(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-03
(45)【発行日】2022-08-12
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/22 20120101AFI20220804BHJP
G06Q 20/40 20120101ALI20220804BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20220804BHJP
【FI】
G06Q20/22
G06Q20/40
G07G1/12 321L
(21)【出願番号】P 2020194783
(22)【出願日】2020-11-25
【審査請求日】2021-07-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】黒田 直樹
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0265681(US,A1)
【文献】特開2004-102787(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0197617(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0294164(US,A1)
【文献】特開2008-146348(JP,A)
【文献】特開2009-252080(JP,A)
【文献】特開2017-068297(JP,A)
【文献】特開2012-168782(JP,A)
【文献】特開2018-110017(JP,A)
【文献】特開2020-144537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
取得部と、利用条件変更部とを備え、
前記取得部は、利用者に付与された予算枠を取得し、
前記利用条件変更部は、前記予算枠に基づいて、前記利用者による利用が開始されている
クレジット決済の利用限度額またはプリペイド決済の利用可能額を変更する、
情報処理装置。
【請求項2】
情報処理装置であって、
取得部と、利用条件変更部とを備え、
前記取得部は、利用者に付与された予算枠の未消化額を取得し、
前記利用条件変更部は、前記未消化額に基づいて、前記利用者による利用が開始されている
クレジット決済の利用限度額を変更する
情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、
コンピュータを
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置として機能させる
プログラム。
【請求項4】
コンピュータにより実行される方法であって、
利用者に付与された予算枠を取得し、
前記予算枠に基づいて、前記利用者による利用が開始されている
クレジット決済の利用限度額またはプリペイド決済の利用可能額を変更する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子決済が利用される機会が増大している。電子決済には、クレジット決済やプリペイド決済等があるが、いずれも、利用者は、利用条件に従って電子決済の手段を利用する必要がある。なお、決済に際して、利用者の支払能力に応じた承認を行う技術も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子決済の各手段に定められた利用条件は、基本的にカード会社等が定めたものであり、必ずしも利用者に適した条件であるとは限らない。また、特許文献1に記載されているような技術を用いる場合には、決済時の処理が煩雑となる。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、利用者の状況に応じて電子決済の利用条件を管理することのできる情報処理装置及びプログラムを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、電子決済の利用条件を管理する情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、会計情報取得部と、利用条件変更部とを備える。会計情報取得部は、利用者の会計情報を取得可能に構成される。利用条件変更部は、利用者の電子決済の利用条件を変更可能に構成される。ここで、電子決済は、利用者による利用が開始されている。
【0007】
本発明の一態様によれば、電子決済の利用条件を利用者の状況に応じて容易に変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置の接続構成例を示した図である。
【
図3】情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】情報処理装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【
図5】承認処理の流れを示すアクティビティ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1と他の装置の接続構成例を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、会計情報管理装置2と、経費情報管理装置3と、金融機関システム4と、決済端末5と、ネットワーク6を介して通信可能に接続されている。
【0014】
情報処理装置1は、電子決済の利用条件を管理する情報処理装置である。なお、情報処理装置1の詳細については後述する。
【0015】
会計情報管理装置2は、利用者の会計情報を管理するもので、クラウドサービスとして提供されるものや、利用者自身のサーバで運用されるものであってもよい。会計情報は、利用者が法人である場合には、当該法人の会計情報であるが、利用者が個人である場合には、家計簿の情報であってもよい。会計情報管理装置2の種別は、特に限定されることはないが、例えば、API(Application Programming Interface)を用いて連携できるものであることが望ましい。
【0016】
経費情報管理装置3は、利用者の経費情報を管理するもので、クラウドサービスとして提供されるものや、利用者自身のサーバで運用されるものであってもよい。経費情報は、利用者が法人である場合には、各部門等における経費の予算額と消化額等を管理するものである。なお、利用者が個人である場合、食費や交通費等の予算額と消化額等を管理するものであってもよい。経費情報管理装置3の種別は、特に限定されることはないが、例えば、APIを用いて連携できるものであることが望ましい。なお、経費情報管理装置3は、会計情報管理装置2の一部として構成されるようにしてもよい。
【0017】
金融機関システム4は、金融機関で用いられるシステムであり、口座残高の提供等を受けることができるものである。この金融機関システム4は、例えば、APIを用いて連携できるものであることが望ましい。
【0018】
決済端末5は、店舗等において電子決済を行うための端末であり、例えば、カードリーダ等を有するものである。
【0019】
ネットワーク6は、情報処理装置1と、会計情報管理装置2と、経費情報管理装置3と、金融機関システム4と、決済端末5とを通信可能にするネットワークであり、例えば、インターネットを含むものである。
【0020】
なお、情報処理装置1は、利用者の数に応じた会計情報管理装置2及び経費情報管理装置3と接続されるとともに、利用者の利用する金融機関の数に応じた金融機関システム4と接続され、提供する電子決済が利用可能な店舗等の数に応じた決済端末5と接続される。
【0021】
2.情報処理装置の構成
次に、情報処理装置1の構成について説明する。
図2は、情報処理装置1の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、一時記憶部13と、外部装置接続部14と、通信部15とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス16を介して電気的に接続されている。
【0022】
処理部11は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0023】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部12は、情報処理装置1と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0024】
一時記憶部13は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0025】
外部装置接続部14は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0026】
通信部15は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワーク6との間の通信を実現する。
【0027】
なお、情報処理装置1には、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
【0028】
3.情報処理装置1の機能
次に、情報処理装置1の機能について説明する。情報処理装置1は、電子決済の利用条件を管理するもので、プログラムにしたがって動作することで、後述する各機能部を実現する。このプログラムは、コンピュータを情報処理装置として動作又は機能させるプログラムである。
【0029】
図3は、情報処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置1は、会計情報取得部101と、利用条件変更部102と、利用条件保持部103と、通知部104と、承認処理部105とを備える。
【0030】
会計情報取得部101は、利用者の会計情報を取得可能に構成される。会計情報取得部101が取得する会計情報は、例えば、利用者に付与された予算枠、利用者に付与された予算枠の未消化額、利用者の月収額、利用者の口座残高等である。これらの取得は、例えば、APIを利用する。もちろん、専用のインタフェイスを用いて、これらの情報を取得するようにすることもできる。
【0031】
利用条件変更部102は、会計情報取得部101が取得した会計情報に基づいて、利用者の電子決済の利用条件を変更可能に構成される。利用条件を変更する電子決済は、利用者による利用が開始されているものとする。もちろん、電子決済の利用開始直後に、利用条件変更部102によって利用条件を変更することも可能である。利用条件変更部102が変更する利用条件は、例えば、クレジット決済の利用限度額、クレジット決済の支払期日、プリペイド決済の利用可能額等である。
【0032】
利用条件保持部103は、利用条件変更部102が変更した利用条件を保持する。通知部104は、利用条件変更部102が利用条件を変更した際に、その変更内容を利用者に通知する。通知は、例えば、電子メールを用いて行う。承認処理部105は、決済端末5との間で通信を行い、決済端末5による決済を承認するか否かの判定、つまり、オーソリ(オーソリゼーション)を行う。
【0033】
4.情報処理装置1の動作
次に、情報処理装置1の動作について説明する。
図4は、情報処理装置1の動作の流れを示すアクティビティ図である。ここで説明する情報処理装置1の処理は、定期的、例えば、毎営業日の朝に繰り返し行われるものである。
【0034】
情報処理装置1は、動作を開始すると、まず、会計情報取得部101が会計情報を取得する(A101)。取得する会計情報は、利用条件の変更に必要となるものであり、利用者毎に定められたものである。続いて、利用条件変更部102が、取得された会計情報と基準値とを比較し(A102)、利用条件の変更が必要であると判断した場合には、利用条件の変更を行い(A103)、変更した利用条件を利用条件保持部103に保持させる。
【0035】
利用条件変更部102により利用条件が変更された場合には、通知部104が、変更された利用条件を利用者に通知し(A104)、処理を終了する。利用条件変更部102が、利用条件の変更が不要であると判断した場合には、利用条件の変更を行わずに、処理を終了する。
【0036】
5.会計情報と利用条件
次に、会計情報と利用条件について説明する。なお、以下に説明する会計情報と利用条件との関係には、相反するものも含まれるため、どの会計情報を利用して、どのように利用条件を変更するかは、利用者毎に、契約等で定めるものとする。
【0037】
(1)電子決済は、クレジット決済であり、会計情報取得部101は、利用者に付与された予算枠を取得する。そして、利用条件変更部102は、予算枠に基づいてクレジット決済の利用限度額を変更する。この利用条件は、例えば、法人の部門等に割り振られた予算枠をクレジット決済の利用限度額とするものである。したがって、この利用条件は、法人向けであり、かつ、部門毎にクレジットカードを発行する場合に、有効である。
【0038】
(2)電子決済は、クレジット決済であり、会計情報取得部101は、利用者に付与された予算枠の未消化額を取得する。そして、利用条件変更部102は、予算枠の未消化額に基づいてクレジット決済の利用限度額を変更する。この利用条件は、例えば、法人の部門等に割り振られた予算枠の未消化分をクレジット決済の利用限度額とするものである。したがって、この利用条件は、法人向けであり、かつ、部門毎にクレジットカードを発行する場合に、有効である。また、利用限度額が日々、変更される可能性がある。
【0039】
(3)電子決済は、クレジット決済であり、会計情報取得部101は、利用者の月収額を取得する。そして、利用条件変更部102は、月収額に基づいてクレジット決済の利用限度額を変更する。この利用条件は、例えば、個人の月収の半分をクレジット決済の利用限度額とするものである。したがって、この利用条件は、個人向けであり、利用限度額が月毎に変更される可能性がある。
【0040】
(4)電子決済は、クレジット決済であり、会計情報取得部101は、利用者の口座残高を取得する。そして、利用条件変更部は、口座残高に基づいてクレジット決済の利用限度額を変更する。この利用条件は、個人と法人のいずれも利用可能であり、例えば、口座残高の半分をクレジット決済の利用限度額とするものである。この利用条件は、利用限度額が日々、変更される可能性がある。
【0041】
(5)電子決済は、クレジット決済であり、会計情報取得部101は、利用者に付与された予算枠及び利用者の口座残高を取得する。そして、利用条件変更部102は、予算枠に基づいてクレジット決済の第1の利用限度額を変更し、口座残高の半分をクレジット決済の第2の利用限度額を変更する。この場合は、実際の利用限度額は、第2の利用限度額であるが、第1の利用限度額に達した場合に警告を発するようにして、予算枠を意識しつつも、支払い自体は、可能となるように利用することができる。なお、この場合には、決済時の承認が通常と異なることになるが、この承認処理については、後述する。
【0042】
(6)電子決済は、クレジット決済であり、会計情報取得部101は、利用者の口座残高を取得する。そして、利用条件変更部102は、口座残高に基づいてクレジット決済の支払期日を変更する。この利用条件は、個人と法人のいずれも利用可能であり、例えば、口座残高と利用金額の比率が所定の値になった場合に、クレジット決済の支払期日を変更して早めるものである。これにより、利用者は、クレジットの利用過多を防止するとともに、早めに支払いを行うことで、再度、利用限度額までの利用が可能となる。また、カード会社側等においても、貸し倒れの可能性を低減させることができる。
【0043】
(7)電子決済は、プリペイド決済であり、会計情報取得部101は、利用者に付与された予算枠を取得する。そして、利用条件変更部102は、予算枠に基づいてプリペイド決済の利用可能額を変更する。この利用条件は、例えば、法人の部門等に割り振られた予算枠をプリペイド決済の利用可能額とするものである。この場合、事前に払い込んだ金額よりも利用できる金額が小さくなるが、予算枠を超えての利用ができなくなるため、経費の利用超過を防止することができる。
【0044】
(8)電子決済は、プリペイド決済であり、会計情報取得部101は、利用者の口座残高を取得する。そして、利用条件変更部102は、口座残高に基づいてプリペイド決済の利用可能額を変更する。この場合、利用可能額は、プリペイド残高よりも高額となる、つまり、プリペイド決済の形をとっていながらも、実際には、利用者への貸越となるものである。これにより、利用者は、プリペイド残高が不足している場合であっても、決済を行うことが可能となる
【0045】
6.承認処理
次に、前述の(5)の場合の承認処理について説明する。
図5は、承認処理の流れを示すアクティビティ図である。
【0046】
情報処理装置1は、承認処理部105が決済端末5からの決済要求を受け付けると(A201)、これに対して、認証情報の入力を要求する(A202)。そして、所定時間内に認証情報が入力されなかった場合には、決済要求を不承認とし(A203)、決済端末5に通知を行う。所定時間内に認証情報が入力されれば、入力された認証情報の照合を行う(A204)。
【0047】
照合の結果、認証に失敗した場合には、決済要求を不承認とし(A203)、認証に成功した場合には、利用条件保持部103に保持されている利用条件から利用限度額を確認する(A205)。なお、ここで、確認する利用限度額は、予算枠に基づいて変更された第1の利用限度額である。
【0048】
そして、決済要求が第1の利用限度額の範囲内、つまり、利用可能であった場合には、決済要求を承認とし(A206)、決済端末5に通知を行う。また、決済要求が第1の利用限度額を超過、つまり、利用不可能であった場合には、再度、利用条件保持部103に保持されている利用条件から利用限度額を確認する(A207)。なお、ここで、確認する利用限度額は、口座残高に基づいて変更された第2の利用限度額である。
【0049】
そして、決済要求が第2の利用限度額の範囲内、つまり、利用可能であった場合には、決済端末5に警告を通知し(A208)、その後に、決済要求を承認とし(A206)、決済端末5に通知を行う。また、決済要求が第2の利用限度額を超過、つまり、利用不可能であった場合には、決済要求を不承認とし(A203)、決済端末5に通知を行う。
【0050】
7.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、クレジット決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者に付与された予算枠を取得し、前記利用条件変更部は、前記予算枠に基づいて前記クレジット決済の利用限度額を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、クレジット決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者に付与された予算枠の未消化額を取得し、前記利用条件変更部は、前記未消化額に基づいて前記クレジット決済の利用限度額を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、クレジット決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者の月収額を取得し、前記利用条件変更部は、前記月収額に基づいて前記クレジット決済の利用限度額を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、クレジット決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者の口座残高を取得し、前記利用条件変更部は、前記口座残高に基づいて前記クレジット決済の利用限度額を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、クレジット決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者の口座残高を取得し、前記利用条件変更部は、前記口座残高に基づいて前記クレジット決済の支払期日を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、プリペイド決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者に付与された予算枠を取得し、前記利用条件変更部は、前記予算枠に基づいて前記プリペイド決済の利用可能額を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記電子決済は、プリペイド決済であり、前記会計情報取得部は、前記利用者の口座残高を取得し、前記利用条件変更部は、前記口座残高に基づいて前記プリペイド決済の利用可能額を変更する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記利用可能額は、プリペイド残高よりも高額である情報処理装置。
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させるプログラム。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0051】
1 :情報処理装置
2 :会計情報管理装置
3 :経費情報管理装置
4 :金融機関システム
5 :決済端末
6 :ネットワーク
11 :処理部
12 :記憶部
13 :一時記憶部
14 :外部装置接続部
15 :通信部
16 :通信バス
101 :会計情報取得部
102 :利用条件変更部
103 :利用条件保持部
104 :通知部
105 :承認処理部