凹所(609)を取り囲み、前記第2の凹所(609)中に前記アダプタ(24b)の突起(610)が突出し、前記突起(610)が、前記シュラウド(607)が前記アダプタ(24b)の前記突起(610)及び前記開口(24c)を取り囲むよう、前記アダプタ(24b)の前記開口(24c)を備え、前記シュラウド(607)が前記突起(610)に対して同軸で配置されることを特徴とする請求項39から4までのいずれか一項に記載の管状フィッティング。
【請求項43】
前記管状フィッティング(24)が、第1の部分(24a)及び隣接する、前記開口(24c)を備える第2の部分(24b)を備えることを特徴とする請求項39に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項44】
前記第2の部分(24b)が、前記エンド・キャップ(22)を前記第2の部分(24b)の前記開口(24c)中に差し込むことによって前記エンド・キャップ(22)を前記第2の部分(24b)に締結することができるように構成され、また、前記第2の部分(24b)が、前記エンド・キャップ(22)を前記開口(24c)から引っ張り出すことによって前記エンド・キャップ(22)を前記第2の部分(24b)から取り外すことができるように構成されることを特徴とする請求項4に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項45】
前記第2の部分(24b)が、前記コネクタ(14)を前記第2の部分(24b)の前記開口(24c)中に差し込むことによって前記コネクタ(14)を前記第2の部分(24b)に接続することができるように構成され、また、前記第2の部分(24b)が、前記コネクタ(14)を前記開口(24c)から引っ張り出すことによって前記コネクタ(14)を前記第2の部分(24b)から開放することができるように構成されることを特徴とする請求項4又は4に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項46】
前記管状フィッティング(24)が、前記コネクタ(14)が前記管状フィッティング(24)に接続されたとき前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)に対して拘束するための取外し可能クランプ(800)を備え、特に前記クランプ(800)が、特にクリップ・オン接続によって前記管状フィッティング(24)に接続されるように構成され、特に前記クランプ(800)が、前記管状フィッティング(24)に接続されたとき前記管状フィッティング(24)を取り囲むことを特徴とする請求項39から4までのいずれか一項に記載の管状フィッティング。
【請求項47】
前記第2の部分(24b)がアダプタとして形成され、前記アダプタが前記アダプタ(24b)の第1の端部に第1の凹所(600)を備え、前記第1の凹所(600)が、前記第1の部分(24a)の雄ねじ(603)に回転締付けされるように構成された雌ねじ(602)を備え、また、前記アダプタ(24b)が、前記アダプタ(24b)の前記第1の端部とは反対側の第2の端部にシュラウド(607)を備え、前記シュラウド(607)が前記アダプタ(24b)の第2の凹所(609)を取り囲み、前記第2の凹所(609)中に前記アダプタ(24b)の突起(610)が突出し、前記突起(610)が、前記シュラウド(607)が前記アダプタ(24b)の前記突起(610)及び前記開口(24c)を取り囲むよう、前記アダプタ(24b)の前記開口(24c)を備え、前記シュラウド(607)が前記突起(610)に対して同軸で配置されることを特徴とする請求項43から46までのいずれか一項に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項48】
前記第2の部分(24b)が第1の部分(24a)に一体に接続され、好ましくは前記第2の部分(24b)がシュラウド(607)を備え、前記シュラウド(607)が前記第2の部分(24b)の凹所(609)を取り囲み、前記凹所(609)中に前記第2の部分(24b)の突起(610)が突出し、前記突起(610)が、前記シュラウド(607)が第2の部分(24b)の前記突起(610)及び前記開口(24c)を取り囲むよう、前記第2の部分(24b)の前記開口(24c)を備え、前記シュラウド(607)が前記突起(610)に対して同軸で配置されることを特徴とする請求項4から4までのいずれか一項に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項49】
前記クランプ(800)が、前記クランプ(800)が前記管状フィッティング(24)に接続されたとき前記シュラウド(607)の一部及び前記開口(14c)の一部を覆い、前記クランプ(800)が、前記コネクタが前記管状フィッティング(24)に接続されたとき前記コネクタ(14)の一部の背後で係合するように構成され、したがって前記コネクタを前記管状フィッティング(24)から開放することはできないことを特徴とする請求項4、及び請求項447又は48の一項に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項50】
前記クランプ(800)が、前記取外し可能ユニット(1)が接続される装置(2)のホルダ・アセンブリ(28)の中に前記管状フィッティングが配置されたとき前記管状フィッティング(24)に接続され、及び/又は前記管状フィッティング(24)から除去されるように構成されることを特徴とする請求項4から49までのいずれか一項に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項51】
前記クランプが、前記管状フィッティング(24)を取り囲むために前記クランプ(800)の基部(802)から延在する2つのアーム(801)を備えることを特徴とする請求項4から5までのいずれか一項に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項52】
前記クランプ(800)が、前記クランプ(800)が前記管状フィッティング(24)に接続されたとき前記管状フィッティング(24)の円周方向の溝(805)の中に挿入するための突起(804)を備えることを特徴とする請求項4から5までのいずれか一項に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項53】
前記クランプ(800)が、前記クランプ(800)を前記管状フィッティング(24)から除去するためのフラップ(806)を備え、前記フラップが特にヒンジ(807)を介して前記基部(802)に接続され、特に前記ヒンジ(807)を形成するために、前記クランプが前記基部(802)と前記フラップ(806)の間に配置された貫通孔(803)を備えることを特徴とする請求項5、又は請求項5を参照した場合は請求項5に記載の管状フィッティング(24)。
【請求項54】
コネクタ(14)が管状フィッティング(24)に接続されたとき前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)に対して拘束するための取外し可能クランプ(800)であって、特にクリップ・オン接続によって前記管状フィッティング(24)に接続されるよう特に構成され、特に前記管状フィッティング(24)に接続されると前記管状フィッティング(24)を取り囲む取外し可能クランプ(800)。
【請求項55】
前記クランプ(800)が、前記クランプ(800)が前記管状フィッティング(24)に接続されたときシュラウド(607)の一部及び前記管状フィッティング(24)の開口(24c)の一部を覆うように構成され、前記クランプ(800)が、前記コネクタ(14)が前記管状フィッティング(24)に接続され、また、前記開口(24c)中に差し込まれたとき前記コネクタ(14)の一部の背後で係合し、したがって前記コネクタ(14)を前記管状フィッティング(24)から開放することはできないように構成されることを特徴とする請求項5に記載の取外し可能クランプ(800)。
【請求項56】
前記クランプ(800)が、前記管状フィッティング(24)が装置(2)のホルダ・アセンブリ(28)の中に配置されたとき前記管状フィッティング(24)に接続され、及び/又は前記管状フィッティング(24)から除去されるように構成されることを特徴とする請求項5又は5に記載の取外し可能クランプ(800)。
【請求項57】
前記クランプ(800)が、前記管状フィッティング(24)を取り囲むために前記クランプ(800)の基部(802)から延在する2つのアーム(801)を備えることを特徴とする請求項5から5までのいずれか一項に記載の取外し可能クランプ(800)。
【請求項58】
前記クランプ(800)が、前記クランプ(800)が前記管状フィッティング(24)に接続されたとき前記管状フィッティング(24)の円周方向の溝(805)の中に挿入するための突起(804)を備えることを特徴とする請求項5から57までのいずれか一項に記載の取外し可能クランプ(800)。
【請求項59】
前記クランプ(800)が、前記クランプ(800)を前記管状フィッティング(24)から除去するためのフラップ(806)を備え、前記フラップ(806)が特にヒンジ(807)を介して前記基部(802)に接続され、特に前記ヒンジ(807)を形成するために、前記クランプ(800)が前記基部(802)と前記フラップ(806)の間に配置された貫通孔(803)を備えることを特徴とする請求項57、又は請求項57を参照した場合は請求項58に記載の取外し可能クランプ(800)。
【請求項60】
求項1から41までのいずれか一項に記載のユニット(1)と共に使用するためのカプセル(290)であって、レセプタクル(20)と、前記レセプタクル(20)の中に配置されたエンド・キャップ(22)とを備え、解放可能に前記ユニット(1)のボディ(16)に接続されるように構成されるカプセル(290)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、医療目的、とりわけ腹膜透析のためのコネクタに管状フィッティングを接続し、且つ、開放するための装置のためのユニットの使い捨て(例えば単回使用)カプセルに関し、より詳細には、保護及び無菌環境でカテーテル・キャップを取り替えるための装置のための取外し可能ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
活性流体を送達するための管状フィッティングの接続は、しばしばルアー固定接続システムによって達成されている。これらの従来のルアー固定接続システムは、しばしば、ポンプ供給機構及び関連する可撓管を有する駆動ステーションを採用することによって、或いは手動治療手法を使用することによって腹膜透析、等を実施するために使用されている。使用者は、使用者の腹膜空洞への、また、使用者の腹膜空洞からの医療流体を交換するために、少なくとも1日に1回又は1日に最大5回はカテーテル(又は同様の管、即ち転送セット)を使用者から接続システムへ接続し、且つ、開放している。腹膜透析を開始するために、最初にカテーテルの古い既存のキャップがカテーテルから開放され、また、カテーテルと透析物流体袋の間の接続が実施され、或いは流体又は医薬品送達システム(例えばポンプ)への配管接続が実施される。例えば現況技術では、流体袋のスタビリティ・バリアが除去され、また、カテーテルを回転させて流体袋の端管に締結される。透析が終わると、使用者はカテーテルを回転させて流体袋から取り外し、新しい無菌キャップでカテーテルを再密封する。
【0003】
しかしながらカテーテル・キャップを古いキャップから新しいキャップに交換している間、カテーテル及び流体袋接続は、通常、非無菌環境に露出される。周囲の大気との接触によって生じる汚染のために、また、カテーテルの偶発的な接触のために、時には腹膜炎が生じることがある。
【0004】
接続システムを接続し、且つ、開放している間の接触即ち空気(例えば呼吸)接触のために、カテーテルに関連する他の感染も生じ得る。バクテリア及び他の微生物が使用者の腹膜空洞中に導入され、それにより腹膜炎又は他の病気の原因になり得るため、この状況は使用者にとって望ましくない。さらに、従来のシステムは、カテーテルを適切に接続し、且つ、開放するために、使用者の視覚及び/又は熟練に一部依拠している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の基礎をなしている問題は、単純で、且つ、衛生的にエンド・キャップの取替え又は相互交換を可能にするデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この問題は、請求項1の特徴を有するユニットによって解決される。本発明によるユニットの好ましい実施例は、対応する副請求項の中で詳述されており、また、以下で説明される。さらに、管状フィッティング、取外し可能クランプ及びエンド・キャップに関連する本発明の態様も開示され、且つ、特許請求される。特に、1つ、いくつか又はすべての前記構成要素(即ち管状フィッティング、取外し可能クランプ及びエンド・キャップ)は、本発明による前記ユニットの構成要素であってもよい。
【0007】
請求項1によれば、コネクタに管状フィッティングを接続し、且つ、開放するための装置のための本発明によるユニットが開示され、ユニットは、
- ボディを備え、ボディは、第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルであって、特に前記ボディの互いに反対側の端部に配置され、前記レセプタクルの各々が、特に取替えのためにエンド・キャップを締結し、或いは取り外すために管状フィッティングのエンド・キャップを受け取り、或いは保持するように構成される、第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルと、特に前記第1のレセプタクルと第2のレセプタクルの間に配置され、また、コネクタの挿入に対応するように構成されるコネクタ・ホルダとを有し、
- 好ましくは前記ボディは、特にユニットを前記装置に手動で接続することができ、また、例えば使用後、前記装置から手動で取り外すことができるよう、解放可能に前記装置に接続されるように構成され(以下を参照)、
ユニットは、(例えば手動で)解放可能に前記ボディに接続されるように構成されるカプセルを備え、前記カプセルは前記第2のレセプタクルを備える。
【0008】
特に、第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルの位置は、相互交換することもでき、即ち上から見ると、第1のレセプタクルは、コネクタ・ホルダの左側に配置することができ、或いはコネクタ・ホルダの右側に配置することができる。クレードル・アセンブリ/ユニットの運動は、位置のこのような変化に容易に適合され得る。
【0009】
実施例によれば、カプセルは、複数回の使用を可能にするために殺菌されるように構成される。別法としてカプセルは、ユニット内での単回使用のために設計される使い捨てカプセルであり、特に管状フィッティングからエンド・キャップを取り外し、コネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタを管状フィッティングに接続し、管状フィッティングからコネクタを開放し、また、カプセルの第2のレセプタクルの中に受け取られたエンド・キャップを管状フィッティングに締結することからなる。
【0010】
さらに、本発明の実施例によれば、ボディは、篏合方式の形態でカプセルを受け取るための凹所を備える。
【0011】
さらに、本発明の実施例によれば、カプセル及び/又はボディは、カプセルがカプセルを受け取るように適合された前記凹所の中に配置されたとき接続をラッチすることによってカプセルをボディに締結するように構成される。
【0012】
さらに、本発明の実施例によれば、カプセルを受け取るための凹所は、カプセルが前記凹所の中に配置されたときカプセルを少なくとも部分的に密封するための横方向の壁を備える。
【0013】
さらに、本発明の実施例によれば、横方向の壁は、横方向の壁の互いに反対側の2つのエッジ間に配置された不連続性を備える。
【0014】
さらに、本発明の実施例によれば、個々のエッジに凹所が形成され、それらの凹所は互いに対向する。特に、これらの凹所は、カプセルを受け取るための凹所からのカプセルのより容易な取外しを可能にする。
【0015】
さらに、本発明の他の実施例によれば、カプセルと凹所又は凹所の横方向の壁との間のラッチ接続をロック解除するための駆動部材が個々のエッジに配置される。駆動部材は、ラッチ接続を解放するために、カプセルとボディの間のラッチ接続の1つ又はいくつかの部材と相互作用することができる。
【0016】
さらに、本発明の実施例によれば、カプセルは、前記第2のレセプタクルを取り囲む横方向の壁を備える。特に、カプセルは、カプセルの横方向の壁に接続された(例えば一体に)底部をさらに備える。
【0017】
さらに、本発明の実施例によれば、カプセルの横方向の壁は、カプセルを受け取るための前記凹所の前記横方向の壁に形成された関連するラッチ凹所と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズを備えるか、或いはカプセルを受け取るための前記凹所の横方向の壁は、カプセルの前記横方向の壁に形成された関連するラッチ凹所と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズを備える。
【0018】
さらに、本発明の実施例によれば、カプセルは、カプセルが未使用である(例えば新しいエンド・キャップを備えている)かどうかを示すように構成されるインジケータを備える。特に前記インジケータはカプセルの横方向の壁に配置され、また、カプセルが使用されると(即ちカプセル内に貯蔵されているエンド・キャップを使用するために開かれると)、視覚的に知覚することができる変化をもたらすウィンドウ又はインジケータであってもよい。
【0019】
さらに、本発明の実施例によれば、ユニットは取外し可能ユニットであり、前記ボディは、解放可能に前記装置に接続されるように構成される(上記をも参照)。
【0020】
好ましくは、実施例によれば、前記ボディは、開放可能にボディを前記装置に接続するためのラッチ手段又はラッチ部分を備える。
【0021】
好ましくは、実施例によれば、ユニットは、ユニットの複数回の使用を可能にするために、殺菌、等されるように設計される。
【0022】
好ましくは、代替実施例によれば、ユニットは使い捨てユニットであり、また、少なくともエンド・キャップを管状フィッティングから取り外し、コネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタを管状フィッティングに接続し、コネクタを管状フィッティングから開放し、また、カプセルの第2のレセプタクルの中に受け取られたエンド・キャップを管状フィッティングに締結することからなる単回使用(また、使用後に廃棄される)のために設計される。したがってカプセル及びユニット全体は使い捨てアイテムであってもよい。
【0023】
特に、カプセルは単回使用のみに適合されることが好ましいが、ユニットは、有限数のこのような使用に適合され得る。ここでは、特に取外し可能ユニットは、装置の寿命が尽きる前に廃棄され、新しい取外し可能ユニットに置き換えられることになる。
【0024】
さらに、特にコネクタ(例えば透析システムの一部を形成するいわゆるY-セット)は、破れやすいインライン・シールを備えた第1の導管及び第2の導管を備え、これらの2つの導管はコネクタの端部セクションから分岐し、端部セクションは管状フィッティング(例えばカテーテル/転送セットの一部を形成するか、或いはカテーテル/転送セットに接続される)に接続されるように構成され、或いは管状フィッティングから開放されるように構成され、また、管状フィッティングは、管状フィッティング(又はカテーテル)を開閉して管状フィッティングを通る流体の通過を可能にするか、或いは阻止するように駆動されるように構成される部材を備える。
【0025】
この点に関して、使い捨てデバイスの単回使用は、特に以下のステップを含む(例えばCAPDの場合)。
- エンド・キャップが締結された管状フィッティングを提供するステップであって、エンド・キャップは、使い捨てデバイス/クレードル・アセンブリのボディの第1のレセプタクルの中に受け取られ/保持され、クレードル・アセンブリは第1の位置に存在し、また、装置のユニット及び可動キャリアによって形成され、ユニットは前記キャリアに接続され、また、管状フィッティングはホルダ・アセンブリ中に挿入される、ステップ
- とりわけカプセル(例えばユニットのボディの凹所に挿入される)のピール・オフ・シールを除去するステップであって、それによりエンド・キャップを含んだカプセルの第2のレセプタクルを開く、ステップ
- クレードル・アセンブリ(以下を参照)/ユニットをホルダ・アセンブリから移動させるステップであって、それによりエンド・キャップを管状フィッティングから取り外す、ステップ
- クレードル・アセンブリを第2の位置へ移動させ、次に、ホルダ・アセンブリに向かって移動させるステップであって、それによりコネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタを管状フィッティングに接続する、ステップ
- 好ましくは管状フィッティングを開くステップであって(例えば患者又は使用者による管状フィッティング上の前記部材の駆動を可能にすることによって)、それにより液体又は流体を排出する、ステップ、及び前記部材を使用した後、管状フィッティングを閉じるステップ
- 装置の第1の駆動部材を使用して破れやすいインライン・シールを破るステップ(以下を参照)
- 管状フィッティングを通る流体の通過を阻止するために管状フィッティングが閉じている間、流体を第1の導管及び第2の導管を通って流すことによって両方の導管をフラッシングするステップ
- 好ましくは、例えば患者又は使用者による管状フィッティング上の前記部材の駆動を可能にすることにより、前記部材を使用して管状フィッティングを開くステップであって、それにより前記部材をもう一度使用して管状フィッティングを閉じる前に液体又は流体を流す(例えばターゲットに向かって)ステップ
- 装置の第3の駆動部材を駆動することによって第2の導管を遮断するステップ、及び管状フィッティングの前記部材を駆動することによって管状フィッティングを開くステップ
- 好ましくは流体を第1の導管、端部セクション及び管状フィッティングを通ってターゲットへ向けて通過させるステップ
- 管状フィッティングの前記部材を駆動することによって管状フィッティングを閉じるステップ
- 第2の駆動部材を駆動することによって第1の導管を通る流体の通過を阻止するために第1の導管を遮断するステップ
- 管状フィッティングを通る流体の通過を阻止するために管状フィッティングを閉じるステップ(前記部材を使用することによって)
- 好ましくは、管状フィッティングが閉ざされない前の、流体ライン即ち管状フィッティングとコネクタの間の液体のあらゆる開放を阻止するステップ(例えば好ましくは開/閉状態を検出するように構成される機械的検出手段によって)、及び管状フィッティングが開いている場合にハウジング中への(例えば管状フィッティングの)後退を防止するステップ(前記検出手段もまた、管状フィッティングが開いて、管状フィッティングを通る流体の通過を可能にしている場合に、前記後退を防止するように構成される機械的手段であってもよい)
- クレードル・アセンブリをホルダ・アセンブリから移動させるステップであって、それによりコネクタを管状フィッティングから開放する、ステップ
- クレードル・アセンブリを第3の位置へ移動させ、また、ホルダ・アセンブリに向かって移動させるステップであって、それにより使い捨てカプセルの第2のレセプタクルの中に受け取られた前記エンド・キャップを管状フィッティングに締結する、ステップ
【0026】
特に、上で説明した使用はCAPDに対応しており、とりわけAPDの場合、第1、第2及び第3の駆動部材は使用されず、特に、サイクラーをもたらすコネクタの単一の導管のみが存在する点が相違しているが、前記ステップも実施される(この単一の導管は凹所の第2の領域に配置され、一方、第1の領域は空のままである)。
- エンド・キャップが締結された管状フィッティングを提供するステップであって、エンド・キャップは、ユニット/クレードル・アセンブリのボディの第1のレセプタクルの中に受け取られ/保持され、クレードル・アセンブリは第1の位置に存在し、また、装置の前記(例えば取外し可能)ユニット及び前記可動キャリアによって形成され、ユニットは前記キャリアに接続され、また、管状フィッティングはホルダ・アセンブリ中に挿入される、ステップ
- クレードル・アセンブリ/ユニットをホルダ・アセンブリから移動させるステップであって、それによりエンド・キャップを管状フィッティングから取り外す、ステップ
- クレードル・アセンブリを第2の位置へ移動させ、次に、ホルダ・アセンブリに向かって移動させるステップであって、それによりコネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタ(単一の導管を備える)を管状フィッティングに接続する、ステップ
- 好ましくは上から取外し可能クランプを追加するステップであって、それにより管状フィッティングがホルダ・アセンブリの中に配置され、また、コネクタがコネクタ・ホルダの中(例えば取外し可能ユニットの凹所)に配置されている間、管状フィッティングとコネクタの間の接続を拘束する、ステップ
- 管状フィッティング及び管状フィッティングに接続されているコネクタを装置から(特に取外し可能ユニットから)除去するステップ
- 流体を管状フィッティング/コネクタを通過させるために、管状フィッティングの前記部材を駆動することによって管状フィッティングを開くステップ
- 管状フィッティングの前記部材を駆動することによって管状フィッティングを閉じるステップ
- 管状フィッティング及びコネクタを装置/取外し可能ユニット中に再挿入するステップ
- 好ましくは前記取外し可能クランプを除去するステップ
- とりわけカプセルのピール・オフ・シールを除去するステップであって、それによりエンド・キャップを含んだカプセルの第2のレセプタクルを開く、ステップ
- クレードル・アセンブリをホルダ・アセンブリから移動させるステップであって、それによりコネクタを管状フィッティングから開放し、また、管状フィッティングの前記部材を移動させてハウジング中に戻す、ステップ
- クレードル・アセンブリを第3の位置へ移動させ、また、ホルダ・アセンブリに向かって移動させるステップであって、それによりカプセルの第2のレセプタクルの中に受け取られた前記エンド・キャップを管状フィッティングに締結する、ステップ
【0027】
これらの完全なサイクル(例えばAPD又はCAPD)の後、カプセル(及び特にユニット)を廃棄することができ(例えば挿入されたコネクタ及びコネクタに接続されている配管と共に)、また、次の使用サイクルのために新しいカプセルが装置のユニット中に挿入される。
【0028】
本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、(例えば取外し可能)ユニットは、カプセルによって形成された第2のレセプタクルの中に配置されたエンド・キャップを備え、前記エンド・キャップは前記第2のレセプタクルの中に完全に配置される。前記エンド・キャップは、以下で特定される材料及び/又はショアー硬さを備えることができる。
【0029】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、前記第2のレセプタクルは密封され、特にピール・オフ・シール(特にピール・オフ・フォイル)を備えたクロージャによって気密封止され、ピール・オフ・シールは、カプセル、特にカプセルの円周面側、例えばカプセルの横方向の壁の円周面側に取り付けられる(面側はカプセルの底部から離れた面であってもよく、底部はカプセルの横方向の壁に接続される)。
【0030】
さらに、本発明による取外し可能ユニットの好ましい実施例によれば、前記クロージャは、ピール・オフ・シールに接続された可撓条片を備え、条片は、任意選択で前記装置のハウジングの底部とカバーの間に配置されるように構成することができる自由端セクションであって、条片の自由端セクションがハウジングから突出し、したがって前記ハウジングの外側からピール・オフ・シールをカプセル/第2のレセプタクルから剥がすことができるハンドルを形成するように自由端セクションを備える(特に前記自由端セクションは、装置のクレードル・アセンブリが第3の位置に存在し、また、ホルダ・アセンブリに向かって移動すると、ハウジングから突出する)。これは、CAPDの場合にとりわけ有用である。しかしながら前記端部セクション(例えばAPDの場合)又はハンドルは、ハウジングの中に配置することも可能であり、また、ハウジングが開かれるとアクセスすることができる。
【0031】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、抗菌性流体を運ぶ(例えば吸収した)可撓キャリア部材、特にスポンジは、前記エンド・キャップと接触し、また、レセプタクルの中に配置され、そのレセプタクルは前記ピール・オフ・シールによって密封される。
【0032】
さらに、実施例によれば、前記エンド・キャップは、殺菌薬(例えば抗菌特性、即ち微生物を抑制し、及び/又は破ることを特徴とする化合物、物質又は材料)を備え、特に前記エンド・キャップは、少なくとも部分的に、又は完全に前記殺菌薬で形成されるか、或いは前記殺菌薬を含むコーティングを備える。
【0033】
さらに、上で既に示したように、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディは、解放可能に前記装置の可動キャリア(キャリッジとしても表される)に接続されるように構成され、特に前記キャリアは、装置のハウジングの底部に対して移動することができ、したがってユニットは、前記キャリアと共に前記ハウジング内を移動することができる(キャリア及び取外し可能ユニットは、装置の前記クレードル・アセンブリの一部を形成する)。
【0034】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディは頂面を備え、特に凹所の横方向の壁の前記不連続性は、この頂面に配置される。
【0035】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディにおいて頂面に2つの貫通孔が形成され、これらの貫通孔の各々は、ボディがキャリアに接続されると前記キャリアから突出する関連するピンを受け取るように構成され、特にそれぞれのピンの面側は、取外し可能ユニットがキャリアに接続されたとき頂面と同じ高さになる。
【0036】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、頂面は、コネクタの第1の導管の破れやすいインライン・シールの位置を示す貫通孔を備える。
【0037】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディとキャリアの間の前記解放可能接続を確立するために、ボディは、2つの互いに反対側の内部表面(例えば前記頂面に対して直角に延在する)を備え、前記内部表面は互いに対向し、相補ラッチ手段、特にキャリアの凹所と係合するためのラッチ手段、特にラッチ・ノーズが個々の内部表面に提供される。
【0038】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ユニットのボディは、前面壁及び反対側の背面壁を備える。特に、カプセルを受け取るためのボディの凹所は前面壁に配置される。
【0039】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、コネクタ・ホルダは、(例えば透析システム、例えばCAPDの場合はY-セットの、或いは患者ライン、例えばAPDの場合は単一の導管の)コネクタを受け取るための凹所を備え、凹所は頂面に配置され、また、取外し可能ユニットのボディの前面壁から背面壁まで延在する。
【0040】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、凹所は、Y字形、即ち前面壁から延在する端部領域を備え、この端部領域は、それぞれ前記端部領域から背面壁まで延在する第1の領域及び第2の領域中に分岐し、前記凹所は、第1の導管及び第2の導管を備えた(Y字形)コネクタを受け取るように構成され、これらの2つの導管は、コネクタの端部セクションから分岐し、コネクタは、この端部セクションを介して前記管状フィッティングに接続されるように構成され、凹所の端部領域は、コネクタの前記端部セクションを受け取るように構成され、また、凹所の第1の領域は第1の導管を受け取るように構成され、また、凹所の第2の領域は、コネクタの第2の導管を受け取るように構成される。
【0041】
特にAPDの場合、コネクタは、少なくとも1つの導管、特にコネクタの端部セクションに接続された単一の導管を備え、ここでは前記少なくとも1つの導管/単一の導管は凹所の第2の領域に配置され、一方、第1の領域は空のままである。
【0042】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ユニットは、突起、特に前面壁から突出し、且つ、前面壁上の凹所の端部領域に沿って延在するU字形の突起を備え、前記突起は、前記端部セクションが凹所の前記端部領域に挿入される際に、端部セクションの軸方向に対するコネクタの端部セクションの傾斜を防止するように構成される。特に、前記突起は、湾曲したセクションによって一体に接続される2つの互いに反対側の平行セクションを備え、これらの平行セクション及び湾曲したセクションは、前記傾斜を防止するために篏合方式の形態で前記端部セクションに当接するように構成される。
【0043】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディは、ボディの頂面に配置された2つの保持手段又は保持部分を備え、これらの2つの保持手段又は部分は、前記端部セクションが凹所の前記端部領域に配置されたときコネクタの端部セクションを凹所の端部領域で保持するために凹所の端部領域の互いに反対側に配置される。
【0044】
特に、前記2つの保持手段又は部分の各々は自由端を備え、それぞれの自由端は、凹所の端部領域の関連する側壁を越えて突出し、凹所の前記端部領域の2つの側壁は互いに対向する。
【0045】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディは2つの保持手段又は2つの保持部分を備え、前記保持手段又は部分の各々は歯構造を形成し、それぞれの保持手段又は部分は凹所の端部領域の関連する側壁から突出し、前記2つの側壁は互いに対向し、また、前記歯構造は、コネクタの前記端部セクションが凹所の前記端部領域に配置され、また、ある力がコネクタの前記端部セクションを前記軸方向に、特に前記前面壁から離れる方向に引っ張る際のコネクタの端部セクションの軸方向の運動を阻止するように構成される。
【0046】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディは、凹所の第1の領域に配置された保持手段又は保持部分を備え、保持手段又は部分は、前記第1の導管が凹所の第1の領域に配置されたときコネクタの第1の導管をクランプするように構成され、特に前記保持手段又は部分は、前記第1の導管を取り囲むように構成され、及び/又はボディは、凹所の第2の領域に配置された保持手段又は保持部分を備え、保持手段又は部分は、前記第2の導管(又は前記少なくとも1つの導管/単一の導管)が凹所の第2の領域に配置されたときコネクタの第2の導管(又は前記少なくとも1つの導管/単一の導管)をクランプするように構成され、特に前記保持手段又は部分は、前記第2の導管(又は前記少なくとも1つの導管/単一の導管)を取り囲むように構成される。
【0047】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ボディは、背面壁の凹所の第1の領域に配置された保持手段又は保持部分を備え、保持手段又は部分は、前記第1の導管が凹所の第1の領域に配置されたときコネクタの第1の導管をクランプするように構成され、特に前記保持手段又は部分は、前記第1の導管を取り囲むように構成され、前記保持手段又は部分は、第1の導管がブロックされて流体が第1の導管を通って通過するよう、第1の導管を押し込むことができるスロットを備え、及び/又はボディは、背面壁の凹所の第2の領域に配置された保持手段又は保持部分を備え、保持手段又は部分は、前記第2の導管(又は前記少なくとも1つの導管/単一の導管)が凹所の第2の領域に配置されたときコネクタの第2の導管(又は前記少なくとも1つの導管/単一の導管)をクランプするように構成され、特に前記保持手段又は部分は、前記第2の導管(又は前記少なくとも1つの導管/単一の導管)を取り囲むように構成され、前記保持手段又は部分は、第2の導管(又は少なくとも1つの導管/単一の導管)がブロックされて流体がそれぞれの導管を通って通過するよう、第2の導管(又は少なくとも1つの導管/単一の導管)を押し込むことができるスロットを備える。
【0048】
代替実施例によれば、ボディは、背面壁の凹所の第1の領域に配置された保持手段を備え、保持手段は、前記第1の導管が凹所の第1の領域に配置されたときコネクタの第1の導管をクランプするように構成され、前記保持手段は、クランプ表面及びピボット可能クランプ・アームを備え、クランプ・アームは、第1の導管が前記クランプ表面とクランプ・アームの間にクランプされたとき該第1の導管がブロックされるよう、クランプ表面に向かってクランプ位置にピボットされるように構成される。
【0049】
同様に、実施例によれば、ボディは、背面壁の凹所の第2の領域に配置された保持手段を備えることができ、保持手段は、前記第2の導管又は前記少なくとも1つの導管が凹所の第2の領域に配置されたときコネクタの第2の導管又は前記少なくとも1つの導管をクランプするように構成され、前記保持手段は、クランプ表面及びピボット可能クランプ・アームを備え、クランプ・アームは、第2の導管又は前記少なくとも1つの導管が前記クランプ表面と前記クランプ・アームの間にクランプされたとき該第2の導管又は前記少なくとも1つの導管がブロックされるよう、クランプ表面に向かってクランプ位置にピボットされるように構成される。
【0050】
クランプ表面はボディの頂面に対して傾斜され得る。
【0051】
さらに、実施例によれば、凹所の第1の領域の保持手段のクランプ・アームは、装置の駆動部材によって関連するクランプ表面に向かってピボットされるように構成される。さらに、凹所の第2の領域の保持手段のクランプ・アームも、装置の駆動部材によって関連するクランプ表面に向かってピボットされるように構成することができる。
【0052】
さらに、実施例によれば、凹所の第1の領域の保持手段は、クランプ・アームと係合してクランプ・アームをそのクランプ位置で保持するためのフックを備える。さらに、実施例によれば、及び/又は凹所の第2の領域の保持手段は、クランプ・アームと係合してクランプ・アームをそのクランプ位置で保持するためのフックを備える。
【0053】
さらに、実施例によれば、凹所の第1の領域の保持手段は、装置の前記駆動部材を案内するための案内アームを備え、及び/又は凹所の第2の領域の保持手段は、装置の前記駆動部材を案内するための案内アームを備える。
【0054】
特に、上で説明した、前記ピボット可能クランプ・アームを備える保持手段の場合、本発明によるユニットは、ユニットのボディに剛直に接続され、ユニットのボディから取り外すことができないカプセルを備えることも可能である。この点に関して、本発明の他の態様によれば以下のユニットが開示される。
【0055】
コネクタに管状フィッティングを接続し、且つ、開放するための装置のためのユニットであって、
〇 第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルであって、前記レセプタクルの各々は、管状フィッティングのエンド・キャップを保持するように構成される、第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルと、
〇 コネクタの挿入に対応するように構成されたコネクタ・ホルダと
を有するボディ
を備える。
【0056】
ここでは、特に第2のレセプタクルはボディに剛直に接続され、ボディから取り外すことはできない。
【0057】
さらに、特にこのユニットは、ユニットのボディによって形成された前記第2のレセプタクルの中に配置されたエンド・キャップを備え、特に前記エンド・キャップは、前記第2のレセプタクルの中に完全に配置される。
【0058】
さらに、特に前記第2のレセプタクルは密封され、特にピール・オフ・シールを備えたクロージャによって気密封止され、ピール・オフ・シールは、特に第2のレセプタクルの横方向の壁の円周面側に取り付けられ、横方向の壁はボディによって形成される。
【0059】
このユニットは、請求項16から41までの一項に記載されている特徴をさらに備えることができ、また、本明細書において説明される本発明のすべての他の態様と共に使用され得る。
【0060】
さらに、本発明による取外し可能ユニットの好ましい実施例によれば、ボディは、凹所の第1の領域に第1のラッチ・ノーズ及び第2のラッチ・ノーズを備え、それぞれのラッチ・ノーズは、装置の関連する駆動部材と係合し、それによりそれぞれの駆動部材を圧縮位置に保持するように構成され、特に第1のラッチ・ノーズは、第1の導管の前記破れやすいインライン・シールを破るように構成される装置の第1の駆動部材と係合するように構成される。さらに、特に第1のラッチ・ノーズは、インライン・シールが破られた後、第1の駆動部材が第1の導管を通る流体の通過を保証するように第1の駆動部材と係合するように構成される。
【0061】
さらに、特に第2のラッチ・ノーズは、第1の導管を凹所の第1の領域の前記スロット中に圧入するように構成される装置の第2の駆動部材と係合するように構成される。
【0062】
さらに、実施例によれば、ボディは、凹所の第2の領域に第3のラッチ・ノーズを備え、前記第3のラッチ・ノーズは、装置の関連する駆動部材と係合し、それにより前記駆動部材を圧縮位置に保持するように構成され、特に第3のラッチ・ノーズは、第2の導管を凹所の第2の領域の前記関連するスロット中に圧入するように構成される装置の第3の駆動部材と係合するように構成される。
【0063】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ユニットは、前記ボディの前面壁から突出し、また、凹所の端部領域の下方、並びに第1のレセプタクルの下方に配置される、こぼれた流体を受け取るためのドリップ・パンを備え、前記ドリップ・パンは、こぼれた流体を受け取るための複数の窪みを備える。
【0064】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ドリップ・パンは、装置の案内手段を受け取るための凹所の形態、特に案内ピンの形態の心出し手段を備える。ドリップ・パンは、取外し可能ユニットが装置の中に配置されると(取外し可能ユニットは第1の位置に配置されている)、前記ピンを受け取るための他の凹所を備えることができる。
【0065】
さらに、本発明によるユニットの好ましい実施例によれば、ユニットのボディは、60Aから100Aの範囲、とりわけ70Aから90Aの範囲、とりわけ80Aのショアー硬さを備える。
【0066】
さらに、ユニットの好ましい実施例によれば、ボディは、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)とアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)の混合物のうちの1つである材料を備えるか、或いは材料で形成される。
【0067】
本発明のさらに別の態様によれば、ユニット/装置と共に使用するための管状フィッティングが開示され、管状フィッティングは、前記装置のホルダ・アセンブリのボディの開口によって受け取られるように構成される。特に、本発明のさらに別の態様によれば、カテーテル・システムが開示され、カテーテル・システムは、本明細書において説明されるカテーテル及び管状フィッティング及び/又はコネクタを備え、特に、以下で説明される管状フィッティングの第1の部分は、カテーテルの管腔と流体連絡するように構成される(或いは特に本明細書において説明される前記部材によってカテーテルの前記管腔と流体連絡させることができる)。
【0068】
さらに、本発明による管状フィッティングの実施例によれば、管状フィッティングは、エンド・キャップを前記開口中に差し込むことによってエンド・キャップを管状フィッティングに締結することができるように構成され、また、管状フィッティングは、エンド・キャップを前記開口から引っ張り出すことによってエンド・キャップを管状フィッティングから取り外すことができるように構成される。
【0069】
さらに、本発明による管状フィッティングの実施例によれば、管状フィッティングは、コネクタを管状フィッティングの前記開口中に差し込むことによってコネクタを管状フィッティングに接続することができるように構成され、また、管状フィッティングは、コネクタを管状フィッティングの前記開口から引っ張り出すことによってコネクタを管状フィッティングから開放することができるように構成される。
【0070】
さらに、好ましくは前記差込み及び/又は引張りは無回転である。
【0071】
さらに、本発明による管状フィッティングの実施例によれば、管状フィッティングはアダプタとして形成され、アダプタは、アダプタの第1の端部に第1の凹所を備え、第1の凹所は、カテーテルの第1の部分の雄ねじに回転締付けされるように構成された雌ねじを備え、また、アダプタは、アダプタの第1の端部とは反対側の第2の端部にシュラウドを備え、シュラウドはアダプタの第2の凹所を取り囲み、第2の凹所中にアダプタの突起が突出し、アダプタの突起は、シュラウドがアダプタの前記突起及び前記開口を取り囲むよう、アダプタの前記開口を備え、シュラウドは、前記突起に対して同軸で配置される。
【0072】
アダプタの機能をより詳細に説明するために、管状フィッティングについて、以下、管状フィッティングの第1の部分及び第2の部分に関して説明する。
【0073】
それによれば、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例では、管状フィッティングは第1の部分を備える。特に第1の部分はカテーテルに接続されるように構成されるか、或いは例えば転送セット(例えばミニ・セット)のこのようなカテーテルの一部を形成することができる。さらに、管状フィッティングは、隣接する第2の部分であって、コネクタと接続するための、或いはエンド・キャップを第2の部分/管状フィッティングに締結するための管状フィッティングの前記開口を備える第2の部分を備える。
【0074】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、第2の部分は、エンド・キャップを前記第2の部分の前記開口中に差し込むことによってエンド・キャップを第2の部分に締結することができるように構成され(例えばクレードル・アセンブリ/取外し可能ユニットが第3の位置に存在している場合に、ホルダ・アセンブリへ向かうクレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットの前記運動時に)、また、第2の部分は、エンド・キャップを前記開口から引っ張り出すことによってエンド・キャップを第2の部分から取り外すことができるように構成される(例えばクレードル・アセンブリ/取外し可能ユニットが第1の位置に存在している場合に、ホルダ・アセンブリから離れる方向へのクレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットの前記運動時に)。
【0075】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、第2の部分は、コネクタを前記第2の部分の前記開口中に差し込むことによってコネクタを第2の部分に接続することができるように構成され(例えばクレードル・アセンブリ/取外し可能ユニットが第2の位置に存在している場合に、ホルダ・アセンブリへ向かうクレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットの前記運動時に)、また、第2の部分は、コネクタを前記開口から引っ張り出すことによってコネクタを第2の部分から開放することができるように構成される(例えばクレードル・アセンブリ/取外し可能ユニットが第2の位置に存在している場合に、ホルダ・アセンブリから離れる方向へのクレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットの前記運動時に)。
【0076】
さらに、特に、既に示したように、前記差込み及び/又は引張りは好ましくは無回転である(即ち第2の部分/管状フィッティングの回転又はそれぞれのエンド・キャップの回転を一切必要としない)。
【0077】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、管状フィッティングは、コネクタが管状フィッティングに(例えば第2の部分に)接続されたときコネクタを管状フィッティングに対して(例えば第2の部分に対して)拘束するための取外し可能クランプを備え、特にクランプは、特にクリップ・オン接続によって管状フィッティングに(例えば第2の部分に)接続されるように構成され、特にクランプは、管状フィッティングに(例えば第2の部分に)接続されたとき管状フィッティング(例えば第2の部分)を取り囲む。
【0078】
さらに、本発明による管状フィッティングの実施例によれば、第2の部分はアダプタ(上記をも参照)として形成され、アダプタは、アダプタの第1の端部に第1の凹所を備え、第1の凹所は、特に第1の部分によって取り囲まれた管腔がアダプタによって取り囲まれた管腔と流体連絡するよう、第1の部分の雄ねじに回転締付けされるように構成された雌ねじを備える。好ましくは第1の凹所は円錐の形を備える。さらに、好ましくは雄ねじは、第1の部分の円錐セクションの上に形成される。さらに、好ましくはアダプタは、アダプタの第1の端部とは反対側の第2の端部にシュラウド、好ましくはベル形シュラウドを備え、シュラウドは、アダプタの第2の凹所を取り囲み、第2の凹所中にアダプタの突起が突出し、突起は、好ましくは、シュラウドがアダプタの前記突起及び前記開口を取り囲むよう、アダプタの前記開口を備える。さらに、シュラウドは、好ましくは前記突起に対して同軸で配置される。
【0079】
さらに、代替実施例によれば、第2の部分は、特に2つの部分(即ちそれらの管腔)が互いに流体連絡するよう、第1の部分に一体に接続することができる(これらは前記カテーテルに接続することができる)。
【0080】
ここでは、特に第2の部分はシュラウドを備え、シュラウドは第2の部分の凹所を取り囲み、凹所中に第2の部分の突起が突出し、突起は、シュラウドが第2の部分の前記突起及び前記開口を取り囲むよう、第2の部分の前記開口を備え、シュラウドは、前記突起に対して同軸で配置される。
【0081】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、クランプは、クランプが管状フィッティングに(例えば第2の部分に)接続されたときシュラウドの一部及び第2の凹所の一部を覆うように構成され、クランプは、コネクタが管状フィッティングに(例えば第2の部分に)接続されたときコネクタの一部の背後で係合するように構成され、したがってコネクタを管状フィッティングから(例えば第2の部分から)開放することはできない。
【0082】
さらに、本発明の好ましい実施例によれば、クランプは、前記取外し可能ユニットが接続される装置のホルダ・アセンブリの中に管状フィッティングが配置されたとき管状フィッティングに(例えば第2の部分に)接続され、及び/又は管状フィッティングから(例えば第2の部分から)除去されるように構成される。
【0083】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、クランプは、管状フィッティング、特にその第2の部分を取り囲むためにクランプの基部から延在する2つのアームを備える。
【0084】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、クランプは、クランプが管状フィッティング、例えば第2の部分に接続されたとき管状フィッティング、特に第2の部分の円周方向の溝の中に挿入するための内部突起を備える(例えばシュラウドが終わる位置に)。
【0085】
さらに、本発明による管状フィッティングの好ましい実施例によれば、クランプは、クランプを管状フィッティングから除去するためのフラップを備え、フラップは特にヒンジを介して基部に接続され、特に前記ヒンジを形成するために、クランプは、基部とフラップの間に配置された貫通孔を備える。
【0086】
さらに、本発明のさらに別の態様によれば、コネクタが管状フィッティングに接続されたときコネクタを管状フィッティングに対して拘束するための取外し可能クランプが開示される。このような取外し可能クランプは、管状フィッティング及びコネクタが装置に接続され、また、装置から除去される場合に、APDにとってとりわけ有用である。これは、これらの2つの構成要素間の接続を維持することができることを保証する。
【0087】
特に、取外し可能クランプは、特にクリップ・オン接続によって管状フィッティングに接続されるように構成され、特にクランプは、管状フィッティングに接続されると管状フィッティングを取り囲む。
【0088】
さらに、本発明による取外し可能クランプの実施例によれば、クランプは、クランプが管状フィッティングに接続されたときシュラウドの一部及び管状フィッティングの開口の一部を覆うように構成され、クランプは、コネクタが管状フィッティングに接続されたときコネクタの一部の背後で係合するように構成され、したがってコネクタを管状フィッティングから開放することはできない。
【0089】
さらに、本発明による取外し可能クランプの実施例によれば、クランプは、管状フィッティングが装置のホルダ・アセンブリの中に配置されたとき管状フィッティングに接続され、及び/又は管状フィッティングから除去されるように構成される。
【0090】
さらに、本発明による取外し可能クランプの実施例によれば、取外し可能クランプは、管状フィッティング(例えば管状フィッティングの第2の部分)を取り囲むためにクランプの基部から延在する2つのアームを備える。
【0091】
さらに、本発明による取外し可能クランプの実施例によれば、クランプは、クランプが管状フィッティングに接続されたとき管状フィッティングの円周方向の溝の中に挿入するための突起を備える。
【0092】
さらに、本発明による取外し可能クランプの実施例によれば、クランプは、取外し可能クランプを管状フィッティングから除去するためのフラップを備え、フラップは特にヒンジを介して基部に接続され、特に前記ヒンジを形成するために、クランプは、基部とフラップの間に配置された貫通孔を備える。
【0093】
さらに、本発明のさらに別の態様によれば、管状フィッティング及びユニットと共に使用するためのエンド・キャップが開示され、エンド・キャップは、管状フィッティングを閉じるために管状フィッティングに接続されるように構成される。
【0094】
さらに、本発明によるエンド・キャップの実施例によれば、エンド・キャップは、広がったヘッドを有する突起を備える(即ちヘッドは、ヘッドをエンド・キャップの背面に接続する前記突起の断面の直径より大きい直径を備える)。特に前記ヘッドは、ユニットの第1のレセプタクルのエッジの背後で係合するように構成され、したがってエンド・キャップのヘッドが第1のレセプタクルの前記エッジと係合したとき管状フィッティングをエンド・キャップから引っ張り出すことができる。
【0095】
さらに、本発明によるエンド・キャップの実施例によれば、エンド・キャップは、抗菌性薬品又は流体を運ぶ可撓手段、特にスポンジを備える。
【0096】
さらに、本発明によるエンド・キャップの実施例によれば、エンド・キャップは、殺菌薬(例えば抗菌特性、即ち微生物を抑制し、及び/又は破ることを特徴とする化合物、物質又は材料)を備え、特に前記エンド・キャップは、少なくとも部分的に、又は完全に前記殺菌薬で形成されるか、或いは前記殺菌薬を含むコーティングを備える。
【0097】
さらに、本発明のさらに別の態様によれば、コネクタに管状フィッティングを接続し、且つ、開放するための装置が開示される。本発明のこの態様によれば、装置は、本発明による、特に本明細書において説明され、また、特許請求される様々な実施例のうちの1つによる(例えば取外し可能)ユニットを備える。
【0098】
特に、本発明による前記装置は、
- コネクタに対応するように構成されたクレードル・アセンブリであって、ボディを備えるユニットを含み、ボディは、
第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルであって、特に前記ボディの互いに反対側の端部に配置され、特に前記レセプタクルの各々が、特に取替えのためにエンド・キャップを締結し、或いは取り外すために管状フィッティングのエンド・キャップを受け取り、或いは保持するように構成され、ユニットが、解放可能に前記ボディに接続されるように構成されるカプセルを備え、前記カプセルが前記第2のレセプタクルを備える、第1のレセプタクル及び第2のレセプタクルと、
特に前記第1のレセプタクルと前記第2のレセプタクルの間に配置され、また、コネクタの挿入に対応するように構成されるコネクタ・ホルダと
を有する、クレードル・アセンブリと、
- 管状フィッティングの挿入に対応するように構成されたホルダ・アセンブリと、特に、
- 前記クレードル・アセンブリが、第1の位置、第2の位置及び第3の位置の間で、前記ホルダ・アセンブリに対して横方向に往復する(即ち前後に移動する)ことができるよう、前記クレードル・アセンブリを動作させるように構成された手段又は部材と
を備える。
【0099】
特に、本発明による(例えば取外し可能)ユニットは、コネクタに管状フィッティングを接続し、且つ、開放するためのこのような装置と共に使用するように適合され、装置は、特に、前記コネクタ、特に流体袋コネクタ(本明細書においては、本発明はしばしば流体袋コネクタの形で説明されるが、任意の他のコネクタと共に使用することも可能である)と対応するように構成された密封可動クレードル・アセンブリを使用する。さらに、特に概念カテーテルは医療カテーテルを意味しているが、特に、流体を送達することができるすべての他の構造又は導管をも意味することができ、また、この構造又は導管は、キャップを使用して密封することができる。さらに、特に概念キャップ又はエンド・キャップは、本発明のフレームワーク内で合理的に使用することができるあらゆる種類のクロージャを意味している。
【0100】
特に、本発明による前記装置は、連続歩行腹膜透析(CAPD)手順の間、また、PDサイクラーに接続されるやはりAPD即ち自動腹膜透析の場合、腹膜透析(PD)カテーテルを透析袋に機械的に接続するように設計される。装置は、特に家庭透析患者、家庭又は健康管理施設の介護者及び健康管理専門家によって使用されることが意図されている。
【0101】
さらに、特に本発明によるアダプタ/管状フィッティングは、回転ルアー運動を直線運動に変換するように設計され、したがって単純な直線差込み又は引張り運動によって無回転方式で接続/開放又は締付け/取外しを実施することができる。
【0102】
特に本発明によるアダプタ/管状フィッティングは、2つのデバイスを一体に合わせることが意図されており、また、実施例によれば、治療の間、クロージャ・キャップ(エンド・キャップとしても表される)によって保護されるか、或いは透析袋(又は医薬品又は医薬品送達システムに接続された任意の配管)に接続される。特にアダプタは、患者のカテーテル(又は例えば転送セット、例えばミニ・セット)に締結され、また、特にそこで例えば6か月の間、前記カテーテル(又は例えば転送セット或いはミニ・セット)と共に使用される。
【0103】
さらに、特にユニットのエンド・キャップは、治療を施すための透析袋が取り付けられていない場合に、アダプタを閉じるために使用されることが意図されている。特にエンド・キャップは、固着密封固定機構を使用して所定の場所で保持される。
【0104】
さらに、特に装置は、管状フィッティングに締結され、或いは管状フィッティングから取り外されるコネクタ及びエンド・キャップを保持するように構成されるユニットのボディを受け取るためのハウジングを備える。したがってこのボディは、接続/開放又は締付け/取外し(エンド・キャップ)操作の抗菌性誘導を保証する。ボディは、好ましくは、使い捨てカプセルの中に存在している新しい(無菌)エンド・キャップを使用して事前充填/事前組立てされる。接続操作に先立って、無菌エンド・キャップを使用して、例えばエンド・キャップを保持しているカプセルをユニットのボディの凹所中に挿入することによって前記ボディを事前充填することができ、次にクレードル・アセンブリの可動キャリアの上に組み立てられる。これらの構成要素は、CAPD又はAPD手順の間、例えば透析袋への例えばPDカテーテルの接続を補助する。
【0105】
特に、上で説明した構成要素を備える装置は、家庭透析治療における患者援助として使用されることが意図されている。特に装置は、例えば透析袋への例えばカテーテルの接続をサポートする。装置は、この接続を容易に機械的に実施し、したがって完全に手動で実施される従来の接続に対する便利な代替を提供する。
【0106】
特に前記ホルダ・アセンブリは、管状フィッティングを受け取るための開口を有するボディを含む。
【0107】
さらに、特にクレードル・アセンブリ(即ちユニット及び可動キャリア)は、前記位置の各々において、クレードル・アセンブリ及びホルダ・アセンブリを動作させるための前記手段によって、好ましくは前記横方向に対して直角の方向にホルダ・アセンブリに向かって、また、ホルダ・アセンブリから離れる方向に移動することができるように構成される。
【0108】
さらに、特にクレードル・アセンブリが第1の位置に存在している場合、クレードル・アセンブリは、ホルダ・アセンブリから離れる方向に移動することができ、したがって第1のレセプタクルの中に受け取られ/保持されているエンド・キャップを取り外すことができ、エンド・キャップは、ホルダ・アセンブリ中に挿入される管状フィッティングから管状フィッティングに締結される。
【0109】
さらに、特にクレードル・アセンブリが第2の位置に存在している場合、クレードル・アセンブリは、ホルダ・アセンブリに向かって移動することができ、したがってコネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタをホルダ・アセンブリ中に挿入された管状フィッティングに接続することができ、したがって前記コネクタと管状フィッティングの間に流体接続が確立され、或いはクレードル・アセンブリは、ホルダ・アセンブリから離れる方向に移動することができ、したがってコネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタを開放して、管状フィッティングからホルダ・アセンブリ中に挿入される管状フィッティングに接続される。
【0110】
さらに、特に装置はハウジングを備える。
【0111】
さらに、本発明による装置の実施例によれば、ユニットの前記ボディは、前記位置において移動可能であるクレードル・アセンブリの可動キャリアから(例えば手動で)解放することができる。さらに、特に、例えばAPDのためのデバイスの適用を可能にするためにクレードル・アセンブリが第2の位置に存在し、また、特にホルダ・アセンブリに向かって移動している場合、接続されているカテーテル-透析流体ライン(実施例では少なくとも管状フィッティング及びコネクタ、並びに特にコネクタに接続されている導管を備える)をハウジングから除去することができる。
【0112】
さらに、好ましくはハウジングは、開くことができ、及び/又はハウジングから(例えばハウジングの底部から)除去することができるカバーを備え、また、少なくとも部分的に、又は完全に透明であることが好ましく、特にそれによりエンド・キャップの前記締付け/取外し、及びコネクタへの管状フィッティングの前記接続、或いはコネクタからの管状フィッティングの前記開放を観察することができる。
【0113】
さらに、実施例によれば、ホルダ・アセンブリは、ハウジング、特に装置の底部に固定され、ハウジングに対して移動することはできない。管状フィッティングが意図されたようにホルダ・アセンブリの中に受け取られると、管状部材を開/閉するための前記部材がハウジングから突出して使用者によるアクセスが可能になり、したがって使用者は、前記部材による流体の通過のために管状フィッティングを開/閉することができる。
【0114】
さらに、特にホルダ・アセンブリ及び/又は管状フィッティングは、管状フィッティングがユニットのボディ中に挿入されるコネクタに接続されたときホルダ・アセンブリ中に挿入される管状フィッティングの部材がハウジングから少なくとも部分的に突出するよう(例えばハウジングの貫通孔を通って)、また、前記管状フィッティングが前記コネクタから開放されたとき前記部材がハウジングの内側に(例えばハウジングによって取り囲まれたコンパートメントの中に)配置されるよう、クレードル・アセンブリ/ユニットが第2の位置に存在すると、クレードル・アセンブリ/ユニットと共に移動するように構成することができ、前記部材は、管状フィッティング(又はカテーテル)を開閉し、それにより管状フィッティングを通る流体の通過を可能にし、或いは阻止するように駆動されるべく構成される。特に、ホルダ・アセンブリが非移動式である場合、管状フィッティングは、前記部材をハウジング中に後退させるか、或いはハウジングから押し出すことができるよう、ホルダ・アセンブリに対してスライドするように構成することも可能である。
【0115】
さらに、特に装置は、管状フィッティング・クランプ(例えば本明細書において説明されている管状フィッティングの前記部材)が閉じられていないと、管状フィッティングをコネクタから開放するための管状フィッティングの後退を防止する(例えばハウジング中へのホルダ・アセンブリの後退を防止することにより)ように構成することができる。
【0116】
よって、安全を保証するために、管状フィッティング/カテーテルは、管状フィッティングがコネクタに接続されていない場合、また、エンド・キャップに締結されていない場合、フィッティング/カテーテルを通る流体の通過を可能にするためにハウジングの外部から開けることができないように構成することができる。
【0117】
好ましくは前記部材は、(例えば管状フィッティング又はカテーテルが延在する軸の周りに)回転させることによって駆動される回転可能部材であり、部材が回転すると、管状フィッティングは、前記回転の方向に応じて、閉じて流体が管状フィッティングを通過することができないか、或いは開いて流体が管状フィッティングを通過することができるかのいずれかである。
【0118】
さらに、特に、クレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットが第3の位置に存在している場合、クレードル・アセンブリはホルダ・アセンブリに向かって移動することができ、したがってカプセルの開いた第2のレセプタクルの中に受け取られたエンド・キャップをホルダ・アセンブリ中に挿入された管状フィッティングに締結することができ、それにより管状フィッティングが密封される。
【0119】
さらに、特にホルダ・アセンブリは、管状フィッティングが開いている第2のレセプタクルの中に受け取られるエンド・キャップに締結されたときホルダ・アセンブリ中に挿入される管状フィッティングの部材がハウジングから少なくとも部分的に突出するよう(例えばハウジングの前記貫通孔を通って)、クレードル・アセンブリが第3の位置に存在すると、クレードル・アセンブリと共に移動するように構成することも可能であり、前記部材は、管状フィッティング(又はカテーテル)を閉じて管状フィッティングを通る流体の通過を阻止するように駆動することができる。
【0120】
さらに、既に上で説明したように、ユニット/クレードル・アセンブリのボディは、コネクタの、前記破れやすいインライン・シールを備える第1の導管を受け取るための、また、コネクタの第2の導管(又は前記単一の導管)を受け取るための凹所を備え、これらの2つの導管はコネクタの前記端部セクションから分岐し、コネクタは、この端部セクションを介して管状フィッティングに接続されるように構成される。コネクタが前記少なくとも1つの導管(例えば単一の導管のみ)を備えている場合、少なくとも1つの導管(例えば単一の導管)は、やはりコネクタの端部セクションに接続される。少なくとも1つの導管/単一の導管は、凹所の第2の領域に容易に適合するよう、湾曲させることができる。
【0121】
さらに、特に装置は、クレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットが第2の位置に存在し、また、コネクタ・ホルダ中に挿入されたコネクタがホルダ・アセンブリ中に挿入された管状フィッティングに接続されたとき手動で駆動されて前記破れやすいインライン・シールを破るように構成される第1の駆動部材を備える。好ましくは第1の駆動部材は、ハウジングの上(特にカバーの上)に配置された押込み可能ボタンを備え、前記ボタンを押すと、第1の駆動部材が下に向かって移動して、凹所の第1の領域に配置された第1の導管の前記破れやすいインライン・シールを破る。
【0122】
さらに、特に装置は、クレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットが第2の位置に存在し、また、コネクタ・ホルダの凹所中に挿入されたコネクタがホルダ・アセンブリ中に挿入された管状フィッティングに接続されたとき手動で駆動されて凹所の第2の領域に配置されたコネクタの第1の導管を通る流体の通過を遮断するように構成される前記第2の駆動部材を備える。好ましくは第2の駆動部材は、ハウジングの上(特にカバーの上)に配置された押込み可能ボタンを備え、前記ボタンを押すと、第2の駆動部材が下に向かって移動して、第1の導管を前記スロット中に押し込み、したがって第1の導管が遮断される。
【0123】
さらに、特に装置は、クレードル・アセンブリ又は取外し可能ユニットが第2の位置に存在し、また、コネクタ・ホルダの凹所中に挿入されたコネクタがホルダ・アセンブリ中に挿入された管状フィッティングに接続されたとき手動で駆動されて凹所の第2の領域に配置されているコネクタの第2の導管を通る流体の通過を遮断するように構成される第3の駆動部材を備える。
【0124】
さらに、第3の駆動部材は、好ましくはハウジングの上(特にカバーの上)に配置された押込み可能ボタンを備え、前記ボタンを押すと、第3の駆動部材が下に向かって移動して、第2の導管を関連するスロット中に押し込み、したがって第2の導管が遮断される。
【0125】
好ましくは第1の導管は流体袋に接続され、また、第2の導管は流体廃棄袋に接続される。
【0126】
さらに、特に前記ラッチ・ノーズのため、ボタン及び/又は駆動部材は、それらが使用者によって押された後、例えばそれらが既に操作されたことを患者/使用者に示すために、異なる(例えばより低い位置)を維持するように構成される。
【0127】
特に3つのすべてのボタンは、治療中に押されたときそれらが既に操作されたことを患者に示すために、ハーフ・ダウン位置又はダウン位置を維持する。
【0128】
さらに、特に装置は、上で説明したように、クレードル・アセンブリの前記運動をホルダ・アセンブリに向かって、また、ホルダ・アセンブリから離れる方向に案内するための案内手段を備える。さらに、特に前記案内手段は、ホルダ・アセンブリの前記運動を案内するように構成することも可能である。
【0129】
さらに、特に装置は、クレードル・アセンブリ(及びとりわけホルダ・アセンブリが移動可能である場合はホルダ・アセンブリ)を動作させるための前記手段を駆動するための駆動手段を備える。好ましくは前記駆動手段は、ハウジングの外部から前記手段を手動で駆動するためのハンドルを備える。
【0130】
さらに、特に、クレードル・アセンブリ及びとりわけホルダ・アセンブリを動作させるための前記手段は、クレードル・アセンブリを前記位置間で自動的に移動させるように構成されるドライブ又は電動機を備えることができ、また、特に前記ドライブ又は電動機は、前記位置の各々におけるクレードル・アセンブリをホルダ・アセンブリに向かって、また、ホルダ・アセンブリから離れる方向に、前記横方向に対して直角の方向に自動的に移動させるように構成される。
【0131】
さらに、特に装置は、前記ドライブ又は電動機を制御するための電子制御ユニットを備えることができ、前記電子制御ユニットは、実施例では好ましくはプログラム可能であり、したがってクレードル・アセンブリ(及びとりわけホルダ・アセンブリ)の前記自動運動はプログラム可能である。
【0132】
さらに、特に装置は、細菌による汚染を低減するための抗菌性放射源(例えば紫外光源)を備えることができる。
【0133】
さらに、特に装置は、殺菌薬混合物を含む表面を備えることができ、殺菌薬混合物は、細菌による汚染を低減するために、特に前記表面の材料をモールドするための前記表面のコーティング又は添加物によって構成される。
【0134】
本発明のさらに他の態様は、特に本発明によるユニット又は装置と共に使用されるように構成される取外し可能カプセルに関している。カプセルは、装置から取り外すことができないユニットを備える、本発明による装置と共に使用することも可能である。
【0135】
それによれば、ユニット、とりわけ本発明によるユニットと共に使用するためのカプセルが開示され、カプセルは、レセプタクル及び前記レセプタクルの中に配置された(例えば管状フィッティングの、とりわけ本発明による管状フィッティングの)エンド・キャップを備え、カプセルは、ユニットのボディに解放可能に接続されるように構成される。
【0136】
特にカプセルは、上で説明した特徴を備えることができる。
【0137】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、カプセルは、カプセルの前記レセプタクル(本明細書においては第2のレセプタクルとしても表される)を取り囲む横方向の壁を備える。
【0138】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、カプセルの横方向の壁は、カプセルを受け取るための前記凹所の前記横方向の壁に形成された関連するラッチ凹所と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズを備えるか、或いはカプセルを受け取るための前記凹所の横方向の壁は、カプセルの前記横方向の壁に形成された関連するラッチ凹所と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズを備える。
【0139】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、カプセルは、カプセルが未使用であるかどうかを示すように構成されるインジケータを備える。
【0140】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、前記エンド・キャップは、前記レセプタクルの中に完全に配置される。特にカプセルはエンド・キャップを密封する(例えば気密的に)。
【0141】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、カプセルの前記レセプタクルは密封され、特にピール・オフ・シールを備えたクロージャによって気密封止され、ピール・オフ・シールは、特にカプセルの横方向の壁の円周面側に取り付けられる。
【0142】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、前記クロージャは、ピール・オフ・シールに接続された可撓条片を備え、条片は、特にユニットを接続することができ、或いはユニットが接続される装置のハウジングの外側又は内側からピール・オフ・シールをカプセルの横方向の壁から剥がすことができるハンドルを形成する自由端セクションを備え(上記をも参照)、特に前記自由端セクションは、条片の自由端セクションがハウジングから突出するよう、前記ハウジングの底部とカバーの間に配置されるように構成される。
【0143】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、抗菌性薬品又は流体を運ぶ可撓キャリア部材、特にスポンジは、前記エンド・キャップと接触し、また、カプセルの第2のレセプタクルの中に配置される。
【0144】
特に、本発明によるカプセルの実施例では、前記エンド・キャップは、殺菌薬を備え、特に前記エンド・キャップは、少なくとも部分的に、又は完全に前記殺菌薬で形成されるか、或いは前記殺菌薬を含むコーティングを備える。
【0145】
さらに、本発明によるカプセルによって密封されるエンド・キャップは、本明細書において説明される本発明によるエンド・キャップの特徴を備えることができる。
【0146】
本開示の上記及び他の態様並びに特徴は、添付の図面と関連して考察することにより、以下の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0147】
図1】エンド・キャップを保持するための使い捨てカプセルを有する本発明による(例えば取外し可能)ユニットの斜視図である。
図2】本発明によるユニットの平面図である。
図3】本発明によるユニットの側面図である。
図4】第2のレセプタクルがピール・オフ・シールで密封される図1のユニットの斜視図である。
図5A】(使い捨て)カプセルの第2のレセプタクルの中に格納することができるエンド・キャップを示す図である。
図5B】(使い捨て)カプセルの第2のレセプタクルの中に格納することができるエンド・キャップを示す図である。
図5C】(使い捨て)カプセルの第2のレセプタクルの中に格納することができるエンド・キャップを示す図である。
図5D】(使い捨て)カプセルの第2のレセプタクルの中に格納することができるエンド・キャップを示す図である。
図5E】(使い捨て)カプセルの第2のレセプタクルの中に格納することができるエンド・キャップを示す図である。
図5F】(使い捨て)カプセルの第2のレセプタクルの中に格納することができるエンド・キャップを示す図である。
図6図4の取外し可能ユニットの分解図である。
図7】取外し可能クランプを備える本発明による管状フィッティングを示す図である。
図8】取外し可能クランプを備える本発明による管状フィッティングを示す図である。
図9】取外し可能クランプを備える本発明による管状フィッティングを示す図である。
図10】本発明による取外し可能ユニットを具備する管状フィッティング及びコネクタを接続/開放するための装置の斜視図である。
図11A】(例えばAPDのための)単一の導管のみを備える他のコネクタを示す図である。
図11B】(例えばAPDのための)単一の導管のみを備える他のコネクタを示す図である。
図11C】(例えばAPDのための)単一の導管のみを備える他のコネクタを示す図である。
図12】ピボット可能クランプ手段を備える保持手段を有する本発明による取外し可能ユニットの背面壁を示す図である。
図13図12に示されているユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0148】
図1は、図2から図6と共に、コネクタ14に管状フィッティング24を接続し、且つ、開放するための装置2のための例えば取外し可能ユニット1を示したものである。図10に示されているこのような装置2の実例では、ユニット1は、装置2の取外し可能キャリア12aに接続されている。
【0149】
図1から図3によれば、例えば単回使用又は有限回数の使用後に廃棄されるように構成することができるユニット1は、第1のレセプタクル18及び第2のレセプタクル20であって、前記レセプタクルの各々は、管状フィッティング24のエンド・キャップ22を受け取り/保持するように構成される、第1のレセプタクル18及び第2のレセプタクル20と、例えば前記第1のレセプタクル18と第2のレセプタクル20の間、又は前記第1のレセプタクル18と凹所20b/カプセル290(以下を参照)の間に配置され、また、コネクタ14の挿入に対応するように構成されるコネクタ・ホルダ26とを有するボディ16を備えている。
【0150】
このようなエンド・キャップ22の実施例は、図5Aから図5Fに示されている。特にエンド・キャップ22は、第1のレセプタクル18のエッジ18aの背後で係合するように構成される広がったヘッド22b(図5E及び5Fを参照)を有する突起22aを備えており、したがってエンド・キャップのヘッド18bが第1のレセプタクル18の前記エッジ18aと係合したとき管状フィッティング24をエンド・キャップ22から引っ張り出すことができる。さらに、特に、実施例では、エンド・キャップ22は、管状フィッティング24の突起610を受け取るための内部突起22cを備えている(図7から図9及び以下の説明を参照)。
【0151】
さらに、図7から図9は、ユニット1/装置2と共に使用される典型的な管状フィッティング24を示したものである。
【0152】
特に、キャリア12a、及びキャリア12aが取り付けられる底部42b及び(例えば透明な)カバー42を容易に備える周囲のハウジング40からユニット1を除去するために、取外し可能ユニット1(本発明のフレームワークにおいては消費可能としても表すことができる)の前記ボディ16は、例えば手動で確立し、或いは解放することができるラッチ接続によって解放可能に前記装置2に接続されるように構成されている。
【0153】
既に上で示したように、ユニット1は、特に有限回数の使用のために設計されており、個々の使用は、エンド・キャップ22を管状フィッティング24から取り外すステップ、取外し可能ユニット1のコネクタ・ホルダ26中に挿入されたコネクタ14を管状フィッティング24に接続するステップ、コネクタ14を管状フィッティング24から開放するステップ、及びカプセル290の第2のレセプタクル20の中に受け取られたエンド・キャップ22を管状フィッティング24に締結するステップを含む。これらの基本ステップについては、以下でより詳細に説明される(上記をも参照)。
【0154】
図1及び図6に示されているように、ユニット1は、使用後に管状フィッティング14を閉じるためのエンド・キャップ22を備えており、このエンド・キャップ22は、その前に管状フィッティング24から取り外された古いエンド・キャップ22と取って代わる。図1及び図6によれば、取替えのための新しい、特に無菌のエンド・キャップ22が、ユニット1のボディ16に解放可能に締結することができる使い捨てカプセル290によって形成される第2のレセプタクル20の中に配置され、前記エンド・キャップ22は、前記第2のレセプタクル20の中に完全に配置される。
【0155】
特にボディ16は、篏合方式の形態でカプセル290を受け取るための凹所20bを備え、カプセル290及び/又はボディ16は、カプセル290が前記凹所20bの中に配置されたときラッチ接続によってカプセル290をボディ16に締結するように構成されている。特にカプセル290を受け取るための凹所20bは、カプセル290が前記凹所20bの中に配置されたときカプセル290を少なくとも部分的に密封するための横方向の壁20cを備えている。図1に示されているように、横方向の壁20cは、ユニット1のボディ16の頂面16aの横方向の壁20cの2つの互いに反対側のエッジ20e間に配置された不連続性20dを備えている。
【0156】
実施例では、凹所294は、個々のエッジ20eに形成することができ、凹所294は互いに対向している。これらの凹所294は、特に挿入されたカプセル290を保持するエッジ20eの可撓性を増すため、凹所20bからのカプセル290のより容易な除去を可能にしている。
【0157】
別法として、駆動部材294は、カプセル290が前記凹所20bの中に受け取られると、カプセル290と凹所20b/横方向の壁20cの間のラッチ接続をロック解除するために個々のエッジ20eに配置することも可能である。
【0158】
さらに、カプセル290は、前記第2のレセプタクル20を取り囲んでいる横方向の壁291、並びにカプセル290の横方向の壁291に接続された(例えば一体に)底部を備えている。特にカプセル290の横方向の壁291は、カプセル290を受け取るための前記凹所20bの前記横方向の壁20cに形成された関連するラッチ凹所293と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズ292を備えている。別法として、カプセル290を受け取るための前記凹所20bの横方向の壁20cは、カプセル290の前記横方向の壁291に形成された関連するラッチ凹所292と係合するように構成される少なくとも1つのラッチ・ノーズ293を備えている。前記ラッチ・ノーズ/凹所は、カプセル290をその凹所20bの中に締結するためのラッチ接続/機構の一部を形成することができる。
【0159】
さらに、例えば図1に示されているように、カプセル290は、カプセル290が未使用であるかどうか(例えば新しいエンド・キャップ22を備えているかどうか、上記をも参照)を示すように構成されるインジケータ292を備えることができる。特に前記インジケータ292はカプセル290の横方向の壁291に配置され、また、カプセル290が使用されたとき視覚的に知覚することができる変化をもたらすウィンドウ又はインジケータ292であってもよい。
【0160】
さらに、前記第2のレセプタクル20の中のエンド・キャップ22を保護するために前記第2のレセプタクルが密封され、特に図1図4図6及び図10に示されているクロージャ23によって気密封止される。特にクロージャ23はピール・オフ・シール(例えばフォイル)23aを備え、ピール・オフ・シール23aは、カプセル290/カプセル290の横方向の壁291の円周面側20aに取り付けられる(図1を参照)。さらに、前記クロージャ23は、ピール・オフ・シール23aに接続された可撓条片23bを備え、条片23bは、前記装置2のハウジング40の底部42bとカバー42の間に配置されるように構成することができる自由端セクション23cであって、条片23bの自由端セクション23cがハウジング40から突出し、したがって前記ハウジング40の外側から単純に自由端セクション23cを引っ張る(例えば2本の指で)ことによってピール・オフ・シール23aをカプセル290から剥がすことができるハンドル(例えば平らな円形の形を有する)を形成するように自由端セクション23cを備えている。
【0161】
エンド・キャップ22をさらに保護するために、ユニット1は、抗菌性薬品又は流体を運び、また、前記エンド・キャップ22と接触し、且つ、第2のレセプタクル20の中に配置される(エンド・キャップ22と共に)可撓キャリア部材25、特にスポンジ25を備えることができる。特に可撓キャリア部材25は、図5Aに示されているようにエンド・キャップ22中に挿入することができ、特にエンド・キャップ22の前記内部円筒状突起22c中に挿入することができる。
【0162】
既に上で示したように、ユニット1のボディ16は、解放可能に前記装置2の前記取外し可能キャリア12aに接続されるように構成されており(図10を参照)、特に前記キャリア12aは、装置2のハウジング40の底部42bに対して移動することができ、したがって取外し可能ユニット1は、異なる位置P、P’及びP’’において前記キャリア12aと共に前記ハウジング40内を移動することができ、これについては図2及び図10を参照して以下でより詳細に説明される。
【0163】
さらに、ボディ16は頂面16aを備え、頂面16aのボディ16中に2つの(円形の)貫通孔16bが形成され、これらの貫通孔16bの各々は、ボディ16がキャリア12aに接続されると前記キャリア12aから突出する関連するピン120を受け取るように構成され(図10を参照)、特にそれぞれのピン120の面側は、取外し可能ユニット1が装置2のキャリア12aに適切に接続されたとき頂面16aと同じ高さになる。
【0164】
さらに、コネクタ14を正しく挿入するために、頂面16aは、コネクタ14の第1の導管14aの破れやすいインライン・シール168の位置を示す貫通孔168aを備えている(例えば破れやすいインライン・シールの形態の輪郭を有している)。
【0165】
特に、ボディ16とキャリア12aの間の前記解放可能接続を確立するために、ボディ16は、2つの互いに反対側の内部表面160を備え(図1のダッシュ円の概略詳細を参照)、前記内部表面は互いに対向し、相補ラッチ手段、特にキャリア12aの凹所161aと係合するためのラッチ手段161、特にラッチ・ノーズが個々の内部表面に提供される。
【0166】
さらに、ボディ16は、コネクタ24に接続され、或いはコネクタ14から開放されることになる管状フィッティング24と対向する前面壁16c、及びコネクタ14の導管14a、14bが装置2から出ていく反対側の背面壁16dを備えている(図1を参照)。
【0167】
さらに、コネクタ・ホルダ26は、図10に示されているコネクタ14を受け取るための凹所260(例えば図2を参照)を備えており、凹所260はボディ16の頂面16aに配置され、また、ボディ16の前面壁16cから背面壁16dまで延在している。
【0168】
特に、コネクタ14を受け取るための前記凹所260は、前面壁16cから背面壁16dの方向に延在している端部領域261を備えており、端部領域261は、次に、それぞれ前記端部領域261から背面壁16dまで延在している凹所260の第1の領域262及び第2の領域263へ分岐している。
【0169】
図1から分かるように、凹所260の端部領域261の少なくとも一部は、端部領域261の前記部分の両側の頂面16のわずかな(丸い)突起266によって取り囲まれている。この突起266は、使用者による凹所260中へのコネクタ14の適切な配置/挿入を補助している。
【0170】
特に凹所260のY-形状は、凹所260の単一の領域261、262、263へのY字形コネクタ14(図10を参照)の挿入を可能にし、コネクタ14は第1の導管14a及び第2の導管14bを備え、これらの2つの導管14a、14bは、コネクタ14の端部セクション14cから分岐し、コネクタ14は、この端部セクション14cを介して前記管状フィッティング24に接続されるように構成され、端部領域261は、コネクタ14の前記端部セクション14cを受け取るように構成され、また、第1の領域262は第1の導管14aを受け取るように構成され、また、第2の領域263は第2の導管14bを受け取るように構成される。
【0171】
別法として、図11Aから図11Cに示されているように(例えばAPDの場合)、コネクタは、コネクタ14の端部セクション14cに接続された単一の導管14aaのみ備えており、単一の導管14aaは、第2の領域263に配置されるように構成されている。
【0172】
コネクタ14を凹所260の中で適切に保持するために、コネクタ・ホルダ/凹所260は複数の保持手段を備えており、これについては、以下でより詳細に説明される。
【0173】
特に、図1及び図2に示されているように、取外し可能ユニット1は、前面壁16cから突出して、前面壁16cの凹所260の端部領域261に沿って延在している例えばU字形の突起162を備えており、前記突起162は、前記端部セクション14cが凹所260の前記端部領域261に挿入されたときコネクタ14の端部セクション14cが端部セクション14cの軸方向Aに対して傾斜するように構成され、特に前記突起162は、下部湾曲セクション162bによって一体に接続される2つの互いに反対側の平行セクション162aを備え、平行セクション162a及び湾曲セクション162bは、前記端部セクション14cに対して篏合方式の形態で当接し、それにより前記傾斜を防止するように構成されている。
【0174】
さらに、実施例によれば、凹所260の端部領域261は、前記軸方向Aに対して直角の平面に(例えば長方形の)断面輪郭260cを備えることができ、コネクタ14の端部セクション14cは、コネクタ14が凹所260中に挿入されたとき軸方向Aの周りにコネクタ14が回転することができない形状を前記輪郭260cの領域に備えている。特にコネクタ14の前記形状は、端部セクション14cから突出し、且つ、凹所260の前記輪郭260cと係合する4つのウイング144によって形成することができる。
【0175】
さらに、ボディ16は、ボディ16の頂面16aに配置された2つの保持手段又は部分163を備えており、2つの保持手段163は、前記端部セクション14cが凹所260の前記端部領域261に配置されたときコネクタ14の端部セクション14cを凹所260の端部領域261の所定の場所に保持するために、凹所260の端部領域261の互いに反対側の側壁261a、261bに配置されている。
【0176】
特に前記2つの保持手段163の各々は自由端を備えており、それぞれの自由端は、凹所260の端部領域261の関連する側壁261a、261bを越えて突出し、凹所260の前記端部領域261の2つの側壁261a、261bは互いに対向している。したがって保持手段162の自由端は、端部セクション14cを凹所260の所定の場所で保持するために、凹所260の端部領域261に挿入されるコネクタ14の端部セクション14cを越えて係合することができる。
【0177】
さらに、特にボディ16は2つの保持手段又は部分164を備えており、前記保持手段164の各々は歯構造164を形成し、それぞれの歯構造は凹所260の端部領域261の関連する側壁261a、261bから突出し、前記2つの側壁261a、261b及び歯構造164は互いに対向している。したがって歯構造164は、コネクタの端部セクション14cを両側からクランプすることができ、したがってコネクタ14の前記端部セクション14cが凹所260の前記端部領域261に配置され、また、ある力が前記端部セクション14を前記軸方向Aに歯構造164の歯の中に引っ張る際のコネクタ14の端部セクション14cの軸方向Aの運動を阻止するように構成される。他の研磨構造を使用することも可能である。
【0178】
さらに、ボディ16は、凹所262の第1の領域262に配置された保持手段又は部分165を備え、保持手段165は、特に第1の導管14aを通って流れる流体を妨害することなく第1の導管14aを所定の場所で保持するために、前記第1の導管14aが凹所260の第1の領域262に配置されたときコネクタ14の第1の導管14aをクランプするように構成される。特に前記保持手段165は、第1の導管14aを緊密に取り囲むための湾曲したエッジを備えている。
【0179】
同じように、ボディ16は、特に凹所260の第2の領域263に配置された別の保持手段又は部分165を備えており、この保持手段165は、特に第1の導管14aを通って流れる流体を妨害することなく第2の導管14aを所定の場所で保持するために、前記第2の導管14bが凹所260の第2の領域263に配置されたときコネクタ14の第2の導管14b(又は図11Aから図11Cの前記単一の導管14aa)をクランプするように構成されている。特にこの場合も前記保持手段165は、第2の導管14bを緊密に取り囲むための湾曲したエッジを備えている。
【0180】
さらに、特にボディ16は、背面壁16dの凹所260の第1の領域262に配置された保持手段又は保持部分166を備え、保持手段166は、前記第1の導管14aが凹所260の第1の領域262に配置されたときコネクタ14の第1の導管14aをクランプするように構成され、特に前記保持手段166は、例えば第1の導管14aを緊密に取り囲むための湾曲したエッジによって前記第1の導管を取り囲むように構成される。さらに、前記保持手段166は、第1の導管14aがブロックされて流体が第1の導管14aを通って通過するよう、第1の導管14aを押し込むことができる、前記エッジから延在しているスロット166aを備えている。
【0181】
同様に、ボディ16は、背面壁16dの凹所260の第2の領域263に配置されたこのような保持手段又は部分166をさらに備え、この保持手段166は、前記第2の導管14bが凹所260の第2の領域263に配置されると、特に第2の導管14bを緊密に取り囲むための湾曲したエッジによってコネクタ14の第2の導管14bをクランプするように構成されている。この場合も第2の領域263の前記保持手段166は、第2の導管14bがブロックされて流体が第2の導管14bを通って通過するよう、第2の導管14bを押し込むことができる、前記エッジから延在しているスロット166bを備えている。
【0182】
破れやすいシール168を破ることができ、また、導管14a、14bをブロックすることができる駆動部材200、300、400(図10を参照)については以下で詳細に説明される。
【0183】
図12及び図13は、前記スロット166a及び166bを備えた保持手段166の代わりに使用することができる代替保持手段166を示したものである。
【0184】
特にこの場合、凹所260の第1の領域262の保持手段166は、クランプ表面166c及びピボット可能クランプ・アーム166dを備えており、クランプ・アーム166dは、とりわけ傾斜したクランプ表面166cに向かってクランプ位置にピボットさせることができ、したがって第1の導管14a(図10を参照)が前記クランプ表面166cとクランプ・アーム166dの間にクランプされたとき第1の導管14aがブロックされる。
【0185】
同様に、背面壁16dの凹所260の第2の領域263に配置された保持手段166もクランプ表面166e及びピボット可能クランプ・アーム166fを備えることができ、このクランプ・アーム166fは、クランプ表面166eに向かってクランプ位置にピボットされ、したがって第2の導管14b又は前記少なくとも1つの導管14aaが前記クランプ表面166eと前記クランプ・アーム166fの間にクランプされたとき第2の導管14b又は前記少なくとも1つの導管14aaがブロックされるように構成されている。
【0186】
さらに、凹所260の第1の領域262の保持手段166のクランプ・アーム166dは、装置の第2の駆動部材300によって関連するクランプ表面166cに向かってピボットされるように構成することができる(以下及び図10をも参照)。同様に、凹所260の第2の領域263の保持手段166のクランプ・アーム166fは、装置2の第3の駆動部材400によって関連するクランプ表面166eに向かってピボットされるように構成することができる(以下及び図10をも参照)。
【0187】
さらに、それぞれの保持手段166は、それぞれのクランプ・アーム166d、166fと係合してそれぞれのクランプ・アーム166d、166fをそのクランプ位置で保持するためのフック166g、166hを備えることができる。それぞれのアーム166d、166fがそれぞれのフック166g、166gと係合したときそれぞれの導管14a、14b、14aaは、関連するクランプ表面166c、166eと関連するクランプ・アーム166d、166fの間にクランプされ、したがってブロックされる。
【0188】
さらに、個々の保持手段166は、それぞれのクランプ・アーム166d、166fを関連するクランプ表面166c、166eに向かってピボットさせる際に、第2の駆動部材300又は第3の駆動部材400のそれぞれの運動を案内するための案内アーム166i、166jを備えることができる。
【0189】
特に図13では、カプセル290は、ボディ16から除去することができないユニット1のボディ16の一体部分を形成することも可能である(上記をも参照)。
【0190】
さらに、ボディ16は、凹所260の第1の領域262に第1のラッチ・ノーズ167a及び第2のラッチ・ノーズ167bを備え、それぞれのラッチ・ノーズ167a、167bは、装置2の関連する(第1及び第2の)駆動部材200、300と係合し、それによりそれぞれの駆動部材200、300を圧縮位置に保持するように構成される。特に第1のラッチ・ノーズ167aは、第1の導管14aの前記破れやすいインライン・シール168を破り、且つ、流体を通過させるために第1の導管14aを開いた状態に維持するように構成される装置2の第1の駆動部材200と係合するように構成され、また、特に第2のラッチ・ノーズ167bは、第1の導管14aを前記スロット166a中に圧入するように構成される装置2の第2の駆動部材300と係合するように構成されている。
【0191】
さらに、ボディ16は、凹所260の第2の領域263に第3のラッチ・ノーズ167cを備え、前記第3のラッチ・ノーズ167cは、装置2の関連する第3の駆動部材400と係合し、それにより前記第3の駆動部材400を圧縮位置に保持するように構成される。特に第3のラッチ・ノーズ167cは、第2の導管14bを前記スロット166b中に圧入するように構成される装置2の前記第3の駆動部材400と係合するように構成されている。
【0192】
さらに、装置2によって接続され、或いは開放される流体ラインからこぼれた流体から装置を保護するために、取外し可能ユニットは、前記ボディ16の前面壁16cから突出し、また、凹所260の端部領域261の下方、並びに第1のレセプタクル18の下方に配置される、前記漏れた流体を受け取るためのドリップ・パン360を備えている。好ましくは前記ドリップ・パン360は、前記こぼれた流体を受け取るための複数の窪み363を備えている。複数の窪み363は、流体の漏れを保持し、また、穏やかにすることができる。
【0193】
さらに、ボディ16は、取外し可能ユニット1の軸方向Aの運動を案内するための心出し手段361を備えることができ、心出し手段361は、ドリップ・パン360上の(少なくともセクション)に配置されている。特に前記心出し手段361は、案内手段、特に装置2の案内ピン361aを受け取るためのドリップ・パン360の凹所361として形成されており、案内ピン361aは、図1に概略的に示されている。
【0194】
ドリップ・パン360は、好ましくは、凹所361に対して平行に延在し、第1の位置Pにおけるキャリア12a上への取外し可能ユニット1の配置を可能にする凹所362を備えている(この凹所362は、次に案内ピン361aを受け取る)。
【0195】
さらに、図7から図9は、本発明による取外し可能ユニット1/装置2と共に使用するための管状フィッティング24の実施例を示したものであり、管状フィッティング24は、図10に示されている前記装置2のホルダ・アセンブリ28のボディ44の開口46によって受け取られるように構成されている。
【0196】
図7から図9に示されているように、管状フィッティング24は、第1の部分24a、及び開口24cを備えた隣接する第2の部分24bを備えている。特に第2の部分24bは、エンド・キャップ22を前記第2の部分24bの前記開口24c中に差し込むことによって、本発明によるエンド・キャップ22を第2の部分24bに締結することができるように構成されており、また、第2の部分24bは、エンド・キャップ22を前記開口24cから引っ張り出すことによってエンド・キャップ22を第2の部分24bから取り外すことができるように構成されている。エンド・キャップ22は図7から図9には示されていないが、コネクタが管状フィッティング24から除去されたとき図7から図9に示されているコネクタ14に置き換えることができることに留意していただきたい。
【0197】
さらに、特に第2の部分24bは、コネクタ14を前記第2の部分24bの前記開口24c中に差し込むことによってコネクタ14を第2の部分24bに接続することができるように構成されており、また、第2の部分24bは、コネクタ14を前記開口24cから引っ張り出すことによってコネクタ14を第2の部分24bから開放することができるように構成されている。
【0198】
さらに、管状フィッティング24は、コネクタ14が第2の部分24bに接続されたときコネクタ14を第2の部分24bに対して拘束するための取外し可能クランプ800(例えば図7及び図8を参照)を備え、特にクランプ800は、特にクリップ・オン接続によって第2の部分14bに接続されるように構成されており、特にクランプ800は、第2の部分24bに接続されたとき第2の部分24bを取り囲む。
【0199】
そのために、クランプ800は、好ましくは、クリップ・オン接続を確立している第2の部分24bを緊密に取り囲むために、クランプ800の基部802から第2の部分24bの周囲方向に延在している湾曲したアーム801(図11Aから図11Cをも参照)を備えている。
【0200】
さらに、クリップ・オン・クランプ800は、クランプ800が第2の部分24bに接続されたときシュラウド607/開口24cの一部、及び前記開口24cの一部を覆い、クランプ800は、コネクタ14が第2の部分24bに接続されたときコネクタ14の一部の背後で係合するように構成されており、したがってコネクタ14を第2の部分24bから開放することはできない。
【0201】
さらに、第2の部分24b上のクランプ800の位置を画定するために、クランプ800は、クランプ800が第2の部分24bに接続されたとき第2の部分24bの円周方向の溝805の中に挿入するための突起804を備えている。
【0202】
さらに、クランプ800は、可撓方式で基部802にヒンジで取り付けられる(例えば孔803の両側の一体成形ヒンジ807を介して)フラップ806が形成されるよう、アーム801が基部802から突出する領域に貫通孔803を備えている。これは、フラップ806をフィッティング24から離れる方向に持ち上げることにより、管状フィッティング24からの手動によるクランプ800の除去を可能にしている。
【0203】
図7から図9に示されているように、第2の部分24bはアダプタとして形成されており(即ち管状フィッティング24は、第1の部分24aが管状フィッティング/アダプタ24の構成要素とは見なされず、カテーテル、等の一部と見なされる場合、アダプタとして形成される)、アダプタ24bの第1の端部に第1の凹所600を備えており、第1の凹所600は、第1の部分24aの雄ねじ603に回転締付けされるように構成された雌ねじ602を備えており、また、アダプタ24bは、アダプタ24bの第1の端部とは反対側の第2の端部にシュラウド607を備えており、シュラウド607は、アダプタ24bの第2の凹所609を取り囲んでおり、第2の凹所609にアダプタ24bの突起610が突出し、突起610は、シュラウド607がアダプタ24bの前記突起610及び前記開口24cを取り囲むよう、アダプタ24bの前記開口24cを備えており、シュラウド607は、前記突起610に対して同軸で配置されている。
【0204】
別法として、第1の部分24a及び第2の部分24bは、互いに一体に接続することができる。
【0205】
図10は、装置2中に設置された場合のユニット1を示したものである。図10に示されているように、装置2は、前記クレードル・アセンブリ12を動作させるための手段を備えており、この手段は、装置2の前記ハウジング40の外部からアクセスすることができるハンドル703を備えることができる駆動手段702を備えることができ、したがって前記クレードル・アセンブリ12、特に取外し可能ユニット1は、前記ホルダ・アセンブリ28に対して、第1の位置P、第2の位置P’及び第3の位置P’’の間で(横方向の)第1の方向D(図1及び図2を参照)に往復することができる(即ち前後に移動することができる)。ホルダ・アセンブリ28中に挿入されている管状フィッティング24に対するこれらの位置は、図2に矢印で示されている。
【0206】
クレードル・アセンブリ12は案内手段によって案内することができ、また、クレードル・アセンブリ12を動作させるための前記手段は、例えば、特に使用者による手動駆動のためのハンドル703を備えた駆動要素702に加えられる力を、位置P、P’及びP’’の間のクレードル・アセンブリ12(及び特にホルダ・アセンブリ28)の線形運動に機械的に変換するように構成することができる。手段30は、特にクレードル・アセンブリ12を前記位置P、P’、P’’の間で移動させるための(例えば電気)モータ31などのドライブを備えることも可能である。この場合、駆動要素702、703は、前記ドライブをトリガするように構成することができる。
【0207】
さらに、前記ホルダ・アセンブリ28は、管状フィッティング24を受け取るための開口46を有するボディ44を含む。管状フィッティング24は、ボディ44の前記開口46の領域でボディ44と係合するための凹所を備えることができる。さらに、特にホルダ・アセンブリ28が非移動式である場合、管状フィッティング24は、開口46中で軸方向Aに前後にスライドさせることができる。しかしながら図10に示されている実施例では、管状フィッティング24は、ホルダ・アセンブリ28に対して軸方向Aに移動することはできない。
【0208】
さらに、図2に示されているように、クレードル・アセンブリ12/ユニット1は、前記位置P、P’、P’’の各々において、クレードル・アセンブリを動作させるための前記手段によって(例えば前記駆動手段702及び特にハンドル703を使用することによって)、ホルダ・アセンブリ28に向かって、また、ホルダ・アセンブリ28から離れる方向に、前記第1の方向Dに対して直角に走っている第2の方向D’に移動することができるように構成されている。他の駆動方法も想定可能である。
【0209】
特にクレードル・アセンブリ12/ユニット1が図2に示されているように第1の位置Pに存在している場合、クレードル・アセンブリ12は、ホルダ・アセンブリ28から離れる方向に移動することができ(図10を参照)、したがって管状フィッティング24に締結されている第1のポート18の中に受け取られたエンド・キャップ22を前記管状フィッティング24から取り外すことができ、取り外されたエンド・キャップ22は、今度はホルダ・アセンブリ28中、即ち対応する開口46中に挿入される(図10を参照)。
【0210】
クレードル・アセンブリ12/ユニット1は、そこから第2の(横方向の)位置P’へ、並びにホルダ・アセンブリ28に向かって移動することができ、それによりコネクタ・ホルダ26/凹所260中に挿入されたコネクタ14を管状フィッティング24に接続することができ、したがって管状フィッティング24とコネクタ14の間に流体接続を確立することができる。流体送達手順(これについては以下で説明される)が終了すると、クレードル・アセンブリ12/取外し可能ユニット1は、図2に示されている矢印D’によって示されているようにホルダ・アセンブリ28から離れる方向に移動することができ、したがって管状フィッティング24からコネクタ14を開放することができる。
【0211】
さらに図10に示されているように、装置2は、開くことができる、或いは取り外すことができるハウジング40のカバー42を備えている。カバー42は、好ましくは少なくとも部分的に、又は完全に透明であり、特にそれによりエンド・キャップ22の締付け/取外し、及びコネクタ14への管状フィッティング24の接続、並びにコネクタ14からの管状フィッティング24の開放を観察することができる。
【0212】
さらに、ホルダ・アセンブリ28は、クレードル・アセンブリ12が第2の位置に存在している場合、例えばハウジング40中に形成された貫通孔41を通って管状フィッティング24の部材240が少なくとも部分的にハウジング40から突出するよう、管状フィッティング24をクレードル・アセンブリ12/取外し可能ユニット1と共に移動させ、或いはスライドさせるように構成することができる(この部材240は、図27及び図28にも示されている)。したがって部材240は、管状フィッティング24がコネクタ14に接続されたときハウジング40の外部からアクセスすることができ、したがって管状フィッティング24を開ける(例えば部材240を回転させることによって)ことができ、また、流体は管状フィッティング24を通過することができる。しかしながらここでは特に管状フィッティング24は軸方向Aには非移動であり、前記部材240は、取外し可能ユニット1の位置/運動に無関係にハウジング40から突出する。
【0213】
さらに、図2に示されているように、クレードル・アセンブリ12/ユニット1が第2の位置P’に存在し、また、ホルダ・アセンブリ28から離れる方向に移動されたとき管状フィッティング24は、最初はクレードル・アセンブリ12と共に移動することもでき、したがって前記部材240は、ハウジング40によって画定されるコンパートメントの内側にもう一度配置され、また、ハウジング40の外部から回転させることができず、それにより管状フィッティング24をコネクタ14から開放する前に、部材240によって閉じられた管状フィッティング24を、流体が失われ得るように再度開けることができないことが保証される。
【0214】
さらに、クレードル・アセンブリ12は、図2に示されている第2の位置から第3の位置P’’へ、ホルダ・アセンブリ28に向かって移動することができ、したがって第2のレセプタクル20の中に配置されている新しいエンド・キャップ22を管状フィッティング24に締結することができる。この位置では、部材240は、もう一度、或いは依然として、開口41を通ってハウジング40から突出する。
【0215】
新しいエンド・キャップ22を管状フィッティング24に締結することができる前に、上で説明したピール・オフ・シール23aが予め凹所20b中に挿入されているカプセル290から除去され、したがってエンド・キャップ22にアクセスして管状フィッティング24と接続することができる(上記をも参照)。
【0216】
さらに、コネクタ14を操作するために、装置2は、取外し可能ユニット12のボディ16の頂面16aに形成された前記凹所260を備えている。
【0217】
管状フィッティング24が意図されたようにコネクタ14に接続されると(例えば図10)、第1の駆動部材200がボタン201を介して押され、したがって前記破れやすいインライン・シール168が破られる。
【0218】
これは、管状部材24が依然として閉じられている間、導管14a、14bのフラッシングを可能にする。したがって第1の導管14aに入る流体(例えば流体袋から)は、第2の導管14bの中に送達され、例えば第2の導管14bに接続された流体廃棄袋の中で終わる。
【0219】
導管14a、14bがフラッシュされたとき第3の駆動部材400がボタン401を介して押され、それにより取外し可能ユニット1の凹所260の第2の領域262に配置された第2の導管14bを通る流体の通過を遮断する。これを達成するために、第3の駆動部材400は、第2の導管14bを関連するスロット166b中に圧入するように構成されており、したがって第2の導管14bが圧縮され、それによりスロット166b中に密封される。ここで部材240が駆動され、流体は、第1の導管14aから管状フィッティング24を介して患者のカテーテルへ通過する。
【0220】
最後に、流体の送達を終了するために、部材240が駆動されて管状フィッティング24を閉じ、また、第2の駆動部材300(図10を参照)がボタン301を介して押され、それにより凹所260の第1の領域262に配置されている第1の導管14aを通る流体の通過を遮断する。この場合も、これを達成するために、第2の駆動部材300は、第1の導管14aを関連するスロット166a中に圧入するように構成されており、したがって第1の導管14aが圧縮され、それによりスロット166a中に密封される。
【0221】
ここで、上で説明したようにコネクタ14を管状フィッティング24から開放することができ、また、第2のレセプタクル20の中に受け取られた新しいエンド・キャップ22を管状フィッティング24に締結することができる。
【0222】
別法として、既に上で示したように、スロット166a、166bの代わりに、前記クランプ表面166c、166e及びクランプ・アーム166d、166fを備えた保持手段166を使用して、対応する(第2又は第3の)駆動部材300、400を駆動することにより、第1の導管14、第2の導管14b又は少なくとも1つの導管14aaをブロック/密封することも可能である。ここでは、既に上で説明したように、クランプ・アーム166dは、第1の導管14aを密封するために、第2の駆動部材300によって(即ちボタン301を押すことによって)そのクランプ表面166cを下に向かって/上に向かってピボットさせることができる。さらに、クランプ・アーム166fは、第2の導管14b又は少なくとも1つの導管14aaを密封するために、第3の駆動部材400によって(即ちボタン401を押すことによって)その関連するクランプ表面166eを下に向かって/上に向かってピボットさせることができる。
【0223】
駆動部材200、300、400は、好ましくは、クレードル・アセンブリ12が第2の位置P’に存在し、また、ホルダ・アセンブリ28に向かって移動されたとき上で説明したようにクレードル・アセンブリ12が駆動部材200、300、400に対して移動することができるように、且つ、駆動部材200、300、400がそれぞれの導管14a、14bと係合することができるようにハウジング40に、或いはクレードル・アセンブリ12/取外し可能ユニット1の凹所260に対して取り付けられ、したがってコネクタ14は管状フィッティング24に適切に接続されることに留意されたい。
【0224】
好ましくはボタン201、301、401は、それぞれピクトグラムによってラベルが振られ、したがって使用者にそれらの特定の機能を表示する。これは、どんな言語にも無関係で、且つ、広く理解可能なボタン201、301、401の機能の説明を可能にする。ボタンは、ボタンの操作順序を示す数によってラベルを振ることも可能である。
【0225】
最も好ましくは、本明細書において説明されている本発明のフレームワークでは、コネクタ14及び管状フィッティング24の接続及び/又は開放(並びにキャップ付替え)は、装置を家庭で使用する患者(例えば家庭透析患者)、装置を患者の家庭又は健康管理施設内で使用する介護者、又は装置を患者の家庭又は健康管理施設内で使用する健康管理専門家のうちのいずれかによって実施される。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
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図9
図10
図11A
図11B
図11C
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図13